JP2003156174A - 回転機構駆動式切換弁 - Google Patents

回転機構駆動式切換弁

Info

Publication number
JP2003156174A
JP2003156174A JP2001353477A JP2001353477A JP2003156174A JP 2003156174 A JP2003156174 A JP 2003156174A JP 2001353477 A JP2001353477 A JP 2001353477A JP 2001353477 A JP2001353477 A JP 2001353477A JP 2003156174 A JP2003156174 A JP 2003156174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
cam
divided
contour
switching valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001353477A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyasu Hirota
憲泰 廣田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CKD Corp filed Critical CKD Corp
Priority to JP2001353477A priority Critical patent/JP2003156174A/ja
Publication of JP2003156174A publication Critical patent/JP2003156174A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanically-Actuated Valves (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】シートを使用することなく、音の発生を防止す
ることを可能にした切換弁を提供すること。 【解決手段】切換弁1は、ボディ11に4つの弁座16
A,17A,16B,17Bが形成され、それぞれ2つ
ずつ連結された弁体21A(B),22A(B)によっ
て開閉される。弁体21A(B)は、ピストンロッド2
5A(B)によって往復動され、ピストンロッド25A
(B)の基端部に設けられた凹部26A(B)に、鋼球
27A(B)が転動可能にはめ込まれている。鋼球27
A(B)は、略円板状のカム部32を有する立体カム3
0の当接面に当接され、立体カム30は、モータ部40
によって定速に回転される。立体カム30の当接面は、
厚みが異なる複数の分割領域に分割され、その境界には
勾配が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、在宅医療用の酸素
濃縮装置、窒素濃縮装置、ヒートレスドライヤ等に用い
られ、回転機構によって複数の弁座を交互に切り換える
回転機構駆動式切換弁に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、在宅医療の拡大につれて、在宅酸
素療法用として小型の酸素濃縮装置を自宅に備え、酸素
ガスを自家生産することが行われている。酸素濃縮装置
としては、例えば、吸着型濃縮器によるものがあり、こ
れは、吸着筒により空気中の窒素を吸着除去することに
よって、酸素を濃縮したガスを生産している。吸着筒に
は無数の穴があいており、その中に加圧した空気を加え
ると電気的な結びつきが大きい窒素はその穴に吸着され
る。一方、大気圧では吸着力が下がり、吸着した窒素を
排出して吸着筒が再生される。そのため、一般に、小型
の酸素濃縮装置では、2つの吸着筒を備えて、一方の吸
着筒で窒素を吸着して酸素を濃縮すると同時に、他方の
吸着筒を排気して再生することを10〜20秒間隔で交
互に繰り返すことで、とぎれなく酸素ガスを生産するよ
うにしている。
【0003】そこで、コンプレッサ等と連通され圧縮空
気が入力される入力口と大気開放される排気口とを、2
台の吸着筒に交互に連通させるために切換弁が用いられ
る。従来の切換弁100は、図15,16に示すよう
に、2個の電磁弁101,102を隣接して設けて、図
示されない制御回路によって制御されている。
【0004】図15,16に示すように、従来の切換弁
100のボディ103には、圧縮空気を入力するための
入力ポート104と排気用の出力ポート105と、図示
されない2台の吸着筒へ接続される2つのCOMポート
106,107が設けられている。そして、ボディ10
3の内部には、各ポートを互いに連通させる4つの弁座
111,112,113,114が形成されている。C
OMポート106を入力ポート104及び出力ポート1
05と連通させる弁座111,112を開閉する一対の
弁体115,116は、電磁弁101によって一体的に
駆動される。同様に、COMポート107用の弁座11
3,114を開閉する一対の弁体117,118は、電
磁弁102によって一体的に駆動される。また、弁体1
16はバネ119によって、弁体118はバネ120に
よって、それぞれ図中上方へ付勢されている。
【0005】2つの電磁弁101,102は、一般的な
ものであり、それぞれ同じ構成である。電磁弁101が
通電されてコイル121が励磁されると、プランジャ1
22がコア123に吸着される。さらに、バネ119の
付勢力も加わって、一対の弁体115,116は図中上
方へ移動され、弁座111が開放されるとともに弁座1
12が閉止される。従って、COMポート106は入力
ポート104に連通される。また、電磁弁101の通電
が停止されると、バネ124の復元力によって一対の弁
体115,116は図中下方へ移動され、弁座112が
開放されるとともに弁座111が閉止される。従って、
COMポート106は出力ポート105に連通される。
【0006】この切換弁100において、図示されない
制御回路によって2つの電磁弁101,102が交互に
通電される。電磁弁101が通電されたときには弁座1
11,114が開放され、入力ポート104とCOMポ
ート106とが連通し、同時に出力ポート105とCO
Mポート107とが連通する。また、電磁弁102が通
電されたときには弁座112,113が開放され、入力
ポート104とCOMポート107とが連通し、同時に
