JP2003145902A

JP2003145902A - リボンカセット及びこれを用いた熱転写プリンタ

Info

Publication number: JP2003145902A
Application number: JP2001347312A
Authority: JP
Inventors: Hidenori Yorozu; 秀紀萬
Original assignee: Alps Electric Co Ltd
Current assignee: Alps Alpine Co Ltd
Priority date: 2001-11-13
Filing date: 2001-11-13
Publication date: 2003-05-21

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、識別部材には、インクリボンの種
類に対応する磁気情報を記録して、外部から目視等で識
別不可能としたリボンカセット及びこれを用いる熱転写
プリンタを提供すること。【解決手段】本発明の熱転写プリンタ１は、リボンカ
セット２１がキャリッジ４のカセット載置面４ｃと対向
する側で、キャリッジ４の移動経路を臨むように間隔を
置いて配設されたキャノピ１１に形成した複数のカセッ
トホルダ（図示せず）に保持可能とされ、キャリッジ２
１をプラテン２に沿って移動させ、磁気ヘッド９がリボ
ン識別部２９の磁気情報を読みとって、カセットホルダ
に保持したリボンカセット２１を識別すると、この識別
されたリボンカセット２１をカセットホルダからキャリ
ッジ４側に移し換えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はリボンカセット及び
これを用いる熱転写プリンタに係わり、特に内部のイン
クリボンの種類を識別可能なリボン識別を有するリボン
カセット、及びこれを用いる熱転写プリンタに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、プラテンの前方に記録媒体と
インクリボンとを支持しておき、複数の発熱素子を有す
るサーマルヘッドをキャリッジと共にプラテンに沿って
往復移動させながら、サーマルヘッドの発熱素子を印刷
情報に基づいて選択的に発熱させることにより、インク
リボンのインクを用紙に転写して、所望の文字、あるい
は写真等の画像の印刷を行う熱転写プリンタが、高印刷
品質、低騒音、低コスト、メンテナンス性の容易性等の
理由により、コンピュータ、ワードプロセッサの出力装
置として多用されている。

【０００３】このような熱転写プリンタに用いられる従
来のリボンカセット３１を、図４に基づいて説明する
と、リボンカセット３１は、内部が空洞のケース３２を
有し、このケース３２の略中央部には、巻取りリール３
３と供給リール３４とがそれぞれ回転自在に軸支されて
いる。前記巻取りリール３３と供給リール３４とには、
インクリボン３５の一方と他方の端部がそれぞれ巻回さ
れてケース３２内部に収納されている。また、ケース３
２には、図示上部側の前側部３２ａの長手方向のほぼ中
央部に、凹状のヘッド挿入部３６が形成され、このヘッ
ド挿入部３６にインクリボン３５の一部が引き出されて
露出している。

【０００４】また、ケース３２の前側部３２ａと対向す
る図示下方側には後側部３２ｂが形成されている。この
ようなリボンカセット３１を、熱転写プリンタ（図示せ
ず）のキャリッジに載置すると、ヘッド挿入部３６にサ
ーマルヘッド（図示せず）が位置し、ヘッド挿入部３６
から露出したインクリボン３５を、サーマルヘッドが用
紙（図示せず）に圧接して、用紙（図示せず）にインク
リボン３５のインクを転写して印刷可能になっている。

【０００５】また、従来のリボンカセット３１は、イン
クリボン３５が、複数の異なる色、あるいは、繰り返し
使用可能なマルチタイムリボン等を収納した多種類から
なり、この多種類のリボンカセット３１を識別するため
に、ケース３２の後側部３２ｂに、リボンカセット３１
の種類に対応して、それぞれ異なる形状の反射部から成
るバーコード３７を印刷形成した識別シール３８を貼付
していた。そして、キャリッジ側に配置したフォトセン
サで、識別シール３８のバーコード３７を読み取って、
リボンカセット３１が所望の種類の物であるかどうかを
認識するようになっていた。

【０００６】このような識別シール３８を貼付したリボ
ンカセット３１は、熱転写プリンタの純正品として、内
部に収納したインクリボン３５の、インク成分、あるい
はインク膜厚等を高精度に調整しているので、例えば用
紙の表面が凹凸の大きなラ紙等でも、高品質な印刷が可
能であった。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
な従来のリボンカセット３１は、識別シール３８に印刷
したバーコード３７を、外部から肉眼で容易に認識でき
るために、同じ形状のバーコード３７を印刷した模造シ
ールを貼付して、模造品のリボンカセトを製造すること
が可能であった。このような模造品のリボンカセット
は、純正品とは異なり、インク成分、あるいはインク膜
厚等の調整がおおまかなために、ラフ紙等に印刷すると
印字がかすれたりして、印刷品質が低下する問題があっ
た。

