JP2003154354A - 屎尿・汚水の減菌処理装置 - Google Patents

屎尿・汚水の減菌処理装置

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JP2003154354A
JP2003154354A JP2001356706A JP2001356706A JP2003154354A JP 2003154354 A JP2003154354 A JP 2003154354A JP 2001356706 A JP2001356706 A JP 2001356706A JP 2001356706 A JP2001356706 A JP 2001356706A JP 2003154354 A JP2003154354 A JP 2003154354A
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water
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Teizo Motoyama
貞造 本山
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  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力槽内の屎尿・汚水を熱ムラのない均一温
度で減菌処理し、かつ圧力槽内から排気した蒸気の臭気
を除去することができる屎尿・汚水の減菌処理装置を提
供する。 【解決手段】 屎尿・汚水の減菌処理装置10は、搬入
槽11から搬出した屎尿・汚水19を受け入れる一対の
圧力槽20と、圧力槽20の上下端20a、20bにそ
れぞれ上下の連通管27a、28aを配設し、圧力層2
0内から下連通管27aを通じて流入する屎尿・汚水を
ヒーズヒータ36で121℃に達する迄加熱できる一対
の蒸発釜35と、この蒸発釜35で煮沸することで発生
した蒸気を受け入れ、受け入れた蒸気をシャワー水で凝
縮、濾過、脱臭する第一脱臭管30と、この第一脱臭管
30で脱臭した蒸気を受け入れ、活性炭46位置を通過
させることにより無臭のエアにして外部に排気させるこ
とができる第二脱臭管45とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は屎尿・汚水の減菌処
理装置に係り、特に屎尿・汚水(雑排水を含む)を一定
量汲み上げ、蒸発釜で加熱しながら、蒸発釜と圧力槽と
の間を循環させ、屎尿・汚水を所定温度(例えば121
℃)まで上昇させた後、屎尿・汚水を20分間煮沸し続
けてから冷却槽に流し、この冷却槽に流入した屎尿・汚
水を45℃以下の温度に下げてから外部に排出するよう
にした屎尿・汚水の減菌処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に示す屎尿・汚水の減菌処理装置1
00は、従来行われている屎尿・汚水を減菌する装置で
ある。この屎尿・汚水の減菌処理装置100によれば、
圧力槽101に屎尿・汚水101aを一定量蓄えた状態
で、圧力槽101の下端102から蒸気102aを供給
し、この蒸気102aの熱で屎尿・汚水101aを所定
温度(例えば、121℃)まで加熱していた。このよう
に、屎尿・汚水101aは加熱用蒸気により所定温度ま
で加熱され、その状態を一定時間持続して屎尿・汚水1
01aを減菌していた。
【0003】ところで、屎尿・汚水の減菌処理装置10
0によれば、圧力槽101の下端102から圧力槽10
1の内部に蒸気102aを供給していたので、蒸気10
2aの供給を続けると圧力槽101内の圧力は徐々に上
昇することになる。このため、従来の屎尿・汚水の減菌
処理装置100は、圧力槽101内の圧力が規定圧まで
上昇すると、圧力槽101の上端103に備えた安全弁
104が開いて蒸気を外部に逃がしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の屎尿・
汚水の減菌処理装置100では、圧力槽101の下端1
