JP4026858B2 - 方向性無線通信方法及び装置 - Google Patents

方向性無線通信方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4026858B2
JP4026858B2 JP52913598A JP52913598A JP4026858B2 JP 4026858 B2 JP4026858 B2 JP 4026858B2 JP 52913598 A JP52913598 A JP 52913598A JP 52913598 A JP52913598 A JP 52913598A JP 4026858 B2 JP4026858 B2 JP 4026858B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
station
signal
received
transmitted
beam directions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP52913598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001510649A (ja
Inventor
マルコス カッツ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nokia Oyj
Original Assignee
Nokia Oyj
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nokia Oyj filed Critical Nokia Oyj
Publication of JP2001510649A publication Critical patent/JP2001510649A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4026858B2 publication Critical patent/JP4026858B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/24Cell structures
    • H04W16/28Cell structures using beam steering
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q25/00Antennas or antenna systems providing at least two radiating patterns
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/24Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the orientation by switching energy from one active radiating element to another, e.g. for beam switching
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/26Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/26Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture
    • H01Q3/30Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture varying the relative phase between the radiating elements of an array
    • H01Q3/34Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture varying the relative phase between the radiating elements of an array by electrical means
    • H01Q3/40Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture varying the relative phase between the radiating elements of an array by electrical means with phasing matrix
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/0491Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas using two or more sectors, i.e. sector diversity

