JP2003146879A - 精神分裂病治療及び/又は予防薬 - Google Patents

精神分裂病治療及び/又は予防薬

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JP2003146879A
JP2003146879A JP2001343624A JP2001343624A JP2003146879A JP 2003146879 A JP2003146879 A JP 2003146879A JP 2001343624 A JP2001343624 A JP 2001343624A JP 2001343624 A JP2001343624 A JP 2001343624A JP 2003146879 A JP2003146879 A JP 2003146879A
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atom
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alkyl
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JP2001343624A
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English (en)
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Mitsuhiro Makino
充裕 牧野
Yutaka Kitano
裕 北野
Kiyoshi Takasago
浄 高砂
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精神分裂病の治療及び/又は予防
薬を提供する。 【解決手段】 各種置換基を有する式(I) 【化1】 で表される化合物若しくはその塩、又はそれらいずれか
の溶媒和物を含有する精神分裂病の治療及び/又は予防

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精神分裂病の治療
及び/又は予防に有用な式(I)で表される化合物の使
用に関する。
【0002】
【従来の技術】精神分裂病は、その急性期には陽性症状
(幻聴、妄想、思考奪取・吹入、させられ体験等)、慢
性期にはさらに陰性症状(感情の平板化、意欲の低下、
自閉等)が認められる精神疾患である。従来、抗精神分
裂病薬としてはドパミンD2受容体遮断薬が用いられてい
たが、ドパミンD2受容体遮断薬は陽性症状に対しては有
効性を示すが、陰性症状に対しては有効性を示さず、ま
た、薬効に基づく副作用として錐体外路障害、高プロラ
クチン血漿を生じることが報告されている(Reynolds G
P, Trend Pharmacol Sci 13, 116-121(1992), Casey D,
J Clin Psychiatry 57, 40-45(1996))。その後、ドパ
ミンD2受容体遮断薬作用に加え、セロトニン5-HT2A受容
体遮断作用を併せ持つ薬物が見出された。ドパミンD2受
容体遮断薬作用とセロトニン5-HT2A受容体遮断作用を併
せ持つ薬物は、ドパミンD2受容体遮断作用のみを有する
薬物に比較して陽性症状に対する有効性は劣るが、陰性
症状にも有効であり、かつ錐体外路障害、高プロラクチ
ン血漿等の副作用を生じにくいことが報告されている
(Schmidt CJ et al, Life Sci 56, 2209-2222(1995),
Casey D, J Clin Psychiatry 57, 40-45(1996))。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】副作用が少なく、より
治療効果が高い、精神分裂病の治療及び/又は予防薬を
提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明者らは、鋭意検討し
た結果、式(I)で表される化合物が精神分裂病の陽性
症状及び陰性症状いずれに対しても効果を示すことを見
出し本発明を完成した。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、式(I)
【0006】
【化3】 (式中、Qは、 アリール基、 複素環基、 ジアリールメチル基、 アリール基と炭素数1から6のアルキレン基とから構
成されるアラルキル基、 炭素数1から8のアルキル基、又は、 炭素数3から8のシクロアルキル基を表すが、ここ
で、アリール基、複素環基、そしてジアリールメチル基
及びアラルキル基中のアリール基は、 1. 炭素数1から6のアルキル基、 2. 炭素数1から6のアルコキシル基、 3. トリフルオロメチル基及び2,2,2−トリフル
オロエチル基、 4. トリフルオロメトキシル基及び2,2,2−トリ
フルオロエトキシル基、 5. 炭素数1から6のアルキルチオ基、 6. 炭素数1から6のアルキルスルフィニル基、 7. 炭素数1から6のアルキルスルホニル基、 8. 炭素数1から6のアルキル基とカルボニル基とか
ら構成されるアルカノイル基、 9. 炭素数2から7のアルカノイルオキシ基、 10. 炭素数2から7のアルカノイルアミノ基、 11. アミノ基、 12. 炭素数1から6のアルキル基を有するモノアル
キルアミノ基、 13. 各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であ
るジアルキルアミノ基、 14. 水酸基、 15. ハロゲン原子、 16. 炭素数2から6のパーフルオロアルキル基、 17. シアノ基、 18. ニトロ基、 19. カルボキシル基、 20. 炭素数1から6のアルコキシル基とカルボニル
基とから構成されるアルコキシカルボニル基、 21. テトラゾリル基、 22. スルファモイル基、 23. メチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基及び
プロピレンジオキシ基、 24. モルホリノスルホニル基、 25. ピペラジノスルホニル基、 26. 炭素数1から6のアルキル基を有する4−アル
キルピペラジノスルホニル基、 27. 各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であ
るジアルキルアミノ基を有する4−(ジアルキルアミ
ノ)ピペリジノ基、 28. 炭素数1から6のアルキル基を有する4−(モ
ノアルキルアミノ)ピペリジノ基、及び 29. 4−アミノピペリジノ基、 からなる群の置換基から選ばれる1以上の置換基を有し
ていてもよい。Rは、式
【0007】
【化4】
【0008】(式中、Gは a.置換基を有していてもよいフェニル基、 b.フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンゾ
イル基、 c.フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンジ
ルカルボニル基、 d.フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンゾ
イルメチル基、 e.フェニル基部分に置換基を有していてもよいα−ヒ
ドロキシベンジル基、 f.異原子として窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含
み、置換基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基
(ここで、異原子が窒素原子の場合にこの窒素原子は、
水素原子もしくは炭素数1から6のアルキル基を有する
か又はインダゾール環との結合部分となる。)、 g.異原子として窒素原子1個と、第2の異原子とし
て、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含み、置換基を
有していてもよい5員環の芳香族複素環基(ここで、第
2の異原子が窒素原子の場合にこの窒素原子は、水素原
子もしくは炭素数1から6のアルキル基を有するか又は
インダゾール環との結合部分となる。)、 h.異原子として窒素原子2個と、第3の異原子とし
て、窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子を含み、置換基
を有していてもよい5員環の芳香族複素環基(ここで、
第3の異原子が窒素原子の場合にこの窒素原子は、水素
原子もしくは炭素数1から6のアルキル基を有するか又
はインダゾール環との結合部分となる。)、 i.窒素原子1個又は2個を含み、置換基を有していて
もよい6員環の芳香族複素環基、 j.異原子として窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含
み、置換基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基
と、炭素数1から3のアルキレン基とから構成される複
素環置換アルキル基(ここで、異原子が窒素原子の場合
にこの窒素原子は、水素原子又は炭素数1から6のアル
キル基を有する。)、 k.異原子として窒素原子1個と、第2の異原子とし
て、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含み、置換基を
有していてもよい5員環の芳香族複素環基と、炭素数1
から3のアルキレン基とから構成される複素環置換アル
キル基(ここで、第2の異原子が窒素原子の場合にこの
窒素原子は、水素原子もしくは炭素数1から6のアルキ
ル基を有するか又はアルキレン基との結合部分とな
る。)、 l.異原子として窒素原子2個と、第3の異原子とし
て、窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子を含み、置換基
を有していてもよい5員環の芳香族複素環基と、炭素数
1から3のアルキレン基とから構成される複素環置換ア
ルキル基(ここで、第3の異原子が窒素原子の場合にこ
の窒素原子は、水素原子もしくは炭素数1から6のアル
キル基を有するか又はアルキレン基との結合部分とな
る。)、 m.窒素原子1個又は2個を含み、置換基を有していて
もよい6員環の芳香族複素環基と、炭素数1から3のア
ルキレン基とから構成される複素環置換アルキル基、 n.水酸基1個を有する炭素数2から3のアルキレン基
と置換基を有していてもよいフェニル基とから構成され
るフェニルヒドロキシアルキル基、 o.2−フェニルエチニル基(このフェニル基は置換基
