JP2003153692A - 核酸増幅方法 - Google Patents

核酸増幅方法

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JP2003153692A JP2002127623A JP2002127623A JP2003153692A JP 2003153692 A JP2003153692 A JP 2003153692A JP 2002127623 A JP2002127623 A JP 2002127623A JP 2002127623 A JP2002127623 A JP 2002127623A JP 2003153692 A JP2003153692 A JP 2003153692A
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Akira Mizuno
彰 水野
Shinji Katsura
進司 桂
Michihiko Nakano
道彦 中野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1分子〜数分子の極微量の鋳型核酸を対象
とした核酸増幅反応を実現するために、これまでに様々
な手法が試みられている。しかしながら、これまでに行
われてきた手法は装置等にコストがかかったり、確実性
に欠けたり、十分な増幅が行われなかったりといった問
題があった。 【解決手段】本発明は、油中に形成された反応溶液の微
小液滴中で核酸増幅を行う第一のステップと、その後前
記微小液滴を集合させて再び増幅を行う第二のステップ
とを含む核酸増幅方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極微量核酸試料を
増幅する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生化学反応を行う際に、試料の微
量化、反応の効率化を実現することが重要な課題となっ
ている。
【0003】特に、核酸増幅法による、DNA、RNA
等核酸の分析は診断医療、医薬品開発、法医学、感染症
検査などの分野に利用されており、これらの分野では試
料の核酸が極微量しか手に入らない状況があること、分
析コストの面から試料や反応溶液の微量化が求められて
いることなどから、極微量の核酸を対象とした核酸増幅
法の開発が望まれる。
【0004】極微量の核酸試料から増幅反応を行わせる
手段としては、マイクロデバイスを用いる方法が数多く
試みられているが、この方法では、容器表面へ核酸分子
が付着する可能性が増加し、1分子レベルの極微量核酸
試料を取り扱う場合には大きな問題となるとともに、反
応生成物の検出に特別な性能を持つ検出・解析装置が必
要になるため、初期コストが高価になる場合が多い。
【0005】一方で、より簡便に、より確実に一分子レ
ベルの極微量核酸試料を増幅する手段として、微小液滴
を反応場とした方法がいくつか提供されている。
【0006】特許第3120453号では、基板表面に
被覆された油層中にインクジェット法を用いて微小反応
液滴を形成し、PCR等の反応を行う方法が記載されて
いる。このような方法では、局所的な核酸試料濃度が非
常に高くなるために反応効率は上がり、また、核酸試料
の反応容器壁への付着を抑制することが可能になった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな方法では、微小液滴中に含まれる反応材料(例えば
PCR反応の場合プライマー等を指す)の量が少ないこ
とが問題となる。具体的に例を挙げると、微小反応液滴
中でPCRを行った場合、反応溶液には試料の核酸とプ
ライマー等の反応材料が含まれるが、熱サイクルを繰り
返すうちに反応液滴中のプライマー等が消費され尽くし
て反応がそれ以上進まず、十分な量まで核酸増幅が行わ
れないという不具合が生じる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に想到した。
即ち、本発明は以下のような構成からなる。 (1)核酸試料を核酸増幅する方法であって、油中に形
成された反応溶液の微小液滴中で前記核酸増幅を行う第
一のステップと、その後前記微小液滴を集合させて再び
増幅を行う第二のステップとを含む核酸増幅方法。 (2)前記第一のステップにおいて、油中に反応溶液を
導入し撹拌してWater−in−Oil(W/O)エ
マルジョン化することにより微小反応液滴を形成する
(1)に記載の方法。 (3)前記核酸試料はDNAであり、前記核酸増幅反応
はPCR反応であることを特徴とする(1)または
(2)に記載の方法。 (4)前記核酸試料はRNAであり、前記核酸増幅反応
はRT−PCRである、(1)または(2)に記載の方
法。 (5)核酸試料を核酸増幅する装置であって、油中に形
成された反応溶液の微小液滴中で前記核酸増幅を行う手
段と、前記微小液滴を集合させる手段と、集合された微
小液滴中で増幅を行う手段とを備えてなる核酸増幅装
置。
【0009】本発明の方法では、第一段階において油中
に形成した微小反応液滴中である程度増幅反応を行う