Description

発明の分野
本発明は、第1ステーションと第2ステーションとの間で信号がある方向のみに送信される方向性無線通信方法及び装置に係る。より詳細には、本発明は、空間分割多重アクセスを用いたセルラー通信ネットワークに適用できるが、これに限定されるものではない。
先行技術の説明
現在実施されているセルラー通信ネットワークでは、ベーストランシーバステーションBTSが設けられ、これがサービスするセル又はセルセクター全体にわたって、移動電話のような所与の移動ステーションMSに意図された信号を送信する。しかしながら、現在、空間分割多重アクセスSDMAシステムが提案されている。この空間分割多重アクセスシステムでは、ベーストランシーバステーションが所与の移動ステーションに意図された信号をセル又はセルセクター全体にわたって送信するのではなく、移動ステーションからの信号が受信されるビーム方向にのみ信号を送信する。又、SDMAシステムは、移動ステーションからの信号が受信される方向をベーストランシーバステーションが決定できるようにする。
SDMAシステムは、既存のシステムに勝る多数の効果を達成できるようにする。特に、BTSにより送信されるビームは特定の方向にしか送信されず、従って、比較的細いので、トランシーバの電力をその細いビームに集中することができる。これは、ベーストランシーバステーションから送信される信号と、ベーストランシーバステーションにより受信される信号との両方について、良好な信号対雑音比を生じると考えられる。更に、ベーストランシーバステーションの方向性の結果として、ベーストランシーバステーションにより受信される信号の信号対干渉比の改善を達成できる。更に、送信方向において、BTSの方向性により、エネルギーを細いビームに集中させることができ、従って、BTSにより送信される信号は、従来のBTSに要求される電力レベルより低い電力レベルで、より遠くに位置する移動ステーションに到達することができる。これは、移動ステーションが、ベーストランシーバステーションから遠い距離にあっても満足に動作できるようにし、ひいては、セルラーネットワークの各セル又はセルセクターのサイズを増加できることを意味する。セルサイズが大きい結果として、必要とされるベースステーションの数を減少することができ、これはネットワークコストの減少にも通じる。SDMAシステムは、一般に、信号を送信及び受信することのできる必要な複数の異なるビーム方向を達成するために多数のアンテナ素子を必要とする。複数のアンテナ素子の設置は、受信信号に対するBTSの感度を高める。これは、セルサイズが大きいことが、移動ステーションからBTSによる信号の受信に悪影響を及ぼさないことを意味する。
又、SDMAシステムは、システムの容量を増加することもでき、即ちシステムによって同時にサポートできる移動ステーションの数が増加される。これは、通信の方向性によるものであり、同じ周波数を使用する他のセルの移動ステーションからBTSが干渉をほとんどピックアップしないことを意味する。BTSは、関連セルの所与のMSと通信するときに、同じ周波数を使用する他のセルの他の移動ステーションへほとんど干渉を発生しない。
結局、SDMAシステムは、同じセル内の異なる位置にいる2つ以上の異なる移動ステーションへ送信するために同じ周波数を同時に使用できると考えられる。これは、セルラーネットワークにより搬送できるトラフィックの量の著しい増加に通じる。
SDMAシステムは、アナログ及びデジタルのセルラーネットワークで実施することができ、GSM、DCS1800、TACS、AMPS及びNMTのような種々の既存の標準システムに組み込むことができる。又、SDMAシステムは、時分割多重アクセス(TDMA)、コード分割多重アクセス(CDMA)及び周波数分割多重アクセス(FDMA)のような他の既存の多重アクセス技術に関連して使用することもできる。
SDMAシステムに伴う1つの問題は、移動ステーションへ信号を送信すべき方向を決定する必要があることである。ある環境においては、ベーストランシーバステーションから移動ステーションへ信号を送信するのに比較的細いビームが使用される。それ故、その移動ステーションの方向を適度な正確さで決定することが必要である。移動ステーションがベーストランシーバステーションに対して移動している場合には、移動ステーションは、第1ビームによってカバーされたセルの領域からその隣接ビームによってカバーされたセルの領域へと移動する。移動ステーションへ信号を送信するために第1ビームに代わってその隣接ビームをいつ使用すべきかについてベーストランシーバステーションにより判断することが必要となる。この判断は、第1ビームとその隣接ビームが実際上部分的に重畳することから複雑なものとなる。
更に別の問題は、BTSにより移動ステーションへ信号を送信すべき方向が、BTSにより移動ステーションから受信されたアップリンク信号に基づいて決定されることである。しかしながら、移動ステーションからBTSへ送信されるアップリンク信号の周波数は、BTSにより移動ステーションへ送信されるダウンリンク信号に使用される周波数と異なる。アップリンク及びダウンリンク信号に使用される周波数の差は、アップリンク方向におけるチャンネルの振舞いがダウンリンク方向におけるチャンネルの振舞いと異なることを意味する。従って、アップリンク信号に対して決定される最適な方向は、常に、ダウンリンク信号に対する最適な方向ではない。
それ故、本発明の幾つかの実施形態の目的は、これらの問題に対処することである。
発明の要旨
本発明の第1の特徴によれば、移動通信ネットワークにおいて第1ステーションと第2の移動ステーションとの間で方向性無線通信を行う方法であって、上記第1ステーションにおいて上記第2ステーションから送信された通信データの連続バーストを識別し、その逐次の通信データバーストが第1ステーションにより受信されたところの各ビーム方向を複数の隣接するビーム方向から決定し、そして上記第1ステーションから第2ステーションへ信号を送信するための1つ以上のビーム方向を選択的に選び、逐次の通信データバーストが2つの異なるビーム方向から第1ステーションにより受信されたことが決定されたときには、上記第1ステーションから第2ステーションへ上記信号を送信するために上記2つの異なるビーム方向が同時に選択され、そして上記2つの異なるビーム方向が隣接していないときには、上記異なる両ビーム方向に加えてその介在するビーム方向においても第1ステーションから第2ステーションへ信号が送信されるという段階を含む方法が提供される。
従って、本発明の実施形態では、1つのビームによりカバーされた領域から別のビームによりカバーされた領域へ第2ステーションが移動することにより生じる暖昧さが補償される。特に、第1ステーションからの信号が第2ステーションに到達する確率が高められる。
好ましくは、上記2つの異なるビーム方向が隣接していないときには、上記異なる両ビーム方向に加えてその介在するビーム方向においても第1ステーションから第2ステーションへ信号が送信される。異なるビーム方向が隣接していないときには、それら方向の1つが、第1ステーションから通信データのバーストがたどる異常な経路に対応するおそれがある。第1ステーションから第2ステーションへ送信される信号は、このような異常な経路をたどることはほとんどない。又、全ての介在するビーム方向に送信することにより、異常な経路をたどる信号の検出から得られる効果が低減されることになる。
好ましくは、第1及び第2のビーム方向は、第1ステーションから送信される所定の複数の連続信号に使用することができる。或いは又、第1及び第2のビーム方向は、第1ステーションから送信される1つの信号に使用されるだけであってもよい。もし可能であれば、第1ステーションからの信号は、単一のビーム方向のみに送信されるのが好ましい。
逐次データバーストの各々が受信されるところの上記決定された方向は、最も強い信号が受信されるビーム方向として定義されてもよい。これは、所与のバーストに対する最小減衰の経路に対応する。或いは又、逐次データバーストの各々が受信されるところの上記決定された方向は、最短経路をたどる信号が受信されるビーム方向として定義されてもよい。
好ましくは、上記方法は、第1ステーションと第2ステーションとの間の距離を表わす距離パラメータを監視する段階を含み、第1ステーションと第2ステーションとの間の距離が所定値より小さい場合には、第1及び第2信号が受信される方向に関わりなく、第2ステーションへ送信される信号が比較的広角度の広がりで送信される。実際に、これは、第1ステーションと第2ステーションとの間の距離が臨界距離より小さい場合には、信号が比較的多数のビーム方向にわたって送信されることを意味する。第1ステーションと第2ステーションとの間の距離が上記所定値より小さい場合には、信号が比較的低い電力で第2ステーションへ送信され、そしてその距離が所定値より大きい場合には、信号が高い電力レベルで送信される。
