JP2003156797A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP2003156797A
JP2003156797A JP2001354847A JP2001354847A JP2003156797A JP 2003156797 A JP2003156797 A JP 2003156797A JP 2001354847 A JP2001354847 A JP 2001354847A JP 2001354847 A JP2001354847 A JP 2001354847A JP 2003156797 A JP2003156797 A JP 2003156797A
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optical system
screen
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projection optical
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JP2001354847A
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Kazunari Hanano
和成 花野
Shin Nakamura
紳 中村
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質を損なうことなく大画像を表示すること
ができる薄型で低コストの画像表示装置。 【解決手段】 複数の表示素子19と、これら複数の表
示素子19の像をスクリーン上に投影して全体として1
枚の画像を生成するべく、各表示素子19に対応して配
置された拡大投影光学系20とを具備し、拡大投影光学
系20は、光学倍率βが、3≦β≦8、である画像表示
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示素子の画像を
大画面に拡大投影する画像表示装置、特に大画面な表示
装置において、表示素子サイズを大きくするにつれて急
激に歩留まりが悪くなることから、複数の表示素子を用
いた画像表示装置、より詳しくは、複数の表示素子の像
をスクリーン上に投影して1枚の画像を生成する画像表
示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、表示素子の画像をスクリーン
上に拡大して投影する画像表示装置は多数提案されてお
り、とりわけ、表示素子の歩留まり対策として複数のL
CD等でなる表示素子により部分画像を表示して、各表
示素子に対応した拡大投影光学系によりスクリーン上に
各部分画像を投影し、全体として1枚の画像を観察する
ことができるように構成された画像表示装置は、種々の
ものが提案されている。
【0003】このような画像表示装置においては、拡大
投影光学系として、複数枚のレンズを組み合わせた光学
系を採用したものがあり、例えば特許第2,810,5
72号には、透過型の液晶パネルと、この液晶パネルを
照明する照明手段と、上記液晶パネルにおける所定数の
画素を1単位として画素ブロックとなし、スクリーン上
に繋ぎ目なく結像されるように、各画素ブロック毎に画
像を投影する結像手段とを備えた投写型表示装置が記載
されている。ここでスクリーンに画像を投影するのに用
いられている結像手段は、LCD等の表示素子における
ドライバIC等に対応する非表示部をスクリーンに投影
せず、画像表示部の画像のみを拡大投影し、連続的な大
画面表示を行うものであり、拡大率としては高々2倍以
下のものである。
【0004】一方、特開平9−159985号には、比
較的小型の液晶パネルをスクリーンに拡大投影するユニ
ットを複数組み合わせて1枚の大画面を生成する技術例
が開示されている。ここで開示されているのは、例えば
0.7インチの液晶パネルを10インチ〜20インチに
拡大した画像を数10枚並べることにより、数10イン
チの大画面を薄型で構成する装置である。
【0005】同様に、特開2000−2933号におい
ても、数インチの小型液晶パネルを用いて、拡大投影す
る光学ユニットを複数配列することにより大画面化を図
る旨が開示されている。ここでは5インチのパネルを光
学倍率2倍程度でスクリーンに投影し、やはり数10枚
並べることで薄型な100インチの大画面映像表示装置
を実現しようとするものである。
【0006】また、特開平9−159985号の図30
に見られるように、投写レンズ系を射出した光は平面ミ
ラーにて光路を折り曲げられてスクリーンに到達する。
この折り曲げによって装置の厚みを制限している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の特許第2,81
0,572号に掲載されている画像表示装置は、スクリ
ーン上に画素数の多い精細な画像を表示するために、比
較的大きく画素数の多いLCD等の表示素子を少数枚程
度用いているが、こうした比較的画素数の多い表示素子
はコストが高いために、装置全体として安価に構成する
ことは困難である。
【0008】したがって、比較的小型の表示素子を用い
ることが望ましいが、小型すぎるパネルを使用する場
合、所定のサイズの大画面を達成するには、光学系の拡
大率が小さい場合はユニット数も多くなり、その結果、
電気処理や機械系調整が煩雑になる。ユニット数をある
数に抑えるべく光学系の拡大率を大きくした場合、物像
間関係に有るパネルとスクリーン間の共役長が長くな
り、装置として薄型化に不適である。また、収差補正も
難しくなるため、レンズ枚数が増えコスト高になる。さ
らに、スクリーン上での輝度を確保したい場合、単位面
積当たりの照射光量が大きくなり、パネルもダメージを
受けやすい。
【0009】パネルとスクリーン上の画像との物像間距
離、すなわち共役長は、光学倍率が低い程短い。したが
って、等倍に近づく程薄型にしやすそうであるが、実際
には、図15に示すように、大きい(長い)共役側(図
15(a))にミラー等を配設する(図15(b))こ
とにより光路を折り曲げ、装置としての薄型化を図るこ
とが可能である。しかしながら、倍率が低すぎる場合、
ミラーを配設するスペースがなかったり、例え配設した
としても全体の系におけるレンズが大きいため、隣と干
渉し合ったり等で、かえって薄型化し難いケースも有
る。2倍という比較的光学倍率が小さい実施例が特開2
000−2933号の明細書中にあるが、5インチのパ
ネルを投影する場合、投影レンズのレンズ径はパネルサ
イズに応じて大きくなり、プラスチックのモールド等で
低コスト化を図ろうとする場合に好適ではない。
【0010】また、レンズ系が長く大きくなった場合、
鏡枠が大型化し鏡枠からスクリーンまでの光路を平面ミ
ラー、プリズムで折り曲げて画像表示装置の厚さ、大き
さをコンパクトにしようとしても、鏡枠が大きすぎてレ
イアウトの自由度が制約される。特に多ユニットで画面
を構成する場合、隣のユニットとの干渉を避けなければ
ならない。
【0011】本発明は以上のような状況に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、画質を損なうことなく大画
像を表示することができる薄型で低コストの画像表示装
置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による第1の発明の画像表示装置は、表示素
子と、その表示素子に表示された画像を拡大し投影する
拡大投影光学系とを具備し、前記拡大投影光学系は、光
学倍率βが、3≦β≦8、であることを特徴とするもの
