JP2003146596A - 荷役装置およびそれを搭載した車両 - Google Patents

荷役装置およびそれを搭載した車両

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JP2003146596A
JP2003146596A JP2001345447A JP2001345447A JP2003146596A JP 2003146596 A JP2003146596 A JP 2003146596A JP 2001345447 A JP2001345447 A JP 2001345447A JP 2001345447 A JP2001345447 A JP 2001345447A JP 2003146596 A JP2003146596 A JP 2003146596A
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elevating
cargo handling
rail
vertical plane
lifting
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JP2001345447A
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English (en)
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Kiyoshi Kamei
清 亀井
Yoshinobu Shimojo
良信 下條
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KAMEI SHARYO KK
Nissan Forklift Kyushu Co Ltd
Original Assignee
KAMEI SHARYO KK
Nissan Forklift Kyushu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷物の積み降ろしを自動化して作業者の労力
の省力化を図る荷役装置およびそれを搭載した車両を提
供する。 【解決手段】 油圧シリンダ17を有する回動昇降機構
16によって、昇降構造体15を垂直面内で回動させる
とともに昇降構造体15を伸縮させて、この昇降構造体
15の昇降台14に保持されたガスボンベ12を積み降
ろすように構成したので、ガスボンベ12の積み降ろし
を自動化して作業者の労力の省力化を図ることができ
る。しかも、昇降構造体15は、垂直面内で上方回動し
ながら収縮する一方、同じく垂直面内で下方回動しなが
ら伸長するので、昇降構造体15の回動に必要なスペー
スを小さくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は荷役装置およびそ
れを搭載した車両、詳しくは荷物を積み降ろす際の作業
者の労力の省力化を図る荷役装置およびそれを搭載した
車両に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LPG(液化石油ガス)を燃料と
するフォークリフト車が開発されている。LPG式のフ
ォークリフト車は、排ガスがクリーンであるにもかかわ
らず、燃費が良くてコスト面ではガソリン車と同等以上
という特長を有している。しかしながら、このフォーク
リフト車は、燃料の補給時にLPGボンベの交換を行わ
なければならない。交換するLPGボンベは、重量が2
0kg以上もある。また、LPGボンベの車体に対する
搭載位置が、車両後部でも一段高くなったカウンタウエ
イトの上であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術によれ
ば、前述したようにLPGボンベの重量が20kg以上
と重く、しかもLPGボンベの車両上の搭載位置が、車
体のうちでも比較的高く配されたカウンタウエイトの上
であったため、LPGボンベの交換時には、作業者に危
険な重労働を強制していた。
【0004】
