JP2003150736A - 知的財産の通常実施権又は通常使用権取引サーバ及び方法 - Google Patents

知的財産の通常実施権又は通常使用権取引サーバ及び方法

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JP2003150736A
JP2003150736A JP2001344329A JP2001344329A JP2003150736A JP 2003150736 A JP2003150736 A JP 2003150736A JP 2001344329 A JP2001344329 A JP 2001344329A JP 2001344329 A JP2001344329 A JP 2001344329A JP 2003150736 A JP2003150736 A JP 2003150736A
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Takeo Kawakami
武男 川上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特許、実用新案、意匠の通常実施権、又は商標
の通常使用権など、知的財産の通常実施権又は通常使用
権を、手軽に取引できるようにすること。 【解決手段】1つ又は複数の端末に、ネットワークを介
して接続され、特許、実用新案、意匠の通常実施権、又
は商標の通常使用権など、知的財産の通常実施権又は通
常使用権を取引するサーバであって、知的財産権者が操
作する端末に、知的財産の通常実施権又は通常使用権の
販売希望をサーバに登録する環境を提供する手段と、知
的財産の通常実施権又は通常使用権の購入希望者が操作
する端末に、サーバに販売希望が登録されている知的財
産の通常実施権又は通常使用権を購入する環境を提供す
る手段とを具備することを特徴とする知的財産の通常実
施権又は通常使用権取引サーバ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特許、実用新案、
意匠の通常実施権、又は商標の通常使用権など、知的財
産の通常実施又は通常使用権を取引するためのサーバ及
び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、特許権者は、特許権存続期間
中、業として特許発明の実施する権利を専有する(特許
法67条1項、及び特許法68条本文参照)。しかし、
日本においては、特許出願件数は毎年、約30万件、登
録件数は毎年約10万件と世界的にみても高い水準にあ
るが、特許権を振りかざして、その実施できる範囲の近
辺で実施している特許権不保有者を探し出しては特許侵
害で訴訟を起こすということは、あまり見かけない。こ
の背景としては、特許権に対する捉えかたが関係してお
り、いざという時の為、特許権を保持して置こうという
保険的な感覚で把らえており、自らの実施や今後の予定
の確保つまり、自衛の為に特許権を保有しておこうとい
う動機が主流であり、決して相手には実施させない為と
いう動機は極めて少ないようである。従って、審査請求
は期限ぎりぎりに行い、審査段階でも粘って登録に漕ぎ
着けつけても得られるのは範囲の狭い特許権となり、累
積出願件数、累積審査請求件数、累積登録件数が膨大と
なり、特許庁の対応も後れがちになり、結果、出願より
登録までの期間が10年を越えるものがめずらしくない
状況が続いてきた結果を招き、特許権をあてにしように
も10年も待たないと状況がはっきりしないということ
では、営業上で武器として使うには不適とされてきたの
である。また、技術進歩の早い昨今では、10年も経つ
と技術、商品も陳腐化してしまうものがほとんどで、そ
のころ、特許が登録になっても、あてはまる特許侵害者
をさがすのに苦労するのが現実といえよう。例外的にす
ばらしい基礎的な発明がなされることもないわけではな
いが、10年以上も経過してから登録になるようでは、
むしろ産業界への影響が大きく混乱をもたらすものでし
かないと見られがちであり、つまりは、日本においては
特許制度は必ずしも産業界に貢献しているとは言い難い
状況にあった。
【0003】これに対して改善の動きが出てきている、
アメリカからの審査期間の短縮化要求などの影響もあ
り、平成13年10月より審査請期限が3年に短縮され
た(それまでは7年であった)、そして審査期間の大幅な
短縮と相俟って、登録権利化までの期間が5年以下に縮
まる可能性が強くなった、従って、特許権の活用の機会
(特許侵害事件やライセンスビジネス)が増えることが予
