JP2003152610A - 無線通信装置 - Google Patents

無線通信装置

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JP2003152610A
JP2003152610A JP2001352529A JP2001352529A JP2003152610A JP 2003152610 A JP2003152610 A JP 2003152610A JP 2001352529 A JP2001352529 A JP 2001352529A JP 2001352529 A JP2001352529 A JP 2001352529A JP 2003152610 A JP2003152610 A JP 2003152610A
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幹夫 桑原
Yoshio Enomoto
義夫 榎本
Toshihiko Kudo
俊彦 工藤
Noriaki Yonezawa
伯明 米澤
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アレイアンテナにおいて、共通パイロットを使
用する無線方式において、個別の情報チャネルの同期検
波を行えない。 【解決手段】チップレートでアレイ重みを切り替えて、
パイロット信号の送信方向を切り替える。その際の切替
え順序は既知である。 【効果】各サブセクタに送信されるパイロット信号を分
離することができ、個別のトラヒック信号と共通のペー
ジング信号の両方の受信に対してパイロット信号を使っ
た同期検波が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のアンテナを
具備するアレイアンテナ無線通信装置の特に受信機に関
する。
【0002】
【従来の技術】図5を用いて、従来技術からなるアレイ
アンテナシステムのセル構成について説明する。図5
は、基地局41、42の存在するエリアを上から見た図
である。基地局41、42は指向性アンテナを用いて3
つのセクタを構成している。図においては、太線で区切
られたエリアがセクタである。基地局41.42は、各
セクタに対して複数のアンテナからなるアレイアンテナ
を具有しており、送信時には送信信号に適当な重みをか
けた上で、これらのアンテナから信号を送信する。また
受信時には、これらのアンテナが受信した信号に適当な
重みをかけて合成することで、更に指向性を絞ったビー
ムを構成することが可能である。図でS10〜S13、
あるいはS00〜S03等は、上記の原理に基づいて構
成されたビームを使って新たに分割されたエリアであ
る。図4を用いて、従来技術からなるアレイアンテナシ
ステムの基地局構成について説明する。図4は、アレイ
アンテナを有する無線送信装置の構成を示している。こ
こで、アンテナ21が受信した信号はRF部22で周波
数変換が行われ、デジタル信号へ変換される。変換され
た信号は上りビーム形成装置29において最適なアレイ
の重みが推定され、更にその推定された重みで重み付け
加算されて、特定の方向にビームを向けるビームが形成
される。この重みあるいは重みを算出する際の中間演算
結果を使えば、端末の方位を推定することができる。こ
の方位情報、あるいは重みそのものを重み制御装置34
に渡し、重み制御装置34において下りのビーム形成用
の重みを決定(選択)する。上りのビーム形成装置29
でビーム形成された信号は、分配器30でパイロット信
号やトラヒック信号等に分けられる。CDMA方式で
は、拡散コードの種類でチャネル分割されているため、
それぞれに合った拡散コードで逆拡散することで、チャ
ネルを分割することができる。分割された信号は、パイ
ロット信号31であるなら、それから同期検波するため
の位相情報が引き出され、アクセス信号32やトラヒッ
ク信号33の同期検波に利用される。ここでトラヒック
信号とは、各端末が送信したユーザ個別の情報を示す。
また、アクセス信号とは、端末が基地局に対して送信す
る制御情報である。他方、下りの送信信号に関しては、
パイロット信号26、ページング信号27、トラヒック
信号28がそれぞれ個別に作成され、ビーム形成装置2
5において各情報別のビーム形成がなされる。ここで、
ページング信号とは、端末に対して着呼があることを通
知する場合等に用いられる下り制御情報である。ビーム
形成装置25でビーム形成された情報は、合成器24に
おいて、各アンテナについて個別に合成される。各チャ
ネルを指定された拡散コードで拡散し、これを加算して
合成信号を作成する。作成された合成信号は、フィルタ
23、RF部22を通して送信用に波形形成ならびに周
波数変換が行われ、アンテナ21から送信される。ここ
では、パイロット信号についてより詳細に説明する。IS
