JP4878200B2 - 生化学反応カセット - Google Patents

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本発明は、血液等の検体中での病原菌などに由来する遺伝子の有無に関する検査を行って、検査対象者の健康状態の判定材料とする場合に好適に利用できるDNAマイクロアレイなどのプローブ担体を備える生化学反応カセットに関する。さらに詳しくは、少なくとも反応チャンバー内を流れる液体の流速を均一にさせるための生化学反応カセットの構造に関するものである。
核酸の塩基配列の解析、核酸試料中の標的核酸の検出を迅速かつ正確に行なう方法として、DNAマイクロアレイに代表されるプローブ担体を用いたハイブリダイゼーション反応を利用した方法が多く提案されている。DNAマイクロアレイとは、標的核酸と相補的な塩基配列を有するプローブを、ビーズ、ガラス板等の固相上に高密度で固定したものであり、これを用いた標的核酸の検出は一般に以下のような工程を有する。
第1の工程として、PCR法に代表される増幅方法によって、標的核酸を増幅する。具体的には、まず、核酸試料中に第1及び第2のプライマーを加え、温度サイクルをかける。第1のプライマーは標的核酸の一部と特異的に結合し、第2のプライマーは標的核酸と相補的な核酸の一部と特異的に結合する。標的核酸を含む二本鎖核酸と第1及び第2のプライマーが結合すると伸長反応によって標的核酸を含む二本鎖核酸が増幅される。十分に標的核酸を含む二本鎖核酸が増幅された後に、核酸試料中に第3のプライマーを加えて温度サイクルをかける。第3のプライマーは、酵素、蛍光物質、発光物質等で標識されており、標的核酸と相補的な核酸の一部と特異的に結合する。標的核酸に相補的な核酸と、第3のプライマーが結合すると伸長反応によって酵素、蛍光物質、発光物質等で標識された標的核酸が増幅されるのである。結果として、核酸試料中に標的核酸が含まれている場合は標識された標的核酸が生成され、核酸試料中に標的核酸が含まれない場合は標識された標的核酸は生成されない
第2の工程として、この核酸試料をDNAマイクロアレイに接触させ、DNAマイクロアレイのプローブとハイブリダイゼーション反応させる。プローブと相補的な標的核酸がある場合は、プローブと標的核酸がハイブリッド体を形成する。
第3の工程として、標的核酸の検出を行なう。プローブと標的核酸がハイブリッド体を形成しているかどうかは、標的核酸の標識物質によって検出が可能であり、これにより特定の塩基配列の有無を確認できる。
このハイブリダイゼーション反応を利用したDNAマイクロアレイは、病原菌を特定する医療診断や患者の体質等を検査する遺伝子診断への応用が期待されている。しかしながら、核酸の増幅、ハイブリダイゼーション、検出の各工程は、それぞれ個別の装置で行なわれている事が多く、作業が煩雑であり、診断にかなりの時間を要してしまう。特に、スライドグラス上でハイブリダイゼーション反応を行なう構成では、プローブ固定面が露出しているため、スライドグラス上に指などが触れることでプローブが欠落したり汚染されたりする可能性があり、その取り扱いは慎重に行なう必要がある。これらの問題を解決するために、反応チャンバー内にDNAマイクロアレイを備え、反応チャンバー内でハイブリダイゼーション反応を行ない、その後に検出もできる生化学反応カセットの構造がいくつか提案されている。
特表平10-505410号公報では、キャビティを形成するための構造および製造方法が開示されている。また、特開2003-302399号公報および特開2004-093558号公報では、液体の初期充填時に気泡が残ってしまうことを防止するためのチャンバー構造が開示されている。さらに、特開2002-243748号公報では液体の均一な広がりや流れを形成するための構造が開示されている。
このような生化学反応カセットの構造では、反応チャンバーの体積は数十μL程度と少なく、反応チャンバーの高さは低く、平面状に空間が広がっている反応チャンバー形状になっている。これにより、使用する試薬類の液量が少なくてすみ、反応チャンバー内に層流流れが生じるようになる。さらに、固相上のプローブと標的核酸のハイブリダイゼーション反応を効率化させるためには、反応チャンバー内で液体を攪拌させると良い。最も簡単な方法としては、注入口で液体を押し引きし、反応チャンバー内の液体を揺動させる方法がある。
