JP2003053326A - 感染性排水の滅菌処理方法とその装置 - Google Patents
感染性排水の滅菌処理方法とその装置Info
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Abstract
ンテナンスが容易な感染性排水の滅菌処理装置を提供す
る。 【解決手段】 排水ピット12内に受入れられた感染性
排水を真空吸引し、ポンプ7に触れさせずに排水供給配
管13を通して滅菌槽1の槽本体2内に送り込む。加熱
・滅菌処理として、槽本体2の外周に設置されたジャケ
ット5内に蒸気を送入し、蒸気の熱を槽本体2の壁面を
通して感染性排水に作用させ、感染性排水に対流を生じ
させて均一に加熱滅菌する。この際、槽本体2内を脱気
することで滅菌効率を向上させる。滅菌処理後、槽本体
2に圧縮空気を圧入し、排水供給配管13内にブローす
ることによって、配管中の異物を除去する。滅菌処理さ
れた排水中には、蒸気の凝縮による水分が入らないので
排水の水分量が増加せず、少量の冷却水で処理済の排水
を冷却できる。
Description
処理方法とその方法の実施に用いる滅菌処理装置に関す
る。
解剖室排水など(以下感染性排水という)には、病原性
微生物が混入の虞のある血液や体液がふくまれているた
め、放流に際しては十分な滅菌処理が必要である。
菌処理する代表的な方法として、塩素滅菌法と、蒸気加
熱滅菌法とが知られている。塩素滅菌法は、感染性排水
に塩素を添加して滅菌する方法であるが、塩素滅菌法に
よるときには、塩素と、排水中の有機物とが急激に反応
してガスが流出することがあり、排水の組成によっては
ダイオキシン類を作出する危険があるほか、排水の放流
基準をクリアするには、後処理として排水中に添加した
塩素を放流に先立って除去しなければならないという問
題がある。
流出や、ダイオキシン発生の危険がなく、放流に先立っ
て排水の温度を一定温度以下に降温させるほかには格別
厄介な後処理の必要はない。図5に蒸気加熱滅菌法によ
る感染性排水の従来の処理設備の一例を示す。
は、敷地内の排水ピット31内に溜められた感染性排水
を水中ポンプ32でくみ上げて滅菌槽33内に移し、次
いで滅菌槽33内の感染性排水中に直接蒸気34を吹き
込み、感染性排水を高温の蒸気に一定時間(121℃・
20分)曝して滅菌処理が行なわれる。
接曝すことから、「直接加熱滅菌法」といわれている。
滅菌処理後の排水は、滅菌槽33の底部に設けたバルブ
35を開いて冷却槽36内に取り出され、冷却槽36内
に一旦溜め、冷却水として市水37を混合し、常温(約
40℃)に降温してから下水管38に放流される。図5
中、39は温度計である。
感染性排水中に直接蒸気を吹き込み、蒸気の熱を排水中
の感染性微生物に直接作用させて滅菌するため、滅菌効
果に優れているものと考えられていた。
熱滅菌法によるときには、以下に述べるような問題点が
あることがわかった。すなわち、滅菌槽の上方から感染
性排水の水面下に差し込まれた蒸気配管から蒸気を噴出
し、噴出した蒸気が水面に浮上する間に蒸気と接触する
排水を加熱するため、排水を直接加熱できる範囲は、蒸
気配管の周囲の或る限られた範囲内に限られ、滅菌槽が
大型になればなるほど、十分に加温されない領域が生
じ、滅菌効率が低下するという問題が生ずるのである。
配管の数を増やせば、蒸気配管を増やした分だけ加温さ
れない領域を減少させてゆくことはできるが、蒸気配管
の数を増すには自ずから限度があり、滅菌槽が、高さに
比して幅または奥行きが長い槽、すなわち横型の槽に
は、実質的に適用することが難しい。
菌効果の問題に止まらず、保守管理の点でも種々の問題
があることが分かった。たとえば、直接滅菌法は、滅菌
槽内に充填された感染性排水に直接蒸気を吹き込むた
め、蒸気が凝縮した水分が感染性排水に加わることにな
って、排水の処理量が増大し、冷却のために多量の市水
が必要になる。
管を通して蒸気発生装置に戻されるが、その配管などか
ら漏出して二次感染のおそれがあった。さらに、図5に
