JP2003143242A - データ通信方法及びデータ通信装置 - Google Patents

データ通信方法及びデータ通信装置

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JP2003143242A
JP2003143242A JP2001336373A JP2001336373A JP2003143242A JP 2003143242 A JP2003143242 A JP 2003143242A JP 2001336373 A JP2001336373 A JP 2001336373A JP 2001336373 A JP2001336373 A JP 2001336373A JP 2003143242 A JP2003143242 A JP 2003143242A
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transmission
circuit
signal
bit
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Yuichi Okuda
裕一 奥田
Takeshi Sakata
健 阪田
Takashi Sato
高史 佐藤
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Hitachi Ltd
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    • H04L25/38Synchronous or start-stop systems, e.g. for Baudot code
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    • H04L25/49Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems
    • H04L25/4906Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems using binary codes
    • H04L25/4908Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems using binary codes using mBnB codes
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    • H04L7/033Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information using the transitions of the received signal to control the phase of the synchronising-signal-generating means, e.g. using a phase-locked loop

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パラレルリンクを使用して高速なデータ通信
及びタイミングスキューを低減し、より高速なデータ通
信を可能としたデータ通信方法とデータ通信装置を提供
する。 【解決手段】 2以上からなるNビットのデータを3以
上からなるMビットの送信データに符号化し、送信クロ
ックに同期させて該送信データのいずれか少なくとも1
つのレベルが遷移するように送信信号を生成して伝送線
路に送信し、上記伝送線路を通して受信された上記Mビ
ットからなる受信信号の遷移を捕らえて上記送信クロッ
クに対応された上記Mビットの受信データを検出し、そ
れに基づいてもとのNビットのデータに復号化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、データ通信装置
に関し、主として超小型演算処理装置(MPU:Mic
ro Processing Unit)もしくは、主
記憶装置等との間でのデータ通信技術に利用して有効な
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】集積回路同士のデータ通信の方式は、主
として伝送線路を複数用い、データを並列に通信する並
列通信方式(パラレルリンク:Parallel Li
nk)と、伝送線路を単数用いてデータを直列に通信す
る直列通信方式(シリアルリンク:Serial Li
nk)とに分けられる。通常パラレルリンクは、複数デ
ータを同時に通信することが可能であるため、単位時間
当たりの送受信データ量が大きいが、複数データのタイ
ミングのずれ(スキュー)を抑える必要があるため、伝
送線路の短い上記半導体集積回路同士のデータ通信等に
おいて一般的に用いられている。これに対し上記シリア
ルリンクは、1回に送受信できるデータ量は1つである
ため、単位時間当たりの送受信データ量は少ないもの
の、タイミングスキューを考える必要が少ないため、長
距離の伝送が容易であり、主にVTR(ビディオ・テー
プ・レコーダ)、DVDプレーヤやミニディスク・レコ
ーダ、セットトップボックス等のデジタル機器の相互接
続に用いられている。
【0003】上記パラレルリンクの例として、JEDE
C Standard 79, Double Dat
a Rate (DDR) SDRAM Specif
ication(以下、文献1という)が挙げられる。
またシリアルリンクの例として、IEEE 1394a
−2000(以下、文献2という)が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】金属酸化膜半導体(M
OS:Metal Oxide Semiconduc
tor)トランジスタのスケーリングにより、集積回路
(IC:Integrated Circuit)の処
理能力は劇的に増加してきた。しかし、ICと外部との
インターフェースはMOSのスケーリングが通用しにく
く、それに伴いICと外部とのデータ通信速度が問題と
なってきた。特に同一回路基板(PCB:Printe
d Circuit Boad)上におけるICとIC
と(集積回路同士)の通信では、通信速度が不足しシス
テム全体の性能を引き下げる要因になりつつある。
【0005】従来のパラレルリンクでは同じデータが続
いた場合、伝送線に信号の遷移が起こらない。このた
め、連続したデータの個数(ラン長)を判別するため、
クロック信号もしくはデータストローブ信号が必要とな
る。クロック信号とデータを別々に送ることの問題点
は、タイミング制約の問題である。従来のパラレルリン
クでは、データのウインドウの中央付近で、データ取り
込み用クロック信号CLKが立ち上がり(もしくは立ち
下がり)、データを一括して取り込む。前記文献1にお
いて、メモリ→メモリコントローラへのデータ伝送(リ
ード動作)では、DQS信号(ストローブ)とDQ(デ
ータ)が同位相で出力されるが、メモリコントローラ内
部でデータ取り込み用の位相を生成する。
【0006】この場合、データおよびクロック信号CL
Kは、ジッタ及びスキューを持つため位相にばらつきが
見られる。データを正しく取り込むためには、クロック
信号CLKに対してデータに、十分なセットアップ時間
およびホールド時間が必要となる。タイミング余裕であ
るデータのウインドは、クロック信号CLKのジッタで
減少し、更にセットアップ時間及びホールド時間に分割
される。データ転送速度が上がると、データのウインド
ウが小さくなるのに対し、データおよびクロック信号C
LKにおける位相のばらつきはあまり変化しない。この
ことが、パラレルリンクにおいて伝送線路1本当たりの
データ転送速度の上昇を妨げている。
【0007】半導体集積回路装置の入出力ピンには必ず
インダクタンス成分が含まれる。通常CMOSバッファ
は定常状態では電流を流さず、伝送線路が遷移するとき
のみ電流が発生する。上記パラレルリンクでは、複数の
出力バッファを有し、全ての出力バッファの出力信号が
遷移した場合には、チップ内部の電源線と接地線との間
には大きな電流が流れる。インダクタンスの両端に現れ
る電位差は、流れる電流の変化量に依存して大きくな
る。このため、上記のように大きく電流が変化する場合
には、出力バッファに動作電圧を与える電源線と接地線
との電位差は、大きく減少する。ただし、外部の電源線
及び接地線は安定しているとする。この電源線−接地線
の変動を同時スイッチングノイズといい、電源電圧が減
少することで、出力バッファの電流駆動力は減少し、出
力バッファの遅延は大きくなる。
【0008】逆に、上記複数の出力バッファのうち1つ
の出力バッファの出力信号にしか遷移が発生しない場合
には、出力バッファに動作電圧を与える電源線と接地線
との間には、あまり電流が流れず、電流の変化量も少な
い。このため、インダクタンスの両端に現れる電位差
は、流れる電流の変化量に依存して小さいものとなる。
このように電流の変化量が小さい場合には、出力バッフ
ァに動作電圧を与える電源線と接地線との電位差はあま
り減少しない。そのため、出力バッファの電流駆動力は
あまり減少せず、出力バッファの遅延は小さくなる。
【0009】このように遷移する出力信号の多い場合と
少ない場合とで出力バッファでの遅延時間に差が生じて
伝送線路上でジッタとして観測される。ジッタは、タイ
ミングウインドウ減少の原因となり、伝送速度の高速化
に対する障害となる。容易に類推できることであるが、
この同時スイッチングノイズによる伝送線路のジッタは
伝送線路の数が多ければ多いほど大きくなり、伝送線路
数の増加も妨げる。
【0010】本発明の目的は、パラレルリンクを使用し
つつ、高速なデータ通信を実現したデータ通信方法とデ
ータ通信装置を提供することにある。本発明の他の目的
は、パラレルリンクを使用しつつ、タイミングスキュー
を低減し、より高速なデータ通信が可能なデータ通信方
法とデータ通信装置を提供することにある。この発明の
前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本発明の記
述および添付図面から明らかになるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、2以上からなるNビットの
データを3以上からなるMビットの送信データに符号化
し、送信クロックに同期させて該送信データのいずれか
少なくとも1つのレベルが遷移するように送信信号を生
成して伝送線路に送信し、上記伝送線路を通して受信さ
れた上記Mビットからなる受信信号の信号遷移を捕らえ
て上記送信クロックに対応された上記Mビットの受信デ
ータを検出し、それに基づいてもとのNビットのデータ
に復号化する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係るデータ通信
装置の一実施例のブロック図が示されている。この実施
例のデータ通信装置の大まかな構成は、次の通りであ
る。110は送信側装置であり、120は受信側装置で
ある。これらの送信側装置110と受信側装置120
は、特に制限されないが、それぞれが半導体チップに形
成される。上記2つの半導体チップ110と120と
は、伝送線路110_0〜110_5により接続され
る。これらの伝送線路110_0〜110_5は、特に
制限されないが、上記送信側装置110と受信側装置1
20とが搭載される実装基板上のプリント配線等により
構成される。
【0013】送信側装置110において、端子116_
0〜116_3(116_n)はデータ入力端子であ
り、送信側装置110に含まれる図示しないデータ処理
回路で形成された送信データが入力される。特に制限さ
れないが、この実施例では、端子116_0〜116_
3に対応された4ビットのパラレルデータを送信する例
に向けられている。上記4ビットのデータは、符号化回
路111により6ビットの遷移符号117_0〜117
