JP2003153600A - 電動機制御装置における電流指令値の補正方法 - Google Patents

電動機制御装置における電流指令値の補正方法

Info

Publication number
JP2003153600A
JP2003153600A JP2001349060A JP2001349060A JP2003153600A JP 2003153600 A JP2003153600 A JP 2003153600A JP 2001349060 A JP2001349060 A JP 2001349060A JP 2001349060 A JP2001349060 A JP 2001349060A JP 2003153600 A JP2003153600 A JP 2003153600A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
command value
current command
value
current
torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001349060A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Yokozawa
一紀 横澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2001349060A priority Critical patent/JP2003153600A/ja
Publication of JP2003153600A publication Critical patent/JP2003153600A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 インダクタンスの変化によらず、確実に所望
するトルクを得ることのできる電流指令値の補正方法を
提供する。 【解決手段】 同期電動機の誘起電圧が電源電圧よりも
大きくならない電圧ベクトルに基づき、同期電動機の回
路方程式を用いて、第1の電流指令値を求め、第1の相
電圧ピーク値を求める。次いで、d軸−q軸平面に設定
される高効率曲線に基づき、最小の電流値で最大トルク
を得ることのできる第2の電流指令値を求め、第2の相
電圧ピーク値を求める。第1と第2の相電圧ピーク値の
比較結果に基づいて、第1または第2の電流指令値のい
ずれか一方を選択し、トルク指令値と電流指令値との関
係を設定する。更に、低回転数で駆動したときの、トル
ク指令値と電流指令値との関係を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機を制御する
際に用いる電流指令値を補正する方法に係り、特に、所
望するトルクを確実に得ることのできる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における電動機の制御方法として、
例えば、特開平11−332298号公報(以下、従来
例1という)、特開平11−332297号公報(以
下、従来例2という)、及び特開2000−15240
9号公報(以下、従来例3という)に記載された技術が
知られている。
【0003】従来例1に記載されたものは、突極性を持
つ同期電動機をベクトル制御した場合に、回転周期と同
期し、且つ、該電気回転角周波数に対して6倍となる周
波数を持つ脈動が出力トルクに生じた例が示されてい
る。そして、トルク指令と電動機回転数とに基づいて電
流ベクトル指令を算出するマップに対し、新たに回転角
をパラメータとして持たせることにより、出力トルクの
脈動を解消している。
【0004】また、従来例2では、同期電動機に装着さ
れた回転角センサの取り付け誤差により、正転と逆転で
磁極位置信号の立ち上がりタイミングに差異が生じ、ト
ルク精度が低下する例について記載されている。そし
て、正転と逆転、及び力行と回生の、合計4つの組み合
わせについて、それぞれ別個のマップを持つことによ
り、上記の問題を解決している。
【0005】更に、従来例3に記載されたものでは、回
生時トルクによる余剰電力を減少させるため、電流位相
を直接制御する方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た各従来例では、回転子位相角、正逆転、力行及び回生
等によるトルク精度の改善方法が提案されているが、い
ずれの場合においても、電動機巻線電流の増大によるト
ルク低下を改善する方法について触れられていない。従
って、電流の増大に伴う固定子磁束飽和により出力トル
クが低下するという問題については、解決されないまま
である。以下、これについて、具体的に説明する。
【0007】同期電動機の固定子は、巻線を流れる電流
によって固定子磁束を発生し、回転子磁束と作用するこ
とにより、トルクを得る。ここで、巻線電流の発生する
磁束をΦ、巻線電流をIとすると、以下に示す(1)式
が成立する。
【0008】
【数1】 但し、Lはインダクタンスである。
【0009】図17は、巻線電流I[A]の変化に対す
る磁束Φ[Wb]の変化を示す特性図である。横軸が巻
線電流I、縦軸が磁束Φであり、曲線の傾きが、上記
(1)式より、インダクタンスLとなる。そして、同図
に示すように、巻線電流の大きさが小さい範囲(原点に
近い範囲)では、磁束Φは巻線電流Iの変化に対して直
