JP2000509238A - 方向性無線通信方法及び装置 - Google Patents

方向性無線通信方法及び装置

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JP2000509238A JP10535255A JP53525598A JP2000509238A JP 2000509238 A JP2000509238 A JP 2000509238A JP 10535255 A JP10535255 A JP 10535255A JP 53525598 A JP53525598 A JP 53525598A JP 2000509238 A JP2000509238 A JP 2000509238A
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マルコス カッツ
マッティ キースキー
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ノキア テレコミュニカシオンス オサケ ユキチュア
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    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/24Cell structures
    • H04W16/28Cell structures using beam steering

Abstract

(57)【要約】 移動通信ネットワークにおいて第1ステーションと第2の移動ステーションとの間で方向性無線通信を行う方法は、次の段階を含む。第2ステーションにより送信された信号は、第1ステーションで受信される。第2ステーションと第1ステーションとの間の距離を表すパラメータが監視される。信号ビームが第1ステーションから第2ステーションへ送信され、第1ステーションにより送信される信号ビームの角度的な広がりは、第1ステーションと第2ステーションとの間の距離に依存する。

Description

【発明の詳細な説明】 方向性無線通信方法及び装置発明の分野 本発明は、第1ステーションと第2ステーションとの間の信号をある方向のみ に送信する方向性無線通信方法及び装置に係る。より詳細には、本発明は、スペ ース分割多重アクセスを用いたセルラー通信システムに適用できるが、これに限 定されるものではない。先行技術の説明 現在実施されているセルラー通信ネットワークでは、ベーストランシーバステ ーション(BTS)が設けられ、これは、移動電話である所与の移動ステーショ ン(MS)に意図された信号を、そのベーストランシーバステーションによりサ ービスされるセル又はセルセクタ全体にわたって送信する。しかしながら、現在 では、スペース分割多重アクセス(SDMA)システムが提案されている。スペ ース分割多重アクセスシステムでは、ベーストランシーバステーションは、所与 の移動ステーションに意図された信号をセル全体にわたって送信せず、移動ステ ーションからの信号が受信されるビーム方向にのみ信号を送信する。又、SDM Aシステムは、移動ステーションからの信号が受信される方向をベーストランシ ーバステーションが決定できるようにする。 SDMAシステムは、既存のシステムに勝る多数の効果を達成することができ る。特に、BTSによって送信されるビームは、特定の方向にしか送信できず、 従って、比較的狭帯域であるから、トランシーバの電力は、その狭帯域ビームに 集中させることができる。これは、ベーストランシーバステーションから送信さ れる信号及びベーストランシーバステーションにより受信される信号の両方につ いて優れた信号対雑音比を生じると考えられる。更に、ベーストランシーバステ ーションの方向性の結果として、ベーストランシーバステーションにより受信さ れる信号の信号対干渉比の改善も達成できる。更に、送信方向において、BTS の方向性により、エネルギーを狭いビームに集中することができ、従って、BT Sへ送信される信号は、従来のBTSで要求されたものよりも低い電力レベルで 遠く離れた位置にある移動ステーションに到達することができる。これは、移動 ステーションがベーストランシーバステーションから大きく離れた距離でも首尾 よく動作できるようにし、これは、セルラーネットワークの各セル又はセクタの サイズを増加できることを意味する。大きなセルサイズの結果として、必要とさ れるベースステーションの数を減少し、ネットワークのコストを下げることがで きる。SDMAシステムは、一般に、信号を送信及び受信できる必要な複数の異 なるビーム方向を達成するために多数のアンテナ素子を必要とする。複数のアン テナ要素を設けることにより、受信信号に対するBTSの感度が高くなる。これ は、大きなセルサイズが移動ステーションからBTSによる信号の受信に悪影響 を及ぼさないようにすることを意味する。 又、SDMAシステムは、システムの容量を増加することもでき、即ちシステ ムによって同時にサポートできる移動ステーションの数が増加される。これは、 同じ周波数を使用する他のセルにおいて移動ステーションからの干渉をBTSが ピックアップすることを意味する通信の方向性によるものである。BTSは、関 連セルの所与のMSと通信するときに同じ周波数を使用する他のセルの他の移動 ステーションへあまり干渉を発生しない。 結局、SDMAシステムは、同じ周波数を同時に使用して、同じセル内の異な る位置に配置された2つ以上の異なる移動ステーションへ送信を行えるようにす る。これは、セルラーネットワークにより搬送できるトラフィックの量に著しい 増加をもたらす。 SDMAシステムは、アナログ及びデジタルセルラーネットワークにおいて実 施することができ、そしてGSM、DCS1800、TACS、AMPS及びN MTのような種々の既存の規格で組み込まれる。又、SDMAシステムは、時分 割多重アクセス(TDMA)、コード分割多重アクセス(CDMA)及び周波数分 割多重アクセス(FDMA)技術のような他の既存の多重アクセス技術に関連し て使用することもできる。 SDMAシステムに伴う1つの問題は、信号が移動ステーションへ送信される べき方向を決定しなければならないことである。ある環境においては、比較的細 いビームを使用して、ベーストランシーバステーションから移動ステーションへ 信号が送信される。それ故、その移動ステーションの方向は、適度な正確さで アクセスする必要がある。SDMAシステムに伴う1つの問題は、BTSからあ る距離を越えたところにある移動ステーションからの信号は一般的に1つの又は 若干の異なるビーム方向のみから受け取られるが、ベーストランシーバステーシ ョンに比較的接近した移動ステーションからの信号は、多数のビーム方向から到 来すると思われることである。