【発明の目的】そこで、この発明は、荷物の積み降ろし
を自動化して作業者の労力の省力化を図ることができる
荷役装置およびそれを搭載した車両を提供することを、
その目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、荷物の積み降ろし位置付近に配置された被取付物に
固定される固定基材と、荷物が着脱自在に保持される昇
降台と、前記固定基材に軸支され、昇降台を垂直面内で
移動させる伸縮自在な昇降構造体と、前記固定基材に軸
支され、前記昇降構造体を垂直面内で回動させるととも
に、この昇降構造体を伸縮させる回動昇降機構と、該回
動昇降機構の駆動源とを備えた荷役装置である。荷役装
置の用途は限定されない。例えば各種の船舶、各種の車
両および各種の倉庫への荷物の積み降ろしなどに使用さ
れる。荷物の品種は限定されない。ただし、荷物を回動
させて積み降ろしの作業を行うため、例えば水をためた
水槽のような横倒しができないものは不向きである。昇
降台には、荷物を把持する自動式または手動式の把持手
段を設けてもよい。なお、荷物の荷降し位置は、例えば
地面でもよいし、それより下方でもよい。
【0006】昇降構造体の構成は、昇降台を昇降させる
ことができれば限定されない。例えば、テレスコピック
式のガイドレール、同じくテレスコピック式の油圧シリ
ンダなどを採用することができる。回動昇降機構の構成
は限定されない。要は、駆動源の駆動力により昇降構造
体を垂直面内で回動させて、この昇降構造体を伸縮させ
ることができればよい。例えば、この昇降構造体を、垂
直面内で回動させる回動手段と、昇降構造体を伸縮させ
る伸縮手段という2つの異なる構成要素から設けてもよ
い。その場合、駆動源は回動手段と伸縮手段とにそれぞ
れ1つずつ配設してもよい。または、1つの駆動源によ
って、これらの回動手段と伸縮手段とを同時に駆動させ
てもよい。この駆動源の種類は限定されない。例えば、
電動モータでもよいし、油圧シリンダでもよいし、電動
ジャッキでもよい。もちろん、この回動昇降機構は、昇
降構造体の垂直面内での回動と、昇降構造体の伸縮とを
1つの構成要素を用いて行うようにしてもよい。
【0007】請求項2に記載の発明は、前記昇降構造体
が、前記固定基材に軸支され、前記伸縮方向に長さ方向
を揃えたレール基台と、該レール基台の長さ方向に、順
次、移動自在に配設された複数本のガイドレールとを具
備したテレスコピック式のレール伸縮構造体である請求
項1に記載の荷役装置である。ガイドレールの使用本数
は限定されない。1本でもよいし、2本以上でもよい。
【0008】請求項3に記載の発明は、前記駆動源によ
るレール架台方向へのガイドレールの引き戻し力に対抗
する弾性力を該ガイドレールに作用させるための弾性構
造体を、前記昇降構造体に設けた請求項2に記載の荷役
装置である。弾性構造体の種類は限定されない。例え
ば、シリンダ内部にガスが封入されたガススプリングで
もよいし、コイルばねでもよい。
【0009】請求項4に記載の発明は、前記回動昇降機
構が、前記昇降構造体が回動する垂直面と同じ垂直面内
で回動するように、シリンダ元部が前記被取付物の昇降
構造体軸支位置の近傍に軸支された油圧シリンダを駆動
源とし、該油圧シリンダのロッドの先端部に取り付けら
れた動滑車と、一端が前記レール基台に固定され、途中
部分が前記動滑車に巻きかけられ、他端が前記伸縮構造
体の最先端のガイドレールに固定された動力伝達用の帯
紐線状材とを有した請求項2または請求項3に記載の荷
役装置である。帯紐線状材の種類は限定されない。例え
ば、ワイヤ、チェーン、紐、ベルトなどが挙げられる。
動滑車の使用個数は1個でもよいし、複数個でもよい。
【0010】請求項5に記載の発明は、荷物の積み降ろ
し位置付近の車体の部分に固定される固定基材と、荷物
が着脱自在に保持される昇降台と、前記固定基材に軸支
され、昇降台を垂直面内で移動させる伸縮自在な昇降構
造体と、前記固定基材に軸支され、前記昇降構造体を垂
直面内で回動させるとともに、この昇降構造体を伸縮さ
せる回動昇降機構と、該回動昇降機構の駆動源とを備え
た荷役装置を搭載した車両である。車両の種類は限定さ
