JP2003151479A - 帯電中和制御方法、及びそれを用いた荷電粒子線装置 - Google Patents

帯電中和制御方法、及びそれを用いた荷電粒子線装置

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JP2003151479A
JP2003151479A JP2001349723A JP2001349723A JP2003151479A JP 2003151479 A JP2003151479 A JP 2003151479A JP 2001349723 A JP2001349723 A JP 2001349723A JP 2001349723 A JP2001349723 A JP 2001349723A JP 2003151479 A JP2003151479 A JP 2003151479A
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electrode
particle beam
neutralization
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宗行 福田
Hiroyasu Shichi
広康 志知
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聡 富松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】絶縁物を含む試料表面での帯電を抑制するため
の経験や熟練技能工程を排除した、信頼性の高い帯電制
御技術を提供し、総合的に分析や試料作製効率の良い荷
電粒子線装置を提供する。 【解決手段】荷電粒子源(1)と、荷電粒子源から放出
される荷電粒子線(11)を集束し偏向せしめるための
荷電粒子光学系(5、6)と、荷電粒子線を試料(8)
に照射して試料からの2次粒子を検出するための検出器
(9)と、試料を搭載する試料台(7)とを備えた荷電
粒子線装置において、試料台の表面に対して移動可能に
設けた中和用電極(20)と、中和用電極に印加する電
圧および移動を制御する中和用電極制御装置(10)と
を有し、荷電粒子線を照射して帯電した試料上の照射領
域と中和用電極との間で電荷交換または電流を発生せし
めて、帯電を中和制御するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電粒子線を試料
に照射して観察・分析・加工する荷電粒子線技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】荷電粒子線を試料に照射して、試料の観
察、分析、加工を行う荷電粒子線装置は、広く使用され
ている。試料が絶縁物質を含む場合に、荷電粒子を走査
して試料表面に照射すると、試料表面に帯電を生じるこ
とがある。帯電は、照射ビームのドリフトと、2次粒子
の放出量の減少により、観察・分析・加工の妨げとな
る。そのため、この帯電を防止する方法が重要になる。
【0003】従来の帯電防止法には、荷電粒子を試料表
面に照射することにより帯電を中和する方法、紫外線又
は荷電粒子線の照射により試料表面に導電層を形成し帯
電電荷を逃がす方法、導電性膜で試料表面を覆うことに
より帯電電荷を逃がす方法、導電性の箔又はペースト又
は端子により帯電電荷を逃がす方法がある。
【0004】荷電粒子の照射により帯電を中和する方法
に、従来技術1として「荷電ビーム処理装置およびその
方法(特開平8−138617号公報)」がある。従来技
術1は、イオンビームによる試料の帯電を電子ビームで
中和する際に、中和電子銃の先端をノズル状にして試料
の表面近くに設置することにより2次電子検出器が中和
電子銃からの電子を引き込むこと無く試料表面からの2
次電子を検出する装置及び方法を開示している。
【0005】紫外線又は荷電粒子線の照射により試料表
面に導電層を形成し帯電を逃がす方法に、従来技術2と
して「2次電子画像検出法及びその装置並びに集束荷電
粒子ビームによる処理方法及びその装置(特開平11−
154479号公報)」、「荷電ビーム処理装置および
その方法(特開平8−138617号公報)」がある。従
来技術2は、試料表面の集束荷電粒子ビーム照射領域を
含めた領域への正イオンビーム照射により、導電層を誘
起し電荷を逃がす方法により、試料の状態、種類によら
ず安定して帯電を回避し、リアルタイムで試料の2次電
子画像を高解像で検出して試料のパターン観察や集束荷
電粒子ビームの位置決めなどを高精度に実現し、1.0
μm以下の加工処理を実現する装置及び方法を開示して
いる。
【0006】導電性膜で試料表面を覆う方法に、従来技
術3として「導電性レジスト膜及び半導体装置の製造方
法(特開平7−74076号公報)」がある。従来技術3
は、荷電粒子に感応する樹脂膜の下層に導電性の膜を形
成する方法により、帯電を極力抑制する方法と、荷電粒
子ビームの屈曲照射現象を低減して精度良いパターン露
光を行う方法を開示している。
【0007】導電性の端子により帯電を逃がす方法に、
従来技術4として「試料帯電除去装置(特開2000−
173525号公報)」がある。従来技術4は、端子を
遠隔操作により観察・分析・加工領域近傍の少なくとも
180度以上の周囲を囲むように接触させ、観察・分析
・加工の過程で生じる電荷をアース線を通して逃がすこ
とにより、帯電現象に起因する観察・分析・加工上の支
障を排し、高感度・高分解能・高精密作業を実現する装
置を開示する。
【0008】導電性のプローブにより帯電電荷を捕らえ
る方法に、従来技術5として「微細パターンの測定装置
