JP2003156942A - 転写部材およびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

転写部材およびそれを用いた画像形成装置

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JP2003156942A
JP2003156942A JP2001352990A JP2001352990A JP2003156942A JP 2003156942 A JP2003156942 A JP 2003156942A JP 2001352990 A JP2001352990 A JP 2001352990A JP 2001352990 A JP2001352990 A JP 2001352990A JP 2003156942 A JP2003156942 A JP 2003156942A
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Nobumasa Abe
信正 阿部
Tomoe Ariga
友衛 有賀
Yujiro Nomura
雄二郎 野村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】転写部材の取付精度や像担持体の取付精度にか
かわらず、良好かつ安定して転写を行う。 【解決手段】像担持体17に転写ベルト14を介して当
接される転写部材16において、前記転写部材は、転写
ベルト14の裏面に対して平面で当接する当接部16c
を有する構成とし、前記当接部が板バネの一部で構成さ
れ、また、前記当接部のベルト搬送方向下流側端部に内
側に折曲された折曲部16dを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体の周囲に
帯電手段および現像手段を配置した画像形成ステーショ
ンを転写ベルトに沿って各色毎に設け、転写ベルトを各
ステーションに通過させることによりカラー画像を形成
させるタンデム型の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記タンデム型の画像形成装置には大別
して、 各画像形成ステーションを列状に複数配置しておき、
記録紙を搬送ベルトに静電吸着させ、記録紙を順次、各
ステーションへ当接させて搬送しながら、ステーション
と記録紙の間へ静電転写力を印加して、複数色のトナー
像を記録紙へ直接転写しながら色重ねを行う紙搬送方式
と、 各画像形成ステーションを列状に複数配置しておき、
各ステーションへ誘電体で形成された中間転写ベルトを
当接させて搬送しながら、各ステーションで形成したト
ナー像をステーションと中間転写ベルトの間へ静電転写
力を印加して順次、1次転写させて中間転写ベルト上で
色重ねを行い、さらに中間転写ベルトから記録紙へ一括
して2次転写する中間転写方式と、の2通りの方式が採
用されている。
【0003】上記紙搬送方式では記録紙を搬送ベルトへ
吸着させるための手段(ローラやブラシ)と高電圧供給
電源が必要であるが、中間転写方式ではこれらの手段や
電源が不要であると共に、紙搬送方式では記録紙のサイ
ズ、厚さ、種類に応じて各画像転写部へ印加する転写バ
イアスを厳密に制御する必要があるが、中間転写方式で
は、記録紙のこうした要因とは無関係に抵抗や厚さ、表
面粗さが一定の中間転写ベルトに対してトナー像の1次
転写を行い、その後、一括して記録紙へ2次転写を行う
際にのみ転写電圧または転写電流や当接圧といった転写
条件の管理を行えば良く、したがって中間転写方式には
優れる点が多い。
【0004】従来、上記紙搬送方式にしても中間転写方
式にしても、像担持体上のトナー像を記録紙或いはベル
トに転写する場合、ベルトの裏面に板バネまたはブレー
ド等の転写部材の端部稜線を当接させ、転写バイアスを
印加して転写を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、転写を良好
に行うためには、転写部材および像担持体をベルト搬送
方向に対して垂直方向に位置決めする必要がある。しか
しながら、上記従来の転写方式においては、転写部材の
取付精度や像担持体の取付精度によって、転写部材や像
担持体がスキュー(ベルト搬送方向に対して垂直方向か
らずれる)してしまい、転写が良好に行われない場合が
