JP2003157740A - 回路部品用ガスケットコネクタ及びその接続構造 - Google Patents

回路部品用ガスケットコネクタ及びその接続構造

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JP2003157740A JP2001359537A JP2001359537A JP2003157740A JP 2003157740 A JP2003157740 A JP 2003157740A JP 2001359537 A JP2001359537 A JP 2001359537A JP 2001359537 A JP2001359537 A JP 2001359537A JP 2003157740 A JP2003157740 A JP 2003157740A
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elastic
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rubber
holder
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Shuzo Matsumoto
周三 松本
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を削減して作業の簡素化や迅速化等
を図ることができ、しかも、塵、埃、水滴等の異物の侵
入を規制して回路部品等を保護できる回路部品用ガスケ
ットコネクタ及びその接続構造を提供する。 【解決手段】 キーレスエントレスシステム発信機のケ
ース1に内蔵されて小型のボタン電池11を嵌合収納す
る弾性ホルダ20を備え、弾性ホルダ20を絶縁性の略
有底円筒形に成形してその外周面からガスケットフラン
ジ30を前後左右方向に伸長し、ガスケットフランジ3
0の他側部側の一部をクリック型のラバースイッチ40
に成形する。そして、弾性ホルダ20の底面外周に複数
の接続端子50を一体化し、各接続端子50を、弾性ホ
ルダ20の底面外周に一体化される弾性ゴム51と、弾
性ゴム51内に並設されてボタン電池11の電極に接触
する複数の導電細線52とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の電子回路機
器、自動車や住宅用のキーレスエントリシステム発信機
等に使用される回路部品用ガスケットコネクタ及びその
接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子回路機器、例えば自動車のド
アやトランクを開閉操作等するキーレスエントリシステ
ム発信機は、図示しないが、ケースが手のひらサイズの
小型に構成され、微細な電子回路部品を備えた回路基板
に電気出力を給電するボタン電池が着脱自在に内蔵され
ている。ケースは、相互に嵌合する下部ケースと上部ケ
ースとを備え、これら下部ケースと上部ケースとの間に
は、塵、埃、水滴等の侵入を規制するエンドレスのガス
ケットが介在されている。上部ケースには押圧操作用の
ラバースイッチが内蔵され、このラバースイッチのキー
トップが回路基板のラバースイッチ用電極に対向してい
る。また、ボタン電池は、一般的にはコインタイプから
なり、キーレスエントリシステム発信機にホルダ等を介
し間接的に内蔵されており、回路基板にハンダ固定され
た複数の金属板ばねに接触することにより電気的な導通
が確保されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子回路機器
は、以上のように構成され、ガスケット、ホルダ、ラバ
ースイッチ等が別部品なので、部品点数の削減を図るこ
とができず、しかも、アセンブリ性がきわめて良くない
ので、組立に手間と時間を要するという大きな問題があ
る。また、回路基板の電子回路部品は露出したままの状
態なので、ラバースイッチを操作して上部ケースと変形
したラバースイッチとの間に隙間が生じると、この隙間
