JP2003142973A - フィルタ - Google Patents

フィルタ

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JP2003142973A
JP2003142973A JP2001337729A JP2001337729A JP2003142973A JP 2003142973 A JP2003142973 A JP 2003142973A JP 2001337729 A JP2001337729 A JP 2001337729A JP 2001337729 A JP2001337729 A JP 2001337729A JP 2003142973 A JP2003142973 A JP 2003142973A
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elongated
low
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electrode
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JP2001337729A
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English (en)
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Takeshi Ito
伊藤  剛
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 挿入損失が小さく、且つ減衰特性が良く、さ
らに小型のフィルタを提供する。 【解決手段】 ローパスフィルタ100は、渦巻き形状
の細長第2電極層112とその上下に位置するベタ状の
第1電極層111b,114bとが、第1誘電体層12
2b,123bを介してコンデンサC2を形成してい
る。さらに、渦巻き形状の細長第4電極層113とその
上下に位置する第3電極層111c,114cとが、第
2誘電体層122c,123cを介してコンデンサC3
を形成している。さらに、細長第2電極層112が、等
価的にコンデンサC2と直列につながるインダクタL2
を形成し、細長第4電極層113が、等価的にコンデン
サC3と直列につながるインダクタL3を形成してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンデンサとイン
ダクタとを含むフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンデンサとインダクタとを含む
フィルタとしては、例えば、特開平11−220312
の公報に開示されているローパスフィルタが挙げられ
る。このローパスフィルタは、コンデンサとインダクタ
とからなるL型回路を2つ含む、いわゆるL2段の構造
を有している。しかし、このような構造のローパスフィ
ルタは、フィルタの回路素子が多くなるため、挿入損失
が大きくなるという問題と、小型化が容易でないという
問題が生じていた。そこで、かかる問題を解決すべく、
図6に示すような、コンデンサとインダクタとからなる
L型回路を1つにした、いわゆるL1段の構造をとるよ
うになってきた。
【0003】従来のローパスフィルタ10は、図6
(a)に示すように、電極層11〜18と誘電体層21
〜28とが交互に積層された、略矩形略板状のローパス
フィルタである。ローパスフィルタ10で使用が予定さ
れている信号の中心周波数は、900MHzである。ま
た、ローパスフィルタ10の等価回路は、図6(b)の
ようになり、インダクタL7とコンデンサC7との共振
周波数は中心周波数の2倍波の周波数(1.8GHz)
となるように設定されている。図6(a)と図6(b)
とを比較してわかるように、電極層11と12及び電極
層12と14とがそれぞれ誘電体層22,23を介して
コンデンサC8を形成している。さらに、電極層11と
13及び電極層13と14とがそれぞれ誘電体層22,
23を介してコンデンサC9を形成している。さらに、
電極層15と16とが誘電体層25を介してコンデンサ
C7を形成している。また、電極層17,18でインダ
クタL7を形成している。各電極層及び誘電体層は、L
7=6.0nH,C7=1.3pF,C8=C9=2.
2pFとなるように調整されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示すローパスフィルタ10の周波数特性を表したグラフ
からわかるように、ローパスフィルタ10は、中心周波
数900MHzの信号の挿入損失は小さいが、高周波減
衰特性(例えば約3.0〜4.0GHzなどにおいて)
が十分でない。そこで、高周波減衰特性を良くするため
には、C7<C8,C9の関係が強くなるほど高周波減
衰特性が良くなることを考慮し、まずC7を小さくする
ことが考えられる。しかし、C7を小さくすると、共振
周波数=2π√1/(L7・C7)=1.8GHzの関
係からL7を大きくする必要があり、すると挿入損失が
大きくなってしまう。反対に、C8,C9を大きくする
と、特性インピーダンスが小さくなるため、やはり挿入
損失が大きくなってしまう。このように、挿入損失が小
さく、且つ減衰特性が良く、さらに小型のフィルタを形
成することが難しかった。