生じるという問題を有している。また、転写部材の端部
が振れてしまい転写が不安定になるという問題や、転写
部材の端部によるベルトの摩耗によりベルトの耐久性が
低下するという問題を有している。特に、像担持体が弾
性体ではなく剛体から構成される場合には、転写ニップ
幅が小さくなるため、この問題は大きい。
【0006】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
であって、転写部材の取付精度や像担持体の取付精度に
かかわらず、良好かつ安定して転写を行うことができる
転写部材およびそれを用いた画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の画像形成装置は、像担持体
に転写ベルトを介して当接される転写部材において、前
記転写部材は、転写ベルトの裏面に対して平面で当接す
る当接部を有することを特徴とし、請求項2記載の発明
は、請求項1において、前記当接部が板バネの一部で構
成されることを特徴とし、請求項3記載の発明は、請求
項2において、前記当接部のベルト搬送方向下流側端部
に内側に折曲された折曲部を有することを特徴とし、請
求項4記載の発明は、請求項1において、前記当接部を
付勢するスプリングを設けたことを特徴とし、請求項5
記載の発明は、像担持体の周囲に帯電手段および現像手
段を配置した画像形成ステーションを転写ベルトに沿っ
て各色毎に設け、転写ベルトを各画像形成ステーション
に通過させることによりカラー画像を形成させるタンデ
ム型の画像形成装置において、請求項1ないし4のいず
れかに記載の転写部材を配設したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1および図2は、本発明が適
用される画像形成装置の1例であり、図1は全体構成を
示す模式的断面図、図2は図1の要部拡大図である。本
例は上述した中間転写方式の例である。
【0009】図1において、本例の画像形成装置1は、
ハウジング2と、ハウジング2の上部に形成された排紙
トレイ2aと、ハウジング2の前面に開閉自在に装着さ
れた扉体3を有し、ハウジング2内には、制御ユニット
4、電源ユニット5、露光ユニット(露光手段)6、画
像形成ユニット7、送風ファンからなる冷却手段8、転
写ベルトユニット9、給紙ユニット10が配設され、扉
体3内には紙搬送ユニット11が配設されている。各ユ
ニットは、本体に対して着脱可能な構成であり、メンテ
ナンス時等には一体的に取り外して修理または交換を行
うことが可能な構成になっている。
【0010】転写ベルトユニット9は、ハウジング2の
下方に配設され図示しない駆動源により回転駆動される
駆動ローラ12と、駆動ローラ12の斜め上方に配設さ
れる従動ローラ13と、この2本のローラ間に張架され
て図示矢印方向(反時計方向)へ循環駆動される中間転
写ベルト14と、中間転写ベルト14の表面に当接する
クリーニング手段15とを備え、従動ローラ13および
中間転写ベルト14が駆動ローラ12に対して図で左側
に傾斜する方向に配設されている。これにより中間転写
ベルト14駆動時のベルト搬送方向Yが下向きになるベ
ルト面14aが下方に位置し、搬送方向が上向きになる
ベルト面14bが上方に位置するようにされている。本
実施形態においては、前記ベルト面14aはベルト駆動
時のベルト張り面(駆動ローラ12により引っ張られる
画)であり、ベルト面14bはベルト駆動時のベルト弛
み面である。
【0011】駆動ローラ12は、後述する2次転写ロー
ラ39のバックアップローラを兼ねている。駆動ローラ
12の周面には、図2に示すように、厚さ3mm程度、
体積抵抗率が105Ω・cm以下のゴム層12aが形成
されており、金属製の軸を介して接地することにより、
2次転写ローラ39を介して供給される2次転写バイア
スの導電経路としている。このように駆動ローラ12に
高摩擦かつ衝撃吸収性を有するゴム層12aを設けるこ
とにより、2次転写部へ記録媒体が進入する際の衝撃が
中間転写ベルト14に伝達しにくく、画質の劣化を防止
することができる。
【0012】また、本例においては、駆動ローラ12の
径を従動ローラ13の径より小さくしている。これによ
り、2次転写後の記録紙が記録紙自身の弾性力で剥離し
易くすることができる。また、従動ローラ13を後述す