を有していてもよい。)、 p.テトラゾリル基、 q.モルホリノ基、 r.炭素数2から7のアルカノイルアミノ基、 s.テトラゾリル基と炭素数1から3のアルキレン基と
から構成されるテトラゾリルアルキル基(ここでアルキ
レン基はテトラゾリル基の炭素原子又は窒素原子におい
て結合している。)、 t.モルホリノ基と炭素数1から3のアルキレン基とか
ら構成されるモルホリノアルキル基、 u.4−アルコキシカルボニルシクロヘキシル基(ここ
で、アルコキシル基は炭素数1から6のものであ
る。)、 v.アルコキシカルボニル基(ここで、アルコキシル基
は炭素数1から6のものである。)、 w.1−アルキルインドール−2−イル基(ここでアル
キル基は炭素数1から6のもので,インドールはさらに
置換基を有していてもよい。)、 x.ピロリドン−1−イル基、 y.2−グアニジノチアゾリル基、 z.2−グアニジノチアゾリル基と炭素数1から3のア
ルキレン基とから構成される(2−グアニジノチアゾリ
ル)−アルキル基、 A.置換基を有していてもよい1,4−ジヒドロピリジ
ル基、 B.炭素数1から6のアルキル基を有する4−アルキル
ピペラジノ基と炭素数1から6のアルキレン基とから構
成される4−アルキルピペラジノアルキル基、 C.4−(モルホリノスルホニル)フェニル基と炭素数
1から6のアルキレン基とから構成される4−(モルホ
リノスルホニル)フェニルアルキル基、 D.4−(ピペラジノスルホニル)フェニル基と炭素数
1から6のアルキレン基とから構成される4−(ピペラ
ジノスルホニル)フェニルアルキル基、 E.炭素数1から6のアルキル基を有する4−(4−ア
ルキルピペラジノスルホニル)フェニル基と炭素数1か
ら6のアルキレン基とから構成される4−(4−アルキ
ルピペラジノスルホニル)フェニルアルキル基、 F.炭素数2から7のアルコキシカルボニル基と炭素数
1から6のアルキレン基とから構成されるアルコキシカ
ルボニルアルキル基、 G.カルボキシル基と炭素数1から6のアルキレン基と
から構成されるカルボキシアルキル基、 H.炭素数1から6のアルキル基2個が置換したジアル
キルアミノ基をピペリジンの4位に有する4−ジアルキ
ルアミノピペリジノ基がフェニル基の4位に結合した
4−(4−ジアルキルアミノピペリジノ)フェニル基
と、炭素数1から6のアルキレン基とから構成される
[4−(4−ジアルキルアミノピペリジノ)フェニル]
アルキル基、 I.炭素数1から6のアルキル基が置換したモノアルキ
ルアミノ基をピペリジンの4位に有する4−モノアルキ
ルアミノピペリジノ基がフェニル基の4位に結合した
4−(4−モノアルキルアミノピペリジノ)フェニル基
と、炭素数1から6のアルキレン基とから構成される
4−(4−モノアルキルアミノピペリジノ)フェニルア
ルキル基、 J.4−アミノピペリジノ基がフェニル基の4位に結合
した4−(4−アミノピペリジノ)フェニル基と、炭素
数1から6のアルキレン基とから構成される[4−(4
−アミノピペリジノ)フェニル]アルキル基、 K.炭素数1から6のアルキル基2個が置換したジアル
キルアミノ基をピペリジンの4位に有する4−ジアルキ
ルアミノピペリジノ基と、炭素数1から6のアルキレン
基とから構成される(4−ジアルキルアミノピペリジ
ノ)アルキル基、 L.炭素数1から6のアルキル基が置換したモノアルキ
ルアミノ基をピペリジンの4位に有する4−モノアルキ
ルアミノピペリジノ基と、炭素数1から6のアルキレン
基とから構成される(4−モノアルキルアミノピペリジ
ノ)アルキル基、 M.4−アミノピペリジノ基と、炭素数1から6のアル
キレン基とから構成される(4−アミノピペリジノ)ア
ルキル基、 N.置換基を有していてもよいフェニル基と炭素数1か
ら6のアルキレン基とから構成されるフェニルアルキル
基。及び、 O.水素原子、からなる群の置換基から選ばれる置換基
を表し、ここで、a.からO.で示される置換基群の置
換基に関して置換基を有していてもよいとは、 1. 炭素数1から6のアルキル基、 2. 炭素数1から6のアルコキシル基、 3. トリフルオロメチル基及び2,2,2−トリフル
オロエチル基、 4. トリフルオロメトキシル基及び2,2,2−トリ
フルオロエトキシル基、 5. 炭素数1から6のアルキルチオ基、 6. 炭素数1から6のアルキルスルフィニル基、 7. 炭素数1から6のアルキルスルホニル基、 8. 炭素数1から6のアルキル基とカルボニル基とか
ら構成されるアルカノイル基、 9. 炭素数2から7のアルカノイルオキシ基、 10. 炭素数2から7のアルカノイルアミノ基、 11. アミノ基、 12. 炭素数1から6のアルキル基を有するモノアル
キルアミノ基、 13. 各々が独立に炭素数1から6のアルキル基を有
するジアルキルアミノ基、 14. 水酸基、 15. ハロゲン原子、 16. 炭素数2から6のパーフルオロアルキル基、 17. シアノ基、 18. ニトロ基、 19. カルボキシル基、 20. 炭素数1から6のアルコキシル基とカルボニル
基とから構成されるアルコキシカルボニル基、 21. テトラゾリル基、 22. スルファモイル基、 23. メチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基及び
プロピレンジオキシ基、 24. モルホリノスルホニル基、 25. ピペラジノスルホニル基、 26. 炭素数1から6のアルキル基を有する4−アル
キルピペラジノスルホニル基、 27. 各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であ
るジアルキルアミノ基を有する4−(ジアルキルアミ
ノ)ピペリジノ基、 28. 炭素数1から6のアルキル基を有する4−(モ
ノアルキルアミノ)ピペリジノ基、及び、 29. 4−アミノピペリジノ基、 からなる群の置換基から選ばれる1以上の置換基を有す
る場合をいう。R及びRは各々独立に、炭素数1か
ら6のアルキル基、炭素数1から6のアルコキシル基、
トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチ
ル基、トリフルオロメトキシル基、2,2,2−トリフ
ルオロエトキシル基、炭素数1から6のアルキルチオ
基、炭素数1から6のアルキルスルフィニル基、炭素数
1から6のアルキルスルホニル基、炭素数1から6のア
ルキル基とカルボニル基とから構成されるアルカノイル
基、炭素数2から7のアルカノイルオキシ基、炭素数2
から7のアルカノイルアミノ基、アミノ基、炭素数1か
ら6のアルキル基を有するモノアルキルアミノ基、各々
が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジアルキル
アミノ基、水酸基、ハロゲン原子、炭素数2から6のパ
ーフルオロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキ
シル基、炭素数1から6のアルコキシル基とカルボニル
基とから構成されるアルコキシカルボニル基、テトラゾ
リル基、スルファモイル基、メチレンジオキシ基、エチ
レンジオキシ基、モルホリノスルホニル基、ピペラジノ
スルホニル基、炭素数1から6のアルキル基を有する4
−アルキルピペラジノスルホニル基、各々が独立に炭素
数1から6のアルキル基であるジアルキルアミノ基を4
位に有する4−ジアルキルアミノピペリジノ基、炭素数
1から6のアルキル基を有する4−モノアルキルアミノ
ピペリジノ基、又は、4−アミノピペリジノ基を表
す。)で表され、Zは、 炭素数1から3のアルキレン基、 炭素数2から4のアルケニレン基、 水酸基1個を有する炭素数1から3のアルキレン基、 カルボニル原子団、 炭素鎖の一端又は中間にカルボニル原子団1個を含む
炭素数1から2のアルキレン基、又は、 オキザリル基、 を表す。)で表される化合物若しくはその塩、又はそれ
らいずれかの溶媒和物を含有する精神分裂病の治療及び
/又は予防薬に関する。また、3−[2−[4−(3−
クロロ−2−メチルフェニル)−1−ピペラジニル]エ
チル]−5,6−ジメトキシ−1−(4−イミダゾリル
メチル)−1H−インダゾール 2塩酸 3.5水和物
を含有する精神分裂病の治療及び/又は予防薬に関す
る。本発明に係る化合物は、特開平7−97364号公
報に記載されている化合物である。そして、その作用と
しては、カルモジュリンを阻害することによる脳神経細
胞死抑制作用(特開平7−41431号公報)が知られ
ているが、これらの化合物の精神分裂病の治療及び/又
は予防作用は知られていない。これらの化合物は、例え
ば、特開平7−97364号公報に記載された方法で容
易に製造することができる。式(I)で表される化合物
について説明する。
【0009】本発明に係る化合物の部分構造Qは、ア
リール基、複素環基、ジアリールメチル基、アリ
ール基と炭素数1から6のアルキレン基とから構成され
るアラルキル基、炭素数1から8のアルキル基、又は
炭素数3から8のシクロアルキル基、から選ばれる構
造の置換基である。
【0010】ここでアリール基は、芳香族化合物から導
かれる置換基であり、たとえばフェニル基やナフチル基
が代表的なものである。複素環化合物にも芳香族化合物
が存在するが、本発明に係る化合物においては特に芳香
族炭化水素化合物から導かれる置換基を意味する。
【0011】複素環基は、複素環化合物から導かれる置
換基である。複素環化合物のうち本発明に係る化合物に
おいて好ましいのは含窒素複素環化合物である。含窒素
複素環化合物でも芳香族、部分飽和、飽和等があるが、
その中でも芳香族複素環であるものが好ましい。含窒素
芳香族複素環化合物としては、ピロール、イミダゾー
ル、ピラゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、
ピラジン、インドール、キノリン、イソキノリン、シン
ノリン、フタラジン、キナゾリン、キノキサリン、ナフ
チリジン、ピリドピリジン類、カルバゾール、カルボリ
ン、フェナンスリジン、アクリジン等を挙げることがで
き、これらから導かれる置換基を本発明に係る化合物は
有することができる。これらの置換基のうちでは、ピリ
ジル基、ピリミジル基及びイソキノリル基が好ましい。
【0012】また、含窒素複素環置換基以外でも酸素原
子、硫黄原子を含む複素環置換基であってもよい。この
場合でも、飽和、部分飽和そして芳香族のいずれもが可
能である。例えば、チエニル、ベンゾチエニル、フリ
ル、フラニル、ベンゾフラニル、クロメニル等であって
もよい。これらのうちではベンゾフラニル基、あるいは
ジヒドロベンゾフラニル基等が好ましい。
【0013】この他、イソチアゾリル、イソオキサゾリ
ル、オキサジニル等の如く異原子が複数種存在する置換
基でもよい。
【0014】ジアリールメチル基は、メチル基の水素原