_5に変換される。これら遷移符号117_0〜117
_5は、送信回路を通して上記伝送線路101_0〜1
01_5へ送出される。
【0014】上記送信回路は、送信用のクロック信号1
18により動作するD−フリップフロップ回路112_
0〜112_5及び113_0〜113_5と排他的論
理和回路114により、上記遷移符号の論理値を伝送線
路のレベルの遷移の有無の形態に変換し、出力バッファ
115を介して上記伝送線路101_0〜101_5に
向けて送出する。例えば、遷移符号の論理値が“1”
(=論理1)なら伝送線路のレベルを遷移させ、“0”
(=論理0)なら伝送線路のレベルを遷移させないで前
のレベルを維持させるという形態に変換するものであ
る。このような伝送線路のレベルの遷移を形成するため
に、排他的論理和回路が用いられる。
【0015】上記フリップフロップ回路112_0〜1
12_5から遷移符号が出力され、フリップフロップ回
路113_0〜113_5には、上記排他的論理和回路
114により形成された1つ前に送信した伝送線路のレ
ベルが保持されている。排他的論理和回路114は、フ
リップフロップ回路112_0〜112_5から出力さ
れる遷移符号が論理1なら、フリップフロップ回路11
3_0〜113_5に保持されている1つ前の伝送線路
のレベルを遷移(反転)させ、遷移符号が論理0ならフ
リップフロップ回路113_0〜113_5に保持され
ている1つ前と同じ伝送線路のレベルを出力させる。
【0016】受信側装置120において、上記伝送線路
101_0〜101_5を通して伝えられた伝送線路の
レベルは、入力バッファ125により取り込まれ、フリ
ップフロップ回路123_0〜123_5と排他的論理
和回路124からなる受信回路により、上記転送線路の
レベルの遷移の有無の形態の受信信号を2値の遷移符号
127_0〜127_5に変換する。これらの遷移符号
127_0〜127_5は、復号回路121によりもと
の4ビットのデータに復号化され、フリップフロップ回
路122_0〜122_3に取り込まれて4ビットの受
信データ126_0〜126_3が形成される。これら
の受信データは、図示しない信号処理回路に伝えられ
る。
【0017】上記実施例において、送信側装置110の
送信データは、Nビットである場合には、符号化回路1
11ではそれをMビットの遷移符号に符号化するもので
あるが、この場合にM>Nのように設定され、符号化さ
れて形成された遷移符号には少なくとも1ビットの論理
1を含むようにされる。
【0018】図2には、前記図1の実施例回路の動作の
一例を説明するための動作波形図が示されている。初期
状態では、前記図1中のすべてのD−フリップフロップ
(D−FF)の出力が“0”であるものとして説明を行
う。実際のシステムにおいては、送/受信回路では回路
の初期化時及びデータ通信終了直後(又は直前)に、各
D−FFのリセットを行うようにされる。よって、デー
タ送信開始直前にはすべてのD−FFがリセットされて
いることになる。データ通信の終了タイミングは、命令
による方法、通信命令1回のデータ量をあらかじめ決定
しておくなどの方法が考えられるが、本発明はそれに限
定されるものではない。
【0019】図2に示した通り、データ転送の周期をt
CKと定義する。送信側装置110の動作は、次の通り
である。図示しない信号処理回路で形成された送信デー
タD(t)[3:0]が、データ入力端子116_0〜
116_3に入力される。ここで、D(t)[0]は入
力端子116_0に、以下D(t)[1]は116_
1,D(t)[2]は116_2,D(t)[3]は1
16_3へ入力される。以後、本明細書では、以下のよ
うな表現を用いる。「D(t)[n]が116_nへ入
力される」。ここで、D(t)[3:0]は、時刻t,
ビット幅4ビットのデータを示す。また、D(t)
[3:0]の値は、送信クロック118によって離散的
な値を取り、送信クロック118の1サイクル後のデー
タはD(t+1)[3:0]と表現する。ここで説明し
たデータの表現法式は、他のデータでも同様である。
【0020】データD(t)[3:0]は、符号化器1
11により符号化され、遷移符号T(t)[5:0]と
して配線117_mへ出力される。この変換は、次の式
(1)のように表現することができる。 f(D(t)[3:0])=T(t)[5:0] ・・・・・・・・(1)
【0021】図3には、データ符号化の一実施例の構成
図が示されている。同図は、D(t)[3:0]からT
(t)[5:0]への符号化の変換例が示されている。
図3を見て判る通り、D(t)[3:0]とT(t)
[5:0]は1対1に対応し、互いに変換可能である。
前記図1の符号化器111は、読み出し専用メモリ(R
ead Only Memory: ROM)を用いる
ことで実現できるが、次に示すような論理ゲート回路の
組み合わせでも実現可能である。
【0022】図4には、この発明に用いられる符号化回
路の一実施例の回路図が示されている。この実施例で
は、入力端子116_0〜116_3から供給される4
ビットのパラレルデータは、2ビットずつが2組に分け
られて2入力のナンドゲート回路により4通りのデコー
ド信号に変換され、上記合計8つのデコード信号を2つ
ずつ組み合わせて合計16通りのデコード信号に変換さ
れる。それを元にゲート回路により前記図3に示した6
ビットのうち3ビットが論理1となる遷移符号117_
0〜117_5を生成する。
【0023】同図中の信号1701_0〜1701_3
は、前記図1には示されていないが、図3の”No D
ata”,”Command0”,”Command
1”,”Command2”にそれぞれ相当する。これ
らの4通りの制御信号1701_0〜1701_3が入
力されると、入力端子116_0〜116_3から入力
されたデータの符号化を行う経路に設けられた論理ゲー
トが閉じられて、その符号化が無効にされ、各1701
_0〜1701_3に対応して符号化された遷移符号が
出力される。これらの制御信号の意味は後に説明する。
【0024】図3中の最下段のD(t)[n]の欄に”
(0)”とあるのは、T(t)[5:0]=”その他”
を変換した場合に、D(t)[3:0]=0が出力さ
れ、データ有効フラグ128も“0”になるという意味
で、D(t)[3:0]からT(t)[5:0]への変
換時には意味を持たない。また、図3に示した通り、T
(t)[5:0]は6ビットの内、3ビットが”1”
で、他の3ビットが”0”を示すように符号化される。
この条件下でのT(t)[5:0]の場合の数は式
(2)のように表現することが出来る。 63 =20 ・・・・・・・・・・・・・・・(2)
【0025】D(t)[3:0]は4ビット信号である
ため、場合の数は16である。よって6ビットからなる
遷移符号T(t)[5:0]によってD(t)[3:
0]をすべて表現することが可能である。T(t)
[m]は、送信クロック118の立ち上がりエッジで、
フリップフロップ回路112_mにラッチされる。この
時、フリップフロップ回路113_mには、1サイクル
前の伝送線路のレベルL(t−1)[m]が保持され
る。ここで、初期状態であるL(t−1)[m]はすべ
て“0”である。T(t)[m]とL(t−1)[m]
は排他的論理和回路(ExOR)114で演算され、出
力バッファ115によって送信される。この伝送線路の
レベルを、次式(3)のようにL(t)[m]で示す。 L(t)[m]=T(t)[m]*L(t−1)[m] ・・・・・(3) ここで、*排他的論理和演算を表す(以下、同じ)。
【0026】送信クロック118の次サイクルでは、入
力端子116_nにD(t+1)[n]が入力され、フ
リップフロップ回路113_mにはL(t)[m]が保
持され、伝送線路101_mのレベルはL(t+1)
[m]となる。
【0027】受信側装置120の動作は、次の通りであ
る。フリップフロップ回路123_mには1サイクル前
の伝送線路のレベルL(t−1)[m]が保持されてい
る。ここでも、初期状態であるL(t−1)[m]はす
べて“0”である。このL(t−1)[m]と、入力バ
ッファ125によって増幅された伝送線路101_mの
レベルL(t)[m]とを、排他的論理和回路124で
排他的論理和演算することにより、配線127_mに、
次式(4)のように遷移符号T(t)[m]が出力され
る。 T(t)[m]=L(t)[m]*L(t−1)[m] ・・・・・(4)
【0028】排他的論理和演算の性質から、上記式
(3)が成立すれば無条件に上記式(4)が成立する。
復元された遷移符号T(t)[5:0]は、復号回路1
21によって復号され、D(t)[3:0]が出力され
る。また復号回路121は、復号したデータが有効であ
るというフラグを、データ有効フラグ128として出力
する。このとき、復号回路121はD(t)[m]から
少し遅れてデータ有効フラグ128を出力するように設
計されている。データ有効フラグ128が、D(t)
[m]から少し遅れて立ち上がることにより、D−フリ
ップフロップ回路122_nにおけるデータセットアッ
プ時間を確保できる。
【0029】伝送線路におけるスキューなどにより、T
(t)[5:0]が未だ無効である場合、すなわち前記
図3の”その他”が入力された場合、復号回路121の
データ有効フラグ128及びD(t)[n]はすべて
“0”が出力される。フリップフロップ回路122_n
はデータ有効フラグ128の立ち上がりエッジでD
(t)[n]を保持し、データ出力端子126_nから
D(t)[n]を出力する。これにより送受信装置によ
るデータの伝送が完了する。なお、データ有効フラグ1
28が立ち上がった直後は、101_mと123_mが
同じ値となるため、排他的論理和回路124の出力12
7_m及び、復号回路121の出力はすべて“0”とな
る。復号回路121は符号化回路111と同様、ROM
を用いて構成することが出来るが、次に示す論理ゲート
回路を用いた回路で構成することも可能である。
【0030】図5には、この発明に用いられる復号回路
の一実施例の回路図が示されている。この実施例の復号
回路121は、入力端子127_0〜127_5から供
給される6ビットの遷移符号は、3ビットずつが2組に
分けられてナンドゲート回路によりそれぞれ8通りのデ
コード信号に変換され、上記合計16つのデコード信号
を2つずつ組み合わせて合計20通りのデコード信号が
形成され、それらを元にゲート回路により前記図3に示
した16通りの4ビットのデータ129_0〜129_
3と、4通りの信号1801_0〜1801_3を生成
する。
【0031】上記信号1801_0〜1801_3は、
前記図1に示されておらず、前記符号化回路111にお
ける信号1701_0〜1701_3に対応している。
つまり、信号1801_0〜1801_3は、前記図3
における”No Data”,”Command
0”,”Command1”,”Command2”の
それぞれに対応している。
【0032】図6には、この発明を説明するための波形
図が示されている。図6(a)と(b)には、この発明
を説明するための波形例であり、図6(c)には比較の
ための従来のパラレルリンクでの波形例が示されてい
る。前記文献1のようなパラレルリンクではは同じデー
タが続いた場合(D(t)[3:0]=D(t−1)
[3:0])、伝送線路に遷移が起こらない。このた
め、連続したデータの個数(ラン長)を判別するため、
クロック信号もしくはデータストローブ信号が必要とな
る。文献1において、DQS信号がストローブ信号にあ
たる。
【0033】図6(c)に示した通り、従来のパラレル
リンクでは、データD(t)[3:0]のウインドウ4
01(a)の中央付近で、データ取り込み用クロック信
号CLKが立ち上がり(もしくは立ち下がり)、データ
D(t)[3:0]を一括して取り込む。前記文献1に
おいて、メモリ→メモリコントローラへのデータ伝送
(リード動作)では、DQS信号(ストローブ)とDQ
(データ)が同位相で出力されるが、メモリコントロー
ラ内部でデータ取り込み用の位相を生成するため、実質
