JP2003151047A - 機械警備システム - Google Patents
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Abstract
置が正常に動作しているか否かを監視すること。 【解決手段】 時計装置Tを備えている警備用端末装置
1〜Nから警備情報を監視センタ120に送るように構
成された機械警備システムにおいて、警備用端末装置1
から警備用端末装置2〜Nに配電線100を利用して適
宜のタイミングで時刻校正のための信号を送って警備用
端末装置1〜Nの各時計装置T間における時刻誤差を解
消するための時刻修正を行うと共に、警備用端末装置2
〜Nから送出される時刻付データを配電線100を利用
して警備用端末装置1に送り、警備用端末装置1におい
て時刻付データの受取時刻と時刻付データの送出時刻と
を比較することによって警備用端末装置2〜Nの作動状
態を判別するようにした。
Description
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】警備対象区域内にセンサの作動に基づい
て警備情報を送るための警備用端末装置を設置すると共
に、このように設置された複数の警備用端末装置からの
警備情報を受け取って監視するための監視センタを設け
て成る機械警備システムが公知である。 【0003】この種の機械警備システムは、例えば、警
備用端末装置を、商店、金融機関、事務所等に設定され
た所定の警備区域内に何者かが侵入したことを検知する
ために設置された窓センサ、ドアセンサ、ガラス破壊セ
ンサ、人体検出用の赤外線センサ等の如き侵入検知セン
サからの出力に応答して所定の警備情報を電話回線等を
用いて警備用の監視センタに送ることができるように構
成し、監視センタにおいて所定の警備区域内への侵入者
の有無をこの警備情報に基づいて監視するように構成さ
れている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来の機械警備システ
ムは上述のように構成されているため、警備用端末装置
において何等かの故障や不具合が生じた場合、センサの
発報等に応答して警備対象施設の警備用端末装置から監
視センタの監視装置に直ちに送られていなければならな
い警備情報が遅延して監視センタに到達し、あるいは必
要な警備情報の送信が欠落してしまい、必要な警備情報
が監視センタに所定のタイミングで送られないという事
態が生じる虞がある。 【0005】しかし、従来の機械警備システムにおいて
は警備情報や各種データの遅延受信に対する監視は行っ
ておらず、したがって、警備対象施設に侵入があったこ
とをセンサが検知しているにも拘らずこれを直ちに警備
用監視センタにおいて把握することができないで盗難の
被害が拡大してしまう等の事態が生じる虞があるという
問題点を有している。 【0006】本発明の目的は、したがって、従来技術に
おける上述の問題点を解決することができるようにした
機械警備システムを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、それぞれが時計装置を備えている複数
の警備用端末装置と、これらの警備用端末装置から送ら
れる警備のための情報を受け取って監視を行う監視セン
タとを備えて成る機械警備システムにおいて、前記複数
の警備用端末装置のうちの少なくとも1つの警備用端末
装置からその他の所要の警備用端末装置に電力供給線を
利用して適宜のタイミングで時刻校正のための信号を送
って前記複数の警備用端末装置の各時計装置間における
時刻誤差を解消するための時刻修正を行うと共に、警備
用端末装置から送出すべきデータに該データの送出時刻
を示す送出時刻データを付加した時刻付データを電力供
給線を利用して所定の警備用端末装置に送り、該所定の
警備用端末装置において前記時刻付データの受取時刻と
前記時刻付データの送出時刻とを比較することによって
各警備用端末装置の作動状態を判別するようにしたこと
を特徴とする機械警備システムが提案される。 【0008】警備用端末装置の作動状態の評価を、警備
用端末装置から送り出される時刻付データの送出時刻と
受取時刻との時間差が所定の値よりも大きいか否かに基
づいて行うようにすることもできる。また、この評価の
結果の出力は、適宜の視覚的表示手段を用いて表示して
もよいし、音声メッセージとして出力してもよい。ある
いは評価結果を所要の警備用端末装置から監視センタに
送る構成とすることもできる。 【0009】時刻校正のための信号により警備用端末装