から塵、埃、水滴等が内部に侵入し、電子回路部品を損
傷させたり、短絡等を招くという問題もある。特に、ラ
バースイッチのキートップと回路基板のラバースイッチ
用電極との間に、塵、埃、水滴等が侵入すると、スイッ
チ入力が一切不能になるおそれが少なくない。
【0004】本発明は、上記に鑑みなされたもので、部
品点数を削減して作業の簡素化や迅速化等を図ることが
でき、しかも、塵、埃、水滴等の異物の侵入を規制して
回路部品等を有効に保護することのできる回路部品用ガ
スケットコネクタ及びその接続構造を提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にお
いては、上記課題を達成するため、回路部品を収納する
弾性ホルダに接続端子を設けたものであって、上記弾性
ホルダを絶縁性の略有底筒形に形成してその外周面から
ガスケットフランジを伸ばし、このガスケットフランジ
の一部をラバースイッチに形成し、上記弾性ホルダの底
部と上記接続端子とを一体化するとともに、この接続端
子を、上記弾性ホルダの底部に設けられる弾性体と、こ
の弾性体に設けられて上記回路部品の電極に接触する複
数の導電子とから構成したことを特徴としている。
【0006】なお、上記ラバースイッチを、上記ガスケ
ットフランジの表面側に弾性カップを介して接続支持さ
れるキートップと、このキートップから該ガスケットフ
ランジの裏面方向に伸びる凸部に設けられる導電接点と
から構成することができる。また、上記接続端子の弾性
体を底面視で略長方形あるいは略台形に形成し、この弾
性体を上記弾性ホルダの底面外周に少なくとも一個設け
るとともに、この弾性体の長辺部分を該弾性ホルダの底
面幅方向に向け、該弾性体の両端部のうち少なくとも外
側端部を底面視で略半円形に形成することができる。
【0007】また、請求項4記載の発明においては、上
記課題を達成するため、電気接合物を内蔵する第一のケ
ースと、この第一のケースの開口部を覆う第二のケース
と、これら第一、第二のケースの間に介在される請求項
1記載の回路部品用ガスケットコネクタとを含んでなる
ものであって、上記第一、第二のケースの接触部間に、
上記回路部品用ガスケットコネクタのガスケットフラン
ジを挟み持たせてそのラバースイッチを上記電気接合物
の電極に接触可能に対向させるとともに、該ラバースイ
ッチの一部を上記第二のケースから操作可能に露出さ
せ、上記電気接合物と回路部品の電極間を上記回路部品
用ガスケットコネクタの接続端子で導通するようにした
ことを特徴としている。
【0008】ここで、特許請求の範囲における回路部品
としては、少なくともマイクロホン、スピーカ、ボタン
電池等があげられる。この場合のボタン電池は、薄くて
大きいものでも良いし、厚くて小さいものでも良い。弾
性ホルダは、底のある略筒形に形成されるのであれば、
有底の円筒形、四角形、六角形、八角形等の角筒形、多
角形の筒形、楕円の筒形等に形成することもできる。略
有底筒形には、有底筒形と、おおよそ有底筒形と認めら
れるもののいずれもが含まれる。この用語の解釈は、略
長方形と略台形についても同様である。また、ガスケッ
トフランジの周縁部付近には、断面略円形、半円形、楕
円形、矩形等のリブを適宜形成することができる。ラバ
ースイッチは、ガスケットフランジの一部に単数複数形
成することができる。
【0009】接続端子は、単数でも良いが、2、4、6
個等の複数でも良い。弾性体は、各種のゴムでも良い
し、エラストマーでも良く、しかも、弾性ホルダの硬度
と同一の硬度値でも、そうでなくても良い。これら弾性
ホルダ、弾性体、複数の導電子は、一度にまとめて一体
成形しても良いし、そうでなくても良い。電気接合物に
は、少なくとも各種の回路基板や電気電子部品が含まれ
る。さらに、回路部品用ガスケットコネクタ及びその接
続構造は、自動車や住宅用のキーレスエントリシステム
発信機に主に使用されるが、なんらこれに限定されるも
のではなく、例えば時計、カメラ、電卓、携帯電話、モ
バイル機器等の小型電子回路機器に適宜使用される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態を説明すると、本実施形態における回路
