JP2003151525A - 電池のリード電極に対する接触子の接触方法および電池充放電装置ならびに電池充放電システムならびにそれらに用いられる接触子 - Google Patents

電池のリード電極に対する接触子の接触方法および電池充放電装置ならびに電池充放電システムならびにそれらに用いられる接触子

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JP2003151525A
JP2003151525A JP2001347918A JP2001347918A JP2003151525A JP 2003151525 A JP2003151525 A JP 2003151525A JP 2001347918 A JP2001347918 A JP 2001347918A JP 2001347918 A JP2001347918 A JP 2001347918A JP 2003151525 A JP2003151525 A JP 2003151525A
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contactor
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Osahide Endo
修英 遠藤
Shigeru Murakami
村上  茂
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接触子とリード電極との間での接触抵抗のさ
らなる低減化を実現することができる電池のリード電極
に対する接触子の接触方法および電池充放電装置ならび
に電池充放電システムならびに接触子を提供する。 【解決手段】 接触突起を、電池本体から突出するよう
に設けられた板体状のリード電極の表面に接触させる際
に、まずリード電極の表面に対して非接触に対面させ、
しかる後に、接触子をリード電極の表面に押し付けてそ
のリード電極の表面に対してほぼ平行方向に接触突起を
擦らせることで、リード電極の表面に対して接触突起を
接触させることでリード電極の表面の金属酸化層を削り
取るなどして、リード電極に対する接触突起の接触抵抗
をさらに低減化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電池のリード電極に
対する接触子の接触方法および電池充放電装置ならびに
電池充放電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】リチウムイオン二次電池のような電池を
製造ラインから出荷する際には、いわゆる初期充電や放
電、あるいは起電力や内部抵抗値などについての検査が
行われる。それらの充放電や検査等を行うためには、リ
チウムイオン二次電池の外装容器から外側に露出するよ
うに形成された外部接続用のいわゆるリード電極の表面
に対して、例えば図20および図21に一例を示したよ
うな接触子が用いられていた。
【0003】接触子1は、例えばアルミニウムや銅系合
金のような金属材料などの導電性材料を用いた長方形の
板体からなる接触子本体2と、この接触子本体2の一端
に固定されたピン端子3と、接触突起4とを備えてい
る。接触子1のピン端子3は接触子本体2の一端をその
長手方向に折り曲げて形成されている台座部分2bに、
ほぼ垂直に立てた姿勢に設けられている。接触子本体2
の板体を短冊状に形成してなる支持腕部2aの先端部に
は接触突起4が設けられている。
【0004】この接触突起4は、例えば薄型あるいは平
角型のリチウムイオン二次電池6の外装容器から外に突
出するように設けられた金属薄板などからなるリード電
極5a,5bの表面に対して、圧痕や擦痕などを極力残
すことなく滑らかに接触するように、外形が滑らかな半
球状に突出した形状に設定されていて、支持腕部2aの
先端付近の表面に設けられている。
【0005】従来は、上記のように主要部が構成された
接触子1a,1bを2個で1組として、リチウムイオン
二次電池6の正・負2つのリード電極5a,5bにそれ
ぞれを接触させ、それら2組の接触子1a,1bおよび
リード電極5a,5bを介して、充放電装置(図示省
略)によってリチウムイオン二次電池6に対する充放電
を行うようにしていた。
【0006】このような従来の接触子1a,1bでは、
正・負各極のリード電極5a,5bに接触子1a,1b
をそれぞれ圧接させて導通を図るようにしているので、
その導通状態を良好なものとするためには、各接触子1
a,1bと電池のリード電極5a,5bとの間での確実
な接触を実現することが要請される。そのための具体的
な対策としては、まず第1に、接触子1a,1bの幅を
広くするということが有効であるものと考えられる。
【0007】ところが、リチウムイオン二次電池6のリ
ード電極5a,5bに対して各接触子1a,1bを接触
させようとする際に、例えば両者の間に位置的なズレが
生じた場合などには、各接触子1a,1bの幅方向の一
方の縁や先端がリチウムイオン二次電池6の本体やリー
ド電極5a,5bの根元部分に設けられている電極支持
部(図示省略)に当接するなどして、図21に示したよ
うに接触突起4や支持腕部2aがリード電極5a,5b
の表面から浮き上がってしまい、正常に接触できない状
態となることがあり、これに起因して、リード電極6と
接触子1a,1bとの間が接触不良の状態となり、延い
てはリチウムイオン二次電池6に充電不良や放電不良な
どの不都合が生じていた。
【0008】そこで本出願人は、上記のような不都合を
解消するために、接触子及び電池用接触子並びにこの接
触子を用いた交流抵抗測定装置及び電圧測定装置に関す
る技術を案出し、特開2001−185235にて提案
した。この技術によれば、接触子の支持腕部の少なくと
も先端にスリットを設けて複数の接触部(接触子本体お
よび接触突起)を形成することで、その接触子とリード
電極との間に位置ズレ等が生じるなどした場合でも、リ
ード電極に対する接触子の電気的な接触の信頼性(確実
性)を、上記のような従来の技術と比較すると顕著に向
上することができた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような一端にスリットを設けて複数の接触部を形成して
なる接触子を用いた場合でも、接触子とリード電極との
間での電気抵抗をさらに低減化する余地があることを、
本発明者らは上記の発明の後にも種々の実験および検討
を行って確認した。例えば、製造ラインにてリチウムイ
オン二次電池を製造して暫く時間が経過した後に、その
リチウムイオン二次電池のリード電極に接触子を接触さ
せると、リード電極と接触子との間の接続抵抗値は、前
記の時間が経過する以前よりも有意に高くなっている場
合があり、このような接続抵抗値の増大に起因して、無
視できない充電不良や放電不良などが生じるという虞れ
がある。
【0010】また、例えば携帯用電話装置などに組み込
まれて用いられる薄型のリチウムイオン二次電池の場合
などには一般に、板厚の薄いリード電極が用いられてい
る。このため、リード電極5の表面に接触子1を接触さ
せる際に、例えば図22に模式的に一例を示したよう
に、正常な接触状態(図22の(A))にすることがで
きず、接触子1が誤った位置に入り込んでしまい、リー
ド電極5を折り曲げたり損傷させてしまう(図22の
(B))という虞れがあった。あるいは、リード電極5
が支持板などで裏打ちされていない場合には、確実な接
触を得ようとして接触子1をリード電極5の表面に強く
押し付けると、その反対側の背面に向かってリード電極
5を反り返らせてしまう(図22の(C))という虞れ
もあった。
【0011】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、接触子とリード電極との間での接触
抵抗のさらなる低減化を実現することができ、かつ接触
子をリード電極の表面に接触させる際にリード電極を折
り曲げたり損傷させたりなどすることなく確実に正常な