特表平10-505410号公報 特開2003-302399号公報 特開2004-093558号公報 特開2002-243748号公報
生化学反応カセットの一例を図11及び図12に示す。この生化学反応カセットは基板111と筐体112を有して構成されている。この生化学反応カセット110の有する反応チャンバー103には液体が充填されているものとする。注入口106からさらに液体を送液した場合、反応チャンバー103の中央付近の流速122と端付近の流速121及び123とを比べると、中央付近の流速122の方が速くなってしまう。よって、注入口106または排出口107で液体を押し引きして反応チャンバー103内の液体を揺動させると、固相上のプローブと標的核酸が接触する頻度は反応チャンバー103の中央付近と端付近では異なってくる。また、ハイブリダイゼーション反応終了後には、未反応の核酸を除去するために、反応チャンバー103内に洗浄液を流す。この時も、反応チャンバー103の中央付近の流速122と端付近の流速121及び123が異なるため、未反応の核酸が除去される割合や、固相上のプローブと反応した標的核酸が引き剥がされる確率が異なってくる。結果として、プローブの位置によって検出時の輝度にばらつきが生じ、診断結果に悪影響を与える可能性がある。
特表平10-505410号公報の構成では、キャビティ内には層流流れが生じるものの、キャビティの中心付近と端付近の流速の違いまでは解消されない。また、特開2003-302399号公報および特開2004-093558号公報の構成では、液体の初期充填時にはチャンバー内に液体が均一に広がるものの、チャンバーに液体が充填された状態ではチャンバー内の流速を均一化させる効力はない。さらに、特開2002-243748号公報の構成は、構造が複雑でカセット製造のためのコストの低減に限界がある。
本発明の目的は、反応チャンバー内での液体の流れを簡易な構成の付加によって均一化できる構成を有する生化学反応カセットを提供することにある。
本発明の生化学反応カセットは、標的核酸検出用のプローブの固定領域を有し、該プローブ固定領域に試料を反応させるための反応チャンバーと、該反応チャンバーに試料を注入するための注入口と、該反応チャンバーから試料を排出するための排出口と、を有する標的核酸検出用の生化学反応カセットにおいて、
前記注入口、前記反応チャンバー及び前記排出口を有して構成される流路中に、流路断面積を減少させる流体抵抗部を備え、該流体抵抗部により前記反応チャンバー内の流体の流れが制御される
ことを特徴とする生化学反応カセットである。
本発明の生化学反応装置は、標的核酸検出用のプローブの固定領域を有し、該プローブ固定領域に試料を反応させるための反応チャンバーと、該反応チャンバーに試料を注入するための注入口と、該反応チャンバーから試料を排出するための排出口と、を有する標的核酸検出用の生化学反応装置において、
前記注入口、前記反応チャンバー及び前記排出口を有して構成される流路中に、流路断面積を減少させる流体抵抗部を備え、該流体抵抗部により前記反応チャンバー内の流体の流れが制御される
ことを特徴とする生化学反応装置である。
本発明の生化学反応カセットの他の態様は、生化学反応を行う反応部位を有する反応チャンバーと、前記反応チャンバーに試料を注入するための注入口と、前記注入口および前記反応チャンバーの間に設けられ、且つ前記反応チャンバーに供給される前記試料の流量を制御するためのバッファー室と、を有することを特徴とする生化学反応カセットである。
本発明の生化学反応装置の他の態様は、生化学反応を行う反応部位を有する反応チャンバーと、前記反応チャンバーに試料を注入するための注入口と、前記注入口および前記反応チャンバーの間に設けられ、且つ前記反応チャンバーに供給される前記試料の流量を制御するためのバッファー室と、を有することを特徴とする生化学反応装置である。
本発明によれば、注入口、反応チャンバー及び排出口を有して構成される流路中に流路断面積を減少させる部材を配置し、バッファー室を設けたことで、反応チャンバーへの流体の流れが制御され、反応チャンバー内での流速の均一化を図ることができる。流体抵抗部材は、天井部分が反応チャンバーよりも低いスロット部、天井部分からの突起部、柱状部材、多数の連通孔のあいた隔壁部材などで構成できる。
