JP2003152795A - 音声データ処理装置 - Google Patents

音声データ処理装置

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JP2003152795A
JP2003152795A JP2001351758A JP2001351758A JP2003152795A JP 2003152795 A JP2003152795 A JP 2003152795A JP 2001351758 A JP2001351758 A JP 2001351758A JP 2001351758 A JP2001351758 A JP 2001351758A JP 2003152795 A JP2003152795 A JP 2003152795A
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JP2001351758A
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Kazuhiro Kashiwagi
一浩 柏木
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Kowa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通信ネットワーク側で、音声パケットから、通
信端末で補正された状態のアナログ音声データを得る。 【解決手段】通信ネットワーク1上を伝送される音声パ
ケット6を取得して、音声データをデコードする際に、
音声パケットの到達時間の揺らぎや、消失などが生じた
場合、補正上限時間tmax内に取得された音声パケッ
トについては、それらを補正処理して音声データVDを
再構築することの出来る装置において、デコードする際
に、補正上限時間を任意時間に設定することの出来る補
正上限時間設定手段9、15を設け、設定された補正上
限時間に基づいて音声パケットの補正処理を行う、音声
データ補正部17を設ける。多様な通信端末3に対応し
た形で、補正上限時間tmaxを設定することが出来、
通信端末3で補正された状態の音声データを、通信端末
3の通信ネットワーク1側で簡単に得ることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットプ
ロトコルなどのデータ通信手順を用いて、専用又は公衆
パケットデータ通信ネットワークを利用した音声通話な
どにおける音声データを測定するために使用される、音
声データ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、インターネットや専用通信網など
の通信ネットワークを利用して、音声通話を行おうとす
る試みが行われ、一部では実用的に使用されている。し
かし、インターネットなどの通信ネットワークは、通信
データをパケットに分割して送ることから、これを音声
通話に適用した場合、音声パケットの到達時間の揺ら
ぎ、伝送途中での消失などにより、音声品質が劣化する
ことが生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】こうした事態に対応す
るために、通信端末側では、受け取った音声パケットの
到達時間の揺らぎ、消失をある程度補正する機能が備え
られている。従って、端末の実際の通話における音声の
状態を評価するには、端末側で補正された状態の音声デ
ータを評価する必要がある。
【0004】この場合、いちいち通信端末のハンドセッ
トやヘッドセット部分の、デコードされた状態のアナロ
グ音声データを取得して評価する必要があり、測定装置
を利用者の家庭内まで持ち込んで測定する必要が生じ、
作業性点や利用者の抵抗感などから、余り現実的な方法
ではない。
【0005】従って、こうした、通信端末で出力される
音声データと同等の音声データを、各通信端末の前の、
ネットワーク側で取得することが出来れば、きわめて好
都合であるが、多様な補正特性を有する各種の通信端末
に対応した音声データの処理が必要となり、そうした装
置の開発が望まれている。
【0006】本発明は、上記した事情に鑑み、パケット
通信ネットワーク側で、音声パケットから、通信端末で
補正された状態の音声データを得ることの出来る、音声
データ処理装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、通信
ネットワーク(1)上を伝送される音声パケット(6)
を取得して、該音声パケットの音声データをデコードす
る際に、前記音声パケットの転送障害(音声パケットの