02から供給される蒸気102aの熱で屎尿・汚水10
1aを加熱しているが、加熱蒸気は圧力槽101の上部
付近に溜るため、上部付近には熱を伝え易い。
【0005】しかしながら、蒸気の供給口106付近に
は蒸気102aの熱が充分に伝わらないので、供給口1
06の付近に位置する屎尿・汚水101aは所定温度ま
で高まらず、このため圧力槽101内に蓄えた全ての屎
尿・汚水101aを均一に加熱できず熱のムラが生じや
すく、全体の減菌も困難となるという問題があった。
【0006】さらに、圧力槽101内の圧力が規定圧ま
で上昇した際には、圧力槽101の上端103に備えた
安全弁104が開かれて蒸気102aを外部に逃がすこ
とになるが、この外部に逃がした蒸気102aには屎尿
・汚水101aの臭気が付着しているという問題があっ
た。
【0007】この発明は、圧力槽内の屎尿・汚水を均一
に加熱して、屎尿・汚水の全体の減菌処理を可能とし、
かつ圧力槽内から排気する蒸気は完全に脱臭されている
屎尿・汚水の減菌処理装置を提供して、上述の全ての問
題点を解消しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、屎尿・汚水を一定量蓄えることができる
搬入槽と、この搬入槽から搬出される屎尿・汚水を受け
入れることができる圧力槽とを備え、この圧力槽に上下
の連通管を配設し、この連通管に加熱機能を有する蒸発
釜を取り付け、さらに前記圧力槽から排気された蒸気を
受け入れ、その受け入れた蒸気をシャワー水にて凝縮、
濾過、脱臭する第一脱臭管を備え、この第一脱臭管で脱
臭した蒸気を受け入れ、その蒸気を脱臭して外部に排気
する第二脱臭管とを備え、前記蒸発釜と圧力槽内で煮沸
され減菌された屎尿・汚水を受け入れ、この受け入れた
屎尿・汚水を冷却するための冷却槽を備え、前記第一脱
臭管内で噴出するシャワー水や、蒸気が冷却凝縮して発
生する水とを蓄えるための第一濾過水槽を備え、この第
一濾過水槽から溢れた水を受け入れ、この受け入れた水
を蒸発釜内に供給するとともに、前記第一脱臭管にシャ
ワー水を供給するための第二濾過水槽とを備えたことを
特徴とする。
【0009】上記した本発明に係る屎尿・汚水の減菌処
理装置によれば、圧力槽の下端と蒸発釜の下端とを下連
通管で連結するとともに、圧力槽の上端と蒸発釜の上端
とを上連通管で連結し、また蒸発釜にはヒーズヒータを
備えた。
【0010】これにより、圧力槽の下連通管を通じて屎
尿・汚水を蒸発釜に流入させ、蒸発釜内では流入した屎
尿・汚水をヒーズヒータで加熱することができ、これに
より屎尿・汚水を充分に煮沸し、煮沸された屎尿・汚水
の蒸気は、上連通管を通じて蒸発釜から圧力槽に送り返
されることとなる。このように屎尿・汚水の蒸気を蒸発
釜から圧力槽に流入させ、一方蒸気の流入量に相当する
量の屎尿・汚水が下連通管を経て圧力槽から蒸発釜に流
入させる。
【0011】このように、本発明装置では圧力槽と蒸発
釜との間で屎尿・汚水を循環させることができるので、
屎尿・汚水が均一に混合され、屎尿・汚水を熱ムラがな
い状態で均一に所定温度まで上昇させることが可能とな
る。
【0012】また、蒸発釜の煮沸で発生した蒸気の一部
は、圧力槽内から第一脱臭管に導かれ、第一脱臭管で凝
縮、濾過、脱臭される。さらに、この蒸気は第二脱臭管
に導かれ、第二脱臭管内の活性炭により無臭の状態にさ
れて外部に排気される。
【0013】請求項2は、前記圧力槽及び蒸発釜をそれ
ぞれ一対づつ備えたことを特徴とする。
【0014】圧力槽及び蒸発釜をそれぞれ一対づつ備え
ることで、各圧力槽及び蒸発釜を時間差をつけて運転で
きるようになり、屎尿・汚水の減菌処理装置の稼働率を
向上させることができる。
【0015】請求項3は、前記蒸発釜で加熱する際の所
定温度を、121℃に設定したことを特徴とする。
【0016】蒸発釜における屎尿・汚水の加熱温度を1
21℃に設定することで、屎尿・汚水の減菌処理を確実
におこなうことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下添付図に基づいて本発明に係