以下、図面に基づいて本発明にかかる実施例について説明する。
(実施例1)
図1は本発明の第1の実施例に係る生化学反応装置をカセットタイプとした場合の構造を示す斜視図である。図2(a)及び(b)は本発明の第1の実施例に係る生化学反応カセットの構造を示す平面図および断面図である。また、図3は本発明の第1の実施例に係る生化学反応カセット内部を流れる液体の様子を示す平面図である。
まず、カセットの構造について説明する。カセット10は、ガラス基板11と材質がポリカーボネードである筐体12が接合された構成からなる。なお、ガラス基板に対する筺体部分の接合形態は図示した例に限定されず、種々の形態を採り得る。また、筐体12の材質はポリカーボネードに限定されるものではなく、ポリカーボネード以外のプラスチック、ガラス、ゴム、シリコン及びこれらの少なくとも2種からなる複合材料等でも良い。ガラス基板11と筐体12の接合面において、筐体12に所定の断面形状の窪みが設けられており、ガラス基板11と筐体12との間に第1バッファー室1、第1スロット部2、反応チャンバー3、第2スロット部4及び第2バッファー室5が形成される。ガラス基板11と筺体12との間に形成されたこれらの部分を構成する各空間の底面はガラス基板11の表面の一部からなる。ここでは筐体12にそれぞれがバッファー室、スロット部及び反応チャンバーとなる各空間を設けているため各空間の底面は同一平面をなしている。しかしながら、バッファー室、スロット部及び反応チャンバーの一部または全部をガラス基板11に設け、各空間の底面が同一平面をなしていない構成でも良い。
突起部材からなる各スロット部の天井部分2a及び4aがバッファー室及び反応チャンバーの天井部分よりも低くなっており、各スロット部の上部が、バッファー室及び反応チャンバーの仕切り部を形成している。
反応チャンバー3の底面にあるガラス基板11の表面の一部にはプローブ固定領域13が設けられており、反応チャンバー3に充填された液体中に標的核酸が含まれている場合に、標的核酸がプローブ固定領域13のプローブが反応するようになっている。標的核酸とプローブの組み合わせは、これらの両方がDNAである場合など検出目的に応じて選択できる。
液体は、注入口6から第1バッファー室1に注入され、第1スロット部2、反応チャンバー3、第2スロット部4及び第2バッファー室5をこの順に通り、第2バッファー室5に接続された排出口7からカセット10外に排出される。すなわち、これらの部分から液体の流路が形成されている。
各空間の寸法を図1中の座標X(幅)×Y(長さ)×Z(高さ:各底面からの天井部までの距離)で表現すると、第1バッファー室1は10×2×0.5mm、第1スロット部2は10×1×0.1mm、反応チャンバー3は10×10×0.5mmである。更に、第2スロット部4は10×1×0.1mm、第2バッファー室5は10×2×0.5mmである。ただし、各空間はこの寸法に限定されるものではなく、第1スロット部2および第2スロット部4の天井部の高さは、第1バッファー室1、反応チャンバー3及び第2バッファー室5の高さよりも低く、目的とするスロット機能が得られる程度であれば良い。
また、反応チャンバー3の天井部は底面に対して一定の高さの一平面(底面を基準とした高さが反応チャンバー全域で一定)として形成されているが、反応チャンバーの天井部の形状も必要に応じて適宜変更可能である。また、スロット部2及び4の天井部の形状も一平面(底面を基準とした高さがスロット部全域で一定)ではなく必要に応じて適宜変更可能である。しかしながら、カセットの構造の簡易化や製造工程の簡便化などを考慮すると図示した構造は好ましい態様の一つである。
一方、各部分の目的とする機能が得られる範囲内で、第1バッファー室1、反応チャンバー3、第2バッファー室5の天井部1a、3a及び5aの高さは必ずしも一致している必要はない。また、第1スロット部2と第2スロット部4の天井部2a及び4aの高さも必ずしも一致している必要はない。
図示した例では、各バッファー室、各スロット部及び反応チャンバーの流路方向に対する幅(図1におけるX軸方向の長さ)は同一に形成されているが、これらの幅も各部間で同一ではなくとも良い。しかしながら、製造工程を複雑化しないという点や、均一な流速をより効果的に反応チャンバー内で得るという点からはこれらの部分の幅を一致させることが好ましい。
