JP2003149057A - 温度センサ - Google Patents
温度センサInfo
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- JP2003149057A JP2003149057A JP2001344368A JP2001344368A JP2003149057A JP 2003149057 A JP2003149057 A JP 2003149057A JP 2001344368 A JP2001344368 A JP 2001344368A JP 2001344368 A JP2001344368 A JP 2001344368A JP 2003149057 A JP2003149057 A JP 2003149057A
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- temperature sensor
- sensor according
- elongated metal
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Abstract
(57)【要約】
【課題】定着ローラなどの回転体の振動や温度センサに
加わる接触応力に対して感熱素子の電気的接続が確保さ
れ、定着ローラ表面に対し傷を付けない構造の温度セン
サを提供することにある。 【解決手段】一対の細長金属板の一端に集熱体を形成
し、他端に保持体を形成した温度センサであって、前記
集熱体の感熱面の縁辺部を曲面状に形成し、感熱面と対
向する面に感熱素子を接合するための前記細長金属板が
露出した接続部を有する凹陥部を形成し、前記集熱体の
凹陥部の接続部に感熱素子を電気的に接合し、前記保持
体にネジ孔、突出部を設けてなるものである。
加わる接触応力に対して感熱素子の電気的接続が確保さ
れ、定着ローラ表面に対し傷を付けない構造の温度セン
サを提供することにある。 【解決手段】一対の細長金属板の一端に集熱体を形成
し、他端に保持体を形成した温度センサであって、前記
集熱体の感熱面の縁辺部を曲面状に形成し、感熱面と対
向する面に感熱素子を接合するための前記細長金属板が
露出した接続部を有する凹陥部を形成し、前記集熱体の
凹陥部の接続部に感熱素子を電気的に接合し、前記保持
体にネジ孔、突出部を設けてなるものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度センサに関
し、特に複写機などの定着装置に使用する加熱定着ロー
ラなどの回転体や静止体である被検知体に接触させて被
検知体の温度を検知するためのものである。
し、特に複写機などの定着装置に使用する加熱定着ロー
ラなどの回転体や静止体である被検知体に接触させて被
検知体の温度を検知するためのものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機などの定着装置の被検知体
に接触させて被検知体の温度を検知する温度センサの一
つとしては、例えば実開昭61−114339号公報に
記載された温度センサがある。
に接触させて被検知体の温度を検知する温度センサの一
つとしては、例えば実開昭61−114339号公報に
記載された温度センサがある。
【0003】この温度センサは、ポリイミド樹脂ガラス
積層板のような弾性を有する絶縁基板上に2本の導体箔
および導体箔に隣接して開孔部を設け、ビードサーミス
タを前記開孔部に挿入し、ビードサーミスタのリード線
を導体箔にはんだなどで電気的に接続し、定着ローラな
どの回転体に接する絶縁基板の開孔部を含む面に薄膜シ
ートを貼着したものである。
積層板のような弾性を有する絶縁基板上に2本の導体箔
および導体箔に隣接して開孔部を設け、ビードサーミス
タを前記開孔部に挿入し、ビードサーミスタのリード線
を導体箔にはんだなどで電気的に接続し、定着ローラな
どの回転体に接する絶縁基板の開孔部を含む面に薄膜シ
ートを貼着したものである。
【0004】この温度センサは、絶縁基板を薄くするこ
とによって適切な弾力性を持たせたものである。それ故
この温度センサは、定着ローラなどの回転体に接触した
ときに充分な圧接力が得られ、正確な温度検知が出来る
ものであった。
とによって適切な弾力性を持たせたものである。それ故
この温度センサは、定着ローラなどの回転体に接触した
ときに充分な圧接力が得られ、正確な温度検知が出来る
ものであった。
【0005】しかしながら、上述の温度センサは180
〜200℃で制御される定着ローラ表面に長期間接触さ
せて使用されたときにローラからの熱で絶縁基板が徐々
に炭化して弾力性がなくなり、定着ローラ表面に対して
適切な圧接力を維持出来なくなって適切な温度制御が出
来なくなる欠点があった。
〜200℃で制御される定着ローラ表面に長期間接触さ
せて使用されたときにローラからの熱で絶縁基板が徐々
に炭化して弾力性がなくなり、定着ローラ表面に対して
適切な圧接力を維持出来なくなって適切な温度制御が出
来なくなる欠点があった。
【0006】また、上述の温度センサに使用されるビー
ドサーミスタは、通常60μm前後の非常に細い径のリ
ード線が使用されていた。しかもこのビードサーミスタ
は、細いリード線で導体箔に接続されて固定されている
程度なので開口部内で比較的自由に動いてしまう。それ
故ビードサーミスタは定着ローラ表面の適切な検知位置
からずれてしまい、精度の良い温度検知が出来なかっ
た。
ドサーミスタは、通常60μm前後の非常に細い径のリ
ード線が使用されていた。しかもこのビードサーミスタ
は、細いリード線で導体箔に接続されて固定されている
程度なので開口部内で比較的自由に動いてしまう。それ
故ビードサーミスタは定着ローラ表面の適切な検知位置
からずれてしまい、精度の良い温度検知が出来なかっ
た。
【0007】さらに使用するビードサーミスタの形状が
球形であるために定着ローラ表面との接触が点接触とな
り、精度の良い温度検知が出来ない欠点があった。
球形であるために定着ローラ表面との接触が点接触とな
り、精度の良い温度検知が出来ない欠点があった。
【0008】本出願人は上述の欠点を解消するために実
開平5−19929号公報によって開示されたような温
