JP2003154601A - 金属光沢を有する液体食品用紙包装材 - Google Patents

金属光沢を有する液体食品用紙包装材

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JP2003154601A
JP2003154601A JP2001359059A JP2001359059A JP2003154601A JP 2003154601 A JP2003154601 A JP 2003154601A JP 2001359059 A JP2001359059 A JP 2001359059A JP 2001359059 A JP2001359059 A JP 2001359059A JP 2003154601 A JP2003154601 A JP 2003154601A
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paper packaging
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Norio Kobayashi
紀夫 小林
Frisk Peter
フリスク ペーター
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二軸延伸フィルムに金属蒸着したフィルムを
用いないで、従来の紙材の穴開け加工用の切断刃と同等
の寿命を可能にする金属光沢を有する液体食品用紙包装
材を提供する。 【解決手段】 紙層及びその両側に熱可塑性樹脂層を有
する積層物から形成される紙包装材において、該紙層は
その表面がクレー等の無機物又はポリエチレン等の有機
物で被覆されており、その外側にアルミニウム蒸着層を
有する。特に、該紙層の被覆層を表面処理し、被覆層と
アルミニウム蒸着層の間にアンダーコート層を、アルミ
ニウム蒸着層の上にトップコート層を設けた構成にする
と、従来のアルミニウム蒸着フィルムを用いて製造した
包装材と同等の金属光沢等を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属光沢を有する
液体食品用紙包装材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、牛乳、ジュース、コーヒー、茶、
酒類等の液体食品を充填する容器を作製する包装材とし
て、紙を主体とし、この紙や内部充填物を保護するため
に、紙とポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ポリ塩化ビニル等のプラスチックフィルム等の材料
を積層したものが用いられている。この液体食品用紙包
装材を用いて製造した内部充填物を充填した容器の見栄
えを良くするために、包装材の紙層の外部にアルミニウ
ム等の金属を蒸着したフィルムが設けられたものが多く
用いられている。
【0003】この金属を蒸着するフィルムには、通常二
軸延伸したフィルムが基材として用いられている。しか
し、二軸延伸したフィルムはヤング率が高いために、上
記容器にストローホール、飲み口等を設けるため包装材
に穴開け加工をする際に用いられる切断刃の寿命が、通
常の紙材に穴開け加工をする場合に比べて、遥かに短
く、頻繁に切断刃を交換しなければならないという問題
が生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の二軸
延伸したフィルムに金属蒸着したフィルムを用いない
で、従来の紙材に穴開け加工をする際に用いられる切断
刃と同等の寿命を可能とする金属光沢を有する液体食品
用紙包装材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題点を改善すべく鋭意検討した結果、紙層の表面を無機
物又は有機物で被覆すると共に、その紙層の外側に金属
蒸着層を設けることにより、本発明の目的を達成し得る
ことを見出し、本発明に到達した。なお、本発明におい
て、内層とは包装材料を用いて内部充填物を包装する場
合、内部充填物に接する側の層を言い、外層とはその反
対側の層を言う。又、内側とは同様に内部充填物を包装
する場合、内部充填物に近い側を言い、外側とはその反
対側を言う。
【0006】すなわち、本発明は、紙層及びその両側に
熱可塑性樹脂層を有する積層物から形成される紙包装材
において、該紙層はその表面が無機物又は有機物で被覆
されており、その外側に金属蒸着層を有することを特徴
とする液体食品用紙包装材を要旨とする。
【0007】又、本発明の紙包装材は、上記無機物がク
レー、炭酸カルシウム及び酸化チタンから選ばれるもの