本発明の第2の特徴によれば、移動通信ネットワークにおいて第1ステーションと第2の移動ステーションとの間で方向性無線通信を行う方法であって、上記第1ステーションにおいて上記第2ステーションから送信された通信データの連続バーストを識別し、その逐次の通信データバーストが第1ステーションにより受信されたところの各ビーム方向を複数の隣接するビーム方向から決定し、そして上記第1ステーションから第2ステーションへ信号を送信するための1つ以上のビーム方向を選択的に選び、逐次の通信データバーストが2つの異なるビーム方向から第1ステーションにより受信されたことが決定されたときには、上記第1ステーションから第2ステーションへ上記信号を送信するために上記2つの異なるビーム方向が同時に選択され、そして上記第1ステーションと第2ステーションとの間の距離を表わす距離パラメータを監視する段階を含み、上記第1ステーションと第2ステーションとの間の距離が所定値より小さい場合には、上記2つの信号が受信される方向に関わりなく、第2ステーションへ送信される信号が比較的広角度の広がりで送信されるという段階を含む方法が提供される。
好ましくは、制御手段は、上記2つの異なる方向が隣接していないときには、上記異なる両ビーム方向に加えてその介在するビーム方向においても通信データを送信するように送信手段を制御するよう構成される。好ましくは、制御手段は、所定の複数の連続信号を上記第1及び第2のビーム方向に送信するように送信手段を制御するよう構成される。
本発明の第3の特徴によれば、移動通信ネットワークにおいて第2の移動ステーションと方向性無線通信を行う第1ステーションであって、上記第2ステーションから送信された通信データの連続バーストを識別するための識別手段と、その逐次の通信データバーストが第1ステーションにより受信されたところの各ビーム方向を複数の隣接するビーム方向から決定するための決定手段と、上記第2ステーションに信号を送信するための送信手段と、上記第1ステーションから第2ステーションへ信号を送信するための1つ以上のビーム方向を選択するための制御手段であって、逐次の通信データバーストが2つの異なるビーム方向から第1ステーションにより受信されたことが決定されたときには、上記送信手段により信号を送信するために上記2つの異なるビーム方向を同時に選択し、そして上記2つの異なるビーム方向が隣接していないときには、上記異なる両ビーム方向に加えてその介在するビーム方向においても通信データを送信するように送信手段を制御するような制御手段とを備えた第1ステーションが提供される。
本発明の第4の特徴によれば、移動通信ネットワークにおいて第2の移動ステーションと方向性無線通信を行う第1ステーションであって、上記第2ステーションから送信された通信データの連続バーストを識別するための識別手段と、その逐次の通信データバーストが第1ステーションにより受信されたところの各ビーム方向を複数の隣接するビーム方向から決定するための決定手段と、上記第2ステーションに信号を送信するための送信手段と、上記第1ステーションから第2ステーションへ信号を送信するための1つ以上のビーム方向を選択するための制御手段であって、逐次の通信データバーストが2つの異なるビーム方向から第1ステーションにより受信されたことが決定されたときには、上記送信手段により信号を送信するために上記2つの異なるビーム方向を同時に選択し、そして第1ステーションと第2ステーションとの間の距離を表わす距離パラメータを監視し、第1ステーションと第2ステーションとの間の距離が所定値より小さい場合には、上記2つの信号が受信される方向に関わりなく、第2ステーションへ送信される信号が比較的広角度の広がりで送信されるようにする制御手段とを備えた第1ステーションが提供される。
本発明は、第1ステーションがベーストランシーバステーションであるようなセルラー通信ネットワークに特に適用できる。しかしながら、本発明の実施形態は、非セルラーの方向性無線通信ネットワークにも適用できることが明らかである。ここで使用する「バースト」という用語は、第2ステーションから受信される信号の一部分を単に表わすもので、「バースト」が特定の意味をもつGSMのような標準的なシステムに本発明の適用を限定するものではない。このバーストは、例えば、GSM TDMAシステムに使用されるデータバーストに対応し得る。或いは又、「バースト」という用語は、第2ステーションから送信されるデータの所与の部分を指すこともできる。
【図面の簡単な説明】
本発明を良く理解すると共に、本発明をいかに実施するかを理解するために、添付図面を参照して本発明を一例として詳細に説明する。
図1は、ベーストランシーバステーション(BTS)及びそれに関連したセルセクターの概略図である。
図2は、アンテナアレー及びベーストランシーバステーションの回路図である。
図3は、図2のアンテナアレーにより形成される固定ビームパターンを示す図である。
図4は、図2のデジタル信号プロセッサの回路図である。
図5は、8つのチャンネルのうちの4つのチャンネルに対するチャンネルインパルス応答を示す図である。
図6a−hは、MSによりベーストランシーバステーションに送信される8つの連続するデータバーストが受信されると考えられるビーム方向を示す図である。
図7a−hは、本発明の実施形態に基づきSDMAのベーストランシーバステーションによりMSへ送信される8つの連続するデータバーストにおける選択されたビームを示す図である。
好ましい実施形態の詳細な説明
図1には、セルラー移動電話ネットワークのセル3を形成する3つのセルセクター2が示されている。3つのセルセクター2は、各ベーストランシーバステーション(BTS)によりサービスされる。各BTS4は、3つのセルセクター2の各々に対して信号を送信及び受信するトランシーバを有している。従って、各セルセクター2ごとに1つの専用のベーストランシーバステーションが設けられる。従って、BTS4は、各セルセクター2に位置する移動電話のような移動ステーション(MS)と通信することができる。
本発明の実施形態は、GSM(移動通信用のグローバルシステム)ネットワークについて説明する。GSMシステムにおいては、周波数/時分割多重アクセスF/TDMAシステムが使用される。データは、BTS4とMSとの間をバーストにおいて送信される。データバーストは、既知のデータシーケンスであるトレーニングシーケンスを備えている。トレーニングシーケンスの目的は以下で説明する。各データバーストは、所与の周波数帯域においてその周波数帯域の所定のタイムスロットで送信される。方向性アンテナアレーの使用は、空間分割多重アクセスも達成できるようにする。従って、本発明の実施形態では、各データバーストは、所与の周波数帯域、所与のタイムスロット及び所与の方向において送信される。その関連チャンネルは、所与の周波数、所与のタイムスロット及び所与の方向において送信される所与のデータバーストに対して定義することができる。以下で詳細に述べるように、本発明のある実施形態では、同じデータバーストが同じ周波数帯域、同じタイムスロットにおいて、2つの異なる方向に送信される。
図2は、トランシーバーとして働く1つのBTS4のアンテナアレー6を示す回路図である。図2に示されたアレー6は、図1に示す3つのセルセクター2の1つにサービスするに過ぎないことを理解されたい。他の2つのセルセクター2にサービスするために別の2つのアンテナアレー6が設けられる。アンテナアレー6は、8つのアンテナ素子a1…a8を有する。これらの素子a1…a8は、各アンテナ素子a1…a8間に半波長の間隔を有するように配置され、そして水平の行に直線的に配列される。各アンテナ素子a1…a8は、信号を送信及び受信するように構成され、何らかの適当な構造を有する。各アンテナ素子a1…a8は、ダイポールアンテナ、パッチアンテナ又は他の適当なアンテナである。8個のアンテナ素子a1…a8があいまってフェーズドアレーアンテナ6を形成する。
良く知られたように、フェーズドアレーアンテナ6の各アンテナ素子a1…a8には、移動ステーションMSへ送信されるべき同じ信号が供給される。しかしながら、各アンテナ素子a1…a8に供給される信号の位相は互いにシフトされる。各アンテナ素子a1…a8に供給される信号間の位相関係の差が方向性放射パターンを形成する。従って、BTS4からの信号は、アレー6に関連したセルセクター2においてある方向にのみ送信される。アレー6により得られる方向性放射パターンは、各アンテナ素子a1…a8により送信されて互いに位相シフトされる信号間に生じる構造的及び破壊的干渉の結果である。この点について、アンテナアレー6で得られる方向性放射パターンを示した図3を参照する。アンテナアレー6は、図3に示す8つの方向の各々にビームb1…b8を発生するように制御することができる。例えば、アンテナアレー6は、ビームb5の方向又はビームb6の方向のみにMSへ信号を送信するように制御することができる。以下に詳細に述べるように、同時に2つ以上のビーム方向に信号を送信するようにアンテナアレー6を制御することもできる。例えば、ビームb5及びビームb6により定められた2つの方向に信号を送信することができる。図3は、アンテナアレー6で得ることのできる8つの考えられるビーム方向を表わすに過ぎない。しかしながら、実際には、セルセクター2の全体がアンテナアレー6でサービスされるよう確保するために隣接ビーム間が重畳される。