度センサを提案した。
開平5−19929号公報によって開示されたような温
度センサを提案した。
【0009】この温度センサは、図14に示すように、
一対の電極を有する薄膜サーミスタ5と、一対の金属板
2,3と、該一対の金属板2,3を略平行に近接させて
固定保持した保持体4とを具備し、該保持体4の一方か
ら突出する前記一対の金属板2,3を外部引出線用の接
続端子2e,3eとし、前記保持体4の他方から突出す
る前記一対の金属板2,3を前記保持体4側に比べてそ
の先端部を幅の狭い幅狭部2d,3dとし、該幅狭部2
d,3dのそれぞれの先端に薄膜サーミスタ5をはんだ
ペーストなどのろう材によって接合固定した構造の温度
センサであった。
一対の電極を有する薄膜サーミスタ5と、一対の金属板
2,3と、該一対の金属板2,3を略平行に近接させて
固定保持した保持体4とを具備し、該保持体4の一方か
ら突出する前記一対の金属板2,3を外部引出線用の接
続端子2e,3eとし、前記保持体4の他方から突出す
る前記一対の金属板2,3を前記保持体4側に比べてそ
の先端部を幅の狭い幅狭部2d,3dとし、該幅狭部2
d,3dのそれぞれの先端に薄膜サーミスタ5をはんだ
ペーストなどのろう材によって接合固定した構造の温度
センサであった。
【0010】この温度センサは、薄膜サーミスタを用い
ることで定着ローラ表面に対して面接触出来るようにな
り、温度検知精度を向上させることが出来た。
ることで定着ローラ表面に対して面接触出来るようにな
り、温度検知精度を向上させることが出来た。
【0011】また、温度センサを構成する材料として金
属板を使用することにより、180〜200℃で制御さ
れる定着ローラ表面に取りつけても弾力性が低下するこ
とがなく、定着ローラ表面に対して適切な圧接力を維持
出来、適切な温度制御が可能となった。
属板を使用することにより、180〜200℃で制御さ
れる定着ローラ表面に取りつけても弾力性が低下するこ
とがなく、定着ローラ表面に対して適切な圧接力を維持
出来、適切な温度制御が可能となった。
【0012】ところで、従来モノクロームの複写機など
に使われる定着ローラは、温度センサの感熱面と定着ロ
ーラ表面の摩擦を低減する目的で、定着ローラの表面に
フッ素系樹脂のコーティングを施したものを使用してい
た。しかし近年のカラー複写機などに使われる定着ロー
ラは、シリコーン系樹脂をローラ表面に被覆したものが
使用されている。このシリコーン系樹脂を被覆した定着
ローラは、温度センサの感熱面と定着ローラ表面の摩擦
がフッ素系樹脂被覆の定着ローラに比べ大きく、定着ロ
ーラ表面に傷を付けてしまう問題があった。この問題を
解決するために、従来は定着ローラ表面にシリコーンオ
イルを塗布して摩擦を低減する方法が用いられていた。
に使われる定着ローラは、温度センサの感熱面と定着ロ
ーラ表面の摩擦を低減する目的で、定着ローラの表面に
フッ素系樹脂のコーティングを施したものを使用してい
た。しかし近年のカラー複写機などに使われる定着ロー
ラは、シリコーン系樹脂をローラ表面に被覆したものが
使用されている。このシリコーン系樹脂を被覆した定着
ローラは、温度センサの感熱面と定着ローラ表面の摩擦
がフッ素系樹脂被覆の定着ローラに比べ大きく、定着ロ
ーラ表面に傷を付けてしまう問題があった。この問題を
解決するために、従来は定着ローラ表面にシリコーンオ
イルを塗布して摩擦を低減する方法が用いられていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前者の温
度センサでは、定着ローラ表面のシリコーンオイルが薄
膜シートの接着面に浸透し、粘着力が低下して絶縁基板
から剥がれ、その結果露出した絶縁基板のエッジ等によ
って定着ローラ表面を傷付けてしまった。
度センサでは、定着ローラ表面のシリコーンオイルが薄
膜シートの接着面に浸透し、粘着力が低下して絶縁基板
から剥がれ、その結果露出した絶縁基板のエッジ等によ
って定着ローラ表面を傷付けてしまった。
【0014】また後者の温度センサでは、不注意な取り
付けによる捻れによって金属板のエッジが定着ローラ表
面を傷付けたり、また運転時の定着ローラの振動によっ
て薄膜サーミスタの電極の接合部に応力がかかり、接合
部の剥離による薄膜サーミスタ素子の脱落、接続不良や
それに伴う制御不良等の問題があった。
付けによる捻れによって金属板のエッジが定着ローラ表
面を傷付けたり、また運転時の定着ローラの振動によっ
て薄膜サーミスタの電極の接合部に応力がかかり、接合
部の剥離による薄膜サーミスタ素子の脱落、接続不良や
それに伴う制御不良等の問題があった。
【0015】本発明は、回転体の振動や温度センサに加
わる応力に対して感熱素子の電気的接続が確保され、定
着ローラ表面に対し傷を付けない構造の温度センサを提
供することにある。
わる応力に対して感熱素子の電気的接続が確保され、定
着ローラ表面に対し傷を付けない構造の温度センサを提
供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の発明にかかる温度
センサは、一対の細長金属板と、該一対の細長金属板の
一端に形成された保持体と、前記一対の細長金属板の他
端側を固定するように形成された集熱体とからなり、該
集熱体に形成された接続部に感熱素子を接続するととも
に、前記保持体に形成された穴溝部に外部引出線を挿入
し、前記穴溝部に連接したリード線接続部に前記外部引
出線を電気的に接続固定してなるものである。
センサは、一対の細長金属板と、該一対の細長金属板の
一端に形成された保持体と、前記一対の細長金属板の他
端側を固定するように形成された集熱体とからなり、該
集熱体に形成された接続部に感熱素子を接続するととも
に、前記保持体に形成された穴溝部に外部引出線を挿入
し、前記穴溝部に連接したリード線接続部に前記外部引
出線を電気的に接続固定してなるものである。
【0017】第2の発明にかかる温度センサは、第1の
発明において、前記集熱体の一面を感熱面とし、前記感
熱面と対向する面に感熱素子を収納するための凹陥部を
設け、該凹陥部に前記細長金属板の一部を露出させて前
記接続部を形成し、前記集熱体及び前記保持体を前記一
対の細長金属板上に同時に一体成形して形成するもので
ある。
