JP2003146093A - フィラーキャップ構造 - Google Patents

フィラーキャップ構造

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JP2003146093A
JP2003146093A JP2001345813A JP2001345813A JP2003146093A JP 2003146093 A JP2003146093 A JP 2003146093A JP 2001345813 A JP2001345813 A JP 2001345813A JP 2001345813 A JP2001345813 A JP 2001345813A JP 2003146093 A JP2003146093 A JP 2003146093A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィラーキャップのシール不良を防止して放
電を行わせることができるようにする。 【解決手段】 フィラーネック1に対してフィラーキャ
ップ本体2を着脱させるよう構成したフィラーキャップ
構造であって、フィラーキャップ本体2に、締切前はフ
ィラーネック1に接触されない退避状態となり、締切時
にフィラーネック1へ近接して接触状態となるようフィ
ラーキャップ本体2に対して可動する可動爪部10を設
けるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フィラーキャッ
プ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車などの車両には、車体に
給油口が設けられ、この給油口には、フィラーリッドが
開閉可能に取付けられている。この給油口の内部には燃
料タンクから延びるフィラーネックが収容され、このフ
ィラーネックにはフィラーキャップが取付けられてい
る。
【0003】このような構成によれば、フィラーリッド
を開くことによって給油口を外部に露出させ、次いで、
給油口内部のフィラーキャップを外してフィラーネック
を開口させることにより、フィラーネックを介して給油
を行うことができる。そして、給油終了後は、フィラー
ネックにフィラーキャップを取付け、フィラーリッドを
閉じて給油口を覆い隠すようにする。
【0004】このようなフィラーリッド部構造では、人
体に帯電した静電気を除電する必要があり、そのため
に、従来、特開11−301290号公報のように、フ
ィラーキャップに対して締切時にフィラーネックへ接し
て放電を行わせる突出部を設けたものなどが知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開1
1−301290号公報のフィラーキャップでは、突出
部が単にフィラーキャップに固定されているだけの構造
であるため、フィラーキャップが確実に締まる前に突出
部がフィラーネックに接してしまうと、フィラーキャッ
プにシール不良が発生するおそれがあった。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、フィラーキャップのシール不良を防止して放電
を行わせることのできるフィラーキャップ構造を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、フィラーネックに
対してフィラーキャップ本体を着脱させるよう構成した
フィラーキャップ構造において、フィラーキャップ本体
に、締切前はフィラーネックに接触されない退避状態と
なり、締切時にフィラーネックへ近接して接触状態とな
るようフィラーキャップ本体に対して可動する可動爪部
を設けたフィラーキャップ構造を特徴としている。
【0008】このように構成された請求項1にかかる発
明によれば、フィラーキャップ本体に対して可動できる
よう設けた可動爪部が、締切前のフィラーネックに接触
されない退避状態から、締切時にフィラーネックへ近接
して接触状態となることにより、確実に放電を行わせる
と共に、確実にフィラーキャップ本体によるフィラーネ
ックのシールを行わせることができる。
【0009】請求項2に記載された発明では、フィラー
キャップ本体が、ハンドル内周部と該ハンドル内周部に
外嵌されるハンドル外周部とを備え、ハンドル外周部に
設けられると共にフィラーネックに対して半径方向へ近
接離反動自在に設けられる可動爪部を有し、可動爪部を
可動させる機構が、一端をハンドル内周部に接続され、
他端をハンドル外周部に接続され、中間部を可動爪部に
係止されて、ハンドル内周部に掛け回された索状部材で
ある請求項1記載のフィラーキャップ構造を特徴として
いる。
【0010】このように構成された請求項2にかかる発
