JP2003148649A - 流量制御装置 - Google Patents

流量制御装置

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JP2003148649A
JP2003148649A JP2001344296A JP2001344296A JP2003148649A JP 2003148649 A JP2003148649 A JP 2003148649A JP 2001344296 A JP2001344296 A JP 2001344296A JP 2001344296 A JP2001344296 A JP 2001344296A JP 2003148649 A JP2003148649 A JP 2003148649A
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fuel
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Katsunori Furuta
克則 古田
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工工数の増大を招くことなく流量特性の再
現性が高い流量制御装置を提供する。 【解決手段】 弁ボディ20には連通孔22が形成され
ている。弁部材30は、球形状に形成されており、弁ボ
ディ20の内周側を軸方向へ往復移動可能である。弁部
材30が図の位置に停止しているとき、流体通路21と
連通孔22とは連通し、低圧ポンプから燃料噴射ポンプ
への燃料の流量は最大となる。弁部材30が図の下方へ
移動すると、当接部31は連通孔22の下端部22bよ
りも下方へ移動し、流体通路21と連通孔22との連通
を遮断する。連通孔22は円形状に形成され、弁部材3
0は球形状に形成されているため、形状精度の確保が容
易であり、流量特性の再現性を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流量制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジン(以下、単に「エン
ジン」という。)に燃料を噴射する燃料噴射システムと
して、コモンレール式の燃料噴射システムが知られてい
る。コモンレール式の燃料噴射システムは、エンジンの
各気筒に連通する共通の蓄圧室(コモンレール)を備え
ている。燃料の吐出量が可変である燃料噴射ポンプから
必要な流量の高圧燃料をコモンレールに加圧供給するこ
とにより、コモンレールに蓄えられた燃料の圧力を一定
に維持している。
【0003】コモンレールに蓄えられている燃料の圧力
を一定に維持するためには、エンジンの負荷状態に応じ
て燃料噴射ポンプへ供給する燃料の流量を調整し、燃料
噴射ポンプから吐出される燃料の流量を制御する必要が
ある。従来のコモンレール式の燃料噴射システムでは、
燃料噴射ポンプと燃料噴射ポンプへ燃料を供給する低圧
ポンプとの間に流量制御装置を設置し、燃料噴射ポンプ
へ供給される燃料の流量ならびに燃料噴射ポンプから吐
出される燃料の流量を制御している。流量制御装置とし
て、例えば特開平6−249133号公報に開示されて
いるポンプ装置に備えられているものが公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−24913
3号公報に開示されているポンプ装置の流量制御装置で
は、弁部材を電磁力によって駆動している。弁部材を駆
動することにより、弁部材の調量ポートと弁ボディに形
成されている連通孔とが重なり合う面積が可変され、連
通孔の開口面積が変化することでポンプへ供給される燃
料の流量が調整される。流量制御装置では、駆動部の作
動特性を考慮し、駆動部へ供給される電力と流量制御装
置から吐出される燃料の流量との関係すなわち流量特性
が非線形に変化するように連通孔の形状を設定する必要
がある。
【0005】しかしながら、流量特性を非線形に変化さ
せるためには、連通孔の形状を例えば多角形の開口また
は円形の開口など異なる形状の開口を組み合わせた複雑
な形状にする必要がある。また、連通孔の形状によって
流量制御装置から吐出される燃料の流量特性は変化す
る。そのため、流量制御装置の個体ごとに流量特性の再
現性を高めるためには、連通孔を高い精度で形成する必
要があり、加工工数の増大を招くという問題がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、加工工数の増大
を招くことなく流量特性の再現性が高い流量制御装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
流量制御装置によると、弁ボディの連通孔は円形状に形