的に図6(c)と変わらない。
【0034】上記(c)に示した通り、データD(t)
[3:0]およびクロック信号CLKは、ジッタ及びス
キューを持つため位相にばらつきが見られる(402,
403(a))。データD(t)[3:0]を正しく取
り込むためには、クロック信号CLKに対してデータD
(t)[n]に、十分なセットアップ時間404および
ホールド時間405が必要となる。上記(c)におい
て、タイミング余裕であるデータD(t)[3:0]の
ウインドウ401(a)は、クロック信号CLKのジッ
タ402で減少し、更にセットアップ時間404及びホ
ールド時間405に分割される。データ転送速度が上が
ると、データD(t)[3:0]のウインドウ401
(a)が小さくなるのに対し、データD(t)[3:
0]およびクロック信号CLKにおける位相のばらつき
402,403(a)はあまり変化しない。このこと
が、パラレルリンクにおいて伝送線路1本当たりの、デ
ータ転送速度の上昇を妨げている。
【0035】それに対して、本発明における送受信装置
は、伝送線路101_m上のレベルL(t)[m]自体
には情報がなく、レベルL(t)[m]の遷移にデータ
が符号化されており、さらに1データに対し必ず3つの
伝送線遷移が発生する。よって、L(t)[m]と別に
クロック信号もしくはデータストローブ信号を送信する
必要は無い。
【0036】つまり、図6(a),(b)に示した通
り、本発明における送受信装置では、クロック信号CL
Kを送信する必要が無い。データの取り込みクロック
は、データ有効フラグ128として伝送線路101_m
のレベルL(t)[5:0]から直接抽出するため、デ
ータのセットアップ/ホールド時間の問題も回避でき
る。よって、タイミング制約は伝送線路101_mのレ
ベルL(t)[5:0]におけるウインドウ401
(b)だけとなり、図6(c)に示した従来のパラレル
リンクでとの比較において、図6(a)のように伝送速
度が同じならタイミングマージンを大きくすることがで
き、図6(b)のようにタイミングマージンが同じなら
伝送線路1本当たりの、データ転送速度を容易に上げる
ことが出来る。
【0037】加えて図3に示した通り、T(t)[5:
0]は常に3ビットが“1”,その他3ビットが“0”
となるので、伝送線路は1データ当たり3つの伝送線が
必ず遷移することになる。そのため、多ビット伝送でし
ばしば問題となる同時スイッチングノイズの影響を一定
にすることで、実質的に同時スイッチングノイズ起因の
ジッタを抑えることが出来る。
【0038】図7には、この発明に用いられる送信バッ
ファとパッケージの一実施例の概略等価回路図が示され
ている。図7に示した通り、送信装置を構成する半導体
集積回路装置のパッケージ503の入出力ピンには必ず
インダクタンス成分501が含まれる。通常CMOSバ
ッファは定常状態では電流を流さず、伝送線路が遷移す
るときのみ電流が発生する。上記インダクタンスの両端
に現れる電位差は、次式(5)で表される。 ΔV=L(di/dt) ・・・・・・・・・・・・(5)
【0039】本発明における送信装置110では、送信
信号のデータパターンに係わらず常に伝送線路101_
0〜101_5からなる6本中のうち3本の伝送線路の
信号レベルが遷移するようにデータが符号化される。そ
のため図8の波形図のように、信号遷移時631,64
1での電流波形は常にほぼ一定となる。そのため、電源
電圧VCCの落ち込みも632,642のように一定と
なり、かかるタイミングでの出力バッファ115の動作
電圧504と、回路の接地電位505間の電位差も一定
となる。つまり、送信信号のデータパターンに係わらず
出力バッファ115の遅延が一定となる(d(3))。
【0040】したがって、本発明における送信装置11
0では、同時スイッチングノイズの影響があるものの、
送信データのパターンには無関係にその効果が一定とな
るため、データパターンに依存したジッタが発生しな
い。これにより、いっそうのタイミングマージンの拡大
なるいは高速化が可能となるものある。
【0041】これに対して、従来のパラレルリンクにお
いては同時スイッチングノイズ起因のジッタを抑えるた
めに、同時スイッチングノイズ自体を抑える必要があっ
た。例えば、4ビットのパラレルリンクでは4ビット遷
移時のノイズd(4)の絶対値を小さくすることで、1
ビット遷移時のノイズd(1)との差d(4)−d
(1)の値を抑えるという発想である。具体的な方法と
しては、低インダクタンスパッケージの採用及び電源パ
ッドを多数取ることでインダクタンス501の実効値を
小さくする方法が取られてきた。しかしその両者ともコ
スト増加の原因となる。特に近年、ICの消費電流増加
とデータ入出力の高速化により、電源パッド及び信号パ
ッド数はICのチップ面積を大きく左右する要因となっ
ている。
【0042】本発明における送信側装置では、電源パッ
ドを増加せずに同時スイッチングノイズ起因のジッタを
抑えることが可能であるため、高速化やタイミングマー
ジンの拡大を図りつつ、従来のパラレルリンクと比較し
て信号パッド数は若干増加するものの電源パッドを削減
することでコスト削減も可能になるという優れた効果を
奏することができる。
【0043】さらに、本発明における送信側装置110
と受信側装置120で転送できる情報の場合の数は20
である。つまり、6ビットのうち、3ビットを論理1と
して3ビットを論理0とする情報の組み合わせは、20
となる。上記4ビットのデータの場合の数は16である
ため、4つの符号化されないパターンが存在することに
なる。この残った4つのパターンに適当な情報を載せる
ことが可能である。例えば、前記図3に示したように、
データなし(No Data)や各種の命令(Comm
and0、Command1,Command2)を符
号化することが出来る。
【0044】前記文献1においては、送信データDQと
は別の制御信号を用いたデータマスク信号やバースト転
送の停止命令が定義されており、信号パッド数の増加や
回路の複雑化の要因となっている。有効なデータが存在
しないことを符号化することで、これらが必要無くな
り、コスト削減が可能になる。また、命令をデータ伝送
線路に重畳することで、更に命令用の信号パッドを削減
することが出来る。
【0045】この発明の適用によって、プリント基板に
形成される伝送線路でのデータ速度が大幅に高速とな
り、従来のパラレルリンクとは逆に、送信側装置110
における符号化回路111での信号処理の方が遅くなる
可能性を持つ。この場合には、符号化回路111での速
度によって、データ転送速度が決定されてしまうという
問題を有する。すなわち、端子116_nに送信データ
D(t)[n]が入力されてから、符号化端子117_
mに遷移符号T(t)[m]が出力されるまでの時間を
tENとおくと、伝送線路101_0〜101_5にお
けるレベルL(t)[m]の遷移の間隔tCKをtEN
以下にすることは出来ない。
【0046】図9には、本発明に係るデータ通信装置の
他の一実施例のブロック図が示されている。この実施例
は、伝送線路でのデータ速度に適合した高速なデータ通
信を可能とした高速送信側装置110_2に向けられて
いる。図10には、その動作の一例を説明するためのタ
イミング図が示されている。
【0047】図9に示した通り、高速送信側装置110
_2は、前記図1の送信側装置110と違い送信用位相
同期ループ(PLL:Phase−Locked Lo
op)回路710を持っている。この送信用PLL回路
710は入力された送信クロック118から、90°ず
つの位相差があるクロック信号711,712,71
3,714を生成する。
【0048】高速送信側装置110_2は、特に制限さ
れないが、1サイクル当たり16ビットのデータを扱う
ため、4組のデータ入力端子116_n_0,116_
n_1,116_n_2,116_n_3を持ってい
る。16ビットの入力データD(4r)[n],D(4
r+1)[n],D(4r+2)[n],D(4r+
3)[n]がそれぞれ、データ入力端子116_n_
0,116_n_1,116_n_2,116_n_3
に入力されると、クロック信号711,712,71
3,714の立ち上がりエッジによってD−フリップフ
ロップ回路702_n_0,702_n_1,702_
n_2,702_n_3にラッチされる。
【0049】上記入力データD(4r)[n],D(4
r+1)[n],D(4r+2)[n],D(4r+
3)[n]は、0から始まるサイクル数を表し、この例
では[3:0]の4ビットを表している。したがって、
図10において、D(0)[3:0],D(1)[3:
0],D(2)[3:0],D(3)[3:0]からな
る16ビットのデータが前のサイクルで出力され、D
(4)[3:0],D(5)[3:0],D(6)
[3:0],D(7)[3:0]からなる16ビットの
データが当該サイクルで送信される。
【0050】それぞれの4ずつのデータは別々の符号化
回路111で並列に符号化される。符号化された遷移符
号T(4r)[m],T(4r+1)[m],T(4r
+2)[m],T(4r+3)[m]は信号線117_
m_0,117_m_1,117_m_2,117_m
_3に出力される。ここで、rはサイクル数、mは
[5:0]の6ビットを表す。
【0051】遷移符号T(4r)[m]は、D−フリッ
プフロップ回路703_mに保持されている前サイクル
の伝送線路のレベルL(4r−1)[m]と排他的論理
和演算されて、L(4r)[m]として信号線701_
m_0に出力される。同様に遷移符号T(4r+1)
は、直前に出力されたL(4r)[m]と排他的論理和
演算されて、L(4r+1)[m]として701_m_
1に出力される。以下、L(4r+2)[m],L(4
r+3)[m]がそれぞれ演算され、701_m_2,
701_m_3に出力される。
【0052】信号線701_m_3に出力されたL(4
r+3)[m]は次のサイクルで使用するために、D−
フリップフロップ回路703_mにラッチされる。信号
線701_m_tに出力された、L(4r)[m],L
(4r+1)[m],L(4r+2)[m],L(4r
+3)[m]はパラレル−シリアル変換回路720で、
24ビット幅の信号から6ビット幅の信号へ変換され
る。その時ビットレートは4倍となる。
【0053】図11には、前記図9のパラレル−シリア
ル変換回路の一実施例の回路図が示されている。この実
施例のパラレル−シリアル変換回路は、4ビットパラレ
ル信号を1ビットシリアル信号に変換するシリアライザ
901を、6個組み合わせた構造になっており、24ビ
ットパラレル信号を1ビットシリアル信号×6に変換す
ることが出来る。上記シリアライザ901は、前記のよ
うに送信用PLL回路710により形成されたクロック
信号711,712,713,714に対応し、送信ク
ロック118の1周期を1/4ずつ時分割して701_
0_0,701_0_1,701_0_2,701_0
_3の順にパラレルデータをシリアルに出力する。
【0054】図10のタイミング図において、送信クロ
ック118の周期は、D−フリップフロップ回路の遅延
tFF,符号化回路111の遅延tEN,排他的論理和
回路114の遅延tEOで決定される。tFF,tEO
の遅延量がtENと比較して無視できるとすれば、送信
クロック118の周期は、送信側装置110と高速送信
側装置110_2とでほぼ同じ程度まで高速化できる。
高速送信側装置110_2は送信クロック118の1/
4の周期でデータを転送できるため、高速送信側装置1
10_2は送信側装置110の4倍の高速な転送速度を
持つことになる。このことは、また符号化回路111で
の遅延時間tENのほぼ1/4の高速なデータ転送速度
を実現できることを意味する。
【0055】前記図9に示した実施例では、データ処理
を4並列で行ったが、これをもっと拡張することが出来
るのは明らかである。例えば8並列で処理を行えば、送
信クロック118の8倍の転送速度が得られる。このよ
