JP2003144767A - 方向転換可能な二足歩行玩具 - Google Patents

方向転換可能な二足歩行玩具

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JP2003144767A
JP2003144767A JP2001350849A JP2001350849A JP2003144767A JP 2003144767 A JP2003144767 A JP 2003144767A JP 2001350849 A JP2001350849 A JP 2001350849A JP 2001350849 A JP2001350849 A JP 2001350849A JP 2003144767 A JP2003144767 A JP 2003144767A
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toy
gear
motor
shaft
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Toshio Sakai
利夫 酒井
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Cube KK
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CUBE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、方向転換して歩行することが可能な
二足歩行玩具を提供することを課題とする。 【解決手段】本発明は、モータの駆動力により双方の足
を交互に持ち上げて歩行する二足歩行玩具であって、足
部には回転部材を設け、本体には該回転部材を駆動する
ための駆動手段を設け、前記本体と前記足部とを連結す
る脚部には前記駆動手段から供給される動力を前記回転
部材へと伝達する動力伝達手段を設けて構成される。こ
れにより、玩具本体の方向転換を可能とし、玩具の使用
に際しては、前進・後退だけでなく任意の方向に移動方
向を変更することを可能としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、方向転換して歩行
することが可能な二足歩行玩具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の二足歩行玩具として、先に本出願
人が開示した特開2001-259245号がある。この発明によ
る二足歩行玩具は、従来一般的であったすり足動作で歩
行する玩具とは異なり、体重移動と足の重心移動を実現
することにより、玩具本体のバランスを保ちつつ片足を
完全に接地面から離して歩行することを可能とした玩具
であった。そのため、この玩具における歩行動作は人の
歩行動作に近いものとなり、看者に一歩ずつ足を上げて
歩行している様子を呈するものであった。そして、機構
面では本体内部に駆動用モータを備え、そのモータから
供給される動力を脚部に伝達して歩行するものであり、
複数のモータを使用する従来商品と比較して、商品を安
価に提供可能としていた。
【0003】以上説明したように、この玩具は優れた特
徴を備えるものであったが、さらに充実した遊びを実現
するためには、使用者が玩具の移動方向を自在にコント
ロールすることが可能となるように、操作性の向上を図
ることが有効であると考えられた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、玩
具本体の方向転換を可能として操作性を向上させること
により、これまで以上に楽しく遊ぶことが可能な二足歩
行玩具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
モータの駆動力により双方の足を交互に持ち上げて歩行
する二足歩行玩具であって、足部には回転部材を設け、
本体には該回転部材を駆動するための駆動手段を設け、
前記本体と前記足部とを連結する脚部には前記駆動手段
から供給される動力を前記回転部材へと伝達する動力伝
達手段を設けて構成したことを特徴とする。
【0006】本発明は、足部に設けた回転部材を本体に
設けた駆動手段によって駆動することにより、玩具本体
