JP2003154993A - 浮体の制御装置、浮体の制御システム、波特性推定方法、及び浮体の制御方法 - Google Patents

浮体の制御装置、浮体の制御システム、波特性推定方法、及び浮体の制御方法

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JP2003154993A
JP2003154993A JP2001352237A JP2001352237A JP2003154993A JP 2003154993 A JP2003154993 A JP 2003154993A JP 2001352237 A JP2001352237 A JP 2001352237A JP 2001352237 A JP2001352237 A JP 2001352237A JP 2003154993 A JP2003154993 A JP 2003154993A
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JP
Japan
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wave
floating body
wave height
thrust
estimating
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JP2001352237A
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English (en)
Inventor
Ikuo Yamamoto
郁夫 山本
Hidekazu Kobayashi
英一 小林
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】洋上の波の方向及び波力のような波の性質を精
度良く推定し、それに基づいて浮体の運動を精度良く制
御する。 【解決手段】波の高さを示す複数の波高データの入力に
基づいて、波の高さである第1波高と方向である第1方
向を推定し、その第1波高と第1方向とに基づいて、そ
の波の波力である第1波力を推定する第1推定部2と、
その第1波力に基づいて、浮体の推力としての第1推力
を算出する第1制御部4とを有する。また、浮体の位置
を示す位置データと浮体の速度を示す速度データとに基
づいて、浮体に作用する外乱力を推定する第2推定部3
と、その外乱力に基づいて、浮体の推力としての第2推
力を算出する第2制御部5とを有する。そして、その第
1及び第2推力とに基づいて、その第1及び第2推力を
発生するように浮体の推進装置7を制御する推力配分部
6とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波方向を推定する
制御装置を有する浮体及び波方向の推定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、船舶や洋上プラットフォームのよ
うな浮体は、一つの波高センサを有し、その波高に基づ
いて、浮体の制御を行なっている。図8を参照して、船
舶の例を用いて説明する。図8は、海洋を航海中の船舶
112を示している。船舶は、船首波高センサ132を
有する。ここで船舶112では、船首波高センサ132
により、船首部分の波高を検知することが出来る。そし
て、船舶は、測定された波高を参照しながら運行する。
【0003】通常、波高センサ132は1個であるた
め、船首部分での波高及びその時間変化しか知ることが
出来ない。すなわち、波の方向や波力(ドリフト力)に
関する情報を得ることが出来ない。従って、船舶の軌道
保持(及び位置保持)を行なう際には、船舶112が波
により流されることによる軌道のずれをフィードバック
する方法が行なわれている。しかし、大型の船舶や洋上
プラットフォームでは、全体に動きが遅いため、フィー
ドバック制御だけでは迅速な対応がとれ無い場合が予想
される。
【0004】従って、浮体を精度良く制御するために、
波の方向を精度良く推定する技術が求められている。ま
た、波力を精度良く推定する技術が求められている。そ
して、推定された波方向及び波力に基づいて、浮体の運
動を制御可能な技術が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、洋上の波の方向及び波力(ドリフト力)のような波
の性質を精度良く推定することが可能な浮体の制御装
置、浮体の制御システム、波特性推定方法、及び浮体の
制御方法を提供することである。
【0006】また、本発明の他の目的は、洋上の波の性
質を推定し、それに基づいて浮体の運動を精度良く制御
することが可能な浮体の制御装置、浮体の制御システ
ム、波特性推定方法、及び浮体の制御方法を提供するこ
とである。
【0007】本発明の更に他の目的は、洋上の波の性質
を推定し、それに基づいて波の性質を利用する機器を精
度良く制御することが可能な浮体の制御装置、浮体の制
御システム、波特性推定方法、及び浮体の制御方法を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】以下に、[発明の実施の
形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決す
るための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特
許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応
関係を明らかにするために付加されたものである。ただ
し、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載
されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならな
い。
【0009】上記課題を解決するために、本発明の浮体
の制御装置は、波の高さを示す複数の波高データの入力
に基づいて、その波の波力としての第1波力を推定する
第1推定部(2)と、その第1波力に基づいて、浮体
(11〜14)の推力としての第1推力を算出する第1
制御部(4)と、その第1推力に基づいて、その第1推
力を発生するように浮体(11〜14)の推進装置
(7)を制御する推力配分部(6)とを具備する。
【0010】また、本発明の浮体の制御装置は、第1推
定部(2)が、その複数の波高データの入力に基づい
て、その波の高さとしての第1波高と方向としての第1
方向を推定し、その第1波高とその第1方向とに基づい
て、その第1波力を推定する。
【0011】また、本発明の浮体の制御装置は、第1推
定部(2)が、その第1波高の推定を、カルマンフィル
タを用いて行う。
【0012】更に、本発明の浮体の制御装置は、第1推
定部(2)が、その第1方向の推定を、方向スペクトル
解析を用いて行う。
【0013】更に、本発明の浮体の制御装置は、第1推
定部(2)が、その第1波高及びその第1方向の推定