-95に代表される特定の通信方式では、上記のパイロッ
ト信号は、共通パイロット信号であり、セクタ内に平等
に送信されることを前提にしている。こうしたパイロッ
ト信号は、おおよそ2つの役割を担っている。1つめ
は、端末での他のチャネルの同期検波に使用される。端
末は、基地局からの信号を受信する際に、受信感度向上
の点から同期検波をすることが望ましい。このためには
伝搬路の推定が必須である。パイロット信号は既知のシ
ンボルが送信されているため、受信により、伝搬路を推
定することができる。推定された伝搬路の複素共役値を
他の受信信号、例えばトラヒック信号やページング信号
にかけることで、同期検波が実施できる。もう1つの役
割は、基地局の識別に使用される。端末では、観測可能
なパイロット信号の受信レベルを比較し、接続すべき基
地局を判断している。すなわち、受信レベルの高い基地
局に接続することで、最寄りの基地局に接続することが
可能となる。このとき、既知であるパイロット信号を用
いるとレベル推定に都合がよい。また他のシステムで
は、S/I推定に使用される例もある。推定されたS/Iか
ら、受信信号の品質を予測し、送信するデータの品質を
決める。話をアレイアンテナに戻す。アレイアンテナで
は、下り回線においても、上り回線の端末方位推定から
ビームを絞って特定方向に信号を送信する。ところが、
パイロット信号に対しては、上記で説明した通り、使用
方法が複数あるために様々な不都合が生じる。もし、パ
イロット信号送信に対してビームを絞ってしまうと、特
定方向に存在する端末がパイロット信号の受信が困難と
なり、正確に接続すべき基地局を判断することができな
くなってしまう。このため、セルラシステム全体のトラ
ヒック量が低下してしまう。また、もしビームが広い半
値角のアンテナを使用したとすると、端末でのパイロッ
ト信号を用いた同期検波が困難になる。何故なら、パイ
ロット信号は半値角の広い全セクタをカバーする指向性
で信号を送信しているのに対して、トラヒック信号は、
鋭いビームで送信しているため、両者が経験する伝搬路
が異なってしまうためである。また、端末がパイロット
信号を用いて受信信号のS/Iを推定しているシステムで
は、半値角の広い指向性で送信されたパイロット信号
と、個別のトラヒック信号とで伝搬路が異なるために、
こうしたS/Iの推定も正確に行えなくなる。これが従来
技術の欠点である。こうした欠点の克服のために、パイ
ロット信号を灯台のように回転させる従来技術が特開平
10−173585に記載されている。しかし、この従
来技術では、既に存在するシステムにアレイアンテナを
導入する場合、旧端末は、使用不可能になる欠点があっ
た。また、S/Iの推定はやはり正確には行えない欠点が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の課題は、既
に説明したように、特定のシステムでは、共通のパイロ
ット信号を複数の目的に利用しているため、ビームを絞
って端末に信号を伝送するアレイアンテナシステムの導
入時に様々な問題が発生することである。第1の課題
は、共通パイロット信号を用いて、同期検波を行ってい
る端末では、ビームを絞って送信すると、トラヒック信
号と共通パイロット信号とで伝播路が異なるために、同
期検波が実施できなくなる。また、第2の課題は、各基
地局からの信号のS/Iを推定する端末では、ビームを絞
って送信されたトラヒック信号と、半値角の広い指向性
アンテナで送信されたパイロット信号とでS/Iが異なる
ために、パイロット信号を用いたS/I推定ができない。
第3の課題は、基地局におけるパイロット信号を単純に
回転させる送信方法では、旧来の端末が使えなくなる。
以上が従来技術の課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下に述べ
る第1の解決手段によって解決される。すなわち、複数
のアンテナを使って信号を送受信するアレイアンテナを
具備する無線通信装置において、上記無線通信装置は予
め定められた指向性の組み合わせを、予め定められた順
序に従って切り替えて信号を送信することを特長とする
無線通信装置により解決される。
【0005】また、上記課題は、以下に述べる第2の解
決手段によって解決される。すなわち、上記第1の解決
手段の無線通信装置において、符号分割多重接続方式に
おいて適用されることを特長とする無線通信装置により
解決される。
【0006】また、上記課題は、以下に述べる第3の解
決手段によって解決される。すなわち、上記第2の解決
手段の無線通信装置において、上記の指向性の切替えは
チップレートもしくは、任意の整数チップ毎に切り替え
ることを特長とする無線通信装置により解決される。
【0007】また、上記課題は、以下に述べる第4の解
決手段によって解決される。すなわち、上記第1の解決
手段の無線通信装置において、複数ある送信装置は、そ
