JP2003156568A - 地震予測方法、地震予測システム及び地震予測プログラム - Google Patents

地震予測方法、地震予測システム及び地震予測プログラム

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JP2003156568A
JP2003156568A JP2001356660A JP2001356660A JP2003156568A JP 2003156568 A JP2003156568 A JP 2003156568A JP 2001356660 A JP2001356660 A JP 2001356660A JP 2001356660 A JP2001356660 A JP 2001356660A JP 2003156568 A JP2003156568 A JP 2003156568A
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point
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JP2001356660A
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English (en)
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Norihiro Yamaguchi
範洋 山口
Harumi Araki
春視 荒木
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CIVIL ENGINEERING INFORMATION SERVICE CO Ltd
KANKYO CHISHITSU KENKYUSHITSU KK
Shimizu Construction Co Ltd
Nippo Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
CIVIL ENGINEERING INFORMATION SERVICE CO Ltd
KANKYO CHISHITSU KENKYUSHITSU KK
Shimizu Construction Co Ltd
Nippo Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精確に地殻変動を把握でき、かつ的確に地震
予測を行うこと。 【解決手段】 地殻変動の観測結果に基づいて地震発生
の予測を行う地震予測システムであって、地殻プレート
境界での地殻変動を観測する際に前記地殻プレート境界
における異なる地殻プレート上に設定された観測基準点
と測定点との2点間における距離を定期的に観測する距
離測定部11と、距離測定部11により観測された観測
結果に基づいて前記観測基準点と測定点との2点間にお
ける距離の伸縮率を算出する伸縮率演算部30と、伸縮
率演算部30により演算された前記観測基準点と測定点
との2点間における距離の伸縮率の経時変化に基づいて
地震発生時期の予測を行う判定部40とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地殻変動の観測結
果に基づいて地震発生の予測を行う地震予測方法、地震
予測システム及び地震予測プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、地殻の変動を地表における距離
の変動として把握し、その距離の変動を地図上の水平変
動として解析し、その解析結果に基づいて地震予測を行
っていた。また、従来の地震予測方法では、地殻変動の
測定にGPSを用いて地表面の距離の変動を観測してい
たが、その際に、観測データとして得られるGPS座標
を地図座標に変換してデータの解析を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の地震予測方法では、地殻の変動を地表における水平変
動、すなわち、2次元における変動として把握していた
が、地殻プレートの微小部分において、XYZ直交座標
系で考えると、例えば、Z方向に応力が加わると、その
微小部分はX方向、またはY方向に変位する。したがっ
て、地殻変動を漏れなくチェックするには、XYZ直交
座標系で地殻の変動を観測する場合には、X方向、Y方
向、Z方向の各座標について観測する必要があるが、従
来方法では、実際に大きい地殻変動が生じてもそれを見
落とす虞が有った。
【0004】また、従来の地震予測方法では、地殻変動
の測定にGPSを用いて地表面の距離の変動を観測して
いたが、その際に、観測データとして得られるGPS座
標を地図座標に変換していたために、地下での微小な動
きが誤差に埋もれてしまい、精密に地殻変動を把握する
ことができないという問題が有った。さらに、プレート
境界で地殻変動が生じた場合において、同一プレート上
に基準点と測定点とが設定されている場合には、測定点
において得られるデータから、移動がプレート自体か、
あるいは測定点のみの移動であるのか判別が困難である
という問題が有った。本発明はこのような事情に鑑みて
なされたものであり、精確に地殻変動を把握でき、かつ
的確に地震予測を行うことが可能な地震予測方法、地震
予測システム及び地震予測プログラムを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、地殻変動の観測結果に基づ
いて地震発生の予測を行う地震予測方法において、地殻
プレート境界(地上及び地下)での地殻変動を観測する
際に前記地殻プレート境界における異なる地殻プレート
上に観測基準点と測定点とを設定し、該観測基準点と測
定点との2点間における距離を定期的に観測し、該定期