これは、移動ステーションからの信号が例えば近 傍のビルディングから反射され、そして比較的多数のこれら反射した信号が多数 の異なるビーム方向からベーストランシーバステーションにより受信されるから である。 付加的な問題は、BTSにより移動ステーションへ信号を送信すべき方向が、 移動ステーションからBTSにより受信されたアップリンク信号に基づいて決定 されることである。しかしながら、移動ステーションからBTSへ送信されるダ ウンリンク信号の周波数は、BTSにより移動ステーションへ送信される信号に 使用される周波数とは異なる。アップリンク及びダウンリンク信号に使用される 周波数の相違は、アップリンク方向のチャンネルの振る舞いがダウンリンク方向 のチャンネルの振る舞いとは異なることを意味する。従って、アップリンク信号 に対して決定された最適な方向が、常に、ダウンリンク信号の最適な方向とはな らない。 それ故、本発明の実施形態の目的は、これらの問題により生じる課題に対処す ることである。発明の要旨 本発明の第1の特徴によれば、移動通信ネットワークにおいて第1ステーショ ンと第2の移動ステーションとの間で方向性無線通信を行う方法であって、上記 第2ステーションにより送信された信号を第1ステーションで受信し;第1ステ ーションと第2ステーションの間の距離を表すパラメータを監視し;そして上記 第1ステーションから第2ステーションへ信号ビームを送信するという段階を含 み;上記第1ステーションにより送信される信号ビームの角度的な広がりが上記 パラメータにより表される距離に依存する方法が提供される。 上記第1ステーションにより送信される信号ビームの角度的な広がりを第1ス テーションと第2ステーションとの間の距離パラメータに基づいて変更すること により、第2ステーションが第1ステーションに接近するか又は離れることによ り生じる振る舞いの相違を補償することができる。 距離パラメータは、第1ステーションで監視される。好ましくは、距離パラメ ータは、第2ステーションから第1ステーションにより受信された信号に基づい て決定される。1つの実施形態において、距離パラメータは、第2ステーション から第1ステーションにより受信された信号の角度的な広がりである。第1ステ ーションが第2ステーションから比較的離れているときには、第1ステーション により受信された信号が比較的小さな角度的広がりを有し、一方、第2ステーシ ョンが第1ステーションに比較的接近している場合には、比較的大きな角度的広 がりをもつ信号が受信される。この技術は、距離の絶対的な指示を与えるもので はないが、第1ステーションにより送信されるべき信号ビームの角度的広がりを 決定できるようにするに充分な情報を与えることを理解されたい。 別の実施形態では、距離パラメータは、第2ステーションからの信号が第1ス テーションに到達するに要する時間の長さに基づいて決定される。上記距離パラ メータは、移動ステーションと第1ステーションとの間のデータの通信を制御す るために通常与えられるタイミング進み情報である。例えば、本発明の実施形態 が、時分割多重アクセスシステムを使用するセルラー通信ネットワークに関連し て使用される場合には、第2ステーションからの信号に所定のタイムスロットが 割り当てられる。タイミング進み情報は、第2ステーションによって送信される 信号がその割り当てられたタイムスロット内に入るよう確保する。これが絶対的 な距離測定値となることはあり得ないが、第1ステーションと第2ステーション との間のおおよその距離を指示する。 ある実施形態では、距離パラメータを独立して決定することができ、そしてそ の情報を第1ステーションにより使用して信号の角度的な広がりを決定できるこ とが明らかである。 好ましくは、放射ビームの角度的な広がりは、第1の比較的広いビーム及び第 2の比較的狭いビームから選択することができ、第1の広いビームは、第1ステ ーションと第2ステーションとの間の距離が所定の距離より大きい場合に選択さ れ、そして第2のビームは、第1ステーションと第2ステーションとの間の距離 が所定の距離より小さい場合に選択される。所定の距離は、第1ステーションと 第2ステーションとの間の環境に基づいてセットされる。1つの実施形態では、 使用することのできる角度的な広がりの値は、2つだけである。或いは又、角度 的な広がりは、距離パラメータに基づいてある範囲の異なる値を有してもよい。 この状態においては、選択できる多数の異なる角度的な広がりの値が存在する。 選択できる角度的な広がりの値は、個別の値であってもよいし、いかなる必要な 値を有してもよい。例えば、第1ステーションがN個の考えられる異なる方向に 信号ビームを送信できる場合に、第1及び第2のステーションが所定の距離より 離れているときは、角度的な広がりが1つの方向に対応してもよいし、又はおそ らく2つの方向に対応してもよい。しかしながら、第1ステーションと第2ステ ーションとの間の距離が所定の距離より小さいときには、角度的な広がりは、少 なくとも全数の半分の方向及び全ての方向に対応してもよい。これら両方の場合 に、使用するビームは、アルゴリズムによって決定することができる。 第1ステーションにより送信される信号ビームの電力は、距離パラメータに依 存するのが好ましい。第1ステーションにより送信される信号ビームの電力は、 第2ステーションが第1ステーションに接近する場合には比較的低く、そして第 2ステーションが第1ステーションから比較的離れている場合には比較的高い。 第1の広いビームの送信電力は、第2の狭いビームの送信電力より低いのが好ま しい。本発明のある実施形態では、ビームの電力は、比較的低い値及び高い値の 2つの値のみを有する。或いは又、信号ビームの電力は、距離パラメータに基づ いてある範囲の異なる値を有するように変更することができる。第1ステーショ ンにより送信される信号ビームの電力は、送信されるビームの角度的な広がりに 比例するように計算することができる。ビームが比較的狭い場合には電力が比較 的高く、一方、ビームが比較的広い場合には電力が比較的低い。ある閉ループ又 は開ループ電力制御を使用して、電力を制御することができる。GSMでは、閉 ループ制御が使用される。 第2ステーションが第1ステーションから比較的離れており、例えば、所定の 距離より大きな距離にある場合には、多数の異なる方法を使用して、複数のビー ム方向のどれを使用するか制御できる。例えば、第1ステーションは、1つの主 たるビーム方向及び少なくとも1つの他の補助的なビーム方向に第2ステーショ ンへ信号を送信することができ、少なくとも1つの補助的なビームは主たるビー ムに隣接するものである。少なくとも1つの補助的なビームの電力と、主たるビ ームの電力との比は、その少なくとも1つの補助的な方向において第1ステーシ ョンにより受信される信号の強度と、主たるビーム方向において第1ステーショ ンにより受信される信号の上記強度との比に比例する。