JP3331553B2 - 回転アクチュエータ - Google Patents

回転アクチュエータ

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JP3331553B2
JP3331553B2 JP16491294A JP16491294A JP3331553B2 JP 3331553 B2 JP3331553 B2 JP 3331553B2 JP 16491294 A JP16491294 A JP 16491294A JP 16491294 A JP16491294 A JP 16491294A JP 3331553 B2 JP3331553 B2 JP 3331553B2
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龍 堀内
義弘 武田
通昇 曲渕
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エスエムシー株式会社
株式会社スリーデイコンポリサーチ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピストンの往復運動を
出力シャフトの間欠的な回転運動に変換する機構を有す
る回転アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ピストンの往復運動を出力シャフ
トの揺動運動に変換するアクチュエータとして、ラック
ピニオン形揺動アクチュエータ、クランク形揺動アクチ
ュエータ、ねじ形揺動アクチュエータが知られている。
(例えば、1989年2月25日、オーム社発行「新版
・油空圧便覧」500〜501頁参照)
【0003】従来のアクチュエータは、ピストンのスト
ロークに応じて出力シャフトが揺動する機構を備えてお
り、その機構では出力シャフトの回転角度が制限され、
また間欠的回転運動をさせることもできなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ピストンの
往復運動を出力シャフトの間欠的で回転角度に制限のな
い回転運動に変換させる回転アクチュエータ(回転形ス
テッピングアクチュエータ)において、ピストンとカバ
ーとの接触を防ぎ、往復運動を回転運動に変換する機構
の耐久性を向上させ、かつ簡単な操作でピストンを移動
させるようになすことを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を達
成するために、シリンダチューブ(1) 内に出力シャフト
(2) が配設され、出力シャフト(2) の外周に略筒状のピ
ストン(25)が配設され、出力シャフト(2) とピストン(2
5)とがスプライン(3),(32)により連結され、ピストン(2
5)の外周面に2種類のリード溝(54),(55) が交互に連続
して、ジグザク状態を形成され、シリンダチューブ(1)
内側に支持されたボール(66),(67) がリード溝(54),(5
5) と係合され、ピストン(25)の往復運動が出力シャフ
ト(2) の間欠的回転運動に変換される回転アクチュエー
タにおいて、カバー(11)に一体に形成された筒状突出部
(14)がシリンダチューブ(1) 内の端部に嵌合され、筒状
突出部(14)内にラジアルベアリング(17)が圧入され、ラ
ジアルベアリング(17)によって出力シャフト(2) が回転
自在に軸支され、ピストン(25)とラジアルベアリング(1
7)との間の位置で略環状のプレート(27)が出力シャフト
(2) と回転・摺動自在に嵌合され、プレート(27)のラジ
アルベアリング(17)側に形成された小径突起がラジアル
ベアリング(17)の内輪とのみ接触することを技術的手段
とする。また、シリンダチューブ(1) の側部に段付の大
径挿通孔(74)・小径挿通孔(71)が形成され、小径挿通孔
(71)にフランジ付のプランジャガイド(72)の筒状部(73)
が固定され、プランジャガイド(72)の筒状部(73)内にプ
ランジャ(78)が摺動自在に嵌合され、プランジャ(78)の
底部(79)の外面中央に半球状の支持部(80)が形成され、