るクリーニング手段15のバックアップローラとして兼
用させている。
【0013】クリーニング手段15は、搬送方向下向き
のベルト面14a側に設けられている。図2に示すよう
に、二次転写後に中間転写ベルト14の表面に残留して
いるトナーを除去するクリーニングブレード15aと、
回収したトナーを搬送するトナー搬送部材15bを備
え、クリーニングブレード15aは、従動ローラ13へ
の中間転写ベルト14の巻きかけ部において中間転写ベ
ルト14に当接されている。
【0014】また、中間転写ベルト14の裏面には、後
述する各画像形成ステーションY,M,C,Kの像担持
体17に対向して板バネ電極からなる1次転写部材16
がその弾性力で当接され、1次転写部材16には転写バ
イアスが印加されている。
【0015】画像形成ユニット7は、複数(本実施形態
では4つ)の異なる色の画像を形成する画像形成ステー
ションY(イェロー用),M(マゼンタ用),C(シア
ン用),K(ブラック用)を備え、図2に詳しく示すよ
うに、各画像形成ステーションY,M,C,Kにはそれ
ぞれ、感光ドラムからなる像担持体17と、像担持体1
7の周囲に配設された、コロナ帯電手段からなる帯電手
段19および現像手段20を有している。なお、各画像
形成ステーションY,M,C,Kの配置順序は任意であ
る。
【0016】そして、各画像形成ステーションY,M,
C,Kの像担持体17が中間転写ベルト14の搬送方向
下向きのベルト面14aに当接されるようにされ、その
結果、各画像形成ステーションY,M,C,Kも駆動ロ
ーラ12に対して図で左側に傾斜する方向に配設される
ことになる。像担持体17は、図示矢印に示すように、
中間転写ベルト14の搬送方向に回転駆動される。な
お、中間転写ベルト14を駆動ローラ12に対して図で
右側に傾斜する方向に配設してもよく、その場合には、
ベルト搬送方向Yは逆方向となり搬送方向下向きのベル
ト面は14bとなる。
【0017】露光手段6は、斜め方向に配設された画像
形成ユニット7の斜め下方に形成された空間に配設さ
れ、露光手段6の上部の空間に制御ユニット4および電
源ユニット5が配設されている。また、露光手段6の下
部でハウジング2の底部には給紙ユニット10が配設さ
れている。制御ユニット4および電源ユニット5は、露
光手段6に隣接して配設されているため、装置部品を支
持するフレームと平行にこれらを配置する場合よりも設
置スペースを小さくすることができる。
【0018】図1に示すように、露光手段6は、ポリゴ
ンミラーモータ21、ポリゴンミラー22、単一のf−
θレンズ23および反射ミラー24が配設され、さら
に、反射ミラー24の上方に、各色の走査光路がベルト
面14aと平行になるように、走査光路4つの折り返し
ミラー25を配設し、さらに、折り返しミラー25で反
射された走査光路が像担持体17に照射されるように走
査光路に3つの折り返しミラー25を配設している。
【0019】このように折り返しミラー25を設けるこ
とにより走査光路を屈曲させ、露光手段6の高さを低く
することが可能となりコンパクト化を図っている。な
お、各画像形成ステーションY,M,C,Kの像担持体
17への走査光路長は同一の長さになるように折り返し
ミラー25が配置されている。
【0020】上記構成からなる露光手段6においては、
ポリゴンミラー22から各色に対応した画像信号が、共
通のデータクロック周波数に基づいて変調形成されて射
出され、f−θレンズ23、反射ミラー24、折り返し
ミラー25を経て、各画像形成ステーションY,M,
C,Kの像担持体17に照射され、潜像が形成される。
【0021】本例においては、装置下方に走査光学系を
配置することにより、画像形成手段の駆動系が装置を支
持するフレームへ与える振動による走査光学系の振動を
最小限ににすることができ、画質の劣化を防止すること
ができる。
【0022】ハウジング2の側面には送風ファンからな
る冷却手段8が設けられ、外気を図示矢印の方向に導入
して、露光手段6、制御ユニット4および電源ユニット
5を冷却するようにしている。記録紙Pの搬送方向の後
方または記録紙Pの搬送方向の幅方向から装置内に取り
入れた空気をポリゴンモータ21付近に導き、さらに、
制御ユニット4および電源ユニット5に導いた後、装置
外に導く冷却通路を形成しているため、ポリゴンモータ
21の温度上昇を抑制し、画質劣化の防止とポリゴンモ
