JP2003159229A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

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JP2003159229A
JP2003159229A JP2001364258A JP2001364258A JP2003159229A JP 2003159229 A JP2003159229 A JP 2003159229A JP 2001364258 A JP2001364258 A JP 2001364258A JP 2001364258 A JP2001364258 A JP 2001364258A JP 2003159229 A JP2003159229 A JP 2003159229A
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coil
magnetic resonance
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coils
magnetic field
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Shinichiro Suzuki
伸一郎 鈴木
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、QDコイルの受信感度の低
下を低減することにある。 【解決手段】 静磁場空間に置かれた被検体1に高周波
パルスを印加して前記被検体1を励起し、この励起によ
って生じる磁気共鳴信号を受信コイル14bで検出し
て、この受信コイル14bが検出した検出信号に基づき
画像を再構成する磁気共鳴イメージング装置において、
受信コイル14bは、複数ターンのソレノイドコイル3
2と、このソレノイドコイル32のコイル軸に直交する
コイル軸を有する複数ターンのサドルコイル31とを備
え、ソレノイドコイル32とサドルコイル31の少なく
とも一方のコイルの各ターンに、各ターンの直列静電容
量を調整する可変コンデンサ23を設けてなることを特
徴とする磁気共鳴イメージング装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気共鳴イメージ
ング装置に係り、特に、受信コイルの感度向上に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気共鳴イメージング装置(以
下、MRI装置と称する)は、生体組織を構成する原子
核に高周波磁場を照射して磁気共鳴を起こさせ、それに
よって発生する核磁気共鳴信号(以下、NMR信号と称
する)を受信コイルで受信し、この受信したNMR信号
をフーリエ変換して画像を再構成するもので、被検体の
任意箇所における断層像などを得るために広く利用され
ている。
【0003】このようなMRI装置のNMR信号の受信
には、静磁場と直交する方向に高周波磁場を発生する受
信コイル、例えば、静磁場の方向と直交するコイル軸を
有する受信コイルが使用される。受信コイルが受信した
NMR信号の信号強度は、再構成された画像の信号雑音
比(以下、SN比と称する)に影響する。このため、受
信コイルは、感度向上のための研究、改良がなされてお
り、サドルコイルやソレノイドコイル、2つのコイルの
組み合せたクアドラチャコイル(以下、QDコイルと称
する)などが提案されている。
【0004】QDコイルは、コイル軸を互いに直交させ
て配置したコイルでNMR信号を検出するものである。
このQDコイルでNMR信号を検出すると、90度だけ
位相がずれた信号がそれぞれのコイルから検出される。
これらコイルから検出された信号を合成することによ
り、QDコイルは、1つのコイルで形成された受信コイ
ルに比べ、SN比が√2倍向上する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、QDコイル
は、製作の精度上、例えば、コイルを形成する銅板に機
械的な歪みが生じる場合がある。歪みが生じたコイル
は、各ターンで発生する磁束の方向が不揃いとなり、各
ターンの磁束を合成したコイルの磁束方向は、コイル断
面の中心軸、つまり、コイル軸と一致せずにずれが生じ
る。コイルの磁束方向とコイル軸の方向が一致しない
と、2つのコイルのコイル軸を直交させても磁束方向が
直交しないため、2つのコイルの間で磁気結合や容量結
合による干渉が起こり、QDコイルのSN比が低下す