想されるが、特許侵害で裁判所に救済を求めようにも、
裁判制度が旧態依然としたままであるので判決まで10
〜15年かかるのでは、高額の弁護士費用などを考慮す
ると容易に特許侵害にふみきれないのが現実である。そ
こで、最近、企業が自らは実施しない特許権を多数保有
していること、つまり、産業界に、休眠特許の数が膨大
に存在することが新聞紙上で報じられ、それらの活用事
例や活用組織が発表されている。
【0004】大学等技術移転促進法に基づき、大学や公
的研究機関の発明を発掘し、権利化し、一般企業などに
譲渡することを促進するTLO(技術移転機構)がある
が、これは、対象となる特許権者は大学や公的研究機関
であり、ライセンスにあたっては、仲介機関がしきるわ
けではなく、当事者同士に交渉を任せてしまうものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は係る現状を鑑
みてなされたもので、特許、実用新案、意匠の通常実施
権、又は商標の通常使用権など、知的財産の通常実施権
又は通常使用権を、手軽に取引できるようにすることを
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明において上記の課
題を達成するために、まず請求項1の発明では、1つ又
は複数の端末に、ネットワークを介して接続され、特
許、実用新案、意匠の通常実施権、又は商標の通常使用
権など、知的財産の通常実施権又は通常使用権を取引す
るサーバであって、知的財産権者が操作する端末に、知
的財産の通常実施権又は通常使用権の販売希望をサーバ
に登録する環境を提供する手段と、知的財産の通常実施
権又は通常使用権の購入希望者が操作する端末に、サー
バに販売希望が登録されている知的財産の通常実施権又
は通常使用権を購入する環境を提供する手段と、を具備
することを特徴とする知的財産の通常実施権又は通常使
用権取引サーバとしたものである。
【0007】また請求項2の発明では、知的財産の通常
実施権又は通常使用権の購入者が操作する端末に、購入
した知的財産の通常実施権又は通常使用権の売り注文を
サーバに出す環境を提供する手段と、知的財産の通常実
施権又は通常使用権の購入希望者が操作する端末に、希
望する知的財産の通常実施権又は通常使用権の買い注文
をサーバに出す環境を提供する手段と、前記売り注文
と、前記買い注文とにより、相場を形成させる手段と、
を具備することを特徴とする請求項1記載の知的財産の
通常実施権又は通常使用権取引サーバとしたものであ
る。
【0008】また請求項3の発明では、1つ又は複数の
端末に、ネットワークを介して接続され、特許、実用新
案、意匠の通常実施権、又は商標の通常使用権など、知
的財産の通常実施権又は通常使用権を取引するサーバが
実行する方法であって、知的財産権者が操作する端末
に、知的財産の通常実施権又は通常使用権の販売希望を
サーバに登録する環境を提供する工程と、知的財産の通
常実施権又は通常使用権の購入希望者が操作する端末
に、サーバに販売希望が登録されている知的財産の通常
実施権又は通常使用権を購入する環境を提供する工程
と、を含むことを特徴とする知的財産の通常実施権又は
通常使用権取引方法としたものである。
【0009】また請求項4の発明では、知的財産の通常
実施権又は通常使用権の購入者が操作する端末に、購入
した知的財産の通常実施権又は通常使用権の売り注文を
サーバに出す環境を提供する工程と、知的財産の通常実
施権又は通常使用権の購入希望者が操作する端末に、希
望する知的財産の通常実施権又は通常使用権の買い注文
をサーバに出す環境を提供する工程と、前記売り注文
と、前記買い注文とにより、相場を形成させる工程と、
を含むことを特徴とする請求項3記載の知的財産の通常
実施権又は通常使用権取引方法としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を、特
許の通常実施権を例に挙げて、説明するが、実用新案の
通常実施権、意匠の通常実施権、商標の通常使用権な
ど、他の知的財産の通常実施権又は通常使用権について
も、同様にして実施できる。
【0011】本発明サーバは、図1に示すように、ネッ
トワークを介して、1つ又は複数の端末に接続されるコ
ンピュータシステムである。また、本発明サーバは、W
ebサーバとしての機能を有する。また、本発明サーバ
は、電子メールを送受信する機能も有しても良い。
【0012】端末は、パソコンなどのコンピュータ、或
いは、携帯電話などの携帯情報端末である。また、端末