的に観測された前記観測基準点と測定点との2点間にお
ける距離から、該距離の伸縮率を求め、該伸縮率の経時
変化に基づいて地震予測を行うことを特徴とする。
【0006】請求項1に記載の発明によれば、地殻プレ
ート境界での地殻変動を観測する際に前記地殻プレート
境界における異なる地殻プレート上に観測基準点と測定
点とを設定し、該観測基準点と測定点との2点間におけ
る距離を定期的に観測し、該定期的に観測された前記観
測基準点と測定点との2点間における距離から、該距離
の伸縮率を求め、該伸縮率の経時変化に基づいて地震予
測を行うようにしたので、プレート境界での地殻変動が
発生した場合に、観測対象としているプレート自体が移
動したのか、測定点のみが移動したのかを明確に判別で
き、それゆえ精確に地殻変動を把握でき、かつ的確に地
震予測を行うことができる。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の地震予測方法において、GPSを用いて地球の
重心を原点とするX,Y,Z座標について、前記観測基
準点と測定点との間の距離を定期的に観測し、該観測結
果に基づいてX,Y,Z座標毎に前記観測基準点と測定
点との2点間における距離の伸縮率を算出することによ
り行うことを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、GPSを
用いて地球の重心を原点とするX,Y,Z座標につい
て、前記観測基準点と測定点との間の距離を定期的に観
測し、該観測結果に基づいてX,Y,Z座標毎に前記観
測基準点と測定点との2点間における距離の伸縮率を算
出することにより行うようにしたので、地殻プレート境
界での地殻変動を漏れなくチェックすることができる。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の地震予測方法において、前記X,Y,Z座標毎
に求めた前記観測基準点と測定点との2点間における距
離の伸縮率の経時変化に基づいて観測点における地殻プ
レートに加わる応力が引張応力から圧縮応力に変化する
時点を求め、該時点を基準に、その時点までに前記観測
点における地殻プレートに加わっていた前記引張応力に
よる前記距離の伸縮率の時間変化率の大きさに基づいて
地震発生時期の予測を行うことを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の発明によれば、X,Y,
Z座標毎に求めた前記観測基準点と測定点との2点間に
おける距離の伸縮率の経時変化に基づいて観測点におけ
る地殻プレートに加わる応力が引張応力から圧縮応力に
変化する時点を求め、該時点を基準に、その時点までに
前記観測点における地殻プレートに加わっていた前記引
張応力による前記距離の伸縮率の時間変化率の大きさに
基づいて地震発生時期の予測を行うようにしたので、精
確に地殻変動を把握でき、かつ的確に地震予測を行うこ
とができる。
【0011】また、請求項4に記載の発明は、地殻変動
の観測結果に基づいて地震発生の予測を行う地震予測シ
ステムであって、地殻プレート境界での地殻変動を観測
する際に前記地殻プレート境界における異なる地殻プレ
ート上に設定された観測基準点と測定点との2点間にお
ける距離を定期的に観測する測定手段と、前記測定手段
により観測された観測結果に基づいて前記観測基準点と
測定点との2点間における距離の伸縮率を算出する演算
手段と、前記演算手段により演算された前記観測基準点
と測定点との2点間における距離の伸縮率の経時変化に
基づいて地震発生時期の予測を行う判定手段とを有する
ことを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の発明によれば、地殻プレ
ート境界での地殻変動を観測する際に前記地殻プレート
境界における異なる地殻プレート上に設定された観測基
準点と測定点との2点間における距離を定期的に観測す
る測定手段と、前記測定手段により観測された観測結果
に基づいて前記観測基準点と測定点との2点間における
距離の伸縮率を算出する演算手段と、前記演算手段によ
り演算された前記観測基準点と測定点との2点間におけ
る距離の伸縮率の経時変化に基づいて地震発生時期の予
測を行う判定手段とを有するので、プレート境界での地
殻変動が発生した場合に、観測対象としているプレート
自体が移動したのか、測定点のみが移動したのかを明確
に判別でき、それゆえ精確に地殻変動を把握でき、かつ
的確に地震予測を行うことができる。
【0013】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の地震予測システムにおいて、前記測定手段は、
GPSを用いて地球の重心を原点とするX,Y,Z座標
について、前記観測基準点と測定点との間の距離を定期
的に観測し、前記演算手段は、前記測定手段の観測結果
に基づいてX,Y,Z座標毎に前記観測基準点と測定点
との2点間における距離の伸縮率を算出することを特徴
とする。
【0014】請求項5に記載の発明によれば、前記測定
手段は、GPSを用いて地球の重心を原点とするX,
Y,Z座標について、前記観測基準点と測定点との間の
距離を定期的に観測し、前記演算手段は、前記測定手段
の観測結果に基づいてX,Y,Z座標毎に前記観測基準
点と測定点との2点間における距離の伸縮率を算出する
ので、地殻プレート境界での地殻変動を漏れなくチェッ
クすることができる。
【0015】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載の地震予測システムにおいて、前記判定手段は、
前記X,Y,Z座標毎に求めた前記観測基準点と測定点
との2点間における距離の伸縮率の経時変化に基づいて
