JP6370616B2 - 感染性廃棄物処理方法及びその装置 - Google Patents

感染性廃棄物処理方法及びその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6370616B2
JP6370616B2 JP2014120258A JP2014120258A JP6370616B2 JP 6370616 B2 JP6370616 B2 JP 6370616B2 JP 2014120258 A JP2014120258 A JP 2014120258A JP 2014120258 A JP2014120258 A JP 2014120258A JP 6370616 B2 JP6370616 B2 JP 6370616B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boiling
tank
cooling
water
cooling tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014120258A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016000066A (ja
Inventor
健太 松岡
健太 松岡
Original Assignee
株式会社松岡機械製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社松岡機械製作所 filed Critical 株式会社松岡機械製作所
Priority to JP2014120258A priority Critical patent/JP6370616B2/ja
Publication of JP2016000066A publication Critical patent/JP2016000066A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6370616B2 publication Critical patent/JP6370616B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)

Description

本発明は、血液、体液、創部洗浄後の生理食塩水等の液状感染性廃棄物や動物の糞等の感染性廃棄物、それを入れるための熱水溶解性処理袋を、熱水により煮沸消毒して処理するための処理方法及びその装置に関するものである。
従来の血液等の感染性廃棄物処理装置101を図5に示す。この感染性廃棄物処理装置101は、煮沸槽102内に配置する水中ヒータ103により、90℃以上で、感染性廃棄物を煮沸消毒する。その後、煮沸槽102にノズル104から冷水を加えて水位を上げ、煮沸槽102の底部に接続されたU字状の配管105からサイフォン現象を利用して下水口106を通じて下水配管107へ排水していた。
特開2010−158395号公報
従来の処理装置101は、汚水の煮沸殺菌処理過程において発生する蒸気を完全に冷却することができずに、下水配管107へ排出することが問題であった。この蒸気は、煮沸槽102がボイラー状となって蒸気圧が高くなり、高温かつ高圧の蒸気となるため、下水配管107を損傷させる危険性があった。
そこで、感染性廃棄物を適切に煮沸殺菌処理するに際し、煮沸後の汚水とともに蒸気を適切に冷却する必要性があった。
そこで、本発明の感染性廃棄物処理方法は、煮沸対象物である感染性廃棄物を煮沸する煮沸槽と、煮沸対象物を冷却し、排出する冷却槽と、前記煮沸槽から前記冷却槽へ煮沸対象物を移送する移送管と、前記煮沸槽と前記冷却槽の上部であって前記煮沸槽内の水位センサの最高水位よりも上方に位置して煮沸槽内で発生する蒸気を前記冷却槽へ通気する蒸気通気路と、煮沸対象物を一時貯留して前記煮沸槽へ移送する貯留槽を有し、前記貯留槽に所定量の煮沸対象物を貯留すると、前記煮沸槽内の水位センサの最高水位に達するまで煮沸対象物を前記煮沸槽へ移送する第一段階と、前記煮沸槽内の水位センサにより最低水位よりも高水位となると、ヒータを稼働開始し、その後に水温計の所定温度の感知により前記煮沸槽内の撹拌機を稼働させ、水温センサが所定温度以上の煮沸温度を感知後に所定時間の煮沸を継続するとともに、前記所定時間の経過後に前記ヒータ及び前記撹拌機の稼働を停止する第二段階と、煮沸槽内に導水部から水を供給し、前記煮沸槽と前記冷却槽を連結する移送管により、前記煮沸槽の煮沸対象物を前記冷却槽へ移送し、前記冷却槽の排出口より排出する第三段階にあって、第二段階の前記撹拌機の稼働とともに、前記冷却槽の通気口近傍にあり放水部に接続するミストノズルから噴霧を開始することを特徴とする。
