JP2003157571A - 透過式多層記録媒体及びその記録再生装置 - Google Patents

透過式多層記録媒体及びその記録再生装置

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JP2003157571A
JP2003157571A JP2001352871A JP2001352871A JP2003157571A JP 2003157571 A JP2003157571 A JP 2003157571A JP 2001352871 A JP2001352871 A JP 2001352871A JP 2001352871 A JP2001352871 A JP 2001352871A JP 2003157571 A JP2003157571 A JP 2003157571A
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Takanori Maeda
孝則 前田
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Pioneer Electronic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明記録層に安定的に記録又は再生を行うこ
とが可能な透過式多層記録媒体を提供する。 【解決手段】 光ビームの照射により情報の記録又は再
生が行われる透過式多層記録媒体であって、基板上に形
成された1つの反射層と、反射層に対して光入射側にお
いて積層されかつ光透過性のスペーサ層を介して交互に
積層されかつ透過率の変化による複数の記録マークを担
持した光透過材料からなる複数の透明記録層と、からな
り、記録された情報を、記録マークを透過した集光ビー
ムの所定の光強度に対応させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク、光カ
ードなどの光学式情報記録媒体に関し、特に、透過式多
層記録媒体に光ビームを照射して情報を記録再生するそ
の記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録容量を拡大するという要求から次世
代光ディスクシステムとして、2層以上を有する多層光
ディスクが望まれている。現在、DVD(Digital Versa
tile Disc)と称される光ディスクの中で、片側2層の記
録層を有する再生専用DVD/ROMいわゆる2層光デ
ィスクが実用化されている。2層光ディスクは、光ビ−
ム入射側から、透明なカバー層、半透明な第1記録層
(入射側)、透明な第1スペーサ層及び全反射する第2
記録層(奥)が順に積層されて構成されている。第1及
び第2記録層には凹凸であるピット列が記録されてい
る。情報の記録/再生は、2層光ディスクの片側(第1
記録層側)からの光ビームの照射により、各記録層の反
射率の変化部位を形成/識別するをすることによって行
われる。すなわち、2層光ディスクのような反射再生方
式では、再生時に目標記録層の反射光によって当該層の
信号を読み取るので、奥の第2記録層の信号は、入射側
第1記録層を透過した光を第2記録層で反射し再度第1
記録層を透過した反射光を検出して、再生する。
【0003】反射再生方式で多層ディスク構成する場合
に、各記録層からの信号光の反射量を増やすために記録
層の反射率を上げると透過率が減少して記録層を透過し
て信号を再生する奥の記録層の反射すべき光の量が減少
してしまう。また、奥の記録層からの信号光量(反射
光)を減少させないために記録層の透過率を上げると反
射率が下がるので、当該層の信号光の反射量が減り、層
数を増やして良好な信号再生を行うことが難しい。この
ように、2層光ディスクでも記録層の反射率18〜30
%が要求され、各記録層の反射率を一様に下げて一部の
光は透過するように設定し、さらに反射率の低い範囲ま
で規格を厳しくしても、多層ディスクでは、各記録層の
反射率、透過率及び吸収率並びに透過層損失分を考慮し
ても、カバー層を経て実際に反射して戻ってくる信号光
量を確保しかつ再生信号のS/Nを維持することには限
界がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、透過再生方式光
ディスクとして、いわゆるトムソンCSFゼニス方式に
よる、光ビームを透明光ディスクのピットに照射して透
過光の位相差の変化を再生信号として検出するシステム
が知られている(米国特許第4,128,847号)。
【0005】しかしながら、かかる透過再生方式光ディ
スクにおいて、例えば、記録可能なディスクに記録を行
うためにトラッキングを制御するには、参照光での回折
によるトラッキング信号が必要であり、多層ディスク構
成とする場合には、この回折が他の層のトラッキング制
御に影響を与え、困難が伴う。また、透過再生方式で
は、光ビーム入射用の対物レンズの他に、光ディスクの
反対側に透過光を集める対物レンズなど検出用装置を配
置して読みとる必要がある。よって、ピックアップはこ
の読みとり側と光照射側で光ディスクを挟み込む構造と
なるためにドライブ装置の厚さが増大し、薄型化したコ
ンピュータに内蔵する用途などには適当ではない。さら
に、両側の光ビーム入射系及び光検出系の双方とも同期
して位置制御される必要があるために、制御機構がそれ