【0005】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであって、挿入損失が小さく、且つ減衰特性が良
く、さらに小型のフィルタを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】その解決
手段は、第1端に接続する少なくとも1つの第1電極層
と、第2端に接続する少なくとも1つの第2電極層であ
って、誘電体層を介して上記第1電極層と対向する第2
電極層と、を備え、上記第1電極層と第2電極層のう
ち、少なくともいずれかを細長形状の細長電極層として
なるフィルタである。
【0007】本発明のフィルタは、第1電極層と第2電
極層のうち、少なくともいずれかを細長電極層としてい
るため、第1電極層と第2電極層とによって等価的にL
C直列回路が形成されている。このため、本発明のフィ
ルタは、この等価LC直列回路の共振周波数のところに
減衰極を形成することができる。従って、この共振周波
数の付近で入力信号を大きく減衰させることができるの
で、本発明のフィルタは減衰特性が良い。
【0008】しかも、本発明のフィルタは、等価LC直
列回路を形成する細長電極層を、コンデンサ成分の電極
としてもインダクタ成分の導体としても用いる。このた
め、従来のようにコンデンサの電極とインダクタの導体
とを別途形成する場合と比較して、フィルタを小型化す
ることができる。具体的には、例えば積層フィルタの場
合、コンデンサ成分の電極層とインダクタ成分の導体層
とを別途積層して2層としていたものを、上記のような
細長電極層1層とすることによって積層数を低減でき
る。また例えば、コンデンサ成分の電極とインダクタ成
分の導体とを別途形成して1層としていたものを、上記
のような細長電極層のみ形成して1層とすることによっ
て、この層を形成するために必要な誘電体層の底面積、
ひいてはフィルタを構成する全ての誘電体層の底面積を
小さくできる。
【0009】ここで細長形状とは、渦巻き形状(スパイ
ラル)、ミアンダ形状、その他、電極層の形状が細長の
線状となっているものをいう。なお、1層で大きなイン
ダクタンスを得るためには、特に渦巻き形状(スパイラ
ル)が好ましい。また、本発明のフィルタは、T型、π
型、及びL型のいずれの型でも良い。いずれの型でも等
価的にLC直列回路を形成することが可能で、フィルタ
としての機能を果たすことができるからである。
【0010】さらに、上記フィルタであって、前記細長
電極層は、渦巻き形状にされてなるフィルタとすると良
い。
【0011】本発明のフィルタは、細長電極層を渦巻き
形状(スパイラル)とすることで、等価LC直列回路の
インダクタ成分として比較的大きなものを容易に形成で
きる。従って、例えば、使用が予定されている信号の中
心周波数に比較的近い、2〜4倍波を特に減衰させたい
ときに必要な比較的大きなインダクタ成分を、容易に形
成することができる点で、その他のミアンダ形状等とし
た場合と比較して有利である。
【0012】さらに、上記のいずれかに記載のフィルタ
であって、前記細長電極層は、その上下に位置するベタ
状の前記電極層と、前記誘電体層を介して対向してなる
フィルタとすると良い。
【0013】本発明のフィルタは、細長電極層がベタ状
の電極層に挟まれている。このため、細長電極層がシー
ルドされた状態となり、ノイズの混入や不要輻射を防止
できる。
【0014】さらに、上記のいずれかに記載のフィルタ
は、ローパスフィルタであり、前記第1端は接地され、
上記第1端と前記第2端との間の共振周波数は、上記ロ
ーパスフィルタの通過帯域よりも高くされてなるフィル
タとすると良い。
【0015】本発明のフィルタは、ローパスフィルタで
あり、第1端が接地され、第1端と第2端との間の共振
周波数が通過帯域よりも高い。このため、本発明のロー
パスフィルタは、その通過帯域よりも高い周波数のとこ
ろに減衰極を位置させることができ、この共振周波数の
付近で入力信号を大きく減衰できるので、本発明のロー
パスフィルタは、高周波減衰特性を良好とすることがで
きる。
【0016】さらに、上記のいずれかに記載のフィルタ
は、前記誘電体層を積層してなり、前記第1電極層及び
第2電極層を上記誘電体層の層間に形成してなるフィル
タとすると好ましい。
【0017】このフィルタは、積層フィルタである。こ
のため、フィルタの各回路素子が一体型となるので、フ
ィルタの小型化につながる。従って、本発明のフィルタ
は、近年の通信機の小型化に対応できる。
【0018】さらに他の解決手段は、接地端に接続する
少なくとも1つの第1電極層と、入力端に接続する少な
くとも1つの第2電極層であって、第1誘電体層を介し
て上記第1電極層と対向する第2電極層と、上記接地端
に接続する少なくとも1つの第3電極層と、出力端に接
続する少なくとも1つの第4電極層であって、第2誘電
体層を介して上記第3電極層と対向する第4電極層と、
上記入力端と出力端の間に介在する第1コンデンサと、
上記第1コンデンサと並列に接続された第1インダクタ
と、を備え、上記第1電極層と第2電極層のうち、少な
くともいずれかを細長形状の細長電極層としてなり、上
記第3電極層と第4電極層のうち、少なくともいずれか
を細長形状の細長電極層としてなるローパスフィルタで
ある。
【0019】本発明のローパスフィルタは、第1電極層
と第2電極層のうち、少なくともいずれかを細長電極層
とし、第3電極層と第4電極層のうち、少なくともいず
れかを細長電極層としている。このため、第1電極層と
第2電極層とによって等価的に第1のLC直列回路が形