線的に変化する。即ち、インダクタンスL(傾き)は、
略一定となる。しかし、電流値が増大すると、巻線内を
貫く磁束が飽和し、インダクタンスLが低下する。これ
に起因して、所望するトルクを得ることができなくなる
という問題が発生する。
【0010】本発明はこのような従来の課題を解決する
ためになされたものであり、その目的とするところは、
インダクタンスの変化によらず、確実に所望するトルク
を得ることのできる電動機制御装置における電流指令値
の補正方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明は、電動機の巻線電流を
ベクトル制御演算を用いて制御する電動機制御装置にお
いて、前記電動機が回転することにより、発生する誘起
電圧が電源電圧よりも大きくならないように電圧ベクト
ルを計算し、且つ、該電圧ベクトルに基づき、電動機の
回路方程式を用いて、d軸方向及びq軸方向の第1の電
流指令値を求める第1のステップと、前記第1の電流指
令値に基づいて、第1の相電圧ピーク値を求める第2の
ステップと、d軸−q軸平面に設定される高効率曲線に
基づき、最小の電流値で最大トルクを得ることのでき
る、d軸方向及びq軸方向の第2の電流指令値を求める
第3のステップと、前記第2の電流指令値に基づいて、
第2の相電圧ピーク値を求める第4のステップと、前記
第1の相電圧ピーク値と第2の相電圧ピーク値との大き
さを比較し、この比較結果に基づいて、前記第1の電流
指令値、または第2の電流指令値のいずれか一方を選択
し、選択された電流指令値に基づいて、トルク指令値と
電流指令値との関係を設定する第5のステップと、前記
電動機が低回転数で駆動したときの、前記第5のステッ
プにて求められたトルク指令値と電流指令値との関係を
補正する第6のステップと、を有することを特徴とす
る。
【0012】請求項2に記載の発明は、電動機の巻線電
流をベクトル制御演算を用いて制御する電動機制御装置
において、前記電動機が回転することにより、発生する
誘起電圧が電源電圧よりも大きくならないように電圧ベ
クトルを計算し、且つ、該電圧ベクトルに基づき、電動
機の回路方程式を用いて、d軸方向及びq軸方向の第1
の電流指令値を求める第1のステップと、前記第1の電
流指令値に基づいて、第1の相電圧ピーク値を求める第
2のステップと、d軸−q軸平面に設定される高効率曲
線に基づき、最小の電流値で最大トルクを得ることので
きる、d軸方向及びq軸方向の第2の電流指令値を求め
る第3のステップと、前記第2の電流指令値に基づい
て、第2の相電圧ピーク値を求める第4のステップと、
前記第1の相電圧ピーク値と第2の相電圧ピーク値との
大きさを比較し、この比較結果に基づいて、前記第1の
電流指令値、または第2の電流指令値のいずれか一方を
選択し、選択された電流指令値に基づいて、トルク指令
値と電流指令値との関係を示すマップを作成する第5の
ステップと、前記電動機が低回転数で駆動したときの、
前記マップを補正する第6のステップと、を有すること
を特徴とする。
【0013】請求項3に記載の発明は、前記第5のステ
ップは、前記第1の相電圧ピーク値と第2の相電圧ピー
ク値とを比較した結果が、第1の相電圧ピーク値の方が
第2の相電圧ピーク値よりも小さいときに、前記第1の
電流指令値を選択し、第1の相電圧ピーク値の方が第2
の相電圧ピーク値よりも大きいときに、前記第2の電流
指令値を選択することを特徴とする。
【0014】請求項4に記載の発明は、前記第6のステ
ップは、前記電動機を低速で回転駆動させた際の、トル
ク指令値と、実際に測定される実トルク値とを比較し、
該実トルク値がトルク指令値よりも大きいときには、q
軸方向の電流指令値を低減し、実トルク値がトルク指令
値よりも小さいときには、q軸方向の電流指令値を増加
させるように、前記トルク指令値と電流指令値との関係
を補正する。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明では、電動機が回転する
ことにより発生する誘起電圧が電源電圧よりも大きくな
らないように電圧ベクトルを計算し、且つ誘起電圧に基
づいて電動機の回路方程式を用いて求めたd軸方向およ
びq軸方向の第1の電流指令値に基づいて求めた第1の
相電圧ピーク値と、d−q軸平面に設定される高効率曲
線に基づき、最小の電流値で最大トルクが得られるよう
に求めたd軸方向及びq軸方向の第2の電流指令値に基
づいて求めた第2の相電圧ピーク値とを比較すること
で、第1の電流指令値または第2の電流指令値を選択
し、選択された電流指令値に基づいて、トルク指令値と
電流指令値との関係を設定すると共に、この関係を電動
機が低回転数で駆動した場合に基づいて、補正するよう
にしたので、電流の増大に伴う固定子磁束飽和によって
インダクタンスが低下した場合においても、確実に所望
するトルクを得ることができる。
【0016】請求項2の発明では、トルク指令値と電流
指令値との関係を示すマップとして記憶し、このマップ
を用いて電流指令値を設定するので、請求項1と同様の
効果を得ることができる。
【0017】請求項3の発明では、第1の相電圧ピーク
値の方が第2の相電圧ピーク値よりも小さいときに、第
1の電流指令値を選択し、第1の相電圧ピーク値の方が
第2の相電圧ピーク値よりも大きいときには、第2の電
流指令値を選択するので、より一層制御性を向上させる