子のうちの2個がアリール基2個と置き換わった構造の
置換基であるが、アリール基としては先に述べたもので
よい。ジアリールメチル基の最も代表的なものはジフェ
ニルメチル基である。
【0015】アリール基と炭素数1から6のアルキレン
基とから構成されるアラルキル基は(これはアラルキル
基の構造の説明のために、アラルキル基が便宜的にアリ
ール基部分とアルキレン基部分の2個のパーツで構成さ
れているように捕らえられるということを意味する。し
たがって実際のアラルキル基がこのような2個のパーツ
の組み合わせの反応によって調製されるという意味では
ない。本明細書においては各種の置換基の説明に同様な
表現を以下で使用している。)、先に述べたアリール基
にアルキレン基の一端が結合した構造の置換基である。
代表的なものとしてはベンジル基、フェネチル基等であ
る。
【0016】アルキル基は炭素数が1から8のものでよ
いが、直鎖状であっても分枝状であってもよい。
【0017】シクロアルキル基は、炭素数3から8のも
のでよく、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基等で
ある。
【0018】以上述べた、アリール基、複素環基、ジア
リールメチル基、炭素数1から8のアルキル基、炭素数
3から8のシクロアルキル基、そしてアリール基と炭素
数1から6のアルキレン基とから構成されるアラルキル
基の各置換基は、さらに種々の置換基によって置換され
ていてもよい。特に、アリール基、複素環基、そしてジ
アリールメチル基及びアラルキル基のアリール基は置換
基を有していてよい。このような置換基としては、次に
示す置換基の群から選ばれるものである。
【0019】アルキル基。アルキル基は、炭素数1から
6のもので、直鎖状であっても分枝状であってもよい。
さらに炭素数が3以上の場合には環状アルキル基であっ
てもよい。
【0020】アルコキシル基。アルコキシル基は、炭素
数が1から6のものであるが上記のアルキル基と酸素原
子から構成されたものでよく、すなわちアルキル部分
は、直鎖状、分枝状及び環状のいずれでもよい。
【0021】トリフルオロメチル基及び2,2,2-トリフル
オロエチル基。
【0022】トリフルオロメトキシル基及び2,2,2-トリ
フルオロエトキシル基。
【0023】アルキルチオ基。アルキルチオ基は、炭素
数が1から6である上記のアルキル基と硫黄原子から構
成されたものであって、すなわちアルキル部分は、直鎖
状、分枝状及び環状のいずれでもよい。次の構造を有し
ている。
【0024】
【化4】アルキル-S-アルキルスルフィニル基。アルキ
ルスルフィニル基は、上記のアルキルチオ基の硫黄原子
が酸素原子1個によって酸化されて生ずる置換基で、次
に示す構造を有している。
【0025】
【化5】アルキル-SO-アルキルスルホニル基。アルキル
スルホニル基は、上記のアルキルチオ基の硫黄原子が酸
素原子2個によって酸化されて生ずる置換基で、次に示
す構造を有している。
【0026】
【化6】アルキル-SO2-アルカノイル基。アルカノイル
基は、脂肪族カルボン酸のカルボン酸部分から水酸基を
除去して生ずる構造の置換基である。次に示す構造を有
している。
【0027】
【化7】アルキル-CO- アルカノイルオキシ基。アルカノイルオキシ基は、上記
のアルカノイル基に酸素原子が付加した構造、又は脂肪
族カルボン酸のカルボン酸部分から水素原子を除去した
構造の置換基である。次に示す構造を有している。
【0028】
【化8】アルキル-CO-O- アルカノイルアミノ基。アルカノイルアミノ基は、アミ
ノ基の2個の水素原子のうちの一方がアルカノイル基に
置き換わった構造を有している。次に示す構造を有して
いる。
【0029】
【化9】アルキル-CO-NH- アミノ基。
【0030】モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ
基。モノアルキルアミノ基は、アミノ基の2個の水素原
子のうちの一方がアルキル基となった構造であり、ジア
ルキルアミノ基は、アミノ基の水素原子の両方がアルキ
ル基となった構造を有している。
【0031】水酸基。
【0032】ハロゲン原子。
【0033】パーフルオロアルキル基。パーフルオロア
ルキル基は、アルキル基の水素原子が全てフッ素原子に
置き換わった構造であり、直鎖状、分枝状又は環状構造
を有している。
【0034】シアノ基。
【0035】ニトロ基。
【0036】カルボキシル基。
【0037】アルコキシルカルボニル基。アルコキシル
カルボニル基は、アルキル基とカルボニル基が酸素原子
を介して結合した構造であるが、そのアルキル基部分は
直鎖状、分枝状又は環状のいずれでもよい。次に示す構
造を有している。
【0038】
【化10】アルキル-O-CO- テトラゾリル基。テトラゾリル基は、5員環の複素環置
換基である。
【0039】スルファモイル基。
【0040】メチレンジオキシ基。メチレンジオキシ
基、エチレンジオキシ基及びプロピレンジオキシ基は、
【0041】
【化11】-O-(CH2)q-O- の構造を有し、ここでqが1から3のものである。な
お、2個の酸素原子の結合する炭素原子は隣接する炭素
原子である。
【0042】モルホリノスルホニル基。モルホリノスル
ホニル基は次式、
【0043】
【化12】モルホリノ(即ち、4-モルホニル基)-SO2-
で表される構造を有している。
【0044】ピペラジノスルホニル基。ピペラジノスル
ホニル基は次式、
【0045】
【化13】(1-ピペラジニル)-SO2-で表される構造を
有している。
【0046】4-アルキルピペラジノスルホニル基。4-ア
ルキルピペラジノスルホニル基は次式、
【0047】
【化14】(4-アルキル-1- ピペラジニル)-SO2-で表
される構造を有し、ピペラジニル基の4位のアルキル基
は炭素数1から6のアルキル基である。
【0048】4-(ジアルキルアミノ)ピペリジノ基。4-
(ジアルキルアミノ)ピペリジノ基は次式
【0049】
【化15】4-ジアルキルアミノ-1- ピペリジニルで表さ
れる構造を有し、ピペラジニル基の4位のジアルキルア
ミノ基は各々が独立に炭素数1から6であるアルキル基
を有している。
【0050】4-(モノアルキルアミノ)ピペリジノ基。
4-(モノアルキルアミノ)ピペリジノ基は次式
【0051】
【化16】4-モノアルキルアミノ-1- ピペリジニルで表
される構造を有し、ピペラジニル基の4位のモノアルキ
ルアミノ基は炭素数1から6のアルキル基を有するもの
である。
【0052】4-アミノピペリジノ基。4-アミノピペリジ
ノ基はピペリジニル基の4位にアミノ基を有している。
【0053】以上の置換基で構成される置換基の群から
選ばれる置換基の数は1以上であってよく、同一又は異
なっていてもよい。
【0054】さらに、これらの置換基群から選ばれる置
換基は、Qに含まれる置換基のうちのアルキル基及び環
状アルキル基上にあってもよい。
【0055】置換基Qとしてはすでに説明したもののう
ちではアリール基が好ましい。そしてアリール基として
はフェニル基が好ましい。このフェニル基は1以上の置
換基を有していてもよい。このフェニル基上に置換基は
メタ位にあるのが好ましい(このメタ位はフェニル基が
ピペラジンに結合する部位を基準にしている。)。フェ
ニル基上の置換基として、メタ位の置換基としては電子
吸引性の置換基、そしてこの場合に電子供与性の置換基
を第2の置換基として有しているものがよい。メタ位の
電子吸引性の置換基としてはハロゲン原子、とりわけ塩
素原子、及びトリフルオロメチル基が好ましい。メタ位
の置換基がハロゲン原子である場合にはこのフェニル基
はさらに置換基としてアルキル基を有していてもよい。
一方メタ位の電子吸引性の置換基がトリフルオロメチル
基の場合にはさらに置換基としてアルコキシル基を有し
ていてもよい。
【0056】部分構造Qとして特に好ましいものは、少
なくとも1個の置換基をメタ位に有するフェニル基が挙
げられ、置換基としてはハロゲン原子が特に好ましい。
中でも、2−メチル−3−クロロフェニル基が最も好ま
しい。
【0057】本発明に係る化合物中のピペラジン環のも
う一方の窒素原子には、炭素数1から3のアルキレン
基、炭素数2から4のアルケニレン基、水酸基1個
を有する炭素数1から3のアルキレン基、カルボニル
原子団、炭素鎖の一端又は中間にカルボニル原子団1
個を含む炭素数1から2のアルキレン基、又は、オキ
ザリル基、のZ部分を介して、R部分
【0058】
【化17】
【0059】が置換している。
【0060】Z部分のアルキレン基は、下記構造式中、
【0061】
【化18】-(CH2)r- rが1から3でのものあり、アルケニレン基は、炭素数
2から4のアルキレン基のうちで、炭素炭素間の結合の
1個が二重結合であるものであり、その二重結合の位置
は末端でも中間であってもよい。
【0062】水酸基1個を有する炭素数1から3のアル
キレン基は、炭素数1から3のアルキレン基の炭素原子
の一個が水酸基を有しているものであるが、その水酸基
の位置は特に制限はなく末端であっても中間であっても
よい。
【0063】カルボニル原子団(又はカルボニル基)
は、
【0064】
【化19】-CO- で表される構造を有している。
【0065】炭素鎖の一端又は中間にカルボニル原子団
1個を含む炭素数1から2のアルキレン基とは、
【0066】
【化20】-CO-CH2-
【0067】
【化21】-CH2-CO-
【0068】
【化22】-CO- CH2- CH2-
【0069】
【化23】- CH2-CO- CH2-又は、
【0070】
【化24】- CH2- CH2-CO- のいずれかの構造である。
【0071】オキザリル基は、
【0072】0
【化25】-CO-CO- の構造を有している。
【0073】置換基Rとピペラジンの結合部分であるZ
については、アルキレン基が好ましい。そしてアルキレ
ン基としては炭素数2又は3のものがよく、このうちで
は炭素数2のものがより好ましい。
【0074】Rで表される部分構造の置換基Gとして
は、以下のaからz及びAからOに示すものが挙げられ
る。 a. 置換基を有していてもよいフェニル基。 b.フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンゾイ
ル基。 c.フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンジル
カルボニル基。 d.フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンゾイ
ルメチル基。 e.フェニル基部分に置換基を有していてもよいα−ヒド