成され、さらに第3電極層と第4電極層とによって等価
的に第2のLC直列回路が形成される。従って、本発明
のローパスフィルタは、等価LC直列回路が2つ形成さ
れることとなり、高周波減衰特性を良好にすることが可
能になる。
【0020】しかも、本発明のフィルタは、等価LC直
列回路を形成する細長電極層を、コンデンサ成分の電極
としてもインダクタ成分の導体としても用いる。このた
め、従来のようにコンデンサの電極とインダクタの導体
とを別途形成する場合と比較して、フィルタを小型化す
ることができる。具体的には、例えば積層フィルタの場
合、コンデンサ成分の電極層とインダクタ成分の導体層
とを別途積層して2層としていたものを、上記のような
細長電極層1層とすることによって積層数を低減でき
る。また例えば、コンデンサ成分の電極とインダクタ成
分の導体とを別途形成して1層としていたものを、上記
のような細長電極層のみ形成して1層とすることによっ
て、この層を形成するために必要な誘電体層の底面積、
ひいてはフィルタを構成する全ての誘電体層の底面積を
小さくできる。
【0021】また、本発明のローパスフィルタは、いわ
ゆるπ型のローパスフィルタである。π型のローパスフ
ィルタは、同様な高周波減衰特性を得ようとした場合
に、T型及びL2段型と比較して挿入損失が最も小さく
なる点で好ましい。これは、入力信号が、少ない素子を
通過して出力されるためである。なお、本発明のローパ
スフィルタにおいて、第1インダクタ及び第1コンデン
サは、必ずしも第1電極層などのように、誘電体層や絶
縁層等を介して積層されている必要はなく、回路的にπ
型フィルタとなっていればよい。但し、フィルタを小型
化できる点で、第1インダクタ及び第1コンデンサも一
体に形成されているのがさらに好ましい。ここで細長形
状とは、渦巻き形状(スパイラル)、ミアンダ形状、そ
の他、電極層の形状が細長の線状となっているものをい
う。なお、1層で大きなインダクタンスを得るために
は、特に渦巻き形状(スパイラル)が好ましい。
【0022】さらに、上記ローパスフィルタであって、
前記細長電極層は、渦巻き形状にされてなるローパスフ
ィルタとすると良い。
【0023】本発明のフィルタは、細長電極層を渦巻き
形状(スパイラル)とすることで、接地端と入力端及び
接地端と出力端との間に形成される等価LC直列回路の
インダクタ成分として比較的大きなものを容易に形成で
きる。従って、例えば、使用が予定されている信号の中
心周波数に比較的近い、2〜4倍波を特に減衰したいと
きに必要な比較的大きなインダクタ成分を、容易に形成
することができる点で、その他のミアンダ形状等とした
場合と比較して有利である。
【0024】さらに、上記のいずれかに記載のローパス
フィルタであって、前記第2電極層は、前記細長形状の
細長第2電極層とされ、上記細長第2電極層は、その上
下に位置するベタ状の前記第1電極層と、前記第1誘電
体層を介して対向し、前記第4電極層は、前記細長形状
の細長第4電極層とされ、上記細長第4電極層は、その
上下に位置するベタ状の前記第3電極層と、前記第2誘
電体層を介して対向してなるローパスフィルタとすると
良い。
【0025】本発明のローパスフィルタは、細長形状と
された細長第2電極層及び細長第4電極層が、いずれも
接地端に接続されるベタ状の第1電極層あるいは第3電
極層に挟まれている。このため、インダクタ成分となる
細長第2電極層及び細長第4電極層がシールドされた状
態となり、ノイズの混入や不要輻射を防止できる。
【0026】さらに、上記ローパスフィルタであって、
前記第2細長電極層と第4細長電極層とは、厚さ方向に
見て上下に配置され、上記第2細長電極層と第4細長電
極層との間には、前記ベタ状の第1電極層及びベタ状の
第3電極層となるベタ状の共通電極層が介在するローパ
スフィルタとすると良い。
【0027】本発明のローパスフィルタは、第2細長電
極層と第4細長電極層との間に介在する1つの電極層
が、第1電極層及び第3電極層の2つの電極層の役割を
果たしている。つまり、本発明のローパスフィルタは、
第1電極層と細長第2電極層とによって等価的に第1の
LC直列回路を形成する積層部と、第3電極層と細長第
4電極層とによって等価的に第2のLC直列回路を形成
する積層部とが、共通電極層を挟んで上下に連続して一
体的に積層されている。このため、本発明のローパスフ
ィルタは、上記2つの積層部を別途積層する場合と比較
して、電極層及び誘電体層を1層ずつ減らすことができ
る分、小型化でき、さらに安価である。
【0028】さらに、上記のいずれかに記載のローパス
フィルタであって、前記第1電極層と第2電極層との間
の第1共振周波数と、前記第3電極層と第4電極層との
間の第2共振周波数とがほぼ等しいローパスフィルタと
すると良い。
【0029】本発明のローパスフィルタは、第1共振周
波数と第2共振周波数とがほぼ等しいので、この共振周
波数のところでそれぞれの減衰極が重なる。従って、こ
の共振周波数の付近でそれぞれ、入力信号をさらに大き
く減衰させることが可能となるので、本発明のローパス
フィルタは、高周波減衰特性をさらに良好にすることが
可能になる。
【0030】さらに、上記ローパスフィルタであって、
前記第1電極層と第2電極層との間のコンデンサ成分及
びインダクタ成分は、前記第3電極層と第4電極層との
間のコンデンサ成分及びインダクタ成分とそれぞれほぼ
等しいローパスフィルタとすると好ましい。
【0031】このローパスフィルタは、第1電極層と第