部品用ガスケットコネクタは、図1ないし図5に示すよ
うに、自動車用のキーレスエントレスシステム発信機を
構成するケース1に内蔵されて小型のボタン電池11を
収納する弾性ホルダ20を備え、この弾性ホルダ20を
絶縁性の略有底円筒形に成形してその外周面からガスケ
ットフランジ30を前後左右方向に伸長し、このガスケ
ットフランジ30の一部をクリック型のラバースイッチ
40に膨出成形し、弾性ホルダ20の底面外周には複数
の接続端子50を所定の間隔で一体化するようにしてい
る。
【0011】ケース1は、図1に示すように、下部ケー
ス2と、この下部ケース2の開口部を覆う上部ケース3
とが相対向して着脱自在に嵌合することにより、手のひ
らサイズの小型に形成される。これら下部ケース2と上
部ケース3とは、所定の樹脂や金属を使用して基本的に
は断面略U字形に形成され、周壁の接触面には嵌合溝4
がエンドレスに形成される。
【0012】下部ケース2は、プリント基板や高密度フ
レキシブル基板等からなるランド6付きの回路基板5を
内蔵し、この回路基板5上には、微細な複数の電子回路
部品(例えば、抵抗器、コンデンサ、コイル、トラン
ス、ダイオード、トランジスタ等) 7やラバースイッチ
用電極8が実装されており、このラバースイッチ用電極
8には、接触抵抗を減少させ、かつ環境変化に伴う接続
部分の腐食を有効に防止する金メッキが施されている。
また、上部ケース3は、内面上部の一側に下方に指向す
る円筒の嵌合リブ9が突出形成され、他側部にはラバー
スイッチ用の操作孔10が穿孔される。
【0013】ボタン電池11は、図2に示すように、例
えばコインタイプの二酸化マンガンリチウム電池からな
り、薄く丸い円盤形に形成される。このボタン電池11
は、例えば底面の中心部が円形の負極12に形成され、
底面の外周縁部、周面及び上面に亘る部分が正極13に
形成される。なお、本実施形態ではボタン電池11の底
面外周縁部、周面及び上面に亘る部分を正極13とする
が、なんらこれに限定されるものではない。例えば、ボ
タン電池11の底面中心部以外の残部を正極13として
も良い。また、断面略凸字形で中実のボタン電池11で
も良い。
【0014】弾性ホルダ20は、図1や図3に示すよう
に、所定のゴム材料を使用してボタン電池11に対応す
る大きさ・形に形成されるが、例えば可撓性や緩衝性等
を有する中空の断面略凸字形に成形され、開口した縮径
部21よりも下方の拡径部22にボタン電池11を着脱
自在に嵌合収納する。所定のゴム材料としては、例えば
ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ウレタンゴ
ム、シリコーンゴム等があげられるが、特に温度依存性
や絶縁性に優れるシリコーンゴム等が最適である。この
弾性ホルダ20の硬度は、緩衝機能、成形性、取り扱い
等の観点から10〜90°H、好ましくは20〜70°
H、より好ましくは40〜60°Hの範囲に設定され
る。
【0015】ガスケットフランジ30は、図1、図3な
いし図5に示すように、弾性ホルダ20の拡径部22の
外周面下部から弾性ホルダ20の軸方向(図1の上下方
向)と略直交する外方向に水平に張り出され、全体とし
てはケース1に対応するよう略長方形に成形される。こ
のガスケットフランジ30は、その周縁部に断面略円形
又は半円形のリブ31がエンドレスに膨出形成され、こ
のリブ31が下部ケース2と上部ケース3の嵌合溝4に
シール状態で密嵌挟持されることにより、ケース1の内
部を上下に分割区画する。なお、本実施形態ではガスケ
ットフランジ30を略長方形に形成するが、なんらこれ
に限定されるものではない。例えば、ケース1の形状に
対応するよう矩形、多角形、円形、楕円形、小判形等に
形成することも可能である。
【0016】ラバースイッチ40は、図1、図3ないし
図5に示すように、ガスケットフランジ30の表面他側
部に屈曲可能な復帰用の弾性カップ41を介し一体的に
接続支持される押圧操作可能なキートップ42と、この
