JP2003148727A - エラー発生時のソフトウエアリセット機能を有するガス機器 - Google Patents

エラー発生時のソフトウエアリセット機能を有するガス機器

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JP2003148727A
JP2003148727A JP2001344963A JP2001344963A JP2003148727A JP 2003148727 A JP2003148727 A JP 2003148727A JP 2001344963 A JP2001344963 A JP 2001344963A JP 2001344963 A JP2001344963 A JP 2001344963A JP 2003148727 A JP2003148727 A JP 2003148727A
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combustion
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Yasuhisa Asawa
泰久 浅輪
Satoru Morita
森田  哲
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Tokyo Gas Co Ltd
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Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】偶発的に発生したエラーに対して,無用に運転
停止状態に制御することで,ユーザの利便性を損ない,
不要な修理出動がなされることを防止する。 【解決手段】燃焼制御を行うと共に燃焼制御中にエラー
が発生したことを検出する制御手段を有するガス機器に
おいて,制御手段(2)は,第1のエラーに対応付けら
れた第1のエラーコードと第2のエラーに対応付けられ
た第2のエラーコードとを有する。そして,第1のエラ
ーの発生を検出した時は,運転停止後に燃焼制御をリセ
ットし,第2のエラーの発生を検出した時は,運転停止
して運転停止状態を維持することを特徴とする。エラー
をソフトウエアリセットを許可する第1のエラーと,許
可しない第2のエラーとに分類し,第1のエラーが偶発
的に発生する場合は,一旦ソフトウエアリセットによ
り,運転の再開を許可するようにする。また,安全性の
問題がある第2のエラーが発生した時は,従来通り運転
停止を継続して,保安レベルを維持する。ソフトウエア
リセット後にユーザからの運転操作を待たずに自動的に
運転を再開してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,燃焼制御中にエラ
ーが発生した時に運転停止するガス機器に関し,特に,
エラー発生時のソフトウエアリセット機能を有するガス
機器に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスを燃焼して設定された温度の給湯を
行う給湯器や,浴槽への給湯や追い焚き機能を有する給
湯器は,制御装置として燃焼制御プログラムを内蔵する
マイクロコンピュータを搭載し,燃焼制御プログラムに
従って所定の燃焼制御を行う。そして,これらの給湯器
は,安全性を高める目的で,センサが異常を検出すると
自動的に運転を停止し,異常に対応したエラーコードを
リモコンなどに表示する。また,風呂や洗面所への給湯
機能,風呂追い焚き機能に加えて,暖房装置や床暖房装
置などのガス端末機器への給湯機能を有するガスセント
ラルヒーティングの熱源機も,燃焼プログラムを内蔵す
るマイクロコンピュータを有し,エラー発生時に自動的
に運転停止して,エラーコードをリモコンなどに表示す
る。
【0003】エラーコードを表示することにより,故障
内容をユーザに通知し,その後修理作業員が故障範囲を
限定することができ,故障診断を容易にする。
【0004】図5は,従来の燃焼制御のフローチャート
図である。ガス機器の運転スイッチ(具体的には電源ス
イッチ,以下同様)がオンになると,ガス機器の制御装
置が燃焼制御シーケンスの先頭にリセットされる。そし
て,給湯栓が開かれたりすることである程度の流量が確
認されると(S10),バーナを点火して(S12),燃焼制
御を開始する。燃焼制御中に何らかのエラーが発生する
と(S14),制御装置は,ガス機器の運転(燃焼制御)
を停止し,エラーコードをリモコンなどに表示する(S1
