JP2003152114A - 半導体記憶装置、その製造方法及びその書き換え方法 - Google Patents

半導体記憶装置、その製造方法及びその書き換え方法

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JP2003152114A
JP2003152114A JP2001346410A JP2001346410A JP2003152114A JP 2003152114 A JP2003152114 A JP 2003152114A JP 2001346410 A JP2001346410 A JP 2001346410A JP 2001346410 A JP2001346410 A JP 2001346410A JP 2003152114 A JP2003152114 A JP 2003152114A
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gate electrode
film
floating gate
insulating film
semiconductor substrate
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Kenji Ueda
健次 上田
Seiki Ogura
正気 小椋
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Panasonic Holdings Corp
Halo LSI Design and Device Technology Inc
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Halo LSI Design and Device Technology Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリセルの占有面積を増大させることなく
より多くの情報を保持できるようにする。 【解決手段】 半導体基板11の上には、第1のゲート
絶縁膜12aを介して第1の浮遊ゲート電極14が形成
されており、第1の浮遊ゲート電極14の上には、第1
の容量絶縁膜15を介して制御ゲート電極16が形成さ
れている。半導体基板11の上部における第1の浮遊ゲ
ート電極14の側方には凹部11aが形成されており、
該凹部11aの第1の浮遊ゲート電極14側の壁面を跨
ぐ半導体基板11上には、第2のゲート絶縁膜12b及
び13aを介して半導体基板11と対向し、且つ第2の
容量絶縁膜18aを介して第1の浮遊ゲート電極14及
び制御ゲート電極16と対向する第2の浮遊ゲート電極
19Bが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置に
関し、特に、浮遊ゲート電極を備えたEEPROM(El
ectrically Erasable and Programmable Read Only Mem
ory)装置からなる半導体記憶装置、その製造方法及び
その書き換え方法に関する。
【0002】
【従来の技術】EEPROM装置からなる不揮発性半導
体記憶装置として、電荷を蓄積する浮遊ゲート電極を備
えたEEPROM装置が利用されており、電源供給を行
わなくても書き込まれた情報が保持されることから各種
コンピュータの内部記憶装置及び外部記憶装置に用いら
れている。
【0003】近年、浮遊ゲート電極を備えたEEPRO
M装置の1つとして、例えば、特許第3033748号
に示されているように、基板上に設けた段差部を跨ぐよ
うに浮遊ゲート電極を配置した半導体記憶装置が提案さ
れている。
【0004】以下、従来例として特許第3033748
号に開示された不揮発性半導体記憶装置について図面を
参照しながら説明する。
【0005】図20は、従来の不揮発性半導体記憶装置
の断面構成を示している。図20に示すように、半導体
基板101の上面には凹部101aが設けられており、
凹部101aの底面を下段とし、凹部101aの一方の
壁面と接続される半導体基板101の上面を上段とする
段差部が形成されている。凹部101aを除く半導体基
板101上には第1のゲート絶縁膜102が形成されて
おり、凹部101aの底面及び壁面の上には第2のゲー
ト絶縁膜103が形成されている。また、半導体基板1
01上には第1のゲート絶縁膜102を介して制御ゲー
ト電極104及び保護膜105がこの順に形成されてい
る。制御ゲート電極104の凹部101a側の側面上に
は、第1のゲート絶縁膜102及び第2のゲート絶縁膜
103を介して半導体基板101と対向すると共に、容
量絶縁膜106を介して制御ゲート電極104と対向す
る浮遊ゲート電極107が形成されている。なお、制御
ゲート電極104の凹部101aと反対側の側面上に
は、容量絶縁膜106と同等の絶縁膜を介して浮遊ゲー
ト電極107と同等の導電性サイドウォールが形成され
ているが、これはメモリセルとしての動作には影響を与
えない。
【0006】半導体基板101の上部における制御ゲー
ト電極104の凹部101a側の側方部分には低濃度ド
レイン領域109a及び高濃度ドレイン領域109bか
らなるドレイン領域109が形成されており、凹部10
1aと反対側の側方部分には低濃度ソース領域110a
及び高濃度ソース領域110bからなるソース領域11
0が形成されている。
【0007】以下、従来例に係る半導体記憶装置の書き
換え方法について説明する。
【0008】従来例に係る半導体記憶装置の書き込み動
作は、ドレイン領域109に例えば5Vを制御ゲート電
極104に例えば10Vを印加し、ソース領域110を
0Vとすることにより行われる。これにより、ドレイン
領域109近傍のチャネル領域にホットエレクトロンが
発生するが、このとき、チャネル領域にはソース領域か
らドレイン領域に向かう電界が生じているため、ホット
エレクトロンはドレイン領域109に設けられた凹部1
01aに向かって進行する。このため、ホットエレクト
ロンは凹部101aの壁面を跨ぐように形成された浮遊
ゲート電極107に効率よく注入される。
【0009】一方、従来例に係る半導体記憶装置の消去
動作は、ドレイン領域109に例えば10Vの高電圧を
印加することにより行われる。これにより、浮遊ゲート
電極107とドレイン領域109との間にFN(Fowler-
Nordheim)型トンネル電流が生じるため、浮遊ゲート電
極107に注入された電子は第1のゲート絶縁膜102
及び第2のゲート絶縁膜103をトンネリングしてドレ
イン領域109に放出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の半導体記憶装置は、浮遊ゲート電極107を制御ゲ
ート電極107の側面上に配置する構成のため、制御ゲ
ート電極を浮遊ゲート電極の上に配置するスタックゲー
ト型のEEPROM装置に比べてメモリセルの占有面積
が大きくなり、高密度且つ大容量の半導体記憶装置を実
現することが困難であるという問題を有している。
【0011】本発明は、前記従来の問題を解決し、メモ
リセルの占有面積を増大させることなくより多くの情報
を保持できるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、半導体記憶装置に、制御ゲート電極と第
1の容量絶縁膜を介して対向する第1の浮遊ゲート電極
と、該制御ゲート電極と第2の容量絶縁膜を介して対向
する第2の浮遊ゲート電極とを備える構成とする。
【0013】具体的に、本発明に係る第1の半導体記憶
装置は、半導体基板上に第1のゲート絶縁膜を介して形
成された第1の浮遊ゲート電極と、第1の浮遊ゲート電
極上に第1の容量絶縁膜を介して形成された制御ゲート
電極と、第1の浮遊ゲート電極及び制御ゲート電極の側
面上に第2の容量絶縁膜を介して形成され、半導体基板
と第2のゲート絶縁膜を介して対向する第2の浮遊ゲー
ト電極とを備えている。
【0014】本発明の第1の半導体記憶装置によると、
半導体基板上に形成された第1の浮遊ゲート電極と、第
1の浮遊ゲート電極及び制御ゲート電極の側面上に第2
の容量絶縁膜を介して形成された第2の浮遊ゲート電極
とを備えているため、第1の浮遊ゲート電極と第2の浮
遊ゲート電極とにそれぞれ独立に電荷を蓄積することが
可能となり、第1の浮遊ゲート電極及び第2の浮遊ゲー
ト電極に電荷が注入されていない第1の状態、第1の浮
遊ゲート電極には電荷が注入され且つ第2の浮遊ゲート
電極には電荷が注入されていない第2の状態、第1の浮
遊ゲート電極には電荷が注入されておらず且つ第2の浮
遊ゲート電極には電荷が注入された第3の状態、並びに
第1の浮遊ゲート電極及び第2の浮遊ゲート電極に電荷
が注入された第4の状態からなる4つの状態を1つのメ
モリセルに書き込むことが可能となる。
【0015】本発明に係る第2の半導体記憶装置は、上
面に段差部を有する半導体基板と、段差部の上段におけ
る半導体基板上に段差部とは所定の間隔をおいて形成さ
れ、第1のゲート絶縁膜を介して半導体基板と対向する
第1の浮遊ゲート電極と、第1の浮遊ゲート電極の上に
第1の容量絶縁膜を介して形成された制御ゲート電極
と、段差部を跨ぐように形成され、半導体基板とは第2
のゲート絶縁膜を介して対向し、且つ第1の浮遊ゲート
電極及び制御ゲート電極の段差部側の側面と第2の容量
絶縁膜を介して対向する第2の浮遊ゲート電極と、半導
体基板の上部における第1の浮遊ゲート電極の段差部側
の側方の領域に形成されたドレイン領域と、半導体基板
の上部における第1の浮遊ゲート電極の段差部と反対側
の側方の領域に形成されたソース領域とを備えている。
【0016】本発明の第2の半導体記憶装置によると、
段差部の上段における半導体基板上に段差部とは所定の
間隔をおいて形成された第1の浮遊ゲート電極と、段差
部を跨ぐように形成された第2の浮遊ゲート電極とを備
えているため、第1の浮遊ゲート電極に対する書き込み