【０００８】また、模造品は、純正品と外観がほとんど
同じ形状に形成されているために、一般ユーザには識別
が非常に難しく、模造品を使ったために熱転写プリンタ
のサーマルヘッドに不具合が発生するおそれもあった。
そして、模造品を使って不具合が発生したユーザから、
純正品を製造しているメーカに対して品質クレームを提
起されることがあった。本発明は、前述したような問題
点に鑑みてなされたもので、識別シールにはインクリボ
ンの種類に対応する磁気情報を記録して、外部からは目
視等でインクリボンの種類等を識別不可能としたリボン
カセット及びこれを用いる熱転写プリンタを提供するこ
とを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第１の解決手段として本発明は、所望の色のインクが
塗布されたインクリボンと、このインクリボンを内部に
収納するケースと、このケースの一部に形成した前記イ
ンクリボンの種類を識別可能なリボン識別部とを備え、
前記リボン識別部には、前記インクリボンの種類に対応
する磁気情報を記録した構成とした。

【００１０】また、前記課題を解決するための第２の解
決手段として、前記リボン識別部は、前記磁気情報を記
録したシールを前記ケースの一部に貼付した構成とし
た。

【００１１】また、前記課題を解決するための第３の解
決手段として、プラテンと、このプラテンに沿って往
復移動可能なキャリッジと、請求項１、又は２記載のリ
ボンカセットを搭載可能な前記キャリッジに形成したカ
セット載置面とを備え、前記キャリッジには、前記リボ
ンカセットの前記リボン識別部に記録した前記磁気情報
を読み取り可能な磁気ヘッドを配設した構成とした。

【００１２】また、前記課題を解決するための第４の解
決手段として、前記リボンカセットは、前記カセット載
置面と対向する側で、前記キャリッジの移動経路を臨む
ように間隔を置いて配設された複数のカセットホルダー
に保持可能とされ、前記キャリッジを前記プラテンに沿
って移動させて、前記磁気ヘッドが前記磁気情報を読み
とり、前記カセットホルダに保持した前記リボンカセッ
トを識別すると、この識別された前記リボンカセットを
前記カセットホルダーから前記キャリッジ側に移し換え
るような構成とした。

【００１３】また、前記課題を解決するための第５の解
決手段として、前記磁気情報を消去可能な消去ヘッドを
配設した構成とした。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明に関するリボンカセ
ット及びこれを用いた熱転写プリンタを図１〜図３に基
づいて説明する。まず、図１は本発明に関する熱転写プ
リンタを説明する概略図であり、図２は本発明に関する
リボンカセットの分解斜視図であり、図３は本発明に係
わるリボンカセットと磁気ヘッド及び消去ヘッドの関係
を説明する概略図である。

【００１５】本発明に関する熱転写プリンタ１は、図１
に示すように、プリンタ本体のフレームの所定位置に、
平板状の２点鎖線で示すようなプラテン２が配設され、
このプラテン２と対向する前方側下方には丸棒状のガイ
ドシャフト３が、プラテン２と平行に配設されている。
前記ガイドシャフト３には、ガイドシャフト３の長手方
向に沿って往復移動可能なキャリッジ４が取り付けられ
ており、このキャリッジ４は、下側に、ガイドシャフト
３に取り付けられた下キャリッジ４ａと、この下キャリ
ッジ４ａの上側に、昇降部材（図示せず）の動作で、下
キャリッジ４ａから接離して昇降可能な上キャリッジ４
ｂとで構成されている。また、上キャリッジ４ｂの表面
には、後述するリボンカセット２１を載置可能な平坦状
のカセット載置面４ｃが形成されている。

【００１６】前記上キャリッジ４ｂの図示左右両側部上
面には、後述するリボンカセット２１の幅と等間隔に立
設するフック状の１対の保持部材５が形成されており、
この一対の保持部材５で上キャリッジ４ｂに載置した後
述するリボンカセット２１を保持可能になっている。ま
た、キャリッジ４の中央部には、一対のボビン６が配設
されており、このボビン６は、巻取りボビン６ａと供給
ボビン６ｂとからなり、互いに所定間隔を隔てて配設さ
れている。そして、巻取りボビン６ａは、駆動源にギャ
連結されて回転駆動可能になっている。