を、ニューラルネットワーク(43〜47)を用いて行
なう。
【0014】更に、本発明の浮体の制御装置は、浮体
(11〜14)の位置を示す位置データと浮体(11〜
14)の速度を示す速度データとに基づいて、浮体(1
1〜14)に作用する外乱力を推定する第2推定部
(3)と、その外乱力に基づいて、浮体(11〜14)
の推力としての第2推力を算出する第2制御部(5)と
を更に具備する。そして、推力配分部(6)は、その第
1推力に加えてその第2推力に基づいて、推進装置
(7)を制御する。
【0015】更に、本発明の浮体の制御装置は、第2推
定部(3)が、その外乱力の推定を、カルマンフィルタ
を用いて行なう。
【0016】更に、本発明の浮体の制御装置は、第2推
定部(3)が、その外乱力の推定を、ニューラルネット
ワーク(43〜47)を用いて行なう。
【0017】更に、本発明の浮体の制御装置は、第1推
定部(2)が、波の高周波成分を示す高周波データを第
2推定部(3)へ出力する。そして、第2推定部(3)
は、その位置データとその速度データに加えてその高周
波データに基づいて、その外乱力を推定する。
【0018】上記課題を解決するために、本発明の浮体
の制御システムは、浮体(11〜14)に配設され、そ
の波高データを取得可能な複数の波高センサ(9、2
2、32、42、52)と、浮体(11〜14)に配設
され、その位置データとその速度データを取得可能な位
置測定装置(8)と、上記各項のいずれか一項に記載の
浮体(11〜14)の制御装置(1)とを具備する。
【0019】また、本発明の浮体の制御システムは、波
高センサ(22、32、42、52)が、浮体(11〜
14)の側面部に、浮体(11〜14)を囲むように配
設されている。
【0020】上記課題を解決するために、本発明の波特
性推定方法は、波の高さを示す複数の波高データを取得
するステップと、その複数の波高データに基づいて、そ
の複数の波高データの相加平均により波高平均値を算出
し、波高の推定値である第1波高とするステップと、そ
の複数の波高データの各々とその波高平均値との差分の
各々の大小関係に基づいて、波の方向の推定値である第
1方向を求めるステップとを具備する。
【0021】また、本発明の波特性推定方法は、波の高
さを示す複数の波高データを取得するステップと、その
複数の波高データに基づいて、数式(1)により波高の
推定値である第1波高を求めるステップとを具備する。
ここで数式(1)は、
【数7】 である。ただし、A:波モデルを表すマトリクス、C:
単位マトリクス、K:カルマンフィルタゲイン、
:その複数の波高データの各々を成分とするマトリ
クス、S^:波高の推定値の各々を成分とするマトリ
クス、S:波高の推定値の各々の時間微分値を成
分とするマトリクス、であり、文中、記号の右肩の添字
「^」は、数式(1)において文字の上にある。
【0022】また、本発明の波特性推定方法は、その複
数の波高データに基づいて数式(2)により計算される
各Cijの大小関係に基づいて、波方向の推定値である
第1方向を推定するステップとを更に具備する。ここ
で、数式(2)は、
【数8】 である。ただし、F{ }:フーリエ変換、Cij:クロ
スパワースペクトル(i=1〜n、j=1〜n、nは波
高データの数)、である。
【0023】更に、本発明の波特性推定方法は、波の高
さを示す複数の波高データを取得するステップと、その
複数の波高データに基づいて、ニューラルネットワーク
によりその波の波高と方向の推定値である第1波高と第
1方向を推定値するステップとを具備する。
【0024】上記課題を解決するために、本発明の浮体
の制御方法は、上記各項のいずれか一項に記載の波特性
推定方法を行なうステップと、その推定方法により求め
られたその第1波高とその第1方向とに基づいて、その
波の波力としての第1波力を推定するステップと、その
波力に基づいて、浮体(11〜14)の推力としての第
1推力を算出するステップと、その第1推力に基づい
て、その第1推力を発生するその浮体の推進装置(7)
を制御するステップとを具備する。
【0025】また、本発明の浮体の制御方法は、浮体
(11〜14)の位置を示す位置データと浮体(11〜
14)の速度を示す速度データとに基づいて、浮体(1
1〜14)に作用する外乱力を推定するステップと、そ
の外乱力に基づいて、浮体(11〜14)の推力として
の第2推力を算出するステップとを更に具備する。そし
て、その第1推力に基づいてその第1信号を出力するス
テップは、その第1推力に加えてその第2推力に基づい
て、その第1信号の代わりに推進装置(7)を制御する
ステップを更に具備する。
【0026】更に、本発明の浮体の制御方法は、その外
乱力を推定するステップが、その外乱力の推定を、位置
データ及び速度データに基づいて、数式(3)を解くこ
とにより行なう。ここで、数式(3)は、
【数9】 である。ただし、X^:数式(4)に定義される入力値
の推定値(マトリックス)、X^:数式(4)に定義
される入力値の推定値の時間微分値(マトリックス)で
ある。ここで、数式(4)は、
【数10】 である。ただし、x^、y^、ψ^:位置データ推定
値、x^、y^、ψ^:速度データ推定値、F
1X^、F1Y^、M1Z^:浮体(11〜14)に作
用する外乱力、A:船舶運動モデルを表すマトリクス、
:カルマンフィルタゲイン、ただし、Kは数式
(5)により求められる。ここで、数式(5)は、
【数11】 である。ただし、P、Rは数式(6)により求めらる。
ここで、数式(6)は、
【数12】 である。ただし、Y:出力値、P:Pの時間微分、
C:出力マトリクス、Q:推定値の精度を調整する重み
マトリクスであり、文中、記号の右肩の添字「^」は、
数式(3)及び数式(4)において文字の上にある。
【0027】更に、本発明の浮体の制御方法は、その外
乱力を推定するステップが、その外乱力の推定を、ニュ
ーラルネットワーク(43〜47)を用いて行なう。
【0028】更に、本発明の浮体の制御方法は、上記各
項のいずれか一項に記載の波特性推定方法を行なうステ
ップと、その複数の波高データに基づいて、波の高周波
成分を示す高周波データを抽出するステップと、その推
定方法により求められたその第1波高とその第1方向と
に基づいて、その波の波力としての第1波力を推定する
ステップと、その波力に基づいて、浮体(11〜14)
の推力としての第1推力を算出するステップと、浮体
(11〜14)の位置を示す位置データと浮体(11〜
14)の速度を示す速度データとその高周波データに基
づいて、浮体(11〜14)に作用する外乱力を推定す
るステップと、その外乱力に基づいて、浮体(11〜1
4)の推力としての第2推力を算出するステップと、そ
の第1推力とその第2推力とに基づいて、浮体の推進装
置(7)を制御するステップとを具備する。
【0029】上記課題を解決するための本発明に関わる
プログラムは、上記各項のいずれか一項に記載の波特性
推定方法を実行する。
【0030】また、本発明に関わるプログラムは、上記
各項のいずれか一項に記載の浮体の制御方法を実行す