である。
【0013】0.5型〜3型程度の小型表示素子を用い
る場合、上記拡大投影光学系の光学倍率を3倍以上とす
ることにより、画像を投影するスクリーンと、スクリー
ンに一番近いレンズ面との間隔にミラーを配することが
でき、光路を折り曲げることによって画像表示装置の装
置厚を常識的な厚みに抑えることができる。また、上記
光学倍率を8倍以内とすることにより、レンズ枚数が比
較的少ない枚数で拡大投影することができ、コストを抑
えることができる。
【0014】第2の発明の画像表示装置は、複数の表示
素子と、これら複数の表示素子の像をスクリーン上に投
影して全体として1枚の画像を生成するべく、各表示素
子に対応して配置された拡大投影光学系とを具備し、前
記拡大投影光学系は、光学倍率βが、3≦β≦8、であ
ることを特徴とするものである。
【0015】上記範囲にある光学倍率の拡大投影光学系
を用いることにより、表示素子数が極端に多くなく、そ
のため電気的にも複雑でなく、また、レンズ枚数も比較
的少なく薄型で、大画面を達成することができる。
【0016】第3の発明の画像表示装置は、複数の表示
素子と、これら複数の表示素子の像をスクリーン上に投
影して全体として1枚の画像を生成するべく、各表示素
子に対応して配置された拡大投影光学系とを具備し、前
記表示素子の対角線上の長さをS(インチ)とした場
合、前記拡大投影光学系は、光学倍率βとSとの積が、
6≦S・β≦16、であることを特徴とするものであ
る。
【0017】任意のサイズや画素数の小型の表示素子を
用いて、薄型で大画面を実現することができる。
【0018】第4の発明の画像表示装置は、上記第1又
は第2又は第3の発明における拡大投影光学系が、表示
素子と投影した画像のアスペクト比を変換するアナモル
フィック光学系であることを特徴とするものである。
【0019】ここで言うアナモルフィック光学系とは、
光学系全体として水平方向と垂直方向のパワーが異なる
光学系を意味し、アナモルフィック面である必要はな
い。
【0020】上記拡大投影光学系をアナモルフィック光
学系とすることにより、表示素子のアスペクト比がどん
なものであっても、画像を所望のアスペクト比にてスク
リーン上に拡大投影することができる。また、図1に示
された拡大投影光学系のX方向、Y方向の定義、すなわ
ち、光軸方向をZ方向とし、それに直交する主要な方向
をX方向、Y方向とするとき、表示素子のX方向とY方
向の画素数がどんな値であっても、複数の表示素子を組
み合わせてスクリーン上に拡大投影して1つの大画面を
構成する際に、例えばHDTVのような所望の画像フォ
ーマットを任意のアスペクト比の大画面で出力する場
合、構成するLCDの枚数において、図1のスクリーン
上のX方向、Y方向に対応した枚数の自由度を高くする
ことができる。
【0021】第5の発明の画像表示装置は、アスペクト
比の変換は、X方向の光学倍率がβx 、Y方向の光学倍
率がβy とした場合、βy /βx <1. 6、であること
を特徴とするものである。
【0022】小型表示素子の画素ピッチの縦横比が最大
1. 6倍程度であり、縦横比を1:1にする場合、光学
倍率の比が最大1. 6となるが、これ以上の光学倍率の
差を与えると、非点収差が大きくなる不具合が生じる。
光学倍率のX方向、Y方向の比を上記範囲にすることに
より、非点収差を大きくすることなくアスペクト比変換
が可能となる。
【0023】第6の発明の画像表示装置は、上記アナモ
ルフィック光学系が自由曲面を含む光学系であることを
特徴とするものである。
【0024】アナモルフィック光学系を自由曲面で構成
することにより、光学収差を十分に抑えて拡大投影する
ことができる。
【0025】ここで、自由曲面とは、例えば特開200
1−166209号の式(a)あるいは式(b)あるい
は(d)で表現されるような自由曲面であり、アナモル
フィック光学系に自由曲面を用いる場合は、その式
(a)のXの奇数次項、Yの奇数次項を全て0にするこ
とによって、YZ面と平行な対称面とXZ面と平行な対
称面との相互に直交する2つの対称面を持つ自由曲面が
用いられる。
【0026】第7の発明の画像表示装置は、上記拡大投
影光学系がシリンドリカルレンズが含むものであること
を特徴とするものである。
【0027】シリンドリカルレンズを使用することによ
り、レンズ構成を複雑にすることなく上記アスペクト比
変換が可能になる。
【0028】第7の発明の画像表示装置は、上記拡大投
影光学系が同方向のパワーを有する2枚のシリンドリカ
ルレンズを含むことを特徴とするものである。
【0029】シリンドリカルレンズを用いることによ
り、簡単にアスペクト比変換を実現でき、かつ、同方向
のパワーを有する2枚のシリンドリカルレンズを用いる
ことにより、収差を抑えてのアスペクト比変換が可能と
なる。
【0030】第9の発明の画像表示装置は、そのシリン
ドリカルレンズが拡大投影光学系の光学倍率の大きい成
分側にパワーを有するシリンドリカルレンズであること
を特徴とするものである。
【0031】アスペクト比変換を行う拡大投影光学系に
おいて、光学倍率が大きい方により面数を多くした方が
トータルでの収差を抑えて表示素子の画像をスクリーン
上に結像することができるため、シリンドリカルレンズ
のシリンドル面、すなわちパワーを上記拡大投影光学系
の光学倍率の大きい成分側に持たせることによって、収
差を抑えてのアスペクト比変換が可能となる。
【0032】第10の発明の画像表示装置は、上記拡大
投影光学系が、大きな共役側のレンズから表示素子の間
に、少なくとも1枚の平面ミラーが配設されていること
を特徴とするものである。
【0033】拡大投影光学系の表示素子に一番近い、す
なわち小さい共役側のレンズから、スクリーンに一番近
い、すなわち大きな共役側のレンズまでの距離が大きい
場合、画像表示装置の装置厚が大きくなってしまうが、
レンズ間に平面ミラーを配することによって光路を折り
曲げれば、レイアウトを工夫することによって画像表示
装置の装置厚を薄くすることが可能になる。
【0034】第11の発明の画像表示装置は、上記平面
ミラーは上記拡大投影光学系中のレンズとレンズの間に
配され、そのレンズ間の間隔dは、向かい合うレンズ面
を通過する光線の中最軸外の光線高(最軸外の光線がレ
ンズを通過する位置の拡大投影光学系の光軸からの距
離:このとき光線高はミラーで光路を折り曲げる前の光
軸と後の光軸が張る断面方向において一番光軸からの距
離が大きい光線高)で、どちらか一方の面の中大きな値
をhとした場合、比d/hが、2<d/h<3、を満足
することを特徴とするものである。
【0035】平面ミラーによって光路を折り曲げる場
合、レイアウト上簡便なのは、元の光路から光軸を±9
0°折り曲げる方法、すなわち光軸に対してミラーを±
45°に配する方法であり、この場合、上記レンズ間の
間隔dは全光束がケラレなく光路を折り曲げるのに必要
最小限の間隔として2は必要である。実際には、レン
ズ、ミラーの保持等を考えればこれより大きい値が望ま
しく、かといって大きすぎても、結局、拡大投影光学系
の表示素子に一番近い、すなわち小さい共役側のレンズ
から、スクリーンに一番近い、すなわち大きな共役側の
レンズまでの距離が大きくなってしまい、装置中におけ
るレイアウトが難しくなってしまい、装置厚が厚くなっ
てしまう。したがって、比d/hが、2<d/h<3に
あれば、レイアウトが比較的簡単に装置厚を薄くするこ
とができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の画
像表示装置の実施の形態を説明する。
【0037】図1〜図2は、本発明の第1の実施形態で
ある複数の画像表示ユニットによりスクリーン上で画像