一方、図示したとおりバッファー室の天井部の高さは、バッファー室全域で一定であり、反応チャンバーの天井部の高さも、反応チャンバー全域で一定であることが、均一な流れを得る上で好ましい。これは後述の実施例2においても同様である。
次に、カセットを用いた標的核酸の検出方法について説明する。まず、核酸試料を準備し、必要に応じて先に述べた方法により標的核酸の増幅を行なう。核酸試料の中に標的核酸が存在する場合、増幅工程において蛍光物質で標識された標的核酸が生成される。ここで、標識物質は蛍光物質としたが、発光物質や酵素等でも良い。この核酸試料の溶液を液体注入手段(不図示)を用いて、カセット10内に注入口6から注入する。溶液が第1バッファー室1、第1スロット部2、反応チャンバー3、第2スロット部4及び第2バッファー室5に充填されたら、溶液を加熱し、溶液中の標的核酸とプローブ固定領域13上のプローブとのハイブリダイゼーション反応を進行させる。この時、ハイブリダイゼーション反応に必要な温度条件下の溶液中の標的核酸がプローブ固定領域13上のプローブと接触する頻度を増加させるため、溶液を反応チャンバー3内で往復運動させて攪拌する。この時、常に第1バッファー室1、第1スロット部2、反応チャンバー3、第2スロット部4及び第2バッファー室5は溶液で満たされるようにする。
攪拌のために注入口6側から核酸試料の溶液が送液された場合、図3(a)に示すような流れが生じる。液体の通り道に抵抗がなければ、溶液は注入口6から排出口7に向かってほぼ一直線に流れるが、第1スロット部2が抵抗となるので、第1バッファー室1全体に広がるような溶液の流れ21、22及び23などが生じる。これにより第1バッファー室1全体の圧力が上昇し、第1スロット部2に均等な圧力が加わるようになる。よって、第1スロット部2から押し出された溶液は反応チャンバー3内で均一な流速24、25及び26などを持つようになる。攪拌に必要な量の核酸試料の溶液を注入口6から送液したら、今度は排出口7側から核酸試料の溶液を送液する。注入口6側から溶液を送液した場合と同様の原理で、図3(b)に示すように、溶液の流れ21、22及び23などに応じて反応チャンバー3内に均一な流速34、35及び36などが生じる。攪拌に必要な量の核酸試料の溶液を排出口7から送液した後に、再び注入口6から核酸試料の溶液を送液する。この後も、排出口7からの送液、注入口6からの送液を繰り返し、反応チャンバー3内の溶液を攪拌する。反応チャンバー3内には均一な流速が生じるので、プローブ固定領域13のどの位置に存在するプローブも核酸試料中の標的核酸と接触する頻度が同じになり、プローブ固定領域13の位置によるハイブリダイゼーション反応の進行度合の差がなくなる。
核酸試料が反応チャンバー3内に充填されたままであったり、核酸試料が反応チャンバー3の壁面に付着したままであったりすると検出時のバックグラウンドが低下するので、これらを洗い流す必要がある。洗浄時は洗浄液を注入口6から一定時間流し続けるが、この時も図3(a)に示すように反応チャンバー3内には均一な流速24、25及び26などが生じる。洗浄液の流速が均一になる原理は、攪拌時に送液された核酸試料の溶液の流速が均一になるのと同じ原理である。洗浄液の流速が均一になることで、反応チャンバー3の壁面に付着した核酸試料が洗い流される度合が反応チャンバー3の位置によらず一定になる。さらに、プローブと結合した標的核酸も洗浄液の流れによって引き剥がされる可能性がある。しかし、標的核酸の一部がプローブ固定領域から引き剥がされた場合でも、洗浄液の流速が均一になるので、標的核酸が引き剥がされる確率もプローブ固定領域13の位置によらず一定になる。よって、洗浄後、蛍光物質で標識された標的核酸の有無を図示しない光学系で検出する際の蛍光輝度のばらつきを低減させることができる。
以上で説明したように、反応チャンバー3内を流れる核酸試料の溶液、洗浄液の流速が均一になることで、プローブと標的核酸との結合の割合が位置によらず一定になり、検出の精度を向上させることができる。
(実施例2)
図4は本発明の第2の実施例に係る生化学反応カセットの構造を示す斜視図である。図5(a)及び(b)は本発明の第2の実施例に係る生化学反応カセットの構造を示す平面図および断面図である。また、図6は本発明の第2の実施例に係る生化学反応カセット内部を流れる液体の様子を示す平面図である。
