JP2003147860A - 外開口格子シェル建築構造物及びその構築方法 - Google Patents

外開口格子シェル建築構造物及びその構築方法

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JP2003147860A
JP2003147860A JP2001345066A JP2001345066A JP2003147860A JP 2003147860 A JP2003147860 A JP 2003147860A JP 2001345066 A JP2001345066 A JP 2001345066A JP 2001345066 A JP2001345066 A JP 2001345066A JP 2003147860 A JP2003147860 A JP 2003147860A
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Yasuo Tokuoka
康夫 徳岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存施設の利用に影響を与えることなく、そ
の上方空間を有効利用して外開口格子シェル建築構造物
を構築する。 【解決手段】 既存施設1の外周より上方に向けて略円
錐状に内方に傾斜させて配設するシェル5,5…と、該
シェル5,5…より外方に向けて水平に且つ、垂直方向
に所定間隔で配設されるフロアリング3,3…と、該フ
ロアリング3,3…の上下間に該シェル5,5…に沿っ
て垂直に且つ、円周方向に所定間隔で配設されるウエブ
4,4…とで外方に向けて開口部7,7…を有する建築
空間Rを形成して成る外開口格子シェル建築構造物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外開口格子シェル建
築構造物及びその構築方法に関するものであり、特に、
ベント工法にみられる支持架台仮設工法によらない構築
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
都市居住環境の改善をめぐり、屋上緑化等の緑化環境の
推進の気運が高まっている。また、個人のニーズとして
は、庭付き住宅と高層集合住宅の眺望を兼ね備えた住宅
の要望が強い。これらの実現手段としては、斜面住宅は
それを実現する一つの手段だが、土地利用効率が低いの
が難点である。
【0003】一方、倉庫、商業施設、スポーツ施設、観
客席、イベントホール、駐車場など格別日当たりの必要
性のない施設と土地資源の共有をすすめることにより上
方の空間を利用するための外開口格子シェル建築構造物
を得るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであ
り、本発明は該課題を解決することを目的とする。更
に、それら施設が既存施設である場合には、既存施設を
一旦撤去したり、支持架台仮設の設置に伴って、長期間
に亘って既存施設の利用を中断する等の問題が生じて、
その実現は困難であった。
【0004】そこで、既存施設の存在に関係なく、土地
利用を共有し、その上空を有効利用するための外開口格
子シェル建築構造物の構築方法に解決すべき技術的課題
が生じてくるのであり、本発明は該課題を解決すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、略円錐状内方に傾斜
させて配設するシェルと、該シェルより外方に当接し、
水平かつ、垂直方向に所定間隔で配設されるフロアリン
グと、該シェルより外方に当接し、垂直かつ、円周方向
に所定間隔で配設されるウエブからなる格子シェル構造
を、所定の高さまで積層配置することにより、外方に向
けて開口部を有する建築空間を形成する外開口格子シェ
ル建築構造物、及び、前記内方に傾斜させて配設するシ
ェルの角度を約45°とし、該シェルの頂部に大開口部
を形成する略円錐台形状の外開口格子シェル建築構造
物、並びに、リング状に基礎フロアリングを敷設し、該
基礎フロアリングの円周方向に所定間隔でウエブを固着
後、該ウエブ間に上方に向けて略円錐状に内方に傾斜さ
せてシェルを固着し、更に、該ウエブ上にフロアリング
を水平に配設した後、該フロアリングの外方に所定の隙
間を取り、水平にコンプレッションリングを配設し、且
つ、該コンプレッションリングの外方に、ジャッキを介
して取着したヨークを該コンプレッションリングの円周