観測点における地殻プレートに加わる応力が引張応力か
ら圧縮応力に変化する時点を求め、該時点を基準に、そ
の時点までに前記観測点における地殻プレートに加わっ
ていた前記引張応力による前記距離の伸縮率の時間変化
率の大きさに基づいて地震発生時期の予測を行うことを
特徴とする。
【0016】請求項6に記載の発明によれば、前記判定
手段は、前記X,Y,Z座標毎に求めた前記観測基準点
と測定点との2点間における距離の伸縮率の経時変化に
基づいて観測点における地殻プレートに加わる応力が引
張応力から圧縮応力に変化する時点を求め、該時点を基
準に、その時点までに前記観測点における地殻プレート
に加わっていた前記引張応力による前記距離の伸縮率の
時間変化率の大きさに基づいて地殻変動を把握し、地震
発生時期の予測を行うので、精確に、かつ的確に地震予
測を行うことができる。
【0017】また、請求項7に記載の発明は、地殻変動
の観測結果に基づいて地震発生の予測を行うための地震
予測プログラムであって、地殻プレート境界での地殻変
動を観測する際に前記地殻プレート境界における異なる
地殻プレート上に設定された観測基準点と測定点との2
点間における距離を定期的に観測する第1のステップ
と、前記第1のステップにより観測された観測結果に基
づいて前記観測基準点と測定点との2点間における距離
の伸縮率を算出する第2のステップと、前記第2のステ
ップにより演算された前記観測基準点と測定点との2点
間における距離の伸縮率の経時変化に基づいて地震発生
時期の予測を行う第3のステップとをコンピュータに実
行させるための地震予測プログラムを要旨とする。
【0018】請求項7に記載の発明によれば、地殻変動
の観測結果に基づいて地震発生の予測を行うための地震
予測プログラムであって、地殻プレート境界での地殻変
動を観測する際に前記地殻プレート境界における異なる
地殻プレート上に設定された観測基準点と測定点との2
点間における距離を定期的に観測する第1のステップ
と、前記第1のステップにより観測された観測結果に基
づいて前記観測基準点と測定点との2点間における距離
の伸縮率を算出する第2のステップと、前記第2のステ
ップにより演算された前記観測基準点と測定点との2点
間における距離の伸縮率の経時変化に基づいて地震発生
時期の予測を行う第3のステップとをコンピュータに実
行させるための地震予測プログラムをコンピュータ読み
取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録さ
れたプログラムコンピュータシステムに読み込ませ、実
行することにより、プレート境界での地殻変動が発生し
た場合に、観測対象としているプレート自体が移動した
のか、測定点のみが移動したのかを明確に判別でき、そ
れゆえ精確に地殻変動を把握でき、かつ的確に地震予測
を行うことができる地震予測システムの機能を実現する
ことができる。
【0019】また、請求項8に記載の発明は、請求項7
に記載の地震予測プログラムにおいて、前記第1のステ
ップでは、GPSを用いて地球の重心を原点とするX,
Y,Z座標について、前記観測基準点と測定点との間の
距離を定期的に観測し、前記第2のステップでは、前記
測定手段の観測結果に基づいてX,Y,Z座標毎に前記
観測基準点と測定点との2点間における距離の伸縮率を
算出することを特徴とする。
【0020】請求項8に記載の発明によれば、請求項7
に記載の地震予測プログラムにおいて、前記第1のステ
ップでは、GPSを用いて地球の重心を原点とするX,
Y,Z座標について、前記観測基準点と測定点との間の
距離を定期的に観測し、前記第2のステップでは、前記
測定手段の観測結果に基づいてX,Y,Z座標毎に前記
観測基準点と測定点との2点間における距離の伸縮率を
算出するようにしたので、この地震予測プログラムをコ
ンピュータシステムに読み込ませ、実行することによ
り、地殻プレート境界での地殻変動を漏れなくチェック
することができる地震予測システムの機能を実現するこ
とができる。
【0021】また、請求項9に記載の発明は、請求項8
に記載の地震予測プログラムにおいて、前記第3のステ
ップでは、前記X,Y,Z座標毎に求めた前記観測基準
点と測定点との2点間における距離の伸縮率の経時変化
に基づいて観測点における地殻プレートに加わる応力が
引張応力から圧縮応力に変化する時点を求め、該時点を
基準に、その時点までに前記観測点における地殻プレー
トに加わっていた前記引張応力による前記距離の伸縮率
の時間変化率の大きさに基づいて地震発生時期の予測を
行うことを特徴とする。
【0022】請求項9に記載の発明によれば、請求項8
に記載の地震予測プログラムにおいて、前記第3のステ
ップでは、前記X,Y,Z座標毎に求めた前記観測基準
点と測定点との2点間における距離の伸縮率の経時変化
に基づいて観測点における地殻プレートに加わる応力が
引張応力から圧縮応力に変化する時点を求め、該時点を
基準に、その時点までに前記観測点における地殻プレー
トに加わっていた前記引張応力による前記距離の伸縮率
の時間変化率の大きさに基づいて地震発生時期の予測を
行うので、精確に地殻変動を把握でき、かつ的確に地震
予測を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して詳細に説明する。図1に本発明の実施の形
態に係る地震予測システムの構成を示す。この地震予測
システムは、地殻変動の観測結果に基づいて地震発生の
予測を行う地震予測方法において、地殻プレート境界で
の地殻変動を観測する際に前記地殻プレート境界におけ
る異なる地殻プレート上に観測基準点と測定点とを設定
し、該観測基準点と測定点との2点間における距離を定
期的に観測し、該定期的に観測された前記観測基準点と
測定点との2点間における距離から、該距離の伸縮率を
