JP2003154335A - 廃棄物処理装置 - Google Patents

廃棄物処理装置

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JP2003154335A
JP2003154335A JP2001359365A JP2001359365A JP2003154335A JP 2003154335 A JP2003154335 A JP 2003154335A JP 2001359365 A JP2001359365 A JP 2001359365A JP 2001359365 A JP2001359365 A JP 2001359365A JP 2003154335 A JP2003154335 A JP 2003154335A
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Japan
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waste
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waste treatment
closing lid
tank
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JP2001359365A
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Yasuhiro Kunitake
康裕 國武
Takemasu Okada
武倍 岡田
Masaaki Niimi
正明 新美
Maomi Takada
真臣 高田
Masaki Hayakawa
正記 早川
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Toto Ltd
Aichi Electric Co Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Aichi Electric Co Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/40Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 台所等で発生する厨芥等の含水有機廃棄物を
固形廃棄物と汚水とに分離し、前記固形廃棄物を乾燥処
理して廃棄可能とした。 【解決手段】 含水有機廃棄物を固形廃棄物と汚水とに
分離し、前記汚水と分離された固形廃棄物を廃棄処理す
る廃棄物処理装置Aにおいて、前記廃棄物処理装置A
は、固形廃棄物を処理する廃棄物処理槽1と、廃棄物処
理槽1の内周面に沿って回転する攪拌羽根8と、前記廃
棄物処理槽1の槽壁の所定位置に開口した廃棄物排出口
2と、前記廃棄物処理槽1の外部において進退可能に移
動して前記廃棄物排出口2を開閉自在に閉鎖する開閉蓋
3と、この開閉蓋3と攪拌羽根8とを駆動制御する制御
装置とによって構成し、前記開閉蓋3を外部から自動開
閉させて、乾燥処理した廃棄物の自動排出を可能とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、戸建て住宅,集合
住宅等や業務用の調理場等にて排出される残菜、残飯等
の含水有機廃棄物を迅速・確実に処理するとともに、汚
水処理槽に滞留する汚泥を効率よく排除可能とした厨芥
処理装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、一般家庭の台所等の厨房で排
出される含水有機廃棄物は、例えば、台所の流し台の排
水口から厨房排水とともに直接公共下水道に放流させる
ことができないため、例えば、流し台の排水口にメッシ
ュのかごを配置し、このかごに含水有機廃棄物が適量溜
まった時点で水切りを行い、この後ビニール袋等に詰め
る等して廃棄処分していた。しかし、この方法は、厨芥
を台所から排出する際、その都度ビニール袋等に詰めた
りする煩雑さや悪臭に対する不快感に加え、廃棄時まで
保管していることにより腐敗臭等が発生するため、生活
環境の悪化や不衛生を助長する大きな要因となってい
た。
【0003】前記の事情から、厨芥をディスポーザ等の
破砕手段により細かく破砕し、汚水とともに公共下水道
に排出することにより、厨房等において発生する厨芥の
処理を簡易に、かつ、衛生的に行うことも考えられる
が、前記破砕処理した厨芥を汚水とともに直接公共下水
道に放流すると、破砕物によって下水管に目詰まり等を
誘発する問題、あるいは、最終汚水処理場での処理能力
不足により、放流河川等の水質を汚染させたりするとい
う問題が生じ、今日まで普及に至らないというのが現状
であった。
【0004】このため、前記の問題点を解決するのに、
今日では、厨芥等の含水有機廃棄物を直接発酵処理させ
て、堆肥化させるためのコンポスト装置を使用すること
がよく知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、今日一般に使
用されているコンポスト方式を採用した廃棄物処理装置
においては、ディスポーザ等の破砕手段を用いて破砕処
理した含水有機固形廃棄物は、この時点では多量の水分
を含んでおり、前記含水率の高い固形廃棄物をそのまま
コンポスト装置に廃棄することになる。この結果、コン
ポスト装置においては、水分が過剰となり酸素が供給さ
れにくくなるため、嫌気性発酵が逆に促進されるばかり
か、発酵時に発生する熱が水分の揮発熱としての役割を
果すことになることが多く、固形廃棄物を所定の発酵温
度に必要な温度まで上昇させることが困難であった。
【0006】その上、コンポスト化方式を採用した場
合、定期的に堆肥化された処理物をコンポスト装置より
排出していたが、その排出作業はほとんど人力に頼って
いたので、処理作業者は悪臭に悩ませられたり、衛生面
に対しても神経を使う等して排出作業を行っていたた
め、作業は非常に手間と時間を要するばかりでなく、含
水有機廃棄物を処理する都度、好気性菌や水分調整材等
の基材を用いて堆肥化処理を行っていた関係上、堆肥化
処理に際しては,前記排出時における衛生上の問題はも
とより、コンポスト処理に時間と費用を要し、更に、堆
肥化した処理物を一般家庭等においてすべて肥料として
使用することが難しい等種々の問題点が山積していた。
【0007】本発明は、前記の種々な問題点に鑑み、含
水固形廃棄物を処理する廃棄物処理槽の開閉蓋を必要時
自動開閉させ、堆肥化あるいは廃棄可能に処理した廃棄
物の自動排出を、人力に頼ることなく、迅速・容易に、
かつ、衛生的に行うように改良された廃棄物処理装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【問題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
含水有機廃棄物を固形廃棄物と汚水とに分離し、前記汚
水と分離された固形廃棄物を廃棄処理する廃棄物処理装
置において、前記廃棄物処理装置は、固形廃棄物を処理