発明において、前記集熱体の一面を感熱面とし、前記感
熱面と対向する面に感熱素子を収納するための凹陥部を
設け、該凹陥部に前記細長金属板の一部を露出させて前
記接続部を形成し、前記集熱体及び前記保持体を前記一
対の細長金属板上に同時に一体成形して形成するもので
ある。
【0018】第3の発明にかかる温度センサは、第1,
2の発明において、前記集熱体の前記感熱面側の縁辺部
を曲面とするものである。
2の発明において、前記集熱体の前記感熱面側の縁辺部
を曲面とするものである。
【0019】第4の発明にかかる温度センサは、第1,
3の発明において、前記集熱体を別個に成形し、前記一
対の細長金属板の一端に形成された前記保持体に対向す
る前記細長金属板の他端側に前記集熱体を固定してなる
ものである。
3の発明において、前記集熱体を別個に成形し、前記一
対の細長金属板の一端に形成された前記保持体に対向す
る前記細長金属板の他端側に前記集熱体を固定してなる
ものである。
【0020】第5の発明にかかる温度センサは、第1乃
至4の発明において、前記感熱素子が一対の電極を有す
る薄膜サーミスタからなるものである。
至4の発明において、前記感熱素子が一対の電極を有す
る薄膜サーミスタからなるものである。
【0021】第6の発明にかかる温度センサは、第1乃
至5の発明において、前記集熱体の前記接続部が前記集
熱体と前記保持体間の前記細長金属板の板幅よりも幅広
に形成されるものである。
至5の発明において、前記集熱体の前記接続部が前記集
熱体と前記保持体間の前記細長金属板の板幅よりも幅広
に形成されるものである。
【0022】第7の発明にかかる温度センサは、第1乃
至6の発明において、前記細長金属板において、前記接
続部に近接して前記集熱体と前記保持体間の前記細長金
属板の板幅よりも幅狭に形成された幅狭部を設けるもの
である。
至6の発明において、前記細長金属板において、前記接
続部に近接して前記集熱体と前記保持体間の前記細長金
属板の板幅よりも幅狭に形成された幅狭部を設けるもの
である。
【0023】第8の発明にかかる温度センサは、第1乃
至7の発明において、前記細長金属板において、前記接
続部に近接して一つ以上の開孔部を設けるものである。
至7の発明において、前記細長金属板において、前記接
続部に近接して一つ以上の開孔部を設けるものである。
【0024】第9の発明にかかる温度センサは、第1乃
至8の発明において、前記保持体に形成された穴溝部の
側面に突起部を設けるものである。
至8の発明において、前記保持体に形成された穴溝部の
側面に突起部を設けるものである。
【0025】第10の発明にかかる温度センサは、第1
乃至9の発明において、前記集熱体の感熱面と対向する
面を密閉してなるものである。
乃至9の発明において、前記集熱体の感熱面と対向する
面を密閉してなるものである。
【0026】第11の発明にかかる温度センサは、第1
乃至10の発明において、前記集熱体の感熱面と対向す
る面に薄膜シートを貼着してなるものである。
乃至10の発明において、前記集熱体の感熱面と対向す
る面に薄膜シートを貼着してなるものである。
【0027】第12の発明にかかる温度センサは、第1
乃至11の発明において、前記集熱体にフッ素系の粉末
樹脂が含有されているものである。
乃至11の発明において、前記集熱体にフッ素系の粉末
樹脂が含有されているものである。
【0028】第13の発明にかかる温度センサは、第1
乃至11の発明において、被検知体と接触する前記集熱
体表面にフッ素系樹脂がコーティングされるものであ
る。
乃至11の発明において、被検知体と接触する前記集熱
体表面にフッ素系樹脂がコーティングされるものであ
る。
【0029】
【実施例】以下、本発明に係る温度センサの実施例につ
いて、図面を参照して説明する。
いて、図面を参照して説明する。
【0030】図1〜6は、本発明に係る温度センサの第
一の実施例である。図1(a)は温度センサSの表面側
から見た斜視図であり、図1(b)は温度センサSの裏
面側から見た斜視図である。図2〜4は、その組立工程
を説明するための図であり、図5は薄膜サーミスタ14
の斜視図である。また、図6は集熱体12の部分拡大図
である。
一の実施例である。図1(a)は温度センサSの表面側
から見た斜視図であり、図1(b)は温度センサSの裏
面側から見た斜視図である。図2〜4は、その組立工程
を説明するための図であり、図5は薄膜サーミスタ14
の斜視図である。また、図6は集熱体12の部分拡大図
である。
【0031】図1(a),(b)において、一対の細長
金属板11a,11bの一端には集熱体12が、他端に
は保持体13が形成されている。集熱体12の一面に
は、薄膜サーミスタ14が載置されるための凹陥部12
aが設けられ他面は感熱面12cが形成されている。感
熱面12cの縁辺部12bは曲面状に形成されていてロ
ーラとの接触時の傷発生を防ぐ効果がある。集熱体12
の凹陥部12aの露出された接続部11a’,11b’
には、はんだペーストなどのろう材によって薄膜サーミ
スタ14の電極14cが接合されている。また、保持体
13には、温度センサSを固定するためのネジ孔13
a、位置決め用の突出部13bが形成され、外部引出線
15を挿入するための穴溝部13eが設けられ、外部引
出線15の導体15bが穴溝部13eに連接されたリー
ド線接続部13cに溶接などの方法で電気的に接続され
温度センサSとして完成する。
金属板11a,11bの一端には集熱体12が、他端に
は保持体13が形成されている。集熱体12の一面に
は、薄膜サーミスタ14が載置されるための凹陥部12
aが設けられ他面は感熱面12cが形成されている。感
熱面12cの縁辺部12bは曲面状に形成されていてロ
ーラとの接触時の傷発生を防ぐ効果がある。集熱体12
の凹陥部12aの露出された接続部11a’,11b’
には、はんだペーストなどのろう材によって薄膜サーミ
スタ14の電極14cが接合されている。また、保持体
13には、温度センサSを固定するためのネジ孔13
a、位置決め用の突出部13bが形成され、外部引出線
15を挿入するための穴溝部13eが設けられ、外部引
出線15の導体15bが穴溝部13eに連接されたリー
ド線接続部13cに溶接などの方法で電気的に接続され