と、核酸が導入されて反応が進行した液滴中では反応材
料が欠乏し、その一方で反応が行われなかった液滴中で
は反応材料は消費されずに残っている。そこで、この状
態から、第二段階として液滴を集合させることにより、
残った材料を用いてさらに反応を進めることが可能にな
る。
【0010】例えば該反応がPCRの場合、第一段階で
は微小液滴を反応場とすることで1〜数分子の極微量D
NA試料でも効率的にPCR増幅を行うことができる。
ここで、DNAが導入された液滴内ではPCR増幅が進
んだ結果プライマー等のPCR基質が欠乏し、DNAが
導入されなかった液滴内では反応が起こらないためPC
R基質が残る。そこで、液滴を集合させることにより、
第一段階である程度増幅したDNAに対して、残ったP
CR基質を利用して、さらに第二段階の反応が進むこと
になる(図1)。
【0011】本発明の方法は、様々な化学・生化学反応
に広く利用可能である。具体的には、PCR法、RT−
PCR法、NASBA法、3SR法、SDA法、TMA
法、CPCR法などの各種核酸増幅法に適用することで
より効果を発揮する。しかしながら、核酸増幅反応以外
にも、タンパク質合成反応、種々の酵素反応等に利用で
きる。
【0012】本発明の方法は、DNAを対象としたPC
R法、RNAを対象としたRT−PCR法、または種々
の酵素反応など、熱サイクルを必要とする反応にも利用
可能である。
【0013】油中に微小液滴を形成する方法としては、
W/Oエマルジョンを利用する方法が挙げられる。W/
Oエマルジョンは油成分に水溶液成分を混合撹拌するこ
とで形成される乳化状態のことである。エマルジョン状
態とは、油成分中に水溶液成分が微小な水滴となって分
散している状態をいう(図2)。W/Oエマルジョンを
利用することにより、特殊な装置を必要とすることな
く、微小反応液滴を簡単に形成することができる。しか
しながら、これ以外に細いノズルなどから油中に反応溶
液を注入して液滴を作ってもよい。
【0014】油中に分散した液滴を集合させる方法とし
て遠心分離が好適に利用される。汎用の機器を利用で
き、簡易であるからである。遠心分離操作を行った結
果、油−水の2層が形成されることとなる。液滴を集合
する方法は遠心分離に限られるものではなく、振とうな
ど他の方法を採用することができる。
【0015】本発明に使用する油としては、水の溶解度
が小さい、撥水性がある、化学的、熱的に不活性であ
る、等の性質を満たすものが使用される。一般的には、
ミネラルオイル、シリコーンオイル、イマ−ジョンオイ
ル、ナタネ油が使用できるが、より小さく安定した液滴
を保持し、耐熱性が優れている点で、シリコーンオイル
が望ましい。
【0016】水溶液成分に界面活性剤(例えばTrit
onX−100 0.01%〜1%程度)を添加しても
よい。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
説明する。W/Oエマルジョンを利用することで汎用機
器を用いて簡便に行える1分子PCR法に関して、以下
に本発明の実施例を説明する。
【0018】通常のPCRの手順に従ってPCR溶液を
調製する。この時、PCR溶液中に界面活性剤を添加し
てもよい。
【0019】次に、例えば図4のように設置した容器
に、PCR溶液4を混合する。この時、マグネチックス
ターラーバー5を回転させ、油を撹拌しながらPCR溶
液4を混合する。
【0020】W/Oエマルジョン状態になった溶液をP
CR熱サイクル実施のための反応装置に導入できる大き
さのプラスチックチューブに分注する。
【0021】PCR熱サイクルを行う。ここでのサイク
ル数は10〜15回でよい。この時、W/Oエマルジョ
ンによる液滴のうち鋳型DNAが導入されたものは微小
な反応場となり1分子からの増幅がされる。
【0022】最初の熱サイクルが終わったら、遠心操作
を行うことにより、油−水の2層に分離し、再びPCR
熱サイクルを行う。このサイクル数は25〜30回でよ
い。最初のW/Oエマルジョン状態時に鋳型DNAが入
らなかった液滴中のプライマー等のPCR反応基質は熱
サイクルによる消費が無いためそのまま残り、遠心操作
後の反応にPCRの基質を提供する。
【0023】以下、本発明の実施例を挙げてさらに詳細
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
【0024】
【実施例1】PCRを用いて実際に行った実験を実施例
として挙げる。通常のPCRの手順に従って50μlの
PCR溶液を氷上にて調製する。このときPCR溶液に
は0.1%の界面活性剤(TritonX−100)が
含まれている。また、鋳型DNAはpUC19DNA
(宝酒造)である。反応溶液構成物はPfuTurbo
DNA Polymerase(Stratagen
e)と同酵素に添付されたPCR緩衝液(20mM T
ris−HCl、2mM MgCl、10mMKC
l、10mM(NHSO、0.1% Trit
onX−100、0.1mg/mlBSA)(Stra
tagene)、0.2mM dNTPs(宝酒造)、
プライマーは517F PRIMER1、517F P