接触状態にすることができる電池のリード電極に対する
接触子の接触方法および電池充放電装置ならびに電池充
放電システムならびに接触子を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による電池のリー
ド電極に対する接触子の接触方法は、可撓性の板体から
なる接触子本体とその一端に設けられた接触突起とを有
する接触子を、電池本体から突出するように設けられて
おり外部と電気的に接続されるために設けられた板体状
のリード電極の表面に対して接触させる電池のリード電
極に対する接触子の接触方法であって、接触突起を、電
池本体から突出するように設けられた板体状のリード電
極の表面に対して非接触に対面させ、しかる後に、接触
子をリード電極の表面に押し付けてそのリード電極の表
面に対して略平行方向に接触突起を擦らせて、リード電
極の表面に対して接触突起を接触させる、というもので
ある。
【0013】また、本発明による他の電池のリード電極
に対する接触子の接触方法は、外装容器と、その中に収
容された発電要素と、発電要素に一端が接続されており
他端が外装容器の外部に突出して外部と電気的に接続さ
れるように設けられたリード電極とを備えた電池を複数
個出入可能に収容する開口を一面に有した略箱体状の外
箱を備えており、一面に電池を出入可能な開口を有する
箱状または凹状の複数個のカセットまたは複数個の仕切
板を外箱の内部に備えており、電池をカセットのそれぞ
れに一個ずつ、または仕切板で仕切られた一つの間隙ご
とに一個ずつ、リード電極が同一方向に揃うように収納
する、または電池が所定の規則性に則した姿勢に保たれ
るように収納する、難燃性材料からなるカセット容器
に、電池を収容した状態で、可撓性の板体からなる接触
子本体とその一端に設けられた接触突起とを有する接触
子を、リード電極の表面に対して接触させる、電池のリ
ード電極に対する接触子の接触方法であって、接触突起
を、電池本体から突出するように設けられた板体状のリ
ード電極の表面に対して非接触に対面させ、しかる後
に、接触子をリード電極の表面に押し付けてそのリード
電極の表面に対して略平行方向に接触突起を擦らせて、
リード電極の表面に対して接触突起を接触させる、とい
うものである。
【0014】本発明による電池充放電装置は、可撓性の
板体からなる接触子本体とその一端に設けられた接触突
起とを有する接触子を、電池と外部との電気的な接続の
ために電池からその外側に露出あるいは突出するように
設けられた板体状のリード電極の表面に対して接触させ
て、電池の充電または放電のうち少なくともいずれか一
つを行う電池充放電装置であって、電池本体から突出す
るように設けられた板体状のリード電極の表面に対して
接触子を押し付けてそのリード電極の表面に対して略平
行方向に接触突起を擦らせて接触させるように設定され
ている。
【0015】本発明による電池充放電システムは、外装
容器と、その中に収容された発電要素と、発電要素に一
端が接続されており他端が外装容器の外部に突出して外
部と電気的に接続されるように設けられたリード電極と
を備えた電池を複数個出入可能に収容する開口を一面に
有した略箱体状の外箱を備えたカセット容器であって、
一面に電池を出入可能な開口を有する箱状または凹状の
複数個のカセットまたは複数個の仕切板を外箱の内部に
備えており、電池をカセットのそれぞれに一個ずつ、ま
たは仕切板で仕切られた一つの間隙ごとに一個ずつ、リ
ード電極が同一方向に揃うように収納する、または電池
が所定の規則性に則した姿勢に保たれるように収納す
る、難燃性材料からなるカセット容器と、可撓性の板体
からなる接触子本体とその一端に設けられた接触突起と
を有する接触子であって、電池がカセット容器に収容さ
れた状態でリード電極の表面に押し付けてそのリード電
極の表面に対して略平行方向に接触突起を擦らせて、そ
の接触突起をリード電極に接触させるように設定してな
る接触子と、リード電極に対して接触突起を接触させた
状態で、電池の充電または放電のうち少なくともいずれ
か一つを行う電池充放電装置とを備えている。
【0016】本発明による接触子は、可撓性の板体から
なる接触子本体と、その一端に設けられて、電池の板体
状のリード電極の表面に対して押し付けられて接触する
ための接触突起とを有する接触子であって、リード電極
の表面が、金属酸化層を形成する可能性のある金属材料
からなるものであり、接触子をリード電極の表面に押し
付けたときに接触突起がリード電極の表面の金属酸化層
をその厚さ方向に削り込むように、接触突起の形状また
は材質または硬度のうち少なくともいずれか一つが設定
されていると共に、接触子本体の形状および可撓性が設
定されている。
【0017】本発明による電池のリード電極に対する接
触子の接触方法および電池充放電装置ならびに電池充放
電システムでは、接触子本体が可撓性の板体からなるも
のであり、その一端には接触突起が設けられており、そ
の接触突起を、電池本体から突出するように設けられた
板体状のリード電極の表面に接触させる際に、まずリー
ド電極の表面に対して非接触に対面させ、しかる後に、
接触子をリード電極の表面に押し付けてそのリード電極
の表面に対してほぼ平行方向に接触突起を擦らせること
で、リード電極の表面に対して接触突起を接触させるよ
うにしているので、接触子をリード電極に近付ける際や
押し付ける際に誤ってリード電極を折り曲げたりそれに
起因してリード電極を破損したりすることやリード電極
に対する接触子の接触不良を生じることなく、接触子が
確実に正しい姿勢でリード電極に押し付けられ、かつそ
の押し付けられる際に、接触突起がリード電極の表面に
対して平行方向に擦り付けられて、リード電極の板厚方
向に深く接触した状態となる。
【0018】さらに詳細には、上記の電池のリード電極
に対する接触子の接触方法および電池充放電装置ならび
に電池充放電システムでは、リード電極の表面が、空気
中に自然に存在している酸素または工業的な酸化物質な
どによって金属酸化層を形成する可能性のある金属材料
からなるものである場合には、接触子をリード電極の表
面に押し付けたときに、接触突起がリード電極の表面の
金属酸化層をその厚さ方向に削り込むように、接触突起
の形状または材質または硬度のうち少なくともいずれか
一つを設定すると共に、接触子本体の形状および可撓性
を設定することが、より望ましい。このようにすること
により、リード電極の最表面に形成されて電気的接触抵
抗を増大させる要因となる金属酸化層を、接触子がリー
ド電極に押し付けられる際の接触突起の動きによって削
り取って、その接触突起の少なくとも先端を、金属酸化
層の下の電気的接触抵抗が低い未酸化な金属層に接触さ
せて、接触抵抗のさらなる低減が達成される。
【0019】また、上記のような接触突起の少なくとも
表面の材質としては、電気抵抗が低くてそれ自体の自然
酸化が少いという特質を有する金属であることが望まし
いが、そのような材質のものとしては、白金または金な
どが好適である。
【0020】また、上記のカセットまたは仕切板のそれ
ぞれに、電池を収容した状態でその電池のリード電極に
対して略平行に沿うように設けられてリード電極を外力
に因る折り曲げから保護するリード電極保護板を設けて
おき、リード電極の表面とは反対側の裏面をリード電極
保護板で支持した状態で、接触子をリード電極の表面に
押し付けてそのリード電極の表面に対して略平行方向に
接触突起を擦らせるようにすることも有効である。この
ようにすることにより、リード電極の表面に接触子を押
し付ける際に、リード電極が裏面の方向に撓んで接触不
良を生じる要因となったりリード電極が屈曲したりする
ことが防止される。
【0021】また、接触子本体を、個々に独立して撓む
複数の可撓性の板体を櫛状に配列してなるものとし、そ
の複数の可撓性の板体のそれぞれに接触突起を設けるこ
とで、リード電極に対して接触突起をさらに確実に接触
させることが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0023】図1は本発明の一実施の形態に係る電池充