出力ポート105とCOMポート106とが連通する。
これらの2つの状態を交互に繰り返すことによって、図
示されない2台の吸着筒において、吸着と再生を交互に
行うことが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
切換弁100では、電磁弁101,102を使用してい
るので、プランジャ122がコア123に吸着される際
に衝突による金属音が発生する。例えば、10〜20秒
程度の間隔で絶えず金属音が発生することは、静かな自
宅療養環境では不快なものであるという問題点があっ
た。
【0008】これに対し、特許第3096269号公報
に、突起を設けた円板を回転させて球体を押下すること
によって開閉されるバルブが提案されている。このバル
ブ200は、図17に示すように、円板201と球体2
02とシート203とボディ204を備え、円板201
の突起部分205によって球体202を押下する。これ
によって、球体202はシート203と共にボディ20
4の通路206内に押し込まれ、弁座207を閉止する
ものである。そして、突起部分205以外では、球体2
02は流体圧力とシート203の復元力とによって押し
戻されて開弁される。
【0009】このバルブ200は、電磁弁を使用しない
ので静かに開閉される。しかしながら、このバルブ20
0は、シート203を使用しているので、シート203
のへたりや粘着等の劣化が発生するおそれがある。シー
ト203の劣化が起きた場合、流体圧力が小さい流体を
流通させると、開弁がスムーズに行われないおそれがあ
る。また、弁開度を大きくするためには球体202の押
下距離を大きくする必要があり、大きい押し込み力が必
要となるので、弁開度を大きくとることが難しいという
問題点もある。弁開度が小さいと、流通される空気の量
が少なくなり、酸素濃縮の能率が低下する。従って、こ
のバルブ200を酸素濃縮装置の切換弁に適用すること
は難しかった。
【0010】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、シートを使用すること
なく、音の発生を防止することを可能にした回転機構駆
動式切換弁を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
になされた請求項1に係る発明は、複数の弁座と、各弁
座にそれぞれ設けられた複数の弁体と、を備え、各弁体
の往復動で各弁座の開閉を切り換える回転機構駆動式切
換弁において、各弁体をそれぞれ往復動させる複数のピ
ストンロッドと、各ピストンロッドのそれぞれの基端部
に設けられた凹部に対して転動可能にはめ込まれた複数
の転がり部材と、各転がり部材が付勢されて当接する立
体カムと、前記立体カムを回転させる回転機構と、を有
し、各転がり部材が当接する前記立体カムの当接面に、
厚みがそれぞれ異なる複数の分割領域を設けるととも
に、前記立体カムの当接面の分割領域の境界に勾配を設
けたこと、を特徴とする。
【0012】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載する回転機構駆動式切換弁であって、前記弁座と、
前記弁体、前記ピストンロッド、前記転がり部材をそれ
ぞれ一対ずつ有し、前記回転機構を定速で回転させるこ
とと、前記立体カムの当接面の分割領域が前記立体カム
の回転中心を中心にして等角度に分割されることとによ
り、一方の転がり部材の当接する位置の厚みが弁座の開
に対応するようにするとともに、他方の転がり部材の当
接する位置の厚みが弁座の閉に対応するようにしたこ
と、を特徴とする。
【0013】このような特徴を有する本発明の回転機構
駆動式切換弁では、回転機構によって立体カムが回転さ
れ、その立体カムには転がり部材が付勢されて当接され
ている。そして、各転がり部材が当接する立体カムの当
接面には、厚みがそれぞれ異なる複数の分割領域が設け
られているので、立体カムが回転すると、各転がり部材
は、その当接される分割領域の厚みに対応した位置とな
る。また、その転がり部材は、ピストンロッドの基端部
に設けられた凹部に対して転動可能にはめ込まれ、その
ピストンロッドによって弁体が往復動されて弁座の開閉
が切り換えられるので、各転がり部材の変位はピストン
ロッドを介して弁体の変位に対応される。従って、各分
割領域の厚みを例えば開弁位置と閉弁位置とに対応させ
ることができ、それにより、立体カムを回転させること
で弁の開閉を切り換えることができる。ここで、立体カ
ムの当接面の分割領域の境界に勾配を設けたので、当接
面に当接しつつ分割領域の境界に到達した転がり部材
は、勾配を転がることで、衝突音を発生させることなく
分割領域の境界を超えることができ、シートを使用する
ことなく、音の発生を防止することが可能となる。
【0014】さらに、回転機構が定速で回転され、立体
カムの当接面の分割領域が立体カムの回転中心を中心に
して等角度に分割されていれば、転がり部材によって当
接される立体カムの当接位置は、立体カムの回転によっ
て等時間間隔で隣接する分割領域へと移る。そして、弁
座と、弁体、ピストンロッド、転がり部材をそれぞれ一
対ずつ有し、一方の転がり部材の当接する位置の厚みが
弁座の開に対応するようにするとともに、他方の転がり
部材の当接する位置の厚みが弁座の閉に対応するように
すれば、両方の転がり部材によって、等時間間隔で同時
に弁座の開閉状態が交代される。
【0015】ここで、立体カムの回転中心を中心にして
等角度に分割される分割領域としては、少なくとも転が
り部材が当接する領域を含んでいればよい。
【0016】また、この課題を解決するためになされた
請求項3に係る発明は、複数の弁座と、各弁座にそれぞ
れ設けられた複数の弁体と、を備え、各弁体の往復動で
各弁座の開閉を切り換える回転機構駆動式切換弁におい
て、各弁体をそれぞれ往復動させる複数のピストンロッ
ドと、各ピストンロッドのそれぞれの基端部が付勢され
て当接し、共通のカム軸を有する複数の板カムと、各板
カムを回転させる回転機構と、を有し、各板カムの輪郭
に、カム軸からの距離がそれぞれ異なる複数の分割領域
を設けるとともに、前記板カムの輪郭の分割領域の境界
に勾配を設けたこと、を特徴とする。
【0017】また、請求項4に係る発明は、請求項3に
記載する回転機構駆動式切換弁であって、前記弁座と、
前記弁体、前記ピストンロッド、前記板カムをそれぞれ
一対ずつ有し、前記回転機構を定速で回転させること
