JP2003143975A - 防草シート - Google Patents
防草シートInfo
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- JP2003143975A JP2003143975A JP2001351356A JP2001351356A JP2003143975A JP 2003143975 A JP2003143975 A JP 2003143975A JP 2001351356 A JP2001351356 A JP 2001351356A JP 2001351356 A JP2001351356 A JP 2001351356A JP 2003143975 A JP2003143975 A JP 2003143975A
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Abstract
表面が滑り難い防滑性を有し、さらにタバコの投げ捨て
などによる延焼を防止する難燃性をも有する防草シート
を提供すること。 【構成】 長繊維を圧接接着して形成した不織布を基
材とする防草シートにおいて、不織布の表面に、無機系
粒子及び/又は有機系粒子を分散相、バインダーを連続
相とするマトリックス材料からなる塗膜層を形成したこ
とを特徴とする防草シート。上記防草シートには、さら
に難燃処理が施されていることが望ましい。また、無機
系粒子及び/又は有機系粒子が、リサイクル材であるこ
とが望ましい。
Description
る。更に詳しくは、雑草等の繁殖を抑えるのに優れた効
果を奏し、農業分野、広義の土木分野等で好適に使用可
能な長繊維よりなる不織布を基材とする防草シートに関
する。
段が実用化されている。化学的防草手段としては、除草
剤が一般的に使用されているが、効果が一時的であるこ
と、また、周囲作物に被害を及ぼすこと、用水に流出す
ると公害となること、等の問題点を有していた。
設して防草を行う手段も実用化され、注目されている
(特公平4−52727号公報等参照)。しかし、耐久
性が劣ること(耐用期間約3年が限度)、及び傾斜面に
敷設した場合、人が歩行するときに滑りやすい等の問題
点を有していた。また、タバコの吸殻の投げ捨て等で穴
あきが起こる場合もあり、満足するものは出現していな
い。
て、防草性に優れ、通気及び透水性があり、かつ表面が
滑り難い防滑性を有し、さらにタバコの投げ捨てなどに
よる延焼を防止する難燃性も有する防草シートを提供す
ることを課題とする。
を解決するため、鋭意研究・開発に努力する過程で、下
記構成の防草シートに想到した。
材とする防草シートにおいて、不織布の表面に、無機系
粒子及び/又は有機系粒子を分散相、バインダー(樹脂
結合剤)を連続相とするマトリックス材料からなる塗膜
層が形成されてなることを特徴とする。
用することで、高い遮光効果を有し、さらに生命力の強
い稲科等の植物に対しても、その突破りを防止しうる強
い防草効果を発揮することができる。また、基材に不織
布を使用し、不織布の表面に、無機系粒子及び/又は有
機系粒子を分散相、バインダー連続相とする塗膜層を形
成することで、表面に飛来した種子が定着することも実
質的になく、かつ透水性や通気性を有しているので周囲
の樹木や植物の成育を阻害することもない。
もなく、地盤が軟弱化しても表面に土や水を噴出するこ
ともない。且つ又、耐久性(使用可能年次)に優れてい
る。さらに傾斜した土手などに設置した防草シート上を
歩行する場合なども表面が滑りにくいため転倒すること
もなく、安全である。
が施されていることが望ましい。難燃処理を施すこと
で、タバコの吸殻等の投げ捨てをされても燃焼して穴あ
きが発生するのを防止できる。
に難燃剤を含有させることにより施す方法が、容易で望
ましい。
粒子として、リサイクル材を使用すると、環境に配慮し
た防草シートとすることができ、また経済的である。
粒子及び/又は有機系粒子を分散相、バインダーを連続
相とするマトリックス材料である本発明の表面塗膜剤を
用いることができる。そして、上記表面塗膜剤には難燃
剤が含有されることが望ましい。
成樹脂から連続フィラメントの集積体を直接形成し、圧
接ロールを用いて圧接接着するスパンボンド法により不
織布を形成した後、不織布の表面に、無機系粒子及び/
