JP2003148244A - シリンダヘッドカバー用ラバーシール及びそれを用いたシリンダヘッドカバーの取付構造 - Google Patents

シリンダヘッドカバー用ラバーシール及びそれを用いたシリンダヘッドカバーの取付構造

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JP2003148244A
JP2003148244A JP2001343339A JP2001343339A JP2003148244A JP 2003148244 A JP2003148244 A JP 2003148244A JP 2001343339 A JP2001343339 A JP 2001343339A JP 2001343339 A JP2001343339 A JP 2001343339A JP 2003148244 A JP2003148244 A JP 2003148244A
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Yasuo Miura
康夫 三浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オイルが漏れを有効に防止するとともに、シリ
ンダヘッドカバーにおける振動を十分に抑制してその振
動に起因する騒音を十分に低減する。 【解決手段】ラバーシール13は、シリンダヘッドカバ
ー11のフランジ部11aに形成された凹溝11cに挿
入される挿入部13aと、その凹溝11cから突出する
突出部13bを有し、凹溝11cに向かって幅が狭くな
るような係止翼13cを挿入部13aの両側部にそれぞ
れ形成し、突出部13bがその横断面において二股に分
かれた一対の分岐部13dを有する。シリンダヘッドカ
バーの取付構造は、ラバーシール13と別個独立して設
けられた一対の防振ワッシャ16によりフランジ部11
aを挟持する。取付孔両端周囲のフランジ部に皿ざぐり
11dを形成し、一対の防振ワッシャの皿ざぐりに対向
する面を皿ざぐりの形状に相応する円錐台形状にそれぞ
れ形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダヘッドカ
バーのフランジ部に形成された凹溝に挿着されるリング
状のシリンダヘッドカバー用ラバーシール及びそれを用
いたシリンダヘッドカバーの取付構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジンは高馬力化、高トルク化
の傾向にあり、この傾向は燃焼圧力の増大および熱負荷
の増大をもたらしている。また同時に近年、エンジンは
軽量化の傾向にあり、この傾向はシリンダヘッドおよび
シリンダブロックの剛性の低下をもたらしている。この
ためシリンダヘッドおよびシリンダブロックにおける燃
焼圧力による構造的変形は増大し、それに付随してエン
ジンのシリンダヘッドに取付けられる比較的剛性の弱い
シリンダヘッドカバーの振動も大きくなり、エンジン騒
音発生の大きな要因であることが判明している。近年の
エンジン騒音の低減を求める騒音規制等の強化に応じ
て、シリンダヘッドカバーにおける騒音対策が種々検討
されており、その1つとして、図4に示すように、シリ
ンダヘッドカバー1をシリンダヘッド2から浮かせる
と、騒音低減に極めて有効であることが判明しており、
従来よりシリンダヘッドカバー1の締結にラバーシール
3とともにフローティングワッシャ4が用いられてい
る。
【0003】図4に示すフローティングワッシャ4は、
円板状の鋼板4aに筒状のボス4bが一体的に形成され
た金属体に、NBR、アクリルゴム等の合成ゴム成形品
4cを接着することにより構成される。このフローティ
ングワッシャ4におけるボス4bにボルト6を挿通さ
せ、そのボルト6をシリンダヘッドカバー1のフランジ
部1aにおける取付孔1bに更に挿通して、シリンダヘ
ッド2に形成された雌ねじ2aに螺合する。このように
取付けると、シリンダヘッドカバー1におけるフランジ
部1aは、フローティングワッシャ4における合成ゴム
成型品4cとラバーシール3により挟持され、そのシリ
ンダヘッドカバー1はシリンダヘッド2から浮かせられ
た状態でシリンダヘッド2に取付けられ、シリンダヘッ
ドカバー1の振動が抑制されて、その振動に起因する騒
音を低減できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したラバ
ーシール3は、本来シリンダヘッド2とシリンダヘッド
カバー1との間からオイルが漏れることを防止するため
に設けられるものであり、上述した従来のシリンダヘッ
ドカバーの取付構造では、そのオイル漏れを十分に防止
