JP2003158020A - トランス - Google Patents

トランス

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JP2003158020A
JP2003158020A JP2001356607A JP2001356607A JP2003158020A JP 2003158020 A JP2003158020 A JP 2003158020A JP 2001356607 A JP2001356607 A JP 2001356607A JP 2001356607 A JP2001356607 A JP 2001356607A JP 2003158020 A JP2003158020 A JP 2003158020A
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Hiroshi Usui
浩 臼井
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Sanken Electric Co Ltd
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Sanken Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング電源装置等の部品点数や実装部
品の占有面積を増加させずにノイズレベルを低減できる
トランスを提供する。 【解決手段】 本発明によるトランスは、一方のフェラ
イトコア(1A)の一部から突出して形成された突出部(1a)
と、突出部(1a)に形成された1つの孔部(1b)とを備え、
1次巻線(3)の引出線の始端部(3a)及び終端部(3b)を一
方のフェライトコア(1A)の孔部(1b)に挿通した後、ボビ
ン(2)の一方の端子引出部(2o)の孔(2j,2k)にそれぞれ挿
通している。トランスの1次巻線(3)の引出線の始端部
(3a)及び終端部(3b)を一方のフェライトコア(1A)の孔部
(1b)に挿通することにより、伝導ノイズ及び放射ノイズ
を抑制するコモンモードコイルが1次巻線(3)に近接し
て形成されるので、別付けのコモンモードコイルが不要
となり、スイッチング電源装置等の部品点数や実装部品
の占有面積を増加させずに発生するノイズのレベルを低
減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の巻線を有する
トランス、特にスイッチング電源装置等に使用されるト
ランスに属する。
【0002】
【従来の技術】従来からスイッチング電源装置等で広く
使用されているトランスの一例を図18に示す。図18
に示すトランスは、フェライト等の磁性材の焼結体から
成る図19に示すE字形状の一対のフェライトコア(1A,
1B)と、筒部(2b)及び一対のフランジ(2c,2d)を有する図
20に示す樹脂製のボビン(2)と、ボビン(2)の一対のフ
ランジ(2c,2d)間に巻装された図21に示す1次巻線(3)
及び2次巻線(4)とを備えている。フェライトコア(1A,1
B)は、図19に示すように中央に形成された円柱状の中
脚(1d)と、中脚(1d)から離間して形成され且つ円弧状の
切欠を有する一対の側脚(1e,1f)とを備えている。ボビ
ン(2)は、図20に示すように一対のフェライトコア(1
A,1B)の中脚(1d)を挿入する空洞(2a)を形成する円筒状
の筒部(2b)と、筒部(2b)の両端に鍔状に形成された一対
のフランジ(2c,2d)と、一方のフランジ(2c)に形成され
且つ1次巻線(3)及び2次巻線(4)の引出線を挿通する4
つの切欠凹部(2e〜2h)と、他方のフランジ(2d)に形成さ
れ且つ1次巻線(3)及び2次巻線(4)の引出線の始端部及
び終端部(3a,3b),(4a,4b)を挿通する孔(2i〜2n)を有す
る一対の端子引出部(2o,2p)とを備えている。1次巻線
(3)及び2次巻線(4)は、図21に示すようにボビン(2)
の一対のフランジ(2c,2d)間の筒部(2b)に1次巻線(3)、
2次巻線(4)の順で層状に巻装され、1次巻線(3)と2次
巻線(4)との間には絶縁用のバリア(絶縁シート)(6)が
挿入される。詳細には図示しないが、1次巻線(3)及び
2次巻線(4)の引出線は、ボビン(2)の一方のフランジ(2
c)の切欠凹部(2e〜2h)に挿通され、それらの引出線の始
端部及び終端部(3a,3b),(4a,4b)が一対の端子引出部(2
o,2p)の孔(2i〜2n)に挿通され、それらの先端の絶縁被
覆を剥離することにより、1次巻線(3)及び2次巻線(4)