る。
【0006】本発明の課題は、QDコイルの受信感度の
低下を低減することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を次
の手段により解決する。すなわち、本発明は、受信コイ
ルを複数ターンの第1のコイルと、この第1のコイルの
コイル軸に直交するコイル軸を有する複数ターンの第2
のコイルとで構成し、前記第1と第2のコイルの少なく
とも一方のコイルの各ターンに、各ターンの直列静電容
量を調整する可変コンデンサを設けてなることを特徴と
する。
【0008】このように構成された受信コイルによれ
ば、各ターンに設けられた可変コンデンサをそれぞれ調
整することにより、各ターンの磁束の方向を変更するこ
とができる。その結果、コイルのターンに機械的な歪み
が生じた場合、そのターンの可変コンデンサを調整する
ことにより、そのターンで発生する磁束の方向を変更し
て、受信コイルの磁束の合成方向をコイルの中心軸に合
わせることができる。これにより、コイル軸が直交する
2つのコイルの機械的な歪みに起因する磁気結合や容量
結合による干渉を回避して、受信コイルの受信感度の低
下を低減できる。
【0009】本発明の受信コイルは、互いのコイル軸が
直交する第1のコイルと第2のコイルにより構成し、第
1のコイルは、コイル軸を一致させて同軸上に対向配置
されたそれぞれ複数ターンの2つのコイルで形成し、第
2のコイルは、コイル軸を一致させて同軸上に対向配置
された2つのコイルで形成し、第1と第2のコイルは、
それぞれの2つのコイルに挟まれた空間を重複させるよ
うに形成し、第1のコイル及び第2のコイルの各ターン
に、各ターンの直列静電容量を調整する可変コンデンサ
を設けた構成のコイルにも適用できる。この場合、第1
のコイルは、ソレノイド型のコイルで、第2のコイル
は、サドル型のコイルで構成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用してなるMR
I装置の一実施形態について図1乃至図4を参照して説
明する。図1は、本発明を適用してなるMRI装置の一
実施形態の概略構成を示すブロック図である。図2は、
本実施形態のQDコイルの概略構成図である。図3は、
QDコイルのソレノイドコイルが歪んだ状態を説明する
図である。図4は、ソレノイドコイルの動作電位及び動
作電流の説明図である。
【0011】本実施形態のMRI装置は、図1に示すよ
うに、静磁場発生磁気回路2、傾斜磁場発生系3、送信
系4、受信系5、信号処理系7、シーケンサ7、及び中
央処理装置(以下、CPUと称する)8等を備えて構成
される。
【0012】静磁場発生磁気回路2は、被検体1が置か
れる空間に任意な方向に均一な静磁場を発生させるもの
であり、例えば、その静磁場の方向は、被検体1の体軸
方向又は体軸に直交する方向である。静磁場発生磁気回
路2は、図示しない常電導、或いは超電導磁石を用いて
形成される。この静磁場発生磁気回路2が発生する均一
な静磁場空間内に傾斜磁場発生系3の傾斜磁場コイル
9、送信系4の高周波コイルである照射コイル14a、
受信系5の高周波コイルである受信コイル14bが設置
されている。
【0013】傾斜磁場発生系3は、互いに直交するデカ
ルト座標系軸方向、すなわち直交3軸のX軸方向、Y軸
方向及びZ軸方向にそれぞれ独立に傾斜磁場を発生する
傾斜磁場コイル9と、その傾斜磁場コイル9の駆動電流
を供給する傾斜磁場電源10を有して構成されている。
傾斜磁場電源10は、シーケンサ7の命令に従って傾斜
磁場コイル9に駆動電源を供給し、傾斜磁場コイル9
は、位置に比例した直交3軸方向のスライス傾斜磁場G
s、エンコード傾斜磁場Gp、リードアウト傾斜磁場G
fを被検体1に印加する。この傾斜磁場の与え方によっ
て断層像のスライス面を設定することができる。
【0014】シーケンサ7は、CPU8からの制御指令
に基づいて動作し、被検体1の生体組織を構成する原子
の原子核に核磁気共鳴を起こさせる高周波磁場パルス
(以下、RFパルスと称する)を、ある所定のパルスシ
ーケンスと称される撮像シーケンスに従って繰り返し印
加するものである。また、シーケンサ7は、被検体1の
断層像のデータ収集に必要な種々の命令を送信系4、静
磁場発生磁気回路2、傾斜磁場発生系3、受信系5に送
り、断層像を撮像するのに必要な制御を実行するもので
ある。
【0015】送信系4は、シーケンサ7の制御により被
検体1を励起させるためにPFパルスを照射するもの
で、高周波発振器11、変調器12、増幅器13及び照