ータ21の長寿命化を図るようにしている。
【0023】次に、現像手段20の詳細について、図2
の画像形成ステーションYを代表して説明する。本例に
おいては、各画像ステーションY,M,C,Kが斜め方
向に配設され、かつ像担持体17が中間転写ベルト14
の搬送方向下向きのベルト面14aに当接される関係
上、トナー貯留容器26を斜め下方に傾斜して配置して
いる。そのため、現像手段20に特別の構成を採用して
いる。
【0024】すなわち、現像手段20は、トナー(図の
ハッチング部)を貯留するトナー貯留容器26と、この
トナー貯留容器26内に形成されたトナー貯留部27
と、トナー貯留部27内に配設されたトナー撹拌部材2
9と、トナー貯留部27の上部に区画形成された仕切部
材30と、仕切部材30の上方に配設されたトナー供給
ローラ31と、仕切部材30に設けられトナー供給ロー
ラ31に当接される可撓性ブレード32と、トナー供給
ローラ31および像担持体17に当接するように配設さ
れる現像ローラ33と、現像ローラ33に当接される規
制ブレード34とから構成されている。
【0025】像担持体17は中間転写ベルト14の搬送
方向に回転され、現像ローラ33および供給ローラ31
は、図示矢印に示すように、像担持体17の回転方向と
は逆方向に回転駆動され、一方、撹拌部材29は供給ロ
ーラ31の回転方向とは逆方向に回転駆動される。トナ
ー貯留部27において撹拌部材29により撹拌、運び上
げられたトナーは、仕切部材30の上面に沿ってトナー
供給ローラ31に供給され、供給されたトナーは可撓性
ブレード32と摺擦して供給ローラ31の表面凹凸部へ
の機械的付着力と摩擦帯電力による付着力によって、現
像ローラ33の表面に供給される。現像ローラ33に供
給されたトナーは規制ブレード34により所定厚さのコ
ーティング層に規制され、薄層化したトナー層は、像担
持体17へと搬送されて現像ローラ33と像担持体17
が接触して構成するニップ部及びこの近傍で像担持体1
7の潜像部を現像する。
【0026】本例においては、像担持体17と対向する
側の現像ローラ33、トナー供給ローラ31および現像
ローラ33と規制ブレード34の当接部がトナー貯留部
27内のトナーに埋没しない構成としている。この構成
によって、貯留トナーの減少によって現像ローラ33に
対する規制ブレード34の当接圧力の変動を防ぐことが
できると共に、規制ブレード34によって現像ローラ3
3から掻き落とされた余剰トナーがトナー貯留部27へ
落下するので現像ローラ33のフィルミングを防ぐこと
ができる。
【0027】また、供給ローラ31と現像ローラ33の
当接位置下方に現像ローラ33と規制ブレード34の当
接部を位置させ、供給ローラ31によって現像ローラ3
3へ供給されて現像ローラ33に移行しなかった余剰ト
ナーと、規制ブレード34によって現像ローラ33から
規制除去された余剰トナーを現像手段下部のトナー貯留
部27へ戻す経路を設け、トナー貯留部27へ戻ったト
ナーは撹拌部材29によってトナー貯留部27内のトナ
ーと撹拌され、撹拌部材29によって再度、供給ローラ
31近傍のトナー導入部へ供給される。従って、余剰ト
ナーを供給ローラ31と現像ローラ33の摺擦部や現像
ローラ33と規制ブレード34の当接部に渋滞させずに
下部へ落下させてトナー貯留部27のトナーと撹拌を行
うので、現像手段内のトナーの劣化が徐々に進行し、現
像手段の交換直後に急激な画質変化が発生することを防
ぐことができる。
【0028】図1に戻り、給紙ユニット10は、記録媒
体Pが積層保持されている給紙カセット35と、給紙カ
セット35から記録媒体Pを一枚ずつ給送するピックア
ップローラ36を備えている。
【0029】紙搬送ユニット11は、二次転写部への記
録媒体Pの給紙タイミングを規定するゲートローラ対3
7(一方のローラはハウジング2側に設けられている)
と、駆動ローラ12および中間転写ベルト14に圧接さ
れる二次転写手段としての二次転写ローラ39と、主記
録媒体搬送路38と、定着手段40と、排紙ローラ対4
1と、両面プリント用搬送路42を備えていえる。
【0030】定着手段40は、少なくも一方にハロゲン
ヒータ等の発熱体を内蔵して回転自在な定着ローラ対4
0aと、この定着ローラ対40aの少なくも一方側のロ
ーラを他方側に押圧付勢してシート材に2次転写された