放電システムの概要構成を表したものであり、図2はそ
れに用いられる接触子を表したものである。また図3は
接触子をリチウムイオン二次電池のリード電極に接触さ
せる動作を模式化して表したものである。
【0024】なお、本発明の実施の形態に係る電池のリ
ード電極に対する接触子の接触方法は、この電池充放電
システムの動作あるいは作用によって具現化されるもの
であるから、以下、それらを併せて説明する。また、図
示や説明の繁雑化を避けるために、例えばリチウムイオ
ン二次電池の内部構造などのような本発明とは直接的な
関係性の薄い事項についての詳述は、以下の説明では省
略してあることは言うまでもない。
【0025】この電池充放電システムは、リード電極3
01a,301bが鉛直方向下向きに揃うように、例え
ば図5に一例を示したような薄型のリチウムイオン二次
電池300を複数個収納する、難燃性材料からなるカセ
ット容器100と、そのカセット容器100を複数個並
列して収容する図4に示したような外枠収容体200
と、カセット容器100に収容されているリチウムイオ
ン二次電池300のそれぞれの正・負2枚のリード電極
301a,301bに接触突起16a,16bが接触す
るように複数個の接触子11が取付基板20の表面に取
り付けられている接触子盤400と、リチウムイオン二
次電池300に対して充電または放電を選択的に実行す
る電池充放電装置500とを、その主要部として備えて
いる。
【0026】さらに詳細には、カセット容器100は、
発電要素である巻回電極体(図示省略)を内蔵している
電池本体302とその電池本体302の内部の巻回電極
体に一端が接続されており他端が電池本体302の外側
に露出するように設けられたリード電極301a,30
1bとを備えた、いわゆる薄型または平角型のリチウム
イオン二次電池300を複数個出入可能に収容する開口
を一面に有したほぼ箱体状の外箱110と、その中に配
設された仕切板120とを備えた、難燃性材料からなる
カセット容器100である。
【0027】このカセット容器100と、それを複数個
収容する外枠収容体200の概要構成は、図4に示した
ようなものとなっている。すなわち、カセット容器10
0は、外枠収容体200に収容された状態での上面が開
口となっている外箱110の内部に、リチウムイオン二
次電池300を出し入れ可能な間隙を形成するように複
数枚配列された仕切板120を、個々に独立して着脱可
能に備えており、その仕切板120で仕切られた一つの
間隙ごとにリチウムイオン二次電池300を一個ずつ、
リード電極301a,301bが鉛垂方向下向きに揃う
ような姿勢に収納して保持する。
【0028】このカセット容器100を形成する難燃性
材料としては、例えば難燃性ポリカーボネート、難燃性
PET、ABS樹脂などが好適である。ただしこのよう
な実例として掲げたもののみには限定されないことは言
うまでもない。
【0029】カセット容器100の内部に配列される仕
切板120は、例えば図6および図7ならびに図8に示
したような形状に形成されている。ここで、図6は仕切
板の斜視図、図7はそれを矢線Aの方向から見た正面
図、図8はそのほぼ中央部におけるB1−B2断面図で
ある。なお、図8では図示の理解をより簡明なものとす
るために、断面部分については便宜的に斜線を付して示
してある。
【0030】この仕切板120の外形は、図7に示した
ように、側面板121a,121bには約1〜3度(度
数表記)程度の傾斜が設けられており、その底部の幅が
収容されるリチウムイオン二次電池300の幅とほぼ同
じ寸法に設定されていて、リチウムイオン二次電池30
0は、例えば図9,図10に示したような状態で、この
仕切板120によって形成された間隙に収容される。
【0031】リチウムイオン二次電池300は、仕切板
120によって形成された間隙に収容されるに際して、
カセット容器100の上面側から底面側へと向かって、
隣り合う仕切板120によって形成された間隙に挿入さ
れることとなるが、このとき、仕切板120の本体板1
22の正面側(矢線Aに対面している面側)に設けられ
た正面側ガイドリブ123a,123bと仕切板120
の背面側(仕切板120の正面側に対する裏面側)に設
けられた裏面側ガイドリブ124a,124bとに、リ
チウムイオン二次電池300の表面と裏面とが、それぞ
れ滑接すると共に、仕切板120の両側面がリチウムイ
オン二次電池300の両側面にそれぞれ滑接して、リチ
ウムイオン二次電池300は仕切板120の底部に設け
られた係止部125a,125bへと向かって滑らかに
導かれて行く。そしてリチウムイオン二次電池300の
リード電極301a,301bが突出している方の妻面
(端面)303が、このカセットの底板(係止部)に当
接すると、リチウムイオン二次電池300は、その位置
で挿入を停止されて保持される。
【0032】このようにして仕切板120によって形成
された間隙にリチウムイオン二次電池300が挿入され
て保持された状態は、図9の正面図および図10の側面
断面図に一例を示したようなものとなる。このとき、リ
チウムイオン二次電池300のリード電極301a,3
01bは、底板に設けられた角孔127から下向きに突
出しており、リード電極保護板126によって裏打ちさ
れたような状態で保護されているので、リード電極30
1a,301bに対して接触子11を押し付けて接触さ
せる際などに、リード電極301a,301bが裏面の
方向に反り返ったり折れ曲ったりすることを防ぐことが
できるようになっている。
【0033】このような構造の仕切板120を、外箱1
10の内部に所定の枚数配列して、本実施の形態に係る
カセット容器100の主要部が構成されている。
【0034】外枠収容体200は、ほぼ額縁状に形成さ
れた外枠201と、その外枠201の対向する2つの内
向面にそれぞれ外枠201の上面から所定の深さの位置
に設けられた第1の嵌合部202aおよび第2の嵌合部
202bと、外枠201のほぼ中央を横断して掛け渡さ
れるように設けられたリブ材203とから、その主要部
が構成されている。この外枠収容体200についても、
難燃性材料から形成することが望ましいことは言うまで
もないが、リチウムイオン二次電池300からの発熱や
発火の外部への進行をカセット容器100で遮断するこ
とが可能であることが確実であれば、この外枠収容体2
00は難燃性材料以外の素材から形成するようにしても
構わない。
【0035】外枠収容体200では、図11の平面図に
示したように、第1の嵌合部202a,第2の嵌合部2
02bにはそれぞれ所定の深さのほぼシリンダ状の嵌合
凹部204a,嵌合凹部204bが所定の間隔ごとに列
設されている。この嵌合凹部204a,嵌合凹部204
bは内径が異なっている。この第1の嵌合部202a,
第2の嵌合部202bには、カセット容器100の長手
方向両端にそれぞれ設けられた第1の嵌合凸部129
a,第2の嵌合凸部129bがそれぞれ嵌合されて、そ
の嵌合された位置にカセット容器100を保持すること
により、カセット容器100が外枠収容体200の内部
で所定の位置からずれたり外枠収容体200から逸脱し
たりすることを防ぐことができる。このとき、第1の嵌
合凹部204aの内径と円筒突起状の第1の嵌合凸部1
29aの外径とがほぼ同じに設定されており、第2の嵌
合凹部204bの内径と板体突起状の第2の嵌合凸部1
29bの最大幅寸法とがほぼ同じに設定されており、か
つ第1の嵌合凹部204aの内径と第2の嵌合凹部20
4bの内径とが異なるように設定されているので、例え
ば誤ってカセット容器100の向きを逆にして外枠収容
体200に収容してしまうといった誤操作を防ぐことが
可能となっている。
【0036】以上のようなカセット容器100および外
枠収容体200を用いることにより、リチウムイオン二
次電池300を収容した状態で、そのリチウムイオン二
次電池300に充放電を行う際に、仮に何らかの原因で
電池300が発熱したり発火したとしても、カセット容
器100が火災を引き起こすことがなく安全である。ま