成されている。また、弁部材は球面部を有している。弁
部材が移動することにより、連通孔は開閉される。弁部
材の球面部により円形状の連通孔を開閉することによ
り、流体が通過する流路は複雑な形状となり、弁部材の
移動量に対する流量制御装置から吐出される流体の流量
特性が非線形となる。すなわち、弁部材の移動量が小さ
なときと大きなときとでは、弁部材の移動量に対する流
量の変化量が異なる。また、弁部材には球面部を形成
し、連通孔は円形状とすることにより、形状が簡単とな
り球面部および連通孔を容易に形成することができる。
さらに、連通孔の形状を円形状とすることができるの
で、連通孔の形状精度を容易に向上することができる。
したがって、加工工数の増大を招くことなく流量特性の
再現性を高めることができる。
【0008】また、駆動部は供給される電力の大きさに
応じて弁部材を駆動する。駆動部は、電力の供給が停止
されているとき、流体通路と連通孔とが連通する位置に
弁部材を駆動する。そのため、駆動部に電力が供給され
ていないとき流体通路と連通孔とは連通し、駆動部に供
給される電力の増大にともなって流体通路と連通孔との
連通は遮断される。すなわち、ノーマリーオープンタイ
プの流量制御装置に本発明を適用することができる。
【0009】本発明の請求項2記載の流量制御装置によ
ると、弁部材は球状に形成されている。そのため、弁部
材を安価かつ容易に形成することができる。また、弁部
材の外径は弁ボディの内径と概ね同一であるので、弁部
材の外径に相当する円周部は弁ボディの内壁と当接す
る。これにより、流体通路と連通孔との連通を遮断する
ことができる。本発明の請求項3記載の流量制御装置に
よると、弁部材は球面部が形成されている球体部と柱部
とを有している。柱部の外壁は弁ボディの内壁と当接し
た状態で摺動する。これにより、流体通路と連通孔との
連通を遮断することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例による流量制御装置
を適用したディーゼルエンジン用のコモンレール式の燃
料噴射システムを図2に示す。コモンレール式の燃料噴
射システム1は、主に燃料タンク10、低圧ポンプ1
1、流量制御装置2、燃料噴射ポンプ60およびコモン
レール12から構成されている。図2の破線により囲ま
れる低圧ポンプ11、流量制御装置2および燃料噴射ポ
ンプ60は、一体の燃料噴射ポンプユニット3を構成し
ている。
【0011】燃料タンク10は常圧の燃料を蓄えてお
り、燃料タンク10の内部の燃料は低圧ポンプ11によ
り燃料流路13を経由して流量制御装置2へ供給され
る。低圧ポンプ11の出口側には逆止弁14が設置され
ており、低圧ポンプ11により供給される燃料の圧力が
所定の圧力より大きくなった場合、余剰の燃料が燃料タ
ンク10へ還流される。
【0012】燃料噴射ポンプ60は、可動部材としての
プランジャ61が軸方向へ往復移動することにより、加
圧室62の内部の燃料を加圧する。加圧室62へ流入す
る燃料の流量に応じて吐出される燃料の流量は変化す
る。プランジャ61は、図示しないディーゼルエンジン
のクランクシャフト63に設置されているカム64によ
りクランクシャフト63の回転にしたがって図2の上下
方向へ往復駆動される。燃料噴射ポンプ60には逆止弁
65および逆止弁66が設置されており、プランジャ6
1の下降により流量制御装置2および燃料供給路15を
経由して燃料が吸入され、プランジャ61の上昇により
加圧室62の燃料は加圧される。加圧された燃料はコモ
ンレール12へ吐出される。燃料噴射ポンプ60の吐出
側には燃料配管16が接続され、燃料配管16の燃料噴
射ポンプ60と反対側の端部はコモンレール12に接続
されている。
【0013】コモンレール12は燃料配管16と接続さ
れ、燃料噴射ポンプ60で加圧された燃料を蓄圧状態で
保持する。コモンレール12には、ディーゼルエンジン
の燃焼室の内部へ燃料を噴射するインジェクタ4がディ
ーゼルエンジンの気筒数に応じて接続されている。コモ
ンレール12に蓄圧状態で保持された燃料は、インジェ
クタ4から各燃焼室へ噴射される。コモンレール12に
は還流配管17が接続されており、コモンレール12お
よびインジェクタ4で余剰となった燃料は還流配管17
を経由して燃料タンク10へ還流される。
【0014】コモンレール式の燃料噴射システム1に
は、ECU70が接続されている。ECU70は、圧力
センサ71から入力されるコモンレール12の内部の圧
力、回転数センサ72から入力されるディーゼルエンジ
ンの回転数、アクセルセンサ73から入力されるアクセ
ルの開度、水温センサ74から入力されるディーゼルエ
ンジンの冷却水温度ならびにその他のセンサ75から入
力される種々の信号に基づいて燃料噴射ポンプ60から