到達時間の揺らぎや、消失など)が生じた場合、所定の
補正上限時間(tmax)内に取得された前記音声パケ
ットについては、それらを補正処理する形でデコードし
て音声データを再構築することの出来る音声データ処理
装置において、前記通信ネットワークに対して接続自在
に設けられたパケット送受信部(10)を設け、該パケ
ット送受信部により取得された音声パケットの音声デー
タをデコードする際に、前記補正上限時間を任意時間に
設定することの出来る補正上限時間設定手段(9、1
5)を設け、該補正上限時間設定手段により設定された
補正上限時間に基づいて前記音声パケットの補正処理を
行う、音声データ補正部(17)を設けて構成される。
【0008】請求項2の発明は、前記音声データ補正部
は、前記補正処理を行った際に、デコードされた音声デ
ータ間に空白時間帯(VT)が生じた場合、当該空白時
間帯(VT)を補填する補填処理を行うことを特徴とし
て構成される。
【0009】請求項3の発明は、請求項2記載の音声デ
ータ処理装置において、前記補填処理は、前記空白時間
帯(VT)を無信号状態で埋める無音補填処理を含むこ
とを特徴として構成される。
【0010】請求項4の発明は、請求項2記載の音声デ
ータ処理装置において、前記補填処理は、前記空白時間
帯を雑音信号(NS)で埋める雑音補填処理を含むこと
を特徴として構成される。
【0011】請求項5の発明は、請求項2記載の音声デ
ータ処理装置において、前記音声データ補正部は、前記
補填処理として、前記空白時間帯を無信号状態で埋める
無音補填処理及び前記空白時間帯を雑音信号で埋める雑
音補填処理を実行することが出来、前記音声データ補正
部(17)に対して、前記無音補填処理及び雑音補填処
理のうちのいずれかの処理を行うように指令する、補填
処理選択指令手段(9、15)を設けて構成される。
【0012】請求項6の発明は、請求項4記載の音声デ
ータ処理装置において、前記音声データ補正部による雑
音補填処理に際した、雑音信号(NS)の振幅(W1)
を設定する振幅設定手段(9、15)を設け、前記音声
データ補正部に対して、該振幅設定手段により設定され
た振幅の雑音信号を用いて前記雑音補填処理を行うよう
に指令する雑音補填処理指令手段(9)を設けて構成さ
れる。
【0013】請求項7の発明は、請求項4記載の音声デ
ータ処理装置において、前記音声データ補正部による雑
音補填処理に際して、雑音信号と前後の音声パケットの
信号との繋ぎ目(JP)を滑らかに繋ぐ波形処理を行う
ように設定する波形処理設定手段(9、15)を設け、
該波形処理設定手段による波形処理設定に基づいて、前
記音声データ補正部(17)に対して、雑音信号と前後
の音声パケットの信号との繋ぎ目を滑らかに繋ぐ波形処
理を行うように指令する波形処理指令手段(9)を設け
て構成される。
【0014】請求項8の発明は、請求項4記載の音声デ
ータ処理装置におて、前記雑音補填処理に使用する前記
雑音信号は、1種類のみであることを特徴として構成さ
れる。
【0015】請求項9の発明は、請求項2記載の音声デ
ータ処理装置におて、前記補填処理は、前記空白時間帯
(VT)を、該空白時間帯(VT)の直前の音声パケッ
トに対応する音声データで埋める(図5の場合、音声パ
ケットPN−2の空白時間帯VTを補填処理する場合、
音声パケットPN−3の音声データで埋める)、重複デ
ータ補填処理を含むことを特徴として構成される。
【0016】請求項10の発明は、請求項2記載の音声
データ処理装置において、前記音声データ補正部は、前
記補填処理として、前記複数種類の補填処理を実行する
ことが出来、前記音声データ補正部に対して、前記複数
の補填処理のうちのいずれかの処理を行うように指令す
る、補填処理選択指令手段を設けて構成される。
【0017】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、補正上限時間
設定手段(9、15)により、パケット送受信部により
取得された音声パケットの音声データをデコードする際
の補正上限時間を任意時間に設定することが可能となる
ので、多様な通信端末(3)の補正上限時間(tma
x)に対応した形で、補正上限時間(tmax)を設定
することが出来、通信端末(3)で補正された状態の音
声データを、装置を通信端末(3)の出力側に直接接続
しなくても通信ネットワーク(1)側で簡単に得ること
が出来る。
【0018】請求項2の発明によれば、音声データ補正
部(17)による補填処理により、通信端末(3)の補
填処理と同等の処理を行うことが出来、通信端末(3)
の機器特性により近似した音声データを得ることが出来
る。
【0019】請求項3の発明によれば、無音補填処理に
