JP2922710B2 - 斜面変位計測システム - Google Patents

斜面変位計測システム

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JP2922710B2
JP2922710B2 JP10920792A JP10920792A JP2922710B2 JP 2922710 B2 JP2922710 B2 JP 2922710B2 JP 10920792 A JP10920792 A JP 10920792A JP 10920792 A JP10920792 A JP 10920792A JP 2922710 B2 JP2922710 B2 JP 2922710B2
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晃 藤岡
幹雄 岡野
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Fujita Kk
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Fujita Kk
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば造成地等の斜面
における地滑りの様子等を観測するために用いられる斜
面変位計測システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、造成地等の斜面に生じる地滑
りの様子等を観測する際には、光波測距儀を用いた測量
や、伸縮計或は沈下計による地殻変動の計測が行われ
る。例えば、光波測距儀を用いる観測では、斜面上の地
滑りを起こす可能性のある断層部分を避けた地点を基準
点として光波測距儀を設置し、斜面上の任意の箇所に観
測点を設けて、所定の時間又は日数間隔で基準点から観
測点までの距離を光波測距儀で測量し、得られた距離デ
ータをメモするかポケット型携帯記憶装置等の記憶手段
に記憶させて現場の事務所に持ち帰り、持ち帰った距離
データの変化をコンピュータ等で解析して斜面の変位を
割り出している。
【0003】また、伸縮計や沈下計を使用する場合に
は、斜面上のクラックが発生している部分等、地滑りの
徴候が著しく現われている箇所毎に伸縮計や沈下計を設
置し、計器内の記録用紙に記録された計測結果を定期的
に収集して斜面変位の解析を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光波測
距儀は、基準点と観測点とを結ぶ線上に障害物があって
光波測距儀から観測点が見通せない場合や光波を受光で
きない雨天時及び夜間には測量が行えず、また、測量に
手間がかかる割には精度が良くなく、微細な地殻の変動
を検出するには不足であるという不具合があった。一
方、伸縮計や沈下計を用いて計測する場合、計器の設置
箇所が複数に亘ることが多いので、それに対応する数の
伸縮計や沈下計が必要となって計測のためのコストが高
くなり、長大な斜面における計測の場合にはコストの上
昇が特に著しくなってしまうという不具合があった。
【0005】さらに従来は、光波測距儀による測量デー
タや伸縮計、沈下計による斜面の変位データの収集を人
手により行っているため、コンピュータなどを用いて行
う解析作業をリアルタイムで行うことができないという
不具合があった。本発明は前記事情に鑑みてなされたも
ので、気象条件に左右されず簡便且つ低コストで斜面の
変位に関するデータを得ることができ、且つそのデータ
をリアルタイムで収集することができる斜面変位計測シ
ステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、斜面上に離間して設置された基準点と観測
点との間の相対位置の変位に基いて前記斜面の変位を計
測するシステムであって、前記基準点と観測点とのそれ
ぞれに設置され、衛星からの電波を受信して受信信号を
生成する受信手段と、前記受信手段に付設され、前記受
信信号を無線信号に変換して送出する無線送信手段と、
前記斜面から離れた箇所に設置され、前記無線送信手段
から送出された無線信号を受信する無線受信手段と、前
記無線受信手段に付設され、前記受信信号に基づいて前
記基準点及び観測点の位置座標を算出する位置座標算出
手段と、前記位置座標算出手段で算出された前記基準点
及び観測点の位置座標に基いて前記基準点と前記観測点
との間の距離や傾斜を割り出すと共に、前記距離や傾斜