ぞれに対して必要であり、ピックアップの構成を複雑に
する。
【0006】本発明はこのような従来の欠点を除去し、
多層化した記録媒体の再生時に良好な信号再生を行うこ
とができる多層記録媒体並びに記録再生装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の透過式多層記録
媒体は、光ビームの照射により情報の記録又は再生が行
われる透過式多層記録媒体であって、基板上に形成され
た1つの反射層と、前記反射層に対して光入射側におい
て積層されかつ光透過性のスペーサ層を介して交互に積
層されかつ透過率の変化による記録マークを担持した光
透過材料からなる複数の透明記録層と、からなり、記録
された情報を、前記記録マークを透過した集光ビームの
所定の光強度に対応させたことを特徴とする。
【0008】本発明の透過式多層記録媒体においては、
前記透明記録層は、前記透明記録層の積層した数の前記
透明記録層の透過率同士の積算値が所定値以上となる光
透過材料からなることを特徴とする。本発明の透過式多
層記録媒体においては、前記所定値は0.328である
ことを特徴とする。
【0009】本発明の透過式多層記録媒体においては、
前記反射層には、前記透明記録層のトラック位置を表す
トラックガイド信号が記録されていることを特徴とす
る。本発明の透過式多層記録媒体においては、前記反射
層には、前記透明記録層に信号を記録する際の基準とな
るクロック信号が記録されていることを特徴とする。
【0010】本発明の透過式多層記録媒体記録再生装置
は、基板上に形成された1つの反射層と、前記反射層上
に積層されかつ光透過性のスペーサ層を介して交互に積
層されかつ透過率が周囲と異なる複数の記録マークを担
持した光透過材料からなる複数の透明記録層と、からな
る透過式多層記録媒体の記録再生装置であって、光ビー
ムを出射する光源と、前記光源からの光ビームを透過式
多層記録媒体の所定の透明記録層に直接又は前記反射層
に反射させて集光して照射する対物レンズと、前記所定
の透明記録層に直接集光して照射された光ビームが前記
所定の透明記録層を透過した後に前記反射層に反射され
た反射光を、又は、前記反射層に反射させて集光して前
記所定の透明記録層に集光し透過する透過光を、前記対
物レンズを通過して受光する光検出器と、を備えること
を特徴とする。
【0011】本発明の透過式多層記録媒体記録再生装置
においては、前記反射層の反射面によって作られる前記
光源の虚像位置と前記対物レンズの主面位置との光学距
離Xは、前記対物レンズの主面位置と前記所定の透明記
録層との光学距離をA、前記所定の透明記録層と前記反
射層との光学距離をBとすると、X=A+2Bであるこ
とを特徴とする。
【0012】本発明の透過式多層記録媒体記録再生装置
においては、前記所定の透明記録層からの反射光を受光
してフォーカス制御を行うフォーカス制御部をさらに備
えることを特徴とする。本発明の透過式多層記録媒体記
録再生装置においては、前記反射層には、前記透明記録
層のトラック位置を表すトラックガイド信号が記録され
ており、前記反射光に基づいて、トラッキング制御を行
うトラッキング制御部をさらに備えることを特徴とす
る。
【0013】本発明の透過式多層記録媒体記録再生装置
においては、前記反射層には、前記透明記録層に信号を
記録再生する際の基準となるクロック信号が記録されて
おり、前記反射光に基づいて、クロック制御を行うクロ
ック制御部をさらに備えることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施の形態を説明する。図1は透過式多層記録媒体とし
ての2層光ディスクの断面構造例を示す。かかる2層光
ディスク20は、互いに平行に積層されたカバー層2
1、第1透明記録層22a、第1スペーサ層23a、第
2透明記録層22b、第2スペーサ層23b、単一の反
射層24並びにこれらの層を担持するディスク状の基板
25からなる。第1及び第2透明記録層22a、22b
は光透過材料である例えば有機色素からなり、各々に
は、透過率が周囲と異なる複数の記録マークすなわちデ
ータを担うマークが形成されている。これら透明記録層
22a、22bは、第1スペーサ層23aを挟んで互い
に離間している。第2透明記録層22bは第2スペーサ
層23bを介して反射層24から離間している。カバー
層21並びに第1及び第2スペーサ層23a、23bは
例えばポリカーボネート樹脂からなる。反射層24は例
えば金からなり、反射層24上には制御ピットPcが形
成されている。また、プローブ光はいずれかの透明記録
層から信号を読み出すためにカバー層21側から照射さ
れ、対物レンズはプローブ光を照射しかつその反射光を
集める。
【0015】図2は、カバー層21側から眺めた制御ピ
ットPcの配列形態の一例を示す2層光ディスクの拡大
平面図である。図2に示すように、反射層24上には、
夫々が所定の固定長Lを有する複数の制御ピットPcが
互いに所定の一定間隔dだけ離間して、同心円状又は螺
旋状のトラックに沿って一列に蛇行して形成されてい
る。この際、複数の制御ピットPcによるピット列の所
定単位長での蛇行形態は、ディスク上の位置を示すディ
スクアドレスに対応した形態となっている。すなわち、
所定周波数の例えば正弦波をディスクアドレスによって
位相変調して得られた変調信号に応じた分だけ、中央の