うに、並列度を上げることによって、MOSトランジス
タの速度に係わりなく、要求されるデータ転送速度を得
ることが出来る。
【0056】前記図1に示した受信側装置120におけ
るクリティカルパスは、 i) 伝送線路101_mのレベルが変化 ii) 復号回路121による復号 iii)データ有効フラグ128が立ち上がる iv) D−フリップフロップ回路123_mに送線路
101_mのレベルが保持される v) 復号回路121による復号 vi) データ有効フラグ128が立ち下がる という経路である。
【0057】ここで、D−フリップフロップ回路123
_mや排他的論理和回路124における遅延量を無視出
来るほど小さいと考えると、復号回路121による復号
時間tDEの2倍の時間が転送データ周期tCKの最小
値となる。符号化回路111の処理時間tENと復号回
路121の処理時間tDEが同一であるとすると、受信
回路120におけるデータ受信速度の上限は、送信回路
110における送信速度の上限の1/2ということにな
る。もちろん、高速送信回路110_2と比較すると1
/8の速度でしか受信できない。言うまでもないことで
あるが、転送レートを高速化するためには受信回路の高
速化が必要である。
【0058】図12には、本発明に係るデータ通信装置
の他の一実施例のブロック図が示されている。この実施
例は、伝送線路でのデータ速度に適合した高速なデータ
通信を可能とした高速受信側装置120_2に向けられ
ている。この実施例の高速受信側装置120_2は、デ
ータサンプリング回路1010とデータデコード回路1
020とに分かれる。
【0059】図13には、前記図12のデータサンプリ
ング回路1010の一実施例のブロック図が示され、図
14にはその動作の一例を説明するためのタイミング図
が示されている。データサンプリング回路1010は、
受信用PLL回路1110を持っており、かかる受信用
PLL回路1110により受信クロック1002から1
2位相のサンプリングクロック1111_0〜1111
_11(1111_s)を生成している。この高速受信
側装置120_2では、受信クロック1002の周期
は、データ転送周期tCKの4倍に等しい。
【0060】図14のタイミング図において、受信用P
LL回路1110から出力されたサンプリングクロック
クロック1111_sで伝送線路101_mのレベルを
サンプリングする。伝送線路101_mは、各レベルが
約3回ずつサンプリングされ(3倍オーバーサンプリン
グ)、72bit(6×4×3)のサンプリングデータ
1001_m_sとしてデータデコード回路1020へ
出力される。
【0061】この実施例のようなオーバーサンプリング
の利点を説明する。図16にサンプリングクロック11
11_sに対する伝送線路101_mのレベルL(t)
[m]のタイミング図を示す。図16に示した通り、伝
送線路101_mにおけるジッタ,スキュー,受信用P
LLのジッタ等により、サンプリングクロック1111
_sに対する伝送線路101_mのレベルL(t)
[m]のタイミングにはジッタが発生する。
【0062】図16の例によれば、サンプリングクロッ
ク1111_(3r+1)でサンプリングされたレベル
L(t)[m]のみが正しいレベルをサンプリングでき
ている。その他のサンプリングデータは、ジッタの影響
を受けており、1つ前もしくは後のレベルをサンプリン
グしている可能性がある。3倍オーバーサンプリングを
行うことで、3組のサンプリングデータのうち、少なく
とも1組は正しい値をサンプリングしていることが期待
できる。
【0063】図15には、図12のデコード回路102
0の一実施例のブロック図が示されている。サンプリン
2データ1001_m_sは、デコード回路1020で
デコードされる。図15では、図の簡略化のため、m方
向を省略していることに注意する。正しいデータD
(t)[3:0]をデコードするために、デコード回路
1020はサンプリングクロック1111_(3r),
1111_(3r+1),1111_(3r+2)でサ
ンプリングされたサンプリングデータ1001_m_s
から正しくサンプリングされているサンプリングデータ
を選択する必要がある。そこで、データの遷移に注目す
る。
【0064】図17に示した通り、図16では1111
_(3r+2)と1111_(3r)の間の遷移が最も
多く、次に1111_(3r)と1111_(3r+
1)の間での遷移が多く、1111_(3r+1)と1
111_(3r+2)との間でははほとんど遷移が発生
していない。そのことから、サンプリングクロック11
11_(3r+1)でサンプリングされた、サンプリン
グデータ1001_m_(3r+1)が正しいと判断で
きる。
【0065】以上のことを踏まえた上で図15を用いて
データデコード回路1020の動作を説明する。データ
デコード回路1020の信号遷移を図18のタイミング
図に示す。まずサンプリングデータ1001_m_s
は、図18に示した通り位相がそろっていない。このま
までは処理を行うことが困難であるため、D−フリップ
フロップ回路1301_m_s,および1302_m_
sで位相をそろえる。1301_m_sと1302_m
_sへ供給するクロック1111_2,1111_8の
位相は180°ずれているため、各D−フリップフロッ
プ回路のセットアップ/ホールド時間に余裕を持たせて
いる。
【0066】フリップフロップ回路1302_m_12
には、1サイクル前の1302_m_11のデータが保
持されている。次に遷移を検出するために、隣接するD
−フリップフロップ回路1302_m_sの排他的論理
和演算を排他的論理和回路1303で行う。算出された
72ビットの遷移データ1306を計数回路1310へ
入力し、1001_m_(3r),1001_m_(3
r+1),1001_m_(3r+2)のうち正しくサ
ンプリングされているものを判定する。
【0067】選択されたサンプリングデータ1001_
m_sは、D−フリップフロップ回路1305_m_t
にラッチされる。なお、D−フリップフロップ回路13
05_m_4には1サイクル前の1305_m_3のデ
ータが保持されている。このD−フリップフロップ回路
1305_m_tに保持されている、伝送線のレベルL
(t)[m]を用いて、データのデコードを行い、16
ビットのデータ126_n_tとして出力される。
【0068】高速受信側装置120_2において、復号
回路121の出力の一つであるデータ有効フラグ128
は使用されないため、データ有効フラグ128用の回路
を復号回路121から省略することは可能だが、デコー
ドされたデータが正しい値かどうかを判断する信号とし
て使用することが出来るため、この実施例においてはあ
えて残してある。
【0069】高速受信側装置120_2において受信速
度を制限する要因は、計数回路1310における処理時
間tCNかもしくは、復号回路121における処理時間
tDEである。排他的論理和回路1303,124の遅
延時間tEOを無視したとしても、受信クロック100
2のサイクル時間はtCNとtDEの両者より大きくな
ければならない。この時、受信データのサイクル時間t
CKは、受信クロック1002のサイクル時間の1/4
となる。
【0070】ここで、tCNがtDEより短くtDEと
tENがほぼ等しいとすれば、送信クロック118と受
信クロック1002とに同じクロックを供給すること
で、高速送信側装置110_2と高速受信側装置120
_2との間で正しくデータの送受信が行われる。もし、
tCNもしくはtDEが、tDEより大きかったとして
も、高速受信側装置120_2における処理は、いずれ
もフィードバックを行わない。ゆえに、容易にパイプラ
イン化を行うことができるため、要求される通信速度に
応じて回路の動作速度を上げることが出来る。
【0071】前記図9及び図12実施例において、それ
ぞれ送信側装置と受信側装置を示したが、ICの構成で
送信側装置もしくは受信側装置のみが必要となることは
まれであり、むしろ送信側装置と受信側装置とが1つの
ICに集積されているのが一般的である。つまり、IC
同士でデータ通信を行うとき、1つのICから他のIC
に向けて一方向的にデータ通信を行うことはまれであ
り、上記2つのICの間で双方向にデータが通信され
る。例えば、プロセッサとメモリとの間では、書き込み
動作ではプロセッサからメモリに向けてデータが伝えら
れるが、読み出し動作ではメモリからプロセッサに向け
てデータが伝えられる。したがって、本願において、送
信側装置や受信側装置は、データ通信の方向から見た概
念であり、実際のシステムでは1つの半導体集積回路装
置があるときは送信側装置とされ、別のときには受信側
装置とされる。
【0072】したがって、高速送信側装置110_2と
高速受信側装置120_2とを1つのICに集積する場
合、送信用PLL回路710と受信用PLL回路111
0とを送受信回路共用にして、回路面積及び消費電力を
低減することが可能である。例えば、受信用PLL回路
1110のみを搭載し、クロック信号1111_0,1
111_3,1111_6,1111_9をそれぞれ、
クロック信号711,712,713,714として使
用するという方法が考えられる。
【0073】前記図9及び図12の実施例において2つ
の受信回路を示したが、伝送線路のレベルが遷移すると
いう特徴を用いて受信回路を構成する方法はこの2つに
限るものではない。よって、更にいくつかの受信側装置
の構成について説明する。
【0074】図19には、この発明に用いられる受信回
路の他の一実施例のブロック図が示されている。この実
施例は、3ビット遷移検出式受信回路120_3に向け
られている。図22には、その動作の一例を説明するめ
のにタイミング図が示されている。この実施例の受信回
路120_3を、前記図19及び図22を参照して説明
する。
【0075】伝送線路101_mからレベルL(t)
[m]が入力される。ここで、D−フリップフロップ回
路123_mには1サイクル前の伝送線路のレベルL
(t−1)[m]が保持されており、排他的論理和回路
124が遷移符号T(t)[m]を出力する。ここで3
ビット検出回路1901は、排他的論理和回路124の
出力127_mのうち3ビット以上が“1”を示してい
るとき、3ビット検出信号1903に“1”の値を出力
する。上記3ビット検出回路1901が3ビット以上
“1”を示していることを検出するのに必要な時間はt
DTとする。3ビット検出信号1903の立ち上がりエ
ッジにより、D−フリップフロップ回路123_mは、
伝送線路のレベルL(t)[m]を保持し、D−フリッ
プフロップ回路1907_mは遷移符号T(t)[m]
を保持する。
【0076】4分周回路1906は、3ビット検出信号
1903の立ち下がりエッジに同期して、それぞれ位相
の異なる4つの4分周クロック信号1904_sを出力
する。4分周クロック信号1904_sの立ち上がりエ
ッジで、D−フリップフロップ回路がそれぞれ1902
_m上の遷移符号T(t)[m]を保持し、1905_
m_sへ出力する。
【0077】信号1904_sは4分周クロックである
ため、1905_m_s上の遷移符号T(t)[m]は
4×tCK期間保持される。この1905_m_s上の
遷移符号T(t)[m]を復号回路121が復号し、デ
ータD(t)[n]が得られる。最後にデータD(t)
[n]をD−フリップフロップ回路でラッチして、12
6_n_sとして出力する。なお、それぞれの復号回路
121から、データ有効フラグ128_sが出力される
が、これは126_n_sから出力されたデータが正し
く復号されたものかどうかを判定する信号として利用で
きる。
【0078】この実施例の3ビット遷移検出式受信回路
120_3におけるtCKの最小値は以下の式(7)、
(8)によって規定される。 4×tCK>tDF+tFF ・・・・・・・・・・・(7) tCK>tFF+2(tEO+tDF) ・・・・・・・・・・・(8)
【0079】式(7)は、復号回路121による復号時
間tDEに許される時間による規定である。式(8)