る。
【0031】上記課題を解決するための本発明の浮体
は、上記各項のいずれか一項に記載の浮体の制御システ
ムと、推進装置(7)とを具備する。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明である波特性推定方
法、浮体の制御装置及び浮体の制御方法に関して、添付
図面を参照して説明する。
【0033】本発明である浮体の制御装置、浮体の制御
システム、波特性推定方法、及び浮体の制御方法の実施
の形態に関して、添付図面の図1〜図4を参照して説明
する。本実施例において、洋上プラットフォームに適用
される波特性推定方法、浮体の制御システム及び浮体の
制御方法を例に示して説明するが、他の船舶に例示され
る浮体や、他の種類の波に関わる機器についても適用が
可能である。
【0034】本発明である波特性推定方法及び浮体の制
御方法を用いる浮体の制御装置及び浮体の制御システム
の実施の形態の構成について説明する。図1は、本発明
である浮体の制御装置及び浮体の制御システムの実施の
形態を示す構成図である。制御システムは、制御装置
1、推進装置7−1〜m、位置計測装置8及び波高セン
サ9−1〜nを具備する。また、制御装置1は、波推定
部2、推定部3、フィードフォワード制御部4、制御部
5及び推力配分部6を有する。
【0035】本発明では、複数の波高センサ9−1〜n
からの波高データと、位置計測装置8からの浮体の位置
データ及び速度データとに基づいて、制御装置1が波の
方向及び波力を推定する。更に、制御装置1は、その波
の特性に基づいて、浮体に付属の推力装置7−1〜mへ
の制御信号を出力する。推力装置7−1〜mは、制御信
号に基づいて、駆動する。これらの一連の動作により、
波の特性を精度良く推定し、浮体の運動を浮体の精度良
く制御することが可能となる。
【0036】図1における各構成について、詳細に説明
する。位置計測装置8は、浮体に属し、浮体の位置を示
す位置データ(x(t)、y(t)、ψ(t))及び浮
体の速度を示す速度データ(x(t)、y(t)、
ψ(t))を取得(計測)し、制御装置1へ出力す
る。x(t)及びy(t)は、緯度及び経度で例示さ
れ、浮体の位置(座標)を表す。また、ψ(t)は、基
準方位に対する回頭角で例示され、浮体のヨー角であ
る。tは時間である。位置データ及び速度データをまと
めて運動データX(t)と表現する。ただし、文章中及
び数式中の右肩添字「・」は、時間微分を示す(明細書
中で同じ)。数式表現では真上添字で表現される場合も
有る。また、(t)は時間tの関数であることを示す。
【0037】波高センサ9−i(i=2〜n:iは自然
数)は、浮体に属し、浮体の側面における波の高さを示
す波高データS(t)を取得(計測)し、制御装置1
へ出力する。複数個の波高センサ9−iが浮体の側面に
配設されている。
【0038】制御装置1は、浮体に属し、波高データS
(t)と、運動データX(t)とに基づいて、波の特
性(波の(進行)方向、波の波力)を推定し、それに基
づいて推力装置7−1〜mを制御する推力信号を出力す
る。
【0039】第1推定部としての波推定部2は、波高デ
ータS(t)の入力に基づいて、後述の第1波特性推
定方法を用いて、第1方向としての波の方向(θ^)及
び第1波高としての波高(S^)を、波の低周波成分
について推定する。そして、第1方向(θ^)と第1波
高(S^)とに基づいて、波力(ドリフト力)f
を求める。そして、その結果に基づいて、第1波力とし
ての波力F^=(f ^・cosθ^、f^・si
nθ^、0)を求め、フィードフォワード部4へ出力す
る。ただし、波の高周波成分については、推定部3へ出
力される。ここで、文章中の右肩添字「^」は、推定値
を示す(明細書中で同じ)。数式表現では真上添字で表
現される場合も有る。
【0040】フィードフォワード制御部4は、波力F
^の入力に基づいて、フィードフォワード制御(例えば
PID制御)により、波力F^に対応する第1推力
(推進装置用)としての推力F’を求め、加算点10
へ出力する。
【0041】第2推定部としての推定部3は、運動デー
タX(t)と波の高周波成分の入力に基づいて、後述の
第2波特性推定方法を用いて、波の高周波成分による第
2波力としての波力F^と、浮体に作用する潮流力に
例示される外乱力F^とを推定する。そして、その結
果に基づいて、外力F^=F^+F^=(Fx
^、Fy^、Mz^)を求め、制御部5へ出力する。
【0042】制御部5は、外力F^の入力に基づい
て、制御(例えばPID制御)により、外力F^に対
応する第2推力(推進装置用)としての推力F’を求
め、加算点10へ出力する。
【0043】制御信号F’及びF’は、加算点10
で加算され、波力及び外力に対応する要求推力F=F
’+F’として、推力配分部6へ送出される。
【0044】推力配分部6は、要求推力Fの入力に基
づいて、推力装置7−j全体として要求推力Fを発生
するように、各推力装置7−jの駆動を制御する制御信
号G を各推力装置7−jへ出力する。例えば、推力装
置7−jがスラスタ(浮体の下部の水面下にあり、36
0度回転可能なスクリューを有する)であれば、各スラ
スタの回転角(首振り角)、回転数を決定し、制御信号
として出力する。
【0045】推進装置7−j(j=1〜m:jは自然
数)は、浮体に属し、制御信号Gに基づいて、浮体を
駆動する、あるいは位置保持する。推進装置7−jは、
スラスタや舵で例示される。
【0046】次に、洋上プラットフォームについて説明
する。図2(a)は、洋上プラットフォーム11を示す
概観図である。海面上に浮いている洋上プラットフォー
ム11を水平方向から示している。洋上プラットフォー
ム11は、制御装置1、スラスタ21及び波高センサ2
2を備える。
【0047】浮体としての洋上プラットフォーム11
は、洋上において、作業を行なうための海上に浮いてい
る作業拠点である。洋上プラットフォームは、海底油田
開発のための浮体拠点に例示される。制御装置1は、洋
上プラットフォーム11に属し、その内部にある。図1
の制御装置1である。本実施例では、4つの制御装置1
(制御装置1−1〜4とする)がある。スラスタ21
は、洋上プラットフォーム11に属し、下部海面下にあ
る。図1における推進装置7−jである。本実施例で
は、4基のスラスタ21(スラスタ21−1〜4とす
る)がある。波高センサ22は、洋上プラットフォーム
11に属し、洋上プラットフォーム11の側面に複数配
設されている。図1における波高センサ9−iである。
本実施例では、8個の波高センサ22(波高センサ22
−1〜8とする)がある。詳細は後述する。なお、図1
における位置計測装置8は、ここでは制御装置1に含ま
れているものとする。
【0048】図2(b)は、洋上プラットフォームにお
ける波高センサの取付け位置を示す概観図である。図2
(a)の洋上プラットフォーム11を鉛直上方から示し
ている。波高センサ22は、波高センサ22−1〜8の
8個ある。そして、洋上プラットフォームの波高を計測
可能な側面において、ほぼ等間隔に配置されている。各