まず、カセットの構造について説明する。カセット60はガラス基板61と筐体62が接合された構成からなる。ガラス基板61と筐体62の接合面において、筐体62に所定の断面形状の窪みが設けられており、ガラス基板61と筐体62との間にバッファー室51、スロット部52、反応チャンバー53及びテーパー部54が形成される。ガラス基板61と筺体62との間に形成されたこれらの部分を構成する各空間の底面はガラス基板61の表面の一部からなる。ここでは筐体62にそれぞれがバッファー室、スロット部及び反応チャンバーとなる各空間を設けているため各空間の底面は同一平面をなしている。しかし、バッファー室、スロット部、反応チャンバーの一部または全部をガラス基板61に設け、各空間の底面が同一平面をなしていない構成でも良い。
スロット部52の天井部分がバッファー室51及び反応チャンバー53の天井部分よりも低くなっており、スロット部52の上部が、バッファー室51及び反応チャンバー53の仕切り部を形成している。
反応チャンバー53の壁面である基板61表面上にはプローブ固定領域63が設けられており、反応チャンバー53に充填された溶液中に含まれる標的核酸とプローブ固定領域63のプローブが反応するようになっている。液体は注入口56からバッファー室51に注入され、スロット部52、反応チャンバー53を通り、反応チャンバー53に接続された排出口57からカセット60外に排出される。各空間の寸法を、実施例1と同様に図4中の座標X(幅)×Y(長さ)×Z(高さ)で表現すると、バッファー室51は10×2×0.5mm、スロット部52は10×1×0.1mm、反応チャンバー53は10×13×0.5mmである。また、反応チャンバー53の側壁面にY方向に対して45°の傾きを持ったテーパー部54が設けられている。ただし、各空間はこの寸法に限定されるものではなく、スロット部52の高さは、バッファー室51、反応チャンバー53の高さよりも低く、目的とするスロット機能が得られる範囲内であれば良い。また、各部分の目的とする機能が得られる範囲内で、バッファー室51、反応チャンバー53の高さも一致している必要はない。
図示した例では、反応チャンバーのテーパー部以外の部分、バッファー室及びスロット部の流路方向に対する幅は同一に形成されているが、これらの幅も各部間で同一でなくとも良い。しかしながら、製造工程を複雑化しないという点や、均一な流速をより効果的に反応チャンバー内で得るという点からはこれらの部分の幅を一致させることが好ましい。
次に、カセットを用いた標的核酸の検出方法について説明する。まず、核酸試料を準備し、必要に応じて先に述べた方法により標的核酸の増幅を行なう。核酸試料の中に標的核酸が存在する場合、増幅工程において蛍光物質で標識された標的核酸が生成される。ここで、標識物質は蛍光物質としたが、発光物質や酵素等でも良い。この核酸試料の溶液を図示しない液体注入手段を用いて、カセット60内に注入口56から注入する。溶液がバッファー室51、スロット部52及び反応チャンバー53に充填されたら、溶液を加熱し、溶液中の標的核酸とプローブ固定領域63上のプローブとのハイブリダイゼーション反応を進行させる。この時、ハイブリダイゼーション反応に必要な温度条件下の溶液中の標的核酸がプローブ固定領域63上のプローブと接触する頻度を増加させるため、溶液を反応チャンバー53内で往復運動させて攪拌する。この時、常にバッファー室51、スロット部52及び反応チャンバー53は溶液で満たされるようにする。攪拌のために注入口56側から核酸試料の溶液が送液された場合、図6(a)に示すような流れが生じる。液体の通り道に抵抗がなければ溶液は注入口56から排出口57に向かってほぼ一直線に流れるが、スロット部52が抵抗となるので、バッファー室51全体に広がるような溶液の流れ71、72及び73などが生じる。これによりバッファー室51全体の圧力が上昇し、スロット部52に均等な圧力が加わるようになる。よって、スロット部52から押し出された溶液は反応チャンバー53内で均一な流速74、75及び76などを持つようになる。攪拌に必要な量の核酸試料の溶液を注入口56から送液したら、今度は排出口57側から核酸試料の溶液を送液する。排出口57側から溶液を送液した場合はスロット部による抵抗がないので、図6(b)に示すように反応チャンバー53内の流速81、82及び83などの差が生じる。また、スロット部52の手前では、流れ84、85、86などが生じる。