は、Web端末としての機能を有する。また、端末は、
電子メールを送受信する機能も有しても良い。
【0013】ネットワークは、インターネットのよう
に、オープンなものであれば良い。
【0014】本発明サーバは、取引所によって運用・管
理される。取引所は、成人個人又は法人である。
【0015】端末にて、本発明サーバが行なう入会審査
を受け、その審査に合格して会員になった者のみが、端
末から、本発明サーバにアクセスして、通常実施権の取
引に参加できる。例えば、特許権者は、入会審査に合格
すると、販売を希望する特許の通常実施権を、本発明サ
ーバに登録できる。また例えば、通常実施権購入希望者
は、入会審査に合格すると、発売中の特許の通常実施権
の中から、所望のものを購入できる。
【0016】会員は、成人個人であっても、法人であっ
ても良い。
【0017】特許権者は、端末から、本発明サーバにア
クセスして、入会する段階で、(1)通常実施権購入者
を特許侵害で訴えないこと、(2)通常実施権購入者が
競合相手であることがわかっても販売を拒めないこと、
(3)当該通常実施権購入者のリストの閲覧は可能であ
るが、買戻しは基本的にできず、しかし特別の事情が起
こった場合(例えば、特許権者自身が別の近い特許で実
施をしていたが、設計変更で、本発明サーバに登録して
いる特許内容の範囲に移行せざるを得なくなるという完
全競合関係になってしまう場合)に限り、当初標準販売
価格の所定倍(例えば、5倍)以上で特許通常実施権購
入者と買戻しの交渉ができるものとすること、(4)通
常実施権購入者が存在する限り、特許登録後、最低10
年間は、その特許維持年金を特許庁に支払うこと、その
特許維持年金の支払を本発明サーバがオンラインで特許
庁及び特許情報会社のコンピュータシステムに確認する
費用を支払うこと、(5)月会費又は年会費、通常実施
権の取引が成立した際に手数料(例えば、販売価格の3
%)を支払うこと等、売買取引に関する契約又は誓約
を、取引所と交わすものとする。
【0018】通常実施権購入希望者は、端末から、本発
明サーバにアクセスして、入会する段階で、(1)通常
実施権購入者は、購入した特許の通常実施権をサブライ
センスしないこと、(2)通常実施権購入者は自ら名乗
らず製造した製品を他社の名前で販売する(いわゆるO
EM供給)場合は、OEM先の会社も通常実施権購入者
となるものとすること、(3)通常実施権購入者は、購
入した通常実施権で実施できる特許権に対して無効審判
を請求しないこと、(4)月会費又は年会費、通常実施
権の取引が成立した際に手数料(例えば、購入価格の3
%)を支払うこと等、売買取引に関する契約又は誓約
を、取引所と交わすものとする。
【0019】本発明サーバは、月会費又は年会費、通常
実施権を売った場合の手数料(例えば、販売価格の3
%)、通常実施権を買った場合の手数料(例えば、購入
価格の3%)を、郵便又は電子メール等で会員に請求
し、会員の金融機関の口座から、オンライン又はオフラ
インで引き落とす。また、本発明サーバは、会員が特許
権者で、特許の通常実施権の販売希望登録をした場合
に、特許維持年金の納付確認をするために、特許庁及び
特許情報会社のコンピュータシステムにアクセスするの
に掛る費用を、月会費又は年会費とは別に、その会員に
請求し、その会員の口座から引き落とす。
【0020】会員である特許権者は、端末から、本発明
サーバにアクセスして、販売希望の特許の通常実施権を
登録するに際して、通常実施権の希望販売価格、最大販
売数を所定数(例えば100人)以下に設定すること等
を行なう。ここで、最大販売数は、最大、この数まで、
販売が可能であることを示す数である。通常実施権を販
売希望する特許には、例えば、特許権者が、自らが実施
を予定しているものや実施しているものから、少しはず
れているものや、実施の予定の無いものが有り得る。
【0021】本発明サーバは、Webページ上に特許権
者、通常実施権標準価格、最大販売数、既販売数などを
掲載し、各会員の端末から閲覧可能にする。本発明サー
バは、特許権者が株式上場会社である場合、通常実施権
標準価格を、特許権者の希望販売価格と取引所が査定し
た査定価格との平均価格からスタートさせ、株価の毎月
末の変動率にリンクさせて変動させる。これは、通常実
施権の価値が、会社の経営状態を反映している株価に、
影響されるという考えによる。また、本発明サーバは、
特許権者が株式上場会社でない場合、通常実施権標準価
格を、特許権者の希望販売価格と取引所が査定した査定
価格との平均価格に設定する。
【0022】また、本発明サーバは、通常実施権の既販