波高センサ22−kは、4つのセンサ群A1〜A4に分
類される。A1:波高センサ22−1、2、6、A2:
波高センサ22−3、4、5、A3:波高センサ22−
2、7、3、A4:波高センサ22−5、8、6であ
る。そして、4つのセンサ群の各々に、1つのスラスタ
21、1つの制御装置1が対応する。例えば、センサ群
A2の波高データは、A2に対応する制御装置1(−
2)が受けて、制御装置1(−2)は、対応するスラス
タ21(−2)に制御信号を出力する。このように、各
スラスタ群、各推進装置(スラスタ)毎に制御を行なっ
ても良いし、全部を一つの制御装置1で制御することも
可能である。
【0049】次に、本発明である浮体の制御装置及び浮
体の制御システムの実施の形態の動作(波特性推定方法
及び浮体の制御方法)について説明する。ここでは、洋
上プラットフォーム11の位置保持の動作に関して、図
2(b)におけるセンサ群A1を例にして説明する。
【0050】センサ群A1の波高センサ22−1、2、
6は、洋上プラットフォーム11の側面における波の高
さを示す波高データS、S及びS(ただし(t)
を省略して記述)を取得(計測)し、制御装置1−1へ
出力する。
【0051】制御装置1−1の波推定部2は、波高デー
タS、S及びSの入力に基づいて、後述の第1波
特性推定方法を用いて、波の方向(θ^)及び波高(S
^)を(波の低周波成分について)推定する。そして
波の方向(θ^)と波高(S ^)とに基づいて、波力
(ドリフト力)f^を求める。そして、その結果に基
づいて、波力F^=(f^・cosθ^、f^・
sinθ^、0)を求め、フィードフォワード部4へ出
力する。ただし、波の高周波成分については、推定部3
へ出力される。
【0052】ここで、第1波特性推定方法について説明
する。第1波特性推定方法には、次の3つの方法があ
り、そのどれを用いても構わない。 (1)第1推定方法 A.波高(S^)の推定 次の数式(7)により推定する。
【数13】
【0053】B.波の方向(θ^)の推定 次の数式(8)(三つの式)に基づいて、以下のように
して推定する。
【数14】 Δ、Δ、Δ>0 及び Δ、Δ、Δ<0
を除去する。そして、例えば Δ>0、Δ<0 ならば、Δ→Δ の方向 Δ、Δ>0、Δ<0 ならば、Δg12(Δ
Δの重心)→Δの方向 Δ>0、Δ、Δ<0 ならば、Δ→Δ
g26(ΔとΔの重心)の方向 と推定する。
【0054】第1推定方法では、波高(S^)を、単
純な相加平均で推定している。また、波の方向(θ^)
を、実測値Sと推定値S^との差分を計算し、その
差分の単純な大小関係から推定している。この方法は算
出が容易であり、詳細なデータが必要無い場合に適して
いる。
【0055】(2)第2推定方法 A.波高(S^)の推定 以下の数式(1)を用いてS^を推定する。
【数15】 ただし、 A:波モデルを表すマトリクス、 C:単位マトリクス K:カルマンフィルタゲイン S:波高データに基づくマトリクス、本実施例では
(S、S、S)を成分とする3行1列のマトリク
ス S^:波高の推定値のマトリクス、本実施例では(S
^、S^、S^)を成分とする3行1列のマトリ
クス S:波高の推定値の各々の時間微分値を成分とす
るマトリクス、本実施例では(S、S、S
)を成分とする3行1列のマトリクス 文中、記号の右肩の添字「^」は、数式において文字の
上にある(明細書中において同じ)。ここで、K:カ
ルマンフィルタゲインは、次の数式(9)(10)リカ
ッチ方程式の正定唯一解として決定される。
【数16】
【0056】B.波の方向(θ^)の推定 以下の数式(2)を用いて推定する。
【数17】 ただし、 F{ }:フーリエ変換 Cij:クロスパワースペクトル 本実施例では:i=
1、2、6、j=1、2、6 である。{ }は、SiとSjとの相関を表す相互相関関
数である。そして、Cijの各成分の内、最も大きい
(相関のある)成分のijについて、波はi→jの方向
へ進むとしてθ^を推定する。
【0057】第2推定方法では、波高(S^)を、カ
ルマンフィルタを用いて推定している。このカルマンフ
ィルタは、未知の外乱など、センサで検出が困難な物理
量を力学的モデルから推定により求めるものである。こ
こでは、波高(物理量)について、波モデル(力学的モ
デル)を表すA(マトリクス表現)を用いて、数式
(1)により波高の推定値S^を推定する。また、波
の方向(θ^)を、方向スペクトル解析により求めてい
る。すなわち、まず相互相関関数を求め、それをフーリ
エ変換してクロスパワースペクトルを算出する。そし
て、Cijの各成分に基づいてθ^を推定する。この方
法は、より高精度な数学的推定方法であり、より正確な
制御を行なう場合に適している。
【0058】(3)第3推定方法 A.波高(S^)の推定及びB.波の方向(θ^)の
推定 第3推定方法は、ニューラルネットワークを用いて推定
を行なう。ここで、ニューラルネットワーク制御におけ
る学習方法について説明する。図7は、波推定部2にお
いて第3推定方法を用いる場合に、設定されるニューラ
ルネットワークを示している。入力データ41と、出力
データ42と、ニューラルネット層43とから形成され
ている。
【0059】本実施例において、入力データ41は、波
高データS(実測値)である。また、出力データは、
波高S^(推定値)及び波の方向θ^(推定値)42
である。
【0060】ニューラルネット層23は、制御変数が多
い場合に、複数層が採択される。その複数層は、単一又
は複数の入力層23−1と、単一又は複数の中間層23
−2と、単一又は複数の出力層23−3とから形成され
ている。
【0061】本実施例では、センサ群A1の波高センサ
22−1、2、6からの第1出力44−1〜3である波
高データS、S、Sが、それぞれに個別に入力層
43−1の3個の第1ネット結節点(ノード)に入力さ
れる。第1出力44−1〜3のそれぞれは、係数をかけ
られて第1ネット結節点43−1から第2出力45−1
−1〜4、第2出力45−2−1〜4及び第2出力45
−3−1〜4として出力される。第2出力45−1〜3
のそれぞれは、中間層43−2の4個の第2ネット結節
点に入力される。第2出力45−1〜3のそれぞれは、
第2ネット結節点でそれぞれに係数をかけられて、第2
ネット結節点から第3出力46−1〜4として出力され
る。第3出力46−1〜4のそれぞれは、出力層43−
3の4個の第3ネット結節点に入力する。第3出力46
−1〜4のそれぞれは、第3ネット結節点でそれぞれに
係数をかけられて、それぞれ第3ネット結節点から第4
出力47−1〜4として出力される。それらが、波高S
^、S^、S^及び波の方向θ^(推定値)とな
る。
【0062】各ニューロン(結節点)の入出力関係は、
次式で表される。
【数18】 ただし、 g(x):活性化関数(ステップ、直線、ログシグモイ
ドなど) a:出力 p:i番目の入力 ω:i番目の入力の重み(i番目のニューロンから次
層のニューロンへの係数(荷重値)) である。 b:バイアス項
【0063】荷重の学習は、誤差逆伝播法による学習方