又は有機系粒子を分散相、バインダーを連続相とするマ
トリックス材料からなる表面塗膜剤を、コーティング機
を用いて塗布することにより製造することができる。
シート用表面塗膜剤及び防草シートの製造方法について
詳細に説明を行う。以下、本明細書において配合単位を
あらわす「%」は、特に断らない限り質量単位とする。
く、長繊維を圧接接着して形成した不織布34を基材と
することを基本的特徴とする。長繊維を圧接接着するこ
とで、防草シート42の繊維密度が非常に高くなり、雑
草の成長を防止可能となる。さらにシートの繊維密度が
高いため、敷設現場におきる突起物などによるシート破
損といった問題にも十分対応できる。
物繊維、動物繊維、鉱物繊維)、化学繊維(無機繊維、
再生繊維、半合成繊維、合成繊維)のいずれも使用する
ことが可能であるが、生産性の見地から、通常、合成繊
維の連続フィラメントを使用する。
ポリエチレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレン
テレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート等のポリエステル系繊維、ナ
イロン等のポリアミド系繊維、アクリロニトリル等のア
クリル系繊維、その他、ポリビニルアルコール系繊維、
ポリ塩化ビニル系繊維、ポリ塩化ビニリデン系繊維、モ
ダクリル系繊維、フルオロカーボン系繊維、ポリウレタ
ン系繊維等の中から単独又は二種以上選択して使用する
ことができるが、耐候性及びコストを考慮すると、ポリ
エステル系繊維、特にポリエチレンテレフタレートを使
用することが好ましい。
5.4dtex(dg/km)、望ましくは約2.2〜
12.1dtex、さらに望ましくは約3.3〜7.7
dtexのものを使用することが望ましい。平均繊度が
大きすぎると、後述の投影平面空隙率が大きくなり、不
織布34の光透過性が上がり雑草の生育を助けるので好
ましくない。逆に小さすぎると、投影平面空隙率が低下
し遮光効果は増大するが、水の透過性が悪くなるので好
ましくない。
るいは彫刻ロール等の圧接ロールで圧接されて接着され
ていることをいい、上記各種ロールの圧接のみで接着さ
れたものでもよく、さらに汎用の樹脂バインダー液、粉
末接着剤、繊維状接着剤等の接着剤を併用してもよい。
また、ニードルパンチ法、ステッチ法、スパンレース法
などによる機械的交絡を与えた後、上記各種ロールで圧
接せしめるようにしてもよい。
(基材)としては、例えば、特公平4−52727号公
報に記載の不織布を好適に使用することができる。より
具体的には、目付質量が約30〜500g/m2、望ま
しくは約40〜350g/m2、さらに望ましくは約1
00〜300g/m2とする。目付質量が小さすぎる
と、不織布34を構成する繊維本数が少なく遮光性及び
雑草の貫通抵抗が低くなり初期の目的が達成できない。
また、逆に多すぎると、除草効果は高く問題はないが、
透水性と通気性が低くなる。また、圧接ロールで生産の
際、圧接ロールの圧接荷重を大きくする必要があり生産
上の問題も多くなるとともに、コスト高になり、質量が
重くなり、施工も難しくなるので好ましくない。
上、望ましくは約0.2g/cm3以上、さらに望まし
くは約0.25g/cm3以上、投影平面空隙率が約
0.01〜0.1%、望ましくは約0.02〜0.09
%、さらに望ましくは約0.03〜0.08%でかつ貫
通抵抗が5kg以上、望ましくは6kg以上、さらに望
ましくは8kg以上とする。この条件を満たすために
は、前記の目付質量が重要であるのはもとより、構成す
る合成長繊維の繊度やロール圧接条件を適当なものにす
ることにより制御できる。
測定方法より算出されるものである。
主体として形成すればよく、中繊維、短繊維を本発明の
効果に影響を奏し得ない範囲で混入してもよい。このよ
うな不織布シートは、短繊維不織布シートに比べて一般
的に強度が強く変形しにくいために雑草の貫通抵抗が高
くなり、効率的に防草が可能となる。
記不織布34の表面に無機系粒子及び/又は有機系粒子
13を分散相、バインダー(樹脂結合剤)15を連続相
とするマトリックス材料からなる塗膜層17を形成した
ことを特徴とする。無機系粒子及び/又は有機系粒子1
3を分散層、バインダー15を連続相とするマトリック
ス材料用いて塗膜層17を形成することで、防草シート