の方向転換を可能としている。そのため、玩具の使用に
際しては、前進・後退だけでなく任意の方向に移動方向
を変更することが可能となり、操縦可能な二足歩行玩具
としての魅力が十分に発揮され、これまで以上に楽しく
遊ぶことが可能な二足歩行玩具を提供することができ
る。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記駆動手段にはモータを配設し、前記動力伝達手
段には互いに噛合する歯車群を設けて前記モータからの
駆動力を該歯車群の最終ギヤに伝達可能とし、前記回転
部材には部材の回転軸と同軸上に歯車を配設し、歩行動
作の過程において接地している側の足部と下肢部とを連
結する足首関節が一方向へ回動することにより、足部に
設けた歯車と前記歯車群の最終ギヤが噛合可能となり、
歩行動作の過程において足首関節が反対方向に回動する
ことにより前記噛合部がはずれるようになり、接地して
いる足部に設けた回転部材にのみ動力を伝達可能とした
ことを特徴とする。
【0008】本発明は、駆動手段となるモータの動力を
互いに噛合する一連の歯車群によって伝達可能としてい
る。また、足部に対して回転自在に連結される回転部材
には、部材の回転軸と同軸上に歯車を固定している。そ
して、歩行動作の過程において、接地している側の足部
と下肢部とを連結する足首関節が一方向に回動すること
により、足部に設けた前記歯車又はこの歯車と噛合関係
にある歯車と前記歯車群の最終ギヤが噛合可能となり、
歩行動作の過程において足首関節が反対方向に回動する
ことにより、前記噛合部がはずれるように構成される。
これにより、接地している足部に設けた回転部材にのみ
動力が伝達され、玩具本体の方向転換が可能となる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2において、玩具本体とは別体に形成される操縦手
段を設けて構成し、該操縦手段には少なくとも前記駆動
手段の作動状態を制御することにより、玩具本体の進行
方向を変更するための操作スイッチを設けたことを特徴
とする。
【0010】本発明は、前記駆動手段の作動状態を制御
することにより、玩具本体の進行方向を変更する操作ス
イッチが設けられた操縦手段を、玩具本体とは別体に形
成して構成される。これにより、玩具の使用に際して
は、任意の方向に玩具の進路を変更することが可能とな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、モータの駆動力により
双方の足を交互に持ち上げて歩行する二足歩行玩具であ
って、足部には回転部材を設け、本体には該回転部材を
駆動するための駆動手段を設け、前記本体と前記足部と
を連結する脚部には前記駆動手段から供給される動力を
前記回転部材へと伝達する動力伝達手段を設けて構成さ
れる。これにより、玩具本体の方向転換を可能とし、操
縦可能な二足歩行玩具としての魅力が十分に発揮され、
これまで以上に楽しく遊ぶことが可能な二足歩行玩具を
提供するものである。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の二足歩行玩具の外観斜視
図を示したものである。なお、本図では足部43に設けら
れる回転部材43dは、便宜上省略して記載している。玩
具本体1はその外観形状がロボットを模して形成され、
頭部10、胴体20、両腕部30及び両足40を組み立
てることにより構成されている。本発明における歩行動
作は、胴体20の体重移動と両足40の重心移動により
実現するようにし、頭部10及び両腕部30の動作には
連携していないが、歩行時の自然な動作を表現するため
に、胴体や両足の動作に連動して頭部や両腕部を動作さ
せるように構成している。
【0013】次に、図2及び図3に基づいて左足の取付
構造を説明する。図2は玩具本体を右側面から見た状態
を、図3は正面から見た状態を示してある。本発明にお
いて左右の足の構造は同一であるので、便宜上左足のみ
説明する。左足40は軸401を介して胴体20に回動
可能に軸着され、上肢部41、下肢部42、足部43の
三部材から構成されている。そして、左足40は、人間
と同じように自然な歩行動作を行うために、4つの関節
部を持っている。即ち、これらの関節部は、股関節部4