トラックに対してディスク半径方向に偏倚した位置に各
制御ピットPcが形成されている。なお、制御ピットP
cによるピット列は、上記ディスクアドレスを担うと共
に、後述するトラッキング誤差情報、並びにデータを透
明記録層22a、22bに記録する際の同期基準となる
同期クロックをも担う。
【0016】このように透過式多層記録媒体は、基板上
に形成された反射層と、この反射層上に形成された所定
膜厚の光透過性のスペーサ層23bと、スペーサ層23
b上に形成されスペーサ層23aを介して交互に積層さ
れた透明記録層22a、22bとを含み、透明記録層に
は透過率が周囲と異なる複数の記録マークを担持し、記
録すべき情報を、記録マークを透過した集光ビームの所
定の光強度に対応させてある。
【0017】図3は透過式多層記録媒体20からの情報
再生に用いる透過式多層記録媒体再生装置のピックアッ
プ100の概略構成を示している。図3において、ピッ
クアップ100は半導体レーザなどの光源11、コリメ
ータレンズ12、ビームスプリッタ13、対物レンズ1
6、集光レンズ系31及び光検出器32を装備してい
る。光源11は発散光を発生し、コリメータレンズ12
はその光を集めかつ略平行光ビームとし、ビームスプリ
ッタ13は透過光を2分割し、対物レンズ16はビーム
スプリッタ13を透過した光をプローブ光として2層光
ディスク20へ照射する。2層光ディスク20の第1及
び第2透明記録層22a、22b並びに第1及び第2ス
ペーサ層23a、23bを経て反射層24で反射された
信号光は、対物レンズ16で集められビームスプリッタ
13で光路を変えられ集光レンズ系31を介して光検出
器32へ導かれ、ここで強度に応じた電気信号へと変換
される。
【0018】次に、本発明による透過式多層記録媒体の
信号再生原理について説明する。図3に示すピックアッ
プ100の対物レンズ16はフォーカス制御機構(図示
せず)によってプローブ光の光軸方向の位置が制御さ
れ、透明記録層のうちの一つ、図4に示すように例え
ば、第2透明記録層22bにプローブ光の焦点を結ぶ。
また、対物レンズ16として2群対物レンズを用いてい
るが、対物レンズはレンズ群又は単一レンズでもよい。
ここで、第2透明記録層22bは光の反射率が極めて低
く、このプローブ光をほとんど透過する。このときの透
過率は第2透明記録層22bの記録マークRMすなわち
色素が感光しているか否かで異なり、感光した状態であ
れば透過率は低くなる。このように透明記録層に焦点を
結び、透過したプローブ光はディスクが回転走査される
ことによって記録された微少な色素領域(記録マーク)
の感光状態によって時間的に強度変調を受けた状態、信
号光となる。第2スペーサ層23bを透過した信号光
は、反射層24によって反射される。そして、図3に示
すように反射した信号光は再び、第2スペーサ層23
b、第2透明記録層22b、第1スペーサ層23a、第
1透明記録層22a、カバー層21を透過して対物レン
ズ対16によって集められる。このとき、図4に示すよ
うに透明記録層と反射層との距離によって対物レンズ面
に届くときの光ビーム径(信号光)は照射されるときに
光ビーム(プローブ光)が通過した径よりも大きくなっ
ている。よって再生信号は、第2透明記録層22b以外
の透明記録層の記録マークによる影響を受けない。
【0019】この透過式多層記録媒体のシステムは、透
過光ビームの透過率変化によって信号を読み出すことが
可能な透明記録層を複数と該透明記録層に平行な反射層
を備え、ピックアップによってこの反射層によって反射
した信号光を対物レンズで集め、光検出器によって光電
変換するので、透過式多層記録媒体の再生時においても
1つの対物レンズを用いて光量の損失が少なく小型な再
生装置を構成することが可能になる。
【0020】透明記録層はその積層した数の透明記録層
の透過率同士の積算値(つまり、反射層に到達する光
量)が所定値以上となる光透過材料から構成することが
好ましい。DVDの2層での反射率規定は18%であ
り、実際には、再生時のレーザパワーを上げることで、
反射率10%で信号を再生することが可能になる。例え
ば、反射層の反射率を少なくとも93%とすると、未記
録領域(記録マーク以外)の透明記録層は透過率が少な
くとも80%となる光透過材料から形成される。ここで
反射率93%反射層と透過率80%透明記録層の5層と
を有する透過式多層記録媒体は、プローブ光が5層を往
復通過するので、0.805×0.93×0.805
0.1の計算から、全反射率10%が得られることにな
る。透明記録層の透過率をt、透明記録層数をnとする
と、積層した数の透明記録層の透過率同士の積算値T
は、T=tnとなる。反射層の反射率をTrとすると、
全反射率はT2×Tr≧0.1と表されるので、積算値
Tは次式、
【0021】
【数1】
【0022】反射層の反射率を少なくとも93%とする
と、積算値TはT≧0.328となる。図3に示す例に
おいてはフォーカス制御の方法について特定していない
が、これは、透明記録層からの少ない反射光を用いて、
非点収差法やスポットサイズ法などを用いてフォーカス
誤差信号を作り出す光路を設け、これに基づいて対物レ
ンズを光軸方向に駆動することによって、焦点制御を行
うことができる。また、スペーサ層の厚さの誤差を焦点
深度範囲内で収められるような高精度のものにしたり、
信号再生時に厚さ誤差分を許容できるような信号フォー
