JP2003149619A - 液晶パネルの画素欠陥修正方法 - Google Patents

液晶パネルの画素欠陥修正方法

Info

Publication number
JP2003149619A
JP2003149619A JP2002318368A JP2002318368A JP2003149619A JP 2003149619 A JP2003149619 A JP 2003149619A JP 2002318368 A JP2002318368 A JP 2002318368A JP 2002318368 A JP2002318368 A JP 2002318368A JP 2003149619 A JP2003149619 A JP 2003149619A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
pixel
crystal panel
defective pixel
laser beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002318368A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Fukumitsu
憲志 福満
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hamamatsu Photonics KK filed Critical Hamamatsu Photonics KK
Priority to JP2002318368A priority Critical patent/JP2003149619A/ja
Publication of JP2003149619A publication Critical patent/JP2003149619A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 白欠陥を除去することができる、液晶パネル
の画素欠陥修正方法を提供する。 【解決手段】 この欠陥修正方法では、特定の欠陥画素
の数倍から数十倍の径の気泡が発生して、その周囲の領
域まで広がるように、レーザビームを前記欠陥画素を構
成する液晶層内に入射させ、しかる後、気泡発生中に欠
陥画素の最大径の1/16以下の径のレーザビームを前
記欠陥画素内に複数に入射させている。

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、薄型平面表示装置等として用いられる液晶パ
ネルに発生した欠陥画素を修正する方法に関する。
【0001】
【従来の技術】半導体デバイスの高密度加工技術等の向
上に伴い、高密度で画素数が多く且つ表示面積の広い液
晶パネルが開発されるようになった。しかし、製造工程
等における画素欠陥の発生を皆無にすることは極めて困
難であり、歩留まりの向上が重要な課題となっている。
【0002】そこで、僅かな個数の欠陥画素が存在する
からといって液晶パネルを不良品として廃棄してしまう
のではなく、その欠陥部分を修正(修理)加工して良品
とする技術が開発されている。
【0003】このような従来技術では、液晶ディスプレ
イの製造時に付着したゴミや、ITO透明電極や配線等
の短絡に起因する欠陥部分にレーザ光を照射し、そのレ
ーザ光のエネルギーによって上記のゴミや短絡部分を実
質的に焼き切ることによって、修正加工を行っている
(例えば、下記特許文献1、下記非特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開昭63−240521号公報
【0005】
【非特許文献1】NTN TECHNICAL REVIEW No.58(1990),p
p66 〜pp69
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術にあって
は、画素間配線の短絡等に起因する欠陥部分を焼き切る
という手段を講じることによって、欠陥部分を除去しよ
うとするものであるので、基本的に配線の短絡部分等の
修正しかできず、ノーマリホワイトタイプの液晶パネル
に多い所謂白欠陥を修正することができなかった。
【0007】ノーマリホワイトタイプの液晶パネルと
は、画素を駆動するための画素駆動電圧が印加された画
素は光の透過を阻止するように作用するので黒表示とな
り、画素駆動電圧が印加されない画素は光を透過させる
ので白表示となるという駆動表示方式を採用するもので
ある。
【0008】したがって、従来技術によれば、製造工程
で付着した異物や配線パターンの不備を除去することに