することができない問題点があった。即ち、従来オイル
漏れを防止するために用いられるラバーシール3でシリ
ンダヘッドカバー1のフランジ部1aを挟持すると、シ
リンダヘッドカバー1が振動してシリンダヘッド2に対
してそのシリンダヘッドカバー1が離れる方向に移動す
る際、そのシリンダヘッドカバー1とともにラバーシー
ル3もシリンダヘッド2から離れる方向に移動する傾向
にあった。この移動は、一時的にラバーシール3がシリ
ンダヘッド2に押しつけられる面圧の減少を招き、その
面圧が減少した際にラバーシール3とシリンダヘッド2
との間からオイルがしみ出てしまう不具合があった。
【0005】この点を解消するために、ボルト6による
ラバーシール3の締め付け圧力を増加させて、オイル漏
れを防止するのに十分な面圧を確保することも考えられ
るが、ラバーシール3の締め付け圧力を増加させると、
シリンダヘッドカバー1がシリンダヘッド2とともに振
動するようになり、シリンダヘッドカバー1における振
動を抑制することが困難になり、その振動に起因する騒
音を十分に低減できない問題点がある。本発明の目的
は、シリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとの間から
のオイル漏れを有効に防止し得るシリンダヘッドカバー
用ラバーシールを提供することにある。本発明の別の目
的は、シリンダヘッドカバーにおける振動を十分に抑制
してその振動に起因する騒音を十分に低減できるシリン
ダヘッドカバーの取付構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、シリンダヘッドカバー11の周囲に
フランジ部11aが形成され、フランジ部11aのシリ
ンダヘッド12側全周に凹溝11cが形成され、凹溝1
1cに挿着されかつ挿着状態で凹溝11cから突出する
長さを有するリング状のシリンダヘッドカバー用ラバー
シールの改良である。その特徴ある構成は、凹溝11c
に挿入されるリング状の挿入部13aと凹溝11cから
突出してシリンダヘッド12に当接するリング状の突出
部13bを有し、凹溝11cに向かって幅が狭くなりか
つ凹溝11cの両側に係止可能な一対の係止翼13cが
挿入部13aの両側部にそれぞれ形成され、突出部13
bがその横断面において二股に分かれた一対の分岐部1
3dを有するところにある。
【0007】この請求項1に係るシリンダヘッドカバー
用ラバーシールでは、その挿入部13aを凹溝11cに
挿入する作業が比較的容易になり、かつその挿入部13
aが凹溝11cに完全に挿入されて状態では、係止翼1
3cは図1の拡大図に示すように凹溝11cの開口側に
向かって変形し、本発明のラバーシール13がその凹溝
11cから容易に離脱することを防止する。また、突出
部13bが二股に分かれた一対の分岐部13dを有する
ので、その一対の分岐部13dがシリンダヘッド12に
当接した段階で押し潰され、その分岐部13dにおける
先端縁がシリンダヘッド12に密着する。そして、シリ
ンダヘッドカバー11が振動してシリンダヘッド12に
対してそのシリンダヘッドカバー11が離れる方向に移
動する際、その間が外気に対して負圧になり、シリンダ
ヘッド12に当接するラバーシール13の先端縁がシリ
ンダヘッド12に押し付けられる面圧の減少を防止す
る。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、一対の分岐部13dの各先端の間隔が一対
の係止翼13cの各先端の間隔より大きいシリンダヘッ
ドカバー用ラバーシールである。この請求項2に係るシ
リンダヘッドカバー用ラバーシールでは、分岐部13d
とシリンダヘッド12との間に形成される空間が大きく
なり、外気に対して負圧となる空間を拡大してラバーシ
ール13のシリンダヘッド12に押し付けられる面圧の
減少を有効に防止することができる。
【0009】請求項3に係る発明は、凹溝11cより外
側のシリンダヘッドカバー11のフランジ部11aに取
付孔11bが形成され、取付孔11bに対向するシリン
ダヘッド12に雌ねじ12aが形成され、取付孔11b
周囲のフランジ部11aが一対の弾性体から成る防振ワ
ッシャ16により両側から挟まれ、請求項1又は2記載
のラバーシール13の挿入部13aが凹溝11cに挿着
され、一対の防振ワッシャ16を貫通して円筒状のボス
17が取付孔11bに挿入され、金属ワッシャ18が嵌
入されたボルト14がボス17に挿入され、ボルト14
を雌ねじ12aに螺合することによりフランジ部11a
が一対の防振ワッシャ16により挟持されてシリンダヘ
ッドカバー11がシリンダヘッド12に取付けられ、シ
リンダヘッドカバー11の取付け状態でラバーシール1