する廃棄物処理槽と、前記廃棄物処理槽の内周面に沿っ
て回転する攪拌羽根と、前記廃棄物処理槽の槽壁の所定
位置に開口した廃棄物排出口と、前記廃棄物処理槽の外
部において進退可能に移動して前記廃棄物排出口を開閉
自在に閉鎖する開閉蓋と、この開閉蓋と攪拌羽根とを駆
動制御する制御装置とによって構成したことを特徴とす
る廃棄物処理装置。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の廃
棄物処理装置において、前記攪拌羽根は、廃棄物処理槽
の底面に沿って回転する第1の羽根部材と、前記第1の
羽根部材よりやや上方位置において廃棄物処理槽の内周
面に沿って回転する第2の羽根部材とからなり、この攪
拌羽根を廃棄物処理槽の上方に設けた駆動源に回転自在
に結合して構成した。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の廃
棄物処理装置において、前記攪拌羽根の羽根部材は、固
形廃棄物掻き上げ用の攪拌片を形成して構成した。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項3記載の廃
棄物処理装置において、前記廃棄物処理槽は、その内周
面に前記攪拌羽根の羽根部材に近接して邪魔板を突設し
て構成した。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1記載の廃
棄物処理装置において、前記廃棄物処理槽に開口した廃
棄物排出口を開閉する開閉蓋は、廃棄物処理槽の閉鎖体
に垂設した開閉蓋駆動機構にて進退可能に駆動するよう
に構成した。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項5記載の廃
棄物処理装置において、前記開閉蓋駆動機構は、廃棄物
処理槽の閉鎖体より垂下する取付部材に止着した電動機
に駆動可能に結合した回転ねじと、この回転ねじに開閉
蓋を先端に設けて基部を螺着した取付筒と、前記取付筒
の回転を阻止し、これを直線移動可能に支持して開閉蓋
を進退方向に案内する案内部材とによって構成した。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項5記載の廃
棄物処理装置において、前記開閉蓋駆動機構は、前記廃
棄物処理槽の閉鎖体より垂下する取付部材に止着したソ
レノイドと、このソレノイドのプランジャに取付けた可
動部材に具備する開閉蓋とによって構成した。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項6,7記載
の廃棄物処理装置において、前記開閉蓋駆動機構は、電
動機の回転数あるいは、ソレノイドのプランジャのスト
ロークによって開閉蓋の排出口に対する開検知および閉
検知動作を設定するように構成した。
【0016】請求項9記載の発明は、請求項8記載の廃
棄物処理装置において、前記開閉蓋の排出口に対する開
・閉検知は、駆動機構の先端側に配設した閉検知手段
と、前記駆動機構の閉検知手段の後背部側に所定の間隔
を保って配設した開検知手段とによって構成した。
【0017】請求項10記載の発明は、含水有機廃棄物
を固形廃棄物と汚水とに分離し、前記汚水と分離された
固形廃棄物を廃棄処理する廃棄物処理装置において、前
記廃棄物処理装置は、固形廃棄物を処理する廃棄物処理
槽と、前記廃棄物処理槽の内周面に沿って回転する攪拌
羽根と、前記廃棄物処理槽の槽壁の所定位置に開口した
排出口と、廃棄物処理槽の外周面と摺接して縦、あるい
は、横方向に摺動可能に移動して前記排出口を開閉自在
に閉鎖する開閉蓋と、この開閉蓋と攪拌羽根とを駆動制
御する制御装置とによって構成した。
【0018】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の廃棄物処理装置において、前記開閉蓋は、この開閉蓋
を廃棄物処理槽の外周面に沿って摺動移動させる駆動源
を構成するシリンダ部材と、前記開閉蓋が摺動して排出
口を閉鎖したとき、開閉蓋を排出口側に押圧付勢させて
排出口を気密に閉鎖させるばね部材とからなる開閉蓋駆
動機構にて摺動移動するように構成した。
【0019】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の廃棄物処理装置において、前記開閉蓋駆動機構は、シ
リンダ部材のピストンによる進・退距離によって、開閉
蓋の排出口に対する開検知および閉検知動作を設定する
ように構成した。
【0020】本発明は、含水有機廃棄物より汚水と分離
した固形廃棄物を廃棄処分可能に乾燥処理する廃棄物処
理槽は、例えば、椀状(半円状)に形成した槽本体の中
腹部よりやや下方に位置する槽壁に廃棄物の排出口を開
口し、この排出口の外側に自動開閉する開閉蓋を設けて
構成したので、廃棄物の排出時開閉蓋により排出口が自
動開放でき、攪拌羽根の駆動により押出される乾燥処理
した廃棄物を廃棄物処理槽の下部に設置した貯留槽に自
動排出することができる。これにより、廃棄物の貯留槽
への排出は、これまでのように人手に頼ることなく、迅
速・円滑に、かつ、臭気に悩ませることなく、衛生的に
行うことができる。この結果、厨芥の廃棄処理作業を従
来のように、人手により定期的に処理するという問題が
一掃でき利便である。
【0021】本発明は、廃棄物処理槽の槽本体に送出さ
れた固形廃棄物を、槽本体の中で攪拌羽根によって単に
攪拌したり、捏ねたりすることなく、槽本体内周面の底
面から中腹部の周面にかけて形成した、例えば、傾斜面
を有効活用して固形廃棄物を槽本体内において上方に掻
き上げ、かつ、これを落下させる動作を繰り返して攪拌
することができるように槽本体と攪拌羽根とが形成され
ているので、固形廃棄物は槽本体内での攪拌が良好に行
い得、即ち、空気との接触機会が多く得られることによ
り、水分の多い固形廃棄物の乾燥処理作業が比較的短時
間で迅速・良好に行うことができる。これにより、固形
廃棄物の乾燥処理を経済的に行えるという利点も備えて
いる。
【0022】前記固形廃棄物を攪拌する攪拌羽根は、槽
本体の内周面と対応して、第1の羽根部材が槽本体の底
面に沿って、第2の羽根部材が槽本体の周面に沿ってそ
れぞれ円滑に回転すべく、複数に分割した状態で形成さ
れており、しかも、攪拌羽根の前記各羽根部材には、切
起し等により固形廃棄物掻き上げ用の攪拌片を形成し、
その上、槽本体の底面近くの内周面には前記羽根部材に
近接して複数条の邪魔板を配設し、この邪魔板により、
固形廃棄物が攪拌羽根と共動して滑動するのを阻止した
り、固形廃棄物の攪拌時に生じる塊(ダマ)を邪魔板に
打ち当ててこれを崩すように構成したので、固形廃棄物
は塊を生じることなく円滑に攪拌することができること
はもとより、羽根部材の攪拌片と槽本体の傾斜面とを利
用して、固形廃棄物を槽本体の下方から上方に向けて掻
き上げ、かつ、これを落下させての攪拌が可能となるた
め、固形廃棄物の乾燥処理を迅速・容易に行うことがで
きるという効果も具備している。
【0023】本発明は、開閉蓋を廃棄物処理槽の閉鎖体
より垂下する取付部材に設けた開閉蓋駆動機構に進退可