求め、該伸縮率の経時変化に基づいて地震予測を行うこ
とを特徴とする地震予測方法を実施するためのシステム
である。
【0024】同図において、本実施の形態に係る地震予
測システムは、システム全体に各種指示を行うための操
作部10と、観測基準点と測定点との間の距離を観測す
る距離測定部11と、記憶部20と、伸縮率演算部30
と、判定部40と、表示部50と、プリンタ60とを有
している。距離測定部11は、地殻プレート境界での地
殻変動を観測する際にGPSを用いて地球の重心を原点
とするX,Y,Z座標について、前記地殻プレート境界
における異なる地殻プレート上に設定された観測基準点
と測定点との2点間における距離を定期的に観測する。
また、観測基準点及び測定点の位置を測定する位置測定
装置12と、位置測定装置12により測定された測定デ
ータを記憶するメモリ13と、メモリ13に記憶された
観測基準点及び測定点の位置データに基づいて該観測基
準点及び測定点の2点間の距離を演算する距離演算部1
4とを有している。
【0025】また、記憶部20には、距離演算部14に
より演算された距離データ及び伸縮率演算部により演算
された観測基準点及び測定点の2点間の距離の伸縮率を
示すデータが格納される。さらに、記憶部20には、測
定点における地殻プレートに加わっていた引張応力によ
る上記2点間の距離の伸縮率の時間変化率の大きさに対
する地震発生時期との関係を示す伸縮率の時間変化率/
地震発生時期テーブル、地図データ等の固定データが格
納されている。
【0026】伸縮率演算部30は、距離測定部11によ
り観測された観測結果に基づいてX,Y,Z座標毎に上
記観測基準点と測定点との2点間における距離の伸縮率
を算出する。ここで、距離の伸縮率とは、基準となる2
点間の距離に対する距離の変化分の割合を意味し、例え
ば、PPMで表される。また、判定部40は、伸縮率演
算部30により演算された上記観測基準点と測定点との
2点間における距離の伸縮率の経時変化に基づいて地震
発生時期の予測を行う。
【0027】すなわち、判定手段は、前記X,Y,Z座
標毎に求めた前記観測基準点と測定点との2点間におけ
る距離の伸縮率の経時変化に基づいて観測点における地
殻プレートに加わる応力が引張応力から圧縮応力に変化
する時点を求め、該時点を基準に、その時点までに上記
観測点における地殻プレートに加わっていた引張応力に
よる上記距離の伸縮率の時間変化率の大きさに基づいて
記憶部20に格納されている伸縮率の時間変化率/地震
発生時期テーブルを参照して地震発生時期の予測を行
う。
【0028】表示部50は、判定部40により予測され
た地震予測情報を表示する。また、プリンタ60は、判
定部40により出力された地震予測情報を印字出力す
る。
【0029】次に、位置測定装置12による観測基準点
及び測定点の位置測定方法を図2及び図3を参照して説
明する。図2は、時空間三角網平均による宇宙測量法を
説明するためのGPSシステムの概要図である。図2に
おいて、1a、1b、1cはそれぞれ異なるGPS衛星
であり、地上約2万キロメートルの円軌道を周回しなが
ら2周波の測距用電波を連続的に送信している。2a、
2b、2cは、地盤等の変位を測定する地上の観測基準
点または測定点に設置され、GPS衛星1a、1b、1
cから送信される電波を受信するGPS受信機である。
【0030】3は、GPS衛星1a、1b、1cと地上
面との間を飛行する飛行機に搭載されたGPS受信機で
ある。また、GPS受信機2a、2b、2c、3には、
GPS衛星1a、1b、1cから受信した信号を位置デ
ータとして記録する記録装置が接続されているとする。
さらに、12はGPS受信機2a、2b、2c、3で受
信した位置データに基づいて、観測規準点または測定点
の位置情報を確定するための位置測定装置である。
【0031】図3は、位置測定装置12の構成を示すブ
ロック図である。図3において、121および122は
それぞれ地上の測定点におけるGPS受信機2a、2
b、2cで受信した位置データを入力する入力手段、お
よび飛行機に搭載したGPS受信機3で受信した位置デ
ータを入力する入力手段である。123は、入力手段1
21、122から入力したGPS受信機2a、2b、2
c、3の位置データを記憶する記憶手段である。124
は、記憶手段123に記憶された位置データを取り出す
取出手段である。
【0032】125は、取り出した位置データに基づい
て、ある時刻における測定点のGPS受信機2a、2
b、2cおよび飛行機に搭載されたGPS受信機3の位
置を頂点として三角錐を構成する三角網構成手段であ
る。三角網構成手段125では、測定点を多数設けるこ
とによって多くの三角錐を構成することができ、3次の
三角網を構成することができる。126は、三角網構成
手段125で構成した3次元の三角網を網平均計算する
ことによってGPS受信機2a、2b、2c、3の位置
データを調整する調整手段である。また、127は調整
手段126で調整した位置データを出力する出力手段で
ある。
【0033】次に、時空間三角網平均による宇宙測量法
の手順について説明する。本実施の形態では、GPS受
信機3を搭載した飛行機にGPS受信機2a、2b、2
cの上空を飛行させる。このとき、地上の観測規準点ま
たは測定点のGPS受信機2a、2b、2cおよび飛行
機に搭載したGPS受信機3は、複数のGPS衛星1
a、1b、1cから送信される信号を受信する。そし
て、その受信信号は位置データとしてGPS受信機に接
続されたそれぞれの記録装置に記録される。
【0034】次に、GPS受信機2a、2b、2c、3
に接続されている記録装置からそれぞれの位置データを
取り出し、入力手段121および122から位置測定装
置12に入力する。入力されたそれぞれの位置データは