温度センサSとして完成する。
【0032】次に、図2〜5を参照して、本実施例の温
度センサSの組立工程を説明する。
度センサSの組立工程を説明する。
【0033】第1工程について、図2を参照して説明す
る。図2(a)は、リードフレームAの樹脂成形工程を
示し、リードフレームAに集熱体12と保持体13が形
成された状態を示す正面図である。図2(b)は、B−
B線で切断された断面図である。
る。図2(a)は、リードフレームAの樹脂成形工程を
示し、リードフレームAに集熱体12と保持体13が形
成された状態を示す正面図である。図2(b)は、B−
B線で切断された断面図である。
【0034】図2(a)に示すように、リードフレーム
Aは、ステンレス、銅合金、またはニッケル合金などの
材質の金属板が用いられ、一対の細長金属板11a,1
1bの両端にスプロケット用孔52を一定間隔に形成さ
れた帯状部51と一体に化学エッチングやプレスなどの
公知の手法で成形されて作製される。
Aは、ステンレス、銅合金、またはニッケル合金などの
材質の金属板が用いられ、一対の細長金属板11a,1
1bの両端にスプロケット用孔52を一定間隔に形成さ
れた帯状部51と一体に化学エッチングやプレスなどの
公知の手法で成形されて作製される。
【0035】そしてリードフレームAの表面には、ニッ
ケルなどが下地メッキされ、下地メッキ上に銀、金など
がメッキされる。
ケルなどが下地メッキされ、下地メッキ上に銀、金など
がメッキされる。
【0036】次に、一対の細長金属板11a,11bの
一端に集熱体12が、また他端に保持体13がトランス
ファ成形などの手法により樹脂成形される。集熱体12
は、一面を感熱面12cとし、他面には薄膜サーミスタ
14を載置する凹陥部12aが設けられ、凹陥部12a
内に薄膜サーミスタ14等の感熱素子を電気的に接続す
るための接続部11a’,11b’が形成される。
一端に集熱体12が、また他端に保持体13がトランス
ファ成形などの手法により樹脂成形される。集熱体12
は、一面を感熱面12cとし、他面には薄膜サーミスタ
14を載置する凹陥部12aが設けられ、凹陥部12a
内に薄膜サーミスタ14等の感熱素子を電気的に接続す
るための接続部11a’,11b’が形成される。
【0037】また図2(b)に示すように集熱体12の
感熱面12cは、定着ローラ表面への傷を防止するため
に縁辺部12bが曲面状に形成され、また定着ローラ表
面と接触する感熱面12cの厚みtは0.02〜0.2
mmになるように形成されている。
感熱面12cは、定着ローラ表面への傷を防止するため
に縁辺部12bが曲面状に形成され、また定着ローラ表
面と接触する感熱面12cの厚みtは0.02〜0.2
mmになるように形成されている。
【0038】集熱体12を構成する材料には耐熱性樹
脂、例えば液晶ポリマー樹脂(LCP)、ポリフェニレ
ンサルファイド樹脂(PPS)やポリブチレンテレフタ
レート樹脂(PBT)等が用いられ、定着ローラに対す
る摩擦を低減する目的でフッ素系樹脂などの粉末を混合
したものを用いても良い。
脂、例えば液晶ポリマー樹脂(LCP)、ポリフェニレ
ンサルファイド樹脂(PPS)やポリブチレンテレフタ
レート樹脂(PBT)等が用いられ、定着ローラに対す
る摩擦を低減する目的でフッ素系樹脂などの粉末を混合
したものを用いても良い。
【0039】また保持体13には、ネジ孔13a、突出
部13b、穴溝部13e、および穴溝部13eに連接す
るリード線接続部13cと突起部13dが形成されてい
る。突出部13bは、温度センサSを装置に取りつける
際に、図示しない装置側に設けられた孔または突起に嵌
合させて、温度センサSの回り止めとして使用され、ネ
ジ孔13aにネジあるいはボルトなどを螺合あるいは貫
通させて装置にネジ止めすることにより、温度センサS
を2点で支持固定することが出来る。
部13b、穴溝部13e、および穴溝部13eに連接す
るリード線接続部13cと突起部13dが形成されてい
る。突出部13bは、温度センサSを装置に取りつける
際に、図示しない装置側に設けられた孔または突起に嵌
合させて、温度センサSの回り止めとして使用され、ネ
ジ孔13aにネジあるいはボルトなどを螺合あるいは貫
通させて装置にネジ止めすることにより、温度センサS
を2点で支持固定することが出来る。
【0040】また、穴溝部13eに形成された突起部1
3dは、外部引出線15の被覆部15aに食い込みしっ
かりと固定できるため導体15bとリード線接続部13
cの溶接作業を容易にし、温度センサSの取り付け時の
外部引出線15の引回しによるリード線接続部13cへ
の応力の負荷を軽減できる。
3dは、外部引出線15の被覆部15aに食い込みしっ
かりと固定できるため導体15bとリード線接続部13
cの溶接作業を容易にし、温度センサSの取り付け時の
外部引出線15の引回しによるリード線接続部13cへ
の応力の負荷を軽減できる。
【0041】次に第2工程について、図3(a),
(b)と図5を参照して説明する。なお、図3(a)
は、集熱体12の凹陥部12a内の接続部11a’,1
1b’に薄膜サーミスタ14が接続された状態を示す正
面図であり、図3(b)はC−C線で切断された断面図
である。また図5は薄膜サーミスタ14の斜視図であ
る。
(b)と図5を参照して説明する。なお、図3(a)
は、集熱体12の凹陥部12a内の接続部11a’,1
1b’に薄膜サーミスタ14が接続された状態を示す正
面図であり、図3(b)はC−C線で切断された断面図
である。また図5は薄膜サーミスタ14の斜視図であ
る。
【0042】薄膜サーミスタ14は厚さ100〜300
μm、1.0×0.5mm程度の寸法のアルミナなどの
絶縁基板14a上に感熱膜14bとしてマンガン、コバ
ルト、ニッケルなどの金属酸化物をスパッタリングなど
の既に知られている薄膜形成技術によって形成されたも
ので、この感熱膜14b上に一対の電極14cを有する
ものである。
μm、1.0×0.5mm程度の寸法のアルミナなどの
絶縁基板14a上に感熱膜14bとしてマンガン、コバ
ルト、ニッケルなどの金属酸化物をスパッタリングなど
の既に知られている薄膜形成技術によって形成されたも
ので、この感熱膜14b上に一対の電極14cを有する
ものである。