2電極層との間のコンデンサ成分及びインダクタ成分
と、第3電極層と第4電極層との間のコンデンサ成分及
びインダクタ成分とがそれぞれほぼ等しくなっている。
このため、入力端と出力端とで特性インピーダンスをも
ほぼ等しくできるので、このローパスフィルタは、通過
帯域の信号の挿入損失を小さくできる。
【0032】さらに、上記ローパスフィルタであって、
前記第1コンデンサと第1インダクタとの並列共振周波
数を、上記ローパスフィルタで使用が予定されている信
号の中心周波数の2倍に一致させ、前記第1共振周波数
と前記第2共振周波数とを上記中心周波数の4倍に一致
させてなるローパスフィルタとすると良い。
【0033】本発明のローパスフィルタは、第1コンデ
ンサと第1インダクタとの並列共振周波数を、使用が予
定されている信号の中心周波数の2倍(2倍波)に一致
させ、さらに、第1及び第2共振周波数を、使用が予定
されている信号の中心周波数の4倍(4倍波)に一致さ
せている。このため、例えば、パワーアンプのスプリア
ス特性によって発生する高調波を大きく減衰させること
ができるので、本発明のローパスフィルタは、高周波減
衰特性が良好である。
【0034】さらに、上記ローパスフィルタであって、
前記細長電極層は、渦巻き形状にされてなるローパスフ
ィルタとすると好ましい。
【0035】このローパスフィルタは、細長電極層を渦
巻き形状(スパイラル)とすることで、接地端と入力端
及び接地端と出力端との間に形成される等価LC直列回
路のインダクタ成分として比較的大きなものを容易に形
成できる。従って、接地端と入力端及び接地端と出力端
との間に形成される等価LC直列回路において、使用が
予定されている信号の中心周波数に比較的近い4倍波を
特に減衰したいときに必要な比較的大きなインダクタ成
分を、容易に形成することができる点で好ましい。
【0036】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明の第1の実
施形態であるローパスフィルタ100について、図1、
図2を参照しつつ説明する。本実施形態のローパスフィ
ルタ100は、図1(a)に示すような略矩形略板状の
積層タイプのローパスフィルタであり、主面100bに
は入力端子131、出力端子132、接地端子133,
134が形成されている。このローパスフィルタ100
は、図1(b)に示すように、ベタ状の電極層111,
114〜116及び渦巻き形状の細長電極層112,1
13,117,118と誘電体層121〜128とが交
互に積層されてなる。このローパスフィルタ100は、
使用が予定されている信号の中心周波数が900MHz
である。また、ローパスフィルタ100の等価回路は、
図1(c)のようになり、第1インダクタL1と第1コ
ンデンサC1とが並列に接続されLC並列回路153を
形成し、インダクタL2とコンデンサC2とが直列に接
続され第1LC直列回路151を形成し、インダクタL
3とコンデンサC3とが直列に接続され第2LC直列回
路152を形成している。
【0037】図1(b)と図1(c)とを比較すること
でわかるように、ローパスフィルタ100は、渦巻き形
状の細長第2電極層112とその上下に位置するベタ状
の第1電極層111b,114bとが、第1誘電体層1
22b,123bを介してコンデンサC2を形成してい
る。さらに、渦巻き形状の細長第4電極層113とその
上下に位置する第3電極層111c,114cとが、第
2誘電体層122c,123cを介してコンデンサC3
を形成している。さらに、細長第2電極層112が、等
価的にコンデンサC2と直列につながるインダクタL2
を形成し、細長第4電極層113が、等価的にコンデン
サC3と直列につながるインダクタL3を形成してい
る。さらに、ベタ状の第5電極層115と第6電極層1
16とが誘電体層125を介してコンデンサC1を形成
している。また、渦巻き形状の細長第7電極層117及
び細長第8電極層118でインダクタL1を形成してい
る。
【0038】また、細長第2電極層112、第6電極層
116、及び細長第7電極層117は、側面電極131
dを介して入力端子131と接続している。また、細長
第4電極層113、第5電極層115、及び細長第8電
極層118は、側面電極132dを介して出力端子13
2と接続している。また、第1電極層111b,114
b、第3電極層111c,114cは、側面電極133
dを介して接地端子133と接続し、さらに側面電極1
34fを介して接地端子134と接続している。
【0039】なお、本実施形態では、第1電極層111
bと第3電極層111cとが1層の電極層111に形成
され、同様に、第1電極層114bと第3電極層114
cとが1層の電極層114に形成されている。さらに、
第1誘電体層122bと第2誘電体層122cとが1層
の誘電体層122に形成され、同様に、第1誘電体層1
23bと第2誘電体層123cとが1層の誘電体層12
3に形成されている。さらに、各電極層及び誘電体層
は、L1=6.0nH,C1=1.3pF,C2=C3
=2.2pF,L2=L3=0.45nHとなるように
調整されている。このとき、図2のグラフからわかるよ
うに、LC並列回路153の並列共振周波数は中心周波
数の2倍波の周波数(1.8GHz)に設定されてい
る。また、第1LC直列回路151の第1共振周波数、
及び第2LC直列回路152の第2共振周波数を、90
0MHz及び並列共振周波数よりも高い周波数(約5.