また、本発明の感染性廃棄物処理装置は、煮沸対象物である感染性廃棄物を煮沸する煮沸槽と、煮沸槽と隣接配置する冷却槽と、前記煮沸槽から前記冷却槽へ煮沸対象物を移送する移送管と、煮沸により発生する蒸気を前記煮沸槽から前記冷却槽へ通気する蒸気通気路と、を有し、前記煮沸槽は、前記煮沸対象物を投入する投入部と、外部から水を導入する導水部と、前記煮沸槽内を加熱するヒータと、からなり、前記冷却槽は、前記冷却槽内に水を供給する放水部と、冷却後の前記煮沸対象物を排出する排出口と、からなり、前記蒸気通気路は、前記煮沸槽と前記冷却槽の上部であって、煮沸槽内に投入される煮沸対象物よりも高い位置に配置することを特徴とする。
また、冷却槽の放水部は、蒸気通気路に接続する前記冷却槽側の通気口の近傍に配置することが好ましい。
また、却槽の放水部に、ミストノズルを接続することが好ましい。
また、移送管は逆U字型の配管であり、そのサイフォン現象により煮沸槽から冷却槽へ煮沸対象物を移送するものであって、前記移送管の一部が前記煮沸槽の内部にあることが好ましい。
また、煮沸対象物を一時貯留する貯留槽を有し、前記貯留槽内の前記煮沸対象物が所定量に達したことを前記貯留槽内の水位センサが感知することにより、ポンプにより貯留された煮沸対象物を煮沸槽に移送することが好ましい。
また、前記煮沸槽は、その内部の煮沸対象物の最高水位を検知する水位センサがあり、その最高水位よりも上方に蒸気通気路を連結する通気口が開口することが好ましい。
請求項1に記載の発明により、貯留槽の貯留される煮沸対象物を自動で適切に殺菌処理するとともに、下水に高圧蒸気が噴出されるという危険を回避することができる。
請求項2に記載の発明により、煮沸槽で煮沸するに際して発生する蒸気が蒸気通気路を介して冷却槽に通気し、冷却槽で放水部により冷却することができる。これにより、下水道に高圧の蒸気が噴出することを防止することができる。
請求項3に記載の発明により、冷却槽の放水部が蒸気通気路と接続する通気口の近傍にあり、拡散する蒸気が冷却槽に通気したときに冷却される。これにより、蒸気の冷却を適切に行うことができる。
請求項4に記載の発明により、放水部はミストノズルを用いて水を噴霧して行うことにより、拡散する蒸気を適切に冷却することができる。
請求項5に記載の発明により、従来の感染性廃棄物処理装置にあった煮沸対象物が煮沸される前に移送管の内部に入り込み、煮沸されずに排出されるという不都合を回避することができる。移送管の一部が煮沸槽の内部にあることで、移送管の内部に入り込んだ煮沸対象物も煮沸槽の煮沸により加熱殺菌することができる。
請求項6の記載の発明により、貯留槽に貯留した煮沸対象物を自動で感染性廃棄物に移送することができる。これにより、使用に適した感染性廃棄物処理装置とすることができる。
請求項7に記載の発明により、貯留槽から移送される煮沸対象物が最高水位となる位置よりも高い位置に蒸気通気路が配置していることで、蒸気通気路に煮沸対象物が混入されることを防止することができる。
本発明の感染性廃棄物処理装置と貯留槽とを連結した状態の一例を示す側面図である。 本発明の感染性廃棄物処理装置の一例を示す正面図である。 本発明の感染性廃棄物処理装置の一例を示す平面図である。 撹拌機等を省略した図3のA−A線断面図である。 従来の感染性廃棄物処理装置の一例を示す正面図である。
本発明の感染性廃棄物処理装置1について、図面に沿って説明する。本発明の感染性廃棄物処理装置1は、主に、血液、体液、創部洗浄後の生理食塩水等の常温において液体状の廃棄物を対象とする。その他にも、動物の糞や人糞等の粘体性物質であっても熱水溶解性の処理袋に入れて処理できるものも対象とする。これらの感染性廃棄物が本発明の煮沸対象物である。