の端子が形成される。1次巻線(3)及び2次巻線(4)は、
例えば一般的なエナメル線又は実開平3−25219号
公報に開示される線状の導体を絶縁性の樹脂材で多重に
被覆した被覆導線が使用される。1次巻線(3)及び2次
巻線(4)が巻装されたボビン(2)の筒部(2b)の空洞(2a)に
一対のフェライトコア(1A,1B)の中脚(1d)を挿入すると
共に、一対のフェライトコア(1A,1B)の中脚(1d)の外周
と一対の側脚(1e,1f)の円弧状の切欠により形成された
凹部(1g,1h)にボビン(2)のフランジ(2c,2d)を嵌合する
ことにより、トランスの組み立てが完了する。これによ
り、図21に示すように2つのE字形状のフェライトコ
ア(1A,1B)の中脚(1d)及び一対の側脚(1e,1f)が対向し、
1次巻線(3)及び2次巻線(4)に電流が流れたときに閉磁
路が構成される。
【0003】図18に示すトランスを使用したスイッチ
ング電源装置を図22に示す。図22において、(8)は
図18に示すトランス、(8a〜8d)はトランス(8)の端
子、(1)は組み合わされた一対のフェライトコア(1A,1B)
を示す。図22に示すスイッチング電源装置は、直流電
圧E[V]を発生する直流電源(7)と、直流電源(7)と直列
に接続されたトランス(8)の1次巻線(3)及びMOS-F
ET(9)と、トランス(8)の2次巻線(4)に接続された整
流ダイオード(10)及び平滑コンデンサ(11)から成る整流
平滑回路(12)と、直流出力端子(13,14)の電圧を検出し
且つその電圧レベルと基準電圧レベルとの誤差信号を出
力する出力電圧検出回路(15)と、発光ダイオード(16)及
び受光トランジスタ(17)から成るフォトカプラを介して
入力される出力電圧検出回路(15)の誤差信号のレベルに
基づいてMOS-FET(9)をオン・オフ制御するPWM
制御回路(18)とを備えている。PWM制御回路(18)から
パルス信号が出力され、MOS-FET(9)がオン状態に
なると、直流電源(7)からトランス(8)の1次巻線(3)及
びMOS-FET(9)に電流が流れ、1次巻線(3)に流れ
る電流によってフェライトコア(1A,1B)は閉磁路を構成
し、トランス(8)にエネルギが蓄積される。トランス(8)
のエネルギの蓄積が終了し、MOS-FET(9)がオフ状
態になると、トランス(8)の2次巻線(4)からエネルギが
放出され、整流平滑回路(12)を介して直流出力端子(13,
14)に直流出力電圧VOが発生する。直流出力端子(13,1
4)の直流出力電圧VOは出力電圧検出回路(15)により検
出され、直流出力端子(13,14)の電圧レベルと基準電圧
レベルとの誤差信号として出力される。出力電圧検出回
路(15)の誤差信号は、フォトカプラを構成する発光ダイ
オード(16)及び受光トランジスタ(17)を介してPWM制
御回路(18)に入力され、PWM制御回路(18)はその入力
信号に応じてMOS-FET(9)のゲート端子に付与する
PWMパルス信号のパルス幅を可変する。即ち、直流出
力端子(13,14)の直流出力電圧VOのレベルが基準電圧レ
ベルより高いときは、PWM制御回路(18)から出力され
るPWMパルス信号のパルス幅が狭くなり、MOS-F
ET(9)のオン期間が短縮される。逆に、直流出力端子
(13,14)の直流出力電圧VOのレベルが基準電圧レベルよ
り低いときは、PWM制御回路(18)から出力されるPW
Mパルス信号のパルス幅が広くなり、MOS-FET(9)
のオン期間が延長される。これにより、直流出力端子(1
3,14)から出力される直流出力電圧VOが一定のレベルに
保持される。
【0004】ところで、図22に示すスイッチング電源
装置は、MOS-FET(9)のスイッチング動作により直
流電源(7)の直流電圧E[V]をトランス(8)の1次巻線
(3)に断続的に印加するため、1次巻線(3)の自己誘導電
圧dv/dtによるノイズが発生する。このノイズは、直流
電源(7)の正極からトランス(8)の1次巻線(3)及びMO
S-FET(9)を介して直流電源(7)の負極に流れる電流
の線間に現れるノーマルモードノイズ(又はディファレ
ンシャルノイズともいう)と、直流電源(7)の正極に接
続された正側ライン及び負極に接続された負側ラインの
各々と大地(グランド)との間に現れるコモンモードノ
イズの2つがあり、一般的にはコモンモードノイズが問
題となる。図23は、これらのノイズの影響を考慮した
トランス(8)の等価回路を示し、1次巻線(3)と2次巻線
(4)との間並びに1次巻線(3)及び2次巻線(4)の各々と
フェライトコア(1)との間に浮遊容量(19a〜19f)を有す