2次画像を記録媒体Pに押圧する押圧手段を有し、記録
媒体に2次転写された2次画像は、定着ローラ対40a
の形成するニップ部で所定の温度で記録媒体に定着され
る。本実施形態においては、転写ベルトの搬送方向上向
きのベルト面14bの斜め上方に形成される空間、換言
すれば、転写ベルトに対して画像形成ステーションと反
対側の空間に定着手段40を配設することが可能にな
り、露光手段6、中間転写ベルト14、画像形成手段へ
の熱伝達を低減することができ、各色の色ずれ補正動作
を行う頻度を少なくすることができる。特に、露光手段
6は、定着手段40から最も離れた位置にあり、走査光
学系部品の熱による変位を最小限にすることができ、色
ズレを防ぐことができる。
【0031】本例においては、中間転写ベルト14を駆
動ローラ12に対して傾斜する方向に配設しているた
め、図で右側空間に広いスペースが生じその空間に定着
手段40を配設することができ、コンパクト化を実現す
ることができると共に、定着手段40で発生する熱が、
左側に位置する露光ユニット6、中間転写ベルト14お
よび各画像形成ステーションY,M,C,Kへ伝達され
るのを防止することができる。また、画像形成ユニット
7の左側下部の空間に露光ユニット6を配置することが
できるため、画像形成手段の駆動系がハウジング2へ与
える振動による、露光ユニット6の走査光学系の振動を
最小限に抑えることができ、画質の劣化を防止すること
ができる。
【0032】また、本例においては、球形化されたトナ
ーを用いることにより、1次転写効率を高め(略100
%)、各像担持体17には、1次転写残りトナーを回収
するクリーニング手段を設置していない。これにより、
30mm径以下の感光体ドラムからなる各像担持体17
を近接して配置することが可能となり、装置を小型化す
ることができる。
【0033】また、クリーニング手段を設置しないこと
に伴い、帯電手段としてはコロナ帯電手段19を採用し
ている。帯電手段がローラである場合は、微量ではある
が像担持体17上に存在する1次転写残りトナーがロー
ラ上に堆積して帯電不良が発生するが、非接触帯電手段
であるコロナ帯電手段19はトナーが付着しにくく、帯
電不良の発生を防ぐことができる。
【0034】以上のような画像形成装置全体の作動の概
要は次の通りである。 (1)図示しないホストコンピュータ等(パーソナルコ
ンピュータ等)からの印字指令信号(画像形成信号)が
画像形成装置1の制御ユニット4に入力されると、各画
像形成ステーションY,M,C,Kの像担持体17、現
像手段20の各ローラ、および中間転写ベルト14が回
転駆動される。 (2)像担持体17の外周面が帯電手段19によって一
様に帯電される。 (3)各画像形成ステーションY,M,C,Kにおいて
一様に帯電した像担持体17の外周面に、露光ユニット
6によって各色の画像情報に応じた選択的な露光がなさ
れ、各色用の静電潜像が形成される。 (4)それぞれの像担持体17に形成された静電潜像が
現像手段20によりトナー像が現像される。 (5)中間転写ベルト14の1次転写部材16には、ト
ナーの帯電極性と逆極性の一次転写電圧が印加され、像
担持体17上に形成されたトナー像が一次転写部におい
て中間転写ベルト14の移動に伴って順次、中間転写ベ
ルト14上に重ねて転写される。 (7)この1次画像を1次転写した中間転写ベルト14
の移動に同期して、給紙カセット35に収納された記録
媒体Pが、レジストローラ対37を経て2次転写ローラ
39に給送される。 (8)1次転写画像は、2次転写部位で記録媒体と同期
合流し、図示省略した押圧機構によって中間転写ベルト
14の駆動ローラ12に向かって押圧された2次転写ロ
ーラ39で、1次転写画像とは逆極性のバイアスが印加
され、中間転写ベルト14上に形成された1次転写画像
は、同期給送された記録媒体に2次転写される。 (9)2次転写に於ける転写残りのトナーは、従動ロー
ラ13方向へと搬送されて、このローラ13に対向して
配置したクリーニング手段15によって掻き取られ、そ
して、中間転写ベルト14はリフレッシュされて再び上
記サイクルの繰り返しを可能にされる。 (10)記録媒体が定着手段40を通過することによっ
て記録媒体上のトナー像が定着し、その後、記録媒体が
所定の位置に向け(両面印刷でない場合には排紙トレイ
2aに向け、両面印刷の場合には両面プリント用搬送路