マットを用いることによって、図3に示す例の光検出器
に達する(反射層を介した)光ビームスポットからフォ
ーカス誤差を作り出し、これに基づいて焦点制御を行う
こともできる。
【0023】図3に示す例においては、透明記録層を透
過光の強度が記録によって変化する有機色素などの記録
材料から形成する例を記載したが、これに代わって例え
ばAg、In、Sb、Te(銀、インジウム、アンチモ
ン、テルル)からなる相変化記録材料などを用いること
ができる。また、図3に示す例では反射層の材質を金と
したが、これはプローブ光を反射する特性を持つもので
あれば銀、誘電体多層膜、アルミニウムなど、種々の材
料を用いることができる。また、この反射層をハーフミ
ラー膜として一部の光はそのまま透過するように構成
し、上記透過式読み出しとの共用が可能である。
【0024】図3に示す構成のピックアップを用いて透
明記録層に記録を行うことができる。この場合には、上
記のフォーカス制御を用い、透明記録層に光スポットを
集光させ、記録材料に熱的な変化(透過率変化)を起こ
させて信号の記録を行う。ここで、記録を行う場合にト
ラックに垂直な方向に光スポットが偏倚しないようにト
ラッキング制御を行う必要がある。このトラックを透明
記録層に形成するためには予め透過率が異なるサンプル
ピットやガイド溝などのトラック情報を透明記録層に記
録することもできる。
【0025】さらに、反射層にトラッキング情報を記録
し、これを読み出すための光学系を別に設けてこれを用
いてトラッキングを行うことができる。これよって透明
記録層にトラッキング情報を予め記録する必要がなくな
る。この場合のトラッキング情報の入れ方としては、例
えばトラック位置を示すグルーブを記録したり、又は間
欠的にトラックの位置を示す、いわゆるサンプルサーボ
ピットとして知られるピットを形成する反射式光ディス
クでトラック位置を示す情報を記録する方法をとること
ができる。
【0026】また、記録再生時に必要なクロック情報を
この反射層の信号から得ることができる。このとき、基
準クロックを入れる方法としてはグルーブを所定の周波
数を用いてウォブルさせる方法や、クロックの基準とな
る長さを持ったピットを記録する方法など、通常の一枚
の反射式光ディスクでクロックを生成するために用いら
れる種々の方法をとることができる。
【0027】図5は、他の実施形態として、トラッキン
グ情報及びクロック情報をウォブルピットとして反射層
に記録し、これを読み出すための光学系を別に設けてこ
れを用いてデータの記録又は再生を行う透過式多層記録
媒体記録再生装置の概略構成を示す。図5において、ピ
ックアップ100は第1の検出系として、半導体レーザ
などの光源11、コリメータレンズ12、ビームスプリ
ッタ13、対物レンズ16、集光レンズ系31及び第1
光検出器32を装備し、さらに、第2の検出系として、
第2光源101、第2コリメータレンズ102、合成プ
リズム103、ダイクロイックミラー112及び第2光
検出器114を装備している。
【0028】図5において、透過式多層記録媒体記録再
生装置の信号処理部は、記録変調回路131、データ復
調回路133、フォーカス誤差生成回路134、プッシ
ュプル信号生成回路135、トラッキング誤差生成回路
136、アドレス復調回路137、クロック信号生成回
路138及びコントローラ140を含んでいる。記録変
調回路131は光源駆動回路を含み、装置の再生動作時
には、記録変調回路131は、所定の固定レベルを有す
る駆動信号を発生してこれをピックアップ100の光源
11に供給する。一方、記録動作時には、2層光ディス
ク20の透明記録層22a又は22bに記録すべきデー
タに対して所望の記録変調方式に従った変調処理、例え
ば、記録変調回路131は、同期クロック信号CK(後
述する)に応じたタイミングに同期して上記データに対
して記録変調処理をなし、変調記録信号に対応した信号
レベルを有する駆動信号を光源11に供給する。
【0029】ピックアップ100の光源11は、記録変
調回路131から供給された駆動信号に対応した光パワ
ーを有するレーザ光ビームを発生する。すなわち、光源
11は、この装置の再生動作時には、2層光ディスク2
0の透明記録層22a又は22bに形成されている記録
マークを読み取るのに必要な光パワーを有する読取光ビ
ームを発生する。一方、記録動作時には、光源11は、
上記変調記録信号に応じて、透明記録層22a又は22
bに記録マークを形成させるのに必要となる光パワーを
有する記録レーザ光ビームを発生する。そして、光源1
1は、記録又は読取の光ビーム(すなわち、プローブ
光)を合成プリズム103に照射する。
【0030】第2光源101は、2層光ディスク20の
反射層24に照射すべきレーザ光ビーム(以下、第2ビ
ームと称する)を発生し、コリメータレンズ102を介
して合成プリズム103に照射する。合成プリズム10
3は、光源11が発生したプローブ光及び第2光源10
1が発生した第2ビームを、光軸を一致させて合成しビ
ームスプリッタ13へ供給する。合成された平行光ビー
ムを対物レンズ16に供給する。対物レンズ16は光ビ
ームを集光し、回転する2層光ディスク20のカバー層
21に照射する。この際、第2光源101から第2光検
出器114までの光路長は、光源11から第1光検出器
32までの光路長よりも短い。つまり、第2光源101