RIMER2(フナコシ)(配列番号1〜2)をそれぞ
れ0.3μMである。このプライマーによって増幅され
るのはpUC19DNAのうちの522bpである。プ
ライマーの配列番号は、配列番号1:517F PRI
MER 5’CTTGAGTCCAACCCGGTAA
G3’、配列番号2:517F PRIMER 5’G
GGGAGTCAGGCAACTATGG3’である。
【0025】5mlの容器に0.95mlのシリコーン
オイルとマグネチックスターラーバーを入れて、図4の
状態にする。図4の状態でシリコーンオイルを撹拌しな
がら、先に調製したPCR溶液を30秒ごとに10μl
ずつシリコーンオイルに混合していく。全て混合した
ら、そのまま90秒間撹拌し続ける。この時できる液滴
の大きさは直径5〜10μmである。0.5mlのマイ
クロチューブ2本にエマルジョン溶液を分注し、サーマ
ルサイクラーに導入しPCRを実行する。その条件は、
95℃−5分の後、95℃−30秒、60℃−30秒、
72℃−1分を13サイクルである。
【0026】最初のPCRが終わったらチューブをサー
マルサイクラーから取り出し、3000gで5分間遠心
する。その後、再びPCRを行う。その条件は、95℃
−3分の後、95℃−30秒、60℃−30秒、72℃
−1分を25サイクルし、最後に72℃−7分である。
産物の確認は各チューブから9μlずつ取り、1.2%
アガロースゲル電気泳動で行った。
【0027】上記実験の結果を図5に示す。PCR増幅
の産物はλ/Hind IIIマーカーの564ベース
ペア付近に見られる。この実験を行う際、鋳型DNAの
数を10、1、0.1、0分子となるように、反応溶液
を調製している。このように鋳型DNAの希釈を行った
場合、マイクロチューブ中の鋳型DNAの数の確率分布
はポアソン分布に従う。その確率分布を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】PCR増幅では理想的には1分子の鋳型D
NAが存在すれば、増幅可能であることに留意して、図
5の結果を解析すると、増幅された試料の数はポアソン
分布による確率分布にほぼ忠実である。このことは、本
反応系により、1分子からの増幅が行われていることを
示している。
【0030】また、同反応条件でW/Oエマルジョンを
用いないでPCR増幅を行った結果を図6に示す。ここ
では鋳型DNAが1000、100、10分子となるよ
うに試料を調製した。これらの試料において、熱サイク
ル数を増加させてもこれらの分子数からの産物は得られ
なかった。
【0031】これにより、本発明はW/Oエマルジョン
を反応時に適用することによって1分子からの増幅が可
能になることが示された。
【0032】
【実施例2】次に実際にRT−PCRを用いて行った実
験を実施例として記載する。
【0033】これは,一段階式のRT−PCR法に適用
される。例えば,TaKaRa社製のTaKaRa O
ne Step RNA PCR kit(AMV)を
用いる。以下に同社同製品を用いてRT−PCRを本件
におけるW/Oエマルジョンを用いた方法で行なった実
験を記載する。
【0034】RT−PCRを行なうための試薬はTaK
aRa One Step RNAPCR kit(A
MV)に同梱されているものを用いた。ここで用いたプ
ライマーの配列は各々,Control F−1pri
mer:d(CTGCTCGCTTCGCTACTTG
GA),Control R−1 primer:d
(CGGCACCTGTCCTACGAGTTG)であ
る。また,Positive Control RNA
は,SP6Promoter流域下流にpBR322由
来のテトラサイクリン耐性遺伝子を含む約1.4kbp
の断片を挿入したプラスミドpSPTet3を鋳型とし
て,SP6 RNA Polymeraseを用いてi
n vitro transcriptionにより合
成を行なったものである(同製品説明書より抜粋)。反
応溶液の組成は以下のとおりである(同製品説明書記載
事項に従う)。
【0035】5mlの容器に0.95mlのシリコーン
オイルとマグネチックスターラーバーを入れて、図4の
状態にする。図4の状態でシリコーンオイルを撹拌しな
がら、先に調製したPCR溶液を30秒ごとに10μl
ずつシリコーンオイルに混合していく。全て混合した
ら、そのまま90秒間撹拌し続ける。0.2mlのマイ
クロチューブ8本にエマルジョン溶液を分注し、サーマ
ルサイクラーに導入しRT−PCRを実行する。その条
件は、50℃−15分,94℃−3分の後、94℃−3
0秒、60℃−30秒、72℃−1.5分を13サイク
ルである。ここで,最初の50℃−15分の過程は最初
のDNA一本鎖合成(First strand sy
nthesis)行程である。
【0036】最初のPCRが終わったらチューブをサー
マルサイクラーから取り出し、3000gで3分間遠心
する。その後、再びPCRを行う。その条件は、94℃
−3分の後、94℃−30秒、60℃−30秒、72℃
−1.5分を28サイクルし、最後に72℃−7分であ
る。産物の確認は各チューブから4μlずつ取り、1.