4、膝関節部45、前後動関節部46及び左右動関節部
47である。左足全体は、軸401を介して胴体20に
回転可能に軸着され、関節部44を形成する。上肢部4
1は、軸402を介して下肢部42に回動自在に軸着さ
れ、膝関節部45を形成する。これにより、上肢部及び
下肢部は前後方向に左右に振動可能に動作する。また、
下肢部42は軸403を介して足部43に回転可能に軸
着され、前後動関節部46及び左右動関節部47を形成
する。これにより、足部43は前後方向と左右方向に傾
動可能に動作する。
【0014】このような動作をさせるために、図3に基
づいて左足の取付構造を更に詳細に説明する。図3に示
すように、左足の内部には5本のリンク部材が配設さ
れ、モータの回転運動が往復運動に変換されて玩具本体
が二本足で歩行動作を行う。即ち、上肢部41にはその
外側から第一リンク部材404、第三リンク部材40
6、第五リンク部材408が配設され、各リンク部材間
を複数の連結部材212、213、214で回転可能に
連結してある。また、下肢部42にはその外側から第二
リンク部材405、第四リンク部材407が配設され、
各リンク部材間を複数の連結部材409、410で回転
可能に連結してある。そして、第一リンク部材404と
第二リンク部材405は中間連結部材411で係合ピン
411aを介して回転可能に連結され、第三リンク部材
406と第四リンク部材407も同様に中間連結部材4
12で係合ピン412aを介して回転可能に連結されて
いる。
【0015】次に、モータの駆動力がこれらのリンク部
材に伝達されるまでの伝達機構を図4乃至図6に基づい
て説明する。図4は、円板カムと複数のてことの位置関
係を示し、図5は、図4の拡大図を示し、図6はてこの
下方に配設された複数のリンク部材の位置関係を示す分
解斜視図である。図4の中央に示された部材は胴体20
内に収納され、左右の動力伝達機構のみを示してある。
モータユニット201の反対側には、右足の動力伝達機
構が存在し、円板カム202と同一部材が180度の位
相差で内側溝202a外側溝202bを配設している点
以外は、左足側の構造と同一である。モータユニット2
01内には、モータ、一連の歯車群が収納され、モータ
の駆動力は一連の歯車群を介して内枠205から延出し
ている出力軸206に伝達され、この出力軸は円板カム
202及び外枠207の孔を貫通している。円板カムの
内面には内側溝202a、外側溝202bが設けられて
おり、4本のてこに形成されたガイドピンがそれぞれ案
内されている。円板カムの外面(手前側)の外側溝20
2bには、第一てこ208のガイドピン208aが案内
され、足部40を前後に傾動する作用をする。同様に、
外面の内側溝202aには、第二てこ209のガイドピ
ン209aが案内され、足部40を左右に傾動する作用
をする。一方、円板カムの内面(反対側)の外側溝(図
示せず)には、第三てこ210のガイドピン210aが
案内され、下肢部を左右に振るように作用する。同様
に、内面の内側溝(図示せず)には、第四てこ211の
ガイドピン211aが案内され、上肢部を左右に振るよ
うに作用する。
【0016】第一てこ208及び第三てこ210の先端
には、軸受け208b、210bがそれぞれ形成されて
おり、内枠205の軸205aに嵌挿されている。ま
た、第二てこ209及び第四てこ211の中央端部に
は、軸受け209b、211bがそれぞれ形成されてお
り、内枠205の軸205bに嵌挿されている。このよ
うに構成することにより、モーターの回転力が円板カム
202に伝達され、4本のてこ部材のガイドピンが各溝
内を案内されるので、4本のてこ部材は溝の形状に応じ
て振動する。そして、各てこ部材にはその下端部に切欠
部208c、209c、210c、211cがそれぞれ
設けられており、図5に示す複数の連結部材のピンが係
合している。即ち、第一てこの切欠部208cには、連
結部材212のピン212aが係合し、第二てこの切欠
部209cには、連結部材213のピン213aが係合
している。第三てこの切欠部210cには、連結部材2
14のピン214aが係合し、第四てこの切欠部211
cには、上肢部の内枠41Aのピン41aが係合してい
る。そして、第一てこ208は、連結部材212が係合