能に駆動結合して廃棄物処理槽の排出口を自動開閉する
ように構成したので、乾燥処理した廃棄物の排出は、前
記開閉蓋を駆動機構により自動開放することにより、廃
棄物の貯留槽への排出を、人力に頼ることなく、かつ、
臭気に悩まされることなく、衛生的に、しかも、迅速に
回収することができる。この際、廃棄物の排出は開閉蓋
により排出口を開放することにより、槽本体内の廃棄物
は攪拌羽根の回転により前記排出口より良好に排出する
ことができるということは言うまでもない。
【0024】また、前記開閉蓋は、廃棄物処理槽の閉鎖
体に垂設した開閉蓋駆動機構と連動可能に構成されてい
るので、開閉蓋を進退させる駆動機構をコンパクトに構
成できることはもとより、排出口に対して外部から開閉
できるように構成されているので、開閉蓋は駆動機構の
コンパクト化と相まって、狭隘なスペースでの移動が容
易となり、廃棄物の排出を妨げることなく排出口を良好
に開放できるように設置することが可能となる。この結
果、廃棄物処理装置を小型に、しかも、簡素に構成でき
るという利点も備えている。
【0025】しかも、前記開閉蓋の進・退距離は、開閉
蓋駆動機構を駆動する電動機の回転数やソレノイドのス
トロークの長さを調整することにより、迅速・確実に排
出口を開・閉することができる。
【0026】更に、前記開閉蓋は、開閉蓋駆動機構の移
動範囲内において、それぞれ機械方式や光電方式の開・
閉検知手段を具備させることにより、駆動機構の駆動源
に対する駆動範囲がより正確に検出することができるた
め、前記開・閉検知手段を採用することにより、開閉蓋
はより確実に排出口に対する閉鎖、開放動作を実行する
ことができる。従って、廃棄物処理装置の運転中におけ
る廃棄物や悪臭の漏洩防止と、廃棄物の排出時における
排出口との離間距離が確実に設定でき、排出作業を良好
に促進することができる。
【0027】本発明は、開閉蓋を槽本体の外周面を横方
向、あるいは縦方向に沿って摺動移動させて排出口を開
閉させるように構成すれば、開閉蓋は槽本体の湾曲面に
沿って移動することになるため、更に、開閉蓋の移動距
離の減少と、開閉蓋の設置スペースの縮少化を促進する
ことができる。しかも、駆動源は、開閉蓋を湾曲面を沿
うように駆動させるためのシリンダ部材を用いるだけの
簡素な駆動機構の導入でよいので、開閉蓋の開閉機構
(駆動機構)を簡易に、かつ、低コストで製造できると
いう利点もある。
【0028】しかも、前記駆動機構は、シリンダ部材の
採用により開閉蓋を槽本体の外周面の曲面や傾斜面と摺
接させて正確に摺動移動させることは困難であるもの
の、排出口を開閉蓋により閉鎖した状態で、該開閉蓋を
シリンダ部材にて直線的に後退させると、開閉蓋に取付
けた排出口を気密に閉鎖するパッキンが、その弾力性を
利用して少し収縮した状態で開閉蓋を直線移動させて後
退させることが可能となり、これにより、排出口を良好
に開放することができる。また、排出口の閉鎖に当って
は、前記とは逆に開閉蓋を押し出すようにして排出口側
に移動させると、やはりパッキンは槽本体に衝接するこ
とにより、少し撓みながら排出口を閉鎖する方向に移動
し排出口を閉鎖する。この際、開閉蓋はばね部材の付勢
力により常に排出口側に付勢されているので、排出口の
気密性が崩れるということは生じない。このように、開
閉蓋を槽本体の外周面に沿って摺動移動させることがで
きるので、開閉蓋の取付スペースを良好に確保でき、こ
れにより、廃棄物処理装置をより小型に、かつ、簡易に
構成できるという効果もある。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1ない
し図7によって説明する。本発明の廃棄物処理装置A
は、大別すると、厨房等にて発生する含水有機廃棄物
(以下、単に厨芥という)を固形廃棄物と汚水とに分離
し、前記汚水と分離された固形廃棄物を乾燥処理して廃
棄可能な廃棄物に処理する廃棄物処理槽1と、前記廃棄
物処理装置Aにて廃棄可能に処理した廃棄物を排出する
廃棄物処理槽1の廃棄物排出口(以下、排出口という)
2を外部から開閉する開閉蓋3を自動開閉する開閉蓋駆
動機構4と、前記排出口2から排出された廃棄可能に処
理した廃棄物を一定期間保管する貯留槽5と、前記廃棄
物処理槽1と貯留槽5とを外部に遮蔽して収容する収容
槽6によって概略構成されている。
【0030】次に、前記廃棄物処理装置Aの詳細構造に
ついて説明する。最初に、廃棄物処理槽1は、図1に示
すように、縦断面を例えば、椀状に形成した槽本体7
と、この槽本体7の椀状部7aのほぼ中腹部の槽壁に開
口した前記排出口2と、この排出口2を開閉する開閉蓋
3と、槽本体7内に投入した固形廃棄物を攪拌する攪拌
羽根8と、前記攪拌羽根8を回転する駆動源8aと、槽
本体7底面の前記攪拌羽根8の回転を妨げない位置に配
設した断面コ字型の邪魔板15とによって概略構成され
ている。
【0031】また、前記槽本体7の外周面には、槽本体
7の雰囲気温度を、固形廃棄物を乾燥処理する所定の設
定温度に維持する電熱ヒータ10を配設するとともに、
この電熱ヒータ10を囲繞する状態で、椀状部7a外側
に保温材11が貼設されている。なお、本例では、電熱
ヒータ10に代えて、例えば、槽本体7内に所定温度の
温風を吹き込むようにしたり、あるいは、外部からヒー
トパイプを引込む等して槽本体7内の雰囲気温度を固形
廃棄物の乾燥処理に適した所定の設定温度に維持するよ
うにしてもよい。
【0032】更に、前記槽本体7内において固形廃棄物
を攪拌する攪拌羽根8は、図1に示すように、槽本体7
の上部開口端を閉鎖する蓋体12aを兼備して収容槽6
の上部開放部を閉鎖する閉鎖体12の上部側に配置した
駆動源8a(例えば、電動機)に、前記蓋体12aを貫
通して攪拌羽根8の上端に止着した駆動軸13と、蓋体
12aの上方に位置する減速歯車装置14とを介して駆
動可能に結合されている。なお、椀状に形成した槽本体
7は、図1に示すように、開放端周縁に形成したフラン
ジ部7bと前記閉鎖体12とを取付ボルト(図示せず)
等にて固定することにより、収容槽6の天井部に垂下保
持されている。
【0033】次に、前記攪拌羽根8の構成について説明
する。図1,5に示すように、この攪拌羽根8は、槽本
体7底面の円弧面とほぼ同じ曲率にて曲成した第1の羽
根部材8bと、同じく槽本体7の排出口2付近の周面と
ほぼ同じ湾曲率で曲成した第2の羽根部材8cとからな
り、これら第1,第2の羽根部材8b,8cは、例え
ば、それぞれ2叉状に形成した板状の橋絡板8dと一体
的に形成されている。
【0034】前記攪拌羽根8の取付けは、各羽根部材8
b,8cを槽本体7の底面・周面の椀状部に近接させた
状態で、橋絡板8dの頂部を駆動軸13止着することに
より、槽本体7内に垂下された状態で、回転可能に収容
保持される。
【0035】そして、前記第1,第2の羽根部材8b,
8cには、図5に示すように、固形廃棄物の攪拌時おい
て、固形廃棄物を攪拌することはもとより、これを槽本
体7の椀状部(湾曲部)7aに沿って掻き上げ落下させ
ることができるように、羽根部材8b,8cの一部を切
起す等して攪拌片8b1,8c1が形成されている。な