42の耐久性向上を図ることができる。さらに、防草シ
ート42に防滑性を付与することができる。防草シート
42としては、摩擦係数を約0.5〜0.8、好ましく
は約0.6〜0.7の範囲とするとよい。なお、上記塗
膜層17は、不織布34の少なくとも片面(敷設した際
に上側になる面)に形成すればよいが、両面に形成して
もよい。また、無機系粒子及び/又は有機系粒子13
は、図1の如く表面に突出しているものと、バインダー
15内に埋もれているものがある。
シート用表面塗膜剤を使用することができる。
表面塗膜剤であって、該表面塗膜剤は、無機系粒子及び
/又は有機系粒子13を分散相、バインダー15を連続
相とするマトリックス材料で形成してなることを特徴と
する。
ては、リサイクル材を使用すると、環境に配慮した防草
シート42とすることができ、また経済的である。上記
リサイクル材は、廃物を再利用可能としたものであれば
特に限定されることなく使用可能である。例えば無機系
粒子の場合、建築解体現場等から出るコンクリートや壁
材、瓦などの廃材を粉末化したもの、自動車等を解体し
た際に発生する金属等の廃材を粉末化したもの、その
他、これまでごみとして処分されていた貝殻、ガラス
片、陶磁器片等を粉砕したものや砂粒などを使用でき
る。
カルシウム、珪酸カルシウム、水酸化アルミニウム、シ
リカ、マイカ等、炭素、金属粉末などが例示できる。
プラスチック等の再生品や、その他の廃材を粉末化した
ものなどが利用できる。これらは複数種混合して用いて
も、単種で用いてもよい。
系粒子13の大きさとしては、約10〜500、望まし
くは約20〜300μm、さらに望ましくは約30〜1
00μmの範囲がよい。無機系粒子及び/又は有機系粒
子13の大きさが小さすぎると防滑性が悪くなるので好
ましくない。また、逆に大きすぎると後述の如く防草シ
ート42を製造する際のコーティング性が悪くなるとと
もに使用時の粒子脱落が起こりやすくなる。
ことが、また、有機系粒子としては廃ゴム及び廃プラス
チックの再生品を使用することが、製造工程及びコスト
的見地から見て好ましい。
マルション(ラテックス)形とあるが、通常エマルショ
ン形を使用する。具体的には、アクリル酸、メタクリル
酸、アクリル酸エステルの単独重合体もしくは他のモノ
マーと共重合体等のアクリル樹脂系バインダー、ポリ酢
酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール(P
VA)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)など
のビニル樹脂系バインダー、スチレン−ブタジエンゴ
ム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム等のゴム系バイ
ンダー等が例示できる。
的には、アクリル樹脂系バインダーを、特にスチレンと
アクリル系モノマーとの共重合体を使用することが好ま
しい。アクリル樹脂系バインダーは、柔軟性に富み、さ
らに熱、紫外線などによる変色が少ないため、防草シー
ト42の物理的性質を低下させずに後述の如く相当量の
難燃剤を混入することができるからである。
量は、バインダー15に対して約30〜80%、望まし
くは約40〜80%、さらに望ましくは約50〜80%
の割合で配合する。配合量が多すぎると、不織布表面へ
のコーティング性が悪くなるとともに、使用時に粒子脱
落が起きやすくなるので好ましくない。また、配合量が
少なすぎると透水性と通気性が悪くなり、防滑性も悪く
なるので好ましくない。
有機系粒子13を分散相、バインダー15を連続相とす
るマトリックス材料である。該マトリックス材料は、単
にバインダー15と無機系粒子、有機系粒子13を混合
するのみで製造可能である。
は、さらに難燃剤を含有させることが望ましい。上記難
燃剤としては、りん酸エステル、トリクレジルホスファ
ート(TCP)、トリフェニルホスファート(TP
P)、トリキシレンホスファート(TXP)、塩素化有
機ポリホスファート、トリクロロプロピルホスファート
(TCPP)、塩素化有機りん酸塩などのりん化合物、
ハロゲン化炭化水素、塩素化ポリエチレン、塩素化パラ
フィン、塩素化炭化水素、臭素化有機物(芳香族)、
1,1,2,2−テトラブロモエタン(TBE)、1,
2,3,4−テトラブロモブタン(TBB)、1,2,