ことができる。
【0018】請求項4の発明では、実トルク値がトルク
指令値よりも大きいときにはq軸方向の電流指令値を低
減し、実トルク値がトルク指令値よりも小さいときに
は、q軸方向の電流指令値を増加させるように、トルク
指令値と電流指令値との関係を補正するので、より一層
制御性を向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の補正方法が適用さ
れる電動機制御装置の構成を示すブロック図である。同
図に示すように、該電動機制御装置は、同期電動機5の
回転を制御するものであり、電流指令値演算部1と、電
流制御部2と、2相/3相変換部3と、PWM変換部
(インバータ)4と、同期電動機の回転角を検出する回
転角センサ6と、を有している。更に、同期電動機5に
流れる3相電流を検出する電流センサ7と、3相/2相
変換部8と、速度演算部9と、を具備している。
【0020】電流指令値演算部1は、トルク指令Te*
と、速度演算部9より出力される回転数Nに基づいて、
電流ベクトル指令値(Id*,Iq*)を算出する。本実施
形態では、この演算を予め行い、マップとして記憶保存
している。
【0021】電流制御部2は、電流指令値(Id*,Iq
*)と、実際の電流値(同期電動機5に流れる電流値)
に基づいて、電圧指令値(Vd*,Vq*)を算出する。
【0022】2相/3相変換部3は、同期電動機5の回
転角θを用いて、d軸及びq軸の電圧指令値(Vd*,V
q*)を3相電圧指令値(vu*、vv*、vw*)に座標
変換する。
【0023】PWM変換部4は、3相の電圧指令値(v
u*、vv*、vw*)と、三角波信号とを比較すること
により、PWM信号を生成し、これを同期電動機5に出
力する。該三角波信号は、プラス側、及びマイナス側で
電源電圧の範囲とされ、且つ、PWM周波数で変動する
交番信号とされている。そして、該PWM変換部4にて
生成されたPWM信号は、ゼロから電源電圧の範囲でス
イッチングされ、同期電動機5の各相に電圧信号として
出力される。
【0024】電流センサ7は、同期電動機5に通電した
ときの3相の電流値を読み込む。3相/2相変換部8
は、3相(U相、V相、W相)のうち、U相とV相の電
流値(iu,iv)、及び回転角θを用いて、実電流ベク
トル(Id,Iq)を生成する。回転角センサ6は、同期
電動機5の回転角θを検出する。速度演算部9は、電気
回転角θを時間微分、及び単位変換し、回転数Nを算出
する。
【0025】次に、本発明の主要部分である、電流指令
値演算部1にて用いる、トルク指令値と電流指令値との
関係を示す(Id*,Iq*)のマップを生成する手順、及
び該マップを補正する手順について説明する。
【0026】図2は、マップを作成する際に用いる測定
装置の構成を示すブロック図である。同図に示すよう
に、この測定装置は、測定対象となる同期電動機11
に、U相、V相、W相の電圧信号を出力する制御装置1
2と、同期電動機11に発生するトルクを測定するトル
ク測定器14と、該トルク測定器14にて測定されたト
ルク値に応じて、制御装置12より出力する電圧値を演
算する計算機13と、負荷側電動機15と、該負荷側電
動機13の回転数を制御する回転数制御部16と、を具
備している。そして、この測定装置を用いることによ
り、以下に示す処理を行う。
【0027】図3は、マップの生成及び補正の手順の全
体工程を示すフローチャートである。同図において、ま
ず、ステップ10では、同期電動機11の回転数を設定
する。ステップ11では、出力トルクTeを設定する。
次いで、ステップ12では、回転子磁束の回転に伴って
発生する誘起電圧を抑制する電圧制限曲線と、トルク一
定曲線との交点から、d軸電流Id1、q軸電流Iq1(第
1の電流指令値)、及びU相電圧振幅Vupeak1(第1の
相電圧ピーク値)を算出する。
【0028】ステップ13では、高効率曲線とトルク一
定曲線との交点から、d軸電流Id2、q軸電流Iq2(第
2の電流指令値)、及びU相電圧振幅Vupeak2(第2の
相電圧ピーク値)を算出する。なお、ステップ12,1
3の具体的な処理については後述する。
【0029】ステップ14では、ステップ12で求めら
れたU相電圧振幅Vupeak1と、ステップ13で求められ
たU相電圧振幅Vupeak2とを比較する。その結果、Vup
eak2の方が大きい場合には、ステップ15にて、d軸、
q軸の電流指令値Id、Iqを、それぞれ、Id1、Iq1に
設定する。他方、Vupeak1の方が大きい場合は、ステッ
プ16にて、d軸、q軸の電流指令値Id、Iqを、それ
ぞれ、Id2、Iq2に設定する。
【0030】ステップ17では、マップが有するトルク
範囲(全てのトルク、及び回転数)での他のトルク値を
設定して、ステップ11に戻る。ステップ18では、マ
ップの持つ回転数範囲での、他の回転数を設定して、ス
テップ10に戻る。
【0031】ステップ17,18にて、すべてのマップ
範囲での計算が終了すると、暫定マップが完成し、ステ
ップ19へ進む。該暫定マップの作成は、すべて計算機
上の自動計算により実施することができるため、従来方
式と比較して、高速に作成することができる。
【0032】ステップ19では、後述するように、d軸
電流による磁界弱めを必要としないような適当な回転数
(低回転数)を選び、この一定の回転数を負荷装置から
与え、該回転数でのトルク補正を行うための測定を行