ゴム製のキートップ42の下面からガスケットフランジ
30の裏面方向に直線的に長く伸びる凸部42aの先端
に設けられるゴム製の導電接点43とから構成される。
このラバースイッチ40は、キートップ42の上部表面
に数字や記号等からなる模様が印刷され、このキートッ
プ42の上部が上部ケース3の操作孔10から僅かに露
出しており、導電接点43が下方に位置する回路基板5
のラバースイッチ用電極8に隙間を介し接離可能に対向
する。このようなラバースイッチ40は、弾発的なキー
トップ42が押圧操作されて下降すると、導電接点43
がラバースイッチ用電極8に接触し、回路基板5に所定
の信号を伝達する。
【0017】各接続端子50は、図3、図5に示すよう
に、弾性ホルダ20の底部を貫通して一体化され、上下
面が弾性ホルダ20の底部からそれぞれ突出する絶縁性
の弾性ゴム51と、この弾性体である長い弾性ゴム51
内に並べて埋設されて弾性ホルダ20の底部厚さ方向、
換言すれば、上下方向に指向する複数の導電細線52と
から底面視で略半小判形あるいは略半トラック形に構成
される。弾性ゴム51は、圧縮変形が要求される関係
上、例えばブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、
ウレタンゴム、シリコーンゴム等からなるが、特に硬度
が低く、温度依存性や絶縁性に優れるシリコーンゴム等
が最適である。
【0018】弾性ゴム51の硬度は、圧縮性や柔軟性確
保等の観点から10〜20°H、より好ましくは約20
°Hの範囲に設定される。この弾性ゴム51は、基本的
には底面視で略長方形に形成され、長辺部分(長辺や長
軸でも良い)が弾性ホルダ20の底面幅方向、換言すれ
ば、半径方向に向けられており、外側端部53が底面視
で略半円形に湾曲形成される。
【0019】複数の導電細線52は、図3や図5に示す
ように、弾性ゴム51の中央長手方向に一列に並設さ
れ、上下の両端部が弾性ゴム51の上下両面からそれぞ
れ僅かに露出する。各導電細線52は、可撓性・屈曲性
を有するワイヤ等からなり、周面に金メッキが施されて
おり、この金メッキが接触抵抗を減少させ、かつ環境変
化に伴う接続部分の腐食を有効に防止する。このような
複数の導電細線52は、下端部が回路基板5の複数のラ
ンド6に接触し、上端部がボタン電池11の負極12と
正極13に接触して導通を確保する。回路基板5の各ラ
ンド6には、上記と同様の理由から金メッキが施されて
いる。なお、本実施形態では導電細線52からなる導電
子を示すが、なんらこれに限定されるものではなく、例
えば導電子が複数の導電ピン、導電性エラストマー、導
電板ばね等でも良い。
【0020】上記において、電子回路機器を構成する回
路基板5とボタン電池11とを電気的に導通する場合に
は、先ず、弾性ホルダ20の開口した縮径部21を広げ
てボタン電池11を拡径部22に嵌入し、各接続端子5
0の複数の導電細線52にボタン電池11の負極12と
正極13を圧接する。こうして接続端子50にボタン電
池11を圧接したら、下方に向けた上部ケース3内の嵌
合リブ9に弾性ホルダ20の縮径部21を嵌入するとと
もに、上部ケース3の操作孔10にラバースイッチ40
のキートップ42を嵌通し、上部ケース3の嵌合溝4に
ガスケットフランジ30のリブ31を嵌合する。
【0021】そしてその後、下部ケース2の嵌合溝4に
ガスケットフランジ30のリブ31を嵌合して回路基板
5のランド6に接続端子50を圧接し、かつ回路基板5
のラバースイッチ用電極8にラバースイッチ40の導電
接点43を対向させる。これにより、回路基板5とボタ
ン電池11とを導通することができ、しかも、スイッチ
入力が可能な状態となる。
【0022】上記構成によれば、弾性ホルダ20、ガス
ケットフランジ30、ラバースイッチ40が別体ではな
く、一体化しているので、キーレスエントリシステム発
信機の部品点数の大幅な削減を図ることができ、部品管
理がきわめて容易となる。また、アセンブリ性が著しく
向上するので、組立の円滑化、簡素化、迅速化、容易化
等を図ることができる。