売数を、最大販売数で割った値が、所定比率(例えば5
分の1)以上になった時点より、購入した通常実施権の
再譲渡を認め、その通常実施権を再売買市場ボードに上
場する。このボードは、会員の端末から閲覧され、会員
の端末から、売り注文や買い注文を本発明サーバに出す
ことができる。もちろん、通常実施権購入者が売手にな
り、一般会員が買手となって相場を形成しながら売買が
なされる(ボード上には直近の売買成立価格が表示され
る)。再売買市場ボードでは、まず、1つの特許権に付
き、特許権者、最大販売数、既販売数、通常実施権標準
価格、最近成立価格が表示された一覧表が掲載される。
そして、1つ特許権をクリックすると、その特許権につ
いて、売手の希望価格が全て左側縦軸に降順に並べ、買
手の希望価格が全て右側縦軸に平行して降順に並べて表
示され、さらに最近の成立価格も表示される。買手希望
価格より低い位置にあり、その差が極小の所定価格以下
の売手希望価格が自動的に売買取引成立価格となる。買
手希望価格より低い位置に売手希望価格が存在しなけれ
ば、売買不成立となる。しかし、売手か、買手かのいず
れかの会員がどちらかの価格に同意すれば売買は成立と
なる。
【0023】これにより、通常実施権の既販売数を、最
大販売数で割った値が、所定比率(例えば5分の1)未
満であるときは、通常実施権標準価格でのみ通常実施権
の購入が可能であるが、通常実施権の既販売数を、最大
販売数で割った値が、所定比率(例えば5分の1)以上
になれば、通常実施権標準価格、再売買市場ボードにお
ける相場価格の何れでも、通常実施権の購入が可能とな
る。
【0024】以下、本発明サーバが実行する処理の流れ
の例を、2つ説明する。
【0025】まず、会員でない特許権者が、販売を希望
する特許の通常実施権を登録するまでに、本発明サーバ
が実行する処理の流れの例を、図2のフローチャートに
従って、説明する。
【0026】STEP1;特許権者は、端末から、本発
明サーバのWebページにアクセスして特許の通常実施
権の販売希望を、本発明サーバに提出する。
【0027】STEP2;本発明サーバは、入会審査の
為、必要事項を、端末に入力するようにとの特許権者に
対する依頼を、端末に出力させる。
【0028】STEP3;特許権者は、成人個人、又
は、法人(会社の規模、株式上場会社か否か等)等、入会
審査のために必要な事項を端末に入力すると、端末は、
本発明サーバに、入力された必要事項を、本発明サーバ
に提出する。
【0029】STEP4;本発明サーバは、合格か否か
の審査結果を、即座に、端末に出力させる。
【0030】STEP5;合格であれば、本発明サーバ
は、特許権者を会員として登録し、STEP6に進む。
不合格であれば、ENDに進む。
【0031】STEP6;本発明サーバは、会員となっ
た特許権者に、販売希望の特許登録番号、通常実施権の
販売希望価格、払込みや受領の為の金融機関等の口座番
号、最大販売数、購入者を特許侵害で訴えないことや競
合相手であると判かっても販売を断れない旨等の売買取
引に関する契約又は誓約を含め、通常実施権の販売希望
登録に必要な事項を、端末に入力させ、本発明サーバに
提出させる。
【0032】STEP7;本発明サーバは、通常実施権
の販売希望登録に必要な事項を受け取り、それら事項
を、記憶装置の定められた領域に記録することで、登録
する。
【0033】STEP8;本発明サーバは、Webペー
ジ上に特許権者、通常実施権標準価格、最大販売数、既
販売販数などを掲載し、各会員の端末から購入可能にす
る。最初に、Webページに掲載される通常実施権標準
価格は、特許権者の販売希望価格と取引所が査定した査
定価格との平均価格である。
【0034】次に、会員でない実施権購入希望者が、発
売中の実施権の中から、所望のものを購入するまでに、
本発明サーバが実行する処理の流れの例を、図3のフロ
ーチャートに従って、説明する。
【0035】STEP1;通常実施権購入希望者は、端
末から、本発明サーバのWebページにアクセスして、
通常実施権の購入希望を、本発明サーバに提出する。
【0036】STEP2;本発明サーバは、入会審査の
為、必要事項を、端末に入力するようにとの通常実施権
購入希望者に対する依頼を、端末に出力させる。
【0037】STEP3;通常実施権購入希望者は、成
人個人、又は、法人(会社の規模、株式上場会社か否か
等)等、入会審査のために必要な事項を端末に入力する
と、端末は、入力された必要事項を、本発明サーバに提
出する。
【0038】STEP4;本発明サーバは、合格か否か