明によれば、ハンドル内周部とハンドル外周部とを周方
向に相対変位させて、索状部材を引張らせることによ
り、索状部材の中間部に係止された可動爪部をフィラー
ネックへ近接させるようにすることができる。
【0011】請求項3に記載された発明では、前記索状
部材は、フィラーキャップ本体の締込方向を基準とし
て、下流側の端部をハンドル内周部に接続し、上流側の
端部をハンドル外周部に接続した請求項2記載のフィラ
ーキャップ構造を特徴としている。
【0012】このように構成された請求項3にかかる発
明によれば、フィラーキャップ本体の締込方向を基準と
して、索状部材の下流側の端部をハンドル内周部に接続
すると共に、索状部材の上流側の端部をハンドル外周部
に接続することにより、締切前はフィラーネックに接触
されない退避状態となり、締切時にフィラーネックへ近
接して接触状態となるようにすることができる。
【0013】請求項4に記載された発明では、可動爪部
を可動させる機構は、可動爪部が退避状態となる位置
と、可動爪部が接触状態となる位置との何れかに、ハン
ドル内周部とハンドル外周部との周方向の相対位置を保
持するロック機構を備えた請求項2または請求項3記載
のフィラーキャップ構造を特徴としている。
【0014】このように構成された請求項4にかかる発
明によれば、ロック機構が、ハンドル内周部とハンドル
外周部との周方向の相対位置を、可動爪部が退避状態と
なる位置と、可動爪部が接触状態となる位置との何れか
に保持させることにより、不用意にハンドル内周部とハ
ンドル外周部との周方向の相対位置がずれることを防止
することができる。
【0015】請求項5に記載された発明では、フィラー
キャップ本体が、ハンドル内周部と該ハンドル内周部に
外嵌されるハンドル外周部とを備え、ハンドル外周部に
設けられると共にフィラーネックに対して半径方向へ近
接離反動自在に設けられる可動爪部を有し、可動爪部を
可動させる機構が、ハンドル外周部とハンドル内周部と
の間に形成されたカム機構である請求項1記載のフィラ
ーキャップ構造を特徴としている。
【0016】このように構成された請求項5にかかる発
明によれば、ハンドル内周部とハンドル外周部とを周方
向に相対変位させて、可動爪部をカム機構に倣わせるこ
とにより、可動爪部をフィラーネックへ近接させるよう
にすることができる。
【0017】請求項6に記載された発明では、前記カム
機構は、可動爪部の内面上部に設けたカムフォロワと、
ハンドル内周部の外側面に設けた、前記カムフォロワを
ガイドするカム面とを備え、該カム面が、フィラーキャ
ップ本体の締込方向を基準として、下流側に可動爪部を
退避状態にするための退避部を備えると共に、上流側に
可動爪部を接触状態にするための接触部を備えた請求項
5記載のフィラーキャップ構造を特徴としている。
【0018】このように構成された請求項6にかかる発
明によれば、フィラーキャップ本体の締込方向を基準と
して、カム面の下流側に可動爪部を退避状態にするため
の退避部を備えると共に、カム面の上流側に可動爪部を
接触状態にするための接触部を備えることにより、締切
前はフィラーネックに接触されない退避状態となり、締
切時にフィラーネックへ近接して接触状態となるように
することができる。
【0019】請求項7に記載された発明では、前記カム
面が、退避部と接触部との外側部分にカムフォロワの移
動領域を規制する一対のストッパ部を備えた請求項5ま
たは請求項6記載のフィラーキャップ構造を特徴として
いる。
【0020】このように構成された請求項7にかかる発
明によれば、カム面の退避部と接触部との外側部分に設
けた一対のストッパ部により、カムフォロワの移動領域
を有効に規制することができる。
【0021】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図示例と共に説明する。
【0022】図1〜図4は、この発明の実施の形態1を
示すものである。
【0023】まず、構成を説明すると、自動車などの車
両では、車体に給油口部が設けられており、この給油口
部の内部には燃料タンクから延びるフィラーネック1が
収容され、このフィラーネック1にはフィラーキャップ
本体2が取付けられている。
【0024】このフィラーキャップ本体2は、フィラー
ネック1のネジ部分に螺着されるキャップ部3と、この
キャップ部3の背面側に図示しないラチェット機構を介
して取付けられたハンドル部4とを備えている。このラ
チェット機構は、通常はキャップ部3とハンドル部4と
を共廻りさせると共に、一定以上の力が作用した時にキ
ャップ部3とハンドル部4とを空廻りさせるようにする
ものである。また、キャップ部3の外周には、シール溝