2%アガロースゲル電気泳動で行った。
【0037】まず,W/Oエマルジョンを使った場合と
使わなかった場合の比較実験の結果を図7に示す。Co
ntrolはW/Oエマルジョンを導入しなかったもの
である。この図7よりW/Oエマルジョンを導入したこ
とによる反応の阻害が見られず,逆にControlに
比べてスメアのバンドが小さいことから反応の特異性の
向上が確認される。
【0038】また,鋳型RNA(Positive C
ontrol RNA)の量を1反応あたり5分子にな
るように反応を行なった結果が図8である。図8の結果
に産物が示されていることから,このW/Oエマルジョ
ンを用いたPCRは1段階RT−PCRに有効であるこ
とが示された。
【0039】一般に1段階のRT−PCRは2段階のR
T−PCRに比べて簡便である代わりに感度が比較的悪
いと言われている。しかしながら,W/Oエマルジョン
を用いた場合,こういった欠点が解消されていると考え
られる。
【0040】RNAからDNAへの逆転写もW/Oエマ
ルジョンが与える微小液滴中で行なうことで,確実かつ
特異的にRNAの逆転写が実行されていることがその理
由だと考えられる。
【0041】このように簡便な1段階RT−PCRにW
/Oエマルジョンを適用することで,その欠点が改善で
きることが示された。この手法はHIVウィルスなどの
RNAウィルスの検出限界(ウィンド・ピリオド)を飛
躍的に短縮することが期待される。
【0042】
【発明の効果】本発明の方法を用いることで、極微量核
酸試料を対象として容易に核酸増幅反応を進行させるこ
とが可能である。反応を二段階で行うことにより、微小
反応液滴中の反応材料の欠乏に起因する不具合を解決
し、十分な量の増幅反応産物を得ることができる。
【0043】本発明の方法でPCRやRT−PCRを行
うと、その産物は、ゲル電気泳動ではっきりと確認でき
るほどの高増幅率を示している。本発明の方法は効率的
かつ確実に核酸増幅を行えることから、希少DNAのシ
ーケンシングの前段階などの少ない分子のPCR増幅、
感染初期のウイルス検査などに汎用的に応用されること
が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はWater−in−Oil(W/O)エ
マルジョンの概略を示す図である。
【図2】図2は本発明による方法の実施の形態の概略を
示す図である。
【図3】図3は、極微小反応液を微小な液滴に分散する
ことで、高濃度の反応液を作ることができることを示す
図である。
【図4】図4は本発明による方法の実施の形態の例を示
す図である。
【図5】(A)(B)図5(A)は本発明の方法を用い
て行った1分子PCRの電気泳動の結果を示す図であ
る。(B)は個々のレーンの説明図である。
【図6】(A)(B)図6(A)は本発明の方法を用い
ずに本発明と比較するために行った通序のPCR法の産
物を電気泳動で解析した結果を示す図である。(B)は
個々のレーンの説明図である。
【図7】図7は本発明の方法を用いたRT−PCR法の
産物を通序のPCR法の産物と比較した電気泳動の結果
を示す図である。
【図8】図8は本発明の方法を用いて行ったRT−PC
Rの電気泳動の結果を示す図である。
【符号の説明】
1は油相 2は水相 3はマグネチックスターラー
バー 4はマグネチックスターラー 5は氷と水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 道彦 愛知県豊橋市弥生町字東豊和65(彩季館 428号) Fターム(参考) 4B024 AA20 CA01 CA11 HA20 4B029 AA23 BB20 DA10 DB19 DF10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 核酸試料を核酸増幅する方法であって、
    油中に形成された反応溶液の微小液滴中で前記核酸増幅
    を行う第一のステップと、その後前記微小液滴を集合さ
    せて再び増幅を行う第二のステップとを含む核酸増幅方
    法。
  2. 【請求項2】 前記第一のステップにおいて、油中に反
    応溶液を導入し撹拌してWater−in−Oil(W
    /O)エマルジョン化することにより微小反応液滴を形
    成する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記核酸試料はDNAであり、前記核酸
    増幅反応はPCR反応であることを特徴とする請求項1
    または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記核酸試料はRNAであり、前記核酸
    増幅反応はRT−PCRである、請求項1または2に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 核酸試料を核酸増幅する装置であって、
    油中に形成された反応溶液の微小液滴中で前記核酸増幅
    を行う手段と、前記微小液滴を集合させる手段と、前記
    微小液滴を集合して得た反応溶液層中で増幅を行う手段
    とを備えてなる核酸増幅装置。
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