【0023】また、例えキートップ42の押圧操作に伴
い上部ケース3の操作孔10から塵、埃、水滴(図1の
矢印参照)等がケース1の内部上方に侵入しても、ガス
ケットフランジ30がケース1の内部空間を上下に遮断
し、回路基板5、ランド6、電子回路部品7、ラバース
イッチ用電極8を上方から覆うので、塵、埃、水滴等が
下方の回路基板5に到達することがない。したがって、
微細な電子回路部品7が損傷したり、短絡等を招くおそ
れがなく、しかも、ラバースイッチ40のキートップ4
2とラバースイッチ用電極8との間に、塵、埃、水滴等
が侵入し、スイッチ入力が不能になるおそれをもきわめ
て有効に防止することができる。
【0024】また、ガスケットフランジ30のリブ31
を活用すれば、位置決めや嵌合が容易となるから、下部
ケース2と上部ケース3の組立性をさらに高めることが
可能になる。また、弾性ホルダ20が振動吸収機能・緩
衝機能・減衰機能を発揮するので、例えキーレスエント
リシステム発信機が高所から落下しても、回路基板5、
ボタン電池11、接続端子50等に振動や衝撃が伝わる
のをきわめて有効に抑制防止することが可能になる。し
たがって、回路基板5、ボタン電池11、接続端子50
の導通が断続してON‐OFFすることがなく、チャタ
リングによりキーレスエントリシステム発信機が誤動作
するおそれを有効に解消することが可能になる。
【0025】また、接続時に弾性ホルダ20や弾性ゴム
51が変形あるいは圧縮してシーリング機能を発揮する
ので、キーレスエントリシステム発信機の外部から電極
間等に塵埃が侵入し、短絡を生じさせたりすることがな
い。また、弾性ホルダ20と一体化した接続端子50を
圧接するだけで回路基板5、ボタン電池11、導電細線
52を確実に導通することができるので、なんらハンダ
作業を必要としない。したがって、アセンブリ性の向上
の他、加工や製造作業の著しい円滑化、迅速化、簡素
化、容易化等が期待できる。また、弾性ゴム51の長辺
部を弾性ホルダ20の半径方向に向けることができるの
で、方向性を特定して導電細線52を正しくボタン電池
11の負極12と正極13に圧接することが期待でき
る。
【0026】また、弾性ゴム51の外側端部53を略半
円形に湾曲形成するので、弾性ゴム51を弾性ホルダ2
0の底面中心部からできるだけ外側の外周縁部に配置す
ることができ、導電細線52をボタン電池11の負極1
2と正極13に適切に圧接することができる。また、導
電細線52自体、入手が実に容易であるから、製造コス
トの大幅な削減が期待できる。さらに、弾性ホルダ20
の縮径部21と拡径部22の境界部がボタン電池11を
安定、かつ適切に位置決め押圧するので、各接続端子5
0にボタン電池11を適切に圧接することができ、しか
も、ボタン電池11のガタツキを有効に抑制防止するこ
とができる。さらにまた、クリック型のラバースイッチ
40を採用するので、ラバーコンタクト独特のクリック
感を得ることができる。
【0027】次に、図6は本発明の第2の実施形態を示
すもので、この場合には、各接続端子50の弾性ゴム5
1を略小判形に形成し、この弾性ゴム51の内部に、複
数の導電細線52を一列ではなく、複数列に並べて埋設
するようにしている。その他の部分については、上記実
施形態と同様であるので説明を省略する。本実施形態に
おいても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、し
かも、導電細線52の本数を増やすので、導通のさらな
る確実化が期待できるのは明らかである。
【0028】次に、図7は本発明の第3の実施形態を示
すもので、この場合には、各接続端子50の弾性ゴム5
1を基本的には底面視で略台形に形成し、弾性ホルダ2
0の底面中心部側に位置する弾性ゴム51の内側端部を
直線的に形成し、幅広の外側端部53を半円形に湾曲さ
せるようにしている。その他の部分については、上記実
施形態と同様であるので説明を省略する。本実施形態に
おいても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、し