6)。その結果,ガス機器の運転は停止し,給湯機能が
停止する。
【0005】ユーザによっては,かかるガス機器の運転
停止に対して,リモコンの運転ボタンを一旦オフにした
後オンにするハードウエアリセットを行って,再度運転
を再開するように操作する場合がある(S18)。従来の
ガス機器では,その運転ボタンのオン操作に伴い,いわ
ゆるパワーオンリセット機能により,制御装置が燃焼制
御シーケンスの最初に戻るようになっている。また,ユ
ーザによっては,燃焼機器の運転停止に対して,前述の
運転ボタンの操作をすることなく,修理員による修理要
求を電話などで行う場合もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】エラーの発生原因に
は,実際にセンサやアクチュエータが故障した場合以外
に,偶発的な理由でエラーと検出される場合も含まれ
る。例えば,高層マンションに設置されたガス機器等の
場合に突風が吹いて,バーナの点火不良になったり立ち
消えしたりしても,制御装置は,何らかのセンサやアク
チュエータの故障によるエラーの発生と認識し,運転を
停止してエラーコードを表示する。または,アマチュア
無線などのノイズにより動作に不具合が発生してエラー
発生と認識され,運転が停止されることもある。
【0007】このような偶発的な理由による不具合が発
生すると,実際には故障に至っていないので,その後修
理作業員が運転を開始してエラーの発生を再現させよう
としても,再現しない。図7に示したとおり,ユーザが
修理を要求して(S20),修理作業員が現地でエラーを
再現させようとしても(S22),エラーが再現せずに(S
24),故障ではないと診断されなんら修理がなされない
ことになる(S28)。
【0008】このような状況においてガス機器の運転が
停止するのは,ユーザの継続的な使用を不可能にし,ユ
ーザの利便性を損ねることになる。また,このような状
況において修理作業員が出動することは,無駄なコスト
発生になる。更に,例外的にユーザが運転ボタンをオ
フ,オンすることで,燃焼制御を最初に戻して,運転再
開可能にすることができるが,そのような運転ボタンの
操作をユーザに課すことは,ユーザの利便性を低下させ
ることになる。
【0009】そこで,本発明の目的は,偶発的なエラー
の発生に対して無用な運転停止に至らずにユーザの利便
性を高くしたガス機器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,本発明の一つの側面は,燃焼制御を行うと共に燃
焼制御中にエラーが発生したことを検出する制御手段を
有するガス機器において,前記制御手段は,第1のエラ
ーに対応付けられた第1のエラーコードと第2のエラー
に対応付けられた第2のエラーコードとを有し,前記第
1のエラーの発生を検出した時は,運転停止後に燃焼制
御をリセットし,前記第2のエラーの発生を検出した時
は,運転停止して運転停止状態を維持することを特徴と
する。
【0011】上記の発明によれば,エラーをソフトウエ
アリセットを許可する第1のエラーと,許可しない第2
のエラーとに分類し,第1のエラーが偶発的に発生する
場合は,一旦ソフトウエアリセットにより,運転の再開
を許可するようにする。また,安全性の問題がある第2
のエラーが発生した時は,従来通り運転停止を継続し
て,保安レベルを維持する。
【0012】上記の発明において,好ましい実施例で
は,前記制御手段は,前記第1のエラーの発生を検出し
た時は,当該第1のエラーが所定の期間内に複数回発生
している場合は,運転停止して当該第1のエラーコード
を出力し,前記燃焼制御のリセットを行わないことを特
徴とする。第1のエラーであっても繰り返し発生する場
合は,偶発的な原因によるものではない可能性が高いの
で,その場合は従来と同様に運転停止状態を維持するよ
うにするようにする。
【0013】前記の第2のエラーは,少なくとも給排気
閉塞,出湯温度異常のいずれかに関係するエラーを含む
ことが好ましい。これらのエラーは,ユーザの安全性に
直接関係するものであり,運転停止状態を維持する第2
のエラーに分類されることが必要である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下,図面を参照して本発明の実
施の形態例を説明する。しかしながら,かかる実施の形
態例が,本発明の技術的範囲を限定するものではなく,
特許請求の範囲に記載された発明とその均等物にまで及
ぶものである。
【0015】図1は,本実施の形態におけるガス機器の
一例としての給湯器の構造図である。この給湯器は,給