ピン212bを介して第三リンク部材406と係合する
ことにより連携している。また、第三てこ209は、連
結部材213が係合ピン213bを介して第一リンク部
材404と係合することにより連携している。一方、第
三てこ210は、連結部材214が係合ピン214bを
介して第五リンク部材408と係合することにより連携
している。
【0017】そして、図6に示すように、第一リンク部
材404と第三リンク部材406を、上肢部の内枠41
A及び外枠41Bに配設し、軸401が軸孔41b、2
13c、212c、41b、214cの順に嵌通して、
軸401を支点として上肢部41を左右に振らせること
ができる。この位置関係において、第五リンク部材40
8は、内枠41Aの後側に配設されている。また、第二
リンク部材405と第四リンク部材407を下肢部の内
枠42A及び外枠42B間に配設し、軸402が軸孔4
2a、412b、411b、42aの順に嵌通すると共
に、もう一本の軸403が軸孔42b、410b、40
9b、42bの順に嵌通して両枠をネジ止めしてある。
【0018】次に、足部の取付構造を図6及び図7に基
づいて説明する。図7は、足部の取付構造を示す拡大斜
視図である。足部43は、その表面に歩行方向に対し垂
直な一対のリブ43aと、その一対のリブ間に他のリブ
43bとが立設されており、リブ43bに第二リンク部
材405と連結部材409を軸409aを介して係止
し、一対のリブ43a間に第四リンク部材407と連結
部材410を軸43cを介して軸着してある。このよう
な取付けることにより、足部43は第二リンク部材40
5が引き上げられると、足部の重心が内側に位置してい
るので、軸43cを支点として右側(内側)へ傾くこと
になる。そして、その後第二リンク部材405が押し下
げられると、足部43は、軸43cを支点として左側
(外側)へ傾くことになる。また、足部43は第四リン
ク部材407が引き上げられると、軸403を支点とし
てつま先が上がり、その後第四リンク部材407が押し
下げられると、つま先が下がる。
【0019】次に、図8乃至図11に基づいて上肢部、
下肢部、足部の動作を説明する。全図において、円板カ
ムが反時計方向へ回転する。この回転時に、てこ部材の
動作は各溝の形状に左右される。即ち、円板カムの中心
点から溝までの直線距離が常に増加している溝の区間で
はガイドピンは外側へ押されるが、常に減少している溝
の区間では内側へ押される。そのため、ガイドピンが外
側へ押されている溝の区間では、てこは時計方向へ振ら
れ、内側へ押されている区間では、てこは反時計方向へ
振られる。図8は、上肢部を左右に振らせる状態を示し
た図である。胴体20内に配設された円板カム202の
裏面に形成された内側溝(点線で表示)に第四てこ21
1のガイドピン211aが案内されている。モータの駆
動力が出力軸206に伝達されると、円板カム202は
反時計方向(矢印方向)へ回転し、第四てこ211は軸
205bを支点として時計方向(矢印方向)へ振られる
ので、上肢部41は軸401を支点として反時計方向
(矢印方向)へ振られる。図中、符号402は下肢部4
2の支点を示す。図9は、下肢部を左右に振らせる状態
を示した図である。胴体内に配設された円板カム202
の裏面に形成された外側溝(点線で表示)に第三てこ2
10のガイドピン210aが案内されている。モータの
駆動力が出力軸206に伝達されると、円板カム202
は反時計方向(矢印方向)へ回転し、第三てこ210は
軸205aを支点として時計方向(矢印方向)へ振られ
る。そして、連結部材214が軸401を支点として反
時計方向へ振られるので、第五リンク部材408は、矢
印方向へ押し下げられ、その結果、下肢部42は軸40
2を支点として反時計方向(矢印方向)へ振られる。
【0020】図10は、足部を前後に傾ける状態を示す
図である。胴体20内に配設された円板カム202の表
面に形成された外側溝202bに第一てこ208のガイ
ドピン208aが案内されている。モータの駆動力が出
力軸206に伝達されると、円板カム202は反時計方
向(矢印方向)へ回転し、第一てこ208は軸205a
を支点として時計方向(矢印方向)へ振られる。そし
て、連結部材212が軸401を支点として反時計方向
へ振られるので、第三リンク部材406は矢印方向へ押