よって、該当する欠陥画素に駆動電圧が印加されないよ
うに加工することになり、その欠陥画素の機能を完全に
殺すことで修正加工を実現することになるので、その欠
陥画素は常に白表示のままになってしまい、上記の白欠
陥を生じることとなる。そして、この白欠陥は、残余の
正常な画素による表示領域内に輝点となって現れるので
目立ち易く、高品位の再生画像を提供することができな
いという問題を生じていた。
【0009】例えば、液晶パネルをパーソナルコンピュ
ータの表示装置として使用して、静止画像を再生表示さ
せた場合に、白欠陥が目障りとなったり、白欠陥を有す
る液晶パネルを用いた映像投影装置(プロジェクタ)で
映像を投影表示させると、その映像中に常に白欠陥が現
れて目障りとなる等の問題を生じる。
【0010】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たものであり、白欠陥を除去することができる、液晶パ
ネルの画素欠陥修正方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
一対の基板の対向面にそれぞれ形成された画素電極及び
対向電極と、これらの電極を覆う配向膜と、前記一対の
基板間に介在する液晶層とを備える液晶パネルの輝点欠
陥部分を黒表示とすることにより、欠陥を目立たなくさ
せる液晶パネルの画素欠陥修正方法において、レーザビ
ーム照射時に生じる堆積物が前記液晶層中に混入するこ
となく、配向膜に付着・堆積したままになるように、特
定の欠陥画素にレーザビームを照射することを特徴とす
る。
【0012】請求項2に係る液晶パネルの画素欠陥修正
方法は、一対の基板の対向面にそれぞれ形成された画素
電極及び対向電極と、これらの電極を覆う配向膜と、前
記一対の基板間に介在する液晶層とを備える液晶パネル
の輝点欠陥部分を黒表示とすることにより、欠陥を目立
たなくさせる液晶パネルの画素欠陥修正方法において、
特定の欠陥画素の数倍から数十倍の径の気泡が発生し
て、その周囲の領域まで広がるように、レーザビームを
前記欠陥画素を構成する液晶層内に入射させ、しかる
後、気泡発生中に欠陥画素の最大径の1/16以下の径
のレーザビームを前記欠陥画素内に複数に入射させるこ
とを特徴とする。
【0013】欠陥画素は、修正加工によって所謂黒欠陥
画素になり、気泡発生中のレーザビームによって形成さ
れた微少な部分だけが僅かに白くなる。欠陥画素の占有
面積に比べてその白い部分の面積は僅かであるので、ほ
とんど目立ない。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、実施の形態に係る液晶パ
ネルの欠陥修正装置の構成を示すブロック図である。
【0015】この欠陥修正装置には、検査及び修正の対
象である液晶パネルLCDを載置するためのXYステー
ジ2が備えられている。このXYステージ2は、制御部
4からの駆動制御信号に従って作動するステッピングモ
ータを備える駆動機構6によってXY座標の何れの方向
へも移動され、このXYステージ2の移動動作により液
晶パネルLCDを任意の位置へ位置決め調整する。
【0016】XYステージ2の中央部には、Z方向(X
Y座標に直交する方向)に向けて貫通した開口部2aが
形成され、開口部2aの下側には、偏光フィルタ8を介
して透過照明装置10が設けられている。そして、制御
部4からの照明制御信号に従って透過照明装置10が点
灯すると、偏光フィルタ8を通過した照明光が開口部2
aを介して液晶パネルLCDの裏面側を照明し、液晶パ
ネルLCDの所謂バックライトと同様の機能が発揮され
る。
【0017】XYステージ2の上方には、Z座標方向に
沿って、結像レンズ12、ダイクロイックミラー14、
偏光フィルタ16、カメラレンズ18及びCCDビデオ
カメラ20が設けられ、かかる光学系を構成する何れの
構成要素も同一の光軸に合致している。尚、偏光フィル
タ8と16は相互に直交状態に配置されている。
【0018】ダイクロイックミラー14に対向する位置
には、上記光学系と光軸合わせされたレーザ発振器22
が設けられ、更に、ダイクロイックミラー14とレーザ
発振器22との間には、所定部分にのみ光透過パターン
を有する遮光マスク24と、所定の光透過率を有する減
光フィルタ26が設けられている。
【0019】遮光マスク24は、2種類の光透過パター
ンが備えられている。第1の光透過パターンは、レーザ
発振器22から出射されるレーザ光を、所定直径の単一
レーザビームにする単一の透過部からなり、その単一レ
ーザビーム(以下、第1のレーザビームという)をダイ