吐出される燃料の流量を最適に制御するために流量制御
装置2に供給する電力の出力値を制御する。また、EC
U70はコモンレール12に接続されているインジェク
タ4の図示しない電磁弁の開閉時期を制御する。これに
より、ディーゼルエンジンの各燃焼室の内部へ所定の時
期に所定の量の燃料が噴射される。
【0015】次に、流量制御装置2について詳細に説明
する。図3に示すように流量制御装置2は、弁ボディ2
0、弁部材30、電磁駆動部40およびスプリング41
から構成されている。電磁駆動部40とスプリング41
とにより特許請求の範囲に記載の駆動部が構成されてい
る。図1に示すように、弁ボディ20は概略円筒形状に
形成され、内部に弁部材30を軸方向へ往復移動可能に
収容している。弁ボディ20の内周側には流体通路21
が形成されている。弁ボディ20には連通孔22が形成
され、弁ボディ20の内壁20aと外壁20bとを連通
している。これにより、連通孔22の一方の端部は流体
通路21に連通し、他方の端部は弁ボディ20に接続さ
れる燃料供給路15に連通している。連通孔22は、弁
ボディ20の周方向に複数形成されている。連通孔22
は、図4に示すように連通孔22の軸に垂直な断面が円
形状に形成されている。弁ボディ20の電磁駆動部40
とは反対側の端部にはブッシュ23が圧入されている。
ブッシュ23の中央部に形成されている穴部24は燃料
流路13と流体通路21とを接続している。
【0016】弁部材30は、中実の球形状に形成されて
いる。弁部材30の外壁面は球面部を構成する。弁部材
30の外径は弁ボディ20の内径と概略同一であり、弁
部材30は弁ボディ20の内壁20aと接触しながら弁
ボディ20の軸方向へ移動可能である。弁部材30には
反電磁駆動部側にスプリング41が当接しており、スプ
リング41により電磁駆動部40方向へ付勢されてい
る。弁部材30は球形状であるため、弁部材30の外径
に相当する円周部分が弁ボディ20の内壁20aと当接
する当接部31となる。
【0017】図3に示すように電磁駆動部40は、ソレ
ノイド部と可動部材とからなる。ソレノイド部は、ハウ
ジング42、コイル43、ステータ44、ステータ4
5、ガイド46およびヨーク47から構成されている。
ヨーク47は円筒形状の磁性体で形成されている。コイ
ル43はヨーク47の内周側に設置され、コネクタ48
の電極部材49を介しECU70に接続されている。ス
テータ44およびステータ45は磁性体から形成されて
いる。ステータ44の内周側には弁ボディ20が係止さ
れている。ガイド46は、非磁性体から形成され、ステ
ータ44およびステータ45と溶接などにより接合され
ている。
【0018】可動部材はシャフト50とアーマチャ51
とを有しており、シャフト50はアーマチャ51の内周
側に圧入されている。シャフト50およびアーマチャ5
1は、ステータ44およびステータ45の内周側に摺動
可能に設置され、軸受52および軸受53により支持さ
れている。
【0019】アーマチャ51は磁性材料から形成されて
おり、コイル43に発生した磁界によってステータ4
4、アーマチャ51、ステータ45およびヨーク47を
通る磁気回路が構成される。そのため、コイル43に電
流を印加すると、アーマチャ51はステータ45に吸引
される。アーマチャ51の弁部材30側の端部はテーパ
状に形成されているため、アーマチャ51とステータ4
5との間に作用する磁力の強度に応じてアーマチャ51
とステータ45との間の空隙の大きさが変化する。その
ため、コイル43に印加される電流の大きさに応じて、
シャフト50およびアーマチャ51の移動距離が変化す
る。
【0020】シャフト50の弁部材30側の端部は弁部
材30のシャフト50側の端部と当接している。そのた
め、弁部材30は、コイル43に印加される電流の大き
さに応じて発生する磁気吸引力によってシャフト50か
ら受ける力と、スプリング41の付勢力とが均衡する位
置で停止する。コイル43に印加する電流の大きさを変
更することにより磁気吸引力は変化し、弁部材30は図
1および図3の上下方向へ移動する。
【0021】図3に示すようにステータ44の内周側に
は段差部44aが形成されている。アーマチャ51の反
弁部材側の端部は段差部44aと当接可能であある。ア
ーマチャ51と段差部44aとが当接すると、アーマチ
ャ51ならびにアーマチャ51と一体のシャフト50の
移動は規制される。これにより、コイル43への電力の
供給が停止されているとき、弁部材30、ならびに弁部
材30と当接しているシャフト50はスプリング41の
付勢力によりアーマチャ51と段差部44aとが当接す
る位置で停止している。このとき、弁部材30は図1に
示すように弁ボディ20の連通孔22を開放する位置に
移動している。すなわち、第1実施例による流量制御装
