JP2003144645A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003144645A JP2001347668A JP2001347668A JP2003144645A JP 2003144645 A JP2003144645 A JP 2003144645A JP 2001347668 A JP2001347668 A JP 2001347668A JP 2001347668 A JP2001347668 A JP 2001347668A JP 2003144645 A JP2003144645 A JP 2003144645A
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剛 長谷部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者の遊技意欲を向上させ、かつ遊技場側
に過度の不利益とならないように保留数の計数範囲を弾
力的に変化させるようにする。 【解決手段】 パチンコ機やアレンジボール機等の遊技
機に関し、特に図柄変動を保留するごとに保留数3を増
やす一方で図柄変動を始めるごとに保留数3を減らす計
数手段と、表示装置2に表示された第2図柄2bが第2
表示態様になると計数手段4による保留数3の計数範囲
5(例えば上限値および下限値の一方または双方)を変
化させる範囲変更手段6とを備える。第2表示態様は、
例えば「+2」の内容を意味する第2図柄2bが有効ラ
インL上に揃ったことである。保留数3の計数範囲5が
変化すると従来よりは多くの図柄変動が実行されるの
で、遊技者の遊技意欲を向上させることができる。その
一方で計数範囲5が無制限に変化するのではないので、
遊技場側に過度の不利益とはならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、図柄変動を保留可
能な遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機の一つであるパチンコ機の中に
は、パチンコ球が始動口に入賞すると液晶表示装置で図
柄変動を始め、例えば「777」等のように特定の図柄
パターンが表示されると大当たり遊技を行うものがあ
る。ここで「図柄変動」は後述するように図柄群を用い
た変動であり、「大当たり遊技」は大入賞口を例えば1
5回開閉して入賞機会を与える遊技である。始動口入賞
によって始めた図柄変動を終えるには時間がかかるた
め、変動途中に別個のパチンコ球が始動口に入賞するこ
とがある。この例ではすぐに図柄変動を始められないの
で、現在行なっている図柄変動を終えた後に次回の図柄
変動を可能にするべく保留機能を備える。ところで、保
留機能によって保留可能な保留数は上限値(現時点では
4)を超えることができず、せっかく入賞できたとして
も上限値を超過した超過分については図柄変動が行われ
なかった。こうした措置はパチンコ遊技に対する遊技者
の遊技意欲を低下させるので、上限値の撤廃が要請され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、単に上限値を
撤廃しただけでは、保留数が多くなるにつれて遊技者は
パチンコ球を発射させなくなる傾向が強くなる。そのた
めパチンコ機の稼働率が低下してしまい、遊技場(ホー
ル)側にとって不利益になる。本発明はこのような点に
鑑みてなしたものであり、遊技者の遊技意欲を向上さ
せ、かつ遊技場側に過度の不利益とならないように保留
数の計数範囲を弾力的に変化させ得る遊技機を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段1】課題を解決するための
手段1は、請求項1に記載した通りである。ここで、請
求項1に記載した用語については以下のように解釈す
る。当該解釈は他の請求項および発明の詳細な説明につ
いても同様である。 (1)「図柄変動」は、図柄群を用いて変動を行うこと
を意味する。当該図柄群はほぼ同じ図柄または異なる図
柄を任意に複数個で構成したものであって、第1図柄と
第2図柄とからなる。第1図柄と第2図柄は互いに異な
る図柄であって、例えば文字(英数字や漢字等),記
号,符号,図形(キャラクタ等),映像などからなる特
別図柄,普通図柄,装飾図柄(背景図柄)等が該当し、
静止画であってもよく、アニメーション等の動画であっ
てもよい。なお単に「図柄」というときは、第1図柄お
よび第2図柄のいずれか一方または双方を意味する。 (2)「保留数」は、図柄変動を開始不能な期間中(例
えば図柄変動中や大当たり遊技中等)において、検出器
が遊技球を検出することを契機として保留された図柄変
動の数量を意味する。 (3)「第1表示態様」と「第2表示態様」は互いに異
なる表示態様であって、遊技機の種類,日時,遊技状態
等に応じて適切に設定する。第1表示態様と第2表示態
様は、それぞれ例えば特定の図柄や特定の図柄パターン
等が該当する。
【0005】当該手段1によれば図1に模式的に示すよ
うに、遊技機は第1図柄2aと第2図柄2bとで図柄群
を構成し、検出器1が遊技球Bを検出したことを契機と
して表示装置2で図柄群を用いて図柄変動を開始し、図
柄変動を開始不能な期間中に検出器1が遊技球Bを検出
すると図柄変動を保留し、実行中の図柄変動を終えると
保留していた図柄変動を消化し、表示装置2で第1図柄
2aが第1表示態様になると遊技者に有利な遊技状態
(例えば大当たり遊技の実現等)にするように構成す
る。さらに、図柄変動を保留するごとに保留数3を増や
す一方で図柄変動を始めるごとに保留数3を減らす計数
手段と、表示装置2に表示された第2図柄2bが第2表
示態様になると計数手段4による保留数3の計数範囲5
