JP2003150283A - 電力制御装置及び電力制御方法 - Google Patents

電力制御装置及び電力制御方法

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JP2003150283A
JP2003150283A JP2001344824A JP2001344824A JP2003150283A JP 2003150283 A JP2003150283 A JP 2003150283A JP 2001344824 A JP2001344824 A JP 2001344824A JP 2001344824 A JP2001344824 A JP 2001344824A JP 2003150283 A JP2003150283 A JP 2003150283A
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voltage
frequency
power
control
circuit
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Yoshihiro Akeboshi
慶洋 明星
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロック周波数と動作電圧を動的に制御する
場合、誤動作を防止するとともに、処理性能の劣化を防
止する電力制御装置を提供する。 【解決手段】 電力制御装置は、制御装置システムの動
作周波数及び動作電圧の可変制御を実行する周波数/電
圧制御回路1と、上記周波数/電圧制御回路1を制御す
る回路制御部2−1とを備え、上記周波数/電圧制御回
路1は、動作周波数の制御を行う発信回路1−1と、動
作電圧の制御を行う電圧制御部1−2と、周波数/電圧
設定部1−3とを有し、周波数/電圧設定部1−3は、
電圧設定ビットフィールド1―3−1と周波数設定ビッ
トフィールド1−3−2と、制御有効ビット1−3−3
とから構成されるレジスタであり、上記回路制御部2−
1は、制御有効ビット1−3−3を用いて、周波数/電
圧設定部1−3にリード動作が実行されたことにより、
CPU2の動作を停止させるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、制御装置、情報
通信機器などにおいて、機器の消費電力を極力低減する
低電力方式技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の携帯電話、モバイルコンピュータ
や電子手帳などの情報通信機器は、小型化の一途を辿っ
ている。こうした情報通信機器は、主にバッテリにて動
作するため、消費電力は最小限に抑えることが要求され
る。
【0003】このような低電力型の情報通信機器では、
機器が使用されていない場合に電源電圧及びクロック発
信を下げて(或いは、停止して)電力を抑える方法がと
られている。
【0004】さらに、上記に加えて、機器の使用中にお
いても電源電圧及びクロック発信を必要最低限に抑えな
がら動作する方法が考案されている。この方法は、機器
の処理負荷に応じたクロック周波数及び動作電圧を動的
に制御する、より洗練された方式である。
【0005】一般に、電子デバイスの消費電力(P)と
動作周波数(f)、動作電圧(V)、トランジスタのゲ
ート遅延(τ)は、以下の関係で示される。
【0006】
【数1】
【0007】ここで、Cは電子デバイスの負荷容量、K
は比例定数であり、Vthは閾電圧、αはCMOSトラン
ジスタ電子移動度(1〜2の値を示す)である。[1]
式より消費電力は、動作電圧の2乗に比例するため、動
作電圧を下げる事は低電力化に大きく影響する。但し、
動作電圧を下げた場合、ゲート遅延が[2]式に従って
大きくなるため、動作周波数を下げる必要が生じ、機器
の処理性能とのトレードオフとなる。
【0008】機器の動作中にクロック周波数と動作電圧
を動的に制御する方法の場合、機器の処理負荷はOS
(オペレーションシステム)などのS/W(ソフトウェ
ア)により見積もられ、所望のクロック周波数が決定さ
れる。一方、電子デバイスの動作電圧(最低値)は、電
子デバイスの製造プロセスやトランジスタの特性、周囲
温度などに依存する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】クロック周波数と動作
電圧を動的に制御する場合、クロック周波数と動作電圧
の変動中は電子デバイスが誤動作を発生する危険がある
ため、機器の処理を一時停止する必要がある。この処理
の停止は性能劣化につながるため、最小限に抑える必要