1GHz)となるように設定されている。
【0040】上述したような構成の本実施形態であるロ
ーパスフィルタ100は、図1(b)に示すように、細
長第2電極層112を第1LC直列回路151のコンデ
ンサC2の電極としてもインダクタL2の導体としても
用いている。同様に、細長第4電極層113を第2LC
直列回路152のコンデンサC3の電極としてもインダ
クタL3の導体としても用いている。このため、本実施
形態のローパスフィルタ100は、従来のようにコンデ
ンサの電極とインダクタの導体とを別途形成する場合と
比較して、フィルタを小型化することができる。
【0041】具体的には、例えばコンデンサ成分の電極
層とインダクタ成分の導体層とを別途積層して2層とし
ていたものを、上記のような細長第2電極層112及び
細長第4電極層113の1層とすることによって積層数
を低減できる。また、例えばコンデンサ成分の電極とイ
ンダクタ成分の導体とを別途形成して1層としていたも
のを、上記のような細長第2電極層112及び細長第4
電極層113のみ形成して1層とすることによって、こ
の層を形成するために必要な誘電体層122の底面積、
ひいてはローパスフィルタ100を構成する全ての誘電
体層121〜128の底面積を小さくできる。
【0042】また、前述した従来技術のローパスフィル
タと対比すると、ローパスフィルタ100は、層数を増
やすことなく積層フィルタ内にインダクタ成分を形成し
ている。従って、ローパスフィルタ100の細長第2電
極層112及び細長第4電極層113について、コンデ
ンサ成分とインダクタ成分とを別々に見れば、ローパス
フィルタ100は、層数が低減されている。
【0043】さらに、本実施形態のローパスフィルタ1
00は、図1(b)に示すように、細長第2電極層11
2及び細長第4電極層113が、いずれもその上下に位
置し、接地端141に接続されるベタ状の第1電極層1
11bと114b、あるいは第3電極層111cと11
4cとに挟まれている。このため、インダクタL2とな
る細長第2電極層112及びインダクタL3となる細長
第4電極層113がシールドされた状態となり、ノイズ
の混入や不要輻射を防止できる。
【0044】さらに、本実施形態のローパスフィルタ1
00は、細長第2電極層112,細長第4電極層113
を渦巻き形状(スパイラル)としている。渦巻き形状
(スパイラル)とすることで、第1LC直列回路151
のインダクタL2及び第2LC直列回路152のインダ
クタL3を、比較的大きなインダクタ成分にすることが
容易である。従って、第1LC直列回路151及び第2
LC直列回路152において、使用が予定されている信
号の中心周波数に比較的近い周波数を減衰したいときに
必要な比較的大きなインダクタ成分を、容易に形成する
ことができる点で好ましい。
【0045】また、本実施形態のローパスフィルタ10
0は、第1電極層111b,114b、細長第2電極層
112、及び第1誘電体層122b,123bによって
第1LC直列回路151を形成している。さらに、第3
電極層111c,114c、細長第4電極層113、及
び第2誘電体層122c,123cによって第2LC直
列回路152を形成している。しかも、第1LC直列回
路151の第1共振周波数、及び第2LC直列回路15
2の第2共振周波数を、ローパスフィルタ100の中心
周波数(900MHz)及び並列共振周波数(1.8G
Hz)よりも高い周波数(約5.1GHz)とし、さら
に両者を等しくしている。このため、この共振周波数の
ところでそれぞれの減衰極が重なるので、この共振周波
数の付近で入力信号を大きく減衰させることができる。
従って、本実施形態のローパスフィルタ100は、図2
のグラフからもわかるように、高周波減衰特性が良くな
っている。
【0046】さらに、本実施形態のローパスフィルタ1
00は、各電極層及び誘電体層が、コンデンサC2とコ
ンデンサC3の容量を等しくし、さらにインダクタL2
とインダクタL3のインダクタンスを等しくするように
調整されている。つまり、第1LC直列回路151と第
2LC直列回路152のインピーダンスを等しくしてい
る。このため、本実施形態のローパスフィルタ100
は、入力端142と出力端143とで特性インピーダン
スを等しくできるので、通過帯域の信号の挿入損失を小
さくできる。
【0047】次に、本実施形態のローパスフィルタ10
0の製造方法について、図3を参照して説明する。図3
は、図1(b)の最下層に示す誘電体層121及び電極
層111(111b,111c)を形成するための、セ
ラミックグリーンシート120の平面図である。図3に
示すような、誘電体層121を9個取り可能な、6mm
×3.75mmの矩形のセラミックグリーンシート12
0を用意する。次いで、スクリーン印刷法によって、こ
のセラミックグリーンシート120の上面に、銀(また
は銅)ペーストからなる電極層111を9個印刷する。
このようにして、誘電体層121及び電極層111を9
個同時に形成する。同様にして、図1(b)に示す各電
極層及び各端子をセラミックグリーンシート120の上
面に9個ずつ別途形成する。その後、各電極層及び各端
子が形成されたセラミックグリーンシート120を、図
1(b)に示す順に積層し、一体化する。
【0048】次いで、積層されたセラミックグリーンシ
ート120を、図3に示す点線に沿って切断し、9個の
積層体を形成する。その後、各積層体に、銀(または
銅)ペーストをスクリーン印刷法によって印刷し、図1
(a)に示すように、側面100dに入力端子131と
接続する側面電極131d、出力端子132と接続する
側面電極132d、及び接地端子133と接続する側面