(例えば上限値および下限値の一方または双方)を変化
させる範囲変更手段6とを備える。
【0006】図1の例で示す第2表示態様は、「+2」
の内容を意味する三個の第2図柄2bが有効ラインL上
に揃ったことである。有効ラインLは通常表示しないの
で、図1では破線で図示する。本例では、例えば計数範
囲5の上限値を「+2」だけ広げる。このようにして保
留数3の計数範囲5が変化すると、従来では入賞しても
保留されなかった図柄変動が保留されるようになる。よ
って従来よりは多くの図柄変動が実行され得るので、遊
技者の遊技意欲を向上させることができる。その一方で
当該計数範囲5を変化させるのは、第2表示態様の第2
図柄2bが表示装置2に表示された場合に限られる。よ
って計数範囲5が無制限に変化するのではないので、遊
技場側に過度の不利益とはならない。
【0007】
【課題を解決するための手段2】課題を解決するための
手段2は、請求項2に記載した通りである。ここで、請
求項2に記載した用語の「特定の表示態様」は上述した
第1表示態様等と同様に遊技機の種類,日時,遊技状態
等に応じて適切に設定し、例えば特定の図柄や特定の図
柄パターン等が該当する。当該解釈は他の請求項および
発明の詳細な説明についても同様である。
【0008】当該手段2によれば、検出器1が遊技球B
を検出したことを契機として表示装置2で図柄変動を開
始し、図柄変動を開始不能な期間中に検出器1が遊技球
Bを検出すると図柄変動を保留し、実行中の図柄変動を
終えると保留していた図柄変動を消化し、表示装置2で
図柄が特定の表示態様になると遊技者に有利な遊技状態
にするように構成する。さらに、図柄変動を保留するご
とに保留数3を増やし図柄変動を始めるごとに保留数3
を減らす計数手段4と、表示装置2に表示された特定の
表示態様以外の図柄の表示態様(例えばハズレ図柄等)
に応じて計数手段4による保留数3の計数範囲5を変化
させる範囲変更手段6とを備える。
【0009】範囲変更手段6は、例えば有効ライン上に
揃った第1図柄2aのパターンが[337]や[55
7]ならば上限値を1だけ増やし、[737]や[75
7]ならば上限値を2だけ増やす。その一方で、例えば
第1図柄2aのパターンが[449]や[388]なら
ば上限値を1だけ減らし、[494]や[838]なら
ば上限値を2だけ減らす。このように保留数3の計数範
囲5が変化すると、従来では入賞しても保留されなかっ
た図柄変動が保留されるようになる。よって従来よりは
多くの図柄変動が実行され得るので、遊技者の遊技意欲
を向上させることができる。その一方で当該計数範囲を
変化させるのは、特定の表示態様以外の図柄の表示態様
が表示装置2に表示された場合に限られる。よって無制
限に計数範囲5が変化するのではないので、遊技場側に
過度の不利益とはならない。
【0010】
【課題を解決するための手段3】課題を解決するための
手段3は、請求項3に記載した通りである。当該手段3
によれば、範囲変更手段6は表示装置2に表示された表
示態様の内容に応じて、変化させる保留数3の計数範囲
5を異ならせる。すなわち、当該計数範囲5がどれだけ
変化するかは表示態様の内容次第である。図1の例では
第2図柄2bの内容が「+2」であるので、例えば上限
値を2だけ増やす。よって、どのような表示態様が表示
装置2に表示されるのかを期待する期待感を遊技者に与
えることができる。
【0011】
【課題を解決するための手段4】課題を解決するための
手段4は、請求項4に記載した通りである。当該手段4
によれば、範囲変更手段6は、表示装置2に表示された
二以上の図柄に基づいて演算(四則演算や関数演算等)
を行い、その演算結果に従って保留数3の計数範囲5を
変化させる。すなわち増減値からなる図柄(図1の例で
は第2図柄2b)を用いた演算や、図柄で示す数値と演
算子(+,−,×,÷等)とからなる演算などを行い、
その演算結果に従って計数範囲5が変化する。よって表
示装置2にどのような図柄が表示されるのかだけでな
く、どのような増減値や演算子等が表示されるかによっ
ても演算結果が異なってくるので、より有利な演算結果
になることを期待する期待感を遊技者に与えることがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
を図面に基づいて説明する。 〔実施の形態1〕実施の形態1は遊技機の一つであるパ
チンコ機に本発明を適用し、大当たり図柄を構成し得る
図柄に基づいて保留数の計数範囲を変化させる例であ
る。当該実施の形態1は、図2〜図9を参照しながら説
明する。
【0013】まず図2は、カードユニット10(CRユ
ニット)およびパチンコ機12の外観を正面図で示す。
カードユニット10は、記録媒体(例えば磁気カードや
ICカード等)に記録された残高情報(有価価値情報)
が入出力であって、当該残高情報の範囲内で遊技者が望
む金額分に対応するパチンコ球(遊技球,遊技媒体)の
貸し出しが指示可能に構成する。なお、カードユニット
10の具体的な構成や作動等については周知の構成と同
様であるので、図示および説明を省略する。
【0014】パチンコ機12の遊技盤14には、通過す
るパチンコ球を検出するゲートセンサ54を有するゲー
ト56、入賞したパチンコ球を検出する始動口センサ4
8を有する始動口24、ソレノイド46で開閉可能な開
閉蓋28を有する大入賞口26、保留数表示器50,5
2,58や液晶表示器22等を有する複合役物装置1
6、例えばそれぞれハート形状に形成した複数の表示器
を有する報知装置20、その他に一般の入賞口や風車,
障害釘などを適宜に配置している。ここで、大入賞口2
6は上述した開閉蓋28の他に、パチンコ球が大入賞口
開放期間(例えば20秒間)内に入賞すると大当たり遊
