JP2003158812A - 寸法調整接続ユニット - Google Patents

寸法調整接続ユニット

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JP2003158812A JP2001351200A JP2001351200A JP2003158812A JP 2003158812 A JP2003158812 A JP 2003158812A JP 2001351200 A JP2001351200 A JP 2001351200A JP 2001351200 A JP2001351200 A JP 2001351200A JP 2003158812 A JP2003158812 A JP 2003158812A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で容易に取扱うことが可能であり施工性
に優れていると共に、安定して確実にバスダクト相互を
接続することができる安価な寸法調整接続ユニットを提
供する。 【解決手段】 離間して設けられるバスダクト相互間の
間隔に合わせて寸法を調整可能であり、前記バスダクト
相互を電気的に接続する寸法調整接続ユニットであっ
て、少なくとも、バスダクトの導体に接触する導電性接
続部材を有し且つ外側に接続側板が設けられている接続
体の相互が、前記接続側板を介して連結方向へ位置調整
可能に連結され、一方の接続体の導電性接続部材と他方
の接続体の導電性接続部材間に接触する接続導体が設け
られていることを特徴とする寸法調整接続ユニット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として離間して
設けられるバスダクト相互間の間隔に合わせて寸法を調
整可能であり、そのバスダクト相互を電気的に接続する
寸法調整接続ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、離間して設けられるバスダクト相
互間の間隔に合わせて寸法を調整可能で、そのバスダク
ト相互を電気的に接続することに関連する公知技術とし
て、実開昭53−90899号の密着型絶縁バスダクト
がある。前記密着型絶縁バスダクトは、絶縁被覆導体の
端部の同相同士重ね合わせる面を、バスダクトの長さ調
節に必要とする余裕を持たせてその重ね合わせ面だけ露
出させ、その重ね合わせ部の長さを最も長く連結したと
きの前記露出部の全長に渡り、異相導体間及び導体とダ
クトハウジング接続側板間に絶縁シートをセパレータと
共に挟み、側板・セパレータ・絶縁シート・導体に長孔
を設け、それ等の長孔に絶縁被覆ボルトを貫通させて一
括緊締した長さ調節可能なものである。
【0003】また、他の関連する公知技術として、特開
平9−322363号のバスダクトの接続部があり、前
記バスダクトの接続部は、ハウジング内に導体が収納さ
れたバスダクトを突き合わせ、突き合わせ部のハウジン
グと接続部被覆板とをボルトで接合し、前記ハウジング
と接続部被覆板の少なくとも一方のボルト孔をバスダク
ト長手方向に伸びる長孔としたことを特徴とするもので
ある。
【0004】また、他の関連する公知技術として、特開
平10−70816号のバスダクトの2連接続部があ
り、前記バスダクトの2連接続部は、相対して接続する
バスダクトを直線接続することなく、バスダクトの接続
中心を必要寸法だけ離して対向させ、この対向部間を接
続導体及びダクト継手連結板で連結し、接続導体の左右
には各々相間とアース間を絶縁する絶縁スペーサを配
し、このように構成された2連のバスダクト接続部を各
々接続ボルトで締結してなるものであり、接続導体の長
さを現地での切断等により調整することにより、2連接
続部の長さを可変としてなると良いとされている。
【0005】
【課題が解決しようとする課題】ところが、上記実開昭
53−90899号、特開平9−322363号の技術
は、寸法調整を可能にするためにバスダクト自体を特殊
仕様にする必要があり、その寸法調整部だけでも高価な
ものとなる。更に、バスダクト自体を特殊仕様にするこ
とから、施工中に最後のバスダクトを接続した後に、施
工誤差が生じているか否かを確認し、誤差が生じていた
場合にバスダクト自体をも交換する必要性が生じ、施工
性に劣る。又、接続部と、この接続部に接続されるバス
ダクトによって寸法調整部が構成されているため、寸法
調整部自体が大型化し、かかる点からも取扱いが不便に
なって施工性に劣ることとなり、且つ製造コストが高価
になるという不具合を生ずる。
【0006】また、特開平9−322363号の技術
は、一つの接続部で寸法調整を行い、バスダクトの導体
を前記接続部で接続しているに過ぎないため、接続部が
バスダクト相互の中心に有る場合以外に一方のバスダク
ト側にずれて接続される場合を考慮する必要がある。そ
のため、導体当て板、絶縁板を大きめに製造する必要が
あるが、かかる製造はコストアップを招来する。更に
は、バスダクト相互間の距離が長い場合と短い場合とで
バスダクトの接続強度に差が生じ、又、中心で接続しな
い場合には、接続部の左右のバスダクトで接続強度が異
なるという不具合が生ずる。
【0007】また、特開平10−70816号の技術
は、施工時の寸法誤差を実測し、この実測値に合わせて
施工現場で調節する構成であるため、寸法誤差の実測を
確実に行わなければならないと共に、現場にて寸法誤差
の実測作業、接続導体の切断作業、接続部の組立作業な
どを行う必要が生じて施工性が悪化し、一旦接続導体な
どを切断しすぎてしまった場合等には微調整が出来ず、
再度工場にて接続部を製造しなければならないという不
具合も生ずる。更に、特開平10−70816号の2連
接続部はユニット式でないため、接続導体、接続側板等