置の各時計装置は適宜のタイミングで校正されているの
で、同一の時刻データを警備用端末装置間において共有
することができ、上記の時刻比較は秒単位で極めて正確
に行うことができる。 【0010】時刻校正をより一層高精度にて行うことが
できるようにするため、国家標準にトレースされた時刻
データを送り出している標準電波を利用して時刻校正を
行う構成とすることもできる。標準電波を受信するため
の受信装置をいずれかの警備用端末装置に設け、この受
信装置から得た標準時刻データを含む時刻校正のための
信号を電力供給線を介してその他の警備用端末装置へ送
る構成とすることができる。 【0011】各警備用端末装置に電力線搬送通信装置を
設け、これにより所要の各種データを警備用端末装置間
で電力供給線を介して送受信できるようにすることがで
きる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例につき詳細に説明する。 【0013】図1は、本発明により各警備用端末装置が
正常に動作しているか否かの作動チェックを行うように
構成された機械警備システムの実施の形態の一例を示す
システム構成図である。図1において符号1、2、・・
・、Nで示されるのは、同一の商用電源給電ブロック内
に設けられている警備用端末装置であり、これらの警備
用端末装置1〜Nは、それぞれ、工場、事務所、スーパ
ーマーケット等の警備対象施設である建物B1、B2、
・・・BM内に図示の如く設置されている。符号100
で示されるのは商用の交流100Vの電力を各建物に給
電すると共に各建物内の各部に給電するための配電線
(電力供給線)であり、警備用端末装置1〜Nには、配
電線100から所要の電力が供給される構成となってい
る。したがって、警備用端末装置1〜Nは配電線100
によって相互に接続されている。なお、警備用端末装置
1〜Nの電源を必ずしも配電線100からとる必要はな
く、バッテリ等の電源を用いてもよい。 【0014】警備用端末装置1〜Nの作動チェックを警
備用端末装置間で行うため、ここでは、警備用端末装置
1が親局装置として構成されており、警備用端末装置2
〜Nが子局装置として構成されている。そして、警備用
端末装置1〜Nは、いずれも、公衆電話回線網110を
介して監視センタ120と接続され、必要なデータの送
信、受信を行うことができる構成となっている。 【0015】機械警備システムを構成している複数の警
備用端末装置1〜N間において正確な時刻データを共有
することができるようにするため、親局装置として構成
されている警備用端末装置1には無線で送られてくる標
準時刻データを受信するための受信装置RXが設けられ
ている。警備用端末装置1においては、受信装置RXに
よって受信された標準時刻データをいつでも利用するこ
とができる。そして、受信装置RXにより得られた標準
時刻データを、適宜のタイミングで子局装置として構成
されている警備用端末装置2〜Nに配電線100を介し
て送ることができる構成となっている。標準時刻データ
の送受信は、電力線搬送技術を用いて行われる。このた
め、警備用端末装置1〜Nには、それぞれ電力線搬送に
よるデータ通信のための電力線搬送通信装置C1が設け
られている。各電力線搬送通信装置C1は配電線100
に接続されており、配電線100を介して必要なデータ
を警備用端末装置1〜N間で送受信することができる。 【0016】図2には、警備用端末装置1の詳細ブロッ
ク図が示されている。警備用端末装置1は、建物B1内
において定められた警備区域内の窓、ドア、室内等に設
置された複数の侵入検知センサS−1〜S−Nと、これ
らの侵入検知センサS−1〜S−Nからの出力信号を受
け取って処理するためマイクロコンピュータ11Aを備
えて成る処理ユニット11と、時計装置Tとを備えてい
る。 【0017】処理ユニット11は、さらに、メモリ11
B及び通信制御装置11Cを備えており、マイクロコン
ピュータ11A、メモリ11B、通信制御装置11Cは
データバス11Dにより相互に接続されている。通信制
御装置11Cは公衆電話回線網110に接続されてお
り、これにより警備用端末装置1と外部との間で警備の
ために必要なデータ通信を行うことができる構成となっ
ている。 【0018】時刻データ発生手段である時計装置Tは、
水晶発振子を用いて構成される水晶時計として構成され
ており、時計装置Tからはその時の時刻を示す時刻デー
タDTが出力され、時刻データDTは処理ユニット11
に入力されている。 【0019】処理ユニット11は、時刻データDTと侵