技状態を所要回数(例えば16回)内で継続可能なVゾ
ーン(特別領域)や、当該Vゾーンに入ったパチンコ球
を検出するVセンサ62等を備える。
【0015】複合役物装置16は、普通図柄の図柄変動
や特別図柄の図柄変動等を表示可能な液晶表示器22
(表示装置2)、特別保留数(特別図柄にかかる図柄変
動の保留数;保留数3)を表示する保留数表示器50,
52、普通保留数(普通図柄にかかる図柄変動の保留
数)を表示する保留数表示器58等を有する。特別図柄
の図柄変動で用いる図柄は、例えば1から9までの数字
を表す図柄で構成する。保留数表示器50,52と保留
数表示器58はそれぞれが所定個数(例えば4個や9個
等)の発光体からなり、二色以上(赤色,緑色等)で発
光可能なLEDで構成する。保留数表示器50,52は
例えばハート形状に点灯可能に構成し、保留数表示器5
8は例えば星状に点灯可能に構成する。上述したLED
に代えて、電球,ランプ,セグメント素子,プラズマ表
示器等を任意に用いてもよい。
【0016】パチンコ球がゲート56を通過すると、液
晶表示器22の特定領域22aで普通図柄の図柄変動等
を表示する。当該普通図柄の図柄変動等は、液晶表示器
22とは別体に遊技盤14に備えた普通図柄表示器(例
えばセグメント素子,複数色を発光可能なダイオード
等)で表示する構成としてもよい。普通図柄を変動し始
めてから所要期間(例えば10秒間)を経過すると停止
し、普通図柄が当たり態様になると、始動口24の可動
片49(いわゆるチューリップ)を所要期間(具体的に
は0.3秒間)だけ開けるように構成している。
【0017】遊技盤14の下方には、タバコの吸い殻等
を入れる灰皿38、賞球を含むパチンコ球を一時的に貯
留する下皿36、遊技者が接触しているか否かを検出す
るタッチセンサ34を有するハンドル32、上皿30の
内部に設けられており音(音声,音楽,効果音等)を出
すスピーカ40(音響装置)などを備える。遊技領域の
周囲等には、遊技状態等に応じて発光するランプ類18
(発光体)を備える。上皿30の上方には、球貸しを指
示する球貸ボタン44、残高情報等を表示する残高表示
器60、記録媒体の返却を指示する返却ボタン64等を
備える。
【0018】次に、パチンコ機12によるパチンコ遊技
を実現するために接続構成をした各種基板の一例につい
て図3を参照しながら説明する。CPU(プロセッサ)
122を中心に構成したメイン制御基板120は、遊技
制御プログラムや所要のデータ等を格納するROM12
4、乱数,保留数(特別保留数や普通保留数等),保留
範囲(上限値や下限値等),変動パターンの番号等のよ
うに一時的データを格納可能なRAM126等を備え
る。CPU122はROM124に格納した遊技制御プ
ログラムを実行してパチンコ機12による遊技を実現す
るが、当該遊技制御プログラムには後述する始動口処
理,保留処理,消化処理,範囲変更処理等の手続きを実
現するプログラムを含む。ROM124にはEPROM
を用い、RAM126にはDRAMを用いるが、他種の
メモリ(例えばEEPROM,SRAM,フラッシュメ
モリ等)を任意に用いてもよい。他の構成要素について
は周知の構成と同様であるので、図示および説明を省略
する。
【0019】メイン制御基板120には、タッチセンサ
34や払出制御基板112からの信号を受けて発射用の
モータ100を駆動制御する発射制御基板110、駆動
センサ104や計数センサ106等からの信号を受けて
払い出し用のモータ102を駆動制御する払出制御基板
112、カードユニット10や払出制御基板112と接
続しデータの送受信や残高表示器60の表示を制御する
インタフェース基板114(図3では「I/F基板」と
示す)、液晶表示器22に表示する図柄を制御する図柄
制御基板130、スピーカ40から出す音を制御する音
声制御基板132、ランプ類18等の表示を制御するラ
ンプ制御基板134などを接続する。これらの各基板
は、いずれもメイン制御基板120と同様にCPUを中
心に構成する。駆動センサ104はモータ102やパチ
ンコ球を払い出す払出装置等の駆動状態を監視する。計
数センサ106は、実際に払い出したパチンコ球の個数
をカウントする。なお駆動センサ104,計数センサ1
06,ゲートセンサ54,始動口センサ48,Vセンサ
62等には、接触型センサ(例えばリードスイッチ,マ
イクロスイッチ,圧力センサ等)、あるいは非接触型セ
ンサ(例えば近接センサ,光センサ,赤外線センサ等)
を用いる。
【0020】またメイン制御基板120には、上述した
始動口センサ48等のほかに、パチンコ機12の外部装
置に信号(例えば大当たり,図柄確定,確変中等の遊技
情報を含む)を伝達可能な外部端子板108や、報知装
置20、保留数表示器50,52,58などを直接に接
続する。さらに、メイン制御基板120から離れた位置
に備えた装置(例えばゲートセンサ54,Vセンサ6
2,ソレノイド46等)は信号中継用の中継端子板13
6を介して接続する。ソレノイド46の作動を制御する
ことにより、開閉蓋28を矢印D方向に往復運動させて
開閉を行うことができる。なお図3の例では、図柄制御
基板130,音声制御基板132,ランプ制御基板13
4はそれぞれメイン制御基板120から直接に制御する
構成としたが、メイン制御基板120から図柄制御基板
130を通じて音声制御基板132,ランプ制御基板1
34を制御する構成としてもよい。
【0021】上述のように構成したパチンコ機12にお
いて、本発明を実現するべくメイン制御基板120で実
行する手続きについて図4〜図7を参照しながら説明す
る。ここで図4には始動口24へのパチンコ球の入賞判
別を実現する始動口処理の手続きを、図5には変動不能
等のときに図柄変動を保留する保留処理の手続きを、図