5が形成され、このシール溝5にはフィラーネック1上
部との間でシールを行わせるシールリング6が外嵌され
ている。
【0025】上記ハンドル部4は、キャップ部3の背面
側に上記ラチェット機構を介して連結されるハンドル内
周部7と、このハンドル内周部7に外嵌されるほぼキャ
ップ状のハンドル外周部8とを備えている。このハンド
ル外周部8は、導電性樹脂によって構成されており、そ
の背面には直径方向へ延びるハンドル9が突出形成され
ている。なお、ハンドル内周部7とハンドル外周部8と
は、軸線方向に対しては一体化されると共に、軸線方向
を中心として周方向へ相対的に回転可能とされている。
【0026】この実施の形態1のものでは、フィラーキ
ャップ本体2に対し、締切前はフィラーネックに接触さ
れない退避状態となり、締切時にフィラーネック1へ近
接して接触状態となるようフィラーキャップ本体2に対
して可動する可動爪部10を設けている。
【0027】この可動爪部10は、ハンドル外周部8の
側面に一対の切込11を入れることによって形成されて
いる。この可動爪部10は、フィラーネック1に対して
ほぼ半径方向へ近接離反動自在に弾性変形されるように
なっている。図2では、可動爪部10は、ハンドル外周
部8の側面の周方向1箇所にのみ設けられている。可動
爪部10の内面側下部には、フィラーネック1に対する
接点部12が突設されている。この接点部12は、通常
は、フィラーネック1に接触されないように退避状態に
設定されている。
【0028】そして、更に、可動爪部10を可動させる
機構(可動機構)13を設ける。この可動機構13は、
一端をハンドル内周部7の外側面から突設された係止用
凸部14に接続され、他端をハンドル外周部8の内側面
から突設された係止用凸部15に接続され、中間部を可
動爪部10の内面に設けられたフック部16に係止され
て、ハンドル内周部7に掛け回されたワイヤなどの索状
部材17を備えている。この索状部材17は、フィラー
キャップ本体2の締込方向18を基準として、下流側の
端部をハンドル内周部7の係止用凸部14に接続し、上
流側の端部をハンドル外周部8の係止用凸部15に接続
するようにしている。
【0029】更に、上記可動機構13は、可動爪部10
が退避状態となる位置と、可動爪部10が接触状態とな
る位置との何れかに、ハンドル内周部7とハンドル外周
部8との周方向の相対位置を保持するロック機構19を
備えている。
【0030】このロック機構19は、ハンドル外周部8
の内側面から突設された1本のロック用凸部20と、ハ
ンドル内周部7の外側面に形成された、ロック用凸部2
0を収容する一対のロック用凹部21,22と、ロック
用凹部21,22間の領域の外側部分に形成された、ロ
ック用凸部20の移動領域を規制する一対のストッパ2
3,24とを備えている。
【0031】ここで、フィラーキャップ本体2の締込方
向18を基準として、下流側のものが可動爪部10を退
避状態に保持するためのロック用凹部21となってお
り、上流側のものが可動爪部10を接触状態に保持する
ためのロック用凹部22となっている。また、ロック用
凸部20は、上記ラチェット機構が空廻りされる直前
に、ロック用凹部21,22から外れるように設定され
ている。
【0032】なお、ロック機構19のロック用凸部2
0、ロック用凹部21,22、ストッパ23,24は、
係止用凸部14,15間の索状部材17が配設されてい
ない部分を利用して形成されている。また、係止用凸部
14,15およびストッパ23,24は、相互に干渉し
ない程度の突出量に設定されている。
【0033】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0034】フィラーキャップ本体2がフィラーネック
1に対して締まっていない状態では、図1、図2に示す
ように、可動爪部10は退避状態となっており、フィラ
ーネック1とは接していない。
【0035】この状態で、ハンドル9を摘んでフィラー
キャップ本体2をフィラーネック1に対し締込方向18
へ廻して行き、フィラーキャップ本体2が完全に締切ら
れると、フィラーキャップ本体2の回転が制止される。
更に、フィラーキャップ本体2をフィラーネック1に対
して締込方向18へ廻すと、ロック機構19のロック用
凸部20がロック用凹部21から外れ、ハンドル外周部
8がハンドル内周部7に対して締込方向18へ相対回転
してロック用凸部20がロック用凹部22へ入り、図
3、図4に示す状態となる。これにより、可動機構13
を構成するワイヤなどの索状部材17が引張られて、内
周側へ締まるので、フック部16を介して可動爪部10
がフィラーネック1に近接して接触状態となる。なお、
ロック用凸部20がロック用凹部22へ入って以後は、