【0043】薄膜サーミスタ14の電極14cと接続部
11a’,11b’の接合には、はんだペーストなどの
ろう材が用いられる。
11a’,11b’の接合には、はんだペーストなどの
ろう材が用いられる。
【0044】接合方法としては、例えばディスペンサー
などによって接続部11a’,11b’に予めはんだペ
ーストなどのろう材を吐出塗布するか、または薄膜サー
ミスタ14の電極14cに予めはんだペーストなどのろ
う材をスクリーン印刷などの方法で塗布して、薄膜サー
ミスタ14の電極14cと接続部11a’,11b’を
重ね合わせるように載置し、加熱して接続する方法など
がある。
などによって接続部11a’,11b’に予めはんだペ
ーストなどのろう材を吐出塗布するか、または薄膜サー
ミスタ14の電極14cに予めはんだペーストなどのろ
う材をスクリーン印刷などの方法で塗布して、薄膜サー
ミスタ14の電極14cと接続部11a’,11b’を
重ね合わせるように載置し、加熱して接続する方法など
がある。
【0045】次に第3工程について、図4を参照して説
明する。なお、図4は、完成された温度センサSの正面
図である。
明する。なお、図4は、完成された温度センサSの正面
図である。
【0046】リードフレームAから帯状部51が切り離
され、その後穴溝部13eに外部引出線15の被覆部1
5aが押込まれ、穴溝部13eに連接するリード線接続
部13cに溶接などの方法で導体15bが溶接されて温
度センサSが完成する。
され、その後穴溝部13eに外部引出線15の被覆部1
5aが押込まれ、穴溝部13eに連接するリード線接続
部13cに溶接などの方法で導体15bが溶接されて温
度センサSが完成する。
【0047】なお、集熱体12に設けられた接続部11
a’,11b’の形状は、定着ローラ表面の集熱効果を
向上させるため、図6(a),(b)に示すように幅広
部111a,111bを設けたり、薄膜サーミスタ14
で受熱された熱が細長金属板11a,11bを通って放
散しにくくするため、接続部11a’,11b’に近接
する部分に幅狭部211a,211bやメッシュ状の開
孔部311a,311bを設けたりしても良い。
a’,11b’の形状は、定着ローラ表面の集熱効果を
向上させるため、図6(a),(b)に示すように幅広
部111a,111bを設けたり、薄膜サーミスタ14
で受熱された熱が細長金属板11a,11bを通って放
散しにくくするため、接続部11a’,11b’に近接
する部分に幅狭部211a,211bやメッシュ状の開
孔部311a,311bを設けたりしても良い。
【0048】また、図7に示したように、温度センサS
は周囲の空気の対流や冷却ファンの風による影響を防ぐ
ために集熱体12の凹陥部12aを薄膜シート12dな
どで密閉しても良い。
は周囲の空気の対流や冷却ファンの風による影響を防ぐ
ために集熱体12の凹陥部12aを薄膜シート12dな
どで密閉しても良い。
【0049】本発明に係る温度センサの他の実施例につ
いて、図8〜13を参照して説明する。なお、一部前述
した実施例と同一部分には同一符号を付与している。
いて、図8〜13を参照して説明する。なお、一部前述
した実施例と同一部分には同一符号を付与している。
【0050】図8(a)は温度センサS’の表面側から
見た斜視図であり、図8(b)は温度センサS’の裏面
側から見た斜視図である。図9〜13は、その組立工程
を説明するための図である。
見た斜視図であり、図8(b)は温度センサS’の裏面
側から見た斜視図である。図9〜13は、その組立工程
を説明するための図である。
【0051】図8(a),(b)において、一対の細長
金属板11a,11bの一端近傍には保持体13が形成
されて、他端に集熱体12が固定保持されている。薄膜
サーミスタ14の電極14cは、前記集熱体12上の一
対の細長金属板11a,11bの接続部11a’,11
b’にはんだペーストなどのろう材で接合されている。
また集熱体12には、感熱面12cが設けられ、感熱面
12cの縁辺部12bを曲面状に形成してローラ表面と
の摩擦による傷の発生を防止している。集熱体12は、
別個に形成され、細長金属板11a,11b上に耐熱性
接着剤12eなどによって固定保持される。また保持体
13には、温度センサS’を固定するためのネジ孔13
a、位置決め用の突出部13bが形成され、外部引出線
15を挿入固定するための穴溝部13eが設けられ、外
部引出線15の導体15bが穴溝部13eに連接された
リード線接続部13cに溶接などの方法で電気的に接続
され温度センサS’として完成する。
金属板11a,11bの一端近傍には保持体13が形成
されて、他端に集熱体12が固定保持されている。薄膜
サーミスタ14の電極14cは、前記集熱体12上の一
対の細長金属板11a,11bの接続部11a’,11
b’にはんだペーストなどのろう材で接合されている。
また集熱体12には、感熱面12cが設けられ、感熱面
12cの縁辺部12bを曲面状に形成してローラ表面と
の摩擦による傷の発生を防止している。集熱体12は、
別個に形成され、細長金属板11a,11b上に耐熱性
接着剤12eなどによって固定保持される。また保持体
13には、温度センサS’を固定するためのネジ孔13
a、位置決め用の突出部13bが形成され、外部引出線
15を挿入固定するための穴溝部13eが設けられ、外
部引出線15の導体15bが穴溝部13eに連接された
リード線接続部13cに溶接などの方法で電気的に接続
され温度センサS’として完成する。
【0052】次に、図9〜13を参照して、本実施例の
温度センサS’の組立工程に基づいて説明する。
温度センサS’の組立工程に基づいて説明する。
【0053】第1工程について、図9を参照して説明す
る。図9はリードフレームAの樹脂成形工程を示し、リ
ードフレームAに保持体13が形成された正面図を示
す。
る。図9はリードフレームAの樹脂成形工程を示し、リ
ードフレームAに保持体13が形成された正面図を示
す。
【0054】図9に示すように、リードフレームAは、
ステンレス、銅合金、またはニッケル合金などの材質の
金属板が用いられ、一対の細長金属板11a,11bの
両端にスプロケット用孔52を一定間隔に形成された帯
状部51と一体に化学エッチングやプレスなどの公知の