各アンテナ素子a1…a8に発生される信号の相対的な位相は、所望のビーム方向(1つ又は複数)に信号を送信できるようにバトラー(Butler)マトリクス回路8によって制御される。従って、バトラーマトリクス回路8は、位相シフト機能を与える。バトラーマトリクス回路8は、BTS4からの8つの入力10a−hと、アンテナ素子a1…a8の各々への8つの出力とを有している。各入力10a−hにより受け取られる信号は、送信されるべきデータバーストより成る。8つの入力10a−hの各々は、所与のデータバーストを送信することのできるビーム方向を表わす。例えば、バトラーマトリクス回路8が第1入力10aに信号を受け取るときには、バトラーマトリクス回路8は、入力10aに与えられた信号を、データバーストがビームb1の方向に送信されるようにビームb1を生じさせるに必要な位相差で、アンテナ素子a1…a8の各々に付与する。同様に、入力10bに与えられた信号は、ビームb2の方向にビームを生じさせ、等々となる。
既に述べたように、アンテナアレー6のアンテナ素子a1…a8は、MSから信号を受信すると共にMSに信号を送信する。MSにより送信された信号は、一般に、8つのアンテナ素子a1…a8の各々によって受信される。しかしながら、各アンテナ素子a1…a8によって受信される信号の各々の間には位相差がある。それ故、バトラーマトリクス回路8は、各アンテナ素子a1…a8により受信された信号の相対的な位相から、信号が受信されたビーム方向を決定することができる。従って、バトラーマトリクス回路8は、各アンテナ素子により受信された信号に対し、各アンテナ素子a1…a8から1つづつ、8個の入力を有する。又、バトラーマトリクス回路8は、8個の出力14a−hも有する。これら出力14aないし14hの各々は、所与のデータバーストを受信できる特定のビーム方向に対応する。例えば、アンテナアレー6がMSからの信号をビームb1の方向から受信する場合には、バトラーマトリクス回路8は、その受信した信号を出力14aに出力する。ビームb2の方向から受信した信号は、バトラーマトリクス回路8から出力14bに出力され、等々となる。要約すれば、バトラーマトリクス回路8は、互いに位相シフトされた同じ信号の8つのバージョンをアンテナ素子a1…a8において受信する。相対的な位相シフトから、バトラーマトリクス回路8は、その受信信号が受け取られた方向を決定し、そしてその信号が受け取られた方向に基づいて所与の出力14a−hに信号を出力する。
ある環境においては、MSからの単一の信号又はデータバーストは、それがMSとBTS4との間を進む間に信号の反射のために、もし反射が比較的広角度の分散を与えるものであれば、見掛け上、2つ以上のビーム方向から到来することが明らかである。バトラーマトリクス回路8は、所与の信号又はデータバーストが見掛け上到来するビーム方向の各々に対応する各出力14a−hに信号を与える。従って、バトラーマトリクス回路8の2つ以上の出力14a−hに同じデータバーストが与えられる。しかしながら、各出力14a−hの信号は、互いに時間的に遅延される。
バトラーマトリクス回路8の各出力14a−hは、受信信号を増幅する各増幅器16の入力に接続される。バトラーマトリクス回路8の各出力14a−hに対して1つの増幅器16が設けられる。増幅された信号は、次いで、各プロセッサ18により処理され、該プロセッサは、増幅された信号を処理して、受信信号の周波数を基本帯域周波数に減少し、BTS4で信号を処理できるようにする。これを行うために、プロセッサ18は、入力信号から搬送波周波数成分を除去する。この場合も、バトラーマトリクス回路8の各出力14a−hに対して1つのプロセッサ18が設けられる。アナログ形態である受信信号は、次いで、アナログ/デジタル(A/D)コンバータ20によりデジタル信号に変換される。バトラーマトリクス8の各出力14a−hに対して1つづつ、8つのA/Dコンバータ20が設けられる。デジタル信号は、次いで、更なる処理のために各入力19a−hを経てデジタル信号プロセッサ21に入力される。
デジタル信号プロセッサ21も、8つの出力22a−hを有し、その各々は、所与のMSへ送信されるべき信号を表わすデジタル信号を出力する。選択された出力22a−hは、信号を送信すべきビーム方向を表わす。このデジタル信号は、デジタル/アナログ(D/A)コンバータ23によりアナログ信号に変換される。デジタル信号プロセッサ21の各出力22a−hに対して1つのデジタル/アナログコンバータ23が設けられている。アナログ信号は、次いで、送信されるべきアナログ信号を搬送波周波数に変調する変調器であるプロセッサ24により処理される。プロセッサ24により信号を処理する前に、信号は基本帯域周波数にある。それにより得られた信号は、次いで、増幅器26により増幅され、そしてバトラーマトリクス回路8の各入力10a−hへ送られる。プロセッサ24及び増幅器26は、デジタル信号プロセッサ21の各出力22a−hに対して設けられている。
図4は、デジタル信号プロセッサ21の回路図である。図4に示す種々のブロックは、本発明による実際のデジタル信号プロセッサ21の個々の要素には必ずしも対応しないことを理解されたい。特に、図4に示す種々のブロックは、デジタル信号プロセッサ21により実行される種々の機能に対応する。本発明の1つの実施形態では、デジタル信号プロセッサ21は、集積回路で少なくとも部分的に実施され、そして多数の機能を同じ要素で実行することができる。
デジタル信号プロセッサ21により各入力19a−hに受け取られた各信号は、各チャンネルインパルス応答(CIR)推定ブロック30へ送られる。このCIR推定ブロック30は、受信信号を記憶するメモリ容量と、推定されたチャンネルインパルス応答を記憶するメモリ容量を含む。チャンネルインパルス応答推定ブロック30は、各入力19a−hのチャンネルのチャンネルインパルス応答を推定するように構成される。既に述べたように、選択された周波数帯域で送信される所与のデータバースト、割り当てられたタイムスロット、及び単一のデータバーストとして信号が受け取られるビーム方向に対し、関連チャンネルを定義することができる。信号が受け取られるビーム方向は、バトラーマトリクス回路8によって確認され、デジタル信号プロセッサの入力19aに受け取られる信号が、主として、ビームb1の方向から受け取られた信号を表わし、等々とされる。所与の入力に受け取られる信号は、例えば、その隣接入力に受け取られる信号のサイドローブも含むことが明らかである。
移動ステーションMSからBTS4へ送信される各データバーストは、トレーニングシーケンスTSを含む。しかしながら、BTS4により受け取られるトレーニングシーケンスTSRXは、ノイズ及びマルチパス作用により歪まされ、トレーニングシーケンスの隣接ビット間に干渉を招く。このような干渉は記号間干渉として知られている。又、トレーニングシーケンスTSRXは、他の移動ステーション、例えば、同じ周波数を使用する他のセル又はセルセクターに位置する移動ステーションからの干渉の影響も受け、これは同一チャンネル干渉を生じさせる。明らかなように、MSからの所与の信号は、2つ以上の経路をたどってBTSに到達し、所与の信号の2つ以上のバージョンが所与の方向からアンテナアレー6により検出される。入力19aから受け取ったトレーニングシーケンスTSRXは、CIR推定ブロック30により、データ記憶装置32に記憶された基準トレーニングシーケンスTSREFとクロス相関される。この基準トレーニングシーケンスTSREFは、移動ステーションにより最初に送信されたトレーニングシーケンスと同じである。実際に、受け取ったトレーニングシーケンスTSRXは、搬送波周波数に変調された信号であり、一方、基準トレーニングシーケンスTSREFは、データ記憶装置32にビットシーケンスとして記憶される。従って、クロス相関が行なわれる前に、記憶された基準トレーニングシーケンスも同様に変調される。換言すれば、BTS4により受け取られた歪んだトレーニングシーケンスは、トレーニングシーケンスの歪のないバージョンと相関される。本発明の別の実施形態では、受け取られたトレーニングシーケンスは、基準トレーニングシーケンスと相関される前に復調される。この場合に、基準トレーニングシーケンスも、受け取ったトレーニングシーケンスと同じ形態をもつ。換言すれば、基準トレーニングシーケンスは、変調されない。