る屎尿・汚水の減菌処理装置の一実施の形態を詳説す
る。図1は本発明に係る屎尿・汚水の減菌処理装置を示
し、特に圧力槽及び蒸発釜の関係を示す側面図、図2は
本発明に係る屎尿・汚水の減菌処理装置を示す平面図、
図3は本発明に係る屎尿・汚水の減菌処理装置を示し、
特に第一脱臭管及び第二脱臭管の関係を示す側面図、図
4は本発明に係る屎尿・汚水の減菌処理装置の作用を示
すフローチャートである作用説明図、図5は本発明に係
る屎尿・汚水の減菌処理装置の作用を説明する作用説明
図である。
【0018】図1〜図3に示す屎尿・汚水の減菌処理装
置10は、屎尿・汚水19を一定量蓄える搬入槽11
と、この搬入槽11から搬出された屎尿・汚水を受け入
れる一対の圧力槽20、20が備えられ、この圧力槽2
0、20の上下端20a、20a、20b、20bに
は、上下の連通管27a、27b、28a、28bが配
設されており、この連通管を通じて加熱機能を有する蒸
発釜35が取り付けられ、圧力層20、20内から下連
通管27a、27bを通じて屎尿・汚水19が蒸発釜3
5内に流入し、この蒸発釜35内で発生した蒸気は上連
通管28a、28aを通じて圧力槽20に戻される。こ
こで、蒸発釜35、35の加熱手段として、例えばヒー
ズヒータ36、36が設けられている。
【0019】さらに、屎尿・汚水の減菌処理装置10
は、蒸発釜35、35で屎尿・汚水19を煮沸すること
で発生した蒸気の一部をを受け入れ、この受け入れた蒸
気をシャワー水31で凝縮、濾過、脱臭する第一脱臭管
30が備えられ、またこの第一脱臭管30で脱臭された
蒸気を第二脱臭管45に導き、この蒸気を第二脱臭管4
5内の活性炭46位置を通過させることにより、完全脱
臭された蒸気にして外部に排気する。
【0020】さらに、屎尿・汚水の減菌処理装置10
は、一対の蒸発釜35、35及び一対の圧力槽20、2
0で煮沸減菌された屎尿・汚水19を受け入れ、受け入
れた屎尿・汚水が所定温度(一例として、45℃)以下
になった時点で排水する冷却槽25と、第一脱臭管30
内に噴出させるシャワー水31や、蒸気が冷却凝縮して
発生した水とを蓄えることができる第一濾過水槽40を
備え、この第一濾過水槽40の貯蔵規定量を超えた際に
溢れる水を受け入れ、この受け入れた水を蒸発釜35、
35内に洗浄用のシャワー水31として供給するととも
に、第一脱臭管30にもシャワー水31として供給する
ための第二濾過水槽50とを備えている。
【0021】搬入槽11は、便槽又は貯留槽(以下、
「貯留槽」と称す)12の汚水ポンプ13を作動した際
に、貯留槽12から搬送された屎尿・汚水19を一定量
蓄えるように構成されており、搬入槽の下端11aには
下限センサ14を備え、搬入槽の上端11bには上限セ
ンサ15を備えている。
【0022】搬入槽11においては、搬入槽11内の屎
尿・汚水19が空になって下限センサ14が作動する
と、汚水ポンプ13が作動して貯留槽12から屎尿・汚
水が搬送される。搬入槽11内の屎尿・汚水19が一定
量になり上限センサ15が作動すると、汚水ポンプ13
が停止して貯留槽12から搬入槽11への屎尿・汚水1
9の搬送は停止される。
【0023】この搬入槽11に取り付けた一対の供給管
17a、17bを通じて圧力槽20,20が搬入槽11
と連通されている。この一対の供給管17a、17bに
は、モータ弁18a、18bが設けられている。圧力槽
20の下端20aに、冷却槽25と連通する排水管21
a、21bが設けられ、この排水管21a、21bには
モータ弁22a、22bが設けられている。また、圧力
槽20の上端20bに、第一脱臭管30と連通する排気
管23が設けられ、この排気管23、23には圧力弁2
4、24が設けられている。
【0024】一対の圧力槽20、20には、下連通管2
7a、27b及び上連通管28a、28bを介して蒸発
釜35、35が連通され、この蒸発釜35の下端35a
にはヒーズヒータ36が設けられ、蒸発釜35の上端3
5b近傍には電磁弁37が設けられている。ヒーズヒー
タ36は、蒸発釜35内の屎尿・汚水19を所定温度に