或いは又、信号が最初に 受信されるところのビーム方向に対応する第1方向と、最大の信号強度を有する 信号が受信されるところのビーム方向に対応する第2方向の2つの異なる方向か ら、第1ステーションにより信号が第2ステーションから受信される場合には、 第1ステーションは、上記第1及び第2のビーム方向の両方に信号を送信するこ とができる。 更に別の変形においては、第1ステーションは、第2ステーションから送信さ れた第1及び第2信号を検出するように構成され、第2信号は、第1信号の後に 送信される。第1及び第2信号の各々が受信されるところの方向が決定される。 第1ステーションは、第2ステーションに信号を送信する。しかしながら、第2 ステーションからの第1及び第2信号が2つの異なるビーム方向から第1ステー ションにより受信されたと決定されるときには、信号が第1ステーションにより 第2ステーションへ上記異なるビーム方向の両方において送信される。 本発明の第2の特徴によれば、移動通信ネットワークにおいて第2移動ステー ションと方向性無線通信を行う第1ステーションであって、上記第2ステーショ ンにより送信された信号を受信するための受信手段と;上記第1ステーションか ら第2ステーションへ信号ビームを送信するための送信手段と;信号を送信する ために信号ビームの角度的な広がりを選択的に決定するコントロール手段とを備 え、このコントロール手段は、第1ステーションにより送信される信号ビームの 角度的な広がりが第1ステーションと第2ステーションとの間の距離を表すパラ メータに依存するように上記送信手段を制御するよう構成された第1ステーショ ンが提供される。 第1ステーションは、距離パラメータを決定するための決定手段を含むのが好 ましい。距離パラメータは、第2ステーションから第1ステーションにより受信 された信号に基づいて決定手段により決定される。この決定手段は、第2ステー ションから第1ステーションにより受信された信号の角度的な広がりを決定し、 そしてこれを用いて距離パラメータを決定する。或いは又、決定手段は、第2ス テーションからの信号が第1ステーションに到達するに要する時間の長さに基づ いて距離パラメータを決定してもよい。 別の実施形態では、第1ステーションが距離パラメータに関する情報を独立し て受信することができる。 コントロール手段は、第1ステーションと第2ステーションとの間の距離が所 定の距離より大きい場合には送信ビームの角度的な広がりを第1の比較的広いビ ームとするように制御し、そして第1ステーションと第2ステーションとの間の 距離が所定の距離より小さい場合には第2の比較的狭いビームとするように制御 する。第1の比較的広いビームの送信電力は、第2の狭いビームの送信電力より も低いのが好ましい。従って、コントロール手段は、第1ステーションが第2ス テーションに比較的接近するときには、比較的広くて比較的低い電力のビームを 送信し、そして第2ステーションが第1ステーションから比較的離れているとき には、比較的高電力の狭いビームを送信するように、送信手段を制御することが できる。 受信手段及びトランシーバ手段の少なくとも1つは、方向性アンテナアレーに よって形成される。受信手段及び送信手段は、単一のアンテナアレーにより形成 される。このアンテナアレーは、フェーズドアンテナアレーであってもよいし、 或いは複数の個別の方向性アンテナ素子で構成されてもよい。 本発明の実施形態は、セルラー通信ネットワークに使用できることを理解され たい。第1ステーションはベーストランシーバステーションであり、一方、第2 ステーションは移動ステーションである。しかしながら、本発明の実施形態は、 第1及び第2ステーションの両方が移動であるか又は両方が固定であるような他 の方向性無線通信システムにも適用できることが理解されよう。 又、角度的な広がりは、ビームの角度的な広がりについて定義されることも理 解されたい。本発明の実施形態では、必要な角度的な広がりは、複数のビームを 形成することにより達成される。例えば、狭い角度的広がりは、1つ又は2つの 信号ビームのみを使用することによって達成でき、一方、広い角度的広がりは、 4つ以上の隣接ビームを使用することにより達成できる。 本発明の第3の特徴によれば、セルラー移動通信ネットワークにおいてベース ステーションと移動ステーションとの間で方向性無線通信を行う方法であって、 上記移動ステーションにより送信された信号を上記ベースステーションで受信し ;移動ステーションとベースステーションとの間で上記信号が進む距離を表すパ ラメータを監視し;そして上記ベースステーションから上記移動ステーションへ 信号を送信するための放射ビームの角度的な広がりを、上記パラメータにより表 された距離に基づいて選択的に決定し、上記信号を送信するビームの角度的な広 がりは、距離の増加に対して減少されるような方法が提供される。図面の簡単な説明 本発明及びこれをいかに実施するか良く理解するために、添付図面を参照して 以下に詳細に説明する。 図1は、ベーストランシーバステーション(BTS)及びそれに関連したセル セクタの概略図である。 図2は、アンテナアレー及びベーストランシーバステーションを簡単に示す図 である。 図3は、図2のアンテナアレーにより形成される固定ビームパターンである。 図4は、図2のデジタル信号プロセッサの回路図である。 図5は、8つのチャンネルのうちの4つのチャンネルに対するチャンネルイン パルス応答を示す図である。 図6aは、移動ステーションとベーストランシーバステーションとの間の距離 が所与の距離より大きいときにベーストランシーバステーションにおいて移動ス テーションにより送信された信号が抱く角度を示す図である。 図6bは、移動ステーションとベーストランシーバステーションとの間の距離 が所与の距離より小さいときにベーストランシーバステーションにおいて移動ス テーションにより送信された信号が抱く角度を示す図である。好ましい実施形態の詳細な説明 セルラー移動電話ネットワークのセルを定義する3つのセルセクタ2が示さ れた図1について最初に説明する。3つのセルセクタ2は、各ベーストランシー バステーション(BTS)4によりサービスされる。3つの別々のベーストラン シーバステーション4が同じ位置に設けられる。各BTS4は、3つのセルセク タ2の各々に対して信号を送信及び受信する個別のトランシーバを有する。従っ て、各セルセクタ2に対して1つの専用のベーストランシーバステーションが設 けられる。従って、各BTS4は、各セルセクタ2に位置する移動電話のような 移動ステーション(MS)と通信することができる。 本発明の実施形態は、GSM(移動通信用のグローバルシステム)について説 明する。GSMシステムでは、周波数/時分割多重アクセスF/TDMAシステ ムが使用される。データは、BTS4とMSとの間にバーストとして送信される 。このデータバーストは、既知のデータシーケンスであるトレーニングシーケン スを含む。