から照射された第2ビームが2層光ディスク20の反射
層24に集光した際に、光源11から照射されたプロー
ブ光が2層光ディスク20の透明記録層22a又は22
bの近辺に集光するように、両者の光路長が設定されて
いる。
【0031】2層光ディスク20に照射された光ビーム
は、その第1及び第2透明記録層並びに第1及び第2ス
ペーサ層を経て反射層で反射された信号光となる。反射
した信号光は対物レンズ16で集められビームスプリッ
タ13で光路を変えられ集光レンズ系31を介してダイ
クロイックミラー112へ導かれる。平行平板のダイク
ロイックミラー112は、反射信号光中のプローブ光に
基づく反射光成分を透過し、これを第1光検出器32に
導出する。また、ダイクロイックミラー112は、上記
反射光中の第2ビームに基づく反射光成分を反射し、こ
れを第2光検出器114に導出する。すなわち、ダイク
ロイックミラー112は、2層光ディスク20の透明記
録層22からの反射光成分を分割しそれぞれの波長の異
なる反射光成分を第1光検出器32及び第2光検出器1
14に導出する。この際、透過した反射光成分には、ダ
イクロイックミラー112によって非点収差が与えられ
る。
【0032】第1光検出器32及び第2光検出器114
は、それぞれ図6に示すような相似形の別個の4分割光
検出器1を含む。4分割光検出器1の各々は2層光ディ
スク20のトラックに沿った方向(接線方向)と、その
トラックに直交する方向(半径方向)とによって4分割
された受光面1a〜1dを有する光電変換素子からな
る。例えば、受光面1a,1dはディスク外周側に位置
し、受光面1b,1cはディスク内周側に位置する。4
分割光検出器1は反射光を4つの受光面1a〜1d各々
によって受光し、受光面1a〜1d各々の受光量に応じ
た電気信号を出力する。
【0033】第1光検出器32の4分割光検出器1は、
受光したプローブ光に基づく反射光成分からの読取信号
RFa〜RRFdとしてデータ復調回路133及びフォ
ーカス誤差生成回路134各々に供給する。第2光検出
器114の4分割光検出器1は、受光した第2ビームに
基づく反射光成分からの読取信号Ra〜Rdとして、プ
ッシュプル信号生成回路135及びクロック信号生成回
路138の各々に供給する。
【0034】データ復調回路133は、読取信号RFa
〜RFd各々を加算して得た加算読取信号に基づき、同
期クロック信号CK(後述する)に応じたタイミングに
て所定の復調処理をなし、データ復調回路133は、透
明記録層22a又は22bに記録されているデータを復
元し、これを再生データとして出力する。フォーカス誤
差生成回路134は、図6に示す受光面1a〜1dの内
で互いに対角に配置されている同士の出力和を夫々求
め、両者の差分値をフォーカス誤差信号FEとしてフォ
ーカスアクチュエータ115に供給する。すなわち、フ
ォーカス誤差生成回路134は、2層光ディスク20の
透明記録層22a又は22bからの反射光に基づく読取
信号RFa〜RFdを用いた下記式の演算(いわゆる非
点収差法)により、フォーカス誤差信号FEを求めてフ
ォーカスアクチュエータ115に供給する。
【0035】
【数2】 FE=(RFa+RFc)−(RFb+RFd)
【0036】フォーカスアクチュエータ115は、かか
るフォーカス誤差信号FEに応じた分だけ、対物レンズ
16を2層光ディスク20の垂直方向の光軸上において
移動せしめる。これにより、光源11から照射されたプ
ローブ光が2層光ディスク20の透明記録層22a又は
22b上に集光すべきフォーカス制御が実行される。か
かるフォーカス制御によれば、プローブ光が2層光ディ
スク20の透明記録層22a又は22b上に合焦すると
共に、第2光源101から照射された第2ビームが反射
層24に、透明記録層22a、22b又は22cの距離
範囲内で合焦することになる。
【0037】プッシュプル信号生成回路135は、第2
光検出器114が出力した読取信号Ra〜Rd各々を用
いた下記式の演算によりプッシュプル信号PPを生成
し、これをトラッキング誤差生成回路136及びアドレ
ス復調回路137の各々に供給する。
【0038】
【数3】PP=(Ra+Rd)−(Rb+Rc)
【0039】トラッキング誤差生成回路136は、かか
るプッシュプル信号PPの低域成分を抽出し、これをト
ラッキング誤差信号TEとしてトラッキングアクチュエ
ータ116に供給する。すなわち、トラッキング誤差生
成回路136は、2層光ディスク20の反射層24に図
2に示すように形成されている制御ピットPcを読み取
った際に得られた読取信号Ra〜Rdに基づき、上記ト
ラッキング誤差信号TEを生成する。トラッキングアク
チュエータ116は、かかるトラッキング誤差信号TE
に応じた分だけ対物レンズ16の光軸をディスク半径方
向に偏倚せしめる。これにより、第2光源101から照
射された第2ビームが2層光ディスク20の反射層24
におけるトラック上を追従するようにトラッキング制御
が実行される。
【0040】アドレス復調回路137は、上記プッシュ
プル信号PPに対して所定の位相復調処理を施すことに
より、ディスク上の位置を表すアドレスを復調し、これ
をディスクアドレスADとしてコントローラ140に供
給する。コントローラ140は、ユーザからの各種操作
に応じてこの透過式多層記録媒体記録再生装置の記録及
び再生動作を実施させるべく、記録変調回路131、記