クロイックミラー14及び結像レンズ12を介して、被
修正対象である液晶パネルLCDの欠陥画素の一部分へ
照射させるようになっている。即ち、図2(a)に示す
ように、結像レンズ12の光軸上に合致する単一の欠陥
画素EPの範囲内の一部分だけに第1のレーザビームが
照射されるように、第1の透過パターンの径(又は面積
S)が極めて微細に設計されている。
【0020】第2の光透過パターンは、レーザ発振器2
2から出射されるレーザ光を、夫々所定直径の複数個の
レーザビームにする複数個の透過部からなり、その複数
のレーザビーム(以下、第2のレーザビームという)を
ダイクロイックミラー14及び結像レンズ12を介し
て、被修正対象である液晶パネルLCDの欠陥画素の範
囲内へ照射させるようになっている。即ち、図2(b)
に示すように、結像レンズ12の光軸上に合致する単一
の欠陥画素EPの範囲内に第2のレーザビームが照射さ
れるように、第2の透過パターンの複数個の透過部は、
極めて微細に設計されている。尚、透過部の個数は特に
限定されるものではないが、この実施の形態では、図2
(b)又は(c)に示すように、4個又は6個のレーザ
ビームを照射する構成としている。
【0021】また、第1,第2の光透過パターンを除く
領域は光の透過を完全に遮断する遮光部分となってい
る。
【0022】そして、制御部4からの切換制御信号に従
って駆動モータ28が遮光マスク24の位置を調節する
ことにより、第1の光透過パターンと第2の光透過パタ
ーンの挿入切換を行うようになっている。
【0023】減衰フィルタ26は、レーザ発振器22か
ら出射されるレーザ光を所定の光透過率で透過させると
共に、制御部4からの切換制御信号に従って駆動モータ
30が作動することにより、レーザ発振器22と遮光マ
スク24との間に挿入又は取り外す構成となっている。
尚、遮光マスク24の上記第1の透過パターンが選択・
挿入されるときは、減衰フィルタ26がレーザ光の光路
中から取り外され、遮光マスク24の上記第2の透過パ
ターンが選択・挿入されるときは、減衰フィルタ26が
挿入される。
【0024】レーザ発振器22は、所定波長ν、所定出
射エネルギーρ、且つ所定の繰り返し周期τのパルスレ
ーザ光を出射し、その起動及び停止制御は制御部4から
の制御信号に従って行われる。
【0025】ビデオカメラ20は、前記光学系中の結像
レンズ12、ダイクロイックミラー14、偏光フィルタ
16及びカメラレンズ18を介して、液晶パネルLCD
の光像を撮像し、その映像信号を画像処理部32へ出力
する。そして、画像処理部32は、液晶パネルLCDの
光像をCRTモニタ等の表示部34に再生表示させると
共に、適時にレーザ発振器22のレーザ発光を停止させ
るための発光停止信号を制御部4へ出力する。
【0026】制御部4及び画像処理部32は、マイクロ
コンピュータシステム等によって実現され、このマイク
ロコンピュータシステム等を操作者が操作することによ
り、かかる欠陥修正装置全体を制御することができる構
成となっている。
【0027】次に、かかる構成を有する画素欠陥修正装
置の作動及び画素欠陥修正方法を図3のフローチャート
と共に説明する。尚、典型例として、ノーマリホワイト
タイプのTFT液晶パネルを修正加工する場合を説明す
る。
【0028】まず、ステップ100において、操作者
が、被修正対象である液晶パネルLCDをXYステージ
2上に装着すると共に、透過照明装置10を点灯させる
ことにより、液晶パネルLCDの裏面を照明させる。こ
れにより、ビデオカメラ20が、液晶パネルLCDを通
過した光像を結像レンズ12、ダイクロイックミラー1
4、偏光フィルタ16及びカメラレンズ18を介して撮
影を開始する。
【0029】次に、ステップ102において、LCD駆
動回路をオンにすることにより、液晶表示パネルLCD
を均一輝度の表示状態に設定し、操作者が、表示部34
に表示される液晶パネルLCDの再生映像を見ながらX
Yステージ2の位置を適宜に移動させることにより、液
晶パネルLCD中の白欠陥画素を検索し、その白欠陥画
素を結像レンズ12の光軸に合致させるようにXYステ
ージ2の位置決め操作を行う。
【0030】即ち、ノーマリホワイトタイプのTFT液
晶パネルLCDでは、偏光フィルタ8,16及びこの液
晶パネルLCDを通過する照明光の透過率が、不良画素
の箇所で最大となるので、表示部34に表示される高輝
度の部分を調べることによって、白欠陥画素を検出し且
つ位置決め調整を行うことができる。
【0031】次に、ステップ104において、遮光マス
ク24の第1の光透過パターンを選択・挿入させると共