支持部(80)によってボール(66),(67) が当接、支持さ
れ、プランジャガイド(72)の底部分とプランジャ(78)の
底部(79)との間のスプリング室(90)にスプリング(81)が
介装され、スプリング(81)の弾発力によってボール(6
6),(67) がピストン(25)のリード溝(54),(55) に向けて
付勢されるようになすことができる。そして、プランジ
ャ(78)の底部(79)にはスプリング室(90)と支持部(80)と
を連通させるグリース孔(91)が形成され、スプリング室
(90)内にグリースが貯蔵され、グリースがクリース孔(9
1)を通って徐々に支持部に排出されるようにすると好適
である。そして、シリンダチューブ(1) 内に出力シャフ
ト(2) が配設され、出力シャフト(2) の外周に略筒状の
ピストン(25)が配設され、出力シャフト(2) とピストン
(25)とがスプライン(3),(32)により連結され、ピストン
(25)の外周面に2種類のリード溝(54),(55) が交互に
続して、ジグザク状態を形成され、シリンダチューブ
(1) 内側に支持されたボール(66),(67) がリード溝(5
4),(55) と係合され、ピストン(25)の往復運動が出力シ
ャフト(2) の間欠的回転運動に変換される回転アクチュ
エータにおいて、シリンダチューブ(1) の一端側及び他
端側に第1室(49)及び第2室(51)がそれぞれ配設され、
2個のピストンの間に中央室(50)が配設され、2位置4
ポートの第1電磁弁(83)及び第2電磁弁(84)にはそれぞ
れポートA、ポートB、ポートP及びポートRがあり、
第1電磁弁(83)のポートA及びポートBは第1室(49)及
び中央室(50)にそれぞれ連通され、第2電磁弁(84)のポ
ートAは第2室(51)に連通され、第2電磁弁(84)のポー
トBと第1電磁弁(83)のポートPとが連通され、第2電
磁弁(84)のポートPに空気圧源(82)が連通され、第1電
磁弁(83)の操作により一方のピストン(25)が移動され、
第2電磁弁(84)の操作により他方のピストン(26)が移動
されるようにするとよい。
【0006】
【作用】ピストンを移動させると、その半往復又は1往
復によりピストンを所定の位相角だけ回転させることが
でき、その回転運動をスプラインを介して出力シャフト
に伝動することができる。そして、ピストンの往復運動
を継続させることにより、出力シャフトを間欠的に回転
させることができる。そして、第1電磁弁の操作により
一方のピストンが移動して出力シャフトを一方向に回転
させ、第2電磁弁の操作により他方のピストンが移動し
て出力シャフトを他方向に回転させることができる。
【0007】
【実施例】図1〜図7は本発明の実施例を示す。シリン
ダチューブ1の一端(図1では左端)に第1カバー11が
装着され、シリンダチューブ1の他端(図1では右端)
に第2カバー12が装着され、第1カバー11及び第2カバ
ー12とシリンダチューブ1とは複数個のボルト13によっ
て固定される。第1カバー11及び第2カバー12にはそれ
ぞれ第1筒状突出部14及び第2筒状突出部15が一体に形
成され、第1筒状突出部14及び第2筒状突出部15の外周
面はシリンダチューブ1の一端側及び他端側の内周面に
それぞれ嵌合される。第1筒状突出部14及び第2筒状突
出部15の外周には環状溝が形成され、この環状溝にシー
ル16が装着され、シール16によって第1筒状突出部14及
び第2筒状突出部15の外周とシリンダチューブ1内周と
の間が密封される。第1筒状突出部14及び第2筒状突出
部15の内周面には第1ベアリング(第1ラジアルベアリ
ング)17及び第2ベアリング(第2ラジアルベアリン
グ)18がそれぞれ圧入され、第1ベアリング17及び第2
ベアリング18によって出力シャフト2の両側の第1小径
部19及び第2小径部20がそれぞれ回転自在に軸支され
る。第1小径部19及び第2小径部20の外周にはそれぞれ
環状溝21及び22が形成され、環状溝21及び22にはパッキ
ンが装着され、これらのパッキンによって第1小径部19
と第1カバー11の中央孔との間、及び第2小径部20と第
2カバー12の中央孔との間がそれぞれ密封される。
【0008】出力シャフト2の中央部には大径のスプラ