【００１７】また、キャリッジ４には、プラテン２と対
向する側に、プラテン２に対して接離自在とされるサー
マルヘッド７が配設されている。このサーマルヘッド７
は、複数の発熱素子（図示せず）が整列配置されてお
り、この発熱素子を所定の印刷情報に基づいて選択的に
発熱させることにより、後述するインクリボン２５のイ
ンクを用紙（図示せず）に転写して、所望の画像等を印
刷可能になっている。

【００１８】また、上キャリッジ４ｂは、サーマルヘッ
ド７が配設された側と反対側の端部寄りに、角柱状の磁
気ヘッド取付部８が、カセット載置面４ｃから上方に突
出して形成されており、この磁気ヘッド取付部８には、
後述するリボン識別部２９の磁気情報を読み取り可能
な、図３に示すような磁気ヘッド９が取り付けられてい
る。前記磁気ヘッド９は、熱転写プリンタ１の各種の制
御を行うための制御部１２に電気的接続されている。前
記制御部１２は、少なくともキャリッジ４の移動に伴っ
て磁気ヘッド９から出力される出力信号に基づいて、後
述するリボンカセット２１の有無、及びインクリボン２
５の種類等を検出、あるいは判別可能とされている。

【００１９】このようなキャリッジ４は、１対のプーリ
（図示せず）に張架された駆動ベルト１０の一部に固着
されており、駆動ベルト１０をステッピングモータ等の
駆動手段（図示せず）により駆動すると、キャリッジ４
がガイドシャフト３に案内されて、プラテン２に沿って
往復移動可能になっている。また、キャリッジ４の図示
上方には、２点鎖線で示すような板状のキャノピ１１が
配設されており、このキャノピ１１は、キャリッジ４に
対して所定間隔を有して配設されていると共に、ヒンジ
部１１ａを支点としてキャリッジ４の上方を開閉可能に
なっている。

【００２０】また、キャノピ１１は、キャリッジ４と対
向する側の所定位置に、後述するリボンカセット２１を
保持可能な複数のカセットホルダ（図示せず）が形成さ
れており、それぞれのカセットホルダには、後述するイ
ンクの色が異なるインクリボン２５、例えばＹ（イエロ
ー）２５ａ、Ｍ（マゼンタ）２５ｂ、Ｃ（シアン）２５
ｃ、Ｋ（黒）２５ｄを収納した種類の異なるリボンカセ
ット２１ａ、２１ｂ、２１ｃ、２１ｄが、それぞれキャ
リッジ４の移動方向に沿って整列されてカセットホルダ
に保持されている。

【００２１】前記キャノピ１１のカセットホルダ（図示
せず）に保持される、種類の異なるそれぞれのリボンカ
セット２１は、図２に示すように、形状が略矩形で内部
が空洞状のケース２２を有し、このケース２２は、１対
の下ケース２２ａと上ケース２２ｂとからなっている。
また、ケース２２には、キャリッジ４に搭載したリボン
カセット２１がプラテン２と対向する側に前側部２２ｃ
が形成され、この前側部２２ｃと対向する手前側に後側
部２２ｄが形成されている。また、ケース２２の略中央
部には、巻取りリール２３と供給リール２４とがそれぞ
れ回転自在に支持されている。

【００２２】前記巻取りリール２３と供給リール２４と
には、インクリボン２５の一方と他方の端部がそれぞれ
巻回されてケース２２空洞内部に収納されている。そし
て、使用前の初期状態におけるインクリボン２５は、供
給リール２４側にパンケーキ状に巻回されてケース２２
内に収納されている。また、ケース２２の前側部２２ｃ
の中央部には、凹状のヘッド挿入部２６が形成され、こ
のヘッド挿入部２６にインクリボン２５の一部が引き出
されて露出している。そして、リボンカセット２１をキ
ャリッジ４に載置すると、ヘッド挿入部２６にサーマル
ヘッド７が位置し、このサーマルヘッド７が、ヘッド挿
入部２６から露出したインクリボン２５を用紙（図示せ
ず）に圧接することにより、用紙にインクリボン２５の
インクを熱転写して印刷可能になっている。

【００２３】また、ヘッド挿入部２６が形成された図示
左右の隅部には、インクリボン２５に当接して回転可能
な一対のリボンローラ２７が配設されている。また、イ
ンクリボン２５の搬送経路の所定部分には、回転自在の
複数のピンチローラ２８が配設され、このピンチローラ
２８によって、巻取り時のインクリボン２５の幅方向が
ガイドされて、インクリボン２５の巻戻し時の巻乱れを
防止するようになっている。