お、前記攪拌片は、前記切起しにて形成する代わりに羽
根部材8b,8cの平坦面をプレス等にて、例えば、3
角形状に膨出させて攪拌片を形成したり、あるいは、攪
拌片の部材を羽根部材8b,8cの平坦面に溶着する等
して、取付けるようにしてもよい。
【0036】また、前記攪拌羽根8の羽根部材8b,8
cが回転する槽本体7の底面近くの内周面には、前記羽
根部材8b,8cの回転範囲の周縁に沿って、羽根部材
8b,8cの回転を妨げないように、例えば、断面コ字
型に形成した邪魔板15が配設されており、攪拌羽根8
により固形廃棄物を攪拌する場合、前記邪魔板15によ
り固形廃棄物が攪拌羽根8と共動して滑動するのを防止
したり、固形廃棄物を前記邪魔板15に押圧して塊が生
じないように砕く等して、攪拌作用が円滑に行えるよう
に取付けられている。
【0037】次に、開閉蓋駆動機構4の構成について説
明する。この開閉蓋駆動機構(以下、駆動機構という)
4は、廃棄物処理槽1の外側に具備されて排出口2を自
動開閉することができるように構成されている。
【0038】前記駆動機構4は、図1,2,6に示すよ
うに、槽本体7を垂設して収容槽6を閉鎖する閉鎖体1
2に廃棄物処理槽1の排出口2と相対向して垂設されて
いる。そして、前記駆動機構4は、板状の取付部材16
に取付けた電動機17と、この電動機17の回転子軸1
7aに軸着した回転ねじ18と、前記回転ねじ18に螺
合されて外周に軸方向に沿って突設した案内部材19を
ガイドとして回転ねじ18の回転により進退(直線移
動)可能に、かつ、回転不能に、形成した取付筒20
と、取付部材16に取付けられて前記取付筒20を回転
不能に、かつ、進退可能に嵌合保持する保持筒21とに
よって構成されている。
【0039】そして、前記駆動機構4の取付筒20に
は、その底面に弾力性を有して耐蝕性に優れた硬質ゴム
等からなる開閉蓋3が貼設されている。なお、23は保
持筒21に穿設した取付筒20の案内部材19が係合す
る係合溝で、案内部材19が係合溝23に係合保持され
ることにより、取付筒20は電動機17の正、逆回転に
より進退し、開閉蓋3により排出口2を開閉する。
【0040】前記のようにして構成した駆動機構4は、
閉鎖体12の端部に図2で示すように、閉鎖体12に設
けた取付座24に前記取付部材16をねじ止めする等し
て固定支持されている。そして、前記開閉蓋3の進退す
る距離(寸法)は、図示しない制御装置からの指令によ
り、電動機17を事前に設定した回転数だけ正回転させ
て、排出口2を開閉蓋3にて閉鎖し、逆に、電動機17
を所定の回転数逆回転することにより、開閉蓋3を後退
させて排出口2との間の間隔を常に一定に維持して廃棄
可能に処理した廃棄物の排出が良好に行えるように設定
されている。
【0041】図1において、蓋体12aは厨芥を破砕す
るディスポーザ等の破砕手段26、及び前記破砕された
厨芥を固形廃棄物と水分(汚水)とに分離する固液分離
装置27と連通可能に形成した固形廃棄物の流入筒28
と、槽本体7内で発生する悪臭を脱臭処理する脱臭装置
29とが、それぞれ槽本体7内と連通させて取付けられ
ている。また、30は前記蓋体12aに装着した送風機
で、外気を強制的に槽本体7内に流入して固形廃棄物の
乾燥処理を促進させる。更に、図1に示す31は、固液
分離装置27により固形廃棄物より分離された汚水を図
示しない汚水処理装置に排水する排水管、図4に示す3
2,32は、排出口2から廃棄可能に処理した廃棄物の
排出時、廃棄物を貯留槽5に排出案内するガイド板で、
前記廃棄物が貯留槽5外に飛散するのを防ぐ。
【0042】廃棄物処理槽1は前述したように、槽本体
7に攪拌羽根8と槽本体7内の雰囲気温度を図示しない
温度センサにて所定温度に加熱保持する電熱ヒータ10
を有し、槽本体7の上部側には、蓋体12aを介して厨
芥の流入筒28と脱臭装置29と送風機30と駆動源8
aとをそれぞれ具備して設けられている。そして、廃棄
物処理槽1を構成する攪拌羽根8を駆動する駆動源8
a,電熱ヒータ10,脱臭装置29および固液分離装置
27は、それぞれ図示しない制御装置により駆動制御さ
れる。なお、収容槽6には、貯留槽5内の廃棄物を取り
出す場合に使用する図示しない排出扉が付設されてお
り、貯留槽5からの廃棄物の取出しに供するものであ
る。
【0043】次に、本発明の動作を図7に示すタイムチ
ャート図で参照しながら説明する。一般家庭の厨房と
か、業務用の調理場等で排出される厨芥は、ディスポー
ザ等の破砕手段26にて細かく破砕され、流し台で使用
した排水(汚水)とともに、配管路を通り固液分離装置
27に送出される。固液分離装置27においては、前記
汚水とともに送出された厨芥は、汚水と分離され、分離
された汚水は、排水管31を通って排水処理槽(図示せ
ず)に排出され、清浄に処理されて下水道に排出され
る。
【0044】前記固液分離装置27は、厨房等で発生し
た厨芥が所定量(例えば、1日当り処理する量)流入さ
れると、前記厨芥と汚水とを分離した後、残存する固形
廃棄物を図示しない搬出手段(例えば、スクリューコン
ベア等)にて移送し、廃棄物処理槽1の流入筒28を通
って槽本体7内に送出される。なお、槽本体7には、椀
状の底面にあらかじめオガクズ等給水性に優れた基材が
定量収納されている。
【0045】固液分離装置27から固形廃棄物が槽本体
7に送出されると、前記固液分離装置27には、例え
ば、次回に処理する厨芥があれば、厨芥は固液分離装置
27に送出され、汚水と分離して排水した後固形廃棄物
は、次回に処理する所定の分だけ図示しない制御装置か
らの指令にて廃棄物処理槽1に移送されることなく、次
回の処理時まで固液分離装置27内に滞留し(待機)保
管される(図7の26,27参照)。
【0046】一方、槽本体7に固形廃棄物が排出される
と、図示しない制御装置からの指令により、駆動源(電
動機)8a、電熱ヒータ10、脱臭装置29、送風機3
0は駆動を開始する(図7の8,10,29,30参照
)。駆動源8aの起動により攪拌羽根8は回転し、固
形廃棄物F(図1参照)を槽本体7内にて攪拌する。
【0047】前記攪拌羽根8の回転と同時に、電熱ヒー
タ10も通電され、槽本体7内の雰囲気温度を設定温
度、即ち、固形廃棄物を乾燥処理に適した温度に維持す
る。また、脱臭装置29,送風機30も始動を開始し、
送風機30により外気を槽本体7内に流入させ、槽本体
7内の臭気とともに脱臭装置29により吸引し、臭気,
水分を含む空気を乾燥・脱臭処理して外部に排出するこ
とにより槽本体7内を常時換気し、固形廃棄物Fの乾燥
処理を促進させる。
【0048】前記攪拌羽根8は、槽本体7内において周
期的に正,逆回転し、固形廃棄物Fを攪拌する。攪拌に
際して攪拌羽根8は、図1,5に示すように、槽本体7
の底面に近接する第1の羽根部材8bと、排出口2が位
置する周面に近接して第2の羽根部材8cとが2叉状と
なして一体的に形成されており、かつ、各羽根部材8
b,8cはそれぞれ槽本体7内周面の椀状部7aと合致
するように曲成され、しかも、攪拌片8b1,8c1が
一体的に切起しされているので、攪拌羽根8は回転を始
めると、固形廃棄物Fは羽根部材8b,8cによって槽
本体7の椀状部7aに沿って攪拌される。