し下げられ、中間連結部材412が反時計方向へ振られ
る。そして、第四リンク部材407は矢印方向へ押し下
げられるので、足部43は軸403を支点としてつま先
が矢印方向へ傾くことになる。
【0021】次に、図11は足部を左右に傾ける状態を
示す図である。胴体20内に配設された円板カム202
の表面に形成された内側溝202aに第二てこ209の
ガイドピン209aが案内されている。モータの駆動力
が出力軸206に伝達されると、円板カム202は反時
計方向(矢印方向)へ回転し、第二てこ209は軸20
5bを支点として時計方向(矢印方向)へ振られる。そ
して、連結部材213が軸401を支点として反時計方
向へ振られるので、第一リンク部材404は矢印方向へ
押し下げられ、中間連結部材411が反時計方向へ振ら
れる。そして、第二リンク部材405は矢印方向へ押し
下げられるので、足部43は軸43cを支点として左側
(外側)へ傾くことになる。
【0022】さらに、図12乃至図14に基づいて足部
を左右に傾ける状態を説明する。これらの図は、図7の
A−A’断面図を示したものである。図12は、第二リ
ンク部材405が最も押し下げられた状態を示し、この
状態の時に、足部43は軸43cを支点として左側(外
側)へ傾くように動作する。その後、図13に示すよう
に、第二リンク部材405が水平状態まで押上げられる
と、足部43は軸43cを支点として水平になるように
動作する。そして、図14に示すように、第二リンク部
材405が最も引き上げられると、足部43は軸43c
を支点として右側(内側)へ傾くように動作する。
【0023】次に、図15乃至図18に基づいて歩行機
構図を説明する。全図において、上の図は右側面図であ
って、両足を屈伸させて歩行する状態を、下の図は背面
図であって、胴体20の傾きを対応させて示したもので
あり、符号Lは左足を、符号Rは右足をそれぞれ示して
ある。そして、全4図は円板カム202が半回転した時
の動作説明である。まず、図15は右足41Rが一歩前
に出ており、左足41Lの真上に重心が位置している状
態で、この状態の時胴体20は左足側Lへ傾いている。
そして、図16は図15の状態の時胴体20は体重移動
を行い、左足側Lから右足側Rへ傾いている。その後、
図17は図16の状態から左足41Lを一歩前へ移動し
ようとしている状態で、この状態の時胴体20は全体の
バランスを維持するために後方へ移動する。そして、図
18は図17の状態から左足41Lを一歩前進し、右足
41Rの真上に重心が位置している状態で、この状態の
時胴体20は右足側Rへ傾いている。このような動作を
することにより、玩具本体は左足Lを一歩前進させるこ
とができる。その後、右足Rを一歩前進させるには、胴
体20を右足側から左足側へ体重移動を行い、右足を持
ち上げて胴体20を後方へ移動しながら、右足を一歩前
進させる。この一連の動作を繰り返し行うことにより、
玩具本体は二足歩行の動作をすることができる。
【0024】次に、図2、図4、図19及び図20に基
づいて腕部の胴体への取付構造を説明する。図2に示す
ように、腕部30は、上腕部31と下腕32とから構成
され、胴体20に軸207aを介して前後動可能に取付
けられている。胴体の外枠207には、2本の軸207
a及び207bが立設されており、軸207aには連結
部材301を緩く嵌合したのち、連結部材301の軸受
け301aに揺動部材302、保持部材303、ピニオ
ン304を嵌挿してある。また、軸207bには前記揺
動部材302の下端部に配設した軸受け302bを緩く
嵌合してある。そして、外枠の中央に穿設した孔207
cには偏心ピン305aを有する回転体を嵌合し、モー
タの出力軸206を延出してある。このように取付ける
ことにより、揺動部材302の縦方向の長孔302c
に、連結部材のガイドピン301b及び回転体のガイド
ピン305aが案内されている。これにより、モータの
駆動力が出力軸206に伝達されると、回転体が305
が反時計方向に回転するので、揺動部材302が左右に
振られる動作と同期して、連結部材301も左右に振ら
れる。その結果、その先端に取付けた上腕部31が前後
に振られる動作をする。
【0025】次に、図20に基づいて腕部の内部構造を
説明する。図に示すように、上腕部は内枠31A及び外