手法で成形されて作製される。
ステンレス、銅合金、またはニッケル合金などの材質の
金属板が用いられ、一対の細長金属板11a,11bの
両端にスプロケット用孔52を一定間隔に形成された帯
状部51と一体に化学エッチングやプレスなどの公知の
手法で成形されて作製される。
【0055】そしてリードフレームAの表面には、ニッ
ケルなどが下地メッキされ、下地メッキ上に銀、金など
がメッキされる。
ケルなどが下地メッキされ、下地メッキ上に銀、金など
がメッキされる。
【0056】次に、一対の細長金属板11a,11bの
一端に保持体13がトランスファ成形などの手法により
樹脂成形される。 保持体13を構成する材料には耐熱
性樹脂、例えば液晶ポリマー樹脂(LCP)、ポリフェ
ニレンサルファイド樹脂(PPS)やポリブチレンテレ
フタレート樹脂(PBT)等が用いらる。
一端に保持体13がトランスファ成形などの手法により
樹脂成形される。 保持体13を構成する材料には耐熱
性樹脂、例えば液晶ポリマー樹脂(LCP)、ポリフェ
ニレンサルファイド樹脂(PPS)やポリブチレンテレ
フタレート樹脂(PBT)等が用いらる。
【0057】また保持体13には、ネジ孔13a、突出
部13b、穴溝部13e、および穴溝部13eに連接す
るリード線接続部13cと突起部13dが形成されてい
る。突出部13bは、温度センサS’を装置に取りつけ
る際に、図示しない装置側に設けられた孔または突起に
嵌合させて、温度センサS’の回り止めとして使用さ
れ、ネジ孔13aにネジあるいはボルトなどを螺合ある
いは貫通させて装置にネジ止めすることにより、温度セ
ンサS’を2点で支持固定することが出来る。
部13b、穴溝部13e、および穴溝部13eに連接す
るリード線接続部13cと突起部13dが形成されてい
る。突出部13bは、温度センサS’を装置に取りつけ
る際に、図示しない装置側に設けられた孔または突起に
嵌合させて、温度センサS’の回り止めとして使用さ
れ、ネジ孔13aにネジあるいはボルトなどを螺合ある
いは貫通させて装置にネジ止めすることにより、温度セ
ンサS’を2点で支持固定することが出来る。
【0058】また、穴溝部13eに形成された突起部1
3dは、外部引出線15の被覆部15aに食い込みしっ
かりと固定できるため導体15bとリード線接続部13
cの溶接作業を容易にし、温度センサS’の取り付け時
の外部引出線15の引回しによるリード線接続部13c
への応力の負荷を軽減できる。
3dは、外部引出線15の被覆部15aに食い込みしっ
かりと固定できるため導体15bとリード線接続部13
cの溶接作業を容易にし、温度センサS’の取り付け時
の外部引出線15の引回しによるリード線接続部13c
への応力の負荷を軽減できる。
【0059】第2工程について、図10(a),(b)
を参照して説明する。図10(a)は、一対の細長金属
板11a,11bの接続部11a’,11b’に薄膜サ
ーミスタ14を電気的に接続固定した正面図であり、図
10(b)は、D−D線で切断された断面図である。
を参照して説明する。図10(a)は、一対の細長金属
板11a,11bの接続部11a’,11b’に薄膜サ
ーミスタ14を電気的に接続固定した正面図であり、図
10(b)は、D−D線で切断された断面図である。
【0060】図10(b)に示すように、薄膜サーミス
タ14の電極14cは、接続部11a’,11b’に前
述の実施例同様に、はんだペーストなどのろう材によっ
て接合固定される。
タ14の電極14cは、接続部11a’,11b’に前
述の実施例同様に、はんだペーストなどのろう材によっ
て接合固定される。
【0061】次に、図11(a),(b)を参照して、
第3工程について説明する。なお、図11(a)は、一
対の細長金属板11a,11bに集熱体12が固定保持
された正面図であり、図11(b)は、E−E線で切断
された断面図である。
第3工程について説明する。なお、図11(a)は、一
対の細長金属板11a,11bに集熱体12が固定保持
された正面図であり、図11(b)は、E−E線で切断
された断面図である。
【0062】集熱体12は、一面を感熱面12cとし、
定着ローラ表面への傷を防止するために感熱面12cの
縁辺部12bが曲面状に形成され、また定着ローラ表面
と接触する感熱面12cの厚みt’は0.02〜0.2
mmになるように形成されている。
定着ローラ表面への傷を防止するために感熱面12cの
縁辺部12bが曲面状に形成され、また定着ローラ表面
と接触する感熱面12cの厚みt’は0.02〜0.2
mmになるように形成されている。
【0063】集熱体12を構成する材料には耐熱性樹
脂、例えば液晶ポリマー樹脂(LCP)、ポリフェニレ
ンサルファイド樹脂(PPS)やポリブチレンテレフタ
レート樹脂(PBT)等が用いられ、定着ローラに対す
る摩擦を低減する目的でフッ素系樹脂などの粉末を混合
したものを用いても良いし、定着ローラ表面との感熱面
にフッ素系のコーティングなどの被膜12fを形成して
も良い。
脂、例えば液晶ポリマー樹脂(LCP)、ポリフェニレ
ンサルファイド樹脂(PPS)やポリブチレンテレフタ
レート樹脂(PBT)等が用いられ、定着ローラに対す
る摩擦を低減する目的でフッ素系樹脂などの粉末を混合
したものを用いても良いし、定着ローラ表面との感熱面
にフッ素系のコーティングなどの被膜12fを形成して
も良い。
【0064】図11(a)に示すように、薄膜サーミス
タ14の電極14cが接合固定された接続部11a’,
11b’の下部に集熱体12が嵌合され、薄膜サーミス
タ14周辺に耐熱絶縁性接着剤12eによって一対の細
長金属板11a,11bと集熱体12が固定保持され
る。
タ14の電極14cが接合固定された接続部11a’,
11b’の下部に集熱体12が嵌合され、薄膜サーミス
タ14周辺に耐熱絶縁性接着剤12eによって一対の細
長金属板11a,11bと集熱体12が固定保持され
る。
【0065】次に第4工程について、図12を参照して
説明する。なお、図12は、完成された温度センサS’
の正面図である。
説明する。なお、図12は、完成された温度センサS’
の正面図である。
【0066】リードフレームAから帯状部51が切り離
され、その後穴溝部13eに外部引出線15の被覆部1