6には変動可能のときに保留した図柄変動を消化する消
化処理の手続きを、図7には一定の場合に上限値を変え
る範囲変更処理の手続きをそれぞれフローチャートで示
す。これらの手続きのうち、図5の保留処理と図6の消
化処理は計数手段4に相当し、図7の範囲変更処理は範
囲変更手段6に相当する。なお、特別保留数の現在値を
単に「現在値」と呼び、当該現在値が動き得る範囲を
「保留範囲」と呼ぶ。保留範囲は上限値と下限値とから
なり、上限値は正の値とし、下限値は0又は負の値とす
る。すなわち特別保留数はマイナスにもなることがあ
り、その場合には図柄変動が可能な状態になっても当該
図柄変動を行わない。そして、始動口入賞により負の値
が減少して0に戻ると、以降は通常通りに図柄変動が可
能になる。上限値と下限値のいずれか一方または双方
は、一定値としてもよい(例えば下限値を0とする場
合)。
【0022】図4に示す始動口処理では、まず始動口2
4にパチンコ球が入賞したか否かを判別する〔ステップ
S10〕。例えば図2,図3に示す始動口センサ48
(検出器1)からの検出信号があれば入賞した(YE
S)と判別し、当該検出信号がなければ入賞していない
(NO)と判別する。もし始動口24にパチンコ球が入
賞すると(YES)、当該入賞ごとに対応して各種乱数
を読み込んでRAM126に記憶する〔ステップS1
2〕。ステップS12で読み込む乱数は、カウンタ等を
用いたソフトウェア乱数と、発振器等を用いたハードウ
ェア乱数とのいずれか一方または双方を用いる。RAM
126に記憶する乱数は、例えば大当たりか否かを決定
する大当たり判定用乱数RAや、その大当たり判定用乱
数RAに基づいて大当たりを決定した場合に表示する大
当たり図柄を特定する大当たり図柄用乱数RB、図柄変
動の開始から停止までの表示パターン等を特定する図柄
表示用乱数RC、リーチか否かを決定するリーチ判定用
乱数RDなどが該当する。
【0023】各種乱数をRAM126に記憶すると、入
賞に対応する個数の賞球を払い出すべく払出制御基板1
12に対して払出コマンドを送信し〔ステップS1
4〕、特別保留数の増減等を処理するために保留処理を
実行する〔ステップS16〕。当該保留処理の具体的な
手続きについて、図5を参照しながら説明する。
【0024】図5に示す保留処理では、まず現在値が上
限値を超えたか否かを判別する〔ステップS30〕。も
し現在値が上限値を超えていないときは(上限値>現在
値;YES)、現在値を増やして計数結果を保留数表示
器50,52に表示し〔ステップS32〕、保留ごとに
ついてそれぞれ上記ステップS12で記憶した乱数や抽
選確率等を設定したブロックデータをRAM126に記
憶したうえで〔ステップS34〕、保留処理を終える。
ここで、抽選確率は液晶表示器22で大当たり図柄が表
示される確率(特定の表示態様になる確率)を意味す
る。その一方で、ステップS30において現在値が上限
値を超えたときは(現在値>上限値;NO)、保留球と
して有効にしないのでそのまま保留処理を終える。
【0025】上述した保留処理を終えて図4に戻ると、
変動不能か否か、または現在値が下限値以下であるか否
かを判別する〔ステップS18〕。すなわち現在の遊技
状態が図柄変動中であるときや大当たり遊技中であると
き等は変動不能と判別し、そのいずれの状態でもないと
きは変動可能と判別する。また、現在値が下限値を下回
っていれば、既に保留にかかる図柄変動を全て終えてい
る。もし図柄変動が可能な時期であって、かつ現在値が
下限値を上回っているならば(ステップS18のN
O)、今後の処理に備えて現在値を減らすべく消化処理
を行う〔ステップS20〕。消化処理の具体的な手続き
について図6を参照しながら説明する。
【0026】図6に示す消化処理では、まず現在値が下
限値を超えているか否かを判別する〔ステップS4
0〕。もし現在値が下限値を超えていれば(上限値>下
限値;YES)、現在値を減らして計数結果を保留数表
示器50,52に表示する〔ステップS42〕。さら
に、ステップS42を実行して減らした現在値が0以上
であれば(ステップS44のYES)、上記図5のステ
ップS34でRAM126に記憶したブロックデータ
(例えば図柄表示用乱数RC等)に基づいて変動パター
ンの番号等を決定し〔ステップS46〕、消化処理を終
える。その一方で、ステップS40において現在値が下
限値以下のときや(下限値≧現在値;NO)、ステップ
S44で現在値が0を下回ったときは(0>現在値;N
O)、その時点で消化処理を終える。
【0027】こうして保留の消化処理を終えると再び図
4に戻って、液晶表示器22で図柄変動を始める〔ステ
ップS22〕。すなわち図6のステップS46で決定し
た変動パターンを含む表示コマンドを図柄制御基板13
0に送信することで、図柄変動を実現する。こうして始
めた図柄変動を終えるのには所定の表示期間(例えば3
0秒間等)を要するので、その表示期間中はステップS
24〜S28の実行を待機する必要がある。なお、現在
値が0以下のときは変動パターンを決定していないので
(図6のステップS40でNO)、図柄変動を行わな
い。
【0028】図柄変動を停止して図柄を確定するタイミ
ングまで待機した後、当該図柄変動後に表示された図柄
に基づいて保留範囲を変更するべく範囲変更処理を実行
する〔ステップS24〕。当該範囲変更処理の具体的な
手続きについて、図7を参照しながら説明する。
【0029】図7に示す範囲変更処理では、液晶表示器
22に特定の図柄や特定の図柄パターンが表示されたと
き(ステップS50のYES)、確定状態または不確定
状態で表示された図柄や図柄パターンの内容に従って保
留範囲を変更して変更結果を保留数表示器50,52に