湯機能と風呂追い焚き機能の両方を備えた複合機であ
る。給湯器1は,燃焼制御を行うマイクロコンピュータ
を搭載する制御装置2を内蔵し,制御装置2に接続され
浴槽や台所に設置されるリモコン3を有する。
【0016】給湯器1は,給湯側のバーナ4Aと追い焚き
側のバーナ4Bとを有し,それぞれに熱交換器5A,5Bを有
する。給湯側から説明すると,リモコン3の運転スイッ
チがオンになると,電源が投入され,制御装置2は燃焼
制御シーケンスの最初の状態になる。水栓が開かれて給
水管6から入水が始まると,流量センサ7がある程度の
流量を検出し,制御装置2がバーナ4Aの点火を指令す
る。即ち,流量センサ7の流量検出により燃焼制御運転
が始まる。
【0017】具体的には,燃焼ファン8を回転し,ガス
供給管10Aの主電磁弁11Aと副電磁弁13Aを共に開き,入
水サーミスタ17が検出した入水温度と設定温度に応じ
たフィードフォワード制御により決まる弁開度に比例弁
14を制御し,イグナイタ15Aをオンにして点着火を行
う。点火したことのチェックはフレームロッド16Aによ
る炎検知により行われる。バーナ4Aの熱が給湯側熱交換
器5Aを介して入水に加えられ,湯が給湯管19から出さ
れる。その後の燃焼制御は,入水温度と設定温度に従う
フィードフォワード制御と,出湯サーミスタ18が検出
する出湯温度と設定温度に従うフィードバック制御とに
より行われる。
【0018】リモコン3から浴槽26への湯張り指令が
出されると,上記と同様の燃焼制御運転を開始し,更
に,注湯電磁弁20を開いて浴槽循環路25を介して浴
槽への注湯が行われる。水位センサ21が設定水位に達
したことを検知すると,注湯は停止し,湯張り運転は終
了する。
【0019】浴槽循環路25は,往き管と戻り管とで構
成され,循環ポンプ23を運転させて浴槽26内の湯を
循環させる。リモコン3から追い焚き指令が出される
と,制御装置2は,循環ポンプ23を動作させ,流水ス
イッチ22が流水を検知すると,ガス供給管10Bの主電
磁弁11Bと副電磁弁13Bとを開いて,イグナイタ15Bをオ
ンしてバーナ4Bを点火する。点火の有無は,フレームロ
ッド16Bが炎を検知することにより行われる。そして,
風呂循環路25を循環してきた湯が,追い焚き側熱交換
器5Bで加熱され,浴槽に戻される。風呂サーミスタ24
が検出した温度が,設定温度に達すると,循環ポンプ2
3が停止し追い焚きバーナの燃焼が停止し,追い焚き運
転が終了する。
【0020】本実施の形態は,上記の複合機以外に,給
湯回路のみからなる給湯器や,通常の給湯機能に加えて
エアコンや床暖房器などの端末への給湯機能を有すガス
セントラルヒーティングシステムに利用される熱源機に
も適用可能である。その場合は,熱源機の電源がオンに
なった後,エアコンや床暖房器の運転操作ボタンのオン
に応答して,燃焼制御が始まる。
【0021】図2は,本実施の形態における燃焼制御
(給湯運転)のフローチャート図である。図5と同じ工
程には同じ番号を与えている。リモコン3の運転スイッ
チがオンになると(図示せず),電源が投入され,給湯
器1の制御装置2は燃焼制御シーケンスの先頭状態にな
る。図2のフローチャートに示されるとおり,水栓が開
かれて流量センサ7がある程度の水量を検知すると(S1
0),燃焼制御が開始され,前述の一連の制御により給
湯側バーナ4Aが点火する(S12)。その後の燃焼制御に
おいて,各センサからのセンサ値により何らかの異常
(エラー)が検出されると(S14),ガス機器の運転を
停止して,エラーコードを記憶する(S16)。ここまで
は,従来のガス機器の燃焼制御と同じである。
【0022】本実施の形態のガス機器は,制御装置2が
エラーコードをユーザの安全性にあまり問題がない第1
のエラーコード群と安全性に問題のある第2のエラーコ
ード群とに区別する。図3は,制御装置2が記憶するエ
ラーコードファイルの一例を示す図である。図3のエラ
ーコードは,実際のエラーコード群の一部を抜粋して示
すものであるが,エラーコードには,安全性にあまり問
題がない第1のエラーコードのカテゴリ「1」と,安全
性に問題がある第2のエラーコードのカテゴリ「2」と
が割り当てられる。図3に示した故障内容や具体的な故
障個所の情報は,制御装置2のメモリには記憶されな
い。
【0023】図2に戻り,エラーが発生してガス機器の
運転が停止しそのエラーに対応したエラーコードが制御
装置2内の不揮発性メモリに記憶されると,制御装置2
は,発生したエラーが,第1のエラーコードに対応する
か第2のエラーコードに対応するかの判断を行う(S3