が容易にバラバラに散らばる事態が生じ、施工現場で散
らばった部品の接続作業を行わなければならず、部品の
噴出等も発生し、施工に困難を伴うという不具合を生ず
る。
【0008】本発明は上記不具合を解消するものであっ
て、小型で容易に取扱うことが可能であり施工性に優れ
ていると共に、安定して確実にバスダクト相互を接続す
ることができる安価な寸法調整接続ユニットを提供する
ことを目的とする。また、他の目的は、接続ユニットに
よって接続されるバスダクト自体には特殊な構造を要せ
ずにバスダクト相互を接続することが可能であり、施工
性に優れ安価な寸法調整接続ユニットを提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の寸法調整接続ユ
ニットは、離間して設けられるバスダクト相互間の間隔
に合わせて寸法を調整可能であり、該バスダクト相互を
電気的に接続する寸法調整接続ユニットであって、少な
くとも、該バスダクトの導体に接触する導電性接続部材
を有し且つ外側に接続側板が設けられている接続体の相
互が、該接続側板を介して連結方向へ位置調整可能に連
結され、一方の接続体の導電性接続部材と他方の接続体
の導電性接続部材間に接触する接続導体が設けられてい
ることを特徴とする。本発明の寸法調整接続ユニット
は、例えば導電性接続部材と最外側に接続側板を有する
接続体が対向配置され、各接続体の同相の導電性接続部
材間を接続する接続導体が配設され、導電性接続部材と
接続導体を介して所定間隔離間したバスダクト相互を電
気的に接続する。
【0010】さらに、本発明の寸法調整接続ユニット
は、前記一方の接続体の接続側板と前記他方の接続体の
接続側板にそれぞれ締着具挿通孔が設けられ、少なくと
も、該一方の締着具挿通孔若しくは該他方の締着具挿通
孔を連結方向に伸びる長孔とし、該一方の締着具挿通孔
及び該他方の締着具挿通孔に締着具が挿通され、該一方
の接続側板と該他方の接続側板が連結方向へ位置調整可
能に連結されることを特徴とする。各接続側板の締着具
挿通孔の内のいずれかを長手方向に伸びる長孔とし、各
接続側板同士を締着具挿通孔に挿通した締着具で結合す
る。
【0011】さらに、本発明の寸法調整接続ユニット
は、前記一方の接続側板と前記他方の接続側板の連結部
分が厚さ方向の両側に位置し、該両側の連結部分間に架
橋部材が架設され、該架橋部材が該一方の接続側板と該
他方の接続側板に結合されることを特徴とする。厚さ方
向両側の接続側板の結合部分間に架け渡された架橋部材
を接続側板に例えば前記締着具で結合する。
【0012】さらに、本発明の寸法調整接続ユニット
は、前記接続導体の連結方向或いは長手方向の少なくと
も一方の端縁に切欠凹部が設けられ、前記導電性接続部
材の該接続導体と接触する面で該切欠凹部に対応する位
置に移動規制部が設けられ、該切欠凹部と該移動規制部
との係合により該接続導体の移動を規制することを特徴
とする。
【0013】さらに、本発明の寸法調整接続ユニット
は、前記切欠凹部の開口箇所近傍が幅狭に形成され、該
幅狭部分により該移動規制部の移動が該切欠凹部内に規
制されることを特徴とする。切欠凹部は、例えば接続導
体の長手方向の外側から内側に向かう程幅広となる形
状、開口部近傍が幅狭な略C字形や略コ字形に形成し、
内方の幅広部の幅を移動規制部の幅或いは移動規制部に
よる幅以上とし、外方の幅狭部の幅を移動規制部の幅或
いは移動規制部による幅未満とする。
【0014】さらに、本発明の寸法調整接続ユニット
は、前記接続導体が可撓性導体であることを特徴とす
る。
【0015】さらに、本発明の寸法調整接続ユニット
は、前記接続体は異相の導電性接続部材間及び最外側の
導電性接続部材と接続側板間を絶縁する絶縁セパレータ
を有し、少なくとも、前記一方の接続体の絶縁セパレー
タの内側端部と該絶縁セパレータと対応する前記他方の
接続体の絶縁セパレータの内側端部が重なって配設され
ていることを特徴とする。対応する或いは対向配置され
た一方の絶縁セパレータの内側端部と他方の絶縁セパレ
ータの内側端部は厚さ方向に略同一位置として重ねて配
設してもよいが、前記対応する絶縁セパレータの内側端
部相互の内の少なくとも一組、或いは適宜の数組、或い
は全組は厚さ方向に位置をずらして配置し、相互に接触
不能に重ねて配設してもよく、特に全組とすると好適で
ある。
【0016】
【作用】本発明の寸法調整接続ユニットは、接続体相互
を接続側板を介して連結方向へ位置調整可能に連結し、
一方の接続体の導電性接続部材と他方の接続体の導電性
接続部材間に接触する接続導体を設けることにより、接
続体相互間で寸法調整を行うことができ、寸法調整接続
ユニット自体や寸法調整箇所を小型化することが可能
で、容易に取り扱うことができると共に製造コストや施
工コストを安価にすることができる。又、接続体のバス
ダクト接続側は、通常の接続ユニットと同じ構成にする
ことができるので、バスダクト自体を特殊仕様にする必
要が無く、かかる点からも施工の容易化、コスト低減を
図ることができる。
【0017】更に、一方の接続体の接続側板と他方の接
続体の接続側板にそれぞれ締着具挿通孔を設け、少なく
ともいずれかの締着具挿通孔を連結方向に伸びる長孔と
し、締着具挿通孔にボルト等の締着具を挿通して、一方
の接続側板と他方の接続側板を連結方向へ位置調整可能
に連結することにより、接続体の接続側板相互間に架け
渡す新たな継ぎ板などを使用せずに接続側板相互を高い
強度で位置調整可能に連結することができ、寸法調整接
続ユニットをより安価で高強度にすることができる。
【0018】更に、厚さ方向両側の連結部分間に架橋部
材を架設し、架橋部材を一方の接続側板と他方の接続側
板に結合することにより、寸法調整接続ユニットを高強
度に保持することができると共に、例えば接続体を仮締