る。ここで、MOS-FET(9)のスイッチング動作によ
りトランス(8)の1次巻線(3)の端子(8b)に多数の高調波
成分を含む矩形波電圧が印加されると、1次巻線(3)と
2次巻線(4)との間の浮遊容量(19a,19f)や1次巻線(3)
及び2次巻線(4)の各々とフェライトコア(1)との間の浮
遊容量(19b〜19e)により、1次巻線(3)の印加電圧に含
まれる高調波成分が2次巻線(4)に伝達され、ノーマル
モードノイズがトランス(8)の2次側に伝達される。ト
ランス(8)の2次側に伝達されるノーマルモードノイズ
は、直流出力端子(13,14)に接続される電子機器等の図
示しない負荷に誤動作等の悪影響を及ぼすのみならず、
ノーマルモードノイズがコモンモードノイズに変換され
るため、このノイズが直流電源(7)側に伝導(コンダク
ティブ)ノイズとして伝達される。更に、各部品間の配
線又は直流出力端子(13,14)に接続される負荷がアンテ
ナとなり、放射(ラジエーション)ノイズとしてスイッ
チング電源装置の入出力及び周辺に放射される。これら
のノイズは、他の電子機器等への妨害電波となるため、
他の電子機器に影響(例えば、ラジオでは不快な音、テ
レビジョンでは不快な音や画面の縞模様、パーソナルコ
ンピュータ等のディジタル機器では誤動作など)を及ぼ
さない程度のレベル以下とする必要がある。これらのノ
イズレベルは、例えば国際的にはCISPR(国際無線
専門委員会)等で規格化されている。したがって、スイ
ッチング電源装置等のノイズを発生する電源機器はこれ
らの規格に適合しなければならない。このため、図22
に示す類のスイッチング電源装置では、入力側又は出力
側にフィルタ回路を挿入したり、スイッチング動作時に
トランス(8)の1次巻線(3)に発生する自己誘導電圧dv/d
tを穏やかにする等、何等かのノイズ対策が一般的に行
われている。
【0005】これらのノイズ対策の一つとして、トラン
ス(8)の1次側と2次側との間でのノイズの伝達を抑制
する方法がある。図24に示すスイッチング電源装置は
その対策方法の一つで、直流電源(7)とトランス(8)の1
次巻線(3)との間にコモンモードコイル(20)を接続して
いる。図24に示すスイッチング電源装置では、コモン
モードコイル(20)の入出力間のインピーダンスが高くな
り、コモンモードノイズの電圧レベルが低下するため、
トランス(8)の1次巻線(3)から2次巻線(4)へのコモン
モードノイズの伝達を抑制することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図24
に示す従来のスイッチング電源装置では、直流電源(7)
とトランス(8)の1次巻線(3)との間にコモンモードコイ
ル(20)を追加する構成のため、部品点数が増加し、実装
部品の占有面積が大きくなる欠点があった。また、コモ
ンモードコイル(20)とトランス(8)の1次巻線(3)との間
の配線距離が長くなるため、コモンモードコイル(20)自
体や各部品間の配線がアンテナとなって放射ノイズを発
生し、却ってノイズレベルが増大する欠点があった。こ
れらの欠点を解消するためには、例えばトランス(8)自
体に何等かのノイズ対策を施して1次巻線(3)側又は2
次巻線(4)側のインピーダンスを高くする等の方法が考
えられるが、トランス(8)自体に対するノイズ対策は現
状では殆ど行われていなかった。
【0007】そこで、本発明ではスイッチング電源装置
等の部品点数や実装部品の占有面積を増加させずにノイ
ズレベルを低減できるトランスを提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるトランス
は、複数の巻線(3,4)が巻装され且つ巻線(3,4)に電流が
流れたときに閉磁路を構成するコア(1A,1B)と、コア(1
A)の一部から突出して形成された突出部(1a)と、突出部
(1a)に形成された少なくとも1つの孔部(1b)又は切欠凹
部(1k)とを備えている。複数の巻線(3,4)の少なくとも
1本の引出線(3b)をコア(1A)の孔部(1b)又は切欠凹部(1
k)に挿通又は巻回することにより、巻線(3,4)に電流が
流れたときに突出部(1a)がコア(1A,1B)と共に閉磁路を
構成する。これにより、伝導ノイズ及び放射ノイズを抑
制するコモンモードコイル又はノーマルモードコイル等
がトランスの入力側又は出力側に形成されるので、コモ
ンモードコイル又はノーマルモードコイル等のフィルタ
を別付けする必要がなくなり、スイッチング電源装置等
の部品点数や実装部品の占有面積を抑制できる。また、
ノイズ対策用のコイルとトランスの入力側の巻線(3)又