電極133dを形成する。同様に、側面100fに、接
地端子134と接続する側面電極134fを形成する。
次いで、この積層体を同時焼成して、ローパスフィルタ
100を完成する。
【0049】(実施形態2)次に、本発明の第2の実施
形態であるローパスフィルタ200について、図4、図
5を参照しつつ説明する。なお、本実施形態のローパス
フィルタ200は、実施形態1にかかるローパスフィル
タ100と比較して、高周波減衰特性をさらに良好とす
るために、LC直列回路を形成する電極層の構造が異な
っている。しかし、その他の部分については、実施形態
1にかかるローパスフィルタ100とほぼ同様であるの
で、異なる部分を中心に説明し、同様な部分については
説明を省略または簡略化する。
【0050】具体的には、本実施形態のローパスフィル
タ200は、図4(a)に示すように、略矩形略板状の
積層タイプのローパスフィルタであり、主面200bに
は、入力端子235、出力端子236、接地端子23
7,238が形成されている。このローパスフィルタ2
00は、図4(b)に示すように、ベタ状の電極層21
1,213,215〜217及び渦巻き形状の細長電極
層212,214,218,219と誘電体層221〜
230とが交互に積層されてなる。このローパスフィル
タ200は、使用が予定されている信号の中心周波数
が、実施形態1のローパスフィルタ100と同様、90
0MHzである。また、ローパスフィルタ200の等価
回路は、図1(c)に示すように、実施形態1のローパ
スフィルタ100と同様になり、第1インダクタL4と
第1コンデンサC4とが並列に接続されLC並列回路2
53を形成し、インダクタL5とコンデンサC5とが直
列に接続され第1LC直列回路251を形成し、インダ
クタL6とコンデンサC6とが直列に接続され第2LC
直列回路252を形成している。
【0051】図4(b)と図4(c)とを比較すること
でわかるように、ローパスフィルタ200は、渦巻き形
状の細長第2電極層212とその上下に位置するベタ状
の第1電極層211,213bとが、第1誘電体層22
2,223を介してコンデンサC5を形成している。さ
らに、渦巻き形状の細長第4電極層214とその上下に
位置する第3電極層213c,215とが、第2誘電体
層224,225を介してコンデンサC3を形成してい
る。さらに、細長第2電極層212が、等価的にコンデ
ンサC5と直列につながるインダクタL5を形成し、細
長第4電極層214が、等価的にコンデンサC6と直列
につながるインダクタL6を形成している。さらに、ベ
タ状の第5電極層216と第6電極層217とが誘電体
層227を介してコンデンサC4を形成している。ま
た、渦巻き形状の細長第7電極層218及び細長第8電
極層219でインダクタL4を形成している。
【0052】また、細長第2電極層212、第6電極層
217、及び細長第7電極層218は、側面電極235
dを介して入力端子235と接続している。また、細長
第4電極層214、第5電極層26、及び細長第8電極
層219は、側面電極236dを介して出力端子236
と接続している。また、第1電極層211,213b、
第3電極層213c,215は、側面電極236dを介
して接地端子237と接続し、さらに側面電極238f
を介して接地端子238と接続している。なお、本実施
形態では、第1電極層213bと第3電極層213cと
が、同一の共通電極層213となっている。
【0053】さらに、各電極層及び誘電体層は、L4=
6.0nH,C4=1.3pF,C5=C6=2.1p
F,L5=L6=0.95nHとなるように調整されて
おり、並列共振回路を構成する第1インダクタL4及び
第1コンデンサC4の値については、実施形態1のL1
及びC1の値と等しくなっている。このとき、図5のグ
ラフからわかるように、LC並列回路253の並列共振
周波数は、実施形態1のLC並列回路部153と同様
に、中心周波数の2倍波の周波数(1.8GHz)に設
定されている。また、第1LC直列回路251の第1共
振周波数、及び第2LC直列回路252の第2共振周波
数は、中心周波数の4倍波の周波数(3.6GHz)に
設定されている。
【0054】上述したような構成の本実施形態であるロ
ーパスフィルタ200は、実施形態1と同様に、図4
(b)に示すように、細長第2電極層212を第1LC
直列回路251のコンデンサC5の電極としてもインダ
クタL5の導体としても用いている。同様に、細長第4
電極層214を第2LC直列回路252のコンデンサC
6の電極としてもインダクタL6の導体としても用いて
いる。このため、本実施形態のローパスフィルタ100
は、従来のようにコンデンサの電極とインダクタの導体
とを別途形成する場合と比較して、フィルタを小型化す
ることができる。
【0055】さらに、本実施形態のローパスフィルタ2
00は、実施形態1と同様、図4(b)に示すように、
細長第2電極層212及び細長第4電極層214が、い
ずれもその上下に位置し、接地端241に接続されるベ
タ状の第1電極層211と213b、あるいは第3電極
層213cと215とに挟まれている。このため、イン
ダクタL5となる細長第2電極層212及びインダクタ
L6となる細長第4電極層214がシールドされた状態
となり、ノイズの混入や不要輻射を防止できる。
【0056】さらに、本実施形態のローパスフィルタ2
00は、細長第2電極層212,細長第4電極層214
を渦巻き形状(スパイラル)とし、さらに、実施形態1
と異なり、この渦巻き形状(スパイラル)を大きくする
ために、両者を別々の層に形成している。大きな渦巻き
形状(スパイラル)とすることで、第1LC直列回路2