3−トリブロモプロパン(TBP)、臭素化高分子化合
物などのハロゲン化物、トリアルキル−ボロン−エステ
ル、エチレン−ビニルクロライド−ラテックス等などそ
の他の有機物水酸化アルミニウム、三酸化二アンチモ
ン、アンモニウム−フルオロボレート、アンチモン酸ナ
トリウム、メタほう酸バリウム、ほう酸亜鉛、オルトり
ん酸アンモニウムなどの無機物、が例示できる。
えば水酸化アルミニウムを好適に使用することができ
る。
範囲が効果的であり、望ましくは約10〜40%、さら
に望ましくは約20〜30%の範囲で配合することがで
きる。
00μm、好ましくは約40〜300μm、より好まし
くは約60〜150μmとする。塗布厚さが薄すぎると
本発明の効果を得がたく、逆に厚すぎると防草シート4
2の透水性が低下する。
においては、上記の如くバインダー15に難燃剤を無機
系粒子、有機系粒子13とともに混合する方法以外の方
法を使用することもできる。
用すること、不織布成形の際に難燃剤をともに圧接接着
すること、無機系粒子、有機系粒子13を結合させた
後、さらにバインダー15と混合した難燃剤入りコーテ
ィング剤を塗布することなどが考えられる。
いて説明を行う。本発明の防草シート42は、熱溶融し
た合成樹脂から連続フィラメントの集積体を直接形成
し、圧接ロールを用いて圧接接着するスパンボンド法に
より不織布34を形成した後、不織布34の表面に、無
機系粒子及び/又は有機系粒子13を分散相、バインダ
ー15を連続相とするマトリックス材料からなる表面塗
膜剤を、コーティング機を用いて塗布することにより製
造可能である。
揃え、集積、接着、ロールへの巻取りが一工程に結合さ
れた不織布34の製造方法である。
に基づいて説明する。図2は、原料となる合成樹脂を用
いて不織布34(基材)を製造するまでの工程概略図で
ある。主として、 合成樹脂を熱溶融して押し出し、長繊維(連続繊維)
を形成する溶融押出し工程、 溶融押出工程で押し出された樹脂をフィラメントに成
形する連続フィラメント形成工程、 連続フィラメントからウェブ(集積体)を形成するウ
ェブ形成工程、 ウェブを圧接して連続フィラメント間を結合(ボンデ
ィング)し、不織布34とするフィラメント間結合工
程、からなる。
類により異なるが、通常の繊維を生産する条件と同一と
すればよい。具体的には、エクストルーダー(押出機)
12のホッパー(樹脂投入部)14に合成樹脂を投入
し、熱溶融させた後、溶融樹脂をギヤーポンプ16によ
り紡糸口金18から押し出す。紡糸口金18から溶融紡
糸されたフィラメント20は、下側のエジェクター22
で延伸されるとともに下方に送られる。エジェクター2
0に静電気を与えることによりフィラメントは帯電して
均一に開繊され、下方のベルトコンベア24上に吸引機
26によって捕集され、ランダムな長繊維のウェブ28
が得られる。
圧接ロール30,30を用いて圧接接着することにより
行う。その際、圧接ロール30としては、フラット・ロ
ール、エンボス・ロール等が使用可能である。圧接ロー
ル30の圧接のみで接着させてもよいが、接着剤を併用
してもよい。また、ニードルパンチ法、ステップ法、ス
ピンレース法等で機械的交絡を与えた後、圧接ロール3
0を用いて圧接してもよい。
能なエンボス・ロール30a、フラット・ロール30b
を示す。図3においては、上面側にエンボス・ロール3
0a、下面側にフラット・ロール30bを使用している
が、逆であってもよく、また、双方同種の圧接ロールを
使用してもよい。
する場合は、十分に熱圧着することにより、繊維同士が
自己接合し、シートの繊維密度が非常に高くなるため、
太陽光を99%以上遮断し、雑草の成長を防止すること
が可能となる。さらにシートの繊維密度が高いため、敷
設現場におきる突起物などによるシート破損といった問
題が発生しがたい。
取りローラ32で巻き取られて、下記塗布工程により表
面コーティングが施される。
剤を塗布する塗布工程である。表面塗膜剤は、上述の如
く無機系粒子及び/又は有機系粒子13をバインダー1
5と混合してなるマトリックス材料である。なお、さら
に難燃剤を含有させてもよい。
ティング方法としては、グラビアコーター、ロールコー
ター、ナイフコーターなど従来の塗布装置(コーティン
グ機)を使用することができる。
ー機36を好適に使用することができる。目的の塗布厚