記憶手段123に一旦記憶される。そして、記憶手段1
23から取出手段124によって取り出され、三角網構
成手段125によって3次元の三角網を構成する。
【0035】一般に、地形等の測量においては実際に測
定した測定点の位置データを測定点全体の関係から調整
して確定する。このために、測定点の位置データから三
角網を構成し、網平均計算を行う。ここで三角網とは、
測定点を三角形の頂点として互いに直線で結ぶことによ
って構成される三角形の集合体である。また、網平均計
算とは、この三角形の頂点の位置を角条件や辺条件とい
った制約条件の下で最小二乗法を行うことによって位置
データを確定する計算方法である。このような網平均計
算については、例えば「最小二乗法の理論とその応用」
(田島稔他著、東洋書店)等に詳述されている。
【0036】このような計算を調整手段126で行うこ
とによって、三角網構成手段125で構成した3次元の
三角網を用いて、GPS受信機2a、2b、2c、3の
位置データを確定する(ステップS5)。本実施形態の
ように、網平均計算において地上の観測基準点または測
定点となるGPS受信機2a、2b、2cだけでなくG
PS受信機3の位置データを三角網に含めることによっ
て、水平方向だけでなく垂直方向の測定精度を高くする
ことができる。このようにして求めた位置データを出力
手段127から取り出すことができる。
【0037】上述した手法で、GPSを用いて用いて地
球の重心を原点とするX,Y,Z座標について位置測定
装置12により地殻プレート境界における異なる地殻プ
レート上に設置された観測基準点と複数の測定点の位置
が測定される。次に、図1に示した本実施の形態に係る
地震予測システムの動作を図4のフローチャートを参照
して説明する。同図において、操作部10を操作するこ
とにより地震予測システムの動作が開始され、まず、位
置測定装置12を含むGPSシステム(図2)により観
測基準点及び測定点の位置が測定され、位置測定装置1
2より観測基準点及び測定点の位置データが出力され
る。この位置データはメモリ13に取り込まれ、記憶さ
れる(ステップ200、201)。
【0038】次いで、距離演算部14により、メモリ1
3に記憶された観測基準点及び測定点の位置データに基
づいて該観測基準点及び測定点の2点間の距離が演算さ
れ(ステップ202)、この演算された距離データは記
憶部20に格納される(ステップ203)。上述したス
テップ200からステップ203に至る処理は定期的に
行われ、観測基準点と各測定点との間の距離は定期的に
演算される。伸縮率演算部30では、観測基準点と各測
定点との間の距離の伸縮率をX,Y,Z座標について各
々、一定期間毎に演算し、その演算結果を記憶部20に
格納する(ステップ204)。
【0039】判定部40では、記憶部20に格納されて
いる観測基準点と測定点との間の距離の伸縮率の経時変
化特性に基づいて各測定点における地殻プレートに加わ
る応力が引張応力から圧縮応力に変化したか否かを判定
する(ステップ205)。各測定点における地殻プレー
トに加わる応力が引張応力から圧縮応力に変化していな
いと判定した場合には、ステップ200に戻り、既述し
た処理を繰り返す。
【0040】また、各測定点のいずれかにおいて地殻プ
レートに加わる応力が図5に示すように引張応力から圧
縮応力に変化したと判定した場合には、判定部40は記
憶部20に格納されている伸縮率の時間変化率/地震発
生時期テーブルを参照し、該当する測定点において地殻
プレートに加わる応力が引張応力から圧縮応力に変化し
た時点までの引張応力による伸縮率の時間変化率の大き
さに応じて地震発生時期の予測を行う。
【0041】図5では、ある年の1月から3月まで測定
点が設定された地殻プレートに引張応力が加わり、伸縮
率は+方向、すなわち伸びる方向に変化し、3月から4
月にかけて急激に引張応力から圧縮応力が加わり、伸縮
率が−方向、すなわち縮む方向に変化している状態を示
している。この例では、判定部40は、引張応力が測定
点における地殻プレートに作用していた1月から3月ま
での期間における伸縮率の時間変化率、すなわち直線Q
の傾きに応じて、この変化が生じた該当する測定点にお
ける地殻プレートに加わる応力が引張応力から圧縮応力
に変化した時点(3月)を起点として一定期間後に、例
えば、6ヶ月後に地震が発生する可能性があることを予
測する。
【0042】判定部40で予測された地震予測情報は例
えば、図6に示すように地図上に地震発生時期を数値化
して地震発生時期が同一時期と予測される点を線で結ぶ
ことにより等高線と同様に表示している。ここで数値は
測定点における地殻プレートに加わる応力が引張応力か
ら圧縮応力に変化した時点を起点として月数を表示して
いる。また図6では観測基準点を高松とし、その他の点
は測定点(白丸)を示している。
【0043】次に、図7にGPSを用いた日本列島の各
地における地殻変動(伸縮率)の測定例を示す。こ測定
例は、地球の重心を原点としたX,Y,Z直交座標系で
示している。複数の測定点の各々おける伸縮率を、同図
(A)はX座標について、同(B)はY座標について、
同図(C)はZ座標について、それぞれ観測基準点(基
点)を高松として測定した結果を示している。同図から
明らかなように、各座標(X、Y、Z)について測定す
ることにより、各測定点での地殻変動を漏れなくチェッ
クできることが判る。
【0044】なお、図1に示した地震予測システムの機
能を、図4に示す処理内容の地震予測プログラムをコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録
媒体に記録されたプログラムコンピュータシステムに読
み込ませ、実行することにより実現してもよい。なお、
ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺
機器等のハードウェアを含むものとする。
【0045】また、「コンピュータシステム」は、WW
Wシステムを利用している場合であれば、ホームページ
提供環境(あるいは表示環境)を含むものとする。ま
た、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フ
レキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−
ROM等の可般媒体、コンピュータシステムに内蔵され
るハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0046】さらに「コンピュータ読み取り可能な記録
媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回
線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通
信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持す
るもの(伝送媒体ないしは伝送波)、その場合のサーバや
クライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性
メモリのように、一定時間プログラムを保持しているも
のも含むものとする。また上記プログラムは、前述した
機能の一部を実現するためのものであっても良く、さら
に前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録さ
れているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、
いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良
い。
【0047】以上、本実施の形態に係る地震予測システ
ムによれば、地殻プレート境界での地殻変動を観測する
際に前記地殻プレート境界における異なる地殻プレート
上に観測基準点と測定点とを設定し、該観測基準点と測
定点との2点間における距離を定期的に観測し、該定期
的に観測された前記観測基準点と測定点との2点間にお
ける距離から、該距離の伸縮率を求め、該伸縮率の経時
変化に基づいて地震予測を行うようにしたので、プレー
ト境界での地殻変動が発生した場合に、観測対象として
いるプレート自体が移動したのか、測定点のみが移動し
たのかを明確に判別でき、それゆえ精確に地殻変動を把
握でき、かつ的確に地震予測を行うことができる。
【0048】また、本実施の形態に係る地震予測システ
ムによれば、GPSを用いて地球の重心を原点とする
X,Y,Z座標について、前記観測基準点と測定点との
間の距離を定期的に観測し、該観測結果に基づいてX,
Y,Z座標毎に前記観測基準点と測定点との2点間にお
ける距離の伸縮率を算出することにより行うようにした
ので、地殻プレート境界での地殻変動を漏れなくチェッ
クすることができる。
【0049】さらに、本実施の形態係る地震予測システ
ムによれば、X,Y,Z座標毎に求めた前記観測基準点
と測定点との2点間における距離の伸縮率の経時変化に
基づいて観測点における地殻プレートに加わる応力が引
張応力から圧縮応力に変化する時点を求め、該時点を基
準に、その時点までに前記観測点における地殻プレート
に加わっていた前記引張応力による前記距離の伸縮率の
時間変化率の大きさに基づいて地震発生時期の予測を行
うようにしたので、精確に地殻変動を把握でき、かつ的
確に地震予測を行うことができる。
【0050】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、地殻プ
レート境界での地殻変動を観測する際に前記地殻プレー
ト境界における異なる地殻プレート上に観測基準点と測
定点とを設定し、該観測基準点と測定点との2点間にお
ける距離を定期的に観測し、該定期的に観測された前記
観測基準点と測定点との2点間における距離から、該距
離の伸縮率を求め、該伸縮率の経時変化に基づいて地震
予測を行うようにしたので、プレート境界での地殻変動
が発生した場合に、観測対象としているプレート自体が
移動したのか、測定点のみが移動したのかを明確に判別
でき、それゆえ精確に地殻変動を把握でき、かつ的確に
地震予測を行うことができる。
【0051】請求項2に記載の発明によれば、GPSを
用いて地球の重心を原点とするX,Y,Z座標につい
て、前記観測基準点と測定点との間の距離を定期的に観
測し、該観測結果に基づいてX,Y,Z座標毎に前記観
測基準点と測定点との2点間における距離の伸縮率を算
出することにより行うようにしたので、地殻プレート境
界での地殻変動を漏れなくチェックすることができる。
【0052】請求項3に記載の発明によれば、X,Y,
Z座標毎に求めた前記観測基準点と測定点との2点間に
おける距離の伸縮率の経時変化に基づいて観測点におけ
る地殻プレートに加わる応力が引張応力から圧縮応力に
変化する時点を求め、該時点を基準に、その時点までに
前記観測点における地殻プレートに加わっていた前記引
張応力による前記距離の伸縮率の時間変化率の大きさに
基づいて地震発生時期の予測を行うようにしたので、精
確に地殻変動を把握でき、かつ的確に地震予測を行うこ
とができる。
【0053】請求項4に記載の発明によれば、地殻プレ
ート境界での地殻変動を観測する際に前記地殻プレート
境界における異なる地殻プレート上に設定された観測基
準点と測定点との2点間における距離を定期的に観測す
る測定手段と、前記測定手段により観測された観測結果
に基づいて前記観測基準点と測定点との2点間における