は、まず3ビット検出回路1901が、3ビット遷移を
検出し、3ビット検出信号1903が立ち上がる(tE
O+tDT)。その後、D−フリップフロップ回路12
3_mに伝送線のレベルを保持することで(tFF)、
排他的論理和回路124の出力がすべて“0”となり、
3ビット検出信号1903が立ち下がる(tEO+tD
T)までの時間による規定である。式(8)が満たされ
ないと、3ビット検出信号1903が立ち下がる前に伝
送線のレベルが遷移してしまい、次の3ビット検出信号
1903の立ち上がりエッジが消えてしまう。
【0080】2つの式のうち、式(7)の方の規定は、
復号回路121による復号の並列度(この例では4)を
上げるか、復号回路121をパイプライン化すること
で、より小さいtCKに対応させることが出来る。よっ
て、3ビット遷移検出式受信回路120_3で受信でき
る最小tCKは、式(8)からわかるように3ビット検
出回路1901の検出時間tDTによって決定する。こ
れにより、3ビット検出回路1901の高速化が重要に
なる。そこで、3ビット検出回路1901を次に説明す
る図20,図21で示したようなアナログ回路で構成す
ることで、ディジタル回路を使用するよりも高速化が図
られる。
【0081】図20には、この発明に用いられる3ビッ
ト検出回路の一実施例の回路図が示されている。この実
施例は,差動型3ビット検出回路1901_1に向けら
れている。並列形態の2002_0〜2002_5,及
び並列形態の2003_0〜2003_4は同一の電流
駆動力を持つNチャンネル型MOSFETである。1つ
分の電流駆動力をInとする。上記2003_0〜20
03_4に並列接続される2003_5はその半分の電
流駆動力0.5Inを持つNチャンネル型MOSFET
である。
【0082】上記MOSFET2003_0〜2003
_2はゲート端子が接地されており、MOSFET20
03_3〜2003_5はゲート端子が電源に接続され
ている。よって、2003_0〜2003_5には合計
して2.5Inの電流駆動力を持っている。これれと差
動形態にされたMOSFET2002_0〜2002_
5には、前記の例では6個の入力信号127_mが入力
されており、これらMOSFET2002_0〜200
2_5の合計電流駆動力は、入力信号127_mに含ま
れる“1”値の数に比例する。例えば1ビットだけ
“1”を示せばIn,4ビットが“1”であれば4In
の電流駆動力がある。
【0083】上記MOSFET2002_mの合計電流
駆動力とMOSFET2003_mの合計電流駆動力の
差は、電流ミラー形態にされたPチャンネル型MOSF
ET2004_0,2004_1で構成される能動負荷
によって求められる。つまり、上記MOSFET200
2_mの合計電流は、電流ミラー回路2004_0,2
004_1介して、上記MOSFET2003_mに供
給される。
【0084】インバータ回路2005の入力は、入力信
号127_mの内、3ビット以上が“1”である場合、
電流ミラーを介した押し出し電流が3In以上となり、
上記MOSFET2003_0〜2003_5による合
計2.5Inの吸い込み電流より大きくなり、その差電
流によってハイレベルにチャージアップされる。逆に、
入力信号127_mの内、2ビット以下が“1”である
場合、電流ミラーを介した押し出し電流が2In以下と
なり、上記MOSFET2003_0〜2003_5に
よる合計2.5Inの吸い込み電流より小さくなって、
その差分の電流によってロウレベルにディスチャージさ
れる。このようにして、バッファ2005の出力190
3は、入力信号が3ビット以上“1”のときにはハイレ
ベルにされ、2ビット以下“1”ではロウレベルにされ
る。
【0085】図21には、この発明に用いられる3ビッ
ト検出回路の他の一実施例の回路図が示されている。入
力信号127_0〜127_5がゲートに供給されたN
チャンネル型MOSFET2102_0〜2102_5
と、MOSFET2103_0〜2103_4とは同一
の電流駆動力Inを持つように形成される。そして、上
記MOSFET2103_0〜2103_4と並列形態
にされたMOSFET2103_5は、その半分の電流
駆動力0.5Inを持つようにされたNチャンネル型M
OSFETである。上記MOSFET2103_0〜2
103_2はゲート端子が接地されており、2103_
3〜2103_5はゲート端子が入力信号のハイレベル
に対応した電源に接続されている。よって、2103_
0〜2103_5は合計して2.5Inの電流駆動力を
持っている。
【0086】上記MOSFET2102_0〜2102
_5には入力信号127_mが入力されており、210
2_0〜2102_5の合計電流駆動力は“1”値の数
に比例する。例えば1ビットだけ“1”を示せばIn,
4ビットが“1”であれば4Inの電流駆動力がある。
【0087】Pチャンネル型MOSFET2104_1
のゲート電位は、演算増幅器2101によってネガティ
ブフィードバック制御されており、信号2106の電位
はインバータ2105_1の論理閾値に等しくなってい
る。Pチャンネル型MOSFET2104_0はPチャ
ンネル型MOSFET2104_1と同等であり、ゲー
ト電位も等しくされる。よって、上記Pチャンネル型M
OSFET2104_1に流れる電流と同じ電流がPチ
ャンネル型MOSFET2104_0に流れるようにさ
れる。
【0088】つまり、Pチャンネル型MOSFET21
04_0からは、上記電流2.5Inに対応した電流が
流れる。したがって、入力信号127_mに対応してN
チャンネル型MOSFET2102_0〜2102_5
の合計電流駆動力が上記Pチャンネル型MOSFET2
104_0から供給される電流2.5In以上であれ
ば、信号線2107の電位は、インバータ2105_1
の論理閾値より低く、逆にNMOS 2102_0〜2
102_5までの合計電流駆動力が2.5In未満であ
れば、信号線2107の電位は、インバータ2105_
1の論理閾値より高くなる。上記インバータ2105_
0と2105_1の論理閾値は等しくなるように設計さ
れており、127_mのうち3bit以上が“1”であ
れば、出力1903に“1”が出力される。
【0089】図23には、この発明に用いられる受信回
路の他の一実施例のブロック図が示されている。この実
施例の受信回路は、エッジトリガ式受信回路120_4
に向けられている。図24には、その動作の一例を説明
するためのタイミング図が示されている。これらの図2
3と図24を用いて、エッジトリガ式受信回路を説明す
る。
【0090】伝送線路101_mからレベルL(t)
[m]が入力される。ここで、伝送線路のレベルが遷移
すると、エッジ検出回路2301がレベルの遷移を検出
する。具体的には、伝送線路のレベルが遷移すると、エ
ッジ検出信号2302が立ち下がり、遅延回路2308
の遅延量tDL期間だけ“0”を保持し、その後“1”
の値に戻る。そのエッジ検出信号2302の立ち上がり
に同期して、伝送線のレベルL(t)[m]をD−FF
に保持し、信号2305_mを出力する。
【0091】図24では伝送線路のレベルL(t)
[m]が遷移するタイミングが各伝送線路で同一である
としているが、現実には各信号線でスキューが生じる。
そのスキューを、tDL以下に抑えることで、伝送線路
レベルの遷移が終了しないうちに、エッジ検出信号23
02が立ち上がり有効でないレベルをD−フリップフロ
ップ回路に取り込むことを防ぐことが出来る。逆に言え
ば、システム全体で生ずる伝送線のスキューを隠蔽でき
るように、遅延回路2308の遅延量tDLを設定する
必要がある。
【0092】4分周回路2303はエッジ検出信号23
02の立ち上がりに同期して、位相の違う4つの4分周
クロック2304_0〜2304_3を出力する回路で
ある。このとき、エッジ検出信号2302が立ち上がっ
てから、4分周クロック2304_0〜2304_3が
立ち上がるまでの遅延は、D−フリップフロップ回路の
遅延と比較して若干大きくなるように設計されている。
この4分周クロック2304_0〜2304_3の立ち
上がりエッジに同期して、各D−フリップフロップ回路
に伝送線路のレベルL(t)[m]が保持され、230
6_m_s (s=0〜3)に出力される。
【0093】保持された伝送線のレベル2306_m_
sは、排他的論理和回路124で隣接するタイミングを
演算され、遷移符号T(t)[m]として2307_m
_s出力される。図24に示した通り、遷移符号T
(t)[m]は各々約3×tCK期間保持される。23
07_m_sに出力された遷移符号T(t)[m]は、
復号回路121へ入力され、データD(t)[n]が出
力される。データD(t)[n]は、4分周クロック2
304_0〜2304_3で更にラッチされ、123_
n_sとして出力される。このとき復号回路121から
出力されるデータ有効フラグ128によって、それぞれ
のデータが正しく復号されているかどうかを確認でき
る。
【0094】この実施例のエッジトリガ式受信回路12
0_4における受信速度は、前記図6で定義したウイン
ドウ401(b),スキュー403(b)によって定義
される。ウインドウ401(b)は、tDLよりも大き
くなければならず、スキューはtDLよりも小さくなけ
ればならない。よってtCKの最小値はtDL+スキュ
ーで表現される。上記の通りtDLはスキューを隠蔽で
きるように設計されるため、本エッジトリガ式受信回路
の受信速度を上げるには、伝送線路のジッタを抑えるこ
とが肝心である。
【0095】エッジトリガ式受信回路も復号回路121
の遅延量によってtCKが抑えられる。 3×tCK>tFF+tEO+tDE ・・・・・・・・・(9) しかし、他の実施例と同様、復号回路の並列度を上げる
か(この例では4)、パイプライン処理を適用すること
によって、より小さいtCKに対応させることが出来
る。
【0096】図25には、この発明に用いられる受信回
路の他の一実施例のブロック図が示されている。この実
施例の受信回路は、PLL同期式受信回路120_5に
向けられている。図26には、その動作の一例を説明す
るためのタイミング図が示されている。これらの図25
と図26を用いて、PLL同期式受信回路を説明する。
【0097】伝送線路101_mからレベルL(t)
[m]が入力され、内部信号2505_mとなる。PL
L 2501はクロック2505の立ち上がりエッジ
を、2505_mの遷移に一致させるようにネガティブ
フィードバック制御を行う。具体的には位相周波数検出
回路(Phase Frequency Detect
or:PFD)で2505_mとクロック2505の位
相/周波数比較を行い、位相/周波数比較信号2508
を出力する。
【0098】チャージポンプ2503は、位相/周波数
比較信号2508に従い周波数制御信号2507の値を
変化させる。電圧制御発振器(Voltage Con
troled Oscillator: VCO)は、
周波数制御信号2507の値に従い発振周波数を変化さ
せ、クロック2505の立ち上がりエッジを2505_
mの遷移に一致させる。
【0099】クロック2505と逆位相をもつクロック
2506の立ち上がりエッジに同期してD−FFが、伝
送線路のレベルL(t)[m]を保持する。この後の処
理は前記図23の実施例のエッジトリガ式受信回路12
0_4と同様に進むので省略する。
【0100】この実施例のPLL同期式受信回路120
_5におけるtCKの最小値は、PLLの最小発振周期
と前記式(9)で決定される。式(9)は前記図23の
実施例と同様に復号回路121の並列度を上げるかパイ
プライン処理を適用することで、より小さいtCKに対
応させることが可能である。よって、PLL同期式受信
回路120_5の最小tCKは、どれだけ高速なPLL
を設計できるかにかかっている。
【0101】ここまでの説明では説明の簡略化のため、
実際に転送するデータD(t)[3:0]と伝送線路上
に現れる信号L(t)[5:0]との関係のバリエーシ
ョンについては説明しなかった。しかし言うまでもな