イン軸部3が形成され、スプライン軸部3と第1小径部
19及び第2小径部20との間にはそれぞれ第1中径部30及
び第2中径部31が形成される。シリンダチューブ1内に
は略筒状の第1ピストン25及び第2ピストン26が挿通さ
れ、第1ピストン25及び第2ピストン26の内面には、第
1スプラインナット部32及び第2スプラインナット部33
が形成される。第1スプラインナット部32及び第2スプ
ラインナット部33は第1ピストン25及び第2ピストン26
の軸方向長さの約半分の長さを有し、それぞれシリンダ
チューブ1の中央部寄りに位置し(図1では、第1スプ
ラインナット部32は第1ピストン25の右半分の位置に、
第2スプラインナット部33は第2ピストン26の左半分の
位置にあり)、第1スプラインナット部32及び第2スプ
ラインナット部33はスプライン軸部3と常に係合してい
る。第1ピストン25と第1ベアリング17との間に略環状
の第1プレート27が介装され、第2ピストン26と第2ベ
アリング18との間にも略環状の第2プレート28が介装さ
れる。第1プレート27及び第2プレート28の中央孔は、
それぞれ出力シャフト2の第1小径部19及び第2小径部
20と回転・摺動自在に嵌合され、第1プレート27の第1
ベアリング17側及び第2プレート28の第2ベアリング18
側には、それぞれ筒状の小径突起が形成され、各小径突
起は第1ベアリング17及び第2ベアリング18の内輪と接
触し、外輪とは接触しない。従って、第1ピストン25及
び第2ピストン26の端部がそれぞれ第1プレート27及び
第2プレート28と接触するとき、第1プレート27及び第
2プレート28は第1ピストン25・第2ピストン26、出力
シャフト2等と同時に回転する。第1プレート27の他端
方向(図1では右方向)への移動は第1中径部30の段部
によって制限され、同様に第2プレート28の一端方向
(図1では左方向)への移動は第2中径部31の段部によ
って制限される。
【0009】第1ピストン25の内面の一端(図1で左
端)及び第2ピストン26の内面の他端(図1で右端)
に、大径部が形成され、各大径部に断面コ字状で環状の
第1カラー34及び第2カラー35が開放部を内側にして圧
入される。第1カラー34及び第2カラー35の内部にはそ
れぞれ第1パッキン36及び第2パッキン37が装着され、
第1パッキン36及び第2パッキン37によって第1中径部
30・第1ピストン25間及び第2中径部31・第2ピストン
26間がそれぞれ密封される。第1ピストン25の外周の一
端近傍には、3個の環状溝が所定の間隔をおいて形成さ
れ(図3参照)、それらの環状溝には端部側から順に第
1ウエアリング38、第1マグネット40、第1ピストンパ
ッキン42が装着される。同様に、第2ピストン26の外周
の他端近傍にも、3個の環状溝(図1、図2には2個の
み示す。)が所定の間隔をおいて形成され、それらの環
状溝には端部側から順に第2ウエアリング39、第2マグ
ネット(不図示)、第2ピストンパッキン43が装着され
る。第1マグネット40及び第2マグネットが装着されて
いるので、シリンダチューブ1の外周の所定箇所に磁気
センサを配設して、この磁気センサにより第1ピストン
25及び第2ピストン26の位置を検出することができる。
第1ピストンパッキン42及び第2ピストンパッキン43に
よって、第1ピストン25・第2ピストン26とシリンダチ
ューブ1内周面との間がそれぞれ密封される。シリンダ
チューブ1の一端近傍、中央、他端近傍の位置にそれぞ
れ第1ポート45、中央ポート46、第2ポート47が形成さ
れ、第1ポート45は第1ベアリング17・第1ピストン25
間の第1室49に連通され、中央ポート46は第1ピストン
25・第2ピストン26間の中央室50に連通され、第2ポー
ト47は第2ベアリング18・第2ピストン26間の第2室51
に連通される。
【0010】第1ピストン25及び第2ピストン26の外周
面には、第1ピストンパッキン42・第2ピストンパッキ
ン43等の配設された大径部を除く部分に小径部52及び小
径部53がそれぞれ形成され、小径部52・53にはそれぞれ
リード溝・空回り溝が形成され、それらの溝の展開図が