を並べて1つの大画面を構成する例を示したものであ
る。図1は画像表示装置の1ユニットuの光学系及びミ
ラー3、4の配置例を示す図、図2はスクリーン2上に
投影される画像の様子を示す図である。
【0038】この画像表示装置は、複数のLCD等の表
示素子により部分画像を表示し、これら複数の表示素子
の部分画像を各表示素子に対応して設けられた拡大投影
光学系によりスクリーン2上に画像ブロックa(図2)
として投影して、この画像ブロックaの周縁部を重畳さ
せながら全体として1枚の画像をスクリーン2上に生成
するようにしたものである。例えば、縦方向5列、横方
向10列、の計50枚の画像ブロックを並べたときに、
スクリーン2上に投影される画像の様子を示すのが図2
である。
【0039】したがって、図1に示すように、ユニット
uを90°折り曲げミラー3、平面ミラー4等で光路を
折り返し、ユニットuの大きさを小さくすることによっ
て、画像表示装置の厚さを抑える構成になっている。
【0040】ここで、座標軸について説明すると、図1
において、平面ミラー4で光路を折り曲げているので、
表示素子がある拡大投影光学系部分1とスクリーン2上
とでは座標系が異なる。また、その途中は勿論、後述す
るような拡大投影光学系中に平面ミラーが存在するケー
スでは、当然光路の方向の変化に応じて座標系も変わ
る。
【0041】基本的に、表示素子から垂直に射出する方
向をZ軸とし、画像の縦方向がY軸方向、横方向がX軸
方向に対応している。光学系のレンズが共軸系ならば光
軸がZ軸と考えてよい。
【0042】本実施態様では、スクリーン2上に投影さ
れる画像の全画素数に比して、少数画素でなる小型なL
CDを表示素子として用いるようになっており、比較的
多数、すなわちこの例では、5×10=50枚のLCD
を用い、それぞれに照明光学系、拡大投影光学系を配設
して、50ユニットで1枚の大画面を構成する。
【0043】小型で少数画素のLCDを比較的多数用い
ることは、トータルの画素数が同じである大型で多画素
のLCDよりも、全体としてコストを安価に抑えること
ができるという利点がある。
【0044】次に、画像表示装置の輝度や色、画素の位
置ズレにおける電気的な調整について簡単に説明する。
図2の画像表示装置に予め作成してあるテストパターン
やチャートを表示し、図示しないデジタルカメラやライ
ンスキャナにより撮像することにより、その測定データ
を元に輝度や色、幾何的な補正データをパソコン等で作
成する。補正データの作成は、測定データを元に、50
枚のLCD毎の色度と輝度がスクリーン2上で統一され
るように、また、LCD1枚つまりそれぞれのユニット
u毎に表示される画像面内でも均一になるように、さら
に、拡大投影光学系による歪曲収差等によりスクリーン
2上で発生している画素の位置ズレを補正するように、
幾何変換アドレスデータ、画素の明るさに関する補正を
行う際に用いられる輝度補正値としてのシェーディング
補正データ等を生成する。それぞれの補正値を生成した
後、この補正値に基づいて画像信号を補正演算すること
により、画面全体で統一した色度や輝度、位置ズレのな
い画像を表示することができる。
【0045】図3に示すのは、光源から光ファイバーで
導光し、詳細に図示しない照明光学系18によってLC
D19を均一に照明する様子である。ユニットuの数だ
け照明光学系18、LCD19、拡大投影光学系20が
設けられており、ユニット数が多いため、各ユニットが
光源を保有しているとユニット間の輝度、色を揃えるの
は困難である。また、光源の経時変化も異なる可能性が
あるし、あるユニットの光源のみが切れるケースも当然
考えられる。図示している分岐型光ファイバーバンドル
による照明法ではそれらの問題はない。
【0046】光源には、メタルハライドや高圧水銀、キ
セノンといったアークタイプの輝度の高いランプ11を
複数用いる。ランプ11から楕円形状のリフレクターや
放物面状のリフレクターと集光レンズ12を組み合わ
せ、対応する光ファイバーバンドル14の入光側端部に
集光するが、このときアーク付近の光量分布やリフレク
ター、レンズ等の集光性により、端部において強度分布
が生ずる。この強度分布が出光側の分岐間光量差になる
のを抑制するため、光ファイバーバンドル14は図示し
ないミックス処理がなされる。光源はアーク放電タイプ
等では、アーク部分では光強度分布が存在する。このミ
ックス処理は、光ファイバーバンドル14をランダムに
編むことによって、ある出光側の光ファイバーバンドル
16の光ファイバー素線が入射側において光源の強度分
布の高いところばかりにならないように、あるいは、セ
パレータ15で分岐される複数の出光側の光ファイバー
バンドル16において特定の光ファイバーバンドル16
がある光源に偏って分岐されることなく、全光源から略
均等に分配されるように光ファイバーバンドル14にす
る処理である。また、入光側の強度分布を均一にする手
法として、バンドル径と同一のコア径を有する単一光フ
ァイバー13や同一径を有するロッドを配することによ
り、全反射して入光側光ファイバーバンドル14端部で
は射出光の端面内の強度分布をある程度均一にすること
ができる。図3では、単一光ファイバー13を光ファイ
バーバンドル14端部に配した例を図示してある。
【0047】複数のランプ11からの照明光は、対応す
る光ファイバーバンドル14で1か所のセパレータ15
に導かれ、ここでユニット数に対応する数の出光側の光
ファイバーバンドル16に分岐され、その出光端からの
光を個々のユニットの照明光学系18に入射させる。
【0048】分岐された光ファイバーバンドル16の出
光側端部は、表示素子であるLCD19と同様なアスペ
クト比を有する矩形形状にバンドル化され、バンドル面
内の強度分布をフラットにするため、同じく同一形状、
同一サイズの角型ロッド17やファイバー構造を有する
角型単一光ファイバーを配することによって、各ユニッ
トの画面内の輝度ムラ等を低減する。図3では、角型ロ
ッド17を光ファイバーバンドル16端部に配した例を
図示してある。
【0049】以上のようにして、照明系における各ユニ
ット間輝度差、色差等、すなわち大画面内の輝度ムラ、
色ムラを防止する。電気的な補正により、画面内の輝度
差、色差等は補正することは可能であるが、純粋の光学
系がイニシャルで保有しているの輝度差、色差を防止し
ておくことは、補正した結果の画像のダイナミックレン
ジの確保という点で重要である。
【0050】次に、拡大投影光学系20の具体的な説明
をする。図4は、本発明の第1実施例装置における1ユ
ニットuの拡大投影光学系20のレンズ構成を示したも
のである。
【0051】図4(a)は画面横方向に相当するXZ断
面図であり、図4(b)は縦方向のYZ断面図である。
【0052】LCD19のコントラスト確保のため、L
CD19側テレセントリック光学系として構成してあ
り、光学系の前段(逆光線追跡での前側:スクリーン2
側)には、LCD19のアスペクト比とスクリーンに投
影された画像のアスペクト比を変換するためのシリンド
リカルレンズ21、22が2枚配されている。ここで使
用するLCD19は、1枚当たりの単価を低く抑えるた
め、例えば2インチ前後の数万〜20万画素程度のデジ
タルカメラの表示モニタ用等に用いられている比較的低
画素数のタイプを用いるが、配列する縦方向と横方向の
LCD19の枚数とLCD19の1枚当たりの横方向と
縦方向の画素数との関係から、最終的にスクリーン2上
で表示する画素数によっては、アスペクト比変換が必要
になる。本実施例では、例えば36.7mm×27.5
mmの1. 8型、560×220画素のカラーフィルタ