に、減光フィルタ26を取り外した状態にして、レーザ
発振器22を作動させる。これにより、レーザ発振器2
2から出射される1発(単発)のパルスレーザ光からパ
ルス状の第1のレーザビームが形成され、この第1のレ
ーザビームがダイクロイックミラー14及び結像レンズ
12を介して、液晶パネルLCDの白欠陥画素EPに照
射する。
【0032】この結果、図4(a)に示す如く、白欠陥
画素EPの対向電極(ITO透明電極)36及びポリイ
ミドの配向膜38が第1のレーザビームのエネルギーに
よって気化されて穴が空き、更にパルスレーザビームの
エネルギー密度(即ち、出射エネルギーとレーザビーム
径(面積)の比ρ/S)に対応した体積の気泡40が液
晶層42内に発生する。この実施の形態では、気泡40
が白欠陥画素EPの下だけでなくその周囲の複数個の画
素の下の領域まで広がるように、第1のレーザビームの
エネルギー密度を設定している。より具体的には、白欠
陥画素EPを中心としてその最大径の数倍〜10数倍の
広い範囲まで気泡40が広がるように設定している。
【0033】尚、図4(a)の上側の図は、TFT液晶
パネルの白欠陥画素EPに第1のレーザビームが照射さ
れる状態と気泡40の発生範囲を概念的に示す平面図、
同図(a)の下側の図は、気泡40の発生状態を上側の
図に対応して示す縦断面図である。
【0034】そして、気泡40の発生した領域を通過す
る透過照明装置10からの照明光は、偏光フィルタ8,
16の遮光比で得られる透過率に限りなく近づくこと
で、その透過率が小さくなるので、表示部34の再生映
像を見るだけで、気泡40が白欠陥画素EPのみならず
その周囲の画素の下にも広がって発生していることを視
認することができる。
【0035】このように操作者が気泡40の発生を確認
(ステップ106)した後、ステップ108において、
遮光マスク24を第2の光透過パターンに切換えると共
に、減光フィルタ26を挿入させる。
【0036】次に、ステップ110において、レーザ発
振器22を作動させることにより、所定周期τで複数個
(例えば10個)のパルスレーザ光を出射させる。この
結果、図4(b)に示すように、減光フィルタ26によ
り減光され且つ遮光マスク24の第2の光透過パターン
で形成された第2のレーザビームが、白欠陥画素EPの
範囲内に照射される。そして、第2のレーザビームの複
数のパルスレーザビームのエネルギーにより、白欠陥画
素EPを構成する部分の対向電極(ITO透明電極)3
6及び配向膜38等が気化及び破壊されて飛散し、その
飛散物(炭素、インジウム等)が配向膜の表面に被着し
堆積する。
【0037】尚、図4(b)の上側の図は、TFT液晶
パネルの白欠陥画素EPに第2のレーザビームが照射さ
れる状態と気泡40の発生範囲を概念的に示す平面図、
同図(b)の下側の図は、飛散物の付着状態を概念的に
示す縦断面図である。
【0038】ここで注目すべき点は、上記の飛散物は、
気泡40による空間中に飛散すると共に、気泡40の発
生範囲が前記の如く広いので液晶層42中に混入せず、
配向膜38の表面に付着・堆積する。更に、その気泡4
0による空間領域に第2のレーザビームが照射されるの
で、そのエネルギーが液晶層42に吸収されない。した
がって、比較的低いエネルギーのパルスレーザビームに
よって、構成物を飛散させることができる。
【0039】そして、第2のレーザビームの照射を停止
した後、時間の経過に伴って気泡40が消滅しても、図
4(c)に示す如く、堆積物は液晶層42中に混入する
ことなく、配向膜38に付着・堆積したままになる。
尚、図4(c)の上側の図は、TFT液晶パネルの気泡
38の消滅後の状態を示す平面図、下側の図は上側の図
に対応する縦断面図である。
【0040】このように、配向膜上に構成物が付着する
と配向膜の配向性が変化するので、画素駆動電圧が印加
されなくとも、偏光を90°変化することが実験的に確
認された。そして、修正された欠陥画素は、画素駆動電
圧の印加の有無に拘わらず常に黒表示をするようにな
り、白欠陥の様な輝点が現れなくなる。また、常時黒の
状態であれば、通常の表示動作中であっても目立たない
ので、品質のよい再生画像等を提供することができる。
【0041】そして、ステップ112において、表示部
34の映像を見ながら白欠陥画素の修正状況を検査し
て、修正加工処理を終了する。
【0042】このように、本実施の形態によれば、白欠
陥を確実且つ容易に修正することができる。また、欠陥
画素を直接修正するので、遮光性に優れた画素に修正す
ることができ、特に、広がり角の大きなTFT液晶パネ
ルの画素欠陥修正に好適である。