う。
【0033】ステップ20では、得られた測定結果か
ら、q軸電流補正関数を作成し、該関数を用いて暫定マ
ップ全域のq軸電流を補正する。なお、ステップ19,
20の詳細な処理手順については後述する。
【0034】図4は、与えられた回転数とトルク値にお
いて、誘起電圧抑制曲線とトルク一定曲線との交点に基
づいて、d軸電流Id1、q軸電流Iq1、及びU相電圧振
幅Vupeak1を算出する処理手順、即ち、図3に示した
「ステップ12」の詳細な処理手順を示すフローチャー
トである。
【0035】ステップ21では、q軸電流Iqの初期値
を設定する。トルクが正である力行(電動機を動力源と
して用いる場合)では、インバータの許容相電流に対し
2倍程度の正値を設定する。トルクが負である回生(電
動機を発電機として用いる場合)では、同様に2倍程度
の負値を設定する。ステップ22では、d軸電流Id1、
及びq軸電流Iq1を初期化する。即ち、ゼロに設定す
る。ステップ23では、トルク一定曲線に基づき、d軸
電流Idを算出する。d軸電流Id、q軸電流Iq及びト
ルクTeの間には、以下の(2)式に示す関係式があ
る。
【0036】 Te=p{Φa・Iq+(Ld−Lq)・Id・Iq} ・・・(2) ここで、pは同期電動機5の極対数、Φaは鎖交磁束
数、Ldはd軸インダクタンス、Lqはq軸インダクタン
スである。
【0037】そして、(2)式をIdについて解くと、
次の(3)式を得ることができる。
【0038】 Id=(Te/p/Iq−Φa)/(Ld−Lq) ・・・(3) 従って、(3)式を用いることにより、d軸電流Idを
求めることができる。
【0039】次に、ステップ24では、回路方程式に基
づき、上記したq軸電流Iq、及びd軸電流Idを代入し
て、d軸電圧Vd、及びq軸電圧Vqを算出する。具体的
には、次の(4)式により算出する。
【0040】
【数2】 但し、ωreは、電気角周波数である。
【0041】ステップ25では、上記の(4)式にて求
められたd軸電圧Vd、及びq軸電圧Vqに基づいて、以
下に示す(5)式にて、U相電圧振幅Vupeakを求め
る。
【0042】
【数3】 そして、ステップ26では、(5)式にて求められたV
upeakが、電源電圧の1/2よりも小さいかどうかが判
断され、大きい場合にはステップ26でNOとなり、ス
テップ27へ進む。他方、小さい場合には、ステップ2
6でYESとなり、ステップ28へ進む。
【0043】ステップ27では、トルクが正の場合(力
行の場合)には、q軸電流Iqをより小さい値(初期設
定値よりも小さい値)に設定し、トルクが負の場合(回
生の場合)には、q軸電流Iqをより大きい値に設定
し、ステップ23の処理に戻る。
【0044】ステップ28では、(3)式により算出さ
れたd軸電流Idを、d軸電流Id1とし、ステップ2
1、或いはステップ27で設定されたq軸電流Iqを、
q軸電流Iq1として保存する。また、U相電圧振幅Vup
eakを、U相電圧振幅Vupeak1として保存する。これに
より、図3に示したステップ12におけるId1、Iq1、
Vupeak1が求められる。
【0045】図5は、与えられた回転数とトルク値にお
いて、トルクが正の場合、図4に示したフローチャート
による演算結果が収束する過程を示した模式図である。
また、図6は、与えられた回転数とトルク値において、
トルクが負の場合、図4に示したフローチャートによる
演算結果が収束する過程を示した模式図である。
【0046】前述したトルク算出式によれば、トルクは
電流ベクトルにのみ依存し、回転数には依存しない。
【0047】従って、d軸インダクタンスLd及びq軸
インダクタンスLqを固定値と見なし、トルク一定曲線
を描くことができる。
【0048】一方、電圧制限楕円は、トルクに依存せ
ず、電流ベクトルと回転数にのみ依存し、回路方程式に
よって描くことができる。トルク一定曲線と電圧制限楕
円の交点は2点あるが、本実施形態では、原点に近い方
の交点を計算するため、q軸電流を正、または負に最も
大きな値に初期設定し、トルク一定曲線をたどって、1
つ目の交点に収束することになる。計算効率を上げるた
め、収束点付近ではq軸電流の刻み幅を小さくしても良
い。
【0049】図7は、与えられた回転数とトルク値にお
いて、高効率曲線とトルク一定曲線の交点から、d軸電
流Id2、q軸電流Iq2、及びU相電圧振幅Vupeak2を算
出する際の処理手順、即ち、図3に示した「ステップ1
3」の詳細な処理手順を示すフローチャートである。
【0050】まず、図7に示すステップ31では、q軸
電流の初期値Iqを設定する。ここでは、ゼロに近い
正、または負の値であって、マップのトルク刻み幅から
算出されるq軸電流の最小値より、十分小さい値を設定
する。
【0051】ステップ32では、d軸電流Id2、及びq
軸電流Iq2をゼロに初期化する。次いで、ステップ33
では、前述した(3)式を用い、トルク一定曲線よりd
軸電流Idを算出する。ステップ34では、高効率曲線
に基づき、次の(6)式によりIdの最大値Idmaxを求
める。
【0052】
【数4】 ステップ35では、回路方程式から、d軸電圧Vdとq
軸電圧Vqを算出する((4)式参照)。
【0053】ステップ36では、d軸電圧Vdとq軸電
圧Vqとから、U相電圧振幅Vupeakを算出する((5)
式参照)。ステップ37では、トルク一定曲線から算出