(特開平7−94562号公報)」がある。従来技術5
は、電子線による負の帯電を、微細パターンに直接接触
させるか又は、微細パターンから30μm離し、500
0Vの正の電圧をプローブに与えて帯電電荷をとらえる
ことによりチャージアップ現象を未然に防止する微細パ
ターンの測定装置を開示している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術は、試
料表面に導電性物質を被覆又は接触する方法又は荷電粒
子を照射する方法などにより、荷電粒子線を照射時に発
生する帯電を除去する。
【0010】従来技術1または従来技術2で示した帯電
防止法では、観察・分析・加工に用いる荷電粒子線に対
して、帯電防止に用いる電子又はイオンビームの照射量
が一致しないと、帯電を発生する。この際、荷電粒子線
の照射位置精度の向上による観察像の解像度向上と、荷
電粒子線の照射により発生する2次電子の放出量増大に
よる観察像コントラストの向上を基準にかかる帯電の中
和条件を検出する手段により、電子又はイオンビームの
照射量を制御する必要がある。さらに、中和条件の検出
手段による照射量制御は、操作者の経験を必要とする。
【0011】さらに、電子又はイオンビームの照射によ
り放出される2次電子は、2次電子検出器に引き込まれ
る。この時、荷電粒子線により試料表面から放出した2
次電子と重なるために、電子又はイオンビームの照射に
よる2次電子は、観察像を著しく劣化する。そこで、電
子又はイオンビームの照射による2次電子放出量を抑え
るためには照射量の制限が必要となり、試料表面の帯電
量が多い時、電子又はイオンビームの照射による帯電防
止法は有効ではない。
【0012】一般に、荷電粒子線の照射により発生する
2次電子は、2次イオンに比較して10〜100倍多く
放出される。そのため、2次電子信号をもとにした観察
像は、2次イオンのものよりも解像度がよい。しかし、
帯電を中和するために電子又はイオンビームを照射する
場合は、2次電子発生のために、2次電子信号をもとに
した観察像は、2次イオンのものより解像度が劣化して
しまう。したがって、荷電粒子線装置では2次イオン検
出器が広く用いられている。
【0013】従来技術3で示した帯電防止法では、試料
表面に帯電防止膜を作製する。試料表面を覆ってしまう
と、荷電粒子線で表面の構造を観察できなくなり、荷電
粒子線による観察・分析・加工の位置決定に不都合を生
じる。さらに、試料汚染を回避するためには、該試料表
面に形成した帯電防止膜は荷電粒子線による観察・分析
・加工後に除去しなければならない。
【0014】従来技術4で示した導電性の端子により帯
電を逃がす方法は、観察・分析・加工領域の少なくとも
180度以上の周囲を囲むように、端子を遠隔操作によ
り接触させなければならない。該観察・分析・加工領域
の180度以上の周囲を囲むように端子を接触させるこ
とにより、端子接触の確認が難しくなり、同時に、端子
の接触時の位置精度が低下する。さらに、荷電粒子線を
照射する観察・分析・加工領域より、広い領域を端子の
接触により汚染する。
【0015】従来技術5で示した導電性のプローブによ
り帯電電荷を捕らえる方法は、プローブ接触時は、プロ
ーブが微細パターンの一部を隠してしまうことにより観
察できなくなり、プローブ非接触時は、帯電電子をプロ
ーブでとらえるときの強力な電界で観察像が歪んでしま
う。
【0016】帯電防止法を用いずに荷電粒子線を用いて
試料作製をする場合、操作者はドリフトする観察像を頼
りに、観察・分析・加工をしなければならない。これら
の操作や設定を目測で確認するために、帯電防止法を用
いない観察・分析・加工は熟練を要する作業であった。
この際に、操作者は、加工を失敗すると試料を破壊し、
プローブ操作を失敗すると試料破壊又はプローブ先端破
損を起こす。
【0017】これらの方法では、試料に対する汚染低
減、導電物質の表面への被覆又は接触の作業軽減、荷電
粒子線の試料表面への照射により新たに発生する帯電
と、2次電子を用いた観察・分析・加工への端子の影響
低減、試料から直接試料片を摘出時の熟練技術の排除な
どの課題を有する。
【0018】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、試料表面での帯電を抑制するための経験や熟練
技能工程を排除した、信頼性の高い帯電中和制御方法を
提供し、総合的に分析や試料作製効率の良い荷電粒子線
装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する手段
として、本発明は、荷電粒子線(イオンビーム、電子
線、等)を試料に照射した際に発生する帯電を、照射領
域に隣接または接触する中和用電極により制御するとい
う新しい知見に基づく技術を提供する。
【0020】中和用電極と照射領域間が電気的絶縁状態
であっても、荷電粒子線の照射をきっかけにして、帯電
している照射領域と中和用電極との間に荷電粒子の授受
が成立する。この原因は、荷電粒子線の照射により帯電
した試料表面から発生する2次粒子を中和用電極に効率
良く引き込むことにより、中和用電極と照射領域の間で
電荷交換が発生する。中和用電極が、照射領域から例え
ば300μm以内に隣接または接触していると、荷電粒
子線の照射をきっかけにして、帯電している照射領域と
中和用電極との間に電流が流れる。
【0021】操作者が高精度の観察・分析・加工・プロ
ーブ操作をする場合は、中和用電極と照射領域の間隔を
さらに近づける必要がある。前記間隔を狭くするにつれ
て、照射領域との電荷交換又は電流により帯電電位が低