の審査結果を、即座に、端末に出力させる。
【0039】STEP5;合格であれば、本発明サーバ
は、通常実施権購入希望者を会員として登録し、STE
P6に進む。不合格であれば、ENDに進む。
【0040】STEP6;本発明サーバは、会員となっ
た通常実施権購入希望者に、購入希望の特許登録番号、
通常実施権購入希望価格、通常実施権購入希望数、払込
みや受領の為の金融機関等の口座番号、無効審判を致さ
ない旨等の売買取引に関する契約や誓約を含め、通常実
施権購入に必要な事項を、端末に入力させ、本発明サー
バに提出させる。尚、通常実施権購入希望数は、所定数
(例えば、2)以下が入力可能である。所定数が2以上
であれば、同一の会員が、同一の特許について、複数の
通常実施権を購入でき、OEM供給のとき都合が良い。
【0041】STEP7;本発明サーバは、購入希望の
通常実施権の既販売数を、最大販売数で割った値が、所
定比率(例えば5分の1)未満であるか否かを即座に判
断する。所定比率未満なら、本発明サーバは、通常実施
権標準価格での販売を勧めることを伝える情報を、端末
に出力させる。所定比率以上なら、本発明サーバは、通
常実施権標準価格かあるいは、再売買市場ボード上の相
場価格のどちらかから購入できることを伝える情報と、
何れの価格で購入するかの選択を通常実施権購入希望者
に促す情報とを、端末に出力させる。但し、通常実施権
購入希望者が、端末にて、再売買市場ボード上の相場価
格で購入する選択をした場合、再売買市場ボード上の相
場価格と購入希望者の価格が折り合わなければ、すぐに
は通常実施権を購入できないこととなる。一方、購入希
望の通常実施権の既販売数に、購入希望数を加えた値
が、最大販売数未満であれば、その通常実施権は、通常
実施権標準価格で、購入希望数分、すぐに購入できる。
【0042】STEP8;本発明サーバは、通常実施権
購入希望者への通常実施権の販売価格が決定すると、特
許庁及び特許情報会社のコンピュータシステムにオンラ
インで同時にアクセスして、特許権者が特許維持年金を
継続納付してあるか否かをチェックする。チェック結果
は、時間帯にもよるが、速く確認が取れた方が採用され
る。継続納付がなされていれば、本発明サーバは、通常
実施権が、決定した価格で、購入希望数分購入できたと
いう情報を、端末に出力させる。継続納付がなされてい
なければ、本発明サーバは、特許権が消滅しているとい
う情報を、端末に出力させる。
【0043】以下に、本発明の実施形態の効果を、特許
の通常実施権を例に挙げて、説明するが、実用新案の通
常実施権、意匠の通常実施権、商標の通常使用権など、
他の知的財産の通常実施権又は通常使用権についても、
同様の効果が得られる。
【0044】本発明の実施形態は、通常実施権購入者に
とって、特許権者から特許侵害で訴えられることを回避
でき、特許権者と争うこと無く、安心して実施に邁進で
きるという効果がある。また、本発明の実施形態は、通
常実施権購入者にとって、購入した通常実施権が、自ら
の営業に不必要となれば、再売買市場ボート上の相場価
格で売却して資金の回収も図れるという効果がある。
【0045】本発明の実施形態は、特許権者にとって、
自らの営業に影響の少ない特許権の通常実施権を、購入
希望者と煩わしい交渉なく、多数販売することによって
特許費用や膨大な研究開発投資の回収が図れるという効
果がある。また、本発明の実施形態は、特許権者にとっ
て、購入者が競争相手であっても、購入者から無効審判
を請求されることもなく特許権を維持できるという効果
がある。
【0046】本発明の実施形態は、取引所にとって、通
常実施権購入希望者や特許権者と、入会段階で、売買取
引に関する契約又は誓約を、インターネットを介して、
取り交わすので、個々に説明や折衝する時間を節約でき
るという効果がある。
【0047】本発明の実施形態は、産業界において、特
許権を有するものと有さないものとの間で、特許侵害ト
ラブルを極端に減少させることができるという効果があ
る。
【0048】本発明の実施形態は、売買取引に関する契
約又は誓約に、通常実施権購入者はサブライセンスしな
いことを盛り込んだために、通常実施権者が無管理に増
殖することを防止でき、取引所にとって、管理し易いと
いう効果がある。
【0049】本発明の実施形態は、売買取引に関する契
約又は誓約に、通常実施権購入者が自ら名乗らず製造し
た製品を他社の名前で販売する(いわゆるOEM供給)場
合には、OEM先の会社も通常実施権購入者となるもの
とすることを盛り込んだために、不正な実施者を生ぜし
めないという効果がある。