表示し〔ステップS56〕、範囲変更処理を終える。こ
こで、特定の図柄には例えば特定のキャラクタ等が該当
し、特定の図柄パターンには例えば特定の大当たり図柄
やハズレ図柄等が該当し、保留範囲には例えば上限値お
よび下限値の一方または双方が該当する。その一方で、
液晶表示器22に特定の図柄や特定の図柄パターンが表
示されなかったときは(ステップS50のNO)、保留
範囲を変更しないので、そのまま範囲変更処理を終え
る。よって、一定の条件下で保留範囲(多くは上限値)
が変わることになる。
【0030】なお、液晶表示器22に特定の図柄や特定
の図柄パターンが表示されたときに限らず、乱数や番号
等が特定値と一致するときに(ステップS52のYE
S)、保留範囲を変更する構成としてもよい〔ステップ
S56〕。ここで、乱数には例えば図4のステップS1
2で記憶した大当たり判定用乱数RA,大当たり図柄用
乱数RB,図柄表示用乱数RC,リーチ判定用乱数RD
などが該当し、番号には例えば図6のステップS46で
決定した変動パターンの番号などが該当する。また、図
柄の内容そのものではなく、当該図柄の内容(数値や演
算子等)に基づいて演算を行い〔ステップS54〕、そ
の演算結果に従って保留範囲を変更する構成としてもよ
い〔ステップS56〕。例えば、有効ライン上に表示さ
れた二以上の図柄にかかる各数値について総和した結果
で上限値等を変更する。
【0031】範囲変更処理を終えて再び図4に戻り、今
回の抽選の結果が大当たりか否かを判別する〔ステップ
S26〕。外来ノイズ等の影響を受けにくく信頼性が高
いパチンコ機12では、大当たり判定用乱数RAに基づ
いて大当たりか否か、すなわち乱数値=大当たり値か否
かで判別する。当該大当たり値はROM124等に予め
記憶されており、1つまたは複数からなる。もし大当た
りならば(YES)、大当たり遊技を実現して賞球を得
る機会を遊技者に与えるべく大当たり処理を実行する
〔ステップS28〕。当該大当たり処理は、例えば大入
賞口26の開閉蓋28を一定期間(一例として30秒
間)だけ開放し、当該大入賞口26等に入賞したパチン
コ球の数に応じて賞球を払い出す等を行う。当該大当た
り処理の具体的な手続きは周知であるので、その説明お
よび図示を省略する。一方、ステップS18で変動不能
または現在値が下限値以下になったときや(YES)、
ステップS26での抽選結果がハズレであったときは
(NO)、その時点で始動口処理を終える。
【0032】次に、上述した図4〜図7に示す各処理を
実行して図柄変動の保留と消化を実現した表示例1,2
について、図8と図9を参照しながら説明する。表示例
1,2では、現在値と上限値はともに6である状態から
の変化を説明する。保留数表示器50,52の表示は、
赤色の点灯状態を/字状の斜線ハッチで図示し、緑色の
点灯状態を\字状の斜線ハッチで図示し、橙色の点灯状
態を×字状の斜線ハッチで図示し、消灯状態を白抜きで
図示している。なお各例の変動開始時には、保留数表示
器50,52で合わせて6個のLEDが赤色で点灯して
いる。
【0033】〔表示例1〕表示例1は、液晶表示器22
に特定のハズレ図柄が確定して表示されると、保留範囲
の上限値を変化させる例である。まず遊技開始後にパチ
ンコ球が始動口24に入賞し(図4のステップS10で
YES)、かつ図柄変動を開始可能な状態であれば(図
4のステップS18でNO)、図8(A)に示すように
図柄変動(いずれもが縦方向に変動する左図柄変動C
2,中図柄変動C4,右図柄変動C6)を始める〔図4
のステップS22〕。すなわち左図柄群70を用いて左
図柄変動C2を行い、中図柄群72を用いて中図柄変動
C4を行い、右図柄群74を用いて右図柄変動C6を行
う。左図柄群70,中図柄群72,右図柄群74は、例
えば数字図柄(1〜9)でそれぞれ構成する。変動後
は、左図柄変動C2→右図柄変動C6→中図柄変動C4
の順番に停止すると仮定する。
【0034】左図柄70a,中図柄72a,右図柄74
aにかかる図柄パターンが[7↓7(↓は変動中を意味
する)]のように変動途中でリーチに達したが、図8
(B)に示すように上記図柄パターンが[737]で確
定したときは(図7のステップS50でYES)、保留
範囲の上限値を2だけ増やして変更する(図7のステッ
プS56)。このとき、保留数表示器50のうち2個の
LED50aを緑色で点灯し(図7のステップS5
6)、液晶表示器22には『惜しい!でも、保留上限2
アップ』等のような内容のメッセージ76aを表示し
(図4のステップS22)、抽選結果に従って保留範囲
の上限値が変わったことを遊技者に報知する。
【0035】同様に変動途中ではリーチにも達せず、図
9(A)に示すように左図柄70b,中図柄72b,右
図柄74bにかかる図柄パターンが[449]で確定し
たときは(図7のステップS50でYES)、保留範囲
の上限値を1だけ減らして変更する(図7のステップS
56)。このとき、保留数表示器50のうち2個のLE
D50bを緑色で点灯し(図7のステップS56)、液
晶表示器22には『残念!保留上限1ダウン』等のよう
な内容のメッセージ76bを表示する(図4のステップ
S22)。このように抽選によって確定した特定のハズ
レ図柄等に応じて保留範囲の上限値を異ならせてもよ
く、その一例を次の表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】〔表示例2〕表示例2は、液晶表示器22
に確定して表示された図柄パターンの内容(数値)と演
算子による演算結果とに基づいて、保留範囲の上限値を
変化させる例である。図柄変動を始めてから停止して図
柄を確定するまでの過程は上述した表示例1と同様だ
が、表示例2では演算子の変動を表示する点で表示例1
と異なる。