れない。例えばユンボ、ブルドーザ、ショベルカー、ト
ラクタ、クレーン車などが挙げられる。
【0011】請求項6に記載の発明は、前記昇降構造体
が、前記固定基材に軸支され、前記伸縮方向に長さ方向
を揃えたレール基台と、該レール基台の長さ方向に、順
次、移動自在に配設された複数本のガイドレールとを具
備したテレスコピック式のレール伸縮構造体である請求
項5に記載の荷役装置を搭載した車両である。
【0012】請求項7に記載の発明は、前記駆動源によ
るレール架台方向へのガイドレールの引き戻し力に対抗
する弾性力を該ガイドレールに作用させるための弾性構
造体を、前記昇降構造体に設けた請求項6に記載の荷役
装置を搭載した車両である。
【0013】請求項8に記載の発明は、前記回動昇降機
構が、前記昇降構造体が回動する垂直面と同じ垂直面内
で回動するように、シリンダ元部が前記被取付物の昇降
構造体軸支位置の近傍に軸支された油圧シリンダを駆動
源とし、該油圧シリンダのロッドの先端部に取り付けら
れた動滑車と、一端が前記レール基台に固定され、途中
部分が前記動滑車に巻きかけられ、他端が前記伸縮構造
体の最先端のガイドレールに固定された動力伝達用の帯
紐線状材とを有した請求項5〜請求項7のうち、いずれ
か1項に記載の荷役装置を搭載した車両である。
【0014】請求項9に記載の発明は、前記車両がフォ
ークリフト車である請求項5〜請求項8のうち、いずれ
か1項に記載の荷役装置を搭載した車両である。
【0015】請求項10に記載の発明は、前記荷物がガ
スボンベである請求項5〜請求項9のうち、いずれか1
項に記載の荷役装置を搭載した車両である。ガズボンベ
の種類は限定されない。例えば、LPGガス用のボンベ
でもよい。
【0016】
【作用】請求項1および請求項5の発明によれば、例え
ば荷物の荷降し位置を床面、荷物の荷揚げ位置を荷降し
位置の斜め上方に存在する台の上とした場合で、荷降し
位置の荷物を荷揚げする際には、まず駆動源により回動
昇降機構を荷降し側に作動させる。すると、昇降構造体
が垂直面内で荷降し側へ下方回動し、しかも昇降構造体
が下方へ伸長する。これにより、昇降台が荷降し位置に
配置され、ここで荷物が昇降台に積み込まれる。その
後、駆動源により回動昇降機構を荷揚げ側に作動させる
と、昇降構造体が垂直面内で荷降し側へ上方回動すると
ともに、昇降構造体が収縮する。よって、昇降台が荷揚
げ位置に到達し、荷物が荷揚げされる。このとき、荷物
は荷降し位置での昇降台への積み込み姿勢(例えば縦置
き)に対して、90度だけ回動した姿勢(例えば横置
き)となる。一方、荷揚げ位置の荷物を荷降しする際に
は、これらの操作やそれぞれの構成体の動きが反対とな
る。このように、駆動源を有する回動昇降機構により、
昇降構造体を垂直面内で回動させるとともに昇降構造体
を伸縮させるように構成したので、荷物の積み降ろしを
自動化して作業者の労力の省力化が図れる。しかも、昇
降構造体は、垂直面内で上方回動しながら収縮する一
方、同じく垂直面内で下方回動しながら伸長する。これ
により、昇降構造体が回動するために必要なスペースを
小さくすることができる。
【0017】特に、請求項2および請求項6の発明によ
れば、昇降構造体としてテレスコピック式の伸縮自在な
レール伸縮構造体を採用したので、昇降構造体の伸縮の
動作がスムーズになる。
【0018】請求項3および請求項7の発明によれば、
昇降構造体の収縮時、駆動源によってガイドレールを引
き戻すと、この引き戻し力に対抗する弾性力が弾性構造
体によりガイドレールに作用する。したがって、昇降構
造体の伸長時には、この弾性構造体の弾性力がガイドレ
ールに作用する。これにより、例えば重い荷物が昇降台
に保持されている場合でも、昇降構造体の伸長開始時の
動きがスムーズになる。
【0019】請求項4および請求項8の発明によれば、
油圧シリンダのロッドを出し入れすると動滑車がロッド
長さ方向へ移動する。これにより、動滑車に巻きかけら
れた帯紐線状材の折り返し部分の長さが変化する。この
とき、帯紐線状材は、一端が最先端のガイドレールに固