タイプのLCDを使用し、横10列、縦5列の50枚を
使用して1枚の16:9のワイドアスペクト比、70イ
ンチの大画面を構成したときに、横:縦のアスペクト比
が0. 9:1の169mm×189mmに変換して投影
することによって、HDTVをフルスペックで表示する
ことが可能になる。結果として、本実施例の拡大光学系
の光学倍率は横(X)方向が4. 60倍、縦(Y)方向
が6. 87倍である。アスペクト比の変換は、βy /β
x =1. 493である。
【0053】シリンドリカルレンズ21、22を2枚使
用するのは、光学収差補正の観点からであり、アスペク
ト比変換率が高くなければ、1枚でも構わない。また、
シリンドリカルレンズでなくその他のアナモルフィク光
学系でもよいことは言うまでもない。
【0054】投影レンズ系20の第1数値実施例の構成
パラメータを後記する。ただし、非球面の各係数の定義
は、以下の非球面の定義式(A)よる。
【0055】 Z=(C・Y)/[1+{1−(k+1)C2 ・Y2 1/2 ] +A44 +A66 +A88 + A1010 ・・・(A) Z:光軸から高さYにおける非球面上の非球面頂点の接
平面からの距離 C:基準球面の曲率(1/r ) k:円錐定数 Y:光軸からの高さ A4、A6、A8、A10 :それぞれ4次、6次、8次、10次
の非球面係数。
【0056】この数値実施例で、物体面はスクリーン
2、像面は表示素子(LCD)19に相当し、スクリー
ン2側から第1面、第2面、…という順番でレンズ面を
定める。第2面、第4面はY方向のみパワーを有するシ
リンドリカルレンズ21、22のシリンドリカルレンズ
面である。第5面は非球面であり、上述の式(A)に基
づき、非球面[1] で提示している係数により定義される
面である。
【0057】また、各ユニットuにより映像をスクリー
ン2に表示した状態を示した図が図2であるが、図2の
ように、各々互いにオーバーラップしながら1枚の画像
を形成するように、部分画像aを表示する。
【0058】このとき、オーバーラップ部を設ける理由
は、前述の画面全体で統一した色度や輝度、位置ズレの
ない画像を表示するための画像補正において、より精度
高く補正するためであるが、このとき、画像の合わせ目
であるオーバーラップ部は非オーバーラップ部よりも光
量が高いため、このまま画像処理を行うと、表現できる
ダイナミックレンジが狭くなってしまうので、オーバー
ラップ部とそうでないところとでの光量差を抑えるため
に、図5に示すような部分的かつ段階的なNDフィルタ
23を表示素子19近傍に配する。また、NDフィルタ
23の代わりに、スクリーン2に近い所定位置に画像周
辺部の光量を落とすために遮光板を設けてもよい。これ
により、繋ぎ目の目立ちにくいダイナミックレンジの広
い画像表示を行うことが可能になる。
【0059】次に、スクリーン2について説明を行う。
各ユニットuにより画像が並列に表示され、スクリーン
2上にて画像全体が一様な輝度、色度になるように画像
補正を行うが、このとき、画像補正を行う観点はある地
点から観察(撮影)したとき(例えば、スクリーン2に
対して垂直方向) であり、その観察(撮影)ポイントか
ら外れると、要するに画像補正を行った条件から外れた
場所から観察すると、スクリーン2の指向性により、画
面が一様でなかったり、繋ぎ目が目立ってしまったりす
る。
【0060】これを防ぐため、図6に示すような指向性
改善効果を有するレンズ効果を持った両面レンチキュラ
ーレンズ24をスクリーン2に使用する。図6では、1
次元すなわち一方向のみしか描いていないが、図1のス
クリーン2側のX方向、Y方向の両方向において指向性
改善するため、図6のレンチキュラーレンズ24を2枚
直交させればよい。また、指向性改善効果があれば、ビ
ーズスクリーン、マイクロレンズスクリーン、ホログラ
フィックスクリーン等を用いてもよい。レンチキュラー
スクリーン24では、ピッチと厚みの関係から、入射角
が大きすぎると、向かい合うレンズではなく、隣のレン
ズに入射してしまういわゆるクロストークを生じてしま
い、不要光を発生してしまうため、指向性改善効果を有
する許容入射角が存在する。上記数値実施例に示した光
学系では、許容入射角を±14°として、光学系の最外
角を14°としている。
【0061】映像表示素子や光学系、ミラー等の各パー
ツは、組み立て性、メンテンナンス性の観点から完全ユ
ニット化が望ましいが、薄型化の観点からミラーを両面
ミラーにしたり、上下のユニットuは対称形になるよう
にしたりと、必ずしも完全ユニット化にしなくてもよい
が、部品交換のしやすさへの配慮から、さらに、図7
(a)、(b)に例示するように、画像表示装置全体の
形状のアスペクト比を自由に設定できるようにするため
に、やはり完全ユニット化が好適である。
【0062】次に、装置全体の薄型化のため、大きい
(長い)共役側、すなわち、ここではスクリーン2側に
ミラー25を配設し、光路を折り曲げるが、その例を図
8(a)、(b)に示す。この光路の折り曲げにおいて
重要なのが、如何に薄型化するかであるため、前述の光
ファイバーも含めた照明光学系(図3)や表示素子の電
装系等を上手くレイアウトする必要がある。光学系の共
役長に対し、ミラー25により折り畳んだ装置全体の奥
行きを小さくするためには、スクリーン2に対しての光
線の入射角において小さな入射角を有する方向の光路を
折り曲げるように、大きなミラーを配設する方がミラー
の面積を小さくでき、ユニットu間のレンズやレンズと
ミラー等の干渉を避けることができ、結果として奥行き
を小さくできる。
【0063】例えば図1の座標軸で投影された画像は、
スクリーン2上XY面内においてY方向に長辺を持つア
スペクト比を有するが、スクリーン側から1枚目のミラ
ー4(25)の折り返し方向を図1におけるX方向に折
り返した様子を示したのが図8(a)で、Y方向に折り
返したのが図8(b)である。図8の斜線ハッチで示さ
れた矩形はそのミラー4(25)後(逆光線追跡で)の
光学系を省略して示してある。スクリーン2に対して小
さな入射角である、すなわち画像の短辺方向と画像の主
光線によって張られる面内で光路を折り曲げた図8
(a)の方が、両矢符で示した奥行きも小さくなり、ま
た、斜線ハッチで示した面積も小さいため、隣のユニッ
トuと干渉し難く、レイアウトがしやすくなる。
【0064】本実施例では、ユニット当たりのスクリー
ン2上での画像表示サイズaが169mm×189mm
で(図2)、横(X)方向の方が小さいため、スクリー
ン2に一番近い大きなミラー4(25)は、横(X)方
向に光路を折り曲げるようにミラー4(25)を配設し
ている。通常のアスペクト比のように横方向が長い画像
サイズの状態で表示するならば、スクリーン2に近いミ
ラー4(25)は上下方向に光路が折れ曲がるように配
設すれば、奥行きが短くできる。
【0065】以上は、装置の薄型化のための平面ミラー
25による光路の折り曲げの説明であるが、投影光学系
20のレンズ長自体が長い場合、レンズ間にも平面ミラ
ー26を配して光路を折り曲げることによって、装置の
薄型化が図れたり、装置内でのレイアウトの自由度が増
す。平面ミラー26を配するためには、レンズ間にはス
ペースが必要である。レンズ間の間隔をdとし、向かい
合うレンズ面を通過する光線の中最軸外の光線高(最軸
外の光線がレンズを通過する位置の拡大投影光学系20
の光軸からの距離)で、どちらか一方の面の中大きな値
をhとする。このとき、光線高hはミラー26で光路を
折り曲げる前の光軸と後の光軸が張る断面方向におい
て、一番光軸からの距離が大きい光線高である(図4
(b)に図示)。平面ミラー26によって光路を折り曲
げる場合、レイアウト上簡便なのは、元の光路から光軸