図1に示すように、本発明の感染性廃棄物処理装置1は、煮沸対象物を一時貯留し、自動的に煮沸槽21に移送する貯留槽71と配管17を介して連結して用いる。但し、後述の通り、感染性廃棄物処理装置1は、煮沸対象物を直接投入することができる第二投入部22bがあり(図2参照)、必ずしも貯留槽71と連結して用いる必要はない。
貯留槽71を連結する感染性廃棄物処理装置1は、感染性廃棄物が多量に発生する大型の病院や研究施設における使用に適した実施形態である。本実施形態の貯留槽71は、架台72に動物実験に用いる金網製の檻73を載せ、その下方に箱状の貯留槽71を配置する。多数の動物が檻73に入れられた状況では、順次、排泄される尿、糞が檻73から金網の網目の間を通じて貯留槽71に落下する。これにより、貯留槽71が煮沸対象物を貯留する。
貯留槽71内には、煮沸対象物を移送する動力源となるポンプ75が配置してあり、このポンプ75と煮沸槽21の第一投入部22aとを配管17により連結する。この第一投入部22aは、煮沸槽21の一部を開口し、そこに接続フランジを介して配管17を接続する。
また、貯留槽71内には水位センサ74が配置してあり、排泄された動物の糞等の煮沸対象物が一定量貯留されると、ポンプ75が作動し、煮沸対象物が配管17内を通り、煮沸槽21に移送されるように制御される。
本実施形態は、動物実験用の檻73の下方に貯留槽71を配置したものであるが、これに限られず、大型医療施設等において煮沸対象物となる感染性廃棄物専用の廃棄槽が設置されている場合、この廃棄槽を貯留槽71としてもよい。
感染性廃棄物処理装置1を図2に示す。この感染性廃棄物処理装置1は、主に煮沸槽21と、冷却槽41からなり、両者の周りを金属製のケース2が覆い、2つの槽を隣接して設置した一個の機械装置である。
このケース2の下面の四隅付近には、感染性廃棄物処理装置1を適宜所定の位置に移動させるための、回転可能な車輪を有するキャスター3、3が配置されている。また、同じくケース2の下面の四隅には、感染性廃棄物処理装置1を所定の位置で固定するための、位置固定部4、4が配置される。この位置固定部4、4は、その軸方向へのリフトアップにより、キャスター3、3と接地面との間に隙間を生じさせることで、感染性廃棄物処理装置1の位置を固定する。
ケース2は、正面視で高さ(図2の縦方向)が約1100mm、幅(図2の横方向)が約800mm、奥行きが約480mm(図3参照)の上面が開いた箱状に形成される。ケース2のサイズはこれに限定されないことは言うまでもない。
煮沸槽21と冷却槽41は、ともに内部が中空の収納部材であり、ステンレス等の金属製材質による。煮沸槽21と冷却槽41は、その側面の一部が接触するように隣接して配置する。煮沸槽21と冷却槽41の幅は、約2対1の割合となり、冷却槽41より煮沸槽21の容積は約2倍以上の大きさがある。
煮沸槽21と冷却槽41の上面はいずれもほぼ同じ高さであるが、両者の底面35、36の高さは異なる。冷却槽41の底面36は、ケース2のキャスター3、3の位置付近であるが、煮沸槽21の底面35は冷却槽41の底面36よりも若干高い位置となる。具体的には、冷却槽41の底面36付近には、排出口45が開口され、排出用フランジを介して下水道に繋がっているが、この排出口45よりも、煮沸槽21の底面35は高い位置にある。
冷却槽41の上面付近であって煮沸槽21と接する面を一部内方へ凹ませた凹部分43がある。この凹部分43に対応する位置で、煮沸槽21の冷却槽側の面を一部開口した通気口14、冷却槽41の煮沸槽側の面を一部開口した通気口15があり、この両通気口14、15を筒状の蒸気通気路42により連結する。
煮沸槽21は、貯留槽71から煮沸対象物を移送するための第一投入部22aとは別に、その上面を一部開口して、煮沸槽21内部に直接、煮沸対象物を投入可能な第二投入部22bを配置する。この第二投入部22bには、丸型の開閉扉23があり、感染性廃棄物を投入しない場合や煮沸する場合には開閉扉23を閉じて第二投入部22bを閉鎖する。
煮沸槽21に水位センサ25を配置する。この水位センサ25は、煮沸槽21の内部にセンサ軸を挿通して水位を感知する。この水位センサ25により煮沸槽21内部の煮沸対象物の水位が最低水位(L1)以上であることを感知すると、ヒータ26、26が稼働し、加熱が開始されるよう制御される。