定され、他端がレール基台に固定されている。そのた
め、動滑車を移動させれば、最先端のガイドレールを介
して、昇降構造体を小さな操作力で円滑に伸縮させるこ
とができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例に係る
荷役装置およびそれを搭載した車両を説明する。なお、
ここではフォークリフト車に搭載される荷役装置を例に
説明する。図1は、この発明の一実施例に係る荷役装置
を搭載した車両の側面図である。図2は、この発明の一
実施例に係る荷役装置を搭載した車両の平面図である。
図3は、この発明の一実施例に係る荷役装置による荷受
け状態を示す背面図である。図4は、この発明の一実施
例に係る荷役装置による荷受け状態の要部拡大図であ
る。図5は、この発明の一実施例に係る荷役装置による
荷揚げ途中の状態を示す要部拡大図である。図6は、こ
の発明の一実施例に係る荷役装置による荷揚げ状態を示
す要部拡大図である。図7は、この発明の一実施例に係
る荷役装置の最先端のガイドレールを取り外した状態を
示す拡大正面図である。図8は、この発明の一実施例に
係る荷役装置の荷揚げ位置における旋回前の昇降台の拡
大平面図である。図9は、この発明の一実施例に係る荷
役装置の荷揚げ位置における旋回後の昇降台の拡大平面
図である。
【0021】図1〜図9において、10はこの発明の一
実施例に係る荷役装置であり、この荷役装置10は、L
PGガスを燃料としたフォークリフト車11の後部に搭
載されたガスボンベ(荷物)12を自動的に積み降ろし
する装置である。以下、この荷役装置10の構成を詳細
に説明する。すなわち、荷役装置10は、車体後部のカ
ウンタウエイトの一側部上に固定される固定基材13
と、ガスボンベ12が着脱自在に保持される昇降台14
と、固定基材13に軸支され、伸縮することで昇降台1
4を垂直面内で移動させる昇降構造体15と、固定基材
13に軸支され、昇降構造体15を垂直面内で回動させ
ながらこの昇降構造体15を伸縮させる回動昇降機構1
6と、回動昇降機構16を作動させる油圧シリンダ(駆
動源)17とを備えている。
【0022】昇降台14は、基台部14aと、この基台
部14aの一端部に設けられた回転軸14bを中心にし
て90度だけ回動可能なボンベ固定部14cとを有して
いる。ガスボンベ12はこのボンベ固定部14cに固定
される。昇降構造体15は、固定基材13に軸支され、
伸縮方向に長さ方向を揃えたレール基台18と、レール
基台18の長さ方向に、順次、移動自在に配設された第
1のガイドレール構造体19と、第2のガイドレール構
造体20とを具備した3段式のテレスコピック式のレー
ル伸縮構造体である。レール基台18は、荷揚げ位置で
平面視したときに矩形状を有する枠板である。このレー
ル基台18の幅方向の両側部には、1対の平行なガイド
溝部が配設されている。両ガイド溝部の長さ方向の中間
部同士は、連結板18aによって連結されている。これ
らのガイド溝部に第1のガイドレール構造体19の主部
を構成する1対の部分ガイドレールが、レール長さ方向
へそれぞれ摺動自在に収納されている。これらの部分ガ
イドレールには、それぞれ所定個数のガイドローラが配
設されている。また、1対の部分ガイドレールの長さ方
向の両端部は、それぞれ連結板19aにより連結されて
いる。このうち、元部側の連結板19aに、レール基台
18を固定基材13に軸支するためのブラケットが配設
されている。
【0023】前記第2のガイドレール構造体20は、こ
の枠形を有する第1のガイドレール構造体19に対し
て、所定個数のガイドローラを介して、レール長さ方向
へ摺動自在に取り付けられている(図3参照)。なお、
レール基台18の軸支部および油圧シリンダ17の軸支
部を固定基材13にそれぞれ軸支する両ピンの軸線方向
は、おのおの車両長さ方向である。したがって、昇降構
造体15および油圧シリンダ17は、いずれも車幅方向
を含む平行な垂直面内で回動する。また、昇降構造体1
5には、油圧シリンダ17によるレール架台方向(伸縮
方向)への第1のガイドレール構造体19の引き戻し力
に対抗する弾性力をこの第1のガイドレール構造体19