射コイル14aを有して構成されている。そして、送信
系4は、シーケンサ7の命令に従って、高周波発振器1
1から出力されるRFパルスを変調器12で振幅変調
し、さらに増幅器13で増幅した後、照射コイル14a
に供給して所定のパルス状の電磁波、つまり、PFパル
スを照射パルスとして被検体1に印加する。
【0016】受信系5は、被検体1の生体組織における
原子核の核磁気共鳴により放出されるエコー信号、つま
り、被検体1の励起によって生じるNMR信号を検出す
るもので、受信側の受信コイル14b、増幅器であるオ
ペアンプ15、直交位相検波器16及びA/D変換器1
7を有して構成される。RFパルスの受信には、静磁場
と直交する向きに高周波磁場を発生する受信コイル14
bが使用される。受信コイル14bは、被検体1からの
NMR信号を検出するものであり、受信コイル14bが
NMR信号を検出すると、検出されたNMR信号は、オ
ペアンプ15で増幅され直交位相検波器16で検波され
た後、A/D変換器17でデジタル量に変換される。な
お、NMR信号は、シーケンサ7の制御によるタイミン
グで直交位相検波器16によりサンプリングされた2系
列の収集データに変換され、CPU8に送られる。
【0017】信号処理系7は、受信コイル14bにより
検出された検出信号を使って対象物体の画像を得る画像
再構成手段であり、CPU8、磁気ディスク18、磁気
テープ19、CRTなどのディスプレイ20及びコマン
ドなどの入力手段であるキーボード21を有して構成さ
れる。CPU8は、予め定められたプログラムに従いシ
ーケンサ7、送信系4、受信系5、信号処理系6の各々
を制御するものであり、受信系5から入力されたデータ
を信号処理し、フーリエ変換処理を含む画像再構成処理
を行い、任意断面の信号強度分布あるいは所定の処理を
した画像を作成して、被検体1の所望の断層像をディス
プレイ20に表示する。磁気ディスク18及び磁気テー
プ19は、CPU8により再構成された画像のデータを
記録する外部記憶手段である。ディスプレイ20は、磁
気ディスク18及び磁気テープ19に格納されている画
像データを映像化して断層像として表示する。これらの
処理の選択及び設定は、CPU8の入力手段であるキー
ボード21を介して行なう。
【0018】ここで、本発明の特徴部である受信コイル
の構成及び動作について説明する。
【0019】本実施形態の受信コイル14bは、図2に
示すように、サドルコイル31とソレノイドコイル32
の組み合せからなるQDコイルである。QDコイルは、
互いのコイル軸が直交する2つのコイルで信号を検出
し、信号の位相を一致させてから加算することにより、
SN比を向上させるものである。
【0020】QDコイルのソレノイドコイル32は、例
えば、コイル軸のまわりに円筒状に巻かれた4ターンの
銅板で、コイル軸を一致させて同軸上に対向配置された
それぞれ2ターンの2つのコイルで形成されている。一
対のソレノイドコイル32の間には、静磁場発生磁気回
路2及び傾斜磁場発生系3により生成される静磁場空間
が含まれる。静磁場空間をコイル間に含むソレノイドコ
イル32には、各ターンに直列に共振容量素子22e〜
22lが設けられ、共振容量素子22hの両端には、端
子d3、d4がそれぞれ接続されている。また、共振容
量素子22e、22g、22j、22lには、それぞれ
並列に可変容量23c〜23fが設けられている。
【0021】サドルコイル31は、コイル軸を一致させ
て同軸上に対向配置された2つのコイルで形成されてい
る。サドルコイル31の2つのコイルは、それぞれ1タ
ーンで、ソレノイドコイル32の円筒状の外側面に沿っ
て湾曲して形成されている。この一対のサドルコイル3
1の間には、ソレノイドコイル32同様、静磁場発生磁
気回路2及び傾斜磁場発生系3により生成される静磁場
空間が含まれる。静磁場空間をコイル間に含むサドルコ
イル31には、各ターンに直列に共振容量素子22a〜
22dが設けられ、共振容量素子22cの両端には、端
子d1、d2がそれぞれ接続されている。また、共振容
量素子22b、22dに、それぞれ並列に可変容量23
a、23bが設けられている。サドルコイル31及びソ
レノイドコイル32に設けられた可変容量23a〜23
fは、各ターンの直列静電容量を調整する可変コンデン
サであり、トリマの回転数に応じて容量が変化する。
【0022】これらソレノイドコイル32とサドルコイ
ル31は、互いのコイル軸が同一平面内で直交し、それ
ぞれの2つのコイルに挟まれた空間を重複する位置に配
置されている。
【0023】ここで、本実施形態のソレノイドコイル3