されるd軸電流Idが、高効率曲線から算出されるd軸
電流Idmaxよりも大きいかどうかを判別し、Idの方が
Idmaxよりも大きい場合には、ステップ39へ進み、小
さい場合には、ステップ38へ進む。
【0054】ステップ38では、トルクが正の場合に
は、q軸電流Iqをより大きい値とし、負の場合にはIq
をより小さい値に設定して、ステップ33へ戻る。
【0055】ステップ39では、d軸電流Idをd軸電
流Id2に設定し、q軸電流Iqをq軸電流Iq2に設定す
る。更に、U相電圧振幅VupeakをU相電圧振幅Vupeak
2に設定する。そして、処理を終了する。これにより、
図3に示したステップ13におけるId2、Iq2、Vupea
k2が求められる。
【0056】図8は、与えられた回転数とトルクの値に
おいて、トルクが正の場合、図7のフローチャートの処
理による演算結果が収束する過程を示す模式図である。
図9は、与えられた回転数とトルクの値において、トル
クが負の場合、図7のフローチャートの処理による演算
結果が収束する過程を示す模式図である。
【0057】高効率曲線は、双曲線であるので、トルク
一定曲線との交点は、一つのみである。計算効率を上げ
るため、収束点付近では、q軸電流の刻み幅を小さくし
ても良い。
【0058】次に、低回転数におけるトルク測定方法
(図3のステップ19の処理)について説明する。図1
0は、暫定マップを補正して最終マップを作成する際に
必要な測定データを得るまでの処理手順を示すフローチ
ャートである。
【0059】同図において、ステップ41では、図2に
示す制御装置12にて前述の処理で作成された暫定マッ
プを読み込む処理を行う。次いで、ステップ42では、
負荷側電動機15を一定回転数で回転させる。ステップ
43では、制御装置12にトルク指令値Te*を設定し、
ステップ44では、駆動側のトルク制御を開始する。制
御装置12では、トルク指令値と実回転数に基づき、暫
定マップにより、電流指令値を設定するので、ステップ
45にて該電流指令値を指令値設定モニタに読み込む。
ステップ46では、q軸電流指令値Iq*を補正前q軸電
流Iq1として記録する。
【0060】ステップ47では、トルク測定器10から
実トルクTeを読み込む。ステップ48では、制御装置
12をトルク制御から電流制御に切り換え、指令値設定
方法により、必要があれば、該電流指令値を再書き込み
する。
【0061】ステップ49では、トルク指令値Te*と実
トルクTeとを比較し、トルクが不足していれば、q軸
電流指令値Iq*を増やし、トルクが余剰であれば、q軸
電流指令値Iq*を減らす。ステップ50では、実トルク
Teを読み込み、ステップ51でトルク指令値Te*と実
トルクTeとが一致していれば、ステップ52に進む。
一致していなければ、ステップ49に戻る。
【0062】ステップ52では、q軸電流指令値Iq*
を、補正後のq軸電流Iq2として記録する。ステップ5
3では、d軸電流指令値Idと補正前のq軸電流指令値
Iq1とから、次の(7)式により、電流ベクトルの大き
さIa1を計算する。
【0063】
【数5】 ステップ54では、Iq2をIq1で除した値を、Iq1での
関数fの値f(Ia1)として記録する。ステップ55で
は、マップ上の次トルク値をトルク指令として設定し、
ステップ43へ進む。該マップのトルク範囲について、
全て測定を終えたら、測定は終了する。最後に、関数f
の近似曲線を計算機13上で求める。
【0064】次に、図3のステップ19までの処理で作
成された暫定マップの補正方法について説明する。
【0065】図11は、暫定マップを補正して最終マッ
プを作成する方法を示したフローチャートである。ステ
ップ61では、暫定マップを計算機13内に読み込む。
ステップ62では、同期電動機11の回転数を設定す
る。ステップ63では、トルクを設定する。ステップ6
4では暫定マップから読み込んだd軸電流Idとq軸電
流Iqに基づいて、電流ベクトルの大きさIaを算出す
る。
【0066】ステップ65では、予め求められた関数f
の近似曲線により、該電流ベクトルの大きさIaを用い
て、補正比Ciqを算出する。次いで、ステップ66で
は、この補正比Ciqを用い、補正前のq軸電流Iqと、
該電流ベクトルの大きさIaに基づいて、補正後のq軸
電流Iq′を算出する。
【0067】ステップ67では、Iq′をIqとして暫定
マップに保存する。ステップ68では、マップ上の次ト
ルク値を設定して、ステップ63へ進む。
【0068】該回転数における全てのトルク値について
の計算が終了していれば、ステップ69へ進む。ステッ
プ69では、マップ上の次回転数を設定してステップ5
2へ進む。全ての回転数についての計算を終了していれ
ば、ステップ70へ進む。ステップ70では更新された
暫定マップを最終マップとして保存する。
【0069】図12は、図3に示したフローチャート
の、ステップ10〜18の処理に関する実施例を示す説
明図であり、横軸をd軸電流、縦軸をq軸電流とし、可
制御トルク範囲を回転数一定条件にて描いた特性曲線を
示している。
【0070】図13は、可制御範囲を示すトルクリミッ
トマップであり、横軸に回転数、縦軸にトルクを示して
いる。
【0071】図14は、図3に示したステップ19によ
り取得した測定データから近似曲線を求めた図であり、
電流ベクトルIaと補正比Ciqとの関係を示している。
実施例では、以下に示す(8)式に示す関係がある。