図6に示される。図6(a) は第1ピストン25の外周の溝
を示し、90°の位相差で4本の第1リード溝54と4本
の第2リード溝55と1本の第1空回り溝58が形成されて
いる。第1リード溝54と第2リード溝55とは、交互にジ
グザク状に配設され、その両端が相互に連続している。
第1空回り溝58は第1ピストン25の中心軸に垂直な円周
上であって、第1ピストン25の他端(図6(a) で右端)
近傍に位置する。第2リード溝55は、直線溝が中央部分
で折れ曲がった形状をなし、他端側の半分の溝は軸線方
向に略並行で、他端近傍で第1空回り溝58に連通され、
一端側の半分の溝は反時計方向(図6(a) で左手前方
向)に約30°傾斜している。第1リード溝54も直線溝
が略中央部分で折れ曲がった形状をなし、一端側の半分
の溝は軸線方向に略並行で、他端側の半分の溝は時計方
向(図6(a) で右手前方向)に約30°傾斜している。
第1リード溝54は、一端側の直線部分は溝が深く、折れ
曲がった部分から他端側に向けて徐々に溝が浅くなり、
他端側で第2リード溝55の他端側の深い溝に段差部を介
して連通する。第2リード溝55は、他端側の直線部分は
溝が深く、折れ曲がった部分から一端側に向けて徐々に
溝が浅くなり、一端側で第1リード溝54の一端側の深い
溝に段差部を介して連通する。
【0011】図6(b) は第2ピストン26の外周の溝を示
し、90°の位相差で4本の第3リード溝56と4本の第
4リード溝57と1本の第2空回り溝59が形成されてい
る。第2空回り溝59は第2ピストン26の中心軸に垂直な
円周上であって、第2ピストン26の一端(図6(b) で左
端)近傍に位置する。第3リード溝56と第4リード溝57
とは、交互にジグザク状に配設され、その両端が相互に
連続している。第3リード溝56は、直線溝が中央部分で
折れ曲がった形状をなし、一端側の半分の溝は軸線方向
に略並行で、一端近傍で第2空回り溝59に連通され、他
端側の半分の溝は反時計方向(図6(a) で右後ろ方向)
に約30°傾斜している。第4リード溝57も直線溝が略
中央部分で折れ曲がった形状をなし、他端側の半分の溝
は軸線方向に略並行で、一端側の半分の溝は時計方向
(図6(b) で右後ろ方向)に約30°傾斜している。第
3リード溝56は、一端側の直線部分は溝が深く、折れ曲
がった部分から他端側に向けて徐々に溝が浅くなり、他
端側で第4リード溝57の他端側の深い溝に段差部を介し
て連通する。第4リード溝57は、他端側の直線部分は溝
が深く、折れ曲がった部分から一端側に向けて徐々に溝
が浅くなり、一端側で第3リード溝56の一端側の深い溝
に段差部を介して連通する。
【0012】シリンダチューブ1に第1ボール支持装置
及び第2ボール支持装置が配設され、リード溝の位相が
90°の場合には、第1ボール支持装置及び第2ボール
支持装置をそれぞれ1〜4個を配設可能であるが、図1
〜図4には2個の第1a・1cボール支持装置61・62及び3
個の第2a〜2cボール支持装置63〜65が示されている。図
に示されたように、第1ピストン25が一端側に位置し、
第2ピストン26が他端側に位置しているとき、第1a・第
1cボール支持装置61・62の第1a・第1cボール66・67は、
第1ピストン25の第1空回り溝58と係合し、第2a〜第2c
ボール支持装置63〜65の第2a〜第2cボール68〜70は、第
2ピストン26の第2空回り溝59と係合する。第1a・第1c
ボール支持装置61・62及び第2a〜第2cボール支持装置63
〜65はいずれも同一の構成であるので、その代表例とし
て、図3の第1aボール支持装置61についてその構成を説
明する。シリンダチューブ1に中心軸に対して略垂直方
向に向いた段付の大径挿通孔74・小径挿通孔71が形成さ
れ、小径挿通孔71にフランジ付のプランジャガイド72の
筒状部73が嵌合され、筒状部73の外周の環状溝にシール
が装着され、このシールによって筒状部73の外周と小径
挿通孔71との間が密封される。このときプランジャガイ
ド72のフランジ76は段部75に当接され、フランジ76は2
個のボルト77によって段部75に固定される。筒状部73に
は縦断面コ字状のプランジャ78が摺動自在に嵌合され、