42に向け)搬送される。
【0035】図3は、本発明が適用される画像形成装置
の他の例であり全体構成を示す模式的断面図である。な
お、図1の例と同一の構成については同一番号を付して
説明を省略する。本例は上述した紙搬送方式の例であ
り、図1の中間転写ベルト14の代わりに紙搬送ベルト
43を用いている。
【0036】本例においては、扉体3内に転写ユニット
9と紙搬送ユニット11が設けられている。転写ユニッ
ト9は、ハウジング2の上方に配設され図示しない駆動
源により回転駆動される駆動ローラ12と、駆動ローラ
12の斜め下方に配設される従動ローラ13およびバッ
クアップローラ44と、この3本のローラに張架されて
図示矢印方向(時計方向)へ循環駆動される紙搬送ベル
ト43と、バックアップローラ44に対向して紙搬送ベ
ルト43の表面に当接するクリーニング手段15とを備
え、駆動ローラ12および紙搬送ベルト43が従動ロー
ラ13に対して図で左側に傾斜する方向に配設されてい
る。これにより紙搬送ベルト43駆動時のベルト張り側
(駆動ローラ12により引っ張られる側)43aが下方
に位置し、ベルト弛み側43bが上方に位置するように
されている。
【0037】また、紙搬送ベルト43の裏面には、各画
像形成ステーションY,M,C,Kの像担持体17に対
向して板バネ電極からなる転写部材45がその弾性力で
当接され、転写部材45には転写バイアスが印加されて
いる。そして、各画像形成ステーションY,M,C,K
の像担持体17が紙搬送ベルト43のベルト張り側43
aに当接されるようにされ、その結果、各画像形成ステ
ーションY,M,C,Kも従動ローラ13に対して図で
左側に傾斜する方向に配設されている。
【0038】図4および図5は、本発明の転写部材の1
実施形態を示し、図4は一部破断面を示す斜視図、図5
は図4の転写部材の断面図である。
【0039】図4には、図1で説明した中間転写ベルト
14、クリーニング手段15、1次転写部材(以下、単
に転写部材という)16、各画像形成ステーションY,
M,C,Kの像担持体17が示されている。左右一対の
フレーム50には、図1の駆動ローラ12および従動ロ
ーラ13が取り付けられ、駆動ローラ12および従動ロ
ーラ13間に中間転写ベルト14が張架されている。な
お、51はフレーム50の側面に配設されたトナー回収
容器であり、クリーニング手段15からの廃トナーを回
収するようにしている。左右一対のフレーム50には各
像担持体17に対向する位置に取付部材52が固定さ
れ、この取付部材52に転写部材16が固定されてい
る。
【0040】転写部材16は、金属製材料からなる板バ
ネ電極で構成され、図5に示すように、前記取付部材5
2に固定される基部16aと、基部16aからベルト搬
送方向下流側に傾斜する弾性支持部16bと、転写ベル
ト14の裏面に当接する平面状の当接部16cと、当接
部16cの端部から内側に折曲された折曲部16dとが
一体に成形されている。基部16aにはバイアス電源5
3が接続され、バイアス電源53は接地されている。
【0041】本実施形態によれば、転写部材16に平面
状の当接部16cが形成されているため、転写部材15
の取付精度や像担持体17の取付精度によって、転写部
材16や像担持体17がスキュー(ベルト搬送方向に対
して垂直方向からずれる)しても、当接部16cを像担
持体17に対して転写ニップ幅を線接触に近い状態で当
接させることができ、平面状の当接部16cにおいて良
好な転写を行うことができる。特に、像担持体17が弾
性体ではなく剛体から構成される場合には、転写ニップ
幅が小さくなるが、平面状の当接部16cの範囲内で当
接させることができ、平面状の当接部16cにおいて良
好な転写を行うことができる。
【0042】また、当接部16cの端部から内側に折曲
部16dが形成されているため、平面状の当接部16c
の剛性を確保することができると共に、当接部16cの
ベルト搬送方向下流側端部の振れを防止することがで
き、転写部材の端部がベルトに当たることがなくベルト
の耐久性を向上させることができる。
【0043】図6は、本発明の転写部材の他の実施形態
を示す断面図である。なお、上記実施形態と同一の構成
については同一番号を付して説明を省略する。
【0044】本実施形態の転写部材16は、金属製また
は導電性樹脂製の樋状の電極で構成され、取付部材52