【0072】
【数6】 なお、図14に示す特性曲線中で、電流ベクトルIaが
小さい範囲では補正の必要がない。
【0073】また、図15は、図2に示した同期電動機
11のd軸電流に対する固定子d軸磁束のグラフであ
り、図16は、同期電動機11のq軸電流に対する固定
子q軸磁束のグラフである。
【0074】このように、本実施形態における電動機制
御装置における電流指令値の補正方法においては、電動
機が回転することにより発生する誘起電圧が電源電圧よ
りも大きくならないように電圧ベクトルを計算し、且つ
誘起電圧に基づいて電動機の回路方程式を用いて求めた
d軸方向およびq軸方向の第1の電流指令値に基づいて
求めた第1の相電圧ピーク値と、d−q軸平面に設定さ
れる高効率曲線に基づき、最小の電流値で最大トルクが
得られるように求めたd軸方向及びq軸方向の第2の電
流指令値に基づいて求めた第2の相電圧ピーク値とを比
較することで、第1の電流指令値または第2の電流指令
値を選択し、選択された電流指令値に基づいて、トルク
指令値と電流指令値との関係を設定すると共に、この関
係を電動機が低回転数で駆動した場合に基づいて、補正
するようにしたので、電流の増大に伴う固定子磁束飽和
によってインダクタンスが低下した場合においても、確
実に所望するトルクを得ることができる。
【0075】また、所望の回生エネルギー量と電動機の
回転数から、回生トルク指令を計算することができるた
め、蓄電器で需要することのできない余剰電力を発生せ
ずに、電動機を制御することができる。ここで、発電量
と回生トルクとの間には、以下の(9)式に示す関係が
ある。
【0076】 PAX[W]=(2π/60)・Te[Nm]・N[rpm] ・・・(9) 更に、固定子磁束が巻線電流に対して線形に変化する領
域ばかりでなく、インダクタンスが低下する大電流領域
でも、電動機制御が可能である。飽和磁束の大きさは、
巻線電流の構成するコアの体積に依存するため、電動機
固定子の小型化に有利である。
【0077】なお、上記した実施形態では、トルク指令
値Te*と、回転数とに基づいて電流ベクトル指令値を予
め算出し、これをマップとして保存する例について説明
したが、同等の演算を電流指令値演算部1にて電動機制
御中に行った場合においても、適用することができる。
【0078】また、ソフトウェア的に制御する場合のみ
ならず、同等の演算をハードウェア的に実現することも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の補正方法が適用される電動機制御装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】トルク指令値と、電流指令値との関係を示すマ
ップを作成する際に使用する測定装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る電流指令値の補正方
法の、全体工程の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図4】誘起電圧抑制曲線を用いて、電流指令値と相電
圧ピーク値を算出する処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図5】力行時におけるトルク一定曲線と電圧制限楕円
との関係を示す特性図である。
【図6】回生時におけるトルク一定曲線と電圧制限楕円
との関係を示す特性図である。
【図7】高効率曲線を用いて、電流指令値と相電圧ピー
ク値を算出する処理手順を示すフローチャートである。
【図8】力行時におけるトルク一定曲線と高効率曲線と
の関係を示す特性図である。
【図9】回生時におけるトルク一定曲線と高効率曲線と
の関係を示す特性図である。
【図10】低回転数時におけるトルク測定の処理手順を
示すフローチャートである。
【図11】電流指令値Idを補正する処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図12】計算により求めた暫定マップを示す説明図で
ある。
【図13】回転数の変化に対する、力行、及び回生の最
大トルクを示すグラフである。
【図14】電流補正関数を示す特性図である。
【図15】同期電動機のd軸電流に対する固定子d軸磁
束のグラフである。
【図16】同期電動機のq軸電流に対する固定子d軸磁
束のグラフである。
【図17】同期電動機の巻線電流と磁束との関係を示す
特性図である。
【符号の説明】
1 電流指令値演算部 2 電流制御部 3 2相/3相変換部 4 PWM変換部 5 同期電動機 6 回転角センサ 7 電流センサ7 8 3相/2相変換部 9 速度演算部 11 測定対象の同期電動機 12 制御装置 13 計算機 14 トルク測定器 15 負荷側電動機 16 回転制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H560 BB04 DA00 DB20 DC03 DC12 EB01 EC01 GG04 RR10 TT15 XA02 XA12 XA13 5H576 DD07 EE01 EE15 GG04 HB01 JJ03 JJ23 JJ28 KK06 LL12 LL22 LL38 LL41

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機の巻線電流をベクトル制御演算を