トレーニングシーケンスの目的は、以下に説明する。各データバース トは、所与の周波数帯域において、その周波数帯域の所定のタイムスロットに送 信される。方向性アンテナアレーの使用により、スペース分割多重アクセスも行 うことができる。従って、本発明の実施形態では、各データバーストは、所与の 周波数帯域、所与のタイムスロット及び所与の方向に送信される。所与の周波数 、所与のタイムスロット及び所与の方向に送信される所与のデータバーストに対 して関連チャンネルを定義することができる。以下に詳細に述べるように、本発 明のある実施形態では、同じデータバーストが同じ周波数帯域、同じタイムスロ ットで送信されるが、2つの異なる方向に送信される。 図2は、トランシーバとして働く1つのBTS4の1つのアンテナアレー6を 示す概略図である。図2に示すアレー6は、図1に示された3つのセルセクタ2 の1つだけにサービスすることを理解されたい。他の2つのセルセクタ2にサー ビスするために別の2つのアンテナアレー6が設けられる。アンテナアレー6は 、8つのアンテナ素子a1……a8を有する。これらの素子a1……a8は、その各 アンテナ素子間に半波長の間隔を有するように構成され、そして直線状の水平行 に配置される。各アンテナ素子a1……a8は、信号を送信及び受信するように構 成され、そして適当な構造をもつことができる。一般に、各アンテナ素子a1… …a8は、方向性アンテナであり、例えば、各アンテナ素子は、ダ イポールアンテナ、パッチアンテナ又は他の適当なアンテナである。8つのアン テナ素子a1……a8があいまって、フェーズドアレーアンテナ6を形成する。 良く知られたように、フェーズドアレーアンテナ6の各アンテナ素子a1…… a8には、移動ステーションMSに送信されるべき同じ信号が供給される。しか しながら、各アンテナ素子a1……a8に供給される信号の位相は、互いにシフト される。各アンテナ素子a1……a8に供給される信号間の位相関係の差が方向性 放射パターンを生じる。従って、BTS4からの信号は、アレー6に関連したセ ルセクタ2においてある方向にのみ送信される。アレー6により得られる方向性 放射パターンは、各アンテナ素子a1……a8により送信された互いに位相シフト された信号間に生じる構造的及び破壊的干渉の結果である。この点について、ア ンテナアレー6で得られる方向性放射パターンを示す図3について説明する。ア ンテナアレー6は、図3に示す8つの方向の1つにビームb1……b8を形成する ように制御できる。例えば、アンテナアレー6は、ビームb5の方向のみ又はビ ームb6の方向のみに信号をMSへ送信するように制御することができる。以下 に詳細に説明するように、同時に2つ以上のビーム方向に信号を送信するように アンテナアレー6を制御することもできる。例えば、ビームb5及びビームb6に より定められた2つの方向に信号を送信することができる。図3は、アンテナア レー6で達成できる8つの考えられるビーム方向を概略的に示したものに過ぎな い。しかしながら、実際には、全てのセルセクタ2がアンテナアレー6によりサ ービスされるよう確保するために隣接ビーム間に重畳が存在する。 各アンテナ素子a1……a8に与えられる信号の相対的な位相は、信号を所望の ビーム方向(1つ又は複数)に送信できるようにバトラーマトリクス回路8によ り制御される。従って、バトラーマトリクス回路8は、位相シフト機能を与える 。バトラーマトリクス回路8は、BTS4からの8つの入力10a−hと、各ア ンテナ素子a1……a8へ1つづつの8つの出力とを有する。各入力10a−hによ り受け取られる信号は、送信されるべきデータバーストを含む。8つの入力10a −hの各々は、所与のデータバーストを送信することのできるビーム方向を表す 。例えば、バトラーマトリクス回路8が第1入力10aに信号を受 け取るときには、バトラーマトリクス回路8は、入力10aに与えられた信号を、 ビームb1を形成するのに必要な位相差でアンテナ素子a1……a8の各々に付与 し、ビームb1の方向にデータバーストが送信されるようにする。同様に、入力1 0bに与えられる信号は、ビームb2の方向にビームを形成し、等々となる。 既に述べたように、アンテナアレー6のアンテナ素子a1……a8は、MSから 信号を受信すると共に、MSへ信号を送信する。MSにより送信された信号は、 一般に、8つのアンテナ素子a1……a8の各々により受信される。しかしながら 、各アンテナ素子a1……a8により受信される各信号間には位相差がある。それ 故、バトラーマトリクス回路8は、各アンテナ素子a1……a8により受信された 信号の相対的な位相から、信号が受信されたところのビーム方向を決定すること ができる。従って、バトラーマトリクス回路8は、各アンテナ素子a1……a8に より受信された信号に対し、各アンテナ素子から1つづつ、8つの入力を有する 。又、バトラーマトリクス回路8は、8つの出力14a−hも有する。これら出 力14a−14hの各々は、所与のデータバーストを受信できるところの特定のビー ム方向に対応する。例えば、アンテナアレー6がビームb1の方向からMSから の信号を受信するときには、バトラーマトリクス回路8は、出力14aにその受信 信号を出力する。ビームb2の方向から受信した信号は、バトラーマトリクス回 路8から出力14bに受信信号を出力させ、等々となる。要約すれば、バトラーマ トリクス回路8は、互いに位相シフトされた同じ信号の8つのバージョンをアン テナ素子a1……a8に受け取る。相対的な位相シフトから、バトラーマトリクス 回路8は、受信信号が受け取られたところの方向を決定し、そしてその信号が受 け取られたところの方向に基づいて所与の出力14a−hに信号を出力する。 ある環境においては、反射が比較的広い角度に分散するとすれば、MSからの 単一の信号又はデータバーストは、それがMSとBTS4との間を進行する間に 、信号の反射により2つ以上のビーム方向から到来するように見える。バトラー マトリクス回路8は、所与の信号又はデータバーストが到来すると思われる各ビ ーム方向に対応する各出力14a−hに信号を発生する。従って、バトラーマト リクス回路8の2つ以上の出力14a−hに同じデータバーストが与えられる。 しかしながら、各出力14a−hの信号は、互いに時間遅延することがある。 バトラーマトリクス回路8の各出力14a−hは、受信信号を増幅する各増幅器 16の入力に接続される。バトラーマトリクス回路8の各出力14a−hに対して1 つの増幅器16が設けられる。増幅された信号は、次いで、各プロセッサ18により 処理され、このプロセッサは、増幅された信号を操作して受信信号の周波数を基 本帯域周波数へと下げ、信号をBTS4で処理できるようにする。これを達成す るために、プロセッサ18は、入力信号から搬送波周波数成分を除去する。この場 合も、バトラーマトリクス回路8の各出力14a−hに対して1つのプロセッサ18 が設けられる。