た、このような確実な安全性を生かして、カセット容器
100にリチウムイオン電池300を収容したまま、出
荷時の電池300の充放電などを簡易に行うことがで
き、しかもこのカセット容器100に収容したまま納入
先へと出荷することが可能となる。そしてまた、充放電
を行うために接触子11をリチウムイオン電池300の
リード電極301a,301bに対して押し付けて接触
させるときに、リード電極301a,301bはリード
電極保護板126によって裏打ちされているので、リー
ド電極301a,301bが接触子11によって裏面の
方向に押されて反り返ったり折れ曲るなどしたり接触不
良を引き起こすことなどを防ぐことができる。
【0037】接触子盤400は、カセット容器100に
収容されているリチウムイオン二次電池300のそれぞ
れの正・負2枚のリード電極301a,301bに接触
突起16a,16bが接触するように、接触子11が取
付基板20の表面に取り付けられている。
【0038】接触子11は、図2に示したように、導電
性材料からなるほぼ板体状の接触子本体12aと、この
接触子本体12aの一端を折り曲げて形成されている固
定部12bに固定されたピン端子13とを備えている。
ピン端子13は筒状(針状あるいは棒状でもよい)で、
固定部12bに設けた孔にカシメて機械的に固定した
後、その基部をハンダ付けや溶接などの固着手段によっ
て固着されている。このピン端子13の材質としては、
例えばリン青銅、銅等の導電性の高い金属が好ましい
が、導電性を有する他の金属を用いることができる。あ
るいは電極として使用できるものであれば、他の材料
(例えば、金属の箔片、粉末、細線等をプラスチックに
含有したものなど)を適用することなども可能であるこ
とは言うまでもない。
【0039】ピン端子13の近傍において長手方向に折
り曲げられている部分からピン端子13寄りの部分は固
定部12bとなっており、それとは反対側の大部分は接
触子本体12aとなっている。接触子本体12aには、
その長手方向ほぼ前兆に亘ってスリット14が設けられ
ており、このスリット14によって、接触子本体12a
は横並びに(櫛状に)配列されて互いに独立して撓むこ
とができる2本の接触片15a,15bを備えたものと
なっている。その接触片15a,15bの先端部には、
それぞれ接触突起16a,16bが設けられている。一
方、固定部12bには、この接触子11全体を取付基板
20に固定するための取付穴21が設けられている。
【0040】各接触片15a,15bの先端部分に設け
られた接触突起16a,16bは、例えば、リベット状
の部材をカシメ止めした後、溶接やハンダ付け等により
溶着して一体的に固着する構成とすることができる。ま
た、リベット状の部材を直に溶接又はハンダ付けして接
触片15a,15bと一体に構成してもよい。この接触
突起16の材質としては、例えば、白金又は金のように
導電性に優れており、リード電極301a,301bの
表面に押し付けられた際に、アルミニウムや銅系合金な
どからなるリード電極301a,301bの表面の自然
酸化膜(金属酸化膜)を擦って削り取って、その下の酸
化が進んでいない導電性がさらに高い金属部分に接触す
ることができるような硬度や形状を備えたものとするこ
とが望ましい。
【0041】あるいは、リン青銅や銅のような材料を用
いて接触突起16a,16bの本体を形成し、その表面
に白金又は金でメッキ処理したり蒸着処理するなどし
て、表面のみを白金または金などで覆うようにすること
も可能である。
【0042】接触突起16a,16bの形状としては、
例えば刃状、楔状、鋸歯状などが好適である。あるいは
リード電極301a,301bの表面の自然酸化膜を擦
って削り取ることが十分可能な硬度や摩擦係数などを備
えた材質のものであれば、半球殻状のような曲面状のも
のであってもよい。
【0043】また、接触子本体12a(さらに具体的に
は接触片15a,15b)の弾性あるいは可撓性などの
材質、および形状についても、リード電極301a,3
01bの表面に向かって接触子11を押し付けて行く際
に、接触子本体12aが撓む動きによって、その先端の
接触突起16a,16bがアルミニウムや銅系合金など
からなるリード電極301a,301bの表面の自然酸
化膜を擦って削り取って、その下の導電性のさらに高い
部分に接触することができるようなものに設定すること
が望ましい。
【0044】このような接触子11個が、図1に示した
ように取付基板20の表面に複数個並んで取り付けられ
て、接触子盤400の主要部が構成されている。取付基
板20は、例えば絶縁性の高いベークライト(フェノー
ル樹脂)等を用いて形成することができる。但しこれの
みには限定されないことは言うまでもなく、その他に
も、絶縁性を有する加工性の良好なエンジニアリングプ
ラスチック材料を用いることが可能である。
【0045】取付基板20には接触子11のピン端子1
3が挿通される挿通穴21が所定の間隔をあけて複数設
けられている。各接触子11は、ピン端子13を挿通穴
21に挿通して、固定部12bを固定ネジ22等の固着
手段によって締め付けることで、取付基板20の表面
に、カセット容器に収容されたリチウムイオン二次電池
300のリード電極301a,301bに対して正確に
接触できるように、所定の配列ピッチごとに配列されて
統一された姿勢で固定されている。
【0046】この取付基板20に取り付けられた各接触
子11のピン端子13の先端部にはそれぞれリード線2
3の一端が接続されている。これらのリード線23の他
端はリチウムイオン二次電池300に対して充電または
放電を選択的に行うことが可能な充電放電装置500に
接続されている。その充電放電装置500自体について
は一般的なもので構わない。
【0047】充電放電装置500によって充・放電が行
われる対象であるリチウムイオン二次電池300は、正
極(+)と負極(−)との両極のリード電極301a,
301bが互いに横並びに設けられているので、これに
合致するように、接触子11は各リチウムイオン二次電
池300に対して2個で1組ずつが用いられる。
【0048】充放電が行われる対象であるリチウムイオ
ン二次電池300の内部(図示省略)の概要構成として
は、例えば、正極にはアルミ箔が用いられ、負極にはニ
ッケル箔又は銅箔が用いられており、正極集電体と、負
極集電体と、その間に例えばリチウム酸コバルトからな
る正極と炭素材からなる負極と両極間を仕切る隔離材
(SPE=Solid Polymer Electrolyte)とを積層して、
巻回電極体の主要部が構成されている。但しリチウムイ
オン二次電池300としては、このような構成の巻回電
極体を内部に備えたもののみには限定されないことは言
うまでもない。
【0049】上記のようなカセット容器100に所定の
ピッチおよび姿勢で配列して収容されたリチウムイオン
二次電池300のリード電極301a,301bに対し
て、図3に示したように、まず接触突起16a,16b
を、リード電極301a,301bの表面に対して非接
触に対面させ(図3の(A)〜(B))、しかる後に、
接触子11をリード電極301a,301bの表面に対
して押し付けて行く(図3の(C)で実線の矢線方向に
押し付けて行く)ことで、リード電極301a,301
bの表面に対する接触子11の投影長さが長くなって、
接触子11は撓みながらそのリード電極301a,30
1bの表面に対して略(ほぼ)平行方向に接触突起16
a,16bを擦らせて行き(図3の(C)で破線の矢線
方向に擦って行き)、接触子11の移動の停止と共に、
接触突起16a,16bの擦動も停止して、その接触突
起16a,16bとリード電極301a,301bとの
確実な接触が完了する、という動きを導くための接触子
移動機構600が、外枠収容体200と接触子盤400
とに配設されている。
【0050】接触子移動機構600は、さらに詳細に
は、図12に示したように、外枠収容体200の四隅に
設けられたガイドレール部材601a,601b,60
1c,601d(以下これらを総称して601とも表記