着するボルトとナットを緩めすぎた場合にも、導電性接
続部材と接触する接続導体が落下する等の寸法調整接続
ユニットが分解する事態を防止できる。
【0019】更に、例えば切欠凹部の開口箇所近傍を幅
狭に形成し、幅狭部分により移動規制部の移動を切欠凹
部内に規制する等、接続導体の連結方向の端縁に設けら
れた切欠凹部と、導電性接続部材の切欠凹部に対応する
位置に設けられた移動規制部が係合して、接続導体の移
動を規制することにより、接続導体の位置をより接続体
相互の中心部分に近い位置に規制することができ、寸法
調整接続ユニットの伸縮に伴って接続導体が一方の接続
体側に異常に偏る等の不具合を解消することができる。
又、中心部分に近い位置に接続導体の位置を規制するこ
とで、接続体の導電性接続部材の平面面積を小さくする
ことが可能となり、製造コスト削減にも役立つ。又、切
欠凹部と移動規制部の係合により、寸法調整接続ユニッ
トが伸長した場合、或いは伸縮移動により寸法調整時や
それ以外の時等に、接続導体が落下することを防止する
ことができる。
【0020】更に、前記接続導体を可撓性を有する導体
とすることにより、例えば接続導体と導電性接続部材と
の摩擦を考慮せずに撓ませて寸法調整を行う、或いは可
撓性を利用して寸法調整を行うこと等が可能となり、よ
りスムーズに寸法調整を行うことができる。
【0021】更に、一方の接続体の絶縁セパレータの内
側端部と前記絶縁セパレータと対応する他方の接続体の
絶縁セパレータの内側端部を重ねて配設することによ
り、寸法調整によって一方と他方の接続体の対応する絶
縁セパレータ相互が接触し破壊する等の不具合を防止す
ることができる。更には、対応する絶縁セパレータの内
側端部相互を接触不能に厚さ方向へ位置をずらして配置
することにより、絶縁セパレータへかかる応力を無くし
て絶縁セパレータの耐久性を向上することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の寸法調整接続ユニ
ットの具体的な実施形態について図面に基づき説明す
る。図1乃至図6は寸法調整接続ユニットの一実施形態
の図であり、図1及び図2は寸法調整接続ユニットの斜
視図及び正面図及び平面図、図3は内側絶縁セパレータ
の状態を示す斜視説明図、図4は接続導体と導電性接続
部材の伸縮状態(縮小時、中間時、伸長時)を示す正面
説明図、図5及び図6は寸法調整接続ユニットに於ける
伸縮状態を示す正面及び平面説明図である。
【0023】前提として、本実施形態で接続されるバス
ダクト100は、絶縁処理された導体101の複数相が
ハウジングで被覆されているものであって、図7から図
12に示すように、絶縁被覆された導体101の3線が
隣接して並設され、その端部では両側の導体101が拡
がって互いに所定間隔を開けて並設され、導体端部10
1は絶縁被覆から露出している。導体101の両側に
は、側板102・102がそれぞれ配設され、導体10
1の幅方向の上下にバスダクト100の側板102・1
02間に介在してスペーサ103・103が配設されて
おり、導体101及びスペーサ103は両外側から側板
102・102で挟持され、ボルト及びナット(図示せ
ず)を締着して固定し一体的に設けられている。側板1
02には、バスダクトの強度を保持するために、平らな
基面102aの両端縁から外方に略90度に屈曲して第
1補強部102bが延設され、第1補強部102bの外
側端縁から互いに向き合うように略90度に屈曲して第
2補強部102cが延設されていると共に、側板102
の長手方向の端部で拡がって位置する導体101の両側
には端部側板102dが長手方向に延びて設けられてい
る。
【0024】そして、本実施形態に於ける寸法調整接続
ユニット1は、図1及び図2に示すように、並設された
4枚或いは4組の絶縁セパレータ3と、並設された6枚
の導電性接続部材4と、外側にそれぞれ配設された2枚
の接続側板5と、これらを締着するボルト6やナット7
などの締着具を有する接続体2・2が対向して配置さ
れ、後述する各接続体2の対応する接続側板5の長孔を
相互に合わせ、前記合わせられた長孔に締着具を挿入し
て緊締することにより接続体2・2が互いに結合されて
いる構成である。
【0025】絶縁セパレータ3には、図1乃至図3に示
すように、最外側の導電性接続部材4と接続側板5との
間に介在する外側絶縁セパレータ3aと、異相の導電性
接続部材4・4間に介在する内側絶縁セパレータ3bが
ある。外側絶縁セパレータ3aは、平面面積の小さい1
枚の第1絶縁板31と、平面面積の大きい1枚の第2絶
縁板32とが第1絶縁板31を外側に配置して重ねら
れ、1つの絶縁セパレータ3として形成されているもの
である。また、内側絶縁セパレータ3bは、平面面積の
小さい1枚の第1絶縁板31と、第1絶縁板31の一方
側に配置して重ねられた平面面積の大きい1枚の第2絶
縁板32と、第1絶縁板の他方側に配置して重ねられた
平面面積の中位である1枚の第3絶縁板33を有し、第
2絶縁板32と第3絶縁板33との間に第1絶縁板31
が挟装され、1つの絶縁セパレータ3として形成されて
いるものである。一方の接続体2の内側絶縁セパレータ
3bの第3絶縁板33と、これと対応する他方の接続体
2の内側絶縁セパレータ3bの第3絶縁板33とは、第
1絶縁板31に対し異なる側に配設されており、寸法調
整接続ユニット1の伸縮移動による寸法調整時に第3絶
縁板33等の絶縁セパレータ3同士が衝突することを防
止するために、前記対応する第3絶縁板33・33は接
続体2の厚さ方向にずれた位置に配置されている。
【0026】尚、例えば前記第3絶縁板33のように、
接続体2・2の連結方向或いは絶縁セパレータ3の長手
方向に長く、接続体2の厚さ方向に同一位置とした場合