プランジャ78の底部79の外面中央に半球状の支持部80が
形成され、支持部80によって第1aボール66が支持され
る。プランジャガイド72の底部分とプランジャ78の底部
79との間のスプリング室90にスプリング81が介装され、
スプリング81によって第1aボール66が第1ピストン25の
溝に向けて付勢される。プランジャ78の底部79には、ス
プリング室90と支持部80とを連通させるグリース孔91が
形成され、スプリング室90内にグリースが貯蔵される。
このグリースがグリース孔91を通って徐々に支持部80に
排出され、支持部80と第1aボール66と第1リード溝54・
第2リード溝55・第1空回り溝58とを潤滑する。なお、
変形例として、グリース孔91を閉鎖しスプリング81を除
去して、スプリング室90に空気圧を作用させ、空気圧に
よって第1aボール66等が摩耗しても常に一定の力をプラ
ンジャ78・第1aボール66に加えることができる。
【0013】図1〜図6及び図7(一部が簡略に示され
ている。)に示す状態のとき、第1電磁弁83及び第2電
磁弁84はともにオフで位置Iにあり、空気圧源82からの
圧縮空気は第2電磁弁84のポートP・ポートB、配管8
7、第1電磁弁83のポートP・ポートB、配管86、中央
ポート46を通って中央室50に流入し、第1室49の空気は
第1ポート45、配管88、第1電磁弁83のポートA・ポー
トRを通って大気に排出され、第2室51の空気は第2ポ
ート47、配管89、第2電磁弁84のポートA・ポートRを
通って大気に排出される。従って、第1ピストン25は一
端(図7で左端)に移動され、第2ピストン26は他端
(図7で右端)に移動された状態を維持する。第1ボー
ル支持装置のすべてのボール1a・1cは、第2リード溝55
と係合し、第2ボール支持装置のすべてのボール2a〜2c
は、第3リード溝56と係合している。
【0014】第1電磁弁83をオンにして位置IIに切り換
える(第2電磁弁84はオフで位置Iにある)と、空気圧
源82からの圧縮空気は第2電磁弁84のポートP・ポート
B、配管87、第1電磁弁83のポートP・ポートA、配管
88、第1ポート45を通って第1室49に流入し、中央室50
の空気は中央ポート46、配管86、第1電磁弁83のポート
B・ポートRを通って大気に排出され、第2室51は第2
ポート47、配管89、第2電磁弁84のポートA・ポートR
を通って大気に連通される。従って、第2ピストン26は
停止を続け、第1ピストン25は他方(図7で右方)へ移
動する。第1aボール66は第2リード溝55に係合している
ので、他方へのストロークの後半で第1ピストン25は約
45°だけ一端(図7でシリンダチューブ1の左端)か
らみて反時計方向に回転する。ここでは、この回転方向
を正回転方向といい、正回転方向へ回転することを正回
転するということとする。図5に示されているように、
第2ピストン26の第3リード溝56と第2空回り溝59との
関係は、第3リード溝56の右側が深く、左側が浅く形成
されている(図6(b) では第3リード溝56から下側の第
2空回り溝59に接続される部分が深く、上側の第2空回
り溝59に接続される部分が浅い。)ので、第2ピストン
26は正回転方向には回転するが(第2aボール68が深い溝
の方に移動するのは容易である。)、第2aボール68は急
に浅い溝を乗り越えることが困難であるので、逆回転方
向には回転しない。同様に、第1ピストン25の他方への
ストロークのとき、第2リード溝55の直線部分は溝が深
く、第1リード溝54の他端部分は溝が浅く、第1aボール
66は浅い第1リード溝54へ急に乗り上がることは困難で
あるので、第1aボール66が第1リード溝54と係合するこ
とはない。第1ピストン25の他方へのストロークの終端
において、第1aボール66は第2リード溝55の浅い部分と
の係合から、第1リード溝54の深い部分との係合へと段
差部を通って移行する。
【0015】第1ピストン25が他方のストローク端に到
達した後に、第1電磁弁83を図示の位置に戻すと、第1
ピストン25は一方(図で左方)へ移動し、第1aボール66
は第1リード溝54に係合しているので、一方へのストロ
ークの後半で第1ピストン25を約45°だけ正回転す