動作は制御ゲート電極と半導体基板との間にトンネル電
流を発生させることによって行い、また第2の浮遊ゲー
ト電極に対する書き込み動作は段差部に近い側のチャネ
ル領域にホットキャリアを発生させることによって行う
ことが可能となり、第1の浮遊ゲート電極に対する書き
込み動作と、第2の浮遊ゲート電極に対する書き込み動
作と分けて行うことが確実となる。
【0017】本発明の第1又は第2の半導体記憶装置に
おいて、第1の容量絶縁膜及び第2の容量絶縁膜のうち
の少なくとも一方は、シリコン窒化膜がシリコン酸化膜
に挟まれてなる積層膜であることが好ましい。このよう
にすると、第1の容量絶縁膜及び第2の容量絶縁膜のう
ちの積層膜とされた絶縁膜の劣化を防止することがで
き、該絶縁膜の信頼性が向上する。
【0018】本発明に係る半導体記憶装置の製造方法
は、半導体基板上に第1の絶縁膜、第1の導電膜、第2
の絶縁膜及び第2の導電膜を順次形成する第1の工程
と、第1の導電膜から第1の浮遊ゲート電極を、第2の
絶縁膜から第1の容量絶縁膜を、第2の導電膜から制御
ゲート電極をそれぞれ形成する第2の工程と、第1の浮
遊ゲート電極及び制御ゲート電極の側面上に第3の絶縁
膜を形成する第3の工程と、第1の浮遊ゲート電極及び
制御ゲート電極の側面上に絶縁性サイドウォールを形成
し、形成した絶縁性サイドウォールをマスクとして半導
体基板に対してエッチングを行うことにより半導体基板
上に段差部を設け後、前記絶縁性サイドウォールを除去
する第4の工程と、段差部の側面及び底面に第4の絶縁
膜を形成する第5の工程と、制御ゲート電極上を含む半
導体基板上の全面に第3の導電膜を形成し、形成した第
3の導電膜にエッチングを行って第1の浮遊ゲート電極
及び制御ゲート電極の側面上に第3の導電膜から第2の
浮遊ゲート電極を形成する第6の工程とを備えている。
【0019】本発明の半導体記憶装置の製造方法によれ
ば、半導体基板上に第1の浮遊ゲート電極を形成する工
程と、第1の浮遊ゲート電極及び制御ゲート電極の側面
上に第2の浮遊ゲート電極を形成する工程とを備えてい
るため、本発明の半導体記憶装置を確実に得ることがで
きる。
【0020】本発明の半導体記憶装置の製造方法におい
て、第1の工程は、第2の導電膜の上に保護膜形成膜を
形成する工程を含み、第2の工程において、保護膜形成
膜から保護膜を形成することが好ましい。このようにす
ると、第4の工程における半導体基板のエッチングによ
るダメージから制御ゲート電極を保護することが可能と
なる。
【0021】本発明の半導体記憶装置の製造方法におい
て、第3の工程における第3の絶縁膜と、第5の工程に
おける第4の絶縁膜とを同時に形成することが好まし
い。このようにすると、製造工程が単純化され、本発明
の半導体記憶装置の製造コストを削減することができ
る。
【0022】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第3
の工程は第4の工程よりも後に行い、第3の工程におい
て、第3の絶縁膜を形成するのと同時に、制御ゲート電
極の上面に保護膜を形成することが好ましい。このよう
にすると、製造コストを増大させることなく第4の工程
における半導体基板のエッチングによるダメージから制
御ゲート電極を保護することが可能となる。
【0023】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第1
の工程において、第2の絶縁膜をシリコン窒化膜がシリ
コン酸化膜に挟まれてなる積層膜として形成することが
好ましい。このようにすると、第1の浮遊ゲート電極と
制御ゲート電極との間に形成される第1の容量絶縁膜と
してシリコン窒化膜がシリコン酸化膜に挟まれてなる積
層膜が形成されるので、第1の容量絶縁膜の信頼性が向
上すると共に、第1の浮遊ゲート電極への書き込み動作
の信頼性が向上する。
【0024】本発明の半導体記憶装置の製造方法におい
て、第5の工程と第6の工程との間に、第3の絶縁膜の
上にシリコン窒化膜及びシリコン酸化膜からなる積層膜
を形成する工程をさらに備え、第3の工程において、第
3の絶縁膜をシリコン酸化膜として形成することが好ま
しい。このようにすると、第2の浮遊ゲート電極と制御
ゲート電極との間に形成される第2の容量絶縁膜として
シリコン窒化膜がシリコン酸化膜に挟まれてなる積層膜
が形成されるので、第2の容量絶縁膜の信頼性が向上す
ると共に、第2の浮遊ゲート電極への書き込み動作の信
頼性が向上する。
【0025】本発明に係る半導体記憶装置の書き換え方
法は、上面に段差部を有する半導体基板と、段差部の上
段における半導体基板上に段差部とは所定の間隔をおい
て形成され、第1のゲート絶縁膜を介して半導体基板と
対向する第1の浮遊ゲート電極と、第1の浮遊ゲート電
極の上に第1の容量絶縁膜を介して形成された制御ゲー
ト電極と、段差部を跨ぐように形成され、半導体基板と
は第2のゲート絶縁膜を介して対向し、且つ第1の浮遊
ゲート電極及び制御ゲート電極の段差部側の側面と第2
の容量絶縁膜を介して対向する第2の浮遊ゲート電極
と、半導体基板の上部における第1の浮遊ゲート電極の
段差部側の側方の領域に形成されたドレイン領域と、半
導体基板の上部における第1の浮遊ゲート電極の段差部
と反対側の側方の領域に形成されたソース領域とを備え
た半導体記憶装置を対象とし、半導体基板と制御ゲート
電極との間に第1の電圧を印加することにより第1の浮
遊ゲート電極に電荷を注入する工程と、制御ゲート電極
と半導体基板との間に第1の電圧と反対の極性を持つ第
2の電圧を印加することにより、第1の浮遊ゲート電極
から電荷を引き抜く工程と、制御ゲート電極に第3の電
圧を印加し、ソース領域とドレイン領域との間に第4の
電圧を印加することにより、第2の浮遊ゲート電極に電
荷を注入する工程と、制御ゲート電極とドレイン領域と
の間に第3の電圧とは反対の極性を持つ第5の電圧を印
加することにより、第2の浮遊ゲート電極から電荷を引
き抜く工程とを備えている。
【0026】本発明の半導体記憶装置の書き換え方法に
よれば、第1の浮遊ゲート電極及び第2の浮遊ゲート電
極のそれぞれに対して電荷を注入する工程と引き抜く工
程とを備えているため、第1の浮遊ゲート電極と第2の
浮遊ゲート電極とに対してそれぞれ独立して書き込み動
作及び消去動作を行うことが可能となり、第1の浮遊ゲ
ート電極及び第2の浮遊ゲート電極に電荷が注入されて
いない第1の状態、第1の浮遊ゲート電極には電荷が注
入され且つ第2の浮遊ゲート電極には電荷が注入されて
いない第2の状態、第1の浮遊ゲート電極には電荷が注
入されておらず且つ第2の浮遊ゲート電極には電荷が注
入された第3の状態、並びに第1の浮遊ゲート電極及び
第2の浮遊ゲート電極に電荷が注入された第4の状態か
らなる4つの状態を1つのメモリセルに書き込むことが
可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の第1
の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0028】図1は本発明の第1の実施形態に係る半導
体記憶装置の断面構成を示している。なお、本実施形態
においてはnチャネル型メモリセルについて説明する。
【0029】図1に示すように、例えばp型シリコンか
らなる半導体基板11の上面には、深さが約30nm〜
70nmの凹部11aが設けられており、凹部11aの
底面を下段とし、凹部11aの一方の壁面と接続される
半導体基板11上面を上段とする段差部が形成されてい
る。半導体基板11における凹部11aを除く上面には
酸化シリコンからなる第1の絶縁膜12が形成されてお
り、凹部11aの底面及び壁面の上には酸化シリコンか
らなる第4の絶縁膜13が形成されている。
【0030】第1の絶縁膜12の上には、凹部11aの
一壁面と所定の間隔をおいて、多結晶シリコンからなる
第1の浮遊ゲート電極14、酸化シリコンからなる第1
の容量絶縁膜15、多結晶シリコンからなる制御ゲート
電極16及び酸化シリコンからなる保護膜17がこの順
に積層して形成されている。ここで、第1の絶縁膜12
における第1の浮遊ゲート電極14との対向部分が第1
のゲート絶縁膜12aとして機能する。なお、制御ゲー
ト電極16はワード線に接続されるか、あるいは制御ゲ
ート電極16自体がワード線として機能する。
【0031】第1の浮遊ゲート電極14及び制御ゲート
電極16の凹部11a側の側面上には酸化シリコンから
なる第2の容量絶縁膜18Aを介して多結晶シリコンか
らなる第2の浮遊ゲート電極19Bが形成されている。
ここで、第2の浮遊ゲート電極19Bは、第1の絶縁膜
12及び第4の絶縁膜13を介して凹部11aの壁面を
跨いで半導体基板11と対向しており、第1の絶縁膜1
2及び第4の絶縁膜13における第2の浮遊ゲート電極
19Bとの対向部分が第2のゲート絶縁膜12b及び1
3aとして機能する。
【0032】なお、第1の浮遊ゲート電極14及び制御
ゲート電極16の凹部11aと反対側の側面上には導電
性サイドウォール19aが形成されているが、これはメ
モリセルの動作には特に影響を与えない。
【0033】凹部11aを含む半導体基板11の上部に
おける第1の浮遊ゲート電極14の外側の領域には、n
型の不純物が注入されることによって、凹部11a側に
はドレイン領域20が、凹部11aと反対側にはソース
領域21がそれぞれ形成されている。
【0034】ここで、ドレイン領域20は、第2の浮遊
ゲート電極19Bの下側に形成された低濃度ドレイン領
域20aと、第2の浮遊ゲート電極19Bの外側に形成
され且つ低濃度ドレイン領域20aに接続する高濃度ド
レイン領域20bとによって構成されている。また、ソ
ース領域21は、凹部11aと反対側の導電性サイドウ
ォール19aの下側に形成された低濃度ソース領域21
aと、該導電性サイドウォール19aの外側に形成され
且つ低濃度ソース領域21aに接続する高濃度ソース領
域21bとによって構成されている。なお、低濃度ドレ
