JP2003145812A - 定着器 - Google Patents

定着器

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JP2003145812A
JP2003145812A JP2002247685A JP2002247685A JP2003145812A JP 2003145812 A JP2003145812 A JP 2003145812A JP 2002247685 A JP2002247685 A JP 2002247685A JP 2002247685 A JP2002247685 A JP 2002247685A JP 2003145812 A JP2003145812 A JP 2003145812A
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Japan
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scanning direction
main scanning
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light emitting
fixing
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JP2002247685A
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English (en)
Inventor
Nobuo Katsuma
伸雄 勝間
Akihiko Machida
昭彦 町田
Hiroyuki Matsukawa
浩之 松川
Kazuo Nakadai
加津男 中台
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で定着速度が早く、低電力であり、定着
ムラの無い定着器を提供する。 【解決手段】 カラー感熱記録紙のイエロー用感熱発色
層とマゼンタ用感熱発色層とに紫外線を照射して定着す
る定着器の光源に、Y用LED23を主走査方向及び副
走査方向に沿って複数列及び複数行に配列し、副走査方
向においての千鳥状に配列させるようにしたイエロー用
定着光源20と、M用LED26を同様に千鳥状に配列
させたマゼンタ用定着光源21とを使用する。各LED
23,26が副走査方向において千鳥状に配列されてい
るので、LEDの発光強度の低い部分が隣り合うLED
同士で補完され,定着器用光源としての発光強度が均一
になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱記録紙等の光
定着性を有するものに定着光を照射して定着させる定着
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発色する色が異なった少なくとも第1〜
第3の感熱発色層が積層され、下層の感熱発色層ほど熱
感度が低く、また表面側にある最上層の第1の感熱発色
層とその下の第2の感熱発色層に対しては、それぞれ特
有な波長域の紫外線に対する定着性が付与されたカラー
感熱記録紙を用い、フルカラープリントが得られるよう
にしたカラー感熱プリンタがある。このカラー感熱プリ
ンタでは、カラー感熱記録紙を往復搬送する間に、サー
マルヘッドを圧接させて各感熱発色層に熱記録を行い、
各感熱発色層への熱記録後に、棒状の紫外線ランプが光
源として使用された定着器を用いて紫外線を照射し、下
層の感熱発色層への熱記録時に上層の感熱発色層が発色
しないように定着している。
【0003】定着器に用いられる棒状の紫外線ランプ
は、一般的に断面が円形であり、紫外線が全周に均等な
強度で放射されてしまう。そのため、無駄に放射された
紫外線をカラー感熱記録紙に向けて反射するために、紫
外線ランプの近傍には反射能力の高いリフレクタが配置
される。また、紫外線ランプで所定の光量を得るために
は、管径が太いものが用いられる。更に、紫外線ランプ
の両端での光量の減衰を考慮して、感熱記録紙の主走査
方向の幅の2倍程度の長さの紫外線ランプが使用されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記紫外線ランプを使
用する定着器は、リフレクタの設置スペースや紫外線ラ
ンプの直径,長さ等によって大型化し、カラー感熱プリ
ンタの小型化を阻害していた。また、定着器の大型化に
よってカラー感熱記録紙の搬送距離が長くなり、プリン
ト時間の増大の原因ともなっていた。更に、熱陰極管で