かも、弾性ゴム51の内側端部を湾曲形成する必要がな
いので、加工や製造が容易になるのは明らかである。
【0029】次に、図8、図9は本発明の第4の実施形
態を示すもので、この場合には、各弾性ゴム51を断面
矩形あるいは略半小判形に形成してその表面の一部には
導電細線52をU字形あるいはコ字形に接着し、複数の
導電細線52を所定の間隔をおいて並設するようにして
いる。その他の部分については、上記実施形態と同様で
あるので説明を省略する。本実施形態においても上記実
施形態と同様の作用効果が期待でき、第2、第3の実施
形態を採用することができない場合等に有意義なのは明
白である。
【0030】次に、図10は本発明の第5の実施形態を
示すもので、この場合には、弾性体を、絶縁性を有する
汎用エンジニアリングプラスチック製のハウジング55
とし、このハウジング55中に、弾性ホルダ20の底部
厚さ方向に往復動する小型で複数の導電プローブ56を
所定の間隔をおいて並設するようにしている。
【0031】導電子である各導電プローブ56は、ハウ
ジング55の孔中に嵌着固定される断面略U字形の導電
トーピン57と、このキャップ形の導電トーピン57に
開口した上方から挿入支持されるスライド可能な導電ピ
ン58と、これら導電トーピン57と導電ピン58との
間に介在されてボタン電池11に導電ピン58を圧接す
る導電性のコイルスプリング59とから構成されてい
る。導電トーピン57は、ハウジング55中に嵌着固定
しても良いが、スライド可能に挿入しても良い。その他
の部分については、上記実施形態と同様であるので説明
を省略する。本実施形態においても上記実施形態と同様
の作用効果が期待でき、第3の実施形態を採用すること
ができない場合等に有益なのは明白である。
【0032】なお、上記実施形態ではボタン電池11の
負極12と正極13に接触する複数の導電細線52をま
とめて弾性ゴム51の長手方向に並設したが、なんらこ
れに限定されるものではない。例えば、ボタン電池11
の負極12に接触する複数の導電細線52を弾性ゴム5
1の長手方向に並設するとともに、ボタン電池11の正
極13に接触する複数の導電細線52を他の弾性ゴム5
1の長手方向に並設しても良い。また、上記諸実施形態
を適宜組み合わせても良い。また、ガスケットフランジ
30は、全てが同じ厚さでも良いし、少なくとも一部の
厚さが他と異なるものでも良い。
【0033】また、クリック型のラバースイッチ40の
他、打鍵耐久性に優れるオーバーストローク型のラバー
スイッチ40等を採用することもできる。また、必要に
応じ、キートップ42の上部に樹脂や金属等からなるキ
ャップを接着等の手段で取り付けたり、キートップ42
の表面をフィルムで被覆したり、あるいはキートップ4
2を中空の円柱や角柱等に形成することもできる。さら
に、必要に応じ、ラバースイッチ40の凸部42aと各
接続端子50とを短くすることも可能であるし、凸部4
2aを円柱や角柱等に形成することもできる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、部品点数
を削減して作業の簡素化や迅速化等を有効に図ることが
できるという効果がある。また、塵、埃、水滴等の異物
の侵入を規制して回路部品等を保護したり、スイッチ入
力を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回路部品用ガスケットコネクタ及
びその接続構造の実施形態を示す断面全体説明図であ
る。
【図2】本発明に係る回路部品用ガスケットコネクタの
実施形態におけるボタン電池を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る回路部品用ガスケットコネクタの
実施形態を示す断面説明図である。
【図4】本発明に係る回路部品用ガスケットコネクタの
実施形態を示す平面図である。
【図5】本発明に係る回路部品用ガスケットコネクタの
実施形態を示す底面図である。
【図6】本発明に係る回路部品用ガスケットコネクタの