置2は、いわゆるノーマリーオープンタイプであり、コ
イル43への電力の供給が停止されているとき連通孔2
2は開放されている。
【0022】次に、第1実施例による流量制御装置2の
作動について説明する。第1実施例による流量制御装置
2は、上述のようにノーマリーオープンタイプの弁装置
である。コイル43への電力の供給が停止されていると
き、弁部材30の当接部31は連通孔22の上端部22
aよりも電磁駆動部40側に位置している。そのため、
流体通路21と連通孔22とは連通し、流量制御装置2
を通過する燃料の流量は最大となる。
【0023】この流量制御装置2のコイル43にECU
70から電力が供給されると、上述のようにステータ4
4、アーマチャ51、ステータ45およびヨーク47に
磁気回路が形成される。これにより、ステータ45とア
ーマチャ51との間に磁気吸引力が発生する。ステータ
45とアーマチャ51との間に発生する磁気吸引力がス
プリング41の付勢力よりも大きくなると、弁部材30
はスプリング41の付勢力に抗して図1の下方へ移動す
る。弁部材30が移動することにより、弁部材30の当
接部31は連通孔22と重なり、流体通路21と連通孔
22との連通が閉塞される。コイル43に供給される電
流の大きさに応じて弁部材30の移動距離は大きくなる
ため、連通孔22の開口面積は変化する。弁部材30は
球形状に形成され、かつ連通孔22は円形に形成されて
いるため、流体通路21から連通孔22へ流入する燃料
の流量は弁部材30の移動量に対し非線形に変化する。
すなわち、ブッシュ23の穴部24から流体通路21に
流入した燃料は、弁ボディ20の連通孔22の近傍の内
壁20aと弁部材30の球面状の外壁とにより形成され
る凹状の流路を経由して連通孔22へ流出する。弁部材
30が移動すると、連通孔22の開口面積が変化すると
ともに、この凹状の流路の形状が変化し、弁部材30の
外壁と弁ボディ20の内壁20aとの間に形成される流
路の面積が変化する。その結果、図5に示すように流量
制御装置2から吐出される燃料の流量は、弁部材30の
移動量に対し非線形に変化する。
【0024】弁部材30がさらに移動すると、図6に示
すように弁部材30の当接部31は連通孔22の下端部
22bよりもブッシュ23側で弁ボディ20の内壁20
aと当接する。そのため、弁部材30よりも連通孔22
側への燃料の流れが遮断され、流量制御装置2から吐出
される燃料の流量は0となる。
【0025】次に、本実施例によるコモンレール式の燃
料噴射システム1の燃料の流れについて簡単に説明す
る。図2に示すように低圧ポンプ11は、燃料を燃料タ
ンク10から流量制御装置2へ供給する。供給された燃
料は、流量制御装置2へ流入し、弁ボディ20に形成さ
れている流体通路21および連通孔22を経由して燃料
供給路15へ流出する。ECU70では、入力されたコ
モンレール12の内部の圧力、ディーゼルエンジンの回
転数、アクセル開度および冷却水温からコモンレール1
2の内部の燃料の圧力が一定になるように燃料噴射ポン
プ60へ供給される燃料の流量が算出される。そして、
算出された流量の燃料が燃料噴射ポンプ60へ供給され
るように流量制御装置2のコイル43に適切な電力を供
給する。燃料供給路15へ流出した燃料は、燃料供給路
15から逆止弁65を経由して加圧室62へ供給され
る。
【0026】加圧室62では、プランジャ61の上昇に
ともない吸入された燃料が加圧される。そして、加圧室
62の燃料の圧力が所定の圧力よりも大きくなると、逆
止弁65が開弁し、加圧された燃料が燃料配管16へ吐
出される。燃料配管16へ吐出された燃料は、コモンレ
ール12に蓄圧状態で保持される。コモンレール12に
保持されている燃料は、ECU70からの指令により所
定の時期にインジェクタ4からディーゼルエンジンの各
燃焼室へ噴射される。
【0027】以上、説明したように、本発明の第1実施
例による流量制御装置2によると、弁部材30を球状に
形成し、弁ボディ20の連通孔22を円形状に形成して
いる。そのため、弁部材30の外壁と弁ボディ20の内
壁20aとの間に形成される流路の形状が複雑となる。
その結果、弁部材30の移動量に対する流量制御装置2
から吐出される燃料の流量は、非線形の流量特性とする
ことができる。また、弁部材30は球状であり、連通孔
22は円形状であるため、弁部材30および連通孔22
の加工が容易であり、弁部材30および連通孔22の形
状精度を容易に向上することができる。したがって、弁
部材30および連通孔22の加工工数の増大を招くこと
なく、流量制御装置2の個体ごとの流量特性の再現性を
高めることができる。
【0028】また、第1実施例では、弁部材30を球形
状としているので安価で精度の高い弁部材30を得るこ