より、音声パケットの損失部の確認が容易となり、波形
観測に適している。
【0020】請求項4の発明によれば、雑音補填処理に
より、無音区間が無くなるので音質測定に適した状態の
波形を得ることが出来る。
【0021】請求項5の発明によれば、補填処理選択指
令手段(9、15)により、音声データ補正部(17)
に対して、無音補填処理及び雑音補填処理のうちのいず
れかの処理を行うように指令することが出来るので、測
定内容に応じた処理の選択が可能となる。
【0022】請求項6の発明によれば、振幅設定手段
(9、15)により、音声データ補正部に対して、該振
幅設定手段により設定された振幅の雑音信号を用いて雑
音補填処理を行うように指令することが可能となるの
で、木目の細かな信号処理が可能となる。
【0023】請求項7の発明によれば、波形処理設定手
段により、前記音声データ補正部(17)に対して、雑
音信号と前後の音声パケットの信号との繋ぎ目を滑らか
に繋ぐ波形処理を行うように指令することが出来、木目
の細かな信号処理が可能となる。
【0024】請求項8の発明によれば、雑音補填処理は
デコード後の音声データに対して行うので、雑音補填処
理に称する雑音信号は、1種類で済み、音声パケットの
エンコード態様に合わせて多数の雑音信号を用意する必
要が無く、便利である。
【0025】請求項9の発明によれば、重複データ補填
処理により、空白時間帯(VT)を補填するための特別
な補填用データを用意する必要がないので、補填処理を
容易に行うことが出来る。
【0026】請求項10の発明によれば、補填処理選択
指令手段(9、15)により、音声データ補正部(1
7)に対して、複数種類の補填処理のうちのいずれかの
処理を行うように指令することが出来るので、測定内容
に応じた処理の選択が可能となる。
【0027】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0028】
【発明の実施の形態】)図1は、本発明が適用される、
通信ネットワークの一例を示す概略図、図2は、音声デ
ータ処理装置の一例を示すブロック図、図3は、通信ネ
ットワーク上での、音声パケットの移送状態の一例を示
すタイムチャート、図4は、デコードされた音声データ
を示す模式図、図5は、音声データの補正態様の一例を
示す図、図6は音声データを補正しないで再生した場合
の状態を示す模式図である。
【0029】通信ネットワーク1は、図1に示すよう
に、インターネットプロトコルなどの通信手順によりパ
ケットデータ通信が行われるネットワークであり、この
通信ネットワーク1としては、特定のネットワーク管理
者が運営し、ネットワーク管理者が許可した特定の加入
者のみが使用可能なネットワークや、誰もが接続して利
用できる、公衆ネットワークの両方の場合がある。
【0030】通信ネットワーク上1には、それぞれにI
Pアドレスが付された多数の通話端末3が接続されてい
る。通信端末3としては、音声パケット6をデコードす
るデコーダの内蔵されたVoIP電話20、デコーダを
内蔵するVoIP変換装置21及び該VoIP変換装置
21を介して接続されたアナログ電話22、及びソフト
ウエアにより音声パケットをデコードするパソコン23
などが用いられる。
【0031】各通話端末3と通信ネットワーク1との間
には、本発明による音声データ処理装置5が通話端末3
と並列に接続自在に設けられている。この音声データ処
理装置5は、例えば、各通信端末3と通信ネットワーク
1との間に設けられた中継点としての端子盤などに接続
することが出来、通信端末3が設けられた部屋などであ
る必要はない。
【0032】音声データ処理装置5は、通信ネットワー
ク1から各通話端末3への音声通話を、通信ネットワー
ク1から各通話端末3に流れてくる音声データを含むパ
ケット(以下、単に「音声パケット6」と称する)に付
された、IPアドレスを含む公知の宛先情報6aに基づ
いて区別する。
【0033】音声データ処理装置5は、図2に示すよう
に、主制御部9を有しており、主制御部9には、バス線
8を介して、ネットワーク1に接続されたパケット送受
信部10、音声パケット処理部11、音質測定部12、
ディスプレイ13、キーボード15、メモリ16、音声
データ補正部17などが接続している。パケット送受信
部10は、適宜な電気的接続手段により通信ネットワー
ク1に対して接続自在に設けられている。
【0034】通信ネットワーク1及び音声データ処理装
置5などは、以上のような構成を有するので、通信ネッ
トワーク1に接続された各通話端末3間で通話を行う場
合、その音声データは、送話側の通話端末3で、多数の
音声パケット6に分割された形で通信ネットワーク1上