がある。通常、装置の再起動通知は、割込みによって行
われるため、割込み処理のオーバーヘッドが処理性能を
劣化させるという課題がある。
【0010】そこで、クロック周波数と動作電圧を動的
に制御する場合、処理性能の劣化を防止する電力制御装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電力制御
装置は、電力を制御する電力制御回路と、上記電力制御
回路を制御する回路制御部とを備え、上記電力制御回路
は、所定の電力の値を設定する電力設定フィールドと、
電力を制御する電力制御部と、上記電力制御部が電力の
制御を実施している状態であることを示す有効状態を設
定する制御有効フィールドとを備え、上記電力制御部
は、上記制御有効フィールドが有効状態に設定されてい
る場合に、電力の制御を実行し、上記回路制御部は、上
記電力制御回路の外部から上記電力制御回路へ所定の動
作が実施された場合に、上記制御有効フィールドを有効
状態に設定し、上記電力設定フィールドへ設定された電
力の値に電力が到達するまで、所定の動作を停止させる
ことを特徴とする。
【0012】上記電力設定フィールドは、周波数を設定
する周波数設定フィールドと、電圧を設定する電圧設定
フィールドとの少なくともいずれかを有し、上記電力制
御部は、周波数の制御を行う発信回路と、電圧の制御を
行う電圧制御部との少なくともいずれかを有し、上記制
御有効フィールドは、上記発信回路と上記電圧制御部と
の少なくともいずれか一方が有効状態であることを示す
ことを特徴とする。
【0013】上記所定の動作は、上記制御有効フィール
ドを読み込む動作であり、上記回路制御部は、上記制御
有効フィールドへ読み込み動作が開始された時に、上記
制御有効フィールドを有効状態へ設定するとともに、機
能している動作を停止して待ち状態にすることを特徴と
する。
【0014】上記電力設定フィールドは、周波数を設定
する周波数設定フィールドを有し、上記電力制御部は、
周波数の制御を行う発信回路と、電圧の制御を行う電圧
制御部とを有し、上記電力制御装置は、さらに、周波数
と上記周波数に対応する電圧との組み合わせを複数記憶
する周波数電圧記憶テーブルを有し、上記制御有効フィ
ールドは、上記発信回路と上記電圧制御部との少なくと
もいずれか一方が有効状態であることを示し、上記電圧
制御部は、上記周波数設定フィールドに設定された周波
数を取得し、上記周波数電圧記憶テーブルから、取得し
た周波数に対応する電圧を取得し、取得した電圧を用い
て電圧を制御することを特徴とする。
【0015】上記電力制御装置は、複数の動作が機能す
る装置に備えられ、上記回路制御部は、上記制御有効フ
ィールドへ有効状態が設定されている期間において、機
能しているすべての動作を停止させることを特徴とす
る。
【0016】この発明に係る電力制御方法は、電力の制
御を実施している状態であることを示す有効状態を設定
する制御有効フィールドを備える電力制御回路を用いて
電力を制御する電力制御方法において、上記電力制御回
路へ読み込みの動作が実施された場合に、上記制御有効
フィールドを有効状態に設定し、所定の電力の値に電力
が到達するまで、機能している動作を停止させることを
特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の使用実施例につ
いて記載する。
【0018】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1に係わる制御装置の構成の一例を示した図である。
制御装置は、周波数/電圧制御回路(電力制御回路)
1、CPU(中央演算処理装置)2、I/Oデバイス
(3−1,3−2)、等がシステムバス4に接続されて
いる構成とする。周波数/電圧制御回路1は、システム
クロック5を出力する発信回路(PLL)1−1、シス
テム電源6を出力する電圧制御部1−2、周波数/電圧
設定部1−3などから構成される。また、周波数/電圧
設定部1−3は、周波数設定ビットフィールド(周波数
設定フィールド)1−3−1、電圧設定ビットフィール
ド(電圧設定フィールド)1−3−2、制御有効ビット
(制御有効フィールド)1−3−3から構成されるレジ
スタとする。
【0019】この明細書では、「リードセット機能」ま
たは、「リードセット」とは、周波数設定部1−3(周
波数設定部1−3は、少なくとも1−3−3〜1−3−
3のビットフィールドを含む)に対してリードアクセス
を行うと、1−3−3ビットがH/W(ハードウェア)
的に1にセットされる機能をいう。また、「リードセッ
ト動作」とは、制御有効ビット1−3−3へ1を設定す
る動作である。但し、「リードセット動作」は、CPU