を±90°折り曲げる方法、すなわち、光軸に対してミ
ラー26を±45°の角度に配する方法であり、この場
合、レンズ間の間隔dは全光束がケラレなく光路を折り
曲げるのに必要最小限の間隔として2hは必要である。
実際には、レンズ、ミラーの保持等を考えれば、これよ
り大きい値が望ましく、かといって大きすぎても、結局
拡大投影光学系20の表示素子19に一番近い、すなわ
ち、小さい(短い)共役側のレンズから、スクリーン2
に一番近い、すなわち、大きな(長い)共役側のレンズ
までの距離が大きくなってしまい、装置中におけるレイ
アウトが難しくなってしまい、装置厚が厚くなってしま
う。そのため、d/hの値は5未満であることが好適で
ある。d/hの値が5になると、光路を垂直に曲げる平
面ミラー26が2枚置けてしまうことになるため、その
分レンズ間隔が狭いものに対する利点が乏しいからであ
る。したがって、比d/hが、2<d/h<5にあれ
ば、レイアウトが比較的簡単に装置厚を薄くすることが
できる。
【0066】本実施例では、第2面と第3面との間、第
11面と第12面との間の2箇所にミラー挿入が可能で
あり、何れもYZ面内において光路を折り曲げている。
第2面と第3面との間の比d/hの値は4.08で、第
11面と第12面との間の比d/hの値は2.66であ
り、何れも上記関係を満足する。
【0067】以上、1.8型(インチ)のLCD19を
50枚用いて、光学倍率は横方向が4.60倍、縦方向
が6.87倍の拡大投影光学系20を用いて70型(イ
ンチ)の大画面を構成する例を示した。
【0068】次に、投影レンズ系20の第2数値実施例
の構成パラメータを後記する。
【0069】第1数値実施例と同様、物体面はスクリー
ン2、像面は表示素子19に相当する。第2面、第4面
はY方向のみパワーを有するシリンドリカルレンズ2
1、22のシリンドリカルレンズ面である。第10面は
非球面であり、前記の式(A)に基づき、非球面[2] で
提示している係数により定義される面である。この実施
例の光学系断面図を図9(a)(XZ断面図)と図9
(b)(YZ断面図)に示す。
【0070】ここでは、1.5型の表示素子19を用い
た場合を考えており、スクリーン2側のレンズ面から表
示素子19までのレンズ長が100mmとコンパクトで
ある。やはり50枚のLCD19を用い、スクリーン2
上で70型を達成する。
【0071】LCD19のサイズ:30.5mm×2
3.7mmをスクリーン2上でのサイズ:169mm×
189mmに投影するので、光学倍率はX(横)方向は
5.54倍、Y(縦)方向は7.97倍である。
【0072】次に、拡大投影光学系20の光学倍率につ
いて説明する。説明を簡単にするため、2型(インチ)
の表示素子を用いて70型(インチ)の大画面を達成す
るため、いろいろの光学倍率の拡大投影光学系を考えて
みる。2型の表示素子の画素数としては、コストを考え
カラーフィルタを具備した比較的少ない画素数:560
画素(RGB含)×220画素のデジタルカメラの表示
モニタに用いられているようなオーソドックスなLCD
を取り上げる。
【0073】拡大投影光学系20の光学倍率2倍とすれ
ば、スクリーン2上では4型(インチ)になる。70型
(インチ)にするには、オーバーラップ分も見越して、
縦横方向それぞれ18枚必要になる。したがって、計3
24枚の表示素子19が必要となり、画素数も約100
0万画素以上で、電気的な処理も負荷が大きく、枚数も
非現実的な多さで、パネル間の調整や部品点数が多くな
り、かえってコスト高になってしまう。仮に、画素数を
現実的になものにするため、少し話が外れるが、2型
(インチ)からノートブックPCに用いられているよう
な12型(インチ)のVGAのLCDパネルを考えてみ
ると、光学倍率2倍でスクリーン2上で24型となり、
横方向3枚、縦方向3枚、計9枚で70型、約250万
画素となる。垂直方向も約1400画素となるが、近年
多画素化されてきており、SVGAやXGAが主流であ
る。そういった多画素のLCDパネルを用いると、やは
りトータル画素数が多くなりすぎて電気処理が複雑困難
になってしまう。したがって、12型のLCDパネルを
用いることは得策ではないし、拡大投影光学系20自体
が巨大なものとなってしまう。LCDパネルの画像を複
数の画像ブロックに分割して、画像ブロック毎に低倍率
でスクリーン2上に結像させる方法もあるが、それこそ
ブロック数が多くなり、結局電気処理が大変であり、ま
た、ブロック数が多い分、画像の重畳部(オーバーラッ
プ部)も多くなり、総画素数の低下、補正処理の複雑
化、また、レンズ点数の増加に繋がってしまう。
【0074】以上のように、何れにしても光学倍率2倍
というのは、大型の画像表示装置を構成する上で不都合
が多い。
【0075】光学倍率3倍の例を見てみる。2型のLC
Dパネル19がスクリーン2上で6型になるため、12
枚×12枚の計144枚用いることによって、70型、
総画素数500万画素が実現できる。ここで、画素数が
多すぎるのを防ぐため、垂直方向(縦方向)間引き処理
(2ライン同じ情報を出力)をすることによって120
0ラインとなり、水平方向(横方向)も適宜間引くこと
により、例えばUXGA(1600×1200)等の表
示が可能となる。
【0076】次に、光学倍率3倍の拡大投影光学系20
の第3数値実施例の構成パラメータを後記する。
【0077】第1実施例と同様、物体面はスクリーン
2、像面は表示素子19に相当する。第2面、第12面
は非球面であり、前記の定義式(A)に基づき、非球面
[3] 、非球面[4] で提示している係数により定義される
面である。光学系の断面図を図10(a)(XZ断面
図)と図10(b)(YZ断面図)に示す。XZ断面図
は左右対称なため、半画角分しか光線を描いていない。
図11〜図13においても同じ。
【0078】次に、光学倍率8倍の拡大投影光学系20
の例を示す。2型のLCDパネル19がスクリーン2上
で16型になるため、重畳部を考えれば5枚×5枚の計
25枚用いることによって、70型、総画素数100万
画素となり、垂直方向が約1000ラインとなり、例え
ばHDT等の表示が可能となる。光学倍率8倍の拡大投
影光学系20の第4数値実施例の構成パラメータを後記
する。
【0079】第1実施例と同様、物体面はスクリーン
2、像面は表示素子19に相当する。第2面、第3面は
非球面であり、前記の定義式(A)に基づき、非球面
[5] 、非球面[6] で提示している係数により定義される
面である。図11(a)(XZ断面図)と図11(b)
(YZ断面図)に光学系断面図を示す。
【0080】次に、光学倍率9倍の拡大投影光学系20
の例を示す。2型のLCDパネル19がスクリーン2上
で18型となる。4枚×4枚の計16枚用いることによ
って70型(インチ)となるが、垂直方向が1000ラ
インに満たずに、総画素数も64万画素と少ない。光学
倍率9倍の拡大投影光学系20の第5数値実施例の構成
パラメータを後記するが、共役長が825mmと長くな
り、図1のようなミラー3、4の折り返しにした場合、
90°折り曲げミラー3からLCD19までの長さが長
くなり、左右隣のユニットuとの干渉が生じやすく、薄
型化にも一層の配慮が必要になってしまう。この実施例
の拡大投影光学系20の図10、図11と同様の光学系
断面図を図12に示す。
【0081】以上のように、光学倍率2倍と3倍、8倍
と9倍とでは、装置構成上、仕様に大きな隔たりが出て
しまい、システム構成の自由度や製品としてのコストを
考えた場合、拡大投影光学系20の光学倍率は3倍〜8
倍が望ましい。
【0082】これまでは、表示素子19として2型(イ
ンチ)を主に考えて説明をしてきたが、スクリーン2上