入検知センサS−1〜S−Nからの出力信号とに応答
し、侵入検知センサS−1〜S−Nのいずれかが発報し
た場合、その発報したセンサからの出力データにその時
の時刻データDTを付加したデータを処理ユニット11
内のメモリ11Bに順次格納する構成となっている。こ
の構成により、後でメモリ11Bからデータを読み出す
ことにより、侵入検知センサS−1〜S−Nのそれぞれ
がいつどのように作動したのかをチェックすることがで
き、侵入者の侵入経路及び逃走経路を解析することが可
能となっている。 【0020】この解析を秒単位で正確に行うことを保証
するため、警備用端末装置1には、国家標準にトレース
された標準電波を受信して高精度の標準時刻データST
Dを取り出すことができる受信装置RXが設けられてい
る。 【0021】図3には、受信装置RXの構成を示すブロ
ック図が示されている。図3において、K1はアンテ
ナ、K2は標準電波を取り出すための同調回路、K3は
取り出された微弱な標準電波を増幅するための高周波増
幅回路、K4は標準電波に含まれる標準時刻データ信号
成分を取り出すための検波回路、K5は波形整形回路で
あり、波形整形回路K5から標準時刻を示すデジタル信
号DSが出力される。 【0022】デジタル信号DSはマイクロプロセッサ
(CPU)K6に入力され、ここでデータ処理されて、
標準電波によって送られてきた標準時刻を示す標準時刻
データSTDが出力され、標準時刻データSTDはイン
ターフェイス回路K7を介して時計装置Tに入力され
る。 【0023】図2に戻ると、時計装置Tは、処理ユニッ
ト11から時刻校正命令信号CMSを受け取った場合
に、受信装置RXから入力されている標準時刻データS
TDを用いて時刻校正動作を行う公知の構成となってい
る。なお、この場合、時刻校正は、時計装置T内で得ら
れた時刻データを標準時刻データSTDによって上書き
することにより行われる。 【0024】時刻校正命令信号CMSの出力タイミング
は処理ユニット11内において適宜に定めることができ
る。本実施の形態では、1時間毎に時刻校正命令信号C
MSを出力するようにプログラムされているが、毎正時
毎の出力でもよいし、2時間毎、3時間毎、あるいはそ
の他任意に定めた時間毎の出力であってもよい。 【0025】時計装置Tにおいて時刻の校正が実行され
るときには、時計装置Tからは時刻校正命令信号CMS
と標準時刻データSTDとを含む子局校正データJDが
電力線搬送通信装置C1に時刻校正のための信号として
送られ、子局校正データJDが電力線搬送通信装置C1
から配電線100に送出される。子局校正データJD
は、子局装置である警備用端末装置2〜Nにおいて受信
され、警備用端末装置2〜Nにおいては子局校正データ
JDに基づいてそれらの時計装置の時刻校正が行われ
る。 【0026】警備用端末装置2〜Nにも電力線搬送通信
装置C1が設けられており(図1参照)、警備用端末装
置1から配電線100へ送出された子局校正データJD
は、受信装置RXを備えていない子局装置として構成さ
れている警備用端末装置2〜Nの電力線搬送通信装置C
1において受信され、これにより、警備用端末装置2〜
Nの各時計装置の時刻校正が行われる構成となってい
る。 【0027】図4には、子局装置である警備用端末装置
2の詳細ブロック図が示されている。警備用端末装置2
の構成は、図2に示した警備用端末装置1の構成から受
信装置RXを取り除いたものであり、その他については
処理ユニット11に監視部11Eが設けられていないこ
とを除き全く同様の構成であるから、図4の各部のうち
図2の各部に対応する部分には同一の符号を付してそれ
らの説明を省略する。 【0028】警備用端末装置2においては、配電線10
0を介して警備用端末装置1から送られてくる子局校正
データJDを電力線搬送通信装置C1が受信した場合、
子局校正データJDは時計装置Tに送られ、子局校正デ
ータJDに含まれている時刻校正命令信号CMS及び標
準時刻データSTDに基づき、時計装置Tにおいて時刻
の校正が行われる。この時刻校正動作は図2において説
明したのと全く同様であり、これにより警備用端末装置
2内の時計装置Tからは極めて正確な時刻データDTを
処理ユニット11に対して供給することができる。 【0029】以上、警備用端末装置2の構成について説
明したが、他の子局装置である警備用端末装置3〜Nも
図4に示したのと同一の構成となっている。したがっ
て、警備用端末装置3〜Nにおいても、常に正確な時刻
データDTを得ることができ、この結果、警備用端末装