2によって実行されるリード動作に起因して、周波数/
電圧制御回路1のH/W的な機能にて行われる。この実
施の形態では、周波数/電圧制御回路1のH/W的な機
能は、CPU2に備えられる回路制御部2−1によって
実現される。「制御有効ビットを有効状態にする」と
は、上記と同様に、制御有効ビット1−3−3へ1を設
定する動作である。制御有効ビット1−3−3が1の場
合は、発信回路1−1及び電圧制御部1−2の機能が有
効状態であることを示している。制御有効ビット1−3
−3が0(零)の場合は、発信回路1−1及び電圧制御
部1−2が動作していないことを示す。なお、上記有効
状態の値が示す状態は一例であり、これに限られるわけ
ではない。
【0020】周波数設定ビットフィールド1−3−1及
び電圧設定ビットフィールド1−3−2は、リードライ
ト可能なビットフィールドである。制御有効ビット1−
3−3は、リードセットの機能を有するビットである。
制御有効ビット1−3−3は、周波数/電圧設定部1−
3に対してリードアクセスした場合に1にセットされ
る。また、制御有効ビット1−3−3に対して1をライ
トすることによりクリアされる。制御有効ビット1−3
−3が1にセットされている場合にのみ、発信回路(P
LL)1−1及び電圧制御部1−2の機能が有効とな
る。制御有効ビット1−3−3をクリアするタイミング
は、発信回路(PLL)1−1及び電圧制御部1−2の
機能を無効にするときであるといえる。
【0021】CPU2上で動作するS/Wは、周波数設
定ビットフィールド1−3−1及び電圧設定ビットフィ
ールド1−3−2に対して、それぞれ所望の周波数及び
電圧を設定する。その後、リードセット動作である制御
有効ビットを有効状態とするために、周波数/電圧設定
部1−3に対してリード動作を行う。
【0022】図2を用いて動作の一例を説明する。周波
数/電圧制御回路1は、周波数/電圧設定部1−3に対
するリード動作が開始された時点(S12)で、制御有
効ビット1−3−3が1にセットされる(S13)。発
信回路1−1及び電圧制御部1−2は、設定された周波
数及び電圧を出力する(S14)。周波数/電圧制御回
路1は、システムクロック5及びシステム電源6が設定
値に到達したか否かをチェックする(S15)。システ
ムクロック5及びシステム電源6が設定値に到達したら
(S15でYes)、周波数/電圧制御回路1は、周波
数/電圧設定部1−3のリードデータをCPU2に対し
て応答する(S16)。CPU2は、周波数/電圧設定
部1−3のリードデータが返るまで、処理動作をウェイ
トするため、システムクロック5及びシステム電源6の
切替えによる誤動作を防止することができる。
【0023】ここで、リード動作は、CPU2が周波数
/電圧制御回路1へリードアクセスを発行(アドレス情
報を通知)し、リードデータがCPU2へ帰るまでの一
連の処理と定義する。具体的なリード動作の一例を下記
に記す。周波数/電圧制御回路1にリードアドレスが到
達した時点で、制御有効ビット1−3−3が1にセット
される。その後(しばらくしてから)、リードデータ
(1−3−3が1にセットされた内容及び、1−3−
1,1−3−2の内容)がCPU2へ転送される。CP
U2からみると、アドレスを発行してから、データが返
ってくるまでの間、リード動作が停止状態(待ち状態)
となり、これを「ウェイト状態」とした。なお、リード
動作は中止されるわけではない。
【0024】また、上記リードデータは、周波数/電圧
設定部1−3の全データ(1−3−1と1−3−2と1
−3−3(リードアクセスにより1にセットされてい
る))である。この実施の形態では、1−3−1〜1−
3−3を含む周波数/電圧設定部1−3は、CPU2上
で動作するS/Wからは、1つのレジスタとして取り扱
われる例を説明した。
【0025】制御有効ビット1−3−3が1にセットさ
れている状態であれば、周波数設定ビットフィールド1
−3−1及び電圧設定ビットフィールドに設定した時点
で、システムクロック及びシステム電源は、それぞれの
値に変更される。この場合は、CPU2の処理に誤動作
を起こす危険性を防止するため、以下に示す設定フロー
を守る必要が生じる。
【0026】先ず、周波数を現状値より下げる場合の処
理フローは、以下の通り。 (1)CPUは、周波数設定ビットフィールド1−3−
1に所望の周波数を設定する。 (2)発信回路1−1は、システムクロックを設定され
た周波数まで下げる。 (3)CPUは、(2)の処理が完了後、電圧数設定ビ
ットフィールド1−3−2に所望の電圧を設定する。 (4)電圧制御部1−2は、システム電源を設定された
電圧値まで下げる。
【0027】次に、周波数を現状値より上げる場合の処