アナログ形態である受信信号は、次いで、アナログ/デジタルコ ンバータ(A/D)20によりデジタル信号に変換される。バトラーマトリクス回 路8の各出力14a−hに対して1つづつ、8個のA/Dコンバータ20が設けられ る。デジタル信号は、次いで、各入力19a−hを経てデジタル信号プロセッサ21 へ入力され、更に処理される。 このデジタル信号プロセッサ21は、8つの出力22a−hを有し、その各々は、 所与のMSへ送信されるべき信号を表すデジタル信号を出力する。選択された出 力22a−hは、信号を送信すべきビーム方向を表す。このデジタル信号は、デジ タル/アナログ(D/A)コンバータ23によりアナログ信号に変換される。デジ タル信号プロセッサ21の各出力22a−hに対して1つのデジタル/アナログコン バータ23が設けられる。次いで、アナログ信号は、送信されるべきアナログ信号 を搬送波周波数に変調する変調器であるプロセッサ24により処理される。プロセ ッサ24により信号を処理する前に、信号は基本帯域周波数にある。得られた信号 は、次いで、増幅器26により増幅され、そしてバトラーマトリクス回路8の各入 力10a−hへ通される。デジタル信号プロセッサ21の各出力22a−hに対してプ ロセッサ24及び増幅器26が設けられる。 デジタル信号プロセッサ21を概略的に示す図4について説明する。図4に示す 種々のブロックは、本発明による実際のデジタル信号プロセッサ21の個別の素子 に必ずしも対応しないことが明らかである。特に、図4に示す種々のブロックは 、デジタル信号プロセッサ21により行われる種々の機能に対応する。本発明の1 つの実施形態において、デジタル信号プロセッサ21は、集積回路にお いて少なくとも部分的に実施され、そして多数の機能を同じ素子により実行する ことができる。 デジタル信号プロセッサ21により各入力19a−hに受け取られた各信号は、各 チャンネルインパルス応答(CIR)推定ブロック30へ入力される。CIR推 定ブロック30は、推定されたチャンネルインパルス応答を記憶するためのメモ リ容量を含む。又、CIR推定ブロック30は、受信信号を一時的に記憶するた めのメモリ容量も含む。チャンネルインパルス応答ブロック30は、各入力19a− hのチャンネルのチャンネルインパルス応答を推定するように構成される。既に 述べたように、選択された周波数帯域、割り当てられたタイムスロット、及び単 一データバーストに対して信号が受信されるところのビーム方向に送信される所 与のデータバーストに対して関連チャンネルを定義することができる。信号が受 信されるところのビーム方向は、バトラーマトリクス回路8により確認され、デ ジタル信号プロセッサの入力19aに受け取られる信号は、主として、ビームビー ムb1から受け取られた信号を表し、等々となる。又、所与の入力に受け取られ る信号は、例えば、隣接入力に受け取られる信号のサイドローブも含むことを理 解されたい。 移動ステーションMSからBTS4に送信される各データバーストは、トレー ニングシーケンスTSを含む。しかしながら、BTS4により受信されるトレー ニングシーケンスTSRXは、ノイズ及び多経路作用によって影響を受けて歪み、 これは、トレーニングシーケンスの隣接ビット間に干渉を招く。この干渉は記号 間干渉として知られている。又、TSRXは、他の移動ステーション、例えば同一 チャンネル干渉を招くことのある同じ周波数を用いた他のセル又はセルセクタに 位置する移動ステーションからの干渉によっても影響される。明らかなように、 MSからの所与の信号は、2つ以上の経路をたどってBTSに到達し、所与の信 号の2つ以上のバージョンが所与の方向からアンテナアレー6により検出される 。入力19aから受け取られたトレーニングシーケンスTSRXは、CIR推定ブロ ック30により、データ記憶装置32に記憶された基準トレーニングシーケンスTSREF とクロス相関される。この基準トレーニングシーケンスTSREFは、移動ステ ーションにより最初に送信されたトレーニングシーケンスと同じである。 実際に、受け取られたトレーニングシーケンスTSRXは、搬送波周波数に変調さ れた信号であり、一方、基準トレーニングシーケンスTSREFは、データ記憶装 置32にビットシーケンスとして記憶される。従って、クロス相関を行う前に、記 憶された基準トレーニングシーケンスが同様に変調される。換言すれば、BTS 4により受け取られた歪んだトレーニングシーケンスは、トレーニングシーケン スの歪みのな入バージョンと相関される。本発明の別の実施形態では、受け取ら れたトレーニングシーケンスは、基準トレーニングシーケンスとの相関の前に復 調される。この場合にも、基準トレーニングシーケンスは、受け取ったトレーニ ングシーケンスと同じ形態を有する。換言すれば、基準トレーニングシーケンス は、変調されない。 基準トレーニングシーケンスTSREF及び受け取ったトレーニングシーケンス TSRXは、各々、データのLビットに対応する長さLであり、例えば、26ビット である。割り当てられたタイムスロット内に受け取られたトレーニングシーケン スTSRXの正確な位置は、明確にわからない。これは、BTS4から移動ステー ションMSまでの距離が、割り当てられたタイムスロット内にMSにより送られ るデータバーストの位置に影響するからである。例えば、移動ステーションMS がBTS4から比較的遠い場合には、トレーニングシーケンスは、割り当てられ たタイムスロットにおいて、移動ステーションMSがBTS4に接近する状態に 比して、後で生じる。 割り当てられたタイムスロット内における受け取られたトレーニングシーケン スTSRXの位置の不確実性を考慮するために、受け取られたトレーニングシーケ ンスTSRXが基準トレーニングシーケンスTSREFとn回相関される。通常、n は7又は9である。nは奇数であるのが好ましい。nの相関は、通常、得られる 最大相関の各側にある。しかしながら、基準トレーニングシーケンスTSREFに 対する受け取られたトレーニングシーケンスTSRXの相対的な位置は、各次々の 相関の間で1つの位置だけシフトされる。各位置は、トレーニングシーケンスに おいて1つのビットに等しく、そして1つの遅延セグメントを表す。受け取られ たトレーニングシーケンスTSRXと基準トレーニングシーケンスTSREFとの各 単一の相関は、その相関に対するチャンネルインパルス応答を表すタ ップを生じる。n個の別々の相関は、n個の値を有するタップシーケンスを生じ る。 8つの空間方向に対応する8つの考えられるチャンネルの4つに対するチャン ネルインパルス応答を示す図5を説明する。換言すれば、図5は、移動ステーシ ョンからの8つのビーム方向の4つにおいて受け取られた所与のデータバースト に対応する4つのチャンネルに対するチャンネルインパルス応答を示し、データ バーストは所与の周波数帯域及び所与のタイムスロットにある。