は出力側の巻線(4)との間の配線距離が短くなるので、
伝導ノイズ及び放射ノイズのレベルを低減できる。した
がって、スイッチング電源装置等の部品点数や実装部品
の占有面積を増加させずにノイズレベルを低減すること
ができる。本発明の一実施の形態では、空洞(2a)を形成
する筒部(2b)及び筒部(2b)の両端に形成された一対のフ
ランジ(2c,2d)を有するボビン(2)を備え、ボビン(2)の
一対のフランジ(2c,2d)間に複数の巻線(3,4)が巻装さ
れ、巻線(3,4)が巻装されたボビン(2)にコア(1A,1B)が
取り付けられている。更に、コア(1A)の孔部(1b)の一部
に切欠(1i)を形成した場合は、ノイズ対策用コイルのイ
ンダクタンス値の調整が可能となる。
【0009】本発明の他の実施の形態では、コア(1A)の
突出部(1a)に1つの孔部(1b)又は切欠凹部(1k)が形成さ
れ、1つの孔部(1b)又は切欠凹部(1k)に複数の巻線(3,
5)の引出線の始端部及び終端部(3a,3b),(5a,5b)が挿通
又は巻回されている。この場合は、トランスの複数の巻
線(3,5)全体に亘ってコモンモードコイルを形成するこ
とができる。また、コア(1A)の突出部(1a)に複数の孔部
(1b,1c)又は切欠凹部(1k,1l)を形成し、複数の孔部(1b,
1c)又は切欠凹部(1k,1l)のそれぞれに複数の巻線(3,5)
の引出線の始端部及び終端部(3a,3b),(5a,5b)を一対毎
に挿通又は巻回した場合は、トランスの複数の巻線(3,
5)の各々にコモンモードコイルを形成することができ
る。更に、コア(1A)の突出部(1a)に複数の孔部(1b,1c)
又は切欠凹部(1k,1l)を形成し、複数の孔部(1b,1c)又は
切欠凹部(1k,1l)の1つ(1b又は1k)に1つの巻線(3)の引
出線の始端部(3a)を挿通又は巻回し、複数の孔部(1b,1
c)又は切欠凹部(1k,1l)の他の1つ(1c又は1l)に1つの
巻線(3)の引出線の終端部(3b)を挿通又は巻回した場合
は、1つの巻線(3)の始端部(3a)に接続された一方のラ
イン及び1つの巻線(3)の終端部(3b)に接続された他方
のラインの双方にノーマルモードコイルを形成すること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるトランスの種
々の実施の形態を図1〜図17に基づいて説明する。但
し、これらの図面では、図18〜図24と同一の箇所に
は同一の符号を付し、その説明を省略する。本発明の一
実施の形態のトランスは、図1に示すように、一方のフ
ェライトコア(1A)の一部から突出して形成された突出部
(1a)と、突出部(1a)に形成された1つの孔部(1b)とを備
え、1次巻線(3)の引出線の始端部(3a)及び終端部(3b)
を一方のフェライトコア(1A)の孔部(1b)に挿通して90
°以上180°未満の範囲の角度で折り曲げた後、ボビ
ン(2)の一方の端子引出部(2o)の孔(2j,2k)にそれぞれ挿
通した点に特徴がある。図2に示すように、突出部(1a)
は一方のフェライトコア(1A)の一対の側脚(1e,1f)間の
凹部(1g,1h)から延出して形成され、孔部(1b)は突出部
(1a)の幅全体に亘って穿設されている。他方のフェライ
トコア(1B)は、図19に示すものと同様のものが使用さ
れる。2次巻線(4)の引出線の始端部(4a)及び図示しな
い終端部は、図18に示す場合と同様にボビン(2)の他
方の端子引出部(2p)の孔(2m)及び図示しない孔に直接挿
通されている。図1に示すトランスを使用したスイッチ
ング電源装置を図3に示す。図3に示すスイッチング電
源装置の動作は、図22に示す回路と同様であるから、
説明は省略する。図1に示す実施形態のトランスでは、
1次巻線(3)の引出線の始端部(3a)及び終端部(3b)を一
方のフェライトコア(1A)の孔部(1b)に挿通して90°以
上180°未満の範囲の角度で折り曲げることにより、
1次巻線(3)に電流が流れたときに一方のフェライトコ
ア(1A)の突出部(1a)が一対のフェライトコア(1A,1B)と
共に閉磁路を構成する。これにより、伝導ノイズ及び放
射ノイズを抑制するコモンモードコイルが1次巻線(3)
に近接して形成されるので、図24に示す別付けのコモ
ンモードコイル(20)が不要となり、スイッチング電源装
置の部品点数や実装部品の占有面積を抑制できる。ま
た、コモンモードコイルとトランスの1次巻線(3)との
間の配線距離が最短となるので、伝導ノイズ及び放射ノ
イズのレベルを低減できる。したがって、スイッチング
電源装置の部品点数や実装部品の占有面積を増加させず