ある紫外線ランプは、管壁温度の低下及び上昇によって
光量が低下するため、予熱及び冷却が必要となり、使用
電力が増加するとともに、予熱及び冷却時間がプリント
時間を長くしていた。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためのも
ので、感熱プリンタの小型化とプリント速度の向上とに
寄与できる定着器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の定着器は、主走査方向及び副走査方向に
沿って複数列及び複数行の千鳥状に配列された複数個の
発光素子を用いて、配光分布の平滑化を図ったものであ
る。
【0007】また、感熱記録紙に、定着される紫外線の
波長域の異なる感熱発色層が例えば2種類設けられてい
る場合には、第1の感熱発色層を定着する紫外線を放射
する第1の発光素子と、第2の感熱発色層を定着する紫
外線を放射する第2の発光素子とを主走査方向及び副走
査方向に沿って複数列及び複数行の千鳥状となるように
複数個ずつ配列し、定着器の光源として使用してもよ
い。
【0008】第1の発光素子と第2の発光素子とは、そ
れぞれ分けて配列させてもよいし、混在して配列させて
もよい。
【0009】また、複数の発光素子を千鳥状に配列させ
る方法としては、各発光素子が副走査方向において千鳥
状に配置されるように、主走査方向の各列を発光素子の
幅寸法以内で主走査方向にずらして配列してもよい。
【0010】各列の主走査方向のずらし量は、発光素子
の半値幅の主走査方向位置と、隣り合う列の発光素子の
発光強度が0パーセンの主走査方向位置とが、副走査方
向において重なり合うようにするとよい。また、これと
は別の配列方法として、各発光素子の主走査方向の間隔
をd、主走査方向の列数をNとしたときに、各列を主走
査方向の同一方向にd/Nずつずらして配置してもよ
い。
【0011】更に別の配列方法としては、各発光素子の
主走査方向の間隔をd、主走査方向の列数をN、ズラシ
係数をMn(1〜N−1の整数)としたときに、各列に
異なるズラシ係数を用い、基準となる列に対して各列を
主走査方向の同一方向にMn・d/Nずつずらして配列
してもよい。
【0012】配光分布を平滑化する方法としては、拡散
板を使用してもよい。また、この拡散板を感熱記録紙の
搬送ガイドとして兼用させることもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の定着器用光源を
用いたカラー感熱プリンタの構成を示す概略図である。
このカラー感熱プリンタでは、記録媒体として長尺のカ
ラー感熱記録紙2が用いられている。カラー感熱記録紙
2は、ロール状に巻かれた記録紙ロール3の形態でカラ
ー感熱プリンタにセットされる。
【0014】記録紙ロール3の外周面には、給紙ローラ
4が当接されており、図示しない搬送モータにより駆動
される。給紙ローラ4が図中反時計方向に回転すると、
記録紙ロール3は図中時計方向に回転され、カラー感熱
記録紙2が記録紙ロール3から送り出される。逆に、給
紙ローラ4が図中時計方向に回転されると、記録紙ロー
ル3は図中反時計方向に回転され、カラー感熱記録紙2
は記録紙ロール3に巻き戻される。
【0015】記録紙ロール3の近傍には、カラー感熱記
録紙2を挟み込んで搬送する搬送ローラ対7が配置され
ている。この搬送ローラ対7は、図示しない搬送モータ
に回転駆動されるキャプスタンローラ8と、このキャプ
スタンローラ8に圧接するピンチローラ9とからなり、
カラー感熱記録紙2を図中右方の給紙方向と、図中左方
の巻戻し(印画)方向とに往復搬送する。
【0016】カラー感熱記録紙2は、周知のように支持
体上にシアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロ
ー感熱発色層が順次層設されている。最上層となるイエ
ロー感熱発色層は熱感度が最も高く、小さな熱エネルギ
ーでイエローに発色する。最下層となるシアン感熱発色
層は熱感度が最も低く、大きな熱エネルギーでシアンに
発色する。また、第1の感熱発色層であるイエロー感熱
発色層は、420nmの近紫外線が照射されたときに発
色能力が消失する。第2の感熱発色層であるマゼンタ感
熱発色層は、イエロー感熱発色層とシアン感熱発色層と
の中間程度の熱エネルギーでマゼンタに発色し、365
nmの紫外線が照射されたときに発色能力が消失する。
カラー感熱記録紙2に、例えばブラック感熱発色層を設
けて4層構造にしてもよい。
【0017】搬送ローラ対7の給紙方向の下流側には、
サーマルヘッド12とプラテンローラローラ13とがカ
ラー感熱記録紙2の搬送経路を挟み込むように配置され