方向に所定間隔で配設した後、該コンプレッションリン
グの内方を該フロアリングにヨークを介して止着し、該
フロアリングの上方に次のウエブを円周方向に所定間隔
で固着すると共に、前記ジャッキを伸張させることによ
り、前記フロアリング、ウエブ、シェルを外方向に引き
上げ水平に維持しながら、ウエブ間に上方に向けて略円
錐状に内方に傾斜させて次のシェルを固着し、以下、上
方に次のフロアリング、コンプレッションリング、ヨー
クの配設、ジャッキを伸張、並びにウエブ及びシェルの
固着を繰り返し行いながら、所定の高さまでフロアリン
グを積層配置し、最後に繰り返し設置したすべてのヨー
クのジャッキ伸張を解放する。もしくは、途中で一部の
ヨークのジャッキ伸張を解放する外開口格子シェル建築
構造物の構築方法を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1乃至図12に従って詳述する。図1は本発明の外開口
格子シェル建築構造物(以下構造物という)Sの斜視図
を示し、図2は断面図を示す。
【0007】該構造物Sの大きさは例えば底面の外径W
が200m程度、傾斜角θを45°として高さHが30
m、頂部の開口部8の内径がW1 が120m程度とす
る。又、該構造物Sは、図示は省略するが例えば、倉庫
やホール等のような格別日当たりを必要としない建築物
や、運動場や駐車場等のような上空に構造物のない既存
施設1の上方空間を利用して構築し、図2に示すように
該既存施設1の外周に敷設された鉄筋コンクリート板
(以下RC板という)からなる基礎フロアリング2の内
径より上方に向けて略円錐状に内方に傾斜させて鉄筋コ
ンクリート板からなるシェル5,5…を全周に配設す
る。
【0008】次に、該シェル5,5…より外方に向けて
水平に、且つ、垂直方向に所定間隔を取って別のRC板
からなるフロア板3a,3a…を組み合わせたフロアリ
ング3,3…を配設する。尚、該フロアリング3,3…
の大きさは、前記構造物Sの場合、底面の基礎フロアリ
ング2の幅Aを15m、上部のフロアリング3の幅Bを
9mとし、該フロアリング3,3の各層の高さH1 を3
mとし、10層にして構築する。
【0009】次に図2に示すように、下部のフロアリン
グ3と上部のフロアリング3との間に前記シェル5に沿
って垂直に、且つ、円周方向に所定間隔で別のRC板か
らなるウエブ4,4を配設する。これにより、下部のフ
ロアリング3と上部のフロアリング3と左右のウエブ
4,4と前記シェル5とによって外方に向けて開口部7
を有する建築空間Rが構築される。該建築空間Rは上下
の前記フロア板3a,3aと左右の前記ウエブ4,4
と、前方の前記シェル5の夫々のRC板に囲まれて耐震
性に優れたものとなる。
【0010】又、該建築空間Rは、階段状に傾斜されて
構築されるため、上空が完全に解放されていることによ
り、前記構造物のS内の各階コンプレッションリング6
に均等に天空光、太陽光線が照射され、オープンスペー
ス若しくは庭として利用した場合、効率的な緑化が可能
となる。斯くして、図1に示すように、該構造物Sの外
周に積層された建築空間R,Rが構築される。該シェル
5の頂部に大開口部8が形成され、前記既存施設1内に
も太陽光線がふんだんに照射される。なお、開口部8は
該構造物Sが傾斜構造物のため、開口面積が少なく、軽
量半透明の膜屋根の設置に適している。図3に示す構造
物は、外開口格子シェル建築構造物に鉄骨骨組みドーム
屋根を架設したものである。
【0011】又、前記構造物Sを構築する際、後述する
ようにRC板6a,6a…(幅3−6m、長さ7−9
m、厚さ60cm)からなるコンプレッションリング6,
6…を前記フロアリング3,3…の外方に水平に配設し
て行うが、構築終了後、該コンプレッションリング6,
6…をそのまま残し、図1に示すように該フロアリング
3,3…と該コンプレッションリング6,6…とを結合
する。
【0012】次に図4に従いその詳細を説明する。前記
フロアリング3を構成するRC板6aの外方に前記コン
プレッションリング6を構成するRC板6aを結合し、
且つ、該RC板6aを下階の前記ウエブ4から立設する
支持板17で支持すると共に、該RC板6aの上に木本
又は草木類の植物19,19…を植栽する。なお、該ウ
エブ4を延長して前記支持板17の代わりに用いてもよ
い。該建築空間R,R…の用途は、集合住宅、宿泊施
設、商業施設、オフィス、老人ホーム等、多岐に及ぶ。
【0013】次に図5乃至図8に従い前記構造物Sの構