加熱するための加熱手段である。
【0025】第一脱臭管30は、第一濾過水槽40の上
端40aに設けられ、この第一濾過水槽40の上端40
aには、さらに第二脱臭管45も設けられている。第一
脱臭管30の上端にはシャワー供給管32が設けられ、
このシャワー供給管32から第一脱臭管30内にシャワ
ー水31が噴出される。第二脱臭管45内には活性炭4
6が収納されていて、この活性炭46により第一脱臭管
30から流入してくる蒸気の臭気が脱臭され、完全に脱
臭された蒸気は第二脱臭管45から外部に排気されるこ
ととなる。
【0026】第一濾過水槽40の下端40bには、第二
濾過水槽50が設けられている。また第二濾過水槽50
には自動給水用の給水管51の出口51aが配置され、
この給水管51の出口51aから第二濾過水槽50内に
水道水が給水される。さらに、第二濾過水槽50にはB
SK菌槽62の出口62aが配置され、この出口62a
から第二濾過水槽50内にBSK菌が供給される。これ
により、第二濾過水槽50において、第一濾過水槽40
から流入した水をBSK菌を利用して濾過、脱臭するこ
とが可能となる。
【0027】つぎに、屎尿・汚水の減菌処理装置10の
作用を添付の図1〜図5に基づいて説明する。なお、屎
尿・汚水の減菌処理装置10には、圧力槽20、20及
び蒸発釜35、35がそれぞれ一対づつ備えられ、それ
ぞれの圧力槽20、20及び蒸発釜35、35が時間差
を保持して運転されように構成されている。以下、一方
の圧力槽20及び蒸発釜35を使用する場合の実施例に
ついて説明する。
【0028】ST1:図1及び図3に示す貯留槽12か
ら屎尿・汚水19を一定量、汚水ポンプ13で搬入槽1
1にポンプアップする。ポンプアップする時期は、屎尿
・汚水19が貯留槽12に一定量貯留されている状態
で、搬入槽11が空の時に、搬入槽11の下限センサ1
4が作動して汚水ポンプ13にて搬送を開始する。 ST2:搬入槽11に搬入される屎尿・汚水19の量
は、搬入槽11の上限センサ15でチェックされ、屎尿
・汚水19は常に一定量になるようにコントロールされ
る。
【0029】ST3:搬入槽11に一定量の屎尿・汚水
19が搬入されると、供給管17aのモータ弁18aが
自動的に開き、モーター弁18aの作用で、図2に示す
圧力槽20に搬入槽11の屎尿・汚水19が一定量搬入
される(図5参照)。屎尿・汚水19の圧力槽20への
搬入時期は、搬入槽11に屎尿・汚水19が一定量蓄え
られた状態において、圧力槽20内の屎尿・汚水19の
排出が完了して、圧力槽20の下方のモータ弁22aが
閉じている時期である(図1参照)。
【0030】ST4:図2に示すように、圧力槽20と
蒸発釜35が下連通管27aで連通されているので、図
5に示す圧力槽20の屎尿・汚水19が下連通管27a
を通じて蒸発釜35に流入する。このように蒸発釜35
に屎尿・汚水19が流入した状態で、蒸発釜35のヒー
ズヒータ36をオンにすると、蒸発釜35内の屎尿・汚
水19は加熱される。
【0031】ST5:蒸発釜35で加熱された屎尿・汚
水19から発生する蒸気は、上連結管28aを通じて圧
力槽20に吹き出るように戻される。 ST6:屎尿・汚水19の蒸気が圧力槽20内に吹き出
ると、その吹き出し量に相当する量の屎尿・汚水19が
圧力槽20から下連結管27aを通じて蒸発釜35に流
入することとなる。
【0032】ST7:このようにして、蒸発釜35と圧
力槽20との間で、屎尿・汚水19が循環しながら加熱
されるので、屎尿・汚水19は設定温度(例えば121
℃)に達する迄効率的に上昇し、圧力槽20内の屎尿・
汚水19は均一な高温状態を確保することができる。 ST8:圧力槽20内の屎尿・汚水19の温度が121
℃まで上昇したとき、コンピュータのタイマーが作動
し、その温度が20分間持続するようヒーズヒーター3
6を制御して屎尿・汚水19の煮沸を行う。
【0033】ST9:このようにして屎尿・汚水19を
20分間煮沸することで、圧力槽20内及び蒸発釜35
内の蒸気が増加して、圧力槽20内及び蒸発釜35内の
圧力が上昇したときは、圧力槽20の上部の圧力弁24
