JP2003145093A - 熔融固化体の製造方法 - Google Patents

熔融固化体の製造方法

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JP2003145093A JP2001349195A JP2001349195A JP2003145093A JP 2003145093 A JP2003145093 A JP 2003145093A JP 2001349195 A JP2001349195 A JP 2001349195A JP 2001349195 A JP2001349195 A JP 2001349195A JP 2003145093 A JP2003145093 A JP 2003145093A
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Toshihiko Iwasaki
敏彦 岩崎
Yukio Nanjo
行雄 南條
Kiyoshi Uyama
清 宇山
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JFE Engineering Corp
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NKK Plant Engineering Corp
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 下水処理を行う際に生じる脱水汚泥をSOX
等の有害ガスを発生させることなく焼却処理し、さらに
焼却処理により生じる焼却灰を有効に利用して肥料とし
て有用な熔融固化体を製造する方法を提供する。 【解決手段】 生活排水、下水等の汚水を浄化する際に
発生するスラリ状汚泥を濃縮及び脱水し、この脱水した
汚泥を脱硫剤としてのCaO及び/又はCaCO3の存
在下で焼却処理することによって生じる焼却灰を原料と
して用い、前記原料としての焼却灰にMgO及び/又は
Mg化合物を添加して、酸化雰囲気で1350℃以上で
熔融した後、冷却固化することにより熔融固化体を製造
することを特徴とする、熔融固化体の製造方法を提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、生活排水、下水
等の汚水を浄化する際に発生する汚泥中の無機質を有効
に利用した熔融固化体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】生活排水や下水等の汚水は、一般に、概
略次に述べるような方法によって処理されている。即
ち、汚水を最初沈澱池に導き、最初沈澱池内において汚
水中の土砂や固形物等を沈澱させて一次分離した後、曝
気設備において曝気処理し、次いで曝気処理された汚水
を最終沈澱池に導き、最終沈澱池において残存する汚泥
を沈澱させてこれを分離する。最初沈澱池および最終沈
澱池から取り出されたスラリ状汚泥を濃縮し、または濃
縮した後消化し、次いで、脱水設備において脱水するこ
とにより減容処理されている。
【0003】また、前記脱水汚泥を焼却し、その焼却灰
を熔融し、さらに固化して汚泥熔融固化体とすることに
より処理することも可能である。このようにして得られ
た汚泥熔融固化体は、建設資材として利用するか埋め立
て処分することも行われている。
【0004】しかしながら、このようにして得られた汚
泥熔融固化体は、従来、埋め立て地等に投棄することに
よって処理されていたが、近年、下水道設備の普及に伴
って処理される汚泥の量が増加し、埋め立て処分地の確
保が困難になりつつある。
【0005】したがって、最近は、汚泥の資源化および
その有効利用が各方面で研究されており、汚泥を緑農地
還元や、汚泥焼却灰の建設資材化等によって活用するこ
とが行われている。上述した緑農地還元としては、コン
ポストや乾燥汚泥などの特殊肥料としての利用、建設資
材としては、汚泥焼却灰を成形焼成して得られる道路用
煉瓦やブロック、または、高温で熔融固化したスラグを
利用する路盤材などがある。
【0006】しかしながら、汚泥焼却灰を成形焼成し、
道路用煉瓦やブロックとして利用することは、それが低
品質であり、需要との関係から多量に製造することが困
難で、しかも製品価格が低くコスト高になるなどの点か
ら難点が多い。また、汚泥焼却灰を高温で熔融固化して