する)と、そのそれぞれに鉛直方向下方から挿通され
て、各ガイドレール部材601のそれぞれに設けられた
断面がU字溝状のガイドレール溝602a,602b,
602c,602d(以下これらを総称して602とも
表記する)によって、滑らかにほぼL字状に導かれる、
接触子盤400の四隅に突設された滑接突起603a,
603b,603c,603d(以下これらを総称して
603とも表記する)とから、その主要部が構成されて
いる。
【0051】滑接突起603がそれぞれガイドレール部
材601a,601b,601c,601dに鉛直方向
下方から挿通されて、さらに鉛直方向上方へと持ち上げ
られて行くと、滑接突起603はガイドレール部材60
1のL字型のガイドレール溝602の縦方向(鉛直上下
方向)の溝に沿って、まず鉛直方向上方へと導かれる。
そしてそのガイドレール溝602のL字型の屈曲部分に
至ると、さらに上方への移動は停止される。このとき、
接触子盤400に配設されている接触子11は、図3
(A)に示したように、リチウムイオン二次電池300
のリード電極301a,301bの表面に、非接触に対
面した状態となっている。
【0052】さらに接触子盤400を移動させるために
外力を加えると、滑接突起603はガイドレール部材6
01の逆L字型のガイドレール溝602の横方向(水平
方向)の溝に沿って水平方向に所定の距離に亘って移動
するように導かれる。このとき、まず、図3(B)に示
したように、接触突起16a,16bがリチウムイオン
二次電池300のリード電極301a,301bの表面
に接触し始める。
【0053】そしてさらに水平方向にガイドレール溝6
02の横方向(水平方向)の終端まで接触子盤400を
移動させて行くと、その移動によって接触子11がリー
ド電極301a,301bの表面に押し付けられて、そ
の押し付けられる力で接触子11の接触子本体12aが
撓む。すると、図3(C)に示したように、接触子本体
12aが撓んだことで、その先端に設けられている接触
突起16a,16bは、接触子本体12aの弾性(バネ
性あるいは可撓性)でリード電極301a,301bの
表面に押し付けられながら、そのリード電極301a,
301bの表面に対してほぼ平行方向に、リード電極3
01a,301bの表面を擦ってその板厚方向に表面の
金属酸化膜を削り取るようにして移動して行く。そして
ガイドレール溝602の横方向の終端までの接触子盤4
00の移動が完了すると、リード電極301a,301
bの表面に対する接触突起16a,16bの平行移動も
停止され、その位置で接触突起16a,16bはリード
電極301a,301bに確実に接触した状態に保たれ
る。
【0054】また、接触子本体12aが何らかの予期せ
ぬ要因によって、例えば斜めに傾いて接触した場合で
も、あらかじめ1本のリード電極301a,301bに
対して2本の接触片15a,15bの少なくともいずれ
か一方が対応するように用意されているので、一対の接
触片15a,15bのうちの一方が接触不良となってい
る場合でも、少なくとも残りの一方は、常に確実にリー
ド電極301a,301bと接触することが可能となっ
ている。
【0055】なお、上記のような接触子盤400の移動
は、ガイドレール溝602に導かれながら作業者が人的
労力によって実行するようしてもよいが、例えば自動制
御によって自動的に上記のような動作を行う装置を作製
して、その装置によって自動的に上記のように動作させ
てもよいことは言うまでもない。
【0056】上記のように主要部が構成された本実施の
形態の電池充放電システムで用いられる接触方法の有効
性、および何故にそのような接触方法によってリード電
極と接触子との良好な接触状態を得ることができるの
か、その作用について、本発明者らは、本発明を遂行す
る過程で、種々の実験による確認およびその考察を行っ
た。そこで次に、そのような本実施の形態の電池充放電
システムによる作用の有効性に関する実験結果およびそ
れに対する考察について述べる。
【0057】まず、図2に示したような構成の接触子1
1を、リード電極301a,303bを模した薄板状の
アルミタブの表面に対して平行方向に擦らせながら接触
させるという本実施の形態に係る接触方法の場合と、同
様の接触子を同様のアルミタブの表面に対して垂直方向
から当接させて接触させるという従来の接触方法の場合
との、2通りの試行を各々500回繰り返して接触抵抗
値(単位[mΩ])を計測し、両者の結果を比較・検討
した。
【0058】その結果、従来の接触方法の場合には、3
0[mΩ]〜400[mΩ]の間を上下する結果となっ
た。一方、本実施の形態に係る接触方法の場合には、最
大でも初期の10回未満までの25[mΩ]、全体平均
で約10[mΩ]であり、従来の接触方法の場合と比較
して1桁以上も接触抵抗値を低減化することができるこ
とが確認された。
【0059】続いて、同様の実験を200回繰り返すも
のとし、そのうちの150回以降200回までは、従来
の接触方法による実験に用いたアルミタブの表面をダイ
ヤモンド・クロス(ダイヤモンド粉を布の表面に散布し
て付着させた接点研磨材の一種類)で擦った後、そのア
ルミタブの表面に接触子11を当接して接触させるよう
にした。その結果、従来の接触方法の場合には、150
回までは50〜400[mΩ]の範囲を上下し、平均で
も約250[mΩ]もの接触抵抗であったものが、15
0回目以降から200回目までの50回については、本
実施の形態の接触方法の場合とほぼ同程度の25[m
Ω]となった。本実施の形態の接触方法の場合について
は、1回目以降から200回目までほぼ一定で,20〜
25[mΩ]程度と極めて低抵抗な状態が継続している
ことが確認された。
【0060】このような実験結果から、リード電極の表
面に接触突起を擦り付けて接触させて、そのリード電極
の表面を削り取って板厚方向に接触突起を若干食い込ま
せるようにするという、本実施の形態の接触方法が極め
て有効であることが確認された。
【0061】なお、上記の電池充放電システムで用いた
接触方法では、図13に模式的に示したように、まず接
触子11を図13で矢線Aで示したような縦方向に移動
して、接触突起16をリード電極301の表面に対して
非接触に対面させ、しかる後に、図13で矢線Bで示し
たような横方向に移動して、リード電極301の表面に
対して押し付けつつその接触子11の先端の接触突起1
6をリード電極301の表面に対して平行方向に擦らせ
て行くことで、リード電極301の表面の金属酸化膜を
削り取りながら、接触突起16をリード電極301の板
厚方向に食い込ませるようにしているが、リード電極3
01の表面に対する接触子11の移動は、このように縦
方向(矢線Aの方向)の動きと横方向(矢線Bの方向)
の動きとを独立してシーケンシャルに行うことのみには
限定されないことは言うまでもない。上記の図13の矢
線Aおよび矢線Bで模式的に表される接触子11の動き
は、位置変化を示すベクトルと見做すことができるか
ら、矢線Aおよび矢線Bを合成した動き、すなわち図1
4に矢線C=A+Bで表されるように、接触子11を斜
め方向に1モーションで移動させるように設定してもよ
い。
【0062】また、上記の説明では、接触子11の接触
子本体12aを、櫛状に横並びに配列されて互いに独立
して撓むことができる2本の接触片15a,15bを備
えたものとしているが、接触片は2本のみには限定され
ないことは言うまでもない。この他にも、例えば3本や
4本など、さらに多数本の接触片を設けることで、接触
子11を、リード電極301の幅のバリエーションや正
・負の両電極のピッチのバリエーションに対してユニバ
ーサルに(汎用的に)対応可能なものとすることができ
る。このような多数本(4本)の接触片15a,15
b,15c,15dを備えた場合の接触子11をリチウ
ムイオン二次電池300のリード電極301a,301
bに確実に接触している状態の一例を図15に示した。
この図15の場合には、リチウムイオン二次電池300
が2本1組の接触子11の中心に対して相対的に右寄り