築方法を説明する。先ず、前記既存施設1の外周のRC
板内にPC鋼材を配し、上部構造構築の進捗に呼応して
緊張力を増大せしめ、底部テンションリング部材となる
べきものとして、基礎フロアリング2をアンカー(図示
せず)で地盤に固定して敷設する。その後、該基礎フロ
アリング2の円周方向に所定間隔で別のRC板からなる
ウエブ4,4…を固着後、該ウエブ4,4間に上方に向
けて略円錐状に内方に傾斜させて別のRC板からなるシ
ェル5,5…を固着する。なお、前記テンションリング
は、前記構造物Sの規模や傾斜の度合いにより、構造物
Sの中層部分でのテンションリングの追加や、構築途中
の高さに応じたテンションリングの増し締めを随時行い
引張力を高める前記構造物Sが外側に膨らむのを防止す
る。
【0014】更に、該ウエブ4,4…上に前記フロア板
3a,3aからなるフロアリング3を水平に配設する。
該フロアリング3の形成方法は、前記基礎フロアリング
2と異なり、PC鋼材は配さない。その後、該フロアリ
ング3の外方に所定間隔を取って水平に前記RC板6
a,6aからなるコンプレッションリング6を配設す
る。
【0015】尚、図5は該フロアリング3及び該コンプ
レッションリング6が地上より2段目まで設置した状態
を示すが、以下に説明する構築方法は1段目のフロアリ
ング3の設置時に於いても同様の方法にて行うものであ
る。即ち、該フロアリング3の設置後、該フロアリング
3の上方に次のウエブ4,4…を円周方向に所定間隔で
固着するが、その際、該ウエブ4,4…及び該フロアリ
ング3の重力等により該フロアリング3が内方へ傾斜す
るのを防止する為に該フロアリング3の外方に配設され
る前記コンプレッションリング6とヨーク、ジャッキの
働きによって該フロアリング3を水平に維持するように
する。
【0016】次に図6(a)(b)に従いその方法を説
明する。図6(a)は該フロアリング3と該コンプレッ
ションリング6との関係を示す断面図であり、図6
(b)はその斜視図である。前述したように該フロアリ
ング3の外方に略10cmの隙間10を取り、水平に該コ
ンプレッションリング6を配設する。又、内方を該フロ
アリング3の上下を貫通するピン13,13,13で該
フロアリング3に止着され、且つ、外方を前記コンプレ
ッションリング6の外方部との間にジャッキ11を取着
したU字型の鋼材からなるヨーク12を該コンプレッシ
ョンリング6の円周方向に所定間隔で配設する。
【0017】尚、該コンプレッションリング6の上下面
と接する該ヨーク12の内面は、該コンプレッションリ
ング6の伸張時のガイドの役目を行うと共に、その移動
を容易にするために該コンプレッションリング6との間
に適度な隙間(図示せず)を予め確保しておく。そし
て、前記ジャッキ11を伸張させることにより、該コン
プレッションリング6に反力を取って前記フロアリング
3、ウエブ、シェルからなる傾斜格子構造体を水平かつ
適正な位置に維持させる。ヨーク・ジャッキの構造が、
該コンプレッションリングの円周方向に所定間隔で配設
した後、該フロアリングの上方に次のウエブを固着して
前記ジャッキを伸張させるので、該フロアリングに作用
する圧縮応力等によるバックリングが防止される。
【0018】その後、図7及び図8に示すように前記ウ
エブ4,4間に上方に向けて略円錐状に内方に傾斜させ
て次のシェル5,5…を固着した後、該ウエブ4,4…
の上部に次のフロアリング3を設置した後、次のコンプ
レッションリング6を配設して前述した方法を繰り返し
行い、該フロアリング3を所定の高さまで積層配置して
前記構造物Sを構築する。最後にすべてのジャッキの伸
張を解放し、シェル、ウエブ、フロアリングからなる構
造の応力状態を調整した後は、該ジャッキを取り外し、
前記フロアリング3に該コンプレッションリング6を結
合する。
【0019】なお、メゾネットフロアシステムの構造物
1 を得るには、各階に配設されたコンプレッションリ
ング6を1階ごとに幅の大きいコンプレッションリング
6,6に形成する。屋上庭園の幅が倍増し、緑化に好都
合となる。次に図9乃至図11に従い前記構造物Sの建
築空間R,R…へのアクセスについて説明する。図9に
示すように、各建築空間R,R…への水平移動のための
通路20,20…は、該構造物Sの強度を阻害しないよ
うに1階ごとに設けると共に、前記ウエブ4,4…の中
央に開口して設ける。そして、垂直移動のためのエレベ
ータ21,21…は図9に示すように各階同士を結ぶも
のと、図11に示すように所定の階数を結ぶエレベータ