に流される。この音声パケット6のそれぞれには、既に
述べたように、音声データを送ろうとする受話側の通話
端末3のIPアドレスが宛先情報6aとして格納されて
いる。
【0035】受話側の通話端末3では、自己のIPアド
レスと一致する音声パケット6のみを取り込み、内部で
それら音声パケット6をデコードしてアナログの音声信
号として出力し、通話が成立する。この際、送話側の通
話端末3から送られた多数の音声パケット6は、ネット
ワーク1上の各種の経路を経て受話側の通話端末3に受
信されるので、音声パケット6の到達時間の揺らぎ、音
声パケット6の消失などの転送障害が生じる。
【0036】そこで、各通信端末3では、こうした音声
パケットの到達時間の揺らぎや音声パケット6の消失等
の転送障害を、内部で補正して音声パケット6をデコー
ドするが、こうした補正処理は、各通信端末3ごとにそ
の仕様が異なり、利用者が実際どのような音質の音で音
声信号を聞いているのかについては、実際に当該デコー
ドされた音声データを、受話器3aの直前で取得して判
定する以外に、従来は方法がなかった。
【0037】そこで、こうした要請が生じた場合、本発
明による音声データ処理装置5を、既に述べたように、
音質を測定すべき特定の通信端末3とネットワーク1と
の間の端子盤などに接続し、音声データ処理装置5によ
り、当該通信端末3で行われると同様の補正処理を、音
声パケット6をデコードする際に施し、対応する通信端
末3で得られる音声信号SGと同等の音声パケット6の
音声信号(デジタルデータ)を得、該得られた音声信号
SGより、当該通信端末3での音質評価を行うようにす
る。これにより、通信端末3が設置された場所に、測定
機器を持ち込まなくても、外部の端子盤などに音声デー
タ処理装置5を接続するだけで、簡単に、対応する通信
端末3の音質評価を行うことが出来る。
【0038】即ち、音声データ処理装置5を、音質を測
定評価すべき通信端末3に並列に接続し、ネットワーク
2上を流れる音声パケット6を、図2のパケット送受信
部10を介して音声パケット処理部11で監視し、音声
データ処理装置5が接続された通話端末3のIPアドレ
スが付された音声パケット6のみを識別して、パケット
送受信部10に取り込みを指示する。なお、音声データ
処理装置5が接続された受話側の通話端末3では、同様
に通信ネットワーク2上を流れる音声パケット6から、
自己宛の音声パケット6のみを識別して取り込み、通話
を行う。
【0039】受話側の通話端末3に接続された音声デー
タ処理装置5は、パケット送受信部10で受信した受話
側の通話端末3に関する音声パケット6についての到達
時間の揺らぎ、音声パケット6の消失(損失)などの転
送障害に関する補正処理を、音声データ補正部17で、
該音声データ処理装置5が接続されている通信端末3と
同じ補正特性により行う。
【0040】即ち、通常、各通信端末3では、図3に示
すように、一定の受信間隔tsで、音声パケット6を受
信してメモリに格納しておき、それら格納された音声パ
ケット6を順番に再構成してデジタルデータの音声デー
タVDとなし、更に当該音声データVDをアナログ変換
することにより、音声信号SG(アナログデータ)を生
成し、受話器3aなどに出力する。
【0041】しかし、時として、その受信間隔tsが乱
れる場合があり、こうした場合には、受信した音声パケ
ット6をそのまま再生すると、音切れや音の重なりなど
が生じるので、所定の補正処理を行っている。例えば、
図3に示す場合、最初の音声パケットP0(各音声パケ
ットを区別する場合には、「音声パケットP0、P1〜
PN」を使用し、音声パケットを区別せずに言う場合に
は、「音声パケット6」と称する)を受信した時間0か
ら所定の受信間隔ts以内に次の音声パケットP1が到
達せず、時間間隔tr1で次の音声パケットP1を受信
している。この場合、このまま何らの補正処理も行わな
い場合には、図6に示すように、デコードされた音声デ
ータVDの音声パケットP0とP1との間に、tr1−
tsに対応する空白時間帯VTが生じ、音質が劣化す
る。
【0042】また、図3に示すように、同様に音声パケ
ットP1を受信した時間から所定の受信間隔tsより短
い時間間隔tr2で次の音声パケットP2が到達した場
合には、このまま何らの補正処理も行わない場合には、
図6に示すように、デコードされた音声データの音声パ
ケットP1とP2との間に、ts−tr2に対応する時
間だけ音の重なる重複時間帯DTが生じ、音質が劣化す
る。
【0043】そこで、各通信端末3及び本発明による音
声データ処理装置5では、そうした場合に、図3に示す
ように、ある音声パケット6を受信してから次に音声パ