と、各板カムの輪郭の分割領域がカム軸を中心にして等
角度に分割されることと、各板カムが各板カムの輪郭の
分割角度だけ互いにずれてカム軸にとりつけられること
とにより、一方のピストンロッドの当接する位置の輪郭
が弁座の開に対応するようにするとともに、他方のピス
トンロッドの当接する位置の輪郭が弁座の閉に対応する
ようにしたこと、を特徴とする。
【0018】このような特徴を有する本発明の回転機構
駆動式切換弁では、回転機構によって板カムが回転さ
れ、その板カムには各ピストンロッドの基端部が付勢さ
れて当接されている。そして、各ピストンロッドが当接
する板カムの輪郭には、カム軸からの距離がそれぞれ異
なる複数の分割領域が設けられているので、板カムが回
転すると、各ピストンロッドは、その当接される分割領
域のカム軸からの距離に対応した位置となる。また、そ
のピストンロッドによって弁体が往復動されて弁座の開
閉が切り換えられるので、各ピストンロッドの変位は弁
体の変位に対応される。従って、各分割領域のカム軸か
らの距離を例えば開弁位置と閉弁位置とに対応させるこ
とができ、それにより、板カムを回転させることで弁の
開閉を切り換えることができる。ここで、板カムの輪郭
の分割領域の境界に勾配を設けたので、輪郭に当接しつ
つ分割領域の境界に到達したピストンロッドは、勾配を
すべることで、衝突音を発生させることなく分割領域の
境界を超えることができ、シートを使用することなく、
音の発生を防止することが可能となる。
【0019】さらに、回転機構が定速で回転され、各板
カムの輪郭の分割領域がカム軸を中心にして等角度に分
割されていれば、ピストンロッドによって当接される板
カムの輪郭位置は、板カムの回転によって等時間間隔で
隣接する分割領域へと移る。そして、弁座と、弁体、ピ
ストンロッド、板カムをそれぞれ一対ずつ有し、各板カ
ムが各板カムの輪郭の分割角度だけ互いにずれてカム軸
にとりつけられて、一方のピストンロッドの当接する位
置の輪郭が弁座の開に対応するようにするとともに、他
方のピストンロッドの当接する位置の輪郭が弁座の閉に
対応するようにすれば、両方の板カムによって、等時間
間隔で同時に弁座の開閉状態が交代される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る切換弁の第1
の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0021】第1の実施の形態の切換弁1は、例えば酸
素濃縮装置に用いられて、2つの窒素吸着筒に対して圧
縮空気の入力と大気圧への開放を交互に行うためのもの
であり、図1は、第1の実施の形態の切換弁1の断面図
であり、図2は、同じく平面図、図3は、同じく底面図
である。また、図4は、一部に断面を示した右側面図、
図5は、左側面図である。
【0022】この切換弁1は、図1に示すように、内部
に流路が形成されたボディに11を備えている。ボディ
11には、図1〜5に示すように、それぞれ管継手が接
続された入力ポート12と、出力ポート13、COMポ
ート14,15の4つのポートが設けられて、いずれも
外部へ開口している。また、図1に示すように、ボディ
11の内部には、4つの弁座16A,17A,16B,
17Bが形成され、弁座16A,16Bは入力ポート1
2へ、弁座17A,17Bは出力ポート13へ連通して
いる。また、ボディ11の内部には、弁座16Aの弁室
18Aと、弁座17Aの弁室19A、COMポート14
を互いに連通する図示されない連通路が設けられてい
る。同様に、弁座16Bの弁室18Bと、弁座17Bの
弁室19B、COMポート15を互いに連通する図示さ
れない連通路も設けられている。
【0023】次に、弁座16A,17Aを開閉する構成
と弁座16B,17Bを開閉する構成とは、並列に設け
られた同様の構成であり、共にカバー20によって覆わ
れてボディ11にネジ止めされている。ここでは弁座1
6A,17Aを開閉する構成について説明する。弁座1
6B,17Bを開閉する構成は、各部材の符号のうちA
をBに変更したものである。
【0024】弁座16Aを開閉する弁体21Aと、弁座
17Aを開閉する弁体22Aとは連結棒23Aによって
連結され、一体的に往復動可能にされている。弁体22
Aには、図中上方向に付勢するバネ24Aが当接する。
弁体21Aは、ピストンロッド25Aの先端部に固定さ
れる。ピストンロッド25Aの基端部には凹部26Aが
設けられ、その凹部26Aに転がり部材に相当する鋼球
27Aが転動可能にはめ込まれている。凹部26Aは略
円筒形の有底穴であり、その底面の直径は鋼球27Aの
直径とほぼ同径にされている。また、ピストンロッド2
5Aとボディ11との間にダイアフラム28Aが配置さ
れ、ピストンロッド25Aやカバー20と弁室18Aと
の間をシールしている。ピストンロッド25Aの外周に
は、スラスト軸受け29Aが設けられる。
【0025】2つの鋼球27A,27Bは、図1に示す
ように、立体カム30に転動可能に当接する。立体カム
30は、中心部に貫通孔31が形成された断面T字型の
部材で、略円板状のカム部32と、カム部32から延設
された軸部33とで構成される。この立体カム30につ
いては、後に詳述する。貫通孔31には、モータ部40
の回転部41がはめ込まれて固定され、モータ部40の
駆動により立体カム30が回転可能にされている。この
モータ部40が、請求項1に記載の回転機構に相当す
る。そして、立体カム30のカム部32の図中上面と、
軸部33の外周とには、それぞれ軸受け34,35が設
けられている。モータ部40は、電源の投入により定速
で回転するものであり、ここではAC100Vの供給に
よって30秒で1回転するタイプを使用している。
【0026】次に、立体カム30の形状について説明す
る。図6に、立体カム30の下方からの斜視図を示す。
立体カム30のカム部32のうち、鋼球27A,27B
に当接される面である当接面36は、軸部33の中心を
通る境界37によって、カム部32の厚さが互いに異な
る2つの分割領域36P、36Qに分割されている。ま
た、境界37ではカム部32の厚さが次第に変化するよ
うに勾配が設けられており、厚い方の部分である分割領
域36Pには半円のV溝38が形成されている。薄い方
の分割領域36Qは、平面となっている。境界37は、
幅が約3.2mmの帯状であり、貫通孔31に対して約
54度の傾きをもった斜面で構成されている。また、カ