【0050】以上、本発明の実施形態は、特許権を有す
る者と有さない者との間での困難な交渉を一切必要とせ
ず、特許権を有する者には、特許費用や研究開発投資が
回収でき、別の方面への再投資に廻わせ、特許を有さな
い者には、特許侵害で訴えられることから開放されるな
ど、両者にメリットがある形で通常実施権を取引するこ
とができるという効果がある。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明は、知的財産(特許、実
用新案件、意匠、商標など)権者と、知的財産の通常実
施権又は通常使用権の購入希望者との間で、手軽に、知
的財産の通常実施権又は通常使用権の取引ができるとい
う効果がある。
【0052】請求項2の発明は、知的財産の通常実施権
又は通常使用権の購入者と、知的財産の通常実施権又は
通常使用権の購入希望者との間で、手軽に、知的財産の
通常実施権又は通常使用権の取引ができるという効果が
ある。
【0053】以上、本発明は、特許、実用新案、意匠の
通常実施権、又は商標の通常使用権など、知的財産の通
常実施権又は通常使用権を、手軽に取引できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明システムを取り囲む環境を説明する図。
【図2】会員でない特許権者が、販売を希望する特許の
通常実施権を登録するまでに、本発明サーバが実行する
処理の流れの例を説明するフローチャート。
【図3】会員でない実施権購入希望者が、発売中の実施
権の中から、所望のものを購入するまでに、本発明サー
バが実行する処理の流れの例を説明するフローチャー
ト。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つ又は複数の端末に、ネットワークを介
    して接続され、特許、実用新案、意匠の通常実施権、又
    は商標の通常使用権など、知的財産の通常実施権又は通
    常使用権を取引するサーバであって、 知的財産権者が操作する端末に、知的財産の通常実施権
    又は通常使用権の販売希望をサーバに登録する環境を提
    供する手段と、 知的財産の通常実施権又は通常使用権の購入希望者が操
    作する端末に、サーバに販売希望が登録されている知的
    財産の通常実施権又は通常使用権を購入する環境を提供
    する手段と、 を具備することを特徴とする知的財産の通常実施権又は
    通常使用権取引サーバ。
  2. 【請求項2】知的財産の通常実施権又は通常使用権の購
    入者が操作する端末に、購入した知的財産の通常実施権
    又は通常使用権の売り注文をサーバに出す環境を提供す
    る手段と、 知的財産の通常実施権又は通常使用権の購入希望者が操
    作する端末に、希望する知的財産の通常実施権又は通常
    使用権の買い注文をサーバに出す環境を提供する手段
    と、 前記売り注文と、前記買い注文とにより、相場を形成さ
    せる手段と、 を具備することを特徴とする請求項1記載の知的財産の
    通常実施権又は通常使用権取引サーバ。
  3. 【請求項3】1つ又は複数の端末に、ネットワークを介
    して接続され、特許、実用新案、意匠の通常実施権、又
    は商標の通常使用権など、知的財産の通常実施権又は通
    常使用権を取引するサーバが実行する方法であって、 知的財産権者が操作する端末に、知的財産の通常実施権
    又は通常使用権の販売希望をサーバに登録する環境を提
    供する工程と、 知的財産の通常実施権又は通常使用権の購入希望者が操
    作する端末に、サーバに販売希望が登録されている知的
    財産の通常実施権又は通常使用権を購入する環境を提供
    する工程と、 を含むことを特徴とする知的財産の通常実施権又は通常
    使用権取引方法。
  4. 【請求項4】知的財産の通常実施権又は通常使用権の購
    入者が操作する端末に、購入した知的財産の通常実施権
    又は通常使用権の売り注文をサーバに出す環境を提供す
    る工程と、 知的財産の通常実施権又は通常使用権の購入希望者が操
    作する端末に、希望する知的財産の通常実施権又は通常
    使用権の買い注文をサーバに出す環境を提供する工程
    と、 前記売り注文と、前記買い注文とにより、相場を形成さ
    せる工程と、 を含むことを特徴とする請求項3記載の知的財産の通常
    実施権又は通常使用権取引方法。
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