を開いて蒸気を第一脱臭管30に排出し、圧力槽20内
及び蒸発釜35内の圧力を規定圧まで下げる。
【0034】ST10:圧力槽20から第一脱臭管30
内に導かれる蒸気は、図3に示すように排気管23を通
じて第一脱臭管30に到達し、そこでシャワー水31を
浴びて凝縮、濾過、脱臭される。
【0035】ST11:シャワー水31を浴びた蒸気は
冷却凝縮して水に戻り、第一濾過水槽40に流入する。
第一濾過水槽40に流入した水が滞留規定量を超えたと
きには、図3の矢印で示すように、第一濾過水槽40か
ら第二濾過水槽50に溢れた水が流入する。このように
して第二濾過水槽50に流入した水は、第二濾過水槽5
0内でBSK菌で濾過、脱臭された後、冷却水として再
利用される。
【0036】ST12:一方、第一脱臭管30で脱臭さ
れた蒸気は、第一濾過水槽40を経由して図3の矢印の
方向に進んで第二脱臭管45に導かれ、第二脱臭管45
内の活性炭46位置を通過することで脱臭され、第二脱
臭管45の上端から外部に排気される。
【0037】ST13:蒸発釜35で屎尿・汚水19を
20分間煮沸した後、圧力槽20の下端に連通した排水
管21aのモータ弁22aが自動的に開かれ、圧力槽2
0の屎尿・汚水19は冷却槽25に導かれる(図5参
照)。 ST14:モータ弁22aが自動的に開いて屎尿・汚水
19が冷却槽25に排出されると同時に、蒸発釜35上
部の電磁弁37が開き、蒸発釜35内に配水管39の上
端から矢印の方向に水が注入される(図1参照)。
【0038】ST15:屎尿・汚水19が蒸発釜35か
ら排出されると同時に、蒸発釜35内に水が供給される
が、この水は蒸発釜35を洗浄するとともに、屎尿・汚
水19の冷却を促進させることとなる。 ST16:圧力槽20から冷却槽25に送られた屎尿・
汚水19は、冷却槽25内で徐々に冷却されるのを待
つ。 ST17a:ここで、冷却槽25内の屎尿・汚水の温度
が45℃以下にならない時は、電磁弁58が開いて、屎
尿・汚水19の温度が45℃以下になるまで第二濾過水
槽50から冷却管58aを通じて水が再注入される(図
1参照)。
【0039】ST17b:冷却槽25内の屎尿・汚水の
温度が45℃以下になった時は、冷却槽25に備えられ
た電磁弁59が開き、冷却槽25内の屎尿・汚水を外部
に排出する。 ST18:続いて蒸発釜35の上部に備えられた電磁弁
37が開き、濾過、脱臭された第二濾過水槽50内の水
を、排水管39を通じて蒸発釜35内に注入する。
【0040】ST19:第二濾過水槽50内の水を再利
用する際には、第二濾過水槽50内の水が水中ポンプ5
4で汲み上げられ、分水器56を通じて各部(すなわ
ち、排水管39、冷却管58a、シャワー供給管32)
に送られる(図2参照)。 ST20:第二濾過水槽50の水が屎尿・汚水19を冷
却するために使用されて減少した場合には、コンピュー
タの指示で電磁弁61が作動して給水管51から水道水
が自動補給される。
【0041】この屎尿・汚水19の減菌処理装置10に
よれば、圧力槽20の下端20aと蒸発釜35の下端3
5aとを下連通管27aで連結するとともに、圧力槽2
0の上端20bと蒸発釜35の上端35bとを上連通管
28aで連結し、蒸発釜35にはヒーズヒータ36を備
えた。
【0042】これにより、圧力槽20内の屎尿・汚水1
9を下連通管27aを通じて蒸発釜35内に流入させ、
流入した屎尿・汚水をヒーズヒータ36で加熱して煮沸
させる。ここで屎尿・汚水19を加熱して煮沸する際、
煮沸した屎尿・汚水19の蒸気を上連通管28aを通じ
て圧力槽20に戻すことになるが、その戻し量に相当す
る量の新たな屎尿・汚水19が下連通管27aを経て蒸
発釜35に送り込まれることとなる。
【0043】このように、屎尿・汚水を圧力槽20と蒸
発釜35との間で繰り返し循環させるので、圧力槽20
と蒸発釜35内を循環する屎尿・汚水19の温度は均一
な状態が確保され、圧力槽20と蒸発釜35内に存在す
る屎尿・汚水19は熱ムラが無くなり、少なくとも所定
温度以下の屎尿・汚水は存在しない状態となる。したが