イン領域20aと低濃度ソース領域21aとの間の領域
がチャネル領域となる。
【0035】ここで、高濃度ドレイン領域20bは凹部
11aの底面、第2の浮遊ゲート電極19Bと反対側の
壁面及び該壁面と接続される半導体基板11の上面にま
で達しているように図示されているが、凹部11aの底
面にのみ形成されていてもよく、また凹部11aの底面
及び凹部11aにおける第2の浮遊ゲート電極19Bと
反対側の壁面にのみ形成されていてもよい。
【0036】第1の実施形態の特徴として、制御ゲート
電極16と第1の容量絶縁膜15を介して対向する第1
の浮遊ゲート電極14と、該制御ゲート電極16と第2
の容量絶縁膜18Aを介して対向する第2の浮遊ゲート
電極19Bとを備えている。
【0037】次に、前記のように構成された本発明の第
1の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法について
図面を参照しながら説明する。
【0038】図2〜図4は本発明の第1の実施形態に係
る半導体記憶装置の製造方法の工程順の断面構成を示し
ている。
【0039】まず、図2(a)に示すように、熱酸化法
により、例えばp型シリコンからなる半導体基板11上
の全面に膜厚が約8nm〜15nmの酸化シリコンから
なる第1の絶縁膜12を形成する。次に、化学気相堆積
(CVD:Chemical Vapor Deposition)法により、第1
の絶縁膜12の上に多結晶シリコンからなる第1の導電
膜14Aを堆積した後、熱酸化法により、第1の導電膜
14Aの表面を酸化して膜厚が約18nm〜24nmの
酸化シリコンからなる第2の絶縁膜15Aを形成する。
続いて、CVD法により、第2の絶縁膜15Aの上に多
結晶シリコンからなる第2の導電膜16Aを堆積した
後、高温熱CVD法により、いわゆるHTO(High Tem
perature Oxide)膜である酸化シリコンからなる保護膜
形成膜17Aを堆積する。
【0040】次に、図2(b)に示すように、フォトリ
ソグラフィ法により、制御ゲート電極16をパターニン
グする第1のレジストパターン22を形成した後、形成
した第1のレジストパターン22を用いたドライエッチ
ングを行って、第1の導電膜14Aから第1の浮遊ゲー
ト電極14を、第2の絶縁膜15Aから第1の容量絶縁
膜15を、第2の導電膜16Aから制御ゲート電極16
を、保護膜形成膜17Aから保護膜17をそれぞれ形成
する。
【0041】次に、図2(c)に示すように、第1のレ
ジストパターン22を除去した後、熱酸化法により、第
1の浮遊ゲート電極14及び制御ゲート電極16の側面
に膜厚が約18nm〜24nmの酸化シリコンからなる
第3の絶縁膜18を形成する。その後、CVD法によ
り、保護膜17上を含む半導体基板11上の全面に、膜
厚が約40nm〜70nmのBPSG(Boron Phosphor
us Silicate Glass)膜である絶縁性サイドウォール形
成膜23を堆積する。
【0042】次に、図2(d)に示すように、異方性ド
ライエッチング法により絶縁性サイドウォール形成膜2
3をエッチングして、第1の浮遊ゲート電極14及び制
御ゲート電極16の側方に絶縁性サイドウォール23a
を自己整合的に形成する。この時、絶縁性サイドウォー
ル23aの底面における水平方向の膜厚は、絶縁性サイ
ドウォール形成膜23の膜厚に応じて約30nm〜60
nmに厳密に制御される。
【0043】次に、図3(a)に示すように、フォトリ
ソグラフィ法により、少なくとも一方の絶縁性サイドウ
ォール上とその外側の半導体基板11上の一部を開口す
る第2のレジストパターン24を形成し、形成した第2
のレジストパターン24及び一方の絶縁性サイドウォー
ル23aをマスクとして用いた異方性ドライエッチング
法により、半導体基板11の開口部を約30nm〜70
nmの深さにまでエッチングして凹部11aを形成す
る。このとき、保護膜17はこのエッチングによるダメ
ージから制御ゲート電極16を保護している。
【0044】次に、図3(b)に示すように、第2のレ
ジストパターン24を除去した後、気相フッ酸(Vapor
HF)を用いて絶縁性サイドウォール23aを選択的に除
去する。その後、熱酸化法により、形成した凹部11a
の半導体基板11上に酸化シリコンからなる第4の絶縁
膜13を形成する。なお、気相フッ酸による絶縁性サイ
ドウォール23aの除去において、気相フッ酸によるB
PSG膜に対するエッチングレートは、シリコン酸化膜
に対するエッチングレートの100倍以上であるため、
第1の絶縁膜12及び第3の絶縁膜18はほとんどエッ
チングされない。
【0045】次に、図3(c)に示すように、イオン注
入法により、保護膜17及び第3の絶縁膜18をマスク
としてn型不純物イオンを半導体基板11に注入するこ
とにより、浮遊ゲート電極14側方の半導体基板11上
部において、凹部11a側には低濃度ドレイン領域20
aを形成し、凹部11aと反対側には低濃度ソース領域
21aを形成する。
【0046】次に、図4(a)に示すように、CVD法
により、保護膜17上を含む半導体基板11上の全面に
膜厚が約150nm〜200nmの多結晶シリコンから
なる第3の導電膜19を堆積する。
【0047】次に、図4(b)に示すように、第3の導
電膜19に対して異方性ドライエッチングを行い、第3
の絶縁膜18の側面上に第3の導電膜19からなる導電
性のサイドウォール19a及び19bを形成する。ここ
で、凹部11a側の導電性サイドウォール19bが第2
の浮遊ゲート電極19Bとして機能し、また第2の浮遊
ゲート電極19Bと対向する第3の絶縁膜18aが第2
の容量絶縁膜18Aとして機能する。第2の浮遊ゲート
電極19Bの水平方向の膜厚は、第3の導電膜19の膜
厚に応じて厳密に制御され、ここでは、凹部11aの壁
面を跨ぐ程度の厚さに形成されている。
【0048】次に、図4(c)に示すように、第2の浮
遊ゲート電極19B、導電性サイドウォール19a及び
保護膜17をマスクとして用いたイオン注入法により、
砒素イオンを半導体基板11に注入する。これにより、
第2の浮遊ゲート電極19Bの外側の半導体基板11の
上部に高濃度ドレイン領域20aを形成すると共に、導
電性サイドウォール19aの外側の半導体基板11の上
部に高濃度ソース領域21aを形成する。
【0049】その後、図示はしないが、層間絶縁膜形成
工程、配線工程及びボンディングパッド形成工程等を経
て第1の実施形態に係る半導体記憶装置が完成する。
【0050】第1の実施形態に係る半導体記憶装置の製
造方法においては、凹部11aを形成する工程におい
て、第1の浮遊ゲート電極14及び制御ゲート電極16
に対して自己整合的に形成した絶縁性サイドウォール2
3aをマスクとして用いる。このため、形成される凹部
11aにおける第1の浮遊ゲート電極14側の壁面の位
置は、第1の浮遊ゲート電極14の側面の位置よりも第
2の容量絶縁膜18Aの膜厚と絶縁性サイドウォール2
3aの底面における膜厚との和の分だけ離れた位置とな
る。ここで、第2の容量絶縁膜18Aの膜厚及び絶縁性
サイドウォール23aの膜厚はフォトリソグラフィ法に
よるマスクアライメント精度よりも高い精度で制御でき
るため、高い精度で再現性よく凹部11aを形成するこ
とが可能となる。
【0051】また、第2の浮遊ゲート電極19Bの形成
は自己整合的になされるため、第1の浮遊ゲート電極1
4と対向し、且つ凹部11aの壁面を跨いで半導体基板
11と対向するように第2の浮遊ゲート電極19Bを形
成することが確実となる。これにより、前述のように凹
部11aの形成を高い精度で制御することと合わせて、
凹部11aと第1の浮遊ゲート電極14及び第2の浮遊
ゲート電極19Bとの位置関係を再現性よく制御するこ
とが可能となる。特に、凹部11aの壁面と第1の浮遊
ゲート電極14の側面との距離は、半導体記憶装置の書
き込み特性を決める重要なパラメータであり、本実施形
態の製造方法によって、半導体記憶装置の書き込み特性
を再現性よく制御することが可能となる。
【0052】次に、本発明の第1の実施形態に係る半導
体記憶装置の書き換え方法について図1を参照しながら
説明する。
【0053】本発明の半導体記憶装置は、第1の浮遊ゲ
ート電極14と第2の浮遊ゲート電極19Bとをそれぞ
れ独立して書き込み動作及び消去動作を行うことが可能
である。
【0054】第1の浮遊ゲート電極14への書き込み動
作は、制御電極16と半導体基板11との間に高電圧を
印加することにより行われる。具体的には、制御ゲート
電極16に例えば10Vを印加し、ソース領域21及び
半導体基板11を0Vとすることにより、第1の電圧と
して制御ゲート電極16−半導体基板11間に10Vの
電圧が印加される。これにより、FN (Fowler-Nordhei
m)型トンネル電流として、半導体基板11から第1の浮
遊ゲート電極14へと第1のゲート絶縁膜12aを通過
した電子が第1の浮遊ゲート電極14に注入される。
【0055】第1の浮遊ゲート電極14の消去動作は、
制御ゲート電極16と半導体基板11との間に第1の電
圧とは逆向きの高電圧を印加することにより行われる。
具体的には、制御ゲート電極16に例えば−10Vを印
加し、半導体基板11を0Vとすることにより、第2の
電圧として制御ゲート電極16−半導体基板11間に−
10Vの電圧が印加される。これにより、第1の浮遊ゲ
ート電極14に蓄積された電子がFN型トンネル電流と
して第1のゲート絶縁膜12aを通過して半導体基板1
1に引き抜かれる。
【0056】第2の浮遊ゲート電極19Bへの書き込み
動作は、制御ゲート電極16に高電圧を印加すると共
に、ソース領域21とドレイン領域20との間に電圧を
印加することにより行われる。具体的には、制御ゲート
電極16に第3の電圧として7Vを印加すると共に、ド
レイン領域20を5V、ソース領域21を0Vとするこ
とにより、第4の電圧としてドレイン領域20−ソース
領域21間に5Vを印加する。これより、ドレイン領域