【0038】まず左図柄群70,中図柄群72,右図柄
群74とは別個に、例えば四則演算(+,−,×,÷
等)からなる演算子群をRAM126や図柄制御基板1
30内等に記憶する。そして、図柄変動(左図柄変動C
2,中図柄変動C4,右図柄変動C6)と別個独立に演
算子群の変動を行う(図4のステップS22)。当該演
算子群の変動に係る開始や停止のタイミングは任意であ
る。例えば図柄変動の停止後に演算子群の変動を始め、
その後に停止する。左図柄群70,中図柄群72,右図
柄群74と演算子群との双方について、変動を停止して
確定した状態の例を図9(B)に示す。本例では、左図
柄70c(左図柄群70)と中図柄72c(中図柄群7
2)との間に左演算子群78aを表示し、中図柄72c
と右図柄74c(右図柄群74)との間に右演算子群7
8bを表示している。左演算子群78aと右演算子群7
8bの構成要素は同一としてもよく、異ならせてもよ
い。
【0039】そして、左図柄70c,中図柄72c,右
図柄74cが表示された有効ライン上に表示された演算
子を対象として演算を行う。図9(B)の例では左演算
子群78aと右演算子群78bとの双方ともマイナス
「−」演算子が対象となる。左図柄70c,中図柄72
c,右図柄74cの内容(数値)を考慮すると、演算式
{8−5−2}によって演算が行われ、この演算結果は
明らかに「+1」である。よって保留数表示器50のう
ちLED50dを緑色で点灯し(図7のステップS5
6)、液晶表示器22には『=+1(保留上限1アッ
プ)』等のような内容のメッセージ76cを表示し(図
4のステップS22)、演算結果に従って保留範囲の上
限値が変わったことを遊技者に報知する。
【0040】上記実施の形態1によれば、以下に示す効
果を得ることができる。 (a1)始動口センサ48(検出器1)がパチンコ球
(遊技球B)を検出したことを契機として{図4のステ
ップS10でYES}、液晶表示器22(表示装置2)
で図柄変動を開始する{ステップS22}。図柄変動を
開始不能な期間中に始動口センサ48がパチンコ球を検
出すると{図4のステップS10でYES}、図柄変動
を保留する{図4のステップS16,図5}。実行中の
図柄変動を終えると{図4のステップS18でNO}、
保留していた図柄変動を消化する{図4のステップS2
0,図6}。液晶表示器22に大当たり図柄が表示され
ると{図柄が特定の表示態様になると;図4のステップ
S26でYES}、大当たり遊技を実現する{遊技者に
有利な遊技状態にする;図4のステップS28}。図柄
変動を保留するごとに現在値(保留数3)を増やし{図
5のステップS34}、図柄変動を始めるごとに現在値
を減らす{計数手段4;図6のステップS42}。液晶
表示器22に表示された図柄パターン(特定の表示態様
以外の図柄の表示態様)に応じて{図7のステップS5
0でYES}、保留範囲の上限値(保留数3の計数範囲
5)を変化させる{範囲変更手段6;図7のステップS
56}。
【0041】液晶表示器22に表示された図柄パターン
に応じて、保留範囲の上限値が変化する{図8(B),
図9(A)を参照}。このように保留範囲の上限値が変
化すると、従来では入賞しても保留されなかった図柄変
動が保留されるようになる。よって従来よりは多くの図
柄変動が実行され得るので、遊技者の遊技意欲を向上さ
せることができる。その一方で上限値が変化するのは、
特定の図柄パターンが液晶表示器22に表示された場合
に限られる。よって無制限に上限値が変化するのではな
いので、遊技場側に過度の不利益とはならない。
【0042】(a2)液晶表示器22に表示された図柄
パターン等が異なると、保留範囲の上限値も異なって変
化する{図8(B),図9(A)を参照}。すなわち上
限値がどれだけ変化するかは図柄パターン等(表示態様
の内容)次第である。よって、どのような図柄パターン
等が液晶表示器22に表示されるのかを期待する期待感
を遊技者に与えることができる。
【0043】(a3)液晶表示器22に表示された左図
柄70c,中図柄72c,右図柄74c(二以上の図
柄)に基づいて演算を行い、その演算結果に従って保留
範囲の上限値を変化させた{図9(B)を参照}。すな
わち図柄で示す数値と演算子とからなる演算などを行
い、その演算結果に従って上限値を変化させた。よって
液晶表示器22どのような図柄が表示されるのかだけで
なく、どのような演算子が表示されるかによっても演算
結果が異なってくるので、より有利な演算結果になるこ
とを期待する期待感を遊技者に与えることができる。
【0044】〔実施の形態2〕実施の形態2は実施の形
態1と同様にパチンコ機12に本発明を適用し、大当た
り図柄を構成し得ない図柄(いわゆるブランク図柄)に
基づいて保留数の計数範囲を変化させる例である。当該
実施の形態2は、図10〜図12を参照しながら説明す
る。なおパチンコ機12の構成等は実施の形態1と同様
であり、図示および説明を簡単にするために実施の形態
2では実施の形態1と異なる点について説明し、当該実
施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を
付す。
【0045】実施の形態2が実施の形態1と異なるの
は、変動方向が横方向である点と、当該変動に用いる図
柄群に大当たり図柄を構成し得ない図柄(いわゆるブラ
ンク図柄)を含む点である。図柄変動に用いる図柄群
は、例えば図10のように構成する。本例で示す上図柄
群80,中図柄群82,下図柄群84は、いずれの図柄
群についても大当たり図柄を構成し得る数字図柄(1か
ら9までの数字)と、当該大当たり図柄を構成し得えな
いブランク図柄(+1,−2等の符号付き数値)とによ
って構成している。上図柄群80と中図柄群82は同一
