JP2003149252A - 化学マイクロデバイス - Google Patents

化学マイクロデバイス

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JP2003149252A
JP2003149252A JP2001350942A JP2001350942A JP2003149252A JP 2003149252 A JP2003149252 A JP 2003149252A JP 2001350942 A JP2001350942 A JP 2001350942A JP 2001350942 A JP2001350942 A JP 2001350942A JP 2003149252 A JP2003149252 A JP 2003149252A
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JP
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chemical
fluorescence
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chemical microdevice
microdevice
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JP2001350942A
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English (en)
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Akira Shimoma
昌 下間
Fumio Tsujikawa
文雄 辻川
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Starlite Co Ltd
Original Assignee
Starlite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微少な量で分析や反応等を行うのに用いるマ
イクロチップ,マイクロリアクター等の化学マイクロデ
バイスにおいて、その製造が簡単に行えて、安価に量産
できるようにすると共に、検出部において被検体に励起
光を照射し、この被検体からの蛍光を検出する場合に、
被検体からの蛍光を適切に検出できるようにする。 【解決手段】 検出部11における被検体に励起光を照
射させて蛍光を検出するのに用いるプラスチック製の化
学マイクロデバイス10において、少なくとも上記の検
出部11を上記の励起光による発光が少ないプラスチッ
ク材料で構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、微少な量で分析
や反応等を行うのに用いるマイクロチップ,マイクロリ
アクター等の化学マイクロデバイス及びその製造方法に
係り、特に、検出部における被検体に励起光を照射させ
て蛍光を検出するのに用いる化学マイクロデバイスにお
いて、その製造が容易に行えるようにすると共に、被検
体からの蛍光を適切に検出できるようにした点に特徴を
有するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、DNA分析,電気泳動分析,ポリ
メラーゼ連鎖反応(PCR),細胞反応,細胞ソーティ
ングあるいは微量化学反応等の各種の反応や分析を数多
く行うため、微少な量で反応や分析を行うマイクロチッ
プ,マイクロリアクター等の化学マイクロデバイスが使
用されるようになった。
【0003】また、このような化学マイクロデバイスに
おいて、各種の分析や反応の確認等を行うために、被検
体に励起光を照射し、この被検体からの蛍光を検出する
ことが行われている。
【0004】ここで、このような化学マイクロデバイス
として、従来においては、一般にガラス等で成形された
ものが使用されていた。
【0005】しかし、このようにガラス等で化学マイク
ロデバイスを製造する場合、微細な流路や、被検体から
の蛍光を検出する検出部等を切削等によって加工しなけ
ればならず、その加工が非常に面倒であり、このような
化学マイクロデバイスを量産することが困難で、製造コ
ストが高くつくという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、微少な量
で分析や反応等を行うのに用いるマイクロチップ,マイ
クロリアクター等の化学マイクロデバイスにおける上記
のような問題を解決することを課題とするものであり、
上記のような化学マイクロデバイスの製造が簡単に行え
て、安価に量産できるようにすると共に、検出部におい
て被検体に励起光を照射し、この被検体からの蛍光を検
出する場合に、被検体からの蛍光を適切に検出できるよ
うにすることを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明においては、上
記のような課題を解決するため、検出部11における被
検体に励起光を照射させて蛍光を検出するのに用いるプ
ラスチック製の化学マイクロデバイスにおいて、少なく
とも上記の検出部11を上記の励起光による発光が少な
いプラスチック材料で構成したのである。
【0008】そして、この発明における化学マイクロデ
バイスのようにプラスチックを用いると、射出成形等に
よって化学マイクロデバイスに微細な流路や被検体から
の蛍光を検出する検出部11等を簡単に設けることがで
き、化学マイクロデバイスの製造が容易で、その量産が
可能になり、製造コストが低減される。
【0009】また、この発明における化学マイクロデバ
イスにおいては、上記のように検出部11を励起光によ
る発光が少ないプラスチック材料で構成しているため、
この検出部11において化学マイクロデバイス自体が発
光するのが抑制され、被検体による蛍光だけが適切に検
出されるようになる。
【0010】ここで、この発明における化学マイクロデ
バイスおいて、検出部11に用いる励起光による発光が
少ないプラスチック材料としては、例えば、ポリメチル
メタクリレートの水素原子をフッ素原子に置換したフッ
化ポリメチルメタクリレート等のフッ素系のプラスチッ
ク材料や使用条件によっては、添加する触媒や安定剤等
の添加剤に蛍光を発しない部材を用いたポリメチルメタ
クリレート等を用いることができる。
【0011】また、この発明における化学マイクロデバ
イスにおいては、上記の検出部11と検出部11以外の
部分とを異なったプラスチック材料で構成することもで
き、例えば、検出部11以外の部分を耐熱性のプラスチ
ック材料で構成し、この耐熱性のプラスチック材料で構
成された部分において各種試薬を加熱して反応させ、反