にずれているが、このような場合でも、接触子11の複
数の接触片15a,15b,15c,15dのうちのい
ずれかを確実にリード電極301a,301bに接触さ
せることができる。
【0063】また、接触子11は、上記のような概要構
成のもののみには限定されない。この他にも、例えば図
16に示したように、第1の接触体52と第2の接触体
53とを組み合せてなるもので、この接触体52,53
の2個で1組を成す接触子51が、各リチウムイオン二
次電池ごとに2組ずつ使用されるものとすることなども
可能である。
【0064】この接触子51は、さらに詳細には、第1
の接触体52が、導電性材料を用いた板体からなる接触
子本体54と、この接触子本体54の一端に固定された
ピン端子55とを備えており、第2の接触体53が、同
じく導電性材料を用いた板体からなる接触子本体56
と、この接触子本体56の一端に固定されたピン端子5
7とを備えている。第1の接触体52の接触子本体54
と第2の接触体53の接触子本体56とを比べると、そ
の長手方向の長さは接触子本体54よりも接触子本体5
6の方が若干短く設定され、その幅方向の長さは略1/
3程度に設定されている。そして、第1の接触子本体5
4の幅方向中央部には、第2の接触子本体56を収納す
るための2つの切欠き部58a,58bが設けられてい
る。第1の切欠き部58aは、第1の接触子本体54の
長手方向の一側に開口されていて、この第1の切欠き部
58aを設けることによって2つの固定部54b,54
bが形成されている。これらの固定部54b,54bに
は、第1の接触体52を取付基板20等に取り付けるた
めの挿通穴59がそれぞれ設けられているとともに、一
方の固定部54bの先端部にはピン端子57が立設され
ている。
【0065】第1の接触体52の第2の切欠き部58b
は長手方向に真っ直ぐ延びてその他側に開口されてお
り、この第2の切欠き部58bを設けることによって2
つの接触片60a,60bを有する接触子本体54aが
形成されている。この接触子本体54aと2つの固定部
54b,54bとは、第1の接触子本体54を長手方向
に折り曲げる折り曲げ部によって区別されている。さら
に、第2の切欠き部58bの奥行部の幅よりも開口部の
幅を狭く形成することによって、2つの接触片60a,
60bの先端部には、互いに内側に突出している突起部
63a,63bが設けられている。各突起部63a,6
3bには、それぞれ接触突起61a,61bが設けられ
ている。
【0066】第2の接触体53の接触子本体56の長手
方向の一端部には、ピン端子57が立設されている。こ
の第2の接触子本体56のピン端子57の近傍を長手方
向に折り曲げることにより、その長手方向の一側に接触
子本体56aが形成され、他側に固定部56bが形成さ
れている。この固定部56bが、第1の接触体52の第
1の切欠き部58a内に挿入される。この固定部56b
には、第2の接触体53を取付基板20等に取り付ける
ための挿通穴67が設けられている。そして、接触子本
体56aには、第1の接触体52の接触子本体54aに
おいて一対の接触片60a,60b間を連結している架
橋部60dとの接触を避けるために段部62が設けられ
ている。
【0067】さらに、第2の接触子本体56の接触子本
体56aの略中央部には、長手方向に直線的に延びて一
端が段部62の近傍に到達し且つ他端が接触子本体56
aの先端に開口するスリット64が設けられている。こ
のスリット64によって接触子本体56aには、互いに
横並びとされた2つの接触片65a,65bが形成され
ている。各接触片65a,65bは縦長の形状とされて
おり、その先端部には接触突起66a,66bがそれぞ
れ設けられている。
【0068】このような概要構成の接触子51によれ
ば、複数の接触突起61a,61b,66a,66bが
リード電極301a,301bに対して縦方向(接触子
51の長手方向)にも独立して接触するようにしたの
で、それらの縦方向に独立した複数の接触突起61a,
61b,66a,66bのそれぞれを独立して個別にリ
ード電極301a,301bの表面に対して擦り付けて
接触させて、良好な(低抵抗な)接触状態をさらに確実
に実現することが可能となる。
【0069】また、上記の説明では、カセット容器は通
常の使用状態で鉛直方向下側にリード電極を向けてリチ
ウムイオン二次電池を収容するものとしているが、これ
のみには限定されず、鉛直方向上向きにリード電極を向
けてリチウムイオン二次電池を収容するようにしてもよ
い。なお、この場合には、図12に基づく説明とは天地
が逆向きの状態になることは言うまでもない。
【0070】また、カセット容器としては、上記の説明
のようなもののみには限定されない。その他にも、例え
ば図17に一例を示したようなトレイ状のものとし、そ
のトレイ状のカセット容器140に寝かせるようにして
リチウムイオン二次電池300を収容するようにするこ
となども可能である。但し、この場合には、図1等で説
明した接触子盤400とは構造が若干異なる、図18に
示したような接触子盤440を用いることが必要であ
る。
【0071】さらに詳細には、このカセット容器140
は、リチウムイオン二次電池300を水平に寝かせてそ
のリード電極301a,301bを同一方向に揃えて収
容する複数の凹部401を備えている。このカセット容
器140は、難燃性素材からなる一枚のシート材または
板体材をヒートプレス加工またはバキュームプレス加工
することによって凹部401を複数配列形成してなるも
のである。
【0072】凹部401は、図19に示したように、リ
チウムイオン二次電池300の電池本体302を水平に
寝かせて収容する窪みとして設けられた本体凹部402
と、リチウムイオン二次電池300の本体の両側面を指
などで摘んで本体凹部402の窪みから取り出す取出用
凹部403a,403bと、リチウムイオン二次電池3
00の2本(正・負)のリード電極301a,301b
のそれぞれを収容すると共に、それらのリード電極30
1a,301bを背面から支えるように、本体凹部40
2よりも浅い窪みとして設けられたリード電極用凹部4
04a,404bとを有しており、2つのリード電極用
凹部404a,404bどうしの間には、そのリード電
極用凹部404a,404bよりもさらに浅い補強リブ
405が形成されている。この補強リブ405は、リー
ド電極用凹部404a,404bとの相対的な段差によ
って凸状になっており、その凸状の形状によって、リー
ド電極用凹部404a,404bの材料力学的あるいは
構造力学的な強度を補強する機能を果たしている。
【0073】このトレイ状のカセット容器140の外周
は、ほぼ直角に折り返されて外周リブ406となってお
り、この外周リブ406によって、カセット容器140
全体の剛性が補強されている。すなわち、このトレイ状
のカセット容器140は、例えば1[mm]以下の厚さ
の難燃性PETのようなシート材をヒートプレス加工法
などによって成形してなるものであるため、全体的な剛
性が必ずしも十分ではない場合があるので、このカセッ
ト容器140にリチウムイオン二次電池300を収容し
て運搬する際に全体が捩れるなどしてリチウムイオン二
次電池300が脱落することを防ぐために、外周リブ4
06によってその剛性の不足分が補強されている。この
ようなカセット容器140に水平に寝かせるようにして
収容されているリチウムイオン二次電池300のリード
電極301a,301bに対しても、接触子盤440を
用いて接触子11を確実に接触させることができる。
【0074】また、上記の実施の形態では、接触子11
をリード電極301a,301bに対して押し付けるこ
とで、接触子11が撓みつつリード電極301a,30
1bの表面に対して略平行方向に接触突起16a,16
bを擦らせて行く、という動作を行うようにしている
が、このようにすることでは最も簡易な手法で十分に確
実な接触を得ることができるものと考えられるが、この
ような接触子11の撓みを利用すること以外にも、意図
的に(外力を加えるなどして)接触子11をリード電極