ロキシベンジル基。 f.異原子として窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含
み、置換基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基
(ここで、異原子が窒素原子の場合にこの窒素原子は、
水素原子もしくは炭素数1から6のアルキル基を有する
か又はインダゾール環との結合部分となる。)。例え
ば、ピロリル基、フリル基又はチエニル基である。 g.異原子として窒素原子1個と、第2の異原子として、
窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含み、置換基を有し
ていてもよい5員環の芳香族複素環基(ここで、第2の
異原子が窒素原子の場合にこの窒素原子は、水素原子も
しくは炭素数1から6のアルキル基を有するか又はイン
ダゾール環との結合部分となる。)。例えば、ピラゾリ
ル基、イミダゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル
基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基を挙げること
ができる。 h.異原子として窒素原子2個と、第3の異原子として、
窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子を含み、置換基を有
していてもよい5員環の芳香族複素環基(ここで、第3
の異原子が窒素原子の場合にこの窒素原子は、水素原子
もしくは炭素数1から6のアルキル基を有するか又はイ
ンダゾール環との結合部分となる。)。具体的には、1,
2,3-トリアゾリル基、1,2,4-トリアゾリル基、1,2,3-チ
アジアジル基、1,2,4-チアジアジル基、1,2,5-チアジア
ジル基、1,3,4-チアジアジル基、1,2,3-オキサジアジル
基、1,2,4-オキサジアジル基、1,2,5-オキサジアジル
基、1,3,4-オキサジアジル基等である。 i.窒素原子1個又は2個を含み、置換基を有していても
よい6員環の芳香族複素環基。ピリジル基、ピリダジニ
ル基、ピリミジル基、又はピラジニル基である。Rへの
これらの結合部位は、これらにおいて可能な部位の全て
である。 j.異原子として窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含
み、置換基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基
と、炭素数1から3のアルキレン基とから構成される複
素環置換アルキル基(ここで、異原子が窒素原子の場合
にこの窒素原子は、水素原子又は炭素数1から6のアル
キル基を有する。)。例えば、ピロリル−メチル、エチ
ル又はプロピル基、チエニル−メチル、エチル、又はプ
ロピル基、フリル−メチル、エチル、又はプロピル基で
ある。 k.異原子として窒素原子1個と、第2の異原子として、
窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含み、置換基を有し
ていてもよい5員環の芳香族複素環基と、炭素数1から
3のアルキレン基とから構成される複素環置換アルキル
基(ここで、第2の異原子が窒素原子の場合にこの窒素
原子は、水素原子もしくは炭素数1から6のアルキル基
を有するか又はアルキレン基との結合部分となる。)。
ピラゾリル−メチル、エチル、又はプロピル基、イミダ
ゾリル−メチル、エチル、又はプロピル基、チアゾリル
−メチル、エチル、又はプロピル基、オキサゾリル−メ
チル、エチル、又はプロピル基である。 l.異原子として窒素原子2個と、第3の異原子として、
窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子を含み、置換基を有
していてもよい5員環の芳香族複素環基と、炭素数1か
ら3のアルキレン基とから構成される複素環置換アルキ
ル基(ここで、第3の異原子が窒素原子の場合にこの窒
素原子は、水素原子もしくは炭素数1から6のアルキル
基を有するか又はアルキレン基との結合部分とな
る。)。1,2,3-トリアゾリル−メチル、エチル、又はプ
ロピル基、1,2,4-トリアゾリル−メチル、エチル、又は
プロピル基、1,2,3-チアジアジル−メチル、エチル、又
はプロピル基、1,2,4-チアジアジル−メチル、エチル、
又はプロピル基、1,2,5-チアジアジル−メチル、エチ
ル、又はプロピル基、1,3,4-チアジアジル−メチル、エ
チル、又はプロピル基、1,2,3-オキサジアジル−メチ
ル、エチル、又はプロピル基、1,2,4-オキサジアジル−
メチル、エチル、又はプロピル基、1,2,5-オキサジアジ
ル−メチル、エチル、又はプロピル基、1,3,4-オキサジ
アジル−メチル、エチル、又はプロピル基等である。 m.窒素原子1個又は2個を含み、置換基を有していても
よい6員環の芳香族複素環基と、炭素数1から3のアル
キレン基とから構成される複素環置換アルキル基。ピリ
ジル−メチル、エチル、又はプロピル基、ピリダジニル
−メチル、エチル、又はプロピル基、ピリミジル−メチ
ル、エチル、又はプロピル基、又はピラジニル−メチ
ル、エチル、又はプロピル基等である。 n.水酸基1個を有する炭素数2から3のアルキレン基と
置換基を有していてもよいフェニル基とから構成される
フェニルヒドロキシアルキル基。1-ヒドロキシ-2- フェ
ニルエチル、2-ヒドロキシ-2- フェニルエチル、1-ヒド
ロキシ-3- フェニルプロピル、2-ヒドロキシ-3- フェニ
ルプロピル、3-ヒドロキシ-3- フェニルプロピル等であ
る。 o.2-フェニルエチニル基(このフェニル基は置換基を有
していてもよい。)。 p.テトラゾリル基。 q.モルホリノ基。 r.炭素数2から7のアルカノイルアミノ基。 s.テトラゾリル基と炭素数1から3のアルキレン基とか
ら構成されるテトラゾリルアルキル基(ここでアルキレ
ン基はテトラゾリル基の炭素原子又は窒素原子において
結合している。)。テトラゾリル−メチル、エチル、又
はプロピル基である。 t.モルホリノ基と炭素数1から3のアルキレン基とから
構成されるモルホリノアルキル基。モルホリノ−メチ
ル、エチル、又はプロピル基である。 u.4-アルコキシカルボニルシクロヘキシル基(ここで、
アルコキシル基は炭素数1から6のものである。)。こ
こでアルコキシカルボニル基と1位の結合部分の立体は
トランスでもよいがシスであってもよい。またアクシア
ル結合でもエクアトリアル結合のいずれでもよい。 v.アルコキシカルボニル基(ここで、アルコキシル基は
炭素数1から6のものである。)。 w.1-アルキルインドール-2- イル基(ここでアルキル基
は炭素数1から6のもので,インドールはさらに置換基
を有していてもよい。)。 x.ピロリドン-1- イル基。オキソ部分の位置は2-又は3-
である。 y.2-グアニジノチアゾリル基。 z.2-グアニジノチアゾリル基と炭素数1から3のアルキ
レン基とから構成される(2-グアニジノチアゾリル)-
アルキル基。 A.置換基を有していてもよい1,4-ジヒドロピリジル基。
置換基としては、アルキル基、カルボキシル基等を挙げ
ることができる。例えば、2,6-ビス(メトキシカルボニ
ル)-3,5-ジメチル-1,4-ジヒドロピリジル基を挙げるこ
とができる。 B.炭素数1から6のアルキル基を有する4-アルキルピペ
ラジノ基と炭素数1から6のアルキレン基とから構成さ
れる4-アルキルピペラジノアルキル基。 C.4-(モルホリノスルホニル)フェニル基と炭素数1か
ら6のアルキレン基とから構成される4-(モルホリノス
ルホニル)フェニルアルキル基。 D.4-(ピペラジノスルホニル)フェニル基と炭素数1か
ら6のアルキレン基とから構成される4-(ピペラジノス
ルホニル)フェニルアルキル基。 E.炭素数1から6のアルキル基を有する4-(4-アルキル
ピペラジノスルホニル)フェニル基と炭素数1から6の
アルキレン基とから構成される4-(4-アルキルピペラジ
ノスルホニル)フェニルアルキル基。 F.炭素数2から7のアルコキシカルボニル基と炭素数1
から6のアルキレン基とから構成されるアルコキシカル
ボニルアルキル基。 G.カルボキシル基と炭素数1から6のアルキレン基とか
ら構成されるカルボキシアルキル基。 H.炭素数1から6のアルキル基2個が置換したジアルキ
ルアミノ基をピペリジンの4位に有する4-ジアルキルア
ミノピペリジノ基がフェニル基の4位に結合した4-(4-
ジアルキルアミノピペリジノ)フェニル基と、炭素数1
から6のアルキレン基とから構成される[4-(4-ジアルキ
ルアミノピペリジノ)フェニル]アルキル基。 I.炭素数1から6のアルキル基が置換したモノアルキル
アミノ基をピペリジンの4位に有する4-モノアルキルア
ミノピペリジノ基がフェニル基の4位に結合した4-(4-
モノアルキルアミノピペリジノ)フェニル基と、炭素数
1から6のアルキレン基とから構成される 4-(4-モノア
ルキルアミノピペリジノ)フェニルアルキル基。 J.4-アミノピペリジノ基がフェニル基の4位に結合した
4-(4-アミノピペリジノ)フェニル基と、炭素数1から
6のアルキレン基とから構成される[4-(4-アミノピペリ
ジノ)フェニル]アルキル基。 K.炭素数1から6のアルキル基2個が置換したジアルキ
ルアミノ基をピペリジンの4位に有する4-ジアルキルア
ミノピペリジノ基と、炭素数1から6のアルキレン基と
から構成される(4-ジアルキルアミノピペリジノ)アル
キル基。 L.炭素数1から6のアルキル基が置換したモノアルキル
アミノ基をピペリジンの4位に有する4-モノアルキルア
ミノピペリジノ基と、炭素数1から6のアルキレン基と
から構成される(4-モノアルキルアミノピペリジノ)ア
ルキル基。 M.4-アミノピペリジノ基と炭素数1から6のアルキレン
基とから構成される(4-アミノピペリジノ)アルキル
基。 N.置換基を有していてもよいフェニル基と炭素数1か
ら6のアルキレン基とから構成されるフェニルアルキル
基。 O.水素原子。
【0075】これらの置換基群に記載されている置換基
に関して『置換基を有していてもよい』とは、以下に記
載されている置換基の群から選ばれる置換基を有するこ
ともあるという意味である。以下の置換基の群から選ば
れる置換基の数は1以上であってよく、2以上の場合に
は同一又は異なってもよい。 1. 炭素数1から6のアルキル基、 2. 炭素数1から6のアルコキシル基、 3. トリフルオロメチル基及び2,2,2-トリフルオロエチ
ル基、 4. トリフルオロメトキシル基及び2,2,2-トリフルオロ