攪拌に必要な量の核酸試料の溶液を排出口57から送液した後に、再び注入口56から核酸試料の溶液を送液する。この後も、排出口57からの送液、注入口56からの送液を繰り返し、反応チャンバー53内の溶液を攪拌する。溶液の送液方向によって流れの様子が異なるので、反応チャンバー53内の攪拌効率が向上する。これにより、反応チャンバー53内に充填された溶液中の標的核酸の濃度分布が位置によらず常に一定になり、プローブ固定領域63の位置によるハイブリダイゼーション反応の進行度合の差がなくなる。
核酸試料が反応チャンバー53内に充填されたままであったり、核酸試料が反応チャンバー53の壁面に付着したままであったりすると検出時のバックグラウンドが低下するので、これらを洗い流す必要がある。洗浄時は洗浄液を注入口56から一定時間流し続けるが、この時も図6(a)に示すように反応チャンバー53内には均一な流速74、75、76などが生じる。洗浄液の流速が均一になる原理は、攪拌時に注入口56側から送液された核酸試料の溶液の流速が均一になるのと同じ原理である。洗浄液の流速が均一になることで、反応チャンバー53の壁面に付着した核酸試料が洗い流される度合が反応チャンバー53の位置によらず一定になる。さらに、プローブと結合した標的核酸も洗浄液の流れによって引き剥がされる可能性がある。しかし、標的核酸の一部がプローブ固定領域から引き剥がされた場合でも、洗浄液の流速が均一になるので、標的核酸が引き剥がされる確率もプローブ固定領域63の位置によらず一定になる。よって、洗浄後、蛍光物質で標識された標的核酸の有無を図示しない光学系で検出する際の蛍光輝度のばらつきを低減させることができる。
本実施例2では、反応チャンバー53内の液体の送液方向によって流れの様子が異なるので、反応チャンバー53内の標的核酸の攪拌効率が向上し、ハイブリダイゼーション反応の進行度合が位置によらず一定となる。また、洗浄液の流速は均一なでの、標的核酸が洗い流される度合も位置によらず一定となるので、検出の精度を向上させることができる。
以上、実施例1及び2によって説明したとおり、少なくとも反応チャンバーの上流側にスロット部を介してバッファー室を設けることで、注入口から排出口への液体を流した際に、反応チャンバー内での流速のばらつきが抑制される。つまり、プローブ領域に液体試料を均一に供給することが可能となる。すなわち、バッファー室、スロット部及び反応チャンバーが液体で満たされている状態で液体を注入口から排出口へ流そうとすると、スロット部が抵抗となり、バッファー室に供給された液体はバッファー室全体に広がるように流れようとする。これにより、バッファー室の圧力が全体的に上昇し、液体はスロット部から反応チャンバーへ押し出される。この時、バッファー室の圧力がスロット部から液体を押し出す力は、スロット部幅方向で均一となるため、反応チャンバー内の流速の均一化が図られる。
一方、反応チャンバーの上流側に加えて、下流側にもスロット部を介してバッファー室を設けた構成では、攪拌のために液体を揺動させても、反応チャンバー内の流速は均一になる。
更に、反応チャンバーの上流側のみにスロット部を介してバッファー室を設けた構成(下流側にはバッファー室及びスロット部を設けない構成)では、先に述べた理由から、注入口から液体を流す時は反応チャンバー内の流速は均一となる。更に、排出口から液体を流す時は反応チャンバー内の幅方向に流速の差が生じる。よって、攪拌のために液体を揺動させると、流れの順方向と逆方向で様子が異なるため、反応チャンバー内の攪拌効率を向上させることができる。
以上のような構成により、バッファー室及び反応チャンバーで必要な液体を確保できる体積を備えながらも、スロット部の効果によって流速均一性および攪拌効率が向上された生化学反応カセットを提供することができる。
なお、上記の実施例1及び2におけるスロット部は、天井部分がバッファー室及び反応チャンバーよりも低い流路として構成されている。しかし、天井部分から底面方向にその先端が底面と所定の間隔を持った位置まで伸びる突起を幅全体に設けることでスロット機能を有する仕切り部を形成することもできる。
(実施例3)
図7は本発明の第3の実施例に係る生化学反応カセットの構造を示す斜視図である。図8(a)及び(b)は本発明の第3の実施例に係る生化学反応カセットの構造を示す平面図および断面図である。