下すると同時に、帯電による照射領域近傍の電界をより
狭い空間に閉じ込めることができる。その結果、絶縁物
試料表面上で荷電粒子線の照射位置は、前記間隔の約1
/50倍の位置精度で制御ができるようになる。同時
に、2次粒子検出器での2次粒子の検出量が帯電の影響
を受けなくなり、鮮明な観察像を得ることができるよう
になる。
【0022】上述した帯電を中和制御する技術を用い
て、高精度な観察・分析・加工・プローブ操作を実現す
る本発明の帯電中和制御方法及びそれを用いた荷電粒子
線装置として代表的な構成例を、以下に挙げる。
【0023】先ず、帯電中和制御方法として、本発明
は、試料台に搭載された試料に荷電粒子源から放出され
た荷電粒子線を照射して、前記試料の照射領域に発生す
る帯電を、試料台の表面近くに設置された中和用電極に
所定の電圧を印加し、試料とは無接触で、帯電した前記
照射領域との間で電荷交換を発生せしめることにより、
前記帯電の中和制御を行なうよう構成したことを特徴と
する。
【0024】また、本発明は、試料台に搭載された試料
に荷電粒子源から放出された荷電粒子線を照射して、前
記試料の照射領域に発生する帯電を、前記試料台の表面
近くに設置された中和用電極に所定の電圧を印加し、前
記試料と接触させて、帯電した前記照射領域との間で電
流を発生せしめることにより、前記帯電の中和制御を行
なうよう構成したことを特徴とする。
【0025】次に、荷電粒子線装置として、本発明は、
荷電粒子源と、前記荷電粒子源から放出される荷電粒子
線を集束し偏向せしめるための荷電粒子光学系と、前記
荷電粒子線を試料に照射して試料からの2次粒子を検出
するための検出器と、前記試料を搭載する試料台とを備
えた荷電粒子線装置において、前記試料台の表面に対し
て移動可能に設けた中和用電極と、前記中和用電極に印
加する電圧および前記移動を制御する中和用電極制御装
置とを有し、前記荷電粒子線を照射して帯電した前記試
料上の照射領域と前記中和用電極との間で電荷交換また
は電流を発生せしめて、前記帯電を中和制御するよう構
成したことを特徴とする。
【0026】また、本発明は、荷電粒子源と、前記荷電
粒子源から放出する荷電粒子線を集束するレンズと、偏
向器と、前記荷電粒子線を試料に照射して2次粒子を検
出するための検出器と、前記試料を保持する試料台と、
前記試料台の位置を制御する試料位置制御装置とを備え
た荷電粒子線装置において、前記試料上の荷電粒子線照
射領域と前記レンズとの間にあって前記試料に対し移動
可能に設けられ、前記荷電粒子線照射領域との間で電荷
交換または電流を発生する第1の電極と、前記第1の電
極を制御し、前記試料台位置制御装置とは独立に駆動す
る電極制御装置と、前記試料台位置制御装置とは独立に
駆動し、前記荷電粒子線照射領域との間で電流を発生す
る第2の電極とを有し、前記第1および前記第2の電極
を用いて、帯電した前記荷電粒子線照射領域の中和制御
を行なうよう構成したことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1は、本発明によ
る荷電粒子線装置の第1の実施例の基本構成を示す。
【0028】本発明の荷電粒子線装置は、イオン源1か
ら引き出し電極2によりイオンビーム11を引き出し、
コンデンサレンズ3によりイオンビームを集束した後、
ビーム制限アパーチャー4によりイオンビームを絞り、
対物レンズ6により試料8の表面にイオンビーム11を
集束する荷電粒子光学系と、試料を載置する可動の試料
台7と、2次粒子検出器9と、偏向器5と、制御装置1
0と、中和用電極20とにより構成される。
【0029】中和用電極20は、導電性物質の電極で構
成される。中和用電極20の先端部は、イオンビームの
走査により観察する面内位置測定手段と、この際の対物
レンズ6の設定値による高さ位置測定手段により、試料
8のイオンビーム照射位置近傍に接近する。
【0030】イオンビームの試料照射の際に、イオンビ
ームは弾性散乱又は非弾性散乱される。非弾性散乱では
試料から2次電子を発生する。2次電子の多くはエネル
ギーがわずか数eVしかなく、イオンビーム照射領域表
面の電位が周囲に対して数V正に帯電すると、低速の2
次電子は試料を離脱できず試料にもどる。イオンビーム
照射電流と試料から流出する全電流とが等しくなると、
試料の表面電位が平衡に達する。
【0031】図2は、試料の電位分布の偏りにより、イ
オンビームが矢印の方向にビームドリフトする様子を示
す。図中、31は等電位線を示す。イオンビーム11の
照射位置や試料8の表面での誘電率分布などの結果、表
面電位はイオンビームに対して偏って分布している。帯
電した電荷は、試料台に対して絶縁抵抗を介して流出す
る。この絶縁抵抗は、試料の体積抵抗と表面抵抗に関係
すると考えられる。絶縁体では、表面抵抗が体積抵抗よ
り小さくなることが多い。
【0032】イオンビーム照射領域での正電荷の帯電電
位Vcの時間変化dVc/dtは、試料表面の実効的な
静電容量C、絶縁抵抗R、ビーム電流Ipとすると、次
式で表される。
【0033】dVc/dt=Ip/C−Vc/RC 図3は、イオンビーム照射量(ビーム電流)10nA、
試料表面の実効的な静電容量1nF、および絶縁抵抗5
GΩを仮定したときの、イオンビーム照射位置での帯電
電位の時間依存性である。時間の経過につれて、帯電電
位は増大して約10秒後にはほぼ平衡状態になる。
【0034】帯電して平衡状態になるのであればイオン
ビーム成形加工への影響は、ほとんど無い。イオンビー
ム照射時に表面電位の時間変化が生じると、ビームドリ
フトが生じる。ビームドリフトは、試料表面の構造や物