って屎尿・汚水を均一に目標とする121℃まで上昇さ
せることができるので、本発明による処理工程を実施す
ることにより厚生労働省が指導している減菌処理の全て
の条件は満たされることとなる。
【0044】また、蒸発釜35における煮沸時に発生し
た蒸気の一部は、圧力槽20内から第一脱臭管30に導
かれ、第一脱臭管30内で凝縮、濾過、脱臭され、さら
にこの蒸気は第二脱臭管45に導かれ、この第二脱臭管
45内の活性炭46位置でも、濾過、脱臭されて無臭の
エアとし外部に排気されることとなる。
【0045】前記実施の形態においては、一つの圧力槽
20及び蒸発釜35を使用して屎尿・汚水を減菌する例
について説明したが、一対の圧力槽20及び蒸発釜35
を併用することで同様の効果を得ることも可能である。
このように、一対の圧力層20、20及び蒸発釜35、
35を備えるようにすれば、各圧力層20、20及び蒸
発釜35、35を時間差を確保した状態で運転でき、大
量の屎尿・汚水19を減菌処理する能力が得られる。
【0046】具体的には、減菌処理の1サイクルを30
分と設定すれば、圧力槽20及び蒸発釜35をそれぞれ
一対づつ備えた場合には、各圧力槽20及び蒸発釜35
を15分差で稼動させればよいこととなる。この方法を
採用することにより、圧力槽20の容量を30リットル
にした場合、屎尿・汚水19の一日の減菌処理量を30
00リットルにまで上げることができる。
【0047】これに対して、従来技術で説明した一層の
圧力槽の場合には、圧力槽の容量が500リットルと大
きい場合でも、屎尿・汚水の一日の減菌処理量は500
リットルまでしか上げられないという差が認められた。
【0048】前記実施の形態では、屎尿・汚水の減菌処
理装置10を使用して屎尿・汚水を減菌処理する例につ
いて説明したが、屎尿・汚水以外の処理対象排水に対し
ても、同様に減菌処理をすることが可能である。
【0049】また、前記実施の形態では、屎尿・汚水の
減菌処理装置10に一対の圧力槽20、20及び一対の
蒸発釜35、35を備えた例について説明したが、これ
に限られず、圧力槽20及び蒸発釜35を一個づつ備え
るようにすることも、もちろん可能である。
【0050】さらに、前記実施の形態では、蒸発釜35
に備えたヒーズヒータ36で屎尿・汚水を121℃に加
熱する例について説明したが、ヒーズヒータ36の加熱
温度はこれに限られることはなく、屎尿・汚水の減菌処
理装置10の用途に応じて必要な温度に適宜設定するこ
ともできる。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1による屎尿
・汚水の減菌処理装置によれば、圧力槽の屎尿・汚水を
下連通管を通じて蒸発釜に導き、流入した屎尿・汚水を
蒸発釜のヒーズヒータで加熱して屎尿・汚水を煮沸し、
煮沸した屎尿・汚水の蒸気を上連通管を通じて圧力槽に
戻し、この戻し量に対応した量に相当する量の新たな屎
尿・汚水を下連通管を経て蒸発釜に流入し、圧力槽と蒸
発釜間を屎尿・汚水が繰り返し循環することになる。
【0052】このように、屎尿・汚水を圧力槽と蒸発釜
とで屎尿・汚水を繰り返し循環させることで、屎尿・汚
水に熱ムラが発生せず、その温度が均一状態で所定温度
まで上昇する効果がある。従って、圧力槽と蒸発釜内の
屎尿・汚水を確実に万遍なく減菌処理することができ
る。
【0053】さらに、蒸発釜の煮沸で発生した蒸気の一
部は、圧力槽内から第一脱臭管に導かれ、第一脱臭管で
凝縮、濾過、脱臭され、凝縮、濾過、脱臭された蒸気は
第二脱臭管に導かれ、第二脱臭管内の活性炭位置でその
蒸気を無臭の状態にするので、外部に排気されるエアは
きれいで無臭なものとなる。
【0054】また、屎尿・汚水の加熱手段として簡素な
構成のヒーズヒータを使用したので、減菌処理装置の維
持管理が非常に容易となり、故障の発生を抑えることが
できる効果もある。
【0055】請求項2は、圧力槽及び蒸発釜をそれぞれ
一対づつ備えることで、それぞれの圧力槽及び蒸発釜を
時間差を確保した状態で運転でき、これにより屎尿・汚
水の減菌処理装置の稼働率を向上させることが可能とな
る。