に摺動可能に嵌合される基部16aと、基部16aから
転写ベルト14の裏面に当接する平面状の当接部16c
とが一体に成型され、当接部16cの裏面には当接部1
6cを付勢するスプリング16eが配設されている。本
実施形態においても前記実施形態と同様の効果を奏する
ことができる。
【0045】以上の説明から明らかなように、本実施形
態によれば、像担持体に転写ベルトを介して当接される
転写部材において、前記転写部材は、転写ベルトの裏面
に対して平面で当接する当接部を有するようにしたた
め、転写部材の取付精度や像担持体の取付精度にかかわ
らず、良好かつ安定して転写を行うことができる。
【0046】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、従来公
知または周知の技術を必要に応じて置換または付加する
ことが可能である。
【0047】例えば、本実施形態においては、図1の中
間転写ベルト14に適用しているが、図3の紙搬送ベル
トに適用するようにしてもよい。従って、本発明におい
ては、中間転写ベルト14および紙搬送ベルト43を総
称して転写ベルトとして定義し、1次転写部材16およ
び転写部材45を総称して転写部材として定義してい
る。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、転写部材の取付精度や像担持体の取付精度にか
かわらず、良好かつ安定して転写を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像形成装置の1例であり
全体構成を示す模式的断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】本発明が適用される画像形成装置の他の例であ
り全体構成を示す模式的断面図である。
【図4】本発明の転写部材の1実施形態を示し一部破断
面を示す斜視図である。
【図5】図4の転写部材の断面図である。
【図6】本発明の転写部材の他の実施形態を示す断面図
である。
【符号の説明】
14…中間転写ベルト(転写ベルト) 16…1次転写部材(転写部材) 16c…当接部 16d…折曲部 16e…スプリング 17…像担持体 19…帯電手段 20…現像手段 43…紙搬送ベルト(転写ベルト) 45…転写部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 雄二郎 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H030 AB02 BB02 BB42 BB44 BB63 BB71 2H200 FA09 FA10 GA12 GA24 GA34 GA44 GA47 GB22 GB25 GB37 HA02 HA12 HA28 HB03 HB14 JA02 JB06 JB42 JC03 JC12 LB02 LB09 LB13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体に転写ベルトを介して当接される
    転写部材において、前記転写部材は、転写ベルトの裏面
    に対して平面で当接する当接部を有することを特徴とす
    る転写部材。
  2. 【請求項2】前記当接部が板バネの一部で構成されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の転写部材。
  3. 【請求項3】前記当接部のベルト搬送方向下流側端部に
    内側に折曲された折曲部を有することを特徴とする請求
    項2記載の転写部材。
  4. 【請求項4】前記当接部を付勢するスプリングを設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の転写部材。
  5. 【請求項5】像担持体の周囲に帯電手段および現像手段
    を配置した画像形成ステーションを転写ベルトに沿って
    各色毎に設け、転写ベルトを各画像形成ステーションに
    通過させることによりカラー画像を形成させるタンデム
    型の画像形成装置において、請求項1ないし4のいずれ
    かに記載の転写部材を配設したことを特徴とする画像形
    成装置。
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