基準トレーニングシーケンスTSREF及び受け取ったトレーニングシーケンスTSRXの各々は、長さがLであり(L個のデータビットに対応する)、例えば、26ビットである。受け取ったトレーニングシーケンスTSRXの、割り当てられたタイムスロットにおける厳密な位置は、不確実でよい。というのは、BTS4から移動ステーションMSまでの距離が、MSにより送信されるデータバーストの、割り当てられたタイムスロット内の位置に影響を及ぼすからである。例えば、移動ステーションMSがBTS4から比較的遠くにある場合には、トレーニングシーケンスは、割り当てられたタイムスロットにおいて、移動ステーションMSがBTS4に接近している状態に比して、後に生じる。
割り当てられたタイムスロットにおける受け取ったトレーニングシーケンスTSRXの位置の不確実性を考慮するために、受け取ったトレーニングシーケンスTSRXは、基準トレーニングシーケンスTSREFとn回相関される。通常、nは、例えば、7又は9である。nは奇数であるのが好ましい。n回の相関は、通常、得られる最大相関の各側である。基準トレーニングシーケンスTSREFに対する受け取ったトレーニングシーケンスTSRXの相対的な位置は、各次々の相関の間で1つの位置だけシフトされる。各位置は、トレーニングシーケンスにおける1つのビットに等価であり、1つの遅延セグメントを表わす。受け取ったトレーニングシーケンスTSRXと基準トレーニングシーケンスTSREFとの各単一の相関は、その相関に対するチャンネルインパルス応答を表わすタップを生じさせる。n回の別々の相関は、n個の値を有するタップシーケンスを生じさせる。
8個の空間方向に対応する8つの考えられるチャンネルの4つに対するチャンネルインパルス応答を示す図5について説明する。換言すれば、図5は、移動ステーションからの8つのビーム方向の4つにおいて受け取られる所与のデータバーストに対応する4つのチャンネルのチャンネルインパルス応答を示し、上記データバーストは所与の周波数帯域及び所与のタイムスロットにある。各グラフのx軸は、時間遅延の尺度であり、一方、y軸は、相対的電力の尺度である。グラフに示された各線(即ちタップ)は、所与の相関遅延に対応して受け取られたマルチパス信号を表わす。各グラフは、n本の線即ちタップを有し、1つのタップが各相関に対応している。
推定されたチャンネルインパルス応答から、割り当てられたタイムスロット内におけるトレーニングシーケンスの位置を決定することができる。受け取ったトレーニングシーケンスTSRXと基準トレーニングシーケンスTSREFとの間に最良の相関が達成されたときに最大タップ値が得られる。
又、CIR推定ブロック30は、最大エネルギーを与える5つ(又は他の適当な数)の連続タップを各チャンネルごとに決定する。所与のチャンネルに対する最大エネルギーは、次のように計算される。
Figure 0004026858
但し、hは、受け取ったトレーニングシーケンスTSRXと基準トレーニングシーケンスTSREFとのクロス相関から生じるタップ振幅を表わす。CIR推定ブロック30は、スライドウインドウ技術を使用することにより所与のチャンネルに対する最大エネルギーを推定する。換言すれば、CIR推定ブロック30は、5つの隣接値の各セットを考慮し、そしてこれらの5つの値からエネルギーを計算する。最大エネルギーを与える5つの隣接値は、そのチャンネルのインパルス応答を表わすものとして選択される。
このエネルギーは、所与の方向からBTS4により受け取られた所与のMSからの所望信号の相対的強度の尺度であると考えることができる。このプロセスは、同じデータバーストを受信することのできる8つの異なる方向を表わす8つのチャンネルの各々に対して実行される。最大エネルギーで受信された信号は、その信号に最小の減衰しか与えない経路をたどったものである。
各チャンネルについてCIR推定ブロック30により計算された最大エネルギーを、チャンネルインパルス応答を表わすものとしてCIR推定ブロックにより選択された5つの隣接値として記憶する分析ブロック34が設けられる。又、この分析ブロック34は、CIR推定ブロック30により決定されたチャンネルインパルス応答を分析して、最小遅延を確認する。この遅延は、割り当てられたタイムスロットにおける受け取ったトレーニングシーケンスTSRXの位置の尺度であり、ひいては、移動ステーションとBTS4との間で信号が進行する距離の相対的な尺度である。最小遅延のチャンネルは、最短距離を進行した信号を有する。この最短距離は、あるケースにおいては、移動ステーションMSとBTS4との間の視線経路を表す。
分析ブロック34は、最大エネルギーを与える5つの値を定めるウインドウの開始位置を決定するように構成される。次いで、基準点とウインドウの開始との間の時間に基づいて時間遅延が決定される。この基準点は、各岐路における全ての受け取られたトレーニングシーケンスが相関され始める共通の時間であり、この時間は、全ての岐路の最も早いウインドウエッジ又は同様の共通点に対応する。異なるチャンネルの種々の遅延を正確に比較するために、共通のタイミングスケールが採用され、これは、BTS4により与えられる同期信号に基づいてTDMA動作モードを制御する。換言すれば、割り当てられたタイムスロットにおける受け取ったトレーニングシーケンスTSRXの位置は、時間遅延の尺度である。既知のGSMシステムでは、所与のチャンネルに対する遅延が計算されて、タイミング進み情報が与えられる。タイミング進み情報は、移動ステーションによりBTSへ送信される信号がその割り当てられたタイムスロット内に入るよう確保するために使用される。タイミング進み情報は、計算された相対的遅延及び現在タイミング進み情報に基づいて決定することができる。移動ステーションMSがベースステーションから遠く離れている場合には、MSは、BTSにより、移動ステーションMSがBTSに接近している場合よりも早期にデータバーストを送信するよう命令される。
各分析ブロック34によって行なわれた分析の結果は、所与のデータバーストが受信されると考えられる方向を決定するビーム選択制御ブロック36に入力される。この考えられる方向とは、例えば、最大強度をもつ信号が受信されるビーム方向であってもよいし、或いはデータバーストが最初に受信される方向であってもよい。このようなビーム方向は、次いで、ビーム選択ブロック36に記憶され、そして移動ステーションから受信される次のバーストに関して同じ段階が実行される。2つの決定されたビーム方向が2つの連続するデータバーストにおいて同じである場合には、BTSからMSへの信号がその決定されたビーム方向に送信される。1つの好ましい実施形態では、ベーストランシーバステーションは、正常な環境において単一のビーム方向にのみ信号をMSへ送信するように制御される。しかしながら、第1及び第2の連続バーストが受信されるビーム方向が同じでない場合には、BTSによりMSへ送信される次の信号は、第2信号が受信された方向と、第1信号が受信された方向である。
第1信号がBTSにより受信されたビーム方向が、第2データバーストが受信されたビーム方向に隣接していない場合には、BTSにより送信される信号は、介在するビーム方向にも送信される。例えば、第1バーストがビームb1の方向から到来すると決定されそして第2データバーストがビームb3の方向から到来すると思われる場合には、ベースステーションにより移動ステーションへ送信される信号は、ビームb1、b2及びb3の方向となる。
本発明の実施形態により使用される原理を示す図6a−h及び図7a−hについて説明する。図6a−hは、移動ステーションによってベースステーションへ送信される8つの連続するデータバーストが受信されるところのビーム方向を示している。
或いは、図6に示されたビーム方向は、各データバーストに対し単一のビーム方向しか選択されるべきでない場合には、BTSによりMSへ送信される連続的データバーストに対して選択されるビーム方向とみなすこともできる。移動ステーションMSからの第1及び第2のデータバーストは、ビームb3の方向から到来すると考えられる。第3及び第4のデータバーストは、ビームb4の方向から受信されると考えられる。第5及び第6のバーストは、ビームb3の方向から受信されると考えられ、一方、第7バーストは、ビームb5の方向から受信されると考えられる。最後に、移動ステーションからの第8のデータバーストは、ビームb3の方向から到来すると考えられる。