51のインダクタL5及び第2LC直列回路252のイ
ンダクタL6を、大きなインダクタ成分にすることがで
きる。従って、本実施形態のローパスフィルタ200
は、第1LC直列回路251及び第2LC直列回路25
2において、中心周波数(900MHz)の4倍波の周
波数(3.6GHz)を減衰するために必要な比較的大
きなインダクタ成分を、容易に形成することができる。
【0057】さらに、本実施形態のローパスフィルタ2
00は、第2細長電極層212と第4細長電極層214
との間に介在する共通電極層213が、第1電極層21
3b及び第3電極層213cの2つの電極層の役割を果
たしている。つまり、本実施形態のローパスフィルタ2
00は、第1電極層211,213bと細長第2電極層
212とによって等価的に第1LC直列回路251を形
成する積層部と、第3電極層213c,215と細長第
4電極層214とによって等価的に第2LC直列回路2
52を形成する積層部とが、共通電極層213を挟んで
上下に連続して一体的に積層されている。このため、本
実施形態のローパスフィルタ200は、上記2つの積層
部を別途積層する場合と比較して、電極層及び誘電体層
を1層ずつ減らすことができる分、小型化でき、さらに
安価である。
【0058】また、本実施形態のローパスフィルタ20
0は、並列回路253の共振周波数を中心周波数(90
0MHz)の2倍波の周波数(約1,8GHz)とし、
さらに第1LC直列回路251の第1共振周波数、及び
第2LC直列回路252の第2共振周波数を、共に中心
周波数(900MHz)の4倍波の周波数(約3.6G
Hz)としている。このため、例えば、パワーアンプの
スプリアス特性によって発生する第4高調波を大きく減
衰させることができるので、本実施形態のローパスフィ
ルタ100は、図5のグラフからもわかるように、高周
波減衰特性がさらに良好である。
【0059】またさらに、本実施形態のローパスフィル
タ200は、実施形態1と同様に、各電極層及び誘電体
層が、コンデンサC5とコンデンサC6の容量を等しく
し、さらにインダクタL5とインダクタL6のインダク
タンスを等しくするように調整されている。つまり、第
1LC直列回路251と第2LC直列回路252のイン
ピーダンスを等しくしている。このため、本実施形態の
ローパスフィルタ200は、入力端242と出力端24
3とで特性インピーダンスを等しくできるので、通過帯
域の信号の挿入損失を小さくできる。
【0060】次に、本実施形態のローパスフィルタ20
0の製造方法について、図3を参照して説明する。実施
形態1と同様に、図3に示すセラミックグリーンシート
120の上面に、銀(または銅)ペーストからなる電極
層211を9個印刷し、誘電体層121及び電極層11
1を9個同時に形成する。同様にして、図4(b)に示
す各電極層及び各端子をセラミックグリーンシート12
0の上面に9個ずつ別途形成した後、図4(b)に示す
順に積層し、一体化する。次いで、図3に示す点線に沿
って切断し、9個の積層体を形成する。その後、各積層
体に、銀(または銅)ペーストを印刷し、図4(a)に
示すように、側面電極235d,236d,237d,
238fを形成する。次いで、この積層体を同時焼成し
て、ローパスフィルタ200を完成する。
【0061】以上において、本発明を実施形態1,2に
即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更
して適用できることはいうまでもない。例えば、上記実
施形態1,2では、細長電極層112,113,21
2,214を渦巻き形状(スパイラル)としたが、電極
層の形状は細長の線状とし、所望のインダクタンスが得
られるようにしてあれば良く、例えばミアンダ形状とし
ても良い。但し、比較的大きなインダクタンスを容易に
形成できる点で、渦巻き形状(スパイラル)が好まし
い。また、上記実施形態1,2では、π型のローパスフ
ィルタとしたが、等価的にLC直列回路を形成できれば
良く、例えばT型、L2段型としても良い。但し、同程
度の高周波特性を得ようとした場合に、挿入損失が最も
小さくなる点で、π型が好ましい。
【0062】さらにまた、上記実施形態1,2では、並
列共振回路を構成する第1インダクタL1,L4及び第
1コンデンサC1,C4を、電極層と誘電体層とを交互
に積層してその他の積層部と一体に形成した。しかし、
フィルタとしての機能を果たすことができれば良く、例
えば、第1インダクタ及び第1コンデンサの素子を別途
形成して接続する構造としても良い。但し、フィルタを
小型化できる点で、第1インダクタL1,L4及び第1
コンデンサC1,C4も一体に形成されているのが好ま
しい。さらにまた、上記実施形態1,2では、細長電極
層112,113,212,214をローパスフィルタ
に適用したが、ハイパスフィルタ、バンドパスフィル
タ、またはバンドエリミネーションフィルタに適用して
も良い。
【0063】さらにまた、上記実施形態2では、第1L
C直列回路251の第1共振周波数、及び第2LC直列
回路252の第2共振周波数を、共に中心周波数(90
0MHz)の4倍波の周波数(約3.6GHz)とし
た。しかし、パワーアンプのスプリアス特性によって発
生する高調波を大きく減衰させることができれば良く、
例えば、第1共振周波数及び第2共振周波数を、中心周
波数の3倍波、5倍波としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1にかかるローパスフィルタ100を
示す図であり、(a)はその斜視図、(b)はその各層
を分離した斜視図、(c)はその等価回路図である。
【図2】実施形態1にかかるローパスフィルタ100の