ている。サーマルヘッド12は、カラー感熱記録紙2の
搬送経路の上方に配置されており、多数の発熱素子を主
走査方向に沿ってライン状に配列した発熱素子アレイ1
4を備えている。また、サーマルヘッド12の上下部に
は、カラー感熱記録紙2を発熱素子アレイ14に向けて
ガイドするヘッドカバー15と、サーマルヘッド12を
冷却する放熱板16とが取り付けられている。
【0018】プラテンローラ13は、発熱素子アレイ1
4に対面する位置で、搬送経路の下方に配置されてい
る。また、プラテンローラ13は、カムやソレノイド等
のシフト機構によって上下方向で移動自在とされてお
り、図示しないバネによって、サーマルヘッド12に圧
接する方向に付勢されている。プラテンローラ13は、
給紙時及び排紙時にはシフト機構によって下降され、サ
ーマルヘッド12との間に隙間を形成する。
【0019】サーマルヘッド12は、カラー感熱記録紙
2が搬送ローラ対7によって巻戻方向に搬送される際
に、プラテンローラ13との間でカラー感熱記録紙2を
挟み込み、発熱素子アレイ14を所定の温度に発熱させ
て、カラー感熱記録紙2の各感熱発色層を発色させる。
プラテンローラ13は、カラー感熱記録紙2の搬送に応
じて従動回転する。
【0020】サーマルヘッド12の給紙方向の下流側に
は、カラー感熱記録紙2の記録面に対面して定着器19
が配置されている。定着器19は、発光ピークが420
nmの近紫外線を放出してイエロー感熱発色層を定着す
るイエロー用定着光源20と、発光ピークが365nm
の紫外線を放出してマゼンタ感熱発色層を定着するマゼ
ンタ用定着光源21とからなる。
【0021】定着器19を下方から見た状態を表す図2
に示すように、イエロー用定着光源20は、発光ピーク
が420nmの近紫外線を放出するイエロー用発光ダイ
オード(以下Y用LEDと省略する)23を主走査方向
に沿って複数列、副走査方向に沿って複数行で基板24
上に配列させたものである。Y用LED23には、リー
ド線付き部品が用いられている。
【0022】図3は、Y用LED23の発光強度分布を
表すグラフである。Y用LED23に限らず、LEDは
中心部の発光強度が最も高く、中心部から離れるにした
がって発光強度が低下する。図4は、イエロー用定着光
源20の主走査方向の第1列L1の発光強度を示すグラ
フである。このグラフから分かるように、Y用LED2
3を主走査方向に並べただけでは、隣り合うY用LED
23の間の発光強度が低くなるため、第1列L1全体と
しての発光強度は波状となる。また、第1列L1を副走
査方向に沿って複数列並べても、イエロー用定着光源全
体としての発光強度が波状となり、定着不良が発生す
る。
【0023】そのため、本実施形態では、Y用LED2
3が副走査方向において千鳥状となるように、主走査方
向の各列L1〜L4をY用LED23の幅方向の寸法以
内で、主走査方向にずらして配列している。これによ
り、図5のグラフに示すように、図中破線で示す第1列
L1(第3列L3)の発光強度の位相と、実線で示す第
2列L2(第4列L4)の発光強度の位相とがずれるた
め、副走査方向において発光強度の低い部分がなくな
る。そして、イエロー用定着光源20全体としての発光
強度分布は均一となり、ムラなくイエロー感熱発色層を
定着することができる。
【0024】また、各Y用LED23の発光強度はほぼ
同じなので、従来使用していた熱陰極管のように、主走
査方向の端部に近づくにしたがって発光強度が減衰する
ことはない。そのため、イエロー用定着光源20の主走
査方向の幅は、カラー感熱記録紙2の幅よりも若干広い
程度、例えば、両端縁においてY用LED23の1.5
個分程度ずつ広くするだけで、感熱発色層の全面を均一
にムラなく定着することができ、カラー感熱プリンタの
小型化に寄与することができる。
【0025】Y用LED23の最適な取り付け間隔は、
各Y用LED23の半値幅の主走査方向位置に、隣合う
Y用LED23の発光強度分布のすそ部分の主走査方向
位置が副走査方向において重なるようにするとよい。半
値幅とは、図3(A)に示すように、Y用LED23の
最大発光強度Sの主走査方向位置P1と、この最大発光
強度Sの半分の値S1の主走査方向位置P2との間隔で
ある。そして、この半値幅が、最大発光強度Sの主走査
方向位置P1と発光強度がゼロとなる主走査方向位置P
3との間の幅に占める割合によって、半値幅50%、半
値幅70%等と表現している。Y用LED23の半値幅
は、製品個々、あるいはロット毎に異なっている。
【0026】図6(A)及び同図(B)は、半値幅50
%及び半値幅70%のY用LED23の配置例を示して