であることを特徴とする。又、本発明の紙包装材は、上
記有機物が熱可塑性樹脂であることを特徴とする。又、
本発明の紙包装材は、上記金属蒸着層の金属がアルミニ
ウムであることを特徴とする。又、本発明の紙包装材
は、上記紙層と上記金属蒸着層の間にアンカーコート層
を有することを特徴とする。又、本発明の紙包装材は、
上記紙層はその表面がプラズマ処理、コロナ放電処理又
は火炎処理されたものであることを特徴とする。又、本
発明の紙包装材は、上記金属蒸着層の外側にトップコー
ト層を有することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の態様】本発明の紙包装材の紙層を形成す
る紙は、坪量が50〜350g/mの通常のものが
使用できる。本発明において、上記紙層は、その表面が
無機物又は有機物で被覆されたものである。上記無機物
としては、クレー、炭酸カルシウム及び酸化チタンから
選ばれるものである。クレーとしては、カオリン、モン
モリロナイト、雲母等が挙げられる。上記無機物の中で
も、クレー、特にカオリンが好ましい。これら無機物
は、その平均粒径が2μm以下の超微細なものが好まし
い。紙層の表面を上記無機物で被覆する方法としては、
該無機物の懸濁液を紙層の表面にスプレーコートした
後、キャスティグする方法(カレンダーリング法)等が
挙げられる。被覆層の厚さは、通常10μm以下であ
る。
【0009】又、紙層の表面を被覆する上記有機物とし
ては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等が挙げられるが、
ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル等の熱可塑
性樹脂が好ましい。これら熱可塑性樹脂の中でもポリオ
レフィンが好ましい。ポリオレフィンとしては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体、ポリブテン−1等が挙げられるが、特にポリエチレ
ンが好適である。ポリエチレンとしては、高密度ポリエ
チレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直
鎖状低密度ポリエチレン、メタロセン触媒を用いること
により製造される直鎖状低密度ポリエチレン(以下、m
LLDPEという。)等が挙げられるが、特に低密度ポ
リエチレン及びmLLDPEが好ましい。
【0010】mLLDPEは、メタロセン触媒の存在
下、エチレン及びコモノマーの炭素数が4〜8個のα−
オレフィン、好ましくは1−ヘキセン、4−メチル−1
−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン等の炭素数が
6個以上のα−オレフィンを共重合することによって製
造したものが望ましい。
【0011】紙層の表面を上記熱可塑性樹脂で被覆する
方法としては、熱可塑性樹脂の押出しコーティング法、
熱可塑性樹脂製フィルムを張り合わせる方法等が挙げら
れる。被覆層の厚さは、通常5〜15μmである。
【0012】本発明の紙包装材は、その表面が無機物又
は有機物で被覆された紙層の外側に金属蒸着層を有する
ものである。金属蒸着層の金属としては、アルミニウム
及びチタンが挙げられるが、特にアルミニウムが望まし
い。金属蒸着の方法としては、特に真空蒸着法が好まし
く、例えば、高純度のアルミニウム金属を、高周波誘導
加熱、直接通電加熱、エレクトロンビーム加熱等によ
り、通常1,300〜1,450℃に加熱蒸発させ、1
0〜100mPa程度の真空度で行われる。蒸着により
形成されるアルミニウム金属膜の厚さは、50〜600
オングストローム(5〜60nm)、特に20〜40n
mとするのが好ましい。
【0013】本発明の紙包装材は、上記紙層と上記金属
蒸着層の間にアンカーコート層を有するのが好ましい。
すなわち、紙層と金属蒸着層との密着性を向上するため
に、紙層の上にアンカーコート層を設ける下地処理を行
うのが好ましい。アンカーコート層としては、特にアク
リレート若しくはメタクリレートの硬化物が好ましい。
【0014】アクリレート及びメタクリレートは、広範
囲のアクリレート及びメタクリレートが使用可能である
が、本発明の紙包装材は、液体食品等の内部充填物を包
装するものであるので、例えば、FDA等によって使用
が規制されていないアクリレート及びメタクリレートか
ら選ばれるのが望ましい。それらアクリレート及びメタ
クリレートとしては、アクリル酸又はメタクリル酸とモ
ノアルコール及び/又はポリオールとのエステルが挙げ
られるが、ポリオールとの高沸点エステルが特に好まし