る。第1ピストン25の一方へのストロークの終端におい
て、第1aボール66は段差部を通って第2リード溝55と係
合し、第1ピストン25の1往復により、第1ピストン25
が90°正回転する。第1ピストン25の回転は、第1ピ
ストン25の第1スプラインナット部32、スプライン軸部
3を介して出力シャフト2に伝動され、出力シャフト2
が90°正回転する。
【0016】次に、第2電磁弁84をオンにして位置IIに
切り換えると、空気圧源82からの圧縮空気は第2電磁弁
84のポートP・ポートA、配管89を通って第2室51に流
入し、中央室50の空気は中央ポート46、配管86、第1電
磁弁83のポートB・ポートP、配管87、第2電磁弁84の
ポートB・ポートRを通って大気に排出され、第1室49
は第1ポート45、配管88、第1電磁弁83のポートA・ポ
ートRを通って大気に連通される。従って、第1ピスト
ン25は停止を続け、第2ピストン26は一方(図7で左
方)へ移動する。第2aボール68は第3リード溝56に係合
しているので、一方へのストロークの後半で第2ピスト
ン26は約45°だけ一端(図7でシリンダチューブ1の
左端)からみて時計方向に逆回転する。第1ピストン25
の第2リード溝55と第1空回り溝58との関係は、図6
(a) では第2リード溝55から上側の第1空回り溝58に至
る部分が深く、下側の第1空回り溝58に至る部分が浅い
ので、第1ピストン25が図7に示す位置にある時、第1
ピストン25は逆回転方向には回転するが、正回転方向に
は回転しない。そして、第2ピストン26の一方へのスト
ロークのとき、第3リード溝56の直線部分は溝が深く、
第4リード溝57の他端部分は溝が浅いので、第2aボール
68が第4リード溝57と係合することはない。第2ピスト
ン26の1方へのストロークの終端において、第2aボール
68は段差部を通って第4リード溝57と係合する。
【0017】第2ピストン26が一方のストローク端に到
達した後に、第2電磁弁84を図示の位置に戻すと、第2
ピストン26は他方(図で右方)へ移動し、第2aボール68
は第4リード溝57に係合しているので、他方へのストロ
ークの後半で第2ピストン26を約45°だけ正回転す
る。第2ピストン26の他方へのストロークの終端におい
て、第2aボール68は段差部を通って第3リード溝56と係
合し、第2ピストン26の1往復により、第2ピストン26
が90°逆回転する。第2ピストン26の回転は、第2ピ
ストン26の第2スプラインナット部33、スプライン軸部
3を介して出力シャフト2に伝動され、出力シャフト2
が90°逆回転する。
【0018】この実施例では、第1ピストン25の1往復
により、出力シャフト2が90°正回転し、第2ピスト
ン26の1往復により、出力シャフト2が90°逆回転す
る。第1ピストン25のX回の往復により、出力シャフト
2が90°×X回だけ正回転し、第2ピストン26のY回
の往復により、出力シャフト2が90°×Y回だけ逆回
転する。第1ピストン25の往復運動を継続すると、出力
シャフト2は間欠的な正回転を継続し、第2ピストン26
の往復運動を継続すると、出力シャフト2は間欠的な逆
回転を継続する。この実施例では、リード溝の位相を9
0°としたが、リード溝の位相を60°(ボール支持装
置は1〜6個)、30°(ボール支持装置は1〜12
個)等の所望の角度とすることができる。また、同一の
出力軸に位相の異なった複数の回転アクチュエータを連
結し、複数の回転アクチュエータを適宜選択して作動さ
せることにより、多種の位相の回転をさせることができ
る。また、この実施例では、図4〜図5に示されるよう
に、外面が略四角柱のシリンダチューブ1を用い、その
コーナーの部分に第1・第2ボール支持装置を配設した
ので、コンパクトで剛性の高い第1・第2ボール支持装
置が得られる。
【0019】
【発明の効果】本発明では、ピストンの往復運動を出力
シャフトの間欠的で回転角度に制限のない回転運動に変
換させることができ、そしてピストンとラジアルベアリ
ングとの間の位置で略環状のプレートが出力シャフトと
回転・摺動自在に嵌合され、プレートのラジアルベアリ
ング側に形成された小径突起がラジアルベアリングの内
輪とのみ接触するので、ピストンがカバー、ラジアルベ
アリングの外輪等の静止物体と接触することがなく、ピ
ストンの運動が摩擦によって妨げられることがない。ま
た、本発明では、シリンダチューブの側部に段付の大径
挿通孔・小径挿通孔が形成され、小径挿通孔にフランジ
付のプランジャガイドの筒状部が固定され、プランジャ
ガイドの筒状部内にプランジャが摺動自在に嵌合され、
プランジャの底部の外面中央に半球状の支持部が形成さ
れ、支持部によってボールが当接、支持され、プランジ
ャガイドの底部分とプランジャの底部との間のスプリン
グ室にスプリングが介装され、スプリングの弾発力によ
ってボールがピストンのリード溝に向けて付勢される。
このようにボールの支持機構が強固で高精度であるの
で、ピストンの直線運動を出力シャフトの回転運動に変
換する機構の耐久性が高く、しかも変換精度が高い。そ
して、プランジャの底部にはスプリング室と支持部とを
連通させるグリース孔が形成され、スプリング室内にグ
リースが貯蔵され、グリースがクリース孔を通って徐々
に支持部に排出されるようになすことにより、変換機構
の潤滑が十分に行われ、変換機構の耐久性を一層向上さ
せることができる。さらに、本発明では、シリンダチュ
ーブの一端側及び他端側に第1室及び第2室がそれぞれ
配設され、2個のピストンの間に中央室が配設され、2
位置4ポートの第1電磁弁及び第2電磁弁にはそれぞれ
ポートA、ポートB、ポートP及びポートRが設けら
れ、第1電磁弁のポートA及びポートBは第1室及び中
央室にそれぞれ連通され、第2電磁弁のポートAは第2
室に連通され、第2電磁弁のポートBと第1電磁弁のポ
ートPとが連通され、第2電磁弁のポートPに空気圧源
が連通され、第1電磁弁の操作により一方のピストンが
移動され、第2電磁弁の操作により他方のピストンが移
動されるようになしている。従って、第1電磁弁の操作
により一方のピストンが移動して出力シャフトを一方向
に回転させ、第2電磁弁の操作により他方のピストンが
移動して出力シャフトを他方向に回転させることがで
き、回転アクチュエータの操作性能が極めて高く、操作
し易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の回転アクチュエータの縦断側
面図であり、図4のF−F断面図に相当する。
【図2】本発明の実施例の回転アクチュエータの縦断面
図であり、図4のE−E断面図に相当する。
【図3】図1ののG部の拡大図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】図4のB部の拡大図である。
【図6】ピストン表面の溝部展開図である。
【図7】本発明の実施例の回転アクチュエータに電磁弁
を連結した回路図である。
【符号の説明】
1 シリンダチューブ 2 出力シャフト 3 スプライン部 11 第1カバー 14 第1筒状突出部 17 第1ラジアルベアリング 25 第1ピストン 26 第2ピストン 27 第1プレート 32 第1スプラインナット部 33 第2スプラインナット部 49 第1室 50 中央室 51 第2室 54 第1リード溝 55 第2リード溝 61 第1aボール支持装置 71 小径挿通孔 72 プランジャガイド 73 筒状部 74 大径挿通孔 78 プランジャ 79 底部 80 支持部 81 スプリング 82 空気圧源 83 第1電磁弁 84 第2電磁弁 90 スプリング室 91 グリース孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曲渕 通昇 茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社 筑波技術セン ター内 審査官 藤原 直欣 (56)参考文献 特開 昭50−139280(JP,A) 特開 平6−205563(JP,A) 実開 昭63−119908(JP,U) 実開 昭62−170404(JP,U) 実開 昭47−19697(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 15/00 - 15/28 F16H 25/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダチューブ内に出力シャフトが配
    設され、出力シャフトの外周に略筒状のピストンが配設
    され、出力シャフトとピストンとがスプラインにより連
    結され、ピストンの外周面に2種類のリード溝が交互に
    連続して、ジグザク状態を形成され、シリンダチューブ
    内側に支持されたボールがリード溝と係合され、ピスト
    ンの往復運動が出力シャフトの間欠的回転運動に変換さ
    れる回転アクチュエータにおいて、カバーに一体に形成
    された筒状突出部がシリンダチューブ内の端部に嵌合さ
    れ、筒状突出部内にラジアルベアリングが圧入され、ラ
    ジアルベアリングによって出力シャフトが回転自在に軸
    支され、ピストンとラジアルベアリングとの間の位置で
    略環状のプレートが出力シャフトと回転・摺動自在に嵌
    合され、プレートのラジアルベアリング側に形成された
    小径突起がラジアルベアリングの内輪とのみ接触するこ
    とを特徴とする回転アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 シリンダチューブ内に出力シャフトが配
    設され、出力シャフトの外周に略筒状のピストンが配設
    され、出力シャフトとピストンとがスプラインにより連
    結され、ピストンの外周面に2種類のリード溝が交互に
    連続して、ジグザク状態を形成され、シリンダチューブ
    内側に支持されたボールがリード溝と係合され、ピスト
    ンの往復運動が出力シャフトの間欠的回転運動に変換さ
    れる回転アクチュエータにおいて、シリンダチューブの
    側部に段付の大径挿通孔・小径挿通孔が形成され、小径
    挿通孔にフランジ付のプランジャガイドの筒状部が固定
    され、プランジャガイドの筒状部内にプランジャが摺動
    自在に嵌合され、プランジャの底部の外面中央に半球状
    の支持部が形成され、支持部によってボールが当接、支
    持され、プランジャガイドの底部分とプランジャの底部
    との間のスプリング室にスプリングが介装され、スプリ
    ングの弾発力によってボールがピストンのリード溝に向
    けて付勢されることを特徴とする回転アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 プランジャの底部にはスプリング室と支
    持部とを連通させるグリース孔が形成され、スプリング
    室内にグリースが貯蔵され、グリースがクリース孔を通
    って徐々に支持部に排出される請求項2記載の回転アク
    チュエータ。
  4. 【請求項4】 シリンダチューブ内に出力シャフトが配
    設され、出力シャフトの外周に略筒状の2個のピストン
    が配設され、出力シャフトと各ピストンとがスプライン
    により連結され、各ピストンの外周面に2種類のリード
    溝が交互に連続して、ジグザク状態を形成され、シリン
    ダチューブ内側に支持されたボールがリード溝と係合さ
    れ、各ピストンの往復運動が出力シャフトの間欠的回転
    運動に変換される回転アクチュエータにおいて、シリン
    ダチューブの一端側及び他端側に第1室及び第2室がそ
    れぞれ配設され、2個のピストンの間に中央室が配設さ
    れ、2位置4ポートの第1電磁弁及び第2電磁弁にはそ
    れぞれポートA、ポートB、ポートP及びポートRが設
    けられ、第1電磁弁のポートA及びポートBは第1室及
    び中央室にそれぞれ連通され、第2電磁弁のポートAは
    第2室に連通され、第2電磁弁のポートBと第1電磁弁
    のポートPとが連通され、第2電磁弁のポートPに空気
    圧源が連通され、第1電磁弁の操作により一方のピスト
    ンが移動され、第2電磁弁の操作により他方のピストン
    が移動されることを特徴とする回転アクチュエータ。
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