れぞれが異なる順序で指向性の組み合わせを切り替える
ことを特長とする無線通信装置により解決される。
【0008】また、上記課題は、以下に述べる第5の解
決手段によって解決される。すなわち、上記第1の解決
手段が送信した信号を受信する無線通信装置であって、
上記指向性の切替えに同期する同期手段と、上記複数の
指向性に対応して時間窓を制御する窓制御手段と、上記
窓制御手段が出力する信号を逆拡散する逆拡散手段と、
上記複数の逆拡散手段の出力を個別に復調する復調手段
と、上記複数の復調手段の出力を重み付け合成するダイ
バーシチ手段を具備することを特長とする無線通信装置
により解決される。また、上記課題は、以下に述べる第
6の解決手段によって解決される。すなわち、上記第1
の解決手段の無線通信装置と、上記第5の解決手段の無
線通信装置からなる無線通信システムにより解決され
る。なお、本願の発明者らは関連する技術として、特開
平10-173585に開示する発明を提案している。特開平10-
173585にて提案した発明は、パイロット信号を均一にセ
ル内に供給するために、パイロット信号を回転させるこ
とを示した。本願発明ではさらに、ビームの方向を予め
定められた指向性の組み合わせで、予め定められた順序
に従って切り替えて、送信することを提案する。この構
成により、受信信号を3ステートの拡散符号で逆拡散す
る逆拡散手段と、複数の逆拡散手段の出力を個別に復調
する復調手段と、複数の復調手段の出力を重み付け合成
するダイバーシチ手段を具備する本発明の無線通信装置
では、パイロット信号に対してアレイ利得を得ることが
できる。また、従来の端末は従来通りパイロット信号を
受信することができる。さらに、本願発明では、ビーム
の方向をランダムに変化させることによって、隣接する
アレイアンテナ基地局との干渉が確率的に分散される。
同じ回転速度で各基地局のビームを回転させると、特定
の基地局において特定のタイミングで複数の基地局から
のビームが到達してしまうために、干渉が発生します。
この際に、具体的にはビームの方向はたとえばCDMA
のチップレートに同期して高速に切り替えることができ
る。また、ビームの方向はPN符号を用いてランダムに
変化させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1、2、3、5、6を用いて、
本発明からなる第1の実施例を説明する。図1は、本発
明からなる第1の実施例の基地局の構成を示す図であ
る。図3は、本発明からなる第1の実施例の端末の構成
を示す図である。また、図2は基地局装置から端末装置
に送信するパイロット信号を時分割で送信する異なる方
向へ送信する本発明の動作を説明する概念図である。図
5は、アレイアンテナシステムのセル構成を説明する図
を示している。指向性ビームを持たせる場合に、端末の
方向を向くビームは限られることを説明する図、図6は
本発明の特長の1つである3ステートの拡散コードと、
そのコードを使って逆拡散を行う装置のブロック図を示
している。図5を用いて、アレイアンテナシステムのセ
ル構成について説明する。基地局41、42は指向性ア
ンテナを用いて3つのセクタを構成している。図におい
ては、太線で区切られたエリアがセクタである。基地局
41、42は、各セクタに対して複数のアンテナからな
るアレイアンテナを具有しており、送信信号に適当な重
みをかけて、アレイアンテナから送信をしたり、アレイ
アンテナが受信した各信号に適当な重みをかけて合成し
ている。これらの操作により、基地局41、42は、更
に指向性を絞ったビームの組み合わせを構成することが
可能である。例えば4本のアンテナからなるアレイアン
テナでは、4つの独立した指向性ビームの合成が可能で
ある。指向性ビームの作り方は、グラムシュミットの直
交ベクトルの求め方を利用してもよいし、線形アレイで
あるなら、中心角が均等に離れ、特定方向を向く4つの
ビームを作成してもよい。図でS10〜S13、あるい
はS00〜S03等は、上記の原理に基づいて構成され
た4つのビームを使って分割されたエリアを示してい
る。ここではこれをサブセクタと呼ぶことにする。サブ
セクタS10〜S13は、物理的には1つのセクタであ
る。したがって、パイロット信号等のセクタ固有の情報
は、サブセクタをまたがっても同じである。もし、サブ
セクタ間でパイロット信号等のセクタ固有の情報を変更
すると、端末から見て、基地局41は12セクタの基地
局のように見えることとなる。この結果、端末は頻繁に
ハンドオーバを要求することとなり、回線の効率が低下
してしまう。ところで、サブセクタ間でパイロット信号
等が共通であると課題が発生する。課題の1つは、端末
における検波性能の劣化である。トラヒック信号のビー
ムを絞ると、端末で信号を受信する際に、トラヒック信
号とパイロット信号が経験した伝搬路が異なり、パイロ