2に機械的な歪みが生じたとする。ソレノイドコイル3
2は、図3に示すように、共振容量素子22e、22h
が直列に設けられた第1のターン33、共振容量素子2
2f、22gが直列に設けられた第2のターン34、共
振容量素子22i、22jが直列に設けられた第3のタ
ーン35、及び、共振容量素子22k、22lが直列に
設けられた第4のターン36で構成され、第4のターン
36に機械的な歪みが生じ、上端部が第3のターン35
から離れる方向に傾斜している。
【0024】このように、第4のターン36が傾斜した
状態でソレノイドコイル32に電流が流れると、この電
流が誘起する磁束の方向は、各ターンの面に直交する方
向となるので、第4のターン36の磁束方向は、ソレノ
イドコイル32のコイル軸の方向からずれる。
【0025】2対のコイルで信号を検出する受信コイル
14bは、2対のコイルがそれぞれ単体で発揮する性能
を損失なく理想的に合成した場合、1つのコイルで形成
された受信コイルに比べ、SN比が√2倍向上する。し
かし、図3のように、ソレノイドコイル32に機械的な
歪みが生じると、第1乃至第4のターン33〜36まで
の磁束を合成した磁束方向、つまり、ソレノイドコイル
32総体としての磁束方向がコイル軸と一致せず、ソレ
ノイドコイル32とサドルコイル31の間で磁気結合や
容量結合による干渉が起こり、SN比が√2倍未満とな
る。
【0026】これに対し、本実施形態のソレノイドコイ
ル32は、各ターンにそれぞれ可変容量23c〜23f
が設けられているので、それぞれの可変容量23c〜2
3fを個別に増減することにより、ソレノイドコイル3
2全体としての磁束方向を変化させ、サドルコイル31
の磁束方向と直交する方向へ矯正することができ、コイ
ル間の磁気結合や容量結合による干渉を低減し、受信コ
イル14b、つまり、QDコイルの受信感度を向上する
ことができる。
【0027】具体的に、ソレノイドコイル32が共振し
ているときは、図4の(a)に示すように、ソレノイド
コイル32の上に定在波電流24、定在波電圧25が立
っており、定在波電流24、定在波電圧25の腹と節は
1/4波長ごとに交互に並んでいる。しかし、一般的な
ダイボールアンテナにおいて、アンテナに設けられた延
長コイルや短縮コンデンサにより、実際の幾何学的な長
さを電気的に増減できるように、コイルにおいても同様
の手段により、幾何学的な長さを電気的に変化させるこ
とができる。本実施形態のソレノイドコイル32では、
可変容量23c〜23fの容量を減じる操作が延長コイ
ルに、容量を増す操作が短縮コンデンサに相当する。
【0028】ソレノイドコイル32の共振周波数は一定
なので、可変容量23c〜23fの容量の総和は一定で
なければならない。そこで、可変容量23c〜23fの
容量の総和を一定に保ちつつ、可変容量23c〜23f
を個別に増減することによって、ソレノイドコイル32
上の各場所の電気的な長さに変化をつける。つまり、ソ
レノイドコイルの可変容量23c〜23fを個別に増減
すると、図4の(a)及び(b)に示すように、コイル
上の定在波電流24、定在波電圧25は、それぞれ定在
波電流26、定在波電圧27に変化する。ソレノイドコ
イル32上の定在波電流26が変化すると、この定在波
電流26により誘起されるソレノイドコイル32の磁場
が変化して磁束方向が変わる。
【0029】すなわち、受信コイル14bにおいて、ソ
レノイドコイル32の可変容量23c〜23fを個別に
増減することにより、能動的にソレノイドコイル32の
各ターンの磁束方向を変化させて、ソレノイドコイル3
2総体としての磁束方向をコイル断面の中心軸に合わせ
ることができる。
【0030】このように、受信コイル14bであるQD
コイルを構成することにより、ソレノイドコイル32の
機械的な歪みが原因で発生するサドルコイル31との磁
気結合や容量結合を切ることができ、ソレノイドコイル
32及びサドルコイル31で受信する高周波磁場の位相
が90°からずれるのを補正することができる。このた
め、QDコイルのSN比の低下を低減することができ
る。
【0031】以上は、ソレノイドコイル32に機械的な
歪みが生じている場合の説明であるが、サドルコイル3
1、あるいは両方のコイルに歪みが生じた場合も同様に
調整可能である。
【0032】また、本実施形態の受信コイルであるQD
コイルは、ソレノイド型及びサドル型のコイルにより構
成されているが、本発明のMRI装置の受信コイルは、
QDコイルであれば、それを構成するコイルは他のどの
ような型でも適用することができる。また、QDコイル