煮沸槽21の水位センサ25は、煮沸対象物の最低水位(L1)を感知するとともに、煮沸槽21内部の水位が所定の最高水位(L2)も感知する。煮沸対象物が貯留槽71から移送される場合、最高水位(L2)を感知すると、貯留槽71のポンプ75が停止し、煮沸槽21へ煮沸対象物の移送が停止するよう制御され、オーバーフローが防止される。
煮沸槽21内部の下方には、ヒータ26、26が複数本、配置される。このヒータ26、26は外部の電源と接続して熱を発し、煮沸槽21の内部に移送、投入された煮沸対象物を加熱する。これにより移送、投入された煮沸対象物を煮沸して殺菌処理する。ヒータ26、26は、図2に示すように複数本を並べて配置したり、図3に示すように正面側及び背面側から各々1本ずつ配置してもよく、本数や配置位置はこれに限定されない。また、このヒータ26、26は、電気ヒータ以外の蒸気ヒータであってもよい。
図2に示すように、煮沸槽21には水温計29を配置し、水温が煮沸温度(約100℃)に達するまで加熱し、煮沸温度に達した状態で所定時間(例えば、15分間)、煮沸温度を維持するようにタイマー制御される。そして、この所定時間経過後にヒータ26、26の加熱を停止するよう制御される。
煮沸槽21には、撹拌機27を配置しており、この撹拌機27により煮沸対象物を撹拌する。この撹拌機27の撹拌軸は、煮沸槽21の内部へ挿通され、その先端にプロペラ状の撹拌子がある。この撹拌機27は、水温計29により水温が例えば95℃に達すると撹拌を開始し、ヒータ26、26の加熱停止と同じく所定時間の経過後に撹拌を停止するよう制御される。この撹拌により、ヒータ26、26による煮沸による温度ムラを無くすることができる。
煮沸槽21の前面の上部を開口してノズルを取り付けた導水部24があり、この導水部24は、煮沸槽21の外側を通る配管11、煮沸槽21の下方に配置される電磁弁12、12を介して、上水道に接続される。ヒータ26、26及び撹拌機27の稼働が停止した後、電磁弁12、12が作動し、上水道から水を煮沸槽21内に供給する。この水の供給により、加熱された煮沸対象物を冷却する。
煮沸槽21から冷却槽41への煮沸対象物の移送は、移送管である逆U字状に形成されたU字配管31により行われる。U字配管31は、煮沸槽21と冷却槽41との接する部分に配置され、U字配管31の煮沸槽21の底面35付近にある先端33から上方に伸び、蒸気通気路42の下方付近で湾曲して下方へ伸び、冷却槽41の底面36付近に終端34が来るようにしてある。
煮沸槽21の底面35は、冷却槽41と接しない側から傾斜する傾斜面32がある。この傾斜面32により、煮沸槽21内で煮沸された煮沸対象物がU字配管31の先端33がある冷却槽41と接する側へ移動し易くなる。
また、この煮沸槽21の底面35は、冷却槽41の底面36よりも高い位置にある。この配置と、ヒータ26、26の加熱後に導水部24からの所定量の水の供給により、サイフォン現象が生じて、煮沸対象物と水がU字配管31を通って、冷却槽41へ移送される。
冷却槽41の下部に排出口45が開口される。この排出口45と配管を経由して下水道に繋がっている。この排出口45から冷却された煮沸対象物を下水へ流出する。
この移送管であるU字配管31は、その一部が煮沸槽21の内部に配置される。具体的には、先端33から上方の湾曲部分までが煮沸槽21の内部にあり、湾曲部分から終端34までが冷却槽41の内部に配置される。図5に示す従来の感染性廃棄物処理装置101は、U字状の配管105が煮沸槽102の外部に配置されていたため、加熱処理する前に煮沸槽102に入れられた煮沸対象物がU字状の配管105内に入り込んで加熱処理することなく排出されることがあった。しかし、本実施形態におけるU字配管31はその先端33から湾曲部分までが煮沸槽21の内部にあることから、仮にU字配管31内に煮沸前の煮沸対象物が入り込んでもヒータ26、26の加熱がこのU字配管31に伝わり、加熱処理をすることができる。