にノイズレベルを低減することが可能となる。
【0011】図1に示す実施の形態は変更が可能であ
る。例えば、図4はPWM制御回路(18)の駆動電力供給
用の駆動巻線(5)を有するトランスに図1に示すトラン
スと同様のノイズ対策を実施した形態を示す。即ち、図
4に示す実施形態のトランスは、1次巻線(3)の引出線の
始端部(3a)及び終端部(3b)並びに駆動巻線(5)の引出線
の始端部(5a)及び終端部(5b)を一方のフェライトコア(1
A)の孔部(1b)に挿通して90°以上180°未満の範囲
の角度で折り曲げた後、ボビン(2)の一方の端子引出部
(2o)の孔(2i,2j,2k,2l)にそれぞれ挿通したものであ
る。2次巻線(3)の引出線の始端部(4a)及び図示しない
終端部は、図1に示す場合と同様にボビン(2)の他方の
端子引出部(2p)の孔(2m)及び図示しない孔に直接挿通さ
れる。図4に示すトランスを使用したスイッチング電源
装置を図5に示す。図5において、(8e,8f)はトランス
(8)の端子、(21)は起動抵抗、(22)は整流ダイオード、
(23)は平滑コンデンサ、(24)は整流平滑回路を示す。図
5に示すスイッチング電源装置は、起動時に起動抵抗(2
1)を介して整流平滑回路(24)の平滑コンデンサ(23)が充
電され、平滑コンデンサ(23)の充電電圧が起動電圧に達
するとPWM制御回路(18)が駆動され、MOS-FET
(9)がスイッチング動作を開始する。起動時以降は、ト
ランス(8)の駆動巻線(5)から整流平滑回路(24)を構成す
る整流ダイオード(22)及び平滑コンデンサ(23)を介して
PWM制御回路(18)に駆動用の電力が供給される。これ
以降の定常時の動作は、図22に示す従来のスイッチン
グ電源装置と略同様である。図4に示すトランスでは、
1次巻線(3)の引出線の始端部(3a)及び終端部(3b)並びに
駆動巻線(5)の引出線の始端部(5a)及び終端部(5b)を一
方のフェライトコア(1A)の孔部(1b)に挿通して90°以
上180°未満の範囲の角度で折り曲げることにより、
1次巻線(3)及び駆動巻線(5)の何れか片方又は双方に電
流が流れたときに一方のフェライトコア(1A)の突出部(1
a)が一対のフェライトコア(1A,1B)と共に閉磁路を構成
する。このため、図5に示すようにトランス(8)の1次
巻線(3)及び駆動巻線(5)の双方に亘ってコモンモードコ
イルを形成することができるので、1次巻線(3)の自己
誘導電圧及び駆動巻線(5)の相互誘導電圧により発生す
るノイズを抑制することが可能である。
【0012】図6は、図4に示すトランスの他の実施の
形態を示す。即ち、図6に示す実施形態のトランスは、
図7に示すように一方のフェライトコア(1A)の突出部(1
a)に2つの孔部(1b,1c)を形成し、1次巻線(3)の引出線
の始端部(3a)及び終端部(3b)を一方の孔部(1b)に挿通
し、駆動巻線(5)の引出線の始端部(5a)及び終端部(5b)
を他方の孔部(1c)に挿通して各巻線(3,5)の始端部及び
終端部(3a,3b),(5a,5b)を90°以上180°未満の範
囲の角度で折り曲げた後、ボビン(2)の一方の端子引出
部(2o)の孔(2i,2j,2k,2l)にそれぞれ挿通したものであ
る。2次巻線(3)の引出線の始端部(4a)及び図示しない
終端部は、図1に示す場合と同様にボビン(2)の他方の
端子引出部(2p)の孔(2m)及び図示しない孔に直接挿通さ
れる。図6に示すトランスを使用したスイッチング電源
装置を図8に示す。図8に示すスイッチング電源装置の
動作は、図5に示す回路と略同様であるから、説明は省
略する。図6に示すトランスでは、1次巻線(3)の引出線
の始端部(3a)及び終端部(3b)並びに駆動巻線(5)の引出
線の始端部(5a)及び終端部(5b)を一対毎に一方のフェラ
イトコア(1A)の2つの孔部(1b,1c)のそれぞれに挿通し
て90°以上180°未満の範囲の角度で折り曲げるこ
とにより、1次巻線(3)又は駆動巻線(5)に電流が流れた
ときに一方のフェライトコア(1A)の突出部(1a)が一対の
フェライトコア(1A,1B)と共に閉磁路を構成する。この
ため、図8に示すようにトランス(8)の1次巻線(3)及び
駆動巻線(5)の各々にコモンモードコイルを形成するこ
とができるので、巻線毎にノイズ対策を実施することが
可能である。
【0013】図9は、2次巻線(4)側にコモンモードコ
イルを形成したトランス(8)を使用したスイッチング電
源装置を示す。図9に示す実施形態のトランス(8)は、
図1に示す実施形態のトランスの1次巻線(3)側と2次