ケット6を受信するまでの許容時間として、通常の受信
間隔tsよりも長い、補正上限時間間隔tmaxが設定
されており、当該補正上限時間間隔tmax以内に、次
の音声パケット6を受信した場合には、それら音声パケ
ット6を通常の受信間隔tsで受信したとみなす補正処
理を行い、音声パケット6間のデータ受信時間を調整し
て、図4の音声パケットP1、P2、P3に示すよう
に、音声データVDに空白時間帯VTや重複時間帯DT
が生じないよう、それらの音声パケット6を通常の受信
間隔tsで受信したと同様に切れ目無くつなぎ合わせて
音声データVDを補正生成する。
【0044】しかし、例えば、図3に示すように、音声
パケットP2を受信した時間から所定の受信間隔tsを
大幅に越え、補正上限時間間隔tmaxよりも長いパケ
ット間隔tr3で次の音声パケットP3が到達した場合
には、このまま何らの補正処理も行わない場合には、図
6に示すように、デコードされた音声データの音声パケ
ットP2とP3との間に、tr3−tsに対応する空白
時間帯VTが生じ、音質が劣化するが、補正上限時間間
隔tmaxに基づく補正処理を行った場合でも、パケッ
ト間隔tr3が、補正上限時間間隔tmaxを越えてい
るので、通常の受信間隔tsを越えた時間tr3−ts
の全てを補正することは出来ず、図4に示すように、あ
る程度の空白時間帯VTが生じる。
【0045】同様に、例えば、図3に示すように、音声
パケットPN−2では、音声パケット6の損失が生じて
おり、こうした場合に、通信端末3又は音声データ処理
装置5側で何らの補正処理も行わない場合には、図6に
示すように、デコードされた音声データの音声パケット
PN−3とPN−1との間に、音声パケットPN−2に
対応する空白時間帯VTが生じ、同様に音質が劣化す
る。
【0046】このように、到達時間の揺らぎやパケット
損失により、デコーダされた音声データ(デジタルデー
タ)に空白時間帯VTが生じた場合、各通信端末3及び
音声データ処理装置5では、当該空白時間帯VTを、図
5(a)で示すように、「0(無信号状態)」で埋める
無音補填処理を行ったり、図5(b)で示すように、雑
音信号NSで埋める雑音補填処理を行ったり、更には、
空白時間帯VTの直前の音声パケット6、図5の場合、
消失した音声パケットPN−2の直前の音声パケットP
N−3の音声データVDをそのまま繰り返し使用する形
で、当該空白時間帯VTを補填する、重複データ補填処
理を行っている。なお、雑音補填処理につていは、処理
が複雑化することから各通信端末3では行わない場合が
多い。
【0047】本発明による音声データ処理装置5によ
り、各通信端末3における補正処理後の音声データを測
定する場合、音声データ処理装置5内で、当該音声デー
タ処理装置5が接続された通信端末3の補正処理を再現
する必要がある。そこで、オペレータはキーボード15
を介して、音声データ補正部17に対して、補正処理す
る際の補正上限時間tmax、空白時間帯VTを埋める
処理方法を、接続された通信端末3の補正上限時間tm
ax及び空白時間帯VTを埋める処理方法が一致するよ
うに指定する。
【0048】具体的には、オペレータは、主制御部9か
らディスプレイ13上に表示された指示に基づき、音声
パケットの到達時間の揺らぎを補正する際の、補正上限
時間tmaxを入力して適宜なメモリ内に設定し、主制
御部9は、当該入力された補正上限時間tmaxに基づ
いて音声データ補正部17に対して、当該補正上限時間
tmaxにより音声パケット6のデコードに際した補正
処理を行うように指令する。同様に、主制御部9は各音
声データVD間の空白時間帯VTを埋める処理方法につ
いて入力するように、ディスプレイ13を介してオペレ
ータに促し、オペレータはこれを受けて、キーボード1
5からデコード後の音声データVDの空白時間帯VT埋
める処理を、図5(a)で示すように、「0(無信号状
態)」で埋める無音補填処理を行うのか、図5(b)で
示すように、雑音信号NSで埋める雑音補填処理を行う
のかを選択して指令する。主制御部9は、キーボード1
5から入力され、適宜なメモリ内に設定された空白時間
帯VTの処理方法に基づいて、音声データ補正部17に
対して、空白時間帯VTの補填処理について、キーボー
ド15から入力された処理方法で行うように、指令す
る。
【0049】音声データ処理装置5の音声データ補正部
17では、パケット送受信部10を介して取得した音声
パケット6をメモリ16に格納しておくことにより、補
正上限時間tmaxを0から無限大の範囲で任意に設定
することが出来、また、デコード後の音声データ(デジ
タルデータ)の空白時間帯VT埋める補填処理も、図5