0)。第2のエラーコードに対応する場合は,従来と同
じように,そのエラーコードをリモコン3に表示して
(S36),運転停止状態を維持する。リモコン3での表
示は,エラーコードの点滅により異常発生が知らされ
る。そして,ユーザがリモコンの運転ボタンを一旦オフ
した後にオンするハードウエアリセット操作を行うと
(S38),最初の燃焼制御シーケンスに戻って燃焼制御
の再開を許可する状態になる。
【0024】発生したエラーが,第1のエラーコードに
対応する場合は,そのエラーが,例えば1週間以内に連
続して発生若しくは所定回数以上発生していなければ
(S32),ソフトウエアリセットにより燃焼シーケンス
の最初に戻る(S34)。即ち,工程S16により一旦ガス機
器を停止させてバーナの燃焼を停止させるが,すぐに燃
焼シーケンスの最初に戻るので,流量センサが流量を検
出してバーナが点火され,通常の燃焼制御に復帰する。
【0025】これにより,たまたま突風が吹いてバーナ
が立ち消えになったり,無線信号などのノイズによりエ
ラーが発生した場合などの,偶発的エラー時に,無用に
運転停止状態を維持することが防止され,ユーザの利便
性が損なわれることを防止できる。第1のエラーコード
群は,安全性にあまり問題のないものが選択されている
ので,たとえ偶発的ではないエラーに対して,ソフトウ
エアリセットにより運転を再開しても,ユーザの安全性
を低下させることにはならない。
【0026】工程S16では,制御装置2は,エラーコー
ドにタイムスタンプを付加して記憶する。即ち,エラー
発生時刻とそのエラーコードが内蔵する不揮発性メモリ
に記憶される。そして,本実施の形態では,工程S34に
てソフトウエアリセットした時に,そのリセットの事実
も合わせて不揮発性メモリに記憶される。それにより,
エラーの発生とその後ソフトウエアリセットされたか否
かも合わせて履歴が残るので,後の修理作業において有
用な情報を提供することができる。
【0027】制御装置2は,発生したエラーが第1のエ
ラーコードに対応するものであっても,その発生が所定
期間内に複数回発生している場合は(S32),ソフトウ
エアリセットせずに,リモコンにエラーコードを表示し
て(S36),運転停止状態を維持する。所定期間(例え
ば1週間)以内に同じエラーが複数回発生している場合
は,もはや偶発的なエラーでない可能性が高いので,運
転停止状態を維持する。これにより,従来例と同様のレ
ベルの安全性を確保することができる。但し,この場合
でも,その後ユーザがリモコンの運転スイッチをオフ・
オンしてハードウエアリセットすれば,制御装置2は,
燃焼シーケンスの最初に戻り,燃焼制御の再開を許可す
る。但し,その場合は同じエラーが検知されて,運転停
止状態になることが予想される。
【0028】そして,その後ユーザが修理要求を電話等
で行って(S20),修理作業員が現地でエラー再現を行
った場合(S22),エラー発生が再現されない可能性は
極めて低くなる。
【0029】図4は,制御装置2に内蔵される不揮発性
メモリが記憶するエラー履歴ファイルの例を示す図であ
る。この例では,1998年1月1日にエラーコード「12
1」(給湯バーナ立ち消えエラー,カテゴリ1)のエラ
ーが発生し,直後にソフトリセットにより燃焼制御が復
帰され,1998年9月1日にエラーコード「611」(燃焼
ファン異常,カテゴリ2)のエラーが発生し,運転停止
になったことが記録されている。この時は,ユーザが運
転スイッチをオフ・オンしてリセットしたものと予想さ
れる。
【0030】更に,図4のエラー履歴によれば,1999年
1月1日と1999年9月1日に偶発的な原因によるエラーコー
ド「111」(給湯バーナ不点火,カテゴリ1)のエラ
ーと,エラーコード「632」(循環水異常,カテゴリ
1)のエラーとが発生したが,いずれもソフトウエアリ
セットにより運転が再開されている。そして,2000年1
月3日と5日に連続して,エラーコード「111」(給
湯バーナ不点火,カテゴリ1)のエラーが発生し,1回
目はソフトウエアリセットにより強制的に運転再開を行
ったが,2回目は,同じエラーが連続して発生したた
め,ソフトウエアリセットは行われずに,運転停止が維
持されていることが記録されている。
【0031】図4の例からわかるとおり,偶発的な原因
で第1のエラーコードに対応するエラーが発生したとき
は,燃焼制御ソフトウエア上の指令により運転シーケン
スの最初シーケンスに戻されるので,開栓状態であれば
即刻運転が再開される。それにより,ユーザの利便性が
損なわれることが防止され,無用な修理の出動をなくす