性値による表面電位分布の偏りにより生じる。例えば、
カバーガラス(30mm×20mm厚さ0.1mm)表
面に走査イオンビームを照射して、2次粒子を検出する
方法により観察像の時間変化を評価したところ、SIM
像観察をすると、SIM像の観察領域は繰り返し移動を
していた。イオンビーム照射一定時間後、試料の電位が
平衡状態になっていれば、観察領域移動は無いはずであ
る。しかし、実際には観察領域移動を繰り返すことか
ら、放電と帯電の繰り返しにより、試料表面電位に時間
変化が生じていると言える。
【0035】図4は、観察領域移動の振動数のビーム電
流依存性を示す。放電の振動数fは、ビーム電流Ipと
ともに増大する。ビーム電流が増大すると、帯電による
振動が増えるにつれてビームドリフトも増大してしまう
のである。
【0036】図5は、中和用電極20によりイオンビー
ム照射による帯電33を制御する方法を示す回路図であ
る。イオンビーム照射により帯電を生じている試料表面
に中和用電極20の先端を近づけることにより、電荷交
換32をすることができる。中和用電極20の先端は、
導電性物質で形成した針状の電極である。中和用電極2
0による電荷交換32で流れる電流は、照射領域から試
料表面に水平方向30μm、垂直方向30μmの位置に
中和用電極20の先端を固定すると、イオンビームの電
流の6割以上になる。
【0037】中和用電極20は、イオンビーム照射で帯
電したプラスの電荷を中和するために常に電子を供給し
ている。図6は、カバーガラスの帯電制御を行ったとき
の中和用電極20に流れる電流(以下、供給電流)のビー
ム電流依存性を示す。
【0038】イオンビーム照射位置から約16μmの位
置に中和用電極20の先端を隣接し、ビーム電流を20
pA〜8nAの範囲で変更して供給電流を測定した。図
中、その測定結果を■印で示す。供給電流Iがビーム電
流Ipと等しい時の直線を細線で示した。図6の2本の
直線からビーム電流Ipのほとんどは中和用電極20に
流れ、その量がビーム電流Ipに比例しており、中和用
電極20以外の経路で絶縁抵抗を通して試料から流出す
る電流も、Ipにほぼ比例していることが確認できた。
このとき絶縁抵抗はビーム電流に依存しないようであ
る。
【0039】図7は、中和用電極先端と試料間の高さを
示す。ビーム電流8.0nAを32×32μm領域に
照射したときに、中和用電極20の先端は、高さ2μm
で照射位置中心から横方向に16μmに設定し、高さ4
0のみを変更した。中和用電極20の高さを変更する
時、制御装置の影響を受けるために、横方向にずれる量
は最大で約100μmになる。
【0040】図8は、中和用電極に流れる電流の高さ依
存性測定結果を示す。中和用電極に流れる電流は4.4
〜5.1nAの範囲で変化しているが、100μmまで
高さ依存が無い。
【0041】一方、イオンビーム11の照射により試料
表面から放出された2次電子の多くは、エネルギーがわ
ずか数eVしかない。この際、帯電と中和用電極20が
作る電場により低速の2次電子は試料を離脱できず試料
にもどるために、2次粒子検出器9は、試料からの2次
電子を検出できなくなってしまう。さらに、イオンビー
ム11は、中和用電極20と帯電が作る電場によりシフ
トしてしまう。
【0042】上記問題を解決するために、中和用電極自
身に電圧をかけるための電圧源、先端を細長い導電性針
形状とした中和用電極20を備えた。図5に示すよう
に、試料表面が正に帯電している時に、中和用電極20
に負の電位を印加すると、帯電領域との電荷交換以外に
2次電子34の放出量を増大させる。そこで、中和用電
極20は正の電位約+2Vを印加して2次電子の帯電に
よる引き戻しを緩和すると、イオンビーム走査の精度向
上と、試料表面から放出された2次電子の2次粒子検出
器9での集率向上により、中和用電極20に0Vを印加
した場合と比較して、観察像の解像度は2倍に向上し
た。
【0043】(実施例2)図9は、本発明による荷電粒
子線装置の第2の実施例の基本構成を示す。本実施例で
は、メカニカルプローブ21を組み合わせて、数〜サブ
μmオーダの試料を作製する荷電粒子線装置を構成す
る。
【0044】イオン源1から引き出し電極2によりイオ
ンビームを引き出し、コンデンサレンズ3によりイオン
ビームを集束した後、ビーム制限アパーチャー4により
イオンビームを絞り、対物レンズ6により試料8の表面
にイオンビームを集束する荷電粒子光学系と、試料を載
置する可動の試料台7と、2次粒子検出器9と、偏向器
5と、制御装置10と、中和用電極20と、メカニカル
プローブ21とにより構成される。
【0045】中和用電極20の先端部は、曲率半径が約
100μmの導電性針で構成され、試料8の表面に接近
させる。中和用電極20をイオンビーム照射領域から試
料表面水平方向に約30μm、垂直方向に約30μmの
位置に固定する。試料が絶縁物を含むことにより照射領
域で正に帯電する場合は、中和用電極20が帯電した照
射領域との間で電荷交換をし帯電を抑制する。30μA
のイオンビームを走査するときは、2次粒子検出器9の
信号から鮮明な観察像を得ることができる。
【0046】しかし、試料を加工するために10nAの
イオンビームを照射すると、帯電が増大することにより
イオンビームの照射位置が制御できなくなってしまう。
そこで、30μAのイオンビームを走査して観察像をた
よりに、試料表面にメカニカルプローブ21の先端を接
触させる。このとき、10nAのイオンビームを照射し
ても、メカニカルプローブ21は帯電した照射領域との
間で近接電流が流れ込むことにより帯電を抑制し、イオ
ンビームの照射位置を正確に制御することができる。