いる。このように、半値幅が異なっていても、半値幅の
位置に、隣合うY用LED23の発光強度分布のすそ部
分が合致するように配置すれば、発光強度の低い部分同
士が完全に重なり合うので、イエロー用定着光源20の
発光強度を均一にすることができる。
【0027】なお、イエロー用定着光源20を例に説明
したが、マゼンタ用定着光源21も、発光ピークが36
5nmの紫外線を放出するマゼンタ用発光ダイオード
(以下M用LEDと省略する)26を副走査方向及び主
走査方向に沿って、複数列及び複数行の千鳥状に配列さ
せたものである。また、イエロー用定着光源20と同様
に、M用LED26の半値幅を利用して各M用LED2
6の配置間隔を最適化することで、マゼンタ用定着光源
21の発光強度を一定にしている。
【0028】定着器19の給紙方向の下流側には、カラ
ー感熱記録紙2を所定位置でカットするカッター29
と、印画済みのカラー感熱記録紙2が排出される排出口
30とが配置されている。
【0029】次に、上記実施形態の作用について説明す
る。図1に示すように、カラー感熱プリンタにおいてプ
リント開始操作がなされると、図示しない搬送モータの
駆動により給紙ローラ4が回転を開始する。給紙ローラ
4は、図中反時計方向に回転して、記録紙ロール3から
カラー感熱記録紙2を送り出す。記録紙ロール3から送
り出されたカラー感熱記録紙2は、給紙方向の下流側に
配置されている搬送ローラ対7のキャプスタンローラ8
とピンチローラ9との間に送り込まれる。
【0030】図示しないセンサにより、カラー感熱記録
紙2が搬送ローラ対7のキャプスタンローラ8とピンチ
ローラ9との間を通過したことが検出されると、ピンチ
ローラ9をキャプスタンローラ8から離れる位置に移動
させていたカムやソレノイド等からなるシフト機構の駆
動が停止され、ピンチローラ9はバネの付勢によってキ
ャプスタンローラ8との間にカラー感熱記録紙2を挟み
込む。
【0031】搬送ローラ対7のキャプスタンローラ8
は、図示しない搬送モータによって給紙方向に回転さ
れ、カラー感熱記録紙2を記録紙ロール3から引き出し
て給紙方向に搬送する。プリント1枚分以上の長さのカ
ラー感熱記録紙2が給紙方向に搬送されると、搬送ロー
ラ対7によるカラー感熱記録紙2の搬送がいったん停止
される。
【0032】カラー感熱記録紙2の搬送停止後、プラテ
ンローラ13が上昇してサーマルヘッド12との間でカ
ラー感熱記録紙2を挟み込む。次いで、搬送ローラ対7
は、給紙時の搬送速度よりも遅い印画用の搬送速度でカ
ラー感熱記録紙2を巻戻方向に向けて搬送する。カラー
感熱記録紙2の記録エリアの先端が発熱素子アレイ14
に達すると、サーマルヘッド12は発熱素子アレイ14
をイエロー画像に応じて発熱させ、イエロー感熱発色層
にイエロー画像を熱記録する。巻戻方向に搬送中のカラ
ー感熱記録紙2は、給紙ローラ4の回転によって記録紙
ロール3に巻き戻される。
【0033】イエロー画像の熱記録が終了すると、搬送
ローラ対7による巻戻方向への搬送が停止され、プラテ
ンローラ13が下降してカラー感熱記録紙2の挟み込み
が解除される。搬送ローラ対7は、再び給紙用の搬送速
度でカラー感熱記録紙2を給紙方向に向けて搬送する。
その際に、定着器19のイエロー用定着光源20の各Y
用LED23が点灯される。これにより、イエロー感熱
発色層の全面に発光ピークが420nmの近紫外線が照
射されて定着される。
【0034】定着器19のイエロー用定着光源20から
照射される紫外線は、図5のグラフに示すように、主走
査方向の全域において均一な発光強度となるため、イエ
ロー感熱発色層はムラなく定着される。
【0035】搬送ローラ対7は、イエロー感熱発色層の
定着が終了するとカラー感熱記録紙2の給紙方向への搬
送を停止する。このカラー感熱記録紙2の停止中に、プ
ラテンローラ13は上昇してサーマルヘッド12との間
でカラー感熱記録紙2を挟み込む。搬送ローラ対7は、
カラー感熱記録紙2の巻戻方向への搬送を開始する。記
録エリアの先端がサーマルヘッド12に到達すると、サ
ーマルヘッド12は発熱素子アレイ14をマゼンタ画像
に応じて発熱させ、マゼンタ感熱発色層にマゼンタ画像
を熱記録する。
【0036】マゼンタ画像の熱記録が終了すると、搬送
ローラ対7による巻戻方向への搬送が停止され、プラテ
ンローラ13が下降してカラー感熱記録紙2の挟み込み
を解除する。次いで、カラー感熱記録紙2は給紙方向に
搬送され、定着器19のマゼンタ用定着光源21の各M
用LED26によって、365nmの紫外線が照射され
る。マゼンタ用定着光源21から照射される紫外線も主
走査方向の全域において均一な発光強度となるため、マ