い。モノアルコールとしては、エタノール、ブタノー
ル、ヘキサノール等が、ポリオールとしてはペンタエリ
トリトール、トリメチロールプロパン、トリメチロール
エタン、グリセリン、ソルビトール等が挙げられる。
【0015】好ましいアクリレート及びメタクリレート
の具体例としては、ジペンタエリトリトールヘキサアク
リレート、ジペンタエリトリトールペンタ・ヘキサアク
リレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、ペンタエリトリトールトリアクリレート、トリメチ
ロールプロパンエトキシトリアクリレート、ジメチロー
ルプロパンテトラアクリレート、トリシクロデカンジメ
タノールジアクリレート等が挙げられる。
【0016】アンカーコート層を設ける下地処理として
は、例えば、(1)大気圧下、上記紙層の表面に上記ア
クリレート若しくはメタクリレート又はそれらの溶液を
硬化後の厚さが、5μm以下になるようにグラビアロー
ル等のアンカーコーターを使用して塗布した後、熱風又
は紫外線若しくは電子線を照射して乾燥・硬化させる方
法、(2)上記真空蒸着の際に用いる真空蒸着装置にお
いて、該真空蒸着装置内に加熱気化した上記アクリレー
ト若しくはメタクリレートを硬化後の厚さが5μm以下
になるように導入し、熱風又は紫外線若しくは電子線を
照射して乾燥・硬化させる方法等が挙げられる。
【0017】更に、本発明の紙包装材は、上記紙層はそ
の表面をプラズマ処理、コロナ放電処理又は火炎処理し
たものが好ましい。すなわち、紙層と上記アンカーコー
ト層との密着性を向上するために、紙層の表面をプラズ
マ処理、コロナ放電処理又は火炎処理するのが好まし
い。これら処理は、上記アンカーコート層を設ける前に
行われる。
【0018】又、本発明の紙包装材は、金属蒸着層の外
側にトップコート層を有するのが好ましい。すなわち、
金属蒸着層を保護するために、金属蒸着層の外側にトッ
プコート層を設けるのが好ましい。トップコート層とし
ては、特にアクリレート若しくはメタクリレートの硬化
物が好ましい。アクリレート及びメタクリレートは、上
記アンカーコート層を設ける際に用いられるものが好適
である。トップコート層を設ける上地処理は、大気圧下
又は真空蒸着装置において行われる上記アンカーコート
層を設ける下地処理に準じて行えば良い。トップコート
層の厚さは、5μm以下が好ましい。
【0019】本発明の紙包装材は、上記構成からなる
が、上記金属蒸着層或いはトップコート層の外側に、ポ
リオレフィン層を設けるのが望ましい。ポリオレフィン
層のポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリブテン−
1等が挙げられが、特にポリエチレンが好適である。ポ
リエチレンとしては、高密度ポリエチレン、中密度ポリ
エチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチ
レン、mLLDPEが使用できる。ポリオレフィン層の
厚さは、5〜15μmが好ましい。
【0020】上記構成からなる本発明の紙包装材は、更
に、印刷層を設けることができる。印刷層は例えば、上
記金属蒸着層或いはトップコート層とポリオレフィン層
の間、ポリオレフィン層の外側に設けることができ、印
刷層の形成は、通常のインクを用い、それらの箇所に印
刷すれば良い。
【0021】又、本発明の紙包装材は、上記紙層の内側
に、保護層を設けることができる。保護層としては、ポ
リオレフィン層、ポリアミド層、金属層等が挙げられ
る。ポリオレフィン層のポリオレフィンとしては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重
合体、ポリブテン−1等が挙げられが、特にポリエチレ
ンが好適である。ポリエチレンとしては、高密度ポリエ
チレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直
鎖状低密度ポリエチレン、mLLDPEが使用できる。
ポリオレフィン層の厚さは、5〜30μmが好ましい。
ポリアミド層のポリアミドしては、ポリアミド4−6、
ポリアミド6、ポリアミド6−6、ポリアミド6−1
0、ポリアミド6−12、ポリアミド11、ポリアミド
12等の脂肪族ポリアミド樹脂等、ポリアミドMXD
6、ポリヘキサメチレンジアミンテレフタレート(ポリ
アミド6T)、ポリヘキサメチレンジアミンイソフタル
アミド、キシレン基含有ポリアミド等の芳香族ポリアミ
ド樹脂が挙げられる。ポリアミド層の厚さは、5〜15
μmが好ましい。更に、金属層としてはアルミニウム箔
が望ましい。金属層の厚さは、5〜10μmが好まし