エトキシル基、 5. 炭素数1から6のアルキルチオ基、 6. 炭素数1から6のアルキルスルフィニル基、 7. 炭素数1から6のアルキルスルホニル基、 8. 炭素数1から6のアルキル基とカルボニル基とから
構成されるアルカノイル基、 9. 炭素数2から7のアルカノイルオキシ基、 10. 炭素数2から7のアルカノイルアミノ基、 11. アミノ基、 12. 炭素数1から6のアルキル基を有するモノアルキル
アミノ基、 13. 各々が独立に炭素数1から6のアルキル基を有する
ジアルキルアミノ基、 14. 水酸基、 15. ハロゲン原子、 16. 炭素数2から6のパーフルオロアルキル基、 17. シアノ基、 18. ニトロ基、 19. カルボキシル基、 20. 炭素数1から6のアルコキシル基とカルボニル基と
から構成されるアルコキシカルボニル基、 21. テトラゾリル基、 22. スルファモイル基、 23. メチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基及びプロ
ピレンジオキシ基、 24. モルホリノスルホニル基、 25. ピペラジノスルホニル基、 26. 炭素数1から6のアルキル基を有する4−アルキル
ピペラジノスルホニル基、 27. 各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジ
アルキルアミノ基を有する4-(ジアルキルアミノ)ピペ
リジノ基、 28. 炭素数1から6のアルキル基を有する4-(モノアル
キルアミノ)ピペリジノ基、 29. 4-アミノピペリジノ基。
【0076】置換基Gとして好ましいものは、すでに置
換基Gとして定義されたもののうちから選ばれる以下の
群に含まれるものである。 ・置換基を有していてもよいフェニル基。 ・フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンゾイ
ル基 ・フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンジル
カルボニル基。 ・フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンゾイ
ルメチル基。 ・フェニル基部分に置換基を有していてもよいα−ヒド
ロキシベンジル基。 ・窒素原子1個又は2個を含み、置換基を有していても
よい6員環の芳香族複素環基。 ・異原子として窒素原子、硫黄原子又は酸素原子を含
み、置換基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基
と、炭素数1から3のアルキレン基とから構成される複
素環基置換アルキル基。 ・窒素原子1個を含み、第2の異原子として窒素原子、
硫黄原子又は酸素原子を含み、置換基を有していてもよ
い5員環の芳香族複素環基と、炭素数1から3のアルキ
レン基とから構成される複素環基置換アルキル基。 ・窒素原子2個を含み、第3の異原子として窒素原子、
硫黄原子又は酸素原子を含み、置換基を有していてもよ
い5員環の芳香族複素環基と、炭素数1から3のアルキ
レン基とから構成される複素環基置換アルキル基。 ・窒素原子1個又は2個を含み、置換基を有していても
よい6員環の芳香族複素環基と、炭素数1から3のアル
キレン基とから構成される複素環基置換アルキル基。 ・水酸基1個を有する炭素数2から3のアルキレン基と
置換基を有していてもよいフェニル基とから構成される
フェニルヒドロキシアルキル基。 ・置換基を有していてもよいフェニル基を有する2-フェ
ニルエチニル基。 ・炭素数2から7のアルカノイルアミノ基。 ・テトラゾリル基と炭素数1から3のアルキレン基とか
ら構成されるテトラゾリルアルキル基(ここでアルキレ
ン基はテトラゾリル基の炭素原子又は窒素原子において
結合している。)。 ・モルホリノ基と炭素数1から3のアルキレン基とから
構成されるモルホリノアルキル基。 ・炭素数1から6のアルコキシル基とカルボニル基とか
ら構成されるアルコキシカルボニル基。 ・置換基を有していてもよいインドールの1位に炭素数
1から6のアルキル基を有する1-アルキルインドール-2
- イル基。 ・置換基を有していてもよいピロリドン-1- イル基。 ・2-グアニジノチアゾリル基と炭素数1から3のアルキ
レン基とから構成される(2-グアニジノチアゾリル)ア
ルキル基。 ・置換基を有していてもよい1,4-ジヒドロピリジル基。 ・炭素数1から6のアルキル基をピペラジノ基の4位に
有する4-アルキルピペラジノ基と、炭素数1から6のア
ルキレン基とから構成される(4-アルキルピペラジノ)
アルキル基。 ・モルホリノスルホニル基をフェニル基の4位に有する
4-(モルホリノスルホニル)フェニル基と、炭素数1か
ら6のアルキレン基とから構成される[4-(モルホリノス
ルホニル)フェニル)アルキル基。 ・ピペラジノスルホニル基をフェニル基の4位に有する
4-(ピペラジノスルホニル)フェニル基と、炭素数1か
ら6のアルキレン基とから構成される[4-(ピペラジノス
ルホニル)フェニル)アルキル基。 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4-アルキルピペ
ラジノスルホニル基がフェニル基の4位に置換した4-
(4-アルキルピペラジノスルホニル)フェニル基と、炭
素数1から6のアルキレン基とから構成される[4-(4-ア
ルキルピペラジノスルホニル)フェニル]アルキル基。 ・炭素数2から7のアルコキシカルボニル基と炭素数1
から6のアルキレン基とから構成されるアルコキシカル
ボニルアルキル基。 ・カルボキシル基と炭素数1から6のアルキレン基とか
ら構成されるカルボキシアルキル基。 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基を有するジ
アルキルアミノ基をピペリジンの4位に有する4-ジアル
キルアミノピペリジノ基がフェニル基の4位に置換した
4-(4-ジアルキルアミノピペリジノ)フェニル基と、炭
素数1から6のアルキレン基とから構成される[4-(4-ジ
アルキルアミノピペリジノ)フェニル]アルキル基。 ・炭素数1から6のアルキル基を有するモノアルキルア
ミノ基をピペリジンの4位に有する4-モノアルキルアミ
ノピペリジノ基がフェニル基の4位に置換した4-(4-モ
ノアルキルアミノピペリジノ)フェニル基と、炭素数1
から6のアルキレン基とから構成される[4-(4-モノアル
キルアミノピペリジノ)フェニル)アルキル基。 ・アミノ基をピペリジンの4位に有する4-アミノピペリ
ジノ基がフェニル基の4位に置換した4-(アミノピペリ
ジノ)フェニル基と、炭素数1から6のアルキレン基と
から構成される[4-(4-アミノピペリジノ)フェニル]ア
ルキル基。 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
ルキルアミノ基をピペリジンの4位に有する4-ジアルキ
ルアミノピペリジノ基、炭素数1から6のアルキレン基
とから構成される(4-ジアルキルアミノピペリジノ)ア
ルキル基。 ・炭素数1から6のアルキル基を有するモノアルキルア
ミノ基をピペリジンの4位に有する4-モノアルキルアミ
ノピペリジノ基と、炭素数1から6のアルキレン基とか
ら構成される(4-モノアルキルアミノピペリジノ)アル
キル基。 ・アミノ基をピペリジンの4位に有する4-アミノピペリ
ジノ基と炭素数1から6のアルキレン基とから構成され
る(4-アミノピペリジノ)アルキル基。 ・置換基を有していてもよいフェニル基と炭素数1から
6のアルキレン基とから構成されるフェニルアルキル
基。 ・水素原子。
【0077】そしてこれらのうちでさらに好ましいもの
は以下の群に含まれるものである。 ・異原子として窒素原子、硫黄原子又は酸素原子を含
み、置換基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基
と、炭素数1から3のアルキレン基とから構成される複
素環基置換アルキル基。 ・窒素原子1個を含み、第2の異原子として窒素原子、
硫黄原子又は酸素原子を含み、置換基を有していてもよ
い5員環の芳香族複素環基と、炭素数1から3のアルキ
レン基とから構成される複素環基置換アルキル基。 ・窒素原子2個を含み、第3の異原子として窒素原子、
硫黄原子又は酸素原子を含み、置換基を有していてもよ
い5員環の芳香族複素環基と、炭素数1から3のアルキ
レン基とから構成される複素環基置換アルキル基。 ・窒素原子1又は2を含み、置換基を有していてもよい
6員環の芳香族複素環基と、炭素数1から3のアルキレ
ン基とから構成される複素環基置換アルキル基。 ・フェニルヒドロキシアルキル基。 ・置換基を有していてもよいフェニル基を有する2-フェ
ニルエテニル基。 ・テトラゾリルアルキル。 ・モルホリノアルキル基。 ・(2-グアニジノチアゾリル)アルキル基。 ・置換基を有していてもよい1,4-ジヒドロピリジル基。 ・[4-(モルホリノスルホニル)フェニル]アルキル基。 ・[4-(ピペラジノスルホニル)フェニル]アルキル基。 ・[4-(4-アルキルピペラジノスルホニル)フェニル]ア
ルキル基。 ・アルコキシカルボニルアルキル基。 ・カルボキシアルキル基。 ・[4-(4-ジアルキルアミノピペリジノ)フェニル]アル
キル基。 ・[4-(4-モノアルキルアミノピペリジノ)フェニル]ア
ルキル基。 ・[4-(4-アミノピペリジノ)フェニル]アルキル基。 ・(4-ジアルキルアミノピペリジノ)アルキル基。 ・(4-モノアルキルアミノピペリジノ)アルキル基。 ・(4-アミノピペリジノ)アルキル基。 ・フェニルアルキル基。 ・水素原子。
【0078】置換基Gとして特に好ましいものはアリー
ル基と炭素数1から6のアルキレン基とから構成される
アラルキル基及び水素原子である。このアラルキル基に
含まれるアリール基としては芳香族炭化水素化合物から
導かれる置換基だけではなく、芳香族複素環化合物から
導かれる複素環基もが含まれる。ここでいうアラルキル
基としては例えば以下のものを挙げることができる。 ・α−ヒドロキシベンジル基。 ・窒素原子、硫黄原子又は酸素原子から選ばれる異原子
を含み、置換基を有していてもよい5員環の芳香族複素
環基と、炭素数1から3のアルキレン基とから構成され
る複素環基置換アルキル基。 ・窒素原子1個を含み、第2の異原子として窒素原子、
硫黄原子又は酸素原子から選ばれる異原子を含み、置換
基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基と、炭素
数1から3のアルキレン基とから構成される複素環基置
換アルキル基。 ・窒素原子2個を含み、第3の異原子として窒素原子、
硫黄原子又は酸素原子から選ばれる異原子を含み、置換