ストッパ24によって、ハンドル外周部8とハンドル内
周部7とは一体に締込方向18へ回転されることとな
る。
【0036】反対に、フィラーキャップ本体2を外す場
合には、ハンドル9を摘んでフィラーキャップ本体2を
フィラーネック1に対し締込方向18とは反対方向(緩
め方向)へ廻す。すると、ロック機構19のロック用凸
部20がロック用凹部22から外れ、ハンドル外周部8
がハンドル内周部7に対して緩め方向へ相対回転してロ
ック用凸部20がロック用凹部21へ入り、図1、図2
に示す状態となる。これにより、可動機構13を構成す
るワイヤなどの索状部材17が緩められて、外周側へ拡
がるので、可動爪部10が解放されフィラーネック1か
ら離反して退避状態となる。なお、ロック用凸部20が
ロック用凹部21へ入って以後は、ストッパ23によっ
て、ハンドル外周部8とハンドル内周部7とは一体に緩
め方向へ回転されることとなる。
【0037】このように、フィラーキャップ本体2に対
して可動できるよう設けた可動爪部10が、締切前のフ
ィラーネック1に接触されない退避状態から、締切時に
フィラーネック1へ近接して接触状態となることによ
り、確実に放電を行わせると共に、確実にフィラーキャ
ップ本体2によるフィラーネック1のシールを行わせる
ことができる。
【0038】また、ハンドル内周部7とハンドル外周部
8とを周方向に相対変位させて、索状部材17を引張ら
せることにより、索状部材17の中間部に係止された可
動爪部10をフィラーネック1へ近接させるようにする
ことができる。
【0039】そして、フィラーキャップ本体2の締込方
向18を基準として、索状部材17の下流側の端部をハ
ンドル内周部7に接続すると共に、索状部材18の上流
側の端部をハンドル外周部8に接続することにより、締
切前はフィラーネック1に接触されない退避状態とな
り、締切時にフィラーネック1へ近接して接触状態とな
るようにすることができる。
【0040】更に、ロック機構19が、ハンドル内周部
7とハンドル外周部8との周方向の相対位置を、可動爪
部10が退避状態となる位置と、可動爪部10が接触状
態となる位置との何れかに保持させることにより、不用
意にハンドル内周部7とハンドル外周部8との周方向の
相対位置がずれることを防止することができる。
【0041】
【発明の実施の形態2】図5〜図8は、この発明の実施
の形態2を示すものである。なお、実施の形態1と同一
ないし均等な部分については、同一の符号を付して説明
する。
【0042】この実施の形態2のものでは、可動爪部1
0の可動機構13として、ハンドル外周部8とハンドル
内周部7との間にカム機構25を設ける。このカム機構
25は、可動爪部10の内面上部に設けたカムフォロワ
26と、ハンドル内周部7の外側面に設けた、カムフォ
ロワ26をガイドするカム面27とを備えている。
【0043】このカム面27は、フィラーキャップ本体
2の締込方向18を基準として、下流側に可動爪部10
を退避状態にするための退避部28を備え、上流側に可
動爪部10を接触状態にするための接触部29を備え、
退避部28と接触部29との間に両者を繋ぐ移行部30
を備えている。更に、カム面27は、退避部28と接触
部29との外側部分にカムフォロワ26の移動領域を規
制する一対のストッパ部31,32を備えている。ここ
で、接触部29は退避部28よりもフィラーキャップ本
体2の中心に近接した位置に形成されている。また、移
行部30は退避部28と接触部29との間を滑らかに接
続するための傾斜面となっている。一方、可動爪部10
の接点部12は、カムフォロワ26が退避部28の位置
にある時にフィラーネック1から退避され、カムフォロ
ワ26が接触部29の位置にある時にフィラーネック1
に接触されるように設定されている。
【0044】なお、図1、図2では、可動爪部10は、
フィラーキャップ本体2に対し、180度離れた位置に
2箇所形成されている。これに対応して、カム面27も
2箇所形成されている。
【0045】次に、この実施の形態2の作用について説
明する。
【0046】フィラーキャップ本体2がフィラーネック
1に対して締まっていない状態では、図5、図6に示す
ように、可動爪部10は退避状態となっており、フィラ
ーネック1とは接していない。
【0047】この状態で、ハンドル9を摘んでフィラー
キャップ本体2をフィラーネック1に対し締込方向18
へ廻して行き、フィラーキャップ本体2が完全に締切ら
れると、フィラーキャップ本体2の回転が制止される。
更に、フィラーキャップ本体2をフィラーネック1に対
し締込方向18へ廻すと、ハンドル外周部8がハンドル
内周部7に対して締込方向18へ相対回転して、カムフ
ォロワ26が退避部28から接触部29へと移動し、図