8つの連続するバーストがBTSによりMSへ送信されるところのビーム方向が図7a−hに示されている。移動ステーションからの第1及び第2の両バーストはビームb3の方向から受信されると考えられるので、BTS4によって移動ステーションへ送信される第1及び第2のバーストは、両方とも、ビームb3の方向である。しかしながら、移動ステーションからの第2及び第3のバーストは、各々、ビームb3及びb4の方向から受信されると考えられるので、BTSによりMSへ送信される第3バーストは、ビームb3及びb4の両方の方向である。移動ステーションから受信される第3及び第4のバーストは、同じビーム方向、即ちビームb4の方向であると考えられる。従って、BTS4により送信される第4バーストは、ビームb4の方向のみに送信される。BTSにより受信される第4バーストは、ビームb4の方向から受信され、一方、BTS4により受信される第5バーストは、ビームb3の方向から受信される。従って、BTSにより送信される第5バーストは、ビームb3及びb4の両方の方向である。BTS4により受信される第5及び第6バーストは、両方とも、ビームb3の方向から受信されると考えられる。従って、BTSにより送信される第6バーストは、ビームb3の方向に送信される。BTSによって受信される第6バーストは、ビームb3の方向から受信されると考えられ、一方、第7バーストは、ビームb5の方向から受信されると考えられる。従って、第7バーストは、ビームb3及びb5の方向と、介在ビーム即ちビームb4の方向においてMSへ送信される。最後に、BTS4によって受信される第7及び第8バーストは、各々、ビーム方向b5及びb3から受信されると考えられるので、BTSにより送信される第8バーストは、ビームb3、b4及びb5の方向に送信される。
上記実施形態の1つの変形において、2つの連続するデータバーストが移動ステーションから異なる方向において受信される場合には、BTSによりMSへ送信されるその後のN個のバーストは、それら2つの異なる方向及び介在する方向となる。Nは、任意のバースト数、例えば3又は4である。
上記の方法は、BTSとMSとの間の距離が所与の距離より大きい場合に最も良く適していることが分かった。この距離は、主としてローカル環境に依存するが、例えば、約0.5kmより大きくてもよい。移動ステーションが0.5kmの距離よりもBTSに接近している場合には、MSへ送信される信号が広角度に広がって送信される。これは、考えられるビーム方向の数、例えば、4つ以上の方向の選択を伴う。通常、各ビームに使用される電力レベルは、比較的多数のビームが選択される場合には低くなる。
MSとBTSとの間の距離を決定する1つの方法は、BTSとMSとの間の距離の測定値を与える上記のタイミング進み情報である。この第1の方法は、適度な正確さの結果をもたらすので、本発明の幾つかの実施形態において好ましいものである。或いは又、BTSにおける受信信号の角度の広がりをMSとBTSとの間の距離の測定値として使用することもできる。BTSとMSとの間の距離が臨界距離より大きいときには、MSから受信されるエネルギーの量が比較的少数のビーム方向にわたって分散される。特に、エネルギーは、主として、1つ又は2つのビーム、或いはおそらくは3つのビーム方向に集中される。しかしながら、移動ステーションとBTSとの間の距離が臨界距離より小さいときには、受け取った所望エネルギーは、見掛け上、非常に多数のビームにわたって分散される。角度的な広がりを決定するために、ビーム選択制御ブロック36は、所与の信号に対し考えられる各ビーム方向ごとに得られたチャンネルインパルス応答を比較する。受け取られたエネルギーのほとんどが3つ以下のビーム方向に分散される場合には、BTSとMSとの間の距離が臨界距離より大きいと仮定される。或いは又、受け取られたエネルギーのほとんどが4つ以上のビーム方向から受け取られた場合には、MSとBTSとの間の距離が臨界距離より小さいと仮定される。
従って、本発明の実施形態では、MSとBTS4との間の距離が臨界距離より大きい状態においてのみ、MSへ信号を送信すべき各方向を決定するためにMSから受信した2つの先行する信号が使用される。MSとBTS4との間の距離が臨界距離より小さいときには、BTS4が比較的多数の、例えば4つ以上のビーム方向にわたってMSへ信号を送信する。比較的広角度の広がりにわたって送信するときに使用される電力レベルは、一般的に、MSとBTS4との間の距離が臨界距離より大きいときに各ビームに対して使用される電力より低くなる。所要電力レベルは、ビーム選択ブロック36により選択される。
発生ブロック38は、デジタル信号プロセッサ21から出力されるべき信号を発生する役割を果たす。発生ブロック38は、移動ステーションMSへ送信されるべきスピーチ及び/又は情報を表わす入力40を有する。発生ブロック38は、移動ステーションMSへ送信されるべきスピーチ又は情報をエンコードする役割を果たし、そして信号内にトレーニングシーケンス及び同期シーケンスを含ませる。又、ブロック38は、変調信号を発生する役割も果たす。発生された信号と、ビーム選択ブロック36から入力された決定されたビーム方向とに基づき、発生ブロック38は、デジタル信号プロセッサ21の各出力22a−hに信号を発生する。又、発生ブロック38は、増幅器24により与えられる増幅度を制御するのに使用される出力50も発生し、ビーム方向における信号が必要な電力レベルを有するよう確保する。上述したように、所与のビームの電力レベルは、MSとBTSとの間の距離が臨界距離より大きいか小さいかに基づき、ビーム選択ブロック36により決定される。
又、チャンネルインパルス応答ブロック30の出力は、移動ステーションMSから受信した信号をイコライズ及びマッチングするのにも使用される。特に、マルチパス伝播により生じる記号間干渉の作用は、整合フィルタ及びイコライザブロック42により受信信号から除去又は軽減することができる。整合フィルタ(MF)及びイコライザブロック42は、MSからの受信信号を受け取る入力(図示せず)を有する。各ブロック42の出力は、回復ブロック44により受け取られ、これは、MSにより送られたスピーチ及び/又は情報を回復する役割を果たす。回復ブロックにより行なわれる段階は、信号を復調及びデコードすることを含む。復調されたスピーチ又は情報は、出力48に出力される。
上記実施形態は、GSMセルラー通信ネットワークにおいて実施されたが、本発明は、他のデジタルセルラー通信ネットワーク及びアナログセルラーネットワークにも使用できることが明らかである。上記実施形態は、8個の素子を有するフェーズドアレーを使用するものであった。もちろん、アレーは、いかなる数の素子を有するものでもよい。或いは又、フェーズドアレーは、所与の方向にビームを各々放射する個別の方向性アンテナと置き換えることもできる。バトラーマトリクス回路は、他の適当な位相シフト回路が必要とされる場合にはそれに置き換えることができる。バトラーマトリクス回路は、アナログビーム形成装置である。もちろん、デジタルビーム形成装置DBFや、他の適当な形式のアナログビーム形成装置を使用することもできる。アレーは、たとえ8個の素子しか設けられなくても、これら素子に供給される信号に基づき、8本以上のビームを発生するように制御することもできる。
又、複数のフェーズドアレーを設けることもできる。フェーズドアレーは、異なる数のビームを発生してもよい。広角度の分散が必要なときには、少数の素子を有するアレーが使用され、そして比較的細いビームが必要なときには、多数の素子を有するアレーが使用される。
明らかなように、上記実施形態は、バトラーマトリクス回路から8つの出力を与えるものとして説明した。実際には、多数の異なるチャンネルがバトラーマトリクスの各出力に同時に出力されることを理解されたい。これらのチャンネルは、異なる周波数帯域である。異なるタイムスロットのチャンネルも各出力に与えられる。個々の増幅器、プロセッサ、アナログ/デジタルコンバータ、及びデジタル/アナログコンバータが図示されたが、これらは、実際には、複数の入力及び出力を有する単一の素子で各々形成されてもよい。
2つの逐次信号が受信される方向の決定は、2つの連続する信号に関連して行う必要はない。例えば、データバーストが受信されると考えられる方向は、所与の整数をNとすれば、N個のバーストごとに決定されてもよい。例えば、BTSは、第1バーストがMSから受信される方向と、第3バーストが受信される方向とを決定する。これら2つの方向が同じでない場合には、BTSにより送信される信号がこれらの両方向となる。
同様に、第1ステーションにより信号を送信するのに使用される方向は、MSから受信された直前の通信データバーストに応答したものでなくてもよい。ある実施形態では、BTSによる送信に対して選択される異なるビーム方向は、MSから1つ以上のデータバーストだけ以前に受信した逐次通信データバーストに基づいてもよい。
本発明の実施形態は、セルラー通信ネットワーク以外のものにも適用できる。例えば、本発明の実施形態は、方向性無線通信を必要とするいかなる環境にも使用することができる。例えば、この技術は、PRN(プライベート無線ネットワーク)等に使用することができる。