の時間的変位に基いて前記斜面の変位を算出する変位算
出手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図1は本発明の一実施例による斜面変位計
測システムを一部ブロックにて示す概略構成図、図2は
図1の斜面変位計測システムを利用して計測を行う場合
の機器設置状況を示す説明図である。
【0008】図2において5はGPS衛星であり、地球
上空を所定の周回軌道に沿って周回するものである。こ
のGPS衛星5からの電波を受信する、受信手段として
のGPS受信装置4,4は、斜面3上の地滑りを起こす
可能性のある断層部分を避けた箇所の基準点1と、斜面
上の任意の箇所に設けた観測点2とに設置されている。
このGPS受信装置4は図1に示すように、GPSアン
テナ41と、このGPSアンテナ41で受けたGPS衛
星5からの電波を受信処理するGPS受信機42とから
なり、該GPS受信装置4に接続された無線送信手段と
しての送信装置6は、GPS受信機42にて受信処理さ
れた受信信号を電話回線用の伝送信号に変換するモデム
61と、このモデム61に接続された携帯型無線電話6
2とからなっている。
【0009】一方、図2において7は、斜面3から離れ
て設置された現場事務所であり、基準点1と観測点2と
の間の距離や傾斜に基づいて斜面3の地滑り等による斜
面変位を解析する解析装置9が設置されている。この現
場事務所7には図1に示すように、携帯型無線電話62
によって呼び出されて該携帯型無線電話62から空中に
送出された伝送信号を受信する携帯型無線電話81と、
この携帯型無線電話81で受信された伝送信号をGPS
受信機42で受信処理された元の受信信号に変換するモ
デム82とからなる、無線受信手段としての受信装置8
が設けられており、このモデム82に解析装置9が接続
されている。
【0010】解析装置9は例えばパーソナルコンピュー
タ等からなるもので、位置座標算出手段及び変位算出手
段に相当しており、モデム82を介して入力される基準
点1や観測点2のGPS受信機42の受信信号に基づい
て、これら基準点1や観測点2の3次元位置座標データ
を割り出し、両点1,2の相対的な位置座標差を算出し
て基準点1と観測点2との間の距離や傾斜を割り出すと
共に、この距離や仰角の時間的変位に基づいて、先に述
べたように斜面3の地滑り等による変位を算出する。
【0011】尚、基準点1や観測点2のGPS受信機4
2のオン、オフ、及び両点1,2のGPS受信機42で
受信処理された受信信号のモデム61への出力の指示
は、解析装置9から出力されてモデム82、携帯型無線
電話81,62を介してGPS受信機42に入力される
遠隔操作信号に基づいて行われる。また、解析装置9に
て算出された斜面3の変位は、この解析装置9内に格納
されたリンケージソフトによって、同じく解析装置9内
に格納されたグラフィック用ソフトに読み込まれ、この
グラフィック用ソフトによって作成される斜面3の変位
グラフィック図等の形で出力される。
【0012】このように構成された本実施例の斜面変位
計測システムでは、GPSアンテナ41を介してGPS
受信機42で受信処理されたGPS衛星5からの電波
が、携帯型無線電話62,81やモデム82を介してリ
アルタイムに解析装置9に受信信号として入力される。
解析装置9では、リアルタイムに入力された受信信号に
基いて基準点1と観測点2の3次元位置座標データを割
り出し、これらの3次元位置座標データから基準点1と
観測点2の相対的な位置座標差を算出して基準点1と観
測点2との間の距離や傾斜をリアルタイムに割り出す。
そして、割り出した基準点1と観測点2との間の距離や
傾斜の時間的変位に基いて斜面3の変位をリアルタイム
に算出する。すなわち、解析装置9によって、斜面3の
変位の算出、及びその時間的変化に基づく解析をリアル
タイムで行わせることができ、また、基準点1や観測点
2に出向いてデータを収集する人員が不要となるので手
間やコストを削減することができる。また、GPS衛星
5やGPS受信装置4を用いて測量を行うため、気象条
件に左右されることなく雨天時や夜間等にも測量を行う
ことができ、GPS受信装置4の設置箇所も基準点1と
観測点2との2箇所で済むため、伸縮計や沈下計に比べ
て設置箇所を少なくしてコストを低減させることができ
る。
【0013】尚、本実施例では電話回線を用いて受信信
号を解析装置9側に伝送するものとしたが、一般の無線
でデータ伝送を行う場合には携帯型無線電話62,81