法を用いる。従来知られる方法が使用できる。詳細は省
略する。
【0064】図7において、出力層43−3の第4出力
47−1〜4が、教師データ48に一致するように(あ
るいは、誤差逆伝播法による評価関数E(例えば出力と
教師データ48との二乗誤差)が最小となるように)荷
重値ωがネットワーク内で計算されて決定される。ニ
ューロン数(変数の数)が十分に多く、出力層43−3
に教師データが入力される回数が十分に多くなれば、入
力データ41に対応する出力データ42が正しい値に漸
近的に収束する。このような学習を終えた波推定部2の
ニューラルネットワークは、波高データS、S、S
に基づいて、正しい値に漸近した波高S^、S
^、S^及び波の方向θ^(推定値)を獲得するこ
とができる。なお、教師データ48は、過去の実測デー
タ(S、S 、S、θ)を用いており、ニューラル
ネットワークは、事前に十分学習しているものとする。
【0065】第3推定方法では、波高(S^)及び波
の方向(θ^)を、過去のデータに基づいて学習を行な
ったニューラルネットワークを用いて推定している。こ
のニューラルネットワークは、未知の外乱などが多く、
アルゴリズム化が困難な物理量を、学習を通した経験に
基づいて推定により求めるものである。ここでは、波高
(物理量)について、過去のデータを学習し、経験的に
波高の推定値S^を推定する。この方法は、学習を詰
めば詰むほどより正確な推定を行うことが可能であり、
モデル化が困難であるが正確な制御を行なう場合に適し
ている。
【0066】上述のような第1波特性推定方法(1)〜
(3)により、波の方向(θ^)及び波高(S^)が
(波の低周波成分について)推定される。そして、波の
方向(θ^)及び波高(S^)に基づいて、波力(ド
リフト力)f^を求める。
【0067】波力(波強制力)は、インパルス応答関数
を用いて、波力の時系列を求める次式のような方法を用
いる。方向波中での波力は、Voltera Seri
esの2次項まで取り、時刻tにおいて、数式(12)
のように表現される。
【数19】 右辺第1項が1次の波力であり、第2項が2次の波力で
ある。定常成分と長周期変動成分とが含まれている。
【0068】ただし、ζ(t、S^)は、推定された
波高S^に基づいて推定された波(多方向波すなわち
方向スペクトル波)であり、数式(13)のように種々
の方向に進行する種々の周波数の要素規則波の線形重ね
合わせによって表現される。
【数20】 ここで、Si^は、その測定位置(x、y)の関数であ
る。すなわち、ζ(t、S^)=ζ(t、S
(x、y))=ζ(t、x、y)(但し、数式(13)
では、ζ(x、y、t)と表現)となる。この内、予め
設定された周波数の境界値ωに基づいて、境界値ω
以下の波について重ね合わせることにより、低周波側の
波ζが得られる。そしてそれに基づいて、波力を求める
ことが出来る。また、境界値ωより大きい波について
重ね合わせた波ζ(t、S^)については、高周波
側の波力を求めるために、推定部3へ出力する。
【0069】また、h(t、S^)及びh
(t、t、Si1^Si2^)は、各々1次及び
2次のインパルス応答関数であり、次のように表され
る。
【数21】 である。そして、数式(12)により推定したf
と、波の方向θ^とに基づいて、波力F^=(f
・cosθ^、f^・sinθ^、0)を求める。そ
の結果をフィードフォワード部4へ出力する。
【0070】なお、上記波推定部2からフィードフォワ
ード部4へ出力される波力F^は、予め設定された周
波数の境界値ωに基づいて、それより低い周波数に関
する波力FWL^である。低い周波数に関する波力F
WL^は、上記数式(14)及び(15)において、ω
及びω、ωの積分範囲をω以下に設定することに
より、得ることが出来る。境界値ω以上の周波数に関
する波力FWH^(波の高周波成分)については、推定
部3において推定される。これは、高周波成分の波に
は、本来の波とは異なる外乱の成分(外力分)が含まれ
ているからである。そのために、波推定部2は、境界値
ωより高い周波数の波について重ね合わせた波ζ
(t、S^)を、推定部3へ出力する。
【0071】フィードフォワード制御部4は、波力F
^の入力に基づいて、フィードフォワード制御(例えば
PID制御)により、波力F^に対応する推力F
(推進装置7の制御に使用)を求め、加算点10へ出力
する。
【0072】すなわち、直前に推定された波力F^’
と今回推定された波力F^とに基づいて、ΔF^=
^−F^’ を求める。そして、今回推定された
波力F^に対応できる推力が得られるように、差分Δ
^に対応する推力の調整をPID制御等で行う。そ
して、そのPID制御による調整された推力F’=
(FWX’、FWY’、MWZ’)を出力する。
【0073】一方、制御装置1−1の推定部3は、浮体
の位置を示す位置データ(x、y、ψ)及び浮体の速度
を示す速度データ(x、y、ψ)(運動データX
(t))と、境界値ωより高い周波数の波について重
ね合わせた波ζ(t、S^)との入力基づいて、後
述の第2波特性推定方法を用いて、波の高周波成分によ
る波力F^と、浮体に作用する潮流力に例示される外
乱力F^とを推定する。そして、その結果に基づい
て、外力F^=F^+F^=(Fx^、Fy^、
Mz^)を求め、制御部5へ出力する。
【0074】ここで、第2波特性推定方法について説明
する。この方法は、カルマンフィルタを用いて、外力を
推定する。 (1)外乱力F^の推定 推定は、以下の数式(3’)を解くことにより行う。実
測値である位置データ(x、y、ψ)及び速度データ
(x、y、ψ)は、微分方程式である数22の境
界条件値として用いる。
【数22】 ただし、 X^:入力値の推定値(数式(4’)で表されるマトリ
ックス) X^:入力値の推定値(数式(4’))の時間微分値
【数23】 ただし、 x^、y^、ψ^:位置データ推定値 x^、y^、ψ^:速度データ推定値 F2X^、F2Y^、M2Z^:浮体に作用する外乱力 A:船舶運動モデルを表すマトリクス(流体係数、浮
体質量、浮体慣性モーメントの関数) K:カルマンフィルタゲイン ただし、K:カルマンフィルタゲインは、数式(5)
により求める。
【数24】 ここで、P、Rは数式(6)(リカッチ方程式)により
求まる。
【数25】 Y:出力値(マトリックス) P:Pの時間微分(マトリックス) C:出力マトリクス Q:重みマトリクス(マトリックスの値を調整すること
により、推定値の精度を変更することが可能である)
【0075】数16を解くことにより、X^が求まる。
それにより、数式(4’)により、浮体に作用する外乱
力Fの推定値F^=(F2X^、F2Y^、M2Z
^)が得られる。
【0076】(2)波の高周波成分による波力F^の
推定 推定は、以下の数式(16)を解くことにより行う。
【数26】 ただし、 X^:波力F^の推定値(数式(17)で表される
マトリックス) X^ :波力F^の推定値(数式(17))の時間
微分値 u:ζ(ζHX、ζHY
【数27】 1X^、F1Y^:波力F^の成分 K:カルマンフィルタゲイン ただし、K:カルマンフィルタゲインは、数式(1