理フローは、以下の通り。 (1)CPUは、電圧数設定ビットフィールド1−3−
2に所望の電圧を設定する。 (2)電圧制御部1−2は、システム電源を設定された
電圧値まで上げる。 (3)CPUは、(2)の処理が完了後、周波数設定ビ
ットフィールド1−3−1に所望の周波数を設定する。 (4)発信回路1−1は、システムクロックを設定され
た周波数まで上げる。
【0028】なお、CPU2上で動作するS/Wのう
ち、1−3−1、1−3−2へアクセスするS/Wは、
一例としては、周波数/電圧を管理する専用のS/W
(おそらくデバイスドライバに相当する)になると考え
られる。この専用のS/Wがどの様な形でシステムに組
みこまれるかは、そのシステムに依存し、制御装置、情
報通信機器に備えられるアプリケーションでもよいし、
又はOSの様な基本ソフトウェアに組み込まれる場合で
あってもかまわない。
【0029】このように、この実施の形態の電力制御装
置及び方法によれば、周波数/電圧切替えの制御有効ビ
ットをリードセットとする。周波数及び電圧の切替え処
理が完了するまで、CPUはリードデータをウェイトす
る状態となるため、誤動作を生じることが無くなる。
【0030】以上のように、この実施の形態の電力制御
装置は、制御装置システムの動作周波数及び動作電圧の
可変制御を実行する周波数/電圧制御回路において、前
記周波数/電圧制御回路は、前記制御装置システムの動
作周波数の制御を行う発信回路と、前記制御装置システ
ムの動作電圧の制御を行う電圧制御部と、周波数/電圧
設定部とを備え、前記周波数/電圧設定部は、電圧設定
ビットフィールドと、周波数設定ビットフィールドと、
制御有効ビットとを備えるレジスタ構成であり、前記制
御有効ビットがリードセット機能を有することを特徴と
する。
【0031】実施の形態2.図3は、本発明の実施の形
態2に係わる制御装置の構成の一例を示した図である。
制御装置は、周波数/電圧制御回路1、CPU2、I/
Oデバイス(3−1,3−2)、等がシステムバス4に
接続され、さらに、CPU2の周波数−電圧の設定情報
が格納される、周波数−電圧記憶回路7を備える構成と
する。周波数/電圧制御回路1は、システムクロック5
を出力する発信回路(PLL)1−1、システム電源6
を出力する電圧制御部1−2、電圧設定部1−4、周波
数設定部1−3などから構成される。
【0032】また、周波数設定部1−3は、周波数設定
ビットフィールド1−3−1及び制御有効ビット1−3
−3から構成されるレジスタとする。制御有効ビット1
−3−3の機能は、実施の形態1と同様とする。周波数
−電圧記憶回路は、例えば、システムメモリにて構成さ
れ、CPU2が動作可能な周波数−電圧の対応テーブル
(周波数電圧記憶テーブル)が格納される。周波数−電
圧対応テーブルのデータは、電源立上げ時などに設定し
ておく。周波数−電圧対応テーブルは、周波数と上記周
波数に対応する電圧との組み合わせを複数記憶する。こ
の実施の形態では、周波数に対応する電圧の抽出は、周
波数−電圧記憶回路7によって実施される場合を説明し
ているが、これに限られるわけではない。
【0033】図4を用いて、この実施の形態の電力制御
装置の動作の一例を説明する。図4において、図2と同
じステップ番号の動作は、実施の形態1と同様である。
CPU2上で動作するS/Wは、周波数設定ビットフィ
ールド1−3−1に対して、所望の周波数を設定する
(S21)。その後、リードセット動作である制御有効
ビットを有効状態とするために、周波数設定部1−3に
対してリード動作を行う(S12)。
【0034】周波数設定部1−3に対するリード動作が
開始された時点(S12)で、制御有効ビット1−3−
3が1にセットされる(S13)。これにより、発信回
路1−1は、設定された周波数のシステムクロック5を
出力する(S22)。また、同時に、電圧設定部1−4
は、周波数−電圧記憶回路7を参照して、設定周波数に
対応する電圧値を決定し(S23)、電圧制御部1−2
に通知する。電圧制御部1−2は、所定の電圧値をシス
テム電源6として出力する(S24)。
【0035】周波数/電圧制御回路1は、システムクロ
ック5及びシステム電源6が設定値に到達したか否かを
チェックする(S15)。システムクロック5及びシス
テム電源6が設定値に到達したら(S15でYes)、
周波数/電圧制御回路1は、周波数設定部1−3のリー
ドデータをCPU2に対して応答する(S16)。CP
U2は、周波数設定部1−3のリードデータが返るま
で、処理動作をウェイト(停止)するため、システムク
ロック5及びシステム電源6の切替えによる誤動作を防
止することができる。
【0036】このように、この実施の形態の電力制御装