ことができる。一方で,第1のエラーコードでも連続す
る場合は,従来通り運転停止が継続される。そして,そ
れらの履歴が,不揮発性メモリに記憶されるので,後に
修理作業員がその情報を収集して修理の支援情報として
利用することができる。
【0032】図3に戻り,安全性に問題の少ない第1の
エラーコードと安全性に問題がある第2のエラーコード
について説明する。第1のエラーコード群には,エラー
コード「111」の給湯バーナ不点火エラー,「12
1」の給湯バーナ立ち消えエラー,「251」給湯流量
センサ故障,「252」のフローチャート水流スイッチ
故障,「321」の入水サーミスタ異常,「432」の
風呂浴槽満水異常,「632」の循環水異常などが含ま
れる。いずれも,ユーザの安全性に直接影響を与えるエ
ラーではない。
【0033】一方,第2のエラーコード群には,エラー
コード「311」の出湯サーミスタ異常,「312」の
風呂サーミスタ異常,「611」の燃焼ファン異常,
「991」の給湯燃焼異常が含まれる。出湯サーミスタ
異常や風呂サーミスタ異常は,ユーザへのやけどの原因
になる高温湯の出湯を招くおそれがあり,これらのエラ
ー発生時に,自動的にソフトウエアリセットして運転を
再開させることは禁じられる。
【0034】また,燃焼ファン異常や給湯燃焼異常は,
給排気口の閉塞や燃焼ファンの能力低下によりバーナへ
の適切な酸素供給ができずに不完全燃焼に至ることが予
想されるエラーである。しかも,給排気口の閉塞や燃焼
ファンの能力低下によりバーナへの適切な酸素供給がで
きなくなると,制御装置2は,段階的に燃焼ファンの能
力を上げて,ガス機器の延命を図ることを行い,それで
も更に適切な酸素供給ができなくなったことが検出され
て初めて,エラーコードを出力して運転停止に至るよう
になっている。従って,これらの異常発生時は,もはや
ソフトウエアリセットによる運転再開を行うことは禁じ
られる状態である可能性が高く,本実施の形態では,ソ
フトウエアリセットによる運転再開を行わないカテゴリ
2にしている。
【0035】図5は,本実施の形態における燃焼制御
(自動湯張り運転)のフローチャート図である。自動湯
張り運転の場合は,運転スイッチオン(電源オン)の
後,ユーザが自動湯張りボタンを操作することにより
(S30),その運転が開始される。即ち,給湯運転の場
合は,ユーザが行う操作は,開栓操作であり,それによ
り所定の水量が流れたことを水量センサが検出し,給湯
運転が始まる。それに対して,自動湯張り運転の場合
は,ユーザが行う操作は,自動湯張りボタンのオン操作
であり,それに応答して,自動湯張り運転が開始する。
【0036】それ以外の制御フローは,図2の給湯運転
と同じである。自動湯張り運転でも,燃焼制御中にエラ
ーが検出されると,運転は停止して,バーナの燃焼は停
止する。そして,連続しない第1のエラーであれば,ソ
フトウエアリセットされて,工程S30の前の燃焼シーケ
ンスの先頭に戻される。従って,ユーザが自動湯張りボ
タンを操作すると(S30),再度自動湯張り運転が再開
する。但し,ユーザは運転ボタンをオフ,オンして,制
御装置をリセットする必要はない。
【0037】風呂追い焚き運転や,ガスセントラルヒー
ティングのファンヒータや床暖房などの端末の運転にお
いても,上記の自動湯張り運転と同じであり,連続しな
い第1のエラー発生であれば,電源オフすることなく,
燃焼シーケンスの先頭にリセットされ,風呂追い焚きボ
タンや暖房,床暖房ボタンの操作に応答して,運転を再
開する。
【0038】図6は,本実施の形態における燃焼制御
(自動湯張り運転)の別のフローチャート図である。こ
の例では,ソフトウエアリセットした後(S34),ユー
ザによる自動湯張りボタンの操作を待たずに,自動的に
運転を再開することが,図5の例と異なる。つまり,連
続しない第1のエラーが発生すると,ユーザによる運転
ボタンのオフ・オンも,ユーザによる自動湯張りボタン
のオン操作も必要なく,自動的に湯張り運転を再開す
る。この方法は,風呂追い焚き運転や,ガスセントラル
ヒーティングのファンヒータや床暖房などの端末の運転
においても,同様に適用することができる。この方法で
あれば,ユーザからの運転操作を待たずに運転を再開す
るので,ユーザの利便性は非常に高くなる。
【0039】上記の実施の形態に加えて,ソフトウエア
リセットして運転を再開した時に,リモコン3などにソ
フトウエアリセットによる運転再開中であるこを知らせ
る表示を行っても良い。それにより,ユーザに何らかの
偶発的と思われるエラーが発生したことを知らせること
ができる。