3の凹溝11cから突出する突出部13bの先端縁がシ
リンダヘッド12に当接しかつフランジ部11aとシリ
ンダヘッド12の間に介在する防振ワッシャ16により
シリンダヘッドカバー11がシリンダヘッド12から所
定の高さ浮き上がるように構成されたシリンダヘッドカ
バーの取付構造である。
【0010】この請求項3に係るシリンダヘッドカバー
の取付構造では、ラバーシール13と別個独立して設け
られた一対の防振ワッシャ16によりフランジ部11a
を挟持するので、ラバーシール13の有無にかかわら
ず、一対の防振ワッシャ16の硬度又はその締め付け強
度を設定することができ、このような硬度及び締め付け
強度を適正に選択することによりシリンダヘッドカバー
における振動を十分に抑制してその振動に起因する騒音
を十分に低減することができる。
【0011】請求項4に係る発明は、請求項3に係る発
明であって、取付孔11b両端周囲のフランジ部11a
に皿ざぐり11dがそれぞれ形成され、一対の防振ワッ
シャ16の皿ざぐり11dに対向する面が皿ざぐり11
dの形状に相応する円錐台形状にそれぞれ形成されたシ
リンダヘッドカバーの取付構造である。この請求項4に
係るシリンダヘッドカバーの取付構造では、その皿ざぐ
り11dにより円錐台形状に形成された防振ワッシャ1
6が案内されて、一対の防振ワッシャ16を取付孔11
b周囲のフランジ部11aに配置する作業及びその位置
決めが比較的容易になる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図3に示すように、シリンダヘッド
カバー11はラバーシール13を介してシリンダヘッド
12に取付けられる。シリンダヘッドカバー11の周囲
にはフランジ部11aが形成され、そのフランジ部11
aには複数の取付孔11bが形成される。一方、その複
数の取付孔11bに対向するシリンダヘッド12には雌
ねじ12aが形成され、ボルト14(図1)を取付孔1
1bに挿入して雌ねじ12aに螺合することによりシリ
ンダヘッドカバー11をシリンダヘッド12に取付ける
ように構成される。
【0013】図1に示すように、シリンダヘッドカバー
11におけるフランジ部11aのシリンダヘッド12に
臨む全周には凹溝11cが形成され、複数の取付孔11
bはその凹溝11cより外側のフランジ部11aに形成
される。この凹溝11cには、挿着状態で凹溝11cか
ら突出する長さを有するリング状のラバーシール13が
装着される。即ち、このラバーシール13は硬度がHs
30〜70から成る耐油性の合成ゴムから作られ、凹溝
11cに挿入されるリング状の挿入部13aと、その凹
溝11cから突出してシリンダヘッド12に当接するリ
ング状の突出部13bを有する。図2に詳しく示すよう
に、本発明におけるラバーシール13は、挿入部13a
の両側部にこの挿入部の全周に渡って凹溝11cに向か
って幅が狭くなりかつ凹溝11cの両側に係止可能な一
対の係止翼13cが連続してそれぞれ形成される。ま
た、突出部13bの先端は、その横断面において二股に
分かれた一対の分岐部13dが形成され、突出部13b
の先端縁に当接するシリンダヘッド12との間に閉空間
を形成するように作られる。ここで、この実施の形態で
は、一対の分岐部13dの各先端の間隔は一対の係止翼
13cの各先端の間隔より大きくなるように形成され
る。
【0014】このように構成されたシリンダヘッドカバ
ー用ラバーシールでは、挿入部13aの両側部に凹溝1
1cに向かって幅が狭くなるような係止翼13cを形成
するので、その挿入部13aを凹溝11cに挿入する作
業が比較的容易になり、かつその挿入部13aが凹溝1
1cに完全に挿入された状態では、係止翼13cは図1
の拡大図に示すように凹溝11cの開口側に向かって変
形し、本発明のラバーシール13がその凹溝11cから
容易に離脱することを防止することができる。
【0015】また、突出部13bにおける一対の分岐部
13dは、シリンダヘッド12に当接して押し潰された
状態で先端縁がシリンダヘッド12に密着する。そし
て、分岐部13dとシリンダヘッド12との間に形成さ
れる空間に存在していたエアが外部に排出され、シリン
ダヘッドカバー11が振動してシリンダヘッド12に対
してそのシリンダヘッドカバー11が離れる方向に移動
する際、その空間が外気に対して負圧になり、ラバーシ
ール13の先端縁がシリンダヘッド12に押し付けられ
る面圧の減少を防止する。この結果、ラバーシール13
とシリンダヘッド12との間からのオイル漏れを防止す
る。特にこの実施の形態では、一対の分岐部13dの各
先端の間隔が一対の係止翼13cの各先端の間隔より大
きいので、分岐部13dとシリンダヘッド12との間に