8)により求める。
【数28】 ここで、P、Rは数式(6)(リカッチ方程式)に
より求まる。
【数29】 :出力値(マトリックス) C:出力マトリクス Q:重みマトリクス ここで、A、B、Cは、高周波成分の波力モデル
を表す伝達関数である数式(20)から求められる。す
なわち、数式(20)の伝達関数に基づいて、それを等
価変換の原理により状態方程式に等価変換した場合の係
数マトリックスA、B、CをそれぞれA、B、C
として用いる。
【数30】 ここで、 V:ゲイン a,b,c,d:定数 ξ:減衰係数(定数) ω:周波数 s:ラプラス変換の演算子
【0077】数16を解くことにより、X^が求ま
る。それに伴い、境界値ωより高い周波数の波につい
て重ね合わせた波ζ(t、S^)=(ζHX、ζ
HY)の波力Fの推定値F^=(F1X^、F1Y
^)が得られる。
【0078】以上のような第2波特性推定方法により得
られたF^とF^とに基づいて、外力F^=F
^+F^=(Fx^、Fy^、Mz^)が求まる。そ
して、その結果を制御部5へ出力する。
【0079】制御部5は、外力F^の入力に基づい
て、制御(例えばPID制御)により、外力F^に対
向する推力F’(推進装置7の制御に使用)を求め、
加算点10へ出力する。すなわち、直前に推定された外
力F^’と今回推定された外力F^とに基づいて、
ΔF^=F^−F^’を求める。そして、今回推
定された波力F ^に対応できる推力が得られるよう
に、差分ΔF^に対応する推力の調整をPID制御等
で行う。そして、そのPID制御による調整された推力
’=(FCX’、FCY’、MCZ’)を出力す
る。
【0080】ただし、波力F^(波の高周波成分)
(=F1X、F1Y)を用いないでも、制御を行なうこ
とは可能である。
【0081】制御信号F’及びF’は、加算点10
で加算され、波力及び外力に対応する要求推力F=F
’+F’=(FTX、FTY、MTZ)として、推
力配分部6へ送出される。
【0082】推力配分部6は、要求推力Fの入力に基
づいて、推力装置7−j(j=1〜m、以下同じ))
(本実施例ではスラスタ21−i(i=1〜4))全体
として要求推力Fを発生するように、各推力装置7−
j(スラスタ21)の駆動を制御する制御信号Gを各
推力装置7−jへ出力する。
【0083】ここで、本実施例では、1基の推力装置7
−jにつき1台の制御装置1が対応している。その場合
には、要求推力Fを発生するように、1基の推力装置
7−jの駆動を制御する制御信号Gを出力する。
【0084】2基の推進装置7−1及び2につき、1台
の制御装置1が対応している場合、一つの要求推力F
を、2基の推進装置7−1及び2のそれぞれに対する要
求推力FT1及びFT2に分配する。しかる後、要求推
力FT1及びFT2を発生するように、2基の推力装置
7−1及び2の各々の駆動を制御する制御信号G及び
を出力する。
【0085】2基の推進装置7−1及び2がスラスタ2
1−1及び2の場合、要求推力F =(Tcosα
、Tsinα)及びFT2=(Tcosα
sinα)の分配方法は、例えば以下のようにし
て行う。すなわち、数式(21)を解くこと(線形計画
法の手法)により求まる。
【数31】 ただし、 X、X:スラスタ取りつけ位置 T、T:スラスタ力 α、α:アジマス角 である。
【0086】複数の推進装置7−k(k=1〜q:qは
自然数)につき、1台の制御装置1が対応している場
合、一つの要求推力Fを、複数の推進装置7−kのそ
れぞれに対する要求推力FTk(k=1〜q)に分配す
る。しかる後、要求推力要求推力FTk(k=1〜q)
を発生するように、複数の推力装置7−k(k=1〜
q)の各々の駆動を制御する制御信号G(k=1〜
q)を出力する。
【0087】複数の推力装置7−k(k=1〜q)への
分配方法は、例えば、特許第2749833号公報に公
開されている制御推力分配装置に用いられる方法で行う
ことが可能である。すなわち、例えば、トータル推力
(FTX +FTY 0.5と、トータルモーメント
TZの入力信号から、評価関数Jを、
【数32】 ただし、 F:推力装置7−kの推力(k=1〜q) Fmk:推力装置7−kの最大容量(k=1〜q) F =FXk +FYk (k=1〜q) と設定し、上記評価関数Jを最小化する問題を解くこと
により、燃料消費を最小とする推力成分(FXk
Yk)(k=1〜q)の決定を行なう。それに基づい
て、複数の推力装置7−k(k=1〜q)の各々の駆動
を制御する制御信号G(k=1〜q)を出力する。
【0088】制御信号G(k=1〜q)は、例えばス
ラスタでいえば、推力及びモーメント、あるいは推力に
対応する翼の回転数及びモーメントに対応する首振り角
である。それらの各制御信号G(k=1〜q)は、対
応する各推進装置7−k(k=1〜q)へ出力される。
そして、推進装置7−k(k=1〜q)は、制御信号G
に基づいて、稼動することにより、浮体を駆動、ある
いは位置保持する。
【0089】本実施例で示すように、波高センサを複数
有するため、それらのデータに基づいて、洋上の波の方
向及び波力(ドリフト力)のような波の特性を精度良く
推定することが可能となる。そして、その推定された波
の特性に基づいて、フィードフォワード制御で浮体を制
御することが出来る。それにより、応答の遅い浮体にお
いても精度良く制御することが可能となる。
【0090】本実施例では、浮体として洋上プラットフ
ォーム11について説明している。しかし、図3に示す
船舶12においても、同様に実施することが可能であ
る。
【0091】船舶12の場合について説明する。図3
(a)は、船舶12を示す概観図である。海面上に浮い
ている船舶12を水平方向から示している。船舶12
は、制御装置1、スラスタ31、波高センサ32、スク
リュー33及び舵34を備える。
【0092】制御装置1は、船舶12に属し、その内部
にある。図1の制御装置1である。本実施例では、3つ
の制御装置(制御装置1−1〜3とする)がある。スラ
スタ31、スクリュー33及び舵34は、船舶12に属
し、下部海面下にある。図1における推進装置7−jで
ある。本実施例では、スラスタ31は2基(スラスタ3
1−1〜2とする)ある。波高センサ32は、船舶12
に属し、船舶12の側面に複数配設されている。図1に
おける波高センサ9−iである。本実施例では、8個の
波高センサ(波高センサ32−1〜8とする)がある。
詳細は後述する。なお、必要(精度向上)に応じて個数
を追加する。本実施例では、4個の波高センサ(波高セ
ンサ32−9〜12とする)を追加できる。なお、図1
における位置計測装置8は、ここでは制御装置1に含ま
れているものとする。
【0093】図3(b)は、船舶12における波高セン
サの取付け位置を示す概観図である。3(a)の船舶1
2を鉛直上方から示している。波高センサ32は、波高
センサ32−1〜8の8個ある。そして、船舶12の波
高を計測可能な側面において、概ね等間隔に配置されて
いる。各波高センサ32−kは、4つのセンサ群B1〜