ム部32のうち当接面36の裏面には、境界37と直交
する径の両端部の2箇所にV字型の切り欠き39が設け
られている(図2参照)。
【0027】また、図2,4に示すように、立体カム3
0に並列してスイッチ42が設けられ、立体カム30の
カム部32の側面にスイッチ42の作動片43が接する
ように配置される。ここで、図7に、モータ部40を取
り外した状態の切換弁1の平面図を示す。図7に示した
のは、図1,2の状態から立体カム30が90度回転し
た状態である。立体カム30の切り欠き39は、図7に
2点鎖線で示したように、作動片43が入り込むことが
できる大きさに形成される。そして、カバー20の外部
にスイッチ42の出力端子44が突出している。
【0028】次に、このように構成された切換弁1の動
作を説明する。この切換弁1を酸素濃縮装置に使用する
際には、COMポート14,15にはそれぞれ図示され
ない窒素吸着筒を接続する。そして、入力ポート12に
は図示されないコンプレッサ等を接続して圧縮空気を入
力し、出力ポート13は大気開放する。
【0029】図1に示したのは、鋼球27Aが立体カム
30の薄い方の分割領域36Qに、鋼球27Bが立体カ
ム30の厚い方の分割領域36Pに当接している状態で
ある。このとき、ピストンロッド25Aと弁体21A,
22Aとはバネ24Aの付勢力によって押し上げられ、
弁座16Aは開弁し、弁座17Aは閉弁している。一
方、ピストンロッド25Bは、立体カム30のカム部3
2によってバネ24Bに抗して押し下げられ、弁体21
Bは弁座16Bに当接する。従って、弁座16Bは閉弁
し、弁座17Bは開弁している。
【0030】この図1の状態では、入力ポート12から
入力した圧縮空気は、弁座16Aから弁室18Aを介し
てCOMポート14へと流されるので、COMポート1
4に接続された第1の図示されない窒素吸着筒へ流入す
る。従って、第1の図示されない窒素吸着筒では、窒素
が吸着されて酸素が濃縮された空気が生成される。同時
に、出力ポート13は弁座17Bから弁室19Bを介し
てCOMポート15に連通している。従って、COMポ
ート15に接続された第2の図示されない窒素吸着筒
は、出力ポート13を介して大気開放されるので、吸着
した窒素を放出して再生される。
【0031】ここで、モータ部40に電源が投入される
と、回転部41が回転し、立体カム30を回転させる。
立体カム30の回転速度は、モータ部40の回転速度に
等しく、ここでは30秒で1回転となる。立体カム30
に当接する鋼球27A,27Bは、カム部32の動きに
つれて凹部26A,26Bの内部で回転し、いずれの方
向へも容易に回転できるので、立体カム30の回転はス
ムーズに行われる。当接面36のうち厚い方の分割領域
36Pに当接している鋼球27Bは、V溝38によって
転がり方向が誘導される。そして、立体カム30は、図
6に示したように、当接面36が2つの分割領域36
P、36Qに分割されていることから、半回転に相当す
る約15秒毎に両鋼球27A,27Bの当接する分割領
域36P,36Qは交代される。
【0032】図1の状態から立体カム30が約90度回
転すると、両鋼球27A,27Bは、分割領域36P,
36Qの境界37に到達する。境界37は勾配が設けら
れているので、両鋼球27A,27Bは当接面36に当
接したまま、勾配を転がることができる。そして、鋼球
27Aが厚い方の分割領域36Pに、鋼球27Bが薄い
方の分割領域36Qに当接した状態へと移る。これによ
って、弁体21A,22Aの組と弁体21B,22Bの
組の状態が、先の図1の状態とは逆になり、入力ポート
12とCOMポート15、出力ポート13とCOMポー
ト14がそれぞれ連通する。そして、第1の図示されな
い窒素吸着筒は大気開放されて窒素を放出して再生さ
れ、第2の図示されない窒素吸着筒は圧縮空気が流入さ
れて窒素を吸着して酸素を濃縮する。従って、モータ部
40を30秒で1回転の定速で回転させれば、切換弁1
に接続された2つの図示されない窒素吸着筒では、約1
5秒の等時間間隔で互いに窒素の吸着と再生を交互に行
うことができる。
【0033】次に、切換弁1を動作させたときのタイム
チャート図を図8に示す。図8では、横軸に立体カム3
0の回転角と経過時間をとり、モータ部40の電圧と、
両COMポート14,15と入力ポート12との連通を
開閉する弁座16A,16B(図8ではバルブ1,バル
ブ2と表記する)の開閉状態、スイッチ42の出力信号
の変化をグラフにして示す。まず、横軸に示すようにモ
ータ部40に電源電圧AC100Vを加えると、立体カ
ム30は30秒で1回転の定速で回転する。
【0034】両弁座16A,16Bは交互にON−OF
Fされる。図8では、COMポート14,15が、入力
ポート12と連通され圧縮空気の入力がなされている状
態をON状態、出力ポート13と連通され大気開放され
ている状態をOFF状態としている。つまり、弁座16
A,16Bが開放されているのがON状態、閉止されて
いるのがOFF状態である。それらのON−OFF状態
の切り換わり時には、まず、OFF状態にあるバルブが
次第にON状態へと切り換えられ、完全にON状態とな
ると同時にもう一方のバルブが次第にOFF状態へと切
り換えられる。この切換のためにかかるオーバーラップ
時間は約1秒である。ここで、常にいずれかのバルブが
ON状態となっていることで、コンプレッサからの圧縮
空気は常にいずれかのCOMポート14,15へと連通
されているので、コンプレッサ等に負担をかけることな
く連続運転が可能である。
【0035】また、立体カム30の回転によってスイッ
チ42の作動片43が切り欠き39に入り込むと、スイ
ッチ42で検出され、出力端子44に接続された外部の
図示されない機器に信号が伝達される。この信号によっ
て、モータ部40の原点等の駆動状態を得ることがで
き、酸素濃縮装置全体としての制御に使用される。立体
カム30には、2カ所の切り欠き39が設けられている
ので、スイッチ42は半回転の15秒に1回ずつONさ
れる。1回の信号検出時間は約1秒である。
【0036】以上詳細に説明したように第1の実施の形
態の切換弁1によれば、モータ部40によって立体カム
30が回転され、その立体カム30には鋼球27A,2
7Bがバネ24A,24Bで付勢されて当接されてい
る。そして、各鋼球27A,27Bが当接する立体カム
30の当接面36には、厚みがそれぞれ異なる複数の分
割領域36P,36Qが設けられているので、立体カム