基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基と、炭素
数1から3のアルキレン基とから構成される複素環基置
換アルキル基。 ・置換基を有していてもよく、窒素原子1又は2を含む
6員環の芳香族複素環基と、炭素数1から3のアルキレ
ン基とから構成される複素環基置換アルキル基。 ・置換基を有していてもよいフェニル基と、水酸基1個
によって置換されている炭素数2から3のアルキレン基
とから構成されるフェニルヒドロキシアルキル基。 ・置換基を有していてもよいフェニル基を有する2-フェ
ニルエチニル基。 ・テトラゾリル基と、炭素数1から3のアルキレン基と
から構成されるテトラゾリルアルキル基(ここでアルキ
レン基はテトラゾリル基の炭素原子又は窒素原子上で結
合している。)。 ・モルホリノ基と、炭素数1から3のアルキレン基とか
ら構成されるモルホリノアルキル基。 ・2-グアニジノチアゾリル基と、炭素数1から3のアル
キレン基とから構成される(2-グアニジノチアゾリル)
アルキル基。 ・モルホリノスルホニル基をフェニル基の4位に有する
4-(モルホリノスルホニル)フェニル基と、炭素数1か
ら6のアルキレン基とから構成される[4-(モルホリノス
ルホニル)フェニル]アルキル基。 ・ピペラジノスルホニル基をフェニル基の4位に有する
4-(ピペラジノスルホニル)フェニル基と、炭素数1か
ら6のアルキレン基とから構成される[4-(ピペラジノス
ルホニル)フェニル]アルキル基。 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4-アルキルピペ
ラジノスルホニル基がフェニル基の4位に置換した4-
(4-アルキルピペラジノスルホニル)フェニル基と、炭
素数1から6のアルキレン基とから構成される[4-(4-ア
ルキルピペラジノスルホニル)フェニル]アルキル基。 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
ルキルアミノ基をピペリジンの4位に有する4-ジアルキ
ルアミノピペリジノ基がフェニル基の4位に置換した4-
(4-ジアルキルアミノピペリジノ)フェニル基と、炭素
数1から6のアルキレン基とから構成される[4-(4-ジア
ルキルアミノピペリジノ)フェニル]アルキル基。 ・炭素数1から6のアルキル基を有するモノアルキルア
ミノ基をピペリジンの4位に有する4-モノアルキルアミ
ノピペリジノ基がフェニル基の4位に置換した4-(4-モ
ノアルキルアミノピペリジノ)フェニル基と、炭素数1
から6のアルキレン基とから構成される[4-(4-モノアル
キルアミノピペリジノ)フェニル]アルキル基。 ・アミノ基をピペリジンの4位に有する4-アミノピペリ
ジノ基がフェニル基の4位に置換した4-(アミノピペリ
ジノ)フェニル基と、炭素数1から6のアルキレン基と
から構成される[4-(4-アミノピペリジノ)フェニル]ア
ルキル基。 ・置換基を有していてもよいフェニル基と、炭素数1か
ら6のアルキレン基とから構成されるフェニルアルキル
基。
【0079】このようなアラルキル基のうちではアルキ
レン基の炭素数の1又は2のものが好ましい。そして炭
素数1又は2のもののうちでは、炭素数1のものがより
好ましいものである。すなわちアリールメチル基がより
好ましい。先にも述べたように、このアリール基には炭
化水素系のものだけではなく複素環系のものが含まれ
る。
【0080】置換基Gとして、水素原子、3,4−ジメ
トキシベンジル基、4−イミダゾイルメチル基、2−ピ
リジルメチル基、3−ピリジルメチル基又は4−ピリジ
ルメチル基が最も好ましく、これらの中でも水素原子、
4−イミダゾイルメチル基が好ましい。
【0081】置換基R及びRとして好ましい置換基
は以下の群のものを挙げることができる。 ・炭素数1から6のアルコキシル基。 ・トリフルオロメトキシル基。 ・2,2,2-トリフルオロエトキシル基。 ・炭素数1から6のアルキルチオ基。 ・炭素数1から6のアルキルスルフィニル基。 ・炭素数1から6のアルキルスルホニル基。 ・炭素数1から6のアルキル基とカルボニル基とから構
成されるアルカノイル基。 ・炭素数2から7のアルカノイルアミノ基。 ・炭素数1から6のアルキル基を有するモノアルキルア
ミノ基。 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
ルキルアミノ基。 ・水酸基。 ・ハロゲン原子。 ・カルボキシル基。 ・炭素数1から6のアルコキシル基とカルボニル基とか
ら構成されるアルコキシカルボニル基。 ・テトラゾリル基。 ・スルファモイル基。 ・メチレンジオキシ基。 ・エチレンジオキシ基。 ・モルホリノスルホニル基。 ・ピペラジノスルホニル基。 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4-アルキルピペ
ラジノスルホニル基。 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基である4-
(ジアルキルアミノ)ピペリジノ基。 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4-(モノアルキ
ルアミノ)ピペリジノ基。 ・4-アミノピペリジノ基。
【0082】これらのうちでより好ましいものは以下の
群のものを挙げることができる。 ・炭素数1から6のアルコキシル基。 ・トリフルオロメチル基 ・2,2,2-トリフルオロエトキシル基。 ・水酸基。 ・ハロゲン原子、とりわけフッ素原子。 ・テトラゾリル基。 ・スルファモイル基。 ・メチレンジオキシ基。 ・エチレンジオキシ基。 ・モルホリノスルホニル基。 ・ピペラジノスルホニル基。 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4-アルキルピペ
ラジノスルホニル基。 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基である4-
(ジアルキルアミノ)ピペリジノ基。 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4-(モノアルキ
ルアミノ)ピペリジノ基。 ・4-アミノピペリジノ基。
【0083】これらのうちでさらに好ましいものとして
は、 ・炭素数1から6のアルコキシル基。 ・スルファモイル基。 ・メチレンジオキシ基。 ・エチレンジオキシ基。 を挙げることができる。
【0084】置換基R及びRとしては、R及びR
がメトキシル基、又はR及びR が一緒になってメ
チレンジオキシ基を形成した場合が最も好ましい。
【0085】本発明に係る化合物のうちの好ましい化合
物としては以下のものを挙げることができる。
【0086】3−[2−[4−(3−クロロ−2−メチル
フェニル)−1−ピペラジニル] エチル]−5,6−ジメ
トキシ−1−(4−イミダゾリルメチル)−1H−インダ
ゾール若しくはその塩、又はそれらいずれかの溶媒和
物。特に好ましくは、3−[2−[4−(3−クロロ−
2−メチルフェニル)−1−ピペラジニル]エチル]−
5,6−ジメトキシ−1−(4−イミダゾリルメチル)
−1H−インダゾール 2塩酸 3.5水和物 式(I)で表される化合物は、遊離形態の化合物又は製
薬学的に許容される塩の形態の化合物のいずれを用いて
もよい。製薬学的に許容される塩として代表的なものは
酸付加塩であるが、この塩を作るために付加する酸は無
機酸又は有機酸のいずれであってもよい。無機酸として
は、例えば塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等を挙げることが
できる。有機酸としては、カルボン酸類やスルホン酸類
でよいが、例えば、酢酸、プロピオン酸、乳酸、マレイ
ン酸、フマル酸等、また、メタンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸、トルエンスルホン酸等を挙げることができ
る。酸付加塩を作る酸の中で人体に有害でないものであ
れば、式(1)の化合物を塩として人体に使用すること
ができるのはいうまでもない。一方、本発明に係る化合
物中にカルボキシル基やスルホニル基等の酸性の部分構
造が含まれる場合、これらと塩基との塩を作ることも可
能であることはいうまでもない。
【0087】また、本発明に係る化合物及びその塩は、
その水和物等の溶媒和物を用いることもできる。さらに
本発明に係る化合物には、式(I)で表される化合物の
互変異性体も当然に含まれる。本発明に係る化合物は経
口、非経口投与のいずれでも効果を発揮できるため、投
与方法は経口、非経口のいずれでもよい。本発明に係る
化合物の投与量は患者の症状、年齢、体重、症状の程度
等に応じて適宜増減してもよい。経口投与の場合、一般
的に成人一人一日当り 1 mg から 1000 mgの範囲の投与
量でよく、好ましくは 10 mgから 500 mg の範囲であ
り、これを1回又は数回に分けて投与する。また、非経
口投与の場合の投与量は、成人一人1日あたり 1 mg か
ら 500 mg の範囲の投与量であり、好ましくは 10 mgか
ら 200 mgの範囲でよく、静脈内、経皮、経鼻、舌下も
しくは直腸内投与されるか又は吸入により投与される。
本発明に係る化合物は、錠剤、丸剤,カプセル剤、散
剤、顆粒剤、滅菌非経口溶液若しくは懸濁液、計量エア
ゾール若しくは液体スプレー、液剤、アンプル又は座剤
のような剤型を用いることができる。これらは通常の賦
形剤、滑沢剤、結合剤等の添加物と共に公知の製剤技術
により製造できる。
【0088】式(I)で表される本発明に係る化合物は
他の薬剤と組み合わせて用いることにより、各種疾病の
予防及び治療に相加的効果及び相乗的効果が期待でき
る。このような薬剤としては、例えば、抗うつ薬(イミ
プラミン、アミトリプチン、ミアンセリン、フルボキサ
ミン、パロキセチン等)や抗精神分裂病薬(ハロペリド
ール、レボメプロマジン、ベゲタミン、クロルプロマジ
ン、リスペリドン等)が挙げられる。
【0089】
【実施例】本発明に係る化合物として、 化合物A:3−[2−[4−(3−クロロ−2−メチルフェ
ニル)−1−ピペラジニル] エチル]−5,6−ジメトキ
シ−1−(4−イミダゾリルメチル)−1H−インダゾー
ル 2塩酸 3.5水和物 を用いて、本発明の効果を以下の実施例で確認した。 実施例1 精神分裂病の陽性症状モデルとして考えられているmeth
amphetamine誘発移所行動モデルを用いて評価を行っ
た。 (方法)Slc:ddY系雄性マウスを1群10匹で使用した。化
合物Aの投与1時間後にmethamphetamine 2 mg/10 mL/kg
を皮下投与した。4日間、本投与を繰り返し実施し、5日