ット信号を用いた同期検波ができなくなる。結果、遅延
検波等の別の受信手段が必要となり、信号品質の劣化を
招く。また、パイロット信号を元にS/Iを評価するシ
ステムでは、同じ理由により、トラヒック信号のS/I
が正確に評価できなくなる。本発明からなる第1の実施
例では、基地局は、パイロット信号をサブセクタを次々
に変更しながら送出する。本発明はCDMA方式を採用
する無線通信システムに関して特に有効である。CDM
A方式では、1シンボルを送信する際に、シンボルレー
トよりレートの早い拡散符号により拡散して情報を送信
するが、本発明の第1の実施例では、この拡散符号の1
チップ毎にビームを切り替えて信号を送信することが特
長である。図2に、送信される信号とビームの組み合わ
せの例を示す。図2で、縦軸のS00〜S03は送信す
るビームを示し、横軸は時間方向を表している。図では
黒塗りの部分の時間帯に、そのサブセクタから信号が送
信されていることを示している。図からわかるように、
本実施例では、時間の経過に伴いS00〜S03のサブ
セクタが次々切り替えられて信号が送信されている。た
だし、同時に複数のサブセクタへは送信されない。送信
方向は、周期の長い擬似乱数により予め決まっている。
このサブセクタの選択方法が予め決まっているのも本発
明の特長である。例えばIS−95では、各セクタは共
通のPNコードを使って送信信号を拡散しているが、実
際には、各セクタはGPSで同期しており、それに個別
のPNオフセットを加えた位相で信号を拡散し送信して
いる。本発明の第1の実施例では、このPN位相に同期
して送信サブセクタが決まっている。こうすることで、
端末は、基地局とPN同期が取れ、該当基地局が何分割
のサブセクタで構成されているかを知った時点で、現在
受信している信号が、どのアンテナから受信した信号で
あるかを識別できる。該当するサブセクタの信号のみを
集めて同相加算することで、特定のサブセクタで送信さ
れたパイロット信号だけを再生することができ、そのサ
ブセクタの伝搬路を推定することができる。これにより
課題であったトラヒック信号とパイロット信号の伝搬路
の違いを原因とした劣化を防止できる。他方、ページン
グ信号等の共通信号はセクタ全体に送信されるべきであ
る。セクタ全体への送信は、各サブセクタへのビームの
重みをWnとすると、ΣWnを重みとして送信すること
で実施できる。端末は、ページング情報を同期検波する
ためにやはりΣWnなる重みで送信されたパイロットを
受信する必要がある。これは、各サブセクタに相当する
タイミングで収集したサブセクタ毎のパイロット信号を
加算して作られたパイロット信号が使える。よって、端
末では、サブセクタで送信された場合、およびセクタ全
体に送信された場合、共にパイロット信号を使った同期
検波が可能となり課題は解決される。ここで、本発明か
らなる基地局に従来技術の端末がつながる場合を考え
る。従来技術の端末では、基地局が高速で送信方向を変
えているということを意識しておらず、連続して同一の
伝搬路で信号が送信されているとして信号を受信してい
る。こうして連続した受信を行う端末の逆拡散結果は、
上記の各サブセクタに相当するタイミングで収集したサ
ブセクタ毎のパイロット信号を加算して作られたパイロ
ット信号を使用しているのと同値である。そのため、ア
レイアンテナを使っている効果は消滅してしまう。しか
しながら、こうした旧来の端末を使ってもこのシステム
のページング信号を受信することができる。この基地局
は、通信開始時に得られた端末のIDから、接続する端
末が従来のものであることがわかると、トラヒック信号
もページングと同様にセクタ全体へ送信を行う。これに
よって旧来の端末からみれば、本発明からなる第1の実
施例の基地局は、アレイアンテナが搭載されていない基
地局のように見え、従来通り通信が可能となる。したが
って、従来技術の基地局と端末からなるシステムに対し
て、本発明を適用した基地局、端末を順次追加していく
ことができる。図5で、端末40は基地局41と通信し
ている。また、端末40は近接する基地局42からの干
渉を受けている。基地局41、42は同一擬似乱数を使
い、且つ異なる位相でパイロット信号を送信するサブセ
クタを決めている。したがって互いに相関ない順序で指
向性ビームが切り替わる。このため、端末が基地局40
のパイロット信号を受信中に定常的に基地局42のパイ
ロット信号の干渉を受けるということはない。図のよう
に4分割のサブセクタシステムでは、希望波信号も干渉
信号も受信できるパイロット信号は確率1/4となり、
C/Iの意味で従来技術からなる基地局(アレイアンテ
ナを具備しない基地局)に対して受信品質の劣化はな
い。このことは、4分割のサブセクタシステムに限らな
い。任意の数に分割されたサブセクタシステムに対して
言える。図1を使って第1の実施例の基地局の装置構成