巻線(4)側とを相互に入れ換えることにより構成でき
る。即ち、図示はしないが一方のフェライトコア(1A)の
突出部(1a)をボビン(2)の他方の端子引出部(2p)の方向
に向け、2次巻線(4)の引出線の始端部(4a)及び終端部
(4b)を一方のフェライトコア(1A)の孔部(1b)に挿通して
90°以上180°未満の範囲の角度で折り曲げた後、
ボビン(2)の他方の端子引出部(2p)の孔(2m)及び図示し
ない孔にそれぞれ挿通し、1次巻線(3)の引出線の始端
部(3a)及び終端部(3b)を直接ボビン(2)の一方の端子引
出部(2o)の孔(2j,2k)にそれぞれ挿通することにより、
図9に示すトランス(8)を構成することができる。した
がって、トランスの2次巻線(4)の引出線の始端部(4a)
及び終端部(4b)を一方のフェライトコア(1A)の孔部(1b)
に挿通して90°以上180°未満の範囲の角度で折り
曲げることにより、2次巻線(4)に電流が流れたときに
一方のフェライトコア(1A)の突出部(1a)が一対のフェラ
イトコア(1A,1B)と共に閉磁路を構成する。このため、
図9に示すように伝導ノイズ及び放射ノイズを抑制する
コモンモードコイルを2次巻線(4)に近接して形成する
ことができる。
【0014】図10は、図2に示す1つの孔部(1b)が形
成された突出部(1a)を有する一方のフェライトコア(1A)
を使用し、1次巻線(3)の引出線の終端部(3b)のみを一
方のフェライトコア(1A)の孔部(1b)に挿通して90°以
上180°未満の範囲の角度で折り曲げた後、ボビン
(2)の一方の端子引出部(2o)の孔(2k)に挿通し、1次巻
線(3)の引出線の始端部(3a)をボビン(2)の一方の端子引
出部(2o)の孔(2j)に直接挿通したトランスの実施形態を
示す。2次巻線(3)の引出線の始端部(4a)及び図示しな
い終端部は、図1に示す場合と同様にボビン(2)の他方
の端子引出部(2p)の孔(2m)及び図示しない孔に直接挿通
される。図10に示すトランスを使用したスイッチング
電源装置を図11に示す。図10に示す実施形態のトラ
ンスでは、1次巻線(3)の引出線の終端部(3b)のみを一
方のフェライトコア(1A)の孔部(1b)に挿通して90°以
上180°未満の範囲の角度で折り曲げることにより、
1次巻線(3)の引出線の終端部(3b)に電流が流れたとき
に一方のフェライトコア(1A)の突出部(1a)が一対のフェ
ライトコア(1A,1B)と共に閉磁路を構成する。このた
め、図11に示すようにトランス(8)の1次巻線(3)の端
子(8b)とMOS-FET(9)のドレイン端子との間の負側
ラインにのみノーマルモードコイルが形成されるので、
最小限のノイズ対策でトランス(8)の1次巻線(3)から2
次巻線(4)へのノイズの伝達を抑制することができる。
なお、直流電源(7)の正極とトランス(8)の1次巻線(3)の
端子(8a)との間の正側ラインのみにノーマルモードコイ
ルを形成することも考えられるが、トランス(8)の1次
巻線(3)の端子(8b)とMOS-FET(9)のドレイン端子
との間の負側ライン又はトランス(8)の2次巻線(4)の端
子(8c)と整流ダイオード(10)との間の正側ラインにノー
マルモードコイルを形成する方が、図23に示すトラン
ス(8)の浮遊容量(19a〜19f)による1次巻線(3)から2次
巻線(4)へのノイズの伝達量が少なくなるので、図11
に示す形態が望ましい。
【0015】図12は、図7に示す2つの孔部(1b,1c)
が形成された突出部(1a)を有する一方のフェライトコア
(1A)を使用し、一方の孔部(1b)に1次巻線(3)の引出線
の始端部(3a)を挿通し、他方の孔部(1c)に1次巻線(3)
の引出線の終端部(3b)を挿通して1次巻線(3)の引出線
の始端部(3a)及び終端部(3b)を90°以上180°未満
の範囲の角度で折り曲げたトランスの実施形態を示す。
2次巻線(3)の引出線の始端部(4a)及び図示しない終端
部は、図1に示す場合と同様にボビン(2)の他方の端子
引出部(2p)の孔(2m)及び図示しない孔に直接挿通され
る。図12に示すトランスを使用したスイッチング電源
装置を図13に示す。図12に示す実施形態のトランス
では、1次巻線(3)の引出線の始端部(3a)を一方のフェ
ライトコア(1A)の一方の孔部(1b)に挿通し、1次巻線
(3)の引出線の終端部(3b)を一方のフェライトコア(1A)
の他方の孔部(1c)に挿通して1次巻線(3)の引出線の始
端部(3a)及び終端部(3b)を90°以上180°未満の範
囲の角度で折り曲げることにより、1次巻線(3)の引出
線の始端部(3a)及び終端部(3b)に電流が流れたときに一