ここで、蒸気通気路42について説明する。蒸気通気路42は、従来の感染性廃棄物処理装置では、高圧の蒸気が下水に排出される危険性を除去するために、配置する。煮沸対象物がヒータ26、26の稼働により殺菌処理する場合、概ね100℃の温度で所定時間煮沸し、また密閉された槽内で煮沸することから高温高圧の蒸気が相当量、発生する。この蒸気をさらに高圧状態にしないように冷却槽41へ移動させる必要がある。このため、蒸気通気路42は、煮沸槽21と冷却槽41の上面付近であって、煮沸対象物を煮沸する最高水位(L2)よりも上方に配置し、開口部を大きくすることで蒸気が圧縮されて更なる高圧状態とならないようにしてある。
具体的に、蒸気通気路42及び通気口14、15の形態について説明する。図2に示すように、蒸気通気路42は、煮沸槽21及び冷却槽41の上面付近にある。その高さ(図2の縦方向)は、煮沸槽21全体の高さの約5分の1ないし6分の1程度であり、冷却槽41全体の高さの6分の1ないし7分の1程度である。図4に示すように、蒸気通気路42の横幅(図4の横方向)は、煮沸槽21及び冷却槽41の横幅の約2分の1程度である。
蒸気通気路42及び通気口14、15は、煮沸槽21の水位センサ25に設定する最高水位(L2)よりも上方に位置するように配置する。また、煮沸槽21は煮沸対象物を煮沸するものであるため、この最高水位(L2)から蒸気通気路42、通気口14、15までに所定間隔を開けることが好ましい。これにより、煮沸対象物が蒸気通気路42内に流入することを防止できる。蒸気通気路42及び通気口14、15の開口面積は、狭すぎると蒸気を圧縮することとなるから、上記の通り、相当程度を採用する必要がある。上記の開口面積に限定することはないが、煮沸により発生する蒸気を高圧としない程度とすることが好ましい。
図4に示すように、冷却槽41には、煮沸槽21の導水部24と同じく、放水部44があり、配管11及び電磁弁12、12を経由して、上水道に繋がっている。冷却槽41の内部に、この放水部44に水を霧状に排出するミストノズル46を接続する。このミストノズルから水を霧状に冷却槽41内へ排出し、蒸気通気路42内を通り、冷却槽41に通気した蒸気を冷却する。
本実施形態における冷却槽41の内部に放水部44から配置されるミストノズル46は、冷却槽41の通気口15と高さであって、通気口15の近傍に配置する。このミストノズル46は、水温計が例えば95℃を感知すると煮沸槽21の撹拌機27が撹拌を開始するとともに、電磁弁12、12が開いて、冷却槽41内に冷却ミストを噴霧するように制御される。95℃を感知した状況で蒸気が多く発生するとともに、冷却槽41をミストで噴霧することで気圧差が発生し、蒸気が蒸気通気路42を通って、冷却槽41への通気を促進する。このミストノズル46からの噴霧により、冷却槽41で蒸気を冷却することができ、従来より懸念されていた下水道へ高圧の蒸気が排出されることがない。
放水部44は、ミストノズル46の他に、シャワーノズル等のその他の散水ノズルであってもよい。また、通気口15の近傍に位置するものであれば、通気口15の上方に配置したり、通気口15の対面側に配置するものであってもよい。
1…感染性廃棄物処理装置、11…配管、17…配管、14…通気口、15…通気口、21…煮沸槽、22a…第一投入部、22b…第二投入部、24…導水部、25…水位センサ、26…ヒータ、29…水温計、31…移送管(U字配管)、41…冷却槽、42…蒸気通気路、44…放水部、45…排出口、46…ミストノズル、71…貯留槽、74…水位センサ、75…ポンプ

Claims (7)

  1. 煮沸対象物である感染性廃棄物を煮沸する煮沸槽と、煮沸対象物を冷却し、排出する冷却槽と、前記煮沸槽から前記冷却槽へ煮沸対象物を移送する移送管と、前記煮沸槽と前記冷却槽の上部であって前記煮沸槽内の水位センサの最高水位よりも上方に位置して煮沸槽内で発生する蒸気を前記冷却槽へ通気する蒸気通気路と、煮沸対象物を一時貯留して前記煮沸槽へ移送する貯留槽を有し、
    前記貯留槽に所定量の煮沸対象物を貯留すると、前記煮沸槽内の水位センサの最高水位に達するまで煮沸対象物を前記煮沸槽へ移送する第一段階と、
    前記煮沸槽内の水位センサにより最低水位よりも高水位となると、ヒータを稼働開始し、その後に水温計の所定温度の感知により前記煮沸槽内の撹拌機を稼働させ、水温センサが所定温度以上の煮沸温度を感知後に所定時間の煮沸を継続するとともに、前記所定時間の経過後に前記ヒータ及び前記撹拌機の稼働を停止する第二段階と、