【0049】この際、前記羽根部材8b,8cには、攪
拌片8b1,8c1が切起しされているので、前記羽根
部材8b,8cにて攪拌される固形廃棄物Fは、攪拌途
中において、前記攪拌片8b1,8c1により槽本体7
の椀状部7aを利用して順次掻き上げ、かつ、落下させ
るという動作を繰り返しながら攪拌されることになる。
このため、固形廃棄物Fは攪拌中において送風機30か
ら流入する外気との接触が良好となり、電熱ヒータ10
の加熱作用と相まって乾燥処理を円滑に行うことが可能
となる。
【0050】しかも、槽本体7の底面には、攪拌羽根8
の回転を阻害しない位置に複数の邪魔板15が取付けら
れているので、固形廃棄物Fは攪拌中前記邪魔板15に
衝接することになるため、固形廃棄物Fは含有する水分
により乾燥が進渉すると塊りが生じやすくなるものの、
前記塊は攪拌羽根8による攪拌・掻き上げ作用により邪
魔板15と衝突して砕くことができるため、固形廃棄物
Fの乾燥処理を更に促進することができる。しかも、攪
拌羽根8の回転により、固形廃棄物Fはとかく槽本体7
の椀状部7aに沿って追随して移動しようとするが、前
記邪魔板15の存在により固形廃棄物F自体の攪拌羽根
8と同調しての移動が抑制でき、これにより、固形廃棄
物Fを円滑・良好に攪拌することができる。
【0051】即ち、固形廃棄物Fは槽本体7の内周面に
沿って移動しようとしても、その都度に邪魔板15と衝
接することになるため、これにより、移動が抑制され羽
根部材8b,8cによる攪拌・掻き上げ作業が円滑・良
好に行い得、固形廃棄物Fの乾燥処理を迅速・確実に行
うことができる。しかも、槽本体7内は固形廃棄物Fの
攪拌時、図示しない温度センサにて電熱ヒータ10をオ
ン・オフ制御させて所定の設定温度に維持されているの
で、攪拌羽根8による攪拌・掻き上げ作用による相乗効
果と相まって、固形廃棄物Fの乾燥処理を良好に行うこ
とができる。
【0052】前記のようにして、槽本体7内で固形廃棄
物Fを所定の時間(例えば、4時間50分)乾燥処理を
行ったら、攪拌羽根8,電熱ヒータ10,脱臭装置2
9,送風機30を制御装置からの指令によりそれぞれ停
止させる(図7の8,10,29,30参照)。
【0053】前記のように、廃棄物処理槽1によって固
形廃棄物Fの乾燥処理が終了したら、駆動機構4を図示
しない制御装置からの指令にて駆動する。すると、駆動
機構4の電動機17は起動し、回転ねじ18を所定方向
に回転する。回転ねじ18の回転に伴い、回転ねじ18
に螺合している取付筒20は、保持筒21に嵌合され、
かつ、案内部材19が保持筒21の係合溝23に係合さ
れているので、回転することなく保持筒21の内側方向
(電動機17の方向)に直線的に後退する。
【0054】即ち、図3に示す状態から図2に示すよう
に後退する。これは、電動機17の起動により回転ねじ
18を回転し、取付筒20を案内部材19を介して後退
させて、槽本体7の排出口2を図2に示すように、開閉
蓋3を開放して開口させると、制御装置からの指令によ
り電動機17を停止させ、代りに攪拌羽根8を回転させ
る(図7の8,3参照)。
【0055】前記攪拌羽根8の回転により、槽本体7内
の廃棄可能に処理された廃棄物(以下、廃棄物という)
は、羽根部材8b,8cにより順次攪拌されながら排出
口2から槽本体7の外に排出される。排出口2から排出
された廃棄物は、図4に示すように、槽本体7と収容槽
6との間に形成したガイド板32,32に案内されて、
槽本体7の下側に設置した貯留槽5に落下し収容され
る。
【0056】廃棄物の排出に際しては、排出口2付近に
滞留する廃棄物は攪拌羽根8の回転により比較的容易に
排出口2から排出することができる。しかし、排出口2
付近の廃棄物が排出されると、攪拌羽根8による廃棄物
の排出スピードは鈍化するが、攪拌羽根8の羽根部材8
b,8cには切起し等による攪拌片8b1,8c1が形
成されているので、槽本体7の排出口2からやや下の方
に残留する廃棄物は、前記攪拌片8b1,8c1の掻き
上げ作用により廃棄物の一部を排出口2付近まで掻き上
げて排出口2から排出することができる。この攪拌片8
b1,8c1の存在により廃棄物の排出を良好に行うこ
とができる。
【0057】一方、排出口2から排出された廃棄物を貯
留する貯留槽5は、内部に例えば、袋部材を備えた貯留
ボックスを具備させることにより、貯留槽5に排出され
た廃棄物は、そのまま貯留ボックスの袋部材に収納する
ことができる。そして、前記袋部材が満杯となれば、収
容槽6の図示しない取出扉を開き、袋部材のみを貯留槽
5から引出し廃棄する。
【0058】前記のようにして、廃棄物の排出が終了し
たら、図示しない制御装置からの指令により攪拌羽根8
の運転を停止させる。この後、駆動機構4を制御装置か
らの指令により再駆動して開閉蓋3により排出口2を閉
鎖する。前記排出口2を閉鎖する場合には開口時と逆の
操作を行えばよい。即ち、電動機17を起動し、回転ね
じ18を開口時とは逆方向に回転させ、取付筒20を回
転ねじ18の回転により案内部材19を介して直線移動
(排出口2側)させ、排出口2を開閉蓋3により閉鎖す
る。排出口2の閉鎖が終われば電動機17は制御装置か
らの指令により停止する。
【0059】前記排出口2の開閉に際して駆動機構4の
運転時間、即ち、電動機17の起動時間は事前に設定さ
れている。この電動機17の運転時間を設定することに
より、開閉蓋3の後退距離及び前進距離が設定でき、こ
れにより、開閉蓋3を単に一定の距離だけ後退させて排
出口2を開き、廃棄物を支障なく円滑に排出させ、逆
に、排出口2の閉鎖に際しては、開閉蓋3を必要以上の
力にて槽本体7側に押し付けたり、排出口2との間に隙
間が生じたりすることなく、常に円滑に排出口2を閉鎖
し、槽本体7の気密性を損なうことなく固形廃棄物Fを
円滑・良好に乾燥処理するべく、開閉蓋3を常に一定の
距離だけ開閉させることができるように構成されてい
る。
【0060】廃棄物処理槽1にて所定量の固形廃棄物の
乾燥処理が終了したら、引続き固液分離装置27に準備
されている固形廃棄物を、制御装置からの指令にて固液
分離装置27を駆動して廃棄物処理槽1に移送し、前記
の手順にて乾燥処理を行う。固形廃棄物の乾燥処理は、
前記のように、1回終了したら必要に応じて連続して行
うようにしたり、あるいは、次回の作業は翌日に行うよ
うにしてもよい。また、前記乾燥処理を行って貯留槽5
内の図示しない袋部材に収容した廃棄物は、前述したよ
うに、収容槽6の図示しない扉を開け貯留槽5内の図示
しない貯留ボックスから廃棄物が入っている袋部材を取
り出すことにより、悪臭に悩まされたり手を汚すことな
く、衛生的に廃棄することができる。しかも、廃棄物処
理槽1,貯留槽5は収容槽6に囲繞されているので、悪
臭が外部に漏洩して使用者に不快感を与えるということ
は全くなく、固形廃棄物を処理することができるので、
利便である。
【0061】なお、槽本体7は、乾燥処理した廃棄物の
排出を終了すると、図1に1点鎖線で示すように、槽本
体7内の椀状部7aの底面に排出口2から排出されずに
残留している廃棄物fが存在する。この廃棄物fは槽本