24や別の所定の階数を結ぶエレベータ25を組み合わ
せることにより垂直移動を行う。
【0020】又、図10は前記メゾネットフロアシステ
ムの構造物S1 の垂直移動のためのエレベータ22を示
し、該エレベータ22,22…と前記図11に示す所定
の階数を結ぶエレベータ24及び別の所定の階数を結ぶ
エレベータ25とを組み合わせることにより垂直移動を
行う。
【0021】次に図12に従い外径の異なる構造物S3
を説明する。先ず、該構造物S3 の基礎部の外周に所定
幅のコンプレッションリング30を敷設すると共に、前
述したように基礎フロアリング2から円周方向に所定間
隔でウエブ4,4…を立設し、該ウエブ4,4間に上方
に向けて略円錐状に内方に傾斜させてシェル5,5…を
固着した後、該ウエブ4,4…上にフロア板3a,3a
からなるフロアリング3を水平に配設する。
【0022】次に、該フロアリング3の外方に前述と同
様の方法によりコンプレッションリング31を配設する
が、該コンプレッションリング31の外径は前記基礎部
のコンプレッションリング30の外径に合わせたものを
用いる。その後、前述の方法により更に上方に、ウエブ
4,4…の立設、シェル5,5…の固着及びフロアリン
グ3の設置を行う。そして、該フロアリング3の外方に
次のコンプレッションリング32を配設するが、該コン
プレッションリング32の幅は前記コンプレッションリ
ング31の幅の半分のものを用いる。その後、前述と同
様の方法により更に上方へと該構造物S3 を構築する
が、次の階のコンプレッションリング33の外径は、前
記コンプレッションリング32の外径と同じ大きさに
し、更にその上階に配設するコンプレッションリング3
4の幅は下階のコンプレッションリング33の幅の半分
のものを用いる。
【0023】斯くして、各階交互にコンプレッションリ
ングの幅を変えて所定の高さまでフロアリング3,3…
を積層することにより、図12に示す構造物S3 を完成
させる。尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り
種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変
されたものに及ぶことは当然である。
【0024】
【発明の効果】以上、説明したように請求項1記載の発
明は、基礎フロアリングの外周より上方に向けて配設す
るシェルと、該シェルより外方に向けて配設するフロア
リングと、該フロアリング間にウエブを配設して外方に
向けて開口部を有する円錐台形状の外部開口格子シェル
建築構造物であり、板要素特有の耐震性に優れた構造物
となっている。また、円錐台形状に特有の自重による締
め付け力により、各層の水平フロアリングに適度の圧縮
プレストレス応力が載荷され、自重荷重作用時にあって
はフロアリングを除くウエブ及び、シェル部材にあって
は強度に傾斜する構造にもかかわらず、引張応力は極め
て小さく、また地震力作用時においても、すべての部位
の応力が良好に維持される高い安定性を発揮する。該建
築空間Rは、階段状に傾斜されて構築されるため、すべ
ての建築空間の各階に均等に天空光、太陽光線が照射さ
れる。また、コンプレッションリングはオープンスペー
ス若しくは庭として利用でき、木本又は草木類の植物を
植栽等を行うことにより、居住者の生活環境が良くなる
と共に、高層建築の眺望と低層住宅の緑環境が合わせて
確保でき、更に景観保全が図れる。
【0025】請求項2記載の発明は、前記請求項1記載
の発明の効果に加えて前記シェルの角度を45°とし、
該シェルの上端部に開口部を形成するので既存施設に太
陽光線が照射されて自然環境が維持される。
【0026】請求項3記載の発明は、 1.構造物の支持するための仮設構造物の不要 2.既設構造物の存在が関係ない 3.また、本工法の特徴とする各構築段階におけるジャ
ッキ伸張操作によるコンプレッションリング載荷力を調
整すること、及び、最後に一気に解放することによっ
て、円錐台形状に特有の自重による締め付け力による構
造物全体の応力・変位を調整、再配分することができ
る。このため、従来より行われてきている施工時の支持
架台仮設工法に比べて、地震力作用時においても、必要
な部位の応力が改善される。前記フロアリングの外方に
所定間隔を取り、水平にコンプレッションリングを配設
し、前方を該フロアリングに止着し、且つ、外方を該コ
ンプレッションリングの外方部との間にジャッキを取着
したヨークを該コンプレッションリングの円周方向に所