20近傍のチャネル領域にホットエレクトロンが発生
し、発生したホットエレクトロンが第2の浮遊ゲート電
極19Bに注入される。ここで、チャネル領域にはドレ
イン領域20からソース領域21に向かう電界が生じて
いるため、チャネル領域において発生したホットエレク
トロンは、ドレイン領域21に設けられた凹部11aに
向かって進行する。このため、ホットエレクトロンは、
凹部11aの壁面を跨ぐように形成された第2の浮遊ゲ
ート電極19Bに効率よく注入される。また、ホットエ
レクトロンの発生領域は第1の浮遊ゲート電極14とは
離れた位置にあるため、第3の電圧及び第4の電圧の印
加が終了した時点で第1の浮遊ゲート電極14に電子が
注入されることはほとんどない。
【0057】第2の浮遊ゲート電極19Bの消去動作
は、制御ゲート電極16とドレイン領域20との間に第
3の電圧とは逆向きの電圧を印加することにより行われ
る。具体的には、制御ゲート電極16に−5Vを印加
し、ドレイン領域20に5Vを印加することにより、第
5の電圧として制御ゲート電極16−ドレイン領域20
間に−10Vの電圧が印加される。これにより、第2の
浮遊ゲート電極19Bに注入された電子が第2のゲート
絶縁膜12b及び13aをトンネリングしてドレイン領
域20に引き抜かれる。
【0058】第1の実施形態に係る半導体記憶装置の書
き換え方法によれば、第1の浮遊ゲート電極14と第2
の浮遊ゲート電極19Bとに対してそれぞれ独立して書
き込み動作及び消去動作を行うことが可能となり、第1
の浮遊ゲート電極14及び第2の浮遊ゲート電極19B
に電荷が注入されていない第1の状態、第1の浮遊ゲー
ト電極14には電荷が注入され且つ第2の浮遊ゲート電
極19Bには電荷が注入されていない第2の状態、第1
の浮遊ゲート電極14には電荷が注入されておらず且つ
第2の浮遊ゲート電極19Bには電荷が注入された第3
の状態、並びに第1の浮遊ゲート電極14及び第2の浮
遊ゲート電極19Bに電荷が注入された第4の状態の4
つの状態を1つのメモリセルに書き込むことができる。
【0059】以上説明したように、第1の実施形態によ
れば、制御ゲート電極16と第1の容量絶縁膜15を介
して対向する第1の浮遊ゲート電極14と、該制御ゲー
ト電極16と第2の容量絶縁膜18Aを介して対向する
第2の浮遊ゲート電極19Bとを備えているため、1つ
のメモリセルに4つの状態を書き込むことが可能とな
る。これにより、メモリセルの占有面積を増大させるこ
となく、従来より多くの情報を保持させることが可能と
なり、高密度且つ大容量の半導体記憶装置を実現するこ
とができる。
【0060】(第1の実施形態の変形例)以下、本発明
の第1の実施形態の変形例に係る半導体記憶装置につい
て図面を参照しながら説明する。
【0061】第1の実施形態の変形例は、第1の実施形
態に係る半導体記憶装置の製造方法において、第3の絶
縁膜18の形成工程を凹部11aの形成工程の後に行う
点が異なっている。
【0062】図5(a)〜図5(d)は、第1の実施形
態の変形例に係る半導体装置の工程順の断面構成を示し
ており、第1の実施形態と同一の部材については同一の
符号を付すことにより説明を省略する。
【0063】まず、図2(a)及び図2(b)に示す工
程と同様にして、半導体基板11の上に第1の絶縁膜1
2、第1の浮遊ゲート電極14、第1の容量絶縁膜1
5、制御ゲート電極16及び保護膜17を順次形成す
る。
【0064】次に、図5(a)に示すように、図2
(c)に示す工程と同様にして、第1のレジストパター
ン22を除去した後、CVD法により、保護膜17上を
含む半導体基板11上の全面に、膜厚が約40nm〜7
0nmのBPSG膜である絶縁性サイドウォール形成膜
23を堆積する。
【0065】次に、図5(b)に示すように、図2
(d)に示す工程と同様にして、異方性ドライエッチン
グ法により絶縁性サイドウォール形成膜23をエッチン
グして、第1の浮遊ゲート電極14及び制御ゲート電極
16の側面上に絶縁性サイドウォール23aを自己整合
的に形成する。
【0066】次に、図5(c)に示すように、図3
(a)に示す工程と同様にして、第2のレジストパター
ン24を形成し、形成した第2のレジストパターン24
及び一方の絶縁性サイドウォール23aをマスクとして
用いた異方性ドライエッチング法により、半導体基板1
1の開口部を約30nm〜70nmの深さにまでエッチ
ングして凹部11aを形成する。
【0067】次に、図5(d)に示すように、図3
(b)に示す工程と同様にして、第2のレジストパター
ン24及び絶縁性サイドウォール23aを選択的に除去
する。その後、凹部11aの半導体基板11上に酸化シ
リコンからなる第2のゲート絶縁膜13を形成すると共
に、第1の浮遊ゲート電極14及び制御ゲート電極16
の側面に膜厚が約18nm〜24nmの酸化シリコンか
らなる第3の絶縁膜18を形成する。
【0068】その後、図3(c)及び図4(a)〜図4
(c)に示す工程と同様にして、第1の実施形態と同一
の構成を備えた半導体記憶装置が完成する。
【0069】以上説明したように、第1の実施形態の変
形例によると、第3の絶縁膜18の形成工程と第4の絶
縁膜13の形成工程を同時に行うことが可能となり、第
1の実施形態に比べて製造工程を簡略化できるため、製
造コストを削減することが可能となる。
【0070】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0071】第2の実施形態に係る半導体記憶装置は、
第1の実施形態の半導体記憶装置における保護膜17を
HTO膜としては形成しない点が第1の実施形態と異な
っている。以下の説明において、第1の実施形態と同一
の部材については同一の符号を付すことにより説明を省
略する。
【0072】図6は本発明の第2の実施形態に係る半導
体記憶装置の断面構成を示している。図6に示すよう
に、浮遊ゲート電極14の側面並びに制御ゲート電極1
6の側面及び上面の上に膜厚が約18nm〜24nmの
酸化シリコンからなる第3の絶縁膜25が形成されてい
る。第3の絶縁膜25において、第2の浮遊ゲート電極
19Bと対向する部分が第2の容量絶縁膜25aとな
り、制御ゲート電極16の上部に形成された部分が保護
膜25bとして機能する。
【0073】次に、前記のように構成された本発明の第
2の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法について
図面を参照しながら説明する。
【0074】図7(a)〜(d)及び図8(a)〜
(c)は本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置
の製造方法の工程順の断面構成を示している。なお、第
1の実施形態と同様に製造可能な工程については図面を
参照することにより説明を省略する。
【0075】まず、図7(a)に示すように、半導体基
板11の上に第1の絶縁膜12を形成した後、第1の絶
縁膜12の上に第1の導電膜14A、第2の絶縁膜15
A及び第2の導電膜16Aを順次形成する。
【0076】次に、図7(b)に示すように、フォトグ
ラフィ法により、第1のレジストパターン22を形成し
た後、ドライエッチング法により、第1の導電膜14A
から第1の浮遊ゲート電極14を、第2の絶縁膜15A
から第1の容量絶縁膜15を、第2の導電膜16Aから
制御ゲート電極16をそれぞれ形成する。
【0077】次に、図7(c)に示すように、熱酸化法
により、第1の浮遊ゲート電極14の側面並びに制御ゲ
ート電極16の側面及び上面に第3の絶縁膜25を形成
する。
【0078】次に、図7(d)に示すように、CVD法
により、第3の絶縁膜25上を含む半導体基板11上の
全面に、膜厚が約40nm〜70nmのBPSG膜であ
る絶縁性サイドウォール形成膜23を堆積した後、異方
性ドライエッチング法により絶縁性サイドウォール形成
膜23をエッチングして、第1の浮遊ゲート電極14及
び制御ゲート電極16の側方に絶縁性サイドウォール2
3aを自己整合的に形成する。
【0079】次に、図8(a)に示すように、図3
(a)に示す工程と同様にして、第2のレジストパター
ン24を形成し、形成した第2のレジストパターン24
及び一方の絶縁性サイドウォール23aをマスクとして
用いた異方性ドライエッチング法により、半導体基板1
1の開口部を約30nm〜70nmの深さにまでエッチ
ングして凹部11aを形成する。このとき、第3の絶縁
膜25における制御ゲート電極16の上面に形成した部
分が保護膜25bとして機能し、エッチングによるダメ
ージから制御ゲート電極16を保護する。
【0080】次に、図8(b)に示すように、図3
(b)に示す工程と同様にして、第2のレジストパター
ン24及び絶縁性サイドウォール23aを除去した後、
凹部11aの半導体基板11上に酸化シリコンからなる
第4の絶縁膜13を形成する。その後、イオン注入法に
より、第3の絶縁膜25をマスクとしてn型不純物イオ
ンを半導体基板11に注入し、低濃度ドレイン領域20
a及び低濃度ソース領域21aを形成する。
【0081】次に、図8(c)に示すように、図4
(a)及び図4(b)に示す工程と同様にして、第3の
絶縁膜25の側面上に第3の導電膜19から導電性のサ
イドウォール19a及び19bを形成する。ここで、凹
部11a側の導電性サイドウォール19bが第2の浮遊
ゲート電極19Bとして機能し、また第2の浮遊ゲート
電極19Bと対向する第3の絶縁膜25が第2の容量絶
縁膜25aとして機能する。その後、図4(c)に示す
工程と同様にして、高濃度ソース領域21a及び高濃度
ドレイン領域20aを形成する。
【0082】その後、図示はしないが、層間絶縁膜形成
工程、配線工程及びボンディングパッド形成工程等を経
て第2の実施形態に係る半導体記憶装置が完成する。
【0083】以上説明したように、第2の実施形態によ
ると、第1の実施形態と同様の効果を得られるのに加え
て、第3の絶縁膜25を制御ゲート電極16の側面及び