【００２４】また、ケース２２の後側部２２ｄには、イ
ンクリボン２５の種類を識別可能なリボン識別部２９が
形成されている。前記リボン識別部２９は、一方の面に
粘着材が塗布され、他方の面にインクリボンの種類に対
応して磁気情報が記録された記録部２９ａを有するシー
ルからなっており、このシールを後側部２２ｄの一方側
に貼付してリボン識別部２９が形成されている。そし
て、リボン識別部２９の記録部２９ａに記録した磁気情
報を、キャリッジ４側の磁気ヘッド取付部８に取り付け
た磁気ヘッド９がスキャンしして読み取りすることによ
り、制御部１２でリボンカセット２１の種類を識別可能
になっている。

【００２５】このようなリボンカセット２１は、ケース
２２の内部に収納するインクリボン２５のインクの色に
よって種類分けされており、例えばＹ（イエロー）の色
のインクリボン２５ａを収納するリボンカセト２１ａ、
またはＭ（マゼンタ）の色のインクリボン２５ｂを収納
するリボンカセト２１ｂ、またはＣ（シアン）の色のイ
ンクリボン２５ｃを収納するリボンカセト２１ｃ、また
はＫ（黒）の色のインクリボン２５ｄを収納するリボン
カセト２１ｄ等の複数種類があり、これら種類の異なる
リボンカセット２１ａ〜２１ｄがキャノピ１１のカセッ
トホルダに、それぞれ整列されて着脱可能に保持されて
いる。

【００２６】このようなキャノピ１１に保持した種類の
異なるリボンカセット２１ａ、２１ｂ、２１ｃ、２１ｄ
をキャリッジ４に受け渡しする動作を、図１に基づいて
説明する。まず、キャリッジ４をプラテンに沿って移動
させながら、磁気ヘッド取付部８の磁気ヘッド９が、そ
れぞれのリボンカセット２１のリボン識別部２９の磁気
情報を読みとって、所望の種類のリボンカセット２１を
検出すると、その位置でキャリッジ４を一旦停止させ
る。

【００２７】次に、キャリッジ４の昇降部材（図示せ
ず）を動作させて、キャリッジ載置面４ｃにリボンカセ
ット２１が搭載されたない状態の上キャリッジ４ｂを上
昇させると、一対の保持部材５がキャノピ１１側のリボ
ンカセット２１をチャッキングされて、所望の種類のリ
ボンカセット２１が、キャノピ１１から上キャリッジ４
ｂに受け渡しされる。次に、リボンカセット２１を保持
部材５でチャッキングした状態の上キャリッジ４ｂを降
下させ、キャリッジ４を、プラテン２に沿って移動させ
ると共に、サーマルヘッド７をヘッドダウンさせて、イ
ンクリボン２５を用紙（図示せず）に圧接する。そし
て、サーマルヘッド２５の複数の発熱素子（図示せず）
を印刷情報に基づいて選択的に発熱させることにより、
インクリボン２５のインクが用紙に転写されて、所望の
色（一色）の画像を印刷することができる。

【００２８】また、用紙に印刷する画像がカラー（２色
以上）の場合は、最初に印刷した色、例えばＹの色のイ
ンクリボン２５ａを用紙に印刷したリボンカセット２１
ａを、上キャリッジ４ｂの昇降動作でキャノピ１１に戻
す。その後、例えばＭの色のインクリボン２５ｂを収納
するリボンカセット２１ｂのリボン識別部２９を、磁気
ヘッド９が読みとって識別すると、リボンカセット２１
ｂをキャリッジ４側に受け渡しを行い、最初に印刷した
Ｙの色の画像の上から、Ｍの色の画像を重ね印刷する。
また、Ｍの色の画像の上から、Ｃの色のインクリボン２
５ｃのインクを重ね印刷する動作を繰り返すことによ
り、所望の色のカラー画像を印刷することができる。

【００２９】前述したような本発明のリボンカセット２
１は、インクリボン２５の種類に対応する磁気情報をリ
ボン識別部２９に記録しているので、磁気情報を外部か
ら肉眼等で視認することができない。そのために、本発
明の磁気ヘッド９を備えた熱転写プリンタ１に使用する
ことができる模造品のリボンカセットを容易に製造する
ことができない。