置及び方法によれば、OS等のS/Wは所望の周波数を
設定すると、周波数/電圧制御回路が自動的に所定の電
圧に切替える。周波数/電圧制御回路は、あらかじめ記
憶回路に格納された周波数−電圧テーブルの情報に基づ
いて電圧値を決定する。
【0037】以上のように、この実施の形態の電力制御
装置は、制御装置システムの動作周波数及び動作電圧の
可変制御を実行する周波数/電圧制御回路において、前
記周波数/電圧制御回路は、前記制御装置システムの動
作周波数の制御を行う発信回路と、前記制御装置システ
ムの動作電圧の制御を行う電圧制御部と、周波数設定部
と、電圧制御部とを備え、前記電圧設定部は、前記周波
数設定部に設定された周波数値を参照して電圧設定値を
決定する機能を備え、前記周波数設定部は、周波数設定
ビットフィールドと、制御有効ビットとを備えるレジス
タ構成であり、前記制御有効ビットがリードセット機能
を有することを特徴とする。
【0038】実施の形態3.システムの構成は、実施の
形態1又は実施の形態2と同様とする。CPU2は、周
波数/電圧制御回路1に対するアクセスとその他のデバ
イス(3−1,3−2など)に対するアクセスとを区別
する機能を備える。そして、CPU2が周波数/電圧制
御回路1に対してリードアクセスを実行した場合に限
り、リードデータ返るまで、CPU内部の全ての処理を
停止するようにする。これにより、通常動作におけるリ
ードアクセス時に、CPU内部処理を停止する必要はな
くなり、処理性能の劣化を低減することが可能となる。
【0039】このように、この実施の形態の電力制御装
置及び方法によれば、CPUは、周波数/電圧制御回路
のリードアクセスの場合に限り、リードデータが返って
くるまで内部処理を完全に停止する。通常のリード動作
の場合は、内部処理が継続可能となり、処理性能の劣化
を低減できる。
【0040】以上のように、この実施の形態の電力制御
装置は、実施の形態1及び実施の形態2の電力制御装置
に加え、前記制御システムのCPUは、前記周波数/電
圧制御回路に対してリード動作を行う場合に限り、リー
ド処理が完了するまでの間CPU内部における全ての処
理を停止することを特徴とする。
【0041】実施の形態4.上記実施の形態では、電力
を制御する電力制御回路として、周波数と電圧を制御す
る周波数/電圧制御回路1を一例として説明した。しか
しながら、電力制御回路は、これに限られるわけではな
い。所定の電力の値を設定する電力設定フィールドと、
電力を制御する電力制御部と、上記電力制御部が電力の
制御を実施している状態であることを示す有効状態を設
定する制御有効フィールドとを有するものであれば、実
施の形態1から3において説明したリードセット機能を
実現することは可能である。
【0042】また、上記電力制御部は、周波数の制御を
行う発信回路と、電圧の制御を行う電圧制御部との少な
くともいずれかを有しているものでもよい。上記電力設
定フィールドは、上記電力制御部に対応して、周波数を
設定する周波数設定フィールドと、電圧を設定する電圧
設定フィールドとの少なくともいずれかを有していれば
よい。この場合、上記制御有効フィールドは、上記発信
回路と上記電圧制御部との少なくともいずれか一方が有
効状態であることを示すことになる。また、電力制御回
路は、周波数と電圧に限られることなく、電力を制御す
る要素を制御する構成であれば、他のものであってもか
まわない。
【0043】実施の形態5.上記実施の形態2では、周
波数−電圧対応テーブルは、周波数を用いて電圧を決定
する構成になっていたが、この逆であってもかまわな
い。すなわち、電圧を用いて、周波数を決定する構成の
テーブルであってもよい。この場合、電圧を設定するこ
とによって、自動的に周波数が決定されることになる。
【0044】
【発明の効果】この発明に係る電力制御装置及び方法
は、制御有効ビットをリードセットの動作とすることに
より、システムクロック及びシステム電圧の制御を実行
中は、CPUがウェイト動作(待ち状態)に入り、実質
的な動作を停止しているため、誤動作を起こす危険性を
防止することができる。
【0045】また、CPUはリードデータをウェイトす
るだけでよく、再起動のための割込み処理などが不要で
ある。これにより、割込み処理のオーバーへッドを低減
できると共に、容易にCPUの一時中断(ウェイト)を
実現することができる。
【0046】また、周波数/電圧制御回路に電圧設定部
を備えることにより、OS等のS/Wは周波数を設定す
るだけで、自動的に電圧値が設定される。これにより、
処理負荷が軽減される。
【0047】さらに、CPUが周波数/電圧制御回路に
対してリードアクセスを実行した場合に限り、リードデ