に作用させるガススプリング(弾性構造体)21が設け
られている。このガススプリング21はシリンダ式で、
その元部がレール基台18の先端側の短尺な連結枠の内
面に軸支されている。ガススプリング21のロッドの先
端にはスプロケット22が軸支されている。このスプロ
ケット22には、短尺なチェーン23が掛け渡される。
チェーン23の他端は、レール基台18の連結板18a
に固定され、チェーン23の一端は、前記第1のガイド
レール構造体19の先端側の連結板19aに固定されて
いる。
【0024】さらに、回動昇降機構16は、この油圧シ
リンダ17以外にも、油圧シリンダ17のロッドの先端
部に取り付けられた大小1対の動滑車式スプロケット2
4,25と、一端がレール基台18の先端部に設けられ
た台部に固定され、途中部分が動滑車式スプロケット2
4→台部に固定された小スプロケット→動滑車式スプロ
ケット25→台部に固定された大スプロケットに順に巻
きかけられ、他端が昇降構造体15の第2のガイドレー
ル構造体20に固定された動力伝達用のチェーン(帯紐
線状材)26とを有している。これらの動滑車式スプロ
ケット24,25は、前記ロッドの先端部に固定された
ブラケットに回転自在に配設されている。また、この油
圧シリンダ17は、昇降構造体15が回動する垂直面と
同じ垂直面内で回動可能となるように、そのシリンダ元
部が、昇降構造体15の軸支部より車体の車幅方向の内
側に近接配置されている。
【0025】次に、図1〜図9を参照し、この荷役装置
10を利用したガスボンベ12の交換作業を説明する。
まず、油圧シリンダ17により回動昇降機構16を荷降
し側に作動させる。すなわち、油圧シリンダ17のロッ
ドを徐々に突出させると、フォークリフト車11の車体
上で横向きに折り畳まれていた昇降構造体15(図6参
照)が、徐々に伸長するとともに、油圧シリンダ17お
よび昇降構造体15が、その軸支部を中心にして徐々に
垂直面内で回動しながら起立していく(図5参照)。こ
のとき、あらかじめ昇降構造体15の収縮時(旧いガス
ボンベ12の荷揚げ時)に、第1のガイドレール構造体
19が、この油圧シリンダ17のロッドの引き戻しによ
りガススプリング21の弾性力に抗してレール基台18
内に引き戻されている。
【0026】そのため、この昇降構造体15の伸長時に
は、ガススプリング21の弾性力が第1のガイドレール
構造体19に作用する。これにより、20kgを超す程
の重いガスボンベ12を昇降台14に保持していても、
昇降構造体15の伸長開始時の動きはスムーズになる。
しかも、昇降構造体15の重心がこの昇降構造体15の
軸支部の直上より車体外方へ移動した時点から、このガ
スボンベ12の重量がロッドをシリンダ内へ押し戻そう
とする作用から、引き出そうとする作用に変化する。そ
して、油圧シリンダ17のロッドが最大長さまで突出し
たとき、昇降台14が路上に接地し、横倒し状態であっ
たガスボンベ12が、縦置き状態で荷降しされる。その
後、旧いガスボンベ12を昇降台14から外し、新しい
ガスボンベ12を昇降台14に搭載する。そして、新し
いガスボンベ12を車体上に荷揚げする際には、以上の
操作を反対に行う。なお、荷揚げ後は、必要に応じて回
転軸14bを中心にしてボンベ固定部14cを90度だ
け回動させ、車幅方向に向けられたガスボンベ12を車
体長さ方向に変更することもできる。
【0027】このように、油圧シリンダ17を有する回
動昇降機構16により、昇降構造体15を垂直面内で回
動させるとともに、この昇降構造体15を伸縮させるよ
うに構成したので、ガスボンベ12の積み降ろしを自動
化して作業者の労力の省力化を図ることができる。しか
も、昇降構造体15は、垂直面内で上方回動しながら収
縮する一方、同じく垂直面内で下方回動しながら伸長す
る。これにより、昇降構造体15が回動するために必要
なスペースを小さくすることができる。また、昇降構造
体15としてテレスコピック式の伸縮自在なレール伸縮
構造体を採用したので、昇降構造体15の伸縮の動作が
スムーズになる。さらに、前述したように油圧シリンダ