(a)で示すように、「0(無信号状態)」で埋める無
音補填処理及び、図5(b)で示すように、雑音信号N
Sで埋める雑音補填処理の両方を選択的に行うことが出
来るように構成されている。
【0050】更に、音声データ処理装置5では、図5
(b)に示すように、空白時間帯VTを雑音信号NSで
埋める雑音補填処理を行う場合に、主制御部9を介して
雑音信号NSの振幅W1をキーボード15などの入力手
段を介してオペレータに設定させ、当該設定された雑音
信号NSの振幅W1に基づいて音声データ補正部17の
雑音補填処理を行なうようにすることが出来る。
【0051】また、雑音信号NSと前後の音声パケット
6の信号SGとの繋ぎ目JPを滑らかに繋ぐ波形処理
も、オペレータがキーボード15などを介して当該波形
処理を行うように設定指令することにより、主制御部9
は音声データ補正部17に対して当該波形処理を行わせ
ることが出来る。
【0052】主制御部9は、こうして音声データ補正部
17で補正処理された音声データを、音質測定部12で
解析させる。これにより、音声データ処理装置5が接続
された通信端末3における、利用者が受話器3aなどを
介して聞く実際の音質に略近いものを評価出来る。
【0053】なお、音声データ処理装置5により、空白
時間帯VTを雑音信号NSで埋める雑音補填処理の場
合、当該雑音信号NSは、メモリ16に予め1種類以上
の雑音信号NSを格納しておき、それらを読み出して使
用するが、この雑音補填処理は、音声パケット6のデコ
ード後に行うので、音声パケット6のエンコード方法に
係わらず、1種類の音声データでよい。なお、音声デー
タの波形を測定する場合には、空白時間帯VTが認識し
やすい、「0」で埋める無音補填処理が望ましく、音質
を測定をする場合には、「0」で埋める無音補填処理で
は音声データに不連続点が発生し、通信端末3の実際の
音声データとかけ離れたものとなる場合があるので、雑
音信号NSを使用する雑音補填処理が望ましい。
【0054】なお、補正処理した音声データ(波形)を
ディスプレイ13上に表示したり、図示しないスピーカ
などで再生することも当然可能である。また、音声デー
タ処理装置5の処理の一部又は全てをソフトウエアで行
うことも可能である。
【0055】また、音質測定部12で得られた音質評価
を、パケット送受信部10を介して、通信ネットワーク
1に接続された図示しないネットワーク管理サーバなど
に送信したり、逆にネットワーク管理サーバから、補正
上限時間tmaxや空白時間帯VTの補填処理方法など
の設定データを受信して、当該受信された設定データに
基づいて補正処理を行うようにすることも可能である。
【0056】また、音声データ処理装置5は、必ずし
も、特定の通信端末3に接続して使用しなくても良く、
通信ネットワーク1上の任意の場所で、特定の音声パケ
ット6を取得して、前述の補正処理を行って音声データ
を得、該得られた音声データに基づいてその時点のネッ
トワーク1の通話品質を、実際の通信端末3のデータ処
理に準処した形で評価することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明が適用される、通信ネットワー
クの一例を示す概略図である。
【図2】図2は、音声データ処理装置の一例を示すブロ
ック図である。
【図3】図3は、通信ネットワーク上での、音声パケッ
トの移送状態の一例を示すタイムチャートである。
【図4】図4は、デコードされた音声データを示す模式
図である。
【図5】図5は、音声データの補正態様の一例を示す図
である。
【図6】図6は音声データを補正しないで再生した場合
の状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1……通信ネットワーク 6……音声パケット 9……補正上限時間設定手段、補填処理選択指令手段、
振幅設定手段、雑音補填処理指令手段、波形処理設定手
段、波形処理指令手段(主制御部) 10……パケット送受信部 15……補正上限時間設定手段、補填処理選択指令手
段、振幅設定手段、波形処理設定手段(キーボード) 17……音声データ補正部 W1……振幅 JP……繋ぎ目 NS……雑音信号 VD……音声データ VT……空白時間帯 tmax……補正上限時間

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信ネットワーク上を伝送される音声パ
    ケットを取得して、該音声パケットの音声データをデコ
    ードする際に、前記音声パケットの転送障害が生じた場
    合、所定の補正上限時間内に取得された前記音声パケッ
    トについては、それらを補正処理する形でデコードして