    煮沸槽内に導水部から水を供給し、前記煮沸槽と前記冷却槽を連結する移送管により、前記煮沸槽の煮沸対象物を前記冷却槽へ移送し、前記冷却槽の排出口より排出する第三段階にあって、
    第二段階の前記撹拌機の稼働とともに、前記冷却槽の通気口近傍にあり放水部に接続するミストノズルから噴霧を開始することを特徴とする感染性廃棄物処理方法。
  2. 煮沸対象物である感染性廃棄物を煮沸する煮沸槽と、煮沸槽と隣接配置する冷却槽と、前記煮沸槽から前記冷却槽へ煮沸対象物を移送する移送管と、煮沸により発生する蒸気を前記煮沸槽から前記冷却槽へ通気する蒸気通気路と、を有し、
    前記煮沸槽は、前記煮沸対象物を投入する投入部と、外部から水を導入する導水部と、前記煮沸槽内を加熱するヒータと、からなり、
    前記冷却槽は、前記冷却槽内に水を供給する放水部と、冷却後の前記煮沸対象物を排出する排出口と、からなり、
    前記蒸気通気路は、前記煮沸槽と前記冷却槽の上部であって、煮沸槽内に投入される煮沸対象物よりも高い位置に配置することを特徴とする感染性廃棄物処理装置。
  3. 冷却槽の放水部は、蒸気通気路に接続する前記冷却槽側の通気口の近傍に配置することを特徴とする請求項2に記載の感染性廃棄物処理装置。
  4. 冷却槽の放水部に、ミストノズルを接続することを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載の感染性廃棄物処理装置。
  5. 移送管は逆U字型の配管であり、そのサイフォン現象により煮沸槽から冷却槽へ煮沸対象物を移送するものであって、前記移送管の一部が前記煮沸槽の内部にあることを特徴とする請求項2、3または4のいずれかに記載の感染性廃棄物処理装置。
  6. 煮沸対象物を一時貯留する貯留槽を有し、前記貯留槽内の前記煮沸対象物が所定量に達したことを前記貯留槽内の水位センサが感知することにより、ポンプにより貯留された煮沸対象物を煮沸槽に移送することを特徴とする請求項2ないし4または5のいずれかに記載の感染性廃棄物処理装置。
  7. 前記煮沸槽は、その内部の煮沸対象物の最高水位を検知する水位センサがあり、その最高水位よりも上方に蒸気通気路を連結する通気口が開口することを特徴とする請求項6に記載の感染性廃棄物処理装置。
JP2014120258A 2014-06-11 2014-06-11 感染性廃棄物処理方法及びその装置 Expired - Fee Related JP6370616B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014120258A JP6370616B2 (ja) 2014-06-11 2014-06-11 感染性廃棄物処理方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014120258A JP6370616B2 (ja) 2014-06-11 2014-06-11 感染性廃棄物処理方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016000066A JP2016000066A (ja) 2016-01-07
JP6370616B2 true JP6370616B2 (ja) 2018-08-08

Family

ID=55076037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014120258A Expired - Fee Related JP6370616B2 (ja) 2014-06-11 2014-06-11 感染性廃棄物処理方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6370616B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108392660A (zh) * 2018-05-25 2018-08-14 谢曼娟 一种体温计用消毒装置