スラグとすることは、減量化および安定化の点から優れ
てはいるが、加工コストが嵩む上、付加価値が低い路盤
材位しか利用することができない。上述したように、汚
泥の資源化および有効利用に関しては、未だに解決すべ
き点が多い。
【0007】一方、汚泥を特殊肥料として利用する場合
もあるが、その主要成分の約70%は有機物であり、肥
料として効果のある窒素および燐酸の含有量は各々約5
%、カリウムの含有量は約0.3%に過ぎない。従っ
て、肥料としての効果に乏しく、肥料というよりも、土
質改良のための堆肥の代替として使用される程度であっ
てその需要は少ない。
【0008】さらにまた、熔融固化体を製造するために
前記脱水汚泥を焼却した場合においては、脱水汚泥から
SOXを含む排気ガスが発生するため環境衛生上問題と
なっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このこのよ
うな事情に鑑みなされたものであり、下水処理を行うに
際に生じる脱水汚泥をSOX等の有害ガスを発生させる
ことなく焼却処理し、さらに焼却処理により生じる焼却
灰を有効に利用して肥料として有用な熔融固化体を製造
する方法を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、請求項1に記載するように、生活排水、下
水等の汚水を浄化する際に発生するスラリ状汚泥を濃縮
及び脱水し、この脱水した汚泥を脱硫剤としてのCaO
及び/又はCaCO3の存在下で焼却処理することによ
って生じる焼却灰を原料として用い、前記原料としての
焼却灰にMgO及び/又はMg化合物を添加して、酸化
雰囲気で1350℃以上で熔融した後、冷却固化するこ
とにより熔融固化体を製造することを特徴とする、熔融
固化体の製造方法を提供する。
【0011】この発明によれば、生活排水、下水等の汚
水を浄化する際に発生するスラリ状汚泥を濃縮及び脱水
し、この脱水した汚泥を脱硫剤としてのCaO及び/又
はCaCO3の存在下で焼却処理するため、スラリ状汚
泥中に含まれている硫黄成分は、脱硫剤としてのCaO
及び/又はCaCO3と反応しCaSO4として固定さ
れ、SOX等の有害ガスが放出されることがない。
【0012】また、この発明によれば、前記焼却処理を
することによって生じる焼却灰を熔融固化体を製造する
ための原料として用いているので、前記焼却処理におい
て脱硫剤として用いられたCaO及び/又はCaCO3
が豊富に含有されている焼却灰を原料として熔融固化体
を製造することができる。つまり、カルシウムは熔融固
化体を肥料として用いる際には必要不可欠な成分である
ところ、本発明の方法によれば、焼却処理の際に脱硫剤
として用いたCaO及び/又はCaCO3をそのまま焼
却灰中で有効利用することができる。
【0013】さらに、この発明によれば、前記原料とし
ての焼却灰にMgO及び/又はMg化合物を添加して、
酸化雰囲気で1350℃以上で熔融した後、冷却固化す
ることにより熔融固化体を製造するため、本発明により
製造された熔融固化体中には、前記で説明したように、
焼却処理における脱硫剤として用いられたCa化合物と
Mg化合物とが豊富に含有されており、その結果、本発
明の方法により製造された熔融固化体は従来のそれに比
べ優れた肥料として用いることができる。
【0014】このように、この発明によれば、まず脱水
汚泥を焼却処理する際にSOX等の有害ガスが発生する
ことがなく、さらに焼却処理により生じる焼却灰を原料
として、従来の脱水汚泥を利用して製造する熔融固化体
と比べて、肥料として優れた熔融固化体を製造すること
ができる。
【0015】前記請求項1に記載の発明においては、請
求項2に記載するように、前記原料としての焼却灰にM
gO及び/又はMg化合物とともにCaO及び/又はC
aCO3をも添加してもよい。
【0016】この発明によれば、もともと脱硫剤として
用いられたCa化合物に加え、さらに焼却灰にCaO及
び/又はCaCO3を添加するので、最終的に製造され
る熔融固化体中に含有されるCaの量を肥料として用い
るために充分な量とすることができる。
【0017】さらに、本発明は上記課題を解決するため
に、請求項3に記載するように、生活排水、下水等の汚
水を浄化する際に発生するスラリ状汚泥を濃縮及び脱水
し、この脱水した汚泥を脱硫剤としてのCaO及び/又