    用いて制御する電動機制御装置において、 前記電動機が回転することにより、発生する誘起電圧が
    電源電圧よりも大きくならないように電圧ベクトルを計
    算し、且つ、該電圧ベクトルに基づき、電動機の回路方
    程式を用いて、d軸方向及びq軸方向の第1の電流指令
    値を求める第1のステップと、 前記第1の電流指令値に基づいて、第1の相電圧ピーク
    値を求める第2のステップと、 d軸−q軸平面に設定される高効率曲線に基づき、最小
    の電流値で最大トルクを得ることのできる、d軸方向及
    びq軸方向の第2の電流指令値を求める第3のステップ
    と、 前記第2の電流指令値に基づいて、第2の相電圧ピーク
    値を求める第4のステップと、 前記第1の相電圧ピーク値と第2の相電圧ピーク値との
    大きさを比較し、この比較結果に基づいて、前記第1の
    電流指令値、または第2の電流指令値のいずれか一方を
    選択し、選択された電流指令値に基づいて、トルク指令
    値と電流指令値との関係を設定する第5のステップと、 前記電動機が低回転数で駆動したときの、前記第5のス
    テップにて求められたトルク指令値と電流指令値との関
    係を補正する第6のステップと、 を有することを特徴とする電動機制御装置における電流
    指令値の補正方法。
  2. 【請求項2】 電動機の巻線電流をベクトル制御演算を
    用いて制御する電動機制御装置において、 前記電動機が回転することにより、発生する誘起電圧が
    電源電圧よりも大きくならないように電圧ベクトルを計
    算し、且つ、該電圧ベクトルに基づき、電動機の回路方
    程式を用いて、d軸方向及びq軸方向の第1の電流指令
    値を求める第1のステップと、 前記第1の電流指令値に基づいて、第1の相電圧ピーク
    値を求める第2のステップと、 d軸−q軸平面に設定される高効率曲線に基づき、最小
    の電流値で最大トルクを得ることのできる、d軸方向及
    びq軸方向の第2の電流指令値を求める第3のステップ
    と、 前記第2の電流指令値に基づいて、第2の相電圧ピーク
    値を求める第4のステップと、 前記第1の相電圧ピーク値と第2の相電圧ピーク値との
    大きさを比較し、この比較結果に基づいて、前記第1の
    電流指令値、または第2の電流指令値のいずれか一方を
    選択し、選択された電流指令値に基づいて、トルク指令
    値と電流指令値との関係を示すマップを作成する第5の
    ステップと、 前記電動機が低回転数で駆動したときの、前記マップを
    補正する第6のステップと、 を有することを特徴とする電動機制御装置における電流
    指令値の補正方法。
  3. 【請求項3】 前記第5のステップは、前記第1の相電
    圧ピーク値と第2の相電圧ピーク値とを比較した結果
    が、第1の相電圧ピーク値の方が第2の相電圧ピーク値
    よりも小さいときに、前記第1の電流指令値を選択し、 第1の相電圧ピーク値の方が第2の相電圧ピーク値より
    も大きいときに、前記第2の電流指令値を選択すること
    を特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載
    の電動機制御装置における電流指令値の補正方法。
  4. 【請求項4】 前記第6のステップは、前記電動機を低
    速で回転駆動させた際の、トルク指令値と、実際に測定
    される実トルク値とを比較し、該実トルク値がトルク指
    令値よりも大きいときには、q軸方向の電流指令値を低
    減し、実トルク値がトルク指令値よりも小さいときに
    は、q軸方向の電流指令値を増加させるように、前記ト
    ルク指令値と電流指令値との関係を補正することを特徴
    とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電動
    機制御装置における電流指令値の補正方法。
JP2001349060A 2001-11-14 2001-11-14 電動機制御装置における電流指令値の補正方法 Pending JP2003153600A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001349060A JP2003153600A (ja) 2001-11-14 2001-11-14 電動機制御装置における電流指令値の補正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001349060A JP2003153600A (ja) 2001-11-14 2001-11-14 電動機制御装置における電流指令値の補正方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003153600A true JP2003153600A (ja) 2003-05-23

Family