【００３０】また、本発明の熱転写プリンタ１は、図３
に示すように、記録ヘッド９だけでなく、消去ヘッド１
３も備えたものでも良い。このような記録ヘッド９と消
去ヘッド１３とを備えた熱転写プリンタは、インクリボ
ン２５のインクが全て印刷に供して、インクリボン２５
の使用が終了すると、リボン識別部２９に記録した磁気
情報を消去ヘッド１３で消去するようになっている。そ
のために、使用済み後廃却されたリボンカセット２１か
ら、リボン識別部２９を形成するシールを剥がし、この
シールを模造品のリボンカセットに貼付しても、リボン
識別部２９は、磁気情報が消去されているので、模造品
のリボンカセットを本発明の熱転写プリンタ１で使うこ
とはできないようになっている。

【００３１】

【発明の効果】以上述べたように、本発明のリボンカセ
ットは、ケースの一部にインクリボンの種類を識別可能
なリボン識別部を形成し、このリボン識別部には、イン
クリボンの種類に対応する磁気情報を記録したので、磁
気情報を外部から肉眼等で視認することができない。そ
のために、模造品のリボンカセットを容易に製造するこ
とが難しい。

【００３２】また、リボン識別部は、磁気情報を記録し
たシールをケースの一部に貼付したので、リボンカセッ
トのケースは１種類とすることができ、リボンカセット
組立時の管理が容易である。

【００３３】また、熱転写プリンタのキャリッジには、
リボンカセットのリボン識別部に記録した磁気情報を読
み取り可能な磁気ヘッドを配設したので、リボン識別部
に磁気情報とは異なるバーコード等を用いた模造品のリ
ボンカセットを排除できる。

【００３４】また、キャリッジを移動させて磁気ヘッド
磁気情報を読みとって、カセットホルダに保持したリボ
ンカセットを識別すると、この識別されたリボンカセッ
トをキャリッジに移し換えるようにしたので、操作性の
良い熱転写プリンタを提供できる。

【００３５】また、磁気情報を消去可能な消去ヘッドを
配設したので、リボンカセットを使用済み後、リボン識
別部の磁気情報を消去することにより、リボン識別部を
形成したシールを剥がして再利用することができず、模
造品のリボンカセットを排除できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に関する熱転写プリンタを説明する概略
図である。

【図２】本発明に関するリボンカセットの分解斜視図で
ある。

【図３】本発明に係わるリボンカセットと磁気ヘッド及
び消去ヘッドの関係を説明する概略図である。

【図４】従来のリボンカセットの斜視図である。

【符号の説明】

１熱転写プリンタ４キャリッジ４ａ下キャリッジ４ｂ上キャリッジ４ｃカセット載置面６ボビン７サーマルヘッド９磁気ヘッド１１キャノピ１２制御部材１３消去ヘッド２１リボンカセット２２ケース２５インクリボン２９リボン識別部材２９ａ記録部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】所望の色のインクが塗布されたインクリ
ボンと、このインクリボンを内部に収納するケースと、
このケースの一部に形成した前記インクリボンの種類を
識別可能なリボン識別部とを備え、前記リボン識別部に
は、前記インクリボンの種類に対応する磁気情報を記録
したことを特徴とするリボンカセット。
【請求項２】前記リボン識別部は、前記磁気情報を記
録したシールを前記ケースの一部に貼付したことを特徴
とする請求項１記載のリボンカセット。
【請求項３】プラテンと、このプラテンに沿って往復
移動可能なキャリッジと、請求項１、又は２記載のリボ
ンカセットを搭載可能な前記キャリッジに形成したカセ
ット載置面とを備え、前記キャリッジには、前記リボン
カセットの前記リボン識別部に記録した前記磁気情報を
読み取り可能な磁気ヘッドを配設したことを特徴とする
熱転写プリンタ。
【請求項４】前記リボンカセットは、前記カセット載
置面と対向する側で、前記キャリッジの移動経路を臨む
ように間隔を置いて配設された複数のカセットホルダー
に保持可能とされ、前記キャリッジを前記プラテンに沿
って移動させて、前記磁気ヘッドが前記磁気情報を読み
とり、前記カセットホルダに保持した前記リボンカセッ
トを識別すると、この識別された前記リボンカセットを
前記カセットホルダーから前記キャリッジ側に移し換え
るようにしたことを特徴とする請求項３記載の熱転写プ
リンタ。
【請求項５】前記磁気情報を消去可能な消去ヘッドを
配設したことを特徴とする請求項３、または４記載の熱
転写プリンタ。