B4に分類される。B1:波高センサ32−1、2、
6、B2:波高センサ32−3、4、5、B3:波高セ
ンサ32−2、7、3、B4:波高センサ32−5、
8、6である。そして、本実施例では、4つのセンサ群
において、B1はスラスタ31−1及び制御装置1−1
に対応する。B2及びB3はスラスタ31−2及び制御
装置1−2が対応する。B4はスクリュー33と舵34
及び制御装置1−3が対応する。このように、各スラス
タ群、各推進装置(スラスタ)毎に制御を行なっても良
いし、全部を一つの制御装置で制御することも可能であ
る。
【0094】船舶12における制御システムの実施の形
態の動作については、洋上プラットフォーム11と同様
であるので、その説明を省略する。説明する。
【0095】また、図4は、長大船舶における波高セン
サの取付け状況を示す図である。図4で示すように、船
舶12の大きさが大きくなった場合、センサの数を多く
することで、精度良く波の特性の推定及び浮体(推進装
置)の制御を行うことが可能である。また、センサ数を
多くすれば、推定及び制御の精度を向上することが出来
る。
【0096】更に、図4において、例えば、波高センサ
32−4’が故障した場合、隣接の波高センサ(例えば
波高センサ32−5’)で代用することにより、航海中
での波高センサの故障にも精度を落とさずに対応するこ
とが可能となる。
【0097】本発明は、更に、図5で示すような、浮体
構造物13に対しても適用可能である。図5は、浮体構
造物13の構成を示す概略図である。制御装置1、波高
センサ42、スラスタ41を有する。浮体構造物13
は、メガフロートに例示される。海面下に推進装置とし
てのスラスタ41を有している。これは主に位置保持に
用いられる。図5に示すように、浮体構造物13の制御
においても、既述の洋上プラットフォーム11と同様に
本発明の制御方法を実施することが可能となる。
【0098】本発明は、更に、図6で示すような、造波
装置14に対しても適用可能である。図6は、造波装置
14の構成を示す概略図である。制御装置1、造波板5
1、波高センサ52、可動部53及びアンプ54を有す
る。制御装置1は、図1に示す制御装置である。そし
て、制御装置1は、造波板51を制御する制御信号Gを
出力する。制御信号Gは、アンプ54で増幅される。そ
して、増幅された制御信号G’により、可動部53が動
作することにより造波板51が動作し、波が形成され
る。波高センサ52は、形成された波の波高を検出し、
波高データとして制御装置1へ出力する。
【0099】制御装置1の波推定部2では、波高データ
に基づいて、第1波特性推定方法により、波高及び方向
を推定し、第1波力を推定する。推定された第1波力に
基づいて、一定の第1基準波力(低周波の波)を有する
波を形成する場合、第1波力が第1基準波となるよう
に、フィードバック制御部4は推力としての造波板51
の第1駆動力を算出する。一方、造波装置14は、波中
に静止しているので、推定部3における第2波特性推定
方法では、位置データ及び速度データを用いず、波の高
周波成分による第2波力のみを推定する。そうして、一
定の第2基準波力(高周波の波)を有する波を形成する
場合、第2波力が第2基準波力になるように、制御部5
は造波板51の第2駆動力を算出する。推力配分部6
は、第1駆動力及び第2駆動力に基づいて、造波板51
を制御する制御信号Gを出力する。
【0100】以上の動作により、造波装置14において
も、本発明の浮体の制御装置、波特性推定方法、及び浮
体の制御方法を実施することが可能となる。すなわち、
洋上の波の性質を推定し、それに基づいて波の性質を利
用する機器を精度良く制御することが可能となる。
【0101】
【発明の効果】本発明により、洋上の波の方向及び波力
のような波の性質を精度良く推定し、それに基づいて浮
体の運動を精度良く制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浮体の制御装置及び浮体の制御システ
ムの実施の形態を示す構成図である。
【図2】(a)洋上プラットフォームの構成を示す概念
図である。(b)洋上プラットフォームでの波高センサ
の取付け状態を示す図である。
【図3】(a)船舶の構成を示す概念図である。(b)
船舶での波高センサの取付け状態を示す図である。
【図4】長大船舶での波高センサの取付け状態を示す図
である。
【図5】浮体構造物の構成を示す概念図である。
【図6】造波装置の構成を示す概念図である。
【図7】ニューラルネットワークの構成を示すブロック
図である。
【図8】従来の船舶の波高センサを示す図である。
【符号の説明】
1 制御装置 2 波推定部 3 推定部 4 フィードフォワード制御部 5 制御部 6 推力配分部 7 推進(駆動)装置 7−1〜m 推進(駆動)装置 8 位置計測装置 9 波高センサ 9−1〜n 波高センサ 10 加算点 11 洋上プラットフォーム 12 船舶 13 浮体構造物 14 造波装置 21 スラスタ 21−1〜4 スラスタ 22 波高センサ 22−1〜8 波高センサ 31 スラスタ 31−1〜2 スラスタ 32 波高センサ 32−1〜12 波高センサ 32−1’〜10’ 波高センサ 33 スクリュー 34 舵 41−1〜4 スラスタ 42 波高センサ 42−1〜8 波高センサ 51 造波板 52−1〜N 波高センサ 53 可動部 54 アンプ

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波の高さを示す複数の波高データの入力に
    基づいて、前記波の波力としての第1波力を推定する第
    1推定部と、 前記第1波力に基づいて、浮体の推力としての第1推力
    を算出する第1制御部と、 前記第1推力に基づいて、前記第1推力を発生するよう
    に前記浮体の推進装置を制御する推力配分部と、 を具備する、 浮体の制御装置。
  2. 【請求項2】前記第1推定部は、前記複数の波高データ
    の入力に基づいて、前記波の高さとしての第1波高と方
    向としての第1方向を推定し、前記第1波高と前記第1
    方向とに基づいて、前記第1波力を推定する、 請求項1に記載の浮体の制御装置。
  3. 【請求項3】前記第1推定部は、前記第1波高の推定
    を、カルマンフィルタを用いて行う、請求項2に記載の
    浮体の制御装置。
  4. 【請求項4】前記第1推定部は、前記第1方向の推定
    を、方向スペクトル解析を用いて行う、 請求項2又は3に記載の浮体の制御装置。
  5. 【請求項5】前記第1推定部は、前記第1波高及び前記
    第1方向の推定を、ニューラルネットワークを用いて行
    なう、 請求項2に記載の浮体の制御装置。
  6. 【請求項6】前記浮体の位置を示す位置データと前記浮
    体の速度を示す速度データとに基づいて、前記浮体に作
    用する外乱力を推定する第2推定部と、 前記外乱力に基づいて、前記浮体の推力としての第2推
    力を算出する第2制御部と、 を更に具備し、 前記推力配分部は、前記第1推力に加えて前記第2推力