定間隔で配設した後、該フロアリングの上方に次のウエ
ブを固着して前記ジャッキを伸張させるので、該コンプ
レッションリングに作用する圧縮応力等によるバックリ
ングが防止され、シェル構造物が容易に構築することが
できる。又、既存施設を残存させた状態で、その上方空
間で施工できるので、従来のように既存施設を一旦撤去
したり、長時間に亘って既存施設の利用を中断する等の
弊害がなくなる。
【0027】斯くして、既存施設の上方空間に天空光・
太陽光線が照射する建築空間が形成でき、緑化等による
自然環境が得られる等、正に諸種の著大なる効果を奏す
る発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、外開口格子シェ
ル建築構造物の斜視図。
【図2】外開口格子シェル建築構造物の断面図。
【図3】外開口格子シェル建築構造物に鉄骨骨組みドー
ム屋根を架設した斜視図。
【図4】各階の緑化状態を示す側断面図。
【図5】ウエブの立設状態を示す斜視図。
【図6】(a)フロアリングとコンプレッションリング
との関係を示す断面図。 (b)フロアリングとコンプレッションリングとの関係
を示す斜視図。
【図7】ウエブの上部に更にフロアリングを配設した状
態を示す斜視図。
【図8】フロアリングの外方へコンプレッションリング
を配設した状態を示す斜視図。
【図9】各階へのアクセス方法を示す解説図。
【図10】各階へのアクセス方法を示す解説図。
【図11】各階へのアクセス方法を示す解説図。
【図12】他の外開口格子シェル建築構造物の斜視図。
【符号の説明】
1 既存施設 2 基礎フロアリング 3 フロアリング 4 ウエブ 5 シェル 6 コンプレッションリング 7 開口部 8 上端開口部 10 隙間 11 ジャッキ 12 ヨーク 30〜34 コンプレッションリング S,S1 ,S2 ,S3 外開口格子シェル建築構造物 θ 角度 R 建築空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円錐状内方に傾斜させて配設するシェ
    ルと、該シェルより外方に当接し、水平かつ、垂直方向
    に所定間隔で配設されるフロアリングと、該シェルより
    外方に当接し、垂直かつ、円周方向に所定間隔で配設さ
    れるウエブからなる格子シェル構造を、所定の高さまで
    積層配置することにより、外方に向けて開口部を有する
    建築空間を形成することを特徴とする外開口格子シェル
    建築構造物。
  2. 【請求項2】 前記内方に傾斜させて配設するシェルの
    角度を約45°とし、該シェルの頂部に大開口部を形成
    する略円錐台形状を特徴とする請求項1記載の外開口格
    子シェル建築構造物。
  3. 【請求項3】 リング状に基礎フロアリングを敷設し、
    該基礎フロアリングの円周方向に所定間隔でウエブを固
    着後、該ウエブ間に上方に向けて略円錐状に内方に傾斜
    させてシェルを固着し、更に、該ウエブ上にフロアリン
    グを水平に配設した後、該フロアリングの外方に所定の
    隙間を取り、水平にコンプレッションリングを配設し、
    且つ、該コンプレッションリングの外方に、ジャッキを
    介して取着したヨークを該コンプレッションリングの円
    周方向に所定間隔で配設した後、該コンプレッションリ
    ングの内方を該フロアリングにヨークを介して止着し、
    該フロアリングの上方に次のウエブを円周方向に所定間
    隔で固着すると共に、前記ジャッキを伸張させることに
    より、前記フロアリング、ウエブ、シェルを外方向に引
    き上げ水平に維持しながら、ウエブ間に上方に向けて略
    円錐状に内方に傾斜させて次のシェルを固着し、以下、
    上方に次のフロアリング、コンプレッションリング、ヨ
    ークの配設、ジャッキを伸張、並びにウエブ及びシェル
    の固着を繰り返し行いながら、所定の高さまでフロアリ
    ングを積層配置し、最後に繰り返し設置したすべてのヨ
    ークのジャッキ伸張を解放する。もしくは、途中で一部
    のヨークのジャッキ伸張を解放することを特徴とする外
    開口格子シェル建築構造物の構築方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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