ID=19161787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001349060A Pending JP2003153600A (ja) 2001-11-14 2001-11-14 電動機制御装置における電流指令値の補正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003153600A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2068438A1 (en) * 2006-09-26 2009-06-10 Mitsubishi Electric Corporation Permanent magnet synchronization motor vector control device
KR101241354B1 (ko) * 2006-08-14 2013-03-08 현대중공업 주식회사 고속전철용 추진제어장치의 평지 및 구배에서 기동특성이개선된 벡터제어방법
JP2014217226A (ja) * 2013-04-26 2014-11-17 東洋電機製造株式会社 電動機制御装置
JP2018102101A (ja) * 2016-12-22 2018-06-28 株式会社明電舎 インバータの制御方法およびインバータの制御装置
WO2021192450A1 (ja) * 2020-03-26 2021-09-30 日本電産株式会社 モータ制御装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101241354B1 (ko) * 2006-08-14 2013-03-08 현대중공업 주식회사 고속전철용 추진제어장치의 평지 및 구배에서 기동특성이개선된 벡터제어방법
EP2068438A1 (en) * 2006-09-26 2009-06-10 Mitsubishi Electric Corporation Permanent magnet synchronization motor vector control device
EP2068438A4 (en) * 2006-09-26 2012-04-18 Mitsubishi Electric Corp PERMANENT MAGNET SYNCHRONIZATION MOTOR VECTOR CONTROL DEVICE
JP2014217226A (ja) * 2013-04-26 2014-11-17 東洋電機製造株式会社 電動機制御装置
JP2018102101A (ja) * 2016-12-22 2018-06-28 株式会社明電舎 インバータの制御方法およびインバータの制御装置
WO2021192450A1 (ja) * 2020-03-26 2021-09-30 日本電産株式会社 モータ制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4556572B2 (ja) 電動駆動制御装置、電動駆動制御方法及びプログラム
US11081992B2 (en) Virtual voltage injection-based speed sensor-less driving control method for induction motor
JP4715576B2 (ja) 電動駆動制御装置及び電動駆動制御方法
US8232753B2 (en) Control device for electric motor drive apparatus
US8148926B2 (en) Permanent magnet synchronization motor vector control device
JP4223880B2 (ja) モータ駆動装置
US6771039B2 (en) Motor control apparatus and method
JP5435292B2 (ja) 制御装置
US8378601B2 (en) Control apparatus for permanent magnet synchronous motor
US20110241583A1 (en) Control device of motor driving apparatus
US20100134056A1 (en) Control device and control system for electric rotating machine
JP5803559B2 (ja) 回転電機制御装置
CN108258957B (zh) 永磁同步电机的全转速范围弱磁控制方法
US10804831B2 (en) Control apparatus for alternating-current rotary electric machine
US20140225540A1 (en) Control apparatus for ac motor
JP2002095300A (ja) 永久磁石同期電動機の制御方法
JP2000032799A (ja) 回転電機の制御装置及び制御方法
JP2002223600A (ja) モータ制御装置
JP4466599B2 (ja) 電動駆動制御装置及び電動駆動制御方法
JP3852289B2 (ja) モーター制御装置
JP7070064B2 (ja) 回転電機の制御装置
JP5473289B2 (ja) 永久磁石型同期モータの制御装置及び制御方法
JP2002320397A (ja) モータ回転子の位置推定装置、位置推定方法およびプログラム
JP2003153600A (ja) 電動機制御装置における電流指令値の補正方法
JP2000217386A (ja) 位置センサレスモ―タ制御装置