カセットの構造は、実施例1における第1スロット部2を第1柱状部材14に、第2スロット部4を第2柱状部材15にしたものである。第1柱状部材14が形成する間隔、および、第2柱状部材15が形成する間隔を液体が通過する。その他の構造は、実施例1と同じである。
本実施例のカセットは、筐体12を一体で成型することで製造される。ただし、製造方法はこれに限定されるのではなく、図11及び12に示す筐体112に第1柱状部材14及び第2柱状部材15を接着して固定する等の方法でも良い。
以上のような構成で、第1柱状部材14および第2柱状部材15が流路断面積を減少させ、第1スロット部2および第2スロット部4と同様の効果を発揮する。つまり、反応チャンバー3内を流れる核酸試料の溶液、洗浄液の流速が均一になることで、プローブと標的核酸との結合の割合が位置によらず一定になり、検出の精度を向上させることができる。
(実施例4)
図9(a)は本発明の第4の実施例に係る生化学反応カセットの構造を示す斜視図である。図10(a)及び(b)は本発明の第4の実施例に係る生化学反応カセットの構造を示す平面図および断面図である。
カセットの構造は、実施例1における第1スロット部2を第1隔壁部材16に、第2スロット部4を第2隔壁部材17にしたものである。第1隔壁部材16および第2隔壁部材17には図9(a)に示すY方向に、液体を通過させる多数の連通孔があいている。その他の構造は、実施例1と同じである。
本実施例のカセット製造方法の一例を図9(b)に示す。筐体12に溝部91及び92を設けおり、溝部第91及び92にそれぞれ第1隔壁部材16及び第2隔壁部材17を嵌め、筐体12とガラス基板11で挟み込んでいる。ただし、製造方法はこれに限定されるのではなく、図11及び12に示す筐体112に、第1隔壁部材16及び第2隔壁部材17を接着して固定する等の方法でも良い。
以上のような構成で、第1隔壁部材16および第2隔壁部材17が流路断面積を減少させ、第1スロット部2および第2スロット部4と同様の効果を発揮する。つまり、反応チャンバー3内を流れる核酸試料の溶液、洗浄液の流速が均一になることで、プローブと標的核酸との結合の割合が位置によらず一定になり、検出の精度を向上させることができる。
本発明の第1の実施例に係る生化学反応カセットの構造を説明する斜視図である。 本発明の第1の実施例に係る生化学反応カセットの構造を説明する平面図および断面図である。 本発明の第1の実施例に係る生化学反応カセット内の液体の流れを説明する平面図である。 図4は本発明の第2の実施例に係る生化学反応カセットの構造を説明する斜視図である。 図5は本発明の第2の実施例に係る生化学反応カセットの構造を説明する平面図および断面図である。 図6は本発明の第2の実施例に係る生化学反応カセット内の液体の流れを説明する平面図である。 本発明の第3の実施例に係る生化学反応カセットの構造を説明する斜視図である。 本発明の第3の実施例に係る生化学反応カセットの構造を説明する平面図および断面図である。 本発明の第4の実施例に係る生化学反応カセットの構造を説明する斜視図である。 本発明の第4の実施例に係る生化学反応カセットの構造を説明する平面図および断面図である。 図11は従来例の生化学反応カセットの構造を説明する斜視図である。 図12は従来例の生化学反応カセットの構造を説明する平面図および断面図である。
符号の説明
1 第1バッファー室
1a、2a、3a、4a、5a 天井部
2 第1スロット部
3、53、103 反応チャンバー
4 第2スロット部
5 第2バッファー室
6、56、106 注入口
7、57、107 排出口
10、60、110 カセット
11、61、111 ガラス基板
12、62、112 筐体
13、63、113 プローブ固定領域
14 第1柱状部材
15 第2柱状部材
16 第1隔壁部材
17 第2隔壁部材
51 バッファー室
52 スロット部
54 テーパー部

Claims (15)

  1. 標的核酸検出用のプローブの固定領域を有し、該プローブ固定領域に試料を反応させるための反応チャンバーと、該反応チャンバーに試料を注入するための注入口と、該反応チャンバーから試料を排出するための排出口と、を有する標的核酸検出用の生化学反応カセットにおいて、