に対応する絶縁板若しくは絶縁セパレータ3の部分と接
触する絶縁板若しくは絶縁セパレータ3の部分は、適宜
接続体2の厚さ方向へずれた位置に配設すると好適であ
り、又接触しない場合にもずらしてもよい。例えば対応
する外側絶縁セパレータ3a・3aの第2絶縁板32・
32相互は、ある程度第2絶縁板32の長さが長さ方向
の距離に余裕があるものであるため厚さ方向にずらして
いないが、内側絶縁セパレータ3bの第3絶縁板33と
同様に位置をずらしてもよい。
【0027】第1絶縁板31の略中央部には、後述する
ボルト6が挿入される絶縁スリーブ8が挿通可能な略四
角形の挿通孔311が設けられ、挿通孔311の開口縁
に沿って略四角形の間隙形成用凸状リブ312が形成さ
れている。間隙形成用凸状リブ312は、内側絶縁セパ
レータ3bについては第1絶縁板31の両面に形成さ
れ、外側絶縁セパレータ3aについては第1絶縁板31
の内側面のみに形成されている。間隙形成用凸状リブ3
12により、後述する絶縁セパレータ3に沿って設けら
れる一方の導電性接続部材4と、それと対面する他方の
導電性接続部材4の相互間に導体挿入用の間隙が形成さ
れる。
【0028】更に、第1絶縁板31には、間隙形成用凸
状リブ312の外周縁よりも大きく周状で略四角形に形
成されている、導電性接続部材4や第2絶縁板32或い
は第3絶縁板33の位置決め用凸状リブ313が設けら
れ、導電性接続部材4に形成された略四角形の開口部
や、第2絶縁板32或いは第3絶縁板33に形成された
略四角形の開口部を位置決め用凸状リブ313に嵌め込
むことにより、導電性接続部材4、第2絶縁板32、第
3絶縁板33の位置決めが可能な構成である。間隙形成
用凸状リブ312と位置決め用凸状リブ313により、
異相間の延面距離、即ち絶縁セパレータ3の一方面に配
設された導電性接続部材4と、他方面に配設された導電
性接続部材4或いは接続側板5との望ましい延面距離を
確保することが可能である。
【0029】外側絶縁セパレータ3aの第2絶縁板32
の内面には、略方形平板状の導電性接続部材4が配設さ
れていると共に、内側絶縁セパレータ3bの両面にも同
様に第2絶縁板32或いは第3絶縁板33に沿って導電
性接続部材4が配設されている。接続体2の各相の導電
性接続部材4・4間には、隣り合う絶縁セパレータ3・
3の間隙形成用凸状リブ312・312により間隙が形
成され、各接続体2の導電性接続部材4・4間の間隙に
は、寸法調整接続ユニット1の長さ方向両外側から接続
すべきバスダクト100・100の導体端部101a・
101aがそれぞれ挿入されると共に、寸法調整接続ユ
ニット1の長さ方向内側には略方形平板状の接続導体9
が配設されており、対向配置された一方の接続体2の導
電性接続部材4・4間の間隙と他方の接続体2の対応す
る同相の導電性接続部材4・4間の間隙に接続導体9の
両側が挿入され、接続導体9により対向配置された接続
体2・2の同相の導電性接続部材4・4相互が電気的に
接続される。又、導電性接続部材4の接続導体9が接触
する面の所定箇所には、接続導体9の移動を規制するた
めの移動規制部として2本のピン41が幅方向に所定間
隔で立設している。
【0030】接続導体9は、安全性を向上するために、
その略中央部が絶縁物で被覆されており、その長さ方向
の両端縁で幅方向の略中央部には切欠凹部91が形成さ
れている。各切欠凹部91は、接続導体9の長さ方向の
内方に幅広部911が形成され、その外方に幅狭部91
2が形成されている略C字形であって、幅広部911は
移動規制部の幅以上或いは2本のピン41・41の立設
している幅以上として、幅狭部912は移動規制部の幅
未満或いは2本のピン41・41の立設している幅未満
として形成されている。接続導体9は、2本のピン41
・41が切欠凹部91内に配置されるように導電性接続
部材4に沿って配設され、ピン41・41が切欠凹部9
1内に介在することにより、接続導体9の長さ方向への
移動は両側の幅広部911内をピン41が長さ方向に移
動する範囲に規制される。更に幅狭部912の幅は間隙
形成用凸状リブ312の外形幅以上に形成され、寸法調
整接続ユニット1を縮小した場合に接続導体9と間隙形
成用凸状リブ312とが衝突することを防止することが
可能な構成である。幅狭部912の幅は、間隙形成用凸
状リブ312を有しない構成であれば、絶縁スリーブ8
の外形幅以上にすると好適である。
【0031】即ち、移動規制部であるピン41・41と
切欠凹部91との係合により、接続体2の導電性接続部
材4から接続導体9が落下すること等を防止することが
可能であり、又、幅狭部912の幅を間隙形成用凸状リ
ブ312や絶縁スリーブ8の外形幅以上に形成すること
により、間隙形成用凸状リブ312や絶縁スリーブ8が
幅狭部912をスムーズに通ることができ、接続導体9
が間隙形成用凸状リブ312や絶縁スリーブ8に当接し
て破損すること等を防止することができる構成である。
【0032】また、外側絶縁セパレータ3aの第1絶縁
板31の外面に設けられている接続側板5には、幅方向
に沿って凹溝51が形成されており、凹溝51の略中央
部には図に省略したボルト挿通孔が形成されている。凹
溝51は締着具である押さえ部材10が嵌まる程度の溝
であればよく、凹溝51内に押さえ部材10が嵌め込ま
れる。そのため、ボルト6の締め付けによる押さえ部材
10の共回りを防止することが可能であると共に、押さ
え部材10により、導電性接続部材4と接続導体9或い
はバスダクト導体端部101aとの接触面等の所要箇所
の狭持力を高めて狭持可能な構成である。更に、接続側
板5は、凹溝51の上端から内側に延びる面が外側に延
びる面よりも長く形成され、前記内側に延びる面には接
続側板5・5相互を結合するために形成されている、長
さ方向へ伸びる長孔52が上下2箇所に開口しており、