【0047】図10は、絶縁物から高精度分析試料を作
製する方法を示す。
【0048】試料表面にメカニカルプローブ21の先端
を接触させた状態で、試料基板51の表面に対しイオン
ビーム52が直角に照射するように基板51の姿勢を保
ち、メカニカルプローブ21に重ならないように基板5
1上でイオンビーム52を矩形に走査させ、試料表面に
所要の深さの角穴53を形成する(図10−a)。この時
に、プローブ11に電圧を+1V印加したところ、観察
像中の所望の試料位置を鮮明に観察し、成形加工を正確
に設定し、高精度に試料片を作製することができた。
【0049】次に、垂直溝54を形成する(図10−
b)。メカニカルプローブ21の先端を基板51から離
した後、基板51の表面に対するイオンビーム52の軸
が約30°傾斜するように基板51を傾斜させ、傾斜溝
55を形成する。基板51の傾斜角の姿勢変更は、試料
台によって行われる(図10-c)。再び、基板51の姿
勢を表面がイオンビーム52に対して垂直になる状態の
ままに基板51を設置した後、メカニカルプローブ21
の先端を基板51の試料となる部分に接触させる(図1
0−d)。図9の装置で中和電極20の先端部は、曲率
半径が約100μmの導電性針で構成され、中和電極2
0は同時に堆積性ガスを供給するガスノズルを構成し、
試料8の表面に接近させる。ガスノズルから堆積性ガス
を供給し、イオンビーム52をメカニカルプローブ21
の先端部を含む領域に局所的に照射し、イオンビームア
シストデポジション(以下、IBADと略す)膜56を
形成する。接触状態にある基板51の分離部分である試
料片57とメカニカルプローブ21の先端は、IBAD
膜56で接続される(図10−e)。
【0050】イオンビーム52で残りの部分を切り欠き
加工し、基板51から分離試料片57を切り出す。切り
出された分離試料片57は、接続されたメカニカルプロ
ーブ21で支持された状態になる(図10−f)。分離試
料片57をサンプルメッシュ58に移動させる(図10
−g)。ガスノズルから堆積性ガスを供給し、イオンビ
ーム52を分離試料片とサンプルメッシュが接触する境
界領域に局所的に照射し、IBAD膜59を形成する
(図10−h)。イオンビーム52をIBAD膜56に
隣接した領域に局所的に照射し、メカニカルプローブ2
1を分離試料片57から切り離す(図10−i)。この
分離試料片57の中の観察領域を、厚さ100nm程度
に残すようにイオンビーム52を用いて薄膜化し、透過
電子顕微鏡でこの試料はサブnmの分解能で観察・分析
をすることができる(図10−j)。
【0051】(実施例3)図11は、本発明の荷電粒子
線装置の第3の実施例の基本構成を示す。
【0052】本発明の荷電粒子線装置は、電子源80か
ら引き出し電極81により電子線82を引き出し、コン
デンサレンズ83により電子線を集束した後、対物レン
ズ84により試料85の表面に電子線を集束する荷電粒
子光学系は、試料85を載置する可動の試料台86と、
2次電子検出器87と、偏向器88と、制御装置89
と、中和用電極90とにより構成される。
【0053】試料85は絶縁物を含むと、電子線82の
照射領域に帯電を生じる場合がある。電子線82の照射
により試料表面から放出される2次電子の多くは、エネ
ルギーがわずか数eVしかないが、この2次電子が正帯
電のときは試料を離脱できず試料にもどり、負帯電のと
きは加速されるために、2次電子検出器87は、試料8
5からの2次電子を検出できない。さらに、電子線82
は、帯電が作る電場によるシフトのために照射位置を制
御することができない。
【0054】絶縁物試料(SiO)での観察像は、加
速電圧2kVの電子線82(700pA)の走査では著
しく解像度が低下していた。この理由は、照射領域の負
帯電である。
【0055】図12は、中和用電極90と帯電した照射
領域間の電荷交換により流れる電流を示す。この際、照
射領域3×3μmから水平方向に9μmに離して、中
和用電極90の先端を垂直方向に距離0〜約360μm
に移動した。この際に、試料の絶縁物表面に接触させる
と、中和用電極90と帯電した照射領域の間で約200
pAの電流が流れた。中和用電極90に100pA以上
の電流が流れる場合、観察像の解像度は1nmに達して
いた。
【0056】さらに、中和用電極90に+5Vの電圧を
印加すると、中和用電極90の先端が試料面の位置で5
00pA、垂直方向に距離360μmの位置で約300
pAの電流が流れた。照射領域が負帯電した時に、正の
電圧を印加した場合、電子線82の照射により試料表面
から放出された2次電子を中和用電極がとり込む。その
結果、2次電子検出器87は、この2次電子を検出でき
ないために観察像のS/Nが低下する。中和用電極90
が2次電子のとり込みと加速を回避するためには、中和
用電極90に0Vから−5Vの負電圧を印加すればよか
った。これにより、観察像のS/Nが改善し、解像度は
1nmに達していた。
【0057】(実施例4)図13は、実施例1、実施例
2および実施例3において、試料8の表面が試料台7に
対して平行ではない場合の帯電制御方法を示す。この場
合、試料台7を右方向に移動すると、中和用電極20の
先端が試料表面に干渉する。中和用電極20の先端は試
料8との衝突により破壊されたり、試料8の表面は中和
用電極20の衝突により破壊される。この干渉を回避し
なければ、中和用電極20による帯電制御は有効に働か
ない。そこで、試料8の照射領域と中和用電極20の間
での電荷交換と干渉を両立する方法について、以下に示
す。
【0058】まず、試料8の照射領域と中和用電極20
の間での電荷交換と干渉を両立する方法の第1の例を、