30が回転すると、各鋼球27A,27Bは、その当接
される分割領域36P,36Qの厚みに対応した位置と
なる。また、その鋼球27A,27Bは、ピストンロッ
ド25A,25Bの基端部に設けられた凹部26A,2
6Bに対して転動可能にはめ込まれ、そのピストンロッ
ド25A,25Bによって弁体21A,21Bが往復動
されて弁座16A,16Bの開閉が切り換えられるの
で、各鋼球27A,27Bの変位はピストンロッド25
A,25Bを介して弁体21A,21Bの変位に対応さ
れる。従って、各分割領域36P,36Qの厚みを弁座
16A,16Bの開弁位置と閉弁位置とに対応させ、立
体カム30を回転させることで弁座16A,16Bの開
閉を切り換えることができる。ここで、立体カム30の
当接面36の分割領域36P,36Qの境界37に勾配
を設けたので、当接面36に当接しつつ分割領域36
P,36Qの境界37に到達した鋼球27A,27B
は、勾配を転がることで、衝突音を発生させることなく
分割領域36P,36Qの境界37を超えることがで
き、シートを使用することなく、音の発生を防止するこ
とが可能となった。
【0037】さらに、モータ部40が定速で回転され、
立体カム30の当接面36の分割領域36P,36Qが
立体カム30の回転中心を中心にして等角度に分割され
ていれば、鋼球27A,27Bによって当接される立体
カム30の当接位置は、立体カム30の回転によって等
時間間隔で隣接する分割領域36P,36Qへと移る。
そして、弁座16A,16Bと、弁体21A,21B、
ピストンロッド25A,25B、鋼球27A,27Bを
それぞれ一対ずつ有し、一方の鋼球27A,27Bの当
接する位置の厚みが弁座16A,16Bの開に対応する
ときには、他方の鋼球27A,27Bの当接する位置の
厚みが弁座16A,16Bの閉に対応するので、両方の
鋼球27A,27Bによって、等時間間隔で同時に弁座
16A,16Bの開閉状態が交代される。これによっ
て、各弁座16A,16Bをそれぞれ異なる図示されな
い窒素吸着筒に連通させれば、等時間間隔で交互に各弁
座16A,16Bを開閉できるので、各図示されない窒
素吸着筒による酸素濃縮と再生とを交互に行ってとぎれ
ることなく酸素を供給することができる。
【0038】さらに、立体カム30の回転によって、切
り欠き39が作動片43の位置に達するとスイッチ42
が作動するので、その信号によってモータ部40の原点
位置等の駆動状態を知ることが可能である。また、ボデ
ィ11は従来の切換弁100のボディ103と同じ形状
でありそのまま使用できるので、変更にかかるコストが
小さい。さらに、モータ部40に電源を投入するだけで
等時間間隔で弁切換が行われ、制御回路が不要となるの
で装置全体としてはコストダウンできる。また、従来の
切換弁100に比べて、小型化されることが可能であ
る。
【0039】次に、本発明に係る切換弁の第2の実施の
形態について図面を参照して説明する。第2の実施の形
態の切換弁50は、第1の実施の形態の切換弁1と、ボ
ディ11や、弁体21A,22A,21B,22Bの構
造は同様であるので、同じ部分には同じ符号を付し、説
明を省略する。図9は、第2の実施の形態の切換弁50
を示す断面図である。
【0040】この切換弁50は、2つのピストンロッド
25A,25Bのそれぞれの基端部に板カム51A,5
1Bが当接している。板カム51A,51Bは、共通の
カム軸52に固定され、カム軸52はカバー20に対
し、軸受け53によって回転可能に取り付けられてい
る。カム軸52は、カプラ54によってモータ部55の
回転軸56に固定されている。モータ部55は、モータ
57に減速機構58が取り付けられて構成されている。
【0041】次に、板カム51Aの側面図を図10に示
す。板カム51Aは略円板状であり、その輪郭60は、
カム軸52の中心からの距離R1,R2が異なる複数の
分割領域61,62に分割される。これらの分割領域6
1,62は、カム軸52を中心に等角度(図10では、
90度ずつ)に分割され、分割領域61,62の境界6
3には勾配が設けられている。板カム51Bは、板カム
51Aと同じ形状である。板カム51Bは、板カム51
Aとは分割領域61のなす角度(ここでは、90度)だ
けずれた状態で、カム軸52に対して固定される。
【0042】この切換弁50の動作を説明する。板カム
51A,51Bはそれぞれ90度ずつずれてカム軸52
に固定されているので、ピストンロッド25A,25B
の基端部は、それらの板カム51A,51Bのそれぞれ
異なる分割領域61,62に当接する。図9に示した状
態では、ピストンロッド25Aは、板カム51Aの分割
領域62に当接し、カム軸52の軸芯から距離R2の位
置にある。このとき、ピストンロッド25Aは、バネ2
4Aの付勢力によって押し上げられ、弁座16Aは開弁
し、弁座17Aは閉弁している。一方、ピストンロッド
25Bは、板カム51Bの分割領域61に当接し、カム
軸52の軸芯から距離R1の位置にある。このとき、ピ
ストンロッド25Bは、バネ24Bに抗して押し下げら
れ、弁体21Bは弁座16Bに当接する。従って、弁座
16Bは閉弁し、弁座17Bは開弁している。
【0043】ここで、モータ部55に電源が投入されて
回転軸56が定速で回転されると、その回転がカム軸5
2に伝達される。そして、板カム51A,51Bが定速
で回転されるので、それぞれのピストンロッド25A,
25Bに当接する分割領域61,62が、等時間間隔で
交代される。従って、弁座16Aと弁座16Bとは、等
時間間隔で交代に開弁される。
【0044】以上詳細に説明したように第2の実施の形
態の切換弁50によれば、モータ部55によって板カム
51A,51Bが回転され、その板カム51A,51B
には各ピストンロッド25A,25Bの基端部が付勢さ
れて当接されている。そして、各ピストンロッド25
A,25Bが当接する板カム51A,51Bの輪郭60
には、カム軸52からの距離がそれぞれ異なる複数の分
割領域61,62が設けられているので、板カム51
A,51Bが回転すると、各ピストンロッド25A,2
5Bは、その当接される分割領域61,62のカム軸5
2からの距離に対応した位置となる。また、そのピスト
ンロッド25A,25Bによって弁体21A,21Bが
往復動されて弁座16A,16Bの開閉が切り換えられ
るので、各ピストンロッド25A,25Bの変位は弁体
21A,21Bの変位に対応される。従って、各分割領