方のフェライトコア(1A)の突出部(1a)が一対のフェライ
トコア(1A,1B)と共に閉磁路を構成する。このため、図
13に示すようにトランス(8)の1次巻線(3)の正側の端
子(8a)に接続された正側ライン及び1次巻線(3)の負側
の端子(8b)に接続された負側ラインの双方にノーマルモ
ードコイルが形成されるので、図10に示す実施形態の
トランスよりも更に1次巻線(3)から2次巻線(4)へのノ
イズの伝達を抑制することができる。
【0016】本発明の実施態様は前記の各実施の形態に
限定されず、更に種々の変更が可能である。例えば、図
14に示すように一方のフェライトコア(1A)の1つの孔
部(1b)の一部に切欠(1i)を形成し、図14に示す切欠(1
i)が形成された一方のフェライトコア(1A)を図1、図
4、図9又は図10に示す各実施形態のトランスに適用
してもよい。この場合は、切欠(1i)により一方のフェラ
イトコア(1A)の突出部(1a)のギャップが形成されるの
で、この切欠(1i)の大きさを適宜調整することにより、
トランスの入力側又は出力側に形成されるコモンモード
コイル又はノーマルモードコイルのインダクタンス値を
調整することができる。なお、図6及び図12に示す各
実施形態のトランスに適用する場合は、図15に示すよ
うに一方のフェライトコア(1A)の2つの孔部(2c,2d)の
各々に切欠(1i,1j)を形成すれば、前記と同様の作用効
果が得られる。また、上記の各実施の形態では一方のフ
ェライトコア(1A)の突出部(1a)に1つの孔部(1b)又は2
つの孔部(1b,1c)を形成した形態を示したが、図16及
び図17にそれぞれ示すように一方のフェライトコア(1
A)の突出部(1a)に1つの切欠凹部(1k)又は2つの切欠凹
部(1k,1l)を形成してもよい。また、上記の各実施の形
態では一方のフェライトコア(1A)の1つの孔部(1b)又は
2つの孔部(1b,1c)に各巻線(3,5)の引出線の始端部及び
終端部(3a,3b),(5a,5b)を挿通して90°以上180°
未満の範囲の角度で折り曲げた形態を示したが、1つの
孔部(1b)又は2つの孔部(1b,1c)に各巻線(3,5)の引出線
の始端部及び終端部(3a,3b),(5a,5b)を挿通した後に巻
回してもよい。この場合は、各巻線(3,5)の引出線の巻
数により、トランスの入力側又は出力側に形成されるコ
モンモードコイル又はノーマルモードコイルのインダク
タンス値を調整することが可能である。また、上記の各
実施の形態では2つのE字形状のフェライトコア(1A,1
B)を組み合わせた形態を示したが、E字形状のフェライ
トコアとI字形状のフェライトコア又はその他の形状の
フェライトコア同士を組み合わせてもよい。また、上記
の各実施の形態では複数の巻線(3,4,5)が巻装されたボ
ビン(2)に一対のフェライトコア(1A,1B)を取り付ける構
成の一般的なトランスに本発明を適用した形態を示した
が、ボビンの無いトランスにも本発明を適用することが
できる。例えば、一対のフェライトコア(1A,1B)の中脚
(1d)と同等の直径を有する円柱状の型材に複数の巻線
(3,4,5)を層状に巻き付けた後、各巻線(3,4,5)に電流を
流して各巻線(3,4,5)の導体を加熱し、各巻線(3,4,5)の
絶縁被覆同士を溶着させて円柱状の空芯コイルを形成
し、この円柱状の空芯コイルを円柱状の型材から取り外
して一対のフェライトコア(1A,1B)の中脚(1d)に直接挿
入することにより、ボビンの無いトランスが得られる。
更に、一方のフェライトコア(1A)の孔部(1b,1c)又は切
欠凹部(1k,1l)の数は2つ以上でもよいことは云うまで
もない。
【0017】
【発明の効果】本発明のトランスによれば、スイッチン
グ電源装置等の部品点数や実装部品の占有面積を増加さ
せずにノイズレベルを低減できるので、装置の小型化を
阻害することなく低コストで最良のノイズ対策を実施す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるトランスの一実施の形態を示す
斜視図
【図2】 図1のトランスの一方のフェライトコアを示
す斜視図
【図3】 図1のトランスを使用したスイッチング電源
装置を示す電気回路図
【図4】 図1のトランスの他の実施の形態を示す斜視
【図5】 図4のトランスを使用したスイッチング電源
装置を示す電気回路図
【図6】 図4のトランスの他の実施の形態を示す斜視
【図7】 図6のトランスの一方のフェライトコアを示
す斜視図
【図8】 図6のトランスを使用したスイッチング電源
装置を示す電気回路図