枠31Bとからなり、同様に下腕部も内枠32A及び外
枠32Bとから構成されている。上腕部の内枠31Aの
孔31aにピニオン305の軸305aが延出され、こ
の軸305aに偏心ピン306aを有する回転体が孔3
06bを介して軸着されている。そして、偏心ピン30
6aがリンク部材307の先端部の孔307aに軸着さ
れ、リンク部材の後端部に設けられた軸受け307bに
下腕部の内枠32Aに立設されたピン32aが軸着され
ている。また、前記上腕部の内枠31Aに立設された軸
孔31bに筒状の軸301aが回動可能に軸着されてい
る。そして、ピン308により、上腕部の内枠31A、
下腕部の内枠32A、下腕部の外枠32B、上腕部の外
枠31Bの順に組み立てられている。このような構造に
より、筒状の軸301aが回動するので、上腕部31が
前後に振られる動作をし、また、上腕部が回動すること
によりピニオン305も他のピニオン304に噛み合い
ながら回動するため、回転体306も同期して回動し、
その回転力がリンク部材307に往復運動に変換されて
伝達されるので、下腕部32が軸308を支点として前
後に振られる動作をする。
【0026】次に、図4及び図19に基づいて頭部の取
付構造とその動作を説明する。図4に示すように、頭部
10は基台101、回転体103、リンク部材104な
どからなり、基台上にはその中央部に長い軸101aと
一側部にピン101bが立設されており、ピン101b
にクランク部材102を孔102aを介して嵌合してあ
る。また、クランク部材の切欠部102bに図19に示
す揺動部材の先端部302dが案内されている。そし
て、基台上の長い軸101aには筒状の軸103aを有
する回転体103が嵌合されている。前記クランク部材
の切欠部と反対側の端部には突起102cが立設されて
いて、また、回転体の外周には同様に突起103bが立
設されている。そしてこれらの突起に2つの孔104
a、104bを介してリンク部材104が嵌合されてい
る。このように組み立てられた後に、平板105をネジ
止めで取付け、頭106をかぶせてある。このような構
造の下で、揺動部材302が前後に揺動することによ
り、クランク部材102が前後に振られて動作するの
で、回転体103が一定のストロークで回動し、頭部全
体が左右に回動する動作をする。
【0027】以上、本発明の実施例について詳細に説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例え
ば、足部の支点を内側に位置させなくとも、外側に位置
させても良い。また、円板カムの内外溝の形状を自由に
変化させることができ、これにより二足歩行の動きも変
化する。
【0028】次に、図21乃至図26を参照して、本発
明にかかる玩具に設けられる方向転換機構を説明する。
図21は、足部43の下部に回転部材43dを配設した状態
を示している。図22は、歯車群によりモータ50の動力
を回転部材43dまで伝達する構成を示している。図23
は、本体内部に設けたモータ50近傍の構成を示してい
る。図24は、足部43に設けた回転機構の構成を示して
いる。本発明に係る方向転換機構は、足部43に設けた回
転部材43dと、駆動手段であるモータ50からの動力をこ
の回転部材まで伝達する動力伝達手段となる歯車群によ
り構成される。すなわち、本体1の内部に設けたモータ
50の動力を、上肢部41と下肢部42とから構成される脚部
に配設した歯車群501乃至515により伝達し、回転部材43
dに固定した歯車519に噛合する歯車516乃至518を駆動す
ることにより実施される。まず、右足41Rに係る動力伝
達を説明する。モータ50が回転するとピニオン501が回
転し、これと噛合している歯車502が回転する。そして
歯車502と同軸上に固定された歯車503が回転する。する
と、これと噛合している歯車504が回転し、歯車504と同
軸上に固定される歯車505が回転する。これにより、互
いに噛合関係にある歯車505から歯車512までが連動して
回転する。さらに、歯車512と歯車513は同軸上に固定さ
れているので、歯車512の回転は歯車513に伝達され、歯
車513以下互いに噛合関係にある歯車514と歯車515が回
転する。以上が右足41Rにおける動力伝達の過程であ