録変調回路131、データ復調回路133、ピックアッ
プ100、スピンドルモータ及びスライダ機構(図示せ
ず)を制御する。
【0041】クロック信号生成回路138は、第2光検
出器114の出力の読取信号Ra〜Rd各々を加算した
加算読取信号から、図2に示す2層光ディスク20の反
射層24に形成されている制御ピットPc各々を表す信
号レベルを検出する度にクロックパルスを発生する。そ
して、クロック信号生成回路138は、このクロックパ
ルスによるパルス列に位相同期した所定周波数のクロッ
ク信号を生成し、これを上記同期クロック信号CKとし
て記録変調回路131及びデータ復調回路133の各々
に供給する。この際、制御ピットPcの読み取りに応じ
て生成されるクロックパルスの周期が同期クロック信号
CKの周期よりも長ければ、第2光源101としては比
較的安価な長波長レーザ光源を用いることができる。
【0042】次に、かかる透過式多層記録媒体記録再生
装置による記録動作について説明する。コントローラ1
40から記録開始指令が実行されると、ピックアップ1
00の対物レンズ16は、プローブ光と共に各種制御情
報の読取を担う第2ビームが2層光ディスク20の反射
層24上に概ね合焦すべくフォーカス制御される。更
に、対物レンズ16は、かかる第2ビームが2層光ディ
スク20の反射層24のトラック上をトレースするよう
にトラッキング制御される。これにより、データの記録
又は読取を担うプローブ光は、そのビーム延長軸が上記
反射層24のトラック上をトレースするようにトラッキ
ング制御されつつ、2層光ディスク20の透明記録層2
2a又は22b上に合焦する。従って、記録動作時に
は、かかるトラッキング制御に従って、データを担う記
録マークが透明記録層22a又は22b上に形成されて
行く。一方、再生動作時には、上記トラッキング制御に
従って、透明記録層22a又は22bに記録されている
記録マークが読み取られてゆく。この際、上記反射層2
4上においてトラックに沿ってウォブリング形成されて
いる制御ピットPcを読み取ることにより同期クロック
信号CKを得る。更に、かかる制御ピットPcによるピ
ット列の蛇行形態に基づき、ディスク上の位置を表すデ
ィスクアドレスADを取得する。そして、これら反射層
24から読み取った同期クロック信号CK及びディスク
アドレスADに基づいて各種の記録又は再生処理を実行
する。この際、透明記録層22a又は22bのいずれの
透明記録層が再生対象(又は記録対象)となっても、上
記反射層24から取得されたトラッキング誤差信号、同
期クロック信号及びディスクアドレスに基づいて記録又
は再生処理が実行される。すなわち、反射層24から取
得される各種制御情報は、透明記録層22a又は22b
各々に対する記録処理(又は再生処理)時に共通に用い
られる。
【0043】このように本発明による2層光ディスク2
0は、データが記録される透明記録層22とは別に、こ
のデータを記録する際の同期基準となる同期クロック信
号CK及びディスク上の位置を示すディスクアドレスA
Dの各々を担う制御ピットPcが形成された反射層(反
射層24及び基板25)を備えている。また、本発明に
よる透過式多層記録媒体記録再生装置においては、透明
記録層22を透過させることにより光ビームを透明記録
層22及び反射層24の双方に同時に照射する。これに
より、反射層24から同期クロック信号CK及びディス
クアドレスADの各々を取得しつつ、取得した同期クロ
ック信号CK及びディスクアドレスADに基づいて透明
記録層22に対するデータの記録又は再生処理を実行す
る。
【0044】従って、本発明によれば、再生動作中に透
明記録層間ジャンプが実行された際にも同期クロックの
位相は保たれているので、ジャンプ先の透明記録層から
直ちにデータの記録又は再生動作を開始させることが可
能となる。更に、同期クロック及びディスクアドレスを
担うピットを透明記録層に形成させる必要が無くなるの
で、透明記録層22の表面に均一に記録材料を塗布する
ことが可能となる。
【0045】なお、上記実施例においては、透明記録層
22に対して記録又は読取を行うべきプローブ光を発生
する光源11と、反射層24から読取を行うべき第2ビ
ームを発生する第2光源101とを個別に設けたが、光
源自体は1つでも良い。例えば、第2光源101を省
き、更に合成プリズム103に代わりホログラム素子を
用いる。かかるホログラム素子の作用により、光源11
から照射された光ビームの焦点は、2層光ディスク20
の透明記録層22及び反射層24の双方にできる。な
お、記録動作時には、この光源11から照射された光ビ
ームはデータによって変調されており、そのままでは上
記反射層24から良好に制御ピットPcの読み取りを行
うことができない。そこで、光源11から照射された光
ビームの漏れ光を検出するフロントモニタ素子(図示せ
ず)を光源11の近傍に設ける。そして、かかるフロン
トモニタ素子にて検出された漏れ光のレベルに基づい
て、第2光検出器114が出力した読取信号Ra〜Rd
中から記録変調成分を相殺する。これにより、上記反射
層24から良好に制御ピットPcの読み取りが実行さ
れ、トラッキング誤差信号、フォーカス誤差信号、同期
クロック及びディスクアドレスなどの各種制御情報を取
得することが可能となる。
【0046】また、上記実施例においては、反射層24
に形成されている複数の制御ピットPcによるピット列