示すような排水ピット内の感染性排水をポンプでくみ上
げて滅菌槽に送り込む方式では、ポンプ配管の清掃が厄
介であり、ポンプ配管内に異物が詰まったときには、設
備から配管を取り外して配管内から異物を除去しなけれ
ばならない。
染性排水を均一加熱して効率よく滅菌処理を行ない、し
かもメンテナンスが容易な感染性排水の滅菌処理方法と
その装置を提供することにある。
め、発明による感染性排水の滅菌処理方法においては、
間接加熱方式の滅菌槽を有する感染性排水の滅菌処理方
法であって、真空給水処理と、加熱・滅菌処理と、排水
処理とを有し、真空給水処理は、滅菌槽の槽本体内を脱
気して感染性排水を槽本体に真空吸引する処理であり、
加熱・滅菌処理は、蒸気の熱を槽本体の壁面を通して感
染性排水に作用させ、感染性排水を滅菌する処理であ
り、排水処理は、加熱・滅菌処理された排水を槽本体内
から排出する処理である。
して滅菌効率を向上させるものである。
したのち、槽本体内の感染性排水を加熱し、槽本体の空
気圧力の膨張を抑え、菌を含む空気が安全弁から放出さ
れるのを防止するものである。
においては、間接加熱方式の滅菌槽を有する感染性排水
の滅菌処理装置であって、滅菌槽は、槽本体と、蒸気加
熱手段を有し、槽本体は、滅菌すべき感染性排水を受入
れる槽であり、蒸気加熱手段は、蒸気を受入れ、蒸気の
熱を間接的に槽本体内の感染性排水に作用させるもので
ある。
置されたジャケットを有し、ジャケット内に送入された
蒸気の熱を槽本体の壁面を通して槽本体内部の感染性排
水に作用させ、槽本体内に感染性排水の熱対流を生じさ
せるものである。
排水ピット内に受入れられた感染性排水を真空吸引して
槽本体内に送り込むものである。
続され、排水用配管は、滅菌処理された槽本体内の排水
を放流する配管であり、配管の途中に、冷却水を供給す
る給水管が接続されているものである。
性排水の滅菌処理後、空になった槽本体内に放水し、槽
本体内を洗浄するものである。また、圧縮空気発生装置
を有し、圧縮空気発生装置は、感染性排水の滅菌処理
後、空になった槽本体内を通して排水ピットと、槽本体
とをつなぐ排水供給配管内に圧縮空気を圧送し、該配管
内を逆洗浄するものである。
行きが長い横型の槽である。
よって説明する。本発明による感染性排水の滅菌処理装
置は、間接加熱方式の滅菌槽を有するものである。図1
(a)において、滅菌槽1は、槽本体2と、蒸気加熱手
段3を有している。
受入れる槽であり、蒸気加熱手段3は、槽本体2の外周
に設置され、蒸気発生装置4に発生させた蒸気の供給を
受けるジャケット5を有し、蒸気発生装置4に発生させ
た蒸気は、蒸気配管6を通じてジャケット5内に送り込
まれ、槽本体2内の感染性排水は、蒸気の熱によって間
接的に加熱される。
8と、圧縮空気発生装置(コンプレッサー)9とがそれ
ぞれの配管を通じて接続され、槽本体2の底部には、バ
ルブ10を介して排水放流配管11が接続されている。
院内に生じた感染性排水は、排水ピット12内に溜めら
れる。
給配管13によって接続され、排水供給配管13には、
バルブ14を有し、その下流側(槽本体側)には、バル
ブ14bを介して蒸気発生装置4に通ずる蒸気配管15
が接続されている。
性排水を槽本体2内に真空吸引するものである。真空ポ
ンプ7は、ポンプ配管16を通じて槽本体2に接続さ
れ、ポンプ配管16には、フィルター17が装填されて
いる。フィルター17は、槽本体2内の空気を吸引する
ときに、吸引空気に含まれているかもしれない菌を捕捉
させるものである。ポンプ配管16には、前記蒸気発生
装置4の蒸気配管15が接続され、フィルター17の交
換時には、ポンプ配管含めて蒸気により滅菌処理され
る。
水管18に取付けられたシャワーが槽本体2内に取付ら
れている。シャワーは、槽本体2内の洗浄用である。圧
縮空気発生装置9は、エアコンプレッサである。圧縮空
気発生装置9は、加圧用配管19を通して槽本体2内に
接続されている。圧縮空気発生装置9は、排水供給配管
13内の異物を除去する際に使用するものである。