る。そして、左足Lにもこれと同様の機構が対称的に設
けられているので、左足Lの場合も同様にして、モータ5
0の回転は前記歯車群の最終ギヤである歯車515へと伝達
される。
【0029】一方、足部43に取付けられた回転部材43d
には歯車519が固定されており、この歯車519と回転部材
43dはビス43eにより足部43に取付けられている。このと
き、ビス43eの軸径を歯車519と回転部材43dに設けた軸
穴よりも若干小さく形成することにより、歯車519と回
転部材43dが一体的に回転自在となるように構成してい
る。そして、この歯車519には、歯車517と同軸上に固定
されたウォーム歯車518が噛合しており、歯車517は歯車
516と噛合している。
【0030】したがって、図25に示すように歩行の過
程で本体が傾動すると、接地している側の足に設けた歯
車515と歯車516が噛合し、回転部材43dに動力が伝達可
能となる。反対に、持上げられた側の足に設けられてい
る歯車515と歯車516は離間して動力の伝達は起こらな
い。そのため、モータ50のON・OFFおよび回転方向の正
転・反転を制御することにより、玩具本体を任意の方向
に回転させて移動方向を変更することが可能となる。
【0031】次に、本発明に係る玩具の操縦に関し説明
する。本発明に係る玩具は、足を駆動する歩行用モータ
と、本体の方向転換用モータの二つのモータを備えてい
る。したがって、玩具の前進および後退は、前記歩行用
モータの回転方向を変更することにより実施することが
できる。同様に、玩具本体の方向転換に関しては、方向
転換用モータの回転方向を変更することにより実施する
ことができる。そして、それぞれの動作に関し、動作速
度の変更は前記各モータの回転数を調節することにより
実施することができる。これら各制御の実施に際して最
も簡単な方法は、各モータに直結するスイッチを配設
し、モータに供給される電流をON・OFF操作することお
よび、モーターへ供給される電流の極性を反転すること
で達成可能である。この場合、操縦装置は、玩具本体と
別体に形成し、トグル操作可能なスイッチを設けてこの
スイッチと前記モータとを被覆線などで配線し、玩具本
体に設けた電池から供給される電流を制御することで達
成できる。この場合使用するスイッチには、市販される
極性反転機能つきのスナップスイッチやこれと同様の機
能を備えた市販のスイッチを使用することが可能であ
る。このようなスイッチを手持ち可能な箱体に形成した
操縦装置の上面に離間して二つ設け、一方のスイッチを
玩具の前進・後退用とし、他方のスイッチを方向転換用
のスイッチとすれば、容易に操縦操作を実施することが
可能となる。さらに、本発明は上述したような有線式操
縦手段に限定されるものではなく、通常知られる送受信
手段および駆動電流の制御手段を用いることにより、無
線操縦を可能としてもよい。この場合、通信方式として
は電波、赤外線、可視光、超音波などを利用して操作信
号を送信するものを用いることが可能である。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下のような効果を奏する。
【0033】本発明は、足部に設けた回転部材を本体に
設けた駆動手段によって駆動することにより、玩具本体
の方向転換を可能としている。そのため、玩具の使用に
際しては、前進・後退だけでなく任意の方向に移動方向
を変更することが可能となり、操縦可能な二足歩行玩具
としての魅力が十分に発揮され、これまで以上に楽しく
遊ぶことが可能な二足歩行玩具を提供することができ
る。
【0034】また本発明は、駆動手段となるモータの動
力を互いに噛合する一連の歯車群によって伝達可能とし
ている。また、足部に対して回転自在に連結される回転
部材には、部材の回転軸と同軸上に歯車を固定してい
る。そして、歩行動作の過程において、接地している側
の足部と下肢部とを連結する足首関節が一方向に回動す
ることにより、足部に設けた前記歯車又はこの歯車と噛
合関係にある歯車と前記歯車群の最終ギヤが噛合可能と
なり、歩行動作の過程において足首関節が反対方向に回
動することにより、前記噛合部がはずれるように構成さ
れる。これにより、接地している足部に設けた回転部材
にのみ動力が伝達され、玩具本体の方向転換が可能とな
る。