置1〜Nにおいて正確な時刻データを共有することがで
きる。 【0030】したがって、侵入検知センサS−1〜S−
Nの動作解析を秒単位で正確に行うことができる。ま
た、時刻の校正はこれを自動的に適宜に行うことができ
るので、時刻校正のための人件費を削減することがで
き、システムの運用コストを著しく低減させることがで
きる。 【0031】さらに、標準電波によりいつでも時刻校正
が可能であるから、サマータイムの導入や閏秒により生
じる時刻誤差を自動的に速やかに且つ一斉に校正するこ
とができるので、このような時刻誤差が生じてもシステ
ムの機能が一時的に低下するのを防止することができ、
保守コストの低減を図ることができる。 【0032】また、機械警備システムに店舗の自動開店
/閉店システムを併設する場合、その開店時間、閉店時
間を極めて正確に制御することが可能となるので、自動
開店/閉店システムの信頼性を著しく向上させることが
できる。 【0033】子局装置である警備用端末装置2〜Nがそ
れぞれ正常に作動しているか否かを親局装置である警備
用端末装置1において評価することができるようにする
ため、警備用端末装置1の処理ユニット11内に監視部
11Eが設けられている。 【0034】処理ユニット11は、電力線搬送通信装置
C1との間でデータのやりとりを行うことができるよう
に構成されており、後述するようにして子局装置である
警備用端末装置2〜Nより公衆電話回路網110を介し
て送られてくる時刻付データKDTを処理ユニット11
内に取り込み、取り込まれた時刻付データKDTは監視
部11Eに送られる構成となっている。 【0035】子局装置として働く警備用端末装置2〜N
は、時刻データDTと侵入検知センサS−1〜S−Nか
らの出力信号とに応答し、侵入検知センサS−1〜S−
Nのいずれかが発報した場合、その発報したセンサから
出力される信号である出力データにその時の時刻データ
DTを該出力データの送出時刻を示す送出時刻データと
して付加して成る時刻付データKDTを公衆電話回路網
110から監視センタ120に送出する構成となってい
る。これと同時に時刻付データKDTは、処理ユニット
11から電力線搬送通信装置C1に送られ、電力線搬送
通信装置C1から配電線100に送出される。 【0036】なお、警備用端末装置1においても、時刻
データDTと侵入検知センサS−1〜S−Nからの出力
信号とに応答し、侵入検知センサS−1〜S−Nのいず
れかが発報した場合、その発報したセンサから出力され
る信号である出力データにその時の時刻データDTを該
出力データの送出時刻を示す送出時刻データとして付加
して成る時刻付データKDTを公衆電話回路網110か
ら監視センタ120に送出する構成となっている。 【0037】図5には、監視部11Eの構成がブロック
図で示されている。受信部51によって受信された時刻
付データKDTは送出時刻データ読出部52に送られ、
ここで時刻付データKDTに付されている送出時刻デー
タが読み出され、読み出された送出時刻データSDは比
較部53の時間差演算部53Aに入力される。 【0038】一方、受信部51によって時刻付データK
DTが受け取られたときに、受信部51からは受取タイ
ミングパルスRPが出力され、親局装置である警備用端
末装置1の時計装置Tからの時刻データDTが入力され
ている受取時刻記憶部54に入力される。 【0039】受取時刻記憶部54は、受取タイミングパ
ルスRPを警備用端末装置1が受け取ったときの時刻デ
ータDTの示す時刻データを受取時刻データRDとして
記憶し、この受取時刻データRDは時間差演算部53A
に入力される。 【0040】時間差演算部53Aは送出時刻データSD
と受取時刻データRDとに応答し、送出時刻と受取時刻
との間の時間差tを演算し、この時間差tを示す時間差
データDtが比較部53を構成する判別部53Bに入力
される。 【0041】判別部53Bでは、この時間差データDt
に基づき、その時の時間差tが予め定められた基準値t
rよりも大きいか否かの判別を行う。t<trの場合に
は親局装置である警備用端末装置1と子局装置である警
備用端末装置との間のデータ通信の遅れが許容範囲内で
あると判断され、警備用端末装置は正常に動作している
と判別される。 【0042】一方、t≧trの場合には親局装置である
警備用端末装置1と子局装置である警備用端末装置との
間のデータ通信の遅れが許容範囲を超えていると判断さ
れ、警備用端末装置は正常に動作していないと判別され
る。 【0043】判別部53Bにおいて実行される警備用端