い。これら保護層は、2層以上用いることができる。
【0022】本発明の紙包装材は、上記の各層が積層し
てなるものであるが、それらの層の接合方法は、それら
の層が接着層や接着剤層の場合はそのまま、他層と接合
すればよく、そうでない場合は、熱溶融が可能な層を熱
溶融してそれと接する層と貼り合わせる方法、同時押し
出し成形が可能な層を同時押し出し成形して積層する方
法、それらを組み合わせる方法等、従来積層体を製造す
る際に行われている方法のいずれも採用することができ
る。
【0023】本発明の上記紙包装材からは、ブリック型
等の直方体、1l牛乳入り容器に代表される屋根付き直
方体、立方体、円筒形、平行8角柱体、胴部中央部が平
行8角柱で頂部及び底部が4角形の所謂プリズマ型、パ
ウチ等、従来公知の任意の形態の包装容器等を成形する
ことができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例により、詳細に説明す
る。
【0025】(実施例1)真空蒸着装置のチャンバー内
で、平均粒径が2μm以下のカオリンを10μmの厚さ
に被覆した坪量が220g/mの紙の表面をプラズ
マ処理した後、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ートモノマーを加熱気化させながら導入し、その紙のプ
ラズマ処理表面上に、上記メタクリレートモノマーの硬
化後の厚さが1μmになるように気化した該モノマーの
導入を続け、更に電子線を照射して、乾燥・硬化させて
アンダーコート層を設けた。次いで、そのアンダーコー
ト層の上に、アルミニウム金属を真空蒸着させてアルミ
ニウム金属層(30nm)を設けた。アルミニウム蒸着
層の上に上記と同様にして、トリメチロールプロパント
リメタクリレートの硬化物層(1μm)からなるトップ
コート層を設けた。上記トップコート層の上に、グラビ
ア印刷機で印刷を施して印刷層を設けた後、その外側に
密度:0.918g/cm、MI:8g/10分の
低密度ポリエチレン(LDPE)(15μm)を最外層
として、又、上記紙層の内側に上記で用いたLDPEを
最内層として、押出機にてそれぞれ押出ラミネーション
して、本発明の紙包装材を製造した。
【0026】(実施例2)実施例1において、プラズマ
処理を行わなかった以外は、実施例1と同様にして本発
明の紙包装材を製造した。
【0027】(実施例3)実施例1において、プラズマ
処理を行わず、アンダーコート層を設けなかった以外
は、実施例1と同様にして本発明の紙包装材を製造し
た。
【0028】(実施例4)実施例1において、プラズマ
処理を行わず、アンダーコート層及びトップコート層を
設けなかった以外は、実施例1と同様にして本発明の紙
包装材を製造した。
【0029】(実施例5)トリメチロールプロパントリ
メタクリレートの代りにトリメチロールプロパンエトキ
シトリアクリレートを用いた以外は、実施例1と同様に
して本発明の紙包装材を製造した。
【0030】(実施例6)実施例1で用いた紙の表面
に、LDPEを押出しコーティングして被覆したLDP
E被覆(厚さ15μm)の紙を、真空蒸着装置のチャン
バー内に供給し、その表面をプラズマ処理した後、加熱
により気化したトリメチロールプロパントリメタクリレ
ートを導入し、電子線照射によりトリメチロールプロパ
ントリメタクリレートの硬化物からなる厚さ1μmのア
ンダーコート層を設けた。次いで、そのアンダーコート
層の上に、アルミニウム金属を真空蒸着させてアルミニ
ウム金属層(30nm)を設け、そのアルミニウム蒸着
層の上に上記と同様にして、トリメチロールプロパント
リメタクリレートの硬化物層(1μm)からなるトップ
コート層を設けた。上記積層物を真空蒸着装置から取り
出した後、実施例1と同様にして、トップコート層の上
に、印刷層とLDPE層を設けると共に、上記紙層の内
側にLDPE層を設けて、本発明の紙包装材を製造し
た。
【0031】(比較例1)カオリンで表面被覆した紙
(コート紙)の代りに、坪量が200g/mの漂白
紙(非コート紙)を用いた以外は、実施例1と同様にし
て紙包装材を製造した。
【0032】(比較例2)アルミニウム蒸着した二軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm)の
アルミニウム蒸着層面にLDPEを押出しコーティング
(厚さ15μm)したフィルムのLDPE面に比較例1
で用いた漂白紙を積層し、実施例1と同様にして印刷層
を設けた後、実施例1と同様にしてその外側にLDPE
を最外層とすると共に、上記紙層の内側に上記で用いた
LDPEを最内層として、押出機にてそれぞれ押出ラミ