    に基づいて、前記推進装置を制御する、 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の浮体の制御装
    置。
  7. 【請求項7】前記第2推定部は、前記外乱力の推定を、
    カルマンフィルタを用いて行なう、 請求項6に記載の浮体の制御装置。
  8. 【請求項8】前記第2推定部は、前記外乱力の推定を、
    ニューラルネットワークを用いて行なう、 請求項6に記載の浮体の制御装置。
  9. 【請求項9】前記第1推定部は、波の高周波成分を示す
    高周波データを第2推定部へ出力し、 前記第2推定部は、前記位置データと前記速度データに
    加えて前記高周波データに基づいて、前記外乱力を推定
    する、 請求項6乃至8のいずれか一項に記載の浮体の制御装
    置。
  10. 【請求項10】前記浮体に配設され、前記波高データを
    取得可能な複数の波高センサと、 前記浮体に配設され、前記位置データと前記速度データ
    を取得可能な位置測定装置と、 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の浮体の制御装置
    と、 を具備する、 浮体の制御システム。
  11. 【請求項11】前記波高センサは、前記浮体の側面部
    に、前記浮体を囲むように配設されている、 請求項10に記載の浮体の制御システム。
  12. 【請求項12】波の高さを示す複数の波高データを取得
    するステップと、 前記複数の波高データに基づいて、前記複数の波高デー
    タの相加平均により波高平均値を算出し、波高の推定値
    である第1波高とするステップと、 前記複数の波高データの各々と前記波高平均値との差分
    の各々の大小関係に基づいて、波の方向の推定値である
    第1方向を求めるステップと、 を具備する、 波特性推定方法。
  13. 【請求項13】波の高さを示す複数の波高データを取得
    するステップと、 前記複数の波高データに基づいて、次式により波高の推
    定値である第1波高を求めるステップと、 を具備し、 ここで、 【数1】 ただし、 A:波モデルを表すマトリクス C:単位マトリクス K:カルマンフィルタゲイン S:前記複数の波高データの各々を成分とするマトリ
    クス S^:波高の推定値の各々を成分とするマトリクス S:前記波高の推定値の各々の時間微分値を成分
    とするマトリクス であり、 文中、記号の右肩の添字「^」は、数1において文字の
    上にある、波特性推定方法。
  14. 【請求項14】前記複数の波高データに基づいて次式に
    より計算される各Cijの大小関係に基づいて、波方向
    の推定値である第1方向を推定するステップと、 を更に具備し、 ここで、 【数2】 ただし、 F{ }:フーリエ変換 Cij:クロスパワースペクトル、i=1〜n、j=1
    〜n、nは波高データの数、 である、 請求項13に記載の波特性推定方法。
  15. 【請求項15】波の高さを示す複数の波高データを取得
    するステップと、 前記複数の波高データに基づいて、ニューラルネットワ
    ークにより前記波の波高と方向の推定値である第1波高
    と第1方向を推定値するステップと、 を具備する、 波特性推定方法。
  16. 【請求項16】請求項12乃至15のいずれか一項に記
    載の波特性推定方法を行なうステップと、 前記推定方法により求められた前記第1波高と前記第1
    方向とに基づいて、前記波の波力としての第1波力を推
    定するステップと、 前記波力に基づいて、浮体の推力としての第1推力を算
    出するステップと、 前記第1推力に基づいて、前記第1推力を発生する前記
    浮体の推進装置を制御するステップと、 を具備する、浮体の制御方法。
  17. 【請求項17】前記浮体の位置を示す位置データと前記
    浮体の速度を示す速度データとに基づいて、前記浮体に
    作用する外乱力を推定するステップと、 前記外乱力に基づいて、前記浮体の推力としての第2推
    力を算出するステップと、 を更に具備し、 前記第1推力に基づいて前記第1信号を出力するステッ
    プは、前記第1推力に加えて前記第2推力に基づいて、
    前記第1信号の代わりに前記推進装置を制御するステッ
    プを更に具備する、 請求項16に記載の浮体の制御方法。
  18. 【請求項18】前記外乱力を推定するステップは、前記
    外乱力の推定を、位置データ及び速度データに基づい
    て、次式を解くことにより求め、 ここで、 【数3】 ただし、 X^:数4に表される入力値の推定値 X^:数4に表される前記入力値の推定値の時間微分
    値 【数4】 x^、y^、ψ^:位置データ推定値 x^、y^、ψ^:速度データ推定値 F^、F^、M^:浮体に作用する外乱力 A:船舶運動モデルを表すマトリクス K:カルマンフィルタゲイン ただし、Kは数5により求められ、 【数5】 ここで、P、Rは数6により求められ、 【数6】 Y:出力値 P:Pの時間微分 C:出力マトリクス Q:重みマトリクス であり、 文中、記号の右肩の添字「^」は、数3及び数4におい
    て文字の上にある、 請求項17に記載の浮体の制御方法。
  19. 【請求項19】前記外乱力を推定するステップは、前記
    外乱力の推定を、ニューラルネットワークを用いて行な
    う、 請求項17に記載の浮体の制御方法。
  20. 【請求項20】請求項11乃至14のいずれか一項に記
    載の波特性推定方法を行なうステップと、 前記複数の波高データに基づいて、波の高周波成分を示
    す高周波データを抽出するステップと、 前記推定方法により求められた前記第1波高と前記第1
    方向とに基づいて、前記波の波力としての第1波力を推
    定するステップと、 前記波力に基づいて、浮体の推力としての第1推力を算
    出するステップと、 前記浮体の位置を示す位置データと前記浮体の速度を示
    す速度データと前記高周波データに基づいて、前記浮体
    に作用する外乱力を推定するステップと、 前記外乱力に基づいて、前記浮体の推力としての第2推
    力を算出するステップと、 前記第1推力と前記第2推力とに基づいて、前記浮体の
    推進装置を制御するステップと、 を具備する、浮体の制御方法。
  21. 【請求項21】請求項12乃至15のいずれか一項に記
    載の波特性推定方法をコンピュータに実行するためのプ
    ログラム。
  22. 【請求項22】請求項16乃至20のいずれか一項に記
    載の浮体の制御方法をコンピュータに実行するためのプ
    ログラム。
  23. 【請求項23】請求項10又は12に記載の浮体の制御
    システムと、 前記推進装置と、 を具備する浮体。
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