域61,62のカム軸52からの距離R1,R2を例え
ば開弁位置と閉弁位置とに対応させることができ、それ
により、板カム51A,51Bを回転させることで弁の
開閉を切り換えることができる。ここで、板カム51
A,51Bの輪郭60の分割領域61,62の境界63
に勾配を設けたので、輪郭60に当接しつつ分割領域6
1,62の境界63に到達したピストンロッド25A,
25Bは、勾配をすべることで、衝突音を発生させるこ
となく分割領域61,62の境界63を超えることがで
き、シートを使用することなく、音の発生を防止するこ
とが可能となる。
【0045】さらに、モータ部55が定速で回転され、
各板カム51A,51Bの輪郭60の分割領域61,6
2がカム軸52を中心にして等角度に分割されていれ
ば、ピストンロッド25A,25Bによって当接される
板カム51A,51Bの輪郭60の位置は、板カム51
A,51Bの回転によって等時間間隔で隣接する分割領
域61,62へと移る。そして、弁座16A,16B
と、弁体21A,21B、ピストンロッド25A,25
B、板カム51A,51Bをそれぞれ一対ずつ有し、各
板カム51A,51Bがその輪郭60の分割角度だけ互
いにずれてカム軸52にとりつけられて、一方のピスト
ンロッド25A,25Bの当接する位置の輪郭60が弁
座16A,16Bの開に対応するときには、他方のピス
トンロッド25A,25Bの当接する位置の輪郭60が
弁座16A,16Bの閉に対応するので、両方の板カム
51A,51Bによって、等時間間隔で同時に弁座16
A,16Bの開閉状態が交代される。
【0046】次に、本発明に係る切換弁の第3の実施の
形態について図面を参照して説明する。第3の実施の形
態の切換弁70は、第2の実施の形態の切換弁50のカ
ム軸52を回転させる機構が異なるのみであるので、同
じ部分には同じ符号を付し、説明を省略する。図11
は、第3の実施の形態の切換弁70を示す断面図であ
り、図12は、同じく側面図である。
【0047】この実施の形態の切換弁70では、モータ
部71の回転軸72にウォーム73が設けられる。カム
軸52には、板カム51A,51Bの間にウォームホィ
ール74が固定される。ウォーム73とウォームホィー
ル74とがかみ合うことで、回転軸72の回転をカム軸
52の回転に変換している。従って、モータ部70を定
速で回転させることで、カム軸52も定速に回転し、第
2の実施の形態の切換弁50と同様の作用・効果を得る
ことができる。
【0048】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更
が可能である。 (1)前記第1の実施の形態では略円板状のカム部32
を有する立体カム30の当接面36を、2つの分割領域
36P,36Qに分割したが、例えば、6分割や10分
割等に分割した立体カム30を使用して実施することも
できる。 (2)また、前記第1の実施の形態の立体カム30で
は、分割領域36P,36Qとして、当接面36のほぼ
全体を分割したが、例えば、図13,14にその断面を
示すように、鋼球27A,27Bが当接する位置の近傍
のみを分割領域として形成した立体カム80,81とす
ることもできる。この場合においても、分割領域の境界
は勾配が設けられる。 (3)また、前記第1の実施の形態に記載したモータ部
40の回転速度、境界37の幅や傾き、切り欠き39の
個数等の数値は例示であり、これらの数値にこだわるも
のではない。 (4)また、前記第2の実施の形態では、板カム51
A,51Bの輪郭60を4つの分割領域61,62に分
割したが、例えば、2分割、6分割等に分割して実施す
ることもできる。 (5)また、前記第3の実施の形態では、ウォーム73
とウォームホィール74とによって、モータ部71の回
転軸72の回転をカム軸52の回転に変換しているが、
カサバ歯車によって行うこともできる。
【0049】
【発明の効果】本発明の切換弁は、回転機構によって立
体カムが回転され、その立体カムには転がり部材が付勢
されて当接されている。また、その転がり部材は、ピス
トンロッドの基端部に設けられた凹部に対して転動可能
にはめ込まれ、そのピストンロッドによって弁体が往復
動されて弁座の開閉が切り換えられる。そして、各転が
り部材が当接する立体カムの当接面には、厚みがそれぞ
れ異なる複数の分割領域が設けられている。それによ
り、立体カムを回転させることで弁の開閉を切り換える
ことができる。ここで、立体カムの当接面の分割領域の
境界に勾配を設けたので、当接面に当接しつつ分割領域
の境界に到達した転がり部材は、勾配を転がることで、
衝突音を発生させることなく分割領域の境界を超えるこ
とができ、シートを使用することなく、音の発生を防止
することが可能となった。
【0050】また、回転機構が定速で回転され、立体カ
ムの当接面の分割領域が立体カムの回転中心を中心にし
て等角度に分割されていれば、転がり部材によって当接
される立体カムの当接位置は、立体カムの回転によって
等時間間隔で隣接する分割領域へと移る。そして、弁座
と、弁体、ピストンロッド、転がり部材をそれぞれ一対
ずつ有し、一方の転がり部材の当接する位置の厚みが弁
座の開に対応するようにするとともに、他方の転がり部
材の当接する位置の厚みが弁座の閉に対応するようにす
れば、両方の転がり部材によって、等時間間隔で同時に
弁座の開閉状態が交代される。
【0051】また、本発明の切換弁は、回転機構によっ
て板カムが回転され、その板カムにはピストンロッドが
付勢されて当接されている。また、そのピストンロッド
によって弁体が往復動されて弁座の開閉が切り換えられ
る。そして、各ピストンロッドが当接する板カムの輪郭
には、カム軸からの距離がそれぞれ異なる複数の分割領
域が設けられている。それにより、板カムを回転させる
ことで弁の開閉を切り換えることができる。ここで、板
カムの輪郭の分割領域の境界に勾配を設けたので、輪郭
に当接しつつ分割領域の境界に到達したピストンロッド
は、勾配をすべることで、衝突音を発生させることなく
分割領域の境界を超えることができ、シートを使用する
ことなく、音の発生を防止することが可能となった。
【0052】さらに、回転機構が定速で回転され、各板
カムの輪郭の分割領域がカム軸を中心にして等角度に分
割されていれば、ピストンロッドによって当接される板
カムの輪郭位置は、板カムの回転によって等時間間隔で
隣接する分割領域へと移る。そして、弁座と、弁体、ピ
ストンロッド、板カムをそれぞれ一対ずつ有し、各板カ