応物からなる被検体を上記の検出部11に導くようにす
ることもできる。
【0012】ここで、上記の耐熱性のプラスチック材料
としては、例えば、ポリイミド,ポリベンツイミダゾー
ル,ポリエーテルエーテルケトン,ポリスルホン,ポリ
エーテルイミド,ポリエーテルスルホン,ポリフェニレ
ンサルファイトからなる群から選択される少なくとも1
種を用いることが好ましい。
【0013】そして、このような耐熱性のプラスチック
を用いると、上記のように加熱させて反応を行う場合
に、この化学マイクロデバイスが熱によって変形するの
が抑制されると共に、薬品等によって侵されるというこ
とも少なくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態に係る
化学マイクロデバイスを添付図面に基づいて具体的に説
明する。
【0015】この実施形態においては、図1及び図2に
示すように、2種類のプラスチック材料を用いた2段階
射出成形によって平板状になった化学マイクロデバイス
10を成形している。
【0016】ここで、この実施形態の化学マイクロデバ
イス10においては、被検体に励起光を照射させて蛍光
を検出する検出部11が位置する部分10aを励起光に
よる発光が少ないプラスチック材料で構成する一方、そ
の他の部分10bを耐熱性のプラスチック材料で構成し
ている。
【0017】また、この実施形態の化学マイクロデバイ
ス10においては、その片面に反応や分析を行うための
各試薬が供給される複数の供給部12a,12bと、各
供給部12a,12bに供給された各試薬を案内する流
路13a,13bと、各流路13a,13bを通して導
かれた各試薬を合流させて反応させると共に反応生成物
である被検体を上記の検出部11に導く流路13cと、
この流路13cと連続する検出部11における流路13
dと、検出部11において励起光を照射させて蛍光を検
出した後の被検体を回収する回収部14とを、上記の2
段階射出成形によってまとめて成形している。このよう
にすると、化学マイクロデバイス10の成形と同時に、
各供給部12a,12bと、各流路13a,13b,1
3c,13dと、回収部14とが形成されるようにな
り、化学マイクロデバイス10の成形が簡単になり、量
産も容易に行えるようになる。
【0018】また、この実施形態における化学マイクロ
デバイス10においては、各流路13a,13bを通し
て導かれた各試薬を合流させて反応させる上記の流路1
3cの適当な位置に、メッキや蒸着等により電気抵抗の
高いタングステン等の金属層15を設けると共に、この
金属層15に電源16を接続させている。
【0019】ここで、この実施形態における化学マイク
ロデバイス10によって被検体の検査を行うにあたって
は、上記の各供給部12a,12bにそれぞれの試薬を
供給し、このように供給された各試薬をそれぞれの流路
13a,13bを通して合流する流路13cに導き、上
記の電源16から電流を上記の金属層15に流して加熱
させ、これにより合流する流路13cに導かれた各試薬
を加熱して反応させる。
【0020】そして、上記の反応により生成された被検
体を上記の流路13cから検出部11における流路13
dに導き、この検出部11における被検体に対して光源
(図示せず)から励起光を照射し、この被検体からの蛍
光を光センサー(図示せず)によって検出した後、この
被検体を回収部14に回収させるようにする。
【0021】ここで、上記のように検出部11における
被検体に対して励起光を照射し、この被検体からの蛍光
を検出する場合、この化学マイクロデバイス10におい
ては、上記の検出部11が励起光による発光が少ないプ
ラスチック材料で構成されているため、被検体からの蛍
光だけが適切に検出されるようになる。
【0022】なお、この実施形態における化学マイクロ
デバイス10においては、2つの供給部12a,12b
を設け、この2つの供給部12a,12bに供給された
各試薬を2つの流路13a,13bを通して合流する流
路13cに導いて反応させるようにしただけであるが、
さらに多くの供給部や流路を設け、多数の試薬を反応さ
せるようにすることも可能である。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明において
は、検出部における被検体に励起光を照射させて蛍光を
検出するのに用いる化学マイクロデバイスをプラスチッ
クで構成するようにしたため、射出成形等によって微細
な流路や被検体からの蛍光を検出する検出部等を簡単に
設けることができ、化学マイクロデバイスの製造が容易
になって、量産が可能になり、製造コストが低減される
ようになった。
【0024】また、この発明における化学マイクロデバ
イスにおいては、被検体に励起光を照射させて蛍光を検
出する検出部を励起光による発光が少ないプラスチック
材料で構成したため、この検出部において化学マイクロ
デバイス自体が発光するのが抑制され、被検体による蛍
光だけが適切に検出されるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る化学マイクロデバ
イスの概略平面図である。
【図2】同実施形態に係る化学マイクロデバイスの部分
拡大断面図である。
【符号の説明】
10 化学マイクロデバイス 11 検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G043 AA01 BA16 DA05 EA01 GA07 GA28 GB01 MA01 2G058 BB14 DA07 GA06 4F206 AA21 AG22 AH81 JA07 JB28

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出部11における被検体に励起光を照
    射させて蛍光を検出するのに用いるプラスチック製の化
    学マイクロデバイスにおいて、少なくとも上記の検出部
    11を上記の励起光による発光が少ないプラスチック材
    料で構成したことを特徴とする化学マイクロデバイス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した化学マイクロデバイ
    スにおいて、上記の検出部11と検出部11以外の部分
    とが異なったプラスチック材料で構成されていることを
    特徴とする化学マイクロデバイス。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載した化学マイクロ
    デバイスを射出成形によって製造することを特徴とする
    化学マイクロデバイスの製造方法。
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