又、一方の接続体2の前記内側に延びる面と他方の接続
体2の前記内側に延びる面は隣接して重なるようになっ
ている。
【0033】接続体2の対面する両側の接続側板5・5
の前記外側に延びる面相互間の距離は、その凹溝51・
51の底面相互間の距離よりも長く形成されており、前
記外側に延びる面の内方に接続すべきバスダクト100
の端部側板102dに挿入可能な構成となっている。更
に、バスダクト100の接続時に端部側板102dが凹
溝51の側面に当接する位置で接続する構成とすること
により、バスダクト100の接続箇所の位置決めを行え
ると共に、安定した電気幹線路を形成することが可能と
なる。
【0034】接続体2に於ける絶縁セパレータ3、導電
性接続部材4及び接続側板5は、絶縁スリーブ8に挿通
されたボルト6やナット7、押さえ部材10などの締着
具にて仮締着されている。尚、本実施形態に於いては、
絶縁セパレータ3の第1絶縁板31の略中央部に形成さ
れた絶縁スリーブ8を挿通可能な挿通孔311は、四角
形の絶縁スリーブ8の外形に対応して絶縁スリーブ8の
外形より僅かに大きい略四角形に形成され、対応する間
隙形成用凸状リブ312、位置決め用凸状リブ313、
導電性接続部材4に形成された開口部、第2絶縁板32
及び第3絶縁板33の開口部は略四角形に形成され、ボ
ルト6やナット7などの締着具の締め付けによる共回り
を防止する構成となっているが、その形状は適宜であ
り、例えば挿通孔311は絶縁スリーブ8の形状に対応
する僅かに大きい類似形の開口とし、同様に対応する間
隙形成用凸状リブ312、位置決め用凸状リブ313、
導電性接続部材4に形成された開口部、第2絶縁板32
及び第3絶縁板33の開口部も対応する類似形に形成す
るとよい。前記形状はボルト6やナット7などの締着具
の締め付けによる共回りを防止できる構成とすると好適
である。さらには、少なくとも、位置決め凸状リブ31
3を長方形、或いは楕円形とし、且つ導電性接続部材4
に形成された開口部、第2絶縁板32及び第3絶縁板3
3の開口部も対応する相似形に形成するとより好適であ
り、導電性接続部材4、第2絶縁板32及び第3絶縁板
33の位置決めが少なくとも縦横を間違えることが無く
なる効果を奏する。換言すれば、縦横を間違えて位置決
め凸状リブ313に導電性接続部材4、第2絶縁板32
及び第3絶縁板33を嵌め込むことができないこととな
る。
【0035】そして、対向する接続体2・2の接続側板
5・5を重ね合わせ、前記重ね合わせ部分の間に断面略
コ字形の架橋部材11を架設し、接続側板5・5の長孔
52・52同士を重ねると共に、架橋部材11に形成さ
れているボルト挿通孔を重ね、前記重ねられた長孔52
・52とボルト挿通孔にワッシャーを介してボルトを挿
通しナットを締める等、前記長孔52・52とボルト挿
通孔に於いてボルト・ナット・ワッシャーなど締着具1
2により接続側板5・5と架橋部材11を結合し、寸法
調整接続ユニット1が構成される。尚、架橋部材11の
形状は、寸法調整接続ユニット1の平面視で幅方向両側
の接続側板5・5同士を結合可能なものであれは適宜で
あり、又、架橋部材11を設けることで、仮締め状態で
ある接続体2のボルト6やナット7などの締着具を緩め
過ぎたとしても中央付近の接続側板5・5間の距離が維
持され、接続導体9の落下、或いは分解を防止すること
ができる共に、寸法調整接続ユニット1自体の強度が増
加する。
【0036】寸法調整接続ユニット1は、図5及び図6
に示すように寸法調整可能な構成となっており、縮小時
は接続側板5の長孔52の内側端縁近傍の位置で締着具
12で締着され、接続導体9の切欠凹部91の幅広部9
11の内側端縁と移動規制部であるピン41が当接する
位置となっており、この際に一方の接続体2の絶縁セパ
レータ3の第3絶縁板33と、他方の接続体2の第2絶
縁板32とが当接寸前まで近づいている状態となってい
る。又、中間時の寸法調整接続ユニット1は、接続側板
5の長孔52の略中央部付近にて締着具12で結合さ
れ、例えば接続導体9の切欠凹部91の略中央部に移動
規制部であるピン41が位置する状態とする。又、伸長
時の寸法調整接続ユニット1は、接続側板5の長孔52
の外側端縁近傍の位置で締着具52にて締着されている
と共に、接続導体9の切欠凹部91の幅広部911の外
側端縁と移動規制部であるピン41が当接する位置とな
っており、この際に一方の接続体2の絶縁セパレータ3
の第3絶縁板33と、他方の接続体2の第3絶縁板33
には少なくとも重なり部分が存在し、その平面視重なり
部分は最小状態となる。即ち、図5及び図6に示す距離
2Lの範囲内で且つどの距離であっても寸法調整可能な
構成である。
【0037】また、寸法調整接続ユニット1を伸長する
際には、対向する接続体2・2が互いに離反する方向に
移動することにより、一方の接続体2の導電性接続部材
4と他方の接続体2の導電性接続部材4が互いに離反す
る方向に移動する。導電性接続部材4の移動に伴って、
例えば接続導体9の一方端に於ける切欠凹部91の幅広
部911の外方の内面(幅狭部912の近傍)に一方の
接続体2の導電性接続部材4の移動規制部である2本の
ピン41・41が当接して係合すると、接続導体9が前
記当接側へ牽引されて移動し、最終的に、接続導体9の
他方端に於ける切欠凹部91の幅広部911の外方の内
面(幅狭部912の近傍)に他方の接続体2の導電性接
続部材4の移動規制部である2本のピンが当接して係合
するまで、寸法調整接続ユニット1は伸長可能である。
換言すると、一方の接続体2の導電性接続部材4に対す
る接続導体9の一方端の移動のみが行われ、その移動が
移動規制部で規制される場合には、他方の接続体2の導
電性接続部材4に対する接続導体9の他方端の移動のみ
が行われ、その移動も最終的には移動規制部で規制され