【0056】請求項3は、蒸発釜による屎尿・汚水の加
熱温度を一例として121℃に設定したため、本発明の
屎尿・汚水の減菌処理を確実におこなうことで、厚生労
働省が指導している減菌法の処理条件を確実に満たせる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る屎尿・汚水の減菌処理装置を示
し、特に圧力槽及び蒸発釜の関係を示す側面図である。
【図2】本発明に係る屎尿・汚水の減菌処理装置を示す
平面図である。
【図3】本発明に係る屎尿・汚水の減菌処理装置を示
し、特に第一脱臭管及び第二脱臭管の関係を示す側面図
である。
【図4】本発明に係る屎尿・汚水の減菌処理装置の作用
を示すフローチャートである作用説明図である。
【図5】本発明に係る屎尿・汚水の減菌処理装置の作用
を説明する作用説明図である。
【図6】従来の屎尿・汚水の減菌処理装置の作用を説明
する図である。
【符号の説明】
10、100…屎尿・汚水の減菌処理装置 11…搬入槽 11a…搬入槽の下端 11b…搬入槽の上端 12…貯留槽 13…汚水ポンプ 14…下限センサ 15…上限センサ 17a、17b…供給管 18a、18b、22a、22b…モーター弁 19、101a…屎尿・汚水 20、101…圧力槽 20a、102…圧力槽の下端 20b、103…圧力槽の上端 21a、21b…排水管 23…排気管 24…圧力弁 25…冷却槽 27a、27b…下連通管 28a、28b…上連通管 30…第一脱臭管 31…シャワー水 32…シャワー供給管 35…蒸発釜 35a…蒸発釜の下端 35b…蒸発釜の上端 36…ヒーズヒータ 37…電磁弁 39…排水管 40…第一濾過水槽 45…第二脱臭管 46…活性炭 50…第二濾過水槽 51…給水管 51a…給水管の出口 58a…冷却管 62…BSK菌槽 62a…BSK菌槽の出口 102a…蒸気 104…安全弁 106…蒸気の供給口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 9/00 C02F 9/00 502D 503 503D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屎尿・汚水を一定量蓄えることができる
    搬入槽と、この搬入槽から搬出される屎尿・汚水を受け
    入れることができる圧力槽とを備え、この圧力槽に上下
    の連通管を配設し、この連通管に加熱機能を有する蒸発
    釜を取り付け、さらに前記圧力槽から排気された蒸気を
    受け入れ、その受け入れた蒸気をシャワー水にて凝縮、
    濾過、脱臭する第一脱臭管を備え、この第一脱臭管で脱
    臭した蒸気を受け入れ、その蒸気を脱臭して外部に排気
    する第二脱臭管とを備え、 前記蒸発釜と圧力槽内で煮沸され減菌された屎尿・汚水
    を受け入れ、この受け入れた屎尿・汚水を冷却するため
    の冷却槽を備え、前記第一脱臭管内で噴出するシャワー
    水や、蒸気が冷却凝縮して発生する水とを蓄えるための
    第一濾過水槽を備え、この第一濾過水槽から溢れた水を
    受け入れ、この受け入れた水を蒸発釜内に供給するとと
    もに、前記第一脱臭管にシャワー水を供給するための第
    二濾過水槽とを備えたことを特徴とする屎尿・汚水の減
    菌処理装置。
  2. 【請求項2】 前記圧力槽及び蒸発釜をそれぞれ一対づ
    つ備えたことを特徴とする請求項1記載の屎尿・汚水の
    減菌処理装置。
  3. 【請求項3】 前記蒸発釜で加熱する際の所定温度を、
    121℃に設定したことを特徴とする請求項1又は2記
    載の屎尿・汚水の減菌処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114163051A (zh) * 2021-11-12 2022-03-11 呼伦贝尔学院 一种用于高浓度污水处理的污水处理系统及方法

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