17のロッドを出し入れすると動滑車式スプロケット2
4,25がロッド長さ方向へ移動する。これにより、動
滑車式スプロケット24,25に巻きかけられたチェー
ン26の折り返し部分の長さが変化する。このとき、チ
ェーン26は、一端が第2のガイドレール構造体20に
固定され、他端がレール基台18に固定されているの
で、動滑車式スプロケット24,25を移動させれば、
第2のガイドレール構造体20を介して、昇降構造体1
5を小さな操作力で円滑に伸縮させることができる。
【0028】
【発明の効果】請求項1および請求項5の発明によれ
ば、このように駆動源を有する回動昇降機構によって、
昇降構造体を垂直面内で回動させるとともに昇降構造体
を伸縮させて、この昇降構造体に設けられた昇降台に保
持された荷物を積み降ろすように構成したので、荷物の
積み降ろしを自動化して作業者の労力の省力化を図るこ
とができる。しかも、昇降構造体は、垂直面内で上方回
動しながら収縮する一方、同じく垂直面内で下方回動し
ながら伸長するので、昇降構造体の回動に必要なスペー
スを小さくすることができる。
【0029】特に、請求項2および請求項6の発明によ
れば、昇降構造体としてテレスコピック式の伸縮自在な
レール伸縮構造体を採用したので、昇降構造体の伸縮の
動作がスムーズになる。
【0030】請求項3および請求項7の発明によれば、
弾性構造体を昇降構造体に設けたので、駆動源によるレ
ール架台方向へのガイドレールの引き戻し力に対抗する
弾性力が得られ、これにより昇降構造体の伸長時には、
この弾性構造体の弾性力がガイドレールに作用するの
で、例えば重い荷物が昇降台に保持されている場合で
も、昇降構造体の伸長開始時の動きがスムーズになる。
【0031】請求項4および請求項8の発明によれば、
油圧シリンダのロッドを出し入れすると動滑車がロッド
長さ方向へ移動して、動滑車に巻きかけられた帯紐線状
材の折り返し部分の長さが変化する。これにより、最先
端のガイドレールを介して、この昇降構造体を小さな操
作力で円滑に伸縮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る荷役装置を搭載した
車両の側面図である。
【図2】この発明の一実施例に係る荷役装置を搭載した
車両の平面図である。
【図3】この発明の一実施例に係る荷役装置による荷受
け状態を示す背面図である。
【図4】この発明の一実施例に係る荷役装置による荷受
け状態の要部拡大図である。
【図5】この発明の一実施例に係る荷役装置による荷揚
げ途中の状態を示す要部拡大図である。
【図6】この発明の一実施例に係る荷役装置による荷揚
げ状態を示す要部拡大図である。
【図7】この発明の一実施例に係る荷役装置の最先端の
ガイドレールを取り外した状態を示す拡大正面図であ
る。
【図8】この発明の一実施例に係る荷役装置の荷揚げ位
置における旋回前の昇降台の拡大平面図である。
【図9】この発明の一実施例に係る荷役装置の荷揚げ位
置における旋回後の昇降台の拡大平面図である。
【符号の説明】
10 荷役装置、 11 フォークリフト車(車両)、 12 ガスボンベ(荷物)、 13 固定基材、 14 昇降台、 15 昇降構造体、 16 回動昇降機構、 17 油圧シリンダ(駆動源)、 18 レール基台、 19 第1のガイドレール構造体(ガイドレール)、 20 第2のガイドレール構造体(ガイドレール)、 21 ガススプリング(弾性構造体)、 24,25 動滑車式スプロケット(動滑車)、 26 チェーン(帯紐線状材)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下條 良信 福岡県福岡市東区多の津四丁目19番10号 日産フォークリフト九州株式会社内 Fターム(参考) 3F333 AA02 AB13 BA01 BB01 BD05 CA30 DA02 DA05 DA07 DB05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷物の積み降ろし位置付近に配置された