を同一の2つのコイルで形成することもできる。要は、
QDコイルを構成する2つのコイルの各ターンごとに可
変コンデンサを設け、各々の可変コンデンサを個別に調
整することにより、コイル全体のコンデンサの容量を一
定に保った状態で、磁束の方向を変化させ、コイルの機
械的な歪みが原因で発生するQDコイルの磁気結合や容
量結合を切ることができればよい。
【0033】また、本実施形態のソレノイドコイルは、
固定式コイル、フレキシブルコイルなどとすることがで
きる。例えば、固定式コイルは、FRPなどに銅板を張
り付けて形成されたものである。フレキシブルコイル
は、帯状に形成され、例えば、柔らかい厚さ1mm程度
のアクリル板にフラットケーブル状のコイルが張り付け
られたもので、曲げ伸ばしが可能である。また、フレキ
シブルコイルは、例えば、帯状に形成された両端をコネ
クタにより接続し、このコネクタのサイズを変更するこ
とによりコイルの径の大きさを変更することができる。
【0034】また、本発明のMRI装置は、均一な磁場
の発生手段として、静磁場発生磁気回路に代わり永久磁
石を用いることができる。また、本実施形態のMRI装
置は、受信コイルとしてQDコイルを用いたが、QDコ
イルは、送信用及び送受信兼用に用いることができる。
また、本発明の可変コンデンサとして、トリマコンデン
サを適用することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、QDコイルの受信感度
の低下を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなるMRI装置の一実施形態
の概略構成を示すブロック図である。
【図2】QDコイルの概略構成図である。
【図3】QDコイルのソレノイドコイルが歪んだ状態を
説明する図である。
【図4】ソレノイドコイルの動作電位及び動作電流の説
明図である。
【符号の説明】
1 被検体 2 静磁場発生磁気回路 3 傾斜磁場発生系 4 送信系 5 受信系 6 信号処理系 7 シーケンサ 8 CPU 9 傾斜磁場コイル 11 高周波発振器 14a 照射コイル 14b 受信コイル 16 直交位相検波器 22 共振容量素子 23 可変容量 31 サドルコイル 32 ソレノイドコイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静磁場空間に置かれた被検体に高周波パ
    ルスを印加して前記被検体を励起し、該励起によって生
    じる磁気共鳴信号を受信コイルで検出して、該受信コイ
    ルが検出した検出信号に基づき画像を再構成する磁気共
    鳴イメージング装置において、前記受信コイルは、複数
    ターンの第1のコイルと、該第1のコイルのコイル軸に
    直交するコイル軸を有する複数ターンの第2のコイルと
    を備え、前記第1と第2のコイルの少なくとも一方のコ
    イルの各ターンに、各ターンの直列静電容量を調整する
    可変コンデンサを設けてなることを特徴とする磁気共鳴
    イメージング装置。
  2. 【請求項2】 静磁場空間に置かれた被検体に高周波パ
    ルスを印加して前記被検体を励起し、該励起によって生
    じる磁気共鳴信号を受信コイルで検出して、該受信コイ
    ルが検出した検出信号に基づき画像を再構成する磁気共
    鳴イメージング装置において、 前記受信コイルは、互いのコイル軸が直交する第1のコ
    イルと第2のコイルにより構成され、 前記第1のコイルは、コイル軸を一致させて同軸上に対
    向配置されたそれぞれ複数ターンの2つのコイルで形成
    され、 前記第2のコイルは、コイル軸を一致させて同軸上に対
    向配置された2つのコイルで形成され、 前記第1と第2のコイルは、それぞれの2つのコイルに
    挟まれた空間を重複させるように形成されてなり、 前記第1のコイル及び前記第2のコイルの各ターンに、
    各ターンの直列静電容量を調整する可変コンデンサを設
    けてなることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のコイルは、ソレノイド型のコ
    イルであり、前記第2のコイルは、サドル型のコイルで
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気共鳴
    イメージング装置。
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