上面の上に形成するため、HTO膜を形成しなくても凹
部11a形成工程におけるエッチングのダメージから制
御ゲート電極16を保護することができる。このため、
第1の実施形態よりも製造工程が簡略化され、製造コス
トを削減できる。
【0084】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0085】第3の実施形態に係る半導体記憶装置は、
第1の実施形態の半導体記憶装置における第1の容量絶
縁膜15をONO膜(酸化膜、窒化膜及び酸化膜からな
る積層膜)として形成する点が異なっている。以下の説
明において、第1の実施形態と同一の部材については同
一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0086】図9は本発明の第3の実施形態に係る半導
体記憶装置の断面構成を示している。図9に示すよう
に、第1の浮遊ゲート電極14と制御ゲート電極16と
の間には第1のシリコン酸化膜26、シリコン窒化膜2
7及び第2のシリコン酸化膜28がこの順に積層して形
成されている。ここで、第1のシリコン酸化膜26、シ
リコン窒化膜27及び第2のシリコン酸化膜28からな
る積層膜が第1の容量絶縁膜29として機能する。
【0087】次に、前記のように構成された本発明の第
3の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法について
図面を参照しながら説明する。
【0088】図10(a)及び図10(b)は本発明の
第3の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の工程
順の断面構成を示している。なお、第1の実施形態と同
様に製造可能な工程については図面を参照することによ
り説明を省略する。
【0089】まず、図10(a)に示すように、図2
(a)に示す工程と同様にして、半導体基板11上に、
第1の絶縁膜12及び第1の導電膜14Aを形成する。
続いて、熱酸化法により、第1の導電膜14Aの表面を
酸化して膜厚が約5nm〜10nmの第3の絶縁膜であ
る第1のシリコン酸化膜26を形成した後、CVD法に
より、第1のシリコン酸化膜26の上に膜厚が約10n
m〜30nmのシリコン窒化膜27を堆積する。その
後、熱酸化法により、シリコン窒化膜27の表面を酸化
して膜厚が約5nm〜10nmの第2のシリコン酸化膜
28を形成した後、図2(a)に示す工程と同様にし
て、第2の導電膜16A及び保護膜形成膜17Aを順次
堆積する。
【0090】次に図10(b)に示すように、図2
(b)に示す工程と同様にして、第1の導電膜14Aか
ら第1の浮遊ゲート電極14を、第1のシリコン酸化膜
26、シリコン窒化膜27及び第2のシリコン酸化膜2
8から第1の容量絶縁膜29を、第2の導電膜16Aか
ら制御ゲート電極16を、保護膜形成膜17Aから保護
膜17をそれぞれ形成する。
【0091】その後、図2(c)以降に示す工程と同様
にして、第3の実施形態に係る半導体記憶装置が完成す
る。
【0092】以上説明したように、第3の実施形態によ
ると、第1の実施形態と同様の効果を得られるのに加え
て、第1の容量絶縁膜29をONO膜として形成するた
め、制御ゲート電極16に高電圧を印加しても第1の容
量絶縁膜29の劣化を抑制することができる。
【0093】また、本発明の半導体記憶装置において
は、第1の浮遊ゲート電極14及び第2の浮遊ゲート電
極19Bに対する書き込み動作において制御ゲート電極
16に高電圧を印加するため、第1の容量絶縁膜29に
高い電界が頻繁に生じることになるので、第1の容量絶
縁膜29を本実施形態のようにすることにより、書き込
み動作の信頼性を向上することが可能となる。
【0094】(第3の実施形態の第1の変形例)以下、
本発明の第3の実施形態の第1の変形例について図面を
参照しながら説明する。
【0095】第3の実施形態の第1の変形例は、第1の
実施形態の変形例と同様に、第3の絶縁膜18の形成工
程を凹部11aの形成工程の後に行う点が異なってい
る。
【0096】図11(a)〜図11(d)は、第3の実
施形態の第1の変形例に係る半導体装置の工程順の断面
構成を示しており、第1及び第3の実施形態と同一の部
材については同一の符号を付すことにより説明を省略す
る。また、第1及び第3の実施形態と同様に製造可能な
工程については図面を参照することにより説明を省略す
る。
【0097】まず、図10(a)及び図10(b)に示
す工程と同様にして、半導体基板11の上に第1の絶縁
膜12、第1の浮遊ゲート電極14、第1の容量絶縁膜
29、制御ゲート電極16及び保護膜17を順次形成す
る。
【0098】次に、図11(a)に示すように、図2
(c)に示す工程と同様にして、第1のレジストパター
ン22を除去した後、CVD法により、保護膜17上を
含む半導体基板11上の全面に、膜厚が約40nm〜7
0nmのBPSG膜である絶縁性サイドウォール形成膜
23を堆積する。
【0099】次に、図11(b)に示すように、図2
(d)に示す工程と同様にして、異方性ドライエッチン
グ法により絶縁性サイドウォール形成膜23をエッチン
グして、第1の浮遊ゲート電極14及び制御ゲート電極
16の側面上に絶縁性サイドウォール23aを自己整合
的に形成する。
【0100】次に、図11(c)に示すように、図3
(a)に示す工程と同様にして、第2のレジストパター
ン24を形成し、形成した第2のレジストパターン24
及び一方の絶縁性サイドウォール23aをマスクとして
用いた異方性ドライエッチング法により、半導体基板1
1の開口部を約30nm〜70nmの深さにまでエッチ
ングして凹部11aを形成する。
【0101】次に、図11(d)に示すように、図5
(d)に示す工程と同様にして、第2のレジストパター
ン24及び絶縁性サイドウォール23aを選択的に除去
した後、凹部11aの半導体基板11上に第4の絶縁膜
13を形成すると共に、第1の浮遊ゲート電極14及び
制御ゲート電極16の側面に第3の絶縁膜18を形成す
る。
【0102】その後、図3(c)及び図4(a)〜図4
(c)に示す工程と同様にして、第3の実施形態と同一
の構成を備えた半導体記憶装置が完成する。
【0103】以上説明したように、第3の実施形態の第
1の変形例によれば、第3の実施形態と同様の効果を得
られるのに加えて、第3の絶縁膜18の形成工程と第4
の絶縁膜13の形成工程を同時に行うことが可能とな
り、第3の実施形態に比べて製造工程を簡略化できるた
め、製造コストを削減することが可能となる。
【0104】(第3の実施形態の第2の変形例)以下、
本発明の第3の実施形態の第2の変形例について図面を
参照しながら説明する。
【0105】第3の実施形態の第2の変形例に係る半導
体記憶装置は、第2の実施形態と同様に、第3の実施形
態の半導体記憶装置における保護膜17をHTO膜とし
ては形成しない。以下の説明において、第1〜第3の実
施形態と同一の部材については同一の符号を付すことに
より説明を省略する。
【0106】図12は、第3の実施形態の第2の変形例
に係る半導体記憶装置の断面構成を示している。
【0107】図12に示すように、第1の浮遊ゲート電
極14の側面並びに制御ゲート電極16の側面及び上面
の上に膜厚が約18nm〜24nmの酸化シリコンから
なる第3の絶縁膜25が形成されている。第3の絶縁膜
25において、第2の浮遊ゲート電極19Bと対向する
部分が第2の容量絶縁膜25aとなり、制御ゲート電極
16の上部に形成された部分が保護膜25bとして機能
する。
【0108】次に、前記のように構成された第3の実施
形態の第2の変形例に係る半導体記憶装置の製造方法に
ついて説明する。
【0109】図13(a)〜図13(c)は、第3の実
施形態の第2の変形例に係る半導体装置の工程順の断面
構成を示している。なお、第1及び第3の実施形態と同
様に製造可能な工程については図面を参照することによ
り説明を省略する。
【0110】まず、図13(a)に示すように、図10
(a)に示す工程と同様にして、半導体基板11の上に
第1の絶縁膜12、第1の絶縁膜12の上に第1の導電
膜14A、第1のシリコン酸化膜26、シリコン窒化膜
27、第2のシリコン酸化膜28及び第2の導電膜16
Aを順次形成する。
【0111】次に、図13(b)に示すように、図10
(b)に示す工程と同様にして、第1のレジストパター
ン22を形成した後、ドライエッチング法により、第1
の導電膜14Aから第1の浮遊ゲート電極14を、第1
のシリコン酸化膜26、シリコン窒化膜27及び第2の
シリコン酸化膜28から第1の容量絶縁膜29を、第2
の導電膜16Aから制御ゲート電極16をそれぞれ形成
する。
【0112】次に、図13(c)に示すように、図7
(c)に示す工程と同様にして、熱酸化法により、第1
の浮遊ゲート電極14の側面並びに制御ゲート電極16
の側面及び上面に第3の絶縁膜25を形成する。
【0113】その後、図7(d)及び図8(a)〜
(c)に示す工程と同様にして第3の実施形態の第2の
変形例に係る半導体記憶装置が完成する。
【0114】本変形例によると、第3の実施形態と同様
の効果を得られるのに加えて、第3の絶縁膜25を制御
ゲート電極16の側面及び上面の上に形成するため、H
TO膜を形成しなくても凹部11a形成工程におけるエ
ッチングのダメージから制御ゲート電極16を保護する
ことができる。このため、第3の実施形態よりも製造工
程が簡略化され、製造コストを削減できる。
【0115】(第4の実施形態)以下、本発明の第4の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0116】第4の実施形態に係る半導体記憶装置は、
第1の実施形態の半導体記憶装置における第2の容量絶
縁膜18AをONO膜として形成する点が異なってい
る。以下の説明において、第1の実施形態と同一の部材
については同一の符号を付すことにより説明を省略す
る。