    被取付物に固定される固定基材と、 荷物が着脱自在に保持される昇降台と、 前記固定基材に軸支され、昇降台を垂直面内で移動させ
    る伸縮自在な昇降構造体と、 前記固定基材に軸支され、前記昇降構造体を垂直面内で
    回動させるとともに、この昇降構造体を伸縮させる回動
    昇降機構と、 該回動昇降機構の駆動源とを備えた荷役装置。
  2. 【請求項2】 前記昇降構造体が、 前記固定基材に軸支され、前記伸縮方向に長さ方向を揃
    えたレール基台と、 該レール基台の長さ方向に、順次、移動自在に配設され
    た複数本のガイドレールとを具備したテレスコピック式
    のレール伸縮構造体である請求項1に記載の荷役装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動源によるレール架台方向へのガ
    イドレールの引き戻し力に対抗する弾性力を該ガイドレ
    ールに作用させるための弾性構造体を、前記昇降構造体
    に設けた請求項2に記載の荷役装置。
  4. 【請求項4】 前記回動昇降機構が、 前記昇降構造体が回動する垂直面と同じ垂直面内で回動
    するように、シリンダ元部が前記被取付物の昇降構造体
    軸支位置の近傍に軸支された油圧シリンダを駆動源と
    し、 該油圧シリンダのロッドの先端部に取り付けられた動滑
    車と、 一端が前記レール基台に固定され、途中部分が前記動滑
    車に巻きかけられ、他端が前記伸縮構造体の最先端のガ
    イドレールに固定された動力伝達用の帯紐線状材とを有
    した請求項2または請求項3に記載の荷役装置。
  5. 【請求項5】 荷物の積み降ろし位置付近の車体の部分
    に固定される固定基材と、 荷物が着脱自在に保持される昇降台と、 前記固定基材に軸支され、昇降台を垂直面内で移動させ
    る伸縮自在な昇降構造体と、 前記固定基材に軸支され、前記昇降構造体を垂直面内で
    回動させるとともに、この昇降構造体を伸縮させる回動
    昇降機構と、 該回動昇降機構の駆動源とを備えた荷役装置を搭載した
    車両。
  6. 【請求項6】 前記昇降構造体が、 前記固定基材に軸支され、前記伸縮方向に長さ方向を揃
    えたレール基台と、 該レール基台の長さ方向に、順次、移動自在に配設され
    た複数本のガイドレールとを具備したテレスコピック式
    のレール伸縮構造体である請求項5に記載の荷役装置を
    搭載した車両。
  7. 【請求項7】 前記駆動源によるレール架台方向へのガ
    イドレールの引き戻し力に対抗する弾性力を該ガイドレ
    ールに作用させるための弾性構造体を、前記昇降構造体
    に設けた請求項6に記載の荷役装置を搭載した車両。
  8. 【請求項8】 前記回動昇降機構が、 前記昇降構造体が回動する垂直面と同じ垂直面内で回動
    するように、シリンダ元部が前記被取付物の昇降構造体
    軸支位置の近傍に軸支された油圧シリンダを駆動源と
    し、 該油圧シリンダのロッドの先端部に取り付けられた動滑
    車と、 一端が前記レール基台に固定され、途中部分が前記動滑
    車に巻きかけられ、他端が前記伸縮構造体の最先端のガ
    イドレールに固定された動力伝達用の帯紐線状材とを有
    した請求項5〜請求項7のうち、いずれか1項に記載の
    荷役装置を搭載した車両。
  9. 【請求項9】 前記車両がフォークリフト車である請求
    項5〜請求項8のうち、いずれか1項に記載の荷役装置
    を搭載した車両。
  10. 【請求項10】 前記荷物がガスボンベである請求項5
    〜請求項9のうち、いずれか1項に記載の荷役装置を搭
    載した車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007169054A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Kiyoshi Kamei 昇降装置

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