体7の排出口2の位置より下側に存在しているので排出
口2から排出されずに残留しており、この廃棄物fは乾
燥処理が完了しているので水分はほとんど存在しておら
ず、次回の固形廃棄物の乾燥処理に当り基材として使用
することができる。
【0062】即ち、本発明は、乾燥処理した廃棄物を全
部槽本体7から排出せず、一部を残存させてこれを基材
として利用することにより、固形廃棄物を乾燥処理する
毎に、新しい基材を準備し補充するという必要が全くな
いので、固形廃棄物の処理は、ほぼメンテナンスフリー
で基材を特別用意することなく、槽本体7内の底面に残
存する廃棄物を基材として活用することにより、固形廃
棄物の乾燥処理を迅速に、かつ、経済的に行うことがで
きる。
【0063】次に、本発明の他の実施例を説明する。図
8は開閉蓋3の先端を槽本体7の排出口2内に嵌合する
ように形成したもので、開閉蓋3を前記のように排出口
2に嵌合させることにより、排出口2は図8に示すよう
に、完全に塞ぐことができる。これは、例えば、図3に
示すように、開閉蓋3を単に槽本体7の外周面に当接さ
せた場合、排出口2は槽本体7の肉厚寸法に相当する深
さの空隙部が生じ、この空隙部に固形廃棄物が嵌り込む
と、他の固形廃棄物との攪拌ができなくなり、そのまま
乾燥固化してしまうことがある。
【0064】前記排出口2の空隙部に固形廃棄物の乾燥
固化した壁体が生じると、乾燥処理した廃棄物の排出時
開閉蓋3を駆動機構4により後退させて開閉した場合、
乾燥固化した壁体はそのまま崩れることなく排出口2を
塞いでいることになる。このため、攪拌羽根8を回転さ
せて廃棄物の排出を行う場合、前記壁体を廃棄物の排出
圧力により破壊してから排出することになるため、廃棄
物の排出開始が少し遅れることも考えられるが、図8の
ように、開閉蓋3の先端をそのまま排出口2に嵌合して
排出口2に空隙が生じるのを回避することにより、固形
廃棄物は排出口2の空隙部が存在しないため、その乾燥
処理及び排出作業は更に容易に行うことができる。な
お、図8において、駆動機構4の構成・動作は、図2,
3に示すように、第1実施例の構成と同一であるため、
その説明は省略する。
【0065】図9,10は駆動機構4の進・退距離を設
定するために設けた他の実施例としての開・閉検知手段
35を示すもので、この開・閉検知手段35は、駆動機
構4の進・退距離を事前に設定範囲において正確に把握
できるようにしたもので、第1実施例においては、電動
機17の回転数を検出して駆動機構4の進・退範囲を設
定していた。
【0066】そして、前記第1実施例においては、電動
機17の回転数は図示しない制御装置により把握してい
たのに対し、前記の他の実施例においては、例えば、図
9に示すように、駆動機構4に開・閉検知手段35を取
付けるための支持板36を、駆動機構4の取付部材16
に取付筒20の移動方向と平行に取付け、この支持板3
6先端の所定位置(事前に設定した部位を指す)に開検
知手段37と閉検知手段38とを並設する。一方、取付
筒20には、その先端下部に図9に示す如く、前記開検
知手段37,閉検知手段38を作動させるための、例え
ば、操作釦39が取付けられている。
【0067】前記開検知手段37,閉検知手段38は、
一般に使用されているリミットスイッチ(接点式),圧
電スイッチ(圧電素子),光電スイッチ(発光素子)等
を用いることにより、容易に開・閉検知手段35を構成
することができる。例えば、開検知手段37,閉検知3
8としてリミットスイッチとか圧電スイッチを用いた場
合は、これらの電気スイッチ類を操作釦39が押圧した
とき電動機17aを停止させるようにすればよく、ま
た、光電スイッチの場合は、操作釦にて光源を遮蔽した
とき、そのスイッチを作動させるか、停止させるかを事
前に設定しておけば、残りのスイッチは光源が遮蔽され
ていないため、前記とは逆の動作を行うことにより、電
動機17aを停止させるようにすればよい。
【0068】このように、駆動機構4に開・閉検知手段
35を設けることにより、開閉蓋3の排出口2に対する
開,閉操作を正確に行うことができる。この開・閉検知
手段35の設置により、電動機17aは回転数検知機能
を備えていなくても、開閉蓋3の駆動制御は容易に行う
ことができる。なお、前記開・閉検知手段35を具備し
た駆動機構4は、実質的に駆動機構4自体が第1実施例
と同じであるので、その説明は省略する。なお、図9は
開閉蓋3の開放状態を、図10は開閉蓋3の閉鎖状態
を、それぞれ開検知手段37,閉検知手段38と対比し
て示す図である。
【0069】図11、12は本発明の開閉蓋駆動機構
(以下、駆動機構という)4aの第2実施例を示すもの
で、第1実施例の駆動機構4と異なる点は、駆動源を電
動機17からソレノイド40に変更した点にある。即
ち、ソレノイド40のプランジャ41には、開閉蓋3の
先端に装着した可動部材42を連接し、前記開閉蓋3を
図11のように、プランジャ41を吸引して排出口2を
開放したり、図12で示すように、プランジャ41の吸
引を解きこれを押圧ばね等の付勢手段により押動して開
閉蓋3により排出口2を閉鎖するように構成したもので
ある。
【0070】駆動源にソレノイド40を使用することに
より、プランジャ41の駆動範囲(長さ)を正確に設定
することができ、これにより、開閉蓋3の排出口2に対
する開閉度合を事前に設定した範囲で、正確に保持でき
るため、例えば、電動機を駆動源とした場合、電動機を
停止させるためにブレーキ操作を必要とするが、ソレノ
イドを使用する場合はブレーキ操作は特に必要としない
ので、駆動機構4aの構造はより簡素化することが可能
となり、利便である。
【0071】更に、図13,14において、第3実施例
の開閉蓋駆動機構(以下、駆動機構という)4bを示
す。この駆動機構4bは、図13に示すように、廃棄物
処理槽1の槽本体7の椀状部7aに沿って開閉蓋3を摺
動移動させて排出口2を開閉するようにしたものであ
る。図13において、駆動機構4bは、開閉蓋3を槽本
体7の周面に沿って摺動させるために収容槽6に取付け
たシリンダ部材42と、このシリンダ部材42のピスト
ン43に付設した開閉蓋取付体44と、この取付体44
に取付けられて開閉蓋3を排出口2側に付勢するばね部
材45とによって概略構成されている。
【0072】前記駆動機構4bは、図13において槽本
体7の排出口2を開閉蓋3にて閉鎖している状態から、
前記開閉蓋3を開放する場合は、シリンダ部材42を駆
動してピストン43をシリンダ部材42内に没入させる
と、開閉蓋3はほぼピストン43と同じように直線的に
後退して排出口2を図14に示すように開口する。
【0073】排出口2を開口した後廃棄物を排出し、再
び開閉蓋3を原位置に戻して排出口2を閉鎖する場合
は、前記とは逆にシリンダ部材42の駆動によりピスト
ン43を進出させる。すると、開閉蓋3は図14におい
て、槽本体7の周面に沿って排出口2側に直線的に移動
し、図13に示すように、排出口2を閉鎖する。この場
合、開閉蓋3はピストン43によって直線移動するもの
の、開閉蓋3自体は弾力性のある部材より形成されてい
るので、槽本体7の周面によりやや圧縮された状態で移
動し排出口2を閉鎖する。