【0117】図14は本発明の第4の実施形態に係る半
導体記憶装置の断面構成を示している。図14に示すよ
うに、第1の浮遊ゲート電極14及び制御ゲート電極1
6の側面上には第1のシリコン酸化膜30が形成されて
おり、該第1のシリコン酸化膜30の上には、シリコン
窒化膜31が形成されている。
【0118】第1の絶縁膜12は、第1の浮遊ゲート電
極14、第1のシリコン酸化膜30及びシリコン窒化膜
31の下側にのみ形成されており、第1の浮遊ゲート電
極14の下側部分が第1のゲート絶縁膜12aとして機
能する。
【0119】保護膜17、シリコン窒化膜31及び凹部
11aを含む半導体基板11上の全面には第2のシリコ
ン酸化膜32が形成されている。
【0120】ここで、第1の浮遊ゲート電極14及び制
御ゲート電極16の側面と第2の浮遊ゲート電極19B
との間に介在するONO膜(第1のシリコン酸化膜3
0、シリコン窒化膜31及び第2のシリコン酸化膜32
からなる積層膜)が第2の容量絶縁膜33として機能す
る。また、第2のシリコン酸化膜32における第2の浮
遊ゲート電極19Bと半導体基板11との間に介在する
部分は第2のゲート絶縁膜32aとして機能する。
【0121】次に、前記のように構成された本発明の第
4の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法について
図面を参照しながら説明する。
【0122】図15(a)〜図15(c)は本発明の第
4の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の工程順
の断面構成を示している。なお、第1の実施形態と同様
に製造可能な工程については図面を参照することにより
説明を省略する。
【0123】まず、図15(a)に示すように、図2
(a)及び図2(b)に示す工程と同様にして、半導体
基板11上に第1の絶縁膜12、第1の浮遊ゲート電極
14、第1の容量絶縁膜15、制御ゲート電極16及び
保護膜17を順次形成した後、熱酸化法により、第1の
浮遊ゲート電極14及び制御ゲート電極16の側面に膜
厚が約18nm〜24nmの第3の絶縁膜である第1の
シリコン酸化膜30を形成する。
【0124】次に、図15(b)に示すように、図2
(c)及び図3(a)〜図3(c)に示す工程と同様に
して、半導体基板11の上部に凹部11aを形成すると
共に凹部11aの底面及び壁面の上に第4の絶縁膜13
を形成した後、半導体基板11の上部に低濃度ドレイン
領域20a及び低濃度ソース領域21aを形成する。そ
の後、CVD法により、保護膜17上を含む半導体基板
11上の全面に膜厚が約10nm〜30nmのシリコン
窒化膜31を堆積する。
【0125】次に、図15(c)に示すように、異方性
ドライエッチング法を用いて半導体基板11上の全面に
対してエッチングを行い、シリコン窒化膜31における
第1の浮遊ゲート電極14及び制御ゲート電極16の側
面上を除く部分をエッチング除去すると共に、第1の絶
縁膜12における第1の浮遊ゲート電極14の下部を除
く部分及び凹部11aの第4の絶縁膜13をエッチング
除去する。これにより、シリコン窒化膜31は第1の浮
遊ゲート電極14及び制御ゲート電極16上にのみ形成
されると共に、第1の浮遊ゲート電極14の側方には半
導体基板11が露出する。その後、高温熱CVD法によ
り、保護膜17上を含む半導体基板11上の全面に膜厚
が約5nm〜15nmのHTO膜である第2のシリコン
酸化膜32を形成する。
【0126】なお、第2のシリコン酸化膜32は、高温
熱CVD法によってHTO膜として形成する代わりに、
熱酸化法によって熱酸化膜として形成してもよい。
【0127】また、第1のシリコン酸化膜30の形成工
程は、ここでは第1の実施形態に従って凹部11a形成
工程の前に行ったが、第1の実施形態の変形例に従って
凹部11a形成工程の後に行ってもよい。
【0128】その後、図4(a)〜図4(c)に示す工
程と同様にして第4の実施形態に係る半導体記憶装置が
完成する。
【0129】以上説明したように、第4の実施形態によ
ると、第1の実施形態と同様の効果を得られるのに加え
て、第2の容量絶縁膜33をONO膜として形成するた
め、制御ゲート電極16に高電圧を印加しても第2の容
量絶縁膜33の劣化を抑制することができる。
【0130】また、本発明の半導体記憶装置において
は、第1の浮遊ゲート電極14及び第2の浮遊ゲート電
極19Bに対する書き込み動作において制御ゲート電極
16に高電圧を印加するため、第2の容量絶縁膜33に
高い電界が頻繁に生じることになるので、第2の容量絶
縁膜33を本実施形態のようにすることにより、書き込
み動作の信頼性を向上することが可能となる。
【0131】(第4の実施形態の第1の変形例)以下、
本発明の第4の実施形態の第1の変形例について図面を
参照しながら説明する。
【0132】第4の実施形態の第1の変形例に係る半導
体記憶装置は、第2の実施形態と同様に、第4の実施形
態の半導体記憶装置における保護膜17をHTO膜とし
ては形成しない。以下の説明において、第1、第2及び
第4の実施形態と同一の部材については同一の符号を付
すことにより説明を省略する。
【0133】図16は、第4の実施形態の第1の変形例
に係る半導体記憶装置の断面構成を示している。
【0134】図16に示すように、第1の浮遊ゲート電
極14の側面並びに制御ゲート電極16の側面及び上面
の上には第1のシリコン酸化膜30が形成されており、
該第1のシリコン酸化膜30の側面上にはシリコン窒化
膜31が形成されている。また、第1のシリコン酸化膜
30の上、シリコン窒化膜31の側面の上及び凹部11
aを含む半導体基板11の上には第2のシリコン酸化膜
32が形成されている。
【0135】ここで、第4の実施形態と同様に、第1の
浮遊ゲート電極14及び制御ゲート電極16上と第2の
浮遊ゲート電極19Bとの間に介在するONO膜(第1
のシリコン酸化膜30、シリコン窒化膜31及び第2の
シリコン酸化膜32からなる積層膜)が第2の容量絶縁
膜33として機能し、また、第2のシリコン酸化膜32
における第2の浮遊ゲート電極19Bと半導体基板11
との間に介在する部分は第2のゲート絶縁膜32aとし
て機能する。また、第1のシリコン酸化膜30における
制御ゲート電極16の上部に形成された部分が保護膜3
0aとして機能する。
【0136】次に、前記のように構成された第4の実施
形態の第1の変形例に係る半導体記憶装置の製造方法に
ついて説明する。
【0137】図17(a)〜図17(c)は、第4の実
施形態の第1の変形例に係る半導体装置の工程順の断面
構成を示している。なお、第1、第2及び第4の実施形
態と同様に製造可能な工程については図面を参照するこ
とにより説明を省略する。
【0138】まず、図17(a)に示すように、図7
(a)及び図7(b)に示す工程と同様にして、半導体
基板11上に第1の絶縁膜12、第1の浮遊ゲート電極
14、第1の容量絶縁膜15及び制御ゲート電極16を
順次形成する。その後、熱酸化法により、第1の浮遊ゲ
ート電極14の側面並びに制御ゲート電極16の側面及
び上面の上に第3の絶縁膜である第1のシリコン酸化膜
30を形成する。
【0139】次に、図17(b)に示すように、図7
(d)、図8(a)及び図8(b)に示す工程と同様に
して、半導体基11板の上部に凹部11aを形成すると
共に凹部11aの底面及び壁面の上に第4の絶縁膜13
を形成した後、半導体基板11の上部に低濃度ドレイン
領域20a及び低濃度ソース領域21aを形成する。そ
の後、CVD法により、第1のシリコン酸化膜30の上
面を含む半導体基板11上の全面に膜厚が約10nm〜
30nmのシリコン窒化膜31を堆積する。
【0140】次に、図17(c)に示すように、異方性
ドライエッチング法を用いて半導体基板11上の全面に
対してエッチングを行い、シリコン窒化膜31における
第1の浮遊ゲート電極14及び制御ゲート電極16の側
面上を除く部分をエッチング除去すると共に、第1の絶
縁膜12における第1の浮遊ゲート電極14の下部を除
く部分及び凹部11aの第4の絶縁膜13をエッチング
除去する。これにより、シリコン窒化膜31は第1の浮
遊ゲート電極14及び制御ゲート電極16上にのみ形成
されると共に、第1の浮遊ゲート電極14の側方には半
導体基板11が露出する。その後、高温熱CVD法によ
り、第1のシリコン酸化膜30の上面を含む半導体基板
11上の全面に膜厚が約5nm〜15nmのHTO膜で
ある第2のシリコン酸化膜32を形成する。
【0141】その後、図8(c)に示す工程と同様にし
て第4の実施形態の第1の変形例に係る半導体記憶装置
が完成する。
【0142】本変形例によると、第4の実施形態と同様
の効果を得られるのに加えて、第1のシリコン酸化膜3
0を制御ゲート電極16の側面及び上面の上に形成する
ため、HTO膜を形成しなくても凹部11a形成工程に
おけるエッチングのダメージから制御ゲート電極16を
保護することができる。このため、第4の実施形態より
も製造工程が簡略化され、製造コストを削減できる。
【0143】(第4の実施形態の第2の変形例)以下、
本発明の第4の実施形態の第2の変形例について図面を
参照しながら説明する。
【0144】第4の実施形態の第2の変形例に係る半導
体記憶装置は、第3の実施形態と同様に、第4の実施形
態の半導体記憶装置における第1の容量絶縁膜15をO
NO膜として形成する点が異なっている。以下の説明に
おいて、第1、第3及び第4の実施形態と同一の部材に
ついては同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0145】図18は、第4の実施形態の第2の変形例
に係る半導体記憶装置の断面構成を示している。
【0146】図18に示すように、第1の浮遊ゲート電
極14と制御ゲート電極16との間には第1のシリコン
酸化膜34、第1のシリコン窒化膜35及び第2のシリ
コン酸化膜36がこの順に積層して形成されている。