ムが各板カムの輪郭の分割角度だけ互いにずれてカム軸
にとりつけられて、一方のピストンロッドの当接する位
置の輪郭が弁座の開に対応するようにするとともに、他
方のピストンロッドの当接する位置の輪郭が弁座の閉に
対応するようにすれば、両方の板カムによって、等時間
間隔で同時に弁座の開閉状態が交代される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る切換弁の第1の実施の形態を示す
断面図である。
【図2】第1の実施の形態の切換弁を示す平面図であ
る。
【図3】第1の実施の形態の切換弁を示す底面図であ
る。
【図4】第1の実施の形態の切換弁を示す右側面図であ
る。
【図5】第1の実施の形態の切換弁を示す左側面図であ
る。
【図6】立体カムを示す斜視図である。
【図7】モータ部を取り外した切換弁を示す平面図であ
る。
【図8】切換弁の動作を示すタイムチャート図である。
【図9】本発明に係る切換弁の第2の実施の形態を示す
断面図である。
【図10】板カムを示す側面図である。
【図11】本発明に係る切換弁の第3の実施の形態を示
す断面図である。
【図12】第3の実施の形態の切換弁を示す右側面図で
ある。
【図13】立体カムの別例を示す断面図である。
【図14】立体カムの別例を示す断面図である。
【図15】従来の切換弁を示す平面図である。
【図16】従来の切換弁を示す断面図である。
【図17】従来のシートを使用した切換弁を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 切換弁 16A,16B 弁座 21A,21B 弁体 24A,24B バネ 25A,25B ピストンロッド 26A,26B 凹部 27A,27B 鋼球 30 立体カム 36 当接面 36P,36Q 分割領域 37 境界 40 モータ部 50 切換弁 51A,51B 板カム 52 カム軸 55 モータ部 60 輪郭 61 分割領域 62 分割領域 63 境界 70 切換弁 71 モータ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H063 AA01 AA08 BB02 BB03 BB45 CC03 DA14 DB15 DC04 EE08 GG03 3H067 AA03 AA32 BB03 BB12 CC43 DD02 DD12 DD32 DD44 ED02 FF11 GG25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の弁座と、各弁座にそれぞれ設けら
    れた複数の弁体と、を備え、各弁体の往復動で各弁座の
    開閉を切り換える回転機構駆動式切換弁において、 各弁体をそれぞれ往復動させる複数のピストンロッド
    と、 各ピストンロッドのそれぞれの基端部に設けられた凹部
    に対して転動可能にはめ込まれた複数の転がり部材と、 各転がり部材が付勢されて当接する立体カムと、 前記立体カムを回転させる回転機構と、を有し、 各転がり部材が当接する前記立体カムの当接面に、厚み
    がそれぞれ異なる複数の分割領域を設けるとともに、前
    記立体カムの当接面の分割領域の境界に勾配を設けたこ
    と、を特徴とする回転機構駆動式切換弁。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する回転機構駆動式切換
    弁であって、 前記弁座と、前記弁体、前記ピストンロッド、前記転が
    り部材をそれぞれ一対ずつ有し、 前記回転機構を定速で回転させることと、前記立体カム
    の当接面の分割領域が前記立体カムの回転中心を中心に
    して等角度に分割されることとにより、一方の転がり部
    材の当接する位置の厚みが弁座の開に対応するようにす
    るとともに、他方の転がり部材の当接する位置の厚みが
    弁座の閉に対応するようにしたこと、を特徴とする回転
    機構駆動式切換弁。
  3. 【請求項3】 複数の弁座と、各弁座にそれぞれ設けら
    れた複数の弁体と、を備え、各弁体の往復動で各弁座の
    開閉を切り換える回転機構駆動式切換弁において、 各弁体をそれぞれ往復動させる複数のピストンロッド
    と、 各ピストンロッドのそれぞれの基端部が付勢されて当接
    し、共通のカム軸を有する複数の板カムと、 各板カムを回転させる回転機構と、を有し、 各板カムの輪郭に、カム軸からの距離がそれぞれ異なる
    複数の分割領域を設けるとともに、前記板カムの輪郭の
    分割領域の境界に勾配を設けたこと、を特徴とする回転
    機構駆動式切換弁。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載する回転機構駆動式切換
    弁であって、 前記弁座と、前記弁体、前記ピストンロッド、前記板カ
    ムをそれぞれ一対ずつ有し、 前記回転機構を定速で回転させることと、各板カムの輪
    郭の分割領域がカム軸を中心にして等角度に分割される
    ことと、各板カムが各板カムの輪郭の分割角度だけ互い
    にずれてカム軸にとりつけられることとにより、一方の
    ピストンロッドの当接する位置の輪郭が弁座の開に対応
    するようにするとともに、他方のピストンロッドの当接
    する位置の輪郭が弁座の閉に対応するようにしたこと、
    を特徴とする回転機構駆動式切換弁。
JP2001353477A 2001-11-19 2001-11-19 回転機構駆動式切換弁 Pending JP2003156174A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001353477A JP2003156174A (ja) 2001-11-19 2001-11-19 回転機構駆動式切換弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001353477A JP2003156174A (ja) 2001-11-19 2001-11-19 回転機構駆動式切換弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003156174A true JP2003156174A (ja) 2003-05-30

Family