での最終的な大画面のサイズにある所望値がある場合、
上記のような光学倍率は、表示素子19のサイズが変わ
った場合、必ずしも最適とは言えない。画像表示装置全
体の仕様を考えた場合、画素数や画像サイズ、コストや
装置厚等いろいろな要素があり、どの仕様を重視するか
によって最適な表示素子19も異なる。ここではやはり
コストを考え、比較的画素数の少ない、ビデオカメラ等
のビューファンダに用いられている0.44型、800
画素(RGB含)×225画素の18万画素のLCDを
取り上げた例を示し、拡大投影光学系20の最適な光学
倍率を考える。
【0083】表示素子19のサイズは8.96mm×
6.66mmであり、横8列、縦5列の50枚使用し
て、1枚の16:9のワイドアスペクト、70インチの
大画面を構成したときに、横:縦のアスペクト比が0.
9:1の212mm×189mmに変換して投影するこ
とによって、HDTVがフルスペックで表示することが
可能になる。結果として、第6実施例の拡大投影光学系
20の光学倍率は、横方向が23.7倍、縦方向が2
8.4倍である。この第6数値実施例の拡大投影光学系
20の構成パラメータを後記する。
【0084】第6実施例の図10〜図12と同様の光学
系断面図を図13に示す。第1実施例と同様、物体面は
スクリーン2、像面は表示素子16に相当する。第7面
はX方向のみパワーを有するシリンドリカルレンズ27
のシリンドリカルレンズ面であり、第12面はY方向の
みパワーを有するシリンドリカルレンズ28のシリンド
リカルレンズ面である。第2面、第3面は非球面であ
り、前記の式(A)に基づき、非球面[9] 、非球面[10]
で提示している係数により定義される面である。なお、
第13面と第14面で与えられている平行平面板はロー
パスフィルタ29である。
【0085】ここで、表示素子19のサイズと光学倍率
との関係に目を向ければ、表示素子19のサイズによっ
て画素数が極端に変わらなければ、最終的な大画面の所
望のサイズに対する枚数は表示素子19のサイズに余り
依存しない。すなわち、表示素子19のサイズが小さけ
れば光学倍率は大きくなり、表示素子19のサイズが大
きければ光学倍率は小さくなる。したがって、表示素子
19のサイズと光学倍率には相関関係があり、表示素子
19のサイズ(型;インチ)をS、拡大投影光学系20
の光学倍率をβとした場合、Sとβの積、S・βには最
適範囲が存在する。
【0086】2型の表示素子19の光学倍率の最適値を
そのまま流用すると、6≦S・β≦16という条件が導
かれる。
【0087】上記0.44型の実施例の場合、S・β
は、X(横)方向が10.4、Y(縦)方向が12.5
であり、この条件を満足する。
【0088】ここで、像面に相当する部分に配されてい
るLCD等の表示素子19は、コスト的な面において、
また、画像表示装置全体の電気的な処理の負荷の観点か
ら、比較的少ない画素のものを用いる。しかしながら、
表示サイズが小さくスクリーン2上で画素構造としての
ブラックマトリクスが目立ってしまったりするため、滑
らかに表示されるようにデフォーカスした位置に表示素
子19を配設するか、図14(a)、(b)に示したよ
うな、回折や複屈折を用いた種々のローパスフィルタ等
を用いることにより、より自然な映像表示が可能にな
る。図14(a)は回折を用いたローパスフィルタ31
を、図14(b)は複屈折を用いたローパスフィルタ3
2を示しており、入射光が回折や複屈折により複数の射
出光に分離されてズレのある像が重なって結像すること
によりローパスフィルタ効果を奏するものである。第6
実施例では、表示素子19の直前にそのためのローパス
フィルタ28を配置している。
【0089】以上のように、比較的低画素の表示素子1
9を用いて、大画面の画像表示装置を構成する場合、拡
大投影光学系20の光学倍率に最適な値の範囲が存在す
ることが分かる。
【0090】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内にお
いて等価な光学性能を発揮するように構成してもよい
し、種々の変形や応用が可能であることは言うまでもな
い。
【0091】以下に、上記の第1〜第6の数値実施例の
構成パラメータを示す。
【0092】 (第1数値実施例) 面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ 380.25 1 ∞ 3.00 1.51633 64.1 2 Y方向 57.62 60.00 X方向 ∞ 3 ∞ 4.53 1.51633 64.1 4 Y方向 -117.62 0.20 X方向 ∞ 5 非球面[1] 5.40 1.51633 64.1 6 -380.77 0.20 7 18.90 4.48 1.51633 64.1 8 63.18 4.95 9 ∞(絞り面) 0.20 10 101.34 4.91 1.78470 26.3 11 11.00 37.50 12 -444.78 11.63 1.80518 25.4 13 -38.84 5.03 像面 ∞ 非球面[1] C = 0.040681 k = 0.29229 A4 =-5.14255×10-4 A6 =-3.22693×10-6 A8 = 2.07029×10-8 A10=-8.50585×10-11
【0093】 (第2数値実施例) 面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ 396.80 1 ∞ 2.43 1.51633 64.1 2 Y方向 39.67 36.23 X方向 ∞ 3 ∞ 3.36 1.51633 64.1 4 Y方向 -70.22 0.20 X方向 ∞ 5 39.87 4.30 1.48700 70.0 6 -317.15 0.20 7 12.08 5.38 1.48700 70.0 8 24.15 2.98 9 ∞(絞り面) 7.75 10 非球面[2] 1.50 1.58349 29.8 11 15.18 21.61 12 -145.88 10.05 1.80518 25.4 13 -27.13 4.00 像面 ∞ 非球面[2] C =-0.02981 k =25.503 A4 =-1.96129×10-4 A6 = 7.03950×10-6 A8 =-3.28462×10-7 A10=-5.43740×10-9
【0094】 (第3数値実施例) 面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ 220.00 1 11.85 5.00 1.51633 64.1 2 非球面[3] 12.42 3 -10.72 4.00 1.51633 64.1 4 -13.45 0.20 5 ∞(絞り面) 0.20 6 146.26 4.00 1.51633 64.1 7 -18.13 10.00 8 -15.99 1.50 1.80610 33.3 9 -77.86 8.00 1.71300 53.9 10 -21.58 59.89 11 95.61 7.00 1.51633 64.1 12 非球面[4] 7.78 像面 ∞ 非球面[3] C = 0.104651 k = 0.138946 A4 = 1.14289×10-5 A6 =-2.43428×10-7 A8 = 3.98745×10-9 A10=-2.52293×10-11 非球面[4] C =-0.020 k =-10.00 A4 = 7.17403×10-6 A6 =-5.20456×10-9