【0147】浮遊ゲート電極14及び制御ゲート電極1
6の側面上には第3のシリコン酸化膜37が形成されて
おり、該第3のシリコン酸化膜37の上には、第2のシ
リコン窒化膜38が形成されている。また、保護膜17
上、第2のシリコン窒化膜38の側面上及び凹部11a
を含む半導体基板11上には第4のシリコン酸化膜39
が形成されている。
【0148】ここで、第3の実施形態同様、第1のシリ
コン酸化膜34、第1のシリコン窒化膜35及び第2の
シリコン酸化膜36からなる積層膜が第1の容量絶縁膜
40として機能する。
【0149】また、第4の実施形態同様、第3のシリコ
ン酸化膜37、第2のシリコン窒化膜38及び第4のシ
リコン酸化膜39からなる積層膜が第2の容量絶縁膜4
1として機能し、第4のシリコン酸化膜39における第
2の浮遊ゲート電極19Bと半導体基板11との間に介
在する部分は第2のゲート絶縁膜39aとして機能す
る。
【0150】次に、前記のように構成された第4の実施
形態の第2の変形例に係る半導体記憶装置の製造方法に
ついて説明する。
【0151】第4の実施形態の第2の変形例に係る半導
体記憶装置の製造方法は、まず、第3の実施形態におけ
る図10(b)に示す工程までと同様にして、半導体基
板11上に第1の絶縁膜12、第1の浮遊ゲート電極1
4、第1のシリコン酸化膜34、第1のシリコン窒化膜
35、第2のシリコン酸化膜36、制御ゲート電極16
及び保護膜17を順次形成を形成する。その後、熱酸化
法により、第1の浮遊ゲート電極14及び制御ゲート電
極16の側面に膜厚が約18nm〜24nmの第3の絶
縁膜である第3のシリコン酸化膜37を形成し、続い
て、第4の実施形態における図15(b)及び図15
(c)に示す工程と同様にして、第2のシリコン窒化膜
38及び第4のシリコン酸化膜39を形成する。
【0152】その後、図4(a)〜図4(c)に示す工
程と同様にして第4の実施形態の第2の変形例に係る半
導体記憶装置が完成する。
【0153】以上説明したように、第4の実施形態の第
2の変形例によると、第4の実施形態と同様の効果を得
られるのに加えて、第1の容量絶縁膜40及び第2の容
量絶縁膜41をONO膜として形成するため、制御ゲー
ト電極16に高電圧を印加しても第1の容量絶縁膜40
及び第2の容量絶縁膜41の劣化を抑制することができ
る。
【0154】また、本発明の半導体記憶装置において
は、第1の浮遊ゲート電極14及び第2の浮遊ゲート電
極19Bに対する書き込み動作において制御ゲート電極
16に高電圧を印加するため、第1の容量絶縁膜40及
び第2の容量絶縁膜41に高い電界が頻繁に生じること
になるので、第1の容量絶縁膜40及び第2の容量絶縁
膜41を本実施形態のようにすることにより、書き込み
動作の信頼性を向上することが可能となる。
【0155】(第4の実施形態の第3の変形例)以下、
本発明の第4の実施形態の第3の変形例について図面を
参照しながら説明する。
【0156】第4の実施形態の第3の変形例に係る半導
体記憶装置は、第4の実施形態の半導体記憶装置におけ
る保護膜17をHTO膜としては形成せず、また、第4
の実施形態の半導体記憶装置における第1の容量絶縁膜
15をONO膜として形成する点が異なっている。以下
の説明において、第1〜第4の実施形態及びそれらの変
形例と同一の部材については同一の符号を付すことによ
り説明を省略する。
【0157】図19は、第4の実施形態の第3の変形例
に係る半導体記憶装置の断面構成を示している。
【0158】図19に示すように、第1の浮遊ゲート電
極14と制御ゲート電極16との間には第1のシリコン
酸化膜34、第1のシリコン窒化膜35及び第2のシリ
コン酸化膜36がこの順に積層して形成されている。
【0159】浮遊ゲート電極14の側面並びに制御ゲー
ト電極16の側面及び上面の上には第3のシリコン酸化
膜42が形成されており、該第3のシリコン酸化膜42
の側面上には第2のシリコン窒化膜43が形成されてい
る。また、第3のシリコン酸化膜42の上、第2のシリ
コン窒化膜43の側面の上及び凹部11aを含む半導体
基板11の上には第4のシリコン酸化膜44が形成され
ている。
【0160】ここで、第3の実施形態同様、第1のシリ
コン酸化膜34、第1のシリコン窒化膜35及び第2の
シリコン酸化膜36からなる積層膜が第1の容量絶縁膜
40として機能する。
【0161】また、第4の実施形態同様、第3のシリコ
ン酸化膜42、第2のシリコン窒化膜43及び第4のシ
リコン酸化膜44からなる積層膜が第2の容量絶縁膜4
5として機能し、第4のシリコン酸化膜44における第
2の浮遊ゲート電極19Bと半導体基板11との間に介
在する部分は第2のゲート絶縁膜44aとして機能す
る。加えて、第3のシリコン酸化膜42における制御ゲ
ート電極16の上部に形成された部分が保護膜42aと
して機能する。
【0162】次に、前記のように構成された第4の実施
形態の第3の変形例に係る半導体記憶装置の製造方法に
ついて説明する。
【0163】第4の実施形態の第3の変形例に係る半導
体記憶装置の製造方法は、まず、第3の実施形態の第2
の変形例における図13(a)及び図13(b)に示す
工程までと同様にして、半導体基板11上に第1の絶縁
膜12、第1の浮遊ゲート電極14、第1のシリコン酸
化膜34、第1のシリコン窒化膜35、第2のシリコン
酸化膜36及び制御ゲート電極16保護膜17を順次形
成を形成する。その後、第4の実施形態の第1の変形例
における図17(a)〜図17(c)に示す工程と同様
にして第3の絶縁膜である第3のシリコン酸化膜42、
第2のシリコン窒化膜43及び第4のシリコン酸化膜4
4を形成する。
【0164】その後、図8(c)に示す工程と同様にし
て第4の実施形態の第3の変形例に係る半導体記憶装置
が完成する。
【0165】本変形例によると、第4の実施形態の第2
の変形例と同様の効果を得られるのに加えて、第4の実
施形態の第2の変形例よりも製造工程が簡略化され、製
造コストを削減できる。
【0166】
【発明の効果】本発明の不揮発性半導体記憶装置による
と、半導体基板上に形成された第1の浮遊ゲート電極
と、第1の浮遊ゲート電極及び制御ゲート電極の側面上
に第2の容量絶縁膜を介して形成された第2の浮遊ゲー
ト電極を備えているため、第1の浮遊ゲート電極と第2
の浮遊ゲート電極とにそれぞれ独立に電荷を蓄積するこ
とが可能となり、メモリセルの占有面積を増大させるこ
となく1つのメモリセルに4つの状態を書き込むことが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置
の構成断面図である。
【図2】(a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図3】(a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図4】(a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図5】(a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態の
変形例に係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の
構成断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置
の構成断面図である。
【図7】(a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図8】(a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置
の構成断面図である。
【図10】(a)及び(b)は、本発明の第3の実施形
態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成
断面図である。
【図11】(a)〜(d)は、本発明の第3の実施形態
の第1の変形例に係る半導体記憶装置の製造方法を示す
工程順の構成断面図である。
【図12】本発明の第3の実施形態の第2の変形例に係
る半導体記憶装置の構成断面図である。
【図13】(a)〜(c)は、本発明の第3の実施形態
の第2の変形例に係る半導体記憶装置の製造方法を示す
工程順の構成断面図である。
【図14】本発明の第4の実施形態に係る半導体記憶装
置の構成断面図である。
【図15】(a)〜(c)は、本発明の第4の実施形態
に係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断
面図である。
【図16】本発明の第4の実施形態の第1の変形例に係
る半導体記憶装置の構成断面図である。
【図17】(a)〜(c)は、本発明の第4の実施形態
の第1の変形例に係る半導体記憶装置の製造方法を示す
工程順の構成断面図である。
【図18】本発明の第4の実施形態の第2の変形例に係
る半導体記憶装置の構成断面図である。
【図19】本発明の第4の実施形態の第3の変形例に係
る半導体記憶装置の構成断面図である。
【図20】従来例に係る不揮発性半導体記憶装置の構成
断面図である。
【符号の説明】
