JP2003154514A - 石膏ボード - Google Patents

石膏ボード

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JP2003154514A
JP2003154514A JP2001354166A JP2001354166A JP2003154514A JP 2003154514 A JP2003154514 A JP 2003154514A JP 2001354166 A JP2001354166 A JP 2001354166A JP 2001354166 A JP2001354166 A JP 2001354166A JP 2003154514 A JP2003154514 A JP 2003154514A
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JP
Japan
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gypsum board
board
pattern
coating
paint
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Pending
Application number
JP2001354166A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Takahara
明 高原
Toshio Oshita
敏夫 大下
Fumikazu Ito
文和 伊藤
Takashi Watanabe
崇 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chiyoda Ute Co Ltd
Original Assignee
Chiyoda Ute Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚れの付着や変色が生じても美観を保つこと
が可能な石膏ボードを提供する。 【解決手段】 石膏ボード1の表面塗装5に用いられて
いる塗料の明度よりも低い明度の塗料を石膏ボード1表
面に散布して、粒状の斑点模様6を石膏ボード1全体に
亘って略均一に分布するように付し、石膏ボード1表面
の明度を低下させる。これにより、石膏ボード1に付着
した汚れや経時的な変色とのコントラストが小さくなっ
て汚れや変色が目立ち難くなり、石膏ボード1の美観を
保つことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面塗装がなされ
た石膏ボードに関する。
【0002】
【従来の技術】石膏ボードは安価で不燃性に優れる等の
性質が評価されて建材として多用されており、一般に石
膏を主体とする板状の芯材に両面からボード用原紙を積
層した構成となっている。また、生活様式の欧米化に伴
い、石膏ボードに欧米的な装飾が施され、例えば、石膏
ボード表面に虫食い形状の凹み模様を付したものが製造
されているが、凹み模様が施された石膏ボードを製造す
る方法の1つとして、初めに製品サイズにカットされた
石膏ボードに対し、所定の凸模様が付された成形面を有
する金型によって表面を凹ませた後にロールコートによ
って石膏ボード表面に塗装を施すといった製造方法があ
る。施される塗装としては、特に天井材として使用する
ときには、白色ベースの色調のものが一般的となってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】白色ベースの塗料が塗
装されている石膏ボードのように、明度の高い塗料が施
されたものでは、石膏ボード表面に汚れが付着した場
合、その汚れと石膏ボード表面の塗料とのコントラスト
が大きいため、汚れが目立ち易くなっていた。また、内
装壁に使用される石膏ボードにおいても紫外光による経
時的な変色は免れないものであり、特に上述したような
製造工程で凹み模様が施された石膏ボードは、ロールコ
ートによる塗装の際にロールが凹み模様の内部まで届か
ないために、その凹み模様の内面には塗料が乗らずボー
ド原紙は剥き出しとなり、外部から見える状態で塗り残
っていた。凹み模様部分のボード原紙は塗装面よりも変
色する程度が大きく、経時的に黄ばんでしまい、その黄
ばみが外から見えるため石膏ボードの美観が損なわれる
原因の一つとなっていた。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、石膏ボード表面に経
時的な変色が起きたり、汚れが付着しても、美観を保つ
ことが可能な石膏ボードを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は表面塗装がなされて
いる石膏ボードにおいて、前記石膏ボード表面には、前
記表面塗装に使用されている塗料の明度よりも低い明度
の塗料によって前記表面塗装の上に粒状の斑点模様が前
記石膏ボード全体に亘って、略均一に分布されているこ
とに特徴を有する。
【0006】請求項2の発明は請求項1の発明におい