ゼンタ感熱発色層はムラなく定着される。
【0037】マゼンタ感熱発色層の定着が終了すると、
カラー感熱記録紙2の搬送が停止され、プラテンローラ
13とサーマルヘッド12とによってカラー感熱記録紙
2が挟み込まれる。カラー感熱記録紙2は巻戻方向に向
けて再度搬送され、サーマルヘッド12によってシアン
感熱発色層にシアン画像が熱記録される。
【0038】シアン画像の熱記録が終了すると、搬送ロ
ーラ対7はカラー感熱記録紙2を給紙方向に搬送させ、
排出口30からカラー感熱記録紙2の先端を送り出す。
また、カッター29でカラー感熱記録紙2を切断し、シ
ート状のカラープリントを作成する。
【0039】なお、上記実施形態では、普通のリード線
付きLEDを使用したが、先端に集光レンズが設けられ
ているものや、内部にリフレクタが組み込まれているも
の等を用いることもできる。
【0040】更に、図7に示すように、チップ状のLE
D33を基板34上に千鳥状に実装させて、定着用光源
35を形成してもよい。また、LED33の全体を透明
な保護膜36で覆うとともに、この保護膜36に集光レ
ンズとしての機能を持たせることもできる。
【0041】また、イエロー用定着光源20とマゼンタ
用定着光源21とを別々に設けたが、Y用LED23と
M用LED26とを同じ基板上に混在させて取り付け、
選択的に各LEDを発光させることでイエロー用定着光
源とマゼンタ用定着光源とを形成してもよい。LED
は、発熱によって発光強度が低下するが、Y用LED2
3とM用LED26とを混在して取り付けることで、同
時に発光するLEDを分散することができ、放熱効果を
向上させて発光強度の低下を防止することができる。
【0042】図8に示す例では、主走査方向において、
Y用LED23とM用LED26とを基板39上に交互
に配置し、副走査方向において同じ配列をずらして配置
している。これにより、副走査方向において各LED2
3,26が千鳥状に配列されているのと同じ効果を得る
ことができ、前述の実施形態と同様に発光強度を均一に
することができる。
【0043】また、図9に示すように、基板41上に、
主走査方向に沿って並べられたY用LED23とM用L
ED26とを1セットとし、このセットが副走査方向に
おいて千鳥状となるように、主走査方向でずらして配列
させてもよい。更に、図10に示すように、基板43上
に、主走査方向において千鳥状に並べられた2列のY用
LED23とM用LED26とを副走査方向において交
互に配置してもよい。また、主走査方向及び副走査方向
ともに千鳥状に配列してもよい。この場合、定着光源の
副走査方向の長さを短くすることができる。
【0044】更に、主走査方向で各列をずらす量は、各
LEDの主走査方向のピッチdと、主走査方向の列の数
Nとを用いて決定してもよい。例えば、図11に示す定
着器40のように、主走査方向の各列L1〜L5をそれ
ぞれd/Nずつ主走査方向の右側にずらしても、各LE
D41を副走査方向において千鳥状に配列させることが
できる。
【0045】また、図12の定着器44に示すように、
各LED45の主走査方向の間隔をd、主走査方向の列
の数をN(L1〜L5)、基準となる列L1以外の各列
L2〜L4で異なる値が用いられるズラシ係数をMn
(1〜N−1の整数)としたときに、基準となる列L1
に対して各列L2〜L4を主走査方向の同一方向にMn
・d/Nずつずらして配列してもよい。この実施形態で
は、L2のズラシ係数Mnに3を用い、L3のズラシ係
数Mnに1を用い、L4のズラシ係数Mnに2を用い、
L5のズラシ係数Mnに4を用いて、主走査方向で各L
EDが千鳥状に配列されるようにしている。
【0046】なお、d/NまたはMn・d/Nが、LE
Dの主走査方向の幅寸法を超える値となると、副走査方
向から見て各LEDが重なり合わなくなり、千鳥状に配
列した効果を得ることができない。そのため、d/N及
びMn・d/NともにLEDの主走査方向の幅寸法より
も小さいな値にするとよい。
【0047】また、定着器全体の発光強度を均一にして
配光分布を改善する方法としては、LEDを千鳥状に配
列せずに、拡散板を使用してもよい。図13に示すよう
に、定着器50のイエロー用定着光源51,マゼンタ用
定着光源52の下方で、カラー感熱記録紙2の搬送経路
との間に、定着光源51,52から放射された紫外線を
拡散する拡散板54を配置してもよい。
【0048】図14のグラフに示すように、拡散板54
を配置することによって、例えば各Y用LED53の配
光分布が広くなり、発光強度の変化もなだらかになるた
め、イエロー用定着光源51全体としての発光強度が平