について説明する。ここで、パイロット信号6やページ
ング信号7、トラヒック信号8は個別に作成される。ビ
ーム形成手段5において、各信号は複数あるアンテナ素
子に信号が分配され、分配された各信号に重みがかけら
れて特定方向に指向性を向ける信号が生成される。この
とき、ページング信号7に対しては、カバーエリア全体
で、受信レベルが均等になるような固定の重みを予め計
算してあって、ビーム形成手段5Bにおいて、信号に上
記の重みがかけられて送信信号が作成される。この固定
のアレイ重みは、上記で説明しているように、サブセク
タを構成するアレイ重みの和で構成される。また、個別
のトラヒック信号8に対しては、上り回線の情報を使っ
て各端末の方向を推定し、その方向情報から予め用意し
ておいたいくつかのアレイ重みの内、適当な重みを選択
する重み制御部9Cを具備し、ビーム形成手段5Cにお
いて上記で選択された重みがかけられる。パイロット信
号に対しては、ビーム形成手段5Aにおいて、重み制御
部9Aが生成する重みが信号にかけられる。この時、重
み制御部9Aは、チップレートに同期して、アレイの重
みを決まったルールで次々変更していく。パイロット、
ページング、トラヒックの各信号は合成器4において各
アンテナ毎に合成される。信号の合成方法はシステムに
依存しており、拡散コードで信号を分離するシステムで
は、単純な加算により実施されるし、時分割で信号を分
離するシステムでは、所望のスロットに書く情報が時分
割で合成される。いずれの場合についても、本発明の効
果は変わらない。合成器5で合成された信号は、ベース
バンドフィルタ3を経由して波形整形された後に、RF
部2で周波数変換が行われてアンテナ素子1から送信さ
れる。図3は端末の構成を示している。端末では、アン
テナ10が受信した信号をRF部11で周波数変換し、
ベースバンド信号に変換する。変換された信号は、3ス
テートの拡散コードジェネレータ12Aの作成した拡散
コードにより逆拡散装置13Aにより逆拡散される。3
ステートのコードを発生する理由は、信号が送信されて
いない時間帯の影響を受けないようにするためである。
図6にその様子を示す。基地局は送信PNコードで拡散
して信号を作成しているが、S01の指向性ビームで
は、黒のハッチのタイミングしか信号が送信されていな
い。したがって端末においても、該当する信号だけを抽
出するコードにより逆拡散することが望ましい。それが
図6の受信PN系列である。黒丸で示す部分は、本指向
性ビームを使って送信されていないため、PN符号をマ
スクして0とする。PN符号が0の部分は逆拡散後の信
号に寄与しないため、その信号を使わないことと同値で
ある。この3ステートの拡散コードにより、特定サブセ
クタの信号だけを逆拡散することができる。図3では4
つ逆拡散装置13Aが描かれているが、各逆拡散装置は
各サブセクタに同期しており、各サブセクタのパイロッ
ト信号を取り出す。こうして得られたサブセクタ毎のパ
イロット信号は、図3の合成器15において合成・選択
されて必要な伝搬路推定がなされる。これと同時に、拡
散コードジェネレータ12Bでは、ページング信号やト
ラヒック信号を受信するためのコードが作成される。逆
拡散器13Bは12Bで作成された拡散コードを使い、
逆拡散演算を行う。逆拡散結果は、伝搬路による位相回
転を受けているため、パイロット信号による同期検波が
必要である。これには合成器15の出力が利用される。
検波器14では、合成器15で推定された伝搬路の複素
共役が逆拡散器13Bの出力にかけられて検波される。
合成器15はページング信号を受信する際には、4つの
逆拡散器の出力を加算したパイロット信号を出力する。
また、トラヒック信号の場合には、最も受信レベルの強
いサブセクタのパイロットを選択して出力する。これに
より端末は、ページング信号とトラヒック信号の両方に
対して同期検波が可能となる。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、複数のアンテナを近接
させて配置するアレイアンテナを利用したシステムにお
いて、従来技術で課題であった以下の課題が解消され
る。第1の課題は、共通パイロット信号を用いて、同期
検波を行っている端末では、ビームを絞って送信する
と、トラヒックチャネルと共通パイロットとで伝播路が
異なるために、同期検波が実施できなくなる。また、第
2の課題は、各基地局からの信号のS/Iを推定する端末
では、ビームを絞って送信されたトラヒックチャネル
と、半値角の広い指向性アンテナで送信されたパイロッ
トチャネルとでS/Iが異なるために、パイロットチャネ
ルを用いたS/I推定ができない。第3の課題は、基地局
におけるパイロットチャネルを単純に回転させる送信方
法では、旧来の端末が使えなくなる。本願発明では上の
1または複数の課題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明からなる第1の実施例の基地局の構成ブ