て、前記石膏ボードの表面には、溝状の凹み模様が施さ
れているところに特徴を有する。
【0007】請求項3の発明は請求項2の発明におい
て、前記斑点模様が前記凹み模様の内部にも施されてい
るところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明によれば、石膏
ボードの塗装が白色ベースの色調のものは明度が高く、
石膏ボード表面に付着した汚れと塗装面とのコントラス
トが大きいので汚れた箇所が目立っていた。そこで、本
発明のように石膏ボードの表面塗装に使用される塗料よ
り明度の低い塗料で石膏ボード表面全体に斑点模様を施
すと石膏ボードの表面の明度が低下し、汚れとのコント
ラストが小さくなって、汚れを目立たなくすることが出
来る。
【0009】請求項2の発明によれば、ボード原紙が剥
き出しになっているような凹み模様が施された石膏ボー
ドにおいて、ボード原紙が経時的に変色し、黄ばんだと
しても上述したように、斑点模様によって石膏ボード表
面の明度が低下し、黄ばみとのコントラストが小さくな
ったことにより黄ばみを目立たなくすることが出来る。
【0010】請求項3の発明によれば、石膏ボードの上
方から塗料を吹き付けるので、凹み模様内部にも斑点模
様を施すことが出来る。こうして凹み模様内部の明度を
低下させておくことで、ボード原紙が黄ばんだときに、
その黄ばみを目立たなくすることが可能となる。よって
石膏ボード表面に汚れが付着したり、経時的な変色が起
きても石膏ボードの美観を維持することが可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。ボード原紙1B間にスラリーを
流し入れ硬化させる1次加工ラインを経て製造される石
膏ボード原板(図示せず)は石膏ボード1を複数枚取り
できるほどの大きさを有しており、図1は前記1次加工
ラインを経た後、製品サイズにカットされた石膏ボード
1に対して2次加工を施すための2次加工ラインSの概
略を示すものである。この2次加工ラインSではその全
長にわたってコンベアHが配置されており、石膏ボード
1を一定速度で移送することが出来る。コンベアHは石
膏ボード1の移送途上において、型押し工程Aと、第1
次、第2次の塗装工程B,C及び乾燥工程Dを経て面取
り工程E(糸面取り)に至るように配されている。
【0012】製品サイズにカットされた石膏ボード1を
コンベアHに載せて流していくと、先ず最初の型押し工
程Aで石膏ボード1の表面に虫食い形状の凹み模様2が
形成される。この虫食い形状の凹み模様2は、不規則に
曲がりくねった細溝形状のものもあれば、楕円形状や円
形状をなすものもあり、且つ大きさ及び凹み深さともに
様々である。また、石膏ボード1全体では平面部分も多
く残された状態になっている。凹み模様2は表面に多数
の凸部3を有した金型3を用いてプレスすることによっ
て石膏ボード1表面に虫食い形状の凹み模様2が形成さ
れるようにしている。このとき、金型3の凸部3Aが石
膏ボード1にめり込むと共にボード原紙1Bがちぎれる
ことなく凹み模様2内部に入りこんだ状態となってい
る。(図3参照)。
【0013】続いて行なわれる1次塗装工程Bでは石膏
ボード1表面にロールコートによって表面塗装5がなさ
れる。ロールコートとは、コンベアHを流れる石膏ボー
ド1に対し、昇降可能に設けられているロール4が回転
して、塗料が供給されているロール4の周面によって塗
装することができるようにしたものである。本実施形態
では表面塗装5が薄い赤色のものや、薄い青色のもの等
がある。塗装時、ロール4の周面は凹み模様2の内部と
は接触しないため、凹み模様2内部には塗料が乗らず、
前記ボード原紙1Bが剥き出しの状態になったままであ
る(図6参照)。なお、図1ではロール4を1つしか示
していないが、実際には複数個設けられており、塗りム
ラをなくするために複数回塗装が行なわれる。
【0014】1次塗装を終えた石膏ボード1は、微細な
斑点模様6を施すために2次塗装工程Cへと移送され
る。ここでは、コンベアH上方に設置され、塗料を霧状
に噴霧することが可能な散布塗装機8によって上記の表
面塗装5に使用された塗料よりも明度の低い塗料(本実
施形態においては黒色)が石膏ボード1表面に吹き付け
られる。このとき、吹き付けられた塗料は微細な斑点模
様6として、石膏ボード1表面全体に満遍なく付着した
状態になっている。各斑点模様6は、略均一な径をなし
ており、石膏ボード1全体に等分布し、凹み模様2内部
にも付してある。
【0015】斑点塗装の後、石膏ボード1は、塗装を乾
燥させるための乾燥工程Dヘと移送される。乾燥工程D
では、トンネル状をなすドライヤー9内を通過するよう
にコンベアHが配されており、且つそのドライヤー9は
石膏ボード1を一定時間ドライヤー9内に留まらせるこ
とができるような全長を有している。ドライヤー9内で
は乾燥風を石膏ボード1の塗装表面に当てることで乾燥
が行なわれている。乾燥後の石膏ボード1は面取り工程
Eへと移送される。
【0016】面取り工程Eでは石膏ボード1の全周縁に
対して糸面取りがなされる。糸面取り部分7は芯材が剥