    前記注入口、前記反応チャンバー及び前記排出口を有して構成される流路中に、流路断面積を減少させる流体抵抗部を備え、該流体抵抗部により前記反応チャンバー内の流体の流れが制御される
    ことを特徴とする生化学反応カセット。
  2. 前記流体抵抗部は、前記流路の天井部または/および底面から鉛直方向に伸びる仕切り部を有して形成されるスロット部であり、
    該仕切り部により、前記反応チャンバーに隣接し、該反応チャンバーと区分されたバッファー室が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の生化学反応カセット。
  3. 前記反応チャンバーの前記底面に対する天井部の高さは該反応チャンバー全域で一定である
    ことを特徴とする請求項2に記載の生化学反応カセット。
  4. 前記スロット部は前記仕切り部分を形成する天井部を有し、該天井部の前記底面に対する高さは該スロット部全域で一定である
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の生化学反応カセット。
  5. 前記仕切り部が突起部材であり、流路中に該突起部材を配置して該流路が前記反応チャンバーと前記バッファー室に区分されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の生化学反応カセット。
  6. 前記バッファー室および前記スロット部の前記流路方向に対する幅が、前記反応チャンバーの幅と一致している
    ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の生化学反応カセット。
  7. 少なくとも前記反応チャンバーの上流側に前記バッファー室を有する
    ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか一項に記載の生化学反応カセット。
  8. 前記反応チャンバーの上流側にあるバッファー室が前記注入口を有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の生化学反応カセット。
  9. 前記反応チャンバーの上流側に前記バッファー室が設けられ、更に、前記反応チャンバーが、前記プローブ固定領域よりも下流側に前記排出口を有し、該排出口に向かって幅が狭くなるテーパ−形状を有する
    ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか一項に記載の生化学反応カセット。
  10. 前記反応チャンバーの上流側にあるバッファー室が前記注入口を有する
    ことを特徴とする請求項9に記載
    の生化学反応カセット。
  11. 前記反応チャンバーの上流側及び下流側にそれぞれ前記バッファー室を有する
    ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか一項に記載の生化学反応カセット。
  12. 前記上流側のバッファー室が前記注入口を有し、前記下流側のバッファー室が前記排出口を有する
    ことを特徴とする請求項11に記載の生化学反応カセット。
  13. 前記流体抵抗部は、前記反応チャンバーに配置された柱状部材であり、
    該柱状部材が、前記反応チャンバーの一部をバッファー室として区分する
    ことを特徴とする請求項1に記載の生化学反応カセット。
  14. 前記流体抵抗部は、前記反応チャンバーに配置された微細孔のあいた隔壁部材であり、
    該隔壁部材が、前記反応チャンバーの一部をバッファー室として区分する
    ことを特徴とする請求項1に記載の生化学反応カセット。
  15. 標的核酸検出用のプローブの固定領域を有し、該プローブ固定領域に試料を反応させるための反応チャンバーと、該反応チャンバーに試料を注入するための注入口と、該反応チャンバーから試料を排出するための排出口と、を有する標的核酸検出用の生化学反応装置において、
    前記注入口、前記反応チャンバー及び前記排出口を有して構成される流路中に、流路断面積を減少させる流体抵抗部を備え、該流体抵抗部により前記反応チャンバー内の流体の流れが制御される
    ことを特徴とする生化学反応装置。
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