【0035】また本発明は、前記駆動手段の作動状態を
制御することにより、玩具本体の進行方向を変更する操
作スイッチが設けられた操縦手段を、玩具本体とは別体
に形成して構成される。これにより、玩具の使用に際し
ては、任意の方向に玩具の進路を変更することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である外観斜視図を示したも
のである。
【図2】左足の取付構造であって、玩具本体を右側面か
ら見た状態を示した図である。
【図3】左足の取付構造であって、玩具本体を正面から
見た状態を示した図である。
【図4】本発明に係るモータ駆動力の伝達機構を示した
図である。
【図5】図4の拡大図である。
【図6】本発明に係るモータ駆動力の伝達機構を示した
図である。
【図7】足部の取付構造を示す拡大斜視図である。
【図8】上肢部を左右に振らせる状態を示した図であ
る。
【図9】下肢部を左右に振らせる状態を示した図であ
る。
【図10】足部を前後に傾ける状態を示した図である。
【図11】足部を左右に傾ける状態を示した図である。
【図12】足部を左右に傾ける状態の説明図である。
【図13】足部を左右に傾ける状態の説明図である。
【図14】足部を左右に傾ける状態の説明図である。
【図15】本発明に係る歩行機構図である。
【図16】本発明に係る歩行機構図である。
【図17】本発明に係る歩行機構図である。
【図18】本発明に係る歩行機構図である。
【図19】腕部の取付構造を示す図である。
【図20】腕部の取付構造を示す図である。
【図21】足部43の下部に回転部材43dを配設した状態
を示している。
【図22】歯車群によりモータ50の動力を回転部材43d
まで伝達する構成を示している。
【図23】本体内部に設けたモータ50近傍の構成を示し
ている。
【図24】足部43に設けた回転機構の構成を示してい
る。
【図25】歯車515と歯車516間の動力伝達を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 玩具本体 20 胴体 41 上肢部(脚部) 42 下肢部(脚部) 43 足部 43e ビス(回転軸) 47 左右動関節部(足首関節) 43d 回転部材 50 モータ(駆動手段) 201 モータユニット 501〜519 歯車群 515 最終ギヤ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータの駆動力により双方の足を交互に持
    ち上げて歩行する二足歩行玩具であって、 足部には回転部材を配設し、本体には該回転部材を駆動
    するための駆動手段を配設し、前記本体と前記足部とを
    連結する脚部には前記駆動手段から供給される動力を前
    記回転部材へと伝達する動力伝達手段を配設して構成し
    たことを特徴とする方向転換可能な二足歩行玩具。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記駆動手段にはモー
    タを配設し、前記動力伝達手段には互いに噛合する歯車
    群を設けて前記モータからの駆動力を該歯車群の最終ギ
    ヤに伝達可能とし、前記回転部材には部材の回転軸と同
    軸上に歯車を配設し、歩行動作の過程において接地して
    いる側の足部と下肢部を連結する足首関節が一方向へ回
    動することにより、足部に設けた歯車と前記歯車群の最
    終ギヤが噛合可能となり、歩行動作の過程において足首
    関節が反対方向に回動することにより前記噛合部がはず
    れるようになり、接地している足部に設けた回転部材に
    のみ動力を伝達可能としたことを特徴とする方向転換可
    能な二足歩行玩具。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、玩具本
    体とは別体に形成される操縦手段を設けて構成し、該操
    縦手段には少なくとも前記駆動手段の作動状態を制御す
    ることにより、本体の進行方向を変更するための操作ス
    イッチを設けたことを特徴とする方向転換可能な二足歩
    行玩具。
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