Claims (10)

  1. 移動通信ネットワークにおいて第1ステーションと第2の移動ステーションとの間で方向性無線通信を行う方法であって、
    上記第1ステーションにおいて上記第2ステーションから送信された逐次の通信データバーストを識別し、
    その逐次の通信データバーストが第1ステーションにより受信されたところの各ビーム方向を複数の隣接するビーム方向から決定し、そして
    上記第1ステーションから第2ステーションへ信号を送信するための1つ以上のビーム方向を選択し、逐次の通信データバーストが2つの異なるビーム方向から第1ステーションにより受信されたことが決定されたときには、上記第1ステーションから第2ステーションへ上記信号を送信するために上記2つの異なるビーム方向を同時に選択し、そして上記2つの異なるビーム方向が隣接していないときには、上記異なる両ビーム方向に加えてその介在するビーム方向においても第1ステーションから第2ステーションへ信号を送信するという段階を含むことを特徴とする方法。
  2. 上記2つの異なるビーム方向の第1及び第2のビーム方向は、上記第1ステーションから送信される所定の複数の連続信号に対して使用される請求項1に記載の方法。
  3. 逐次のデータバーストの各々が受信されるところの上記決定された方向は、最も強い信号が受信されたビーム方向として定義される請求項1又は2に記載の方法。
  4. 逐次のデータバーストの各々が受信されるところの上記決定された方向は、最短の経路をたどった信号が受信されたビーム方向として定義される請求項1又は2に記載の方法。
  5. 第1ステーションと第2ステーションとの間の距離を表わす距離パラメータを監視する段階を含み、第1ステーションと第2ステーションとの間の距離が所定値より小さい場合には、第1及び第2信号が受信される方向に関わりなく、第2ステーションへ送信される信号が比較的広角度の広がりで送信される請求項1ないし4のいずれかに記載の方法。
  6. 第1ステーションと第2ステーションとの間の距離が上記所定値より小さい場合には、信号が比較的低い電力レベルで第2ステーションへ送信され、そしてその距離が所定値より大きい場合には、信号が高い電力レベルで送信される請求項5に記載の方法。
  7. 上記ネットワークは、セルラー通信ネットワークであり、そして上記第1ステーションは、ベーストランシーバステーションである請求項1ないし6のいずれかに記載の方法。
  8. 移動通信ネットワークにおいて第2の移動ステーションと方向性無線通信を行う第1ステーションであって、
    上記第2ステーションから送信された逐次の通信データバーストを識別するための識別手段と、
    その逐次の通信データバーストが第1ステーションにより受信されたところの各ビーム方向を複数の隣接するビーム方向から決定するための決定手段と、
    上記第2ステーションに信号を送信するための送信手段と、
    上記第1ステーションから第2ステーションへ信号を送信するための1つ以上のビーム方向を選択する制御手段であって、逐次の通信データバーストが2つの異なるビーム方向から第1ステーションにより受信されたことが決定されたときには、上記送信手段により信号を送信するために上記2つの異なるビーム方向を同時に選択し、そして上記2つの異なるビーム方向が隣接していないときには、上記異なる両ビーム方向に加えてその介在するビーム方向においても通信データを送信するように送信手段を制御するよう構成された制御手段とを備えたことを特徴とする第1ステーション。
  9. 上記制御手段は、第1ステーションと第2ステーションとの間の距離を表わす距離パラメータを監視するように構成され、第1ステーションと第2ステーションとの間の距離が所定値より小さい場合には、上記2つの信号が受信される方向に関わりなく、信号を比較的広角度の広がりで送信する請求項8に記載の第1ステーション。
  10. 上記制御手段は、所定の複数の連続信号を上記2つの異なるビーム方向のうちの第1及び第2のビーム方向に送信するように上記送信手段を制御するよう構成された請求項8に記載の第1ステーション。
JP52913598A 1997-02-13 1997-02-13 方向性無線通信方法及び装置 Expired - Lifetime JP4026858B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/EP1997/000666 WO1998036471A1 (en) 1997-02-13 1997-02-13 Method and apparatus for directional radio communication