はCaCO3と、MgO及び/又はMg化合物との存在
下で焼却処理することによって生じる焼却灰を原料とし
て用い、前記原料としての焼却灰を酸化雰囲気で135
0℃以上で熔融した後、冷却固化することにより熔融固
化体を製造することを特徴とする、熔融固化体の製造方
法を提供する。
【0018】この発明によれば、生活排水、下水等の汚
水を浄化する際に発生するスラリ状汚泥を濃縮及び脱水
し、この脱水した汚泥を脱硫剤としてのCaO及び/又
はCaCO3と、MgO及び/又はMg化合物との存在
下で焼却処理するので、脱硫剤としてCaO及び/又は
CaCO3だけでなくMgO及び/又はMg化合物をも
含有する焼却灰を得ることができる。そして、この発明
によれば、当該焼却処理によって生じる焼却灰を原料と
して用い、前記原料としての焼却灰を酸化雰囲気で13
50℃以上で熔融した後、冷却固化することにより熔融
固化体を製造しているため、つまりCaO及び/又はC
aCO3だけでなく、MgO及び/又はMg化合物をも
予め含有している焼却灰を利用しているため、植物の肥
料に適した熔融固化体を製造することができる。
【0019】前記請求項3に記載の発明においては、請
求項4に記載するように、前記原料としての焼却灰にC
aO及び/又はCaCO3を添加することも可能であ
る。
【0020】この発明によれば、もともと脱硫剤として
用いられたCaO及び/又はCaCO3と、MgO及び
/又はMg化合物を含有する焼却灰に、更にCaO及び
/又はCaCO3を添加するので、最終的に製造される
熔融固化体中に含有されるCaの量を肥料として用いる
ために充分な量とすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の熔融固化体の製造方法に
ついて、図面を用いて具体的に説明する。
【0022】図1は、本発明の方法を示すフローチャー
ト図である。
【0023】図1に示すように本発明の方法は、生活排
水、下水等の汚水を浄化する際に発生するスラリ状汚泥
(S10)を濃縮及び脱水(S12)することが行われ
る。
【0024】本発明の方法において用いることが可能な
スラリ状汚泥(S10)は、特に限定されることはな
い。また、スラリ状汚泥(S10)を濃縮及び脱水する
方法についても特に限定されることはなく、従来公知の
方法を全て用いることが可能である。
【0025】次に、本発明の方法においては、濃縮及び
脱水された汚泥(以下、単に「脱水汚泥」とする場合が
ある。)を脱硫剤としてのCaO及び/又はCaCO3
の存在下で焼却処理(S14)することが行われる。
【0026】本発明の方法においては、脱水汚泥を脱硫
剤の存在下で焼却処理すればよく、したがって、脱水汚
泥と脱硫剤とを予め混合し、その後焼却炉で焼却処理し
てもよく、また焼却炉に予め脱硫剤を投入し、その後脱
硫剤が投入された焼却炉で脱水汚泥を焼却処理してもよ
い。
【0027】使用される脱硫剤としては、CaO、Ca
CO3、又はCaOとCaCO3との混合物である。この
脱硫剤の使用量については、本発明の方法は特に限定す
るものではなく、脱硫作用を奏する程度、つまり焼却処
理においてSOX等の有害ガスが発生しない程度に使用
すればよい。しかしながら、特に、脱硫剤の使用量につ
いては、本発明の方法で最終的に製造される熔融固化体
が熔成リン肥として使用できるように調整することが好
ましい。
【0028】熔成リン肥は、酸性土壌の多い日本の農業
事情に適したリン酸質質料として、広く使用されてい
る。このような熔成リン肥は、輸入のリン鉱石に蛇紋岩
などの原料を混合し、電気炉や平炉などで融解し、水砕
し、粉砕して製造され、その国内での生産量は年間約2
0万トンで、価格はトン当たり約4万円である。そし
て、熔成リン肥の成分は、肥料取締法によって、ク溶性
燐酸17%以上、アルカリ分40%以上、ク溶性苦土1
2%以上と定められている。
【0029】したがって、本発明の方法において用いる
脱硫剤としてのCaO、CaCO3、又はCaOとCa
CO3との混合物は、最終生成物たる熔融固化体の成分
としてCaOやMgO等のアルカリ土類のアルカリ成分
が40%以上、ク溶性苦土12%以上となるように調整
して使用することが好ましい。このように、調整するこ
とにより、脱水汚泥から熔成リン肥を製造することがで
き、その結果熔成リン肥を安価に提供することができ
る。