ることになる。
【0038】逆に、寸法調整接続ユニット1を縮小する
際には、対向する接続体2・2が互いに近づく方向に移
動することにより、一方の接続体2の導電性接続部材4
と他方の接続体2の導電性接続部材4が互いに近づく方
向に移動し、その移動に伴って、例えば接続導体9の一
方端に於ける切欠凹部91の幅広部911の内方の内面
に一方の接続体2の導電性接続部材4の移動規制部であ
る2本のピン41・41が当接して係合すると、接続導
体9が前記当接側へ押されて移動し、最終的には、接続
導体9の他方端に於ける切欠凹部91の幅広部911の
内方の内面に他方の接続体2の導電性接続部材4の移動
規制部である2本のピンが当接して係合するまで、寸法
調整接続ユニット1は縮小可能である。換言すると伸長
の場合と同様に、一方の接続体2の導電性接続部材4に
対する接続導体9の一方端の移動のみが行われ、その移
動が移動規制部で規制される場合には、他方の接続体2
の導電性接続部材4に対する接続導体9の他方端の移動
のみが行われ、その移動も最終的には移動規制部で規制
される。
【0039】次に、本実施形態の寸法調整接続ユニット
1により対向配置されるバスダクト100・100を相
互に接続する場合について、図7乃至図12に基づき説
明する。図7乃至図9は寸法調整接続ユニットの中間状
態によりバスダクト相互を接続する場合の斜視説明図及
び正面説明図及び平面説明図、図10は前記中間状態に
より接続した状態を示す一部縦断平面図及び一部縦断正
面図、図11は寸法調整接続ユニットの縮小状態により
接続する場合の正面説明図、図12は寸法調整接続ユニ
ットの伸長状態により接続する場合の正面説明図であ
る。
【0040】先ず、接続すべきバスダクト100・10
0が寸法誤差を含む一定距離離間して配置されている状
態に対し、バスダクト100・100相互間に寸法調整
接続ユニット1を配置する。寸法調整接続ユニット1
は、同相の導電性接続部材4・4間にバスダクト100
の導体端部101aが位置するように、且つ接続側板5
の内面と外側絶縁セパレータ3aの外面との間に前述し
た凹溝51により形成されている間隙に端部側板102
dが位置するように配置する。この際、接続側板5・5
相互を結合している締着具12と、接続体2のボルト6
やナット7などの締着具は仮締着の状態になっており、
締着具12に対して長孔52を長手方向に所要距離移動
することにより、対向するバスダクト100・100相
互間の間隔に合わせて寸法調整を行いながら寸法調整接
続ユニット1を配置する。
【0041】その後に、バスダクト100の端部側板1
02dと接続側板5とをボルトやナットなどで結合し、
且つ各接続体2のボルト6やナット7などの締着具を緊
締することにより、バスダクト100・100を寸法調
整接続ユニット1で連結し、相互のバスダクト100・
100を電気的に接続する。即ち、一方のバスダクト1
00の各相の導体端部101aは、一方の接続体2の導
電性接続部材4、接続導体9、他方の接続体2の導電性
接続部材4を介して、他方のバスダクト100の同相の
導体端部101aに電気的に接続される。寸法調整接続
ユニット1の寸法を調整してバスダクト100・100
相互を連結して接続することにより、寸法調整接続ユニ
ット1の伸縮状態を決定し、仮締め状態である接続側板
5・5相互を結合する締着具12を緊締して、寸法調整
接続ユニット1の前記決定した伸縮状態の寸法を保持す
る。その後、上下の対応開放面に接続上板13a及び接
続下板13bを配置し、接続上板13a及び接続下板1
3bをバスダクト100・100のハウジング等にビス
止め或いはボルトやナットで締着することにより、バス
ダクト100・100の接続が完了する。
【0042】尚、接続上板13a及び接続下板13bに
も長孔131を設け、バスダクト100に予め開口して
いる開口部と前記長孔131とを締着具で固定する構成
とすると、接続上板13a及び接続下板13bを現地で
加工する必要が無くなるなど施工性が向上して好適であ
り、又、長孔52,長孔131は寸法調整接続ユニット
1の縮小時から伸長時までに対応できる範囲の長孔13
1であればよい。
【0043】以上、本発明の寸法調整接続ユニットの実
施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限
定されるものではなく、次のような拡張及び変形をする
ことができる。例えば、上記実施形態では、3線式のバ
スダクト100・100を接続する寸法調整接続ユニッ
ト1を例にして説明したが、本発明の寸法調整接続ユニ
ット1は、2線式以下或いは4線式以上のバスダクトで
あっても対応することができる。
【0044】また、絶縁セパレータ3の構造及び配置は
上記実施形態に限定されるものではなく、例えば第1絶
縁板31、第2絶縁板32、第3絶縁板33を一体形成
する構成としてもよく、若しくはこれらの一部を一体形
成する構成としてもよく、これにより部品点数を減少す
ることができる。更に、絶縁セパレータ3は、図13に
示すように、様々な構造及び配置とすることが可能であ
り、同図(a)のように平面面積の小さい第1絶縁板3
1と平面面積の大きい第2絶縁板32のみで構成しても
よく、これにより上記実施形態に比べて部品点数を減少
することができる。
【0045】また、同図(b)のように同図(a)の形
状で一体形成した絶縁セパレータ3としてもよく、又、
同図(c)に示すように同図(a)の構成に於いて第1
絶縁板31の肉厚を厚くした構成とし、第2絶縁板32
の移動を効率的に行えるようにしてもよく、又、同図
(d)のように同図(c)の形状で一体形成した絶縁セ
パレータ3としてもよい。又、同図(e)のように、一
方の絶縁セパレータ3を平面面積の小さい第1絶縁板3