の蛇行形態に基づき、その制御ピットPcが形成されて
いるディスク上の位置を示すディスクアドレスADを取
得しているが、これに限定されるものではない。例え
ば、制御ピットPcのピット長に基づき、その制御ピッ
トPcが形成されているディスク上の位置を示すディス
クアドレスADを取得するようにしても良い。この際、
制御ピットPcのピット長が変化しても良好に同期クロ
ック信号CKを取得できるように、制御ピットPcのピ
ット長をディスクアドレスの変化に応じて逓倍に変化さ
せる。
【0047】また、上記実施例においては、光学式記録
媒体として図7(A)に示すようなディスク状の2層光
ディスク20を説明したが、媒体の形状は円盤状に限定
されるものではなく、例えば、図7(B)に示すような
プラスチックなどからなる矩形状平行平板の光カード2
0aであっても良い。かかる光カードにおいても、2層
光ディスク20と同様に、カバー層、透明記録層及び反
射層を備えた基板から構成される。なお、かかる光カー
ドの反射層上にも複数の制御ピットPcが破線に示され
るトラックに沿って蛇行して形成されている。
【0048】また、上記実施例に示される2層光ディス
ク20(又は光カード)においては、1つのディスク
(又はカード)内に3層の透明記録層22a、22bを
有するが、1つの媒体内に設ける透明記録層の数は4層
以上、又は単層であっても良い。また、実施例において
は、同期クロック信号CK及びディスクアドレスADの
各々を担うべく反射層24上に記録する制御マークとし
て凹形状の制御ピットPcを採用しているが、この制御
マークの形状は凹形状に限定されない。要するに、制御
マークとは凸形状又は凹形状のピットに限定されず、例
えば相変化記録の場合には記録マーク、スペースのいず
れか一方を表すものであれば良い。
【0049】なお、上記実施例では、図4に示すように
プローブ光を手前の透明記録層に集光させ、第2ビーム
を反射層に集光させているが、更なる実施例では、図8
に示すようにプローブ光を奥の反射層に反射させた後に
所望の透明記録層に集光させ、第2ビームを反射層に集
光さる構成とすることもできる。この場合、対物レンズ
面に届く反射した信号光の光ビーム径は照射された光ビ
ーム(プローブ光)が通過した径よりも小さくなる。こ
れによっても再生信号は所望の合焦した透明記録層以外
の透明記録層の記録マークによる影響を受けない。すな
わち、本発明の透過式多層記録媒体記録再生装置のいず
れの場合においても、反射層24の反射面によって作ら
れる光源11の発光点の虚像位置と対物レンズ16のデ
ィスク側主面位置との光学距離Xは、対物レンズ16の
ディスク側主面位置と所定の透明記録層例えば22bと
の光学距離をA、透明記録層22bと反射層24との距
離をBとすると、X=A+2Bである。なお、上記実施
形態においては2層光ディスクを例示したが、本発明は
上記実施形態に限定されるわけではなく、3層以上の多
層光ディスクに適用されるものであり、特に5層以上の
従来より多層の光ディスクにおいて効果を有するもので
ある。
【0050】
【発明の効果】以上、本発明によれば、透過光線の透過
率変化によって信号を読み出すことが可能な情報記録層
を備えた透過式記録媒体において該媒体に平行な該媒体
透過光を反射せしめる反射面を備え、ピックアップによ
ってこの反射面によって反射した信号光を対物レンズで
集め、光検出器によって光電変換するので、透過式記録
媒体の再生時においても一つの対物レンズを用いて小型
な記録再生装置を構成することが可能になる。また、記
録媒体を多層化した場合には光量の損失が少ない透過式
多層記録媒体を小型な構成のピックアップ装置で読み出
すことが可能になる。また、本発明による光学式記録媒
体は、データが記録されるべき透明記録層と、このデー
タを記録する際の同期基準となる同期クロック及びディ
スク上の位置を示すディスクアドレスを夫々担う制御マ
ークが形成されている反射層とが積層されている。さら
に、本発明による透過式多層記録媒体記録再生装置にお
いては、読取又は記録用の光ビームを上記光学式記録媒
体の透明記録層を透過させて透明記録層及び反射層の各
々に同時に照射する。これにより、反射層から同期クロ
ック及びディスクアドレスの各々を読み取りつつ、これ
ら同期クロック及びディスクアドレスに基づき透明記録
層に対するデータの記録又は再生の処理を実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施形態の2層光ディスク構造を
示す概略部分断面図。
【図2】本発明による実施形態の2層光ディスクの反射
層を示す概略部分平面図。
【図3】本発明による実施形態の2層光ディスクから情
報を再生するピックアップの概略を示す構成図。
【図4】本発明による実施形態の2層光ディスク構造を
示す概略部分斜視図。
【図5】本発明による実施形態の2層光ディスクからデ
ータの記録又は再生を行う透過式多層記録媒体記録再生
装置の概略構成図。
【図6】本発明による実施形態の2層光ディスクから記
録再生するピックアップの光検出器を示す平面図。
【図7】本発明による2層光ディスク及び光カードを示
す斜視図である。
【図8】本発明による他の実施形態の2層光ディスク構
造を示す概略部分斜視図。
【符号の説明】