構成であるが、これらと下図柄群84とは数字図柄の配
列とブランク図柄の数値が異なる。
【0046】次に、実施の形態1における図4〜図7に
示す各処理を実行して図柄変動の保留と消化を実現した
表示例3,4について、図11と図12を参照しながら
説明する。実施の形態1と同様に、表示例3,4も現在
値と上限値がともに6である状態からの変化を説明し、
保留数表示器50,52も同様の表示とする。
【0047】〔表示例3〕表示例3は、液晶表示器22
に大当たり図柄が確定して表示されると、保留範囲の上
限値を変化させる例である。図柄変動を始めてから図柄
を確定するまでの過程は実施の形態1と同様だが、本例
では図11(A)に示すように上図柄変動C12,中図
柄変動C14,下図柄変動C16は横方向に変動し、上
図柄変動C12→下図柄変動C16→中図柄変動C14
の順番に停止すると仮定する。
【0048】変動を停止して図11(B)に示すように
上図柄80a,中図柄82a,下図柄84aにかかる図
柄パターンが有効ライン86上に[555]で確定し、
ブランク図柄のパターンが「+3」で有効ライン88上
に揃ったので(図7のステップS50でYES)、保留
範囲の上限値を3だけ増やして変更する(図7のステッ
プS56)。このとき保留数表示器50のうち3個のL
ED50eを緑色で点灯し(図7のステップS56)、
保留範囲の上限値が増えたことを遊技者に報知する。よ
って本例における遊技者は、大当たり遊技が実現される
とともに(図4のステップS28)、保留範囲が広がる
という二重の利益が得られる。
【0049】同様に、図12(A)に示すように上図柄
80a,中図柄82a,下図柄84aにかかる図柄パタ
ーンではハズレ図柄であるが、ブランク図柄のパターン
が「−2」で有効ライン90上に揃ったので(図7のス
テップS50でYES)、保留範囲の上限値を3だけ増
やして変更する(図7のステップS56)。このとき保
留数表示器52のうちLED52aを橙色で点灯し(図
7のステップS56)、保留範囲の上限値が減ったこと
を遊技者に報知する。よって本例における遊技者は、大
当たり遊技が実現されず、保留範囲も狭まるという遊技
状態になる。
【0050】〔表示例4〕表示例4は、液晶表示器22
に確定して表示されたブランク図柄を用いた演算の演算
結果に基づいて、保留範囲の上限値を変化させる例であ
る。図柄変動を始めてから図柄を確定するまでの過程は
上述した表示例3と同様である。
【0051】図12(B)で示すようにブランク図柄が
有効ライン92上に停止し確定した場合には、当該ブラ
ンク図柄の内容(符号付き数値)を演算の対象とし、当
該演算を実行する。具体的にはブランク図柄で示す数値
を総和する演算を行う。本例では「−3」,「+3」,
「+1」の総和を求め、演算結果は明らかに「+1」と
なる。よって保留数表示器50のうちLED50fを緑
色で点灯し(図7のステップS56)、液晶表示器22
には『TOTAL +1』等のような内容のメッセージ
76dを表示し(図4のステップS22)、演算結果に
従って保留範囲の上限値が変わったことを遊技者に報知
する。
【0052】上記実施の形態2によれば、以下に示す効
果を得ることができる。 (b1)上図柄群80,中図柄群82,下図柄群84
は、数字図柄(第1図柄2a)とブランク図柄(第2図
柄2b)とで構成した{図10を参照}。さらに、液晶
表示器22(表示装置2)に表示されたブランク図柄が
同一の数値で有効ライン上に揃うと(第2表示態様にな
ると;図7のステップS50でYES)、保留範囲の上
限値(保留数3の計数範囲5)を変化させた{範囲変更
手段6;図7のステップS56}。図11(B)の例で
は、上限値を「+3」だけ広げる。このようにして保留
範囲が広がると、従来では入賞しても保留されなかった
図柄変動が保留されるようになる。よって従来よりは多
くの図柄変動が実行され得るので、遊技者の遊技意欲を
向上させることができる。その一方で保留範囲の上限値
を変化させるのは、ブランク図柄が同一の数値で有効ラ
イン上に揃った場合に限られる。よって上限値が無制限
に変化するのではないので、遊技場側に過度の不利益と
はならない。 (b2)その他の要件,構成,作用,作動結果等につい
ては実施の形態1と同様であるので、当該実施の形態1
と同様の効果を得ることができる{上述した(a2),
(a3)を参照}。
【0053】〔他の実施の形態〕上述したパチンコ機1
2(遊技機)において、他の部分の構造,形状,大き
さ,材質,配置および動作条件等については、上記実施
の形態に限定されるものでない。例えば、上記実施の形
態を応用した次の各形態を実施することもできる。 (c1)実施の形態1,2では、パチンコ機12に本発
明を適用した。この形態に代えて、パチンコ機以外の他
の遊技機(例えばアレンジボール機,雀球遊技機,テレ
ビゲーム機等)であって図柄変動を保留可能なものにも
同様に本発明を適用することができる。当該他の遊技機
であっても保留数の計数範囲が弾力的に変化するので、
遊技者の遊技意欲を向上させ得る。また、一定の条件下
に限って保留数の計数範囲を変化させるので、遊技場側
に過度の不利益とならない。
【0054】(c2)実施の形態1,2では保留範囲
(計数範囲5)として上限値を変更する例を示したが、
下限値を変更する場合でも本発明を同様に適用できる。
通常の下限値はゼロであるが、負の値を設定してもよ
い。現在値(保留数3)が負の値になるときは、始動口
24に入賞したパチンコ球を始動口センサ48が検出し
たとしても現在値がゼロに戻るまでは図柄変動を行わな
いことになる{図6のステップS44}。このように上
限値だけでなく下限値も変化させることによって、図柄
変動をより多く実現しようとする遊技者の遊技意欲を向