【0043】尚、本実施の形態では、レーザ発振器22
を特に限定していないが、フッ素、キセノン、ヘリウム
及びネオンの混合ガスを放電させることによりパルスレ
ーザ光を出射するエキシマレーザ発振器や、XeCl,
KrFエキシマレーザ発振器や、Nd:YAGレーザ発
振器等を使用することが好適である。また、Nd:YA
Gレーザの2〜4倍波など、液晶パネル表面に設けられ
ているガラス基板を透過する透過波長であって、対向電
極(ITO透明電極)及び配向膜に吸収されるレーザを
出射するレーザ発振器を適用することができる。
【0044】
【実施例】以下、実施例を説明する。この実施例では、
図1に示すレーザ発振器22として、フッ素、キセノ
ン、ヘリウム及びネオンの混合ガスを放電させることに
よりパルスレーザ光を出射するエキシマレーザ発振器を
適用し、出射パルスエネルギーが100mJ、波長が3
51nm、繰り返し周波数が200Hzのパルスレーザ
光を出射させた。
【0045】第1のレーザビームを発生させるための遮
光マスク24の第1の光透過パターンの径は、第1のレ
ーザビームの照射によって、TFT液晶パネルの液晶層
中に欠陥画素の約9倍の範囲の気泡が生じる程度の大き
さにした。
【0046】第2のレーザビームを発生させるための減
光フィルタ26の透過率を40%とした。また、第2の
レーザビームのビーム数を4個(図2(c)参照)と
し、各ビームの直径をTFT液晶パネルの各画素の最大
径の1/16以下とした。
【0047】各画素を構成する対向電極(ITO透明電
極)の膜厚が約1500、配向膜(ポリイミド)の膜厚
が約1000であるTFT液晶パネルLCDの白画素欠
陥を修正することとした。
【0048】TFT液晶パネルLCD中の液晶層に気泡
を発生させるための第1のレーザビームのエネルギー密
度を10J/cm2 、飛散処理を施すための第2のレー
ザビームのエネルギー密度を2.5J/cm2 とした。
【0049】図5(a)は、修正加工前にビデオカメラ
20にて撮影したTFT液晶パネルLCD中の欠陥画素
EP及びその周辺の映像を線画にて描いたものであり、
同図(b)は、修正加工後に液晶パネルの全ての画素を
白表示させた場合の映像を線画にて描いたものである。
これらの図からも明らかなように、白欠陥画素EPは、
修正加工によって所謂黒欠陥画素になり、修正処理時に
第2のレーザビームによって形成された微少な部分だけ
が僅かに白くなる。しかし、欠陥画素の占有面積に比べ
てその白い部分の面積は僅かであるので、ほとんど目立
ないことが確認された。特に、本発明は、ノーマルホワ
イトタイプの液晶パネルの白欠陥画素の修正に好適であ
ることが確認された。
【0050】以上、説明したように、上述の方法では、
一対の基板の対向面にそれぞれ形成された画素電極及び
対向電極と、これらの電極を覆う配向膜と、前記一対の
基板間に介在する液晶層とを備える液晶パネルの輝点欠
陥部分を黒表示とすることにより、欠陥を目立たなくさ
せる液晶パネルの画素欠陥修正方法において、レーザビ
ーム照射時に生じる堆積物が前記液晶層中に混入するこ
となく、配向膜に付着・堆積したままになるように、特
定の欠陥画素にレーザビームを照射てしている。
【0051】また、特定の欠陥画素の数倍から数十倍の
径の気泡が発生して、その周囲の領域まで広がるよう
に、レーザビームを前記欠陥画素を構成する液晶層内に
入射させ、しかる後、気泡発生中に欠陥画素の最大径の
1/16以下の径のレーザビームを前記欠陥画素内に複
数に入射させており、上述の方法によれば、白欠陥を除
去することができる。
【0052】
【発明の効果】本発明に係る方法によれば、白欠陥を除
去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】欠陥画素修正装置の実施の形態の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】第1のレーザビームと第2のレーザビームの照
射パターンを示す説明図である。
【図3】図1に示す欠陥画素修正装置の作動及び欠陥画
素修正手順を説明するためのフローチャートである。
【図4】欠陥画素の修正原理を説明するための説明図で
ある。
【図5】実際に液晶パネルの欠陥画素の修正を行った結
果を示す説明図である。
【符号の説明】
2…XYステージ、2a…開口部、4…制御部、6…駆
動部、8…偏光フィルタ、10…透過照明装置、12…
結像レンズ、14…ダイクロイックミラー、16…偏光
フィルタ、18…カメラレンズ、20…ビデオカメラ、
22…レーザ発振器、24…遮光マスク、26…減光フ