5aが押込まれ、穴溝部13eに連接するリード線接続
部13cに溶接などの方法で導体15bが溶接されて温
度センサS’が完成する。
され、その後穴溝部13eに外部引出線15の被覆部1
5aが押込まれ、穴溝部13eに連接するリード線接続
部13cに溶接などの方法で導体15bが溶接されて温
度センサS’が完成する。
【0067】なお、集熱体12に設けられた接続部11
a’,11b’の形状は、定着ローラ表面の集熱効果を
向上させるため、図示しないが前述の実施例同様に、幅
広部を設けたり、薄膜サーミスタ14で受熱された熱が
細長金属板11a,11bを通って放散しにくくするた
め、接続部11a’,11b’に近接する部分に幅狭部
やメッシュ状に開孔部を設けたりしても良し、周囲の空
気の対流や冷却ファンの風から感熱素子を保護するため
に集熱体12の感熱面12cに対向する面を薄膜シート
などで密閉しても良い。
a’,11b’の形状は、定着ローラ表面の集熱効果を
向上させるため、図示しないが前述の実施例同様に、幅
広部を設けたり、薄膜サーミスタ14で受熱された熱が
細長金属板11a,11bを通って放散しにくくするた
め、接続部11a’,11b’に近接する部分に幅狭部
やメッシュ状に開孔部を設けたりしても良し、周囲の空
気の対流や冷却ファンの風から感熱素子を保護するため
に集熱体12の感熱面12cに対向する面を薄膜シート
などで密閉しても良い。
【0068】また図13に示すように、エッチングなど
の方法を用い、薄膜サーミスタ14が載置される接続部
11a’,11b’に窪み11dを形成することによっ
て薄膜サーミスタ14の組込み時の位置決めが容易にな
るとともに、金属板11が薄くなるだけ、熱応答性が向
上する利点がある。
の方法を用い、薄膜サーミスタ14が載置される接続部
11a’,11b’に窪み11dを形成することによっ
て薄膜サーミスタ14の組込み時の位置決めが容易にな
るとともに、金属板11が薄くなるだけ、熱応答性が向
上する利点がある。
【0069】
【発明の効果】本発明の温度センサは上述したように、
集熱体を樹脂成形することによって、感熱面に薄膜シー
トを貼りつける必要がなくなり、薄膜シートの剥離によ
って定着ローラ表面を傷付けてしまうといった不具合
や、集熱体の感熱面側の縁辺部を曲面としたことで、定
着ローラ表面の傷の発生を防ぐことが出来た。
集熱体を樹脂成形することによって、感熱面に薄膜シー
トを貼りつける必要がなくなり、薄膜シートの剥離によ
って定着ローラ表面を傷付けてしまうといった不具合
や、集熱体の感熱面側の縁辺部を曲面としたことで、定
着ローラ表面の傷の発生を防ぐことが出来た。
【0070】また、集熱体を設けることにより接続部が
固定されるので、取り付けの際の捻れや運転時の定着ロ
ーラの振動で薄膜サーミスタと金属板の接合部分に応力
がかかることがなくなり、脱落や接続不良等がなくなっ
て、これらによる温度制御不良等の問題が解決出来た。
固定されるので、取り付けの際の捻れや運転時の定着ロ
ーラの振動で薄膜サーミスタと金属板の接合部分に応力
がかかることがなくなり、脱落や接続不良等がなくなっ
て、これらによる温度制御不良等の問題が解決出来た。
【0071】さらに、集熱体の感熱面と対向する凹陥部
を密閉することによって温度センサ周囲の空気の対流や
冷却ファンの風による感熱素子への影響を防止でき、精
度の良い温度検知が出来るようになった。
を密閉することによって温度センサ周囲の空気の対流や
冷却ファンの風による感熱素子への影響を防止でき、精
度の良い温度検知が出来るようになった。
【0072】また、薄膜サーミスタを接合固定した金属
板を幅広にすることによって集熱効果を向上させ、また
接続部に近接する部分の金属板を幅狭にすることによっ
て熱放散を減少させることにより、精度の良い温度検知
が実現出来た。
板を幅広にすることによって集熱効果を向上させ、また
接続部に近接する部分の金属板を幅狭にすることによっ
て熱放散を減少させることにより、精度の良い温度検知
が実現出来た。
【0073】また、保持体に形成された穴溝部の側面に
突起部を設けたことで、外部引出線を穴溝部に押込んだ
時に確実に固定出来るため、外部引出線とリード線接続
部の接続作業が容易になり、温度センサとしての取付作
業時の引出線の引回しの際も接続部への応力が加わらな
い構造であり、断線等の不良が発生しにくい利点があ
る。
突起部を設けたことで、外部引出線を穴溝部に押込んだ
時に確実に固定出来るため、外部引出線とリード線接続
部の接続作業が容易になり、温度センサとしての取付作
業時の引出線の引回しの際も接続部への応力が加わらな
い構造であり、断線等の不良が発生しにくい利点があ
る。
【図1】本発明に係る温度センサの第一の実施例であ
り、(a)は温度センサSの表面側から見た斜視図、
(b)は温度センサSの裏面側から見た斜視図である。
り、(a)は温度センサSの表面側から見た斜視図、
(b)は温度センサSの裏面側から見た斜視図である。
【図2】温度センサSの組立の第1工程について、
(a)はリードフレームAの樹脂工程を示した図、
(b)はB−B線で切断された断面図である。
(a)はリードフレームAの樹脂工程を示した図、
(b)はB−B線で切断された断面図である。
【図3】温度センサSの組立の第2工程について、
(a)は薄膜サーミスタが接続された状態を示す正面
図、(b)はC−C線で切断された断面図である。
(a)は薄膜サーミスタが接続された状態を示す正面
図、(b)はC−C線で切断された断面図である。
【図4】温度センサSの組立の第3工程について、完成
された温度センサSの正面図である。
された温度センサSの正面図である。
【図5】温度センサS,S’に接続される薄膜サーミス
タ14の斜視図である。
タ14の斜視図である。
【図6】温度センサSの集熱体12の部分拡大図であ
り、(a)は幅広部や幅狭部を設けた図、(b)はメッ
シュ状の開孔部を設けた図である。
り、(a)は幅広部や幅狭部を設けた図、(b)はメッ
シュ状の開孔部を設けた図である。
【図7】温度センサSの凹陥部12aを薄膜シート12
dで密閉した図である。
dで密閉した図である。
【図8】本発明に係る温度センサの他の実施例であり、
(a)は温度センサS’の表面側から見た斜視図、