【0074】排出口2を図13に示すように閉鎖する
と、開閉蓋3は前記のように、自体の部材によりやや圧
縮された状態で排出口2を閉鎖しているため、ばね部材
45はその付勢力を利用して開閉蓋3を、排出口2側に
開閉蓋自体の弾性力も加味して押圧することになるた
め、排出口2は開閉蓋3が直線移動しても良好に気密性
を維持して閉鎖することができる。この結果、固形廃棄
物の処理中に排出口2から悪臭が漏洩することは全くな
く、円滑に乾燥処理を行うことができる。
【0075】前記第3実施例に示す駆動機構4bは、シ
リンダ部材42により開閉蓋3を所定の距離だけ事前に
設定した範囲で進・退させることができるので、開閉蓋
3による排出口2の開閉操作を円滑・良好に行うことが
できる。しかも、駆動源はシリンダ部材42を使用して
おり、このシリンダ部材42は電動機にて駆動させるこ
とができるので、駆動機構4bの構成は、ソレノイド4
0を駆動源に用いた場合と同様に簡素に構成することが
できるという利点を有している。なお、本発明は、槽本
体7を椀状に形成した例について説明したが、これに限
定することなく、例えば、槽本体7のほぼ下半部分を逆
円錐、あるいは、逆円錐台形状に形成したものを使用し
てよい。また、攪拌羽根8は羽根部材8b、8cを2枚形
成した例について説明したが、羽根部材は例えば、槽本
体7の容積の関係から3枚以上形成したものを使用して
もよいことは勿論である。
【0076】
【発明の効果】本発明は、汚水と分離した固形廃棄物を
廃棄処分可能に乾燥処理する廃棄物処理槽は、槽本体の
中腹部よりやや下方に位置する槽壁に廃棄物の排出口を
開口し、この排出口を開閉する開閉蓋を槽本体の外側に
自動開閉可能に設け、槽本体内に投入した固形廃棄物を
攪拌羽根にて攪拌し乾燥処理するように構成したので、
乾燥処理した廃棄物の排出は、開閉蓋により排出口を自
動開放して、廃棄物を廃棄物処理槽の下部に設置した貯
留槽に自動排出することができるため、廃棄物の貯留槽
への排出をこれまでのように、人手により排出すること
なく、迅速・確実に、しかも、衛生的に行うことができ
る。この結果、厨芥の廃棄処理作業は従来のように、人
手により定期的に処理するという問題を確実に解消する
ことができる。
【0077】本発明は、固形廃棄物を、攪拌羽根の攪拌
力と槽本体の椀状及び傾斜状に形成した内周面を有効活
用して固形廃棄物を槽本体内において攪拌すると同時
に、上方に掻き上げ、落下させるという動作を繰り返し
て攪拌することができるように構成したので、固形廃棄
物は槽本体内での攪拌作業が良好に行い得、即ち、空気
との接触機会が多く得られることにより、水分の多い廃
棄物の乾燥処理作業を比較的短時間で迅速・確実に行う
ことができる。この結果、固形廃棄物の乾燥処理を経済
的に行えるという利点がある。
【0078】本発明の前記固形廃棄物を攪拌する攪拌羽
根は、槽本体の内周面と対応して、槽本体の底面及び周
面に沿って円滑に回転すべく形成されており、しかも、
攪拌羽根の羽根部材には、切起し等により固形廃棄物を
掻き上げるための攪拌片が形成されているので、固形廃
棄物の攪拌作業は、掻き上げ作用との併用作業が可能と
なり、固形廃棄物を効率よく乾燥処理することができ
る。
【0079】しかも、槽本体の底面には、前記攪拌羽根
の羽根部材に近接して複数条の邪魔板を配設し、固形廃
棄物の攪拌時に生じる塊(ダマ)を攪拌時前記邪魔板に
打ち当ててこれを崩すように構成したので、固形廃棄物
は塊りを生じることなく円滑・良好に攪拌することがで
きる。
【0080】本発明は、開閉蓋を廃棄物処理槽から離間
して設けた取付部材に具備した開閉蓋駆動機構に進退可
能に駆動結合して、廃棄物処理槽の排出口を自動開閉す
るように構成したので、乾燥処理した廃棄物の排出作業
は、前記開閉蓋を開閉蓋駆動機構により自動開放して排
出口を開口することができるため、攪拌羽根にて槽本体
から押し出される廃棄物の貯留槽への排出は、人手を要
することなく、しかも、臭気に悩まされることなく、衛
生的に、かつ、迅速・容易に回収することができる。
【0081】しかも、開閉蓋は、開閉蓋自体にこれを駆
動する開閉蓋駆動機構を具備して構成したので、開閉蓋
を進・退させる開閉蓋駆動機構のコンパクト化が図れる
ことはもとより、排出口に対してこれを外部から自動開
閉することにより、開閉蓋はその駆動機構のコンパクト
化と相まって、狭隘な設置スペースにおいて、少ない移
動距離で廃棄物の排出を妨げることなく排出口を良好に
開放できる。この結果、廃棄物処理装置を小型に、しか
も、簡素に構成できるという利点も備えている。
【0082】その上、前記開閉蓋の進・退距離は、開閉
蓋駆動機構を駆動する電動機の回転数とかソレノイドの
ストロークの長さを調整するのみで、迅速・確実に排出
口を開閉することができ、即ち、進・退距離を設定する
特別な部材は一切不要なため、利便である。
【0083】更に、前記開閉蓋は、開閉蓋駆動機構の移
動範囲内において、それぞれ機械方式や光電方式等種々
の開・閉検知手段を具備させることもでき、これによ
り、前記駆動機構の駆動源に対する駆動範囲をより正確
に検出することができるため、開閉蓋は更に確実に排出
口に対する閉鎖,開放動作を行うことができる。この結
果、廃棄物処理装置の運転中における廃棄物や悪臭の漏
洩防止と、廃棄物の排出時における排出口との離間距離
が確実に設定でき、排出作業をより効果的に行うことが
できる。
【0084】本発明は、開閉蓋を槽本体の外周面に沿っ
て横方向、あるいは、縦方向に摺動移動させて排出口を
開閉させるように構成することにより、開閉蓋は槽本体
の外周面に沿って移動することになるため、更に、開閉
蓋に移動距離の減少と、開閉蓋の設置スペースの縮小化
を促進することができる。しかも、駆動源は、開閉蓋を
槽本体の外周面に沿うように駆動させるための、シリン
ダ部材とばね部材とからなる簡素な開閉蓋駆動機構が導
入可能となる結果、開閉蓋の開閉機構(駆動機構)を簡
素な構成で製造できるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃棄物処理装置の要部を示す正面図で
ある。
【図2】開閉蓋の開放状態を示す要部断面図である。
【図3】同じく、開閉蓋の閉鎖状態を示す要部断面図で
ある。
【図4】廃棄物処理装置を横断に示す概略図である。
【図5】攪拌羽根の斜視図である。
【図6】開閉蓋駆動機構の要部縦断面図である。
【図7】本発明装置の動作を概略的に示すタイムチャー
ト図である。
【図8】開閉蓋により排出口を閉鎖する場合の他の実施
例を示す要部断面図である。
【図9】開閉蓋駆動機構の開検知状態の他の実施例を示
す要部断面図である。
【図10】開閉蓋駆動機構の閉検知状態の他の実施例を
示す要部断面図である。
【図11】開閉蓋駆動機構の第2実施例において、開閉
蓋の開状態を示す要部断面図である。
【図12】開閉蓋駆動機構の第2実施例において、開閉
蓋の閉状態を示す要部断面図である。
【図13】開閉蓋駆動機構の第3実施例において、開閉
蓋の閉状態を示す説明図である。