目、化合物Aの投与30分後にマウスを群大式アンビュロ
メーター(IF-20-RAM、小原医科産業)に入れ、測定環
境に順応させた。30分後、methamphetamine 2mg/10 mL/
kgを皮下投与し、その直後より30分間の移所行動量を記
録した。なお、生理食塩液(10 mL/kg)を5日間連投し
た群を設け、methamphetamineの連投による作用を確認
した。 (結果とまとめ)図1に示したように化合物Aは6-30 mg
/kgの用量でmethanphetamineの5日間反復投与によるマ
ウス移所運動量の増加に対して抑制作用を示した。この
ように化合物Aは精神分裂病の陽性症状モデルおいて有
効性を示したことから、抗精神分裂病薬としての有用性
が示唆された。 実施例2 精神分裂病の陰性症状モデルとして考えられているphen
cyclidine誘発無動延長モデルを用いて評価を行った。 (方法)Slc:ddY系雄性マウスを1群12匹で使用した。マ
ウスを約20cmの高さまで水の入った水槽内(内径 11 c
m、高さ 40 cm)に入れ、その直後より3分間における無
動時間(sec)を計測した。その時間により、群分けを
行った。翌日より14日間、phencyclidine 5mg/10 mL/kg
を皮下投与した。16日目、化合物Aを投与し、その1時間
後にマウスを水槽内に入れ、その直後より6分間におけ
る無動時間(sec)を計測した。なお、phencyclidineの
溶媒(10 mL/kg)を14日間連投した群を設け、phencycl
idineの連投による作用を確認した。 (結果とまとめ)図2に示したように化合物Aは6 mg/k
gの用量でphencyclidineの14日間反復投与によるマウス
強制水泳試験における無動時間の延長に対して抑制作用
を示した。このように化合物Aは精神分裂病の陰性症状
モデルおいて有効性を示したことから、非定型抗精神分
裂病薬としての有用性が示唆された。
【図面の簡単な説明】
【図1】methamphetamine誘発移所行動モデルを用いた化
合物Aの精神分裂病の陽性症状に対する評価を示した
図。
【図2】phencyclidine誘発無動延長モデルを用いた化
合物Aの精神分裂病の陰性症状に対する評価を示した
図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C063 AA03 BB03 CC26 DD25 EE01 4C086 AA01 AA02 BC37 GA07 NA05 ZA18

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中、Qは、 アリール基、 複素環基、 ジアリールメチル基、 アリール基と炭素数1から6のアルキレン基とから構
    成されるアラルキル基、 炭素数1から8のアルキル基、又は、 炭素数3から8のシクロアルキル基を表すが、ここ
    で、アリール基、複素環基、そしてジアリールメチル基
    及びアラルキル基中のアリール基は、 1. 炭素数1から6のアルキル基、 2. 炭素数1から6のアルコキシル基、 3. トリフルオロメチル基及び2,2,2−トリフル
    オロエチル基、 4. トリフルオロメトキシル基及び2,2,2−トリ
    フルオロエトキシル基、 5. 炭素数1から6のアルキルチオ基、 6. 炭素数1から6のアルキルスルフィニル基、 7. 炭素数1から6のアルキルスルホニル基、 8. 炭素数1から6のアルキル基とカルボニル基とか
    ら構成されるアルカノイル基、 9. 炭素数2から7のアルカノイルオキシ基、 10. 炭素数2から7のアルカノイルアミノ基、 11. アミノ基、 12. 炭素数1から6のアルキル基を有するモノアル
    キルアミノ基、 13. 各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であ
    るジアルキルアミノ基、 14. 水酸基、 15. ハロゲン原子、 16. 炭素数2から6のパーフルオロアルキル基、 17. シアノ基、 18. ニトロ基、 19. カルボキシル基、 20. 炭素数1から6のアルコキシル基とカルボニル
    基とから構成されるアルコキシカルボニル基、 21. テトラゾリル基、 22. スルファモイル基、 23. メチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基及び
    プロピレンジオキシ基、 24. モルホリノスルホニル基、 25. ピペラジノスルホニル基、 26. 炭素数1から6のアルキル基を有する4−アル
    キルピペラジノスルホニル基、 27. 各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であ
    るジアルキルアミノ基を有する4−(ジアルキルアミ
    ノ)ピペリジノ基、 28. 炭素数1から6のアルキル基を有する4−(モ
    ノアルキルアミノ)ピペリジノ基、及び 29. 4−アミノピペリジノ基、からなる群の置換基
    から選ばれる1以上の置換基を有していてもよい。R
    は、式 【化2】 (式中、Gは a.置換基を有していてもよいフェニル基、 b.フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンゾ
    イル基、 c.フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンジ
    ルカルボニル基、 d.フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンゾ
    イルメチル基、 e.フェニル基部分に置換基を有していてもよいα−ヒ
    ドロキシベンジル基、 f.異原子として窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含
    み、置換基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基
    (ここで、異原子が窒素原子の場合にこの窒素原子は、
    水素原子もしくは炭素数1から6のアルキル基を有する
    か又はインダゾール環との結合部分となる。)、 g.異原子として窒素原子1個と、第2の異原子とし
    て、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含み、置換基を
    有していてもよい5員環の芳香族複素環基(ここで、第
    2の異原子が窒素原子の場合にこの窒素原子は、水素原
    子もしくは炭素数1から6のアルキル基を有するか又は
    インダゾール環との結合部分となる。)、 h.異原子として窒素原子2個と、第3の異原子とし
    て、窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子を含み、置換基
    を有していてもよい5員環の芳香族複素環基(ここで、
    第3の異原子が窒素原子の場合にこの窒素原子は、水素
    原子もしくは炭素数1から6のアルキル基を有するか又
    はインダゾール環との結合部分となる。)、 i.窒素原子1個又は2個を含み、置換基を有していて
    もよい6員環の芳香族複素環基、 j.異原子として窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含
    み、置換基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基
    と、炭素数1から3のアルキレン基とから構成される複
    素環置換アルキル基(ここで、異原子が窒素原子の場合
    にこの窒素原子は、水素原子又は炭素数1から6のアル
    キル基を有する。)、 k.異原子として窒素原子1個と、第2の異原子とし
    て、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含み、置換基を
    有していてもよい5員環の芳香族複素環基と、炭素数1
    から3のアルキレン基とから構成される複素環置換アル
    キル基(ここで、第2の異原子が窒素原子の場合にこの
    窒素原子は、水素原子もしくは炭素数1から6のアルキ
    ル基を有するか又はアルキレン基との結合部分とな
    る。)、 l.異原子として窒素原子2個と、第3の異原子とし
    て、窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子を含み、置換基
    を有していてもよい5員環の芳香族複素環基と、炭素数
    1から3のアルキレン基とから構成される複素環置換ア
    ルキル基(ここで、第3の異原子が窒素原子の場合にこ
    の窒素原子は、水素原子もしくは炭素数1から6のアル
    キル基を有するか又はアルキレン基との結合部分とな
    る。)、 m.窒素原子1個又は2個を含み、置換基を有していて
    もよい6員環の芳香族複素環基と、炭素数1から3のア
    ルキレン基とから構成される複素環置換アルキル基、 n.水酸基1個を有する炭素数2から3のアルキレン基
    と置換基を有していてもよいフェニル基とから構成され
    るフェニルヒドロキシアルキル基、o.2−フェニルエ
    チニル基(このフェニル基は置換基を有していてもよ
    い。)、 p.テトラゾリル基、 q.モルホリノ基、 r.炭素数2から7のアルカノイルアミノ基、 s.テトラゾリル基と炭素数1から3のアルキレン基と
    から構成されるテトラゾ リルアルキル基(ここでアルキレン基はテトラゾリル基
    の炭素原子又は窒素原子において結合している。)、 t.モルホリノ基と炭素数1から3のアルキレン基とか
    ら構成されるモルホリノアルキル基、 u.4−アルコキシカルボニルシクロヘキシル基(ここ
    で、アルコキシル基は炭素数1から6のものであ
    る。)、 v.アルコキシカルボニル基(ここで、アルコキシル基
    は炭素数1から6のものである。)、 w.1−アルキルインドール−2−イル基(ここでアル
    キル基は炭素数1から6のもので,インドールはさらに
    置換基を有していてもよい。)、 x.ピロリドン−1−イル基、 y.2−グアニジノチアゾリル基、 z.2−グアニジノチアゾリル基と炭素数1から3のア
    ルキレン基とから構成される(2−グアニジノチアゾリ
    ル)−アルキル基、 A.置換基を有していてもよい1,4−ジヒドロピリジ
    ル基、 B.炭素数1から6のアルキル基を有する4−アルキル