【0095】 (第4数値実施例) 面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ 627.00 1 13.22 6.00 1.51633 64.1 2 非球面[5] 11.17 3 非球面[6] 4.00 1.51633 64.1 4 -18.37 0.20 5 ∞(絞り面) 0.20 6 104.29 4.00 1.51633 64.1 7 -18.59 0.20 8 28.35 2.71 1.80610 33.3 9 12.82 10.00 1.71300 53.9 10 20.22 51.12 11 186.73 5.40 1.51633 64.1 12 -50.00 5.00 像面 ∞ 非球面[5] C = 0.105282 k = 0.046838 A4 = 4.05217×10-6 A6 =-1.17959×10-7 A8 = 1.15706×10-11 A10= 7.30535×10-12 非球面[6] C =-0.083069 k =-0.011502 A4 =-1.13759×10-6 A6 = 9.14895×10-8 A8 = 2.07833×10-10 A10=-4.27293×10-12
【0096】 (第5数値実施例) 面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ 715.00 1 14.55 6.00 1.51633 64.1 2 非球面[7] 12.80 3 非球面[8] 4.50 1.51633 64.1 4 -17.58 0.20 5 ∞(絞り面) 0.20 6 192.91 4.50 1.51633 64.1 7 -20.52 0.20 8 34.56 2.74 1.80610 33.3 9 14.86 11.25 1.71300 53.9 10 25.61 54.83 11 178.19 6.08 1.51633 64.1 12 -56.25 6.70 像面 ∞ 非球面[7] C = 0.095633 k = 0.039270 A4 = 3.34006×10-6 A6 =-7.83827×10-8 A8 = 1.66492×10-10 A10= 1.94613×10-12 非球面[8] C =-0.079678 k =-0.021072 A4 =-1.52551×10-7 A6 = 5.90876×10-8 A8 = 1.68809×10-10 A10= 4.75328×10-13
【0097】 (第6数値実施例) 面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ 413.72 1 4.89 2.20 1.51633 64.1 2 非球面[9] 4.52 3 非球面[10] 2.00 1.51633 64.1 4 -3.32 0.10 5 ∞(絞り面) 0.50 6 ∞ 2.00 1.51633 64.1 7 Y方向 ∞ 11.19 X方向 -84.38 8 47.88 1.50 1.80610 33.3 9 9.75 5.00 1.71300 53.9 10 -16.01 0.10 11 ∞ 2.70 1.51633 64.1 12 Y方向 -28.15 1.00 X方向 ∞ 13 ∞ 5.75 1.51633 64.1 14 ∞ 4.44 像面 ∞ 非球面[9] C = 0.224091 k =-0.483562 A4 = 6.11842×10-4 A6 =-6.38789×10-5 A8 = 5.89310×10-6 A10= 6.36412×10-7 非球面[10] C =-0.342841 k =-7.663954 A4 =-3.92228×10-2 A6 = 8.36646×10-3 A8 =-1.94470×10-3 A10= 1.88353×10-4
【0098】以上の本発明の画像表示装置は、例えば次
のように構成することができる。
【0099】〔1〕 表示素子と、その表示素子に表示
された画像を拡大し投影する拡大投影光学系とを具備
し、前記拡大投影光学系は、光学倍率βが、3≦β≦
8、であることを特徴とする画像表示装置。
【0100】〔2〕 複数の表示素子と、これら複数の
表示素子の像をスクリーン上に投影して全体として1枚
の画像を生成するべく、各表示素子に対応して配置され
た拡大投影光学系とを具備し、前記拡大投影光学系は、
光学倍率βが、3≦β≦8、であることを特徴とする画
像表示装置。
【0101】〔3〕 複数の表示素子と、これら複数の
表示素子の像をスクリーン上に投影して全体として1枚
の画像を生成するべく、各表示素子に対応して配置され
た拡大投影光学系とを具備し、前記表示素子の対角線上
の長さをS(インチ)とした場合、前記拡大投影光学系
は、光学倍率βとSとの積が、6≦S・β≦16、であ
ることを特徴とする画像表示装置。
【0102】〔4〕 前記拡大投影光学系は、表示素子
と投影した画像のアスペクト比を変換するアナモルフィ
ック光学系であることを特徴とする上記1から3の何れ
か1項記載の画像表示装置。
【0103】〔5〕 前記アスペクト比の変換は、X方
向の光学倍率がβx 、Y方向の光学倍率がβy とした場
合、βy /βx <1. 6、であることを特徴とする上記
4記載の画像表示装置。
【0104】〔6〕 前記アナモルフィック光学系は、
自由曲面を含む光学系であることを特徴とする上記4記
載の画像表示装置。
【0105】〔7〕 前記拡大投影光学系は、シリンド
リカルレンズを含むことを特徴とする上記1から3の何
れか1項記載の画像表示装置。
【0106】〔8〕 前記拡大投影光学系は、同方向の
パワーを有する2枚のシリンドリカルレンズを含むこと
を特徴とする上記7記載の画像表示装置。
【0107】
〔9〕 前記シリンドリカルレンズは、前
記拡大投影光学系の光学倍率の大きい成分側にパワーを
有するシリンドリカルレンズであることを特徴とする上
記7に記載の画像表示装置。
【0108】〔10〕 前記拡大投影光学系は、大きな
共役側のレンズから表示素子の間に、少なくとも1枚の
平面ミラーが配設されていることを特徴とする上記1か
ら3の何れか1項記載の画像表示装置。
【0109】〔11〕 前記拡大投影光学系は、前記平
面ミラーは前記拡大投影光学系中のレンズとレンズの間
に配され、前記レンズ間の間隔dは、向かい合うレンズ
面を通過する光線の中最軸外の光線高(前記最軸外の光
線がレンズを通過する位置の前記拡大投影光学系の光軸
からの距離:このとき光線高はミラーで光路を折り曲げ
る前の光軸と後の光軸が張る断面方向において一番光軸
からの距離が大きい光線高)で、どちらか一方の面の中
大きな値をhとした場合、比d/hが、2<d/h<
3、を満足することを特徴とする上記10記載の画像表
示装置。
【0110】
【発明の効果】以下、本発明の第1から第11の発明の
効果を説明する。
【0111】以上を説明したように、第1の発明の画像
表示装置によれば、拡大投影光学系の光学倍率βを3倍
〜8倍とすることにより、レンズ枚数が少なく、コスト
を抑えたかたちで薄型の画像表示装置の達成が可能とな
る。
【0112】第2の発明の画像表示装置によれば、第1
の発明に加えて表示素子を複数用いることにより、薄型
で大画面の画像表示装置を実現することができる。
【0113】第3の発明の画像表示装置によれば、表示
素子の対角線上の長さをS(型;インチ)とした場合、
拡大投影光学系の光学倍率βとの積S・βが6以上16
以下とすることにより、任意の小型パネルを使用した場
合でも、薄型で低コストな大画面画像表示装置の達成が
可能となる。
【0114】第4の発明の画像表示装置によれば、拡大
投影光学系がアナモルフィック光学系であることによ
り、表示素子の画素数の縦方向と横方向の比がどんなも
のであっても、任意のアスペクト比での画像表示装置が
達成できる。
【0115】第5の発明の画像表示装置によれば、拡大