【図9】 トランスの2次側にコモンモードコイルを設
けたスイッチング電源装置を示す電気回路図
【図10】 1つのノーマルモードコイルを含むトラン
スを示す斜視図
【図11】 図10のトランスを使用したスイッチング
電源装置を示す電気回路図
【図12】 2つのノーマルモードコイルを含むトラン
スを示す斜視図
【図13】 図12のトランスを使用したスイッチング
電源装置を示す電気回路図
【図14】 1つの孔部に切欠を設けた一方のフェライ
トコアを示す斜視図
【図15】 2つの孔部の各々に切欠を設けた一方のフ
ェライトコアを示す斜視図
【図16】 突出部に1つの切欠凹部を設けた一方のフ
ェライトコアを示す斜視図
【図17】 突出部に2つの切欠凹部を設けた一方のフ
ェライトコアを示す斜視図
【図18】 従来のトランスを示す斜視図
【図19】 フェライトコアを示す斜視図
【図20】 ボビンを示す斜視図
【図21】 図18のトランスの内部構造を示す断面図
【図22】 図18のトランスを使用した従来のスイッ
チング電源装置を示す電気回路図
【図23】 ノイズの影響を考慮した場合の図18のト
ランスの等価回路を示す電気回路図
【図24】 ノイズ対策を施した従来のスイッチング電
源装置を示す電気回路図
【符号の説明】
(1,1A,1B)・・フェライトコア(コア)、 (1a)・・突
出部、 (1b,1c)・・孔部、 (1d)・・中脚、 (1e,1f)
・・側脚、 (1g,1h)・・凹部、 (1i,1j)・・切欠、
(1k,1l)・・切欠凹部、 (2)・・ボビン、 (2a)・・空
洞、 (2b)・・筒部、 (2c,2d)・・フランジ、 (2e〜
2h)・・切欠凹部、 (2i〜2n)・・孔、(2o,2p)・・端子
引出部、 (3)・・1次巻線、 (3a)・・始端部、 (3
b)・・終端部、 (4)・・2次巻線、 (4a)・・始端
部、 (4b)・・終端部、 (5)・・駆動巻線、 (5a)・
・始端部、 (5b)・・終端部、 (6)・・バリア、 (7)
・・直流電源、 (8)・・トランス、 (8a〜8d)・・端
子、 (9)・・MOS-FET、 (10)・・整流ダイオー
ド、 (11)・・平滑コンデンサ、 (12)・・整流平滑回
路、 (13,14)・・直流出力端子、 (15)・・出力電圧
検出回路、 (16)・・発光ダイオード、 (17)・・受光
トランジスタ、 (18)・・PWM制御回路、(19a〜19f)
・・浮遊容量、 (20)・・コモンモードコイル、 (21)
・・起動抵抗、 (22)・・整流ダイオード、 (23)・・
平滑コンデンサ、 (24)・・整流平滑回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の巻線が巻装され且つ該巻線に電流
    が流れたときに閉磁路を構成するコアを備えたトランス
    において、 前記コアの一部から突出して形成された突出部と、該突
    出部に形成された少なくとも1つの孔部又は切欠凹部と
    を備え、前記複数の巻線の少なくとも1本の引出線を前
    記コアの孔部又は切欠凹部に挿通又は巻回したことを特
    徴とするトランス。
  2. 【請求項2】 空洞を形成する筒部及び該筒部の両端に
    形成された一対のフランジを有するボビンを備え、該ボ
    ビンの一対のフランジ間に前記複数の巻線が巻装され、
    該巻線が巻装されたボビンに前記コアが取り付けられた
    請求項1に記載のトランス。
  3. 【請求項3】 前記コアの孔部の一部に切欠が形成され
    た請求項1又は2に記載のトランス。
  4. 【請求項4】 前記コアの突出部に1つの孔部又は切欠
    凹部が形成され、該1つの孔部又は切欠凹部に前記複数
    の巻線の引出線の始端部及び終端部が挿通又は巻回され
    た請求項1〜3の何れか1項に記載のトランス。
  5. 【請求項5】 前記コアの突出部に複数の孔部又は切欠
    凹部が形成され、該複数の孔部又は切欠凹部のそれぞれ
    に前記複数の巻線の引出線の始端部及び終端部が一対毎
    に挿通又は巻回された請求項1〜3の何れか1項に記載
    のトランス。
  6. 【請求項6】 前記コアの突出部に複数の孔部又は切欠
    凹部が形成され、該複数の孔部又は切欠凹部の1つに1
    つの巻線の引出線の始端部が挿通又は巻回され、複数の
    孔部又は切欠凹部の他の1つに前記1つの巻線の引出線
    の終端部が挿通又は巻回された請求項1〜3の何れか1
    項に記載のトランス。
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