各グラフのx軸 は時間遅延の尺度であり、一方、y軸は相対的電力の尺度である。グラフに表示 された線(又はタップ)の各々は、所与の相関遅延に対応する多経路受信信号を 表す。各グラフは、n本の線又はタップを有し、1つのタップは各相関に対応す る。 推定されたチャンネルインパルス応答から、割り当てられたタイムスロット内 のトレーニングシーケンスの位置を決定することができる。最も大きなタップ値 は、受け取られたトレーニングシーケンスTSRXと基準トレーニングシーケンス TSREFとの間の最良の相関が達せられるときに得られる。 又、CIR推定ブロック30は、各チャンネルに対し、最大エネルギーを与える 5つ(又は他の適当な数)の連続タップを決定する。所与のチャンネルの最大エ ネルギーは、次のように計算される。 但し、hは、受け取られたトレーニングシーケンスTSRXと基準トレーニングシ ーケンスTSREFとのクロス相関から生じるタップ振幅を表す。CIR推定ブロ ック30は、スライドウインドウ技術を使用することにより所与のチャンネルに対 する最大エネルギーを推定する。換言すれば、CIR推定ブロック30は、5つの 隣接値の各セットを考慮し、そしてこれら5つの値からエネルギーを計算する。 最大エネルギーを与える5つの隣接値は、そのチャンネルのインパルス応答を表 すものとして選択される。エネルギーは、所与の方向からBTS4によって受信 された所与のMSからの所望信号の強度の尺度であると考えられる。このプロセ スは、同じデータバーストを受信することのできる8つの異なる方向 を表す8つのチャンネルの各々に対して実行される。最大エネルギーで受信され た信号は、その信号の減衰が最小となるような経路をたどっている。 分析ブロック34が設けられ、これは、チャンネルインパルス応答を表すものと してCIR推定ブロックにより選択された5つの隣接値に対し、各チャンネルご とにCIR推定ブロック30により計算された最大エネルギーを記憶する。 又、分析ブロック34は、CIR推定ブロック30により決定されたチャンネルイ ンパルス応答を分析し、最小遅延を確認する。この遅延は、割り当てられたタイ ムスロットにおける受け取られたトレーニングシーケンスTSRXの位置の尺度で あり、ひいては、移動ステーションとBTS4との間に信号が進んだ距離の相対 的な尺度である。最小遅延のチャンネルは、最短距離を進んだ信号を有する。こ の最短距離は、ある場合には、移動ステーションMSとBTS4との間の視線経 路を表す。 分析ブロック34は、最大エネルギーを与える5つの値を決定するウインドウの 開始位置を決定するように構成される。次いで、基準点とウインドウの開始との 間の時間に基づいて時間遅延が決定される。その基準点は、各ブランチのトレー ニングシーケンスが相関され始める時間であり、この時間は、全てのブランチ又 は同様の共通点の最も早期のウインドウエッジに対応する。異なるチャンネルの 種々の遅延を正確に比較するために、共通のタイミングスケールが採用され、こ れは、TDMA動作モードを制御するためにBTS4によって与えられる同期信 号に依存する。換言すれば、割り当てられたタイムスロットにおける受け取られ たトレーニングシーケンスTSRXの位置は、時間遅延の尺度である。既知のGS Mシステムでは、タイミング進み情報を与えるために所与のチャンネルの遅延が 計算されることを理解されたい。タイミング進み情報は、移動ステーションによ りBTSへ送信される信号がその割り当てられたタイムスロット内に確実に入る ようにするために使用される。タイミング進み情報は、計算された相対的遅延及 び現在のタイミング進み情報に基づいて決定することができる。移動ステーショ ンMSがベースステーションから遠く離れている場合には、移動ステーションM SがBTSに接近した場合よりも早期にそのデータバーストを送信するようにM SがBTSにより命令される。 分析ブロック34の各々により実行された分析の結果は、プロセッサブロック36 に入力され、これは、移動ステーションMSとベーストランシーバステーション 4との間の距離が所定の臨界値より大きいか小さいかを決定する。この臨界値は 、特定のセルの特性に依存し、セルからセルへと変化し得る。通常、臨界値は、 約0.5ないし1kmである。次の2つの方法をプロセッサブロック36により 使用して、移動ステーションとベーストランシーバステーションとの間の距離を 決定することができる。先ず、タイミング進み情報を使用することができる。 移動ステーションとBTS4との間の距離を決定する別のやり方は、BTSに おいて受信信号が抱く角度に依存することである。8つのチャンネルの各々につ いて計算されたチャンネルインパルス応答から、BTSにおいて受信信号が抱く 角度を推定することができる。移動ステーションがBTS4からの臨界距離を越 える場合には、BTSにおいて受信信号が抱く角度が図6aに示すように比較的 狭くなる。BTSにおいて抱く角度が比較的狭い場合には、MSからの信号が、 限定された数の方向、例えば、1つ、2つ又はおそらく3つの方向においてのみ 強く受信される。他方、BTS4とMSとの間の距離が臨界距離より小さい場合 には、BTSにおいて抱く角度が図6bに示すように比較的広くなる。MSから 受信される信号は、例えば4つ以上の比較的多数のチャンネルに受け取られ、そ して信号は、4つ以上のチャンネルの各々に同様の強度で受け取られる。 各チャンネルのエネルギーを見ることにより、プロセッサブロック36は、信 号が受信されるチャンネルの数を確認する。所与のチャンネルの信号が弱い場合 には、そのチャンネルに受信された信号が無視される。信号が受信されるチャン ネルの数から、受信信号が抱く角度が広い角度的広がりであるか狭い角度的広が りであるか、ひいては、MSとBTSとの間の距離が臨界値より大きいか小さい かを決定することができる。 移動ステーションとBTS4との間の距離が臨界値Rcより大きい場合には、 1つ又は2つのビーム方向のみを用いて、信号がその移動ステーションに送信さ れる。他方、移動ステーションとBTS4との間の距離が臨界値Rcより小さい 場合には、MSに送信されるべき信号は、比較的多数のビームを介して送信され ることになる。 本発明の1つの変形において、BTS4とMSとの間の距離が臨界距離より大 きいと決定されたときには、プロセッサブロック36は、各チャンネルに対して 決定された最大エネルギーを比較すると共に、各チャンネルに対して決定された 遅延も比較する。プロセッサブロック36は、所与のタイムスロットにおいて所 与の周波数帯域の所与のデータバーストに対してどのチャンネルが最大エネルギ ーを有するか確認する。これは、所与のデータバーストの最大強度のバーストが 受信されるところのビーム方向を確認できることを意味する。又、プロセッサブ ロック36は、どのチャンネルが最小遅延を有するかも確認できる。