滑化され、ムラの無い定着を行なうことができるように
なる。
【0049】また、特開2001−63105号公報に
記載されているように、従来のカラー感熱プリンタに
は、カラー感熱記録紙の搬送経路と定着器との間に、紫
外線を透過する材質で形成された記録紙ガイドが設けら
れている。この記録紙ガイドは、カラー感熱記録紙が定
着器に引っかかってジャムが発生するのを防止してい
る。本発明の拡散板54は、この記録紙ガイドが配置さ
れていた位置に組み込むことができるため、カラー感熱
プリンタが大型化することはない。また、拡散板54で
記録紙ガイドを兼務することができるため、別途記録紙
ガイドを設ける必要がなく、ローコストに採用すること
ができる。
【0050】また、長尺のカラー感熱記録紙を使用し、
プリント後に切断してシート状のカラープリントを作成
するカラー感熱プリンタを例に説明したが、シート状の
カラー感熱記録紙にプリントを行うカラー感熱プリンタ
にも採用することができる。また、大径のプラテンドラ
ムにカラー感熱記録紙を巻き付けて熱記録を行うカラー
感熱プリンタにも採用することができる。
【0051】更に、本発明の定着器の光源は、カラー感
熱プリンタへの使用に限定されるものではなく、半導体
やプリント基板を製造する際に使用される露光装置等に
も使用することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、複数個
の発光素子を使用して定着器の光源を構成したので、定
着器を使用する機器の小型化に寄与することができる。
また、熱陰極管のように予熱や冷却を必要としないの
で、予熱や冷却に必要な時間と電力とを省くことがで
き、定着時間を短縮させ、低電力化することができる。
【0053】更に、発光素子を主走査方向及び副走査方
向に沿って複数列及び複数行の千鳥状に配列したので、
発光素子の発光強度の低い部分が隣り合う発光素子同士
で補完することができ、発光強度を均一にしてムラの無
い定着を行なうことができる。
【0054】また、拡散板を用いて発光素子の発光強度
を均一化することもできる。この拡散板を記録紙ガイド
と兼用させて、定着器を使用するプリンタのローコスト
化と小型化とを図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着器を使用したカラー感熱プリンタ
の構成を示す概略図である。
【図2】イエロー用定着光源及びマゼンタ用定着光源の
構成を示す説明図である。
【図3】Y用LEDの発光強度分布を示すグラフであ
る。
【図4】千鳥状配列ではない従来のイエロー用定着光源
の発光強度分布を示すグラフである。
【図5】千鳥状に配列したイエロー用定着光源の発光強
度分布を示すグラフである。
【図6】Y用LEDの半値幅とこの半値幅を用いた主走
査方向の各列のずらし量とを表すグラフである。
【図7】チップ状LEDを使用した定着用光源の構成を
示す外観斜視図である。
【図8】Y用LEDとM用LEDとを混在して配列させ
た実施例を示す説明図である。
【図9】Y用LEDとM用LEDとを混在して配列させ
た別の実施例を示す説明図である。
【図10】Y用LEDとM用LEDとを混在して配列さ
せた更に別の実施例を示す説明図である。
【図11】LEDの主走査方向ピッチと主走査方向の列
数とを用いて各列のずらし量を決定した一例を示す説明
図である。
【図12】LEDの主走査方向ピッチと主走査方向の列
数とズラシ係数とを用いて各列のずらし量を決定した一
例を示す説明図である。
【図13】定着器と搬送経路との間に拡散板を配置した
カラー感熱プリンタの構成を示す概略図である。
【図14】拡散板を使用したイエロー用定着光源の発光
強度分布を示すグラフである。
【符号の説明】
2 カラー感熱記録紙 7 搬送ローラ対 12 サーマルヘッド 13 プラテンローラ 19 定着器 20 イエロー用定着光源 21 マゼンタ用定着光源 23 Y用LED 26 M用LED 33 チップ状LED 35 定着用光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松川 浩之 埼玉県朝霞市泉水3−13−45 富士写真フ イルム株式会社内 (72)発明者 中台 加津男 埼玉県朝霞市泉水3−13−45 富士写真フ イルム株式会社内 Fターム(参考) 2C065 AA01 AB01 AC01 AE01 AF01 CJ02 CJ05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 副走査方向に移動する感熱記録紙に、主
    走査方向に沿って配置されたサーマルヘッドで熱記録を