形成される空間が大きくなり、外気に対して負圧となる
空間は拡大されてラバーシール13のシリンダヘッド1
2に押し付けられる面圧の減少を有効に防止することが
できる。
【0016】次に、このシリンダヘッドカバー用ラバー
シール13を用いた本発明におけるシリンダヘッドカバ
ーの取付構造を説明する。取付孔11b周囲のフランジ
部11aは、一対の弾性体から成る防振ワッシャ16に
より両側から挟まれる。取付孔11b両端周囲のフラン
ジ部11aには皿ざぐり11dがそれぞれ形成される。
一方、一対の防振ワッシャ16は硬度がHs30〜70
から成る合成ゴムから作られ、一対の防振ワッシャ16
の皿ざぐり11dに対向する面は、その皿ざぐり11d
の形状に相応する円錐台形状にそれぞれ形成される。フ
ランジ部11aに形成された凹溝11cには上述したラ
バーシール13の挿入部13aが挿着され、フランジ部
11aに形成された取付孔11bには一対の防振ワッシ
ャ16を貫通するようにして円筒状のボス17が挿入さ
れる。ボス17は前述したボルト14を雌ねじ12aに
螺合させた状態で、フランジ部11aを挟む一対の防振
ワッシャ16を適度に圧縮するような長さに形成され
る。
【0017】ボルト14には金属ワッシャ18が嵌入さ
れ、その金属ワッシャ18とともにボルト14がボス1
7に挿入される。その後ボルト14は、金属ワッシャ1
8がボス17の端部に当接するまで雌ねじ12aに螺合
され、ボルト14が螺合された状態で金属ワッシャ18
は一対の防振ワッシャ16を適度に圧縮するように構成
される。するとフランジ部11aは一対の防振ワッシャ
16により挟持され、フランジ部11aとシリンダヘッ
ド12の間に介在する防振ワッシャ16によりシリンダ
ヘッドカバー11はシリンダヘッド12から所定の高さ
浮き上がった状態でそのシリンダヘッド12に取付けら
れる。また、シリンダヘッドカバー11の取付け状態で
ラバーシール13の凹溝11cから突出する突出部13
bの先端縁はシリンダヘッド12に当接してオイル漏れ
を防止する。
【0018】このように構成されたシリンダヘッドカバ
ーの取付構造では、ラバーシール13と別個独立して設
けられた一対の防振ワッシャ16によりフランジ部11
aが挟持されてシリンダヘッドカバー11がシリンダヘ
ッド12から所定の高さ浮き上がるように取付けられ
る。従って、シリンダヘッドカバー11における振動を
十分に抑制し得る防振ワッシャ16の硬度、又はシリン
ダヘッドカバー11における振動を十分に抑制し得る締
め付け強度で、一対の防振ワッシャ16によるフランジ
部11aの挟持強度を設定することができ、このような
一対の防振ワッシャ16における硬度及び締め付け強度
を選択することによりシリンダヘッドカバーにおける振
動を十分に抑制してその振動に起因する騒音を十分に低
減することができる。
【0019】また、本発明では、取付孔11bの両端周
囲におけるフランジ部11aに皿ざぐり11dをそれぞ
れ形成し、一対の防振ワッシャ16の皿ざぐり11dに
対向する面をその皿ざぐり11dの形状に相応する円錐
台形状にそれぞれ形成したので、その皿ざぐり11dに
より円錐台形状に形成された防振ワッシャ16が案内さ
れて、一対の防振ワッシャ16を取付孔11b周囲のフ
ランジ部11aに配置する作業及びその位置決めが比較
的容易になる。また、ラバーシール13として上述した
本発明のラバーシール13を用いることにより、シリン
ダヘッド12とシリンダヘッドカバー11との間からオ
イルが漏れ出すことを有効に防止することができる。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のシリンダヘ
ッドカバー用ラバーシールによれば、凹溝に向かって幅
が狭くなるような係止翼を挿入部の両側部にそれぞれ形
成したので、その挿入部を凹溝に挿入する作業が比較的
容易になり、かつその挿入部が凹溝に完全に挿入されて
状態で、ラバーシールがその凹溝から離脱することを防
止することができる。また、突出部にその横断面におい
て二股に分かれた一対の分岐部を形成したので、その分
岐部における先端縁がシリンダヘッドに密着し、シリン
ダヘッドに対してシリンダヘッドカバーが離れる方向に
移動する際、その分岐部とシリンダヘッドとの間に形成
される空間内部が外気に対して負圧になり、その先端が
シリンダヘッドに押し付けられる面圧の減少を防止し
て、シリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとの間から
のオイル漏れを有効に防止することができる。
【0021】また、本発明におけるシリンダヘッドカバ
ーの取付構造では、ラバーシールと別個独立して設けら