図13に示す。荷電粒子線を照射する前に、試料8の表
面全体の高さ分布を制御装置10の記録部61に記録す
る。例えば、中和用電極20の先端距離62を100μ
mにする場合は、高さ分布の精度は、±50μmを必要
とする。先端距離62を短くするためには、高さ分布の
精度をよくしなければならない。試料台7を移動すると
きに発生する高さ変化を記録部61で計算し、変化分だ
け中和用電極20を移動させることにより、先端距離6
2を一定にする。例えば、先端距離62が100μmの
場合は、荷電粒子線の照射領域は100×100μm
であり、観察精度は1μmになる。観察精度を向上する
ためには、先端距離62を短く設定して中和用電極20
による帯電制御をする必要があった。
【0059】試料8の照射領域と中和用電極20の間で
の電荷交換と干渉を両立する方法の第2の例を、図14
に示す。前述の例とは異なり、2つ目の方法は、帯電制
御中に照射領域と中和用電極20間に流れる電流を電流
計63により測定する。該電流は、先端距離62に依存
する。試料8に近づき先端距離62が短くなると、中和
用電極20に流れる電流は増大する。そこで、試料を移
動する途中あるいは移動後に、中和用電極20の先端が
試料表面と干渉しないように該電流をモニタし計算部6
4により先端距離62を算出し、先端距離62を一定に
なるように中和用電極20を制御値する。例えば、先端
距離62が1μmの場合は、荷電粒子線の照射領域は1
×1μmであり、観察精度は10nmになる。観察精
度を向上するためには、先端距離62を短くするかまた
は、照射領域の周辺に接触する方法により中和用電極2
0による帯電制御をする必要があった。
【0060】試料8の照射領域と中和用電極20の間で
の電荷交換と干渉を両立する方法の第3の例を、図15
に示す。前述の2つの例とは異なり、3つ目の方法は、
対物レンズ6の設定値を利用するものである。中和用電
極20が退避位置(例えば先端距離62が100μm)に
あるときに対物レンズ6の設定値を変化させて試料8の
表面に荷電粒子線の集束点を合わせる。この際、制御装
置10は、この対物レンズ6の設定値の変化量より、計
算部65にて先端距離62を算出し、中和用電極20を
試料表面に近づける。対物レンズ6の設定値による先端
距離62の制御精度は30μmであった。
【0061】試料8の照射領域と中和用電極20の間で
の電荷交換と干渉を両立する方法の第4の例を、図16
に示す。中和用電極20は、荷電粒子線の照射角度に対
して20〜80度の方向に1軸可動機構を保持する。制
御装置10は、荷電粒子線の走査範囲を偏向器5に設定
すると同時に、走査範囲に対応した先端距離62を計算
部65で算出して、中和用電極を制御する。例えば、先
端距離62を30μmに設定した場合、走査範囲を30
×30μmでは観察精度は0.3μmであり、加工精
度は0.5μmであった。
【0062】走査範囲を狭くして高精度な観察、さらに
観察像を参照しながら高精度な加工をする場合は、走査
範囲を変更する際に、観察と加工の精度を向上するため
に自動的に先端距離62を短くする。例えば、先端距離
62を1μmにした場合、試料8を移動すると中和用電
極20と試料8が干渉してしまうので、試料台7で試料
8を移動できる範囲を横方向に10μm以下に設定し
た。
【0063】本手法は、図13、図14及び図15で示
した試料8の照射領域と中和用電極20の間での電荷交
換と干渉を両立する方法と組合わせることができる。走
査範囲が狭い(例えば30×30μmよりも狭い)場
合、図16で示す方法で中和用電極20を制御し、走査
範囲が広い場合、図13、図14及び図15で示す方法
で中和用電極20を制御する。これにより、飛躍的に荷
電粒子線の観察・加工の精度が向上した。
【0064】図17は、従来技術2を示す(a)と、本
発明の実施例を示す(b)とを比較する説明図である。
従来技術2の「特開平8−138617号公報」では、
イオンビームが試料の絶縁層に照射されると、試料表面
の照射領域付近に非常に薄い導電層70を形成し、この
導電層に接触させたプローブ71を通してチャージをア
ースに流してチャージアップを回避する方法を開示して
いる。
【0065】この方法では、イオンビームの照射領域が
プローブの先端半径に比較して狭い時にイオンビームで
形成した導電層に直接接触すると、(a)に示すよう
に、プローブ71はイオンビーム11の照射領域に重な
る。しかし、本実施例では、(b)に示すように、直接
導電層70に接触する必要が無く、プローブ(中和用電
極20)はイオンビームの照射領域に重なることはな
い。
【0066】以上のように、本発明になる荷電粒子線装
置によれば、帯電を該試料の表面に隣接又は接触した中
和用電極で制御することにより、高精度に荷電粒子線を
制御し、その結果、試料表面での帯電を抑制するための
経験や熟練技能工程の排除と、2次イオン検出器と電子
銃又はイオン銃を排除により、帯電制御技術の信頼性の
向上、装置価格の低減、高精度な観察・分析・加工・プ
ローブ操作を実現し得る。
【0067】以上、本発明を整理すると、次のようにな
る。 (1)試料台に搭載された試料に荷電粒子源から放出さ
れた荷電粒子線を照射して、前記試料の照射領域に発生
する帯電を、前記試料台の表面近くに設置された中和用
電極に所定の電圧を印加し、前記試料とは無接触で帯電
した前記照射領域との間で電荷交換を発生せしめること
により、前記帯電の中和制御を行なうよう構成したこと
を特徴とする帯電中和制御方法。 (2)試料台に搭載された試料に荷電粒子源から放出さ
れた荷電粒子線を照射して、前記試料の照射領域に発生