とができる。したがって、流量特性の再現性の高い流量
制御装置2を安価に製作することができる。
【0029】(第2実施例)本発明の第2実施例による
流量制御装置を図7に示す。第1実施例と実質的に同一
の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。第
2実施例による流量制御装置は、弁部材の形状が第1実
施例と異なる。図7に示すように第2実施例では、弁部
材80を球体部81および柱部82とから構成してい
る。球体部81は球面部を有する半球状に形成されてお
り、外径は弁ボディ20の内径と概略同一である。柱部
82は円柱状に形成されており、外径は弁ボディ20の
内径と概略同一である。これにより、柱部82は弁ボデ
ィ20の内周側を軸方向へ往復摺動可能である。
【0030】第2実施例でも第1実施例と同様に、ブッ
シュ23側に半球状の球体部81が形成されているた
め、球体部81の外壁と連通孔22の近傍の弁ボディ2
0の内壁20aとの間に凹状の流路が形成される。その
ため、弁部材80の移動量と燃料の流量との間には、非
線形の流量特性が得られる。
【0031】第2実施例では、弁部材80に柱部82を
形成することにより、弁部材80が連通孔22の下端部
22bよりもブッシュ23側に位置するとき、流体通路
21から連通孔22への燃料の流れをより確実に遮断す
ることができる。また、第2実施例による弁部材80
は、半球状の球体部81と円柱状の柱部82とから構成
されているため、形状が簡単である。そのため、弁部材
80の形成が容易であり、形状精度も容易に向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による流量制御装置の要部
を示す模式的な断面図であって、コイルへの電力の供給
が停止され、流体通路と連通孔とが連通しているときの
弁部材の位置を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例による流量制御装置を適用
した燃料噴射システムを示す模式図である。
【図3】本発明の第1実施例による流量制御装置を示す
模式的な断面図である。
【図4】図1の矢印IV方向から見た流量制御装置の要
部を示す矢視図である。
【図5】本発明の第1実施例による流量制御装置の流量
特性を示す図であって、弁部材の移動量と燃料の流量と
の関係を示す図である。
【図6】本発明の第1実施例による流量制御装置の要部
を示す模式的な断面図であって、コイルへの電力の供給
が増大し、流体通路と連通孔との連通が遮断されている
ときの弁部材の位置を示す図である。
【図7】本発明の第2実施例による流量制御装置の要部
を示す模式的な断面図である。
【符号の説明】
2 流量制御装置 20 弁ボディ 20a 内壁 21 流体通路 22 連通孔 30 弁部材 40 電磁駆動部(駆動部) 41 スプリング(駆動部) 80 弁部材 81 球体部 82 柱部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 59/46 F02M 59/46 Y

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周側に流体通路を有する筒状に形成さ
    れ、前記流体通路と外部とを連通する円形状の連通孔を
    有する弁ボディと、 前記弁ボディの内周側に軸方向へ往復移動可能に収容さ
    れ、前記連通孔を開閉する球面部を有する弁部材と、 電力の供給が停止されているとき前記流体通路と前記連
    通孔とが連通する位置に前記弁部材を駆動し、供給され
    る電力の増大にともなって前記流体通路と前記連通孔と
    の連通を徐々に遮断する位置へ前記弁部材を駆動する駆
    動部と、 を備えることを特徴とする流量制御装置。
  2. 【請求項2】 前記弁部材は、外径が前記弁ボディの内
    径と概ね同一の球状に形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の流量制御装置。
  3. 【請求項3】 前記弁部材は、前記球面部が形成されて
    いる球体部と、前記球体部と一体に形成され前記弁ボデ
    ィの内壁と摺動可能な柱部とを有することを特徴とする
    請求項1記載の流量制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006133312A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Ricoh Co Ltd マンジン鏡及び該マンジン鏡を有するプロジェクタ

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