    ピペラジノ基と炭素数1から6のアルキレン基とから構
    成される4−アルキルピペラジノアルキル基、 C.4−(モルホリノスルホニル)フェニル基と炭素数
    1から6のアルキレン基とから構成される4−(モルホ
    リノスルホニル)フェニルアルキル基、 D.4−(ピペラジノスルホニル)フェニル基と炭素数
    1から6のアルキレン基とから構成される4−(ピペラ
    ジノスルホニル)フェニルアルキル基、 E.炭素数1から6のアルキル基を有する4−(4−ア
    ルキルピペラジノスルホニル)フェニル基と炭素数1か
    ら6のアルキレン基とから構成される4−(4−アルキ
    ルピペラジノスルホニル)フェニルアルキル基、 F.炭素数2から7のアルコキシカルボニル基と炭素数
    1から6のアルキレン基とから構成されるアルコキシカ
    ルボニルアルキル基、 G.カルボキシル基と炭素数1から6のアルキレン基と
    から構成されるカルボキシアルキル基、 H.炭素数1から6のアルキル基2個が置換したジアル
    キルアミノ基をピペリジンの4位に有する4−ジアルキ
    ルアミノピペリジノ基がフェニル基の4位に結合した
    4−(4−ジアルキルアミノピペリジノ)フェニル基
    と、炭素数1から6のアルキレン基とから構成される
    [4−(4−ジアルキルアミノピペリジノ)フェニル]
    アルキル基、 I.炭素数1から6のアルキル基が置換したモノアルキ
    ルアミノ基をピペリジンの4位に有する4−モノアルキ
    ルアミノピペリジノ基がフェニル基の4位に結合した
    4−(4−モノアルキルアミノピペリジノ)フェニル基
    と、炭素数1から6のアルキレン基とから構成される
    4−(4−モノアルキルアミノピペリジノ)フェニルア
    ルキル基、 J.4−アミノピペリジノ基がフェニル基の4位に結合
    した4−(4−アミノピペリジノ)フェニル基と、炭素
    数1から6のアルキレン基とから構成される[4−(4
    −アミノピペリジノ)フェニル]アルキル基、 K.炭素数1から6のアルキル基2個が置換したジアル
    キルアミノ基をピペリジンの4位に有する4−ジアルキ
    ルアミノピペリジノ基と、炭素数1から6のアルキレン
    基とから構成される(4−ジアルキルアミノピペリジ
    ノ)アルキル基、 L.炭素数1から6のアルキル基が置換したモノアルキ
    ルアミノ基をピペリジンの4位に有する4−モノアルキ
    ルアミノピペリジノ基と、炭素数1から6のアルキレン
    基とから構成される(4−モノアルキルアミノピペリジ
    ノ)アルキル基、 M.4−アミノピペリジノ基と、炭素数1から6のアル
    キレン基とから構成される(4−アミノピペリジノ)ア
    ルキル基、 N.置換基を有していてもよいフェニル基と炭素数1か
    ら6のアルキレン基とから構成されるフェニルアルキル
    基。及び、 O.水素原子、からなる群の置換基から選ばれる置換基
    を表し、ここで、a.からO.で示される置換基群の置
    換基に関して置換基を有していてもよいとは、 1. 炭素数1から6のアルキル基、 2. 炭素数1から6のアルコキシル基、 3. トリフルオロメチル基及び2,2,2−トリフル
    オロエチル基、 4. トリフルオロメトキシル基及び2,2,2−トリ
    フルオロエトキシル基、 5. 炭素数1から6のアルキルチオ基、 6. 炭素数1から6のアルキルスルフィニル基、 7. 炭素数1から6のアルキルスルホニル基、 8. 炭素数1から6のアルキル基とカルボニル基とか
    ら構成されるアルカノイル基、 9. 炭素数2から7のアルカノイルオキシ基、 10. 炭素数2から7のアルカノイルアミノ基、 11. アミノ基、 12. 炭素数1から6のアルキル基を有するモノアル
    キルアミノ基、 13. 各々が独立に炭素数1から6のアルキル基を有
    するジアルキルアミノ基、 14. 水酸基、 15. ハロゲン原子、 16. 炭素数2から6のパーフルオロアルキル基、 17. シアノ基、 18. ニトロ基、 19. カルボキシル基、 20. 炭素数1から6のアルコキシル基とカルボニル
    基とから構成されるアルコキシカルボニル基、 21. テトラゾリル基、 22. スルファモイル基、 23. メチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基及び
    プロピレンジオキシ基、 24. モルホリノスルホニル基、 25. ピペラジノスルホニル基、 26. 炭素数1から6のアルキル基を有する4−アル
    キルピペラジノスルホニル基、 27. 各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であ
    るジアルキルアミノ基を有する4−(ジアルキルアミ
    ノ)ピペリジノ基、 28. 炭素数1から6のアルキル基を有する4−(モ
    ノアルキルアミノ)ピペリジノ基、及び、 29. 4−アミノピペリジノ基、 からなる群の置換基から選ばれる1以上の置換基を有す
    る場合をいう。R及びRは各々独立に、炭素数1か
    ら6のアルキル基、炭素数1から6のアルコキシル基、
    トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチ
    ル基、トリフルオロメトキシル基、2,2,2−トリフ
    ルオロエトキシル基、炭素数1から6のアルキルチオ
    基、炭素数1から6のアルキルスルフィニル基、炭素数
    1から6のアルキルスルホニル基、炭素数1から6のア
    ルキル基とカルボニル基とから構成されるアルカノイル
    基、炭素数2から7のアルカノイルオキシ基、炭素数2
    から7のアルカノイルアミノ基、アミノ基、炭素数1か
    ら6のアルキル基を有するモノアルキルアミノ基、各々
    が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジアルキル
    アミノ基、水酸基、ハロゲン原子、炭素数2から6のパ
    ーフルオロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキ
    シル基、炭素数1から6のアルコキシル基とカルボニル
    基とから構成されるアルコキシカルボニル基、テトラゾ
    リル基、スルファモイル基、メチレンジオキシ基、エチ
    レンジオキシ基、モルホリノスルホニル基、ピペラジノ
    スルホニル基、炭素数1から6のアルキル基を有する4
    −アルキルピペラジノスルホニル基、各々が独立に炭素
    数1から6のアルキル基であるジアルキルアミノ基を4
    位に有する4−ジアルキルアミノピペリジノ基、炭素数
    1から6のアルキル基を有する4−モノアルキルアミノ
    ピペリジノ基、又は、4−アミノピペリジノ基を表
    す。)で表され、Zは、 炭素数1から3のアルキレン基、 炭素数2から4のアルケニレン基、 水酸基1個を有する炭素数1から3のアルキレン基、 カルボニル原子団、 炭素鎖の一端又は中間にカルボニル原子団1個を含む
    炭素数1から2のアルキレン基、又は、 オキザリル基、 を表す。)で表される化合物若しくはその塩、又はそれ
    らいずれかの溶媒和物を含有する精神分裂病の治療及び
    /又は予防薬
  2. 【請求項2】 式(I)の化合物における置換基Qが、
    少なくとも1個の置換基をメタ位に有するフェニル基で
    ある請求項1記載の化合物若しくはその塩、又はそれら
    いずれかの溶媒和物を含有する精神分裂病の治療及び/
    又は予防薬
  3. 【請求項3】 式(I)の化合物における置換基Qがフ
    ェニル基である場合において、当該フェニル基のメタ位
    の置換基がハロゲン原子である請求項2に記載の化合物
    若しくはその塩、又はそれらいずれかの溶媒和物を含有
    する精神分裂病の治療及び/又は予防薬
  4. 【請求項4】 式(I)における置換基Qが2−メチル
    −3−クロロフェニル基である請求項1記載の化合物若
    しくはその塩、又はそれらいずれかの溶媒和物を含有す
    る精神分裂病の治療及び/又は予防薬
  5. 【請求項5】 式(I)の化合物においてZが炭素数2
    又は3のアルキレン基である請求項1から4のいずれか
    一項に記載の化合物若しくはその塩、又はそれらいずれ
    かの溶媒和物を含有する精神分裂病の治療及び/又は予
    防薬
  6. 【請求項6】 Zが炭素数2のアルキレン基である請求
    項5記載の化合物若しくはその塩、又はそれらいずれか
    の溶媒和物を含有する精神分裂病の治療及び/又は予防
  7. 【請求項7】 式(I)の化合物における置換基R上の
    置換基R及びRが、メトキシ基である請求項1記載
    の化合物若しくはその塩、又はそれらいずれかの溶媒和
    物を含有する精神分裂病の治療及び/又は予防薬
  8. 【請求項8】 式(I)の化合物における置換基R上の
    置換基R及びRが、一緒になってメチレンジオキシ
    基を形成したものである請求項1記載の化合物若しくは
    その塩、又はそれらいずれかの溶媒和物を含有する精神
    分裂病の治療及び/又は予防薬
  9. 【請求項9】 式(I)の化合物における置換基R上の
    置換基Gが水素原子、3,4−ジメトキシベンジル基、
    4−イミダゾイルメチル基、2−ピリジルメチル基、3
    −ピリジルメチル基又は4−ピリジルメチル基である請
    求項1記載の化合物若しくはその塩、又はそれらいずれ
    かの溶媒和物を含有する精神分裂病の治療及び/又は予
    防薬
  10. 【請求項10】 3−[2−[4−(3−クロロ−2−
    メチルフェニル)−1−ピペラジニル]エチル]−5,
    6−ジメトキシ−1−(4−イミダゾリルメチル)−1
    H−インダゾール若しくはその塩、又はそれらいずれか
    の溶媒和物を含有する精神分裂病の治療及び/又は予防
  11. 【請求項11】 3−[2−[4−(3−クロロ−2−
    メチルフェニル)−1−ピペラジニル]エチル]−5,
    6−ジメトキシ−1−(4−イミダゾリルメチル)−1
    H−インダゾール 2塩酸 3.5水和物を含有する精
    神分裂病の治療及び/又は予防薬
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