みを容易に得ることができるためである。ナイフコータ
ー機は、塗布用ナイフ38の前側に表面塗膜剤を供給す
る供給ノズル40を有しており、連続的なコーティング
が可能とされている。
ることで、不織布34の表面に、塗膜層17が強固に形
成される。コーティングされた防草シート42は巻き取
り機46の巻き取りローラ48に巻き取られて最終製品
とされる。
で製造されたもののみに限定されるものではない。
の測定方法を参考のために記述する。
透かして、平均より低目付部と高目付部を選定し、夫々
にマーキングをする。該マーキング部分から定規とカッ
ターを使用して10mm2のサンプルを前記の低目付部
と高目付部から、夫々、各2枚ずつ4枚を採取する。
倍、光源6V、30W)を用いて光が直通する空隙の大
きさを顕微鏡のスケールで測定する。空隙は不定形であ
るので、該不定形空隙の平均的長径と平均的短径を測定
し、その平均値を求めてその空隙のサイズとする。サン
プル片の全面を検査してサイズ10以上の空隙数を、5
きざみのサイズ物(サイズは四捨五入で決める)にカウ
ントする。
2×(そのサイズの個数))で計算する。投影平面空隙
率は上記により算出された空隙面積をサンプル面積で割
って百分率で求める。4サンプルの平均値を求めて、そ
の不織布の投影平均空隙率とする。
り、高い遮光効果を有し、さらに生命力の強い稲科等の
植物に対しても、その突破りを防止しうる強い防草効果
を発揮することができる。また、表面に飛来した種子が
定着することも実質的になく、かつ透水性や通気性を有
しているので周囲の樹木や植物の成育を阻害することも
ない。
もなく、地盤が軟弱化しても表面に土や水を噴出するこ
ともない。且つ又、耐久性(使用可能年次)に優れてい
る。さらに傾斜した土手などに設置した防草シート上を
歩行する場合なども表面が滑りにくいため転倒すること
もなく、安全である。
殻等の投げ捨てをされても燃焼して穴あきが発生するの
を防止できる。
実施例について説明を行う。
脂で固有粘度0.65を溶融温度290℃で溶融し、口
金孔より単孔当り2.5g/minで紡出し、空気引取
り方式により紡出速度4800m/minで引き取り、
金網のネットコンベアー上に長繊維不織ウェブとして捕
集した。該ウェブに圧接面積16%の1対の熱彫刻ロー
ルを用いて温度230℃、線圧20kg/cmで圧接接
着させて長繊維不織布シートを得た。
m2、シート密度:0.26g/cm3、構成繊維平均繊
度:3.8dtex、であった。
主剤として無機系粒子のシリカを70%、難燃剤として
水酸化アルミニウムを30%混練したものを上記基材の
片面にナイフコーティング機でコートした。この場合の
表面塗膜剤の厚さは120ミクロンとした。塗膜面の乾
燥温度は170℃で処理した。
脂で固有粘度0.65を溶融温度290℃で溶融し、口
金孔より単孔当り2.5g/minで紡出し、空気引取
り方式により紡出速度4800m/minで引き取り、
金網のネットコンベアー上に長繊維不織ウェブとして捕
集した。該ウェブに圧接面積16%の1対の熱彫刻ロー
ルを用いて温度230℃、線圧20kg/cmで圧接接
着させて長繊維不織布シートを得た。
m2、シート密度:0.26g/cm3、構成繊維平均繊
度:3.8dtexであった。
価を行った。結果を表1に示す。
草シートを屋外に敷設して防草性の評価を行った。敷設
条件は、4月〜翌10月までの18ヶ月間、場所は、千
葉県内とした。
トを敷設した部分には、草が生えず(評価◎)良好な防
草性が得られることが確認できた。
ー・サンシャイン・フェードメーター(スガ試験機株式
会社製、SEL−1型)を用いて100h、300h、
400h光を照射した後、引張強さを測定し、引張強さ
保持率を測定した。
(N)/光照射前の引張強さ(N) 結果を図5に示す。
施例の防草シートは、引張強さ保持率が5倍以上であ
り、耐光性が良好であることがわかる。
照射前の引張強さ(縦:584N/5cm、横:319
N/5cm)、伸び率(縦:83.5%、横:86.0
%)、引裂強さ(縦:37.3N、横:39.2N)
と、いずれの数値も防草シートとして好適であることを
確認している。
装置を用いて、下記手順により測定を行った。
み3点とる。
して、両面テープにて固定する(しわのないように注意
する)。
固定する。
の中央に静かに50g分銅54をのせる(水平は分度器