【0030】このようにして脱水汚泥を焼却処理し、そ
の際に生じる焼却灰が、本発明の方法の原料(S16)
となる。
【0031】本発明の方法においては、原料(S16)
としての焼却灰にMgO及び/又はMg化合物を添加す
ることが行われる。このようにMgO及び/又はMg化
合物を添加するのは、本発明の方法によって製造される
熔融固化体を優れた肥料とするためである。したがっ
て、焼却灰にMgO及び/又はMg化合物を添加する際
には、前述した脱硫剤(CaO、CaCO3、又はCa
OとCaCO3の混合物)の使用量を鑑み、最終的に製
造される熔融固化体の成分としてCaOやMgO等のア
ルカリ土類のアルカリ成分が40%以上、ク溶性苦土が
12%以上となるように添加することが好ましい。
【0032】この場合において、本発明の方法において
は、MgO及び/又はMg化合物を添加する際にCaO
及び/又はCaCO3を一緒に添加することも可能であ
る(図1参照)。これにより、最終的に製造される熔融
固化体の成分としてCaOやMgO等のアルカリ土類の
アルカリ成分が40%以上、ク溶性苦土12%以上とな
るように調整することができる。
【0033】また、最終的に製造される熔融固化体を熔
成リン肥として用いる場合には、熔融する前の原料(S
16)にリン酸及び/又はその塩を、熔融固化体の成分
として、ク溶性リン酸が17%以上となるように混合す
るのが好ましい(図1参照)。
【0034】本発明の方法においては、焼却灰にMgO
及び/又はMg化合物(さらには、CaO及び/又はC
aCO3)を添加した後、酸化雰囲気で1350℃以上
で熔融し、冷却固化することにより最終製造目的物たる
熔融固化体を製造する。ここで、本発明の方法における
熔融及び冷却固化の方法については、特に限定されるも
のではなく、従来公知のいかなる方法であってもよい。
【0035】図2は、本発明の別の方法を示すフローチ
ャート図である。
【0036】図2に示す本発明の方法においても、ま
ず、生活排水、下水等の汚水を浄化する際に発生するス
ラリ状汚泥(S10)を濃縮及び脱水(S12)するこ
とが行われる。
【0037】本発明の方法において用いることが可能な
スラリ状汚泥(S10)、及び濃縮、脱水(S12)に
ついては、前述した方法(図1に示す方法)と同一であ
るためここでの説明は省略する。
【0038】次に、本発明の方法においては、脱水汚泥
を脱硫剤としてのCaO及び/又はCaCO3と、Mg
O及び/又はMg化合物との存在下で焼却処理(S1
4)することが行われる。つまり、本発明の方法におい
ては、脱硫剤として、CaO及び/又はCaCO3のみ
ならずMgO及び/又はMg化合物をも用い、これらの
存在下で脱水汚泥を焼却処理することに特徴を有してい
る。
【0039】上記図1に示す本発明の方法においては、
脱硫剤としてはCaO及び/又はCaCO3のみを用
い、その後、焼却処理により生じる原料としての焼却灰
にMgO及び/又はMg化合物を添加していたが、図2
に示す方法によれば、焼却灰にMgO及び/又はMg化
合物を添加する必要がない。
【0040】ここで、脱硫剤としてのCaO及び/又は
CaCO3と、MgO及び/又はMg化合物の使用量に
ついては、図1に示す本発明の方法と同様、特に限定さ
れるものではないが、最終生成物たる熔融固化体を熔成
リン肥として用いる場合には、前述の場合と同様CaO
やMgO等のアルカリ土類のアルカリ成分が40%以
上、ク溶性苦土12%以上となるように調整して使用す
ることが好ましい。
【0041】図2に示す本発明の方法においては、前記
焼却処理により生じる焼却灰を原料(S16)として、
この原料を熔融し(S18)、さらに冷却固化する(S
20)することにより熔融固化体を製造する。熔融(S
18)及び冷却固化については、本発明においては特に
限定されることはない。
【0042】また、本発明においては、原料(S16)
を熔融(S18)する前にCaO及び/又はCaCO3
を添加してもよい(図2参照)。
【0043】上述してきた本発明の方法において用いら
れるCaO及び/又はCaCO3やMgO及び/又はM
g化合物としては、製鉄所等で発生するマグネシア系耐
火物の廃材、ドロマイト系耐火物の廃材および転炉滓を
利用することができる。また、上述のク溶性リン酸が1
7%以上となるように添加混合するリン酸および/また