ィルタ、28,30…駆動モータ、32…画像処理部、
34…表示部、36…対向電極、38…配向膜、40…
気泡、42…液晶層、EP…欠陥画素。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の基板の対向面にそれぞれ形成され
    た画素電極及び対向電極と、これらの電極を覆う配向膜
    と、前記一対の基板間に介在する液晶層とを備える液晶
    パネルの輝点欠陥部分を黒表示とすることにより、欠陥
    を目立たなくさせる液晶パネルの画素欠陥修正方法にお
    いて、レーザビーム照射時に生じる堆積物が前記液晶層
    中に混入することなく、前記配向膜に付着・堆積したま
    まになるように、特定の欠陥画素にレーザビームを照射
    する液晶パネルの画素欠陥修正方法。
  2. 【請求項2】 一対の基板の対向面にそれぞれ形成され
    た画素電極及び対向電極と、これらの電極を覆う配向膜
    と、前記一対の基板間に介在する液晶層とを備える液晶
    パネルの輝点欠陥部分を黒表示とすることにより、欠陥
    を目立たなくさせる液晶パネルの画素欠陥修正方法にお
    いて、 特定の欠陥画素の数倍から数十倍の径の気泡が発生し
    て、その周囲の領域まで広がるように、レーザビームを
    前記欠陥画素を構成する液晶層内に入射させ、しかる
    後、気泡発生中に欠陥画素の最大径の1/16以下の径
    のレーザビームを前記欠陥画素内に複数に入射させるこ
    とを特徴とする液晶パネルの画素欠陥修正方法。
JP2002318368A 2002-10-31 2002-10-31 液晶パネルの画素欠陥修正方法 Pending JP2003149619A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002318368A JP2003149619A (ja) 2002-10-31 2002-10-31 液晶パネルの画素欠陥修正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002318368A JP2003149619A (ja) 2002-10-31 2002-10-31 液晶パネルの画素欠陥修正方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24161795A Division JP3640439B2 (ja) 1995-09-20 1995-09-20 液晶パネル、画素欠陥修正方法及び画素欠陥修正装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003149619A true JP2003149619A (ja) 2003-05-21

Family

ID=19197549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002318368A Pending JP2003149619A (ja) 2002-10-31 2002-10-31 液晶パネルの画素欠陥修正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003149619A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002341349A (ja) * 2001-05-16 2002-11-27 Toshiba Corp 液晶表示装置及びその製造方法
JP2006208281A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Toppan Printing Co Ltd 周期性パターンムラ検査装置および周期性パターン撮像方法
KR100762761B1 (ko) 2004-09-27 2007-10-09 가부시끼가이샤 도시바 액정 디스플레이의 결함 화소 수정 방법 및 액정디스플레이
JP2008158305A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Mitsubishi Electric Corp 表示装置および表示装置の欠陥修復方法
US7502094B2 (en) 2005-02-15 2009-03-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Repairing device and repairing method for display device