く、1データ毎に伝送線路上に必ず遷移が発生するとい
うことが本発明の要であり、他のバリエーションも考え
られる。以上の実施例では、同時スイッチングノイズ起
因のジッタを防ぐという効果を強調するため、4ビット
を6本の伝送線路で転送したが、1データ毎に伝送線路
上に必ず遷移が発生するという効果のみを考えれば、最
低1本の伝送線路が遷移すればよく、またすべての伝送
線路が遷移しても良い。このように考えれば、4ビット
のデータをを5本の伝送線路で転送し、1データでの遷
移数を2本または3本と設定することでデータ転送が可
能になる。 53 52 =20 ・・・・・・・・・・・・(10)
【0102】また伝送線路の遷移数が常に一定である場
合でも、符号化回路/復号回路の規模を考えなければ、
伝送線路の本数に対する転送1回当たりのビット数の効
率を向上させることが出来る。m本の伝送線路を使用し
て、必ずu本の伝送線路が遷移する場合、1回毎に転送
できる情報量は以下の式(6)によって現すことが出来
る。 Log2 mu )ビット(bit)
【0103】例として、m=40,u=20(=40/
2)とおくと、転送できる情報量は37bit強であ
る。よって、伝送線路のbit効率は37/40×10
0=92.5%である。これまで説明してきたm=6,
u=3の場合は4/6×100=66.7%である。式
(6)から容易に類推できることであるが、mが大きく
なればなるほど伝送線路のbit効率は向上し、mが同
じであればu=m/2のときbit効率が最大となる。
【0104】さらに、m,uの値を適切に選択すること
により、同時スイッチングノイズの影響を更に低減させ
ることが可能である。図8において、同時スイッチング
ノイズは、伝送線路レベルの遷移パターンに関係なく遷
移する伝送線路数にのみ依存するとした。しかし厳密に
言えば、出力バッファに使用されるNチャンネル型MO
SFETとPチャンネル型MOSFETの特性の違いに
より、伝送線路レベルの立ち上がり(“0”→“1”)
と、立ち下がり(“1”→“0”)とでは、電流波形に
違いがある。
【0105】そこで、m=12,u=6とおき、1つ前
の伝送線路レベルL(t−1)[11:0]を考慮しつ
つ、遷移符号T(t)[11:0]を符号化/復号する
ことで、伝送線路の立ち上がり立ち下がりの数をそろえ
ることが可能となる。言うまでもないことであるがこの
場合、伝送線路レベルの初期値L(0)[11:0]の
うち、伝送線路6本が“1”で残り6本が“0”とな
る。この時、転送できるbit数はm=6,u=3の場
合の2倍となる。
【0106】つまり、L(t−1)[m]が“1”の伝
送線路と“0”の伝送線路とでそれぞれ遷移符号化を行
うと考えると設計が容易となる。伝送線路レベルの立ち
上がりと立ち下がりとの数をそろえることの利点は、同
時スイッチングノイズの低減のほかに、オープンドレイ
ン型の出力バッファに対応可能となる事も挙げられる。
また、本発明における送/受信回路は単独で用いられる
だけでなく、他の機能回路と組み合わせても使用され
る。例えば、演算処理装置と記憶装置との通信に適用す
ることを考える。
【0107】図27には、この発明に係るデータ通信装
置の一実施例のブロック図が示されている。この実施例
のデータ通信装置は、送/受信回路をICの中に集積す
る場合に向けられている。演算処理装置2711,送信
側装置110及び受信側装置120を1つの演算処理I
C2710として集積する。同様に記憶装置2721,
送信側装置110及び受信側装置120を1つの記憶I
C2720として集積する。IC内部ではタイミングス
キューの保証が容易であるため、パラレル伝送を行う信
号116_n,126_nのタイミングスキューが問題
となりにくい。これらの半導体集積回路装置2710、
2720は、プリント基板等の実装基板に搭載され、伝
送線路101_mは、かかるプリント基板に形成された
プリント配線により構成される。
【0108】図28には、この発明に係るデータ通信装
置の他の一実施例のブロック図が示されている。この実
施例のデータ通信装置は、前記図27のように送/受信
側装置をICの中に集積するものとは逆に、送/受信側
装置をICの外づけにするものである。前記図28に示
したように演算処理IC2810と別に送信側装置11
0,受信側装置120を設置し,演算処理IC2810
と送/受信側装置の間をパラレルリンクで接続する。
【0109】同様に記憶IC2820と別に送信側装置
110,受信側装置120を設置し,記憶IC 282
0と送/受信側装置の間をパラレルリンクで接続する。
この際,演算処理ICと記憶ICとの距離と比較して、
演算処理IC2810と送/受信側装置の間の距離もし
くは記憶IC2820と送/受信側装置の間の距離は一
般的に短くすることが出来、タイミングスキューの影響
を抑えることが出来る。
【0110】特に制限されないが、演算処理IC281
0や記憶IC2820を既存の半導体チップで形成し、
それに本願発明が適用された送信側装置110,受信側
装置120を構成する半導体チップを組み合わせて同じ
パッケージで封止し、みかけ上は1つの半導体集積回路
装置で構成する。この構成では、上記演算処理IC28
10と送/受信側装置の間の距離もしくは記憶IC28
20と送/受信側装置の間の距離は一般的に短くするこ
とができ、あるいはボンディグワイヤにより相互に接続
させ、外部端子が持つインダクタンス成分の影響を排除
した接続ができる。
【0111】前記本発明における送信側装置110,1
10_2及び高速受信側装置120_2にはクロック信
号を供給する必要がある。その場合、前記図27の実施
例のように、1つのクロック発生回路2730を用い、
演算処理装置側と記憶装置側に同一のクロックを供給す
る構成と、前記図28の実施例のように、複数のクロッ
ク発生回路2730を用い、演算処理装置側と記憶装置
側に別のクロックを供給する構成とがある。
【0112】一般的に、前記図28のように演算処理装
置側と記憶装置側に別のクロックを供給する場合、複数
のクロック発生回路2370の間に発生する、クロック
発振周期及び位相の微細なずれが問題となる。しかし本
発明の受信側装置においては、高速受信側装置120_
2以外は、受信側装置にクロックを供給する必要はな
く、送/受信側装置のクロックの周期/位相がずれた場
合でも、正確にデータを受信することが出来る。また、
高速受信側装置120_2においても、オーバーサンプ
リング処理を行った後の処理を変更することで、クロッ
クの周期/位相がずれた場合でも、正確にデータを受信
出来るようにすることは容易である。
【0113】以上の説明では、半導体集積回路装置IC
−IC間のデータ伝送について説明してきたが、本発明
をIC内部のデータ伝送に応用することは容易である。
例えば、ライブラリ化されたIP(Intellect
ual Property)を組み合わせて、IC上に
1つのシステムを集積するSOC(System On
a Chip)の設計を行う場合、つまりは前記図2
7や図28の各回路ブロックは1つの半導体基板上に形
成することもできる。
【0114】このようなシステムLSIにおいて、機能
ブロック(機能ユニット)IP−IP間の通信に本発明
を適用することで、IP間を高速で接続し、配線領域を
削減するといった応用例が考えられる。言うまでもない
が前記のように複数のICを1つのパッケージに封入し
たMCM (Multi Chip Module)に
ついても同様のことが言える。
【0115】前記図3に示したデータ符号化の構成は、
送信側装置と受信側装置で一致している必要はあるもの
の、固定している必要はない。そこで、この変換表を可
変とすることにより、外部伝送線路上に流れるデータの
内容を隠蔽する、いわゆるデータの暗号化に応用するこ
とも可能である。
【0116】前記のような演算処理ICと記憶IC間の
データ通信を例にして説明すると、演算処理ICは記憶
ICに対して、書き込み動作なら特定のアドレスを指定
し、書き込み動作の指示及び書き込むべきデータを送信
する。したがって、この場合のデータ通信では、上記ア
ドレス信号、ライトフラグ、及び書き込みデータが前記
のように符号化されて送信される。前記のような4ビッ
トパラレルリンクでは、上記アドレス、フクグ及びデー
タが複数回に分けてシリアルに転送される。演算処理I
Cは記憶ICに対して、読み出し動作なら特定のアドレ
スを指定するデータ通信を行う。記憶ICにおいて、指
定されたメモリセルを選択して記憶データを取り出し、
記憶ICは演算処理ICに対して上記記憶データのデー
タ通信を行う。
【0117】この実施例では、高速なデータ通信を行う
ことに特徴があるので、大量のデータの通信を行うこと
に向けられている。したがって、4ビット程度のデータ
の書き込みや読み出しを行うのに、その都度演算処理I
Cと記憶ICとの間で前記のような動作を行うことはそ
れほど大きな効果は生じない。このため、書き込み動作
なら、演算処理ICでは特定のアドレス範囲を指定し、
書き込み動作の指示及び書き込むべき多くのデータを送
信し、記憶ICでは上記アドレス範囲のメモリセルを連
続的に選択し、上記受信したデータを書き込むようにす
る。
【0118】また、読み出し動作なら、演算処理ICに
より特定のアドレス範囲を指定し、記憶ICにおいて、
上記指定されたアドレス範囲のメモリセルを連続して選
択して記憶データ取り出し、それらを連続してデータ通
信を行うようにするのがよい。この場合、記憶ICのメ
モリ選択動作と上記データ通信速度が一致しない場合に
は、記憶ICにバッファメモリを設けて、その時間調整
を行うようにすればよい。このようなバッファメモリ
は、演算処理ICにも設けるものであってもよい。
【0119】上記伝送線路に複数の周辺デバイスが搭載
されるシステムなら、上記記憶ICを含む周辺装置には
デバイスアドレスが割り当てられる。このデバイスアド
レスにより、特定のIC同士の間でデータ通信が行われ
る。上記のように複数のデバイスが伝送線路に接続され
る場合、いずれのデバイスが伝送線路の使用権を持つか
の調整を行う必要がある。このため、上記伝送線路の使
用に関する調整回路を、個々のデバイスに設けるたり、
あるいは専用の調整回路をシステム上に設けるようにす
ればよい。このような伝送線路の調整に、前記命令(C
ommand0、Command1,Command
2)を利用することができる。
【0120】上記の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。 (1) 2以上からなるNビットのデータを3以上から
なるMビットの送信データに符号化し、送信クロックに
同期させて該送信データのいずれか少なくとも1つのレ
ベルが遷移するように送信信号を生成して伝送線路に送
信し、上記伝送線路を通して受信された上記Mビットか
らなる受信信号の遷移を捕らえて上記送信クロックに対
応された上記Mビットの受信データを検出し、それに基
づいてもとのNビットのデータに復号化することによ
り、クロックのジッタやデータのスキューによる時間マ
ージンの設定が不要となり、タイミングマージンの拡大
又はデータ転送速度の向上が可能になるという効果が得
られる。
【0121】(2) 上記に加えて、上記送信データを
Mビットのうち少なくとも1ビットが2値のうちの一方
の論理値を含むように符号化し、送信クロックに同期し
て上記Mビットの送信データのうち上記一方の論理値の
ものをレベル遷移し、他方の論理値のものは同じレベル
に維持することにより、簡単な構成で送信クロックに同
期させて送信データに対応してレベル遷移を有する送信
信号を形成することができるという効果が得られる。
【0122】(3) 上記に加えて、上記Mビットの送
信データうち2以上の同じ数のビットが上記一方の論理
値を持つようにすることにより、同時スイッチングノイ
ズにより送信信号に生じるジッタを軽減することができ
るという効果が得られる。
【0123】(4) 上記に加えて、上記受信側におい