はその塩の材料としては、金属の表面処理等に使用した
廃リン酸または廃リン酸塩を利用することができる。上
述のマグネシア系・ドロマイト系耐火物の廃材、転炉滓
および廃リン酸・廃リン酸塩等は、何れも製鉄所等にお
いて大量に発生する廃棄物であるから、これらを有効利
用することにより、熔成リン肥としての熔融固化体の製
造原価を大幅に低減することができる。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
まず脱水汚泥を焼却処理する際にSO X等の有害ガスが
発生することがなく、さらに焼却処理により生じる焼却
灰を原料として、従来の脱水汚泥を利用して製造する熔
融固化体と比べて、肥料として優れた熔融固化体を製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を示すフローチャート図である。
【図2】本発明の別の方法を示すフローチャート図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23G 7/00 104 B09B 3/00 303L F23J 1/00 ZAB (72)発明者 南條 行雄 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 宇山 清 神奈川県横浜市鶴見区弁天町3番地7 エ ヌケーケープラント建設株式会社内 Fターム(参考) 3K061 AA24 AB03 AC02 BA01 DA03 DA04 DA13 NB06 NB12 3K065 AA24 AB03 AC02 BA01 BA10 CA04 CA10 4D004 AA36 AA43 AC05 BA04 CA29 CA45 CC11 DA02 DA03 DA06 4D059 AA03 BB02 CC01 DA03 DA04 4H061 AA02 BB41 CC08 CC20 GG23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生活排水、下水等の汚水を浄化する際に
    発生するスラリ状汚泥を濃縮及び脱水し、この脱水した
    汚泥を脱硫剤としてのCaO及び/又はCaCO3の存
    在下で焼却処理することによって生じる焼却灰を原料と
    して用い、 前記原料としての焼却灰にMgO及び/又はMg化合物
    を添加して、酸化雰囲気で1350℃以上で熔融した
    後、冷却固化することにより熔融固化体を製造すること
    を特徴とする、熔融固化体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記原料としての焼却灰にMgO及び/
    又はMg化合物とともにCaO及び/又はCaCO3
    も添加することを特徴とする請求項1に記載の熔融固化
    体の製造方法。
  3. 【請求項3】 生活排水、下水等の汚水を浄化する際に
    発生するスラリ状汚泥を濃縮及び脱水し、この脱水した
    汚泥を脱硫剤としてのCaO及び/又はCaCO3と、
    MgO及び/又はMg化合物との存在下で焼却処理する
    ことによって生じる焼却灰を原料として用い、 前記原料としての焼却灰を酸化雰囲気で1350℃以上
    で熔融した後、冷却固化することにより熔融固化体を製
    造することを特徴とする、熔融固化体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記原料としての焼却灰にCaO及び/
    又はCaCO3を添加することを特徴とする請求項3に
    記載の熔融固化体の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102815815A (zh) * 2011-06-10 2012-12-12 中国石油天然气股份有限公司 一种酸性气碱洗废液的处理方法
JP2014040344A (ja) * 2012-08-22 2014-03-06 Taiheiyo Cement Corp りん酸肥料の製造方法
JP2014118311A (ja) * 2012-12-14 2014-06-30 Taiheiyo Cement Corp りん酸肥料の製造装置及び製造方法

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