11は、滅菌処理された槽本体2内の処理済排水を下水
として放流する配管である。排水放流配管11の途中に
は、冷却水供給配管20が接続され、冷却水として市水
を排水放流配管11内に給水し、放流に先立って滅菌処
理された槽本体2内の排水は一定温度以下に冷却され
る。図1中、21は温度センサである。温度センサ21
は、槽本体2の内底部に設置されている。
排水は、一旦排水ピット12内に貯留される。排水ピッ
ト12内に溜められた感染性排水を滅菌処理するに際し
ては、真空給水処理、加熱・滅菌処理・排水処理を順次
行なう。まず、真空吸引処理として、排水供給配管13
のバルブ14を閉じた状態で真空ポンプ7を起動し、ポ
ンプ配管16を通じて槽本体2内を脱気する槽本体2内
は負圧になる。一定の負圧のもとで真空ポンプ7を停止
し、バルブ14を開くと、排水ピット12内の感染性排
水は、排水供給配管13内に真空吸引されて槽本体2内
に送り込まれ、真空状態が解除されて感染性排水の給水
が停止する。
プ7を一定時間駆動し、再び槽本体2内を真空状態とし
て蒸気配管6を通じて蒸気発生装置4に発生させた蒸気
をジャケット5内に送入する。ジャケット5内部に送入
された蒸気の熱は、槽本体2の壁面を通して内部の感染
性排水に作用し、槽本体2内の感染性排水に熱対流を生
じ、感染性排水は蒸気の熱によって、槽本体2の全体に
渡り、均等に滅菌処理される。
を再駆動して槽本体2内を脱気することによって、滅菌
効果を向上できる。さらに、槽本体2内を脱気したちに
加熱・滅菌処理を行なうことによって、槽本体の空気の
膨張による圧力の上昇を抑え、槽本体2に設けられる安
全弁25(図2参照)から菌を含む空気が放出されるの
を防止する。
は、槽本体2内に発生する排水の蒸気によって、若干正
圧側に戻るが内部圧力は負圧に保たれる。滅菌処理に際
しては、処理温度121℃、処理時間20分処理するこ
とが規準として定められている。また、1日の作業終了
時などの必要時においては、排水供給配管13およびポ
ンプ配管16内に蒸気発生装置4に発生させた蒸気を導
入して配管内の滅菌処理を行なう。
体2の底部のバルブ10を開き、槽本体2内の滅菌処理
された排水を排水放流配管11内に排出するとともに、
排水放流配管11内に市水を給水し、処理済の排水を放
流しつつ一定温度以下に冷却する。このとき、圧縮空気
発生装置9に発生させた高圧空気を槽本体2内に吹き込
んで一定圧力を加える事によって定量ずつ排出すること
ができる。
になった槽本体内2に給水管18を通し市水を放水し、
シャワーによって、槽本体2の内壁に付着した異物を洗
い流し、槽本体2内を洗浄する。また、バルブ14を開
いた状態で圧縮空気発生装置9に発生させた高圧空気を
槽本体2内に圧入すると、槽本体2内に圧入された高圧
空気は排水供給配管13内を逆流し、排水供給配管13
内に残存する異物などは導入された高圧空気に押し流さ
れて排水ピット12に排出される。
た蒸気によって槽本体2内の感染性排水を加熱する、い
わゆる“間接加熱方式”によるため、槽本体2内には蒸
気が混入することがない。また、脱気後の加熱による滅
菌効果が向上する。間接加熱によれば、蒸気が感染性排
水に触れることがないため、余剰の蒸気を蒸気発生装置
4側に戻しても、二次感染のおそれが全くない。また、
蒸気の冷却によって生ずる水分が処理済の排水中に混入
することがないため、排水量が増量せず、排水の処理
量、排水冷却用の市水の使用量は、従来の直接加熱法に
比べて少なくて済ませることができる。
水の冷却処理は、排水放流配管11内を流出する排水中
に市水を供給すればよく、排水が配管内を流動する間の
管路冷却によって、十分冷却は可能であるが、あるい
は、図1(b)に示すように従来と同様に排水放流配管
に冷却槽22を設け、冷却槽22に溜められた処理済の
排水中に、冷却水として市水を給水しつつ冷却を行なう
ことも勿論できる。
熱対流が均一に生じて槽本体内に無滅菌の領域が生ずる
虞がない。本発明装置に用いる滅菌槽には、図2に示す
ような耐圧容器を蓋体で密閉して用いるが、滅菌槽1の