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002341349A (ja) * 2001-05-16 2002-11-27 Toshiba Corp 液晶表示装置及びその製造方法
JP4660011B2 (ja) * 2001-05-16 2011-03-30 東芝モバイルディスプレイ株式会社 液晶表示装置及びその製造方法
KR100762761B1 (ko) 2004-09-27 2007-10-09 가부시끼가이샤 도시바 액정 디스플레이의 결함 화소 수정 방법 및 액정디스플레이
JP2006208281A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Toppan Printing Co Ltd 周期性パターンムラ検査装置および周期性パターン撮像方法
JP4609089B2 (ja) * 2005-01-31 2011-01-12 凸版印刷株式会社 周期性パターンムラ検査装置および周期性パターン撮像方法
US7502094B2 (en) 2005-02-15 2009-03-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Repairing device and repairing method for display device
JP2008158305A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Mitsubishi Electric Corp 表示装置および表示装置の欠陥修復方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2009019914A1 (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
JP5220015B2 (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
KR100778316B1 (ko) 레이저를 이용한 액정패널의 흑화장치 및 방법
TWI430000B (zh) 平面顯示器之修補方法與系統
JP2006072229A (ja) 液晶表示装置の欠陥補修方法および欠陥補修装置
JP3640439B2 (ja) 液晶パネル、画素欠陥修正方法及び画素欠陥修正装置
TW574527B (en) Method for correcting liquid crystal display apparatus, method for correcting luminescent spot defective portion, laser processing apparatus, and liquid crystal display apparatus
JP2003149619A (ja) 液晶パネルの画素欠陥修正方法
JP6327735B2 (ja) 液晶表示パネルの輝点欠陥除去方法及び装置
JP2000056283A (ja) 液晶パネルの画素欠陥修正装置
JP2584906B2 (ja) 液晶表示装置および液晶表示装置の欠陥修正方法
JP2005345602A (ja) 液晶パネルの製造方法および液晶パネル、並びにプロジェクタおよびリアプロジェクションテレビ
JP2006091671A (ja) 液晶ディスプレイの欠陥画素修正方法及び欠陥画素修正装置
JP3224942B2 (ja) 液晶表示装置の輝点欠陥修正方法、その輝点欠陥修正装置及び液晶表示装置の製造方法
JP2774701B2 (ja) 液晶表示装置および液晶表示装置の欠陥修正方法
JP2994853B2 (ja) 液晶表示装置の欠陥修正方法
JP2584910B2 (ja) 液晶表示装置および液晶表示装置の欠陥修正方法
JP3192269B2 (ja) 液晶表示装置の欠陥修正方法
JP5019605B2 (ja) 液晶表示装置の輝点修正方法
JP5746065B2 (ja) 液晶表示装置の輝点欠陥の暗点化方法及び暗点化装置
JP2796231B2 (ja) 液晶表示装置及び液晶表示装置の欠陥修正方法
JP2003029227A (ja) 輝点欠陥の修正方法及び液晶表示器
JPH06175096A (ja) 液晶ディスプレイの修正方法
JP2004279753A (ja) 輝点画素の滅点化方法および液晶モジュール
KR100685145B1 (ko) 칼라필터 결함 리페어 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040107