する帯電を、前記試料台の表面近くに設置された中和用
電極に所定の電圧を印加し、前記試料とは接触させて帯
電した前記照射領域との間で電流を発生せしめることに
より、前記帯電の中和制御を行なうよう構成したことを
特徴とする帯電中和制御方法。 (3)前記(1)または(2)の構成において、前記荷
電粒子線により前記試料の表面を観察することにより、
前記中和用電極を前記照射領域の近傍に接触させ、前記
帯電の中和制御を行なうよう構成したことを特徴とする
帯電中和制御方法。 (4)前記(1)または(2)の構成において、前記中
和用電極を前記試料の表面に対して移動可能に構成した
ことを特徴とする帯電中和制御方法。 (5)前記(1)または(2)の構成において、前記中
和用電極に、−5Vから+5Vの電圧を印加してなるこ
とを特徴とする帯電中和制御方法。 (6)前記(1)または(2)または(3)の構成にお
いて、前記試料が、絶縁物を含むことを特徴とする帯電
中和制御方法。 (7)試料台に搭載された絶縁物を含む試料に荷電粒子
源から放出された荷電粒子線を照射して、前記試料の照
射領域に発生する帯電を、前記試料台の表面近くに設置
された中和用電極に所定の電圧を印加し、前記試料とは
無接触で、前記帯電の中和制御を行なうよう構成したこ
とを特徴とする帯電中和制御方法。 (8)荷電粒子源と、前記荷電粒子源から放出される荷
電粒子線を集束し偏向せしめるための荷電粒子光学系
と、前記荷電粒子線を試料に照射して試料からの2次粒
子を検出するための検出器と、前記試料を搭載する試料
台とを備えた荷電粒子線装置において、前記試料台の表
面に対して移動可能に設けた中和用電極と、前記中和用
電極に印加する電圧および前記移動を制御する中和用電
極制御装置とを有し、前記荷電粒子線を照射して帯電し
た前記試料上の照射領域と前記中和用電極との間で電荷
交換または電流を発生せしめて、前記帯電を中和制御す
るよう構成したことを特徴とする荷電粒子線装置。 (9)前記(8)の構成において、前記中和用電極が、
前記荷電粒子光学系と前記試料台との間にあって、前記
試料台の表面に対して移動可能に設けてなることを特徴
とする荷電粒子線装置。 (10)前記(8)の構成において、前記中和用電極
は、導電性物質を曲率100μm以下の先端を有する針
状に成形された電極で構成されていることを特徴とする
荷電粒子線装置。 (11)前記(8)の構成において、前記中和用電極
に、−5Vから+5Vの電圧を印加してなることを特徴
とする荷電粒子線装置。 (12)前記(8)の構成において、前記中和用電極制
御装置が、前記帯電の中和制御中に前記照射領域と前記
中和用電極との間に流れる電流の変化から、前記中和用
電極の位置又は電圧の制御値を計算する計算部を具備す
ることを特徴とする荷電粒子線装置。 (13)前記(8)の構成において、前記中和用電極制
御装置が、前記レンズ又は前記偏向器の設定値より、前
記中和用電極と前記試料間の距離又は電圧を計算する計
算部を具備することを特徴とする荷電粒子線装置。 (14)荷電粒子源と、前記荷電粒子源から放出する荷
電粒子線を集束するレンズと、偏向器と、前記荷電粒子
線を試料に照射して2次粒子を検出するための検出器
と、前記試料を保持する試料台と、前記試料台の位置を
制御する試料位置制御装置とを備えた荷電粒子線装置に
おいて、前記試料上の荷電粒子線照射領域と前記レンズ
との間にあって前記試料に対し移動可能に設けられ、前
記荷電粒子線照射領域との間で電荷交換または電流を発
生する第1の電極(例えば、中和用電極)と、前記第1
の電極を制御し、前記試料台位置制御装置とは独立に駆
動する電極制御装置と、前記試料台位置制御装置とは独
立に駆動し、前記荷電粒子線照射領域との間で電流を発
生する第2の電極(例えば、メカニカルプローブ)とを
有し、前記第1および前記第2の電極を用いて、帯電し
た前記荷電粒子線照射領域の中和制御を行なうよう構成
したことを特徴とする荷電粒子線装置。
【0068】
【発明の効果】本発明は、荷電粒子線装置での帯電防止
技術での経験や熟練技能工程を排除して、荷電粒子線と
プローブの制御の信頼性を向上し、総合的に分析や試料
作製効率の良い荷電粒子線装置を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による荷電粒子線装置の第1の実施例を
示す図。
【図2】イオンビーム照射時の試料帯電とビームドリフ
トを示す図。
【図3】試料表面の帯電電位のイオンビーム照射時間依
存性を示す図。
【図4】帯電振動によるビーム振動周期のビーム電流依
存性を示す図。
【図5】中和用電極により帯電を制御する方法を示す回
路図。
【図6】中和用電極に流れる電流の照射電流依存性を示
す図。
【図7】中和用電極先端と試料間の高さを示す図。
【図8】イオンビームでの中和用電極に流れる電流の先
端高さ依存性を示す図。
【図9】本発明による荷電粒子線装置の第2の実施例を
説明する図。
【図10】絶縁物から高精度分析試料を作製する方法を
示す図。
【図11】本発明による荷電粒子線装置の第3の実施例
を説明する図。
【図12】電子線での中和用電極に流れる電流の先端高
さ依存性を示す図。
【図13】試料高さ記録部による中和用電極の制御方法
を示す図。
【図14】中和用電極に流れる電流による中和用電極の
制御方法を示す図。
【図15】対物レンズの設定値による中和用電極の制御
方法を示す図。
【図16】偏向器の設定値による中和用電極の制御方法
を示す図。
【図17】従来技術2と本発明の実施例とを比較する説
明図。
【符号の説明】
1…イオン源、2…引き出し電極、3…コンデンサレン
ズ、4…ビーム制限絞り、5…偏向器、6…対物レン