槽本体2には、図3に示すような、高さに比して幅また
は奥行きが長い横型の槽を用いるのが有利である。いわ
ゆる“間接加熱”方式によれば、槽本体の周囲から加熱
するため、横型の槽であっても、槽本体内で熱対流を生
じさせて槽本体内の排水を均等に加熱して滅菌できる。
て、本発明装置を設置する場合にその設置場所の制約か
らかなり開放される。たとえば、病院の地下室の一隅を
利用して設置することが可能になる。最近の病院の建物
には、免震構造が脚用されている場合が多い。免震床
は、スペースはあるものの階高がないために、縦型の槽
を設置することができないが、横型の槽であれば、階高
がなくても平面上のスペースが確保できれば容易に設置
できる。
は、槽本体2の内底部の温度を測定できる点である。当
然のことながら槽本体2内に充填された排水の水面近く
の温度は、底の排水の温度より高い。よって、処理温度
121℃、処理時間20分で規準どおりに滅菌処理を行
なって、仮に死滅しない菌が存在するようなことがあっ
たとしても、直接加熱法によるよりも安全性は高いとい
える。直接加熱法によるときには、蒸気が噴出する個
所、図5の場合には槽本体の側部にて計測される。ある
いは液面に近い槽本体の上部にて計測される場合もあ
る。
でも非常に有利である。排水ピット12内の感染性排水
を槽本体2内に導入するポンプには真空ポンプ7を用い
るため、水中ポンプを用いる場合のように、ポンプが排
水に直接触れることがないので、真空ポンプ7やポンプ
配管16に目詰まりが生ぜず、洗浄処理が容易であり、
滅菌処理後、配管内に蒸気を通すだけで真空ポンプ7及
びポンプ配管16の滅菌処理を行なうことができる。
をつなぐ排水供給配管13には、感染性排水中に含まれ
る異物が付着し、さらには目詰まりが生ずることがある
が、圧縮空気発生装置9に発生させた高圧空気を槽本体
2内に圧送し、排水供給配管13内にブローすることに
よって容易に洗浄でき、配管内に付着する異物を排水ピ
ット12側に排除することができる。
菌槽を用い、感染性排水(実排水)の滅菌処理試験を行
なった。図2に示す滅菌槽は、ステンレス製、丸型、二
重構造缶であり、蓋板をボルト・ナットにて缶に締め付
けたものである。缶の仕様を以下に示す。
(胴長) 外缶(ジャケット):Φ670×772+20(胴長) 〇材質 内缶 :SUS316L−t5(胴板、鏡板) 外缶 :SUS304L−t5(胴板、鏡板) 蓋板 :SUS316L
1A,1Bを第1槽、第2槽とし用い、以下の手順にて
各処理を順次行なった。
真空ポンプ7A、7Bにてそれぞれ滅菌槽1A,1B内
を個別に脱気して真空状態とし、−0.8(MPa)ま
で脱気したのち、バルブを開いて排水ピットより感染性
排水を吸水した。真空ポンプによる排気は、0.2(μ
m)メンブレンフィルターを介して行なった。
ピット12内の低水位を確認して次工程の処理への移行
のタイミングを設定した。各滅菌槽への吸水は1槽ずつ
行い、第1槽(1A)の満水を確認した後、第2槽(1
B)への吸水を行なった。
を再び−0.8(MPa)まで脱気したのち、ジャケッ
ト内に蒸気を送り込んで排水の加熱を開始した。滅菌槽
の槽本体内の底部に設置した温度センサーにて滅菌温度
121℃を確認後、タイマーの計時を開始し、20分経
過後、次工程の処理に移行した。
水位を確認した後、槽本体内部を一定時間、水にてシャ
ワー洗浄し、計時完了と共に排水し、低水位を確認して
次工程の処理に移行した。槽本体からの排水には、排水
管路の途中に設けたミキサーにおいて冷水(市水)と直
接混合して40℃以下に冷却して放流した。また、排水
処理に際しては、槽本体内には圧縮空気を導入して一定
圧力にて排水を排出した。
の満水が確認されるまで待機する。他の滅菌槽が、真空
吸水以外のときには、真空吸水処理に移行し、2基の滅
菌槽によるバッチ処理を行なう。真空給水中に排水ピッ
ト内排水の低水位を確認した場合には、真空吸水を中止
し、そのまま加熱・滅菌処理に移行してバッチ処理を行
なうが、再度の連続運転を開始するにあたっては、排水