末装置の動作が正常か否かの判別結果を示す判別データ
DDは、判別部53Bから表示部55に送られ、表示部
55においてその結果が表示される。この表示はLCD
表示素子を用いた文字表示としてもよいし、発光ダイオ
ードの如き発光素子を用いて正常、異常の判別結果をそ
の点灯/消灯、点灯の色、又は点灯のパターン等によっ
て視覚的に表示する構成とすることもできる。 【0044】また、判別データDDに応答して、その判
別内容を音声等により出力する音声出力装置56を表示
部55に代えて、又は表示部55に加えて設ける構成と
してもよい。されに、判別データDDを警備用端末装置
1から公衆電話回線網110を介して監視センタ120
に送り、適宜に巡回員を派遣するように構成することも
できる。 【0045】機械警備システム1は、以上のように構成
されているので、警備用端末装置における自動ダイヤル
装置の不具合による発信失敗などに起因するデータの伝
達遅延が生じた場合、監視部11Eにおいてこのような
データの伝達遅延が所定レベルを超えたと判別されれ
ば、表示部55及び又は音声出力装置56において機械
警備システム1の作動が不良である旨の出力がなされる
ことになる。 【0046】したがって、従来においては見過ごされて
いたこの種の障害が発生した場合、これを確実に検出し
て表示するので、極めて信頼性の高い機械警備サービス
を提供することができる。 【0047】なお、図5に示した監視部11Eの比較部
53の機能は、ハードウエアによって実現することもで
きるが、ソフトウエアによって実現してもよいことは勿
論である。比較部53の上述の機能をソフトウエアによ
って実現する場合には、マイクロコンピュータを用い、
所要のプログラムを該マイクロコンピュータにおいて実
行させて、比較部53における上述した機能を果たさせ
るようにすればよい。 【0048】 【発明の効果】本発明によれば、上述の如く、機械警備
システムを構成する各警備用端末装置に障害が生じたか
否かを警備用端末装置からの出力データの送出時刻とそ
の受取時刻とを比較することにより容易に評価すること
ができるので、機械警備システムの運用時のシステム監
視を有効に行い、機械警備システムの運用における信頼
性を著しく向上させることができる。そして、警備用端
末装置間においては適宜のタイミングで時刻校正を電力
線搬送技術を用いて効率よく行うようにしたので、各警
備用端末装置において正確な時刻データの共有が可能と
なり、出力データの送出時刻とその受取時刻との比較を
秒単位で正確に行うことができる。また、時刻の校正は
これを自動的に適宜に行うことができるので、時刻校正
のための人件費を削減することができ、システムの運用
コストを著しく低減させることができる。
一例を示すシステム構成図。 【図2】図1に示した親局装置として働く警備用端末装
置の詳細ブロック図。 【図3】図2に示した受信装置の構成を示すブロック
図。 【図4】図1に示した子局装置として働く警備用端末装
置の詳細ブロック図。 【図5】図2に示した監視部の詳細構成を示す構成図。 【符号の説明】 1〜N 警備用端末装置 11 処理ユニット 100 配電線 110 公衆電話回路網 120 監視センタ B1、B2、・・・BM 建物 C1 電力線搬送通信装置 CMS 時刻校正命令信号 DT 時刻データ JD 子局校正データ RX 受信装置 S−1〜S−N 侵入検知センサ STD 標準時刻データ T 時計装置
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 それぞれが時計装置を備えている複数の
警備用端末装置と、これらの警備用端末装置から送られ
る警備のための情報を受け取って監視を行う監視センタ
とを備えて成る機械警備システムにおいて、 前記複数の警備用端末装置のうちの少なくとも1つの警
備用端末装置からその他の所要の警備用端末装置に電力
供給線を利用して適宜のタイミングで時刻校正のための
信号を送って前記複数の警備用端末装置の各時計装置間
における時刻誤差を解消するための時刻修正を行うと共
に、警備用端末装置から送出すべきデータに該データの
送出時刻を示す送出時刻データを付加した時刻付データ
を電力供給線を利用して所定の警備用端末装置に送り、
該所定の警備用端末装置において前記時刻付データの受
取時刻と前記時刻付データの送出時刻とを比較すること
によって各警備用端末装置の作動状態を判別するように
したことを特徴とする機械警備システム。
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