56の目盛りにて確認する)。
し、分銅54の動き出す角度を読み取る(分度器56の
目盛りを読み取る)。
°の傾斜時点で分銅が滑り始めた(評価×)のに対し、
実施例の防草シートは約30°の傾斜(評価◎)まで分
銅が滑り出さなかった。よって、比較例の防草シートに
比して、本発明の防草シートは防滑性が非常に良好であ
ることがわかる。
水係数の測定を行った。なお、測定水温は15℃とし
た。
が1.1×10-2cm/secであった(評価◎)のに対し、
実施例の防草シートは透水係数が3.3×10-4cm/cec
(評価○)と、透水性にやや劣るが、防草シートとして
十分な評価値であることがわかる。
シートを口に当て、それぞれ口で息を強く吹きつけて、
裏面に空気が通るかどうかを判定した。その結果、比較
例の防草シートが無理なく空気を通す(評価◎)のに対
し、実施例の防草シートは通気性にやや劣る(評価○)
が、防草シートとして十分な評価値であることがわか
る。
の燃焼試験方法(B法)に準じて判定を行った。エアー
ミックスバーナーを用いて燃焼試験を行った結果、比較
例の防草シートは、残炎時間0sec、燃焼長さ(炭化
長)3.3cm(評価△)に対し、実施例の防草シート
は、残炎時間0sec、燃焼長さ(炭化長)2.7cm
(評価◎)と、非常に難燃性が良好であることがわか
る。
る。
する工程概略図である。
図である。
工程概略図である。
である。
Claims (8)
- 【請求項1】 長繊維を圧接接着して形成した不織布を
基材とする防草シートにおいて、前記不織布の表面に、
無機系粒子及び/又は有機系粒子を分散相、バインダー
を連続相とするマトリックス材料からなる塗膜層が形成
されてなることを特徴とする防草シート。 - 【請求項2】 前記防草シートに難燃処理が施されてい
ることを特徴とする請求項1記載の防草シート。 - 【請求項3】 前記難燃処理が、前記マトリックス材料
に難燃剤を含有させることにより施されていることを特
徴とする請求項2記載の防草シート。 - 【請求項4】 前記無機系粒子及び/又は有機系粒子
が、リサイクル材であることを特徴とする請求項1、2
又は3記載の防草シート。 - 【請求項5】 防草シートの表面に塗布して使用する表
面塗膜剤であって、該表面塗膜剤が、無機系粒子及び/
又は有機系粒子を分散相、バインダーを連続相とするマ
トリックス材料であることを特徴とする防草シート用表
面塗膜剤。 - 【請求項6】 さらに難燃剤が含有されてなることを特
徴とする請求項5記載の防草シート用表面塗膜剤。 - 【請求項7】 長繊維から形成される不織布を基材と
し、前記不織布の表面に、無機系粒子及び/又は有機系
粒子を含有する塗膜層が形成されてなる防草シートの製
造方法であって、 熱溶融した合成樹脂から連続フィラメントの集積体を直
接形成し、圧接ロールを用いて圧接接着するスパンボン
ド法により前記不織布を形成した後、前記不織布の表面
に、前記無機系粒子及び/又は有機系粒子を分散相、バ
インダーを連続相とするマトリックス材料からなる表面
塗膜剤を、コーティング機を用いて塗布することを特徴
とする防草シートの製造方法。 - 【請求項8】 前記表面塗膜剤にさらに難燃剤が含有さ
れることを特徴とする請求項7記載の防草シートの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001351356A JP3757331B2 (ja) | 2001-11-16 | 2001-11-16 | 防草シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001351356A JP3757331B2 (ja) | 2001-11-16 | 2001-11-16 | 防草シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003143975A true JP2003143975A (ja) | 2003-05-20 |
JP3757331B2 JP3757331B2 (ja) | 2006-03-22 |
Family
ID=19163678
Family Applications (1)
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