ID=19165487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001353477A Pending JP2003156174A (ja) 2001-11-19 2001-11-19 回転機構駆動式切換弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003156174A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107940070A (zh) * 2017-11-23 2018-04-20 天津市卡尔斯阀门有限公司 一种介质稳定分流的阀门
JP2021000514A (ja) * 2015-03-24 2021-01-07 ベンテック ライフ システムズ, インコーポレイテッド 圧力スイング吸着酸素発生器
US11191915B2 (en) 2018-05-13 2021-12-07 Ventec Life Systems, Inc. Portable medical ventilator system using portable oxygen concentrators
US11247015B2 (en) 2015-03-24 2022-02-15 Ventec Life Systems, Inc. Ventilator with integrated oxygen production
US11679229B2 (en) 2016-06-21 2023-06-20 Ventec Life Systems, Inc. Cough-assist systems with humidifier bypass
US11992619B2 (en) 2022-04-04 2024-05-28 Ventec Life Systems, Inc. Ventilator with integrated cough-assist

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021000514A (ja) * 2015-03-24 2021-01-07 ベンテック ライフ システムズ, インコーポレイテッド 圧力スイング吸着酸素発生器
US11185655B2 (en) 2015-03-24 2021-11-30 Ventec Life Systems, Inc. Passive leak valve
US11247015B2 (en) 2015-03-24 2022-02-15 Ventec Life Systems, Inc. Ventilator with integrated oxygen production
US11291791B2 (en) 2015-03-24 2022-04-05 Ventee Life Systems, Inc. Ventilator with integrated cough-assist
JP7072278B2 (ja) 2015-03-24 2022-05-20 ベンテック ライフ システムズ, インコーポレイテッド 圧力スイング吸着酸素発生器
US11344692B2 (en) 2015-03-24 2022-05-31 Ventec Life Systems, Inc. Respiratory therapy systems and methods
US11679229B2 (en) 2016-06-21 2023-06-20 Ventec Life Systems, Inc. Cough-assist systems with humidifier bypass
CN107940070A (zh) * 2017-11-23 2018-04-20 天津市卡尔斯阀门有限公司 一种介质稳定分流的阀门
US11191915B2 (en) 2018-05-13 2021-12-07 Ventec Life Systems, Inc. Portable medical ventilator system using portable oxygen concentrators
US11992619B2 (en) 2022-04-04 2024-05-28 Ventec Life Systems, Inc. Ventilator with integrated cough-assist

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4709225B2 (ja) ロータリーバルブ
JPWO2007129679A1 (ja) 回転バルブ及び吸着分離装置
CA2604076A1 (en) Oxygen concentrator
KR100825365B1 (ko) 진공용 직선반송장치
JP2003156174A (ja) 回転機構駆動式切換弁
US9835058B2 (en) Continuous variable valve lift apparatus and engine provided with the same
JP2008101508A (ja) 往復動圧縮機
JP4872938B2 (ja) 往復動圧縮機及び酸素濃縮装置
JP4137805B2 (ja) ロータリー弁を用いた酸素濃縮装置
JP4685463B2 (ja) 回転バルブ
JP2003028322A (ja) 酸素濃縮装置用ロータリー弁
JP3957962B2 (ja) 多方向切換弁
JPH08327182A (ja) 冷暖房装置における高低圧路の反転切換装置
JP2001200784A (ja) 斜板式圧縮機
JPH1130357A (ja) 四方弁
JP4602779B2 (ja) 回転バルブ
JP2019049363A (ja) 流路切換弁
JP3331553B2 (ja) 回転アクチュエータ
US7491039B2 (en) Compressor
JP2004211584A (ja) ダイヤフラムポンプ
JP2702610B2 (ja) ダイヤフラム型高圧遮断弁
KR101779478B1 (ko) 자동차 흡기매니폴드 진공액츄에이터의 구동장치
JP3244814B2 (ja) 回転バルブ式連続ガス分離装置
JP2006132556A (ja) マニホールド型弁装置
JPH0535790B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040921

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050222