距離の伸縮率を算出する演算手段と、前記演算手段によ
り演算された前記観測基準点と測定点との2点間におけ
る距離の伸縮率の経時変化に基づいて地震発生時期の予
測を行う判定手段とを有するので、プレート境界での地
殻変動が発生した場合に、観測対象としているプレート
自体が移動したのか、測定点のみが移動したのかを明確
に判別でき、それゆえ精確に地殻変動を把握でき、かつ
的確に地震予測を行うことができる。
【0054】請求項5に記載の発明によれば、前記測定
手段は、GPSを用いて地球の重心を原点とするX,
Y,Z座標について、前記観測基準点と測定点との間の
距離を定期的に観測し、前記演算手段は、前記測定手段
の観測結果に基づいてX,Y,Z座標毎に前記観測基準
点と測定点との2点間における距離の伸縮率を算出する
ので、地殻プレート境界での地殻変動を漏れなくチェッ
クすることができる。
【0055】請求項6に記載の発明によれば、前記判定
手段は、前記X,Y,Z座標毎に求めた前記観測基準点
と測定点との2点間における距離の伸縮率の経時変化に
基づいて観測点における地殻プレートに加わる応力が引
張応力から圧縮応力に変化する時点を求め、該時点を基
準に、その時点までに前記観測点における地殻プレート
に加わっていた前記引張応力による前記距離の伸縮率の
時間変化率の大きさに基づいて地殻変動を把握し、地震
発生時期の予測を行うので、精確に、かつ的確に地震予
測を行うことができる。
【0056】請求項7に記載の発明によれば、地殻変動
の観測結果に基づいて地震発生の予測を行うための地震
予測プログラムであって、地殻プレート境界での地殻変
動を観測する際に前記地殻プレート境界における異なる
地殻プレート上に設定された観測基準点と測定点との2
点間における距離を定期的に観測する第1のステップ
と、前記第1のステップにより観測された観測結果に基
づいて前記観測基準点と測定点との2点間における距離
の伸縮率を算出する第2のステップと、前記第2のステ
ップにより演算された前記観測基準点と測定点との2点
間における距離の伸縮率の経時変化に基づいて地震発生
時期の予測を行う第3のステップとをコンピュータに実
行させるための地震予測プログラムをコンピュータ読み
取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録さ
れたプログラムコンピュータシステムに読み込ませ、実
行することにより、プレート境界での地殻変動が発生し
た場合に、観測対象としているプレート自体が移動した
のか、測定点のみが移動したのかを明確に判別でき、そ
れゆえ精確に地殻変動を把握でき、かつ的確に地震予測
を行うことができる地震予測システムの機能を実現する
ことができる。
【0057】請求項8に記載の発明によれば、請求項7
に記載の地震予測プログラムにおいて、前記第1のステ
ップでは、GPSを用いて地球の重心を原点とするX,
Y,Z座標について、前記観測基準点と測定点との間の
距離を定期的に観測し、前記第2のステップでは、前記
測定手段の観測結果に基づいてX,Y,Z座標毎に前記
観測基準点と測定点との2点間における距離の伸縮率を
算出するようにしたので、この地震予測プログラムをコ
ンピュータシステムに読み込ませ、実行することによ
り、地殻プレート境界での地殻変動を漏れなくチェック
することができる地震予測システムの機能を実現するこ
とができる。
【0058】請求項9に記載の発明によれば、請求項8
に記載の地震予測プログラムにおいて、前記第3のステ
ップでは、前記X,Y,Z座標毎に求めた前記観測基準
点と測定点との2点間における距離の伸縮率の経時変化
に基づいて観測点における地殻プレートに加わる応力が
引張応力から圧縮応力に変化する時点を求め、該時点を
基準に、その時点までに前記観測点における地殻プレー
トに加わっていた前記引張応力による前記距離の伸縮率
の時間変化率の大きさに基づいて地震発生時期の予測を
行うので、精確に地殻変動を把握でき、かつ的確に地震
予測を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る地震予測システム
の構成を示すブロック図。
【図2】 時空間三角網平均による宇宙測量法を説明す
るためのGPSシステムの概要図。
【図3】 図1に示した本発明の実施の形態に係る地震
予測システムにおける位置測定装置の具体的構成を示す
ブロック図。
【図4】 図1に示した本発明の実施の形態に係る地震
予測システムの動作を示すフローチャート。
【図5】 図1に示した本発明の実施の形態に係る地震
予測システムにおける判定部により作成された地殻プレ
ート上の測定点における伸縮率の経時変化特性の一例を
示す特性図。
【図6】 図1に示した本発明の実施の形態に係る地震
予測システムの判定部により作成された地震予測の内容
を示す図。
【図7】 日本列島の各地における地殻変動の測定例を
示す図。
【符号の説明】
10 操作部 11 距離測定部(測定手段) 12 位置測定装置 13 メモリ 14 距離演算部 20 記憶部 30 伸縮率演算部(演算手段) 40 判定部(判定手段) 50 表示部 60 プリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 501451831 株式会社 土木情報サービス 東京都港区赤坂2−5−1 東邦ビルディ ング8階 (72)発明者 山口 範洋 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 荒木 春視 埼玉県所沢市小手指町3−18−1 西部小 手指ハイツP101 Fターム(参考) 5J062 AA01 BB08 CC07 EE04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地殻変動の観測結果に基づいて地震発生