11 半導体基板 11a 凹部 12 第1の絶縁膜 12a 第1のゲート絶縁膜 12b 第2のゲート絶縁膜 13 第4の絶縁膜 13a 第2のゲート絶縁膜 14 第1の浮遊ゲート電極 14A 第1の導電膜 15 第1の容量絶縁膜 15A 第2の絶縁膜 16 制御ゲート電極 16A 第2の導電膜 17 保護膜 17A 保護膜形成膜 18 第3の絶縁膜 18A 第2の容量絶縁膜 19 第3の導電膜 19a 導電性サイドウォール 19b 導電性サイドウォール 19B 第2の浮遊ゲート電極 20 ドレイン領域 20a 低濃度ドレイン領域 20b 高濃度ドレイン領域 21 ソース領域 21a 低濃度ソース領域 21b 高濃度ソース領域 22 第1のレジストパターン 23 絶縁性サイドウォール形成膜 23a 絶縁性サイドウォール 24 第2のレジストパターン 25 第3の絶縁膜 25a 第2の容量絶縁膜 25b 保護膜 26 第1のシリコン酸化膜 27 シリコン窒化膜 28 第2のシリコン酸化膜 29 第1の容量絶縁膜 30 第1のシリコン酸化膜(第3の絶縁膜) 30a 保護膜 31 シリコン窒化膜 32 第2のシリコン酸化膜 32a 第2のゲート絶縁膜 33 第2の容量絶縁膜 34 第1のシリコン酸化膜 35 第1のシリコン窒化膜 36 第2のシリコン酸化膜 37 第3のシリコン酸化膜(第3の絶縁膜) 38 第2のシリコン窒化膜 39 第4のシリコン酸化膜 39a 第2のゲート絶縁膜 40 第1の容量絶縁膜 41 第2の容量絶縁膜 42 第3のシリコン酸化膜(第3の絶縁膜) 43 第2のシリコン窒化膜 44 第4のシリコン酸化膜 44a 第2のゲート絶縁膜 45 第2の容量絶縁膜
フロントページの続き (72)発明者 上田 健次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小椋 正気 アメリカ合衆国,ニューヨーク州 12590, ワッピンジャーズ フォールス,スイート 230,マイヤーズ コーナーズ ロード 169,ヘイロー エルエスアイ デザイ ン アンド デバイス テクノロジー イ ンコーポレイテッド内 Fターム(参考) 5B025 AA01 AB01 AC01 AD04 AD08 AE00 5F083 EP03 EP09 EP13 EP14 EP23 EP24 EP25 EP53 EP55 EP62 EP63 EP68 ER02 ER03 ER05 ER09 ER14 ER15 ER19 ER21 ER30 GA30 JA04 PR03 PR05 PR06 PR09 PR10 PR12 PR21 PR29 PR36 ZA21 5F101 BA02 BA03 BA12 BA13 BA14 BA16 BA29 BA36 BB02 BB04 BB05 BC02 BC11 BC13 BD05 BD07 BD30 BE05 BE07 BF05 BH02 BH03 BH05 BH14 BH15 BH19

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に第1のゲート絶縁膜を介
    して形成された第1の浮遊ゲート電極と、 前記第1の浮遊ゲート電極上に第1の容量絶縁膜を介し
    て形成された制御ゲート電極と、 前記第1の浮遊ゲート電極及び制御ゲート電極の側面上
    に第2の容量絶縁膜を介して形成され、前記半導体基板
    と第2のゲート絶縁膜を介して対向する第2の浮遊ゲー
    ト電極とを備えていることを特徴とする半導体記憶装
    置。
  2. 【請求項2】 上面に段差部を有する半導体基板と、 前記段差部の上段における前記半導体基板上に該段差部
    とは所定の間隔をおいて形成され、第1のゲート絶縁膜
    を介して前記半導体基板と対向する第1の浮遊ゲート電
    極と、 前記第1の浮遊ゲート電極の上に第1の容量絶縁膜を介
    して形成された制御ゲート電極と、 前記段差部を跨ぐように形成され、前記半導体基板とは
    第2のゲート絶縁膜を介して対向し、且つ前記第1の浮
    遊ゲート電極及び制御ゲート電極の前記段差部側の側面
    と第2の容量絶縁膜を介して対向する第2の浮遊ゲート
    電極と、 前記半導体基板の上部における前記第1の浮遊ゲート電
    極の前記段差部側の側方の領域に形成されたドレイン領
    域と、 前記半導体基板の上部における前記第1の浮遊ゲート電
    極の前記段差部と反対側の側方の領域に形成されたソー
    ス領域とを備えていることを特徴とする半導体記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1の容量絶縁膜及び前記第2の容
    量絶縁膜のうちの少なくとも一方は、シリコン窒化膜が
    シリコン酸化膜に挟まれてなる積層膜であることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に第1の絶縁膜、第1の導
    電膜、第2の絶縁膜及び第2の導電膜を順次形成する第
    1の工程と、 前記第1の導電膜から第1の浮遊ゲート電極を、前記第
    2の絶縁膜から第1の容量絶縁膜を、前記第2の導電膜
    から制御ゲート電極をそれぞれ形成する第2の工程と、 前記第1の浮遊ゲート電極及び制御ゲート電極の側面上
    に第3の絶縁膜を形成する第3の工程と、 前記第1の浮遊ゲート電極及び制御ゲート電極の側面上
    に絶縁性サイドウォールを形成し、形成した絶縁性サイ
    ドウォールをマスクとして前記半導体基板に対してエッ
    チングを行うことにより前記半導体基板の上面に段差部
    を設けた後、前記絶縁性サイドウォールを除去する第4
    の工程と、 前記段差部の側面及び底面に第4の絶縁膜を形成する第
    5の工程と、 前記制御ゲート電極上を含む前記半導体基板上の全面に
    第3の導電膜を形成し、形成した第3の導電膜にエッチ
    ングを行って前記第1の浮遊ゲート電極及び制御ゲート
    電極の側面上に第3の導電膜から第2の浮遊ゲート電極
    を形成する第6の工程とを備えていることを特徴とする
    半導体記憶装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の工程は、前記第2の導電膜の
    上に保護膜形成膜を形成する工程を含み、 前記第2の工程において、前記保護膜形成膜から保護膜
    を形成することを特徴とする請求項4に記載の半導体記
    憶装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第3の工程は前記第4の工程よりも
    後に行い、 前記第3の工程における前記第3の絶縁膜と、前記第5
    の工程における前記第4の絶縁膜とを同時に形成するこ
    と特徴とする請求項4又は5に記載の半導体記憶装置の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第3の工程において、前記第3の絶
    縁膜を形成するのと同時に、前記制御ゲート電極の上面
    に保護膜を形成することを特徴とする請求項4に記載の
    半導体記憶装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の工程において、前記第2の絶
    縁膜をシリコン窒化膜がシリコン酸化膜に挟まれてなる
    積層膜として形成することを特徴とする請求項4〜7の
    うちのいずれか1項に記載の半導体記憶装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記第5の工程と前記第6の工程との間
    に、前記第3の絶縁膜の上にシリコン窒化膜及びシリコ
    ン酸化膜からなる積層膜を形成する工程をさらに備え、 前記第3の工程において、前記第3の絶縁膜をシリコン
    酸化膜として形成することを特徴とする請求項4〜8の
    うちのいずれか1項に記載の半導体記憶装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 上面に段差部を有する半導体基板と、
    前記段差部の上段における前記半導体基板上に該段差部
    とは所定の間隔をおいて形成され、第1のゲート絶縁膜
    を介して前記半導体基板と対向する第1の浮遊ゲート電
    極と、前記第1の浮遊ゲート電極の上に第1の容量絶縁
    膜を介して形成された制御ゲート電極と、前記段差部を
    跨ぐように形成され、前記半導体基板とは第2のゲート
    絶縁膜を介して対向し、且つ前記第1の浮遊ゲート電極
    及び制御ゲート電極の前記段差部側の側面と第2の容量
    絶縁膜を介して対向する第2の浮遊ゲート電極と、前記
    半導体基板の上部における前記第1の浮遊ゲート電極の
    前記段差部側の側方の領域に形成されたドレイン領域
    と、前記半導体基板の上部における前記第1の浮遊ゲー
    ト電極の前記段差部と反対側の側方の領域に形成された
    ソース領域とを備えた半導体記憶装置の書き換え方法で
    あって、 前記半導体基板と前記制御ゲート電極との間に第1の電
    圧を印加することにより前記第1の浮遊ゲート電極に電
    荷を注入する工程と、 前記制御ゲート電極と前記半導体基板との間に前記第1
    の電圧と反対の極性を持つ第2の電圧を印加することに
    より、前記第1の浮遊ゲート電極から電荷を引き抜く工
    程と、 前記制御ゲート電極に第3の電圧を印加し、前記ソース
    領域と前記ドレイン領域との間に第4の電圧を印加する
    ことにより、前記第2の浮遊ゲート電極に電荷を注入す
    る工程と、 前記制御ゲート電極と前記ドレイン領域との間に前記第
    3の電圧とは反対の極性を持つ第5の電圧を印加するこ
    とにより、前記第2の浮遊ゲート電極から電荷を引き抜
    く工程とを備えていることを特徴とする半導体記憶装置
    の書き換え方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7821199B2 (en) 2004-09-08 2010-10-26 Toray Industries, Inc. Organic electroluminescent device and manufacturing method thereof
KR101079872B1 (ko) * 2004-03-05 2011-11-03 매그나칩 반도체 유한회사 이이피롬 셀 및 그 제조 방법

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