第2の実施形態を示す平面図である。
【図7】本発明に係る回路部品用ガスケットコネクタの
第3の実施形態を示す平面図である。
【図8】本発明に係る回路部品用ガスケットコネクタの
第4の実施形態を示す要部正面図である。
【図9】図8の断面側面図である。
【図10】本発明に係る回路部品用ガスケットコネクタ
の第5の実施形態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 下部ケース(第一のケース) 3 上部ケース(第二のケース) 5 回路基板(電気接合物) 6 ランド(電極) 7 電子回路部品 8 ラバースイッチ用電極 10 操作孔 11 ボタン電池(回路部品) 12 負極(電極) 13 正極(電極) 20 弾性ホルダ 30 ガスケットフランジ 40 ラバースイッチ 41 弾性カップ 42 キートップ(ラバースイッチの一部) 42a 凸部 43 導電接点 50 接続端子 51 弾性ゴム(弾性体) 52 導電細線(導電子) 53 外側端部 55 ハウジング(弾性体) 56 導電プローブ(導電子) 57 導電トーピン 58 導電ピン 59 コイルスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E360 AA02 AB04 AB14 AB33 AB34 BA08 BA12 BB04 BC05 CA03 EA03 EA13 ED17 ED23 ED27 FA08 FA12 GA14 GA22 GA28 GA29 GB89 5G006 FB06 LG02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路部品を収納する弾性ホルダに接続端
    子を設けた回路部品用ガスケットコネクタであって、 上記弾性ホルダを絶縁性の略有底筒形に形成してその外
    周面からガスケットフランジを伸ばし、このガスケット
    フランジの一部をラバースイッチに形成し、上記弾性ホ
    ルダの底部と上記接続端子とを一体化するとともに、こ
    の接続端子を、上記弾性ホルダの底部に設けられる弾性
    体と、この弾性体に設けられて上記回路部品の電極に接
    触する複数の導電子とから構成したことを特徴とする回
    路部品用ガスケットコネクタ。
  2. 【請求項2】 上記ラバースイッチを、上記ガスケット
    フランジの表面側に弾性カップを介して接続支持される
    キートップと、このキートップから該ガスケットフラン
    ジの裏面方向に伸びる凸部に設けられる導電接点とから
    構成した請求項1記載の回路部品用ガスケットコネク
    タ。
  3. 【請求項3】 上記接続端子の弾性体を底面視で略長方
    形あるいは略台形に形成し、この弾性体を上記弾性ホル
    ダの底面外周に少なくとも一個設けるとともに、この弾
    性体の長辺部分を該弾性ホルダの底面幅方向に向け、該
    弾性体の両端部のうち少なくとも外側端部を底面視で略
    半円形に形成した請求項1又は2記載の回路部品用ガス
    ケットコネクタ。
  4. 【請求項4】 電気接合物を内蔵する第一のケースと、
    この第一のケースの開口部を覆う第二のケースと、これ
    ら第一、第二のケースの間に介在される請求項1記載の
    回路部品用ガスケットコネクタとを含んでなる回路部品
    用ガスケットコネクタの接続構造であって、 上記第一、第二のケースの接触部間に、上記回路部品用
    ガスケットコネクタのガスケットフランジを挟み持たせ
    てそのラバースイッチを上記電気接合物の電極に接触可
    能に対向させるとともに、該ラバースイッチの一部を上
    記第二のケースから操作可能に露出させ、上記電気接合
    物と回路部品の電極間を上記回路部品用ガスケットコネ
    クタの接続端子で導通するようにしたことを特徴とする
    回路部品用ガスケットコネクタの接続構造。
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