    前記の音声データを再構築することの出来る音声データ
    処理装置において、 前記通信ネットワークに対して接続自在に設けられたパ
    ケット送受信部を設け、 該パケット送受信部により取得された音声パケットの音
    声データをデコードする際に、前記補正上限時間を任意
    時間に設定することの出来る補正上限時間設定手段を設
    け、 該補正上限時間設定手段により設定された補正上限時間
    に基づいて前記音声パケットの補正処理を行う、音声デ
    ータ補正部を設けて構成した、音声データ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記音声データ補正部は、前記補正処理
    を行った際に、デコードされた音声データ間に空白時間
    帯が生じた場合、当該空白時間帯を補填する補填処理を
    行うことを特徴とする、請求項1記載の音声データ処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記補填処理は、前記空白時間帯を無信
    号状態で埋める無音補填処理を含むことを特徴とする、
    請求項2記載の音声データ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記補填処理は、前記空白時間帯を雑音
    信号で埋める雑音補填処理を含むことを特徴とする、請
    求項2記載の音声データ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記音声データ補正部は、前記補填処理
    として、前記空白時間帯を無信号状態で埋める無音補填
    処理及び前記空白時間帯を雑音信号で埋める雑音補填処
    理を実行することが出来、 前記音声データ補正部に対して、前記無音補填処理及び
    雑音補填処理のうちのいずれかの処理を行うように指令
    する、補填処理選択指令手段を設けて構成した、請求項
    2記載の音声データ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記音声データ補正部による雑音補填処
    理に際した、雑音信号の振幅を設定する振幅設定手段を
    設け、 前記音声データ補正部に対して、該振幅設定手段により
    設定された振幅の雑音信号を用いて前記雑音補填処理を
    行うように指令する雑音補填処理指令手段を設けて構成
    した、請求項4記載の音声データ処理装置。
  7. 【請求項7】 前記音声データ補正部による雑音補填処
    理に際して、雑音信号と前後の音声パケットの信号との
    繋ぎ目を滑らかに繋ぐ波形処理を行うように設定する波
    形処理設定手段を設け、 該波形処理設定手段による波形処理設定に基づいて、前
    記音声データ補正部に対して、雑音信号と前後の音声パ
    ケットの信号との繋ぎ目を滑らかに繋ぐ波形処理を行う
    ように指令する波形処理指令手段を設けて構成した、請
    求項4記載の音声データ処理装置。
  8. 【請求項8】 前記雑音補填処理に使用する前記雑音信
    号は、1種類のみであることを特徴とする、請求項4記
    載の音声データ処理装置。
  9. 【請求項9】 前記補填処理は、前記空白時間帯を、該
    空白時間帯の直前の音声パケットに対応する音声データ
    で埋める、重複データ補填処理を含むことを特徴とす
    る、請求項2記載の音声データ処理装置。
  10. 【請求項10】 前記音声データ補正部は、前記補填処
    理として、前記複数種類の補填処理を実行することが出
    来、 前記音声データ補正部に対して、前記複数の補填処理の
    うちのいずれかの処理を行うように指令する、補填処理
    選択指令手段を設けて構成した、請求項2記載の音声デ
    ータ処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011234232A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Canon Inc 通信装置、その制御方法及びプログラム

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JP2011234232A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Canon Inc 通信装置、その制御方法及びプログラム

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