7、図8に示す状態となる。これにより、可動爪部10
が弾性力で内周側へ復帰しようとするので、可動爪部1
0がフィラーネック1に近接して接触状態となる。な
お、カムフォロワ26が接触部29へ移動した以後は、
ストッパ32によって、ハンドル外周部8とハンドル内
周部7とは一体に締込方向18へ回転されることとな
る。
【0048】反対に、フィラーキャップ本体2を外す場
合には、ハンドル9を摘んでフィラーキャップ本体2を
フィラーネック1に対し締込方向18とは反対方向(緩
め方向)へ廻す。すると、ハンドル外周部8がハンドル
内周部7に対して緩め方向へ相対回転して、カムフォロ
ワ26が接触部29から退避部28へと移動し、図5、
図6に示す状態となる。これにより、可動爪部10が弾
性力に抗して外周側へ押出されるので、可動爪部10が
フィラーネック1から離反して退避状態となる。なお、
カムフォロワ26が退避部28へ移動した以後は、スト
ッパ31によって、ハンドル外周部8とハンドル内周部
7とは一体に緩め方向へ回転されることとなる。
【0049】このように、フィラーキャップ本体2に対
して可動できるよう設けた可動爪部10が、締切前のフ
ィラーネック1に接触されない退避状態から、締切時に
フィラーネック1へ近接して接触状態となることによ
り、確実に放電を行わせると共に、確実にフィラーキャ
ップ本体2によるフィラーネック1のシールを行わせる
ことができる。
【0050】また、ハンドル内周部7とハンドル外周部
8とを周方向に相対変位させて、可動爪部10をカム機
構25に倣わせることにより、可動爪部10をフィラー
ネック1へ近接させるようにすることができる。
【0051】そして、フィラーキャップ本体2の締込方
向18を基準として、カム面27の下流側に可動爪部1
0を退避状態にするための退避部28を備えると共に、
カム面27の上流側に可動爪部10を接触状態にするた
めの接触部29を備えることにより、締切前はフィラー
ネック1に接触されない退避状態となり、締切時にフィ
ラーネック1へ近接して接触状態となるようにすること
ができる。
【0052】更に、カム面27の退避部28と接触部2
9との外側部分に設けた一対のストッパ部31,32に
より、カムフォロワ26の移動領域を有効に規制するこ
とができる。
【0053】上記以外の部分については、上記実施の形
態と同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得る
ことができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、フィラーキャップ本体に対して可動できる
よう設けた可動爪部が、締切前のフィラーネックに接触
されない退避状態から、締切時にフィラーネックへ近接
して接触状態となることにより、確実に放電を行わせる
と共に、確実にフィラーキャップ本体によるフィラーネ
ックのシールを行わせることができる。
【0055】請求項2の発明によれば、ハンドル内周部
とハンドル外周部とを周方向に相対変位させて、索状部
材を引張らせることにより、索状部材の中間部に係止さ
れた可動爪部をフィラーネックへ近接させるようにする
ことができる。
【0056】請求項3の発明によれば、フィラーキャッ
プ本体の締込方向を基準として、索状部材の下流側の端
部をハンドル内周部に接続すると共に、索状部材の上流
側の端部をハンドル外周部に接続することにより、締切
前はフィラーネックに接触されない退避状態となり、締
切時にフィラーネックへ近接して接触状態となるように
することができる。
【0057】請求項4の発明によれば、ロック機構が、
ハンドル内周部とハンドル外周部との周方向の相対位置
を、可動爪部が退避状態となる位置と、可動爪部が接触
状態となる位置との何れかに保持させることにより、不
用意にハンドル内周部とハンドル外周部との周方向の相
対位置がずれることを防止することができる。
【0058】請求項5の発明によれば、ハンドル内周部
とハンドル外周部とを周方向に相対変位させて、可動爪
部をカム機構に倣わせることにより、可動爪部をフィラ
ーネックへ近接させるようにすることができる。
【0059】請求項6の発明によれば、フィラーキャッ
プ本体の締込方向を基準として、カム面の下流側に可動
爪部を退避状態にするための退避部を備えると共に、カ
ム面の上流側に可動爪部を接触状態にするための接触部
を備えることにより、締切前はフィラーネックに接触さ
れない退避状態となり、締切時にフィラーネックへ近接
して接触状態となるようにすることができる。
【0060】請求項7の発明によれば、カム面の退避部
と接触部との外側部分に設けた一対のストッパ部によ
り、カムフォロワの移動領域を有効に規制することがで