CN111514325B (zh) * 2020-04-29 2021-12-21 深圳创维-Rgb电子有限公司 智能消杀系统和方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010158395A (ja) * 2009-01-08 2010-07-22 Matsuoka Kikai Seisakusho:Kk 液状感染性廃棄物、それを入れるための熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋の熱水による煮沸消毒処理方法およびその装置
KR101743058B1 (ko) * 2010-04-12 2017-06-02 니포우 코우산 주식회사 감염성 폐기물의 압축 감용화장치
JP5678267B2 (ja) * 2010-08-19 2015-02-25 株式会社タカゾノテクノロジー 蒸気滅菌器および蒸気滅菌器の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016000066A (ja) 2016-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10758106B2 (en) Reprocessing apparatus and a method of reprocessing a load in a reprocessing apparatus
CN107398456B (zh) 用于再处理医疗装置的设备和方法
US20100139690A1 (en) Cleaning appliance comprising a microwave drying system
JP2009268465A (ja) 種子温湯消毒器
JP6370616B2 (ja) 感染性廃棄物処理方法及びその装置
US20090178981A1 (en) Method and apparatus for treating rinse water in decontamination devices
JP2008272705A (ja) 洗浄装置
KR20100025059A (ko) 조류용 사체처리장치
JP2006314330A (ja) 種籾の温湯消毒装置
KR101193530B1 (ko) 결빙방지 차량소독장치
JP2006158302A (ja) 種子消毒設備
KR101642837B1 (ko) 냉온음료 공급기
EP2802359B1 (en) Machine for cold sanitation treatment of medical devices
EP4175678A1 (en) Integrated water and objects disinfection apparatus
KR100755296B1 (ko) 의료용 소형 증기멸균기
CN108894290B (zh) 蒸汽消毒水槽
CN108114305A (zh) Gmp车间含病毒废液蒸汽灭活节能系统及其方法
KR20220032258A (ko) 저온살균기
FI76256B (fi) Anordning vid en spoldesinfektor foer desinficering av hygiengods.
JP4802235B2 (ja) 無菌加温水連続給水設備
KR101849075B1 (ko) 수처리장치 및 그 살균방법
RU2333008C1 (ru) Стерилизатор (варианты)
JP2010158395A (ja) 液状感染性廃棄物、それを入れるための熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋の熱水による煮沸消毒処理方法およびその装置
KR101394626B1 (ko) 씨앗 자동온탕소독기
CN207605156U (zh) 一种医用可自动消毒装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6370616

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees