JP2003155835A - 駐車場における車体保護材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駐車場における車体保護材として、コンパク
トで、美観的に好ましく、かつ通常のごみとして廃棄可
能なものを提供する。 【解決手段】 平坦な両面段ボール１２上に、波形の両
面段ボール１３を接合して、間隔をおいて列設する空洞
部１４を形成した段ボール製波形板１１の各空洞部１４
に、空洞部１４とほぼ同等の長さを有するプラスチック
フイルム製の空気又は水充填袋１５を挿入して構成し、
駐車場の柱や側壁などの車体の当接の可能性のある部位
に、波形の両面段ボール１３が表側に位置するとともに
空気又は水充填袋１５が上下にのびる状態で、粘着テー
プ、粘着剤などを介して直接取り付けて使用する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】この発明は、ガレージを含む
駐車場の柱や側壁などに接触した際に生じる車体の傷付
きを最小限度に留めるために用いる車体保護材に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】従来においては、この種の車体保護の目
的として、古タイヤ類を駐車場の柱や側壁の隣接部に設
置することが行われている。

【０００３】しかしこのような古タイヤ類は、場所を取
り、邪魔になることがあるほか、美観を損ねたり、通常
のごみとして廃棄できないなどの不都合がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うな点に鑑み、コンパクトで、美観的にも好ましく、か
つ通常のごみとして廃棄可能な駐車場における車体保護
材を提供することを課題としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明に係る駐車場に
おける車体保護材は、間隔をおいて並列する空洞部を有
する段ボール製波形板の少なくとも一部の空洞部に、空
気又は水充填袋を挿入した構成からなる。

【０００６】ここで段ボール製波形板は、一般には、平
坦な段ボール上に、波形の段ボールを接合して形成する
ことができ、この場合の段ボールとしては、両面段ボー
ル（複両面段ボールを含む）を用いることができる。又
これらの段ボールには、ろう材その他の防水剤を塗布し
て、防水性を持たせることができ、さらに平坦な段ボー
ルの空洞部の端部対応部には、折り曲げにより空洞部に
突出させる空気又は水充填袋ストッパを設けることがで
きる。

【０００７】他方空気又は水充填袋は、プラスチックフ
ィルムなどの通常のごみとして廃棄可能な材料で形成す
ることができる。又その端部には、衝撃により破断可能
な脆弱部を設けることができる。なおこの空気又は水充
填袋の波形板の空洞部に対する挿入は、その長さに応じ
て１個以上行うことができる。

【０００８】この発明の車体保護材は、通常は波形の段
ボール側が表側に位置するとともに空洞部すなわち空気
又は水充填袋が上下にのびる状態で、駐車場の柱や側壁
などの車体の当接の可能性がある部位に、粘着テープ、
粘着剤、ベルベット式ファスナーなどの慣用の取り付け
手段類（貼り付け手段を含む）を介して、直接取り付
け、車体が当接した際に、段ボール及び空気又は水充填
袋の相乗的な緩衝作用により、その衝撃を吸収して、車
体の傷付きを防止或いは軽度に留める。

【０００９】なお空気又は水充填袋に脆弱部を設ける際
には、車体の当接時に、該脆弱部が破断して、空気又は
水を徐々に放出しながら、緩衝作用を持続する。

【００１０】

【発明の実施の形態】図面は、この発明に係る車体保護
材の実施形態を示したもので、一側縁近傍に空気又は水
充填袋ストッパ１６を列設した平坦な両面段ボール１２
上に、空気又は水充填袋ストッパ１６の列設ピッチと同
一ピッチの波形の両面段ボール１３を接合して形成した
段ボール製波形板１１の各空洞部１４に、空洞部１４と
同長のプラスチックフイルム製の空気又は水充填袋１５
を、空気又は水充填袋ストッパ１６に当接するまで挿入
した構造からなっている。

【００１１】この車体保護材は、図３に例示するよう
に、駐車場の柱１７に対しては、波形の両面段ボール１
３側が表側に位置するとともに空気又は水充填袋ストッ
パ１６を下側にして空気又は水充填袋１５が上下にのび
る状態で、車体が当接し易い高さ位置に巻き付けて、粘
着テープなどで固定するという形で使用し、又図示はし
ないが、側壁に対しては、同じ状態で、適宜の位置に粘
着テープなどにより貼り付けるという形で使用する。

【００１２】この発明の車体保護材は、このほか種々の
形態で実施することができるもので、上記の形態に限定
されるものではない。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る駐
車場における車体保護材は、板状構造でかつ柱などに直
接取り付けて使用するので、場所を取らず、邪魔になる
ことがないとともに、美観を損なうこともなく、かつそ
の材質面からも通常のごみとして廃棄可能である。

【００１４】又この車体保護材を形成する波形板は、段
ボール製のため、挟み類やカッター類で任意の大きさや
形状に切断することができるので、様々な部位に取り付
けて用いることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る車体保護材の実施形態の部分平
面図である。

【図２】図１に示す実施形態の側断面図である。

【図３】図１に示す実施形態の柱に対する使用状態を示
す斜視図である。

【符号の説明】

１１ 段ボール製波形板 １２ 平坦な両面段ボール １３ 波形の両面段ボール １４ 空洞部 １５ 空気又は水充填袋 １６ 空気又は水充填袋ストッパ １７ 柱

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 間隔をおいて並列する空洞部を有する段
   ボール製波形板の少なくとも一部の空洞部に、空気又は
   水充填袋を挿入してなる、駐車場における車体保護材。
2. 【請求項２】 段ボール製波形板を、平坦な段ボール上
   に、波形の段ボールを接合して形成してなる、請求項１
   記載の駐車場における車体保護材。
3. 【請求項３】 平坦な段ボールの空洞部の端部対応部
   に、折り曲げにより空洞部に突出する空気又は水充填袋
   ストッパを設けてなる、請求項２記載の駐車場における
   車体保護材。
4. 【請求項４】 空気又は水充填袋の端部に、衝撃により
   裂断可能な脆弱部を設けてなる、請求項１ないし３のい
   ずれかに記載の駐車場における車体保護材。