301a,301bの表面に対して略平行方向に擦らせ
て行くようにすることなども可能であることは言うまで
もない。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし6
のいずれかに記載の電池のリード電極に対する接触子の
接触方法または請求項7ないし10のいずれかに記載の
電池充放電装置または請求項11ないし14のいずれか
に記載の電池充放電システムまたは請求項15記載の接
触子によれば、接触子本体が可撓性の板体からなるもの
であり、その一端には接触突起が設けられており、その
接触突起を、電池本体から突出するように設けられた板
体状のリード電極の表面に接触させる際に、まずリード
電極の表面に対して非接触に対面させ、しかる後に、接
触子をリード電極の表面に押し付けてそのリード電極の
表面に対してほぼ平行方向に接触突起を擦らせること
で、その接触突起をリード電極の板厚方向に深く接触す
るようにしたので、接触子をリード電極に近付ける際や
押し付ける際に誤ってリード電極を折り曲げたりそれに
起因してリード電極を破損したりすることや、リード電
極に対する接触子の接触不良を生じることを防いで、接
触子を正しい姿勢で確実にリード電極に押し付けて接触
させることができ、かつリード電極に対する接触突起の
接触抵抗のさらなる低減化を実現することができる。そ
してそのように接触抵抗のさらなる低減化を実現するこ
とにより、充放電時の許容電流量を大容量化することが
でき、延いては充放電効率のさらなる向上を実現するこ
とができる。
【0076】また、特に請求項4記載の電池のリード電
極に対する接触子の接触方法または請求項11記載の電
池充放電システムによれば、外装容器と、その中に収容
された発電要素と、発電要素に一端が接続されており他
端が外装容器の外部に突出して外部と電気的に接続され
るように設けられたリード電極とを備えた電池を複数個
出入可能に収容する開口を一面に有した略箱体状の外箱
を備えたカセット容器であって、一面に電池を出入可能
な開口を有する箱状または凹状の複数個のカセットまた
は複数個の仕切板を外箱の内部に備えており、電池を、
カセットのそれぞれに一個ずつ、または仕切板で仕切ら
れた一つの間隙ごとに一個ずつ、リード電極が同一方向
に揃うように収納する、または電池が所定の規則性に則
した姿勢に保たれるように収納する、難燃性材料からな
るカセット容器に、電池を収容した状態で、可撓性の板
体からなる接触子本体とその一端に設けられた接触突起
とを有する接触子を、リード電極の表面に対して接触さ
せるようにしたので、リード電極の表面に接触子を押し
付ける際に、リード電極が裏面の方向に撓んで接触不良
を生じる要因となったりリード電極が屈曲したりするこ
とを防止して、さらに確実に接触子を正しい姿勢でリー
ド電極に押し付けて接触させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電池充放電システ
ムの主要部の構成を表した図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る電池充放電システ
ムに用いられる接触子を表した図である。
【図3】接触子をリチウムイオン二次電池のリード電極
に接触させる動作を模式化して表した図である。
【図4】カセット容器と、それを複数個収容する外枠収
容体の概要構成を表した図である。
【図5】カセット容器に収容されて充放電が行われる対
象となる薄型のリチウムイオン二次電池の一例を表した
図である。
【図6】カセット容器の仕切板の斜視図である。
【図7】カセット容器の仕切板を矢線Aの方向から見た
正面図である。
【図8】カセット容器の仕切板のほぼ中央部におけるB
1−B2断面図である。
【図9】カセット容器にリチウムイオン二次電池が収容
された状態を表した正面図である。
【図10】カセット容器にリチウムイオン二次電池が収
容された状態を表した断面図である。
【図11】外枠収容体の概要構成を表した平面図であ
る。
【図12】外枠収容体および接触子盤に設けられた接触
子移動機構を表した図である。
【図13】接触子の移動手順を模式的に表した図であ
る。
【図14】接触子の移動手順のバリエーションを模式的
に表した図である。
【図15】多数本(4本)の接触片を備えた接触子をリ
チウムイオン二次電池のリード電極に接触させた状態を
表した図である。
【図16】接触子のバリエーションを表した斜視図であ
る。
【図17】リチウムイオン二次電池を水平に寝かせて収
容するカセット容器を表した図である。
【図18】リチウムイオン二次電池を水平に寝かせて収
容するカセット容器に対応して用いられる接触子盤を表
した図である。
【図19】リチウムイオン二次電池を水平に寝かせて収
容するカセット容器が備えている窪みを表した図であ
る。
【図20】従来の接触子の代表的な一例を表した斜視図
である。
【図21】従来の接触子を用いた場合の接触不良の一例
を表した図である。
【図22】従来の接触子を用いた場合に生じていたリー
ド電極の折り曲げ現象を表した図である。
【符号の説明】
11…接触子、20…取付基板、16…接触突起、10
0…カセット容器、126…リード電極保護板、300
…リチウムイオン二次電池、400…接触子盤、500
…充放電装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01R 4/48 H01R 4/48 C // H01M 10/40 H01M 10/40 Z Fターム(参考) 5H022 AA09 AA19 BB03 BB27 CC10 CC13 CC24 EE01 EE04 5H029 AJ02 AJ12 AJ14 BJ06 DJ05 EJ01 HJ12 5H030 AA01 AA06 AA09 AS20 BB00 DD22 5H040 AA03 AA06 AA19 AA40 AS13 AY03 CC25 CC46 DD02 DD06 DD07 DD13 DD23 JJ03 LL01 NN03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性の板体からなる接触子本体とその
    一端に設けられた接触突起とを有する接触子を、電池本
    体から突出するように設けられており外部と電気的に接
    続されるために設けられた板体状のリード電極の表面に
    対して接触させる、電池のリード電極に対する接触子の
    接触方法であって、 前記接触突起を、電池本体から突出するように設けられ
    た板体状のリード電極の表面に対して非接触に対面さ
    せ、しかる後に、前記接触子を前記リード電極の表面に
    押し付けてそのリード電極の表面に対して略平行方向に
    前記接触突起を擦らせて、前記リード電極の表面に対し
    て前記接触突起を接触させることを特徴とする、電池の
    リード電極に対する接触子の接触方法。
  2. 【請求項2】 前記リード電極の表面が、金属酸化層を
    形成する可能性のある金属材料からなるものであり、 前記接触子を前記リード電極の表面に押し付けたとき
    に、前記接触突起が前記リード電極の表面の金属酸化層
    をその厚さ方向に削り込むように、前記接触突起の形状
    または材質または硬度のうち少なくともいずれか一つを
    設定すると共に、前記接触子本体の形状および可撓性を
    設定したことを特徴とする、請求項1記載の電池のリー
    ド電極に対する接触子の接触方法。
  3. 【請求項3】 前記接触突起の少なくとも表面が、白金
    または金からなるものであることを特徴とする、請求項
    2記載の電池のリード電極に対する接触子の接触方法。
  4. 【請求項4】 外装容器と、その中に収容された発電要
    素と、前記発電要素に一端が接続されており他端が前記
    外装容器の外部に突出して外部と電気的に接続されるよ
    うに設けられたリード電極とを備えた電池を複数個出入