ピット内の満水を確認してから行なう。
験によれば、1バッチあたりそれぞれ1時間程度で処理
を完了することができ、排水温度もほぼ40℃以下で排
水されていることが確認でき、試験は概ね良好であると
判断できた。表1、表2に、それぞれ滅菌槽1Aと滅菌
槽1Bとによる処理時間を示す。
滅菌槽を用いて感染性排水の滅菌処理を行うものであ
り、本発明によるときには、感染性排水の滅菌処理を効
率よく行なうと共に、滅菌処理の作業終了後の各部のメ
ンテナンスを容易に行なうことができる効果を有する。
(b)は他の実施形態を示す図である。
る。
成図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 間接加熱方式の滅菌槽を有する感染性排
水の滅菌処理方法であって、真空給水処理と、加熱・滅
菌処理と、排水処理とを有し、 真空給水処理は、滅菌槽の槽本体内を脱気して感染性排
水を槽本体に真空吸引する処理であり、 加熱・滅菌処理は、蒸気の熱を槽本体の壁面を通して感
染性排水に作用させ、感染性排水を滅菌する処理であ
り、 排水処理は、加熱・滅菌処理された排水を槽本体内から
排出する処理であることを特徴とする感染性排水の滅菌
処理方法。 - 【請求項2】 加熱・滅菌処理は、槽本体内を脱気して
滅菌効率を向上させることを特徴とする請求項1に記載
の感染性排水の滅菌処理方法。 - 【請求項3】 加熱・滅菌処理は、槽本体内を脱気した
のち、槽本体内の感染性排水を加熱し、槽本体の空気圧
力の膨張を抑え、菌を含む空気が安全弁から放出される
のを防止することを特徴とする請求項1に記載の感染性
排水の滅菌処理方法。 - 【請求項4】 間接加熱方式の滅菌槽を有する感染性排
水の滅菌処理装置であって、 滅菌槽は、槽本体と、蒸気加熱手段を有し、 槽本体は、滅菌すべき感染性排水を受入れる槽であり、 蒸気加熱手段は、蒸気を受入れ、蒸気の熱を間接的に槽
本体内の感染性排水に作用させるものであることを特徴
とする感染性排水の滅菌処理装置。 - 【請求項5】 蒸気加熱手段は、槽本体の外周に設置さ
れたジャケットを有し、ジャケット内に送入された蒸気
の熱を槽本体の壁面を通して槽本体内部の感染性排水に
作用させ、槽本体内に感染性排水の熱対流を生じさせる
ものであることを特徴とする請求項4に記載の感染性排
水の滅菌処理装置。 - 【請求項6】 真空ポンプを有し、 真空ポンプは、排水ピット内に受入れられた感染性排水
を真空吸引して槽本体内に送り込むものであることを特
徴とする請求項4に記載の感染性排水の滅菌処理装置。 - 【請求項7】 槽本体には、底部に排水用配管が接続さ
れ、 排水用配管は、滅菌処理された槽本体内の排水を放流す
る配管であり、配管の途中に、冷却水を供給する給水管
が接続されていることを特徴とする請求項4に記載の感
染性排水の滅菌処理装置。 - 【請求項8】 放水手段を有し、 放水手段は、感染性排水の滅菌処理後、空になった槽本
体内に放水し、槽本体内を洗浄するものであることを特
徴とする請求項4または5に記載の感染性排水の滅菌処
理装置。 - 【請求項9】 圧縮空気発生装置を有し、 圧縮空気発生装置は、感染性排水の滅菌処理後、空にな
った槽本体内を通して排水ピットと、槽本体とをつなぐ
排水供給配管内に圧縮空気を圧送し、該配管内を逆洗浄
するものであることを特徴とする請求項4または5に記
載の感染性排水の滅菌処理装置。 - 【請求項10】 槽本体は、高さに比して幅または奥行
きが長い横型の槽であることを特徴とする請求項4に記
載の感染性排水の滅菌処理装置。
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---|---|---|---|
JP2001247350A JP4621955B2 (ja) | 2001-08-16 | 2001-08-16 | 感染性排水の滅菌処理方法とその装置 |
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