て、上記受信信号の信号変移を検出してタイミング信号
を生成し、かかるタイミング信号により上記受信信号か
らMビットの受信データを検出することにより、簡単な
構成で信号遷移の形態で送信された送信信号を2値レベ
ルの受信信号に変換することができるという効果が得ら
れる。
【0124】(5) 上記に加えて、上記受信側におい
て、上記送信クロックよりも複数倍高い周波数にされた
タイミング信号により受信信号をオーバーサンプリンン
グして複数組の受信データを受信し、その中から正しい
1つの受信データを検出することにより、受信信号に含
まれるジッタやスキューに影響されないで信頼性の高い
受信データを得ることができるという効果が得られる。
【0125】(6) 上記に加え、送信側において、複
数の送信データを並列データに変換してそれぞれを上記
Mビットの送信データに符号化し、符号化に要する時間
よりも短い時間に対応した周期の送信クロックに同期し
て直列データとして上記送信信号を生成して伝送線路に
送信し、受信側において、上記伝送線路を通して受信さ
れた上記Mビットからなる受信信号の信号遷移を捕らえ
て上記送信クロックに対応された上記Mビットの受信デ
ータを検出し、検出された直列データを複数の並列デー
タに変換してそれぞれ上記Nビットのデータに復号化す
ることにより、いっそう高速なデータ通信を実現できる
という効果が得られる。
【0126】(7) 上記に加えて、上記送信信号に上
記Nビットのデータに対応したものと、データ通信に用
いられる制御信号を含むようにし、かかる制御信号を含
んで2以上の同じ数の信号が遷移させることにより、信
号数を実質的に減らしつつ、高速で使い勝手のよいデー
タ通信を行うようにすることができるという効果が得ら
れる。
【0127】(8) 上記に加えて、上記制御信号に送
信すべきデータが存在しないことを示す信号を含ませる
ことで、送信データにマスク機能を設けたり、ダミーサ
イクルを挿入してタイミング調整を行ったりするなど柔
軟性の高いデータ通信が可能になるという効果が得られ
る。
【0128】(9) 符号化回路により2以上からなる
Nビットのデータを3以上からなるMビットの送信デー
タに符号化し、送信回路により送信クロックに同期させ
て上記送信データのいずれか少なくとも1つのレベルが
遷移するような送信信号を伝送線路に出力し、受信回路
により受信された上記Mビットからなる受信信号の信号
遷移を捕らえて上記送信クロックに対応された上記Mビ
ットの受信データを検出し、復号回路により上記受信デ
ータから上記Nビットのデータに復号化することによ
り、クロックのジッタやデータのスキューによる時間マ
ージンの設定が不要となり、タイミングマージンの拡大
又はデータ転送速度の向上が可能なデータ通信装置を得
ることができるという効果が得られる。
【0129】(10) 上記に加えて、送信側装置にお
いて上記Nビットのデータを生成する信号処理回路を、
受信装側置において上記Nビットのデータを処理する信
号処理回路をそれぞれ備えるようにすることにより、高
速なデータ通信機能を持つデータ処理システムを実現で
きるという効果が得られる。
【0130】(11) 上記に加えて、上記送信側装置
を1つの半導体チップに形成することにより、高速なデ
ータ通信とシステムの小型化が可能になるという効果が
得られる。
【0131】(12) 上記に加えて、上記受信側装置
を1つの半導体チップに形成することにより、高速なデ
ータ通信とシステムの小型化が可能になるという効果が
得られる。
【0132】(13) 上記に加えて、上記送信側装置
の信号処理回路を第1半導体チップに形成し、上記符号
化回路及び送信回路を第2半導体チップに形成して一体
的に封止して外観上1つの半導体集積回路装置を構成
し、上記受信側装置の信号処理回路を第3半導体チップ
に形成し、上記受信回路及び復号回路を第4半導体チッ
プに形成して一体的に封止して外観上1つの半導体集積
回路装置を構成することにより、既存の半導体チップを
用いつつ、高性能で小型化を実現したシステムを実現で
きるという効果が得られる。
【0133】(14) 上記に加えて、上記送信側装置
を1つの半導体集積回路装置により構成し、上記受信側
装置を1つの半導体集積回路装置により構成し、上記伝
送線路を上記送信装置と受信装置をそれぞれ構成する半
導体集積回路装置が搭載された実装基板上に形成された
配線手段で構成することにより、高性能で小型化を実現
したシステムを実現できるという効果が得られる。
【0134】(15) 上記に加えて、上記符号化回路
によりMビットのうち少なくとも1ビットが2値のうち
の一方の論理値を含むような送信データを形成し、上記
送信回路により送信クロックに同期して上記Mビットの
送信データのうち上記一方の論理値のもののレベル遷移
させ、他方の論理値のものを同じレベルに維持させる送
信信号を形成することにより、簡単な構成で送信クロッ
クに同期させて送信データに対応してレベル遷移を有す
る送信信号を形成することができるという効果が得られ
る。
【0135】(16) 上記に加えて、上記符号化回路
により上記Mビットのうち2以上の同じ数のビットが上
記一方の論理値を持つような送信データを形成すること
により、同時スイッチングノイズによって生じる送信信
号のジッタを軽減することができるという効果が得られ
る。
【0136】(17) 上記に加えて、上記受信回路に
おいて、上記受信信号の信号変移を検出してタイミング
信号を生成し、かかるタイミング信号によりMビットの
受信データを検出することにより、簡単な構成で信号遷
移の形態で送信された送信信号を2値レベルの受信信号
に変換することができるという効果が得られる。
【0137】(18) 上記に加えて、上記受信回路に
おいて、上記送信クロックよりも複数倍高い周波数にさ
れたタイミング信号により受信信号をオーバーサンプリ
ンングして複数組の受信データを受信し、その中からか
ら正しい1つの受信データを検出することより、受信信
号に含まれるジッタやスキューに影響されないで信頼性
の高い受信データを得ることができるという効果が得ら
れる。
【0138】(19) 上記に加えて、上記送信回路に
より複数の送信データを並列にしてそれぞれ上記Mビッ
トの送信データに符号化し、上記送信回路により送信デ
ータを直列データに変換して符号化に要する時間よりも
短い時間に対応した周期の送信クロックに同期して上記
送信信号を生成して伝送線路に送信し、上記受信回路に
より上記伝送線路を通して受信された上記Mビットから
なる受信信号の信号遷移を捕らえて上記送信クロックに
対応された上記Mビットの受信データを検出し、上記復
号化回路により検出された直列データを複数の並列デー
タに変換してそれぞれ上記Nビットのデータに復号化す
ることにより、いっそう高速なデータ通信装置を実現で
きるという効果が得られる。
【0139】(20) 上記に加えて、上記符号化回路
により上記Nビットのデータに対応したものに加えてデ
ータ通信に用いられる制御信号を含むMビットの送信デ
ータを生成し、上記送信回路により上記制御信号を含ん
で2以上の同じ数の信号が遷移する送信信号を形成する
ことにより、信号数を実質的に減らしつつ、高速で使い
勝手のよいデータ通信装置を得ることができるという効
果が得られる。
【0140】(21) 上記に加えて、上記制御信号に
送信すべきデータが存在しないことを示す信号を含ませ
ることで、送信データにマスク機能を設けたり、ダミー
サイクルを挿入してタイミング調整を行ったりするなど
柔軟性の高いデータ通信装置を得ることができるという
効果が得られる。
【0141】(22) 上記に加えて、上記Mビットか
らなる受信信号を受け、それぞれが同等のコンダクタン
ス特性を持つ並列形態に接続されてなる第1MOSFE
Tと、上記第1MOSFETと同等のコンダクタンスを
持つM−1個とその半分のコンダクタンスを持つ1個の
MOSFETが並列形態に接続されてなる第2MOSF
ETとを用い、上記半分のコンダクンタスを持つMOS
FETを含んで上記一方の論理値を持つビットの数に対
応した数のMOSFETのゲートに上記受信信号の一方
のレベルに対応した電圧を供給し、残りのMOSFET
のゲートに受信信号の他方のレベルに対応した電圧を供
給し、上記第1MOSFETと第2MOSFETに流れ
る電流差を検出することにより、受信信号の有効/無効
の検出を高速に行うことができるという効果が得られ
る。
【0142】以上本発明者よりなされた発明を実施例に
基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。例えば、送信
クロックに同期させて送信データのいずれか少なくとも
1つのレベルが遷移するように符号化する回路、及び符
号化された送信データをレベル遷移の形態の送信信号を
生成する回路は、種々の実施形態を採ることができる。
このように生成されたレベル遷移の形態信号を受信する
回路の具体的構成も種々の実施形態を採ることができ
る。この発明は、複数ビットからなるデータをパラレル
に伝送するデータ通信方法及びデータ通信装置に広く利
用できる。
【0143】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。2以上からなるNビットのデータを3
以上からなるMビットの送信データに符号化し、送信ク
ロックに同期させて該送信データのいずれか少なくとも
1つのレベルが遷移するように送信信号を生成して伝送
線路に送信し、上記伝送線路を通して受信された上記M
ビットからなる受信信号の遷移を捕らえて上記送信クロ
ックに対応された上記Mビットの受信データを検出し、
それに基づいてもとのNビットのデータに復号化するこ
とにより、クロックのジッタやデータのスキューによる
時間マージンの設定が不要となり、タイミングマージン
の拡大又はデータ転送速度の向上が可能になる。
【0144】上記により、データ毎に必ず伝送線路の遷
移が発生するため、データのほかにクロックもしくはデ
ータストローブ信号を送信する必要が無ない。クロック
もしくはデータストローブ信号を用いないので、クロッ
ク−データ間のスキュー及びジッタによりタイミング余
裕が小さくなる。本発明を適用することでタイミング余
裕を大きく取れるので、より高速でのデータ転送が可能
になり、データのほかにも、データなしや命令を伝送す
ることが出来、その分の信号パッドや伝送線路を削減す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ通信装置の一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】図1の実施例回路の動作の一例を説明するため
の動作波形図である。
【図3】この発明に係るデータ符号化の一実施例を示す
構成図である。
【図4】この発明に用いられる符号化回路の一実施例を
示す回路図である。
【図5】この発明に用いられる復号回路の一実施例を示
す回路図である。
【図6】この発明を説明するための波形図である。
【図7】この発明に用いられる送信バッファとパッケー
ジの一実施例を示す概略等価回路図である。
【図8】図7の等価回路の動作を説明するための波形図
である。
【図9】本発明に係るデータ通信装置の他の一実施例を
示すブロック図である。
【図10】図9の実施例を説明するためのタイミング図
である。
【図11】図9のパラレル−シリアル変換回路の一実施
例を示す回路図である。
【図12】本発明に係るデータ通信装置の他の一実施例
を示すブロック図である。
【図13】図12のデータサンプリング回路の一実施例
を示すブロック図である。
【図14】図13のデータサンプリング回路の動作の一
例を説明するためのタイミング図である。
【図15】図12のデコード回路の一実施例を示すブロ
ック図である。
【図16】図12の実施例のサンプリングクロックと伝
送線路のジッタとの関係を示す波形図である。
【図17】図12の実施例のサンプリングクロックと伝
送線路の遷移確率との関係を示す説明図である。