ズ、7…試料位置制御装置、8…試料、9…2次粒子検
出器、10…制御装置、11…イオンビーム、20…中
和用電極、21…メカニカルプローブ、31…等電位
線、32…電荷交換、33…帯電、34…2次電子、3
5…リーク電流、40…中和用電極と試料間の高さ、5
0…保護膜、51…基板、52…イオンビーム、53…
角穴、54…底穴、55…溝、56…IBAD膜、57
…試料片、58…サンプルメッシュ、59…IBAD
膜、60…薄膜、61…計算部、62…先端距離、63
…電流計、64…計算部、65…計算部、70…導電
層、71…プローブ、80…電子源、81…引き出し電
極、82…電子線、83…コンデンサレンズ、84…対
物レンズ、85…試料、86…試料台、87…2次電子
検出器、88…偏向器、89…制御装置、90…中和用
電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富松 聡 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 2G001 AA03 AA05 BA07 CA03 CA05 SA29 4M106 AA01 AA02 BA20 CA38 CB21 DB30 DE04 DE20 DE21 DE24 DE30 5C001 AA08 BB07 CC04 CC08 5C034 BB06 BB09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料台に搭載された試料に荷電粒子源から
    放出された荷電粒子線を照射して、前記試料の照射領域
    に発生する帯電を、前記試料台の表面近くに設置された
    中和用電極に所定の電圧を印加し、前記試料とは無接触
    で、帯電した前記照射領域との間で電荷交換を発生せし
    めることにより、前記帯電の中和制御を行なうよう構成
    したことを特徴とする帯電中和制御方法。
  2. 【請求項2】試料台に搭載された試料に荷電粒子源から
    放出された荷電粒子線を照射して、前記試料の照射領域
    に発生する帯電を、前記試料台の表面近くに設置された
    中和用電極に所定の電圧を印加し、前記試料と接触させ
    て、帯電した前記照射領域との間で電流を発生せしめる
    ことにより、前記帯電の中和制御を行なうよう構成した
    ことを特徴とする帯電中和制御方法。
  3. 【請求項3】前記荷電粒子線により前記試料の表面を観
    察することにより、前記中和用電極を前記照射領域の近
    傍に接触させ、前記帯電の中和制御を行なうよう構成し
    たことを特徴とする請求項2記載の帯電中和制御方法。
  4. 【請求項4】前記中和用電極を前記試料の表面に対して
    移動可能に構成したことを特徴とする請求項1又は2記
    載の帯電中和制御方法。
  5. 【請求項5】前記中和用電極に、−5Vから+5Vの電
    圧を印加してなることを特徴とする請求項1又は2記載
    の帯電中和制御方法。
  6. 【請求項6】前記試料が、絶縁物を含むことを特徴とす
    る請求項1、2、又は3記載の帯電中和制御方法。
  7. 【請求項7】絶縁物を含む試料に荷電粒子線を照射し
    て、前記試料の照射領域に発生する帯電を、前記試料台
    の表面近くに設置された中和用電極に所定の電圧を印加
    し、前記試料とは無接触で、前記帯電の中和制御を行な
    うよう構成したことを特徴とする帯電中和制御方法。
  8. 【請求項8】荷電粒子源と、前記荷電粒子源から放出さ
    れる荷電粒子線を集束し偏向せしめるための荷電粒子光
    学系と、前記荷電粒子線を試料に照射して試料からの2
    次粒子を検出するための検出器と、前記試料を搭載する
    試料台とを備えた荷電粒子線装置において、前記試料台
    の表面に対して移動可能に設けた中和用電極と、前記中
    和用電極に印加する電圧および前記移動を制御する中和
    用電極制御装置とを有し、前記荷電粒子線を照射して帯
    電した前記試料上の照射領域と前記中和用電極との間で
    電荷交換または電流を発生せしめて、前記帯電を中和制
    御するよう構成したことを特徴とする荷電粒子線装置。
  9. 【請求項9】前記中和用電極が、前記荷電粒子光学系と
    前記試料台との間にあって、前記試料台の表面に対して
    移動可能に設けてなることを特徴とする請求項8記載の
    荷電粒子線装置。
  10. 【請求項10】荷電粒子源と、前記荷電粒子源から放出
    する荷電粒子線を集束するレンズと、偏向器と、前記荷
    電粒子線を試料に照射して2次粒子を検出するための検
    出器と、前記試料を保持する試料台と、前記試料台の位
    置を制御する試料位置制御装置とを備えた荷電粒子線装
    置において、前記試料上の荷電粒子線照射領域と前記レ
    ンズとの間にあって前記試料に対し移動可能に設けら
    れ、前記荷電粒子線照射領域との間で電荷交換または電
    流を発生する第1の電極と、前記第1の電極を制御し、
    前記試料台位置制御装置とは独立に駆動する電極制御装
    置と、前記試料台位置制御装置とは独立に駆動し、前記
    荷電粒子線照射領域との間で電流を発生する第2の電極
    とを有し、前記第1および前記第2の電極を用いて、帯
    電した前記荷電粒子線照射領域の中和制御を行なうよう
    構成したことを特徴とする荷電粒子線装置。
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