1の両面に平面面積の大きい第2絶縁板32・32を配
設し、他方の絶縁セパレータ3を第2絶縁板32の両面
に第1絶縁板31・31を配設する構成としてもよく、
又、同図(f)のように同図(e)の形状で一体形成し
た絶縁セパレータ3としてもよい。又、同図(g)に示
すように平面面積の小さい第1絶縁板31と平面面積の
大きい第2絶縁板32とを交互にそれぞれ2枚ずつ配設
した絶縁セパレータ3とし、対応する或いは対面する絶
縁セパレータ3・3を対称に配置する構成としてもよ
い。
【0046】また、本発明に於ける移動規制部として、
上記実施形態では2本のピン41・41について説明し
たが、移動規制部はかかる2本のピン41・41に限定
されるものではなく、例えば1本の細長い楕円形或いは
長方形からなるピンとしてもよく、これにより加工工程
を減らし、製造コストを削減することができる。又、移
動規制部としてのピンは導電性接続部材4に打ち込む等
により設ける構成や、或いは絶縁セパレータ3に予め一
体形成或いは別体でピンを設け、且つ導電性接続部材4
に前記ピンを挿通可能な開口部を形成し、前記ピンを前
記開口部に挿通して導電性接続部材4の位置決めをより
確実に行える構成等としてもよい。
【0047】また、上記実施形態の架橋部材11は断面
コ字形とし、寸法調整接続ユニット1の上下に設け、接
続側板5の内面に締着具12で共締めする構成とした
が、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば架
橋部材11は接続側板5の外面に締着する構成としても
よく、接続側板5・5相互を隣接して重ね合わせ、その
重ね合わせ部分の外側面に架橋部材11を設け、かかる
箇所を締着箇所として締着具12で締着する場合等に
は、例えば接続側板5・5相互の接地を締着具12によ
る締着箇所により接続する場合などは、内側の接続側板
5の外面で長孔の回りが塗装されておらず、且つ外側の
接続側板5の内面で長孔の回りが塗装されていないた
め、前記内側の接続側板5の外面で長孔の回りの塗装し
ていない箇所を隠すことが可能となり、錆が発生しにく
く、且つ意匠的に優れた寸法調整接続ユニット1を提供
することができる。又、架橋部材11は、接続側板5に
締着具12で共締めする構成ではなく、別箇所にて締着
具等で固定する構成にしてもよい。又、断面コ字形の架
橋部材11を断面ロ字形の架橋部材とし、前記架橋部材
が接続導体9の全体を覆って接続側板5の内面に固定さ
れる構成、或いは前記架橋部材が接続導体9及び接続側
板5・5の重なり箇所を全て外面から覆って接続側板5
と締着具12等で固定される構成としてもよく、かかる
構成により寸法調整接続ユニット1の側面からの塵埃等
の侵入を防止することができる。
【0048】また、接続側板5に形成されている長孔5
2の形成箇所は、接続側板5の上下2箇所に限定され
ず、1箇所或いは3箇所以上でもよい。更に、長孔52
を重ねられる接続側板5・5相互に各々設ける場合につ
いて説明したが、長孔52は対向配置された接続体2・
2の重ねられる接続側板5・5のうち少なくとも一方の
接続側板5に設けられていればよく、例えば重ねられる
一方の接続側板5には長孔52を形成し、他方の接続側
板5には丸孔を形成してもよい。この場合に、例えば接
続側板5・5の重なり箇所で内側に位置する接続側板5
に長孔52を設けることにより、縮小時に長孔52を外
側の接続側板5で隠すことができるため意匠性を向上す
ることができる。反対に例えば接続側板5・5の重なり
箇所で外側に位置する接続側板5に長孔52を設けるこ
とにより、接続側板5・5相互の接地を締着具12によ
る締着箇所により接続する場合などは、接続側板5・5
相互を隣接して重ね合わせ、その重ね合わせ部分を締着
箇所として締着具12で締着し、前期同様内側の接続側
板5の外面で丸孔の回りが塗装されておらず、且つ外側
の接続側板5の内面で長孔の回りが塗装されていないた
め、塗装されていない箇所を伸長時でも縮小時でも外側
の接続側板5である程度隠すことが可能となり、錆の発
生を防ぎ、且つ意匠性に優れた寸法調整接続ユニット1
を提供することができる。
【0049】また、接続導体9は剛性の導体に限定され
ず、本発明の接続導体には可撓性導体を使用してもよ
く、可撓性導体を使用することによりスムーズに寸法調
整を行うことが可能となる。また、本発明に於けるバス
ダクトや接続体の構造は上記実施形態に限定されるもの
ではない。
【0050】また、上記実施形態では、接続側板5に長
孔52を設けて締着具12にて結合する構成と、接続導
体9に切欠凹部91を形成して、且つ導電性接続部材4
の接続導体9が接する面に移動規制部を有する構成の組
合せについて説明したが、接続側板5に長孔52を設け
て締着具12にて結合する構成だけ、或いは接続導体9
に切欠凹部91を形成して、且つ導電性接続部材4の接
続導体9が接する面に移動規制部を有する構成だけの場
合も本発明に含まれる。
【0051】
【発明の効果】本発明の寸法調整接続ユニットは、小型
で容易に取扱うことが可能であり施工性に優れていると
共に、安定して確実にバスダクト相互を接続することが
でき、更には安価に提供することができる効果を奏す
る。また、本発明の寸法調整接続ユニットは、寸法調整
接続ユニットによって接続されるバスダクト自体には特
殊な構造を要せずにバスダクト相互を接続することが可
能であり、接続されるバスダクト自体は何等変更する必
要がなく、特殊なバスダクトを使用或いは製造する必要
がない。かかる点からも優れた施工性を発揮し、寸法調
整部分の施工コスト及び製造コストの削減を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の寸法調整接続ユニットを示
す斜視図。