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001510649A JP2001510649A (ja) 2001-07-31
JP4026858B2 true JP4026858B2 (ja) 2007-12-26

Family

ID=8166514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52913598A Expired - Lifetime JP4026858B2 (ja) 1997-02-13 1997-02-13 方向性無線通信方法及び装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6289005B1 (ja)
EP (1) EP0960451B1 (ja)
JP (1) JP4026858B2 (ja)
AT (1) ATE218010T1 (ja)
AU (1) AU738567B2 (ja)
DE (1) DE69712790T2 (ja)
WO (1) WO1998036471A1 (ja)

Families Citing this family (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2332122B (en) * 1997-12-05 2002-11-20 Motorola Ltd Method of transmission and related apparatus
US6697378B1 (en) * 1998-10-16 2004-02-24 Cisco Technology, Inc. Method and apparatus for class based transmission control of data connections based on real-time external feedback estimates obtained using messaging from a wireless network
DE69831691T2 (de) * 1998-11-11 2006-06-22 Nokia Corp. Verfahren und einrichtung für richtfunkkommunikation
US6198434B1 (en) * 1998-12-17 2001-03-06 Metawave Communications Corporation Dual mode switched beam antenna
US6522628B1 (en) 1999-03-01 2003-02-18 Cisco Technology, Inc. Method and system for managing transmission resources in a wireless communication network
EP1188336B1 (en) * 1999-05-01 2006-08-16 Nokia Corporation A method of directional radio communication
US6907243B1 (en) * 1999-06-09 2005-06-14 Cisco Technology, Inc. Method and system for dynamic soft handoff resource allocation in a wireless network
US6865185B1 (en) 2000-02-25 2005-03-08 Cisco Technology, Inc. Method and system for queuing traffic in a wireless communications network
US7068624B1 (en) * 2000-02-25 2006-06-27 Cisco Technology, Inc. Wireless router and method for processing traffic in a wireless communications network
US7031266B1 (en) * 2000-02-25 2006-04-18 Cisco Technology, Inc. Method and system for configuring wireless routers and networks
US7043225B1 (en) 2000-02-25 2006-05-09 Cisco Technology, Inc. Method and system for brokering bandwidth in a wireless communications network
EP1290529B1 (en) * 2000-05-15 2006-03-01 Konstantinos Amouris Method for dynamically allocating time slots of a common tdma broadcast channel to a network of transceiver nodes
US6895258B1 (en) * 2000-08-14 2005-05-17 Kathrein-Werke Kg Space division multiple access strategy for data service
FI113590B (fi) * 2000-09-13 2004-05-14 Nokia Corp Menetelmä suunnattujen antennikeilojen muodostamiseksi ja menetelmän toteuttava radiolähetin
JP3910349B2 (ja) * 2000-09-19 2007-04-25 株式会社日立コミュニケーションテクノロジー 指向性アンテナの制御方法および装置
JP2003018058A (ja) * 2001-06-29 2003-01-17 Sony Corp 送信機、その送信方法及び通信システム
US6904286B1 (en) 2001-07-18 2005-06-07 Cisco Technology, Inc. Method and system of integrated rate control for a traffic flow across wireline and wireless networks
US6785559B1 (en) * 2002-06-28 2004-08-31 Interdigital Technology Corporation System for efficiently covering a sectorized cell utilizing beam forming and sweeping
US7043274B2 (en) * 2002-06-28 2006-05-09 Interdigital Technology Corporation System for efficiently providing coverage of a sectorized cell for common and dedicated channels utilizing beam forming and sweeping
US7363011B2 (en) * 2002-11-05 2008-04-22 Nokia Corporation Method and apparatus for estimating the impulse response of a radio channel based on a calculated correlation sequence
TW200522623A (en) * 2003-03-03 2005-07-01 Interdigital Tech Corp Reduced complexity sliding window based equalizer
US7042967B2 (en) * 2003-03-03 2006-05-09 Interdigital Technology Corporation Reduced complexity sliding window based equalizer
US7844232B2 (en) * 2005-05-25 2010-11-30 Research In Motion Limited Joint space-time optimum filters (JSTOF) with at least one antenna, at least one channel, and joint filter weight and CIR estimation
US7660596B1 (en) 2006-06-30 2010-02-09 At&T Intellectual Property Ii, L.P. Method and apparatus for the ordering of carrier links
JP5277246B2 (ja) * 2007-07-16 2013-08-28 ノーテル・ネットワークス・リミテッド 無線ネットワークでの空間分割多重アクセスの提供
GB2454649B (en) * 2007-10-26 2012-05-30 Ubiquisys Ltd Cellular basestation
US8774837B2 (en) 2011-04-30 2014-07-08 John Anthony Wright Methods, systems and apparatuses of emergency vehicle locating and the disruption thereof
JP6433657B2 (ja) * 2013-12-18 2018-12-05 株式会社Nttドコモ 無線基地局、移動局、及び無線通信方法
US10148513B1 (en) * 2017-05-10 2018-12-04 International Business Machines Corporation Mobile device bandwidth consumption

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5515378A (en) 1991-12-12 1996-05-07 Arraycomm, Inc. Spatial division multiple access wireless communication systems
GB2281176B (en) * 1993-08-12 1998-04-08 Northern Telecom Ltd Base station antenna arrangement
DE69431584T2 (de) 1993-08-12 2003-03-06 Nortel Networks Ltd Antenneneinrichtung für Basisstation
US5621752A (en) * 1994-06-23 1997-04-15 Qualcomm Incorporated Adaptive sectorization in a spread spectrum communication system
FI97926C (fi) 1994-09-22 1997-03-10 Nokia Telecommunications Oy Menetelmä lähetystehon säätämiseksi ja solukkoradiojärjestelmä
US6006069A (en) 1994-11-28 1999-12-21 Bosch Telecom Gmbh Point-to-multipoint communications system
DE19506439A1 (de) 1995-02-24 1996-08-29 Sel Alcatel Ag Zuweisung einer Trägerfrequenz in einem SDMA-Funksystem
FI98172C (fi) 1995-05-24 1997-04-25 Nokia Telecommunications Oy Menetelmä pilottisignaalin lähettämiseksi ja solukkoradiojärjestelmä
FI105515B (fi) * 1995-05-24 2000-08-31 Nokia Networks Oy Menetelmä kanavanvaihdon nopeuttamiseksi sekä solukkoradiojärjestelmä
GB9514659D0 (en) * 1995-07-18 1995-09-13 Northern Telecom Ltd An antenna downlink beamsteering arrangement
US5610617A (en) * 1995-07-18 1997-03-11 Lucent Technologies Inc. Directive beam selectivity for high speed wireless communication networks
JP3441256B2 (ja) * 1995-09-06 2003-08-25 株式会社東芝 無線通信システム
US5884187A (en) * 1996-03-13 1999-03-16 Ziv; Noam A. Method and apparatus for providing centralized power control administration for a set of base stations
US5856804A (en) * 1996-10-30 1999-01-05 Motorola, Inc. Method and intelligent digital beam forming system with improved signal quality communications

Also Published As

Publication number Publication date
US6289005B1 (en) 2001-09-11
DE69712790T2 (de) 2004-08-19
EP0960451A1 (en) 1999-12-01
AU738567B2 (en) 2001-09-20
AU1872997A (en) 1998-09-08
ATE218010T1 (de) 2002-06-15
JP2001510649A (ja) 2001-07-31
WO1998036471A1 (en) 1998-08-20
DE69712790D1 (de) 2002-06-27
EP0960451B1 (en) 2002-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4026858B2 (ja) 方向性無線通信方法及び装置
JP4121560B2 (ja) 方向性無線通信方法及び装置
US6393303B1 (en) Method and apparatus for directional radio communication
US6321082B1 (en) Method and apparatus for directional radio communication
FI103248B (fi) Päätelaitteen sijainnin määrittäminen radiojärjestelmässä
US6321066B1 (en) Method and apparatus for directional radio communication
KR100426110B1 (ko) 무선 통신 장치 및 무선 통신 방법
EP1129591B1 (en) Method and apparatus for directional radio communication
US6771984B1 (en) Base station device and radio communication method
JP2002530026A (ja) 方向性無線通信方法及び装置
CN1120544C (zh) 定向无线通信的方法和装置
JP2006013786A (ja) 適応アンテナアレー受信装置及びその方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060913

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20061226

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061226

A72 Notification of change in name of applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A721

Effective date: 20061226

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070911

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071009

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121019

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121019

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131019

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term