周波数特性を表すグラフである。
【図3】実施形態1にかかるローパスフィルタ100、
及び実施形態2にかかるローパスフィルタ200の製造
方法に関する説明図である。
【図4】実施形態2にかかるローパスフィルタ200を
示す図であり、(a)はその斜視図、(b)はその各層
を分離した斜視図、(c)はその等価回路図である。
【図5】実施形態2にかかるローパスフィルタ200の
周波数特性を表すグラフである。
【図6】従来のローパスフィルタ10を示す図であり、
(a)はその各層を分離した斜視図、(b)はその等価
回路図である。
【図7】従来のローパスフィルタ10の周波数特性を表
すグラフである。
【符号の説明】
10,100,200 ローパスフィルタ 111b,114b,211,213b 第1電極層 112,212 細長第2電極層(第2電極層) 111c,114c,213c,215 第3電極層 213 共通電極層(第1電極層、第3電極層) 113,214 細長第4電極層(第4電極層) 122b,123b,222,223 第1誘電体層 122c,123c,224,225 第2誘電体層 141,241 第1端、接地端 142,242 第2端、入力端 143,243 出力端 C1,C4 第1コンデンサ L1,L4 第1インダクタ 151,251 第1LC直列回路 152,252 第2LC直列回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1端に接続する少なくとも1つの第1
    電極層と、 第2端に接続する少なくとも1つの第2電極層であっ
    て、誘電体層を介して上記第1電極層と対向する第2電
    極層と、を備え、 上記第1電極層と第2電極層のうち、少なくともいずれ
    かを細長形状の細長電極層としてなるフィルタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフィルタであって、 前記細長電極層は、渦巻き形状にされてなるフィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のフィル
    タであって、 前記細長電極層は、その上下に位置するベタ状の前記電
    極層と、前記誘電体層を介して対向してなるフィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記
    載のフィルタは、 ローパスフィルタであり、 前記第1端は接地され、上記第1端と前記第2端との間
    の共振周波数は、上記ローパスフィルタの通過帯域より
    も高くされてなるフィルタ。
  5. 【請求項5】 接地端に接続する少なくとも1つの第1
    電極層と、 入力端に接続する少なくとも1つの第2電極層であっ
    て、第1誘電体層を介して上記第1電極層と対向する第
    2電極層と、 上記接地端に接続する少なくとも1つの第3電極層と、 出力端に接続する少なくとも1つの第4電極層であっ
    て、第2誘電体層を介して上記第3電極層と対向する第
    4電極層と、 上記入力端と出力端との間に介在する第1コンデンサ
    と、 上記第1コンデンサと並列に接続された第1インダクタ
    と、を備え、 上記第1電極層と第2電極層のうち、少なくともいずれ
    かを細長形状の細長電極層としてなり、 上記第3電極層と第4電極層のうち、少なくともいずれ
    かを細長形状の細長電極層としてなるローパスフィル
    タ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のローパスフィルタであ
    って、 前記細長電極層は、渦巻き形状にされてなるローパスフ
    ィルタ。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載のローパ
    スフィルタであって、 前記第2電極層は、前記細長形状の細長第2電極層とさ
    れ、 上記細長第2電極層は、その上下に位置するベタ状の前
    記第1電極層と、前記第1誘電体層を介して対向し、 前記第4電極層は、前記細長形状の細長第4電極層とさ
    れ、 上記細長第4電極層は、その上下に位置するベタ状の前
    記第3電極層と、前記第2誘電体層を介して対向してな
    るローパスフィルタ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のローパスフィルタであ
    って、 前記第2細長電極層と第4細長電極層とは、厚さ方向に
    見て上下に配置され、上記第2細長電極層と第4細長電
    極層との間には、前記ベタ状の第1電極層及びベタ状の
    第3電極層となるベタ状の共通電極層が介在するローパ
    スフィルタ。
  9. 【請求項9】 請求項5〜請求項8のいずれか1項に記
    載のローパスフィルタであって、 前記第1電極層と第2電極層との間の第1共振周波数
    と、前記第3電極層と第4電極層との間の第2共振周波
    数とがほぼ等しいローパスフィルタ。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のローパスフィルタで
    あって、 前記第1コンデンサと第1インダクタとの並列共振周波
    数を、上記ローパスフィルタで使用が予定されている信
    号の中心周波数の2倍に一致させ、 前記第1共振周波数と前記第2共振周波数とを上記中心
    周波数の4倍に一致させてなるローパスフィルタ。
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