れた一対の防振ワッシャによりフランジ部を挟持するの
で、一対の防振ワッシャの硬度又はその締め付け強度を
設定することができ、このような硬度及び締め付け強度
を適正に選択することによりシリンダヘッドカバーにお
ける振動を十分に抑制して、その振動に起因する騒音を
十分に低減することができる。この場合、取付孔両端周
囲のフランジ部に皿ざぐりを形成し、一対の防振ワッシ
ャの皿ざぐりに対向する面を皿ざぐりの形状に相応する
円錐台形状にそれぞれ形成すれば、その皿ざぐりにより
円錐台形状の防振ワッシャが案内されて、一対の防振ワ
ッシャを取付孔周囲のフランジ部に配置する作業及びそ
の位置決めが比較的容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の取付構造を示す図3のA−A線断面
図。
【図2】本発明のラバーシールの一部を示す斜視図。
【図3】そのシリンダヘッドカバーがラバーシールを介
してシリンダヘッドに取付けられる状態を示す斜視図。
【図4】従来例を示す図1に対応する断面図。
【符号の説明】
11 シリンダヘッドカバー 11a フランジ部 11b 取付孔 11c 凹溝 11d 皿ざぐり 12 シリンダヘッド 12a 雌ねじ 13 ラバーシール 13a 挿入部 13b 突出部 13c 係止翼 13d 分岐部 14 ボルト 16 防振ワッシャ 17 ボス 18 金属ワッシャ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドカバー(11)の周囲にフラ
    ンジ部(11a)が形成され、前記フランジ部(11a)のシリン
    ダヘッド(12)側全周に凹溝(11c)が形成され、前記凹溝
    (11c)に挿着されかつ挿着状態で前記凹溝(11c)から突出
    する長さを有するリング状のシリンダヘッドカバー用ラ
    バーシールにおいて、 前記凹溝(11c)に挿入されるリング状の挿入部(13a)と前
    記凹溝(11c)から突出して前記シリンダヘッド(12)に当
    接するリング状の突出部(13b)を有し、 前記凹溝(11c)に向かって幅が狭くなりかつ前記凹溝(11
    c)の両側に係止可能な一対の係止翼(13c)が前記挿入部
    (13a)の両側部にそれぞれ形成され、 前記突出部(13b)がその横断面において二股に分かれた
    一対の分岐部(13d)を有することを特徴とするシリンダ
    ヘッドカバー用ラバーシール。
  2. 【請求項2】 一対の分岐部(13d)の各先端の間隔が一
    対の係止翼(13c)の各先端の間隔より大きい請求項1記
    載のシリンダヘッドカバー用ラバーシール。
  3. 【請求項3】 凹溝(11c)より外側のシリンダヘッドカ
    バー(11)のフランジ部(11a)に取付孔(11b)が形成され、 前記取付孔(11b)に対向するシリンダヘッド(12)に雌ね
    じ(12a)が形成され、 前記取付孔(11b)周囲の前記フランジ部(11a)が一対の弾
    性体から成る防振ワッシャ(16)により両側から挟まれ、 請求項1又は2記載のラバーシール(13)の挿入部(13a)
    が前記凹溝(11c)に挿着され、 前記一対の防振ワッシャ(16)を貫通して円筒状のボス(1
    7)が前記取付孔(11b)に挿入され、 金属ワッシャ(18)が嵌入されたボルト(14)が前記ボス(1
    7)に挿入され、 前記ボルト(14)を前記雌ねじ(12a)に螺合することによ
    り前記フランジ部(11a)が前記一対の防振ワッシャ(16)
    により挟持されて前記シリンダヘッドカバー(11)が前記
    シリンダヘッド(12)に取付けられ、 前記シリンダヘッドカバー(11)の取付け状態で前記ラバ
    ーシール(13)の前記凹溝(11c)から突出する突出部(13b)
    の先端縁が前記シリンダヘッド(12)に当接しかつ前記フ
    ランジ部(11a)と前記シリンダヘッド(12)の間に介在す
    る防振ワッシャ(16)により前記シリンダヘッドカバー(1
    1)が前記シリンダヘッド(12)から所定の高さ浮き上がる
    ように構成されたシリンダヘッドカバーの取付構造。
  4. 【請求項4】 取付孔(11b)両端周囲のフランジ部(11a)
    に皿ざぐり(11d)がそれぞれ形成され、一対の防振ワッ
    シャ(16)の前記皿ざぐり(11d)に対向する面が前記皿ざ
    ぐり(11d)の形状に相応する円錐台形状にそれぞれ形成
    された請求項3記載のシリンダヘッドカバーの取付構
    造。
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