(b)は温度センサS’の裏面側から見た斜視図であ
る。
(a)は温度センサS’の表面側から見た斜視図、
(b)は温度センサS’の裏面側から見た斜視図であ
る。
【図9】温度センサS’の組立の第1工程について、リ
ードフレームAの樹脂工程を示した図である。
ードフレームAの樹脂工程を示した図である。
【図10】温度センサS’の組立の第2工程について、
(a)は薄膜サーミスタ14が接続された状態を示す正
面図、(b)はD−D線で切断された断面図である。
(a)は薄膜サーミスタ14が接続された状態を示す正
面図、(b)はD−D線で切断された断面図である。
【図11】温度センサS’の組立の第3工程について、
(a)は集熱体12が固定された状態を示す正面図、
(b)はE−E線で切断された断面図である。
(a)は集熱体12が固定された状態を示す正面図、
(b)はE−E線で切断された断面図である。
【図12】温度センサS’の組立の第4工程について、
完成された温度センサS’の正面図である。
完成された温度センサS’の正面図である。
【図13】温度センサS’の接続部の他の実施例を説明
する図である。
する図である。
【図14】従来の温度センサを説明する図である。
S 温度センサ
S’ 温度センサ
A リードフレーム
11a 細長金属板
11b 細長金属板
11a’ 接続部
11b’ 接続部
11d 窪み
12 集熱体
12a 凹陥部
12b 縁辺部
12c 感熱面
12d 薄膜シート
12e 耐熱性接着剤
12f 被膜
13 保持体
13a ネジ孔
13b 突出部
13c リード線接続部
13d 突起部
13e 穴溝部
14 薄膜サーミスタ
14a 絶縁基板
14b 感熱膜
14c 電極
15 外部引出線
15a 被覆部
15b 導体
51 帯状部
52 スプロケット用孔
111a 幅広部
111b 幅広部
211a 幅狭部
211b 幅狭部
311a 開孔部
311b 開孔部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 2F056 QF01 QF02 QF06
2H033 AA18 AA23 AA26 BA31 BA32
BB01 CA02
5E034 BA09 BB08 BC01 DA02 DB01
DC02
Claims (13)
- 【請求項1】一対の細長金属板と、該一対の細長金属板
の一端に形成された保持体と、前記一対の細長金属板の
他端側を固定するように形成された集熱体とからなり、
該集熱体に形成された接続部に感熱素子を接続するとと
もに、前記保持体に形成された穴溝部に外部引出線を挿
入し、前記穴溝部に連接したリード線接続部に前記外部
引出線を電気的に接続固定してなることを特徴とする温
度センサ。 - 【請求項2】前記集熱体の一面を感熱面とし、前記感熱
面と対向する面に感熱素子を収納するための凹陥部を設
け、該凹陥部に前記細長金属板の一部を露出させて前記
接続部を形成し、前記集熱体及び前記保持体を前記一対
の細長金属板上に同時に一体成形して形成したことを特
徴とする請求項1に記載の温度センサ。 - 【請求項3】前記集熱体の前記感熱面側の縁辺部を曲面
としたことを特徴とする請求項1,2に記載の温度セン
サ。 - 【請求項4】前記集熱体を別個に成形し、前記一対の細
長金属板の一端に形成された前記保持体に対向する前記
細長金属板の他端側に前記集熱体を固定してなることを
特徴とする請求項1,3に記載の温度センサ。 - 【請求項5】前記感熱素子が一対の電極を有する薄膜サ
ーミスタからなることを特徴とする請求項1乃至4に記
載の温度センサ。 - 【請求項6】前記集熱体の前記接続部が前記集熱体と前
記保持体間の前記細長金属板の板幅よりも幅広に形成さ
れたことを特徴とする請求項1乃至5に記載の温度セン
サ。 - 【請求項7】前記細長金属板において、前記接続部に近
接して前記集熱体と前記保持体間の前記細長金属板の板
幅よりも幅狭に形成された幅狭部を設けたことを特徴と
する請求項1乃至6に記載の温度センサ。 - 【請求項8】前記細長金属板において、前記接続部に近
接して一つ以上の開孔部を設けたことを特徴とする請求
項1乃至7に記載の温度センサ。 - 【請求項9】前記保持体に形成された穴溝部の側面に突
起部を設けたことを特徴とする請求項1乃至8に記載の
温度センサ。 - 【請求項10】前記集熱体の感熱面と対向する面を密閉
してなることを特徴とする請求項1乃至9に記載の温度
センサ。 - 【請求項11】前記集熱体の感熱面と対向する面に薄膜
シートを貼着してなることを特徴とする請求項1乃至1
0に記載の温度センサ。 - 【請求項12】前記集熱体にフッ素系の粉末樹脂が含有
されていることを特徴とする請求項1乃至11に記載の
温度センサ。 - 【請求項13】被検知体と接触する前記集熱体表面にフ
ッ素系樹脂がコーティングされたことを特徴とする請求
項1乃至11に記載の温度センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006308505A (ja) * | 2005-05-02 | 2006-11-09 | Ishizuka Electronics Corp | 温度センサ |
JP2011128291A (ja) * | 2009-12-16 | 2011-06-30 | Ricoh Co Ltd | 定着装置及び画像形成装置 |
JP2014109503A (ja) * | 2012-12-03 | 2014-06-12 | Mitsubishi Materials Corp | 温度センサ |
-
2001
- 2001-11-09 JP JP2001344368A patent/JP2003149057A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006308505A (ja) * | 2005-05-02 | 2006-11-09 | Ishizuka Electronics Corp | 温度センサ |
JP4751101B2 (ja) * | 2005-05-02 | 2011-08-17 | Semitec株式会社 | 温度センサ |
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