    の予測を行う地震予測方法において、 地殻プレート境界での地殻変動を観測する際に前記地殻
    プレート境界における異なる地殻プレート上に観測基準
    点と測定点とを設定し、該観測基準点と測定点との2点
    間における距離を定期的に観測し、該定期的に観測され
    た前記観測基準点と測定点との2点間における距離か
    ら、該距離の伸縮率を求め、該伸縮率の経時変化に基づ
    いて地震予測を行うことを特徴とする地震予測方法。
  2. 【請求項2】 GPSを用いて地球の重心を原点とする
    X,Y,Z座標について、前記観測基準点と測定点との
    間の距離を定期的に観測し、該観測結果に基づいてX,
    Y,Z座標毎に前記観測基準点と測定点との2点間にお
    ける距離の伸縮率を算出することを特徴とする請求項1
    に記載の地震予測方法。
  3. 【請求項3】 前記X,Y,Z座標毎に求めた前記観測
    基準点と測定点との2点間における距離の伸縮率の経時
    変化に基づいて観測点における地殻プレートに加わる応
    力が引張応力から圧縮応力に変化する時点を求め、該時
    点を基準に、その時点までに前記観測点における地殻プ
    レートに加わっていた前記引張応力による前記距離の伸
    縮率の時間変化率の大きさに基づいて地震発生時期の予
    測を行うことを特徴とする請求項2に記載の地震予測方
    法。
  4. 【請求項4】 地殻変動の観測結果に基づいて地震発生
    の予測を行う地震予測システムであって、 地殻プレート境界での地殻変動を観測する際に前記地殻
    プレート境界における異なる地殻プレート上に設定され
    た観測基準点と測定点との2点間における距離を定期的
    に観測する測定手段と、 前記測定手段により観測された観測結果に基づいて前記
    観測基準点と測定点との2点間における距離の伸縮率を
    算出する演算手段と、 前記演算手段により演算された前記観測基準点と測定点
    との2点間における距離の伸縮率の経時変化に基づいて
    地震発生時期の予測を行う判定手段と、 を有することを特徴とする地震予測システム。
  5. 【請求項5】 前記測定手段は、GPSを用いて地球の
    重心を原点とするX,Y,Z座標について、前記観測基
    準点と測定点との間の距離を定期的に観測し、 前記演算手段は、前記測定手段の観測結果に基づいて
    X,Y,Z座標毎に前記観測基準点と測定点との2点間
    における距離の伸縮率を算出することを特徴とする請求
    項4に記載の地震予測システム。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、前記X,Y,Z座標毎
    に求めた前記観測基準点と測定点との2点間における距
    離の伸縮率の経時変化に基づいて観測点における地殻プ
    レートに加わる応力が引張応力から圧縮応力に変化する
    時点を求め、該時点を基準に、その時点までに前記観測
    点における地殻プレートに加わっていた前記引張応力に
    よる前記距離の伸縮率の時間変化率の大きさに基づいて
    地震発生時期の予測を行うことを特徴とする請求項5に
    記載の地震予測システム。
  7. 【請求項7】 地殻変動の観測結果に基づいて地震発生
    の予測を行うための地震予測プログラムであって、 地殻プレート境界での地殻変動を観測する際に前記地殻
    プレート境界における異なる地殻プレート上に設定され
    た観測基準点と測定点との2点間における距離を定期的
    に観測する第1のステップと、 前記第1のステップにより観測された観測結果に基づい
    て前記観測基準点と測定点との2点間における距離の伸
    縮率を算出する第2のステップと、 前記第2のステップにより演算された前記観測基準点と
    測定点との2点間における距離の伸縮率の経時変化に基
    づいて地震発生時期の予測を行う第3のステップと、を
    コンピュータに実行させるための地震予測プログラム。
  8. 【請求項8】 前記第1のステップでは、GPSを用い
    て地球の重心を原点とするX,Y,Z座標について、前
    記観測基準点と測定点との間の距離を定期的に観測し、 前記第2のステップでは、前記測定手段の観測結果に基
    づいてX,Y,Z座標毎に前記観測基準点と測定点との
    2点間における距離の伸縮率を算出することを特徴とす
    る請求項7に記載の地震予測プログラム。
  9. 【請求項9】 前記第3のステップでは、前記X,Y,
    Z座標毎に求めた前記観測基準点と測定点との2点間に
    おける距離の伸縮率の経時変化に基づいて観測点におけ
    る地殻プレートに加わる応力が引張応力から圧縮応力に
    変化する時点を求め、該時点を基準に、その時点までに
    前記観測点における地殻プレートに加わっていた前記引
    張応力による前記距離の伸縮率の時間変化率の大きさに
    基づいて地震発生時期の予測を行うことを特徴とする請
    求項8に記載の地震予測プログラム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005098994A (ja) * 2003-08-26 2005-04-14 Shimizu Corp 国土情報提供システム、国土情報提供方法、国土情報提供プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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