上させ得る。
【0055】(c3)実施の形態1,2では、数字図柄
(大当たり図柄を構成し得る図柄)またはブランク図柄
(大当たり図柄を構成し得えない図柄)に基づいて四則
演算による演算を行う構成としたが、他の演算を行う構
成としてもよい。当該他の演算としては、例えば指数関
数(Exp等),対数関数(Log等),三角関数(Sin, Co
s, Tan等)などが該当する。こうした様々の演算方法を
用いることによって、保留範囲をより大幅に変更するも
可能になる。
【0056】(c4)実施の形態2では、有効ライン上
に揃って表示された図柄に基づいて保留範囲を変更する
例を示したが、液晶表示器22における特定の位置に表
示された図柄に基づいて保留範囲を変更してもよい。当
該特定の位置としては、例えば図12(B)における図
柄「7」「6」「1」で示す位置などが該当する。なお
遊技者に特定の位置であることを容易に認識させるため
に、背景を他と異ならせたり、表示する図柄の態様(形
状,色彩,大きさ等)を他と異ならせるのが望ましい。
こうすれば特定の位置に表示される図柄を期待する期待
感を遊技者に与えることができる。また、特定の位置を
遊技中に変化させるとなお面白い。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、保留数の計数範囲が弾
力的に変化するので、遊技者の遊技意欲を向上させ得
る。また、一定の条件下に限って保留数の計数範囲を変
化させるので、遊技場側に過度の不利益とならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を模式的に示す図である。
【図2】パチンコ機の外観を示す正面図である。
【図3】各種の基板と装置にかかる概略構成を示すブロ
ック図である。
【図4】始動口処理の手続きを示すフローチャートであ
る。
【図5】保留処理の手続きを示すフローチャートであ
る。
【図6】消化処理の手続きを示すフローチャートであ
る。
【図7】範囲変更処理の手続きを示すフローチャートで
ある。
【図8】液晶表示器や保留数表示器の表示例を示す図で
ある。
【図9】液晶表示器や保留数表示器の表示例を示す図で
ある。
【図10】図柄群の構成例を示す図である。
【図11】液晶表示器や保留数表示器の表示例を示す図
である。
【図12】液晶表示器や保留数表示器の表示例を示す図
である。
【符号の説明】
1 検出器 2 表示装置 2a 第1図柄 2b 第2図柄 3 保留数 4 計数手段 5 計数範囲 6 範囲変更手段 B 遊技球 10 カードユニット 12 パチンコ機(遊技機) 22 液晶表示器(表示装置,表示部) 48 始動口センサ(検出器) 50,52,58 保留数表示器 54 ゲートセンサ(検出器) 120 メイン制御基板(計数手段,範囲変更手段) 122 CPU 124 ROM(記憶部) 126 RAM(記憶部) 130 図柄制御基板 132 音声制御基板 134 ランプ制御基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢入 哲也 愛知県西春日井郡西春町大字沖村字西ノ川 1番地 株式会社大一商会内 Fターム(参考) 2C088 AA17 AA34 AA35 AA42 BA37 BA56 BB21 BC22 CA27 EB56 EB58

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1図柄と第2図柄とで図柄群を構成
    し、検出器が遊技球を検出したことを契機として表示装
    置で前記図柄群を用いて図柄変動を開始し、図柄変動を
    開始不能な期間中に前記検出器が遊技球を検出すると図
    柄変動を保留し、実行中の図柄変動を終えると保留して
    いた図柄変動を消化し、前記表示装置で前記第1図柄が
    第1表示態様になると遊技者に有利な遊技状態にするよ
    うに構成した遊技機において、 図柄変動を保留するごとに保留数を増やし、図柄変動を
    始めるごとに前記保留数を減らす計数手段と、 前記表示装置に表示された前記第2図柄が第2表示態様
    になると、前記計数手段による保留数の計数範囲を変化
    させる範囲変更手段とを有する遊技機。
  2. 【請求項2】 検出器が遊技球を検出したことを契機と
    して表示装置で図柄変動を開始し、図柄変動を開始不能
    な期間中に前記検出器が遊技球を検出すると図柄変動を
    保留し、実行中の図柄変動を終えると保留していた図柄
    変動を消化し、前記表示装置で図柄が特定の表示態様に
    なると遊技者に有利な遊技状態にするように構成した遊
    技機において、 図柄変動を保留するごとに保留数を増やし、図柄変動を
    始めるごとに前記保留数を減らす計数手段と、 前記表示装置に表示された前記特定の表示態様以外の図
    柄の表示態様に応じて、前記計数手段による保留数の計
    数範囲を変化させる範囲変更手段とを有する遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載した遊技機にお
    いて、 範囲変更手段は、表示装置に表示された表示態様の内容
    に応じて、変化させる保留数の計数範囲を異ならせる遊
    技機。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載し
    た遊技機において、 範囲変更手段は、表示装置に表示された二以上の図柄に
    基づいて演算を行い、その演算結果に従って保留数の計
    数範囲を変化させる遊技機。
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