【0040】更に,上記の実施の形態において,ガス機
器のトータルの運転時間に応じて,第1のエラーコード
群と第2のエラーコード群を変更するようにすることも
できる。例えば,トータルの運転時間が短い間はあまり
起こり得ないようなエラーに対しては,第1のエラーコ
ードにすることができるが,トータルの運転時間が長く
なり,つまり機器が古くなり,発生する可能性が高まる
ようなエラーに対しては,第1のエラーコードから第2
のエラーコードにカテゴリを変更することができる。そ
れにより,トータルの運転時間に最適なエラーコードの
分類分けを行うことができ,より適切な保安状態を提供
することができる。
【0041】
【発明の効果】以上,本発明によれば,偶発的に発生し
たエラーに対して,無用に運転停止状態に制御すること
で,保安レベルをある程度維持しつつ,ユーザの利便性
を損ねたり,修理要請に伴う出動を行うことが避けられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるガス機器の一例としての
給湯器の構造図である。
【図2】本実施の形態における燃焼制御(給湯運転)の
フローチャート図である。
【図3】エラーコードファイルの一例を示す図である。
【図4】エラー履歴ファイルの例を示す図である。
【図5】本実施の形態における燃焼制御(自動湯張り運
転)のフローチャート図である。
【図6】本実施の形態における燃焼制御(自動湯張り運
転)のフローチャート図である。
【図7】従来の燃焼制御のフローチャート図である。
【符号の説明】
1 ガス機器,給湯器 2 制御装置 3 リモコン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼制御を行うと共に燃焼制御中にエラー
    が発生したことを検出する制御手段を有するガス機器に
    おいて,前記制御手段は,第1のエラーに対応付けられ
    た第1のエラーコードと第2のエラーに対応付けられた
    第2のエラーコードとを有し,前記第1のエラーの発生
    を検出した時は,運転停止後に燃焼制御をリセットし,
    前記第2のエラーの発生を検出した時は,運転停止して
    運転停止状態を維持することを特徴とするガス機器。
  2. 【請求項2】請求項1において,前記制御手段は,前記
    第1のエラーの発生を検出した時は,当該第1のエラー
    が所定の期間内に複数回発生している場合は,運転停止
    して当該第1のエラーコードを出力し,前記燃焼制御の
    リセットを行わないことを特徴とするガス機器。
  3. 【請求項3】請求項1において,前記制御手段は,前記
    燃焼制御をリセットした後,ユーザの運転操作要求に応
    答して運転を再開することを特徴とするガス機器。
  4. 【請求項4】請求項1において,前記制御手段は,前記
    燃焼制御をリセットした後,ユーザの運転操作要求を待
    たずに運転を自動的に再開することを特徴とするガス機
    器。
  5. 【請求項5】請求項1において,前記制御手段は,前記
    第1のエラーの発生を検出した時は,当該第1のエラー
    に対応する第1のエラーコードを記憶することを特徴と
    するガス機器。
  6. 【請求項6】請求項5において,前記制御手段は,前記
    第1のエラーの発生を検出した時は,当該第1のエラー
    に対応する第1のエラーコードと共にその後の前記リセ
    ット動作の有無を記憶することを特徴とするガス機器。
  7. 【請求項7】請求項1において,前記第2のエラーは,
    少なくとも給排気閉塞,出湯温度異常のいずれかに関係
    するエラーを含むことを特徴とするガス機器。
  8. 【請求項8】請求項1において,前記制御手段は,前記
    第1のエラーの発生を検出して,前記燃焼制御をリセッ
    トして時は,それを通知する情報を出力することを特徴
    とするガス機器。
JP2001344963A 2001-11-09 2001-11-09 エラー発生時のソフトウエアリセット機能を有するガス機器 Pending JP2003148727A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020038040A (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 リンナイ株式会社 連結給湯システム

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