【図2】(a)実施形態の寸法調整接続ユニットを示す
正面図 (b)実施形態の寸法調整接続ユニットを示す平面図。
【図3】実施形態の寸法調整接続ユニットに於ける内側
絶縁セパレータの状態を示す斜視説明図。
【図4】(a)実施形態の寸法調整接続ユニットに於け
る接続導体と導電性接続部材の伸縮の縮小状態を示す正
面説明図。 (b)実施形態の寸法調整接続ユニットに於ける接続導
体と導電性接続部材の伸縮の中間状態を示す正面説明
図。 (c)実施形態の寸法調整接続ユニットに於ける接続導
体と導電性接続部材の伸縮の伸長状態を示す正面説明
図。
【図5】(a)実施形態の寸法調整接続ユニットに於け
る伸縮の縮小状態を示す正面説明図。 (b)実施形態の寸法調整接続ユニットに於ける伸縮の
中間状態を示す正面説明図。 (c)実施形態の寸法調整接続ユニットに於ける伸縮の
伸長状態を示す正面説明図。
【図6】(a)実施形態の寸法調整接続ユニットに於け
る伸縮の縮小状態を示す平面説明図。 (b)実施形態の寸法調整接続ユニットに於ける伸縮の
中間状態を示す平面説明図。 (c)実施形態の寸法調整接続ユニットに於ける伸縮の
伸長状態を示す平面説明図。
【図7】実施形態の寸法調整接続ユニットの中間状態に
よりバスダクト相互を接続する場合の斜視説明図。
【図8】実施形態の寸法調整接続ユニットの中間状態に
よりバスダクト相互を接続する場合の正面説明図。
【図9】実施形態の寸法調整接続ユニットの中間状態に
よりバスダクト相互を接続する場合の平面説明図。
【図10】(a)実施形態の寸法調整接続ユニットの中
間状態によりバスダクト相互を接続した状態を示す一部
縦断平面図。 (b)実施形態の寸法調整接続ユニットの中間状態によ
りバスダクト相互を接続した状態を示す一部縦断正面
図。
【図11】実施形態の寸法調整接続ユニットの縮小状態
によりバスダクト相互を接続する場合の正面説明図。
【図12】実施形態の寸法調整接続ユニットの伸長状態
によりバスダクト相互を接続する場合の正面説明図。
【図13】(a)〜(g)本発明の寸法調整接続ユニッ
トに於ける絶縁セパレータの第1〜第7変形例を示す平
面説明図。
【符号の説明】
1 寸法調整接続ユニット 2 接続体 3 絶縁セパレータ 3a 外側絶縁セパレータ 3b 内側絶縁セパレータ 31 第1絶縁板 32 第2絶縁板 33 第3絶縁板 312 間隙形成用凸状リブ 313 位置決め用凸状リブ 4 導電性接続部材 41 ピン 5 接続側板 51 凹溝 52 長孔 9 接続導体 91 切欠凹部 911 幅広部 912 幅狭部 11 架橋部材 12 締着具 100 バスダクト 101 導体 101a 導体端部 102d 端部側板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離間して設けられるバスダクト相互間の
    間隔に合わせて寸法を調整可能であり、該バスダクト相
    互を電気的に接続する寸法調整接続ユニットであって、
    少なくとも、該バスダクトの導体に接触する導電性接続
    部材を有し且つ外側に接続側板が設けられている接続体
    の相互が、該接続側板を介して連結方向へ位置調整可能
    に連結され、一方の接続体の導電性接続部材と他方の接
    続体の導電性接続部材間に接触する接続導体が設けられ
    ていることを特徴とする寸法調整接続ユニット。
  2. 【請求項2】 前記一方の接続体の接続側板と前記他方
    の接続体の接続側板にそれぞれ締着具挿通孔が設けら
    れ、少なくとも、該一方の締着具挿通孔若しくは該他方
    の締着具挿通孔を連結方向に伸びる長孔とし、該一方の
    締着具挿通孔及び該他方の締着具挿通孔に締着具が挿通
    され、該一方の接続側板と該他方の接続側板が連結方向
    へ位置調整可能に連結されることを特徴とする請求項1
    記載の寸法調整接続ユニット。
  3. 【請求項3】 前記一方の接続側板と前記他方の接続側
    板の連結部分が厚さ方向の両側に位置し、該両側の連結
    部分間に架橋部材が架設され、該架橋部材が該一方の接
    続側板と該他方の接続側板に結合されることを特徴とす
    る請求項2記載の寸法調整接続ユニット。
  4. 【請求項4】 前記接続導体の連結方向の少なくとも一
    方の端縁に切欠凹部が設けられ、前記導電性接続部材の
    該接続導体と接触する面で該切欠凹部に対応する位置に
    移動規制部が設けられ、該切欠凹部と該移動規制部との
    係合により該接続導体の移動を規制することを特徴とす
    る請求項1、2又は3記載の寸法調整接続ユニット。
  5. 【請求項5】 前記切欠凹部の開口箇所近傍が幅狭に形
    成され、該幅狭部分により該移動規制部の移動が該切欠
    凹部内に規制されることを特徴とする請求項4記載の寸
    法調整接続ユニット。
  6. 【請求項6】 前記接続導体が可撓性導体であることを
    特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の寸法調整
    接続ユニット。
  7. 【請求項7】 前記接続体は異相の導電性接続部材間及
    び最外側の導電性接続部材と接続側板間を絶縁する絶縁
    セパレータを有し、少なくとも、前記一方の接続体の絶
    縁セパレータの内側端部と該絶縁セパレータと対応する
    前記他方の接続体の絶縁セパレータの内側端部が重なっ
    て配設されていることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5又は6記載の寸法調整接続ユニット。
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