ロック図。
【図2】本発明からなる第1の実施例の各サブセクタへ
パイロット信号を送信するタイミングを示すタイミング
チャート図。
【図3】本発明からなる第1の実施例の端末の構成ブロ
ック図。
【図4】従来技術の基地局の構成ブロック図。
【図5】アレイアンテナを用いる際のセル構成を上から
見た平面図。
【図6】本発明からなる第1の実施例で、3ステートコ
ードの例を示す概念図。
【符号の説明】
1...アンテナ、2...RF部、3...フィル
タ、4...合成器、5...ビーム形成装置、
6...パイロット信号作成部、7...ページング信
号作成部、8...トラヒック信号作成部、9...重
み制御装置、10...アンテナ、11...RF部、
12...コードジェネレータ、13...逆拡散器、
14...検波器、15...合成器、21...アン
テナ、22...RF部、23...フィルタ、2
4...合成器、25...ビーム形成器、26...
パイロット信号作成部、27...ページング信号作成
部、28...トラヒック信号生成部、29...ビー
ム形成器、30...分配器、31...パイロット信
号復調器、32...アクセス信号復調器、33...
トラヒック信号復調器、34...重み制御装置、4
0...端末、41、42...基地局。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 俊彦 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所通信事業部内 (72)発明者 米澤 伯明 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所通信事業部内 Fターム(参考) 5K022 EE02 EE21 EE31 EE36 5K059 CC02 CC03 CC04 DD35

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のアンテナを使って信号を送受信する
    アレイアンテナを具備する無線通信装置において、予め
    定められた指向性の組み合わせを、予め定められた順序
    に従って切り替えて、信号を送信することを特徴とする
    無線通信装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の無線通信装置であって、上
    記予め定められた指向性の組み合わせを、予め定められ
    た順序に従って切り替えて送る信号は、パイロット信号
    のみであることを特徴とする無線通信装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の無線通信装置において、符
    号分割多重接続方式において適用されることを特徴とす
    る無線通信装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の無線通信装置において、上
    記の指向性の切替えはチップレートもしくは、任意の整
    数チップ毎に切り替えることを特徴とする無線通信装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の無線通信装置において、上
    記無線通信装置が複数ある場合に、それぞれが個別の順
    序で指向性の組み合わせを切り替えることを特徴とする
    無線通信装置。
  6. 【請求項6】所定の地点から、予め定められた指向性の
    組み合わせを、予め定められた順序に従って切り替え
    て、送信されてくる信号を受信する無線通信装置であっ
    て、受信信号を3ステートの拡散符号で逆拡散する逆拡
    散手段と、上記複数の逆拡散手段の出力を個別に復調す
    る復調手段と、上記複数の復調手段の出力を重み付け合
    成するダイバーシチ手段を具備することを特徴とする無
    線通信装置。
  7. 【請求項7】複数のアンテナを使って信号を送受信する
    アレイアンテナを具備する無線通信装置において、予め
    定められた指向性の組み合わせを、予め定められた順序
    に従って切り替えて、信号を送信する第1の無線通信装
    置と、該第1の無線通信装置からの信号を受信する無線
    通信装置であって、受信信号を3ステートの拡散符号で
    逆拡散する逆拡散手段と、上記複数の逆拡散手段の出力
    を個別に復調する復調手段と、上記複数の復調手段の出
    力を重み付け合成するダイバーシチ手段を具備する第2
    の無線通信装置を有することを特徴とする無線通信シス
    テム。
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