    可能に収容する開口を一面に有した略箱体状の外箱を備
    えたカセット容器であって、一面に前記電池を出入可能
    な開口を有する箱状または凹状の複数個のカセットまた
    は複数個の仕切板を前記外箱の内部に備えており、前記
    電池を、前記カセットのそれぞれに一個ずつ、または前
    記仕切板で仕切られた一つの間隙ごとに一個ずつ、前記
    リード電極が同一方向に揃うように収納する、または電
    池が所定の規則性に則した姿勢に保たれるように収納す
    る、難燃性材料からなるカセット容器に、前記電池を収
    容した状態で、可撓性の板体からなる接触子本体とその
    一端に設けられた接触突起とを有する接触子を、前記リ
    ード電極の表面に対して接触させる、電池のリード電極
    に対する接触子の接触方法であって、 前記接触突起を、電池本体から突出するように設けられ
    た板体状のリード電極の表面に対して非接触に対面さ
    せ、しかる後に、前記接触子を前記リード電極の表面に
    押し付けてそのリード電極の表面に対して略平行方向に
    前記接触突起を擦らせて、前記リード電極の表面に対し
    て前記接触突起を接触させることを特徴とする、電池の
    リード電極に対する接触子の接触方法。
  5. 【請求項5】 前記カセットまたは前記仕切板のそれぞ
    れに、前記電池を収容した状態でその電池のリード電極
    に対して略平行に沿うように設けられてリード電極を外
    力に因る折り曲げから保護するリード電極保護板を設け
    ておき、 前記リード電極の前記表面とは反対側の裏面を前記リー
    ド電極保護板で支持した状態で、前記接触子を前記リー
    ド電極の表面に押し付けてそのリード電極の表面に対し
    て略平行方向に前記接触突起を擦らせるようにしたこと
    を特徴とする、請求項4記載の電池のリード電極に対す
    る接触子の接触方法。
  6. 【請求項6】 前記接触子本体を、個々に独立して撓む
    複数の可撓性の板体を櫛状に配列してなるものとし、そ
    の複数の可撓性の板体のそれぞれに前記接触突起を設け
    ておくことを特徴とする、請求項1記載の電池のリード
    電極に対する接触子の接触方法。
  7. 【請求項7】 可撓性の板体からなる接触子本体とその
    一端に設けられた接触突起とを有する接触子を、電池の
    本体から突出するように設けられており外部と電気的に
    接続されるために設けられた板体状のリード電極の表面
    に対して接触させて、前記電池の充電または放電のうち
    少なくともいずれか一つを行う電池充放電装置であっ
    て、 電池本体から突出するように設けられた板体状のリード
    電極の表面に対して前記接触子を押し付けてそのリード
    電極の表面に対して略平行方向に前記接触突起を擦らせ
    て接触させるように設定されていることを特徴とする電
    池充放電装置。
  8. 【請求項8】 前記リード電極の表面が、金属酸化層を
    形成する可能性のある金属材料からなるものであり、 前記接触子を前記リード電極の表面に押し付けたときに
    前記接触突起が前記リード電極の表面の金属酸化層をそ
    の厚さ方向に削り込むように、前記接触突起の形状また
    は材質または硬度のうち少なくともいずれか一つが設定
    されていると共に、前記接触子本体の形状および可撓性
    が設定されていることを特徴とする請求項7記載の電池
    充放電装置。
  9. 【請求項9】 前記接触突起の少なくとも表面が、白金
    または金からなるものであることを特徴とする請求項8
    記載の電池充放電装置。
  10. 【請求項10】 前記接触子本体が、個々に独立して撓
    む複数の可撓性の板体を櫛状に配列してなるものであ
    り、その複数の可撓性の板体のそれぞれの一端に各々前
    記接触突起が設けられていることを特徴とする請求項7
    記載の電池充放電装置。
  11. 【請求項11】 外装容器と、その中に収容された発電
    要素と、前記発電要素に一端が接続されており他端が前
    記外装容器の外部に突出して外部と電気的に接続される
    ように設けられたリード電極とを備えた電池を複数個出
    入可能に収容する開口を一面に有した略箱体状の外箱を
    備えたカセット容器であって、一面に前記電池を出入可
    能な開口を有する箱状または凹状の複数個のカセットま
    たは複数個の仕切板を前記外箱の内部に備えており、前
    記電池を、前記カセットのそれぞれに一個ずつ、または
    前記仕切板で仕切られた一つの間隙ごとに一個ずつ、前
    記リード電極が同一方向に揃うように収納する、または
    電池が所定の規則性に則した姿勢に保たれるように収納
    する、難燃性材料からなるカセット容器と、 可撓性の板体からなる接触子本体とその一端に設けられ
    た接触突起とを有する接触子であって、前記電池が前記
    カセット容器に収容された状態で前記リード電極の表面
    に押し付けてそのリード電極の表面に対して略平行方向
    に前記接触突起を擦らせて、その接触突起を前記リード
    電極に接触させるように設定された接触子と、 前記リード電極に対して前記接触突起を接触させた状態
    で、前記電池の充電または放電のうち少なくともいずれ
    か一つを行う電池充放電装置とを備えたことを特徴とす
    る電池充放電システム。
  12. 【請求項12】 前記電池が前記カセット容器に収容さ
    れた状態で、前記接触突起を、電池本体から突出するよ
    うに設けられた板体状のリード電極の表面に対して非接
    触に対面させ、しかる後に、前記接触子を前記リード電
    極の表面に押し付けながらそのリード電極の表面に対し
    て略平行方向に前記接触突起を擦らせて、前記リード電
    極に対して前記接触突起を接触させるように、前記接触
    子を前記カセット容器に対して相対的に移動させる接触
    子移動機構を、さらに備えたことを特徴とする請求項1
    1記載の電池充放電システム。
  13. 【請求項13】 前記カセットまたは前記仕切板のそれ
    ぞれが、前記電池を収容した状態でその電池のリード電
    極に対して略平行に沿うように設けられてリード電極を
    外力に因る折り曲げから保護するリード電極保護板を備
    えており、 前記リード電極の前記表面とは反対側の裏面を前記リー
    ド電極保護板で支持した状態で、前記接触子を前記リー
    ド電極の表面に押し付けながらそのリード電極の表面に
    対して略平行方向に前記接触突起を擦らせるように設定
    されていることを特徴とする請求項11記載の電池充放
    電システム。
  14. 【請求項14】 前記接触子本体が、個々に独立して撓
    む複数の可撓性の板体を櫛状に配列してなるものであ
    り、その複数の可撓性の板体のそれぞれの一端に各々前
    記接触突起が設けられていることを特徴とする請求項1
    1記載の電池充放電システム。
  15. 【請求項15】 可撓性の板体からなる接触子本体と、
    その一端に設けられて、電池の板体状のリード電極の表
    面に対して押し付けられて接触するための接触突起とを
    有する接触子であって、 前記リード電極の表面が、金属酸化層を形成する可能性
    のある金属材料からなるものであり、 前記接触子を前記リード電極の表面に押し付けたときに
    前記接触突起が前記リード電極の表面の金属酸化層をそ
    の厚さ方向に削り込むように、前記接触突起の形状また
    は材質または硬度のうち少なくともいずれか一つが設定
    されていると共に、前記接触子本体の形状および可撓性
    が設定されていることを特徴とする接触子。
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