11 光源 12 コリメータレンズ 13 ビームスプリッタ 16 対物レンズ 20 2層光ディスク 21 カバー層 22a 第1透明記録層 23a 第1スペーサ層 22b 第2透明記録層 23b 第2スペーサ層 24 反射層 25 基板 31 集光レンズ系 32 第1光検出器 103 合波プリズム 112 ダイクロイックミラー 114 第2光検出器 115 フォーカスアクチュエータ 116 トラッキングアクチュエータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームの照射により情報の記録又は再
    生が行われる透過式多層記録媒体であって、基板上に形
    成された1つの反射層と、前記反射層に対して光入射側
    において積層されかつ光透過性のスペーサ層を介して交
    互に積層されかつ透過率の変化による記録マークを担持
    した光透過材料からなる複数の透明記録層と、からな
    り、記録された情報を、前記記録マークを透過した集光
    ビームの所定の光強度に対応させたことを特徴とする透
    過式多層記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記透明記録層は、前記透明記録層の積
    層した数の前記透明記録層の透過率同士の積算値が所定
    値以上となる光透過材料からなることを特徴とする請求
    項1に記載の透過式多層記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記所定値は0.328であることを特
    徴とする請求項2に記載の透過式多層記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記反射層には、前記透明記録層のトラ
    ック位置を表すトラックガイド信号が記録されているこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の透過式
    多層記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記反射層には、前記透明記録層に信号
    を記録する際の基準となるクロック信号が記録されてい
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の透
    過式多層記録媒体。
  6. 【請求項6】 基板上に形成された1つの反射層と、前
    記反射層上に積層されかつ光透過性のスペーサ層を介し
    て交互に積層されかつ透過率が周囲と異なる複数の記録
    マークを担持した光透過材料からなる複数の透明記録層
    と、からなる透過式多層記録媒体の記録再生装置であっ
    て、 光ビームを出射する光源と、 前記光源からの光ビームを透過式多層記録媒体の所定の
    透明記録層に直接又は前記反射層に反射させて集光して
    照射する対物レンズと、 前記所定の透明記録層に直接集光して照射された光ビー
    ムが前記所定の透明記録層を透過した後に前記反射層に
    反射された反射光を、又は、前記反射層に反射させて集
    光して前記所定の透明記録層に集光し透過する透過光
    を、前記対物レンズを通過して受光する光検出器と、を
    備えることを特徴とする透過式多層記録媒体記録再生装
    置。
  7. 【請求項7】 前記反射層の反射面によって作られる前
    記光源の虚像位置と前記対物レンズの主面位置との光学
    距離Xは、前記対物レンズの主面位置と前記所定の透明
    記録層との光学距離をA、前記所定の透明記録層と前記
    反射層との光学距離をBとすると、X=A+2Bである
    ことを特徴とする請求項6に記載の透過式多層記録媒体
    記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記所定の透明記録層からの反射光を受
    光してフォーカス制御を行うフォーカス制御部をさらに
    備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の透過式
    多層記録媒体記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記反射層には、前記透明記録層のトラ
    ック位置を表すトラックガイド信号が記録されており、
    前記反射光に基づいて、トラッキング制御を行うトラッ
    キング制御部をさらに備えることを特徴とする請求項6
    〜8のいずれかに記載の透過式多層記録媒体記録再生装
    置。
  10. 【請求項10】 前記反射層には、前記透明記録層に信
    号を記録再生する際の基準となるクロック信号が記録さ
    れており、前記反射光に基づいて、クロック制御を行う
    クロック制御部をさらに備えることを特徴とする請求項
    6〜9のいずれかに記載の透過式多層記録媒体記録再生
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011113633A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Tdk Corp 光学ドライブ装置

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