【図14】同じく、開閉蓋の開状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】 1…廃棄物処理槽 2…排出口 3…開閉蓋 4,4a,4b…開閉蓋駆動機構 5…貯留槽 6…収容槽 7…槽本体 8…攪拌羽根 8b,8c…羽根部材 8b1,8c1…攪拌片 15…邪魔板 18…回転ねじ 19…案内部材 20…取付筒 26…破砕手段 27…固液分離装置 29…脱臭装置 30…送風機 A…廃棄物処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C05F 9/02 F26B 9/06 Q 17/02 11/12 F26B 9/06 25/00 A 11/12 25/04 25/00 B09B 3/00 303M 25/04 ZAB (72)発明者 岡田 武倍 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 新美 正明 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内 (72)発明者 高田 真臣 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内 (72)発明者 早川 正記 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内 Fターム(参考) 3L113 AA06 AB05 AC08 AC45 AC46 AC52 AC58 AC62 AC63 AC67 AC75 AC86 AC87 BA01 BA36 CA08 CA20 CB05 CB24 CB29 CB34 CB40 DA01 DA10 DA13 4D004 AA03 AB01 AC01 BA04 CA04 CA13 CA15 CA22 CA48 CB02 CB13 CB27 CB32 CB36 CB43 DA01 DA02 DA09 DA13 DA20 4G037 AA12 AA18 EA04 4G078 AA11 AB20 BA05 CA08 DA06 EA10 4H061 AA03 CC47 CC55 GG10 GG14 GG16 GG43 GG54 GG67

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含水有機廃棄物を固形廃棄物と汚水とに
    分離し、前記汚水と分離された固形廃棄物を廃棄処理す
    る廃棄物処理装置において、前記廃棄物処理装置は、固
    形廃棄物を処理する廃棄物処理槽と、前記廃棄物処理槽
    の内周面に沿って回転する攪拌羽根と、前記廃棄物処理
    槽の槽壁の所定位置に開口した廃棄物排出口と、前記廃
    棄物処理槽の外部において進退可能に移動して前記廃棄
    物排出口を開閉自在に閉鎖する開閉蓋と、この開閉蓋と
    攪拌羽根とを駆動制御する制御装置とによって構成した
    ことを特徴とする廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】 前記攪拌羽根は、廃棄物処理槽の底面に
    沿って回転する第1の羽根部材と、前記第1の羽根部材
    よりやや上方位置において廃棄物処理槽の内周面に沿っ
    て回転する第2の羽根部材とからなり、この攪拌羽根を
    廃棄物処理槽の上方に設けた駆動源に回転自在に結合し
    て構成したことを特徴とする請求項1記載の廃棄物処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記攪拌羽根の羽根部材は、固形廃棄物
    掻き上げ用の攪拌片を形成して構成したことを特徴とす
    る請求項2記載の廃棄物処理装置。
  4. 【請求項4】 前記廃棄物処理槽は、その内周面に前記
    攪拌羽根の羽根部材に近接して邪魔板を突設して構成し
    たことを特徴とする請求項3記載の廃棄物処理装置。
  5. 【請求項5】 前記廃棄物処理槽に開口した廃棄物排出
    口を開閉する開閉蓋は、廃棄物処理槽の閉鎖体に垂設し
    た開閉蓋駆動機構にて進退可能に駆動するように構成し
    たことを特徴とする請求項1記載の廃棄物処理装置。
  6. 【請求項6】 前記開閉蓋駆動機構は、廃棄物処理槽の
    閉鎖体より垂下する取付部材に止着した電動機と駆動可
    能に結合した回転ねじと、この回転ねじに開閉蓋を先端
    に設けて基部を螺着した取付筒と、前記取付筒の回転を
    阻止し、かつ、これを直線移動可能に支持して開閉蓋を
    進退方向に案内する案内部材とによって構成したことを
    特徴とする請求項5記載の廃棄物処理装置。
  7. 【請求項7】 前記開閉蓋駆動機構は、前記廃棄物処理
    槽の閉鎖体より垂下する取付部材に止着したソレノイド
    と、このソレノイドのプランジャに取付けた可動部材に
    具備する開閉蓋とによって構成したことを特徴とする請
    求項5記載の廃棄物処理装置。
  8. 【請求項8】 前記開閉蓋駆動機構は、電動機の回転
    数、あるいは、ソレノイドのプランジャのストロークに
    よって開閉蓋の排出口に対する開検知および閉検知動作
    を設定するように構成したことを特徴とする請求項6,
    7記載の廃棄物処理装置。
  9. 【請求項9】 前記開閉蓋の排出口に対する開・閉検知
    は、駆動機構の先端側に配設した閉検知手段と、前記開
    閉蓋駆動機構の閉検知手段の後背部側に所定の間隔を保
    って配設した開検知手段とによって構成したことを特徴
    とする請求項8記載の廃棄物処理装置。
  10. 【請求項10】 含水有機廃棄物を固形廃棄物と汚水と
    に分離し、前記汚水と分離された固形廃棄物を廃棄処理
    する廃棄物処理装置において、前記廃棄物処理装置は、
    固形廃棄物を処理する廃棄物処理槽と、廃棄物処理槽の
    内周面に沿って回転する攪拌羽根と、前記廃棄物処理槽
    の槽壁の所定位置に開口した排出口と、廃棄物処理槽の
    外周面と摺接して縦、あるいは、横方向に摺動可能に移
    動して前記排出口を開閉自在に閉鎖する開閉蓋と、この
    開閉蓋と攪拌羽根とを駆動制御する制御装置とによって
    構成したことを特徴とする廃棄物処理装置。
  11. 【請求項11】 前記開閉蓋は、この開閉蓋を廃棄物処
    理槽の外周面に沿って摺動移動させる駆動源を構成する
    シリンダ部材と、前記開閉蓋が摺動して排出口を閉鎖し
    たとき、開閉蓋を前記排出口側に押圧付勢させて排出口
    を気密に閉鎖させるばね部材とからなる開閉蓋駆動機構
    にて摺動移動するように構成したことを特徴をする請求
    項10記載の廃棄物処理装置。
  12. 【請求項12】 前記開閉蓋駆動機構は、シリンダ部材
    のピストンによる進・退距離によって、開閉蓋の排出口
    に対する開検知および閉検知動作を設定するように構成
    したことを特徴とする請求項11記載の廃棄物処理装
    置。
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