を省略してもよい。
【0014】
【発明の効果】上述したように本発明の斜面変位計測シ
ステムによれば、斜面上に離間して設置された基準点と
観測点との間の相対位置の変位に基いて前記斜面の変位
を計測するシステムであって、前記基準点と観測点との
それぞれに設置され、衛星からの電波を受信して受信信
号を生成する受信手段と、前記受信手段に付設され、前
記受信信号を無線信号に変換して送出する無線送信手段
と、前記斜面から離れた箇所に設置され、前記無線送信
手段から送出された無線信号を受信する無線受信手段
と、前記無線受信手段に付設され、前記受信信号に基づ
いて前記基準点及び観測点の位置座標を算出する位置座
標算出手段と、前記位置座標算出手段で算出された前記
基準点及び観測点の位置座標に基いて前記基準点と前記
観測点との間の距離や傾斜を割り出すと共に、前記距離
や傾斜の時間的変位に基いて前記斜面の変位を算出する
変位算出手段とを備える構成とした。このため、基準点
と観測点とのそれぞれに設置された受信手段から無線送
信手段を介して送信された無線信号が斜面から離れた箇
所に設置された無線受信手段によって受信され、この受
信された無線信号に基いて基準点と観測点の位置座標が
位置座標算出手段によって算出される。そして、変位算
出手段によって前記位置座標から基準点と観測点との間
の距離や傾斜が割り出されると共に、これら割り出され
た基準点と観測点との間の距離や傾斜の時間的変位に基
いて斜面の変位が算出される。したがって、雨天時や夜
間等の気象条件に左右されず計測作業を行えるようにな
り、また、斜面における機器の設置箇所が少なくデータ
の収集に人員を必要としないので、簡便に且つ低コスト
で斜面の変位を算出することができる。また、基準点と
観測点における受信手段の受信信号が無線信号に変換さ
れ無線送信手段から無線受信手段に送出され、その受信
信号に基いて斜面の変位が算出されるので、斜面の変位
に関するデータの収集をリアルタイムに行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による斜面変位計測システム
を一部ブロックにて示す概略構成図である。
【図2】図1の斜面変位計測システムを利用して計測を
行う場合の機器設置状況を示す説明図である。
【符号の説明】
1 基準点 2 観測点 3 斜面 4 GPS受信装置(受信手段) 5 GPS衛星(衛星) 6 送信装置(無線送信手段) 8 受信装置(無線受信手段) 9 解析装置(位置座標算出手段、変位算出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−210491(JP,A) 特開 昭59−183332(JP,A) 特開 平2−201109(JP,A) 実開 昭56−166528(JP,U) 実開 昭50−15507(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01C 7/00,7/02 G01D 21/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 斜面上に離間して設置された基準点と観
    測点との間の相対位置の変位に基いて前記斜面の変位
    計測するシステムであって、 前記基準点と観測点とのそれぞれに設置され、衛星から
    の電波を受信して受信信号を生成する受信手段と、 前記受信手段に付設され、該受信手段で受信した前記
    信信号を無線信号に変換して送出する無線送信手段と、 前記斜面から離れた箇所に設置され、前記無線送信手段
    から送出された無線信号を受信する無線受信手段と、 前記無線受信手段に付設され、前記受信信号に基づいて
    前記基準点及び観測点の位置座標を算出する位置座標算
    出手段と、 前記位置座標算出手段で算出された前記基準点及び観測
    点の位置座標に基いて前記基準点と前記観測点との間の
    距離や傾斜を割り出すと共に、前記距離や傾斜の時間的
    変位に基いて前記斜面の変位を算出する変位算出手段
    と、 を備えることを特徴とする斜面変位計測システム。
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JPH05280978A JPH05280978A (ja) 1993-10-29
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