ータ返るまで、CPU内部の全ての処理を停止するよう
にする。これにより、通常動作におけるリードアクセス
時に、CPU内部処理を停止する必要はなくなり、処理
性能の劣化を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係わる制御装置の構
成の一例を示した図。
【図2】 実施の形態1の電力制御装置の動作の一例を
示すフローチャート図。
【図3】 本発明の実施の形態2に係わる制御装置の構
成の一例を示した図。
【図4】 実施の形態2の電力制御装置の動作の一例を
示すフローチャート図。
【符号の説明】
1 周波数/電圧制御回路、1−1 発信回路(PL
L)、1−2 電圧制御部、1−3 周波数設定部、1
−3−1 周波数設定ビットフィールド、1−3−2
電圧設定ビットフィールド、1−3−3 制御有効ビッ
ト、1−4 電圧設定部、2 CPU、2−1 回路制
御部、3−1,3−2 I/Oデバイス、4 システム
バス、5 システムクロック、6 システム電源、7
周波数−電圧記憶回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力を制御する電力制御回路と、 上記電力制御回路を制御する回路制御部とを備え、 上記電力制御回路は、 所定の電力の値を設定する電力設定フィールドと、 電力を制御する電力制御部と、 上記電力制御部が電力の制御を実施している状態である
    ことを示す有効状態を設定する制御有効フィールドとを
    備え、 上記電力制御部は、上記制御有効フィールドが有効状態
    に設定されている場合に、電力の制御を実行し、 上記回路制御部は、上記電力制御回路の外部から上記電
    力制御回路へ所定の動作が実施された場合に、上記制御
    有効フィールドを有効状態に設定し、上記電力設定フィ
    ールドへ設定された電力の値に電力が到達するまで、所
    定の動作を停止させることを特徴とする電力制御装置。
  2. 【請求項2】 上記電力設定フィールドは、周波数を設
    定する周波数設定フィールドと、電圧を設定する電圧設
    定フィールドとの少なくともいずれかを有し、 上記電力制御部は、周波数の制御を行う発信回路と、電
    圧の制御を行う電圧制御部との少なくともいずれかを有
    し、 上記制御有効フィールドは、上記発信回路と上記電圧制
    御部との少なくともいずれか一方が有効状態であること
    を示すことを特徴とする請求項1記載の電力制御装置。
  3. 【請求項3】 上記所定の動作は、上記制御有効フィー
    ルドを読み込む動作であり、 上記回路制御部は、上記制御有効フィールドへ読み込み
    動作が開始された時に、上記制御有効フィールドを有効
    状態へ設定するとともに、機能している動作を停止して
    待ち状態にすることを特徴とする請求項1または2記載
    の電力制御装置。
  4. 【請求項4】 上記電力設定フィールドは、周波数を設
    定する周波数設定フィールドを有し、 上記電力制御部は、周波数の制御を行う発信回路と、電
    圧の制御を行う電圧制御部とを有し、 上記電力制御装置は、さらに、周波数と上記周波数に対
    応する電圧との組み合わせを複数記憶する周波数電圧記
    憶テーブルを有し、 上記制御有効フィールドは、上記発信回路と上記電圧制
    御部との少なくともいずれか一方が有効状態であること
    を示し、 上記電圧制御部は、上記周波数設定フィールドに設定さ
    れた周波数を取得し、上記周波数電圧記憶テーブルか
    ら、取得した周波数に対応する電圧を取得し、取得した
    電圧を用いて電圧を制御することを特徴とする請求項1
    記載の電力制御装置。
  5. 【請求項5】 上記電力制御装置は、複数の動作が機能
    する装置に備えられ、 上記回路制御部は、上記制御有効フィールドへ有効状態
    が設定されている期間において、機能しているすべての
    動作を停止させることを特徴とする請求項1から4いず
    れかに記載の電力制御装置。
  6. 【請求項6】 電力の制御を実施している状態であるこ
    とを示す有効状態を設定する制御有効フィールドを備え
    る電力制御回路を用いて電力を制御する電力制御方法に
    おいて、 上記電力制御回路へ読み込みの動作が実施された場合
    に、上記制御有効フィールドを有効状態に設定し、 所定の電力の値に電力が到達するまで、機能している動
    作を停止させることを特徴とする電力制御方法。
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