ネーションして、紙包装材を製造した。
【0033】実施例1〜6及び比較例1,2で製造した
紙包装材について、下記の性能を下記の基準でそれぞれ
評価して、それらの結果を表1に示した。
【0034】切断刃寿命 ○:10万時間以上(現行の紙(原紙)をベースとした
液体食品用紙包装材を切断する場合と同等の切断刃寿
命) △:1万時間以上、10万時間未満 ×:1万時間未満蒸着面金属光沢 ○:光沢度計にて、60度測定値が300%以上 △:光沢度計にて、60度測定値が100%〜300%
未満 ×:光沢度計にて、60度測定値が100%未満蒸着層と紙層の密着性 接着テープを用いる官能法で蒸着層が剥げるかどうかを
観察する。 ○:剥げない △:やや剥げる ×:剥げる蒸着層の耐引っ掻き性 蒸着層の表面を指先で擦ってその面に傷が付くかどうか
を観察する。 ○:傷が付かない △:やや傷が付く ×:傷が付く(蒸着層が剥げる)
【0035】
【表1】
【0036】表1の結果から明らかのように、本発明の
紙包装材は、現行の紙をベースとした液体食品用紙包装
材を切断する場合と同等の切断刃寿命を有しているのに
対して、従来の二軸延伸したフィルムにアルミニウムを
蒸着したフィルムを用いて製造した比較例2の紙包装材
では、切断刃寿命が1万時間未満であることが判る。
【0037】又、特に表面被覆した紙に表面処理を行っ
た後、アンダーコート層とトップコート層を設けた構造
からなる実施例1及び実施例6の紙包装材は、比較例2
同等の金属光沢、蒸着層と紙層との密着性、耐引っ掻き
性を示すが、比較例1の紙包装材のように、表面被覆し
ない紙に表面処理処理を行った後、アンダーコート層と
トップコート層を設けても金属光沢、蒸着層と紙層との
密着性、耐引っ掻き性に劣ることが明らかである。
【0038】
【発明の効果】本発明の紙包装材は、現行の紙をベース
とした液体食品用紙包装材を切断する場合と同等の切断
刃寿命を有しており、特に表面被覆した紙に表面処理を
行い、アンダーコート層、トップコート層を設けた構成
の紙包装材は、従来のアルミニウム蒸着フィルムを用い
て製造した包装材と同等の金属光沢、蒸着層と紙層との
密着性、耐引っ掻き性を示す。
フロントページの続き Fターム(参考) 3E086 AA01 AB01 AC06 AC07 AD01 AD02 AD06 AD07 AD08 BA04 BA13 BA14 BA15 BA33 BA40 BB90 CA11 DA08 4F100 AA08D AA08E AA21D AA21E AB01E AB10E AK01B AK01C AK01D AK01E AK06 AK25 AT00D AT00E BA05 BA06 BA10E DG10A EH66E EJ55A EJ61A EJ64A GB15 GB23 JB16B JB16C JB16D JB16E 4K029 AA11 AA25 BA03 BC07 CA01 DB03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙層及びその両側に熱可塑性樹脂層を有
    する積層物から形成される紙包装材において、該紙層は
    その表面が無機物又は有機物で被覆されており、その外
    側に金属蒸着層を有することを特徴とする液体食品用紙
    包装材。
  2. 【請求項2】 上記無機物がクレー、炭酸カルシウム及
    び酸化チタンから選ばれるものであることを特徴とする
    請求項1記載の液体食品用紙包装材。
  3. 【請求項3】 上記有機物が熱可塑性樹脂であることを
    特徴とする請求項1又は2記載の液体食品用紙包装材。
  4. 【請求項4】 上記金属蒸着層の金属がアルミニウムで
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の液体食品用紙包装材。
  5. 【請求項5】 上記紙層と上記金属蒸着層の間にアンカ
    ーコート層を有することを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の液体食品用紙包装材。
  6. 【請求項6】 上記紙層はその表面がプラズマ処理、コ
    ロナ放電処理又は火炎処理されたものであることを特徴
    とする請求項5記載の液体食品用紙包装材。
  7. 【請求項7】 上記金属蒸着層の外側にトップコート層
    を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項
    に記載の液体食品用紙包装材。
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