換言すれば 、最短経路をたどったデータバーストを確認することができる。次いで、プロセ ッサブロック36は、最大エネルギーを有するチャンネルが最小遅延を有するチ ャンネルと同じであるかどうか調べるためのチェックを行う。これらのチャンネ ルが同じである場合には、プロセッサブロック36は、当該移動ステーションへ の次の信号を、最大強度及び最短経路を有する信号が受信されたところの単一ビ ーム方向に送信すべきであることを指示する信号を発生ブロック38へ出力する。 しかしながら、最大エネルギーを有するチャンネルが、BTS4に最初に到達 する信号を有するチャンネルと同じでない場合には、プロセッサブロック36は、 データバーストが受信されたところの移動ステーションMSへ送信されるべき次 の信号を2つのビーム方向に送信しなければならないことを指示する信号を発生 ブロック38へ出力する。一方の方向は、最大強度の信号が受信されたところのビ ーム方向に対応し、そして他方の方向は、データバーストが最初に受信されたと ころのビーム方向に対応する。例えば、最大強度の信号が入力19bを経てデジタ ル信号プロセッサ21へ入力される一方、BTS4に最初に到達する信号が入力19 dを経てデジタル信号プロセッサ21に入力されたことを比較ブロック36が確認し た場合には、BTSから移動ステーションへの信号がビームb2及びb4の方向に 送信されることになる。これらの状況においては、送信されるべき信号は、発生 ブロック38によりデジタル信号プロセッサ21の出力22b及び22dに出力される 。 本発明の別の変形においては、BTS4とMSとの間の距離が臨界距離より大 きいと決定されたときに、プロセッサブロック36は、各チャンネルに対して決 定されたチャンネルインパルス応答を比較し、そして主たるビーム方向を選択す る。主たるビーム方向は、最大エネルギーを有する信号が受信されるところの方 向であるか、或いは最小遅延を有する信号が受信されるところの方向である。プ ロセッサブロック36は、次いで、2つの補助的なビーム方向を選択し、これら 補助的なビーム方向は、主たる方向のすぐ近くのものである。換言すれば、ビー ムb3が主たる方向である場合には、ビームb2及びb4が補助的なビームとなる 。又、プロセッサブロック36は、主たるビームの電力レベルを選択する。主た るビームの電力レベルは、移動ステーションからその主たるビーム方向に受け取 られた信号の強度に基づいて選択されるか、又は実際には他の適当な方法を用い ることにより選択される。補助的なビーム各々の電力は、主たるビームに対して 選択された電力に基づいてセットされる。例えば、主たるビーム方向の電力と1 つの補助的なビーム方向の電力との比は、移動ステーションから主たるビーム方 向に受信される信号レベルと、移動ステーションからその補助的なビーム方向に 受信される信号レベルとの比に比例する。一般に、補助的なビームの電力は、主 たるビームの電力より低くなる。 本発明の更に別の変形においては、BTS4とMSとの間の距離が臨界距離よ り大きいと決定されたときに、比較ブロックは、移動ステーションからの信号が 受信されると思われる方向を選択する。これは、最大エネルギーを有する信号が 受信されるところの方向であってもよいし、或いは最小遅延を有する信号が受信 されるところの方向であってもよい。プロセッサブロック36は、このビーム方 向を記憶し、そして移動ステーションから受信される次のデータバーストに対し て同じ手順を実行する。2つの連続する信号が移動ステーションから受信される ところの方向が比較される。2つの方向が同じである場合には、BTSからの信 号がその決定されたビーム方向において移動ステーションへ送信される。他方、 移動ステーションからの連続するデータバーストが異なる方向から到来すると思 われる場合には、BTS4によりMSに送信される次の信号は、これら両方のビ ーム方向となる。 BTS4によりMSへ送信される信号の強度は、BTSとMSとの間の距離に 基づく。MSとBTSとの間の距離が臨界距離より小さいと決定されたときには 、 比較的多数のビーム方向にMSに送信される信号は、第1の比較的低い電りきレ ベルを有する。しかしながら、MSとBTS4との間の距離が臨界距離より大き いと決定されたときには、1つ又は2つのビーム方向に送信される信号の電力は 、第2のより高い電力レベルを有する。2つの異なる電力レベルを有するだけで はなく、BTSにより送信される信号の電力は、MSとBTSとの間の距離に基 づいてある範囲の考えられる値を有することができる。MSとBTSとの間の決 定された距離に基づき、プロセッサブロック36は、MSとBTSとの間の距離 に基づいて適当な信号レベルを決定し、その信号レベル情報を、選択されたビー ム方向に関する情報と共に、発生ブロック38へ出力する。例えば、閉ループシ ステムを使用し、距離が臨界システムより大きいときに電力レベルを決定するこ とができる。このような閉ループシステムは、GSMシステムに使用される。 発生ブロック38は、デジタル信号プロセッサ21から出力されるべき信号を 発生する役目を果たす。発生ブロック38は、移動ステーションMSへ送信され るべきスピーチ及び/又は情報を表す入力40を有する。発生ブロック38は、 移動ステーションMSへ送信されるべきスピーチ又は情報をエンコードする役割 を果たし、そして信号内にトレーニングシーケンス及び同期シーケンスを含ませ る。又、ブロック38は、変調信号を発生するという役割も果たす。発生された 信号及び決定されたビーム方向に基づき、発生ブロック38は、デジタル信号プ ロセッサ21の各出力22a−hに信号を与える。又、発生ブロック38は出力 50も与え、これは、増幅器24により与えられる増幅を制御して、必要なビー ム方向(1つ又は複数)の信号がプロセッサブロック36により選択された所要 の電力レベルを有するように確保する。 チャンネルインパルス応答ブロック30の出力は、移動ステーションMSから 受け取った信号を等化しそして整合するのにも使用される。特に、多経路伝播に より生じる記号間干渉の影響は、整合フィルタ(MF)及びイコライザブロック 42により受信信号から除去し又は軽減することができる。整合フィルタ(MF )及びイコライザブロックは、MSからの受信信号を受け取るための入力(図示 せず)を有することが明らかである。各ブロック42の出力は、MSにより送ら れたスピーチ及び/又は情報を回復する役目を果たす回復ブロック44によって 受 け取られる。回復ブロックにより実行されるステップは、信号を復調しそしてデ コードすることを含む。回復されたスピーチ又は情報は、出力48に出力される 。 1つの変形において、大きな角度的広がりは、現場での調整により達成するこ とができる。 上記実施形態に対する1つの変形において、移動ステーションとBTSとの間 の距離が臨界距離より大きい場合には、例えば、GSMシステムの場合と同様に 、正常のビーム及び電力制御が存在する。