    行なう感熱プリンタに用いられ、熱記録済みの感熱記録
    紙に紫外線を照射して記録画像の定着を行う定着器にお
    いて、 前記定着器の光源として、主走査方向及び副走査方向に
    沿って複数列及び複数行の千鳥状に配列された複数個の
    発光素子を用いることを特徴とする定着器。
  2. 【請求項2】 熱感度及び発色する色及び定着される紫
    外線の波長域が異なる少なくとも第1及び第2の感熱発
    色層が形成された感熱記録紙を使用し、副走査方向に移
    動する感熱記録紙に主走査方向に沿って配置されたサー
    マルヘッドを圧接させて、各感熱発色層に面順次で熱記
    録を行なう感熱プリンタに用いられ、熱記録済みの感熱
    発色層に紫外線を照射して記録画像の定着を行う定着器
    において、 前記定着器の光源として、第1の感熱発色層を定着する
    紫外線を放射する第1の発光素子と、第2の感熱発色層
    を定着する紫外線を放射する第2の発光素子とを使用
    し、これら第1の発光素子と第2の発光素子とを主走査
    方向及び副走査方向に沿って複数列及び複数行の千鳥状
    に複数個ずつ配列したことを特徴とする定着器。
  3. 【請求項3】 前記第1の発光素子と第2の発光素子と
    を主走査方向の列毎に分けて配列させたことを特徴とす
    る請求項2記載の定着器。
  4. 【請求項4】 前記第1の発光素子と第2の発光素子と
    を混在して配列させたことを特徴とする請求項2記載の
    定着器。
  5. 【請求項5】 前記複数個の発光素子は、主走査方向の
    各列が副走査方向において千鳥状に配列されるように、
    発光素子の幅寸法以内で各列を主走査方向にずらして配
    列したことを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載
    の定着器。
  6. 【請求項6】 前記発光素子の各列は、発光素子の半値
    幅の主走査方向位置と、隣り合う列の発光素子の発光強
    度が0パーセントの主走査方向位置とが、副走査方向に
    おいて重なり合うように、主走査方向でずらして配列さ
    れることを特徴とする請求項5記載の定着器。
  7. 【請求項7】 前記各発光素子の主走査方向の間隔を
    d、主走査方向の列の数をNとしたときに、各列を主走
    査方向の同一方向にd/Nずつずらして配置したことを
    特徴とする請求項5記載の定着器。
  8. 【請求項8】 前記各発光素子の主走査方向の間隔を
    d、主走査方向の列の数をN、基準となる列以外の各列
    で異なる値が用いられるズラシ係数をMn(1〜N−1
    の整数)としたときに、基準となる列に対して各列を主
    走査方向の同一方向にMn・d/Nずつずらしたことを
    特徴とする請求項6記載の定着器。
  9. 【請求項9】 搬送経路内を副走査方向に移動する感熱
    記録紙に、主走査方向に沿って配置されたサーマルヘッ
    ドで熱記録を行なう感熱プリンタに用いられ、複数個の
    発光素子を主走査方向及び副走査方向に沿ってマトリッ
    クス状に配列させた光源を有し、熱記録済みの感熱記録
    紙に紫外線を照射して記録画像の定着を行なう定着器に
    おいて、 前記光源の前方に、複数個の発光素子から放射された紫
    外線を拡散する拡散板を設けたことを特徴とする定着
    器。
  10. 【請求項10】 前記拡散板は、感熱記録紙の搬送をガ
    イドすることを特徴とする請求項9記載の定着器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006009152A1 (ja) * 2004-07-22 2006-01-26 Lintec Corporation 紫外線照射装置
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JP2008141038A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Lintec Corp 紫外線照射装置及び紫外線照射方法
JP2012187756A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Sato Knowledge & Intellectual Property Institute 熱転写プリンタ

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