投影光学系のアナモルフィック光学系の光学倍率が、X
方向βx 、Y方向βy とした場合、βy /βx <1. 6
とする場合、結像性良く任意のアスペクト比でのスクリ
ーンへの投影が可能となる。
【0116】第6の発明の画像表示装置によれば、自由
曲面を含むアナモルフィック光学系とすることにより、
結像性良く、また、レンズ枚数を少なく、任意のアスペ
クト比変換を行っての投影が可能となる。
【0117】第7の発明の画像表示装置によれば、拡大
投影光学系がシリンドリカルレンズを含むことにより、
製作性が良い、簡単なレンズ構成で、任意のアスペクト
比変換をおこ行っての投影が可能となる。
【0118】第8の発明の画像表示装置によれば、拡大
投影光学系が同方向のパワーを有する2つのシリンドリ
カルレンズを含むことにより、製作性が良く、かつ、結
像性良く、任意のアスペクト比変換を行っての投影が可
能となる。
【0119】第9の発明の画像表示装置によれば、拡大
投影光学系がシリンドリカルレンズが拡大投影光学系の
光学倍率の大きい成分側にパワーを有するものであるこ
とにより、パワーの大きい成分側の面数を多くすること
ができるため、収差を補正しやすく、任意のアスペクト
比変換を行っての投影が可能となる。
【0120】第10の発明の画像表示装置によれば、拡
大投影光学系の大きな共役側のレンズから表示素子の間
に少なくとも1枚の平面ミラーを配設することにより、
装置内でのレイアウトの自由度が向上し、薄型で大画面
の画像表示装置を実現することが可能となる。
【0121】第11の発明の画像表示装置によれば、平
面ミラーが拡大投影光学系中のレンズとレンズの間に設
けられ、レンズ間の間隔dは、向かい合うレンズ面を通
過する光線の中最軸外の光線高(最軸外の光線がレンズ
を通過する位置の拡大投影光学系の光軸からの距離:こ
のとき光線高はミラーで光路を折り曲げる前の光軸と後
の光軸が張る断面方向において一番光軸からの距離が大
きい光線高)で、どちらか一方の面の中大きな値をhと
した場合、比d/hが、2<d/h<3であることによ
り、合理的なレイアウトが可能となり、比較的簡単に薄
型の大画面画像表示装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の画像表示装置の1ユ
ニットの光学系及びミラーの配置例を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の画像表示装置のスク
リーン上に投影される画像の様子を示す図である。
【図3】光源から光ファイバーで導光し照明光学系によ
ってLCDを均一に照明する様子を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例における拡大投影光学系の
レンズ構成を示す図である。
【図5】表示素子近傍に配するNDフィルタの構成を示
す図である。
【図6】スクリーンに使用する両面レンチキュラーレン
ズの構成を示す図である。
【図7】画像表示装置のアスペクト比の自由度を示すた
めに画像表示装置の形状の例を示す図である。
【図8】光路折り曲げミラーの配設例を示す図である。
【図9】本発明の第2実施例における拡大投影光学系の
レンズ構成を示す図である。
【図10】本発明の第3実施例における拡大投影光学系
のレンズ構成を示す図である。
【図11】本発明の第4実施例における拡大投影光学系
のレンズ構成を示す図である。
【図12】本発明の第5実施例における拡大投影光学系
のレンズ構成を示す図である。
【図13】本発明の第6実施例における拡大投影光学系
のレンズ構成を示す図である。
【図14】ローパスフィルタの例を示す図である。
【図15】画像表示装置を薄型化するための光路折り曲
げミラーの配設位置を説明するための図である。
【符号の説明】
u…ユニット a…画像ブロック 1…拡大投影光学系部分 2…スクリーン 3…90°折り曲げミラー 4…平面ミラー 11…ランプ 12…集光レンズ 13…単一光ファイバー 14…光ファイバーバンドル 15…セパレータ 16…光ファイバーバンドル 17…角型ロッド 18…照明光学系 19…LCD(表示素子) 20…拡大投影光学系 21、22…シリンドリカルレンズ 23…NDフィルタ 24…両面レンチキュラーレンズ 25…光路折り曲げミラー 26…平面ミラー 27、28…シリンドリカルレンズ 29…ローパスフィルタ 31…回折を用いたローパスフィルタ 32…複屈折を用いたローパスフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1335 520 G02F 1/1335 520 1/13357 1/13357 G03B 21/00 G03B 21/00 E H04N 5/74 H04N 5/74 A Fターム(参考) 2H087 KA06 KA07 LA28 NA02 PA05 PA06 PA17 PA18 PB06 QA02 QA05 QA12 QA14 QA21 QA22 QA25 QA26 QA32 QA38 QA41 QA42 QA45 RA05 RA07 RA12 RA13 RA32 RA43 2H088 EA14 EA18 HA21 HA24 HA28 MA20 2H091 FA14X FA26X FA26Z FA41Z LA11 LA30 5C058 AA06 AB06 BA22 BA35 EA01 EA12 EA26 EA31

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示素子と、その表示素子に表示された
    画像を拡大し投影する拡大投影光学系とを具備し、前記
    拡大投影光学系は、光学倍率βが、3≦β≦8、である
    ことを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 複数の表示素子と、これら複数の表示素
    子の像をスクリーン上に投影して全体として1枚の画像
    を生成するべく、各表示素子に対応して配置された拡大
    投影光学系とを具備し、前記拡大投影光学系は、光学倍
    率βが、3≦β≦8、であることを特徴とする画像表示
    装置。
  3. 【請求項3】 複数の表示素子と、これら複数の表示素
    子の像をスクリーン上に投影して全体として1枚の画像
    を生成するべく、各表示素子に対応して配置された拡大
    投影光学系とを具備し、前記表示素子の対角線上の長さ
    をS(インチ)とした場合、前記拡大投影光学系は、光
    学倍率βとSとの積が、6≦S・β≦16、であること
    を特徴とする画像表示装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010072494A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Sanyo Electric Co Ltd 照明装置および投写型映像表示装置
JP2011048211A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd 傾斜投写光学系及びそれを用いた投写型映像表示装置
US8690349B2 (en) 2009-01-08 2014-04-08 Hitachi Consumer Electronics Co., Ltd. Oblique projection optical system and projection type display apparatus using the same

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