【図18】図12のデータ通信装置の動作の一例を説明
するためのタイミング図である。
【図19】この発明に用いられる受信回路の他の一実施
例を示すブロック図である。
【図20】この発明に用いられる3ビット検出回路の一
実施例を示す回路図である。
【図21】この発明に用いられる3ビット検出回路の他
の一実施例を示す回路図である。
【図22】図19の実施例の動作の一例を説明するめの
にタイミング図である。
【図23】この発明に用いられる受信回路の他の一実施
例を示すブロック図である。
【図24】図23の実施例の動作の一例を説明するため
のタイミング図である。
【図25】この発明に用いられる受信回路の他の一実施
例を示すブロック図である。
【図26】図25の実施例の動作の一例を説明するため
のタイミング図である。
【図27】この発明に係るデータ通信装置の一実施例を
示すブロック図である。
【図28】この発明に係るデータ通信装置の他の一実施
例を示すブロック図である。
【符号の説明】
110…送信側装置、120…受信側装置、101…伝
送線路、111…符号化回路、114…排他的論理和回
路、115…出力バッファ、125…入力バッファ、1
24…排他的論理和回路、121…復号回路、720…
パラレル−シリアル変換回路、901…シリアライザ、
1010…データサンプリング回路、1020…データ
デコード回路、1901…3ビット検出回路、2301
…エッジ検出回路、2308…遅延回路、2710…演
算処理IC、2720…記憶IC、2730…クロック
発生回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 高史 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 Fターム(参考) 5B060 CC01 MB00 5K029 AA11 AA20 EE11 GG03 HH21

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側において、2以上からなるNビッ
    トのデータを3以上からなるMビットの送信データに符
    号化し、送信クロックに同期させて該送信データのいず
    れか少なくとも1つのレベルが遷移するような送信信号
    を生成して伝送線路に送信し、 受信側において、上記伝送線路を通して受信された上記
    Mビットからなる受信信号の信号遷移を捕らえて上記送
    信クロックに対応された上記Mビットの受信データを検
    出し、かかるMビットの受信データから上記Nビットの
    データに復号化してなることを特徴とするデータ通信方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記送信データは、Mビットのうち少なくとも1ビット
    が2値のうちの一方の論理値を含むように符号化される
    ものであり、 上記送信信号は、送信クロックに同期して上記Mビット
    の送信データのうち上記一方の論理値のものはレベル遷
    移させられ、他方の論理値のものは同じレベルに維持さ
    れるものであることを特徴とするデータ通信方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記送信データは、上記Mビットのうち2以上の同じ数
    のビットが上記一方の論理値を持つようにされることを
    特徴とするデータ通信方法。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 上記受信側において、上記受信信号の信号変移を検出し
    てタイミング信号を生成し、かかるタイミング信号によ
    り上記受信信号をMビットの受信データを検出するもの
    であることを特徴とするデータ通信方法。
  5. 【請求項5】 請求項2において、 上記受信側において、上記送信クロックよりも複数倍高
    い周波数にされたタイミング信号により受信信号をオー
    バーサンプリンングして複数組の受信データを受信し、
    その中から正しい1つの受信データを検出することを特
    徴とするデータ通信方法。
  6. 【請求項6】 請求項2において、 送信側において、複数の送信データを並列データに変換
    してそれぞれを上記Mビットの送信データに符号化し、
    符号化に要する時間よりも短い時間に対応した周期の送
    信クロックに同期して直列データとして上記送信信号を
    生成して伝送線路に送信し、 受信側において、上記伝送線路を通して受信された上記
    Mビットからなる受信信号の信号遷移を捕らえて上記送
    信クロックに対応された上記Mビットの受信データを検
    出し、検出された直列データを複数の並列データに変換
    してそれぞれ上記Nビットのデータに復号化してなるこ
    とを特徴とするデータ通信方法。
  7. 【請求項7】 請求項1において、 上記送信信号は、上記Nビットのデータに対応したもの
    と、データ通信に用いられる制御信号を含み、かかる制
    御信号を含んで2以上の同じ数の信号が遷移するもので
    あることを特徴とするデータ通信方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 上記制御信号は、送信すべきデータが存在しないことを
    示す信号を含むものであることを特徴とするデータ通信
    方法。
  9. 【請求項9】 2以上からなるNビットのデータを3以
    上からなるMビットの送信データに符号化する符号化回
    路と、送信クロックに同期させて上記送信データのいず
    れか少なくとも1つのレベルが遷移するような送信信号
    を出力する送信回路とを備えた送信側装置と、 上記送信回路の送信信号が伝えられる伝送線路と、 上記伝送線路を通して受信された上記Mビットからなる
    受信信号の信号遷移を捕らえて上記送信クロックに対応
    された上記Mビットの受信データを検出する受信回路
    と、上記受信データから上記Nビットのデータに復号化
    する復号化回路とを備えた受信側装置と、 を具備することを特徴とするデータ通信装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 上記送信側装置は、上記Nビットのデータを生成する信
    号処理回路を備え、 上記受信側装置は、上記Nビットのデータを処理する信
    号処理回路を備えることを特徴とするデータ通信装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 上記送信側装置は、1つの半導体チップに形成されるも
    のであることを特徴とするデータ通信装置。
  12. 【請求項12】 請求項10において、 上記受信側装置は、1つの半導体チップに形成されるも
    のであることを特徴とするデータ通信装置。
  13. 【請求項13】 請求項10において、 上記送信側装置の信号処理回路は、第1半導体チップに
    形成され、上記符号化回路及び送信回路は、第2半導体
    チップに形成されて、これらの2つの半導体チップが一
    体的に封止されて外観上1つの半導体集積回路装置を構
    成し、 上記受信側装置の信号処理回路は、第3半導体チップに
    形成され、上記受信回路及び復号回路は、第4半導体チ
    ップに形成されて、これらの2つの半導体チップが一体
    的に封止されて外観上1つの半導体集積回路装置を構成
    するものであることを特徴とするデータ通信装置。
  14. 【請求項14】 請求項10において、 上記送信側装置は、1つの半導体集積回路装置により構
    成され、 上記受信側装置は、1つの半導体集積回路装置により構
    成され、 上記伝送線路は、上記送信側装置と受信側装置をそれぞ
    れ構成する半導体集積回路装置が搭載された実装基板上
    に形成された配線手段であることを特徴とするデータ通
    信装置。
  15. 【請求項15】 請求項9において、 上記符号化回路は、Mビットのうち少なくとも1ビット
    が2値のうちの一方の論理値を含むような送信データを
    形成するものであり、 上記送信回路は、送信クロックに同期して上記Mビット
    の送信データのうち上記一方の論理値のもののレベル遷
    移させ、他方の論理値のものを同じレベルに維持させる
    送信信号を形成するものであることを特徴とするデータ
    通信装置。
  16. 【請求項16】 請求項15において、 上記符号化回路は、上記Mビットのうち2以上の同じ数
    のビットが上記一方の論理値を持つような送信データを
    形成することを特徴とするデータ通信装置。
  17. 【請求項17】 請求項16において、 上記受信回路は、上記受信信号の信号変移を検出してタ
    イミング信号を生成し、かかるタイミング信号によりM
    ビットの受信データを検出するものであることを特徴と
    するデータ通信装置。
  18. 【請求項18】 請求項16において、 上記受信回路は、上記送信クロックよりも複数倍高い周
    波数にされたタイミング信号により受信信号をオーバー
    サンプリンングして複数組の受信データを受信し、その
    中からから正しい1つの受信データを検出することを特
    徴とするデータ通信装置。
  19. 【請求項19】 請求項9において、 上記送信回路は、複数の送信データを並列にしてそれぞ
    れ上記Mビットの送信データに符号化し、 上記送信回路は、送信データを直列データに変換して符
    号化に要する時間よりも短い時間に対応した周期の送信
    クロックに同期して上記送信信号を生成して伝送線路に
    送信し、 上記受信回路は、上記伝送線路を通して受信された上記
    Mビットからなる受信信号の信号遷移を捕らえて上記送
    信クロックに対応された上記Mビットの受信データを検
    出し、 上記復号化回路は、検出された直列データを複数の並列
    データに変換してそれぞれ上記Nビットのデータに復号
    化してなることを特徴とするデータ通信装置。
  20. 【請求項20】 請求項9において、 上記符号化回路は、上記Nビットのデータに対応したも
    のに加えてデータ通信に用いられる制御信号を含むMビ
    ットの送信データを生成し、 上記送信回路は、上記制御信号を含んで2以上の同じ数
    の信号が遷移する送信信号を形成するものであることを
    特徴とするデータ通信装置。
  21. 【請求項21】 請求項20において、 上記制御信号は、送信すべきデータが存在しないことを
    示す信号を含むものであることを特徴とするデータ通信
    装置。
  22. 【請求項22】 請求項16において、 上記受信回路は、 Mビットからなる受信信号を受け、それぞれが同等のコ
    ンダクタンス特性を持つようにされ、並列形態に接続さ
    れてなる第1MOSFETと、 M個からなるMOSFETであって、M−1個のMOS
    FETが上記第1MOSFETと同等のコンダクタンス
    を持つようにされ、1つのMOSFETがその半分のコ
    ンダクタンスを持つようにされ、並列形態に接続されて
    なる第2MOSFETとを含み、 上記半分のコンダクンタスを持つMOSFETを含んで
    上記一方の論理値を持つビットの数に対応した数のMO
    SFETのゲートに上記受信信号の一方のレベルに対応
    した電圧を供給し、残りのMOSFETのゲートに受信
    信号の他方のレベルに対応した電圧を供給し、 上記第1MOSFETと第2MOSFETに流れる電流
    差を検出して受信信号の有効/無効の検出信号を形成す
    る回路を含んでなることを特徴とするデータ通信装置。
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