きる、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の縦断面図である。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】図1の作動図である。
【図4】図3の横断面図である。
【図5】本発明の実施の形態2の縦断面図である。
【図6】図5の横断面図である。
【図7】図5の作動図である。
【図8】図7の横断面図である。
【符号の説明】
1 フィラーネック 2 フィラーキャップ本体 7 ハンドル内周部 8 ハンドル外周部 10 可動爪部 13 可動機構 17 索状部材 18 締込方向 19 ロック機構 25 カム機構 26 カムフォロワ 27 カム面 28 退避部 29 接触部 31 ストッパ部 32 ストッパ部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィラーネックに対してフィラーキャップ
    本体を着脱させるよう構成したフィラーキャップ構造に
    おいて、 フィラーキャップ本体に、締切前はフィラーネックに接
    触されない退避状態となり、締切時にフィラーネックへ
    近接して接触状態となるようフィラーキャップ本体に対
    して可動する可動爪部を設けたことを特徴とするフィラ
    ーキャップ構造。
  2. 【請求項2】フィラーキャップ本体が、ハンドル内周部
    と該ハンドル内周部に外嵌されるハンドル外周部とを備
    え、 ハンドル外周部に設けられると共にフィラーネックに対
    して半径方向へ近接離反動自在に設けられる可動爪部を
    有し、 可動爪部を可動させる機構が、一端をハンドル内周部に
    接続され、他端をハンドル外周部に接続され、中間部を
    可動爪部に係止されて、ハンドル内周部に掛け回された
    索状部材であることを特徴とする請求項1記載のフィラ
    ーキャップ構造。
  3. 【請求項3】前記索状部材は、フィラーキャップ本体の
    締込方向を基準として、下流側の端部をハンドル内周部
    に接続し、上流側の端部をハンドル外周部に接続したこ
    とを特徴とする請求項2記載のフィラーキャップ構造。
  4. 【請求項4】可動爪部を可動させる機構は、可動爪部が
    退避状態となる位置と、可動爪部が接触状態となる位置
    との何れかに、ハンドル内周部とハンドル外周部との周
    方向の相対位置を保持するロック機構を備えたことを特
    徴とする請求項2または請求項3記載のフィラーキャッ
    プ構造。
  5. 【請求項5】フィラーキャップ本体が、ハンドル内周部
    と該ハンドル内周部に外嵌されるハンドル外周部とを備
    え、 ハンドル外周部に設けられると共にフィラーネックに対
    して半径方向へ近接離反動自在に設けられる可動爪部を
    有し、 可動爪部を可動させる機構が、ハンドル外周部とハンド
    ル内周部との間に形成されたカム機構であることを特徴
    とする請求項1記載のフィラーキャップ構造。
  6. 【請求項6】前記カム機構は、可動爪部の内面上部に設
    けたカムフォロワと、ハンドル内周部の外側面に設け
    た、前記カムフォロワをガイドするカム面とを備え、 該カム面が、フィラーキャップ本体の締込方向を基準と
    して、下流側に可動爪部を退避状態にするための退避部
    を備えると共に、上流側に可動爪部を接触状態にするた
    めの接触部を備えたことを特徴とする請求項5記載のフ
    ィラーキャップ構造。
  7. 【請求項7】前記カム面が、退避部と接触部との外側部
    分にカムフォロワの移動領域を規制する一対のストッパ
    部を備えたことを特徴とする請求項5または請求項6記
    載のフィラーキャップ構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004315091A (ja) * 2003-04-16 2004-11-11 Blau Kunststofftechnik Zweigniederlassung Der Tesma Europa Gmbh タンク閉鎖体
JP2017522960A (ja) * 2014-06-30 2017-08-17 シャネル パルファン ボーテChanel Parfums Beaute 並進式結合部材を備えた蓋を備える化粧ポット
CN110154740A (zh) * 2019-06-03 2019-08-23 戴胜汽车科技(苏州)有限公司 一种单响加油口盖

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