き出しにならないように石膏ボード1表面のボード原紙
1B部分のみをグラインダー10で切削することによっ
て形成されている。
【0017】次に、上記したような1次及び2次加工ラ
インSを経て製造される石膏ボード1の作用及び効果を
示す。石膏ボード1に施されている下地の色を残したま
まで、汚れ等を目立たなくしたい場合、本発明のように
表面塗装5に使用されている塗料よりも明度が低い塗料
(黒色等)で斑点模様6を施して、石膏ボード1表面全
体の明度を低くする。これにより、汚れ及び黄ばみと石
膏ボード1表面とのコントラストが小さくなり、その結
果、汚れや黄ばみが目立ち難くなる。また、ロールコー
トによる塗装を経ても、凹み模様2内部にはボード原紙
1Bが残ったままとなり黄ばむことがある。凹み模様2
の内部にも斑点模様6が施されるので、凹み模様2内部
の明度が下げられた状態となっており、ボード原紙1B
に黄ばみが生じた場合に、その黄ばみが目立ち難くなっ
ている。よって、石膏ボード1表面に汚れが付着したり
経時的な変色が起きた場合でも石膏ボード1の美観を保
つことが可能になる。
【0018】また、装飾効果を高めるために虫食い形状
の凹み模様2に混ぜて、小さな孔あき模様を施したいよ
うな場合に、例えば、その孔あき模様は多数の針状の凸
部を有する金型を用いてプレスすることによって施すこ
とも考えられる。しかしながら、この場合、孔部分のボ
ード原紙1Bに「かえり」が生じて、孔の輪郭が不明瞭
となってしまう虞があり、現実には採用し得ない方法で
ある。
【0019】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。
【0020】(1)上記実施形態では斑点塗装として黒
色の塗料を使用したが、特に限定されるものではなく、
黒色に近い色調のものであってもよい。
【0021】(2)上記実施形態では凹み模様が大小様
々な虫食い形状であったが、各凹み模様が同一形状であ
って、大きさ等も一定のものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の石膏ボードの2次加工ラ
インを表す概略図
【図2】石膏ボードの側断面図
【図3】型押し工程後における石膏ボードの凹み模様部
分の側断面図
【図4】斑点塗装前の石膏ボードの平面図
【図5】斑点塗装前の石膏ボードの部分拡大図
【図6】塗装工程後における石膏ボードの凹み模様部分
の側断面図
【図7】斑点塗装後の石膏ボードの平面図
【図8】斑点塗装後の石膏ボードの部分拡大図
【図9】面取り工程後の石膏ボードの平面図
【図10】石膏ボードの糸面取り部分の側断面図
【符号の説明】
1…石膏ボード 2…凹み模様 5…表面塗装 6…斑点模様
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 文和 三重県四日市市住吉町15番2号 チヨダウ ーテ株式会社内 (72)発明者 渡邉 崇 三重県四日市市住吉町15番2号 チヨダウ ーテ株式会社内 Fターム(参考) 2E162 CA16 EA11 4F100 AE06A BA04 BA07 BA10C BA10D CC00B CC00C CC00D DD05A DD05B DD05D EH46B EH46C GB08 HB13D HB21A HB21B HB21D JN30B JN30C JN30D 4G055 AA04 AB01 AC01 BA36 BA44

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面塗装がなされている石膏ボードにお
    いて、 前記石膏ボード表面には、前記表面塗装に使用されてい
    る塗料の明度よりも低い明度の塗料によって前記表面塗
    装の上に粒状の斑点模様が前記石膏ボード全体に亘っ
    て、略均一に分布されていることを特徴とする石膏ボー
    ド。
  2. 【請求項2】 前記石膏ボードの表面には、溝状の凹み
    模様が施されていることを特徴とする請求項1記載の石
    膏ボード。
  3. 【請求項3】 前記斑点模様が前記凹み模様の内部にも
    施されていることを特徴とする請求項2記載の石膏ボー
    ド。
JP2001354166A 2001-11-20 2001-11-20 石膏ボード Pending JP2003154514A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005106156A1 (ja) 2004-04-28 2005-11-10 Yoshino Gypsum Co., Ltd. ボード建材、ボード建材製造方法及びボード建材施工方法
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JP2012149443A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Daiken Corp 天井化粧板

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