しかしながら、移動ステーションとB TSとの間の距離が臨界距離より小さい場合には、選択されるビームが固定され 、そして固定された電力レベルも使用される。 上記の実施形態は、GSMセルラー通信ネットワークにおいて実施されたが、 本発明は、他のデジタルセルラー通信ネットワーク及びアナログセルラーネット ワークにも使用できることが考えられる。上記実施形態は、8つの素子を有する フェーズドアレーを使用した。当然、このアレーは、いかなる数の素子を有する こともできる。或いは又、フェーズドアレーは、各々所与の方向にビームを放射 する個別の方向性アンテナに置き換えることもできる。バトラーマトリクス回路 は、このような回路が必要とされる場所で他の適当な位相シフト回路に置き換え ることができる。バトラーマトリクス回路は、アナログビーム形成回路である。 当然、デジタルビーム形成回路DFB又は他の適当な形式のビーム形成回路を使 用することができる。アレーは、8つの素子しか設けられない場合でも、これら の素子へ供給される信号に基づき、8つ以上のビームを発生するように制御する ことができる。 又、複数のフェーズドアレーを設けることもできる。フェーズドアレーは、異 なる数のビームを与えることができる。広角の広がりが必要とされる場合には、 少数の素子を有するアレーが使用され、そして比較的細いビームが必要なときに は、多数の素子を有するアレーが使用される。 明らかなように、上記実施形態は、バトラーマトリクス回路から8つの出力を 与えるものとして説明した。実際には、多数の異なるチャンネルがバトラーマト リクスの各出力に同時に出力される。これらのチャンネルは、異なる周波数帯域 であってもよい。又、異なるタイムスロットに対するチャンネルも各出力に与え られる。個々の増幅器、プロセッサ、アナログ/デジタルコンバータ及びデジタ ル/アナログコンバータが図示されたが、これらは、実際には、複数の入力及び 出力を有する単一の素子で各々形成されてもよい。 本発明の実施形態は、セルラー通信ネットワーク以外にも適用できることを理 解されたい。例えば、本発明の実施形態は、方向性無線通信を必要とする環境に も使用できる。例えば、この技術は、PMR(プライベート無線ネットワーク) 等にも使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN,YU

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.移動通信ネットワークにおいて第1ステーションと第2の移動ステーション との間で方向性無線通信を行う方法であって、 上記第2ステーションにより送信された信号を第1ステーションで受信し; 上記第1ステーションと第2ステーションの間の距離を表すパラメータを監 視し;そして 上記第1ステーションから第2ステーションへ信号ビームを送信するという 段階を含み;上記第1ステーションにより送信される信号ビームの角度的な広 がりが上記第1ステーションと第2ステーションとの間の距離に依存すること を特徴とする方法。 2.上記パラメータは、上記第1ステーションにおいて監視される請求項1に記 載の方法。 3.上記パラメータは、上記第2ステーションから第1ステーションにより受け 取られた信号の角度的な広がりである請求項2に記載の方法。 4.上記パラメータは、上記第2ステーションからの信号が第1ステーションに 到達するのに要する時間の長さに基づいて決定される請求項2に記載の方法。 5.上記パラメータは、移動ステーションと第1ステーションとの間のデータの 通信を制御するために通常与えられるタイミング進み情報である請求項1又は 2に記載の方法。 6.放射ビームの角度的な広がりは、第1の比較的広いビーム及び第2の比較的 狭いビームから選択することができ、第1の広いビームは、第1ステーション と第2ステーションとの間の距離が所定距離より大きい場合に選択され、そし て第2のビームは、第1ステーションと第2ステーションとの間の距離が所定 距離より小さい場合に選択される請求項1ないし5のいずれかに記載の方法。 7.上記第1ステーションにより送信される信号ビームの電力は、上記距離パラ メータに依存する請求項1ないし6のいずれかに記載の方法。 8.上記第1の広いビームの送信電力は、上記第2の狭いビームの送信電力よ りも小さい請求項6及び7に記載の方法。 9.上記第1ステーションは、セルラー通信ネットワークのベーストランシーバ ステーションであり、そして上記第2ステーションは移動ステーションである 請求項1ないし8のいずれかに記載の方法。 10.セルラー移動通信ネットワークにおいてベースステーションと移動ステ ーションとの間で方向性無線通信を行う方法であって、 上記移動ステーションにより送信された信号を上記ベースステーションで受 信し; 上記移動ステーションとベースステーションとの間で上記信号が進む距離を 表すパラメータを監視し;そして 上記ベースステーションから上記移動ステーションへ信号を送信するための 放射ビームの角度的な広がりを、上記パラメータにより表された距離に基づい て選択的に決定する段階を備え;上記信号を送信するビームの角度的な広がり が距離の増加に対して減少されることを特徴とする方法。 11.移動通信ネットワークにおいて第2の移動ステーションと方向性無線通 信を行う第1ステーションであって、 上記第2ステーションにより送信された信号を受信するための受信手段と; 上記第1ステーションから第2ステーションへ信号ビームを送信するための 送信手段と; 信号を送信するために信号ビームの角度的な広がりを選択的に決定するため のコントロール手段とを備え、このコントロール手段は、第1ステーションに より送信される信号ビームの角度的な広がりが第1ステーションと第2ステー ションとの間の距離を表すパラメータに依存するように上記送信手段を制御す るよう構成されたことを特徴とする第1ステーション。 12.上記コントロール手段は、第1ステーションと第2ステーションとの間の 距離が所定の距離より大きい場合に送信ビームの角度的な広がりを第1の比較 的広いビームとし、そして第1ステーションと第2ステーションとの間の距離 が所定の距離より小さい場合に第2の比較的狭いビームとするように制御する 請求項11に記載の第1ステーション。 13.上記第1の比較的広いビームの送信電力は、上記第2の狭いビームの送信 電力よりも小さい請求項12に記載の第1ステーション。 14.上記送信手段及び受信手段は、放射ビームを送信するための複数のビーム 方向を与えるように構成されたアンテナアレーによって形成され、所与の信号 に対して上記ビーム方向の少なくとも1つを選択できる請求項11ないし13 のいずれかに記載の第1ステーション。
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